以下、実施の形態に係る探索画面作成装置および探索画面作成方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係または形状が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一、または、これに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、図中の符号における数字の後のアルファベットは説明の中で省略する場合がある。また、理解を容易にするために方向を表す、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、または、「後」の用語を適宜用いる。ただし、方向を表す用語は、説明の便宜上の記載であって、装置、または、部品の配置、および、向きを限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100の機能ブロック図である。図1に示すように、探索画面作成装置100は、実行部200、シミュレーション実行部300、更新データ要求受信部400、蓄積部500、および、描画部600により構成されている。
実行部200は、室形状管理部201と、シミュレーションモデル管理部202と、評価項目作成部208と、メッシュ管理部206と、比較データ作成部210と、表示画面管理部211と、により構成されている。シミュレーションモデル管理部202は、室内モデル更新部203と、属性更新部204と、設定項目更新部205とを含む。メッシュ管理部206は、表示用メッシュ作成部207および評価メッシュ作成部209を含む。
蓄積部500には、室形状データ501と、3Dモデル502と、シミュレーションデータ503と、メッシュデータ504と、評価データ505と、スタイルデータ506と、比較データ507と、が蓄積されている。
描画部600は、3次元画面表示部601と、評価項目設定画面表示部602と、比較画面表示部603と、気流表示部604と、を有する。
探索画面作成装置100は、既存のシミュレータ101により解析して得られたシミュレーションデータ蓄積部102に蓄積された算出結果に基づき、例えば、室内の気流の動きを分析するための探索画面を作成し、表示装置103に表示させるものである。気流は、例えば、気流モデルにより表示される。探索画面作成装置100には、探索画面を表示するための表示装置103、および、探索画面作成装置100への指示が入力される入力装置104が接続されている。
探索画面作成装置100は、シミュレーション結果と、シミュレーションモデルを評価するための評価項目とから、比較データ507を作成し、比較データ507に基づき、探索画面を作成する。比較データ507は、気流の動きの差異を表すデータである。
探索画面作成装置100で作成された画面は、表示装置103に表示される。探索画面作成装置100は、入力装置104を介し、表示装置103における要求に対する入力を受け付ける。入力装置104に対する操作は、例えば、室内の気流の動きを分析する作業者により行われる。
図2は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100のハードウェア構成図である。図2に示すように、探索画面作成装置100は、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT、すなわち、中央演算処理装置)7と、プログラム記憶装置8と、データ記憶装置9と、ネットワークインターフェース6と、入出力インターフェース5とを備える。CPU7がプログラム記憶装置8に記憶されているプログラムを実行することによって、実行部200とシミュレーション実行部300と、更新データ要求受信部400と、蓄積部500と、描画部600との機能が実現される。なお、CPU7は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ(DIGITAL SIGNAL PROCESSOR、すなわちDSP)などであってもよい。
また、蓄積部500の機能は、データ記憶装置9によって実現される。データ記憶装置9は、たとえばハードディスクドライブ(HARD DISK DRIVE、すなわち、HDD)、ランダムアクセスメモリー(RANDOM ACCESS MEMORY、すなわち、RAM)、リードオンリーメモリー(READ ONLY MEMORY、すなわち、ROM)、フラッシュメモリー、ERASABLE PROGRAMMABLE READ ONLY MEMORY(EPROM)およびELECTRICALLY ERASABLE PROGRAMMABLE READ ONLY MEMORY(EEPROM)などの、揮発性または不揮発性の半導体メモリー、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVDなどを含むメモリー(記憶媒体)、または今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
シミュレータ装置4から入力されるデータの受信は、ネットワークインターフェース6によって実現される。探索画面作成装置100は、入出力インターフェース5により、外部のディスプレイ11、キーボード12、および、マウス13と接続される。ここで、ディスプレイ11は表示装置103に、キーボード12およびマウス13は入力装置104にそれぞれ対応する。また、シミュレータ装置4はシミュレータ101及びシミュレーションデータ蓄積部102に対応する。
図3は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100の一連の動作を示すフローチャート図である。図3に示すように、探索画面作成装置100は、ステップST101において、シミュレーション実行用のシミュレーションモデルを作成し、ステップST102に移行する。ステップST102において、探索画面作成装置100は、シミュレーションモデルに対してシミュレータ101を実行し、ステップST103に移行する。ステップST103において、探索画面作成装置100は、シミュレーション結果表示用のメッシュデータ504である表示用メッシュデータを作成し、ステップST104に移行する。
ステップST104において、探索画面作成装置100は、シミュレーション結果を評価するための評価項目を作成し、ステップST105に移行する。ステップST105において、探索画面作成装置100は、評価対象のメッシュである評価対象メッシュを作成し、ステップST106に移行する。ステップST106において、探索画面作成装置100は、比較して表示するためのデータである比較データ507を作成し、ステップST107に移行する。ステップST107において、探索画面作成装置100は、比較データ507とシミュレーション結果を表示する表示用メッシュデータとを描画し、表示装置103に表示される。
次に、図4から図20を用いて、探索画面作成装置100がシミュレーション実行用のシミュレーションモデルを作成し、シミュレーション結果と評価項目とから作成した比較データ507を画面に表示するまでの各ステップにおける動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100のシミュレーション実行用のシミュレーションモデルを作成するフローチャートである。図4は、図3のステップST101の動作に対応する。シミュレーションモデルは、実行部200により作成される。シミュレーションモデルは、3次元画面表示部601により表示装置103に表示された画面に対し、作業者が入力装置104を介して指示を入力することで作成される。
図4に示すように、シミュレーションモデルの作成では、実行部200は、ステップST201において、室形状のモデルを取得し、ステップST202に移行する。室形状は、シミュレーションモデルの対象となる室内の形状であって、例えば、シミュレーションモデルの対象となる部屋の広さ、または、寸法である。室形状は、室形状管理部201において予め作成されている。なお、室形状は、室形状の入力を受け付けることにより作成されてもよい(ステップST203参照)。
ステップST202において、実行部200は、室形状に変更があるか否かを判断し、室形状に変更がないと判断すると(ステップST202のNo)、ステップST204に移行する。一方、実行部200は、ステップST202において、室形状に変更があると判断すると(ステップST202のYes)、ステップST203に移行し、ステップST203において、室形状を変更し、ステップST204に移行する。室形状の変更は、例えば、入力装置104において室形状を変更する入力があるか否かにより判断することができる。
ステップST204において、実行部200は、室形状を保存し、ステップST205に移行する。室形状は、蓄積部500の室形状データ501に蓄積される。
次に、ステップST205において、実行部200は、シミュレーションモデル管理部202の室内モデル更新部203により室内レイアウトを更新する。室内レイアウトは、室形状に配置された基本図形のモデルと、各モデルの位置座標とを含んだ情報である。モデルとしては、例えば、机、椅子、パーティション、あるいは、棚といった什器、照明、空調機器、換気口、窓、または、人などがあり、蓄積部500の3Dモデル502に蓄積される。
室内レイアウトの変更は、例えば、入力装置104において室内レイアウトを変更する入力があるか否かにより判断することができる。従って、例えば、作業者によりパーティションのデータを追加する入力があると、室形状管理部201により室内レイアウトが更新される。
ステップST201からステップST205までの処理は、実行部200の室形状管理部201において行われる。
次に、ステップST206において、実行部200は、シミュレーションモデルを構成する要素の属性を更新する。シミュレーションモデルを構成する要素の属性としては、例えば、シミュレーションモデルを構成する要素の材料の種類、機器の種類、発熱量、または、基本図形の種類が含まれる。ステップST206の処理は、実行部200の属性更新部204において行われる。
次に、ステップST207において、実行部200は、シミュレーションにおける設定項目を更新する。設定項目は、例えば、シミュレーションの期間、シミュレーションモデルの築年数、または、シミュレーションの対象とする季節などである。ステップST207の処理は、実行部200の設定項目更新部205において行われる。
そして、ステップST208に移行し、実行部200において更新および作成されたシミュレーションモデルのデータが、蓄積部500のシミュレーションデータ503に蓄積され、シミュレーションモデルの作成が終了する。
図5は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100の蓄積部500に格納されているシミュレーションデータ503の構造例5001である。図5に示すように、シミュレーションデータ503は、室形状モデル番号と、シミュレーションモデル番号と、説明と、作成日時とが関連付けられたデータである。シミュレーションデータ503は、実行部200で作成されたシミュレーションモデルのデータである。
室形状モデル番号とは、ステップST204で蓄積部500に保存された室形状データ501を示す固有の番号である。シミュレーションモデル番号とは、ステップST204からステップST207において更新および作成され、ステップST208で保存されたシミュレーションモデルを示す固有の番号である。
シミュレーションモデルには、室形状に配置された基本図形のモデルと、各モデルの位置座標を含んだ室内レイアウトデータと、シミュレーションモデルを構成する要素の属性と、シミュレーション設定項目とが含まれる。基本図形のモデルとは、例えば、机、椅子、パーティション、棚といった什器、照明、空調機器、換気口、窓、または、人である。シミュレーションモデルを構成する要素の属性とは、材料の種類、機器の種類、発熱量、または、基本図形の種類である。シミュレーション設定項目とは、例えば、シミュレーション期間、シミュレーションモデルの築年数、または、シミュレーション季節である。
説明とは、各シミュレーションモデルを説明する説明文であり、例えば、作業者がシミュレーションモデルの内容を認識するための項目である。作成日時とは、シミュレーションモデルが保存された日時情報である。
なお、一つの室形状は、複数のシミュレーションモデルと対応付けられていてもよい。この場合、同じ室形状モデル番号に、複数のシミュレーションモデル番号があってもかまわない。
図6は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において、シミュレータ101を実行し、シミュレーションを取得するまでのフローチャートである。図6は、図3のステップST102の動作に対応する。ステップST102の動作は、シミュレーション実行部300と、更新データ要求受信部400と、により実行される。
図6に示すように、ステップST301において、シミュレーション実行部300が、シミュレーションモデルに対してシミュレータ101を実行させる。シミュレーションモデルは、例えば、作業者が比較および表示することを要求しているシミュレーションモデルである。シミュレータ101は、気流の解析などを行うことができる既存のシミュレータでよい。シミュレータ101により算出されたデータは、シミュレーションデータ蓄積部102に蓄積される。
次に、ステップST302において、シミュレーション実行部300は、シミュレーションが終了したか否かを判断し、終了していないと判断すると(ステップST302のNo)、シミュレーションが終了するまでシミュレーションを実行する。ステップST302において、シミュレーション実行部300は、シミュレーションが終了したと判断すると(ステップST302のYes)、ステップST303に移行する。
次に、ステップST303において、更新データ要求受信部400が、シミュレーションデータ蓄積部102に第1節点データを要求し、取得する。第1節点データは、シミュレーションモデルの空間を区切るメッシュが交わった部分における第1節点の座標データである。シミュレーションモデルの空間は、例えば、多角形、または、曲線により、シミュレーションモデルの境界および輪郭に沿ってメッシュ状に区切られている。第1節点には、固有の第1節点番号が付与されている。
次に、ステップST304において、更新データ要求受信部400が、シミュレーションデータ蓄積部102に第1セルデータを要求し、取得する。第1セルデータは、第1節点で構成された各第1セルのデータである。第1セルデータは、解析データと、第1セルを構成する第1節点の第1節点番号と、を含む。解析データは、例えば、速度3成分データおよび温度データである。解析データの種類は限定されず、シミュレータ101により解析できるデータを含むことができる。第1節点の座標データおよび第1セルデータは、シミュレーション結果に含まれるデータである。
ステップST304において、第1節点データおよび第1セルデータが取得されると、第1節点データおよび第1セルデータが、蓄積部500にシミュレーションデータ503として蓄積され、ステップST102の処理が終了する。これにより、シミュレーション結果が取得される。なお、更新データ要求受信部400によるデータの受信は、シミュレーションの実行と同時に行ってもよい。この場合、例えば、シミュレーション実行部300は、ステップ304の処理の後に、ステップ302の処理を行えばよい。
図7は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100のシミュレーション結果における第1節点データの構造例7001である。図7に示すように、第1節点データは、第1節点に固有に付与された番号と、第1節点を構成する位置座標とが関連付けられたデータである。Xは、第1節点のX軸方向の位置座標である。Yは、第1節点のY軸方向の位置座標である。Zは、第1節点のZ軸方向の位置座標である。
図8は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100のシミュレーション結果における第1セルデータの構造例8001である。図8に示すように、第1セルデータは、セル番号と、速度3成分データおよび温度を含む解析データと、接点番号と、が関連付けられたデータである。
セル番号は、第1セルのそれぞれに付与された番号である。u、v、wは、解析データのうちの速度3成分データの各成分を示している。uは、各第1セルの速度3成分データのx方向のベクトル成分である。vは、各第1セルの速度3成分データのy方向のベクトル成分である。wは、各第1セルの速度3成分データのz方向のベクトル成分である。温度は、各第1セルにおける解析データのうちの温度データを示している。P1、P2…Pnは、各セルを構成している第1節点の接点番号である。
図9は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において、シミュレーション結果を表示するためのメッシュデータ504である表示用メッシュデータを作成するフローチャートである。図9は、図3のステップST103の動作に対応する。表示用メッシュデータは、表示用メッシュ作成部207により、第1節点の座標データ、および、第1セルデータに基づき作成される。
図9に示すように、表示用メッシュ作成部207は、ステップST401において、第1節点データおよび第1セルデータを取得する。第1節点データおよび第1セルデータは、シミュレーションデータ503に格納されている。
次に、ステップST402において、表示用メッシュ作成部207は、新たに第2節点データを作成する。第2節点データは、シミュレーションモデルを一定の任意の幅で、格子状のメッシュで区切った場合のメッシュの交点である第2節点の座標データである。一定の幅は、例えば、10cmである。
次に、ステップST403において、表示用メッシュ作成部207は、座標間の距離が最小である8つの第2節点について、それぞれ第2節点データを取得する。4つの節点により、第2セルが構成されている。このとき、4つの節点のすくなくとも1点は、一度も表示用メッシュ作成部207により取得されていない節点とする。
次に、ステップST404において、表示用メッシュ作成部207は、第2セルデータを算出する。第2セルデータは、シミュレーションモデル結果において8つの第2節点により構成される第2セルと重なる領域、および、その領域の近傍における第1セルデータから算出される。第2セルと重なる領域と、その近傍における第1セルデータに、複数の第1セルデータが該当する場合、複数の第1セルデータにおけるそれぞれの値の平均が、第2セルデータとなる。従って、第2セルデータは、第2セルに対応する領域における第1セルデータが、解析データである速度3成分データまたは温度のそれぞれについて、平均された値として算出される。
次に、ステップST405において、表示用メッシュ作成部207は、ステップST403で取得された8つの第2節点データと、ステップST404で算出された第2セルデータの値と、に基づき、新たなメッシュデータを作成する。新たなメッシュデータが表示用メッシュデータとなる。
そして、ステップST406において、表示用メッシュ作成部207は、ステップST402で新たに作成された全ての第2節点データに対し、表示用メッシュデータが作成されたか否かを判断する。表示用メッシュ作成部207は、ステップST406において、全ての第2節点データに対し、表示用メッシュデータが作成されていないと判断すると(ステップST406のNo)、ステップST403に戻る。表示用メッシュ作成部207は、ステップST406において、全ての第2節点データに対し、表示用メッシュデータが作成されたと判断すると(ステップST406のYes)、処理を終了する。
図10は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100のシミュレーション結果における表示用メッシュデータの構造例1001である。図10に示すように、表示用メッシュデータは、第2節点の座標データと、第2セルにおける解析データと、が関連付けられたデータである。
Xは、第2節点のX軸方向の位置座標である。Yは、第2節点のY軸方向の位置座標である。Zは、第2節点のZ軸方向の位置座標である。u、v、wは、解析データのうちの速度3成分データの各成分であって、図9のステップST404で算出された値を示している。uは、各第2セルの速度3成分データのx方向のベクトル成分である。vは、各第2セルの速度3成分データのy方向のベクトル成分である。wは、各第2セルの速度3成分データのz方向のベクトル成分である。温度は、各第2セルにおける解析データのうちの温度データを示している。
図11は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において、シミュレーション結果を評価するための評価項目を作成するフローチャートである。図11は、図3のステップST104の動作に対応する。評価項目は、評価項目作成部208により作成される。
図11に示すように、ステップST501において、評価項目作成部208は、評価IDと説明文とを取得する。評価IDは、評価項目毎に採番された固有の番号である。説明は、評価項目の内容を説明する文である。
次に、ステップST502において、評価項目作成部208は、評価項目を取得する。評価項目は、例えば、風よけ、風集中、または、温度など、シミュレータ101を実行して算出されたシミュレーション結果をどのような観点から評価するかを示す項目である。評価項目は、シミュレーションモデルにおいて予め定義されていればよい。評価項目は、任意に作成できる構成であってもよい。
次に、ステップST503において、評価項目作成部208は、評価項目に予め定義された評価条件の設定値に変更かあるか否かを判断する。評価条件の設定値は、評価の対象となるデータに対して評価基準を設定した条件値である。評価項目作成部208は、ステップST503において、評価条件の設定値に変更がないと判断すると(ステップST503のNo)、ステップST505に移行する。評価項目作成部208は、ステップST503において、評価条件の設定値に変更があると判断すると(ステップST503のYes)、ステップST504に移行する。ステップST504において、評価項目作成部208は、評価条件の設定値を更新し、ステップST505に移行する。
次に、ステップST505において、評価項目作成部208は、評価対象に変更があるか否かを判断する。評価対象は、シミュレーションモデルにおいて評価の対象となる領域であり、例えば、人の周囲などである。評価項目作成部208は、ステップST505において、評価対象に変更がないと判断すると(ステップST505のNo)、ステップST507に移行し、評価対象に変更があると判断すると(ステップST505のYes)、ステップST506に移行する。ステップST506において、評価項目作成部208は、評価対象を更新する。
次に、ステップST507において、評価項目作成部208は、評価データ505を蓄積部500に蓄積し、保存する。評価項目作成部208により、シミュレーション結果を評価するための評価条件の設定値、および、評価の対象となる対象範囲が定義された評価項目が作成される。評価項目は、対象範囲と、スタイルデータ506とが参照されて作成された評価データ505として蓄積部500に保存される。
図12は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100における評価項目設定画面1201の模式図である。評価項目設定画面1201は、描画部600の評価項目設定画面表示部602により描画され、表示装置103に表示される。図12に示すように、評価項目設定画面1201には、評価ID1202、説明1203、評価項目1204、基準値1205、評価対象1206、および、操作ボタン1207が表示されている。
評価ID1202および説明1203は、上述のステップST501において、評価項目作成部208が取得する評価IDおよび説明に対応している。評価IDおよび説明は、作業者が任意に記入できる構成でよい。
評価項目1204には、事前に定義された項目が複数列挙されている。評価項目1204は、複数列挙された項目のうち1つがラジオボタンにより選択される。評価項目1204は、上述のステップST502において、評価項目作成部208が取得する評価項目に対応している。図12では、評価項目1204として、「風よけ」、「風集中」、および、「温度」が項目として列挙され、そのうち「風よけ」が選択された例を示している。
基準値1205は、上述のステップST503またはステップST504において、評価項目作成部208が取得する評価条件の設定値に対応している。基準値1205は、予め入力された状態で表示されている。基準値1205は、作業者が任意で変更することができる。
評価対象1206は、例えば、人の周囲などであり、上述のステップST505またはST506において、評価項目作成部208が取得する評価対象に対応している。評価対象1206は、予め設定された評価対象が選択された状態で表示されている。評価対象1206は、作業者が、例えば、プルダウンにより任意に選択し変更することができる。
操作ボタン1207は、例えば、評価項目1204に入力された内容を確定するためのものであり、「OK」または「Cancel」のいずれかが選択される。評価ID1202、説明1203、評価項目1204、基準値1205、および、評価対象1206には、予め設定された内容が表示されていてもよい。説明1203、評価項目1204、基準値1205、または、評価対象1206は、作業者が、入力装置104を介し、任意の内容を入力する構成であってもよい。これにより、評価対象が明確になり、シミュレーションモデルにおいて注視するべき箇所がわかりやすく表示される。
図13は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100における評価項目の基準データの構造例1301を説明する表である。図13に示すように、評価項目の基準データは、評価項目と、データと、基準値と、評価対象と、スタイルIDと、が関連付けられたデータである。評価項目の基準データは、蓄積部500の評価データ505に格納されている。
評価項目は、予め設定されて定義された評価項目データの項目名である。評価項目は、図12の評価項目1204において選択された項目である。データは、評価の対象となるデータの種類を示している。
基準値は、評価の対象となるデータに対しあらかじめ設定された評価条件の設定値である。評価対象は、シミュレーションモデルにおいて評価の対象となる領域であり、上述のステップST505およびステップST506で設定された項目である。スタイルIDとは、評価条件の設定値に基づき変更される気流モデルの表示態様を表すスタイルに、固有に付与されたIDである。
評価項目の基準データにおいて、例えば、評価項目が風よけであった場合、評価の対象となるデータの種類は風速であり、風速に対する基準値として、0.2m/secが設定されている。また、対象範囲には、人の周囲が設定されている。また、スタイルには、C0001のスタイルIDが付与されたスタイルが適用される。
図14は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100におけるスタイルデータ506の構造例1401を説明する表である。図14に示すように、スタイルデータ506は、スタイルIDと、最小値と、基準値と、最大値と、が関連付けられたデータである。スタイルデータ506に基づき、気流モデルの表示態様が決定される。
スタイルとは、シミュレーション結果として表示される気流モデルの表示態様である。スタイルIDは、上述のスタイルIDであって、スタイルに固有に付与されたIDである。最小値は、上述の評価項目のデータが取り得る最小の値であった場合における、気流モデルのスタイルである。基準値は、上述の評価項目のデータが基準値であった場合における、気流モデルのスタイルである。最大値は、上述の評価項目のデータが取り得る最大の値であった場合における、気流モデルのスタイルである。気流モデルは、例えば、スタイルIDがC0001である場合、評価の対象となるデータが最小値から基準値の間の値であれば白で、最高値であれば赤で表示される。
なお、スタイルは、最小値、基準値、および、最大値において、異なるスタイルが指定されている場合、評価項目のデータに応じて徐々に変化するグラデーションにより表示される構成であってもよい。
図15は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100における評価データ505の構造例1501を説明する表である。図15に示すように、評価データ505は、評価IDと、説明と、データと、設定値と、評価対象と、スタイルIDと、が関連付けられたデータである。評価データ505は、蓄積部500に格納されている。
評価IDは、図12の評価項目設定画面1201において設定された評価ID1202に対応し、図11のステップST501において、評価項目作成部208が取得する評価IDである。
説明は、図12の評価項目設定画面1201の説明1203で設定された内容に対応し、図11のステップST501において、評価項目作成部208が取得する説明である。
データは、評価の対象となるデータの種類であり、図13の基準データ1301におけるデータに対応する。
設定値は、図12の評価項目設定画面1201においてあらかじめ設定された基準値、または、図11のステップST504において、評価項目作成部208により設定された評価条件の設定値に対応している。
評価対象は、シミュレーションモデルにおいて、評価の対象となる領域であって、図12の評価項目設定画面1201においてあらかじめ設定された評価対象、または、図11のステップST506において、評価項目作成部208により設定された評価対象に対応している。
スタイルIDは、評価項目に基づき付与されたスタイルIDである。評価データ505は、例えば、評価IDがV0001である場合、温度の評価であり、評価の対象となるデータが温度であって、基準値に21.0℃が設定されている。また、評価データ505において、評価対象は人の周囲であり、スタイルIDには、C0003が設定されている。
図16は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において、評価対象メッシュを作成するフローチャートである。図16は、図3のステップST105の動作に対応する。評価対象メッシュは、評価メッシュ作成部209により作成される。評価対象メッシュは、シミュレーションモデルの空間が、評価のために区切られたメッシュである。
図16に示すように、評価メッシュ作成部209は、ステップST601において、図13の評価データ505から評価対象データを取得する。評価対象データは、例えば、人の周囲であり、シミュレーションモデルにおいて評価の対象となる領域を示す。
次に、ステップST602において、評価メッシュ作成部209は、シミュレーションデータ503の属性データを取得する。シミュレーションデータ503の属性データは、ステップST206で更新された属性のデータである。
次に、ステップST603において、評価メッシュ作成部209は、評価の対象となる領域がシミュレーションモデルを構成する要素の属性と合致するか否かを判断する。例えば、上述のステップST206において更新されたシミュレーションモデルの属性データが、基本図形の種類であって、ステップST205において更新された室内レイアウトに含まれる基本図形の情報に「人」が設定されているとする。この場合、シミュレーションモデルを構成する要素の属性データは、「人」であるため、評価メッシュ作成部209は、評価の対象範囲が、シミュレーションモデルの属性に合致するか否かを判断する。
評価メッシュ作成部209は、ステップST603において、評価の対象がシミュレーションモデルを構成する要素の属性と合致していないと判断すると(ステップST603のNo)、評価の対象がシミュレーションモデルの属性とが合致するまで処理を繰り返す。評価メッシュ作成部209は、ステップST603において、評価の対象がシミュレーションモデルを構成する要素の属性と合致していると判断すると(ステップST603のYes)、ステップST604に移行する。
次に、ステップST604において、評価メッシュ作成部209は、合致したシミュレーションモデルと重なる範囲のメッシュである対象外形メッシュを取得する。
次に、ステップST605において、評価メッシュ作成部209は、対象外形メッシュの外周から任意の幅におけるメッシュを取得する。ステップST605において取得されたメッシュは、ステップST606において、評価対象メッシュとして蓄積部500に保存され、処理が終了する。これにより、評価メッシュ作成部209により、表示用メッシュデータのうち対象範囲と一致する範囲のメッシュデータ504である評価対象メッシュデータが作成される。
図17は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100における評価対象メッシュの模式図である。図17では、例として、上述のステップST603において、シミュレーションモデルを構成する要素の属性と合致した評価対象が人の周囲だった場合について説明している。図17に示すように、評価対象が人の周囲だった場合、図16のステップST604において、評価対象である人モデル1701を覆う外形メッシュ1702が取得される。そして、図16のステップST605において、外形メッシュ1702から任意の幅、例えば、1m離れた領域を占める外周メッシュ1703が取得される。そして、図16のステップST606において、外周メッシュ1703が、評価対象メッシュとして保存される。
このように、評価用の評価対象メッシュが、表示用メッシュデータにおけるメッシュから区切られることで、評価結果を表示するための演算を減少させ、比較および表示における効率化が可能である。
図18は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において作成された比較および表示のための比較データ507の構造例1801である。図18の構造例1801は、図3のステップST106において作成される。比較データ507は、比較データ作成部210により作成される。
図18に示すように、比較データ507は、評価対象メッシュに対応するメッシュデータに、評価条件の設定値に基づき算出されたスタイル情報が付与されて構成されたデータである。比較データ507は、評価対象メッシュに対応する第2セルを構成する第2節点の座標データと、第2セルにおける解析データと、評価の対象となるデータの種類と、スタイル情報と、が関連付けられたデータである。比較データ507は、保存された評価対象メッシュに対応するメッシュデータから算出される。
図18で示す比較データ507の構造例1801のうち、Xから温度までは、図10の表示用メッシュデータの構造例1001と同様である。具体的には、X、Y、Zは、第2セルを構成する評価対象メッシュの第2節点の座標データである。u、v、zは、第2セルにおける解析データであって、速度3成分データである。「風速」は、第2セルにおける解析データである速度3成分データから算出された風速データを示している。「温度」の欄は、第2セルにおける解析データであって、温度データを示している。
「V0001」および「V0002」は、評価IDであって、「V0001」および「V0002」には、第2セルに、各評価IDに基づき決定されたスタイル情報が示されている。スタイル情報は、評価条件の設定値である基準値と、データと、スタイルIDとを基に演算されて決定されるスタイルの情報である。スタイル情報は、評価ID毎に付与されている。スタイル情報は、図14のスタイルデータ506に基づき、図15の評価条件の設定値を基準として変更されて決定される。
スタイルが、例えば、色である場合、評価条件の設定値を基準として変更された16進数カラーコードがスタイル情報となる。スタイル情報は、16進数カラーコードで表記しもよく、RGB、CMYK、HSV、HSLL、XYZ、または、LABなどの形式で表記されていても構わない。
スタイル情報は、図15のスタイルIDとデータとを参照し、評価条件の設定値に応じて、図14のスタイルデータ506に基づき設定される。評価IDがV0001の場合、スタイルIDは、C0003であるので、スタイル情報は、温度データの設定値の21.0℃を起点として、温度データが設定値である21.0℃であれば白色(ffffff)の色になる。また、スタイル情報は、温度データが21.0℃から値が上昇するにつれて赤色(ff0000)へ徐々に変化した色であり、温度データが21.0℃から値が減少するにつれて青色(0000ff)へ徐々に変化した色になる。
図18の1行目において、評価IDがV0001であり、温度データが20.0であるため、図15の評価条件の設定値である21.0℃を基準として、図14のスタイルデータ506の該当するスタイルIDに基づき表示態様が決定される。従って、温度データが、20.0であると、スタイル情報は、青みがかったfafaffの色になる。
また、評価IDがV0002の場合、図15のV0002のスタイルIDとデータとを参照し、u、v、wのベクトルの大きさを計算して風速を算出し、スタイル情報が決定される。評価IDがV0002の場合、設定値は、風速0.2m/secであるため、スタイル情報は、風速0.2m/secを起点とし、風速が0.2m/secであれば白色(ffffff)である。また、スタイル情報は、0.2m/secから値が上昇するにつれて赤色(ff0000)へ徐々に変化し、0.2m/secから値が減少した場合は起点の白色(ffffff)と同じ色をとる。
従って、図18の1行目の場合には、風速が約0.2820m/secとなるため、赤みがかったff9595の色になる。
図19は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100において、比較データ507と表示用メッシュデータとの比較結果を表示するフローチャートである。図19は、図3のステップST107の動作に対応する。図19の処理は、描画部600において行われる。比較画面表示部603は、比較データ507に付与されたスタイル情報に基づき気流モデルを作成し、シミュレーションモデルが表示された画面に描画する。
図19に示すように、ステップST701では、表示画面管理部211でシミュレーションモデルの比較データ507が取得され、描画部600が、比較データ507を表示するよう要求を受ける。比較データ507は、蓄積部500に蓄積されたデータであって、図18に示すデータである。
次に、ステップST702において、描画部600が、シミュレーションモデルの空間における座標上に、気流がモデル化された気流モデルをランダムに表示する。シミュレーションモデルの空間は、例えば、空調機のモデルが配置されている空間である。
次に、ステップST703において、描画部600は、シミュレーションモデルの空間に配置された気流モデルの座標データに該当する表示用メッシュデータを参照する。表示用メッシュデータは、すなわち、図10に示すデータである。
次に、ステップST704において、描画部600は、気流モデルの座標データに該当する表示用メッシュデータが、評価用の評価対象メッシュに該当するか否かを判断する。評価対象メッシュは、すなわち、図16の処理により作成された評価対象メッシュである。
描画部600は、ステップST704において、気流モデルが評価対象メッシュに該当すると判断すると(ステップST704のYes)、ステップST705に移行する。ステップST705において、描画部600は、比較データ507に付与されたスタイル情報に基づき、気流モデルのスタイルを変更する。つまり、比較データ507の評価IDV0001またはV0002のスタイル情報を取得し、気流モデルのスタイルを変更する。そして、ステップST707に移行する。
描画部600は、ステップST704において、気流モデルが評価対象メッシュに該当しないと判断すると(ステップST704のNo)、ステップST706に移行し、気流モデルをデフォルトのスタイルに変更する。デフォルトのスタイルは、例えば、蓄積部500のスタイルデータ506に含まれている。
次に、ステップST707において、描画部600は、気流モデルの移動先のメッシュを演算し、気流モデルを計算されたメッシュに移動させる。気流モデルの移動先は、気流モデルが評価対象メッシュに該当しない場合、表示用メッシュデータの速度3成分u、v、および、wが参照されて演算される。また、気流モデルが、評価対象メッシュに該当する場合、図18で示す比較データ507の速度3成分u、v、および、wが参照されて演算される。移動された次の気流モデルのx、y、および、z軸の座標は、以下の数1により求めることができる。
[数1]
x=xi×S×ui
y=yi×S×vi
z=zi×S×wi
数1において、xi、yi、ziは、現在の気流モデルのX、Y、Z座標であり、Sは、メッシュのサイズであり、ui、vi、および、wiは、現在のX、Y、および、Z軸方向の速度3成分である。メッシュのサイズは、例えば、面積である。描画部600は、ステップST707において、数1に従い、気流モデルを移動させると、ステップST708に移行する。
次に、ステップST708において、描画部600は、気流モデルの移動速度が任意の速度以下であるか否かを判断する。任意の速度は、例えば、0.05m/secである。
描画部600は、ステップST708において、気流モデルの移動速度が任意の速度以下であると判断すると(ステップST708のYes)、ステップST702に戻り、空調機器の位置から気流モデルを表示しなおして、処理が繰り返される。
描画部600は、ステップST708において、気流モデルの移動速度が任意の速度以下になっていないと判断すると(ステップST708のNo)、ステップST703に戻り、処理が繰り返される。
描画部600は、ステップST702からステップST708の動作が実行されることで、表示装置103に気流モデルの一連の動作が表示される。なお、ステップST701からステップST708までの動作は、描画部600の比較画面表示部603または気流表示部604により行われる。
図20は、実施の形態1に係る探索画面作成装置100の比較画面表示部603により作成された比較表示画面2001の模式図である。比較表示画面2001は、表示装置103に表示される探索画面である。比較表示画面2001は、描画部600により描画された各シミュレーションモデルおよび比較データ507に基づく気流モデルが表示される。
図20に示すように、比較表示画面2001には、モデル1およびモデル2の複数のシミュレーションモデルと、気流モデルを示す粒子2005、および、粒子2006が表示されている。図20では、モデル1およびモデル2の2つのシミュレーションモデルにおいて、気流モデルの動きを比較している例が示されている。
比較表示画面2001には、モデル1の設定項目2008と、モデル2の設定項目2009と、評価一覧2010とが表示されている。比較表示画面2001には、比較表示させる評価項目が作成され、比較データ507に基づいた表示態様で気流モデルが表示される。気流モデルの表示態様は、シミュレーションモデルの空間がメッシュ状に分割され、メッシュを評価する評価項目に基づいて作成される(図19のステップST703)。
モデル1は、室形状2002において、空調機2004と、人モデル2013と、パーティション2012が配置されたシミュレーションモデルである。モデル2は、室形状2003において、空調機2004と、人モデル2014とが配置されたシミュレーションモデルである。モデル1における室形状2002と、モデル2における室形状2003とは、図3のステップST101で作成された室形状を表示している。シミュレーションモデルは、表示画面管理部211の指示を受け、描画部600の3次元画面表示部601により描画される。
粒子2005、および、粒子2006は、空調機2004を起点として比較表示画面2001のシミュレーションモデルの空間に表示される(図19のステップST702)。粒子2005は、評価対象である人の周囲に位置していないため、座標データのメッシュが評価対象メッシュに該当せず、デフォルトのスタイルにより表示される(図19のステップST706)。粒子2005は、座標データのメッシュに対応する表示用メッシュにおける速度3成分データに基づきシミュレーションモデルの空間において移動するように表示される(図19のステップST707)。
粒子2006は、評価対象である人の周囲に位置しているため、座標データのメッシュが評価対象メッシュに該当し、図18の比較データ507に基づき、スタイルが変更される(図19のステップST705)。粒子2006は、図18の速度3成分データに基づきシミュレーションモデルの空間において移動するように表示される(図19のステップST707)。粒子2005、および、粒子2006は、表示画面管理部211の指示を受け、比較画面表示部603および気流表示部604により描画される。
設定項目2008には、モデル1に対する設定項目であって、ステップST205で設定したモデルの構成、または、ステップST207で設定した設定項目が表示されている。設定項目2008は、右側に設定項目2009のように左右に分け現在表示しているものを見比べられるように並べてもよいし、1つにまとめても構わない。
比較表示画面2001において表示されたシミュレーションモデルは、変更ボタン2007により変更することが可能である。また、各シミュレーションモデルの設定値、または、モデルの構成は、各シミュレーションモデルの設定項目2008により確認することができる。
評価一覧2010は、登録されている評価項目の一覧を表示している。評価一覧2010には、評価IDと、評価IDの説明と、評価条件の設定値と、評価対象と、スタイルと、が表示されている。評価条件の設定値には、評価条件の設定値が取り得る範囲が表示されている。評価IDは、ラジオボタン2011により選択される。ラジオボタン2011は、作業者により比較して表示させたい評価項目が選択される。変更ボタン2007は、表示させるシミュレーションモデルを変更するために設けられている。比較および表示する評価項目は、図15の評価データ505を参照し、選択することができる。設定項目2008および評価一覧2010は、表示画面管理部211の指示を受け、評価項目設定画面表示部602により描画される。
図20の例では、評価IDとして0001が選択されているため、モデル1およびモデル2に表示されている気流モデルは、人の周囲に移動すると、該当するメッシュの比較データ507を参照し、スタイルが変更されて温度の評価を行うことができる。また、評価IDとして0002が選択されれば、モデル1およびモデル2に表示されている気流モデルが、人の周囲に移動すると、該当するメッシュの比較データ507を参照し、スタイルが変更されることで風よけの評価を行うことができる。このように、モデル1およびモデル2のそれぞれのシミュレーションモデルにおいて、気流モデルの速度がどのように変化するか、または、温度がどのように分布しているかなどの複数の観点で気流の動きの差異を評価することができる。
なお、比較表示画面2001に表示されるシミュレーションモデルは、1つのみでもよく、図20のように2つ以上表示されていてもかまわない。図20においては、モデル1に、パーティション2012が配置されており、モデル2には、パーティション2012が配置されていない。パーティション2012が配置されているモデル1と、パーティション2012が配置されていないモデル2とを見比べると、モデル2の人モデル2014に比べ、モデル1の人モデル2013の周囲において、気流の粒子2006が多く表示されている。また、モデル1の気流モデルは、人モデル2013の周囲に行き渡っており、気流がまんべんなく流れていることがわかる。このように、探索画面作成装置100を用いることで、複数のシミュレーションモデルについて、気流モデルの動きの差異を評価することが容易になる。
探索画面作成装置100は、室内の気流の動きの差異を比較して表示させ、例えば、室内レイアウトの変更、または、空調機器の変更に伴う室内の気流の動きの差異が表示装置103に分析しやすく表示することができる。また、作業者が、空調設備の運用効率に影響を与える要因を特定する際に、比較作業の負荷を低減することが可能になる。
以上説明した、実施の形態1に係る探索画面作成装置100によれば、表示用メッシュデータのうち評価の対象となる評価対象メッシュデータに、評価条件の設定値に基づき算出されたスタイル情報が付与された比較データ507が作成される。このため、気流モデルが、スタイル情報に応じた表示態様で探索画面に表示され、シミュレーション結果における気流の動きの差異が認識しやすくなり、設備の運用効率に影響を与える要因を特定するための比較作業の負荷を低減することが可能になる。また、気流モデルの計算が評価対象メッシュデータについて行われるため、画面を作成する時の計算および処理の負担を軽減することができる。
また、室形状管理部201が、室形状の入力を受け付け、室形状が更新されることで、シミュレーションモデルとなる室内の形状を任意で変更することができる。
また、シミュレーションモデル管理部202は、シミュレーションモデルの室内レイアウト、シミュレーションモデルを構成する要素の属性、および、シミュレーションのための設定項目からシミュレーションモデルを作成する。これにより、シミュレーションモデル毎に結果を比較して表示することができるため、室内の環境に影響を与える要因の探索が容易になる。
また、評価項目作成部208が、評価項目と、対象範囲と、気流モデルに予め定義されたスタイルデータ506と、を参照して評価データ505が作成されるため、評価対象が明確になり注視して見るべき箇所をわかりやすく表示することが可能である。
第1節点の座標データ、および、第1セルデータに基づき作成された表示用メッシュデータにより、シミュレーションモデルがメッシュ状に区切られた状態でシミュレーション結果が送信される。このため、解析処理の負担が低減され、比較して表示させる作業を効率化することができる。
気流モデルが任意の速度以下になった場合、気流モデルが表示し直され、気流モデルが評価対象のメッシュに該当した場合、スタイルデータ506に基づき気流モデルのスタイルが変更される。このため、気流の速度が該当するメッシュのみでの演算および処理により可能となり、気流モデルを表示する際の演算が低減され、比較して表示させる作業を効率化することが可能である。
前記解析データが、温度データを含むため、気流モデルにおける温度の差異の表示が該当メッシュのみでの演算および処理により可能となり、気流モデルを表示する際の演算が低減され、比較して表示させる作業を効率化することが可能である。
第2セルに該当する第1セルデータの解析データが、それぞれ平均された表示用メッシュデータと、表示用メッシュデータのうち、対象範囲のデータにおけるメッシュデータが取得されて作成された評価対象メッシュと、が分けて管理されている。
これにより、評価する際の演算が低減され、シミュレーション結果が遅延なく表示されるため、比較作業を効率的に行うことが可能である。
蓄積部500には、室形状データ501と、3Dモデル502と、シミュレーションデータ503と、メッシュデータ504と、評価データ505と、比較データ507と、スタイルデータ506と、が蓄積されている。これにより、シミュレーション結果が遅延なく表示され、比較作業を効率的に行うことが可能である。
評価項目設定画面表示部602において、評価項目を設定するための画面が描画されるため、比較したい評価項目について複数のシミュレーションモデルが容易に設定でき、比較作業を効率的に行うことが可能である。
室内モデル更新部203と、属性更新部204と、設定項目更新部205と、により、比較したい複数のシミュレーションモデルが容易に設定でき、比較作業を効率的に行うことが可能である。
また、評価結果がシミュレーションモデルの材料の種類、機器の種類、発熱量、または、基本図形の種類を含むシミュレーションを構成する要素の属性に応じて表示される。このため、属性による室内環境への影響が把握でき、設備の運用効率に影響を与える要因が特定しやすい。
また、実施の形態1に係る探索方法によれば、表示用メッシュデータのうち対象範囲と一致する範囲の評価対象メッシュデータが作成され、記評価対象メッシュデータにスタイル情報が付与された比較データ507が作成される。そして、スタイル情報に基づき気流モデルが作成されて画面に描画されるため、シミュレーション結果における気流の動きの差異が認識しやすくなり、設備の運用効率に影響を与える要因を特定するための比較作業の負荷を低減することが可能になる。
実施の形態2.
図21は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの機能ブロック図である。実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aは、実行部200が振る舞い条件作成部212を備える点で実施の形態1と相違し、その他の構成は実施の形態1と同様である。そのため、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図21に示すように、探索画面作成装置100Aは、実行部200が振る舞い条件作成部212を備える。また、蓄積部500Aには、実施の形態1のスタイルデータ506の代わりに、振る舞いデータ508が蓄積されている。蓄積部500Aは、実施の形態1のスタイルデータ506に加え、振る舞いデータ508を蓄積する構成であってもよい。振る舞い条件作成部212は、振る舞いデータ508に応じて気流モデルの振る舞いを変更する。振る舞いとは、評価対象となるデータの範囲、条件値に応じたスタイルの変更、または、スタイルの変更パターンのことを指す。蓄積部500Aの振る舞いデータ508は、実施の形態1に係るスタイルデータ506のように、シミュレーション結果における表示態様を定義しているデータである。振る舞いの条件は、振る舞い条件作成部212において、予め設定された条件が採用されてもよく、振る舞い条件作成部212において、作業者により設定されてもよい。
図22は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの評価項目設定画面2201の模式図である。評価項目設定画面2201は、実施の形態1と同様、描画部600の評価項目設定画面表示部602により描画され、表示装置103に表示される。
図22に示すように、評価項目設定画面2201は、表示対象2202、振る舞いID2203、および、評価対象2204で構成されている。評価項目設定画面2201には、編集ボタン2205、および、新規ボタン2206も表示されている。
評価項目設定画面2201には、評価項目毎に付与された評価IDと、対応する評価項目の説明とが表示されている。評価項目設定画面2201において、振る舞い条件が設定され、保存ボタン2207により振る舞い条件が決定されて蓄積部500の振る舞いデータ508に蓄積される。
図23は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの評価項目設定画面2201において振る舞いの条件を設定するフローチャートである。振る舞いの条件の設定は、振る舞い条件作成部212において行われる。
図23に示すように、ステップST801において振る舞い条件作成部212は、振る舞いの表示対象2202の情報を取得し、ステップST802に移行する。表示対象2202は、図22の評価項目設定画面2201における表示対象2202に対応する。表示対象2202は、評価IDと、対応する説明とに基づいて取得される。表示対象2202は、作業者により設定される。ステップST801では、振る舞いID2203を設定することもできる。振る舞いID2203は、振る舞い条件の編集ボタン2205を押下することで詳細な設定が可能である。
ステップST802において、振る舞い条件作成部212は、振る舞いパターン2404(図24参照)が「範囲」であるか否かを判断する。振る舞いパターン2404の「範囲」とは、振る舞いの説明2403が適用される範囲である。ステップST802は、評価項目に応じて振る舞い2203の「範囲」を設定する動作である。振る舞いパターン2404において、「範囲」が選択されると、振る舞いの説明2403が適用される範囲を編集することができる。振る舞いパターン2404の「範囲」は、表示範囲の一例である。
ステップST802において、振る舞い条件作成部212は、振る舞いパターン2404が「範囲」であると判断すると、ステップST803に移行する。ステップST803において、評価項目作成部208は、図22の評価項目設定画面2201に範囲の設定を表示させ、ステップST805に移行する。
一方、振る舞い条件作成部212は、ステップST802において、振る舞いパターン2404が「範囲」でない(図25参照)と判断すると(ステップST802のNo)、ステップST804に移行する。振る舞いパターン2404が「範囲」でない場合は、振る舞いパターン2404に「条件」が選択されている場合である。振る舞いパターン2404が「条件」である場合、評価項目に応じて振る舞い2203の「条件」を追加し、設定することができる。従って、振る舞い条件作成部212は、ステップST804において、図25で説明している振る舞い条件新規作成画面2501を表示させ、振る舞いの条件の設定を取得し、ステップST805に移行する。
次に、ステップST805において、振る舞い条件作成部212は、評価項目設定画面2201に振る舞いの詳細を表示させ、ステップST806に移行する。
次に、ステップST806において、振る舞い条件作成部212は、ステップST805において表示された振る舞いの条件または範囲の詳細を保存し、ステップST807に移行する。
次に、ステップST807において、振る舞い条件作成部212は、評価対象の情報であって、評価項目設定画面2201に表示された評価対象を取得し、ステップST808に移行する。評価対象とは、図22の評価対象2204を示し、シミュレーション結果のうち、評価の対象とされる範囲である。
そして、ステップST808に移行し、ステップST801からステップST808の動作によって設定された評価項目が保存される。評価項目は、図22の保存ボタン2207を押下することで保存され、蓄積部500Aの評価データ505に蓄積される。
図24は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの振る舞い条件編集画面2401の模式図である。図24では、振る舞い条件編集画面2401が評価項目設定画面2201に重ねて表示された例が示されている。
振る舞い条件編集画面2401は、評価項目設定画面2201において、編集ボタン2205が押下されると、表示装置103に表示される。振る舞い条件編集画面2401において、振る舞い条件編集画面2401が操作されることで、シミュレーションモデルの解析における条件が変更され、振る舞い条件の設定の詳細を編集することができる。
図24に示すように、振る舞い条件編集画面2401には、振る舞いID2402と、振る舞いの説明2403と、振る舞いパターン2404とが表示されている。振る舞い条件編集画面2401は、評価項目設定画面2201において、編集ボタン2205が押下されると表示され、振る舞い条件が適用される範囲を編集することができる。振る舞い条件編集画面2401では、作業者により振る舞いID2402および振る舞いの説明2403が設定される。また、振る舞い条件編集画面2401では、作業者により振る舞いパターン2404が選択される。
振る舞い条件編集画面2401では、振る舞いID2402、および、振る舞いの説明2403が表示され、振る舞いパターン2404が選択されて表示される。振る舞い条件編集画面2401では、振る舞いのスタイル2405の選択と、振る舞いのスタイル範囲2406の設定と、振る舞いの対象データ2407の選択と、振る舞いの対象データ範囲2408の設定と、が行われる。
図24においては、スタイル2405として色が選択され、対象データ2407として温度が選択され、対象データ範囲2408として、21.0が入力されたときの例が示されている。
スタイル2405として色が選択されている場合、振る舞いのスタイル設定値2409が配置された位置の距離に基づき、スタイル2405が変化する構成にできる。スタイル設定値2409は、ドラックすることで距離が変更され、グラデーションの値が決定される。スタイル設定値2409は、適当な位置でクリックされることで、スタイル範囲2406を設定することが可能となる。スタイル範囲2406は、16進数カラーコードなどにより表示される。
対象データ2407として温度が選択されている場合、対象データ範囲2408として、スタイル設定値2409に対応する値を入力することができる。対象データ範囲2408は、下限値と上限値と中間値とを設定することもできるし、下限値のみ、上限値のみ、または、中間値のみを設定することもできる。また、いずれか2つのみが設定されていてもよい。対象データ範囲2408において、下限値および上限値のいずれもが未入力の場合、対象データ範囲2408の下限値および上限値は、それぞれ対象データ2407が取り得る最小値および最大値を示せばよい。
スタイル2405が選択され、スタイル範囲2406が設定され、スタイル設定値2409が設定され、対象データ2407が選択され、対象データ範囲2408が設定された後、振る舞い条件編集完了ボタン2410が押下されることで、編集内容が確定される。
振る舞いID2402と、説明2403と、振る舞いパターン2404と、スタイル2405との選択と、スタイル範囲2406の設定は、蓄積部500Aの振る舞いデータ508に保存される。また、スタイル設定値2409と対象データ2407との選択、および、対象データ範囲2408についても、蓄積部500Aの振る舞いデータ508に保存される。
図25は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの振る舞い条件新規作成画面2501の模式図である。振る舞い条件新規作成画面2501は、評価項目設定画面2201において、新規ボタン2206が押下されると表示される。振る舞い条件新規作成画面2501は、例えば、評価項目設定画面2201に重ねて表示される。振る舞い条件新規作成画面2501は、評価項目の振る舞い条件を新規に作成することために表示される画面である。
図25では、振る舞い条件新規作成画面2501が評価項目設定画面2201に重ねて表示された例が示されている。図25に示すように、振る舞い条件新規作成画面2501には、スタイル2405と、対象データ2407に加え、条件判定値2502と、条件対象データ2503とが表示されている(図23のステップST804)。条件判定値2502は、AND、OR、NAND、NOR、XOR、または、XNORで構成された倫理演算子である。条件判定値2502は、例えば、プルダウンによって選択される。
図25では、対象データ2407には、温度が設定されており、下限対象データ範囲2506と上限対象データ範囲2507との間の値を取る設定になっている。また、条件対象データ2503には、風速が設定されており、下限条件対象データ範囲2508と上限条件対象データ範囲2509との間の値を取る設定になっている。
対象データ2407のデータ範囲と、条件対象データ2503のデータ範囲とは、条件スタイル値2505が適用される条件を規定している。対象データ2407のデータ範囲と、条件対象データ2503のデータ範囲とが、条件判定値2502の倫理演算子の条件を満たしたときに適用される。つまり、条件判定値2502の倫理演算子の条件を満たすと、振る舞いの条件スタイル設定値2504に対応する振る舞いの条件スタイル値2505が、図22の振る舞いの表示対象2202に適用される。
振る舞いの詳細は、振る舞いデータ508に保存される。つまり、振る舞いID2402、振る舞いの説明2403、振る舞いのパターン2404、および、振る舞いのスタイル2405の選択が、蓄積部500Aの振る舞いデータ508に蓄積される。また、振る舞いの対象データ2407と、条件判定値2502と、振る舞いの条件対象データ2503と、振る舞いの条件スタイル設定値2504と、振る舞いの条件スタイル値2505とについても、蓄積部500Aの振る舞いデータ508に蓄積される。また、評価条件の設定値に応じた表示範囲である下限対象データ範囲2506と、上限対象データ範囲2507と、下限条件対象データ範囲2508と、上限条件対象データ範囲2509とについても、蓄積部500Aの振る舞いデータ508に蓄積される。
なお、図24の振る舞い条件編集画面2401と、図25の振る舞い条件新規作成画面2501で作成された振る舞いIDは、図22の評価項目の振る舞い2203において選択することが可能である。また、1つの振る舞いの表示対象2202につき複数の振る舞い2203を設定することが可能である。振る舞い2203は、図22の振る舞い追加ボタン2208を押下することで追加することが可能である。また、振る舞い2203の表示対象2202も複数選択することが可能である。表示対象2202は、表示対象追加ボタン2209を押下することで追加することが可能である。
図26は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの蓄積部500Aに格納された振る舞い条件を含む評価データ505の構造例2601である。図26に示すように、評価データ505は、評価IDに、説明、表示対象、振る舞いID、および、評価対象が関連付けられたデータである。
評価IDは、評価項目毎に採番された固有の番号であり、図22の評価項目設定画面2201における評価IDに対応している。評価IDは、例えば、評価項目設定画面2201において、作業者により任意に採番される。説明は、評価項目の内容を説明する分であり、図22の評価項目設定画面2201における説明に対応している。説明は、例えば、評価項目設定画面2201において、作業者により入力される。
表示対象は、図22の評価項目設定画面2201における表示対象2202に対応し、図22の振る舞いの表示対象2202で設定された振る舞いの適応先のモデルの属性であって、振る舞いが適用される対象である。表示対象は、例えば、気流であって、評価項目設定画面2201において、例えば、作業者により任意に設定される。
振る舞いIDは、図22の評価項目設定画面2201における振る舞いID2203に対応している。振る舞いIDは、例えば、評価項目設定画面2201において、作業者により設定された固有の番号である。
評価対象は、振る舞い条件を判定する対象メッシュを表すモデルの属性であって、図22の評価項目設定画面2201における評価対象2204に対応している。評価対象2204は、例えば、評価項目設定画面2201において、作業者により選択される。
図27は、実施の形態2に係る探索画面作成装置100Aの蓄積部500Aの振る舞いデータ508の構造例2701である。図27に示すように、振る舞いデータ508は、振る舞いID、説明、パターン、スタイル、および、数値が関連付けられたデータである。
振る舞いIDは、図22の評価項目設定画面2201における振る舞いID2203に対応している。振る舞いIDは、例えば、評価項目設定画面2201において、作業者により設定された固有の番号である。
説明とは、作業者が設定した図24の振る舞いの説明2403である。パターンとは、振る舞いの種別であって、図24の振る舞い条件編集画面2401において、作業者により、例えば、範囲、または、条件が設定される。
スタイルおよび数値は、図24の振る舞い条件編集画面2401において設定された情報と、図25の振る舞い条件新規作成画面2501において設定された情報と、をまとめた情報である。スタイルおよび数値は、作業者により設定されてもよい。
スタイルは、図24の振る舞い条件編集画面2401において設定された振る舞いのスタイル2405と、振る舞いのスタイル範囲2406と、を含む。また、スタイルは、図25の振る舞い条件新規作成画面2501において設定された振る舞いの条件スタイル設定値2504と、振る舞いの条件スタイル値2505と、を含む。
数値は、図24の振る舞い条件編集画面2401において設定された振る舞いの対象データ2407の選択と、振る舞いの対象データ範囲2408と、を含む。また、数値は、図25の振る舞い条件新規作成画面2501において設定された条件判定値2502と、振る舞いの条件対象データ2503と、を含む。また、数値は、図25の振る舞い条件新規作成画面2501において設定された下限対象データ範囲2506と、上限対象データ範囲2507と、下限条件対象データ範囲2508と、上限条件対象データ範囲2509と、を含む。
振る舞いIDにより振る舞いデータ508と関連付けられた評価データ505には、振る舞いデータ508に応じた任意のスタイル情報が付与され、比較データ507が作成される。作業者は、評価結果の表示態様を自由に設定することが可能であるため、比較したいシミュレーション結果との気流の動きの差異をわかりやすく表示することが可能となる。また、各評価項目と振る舞いデータ508とが個別に設定されることで、異なる設定同士の組み合わせ、または、設定内容の流用が可能となるため、比較して表示させる作業を効率的に行うことが可能となる。
以上説明した、実施の形態2に係る探索画面作成装置100によれば、振る舞い条件作成部212により、評価項目に基づく気流モデルの振る舞いが作成される。振る舞いは、評価項目で定義された表示対象2202と、表示対象2202の対象データ2407および振る舞いのスタイル2405と、評価条件の設定値に応じた対象データ2407および振る舞いのスタイル2405の表示範囲と、を入力として作成される。これにより、評価結果の表示態様を作業者が自由に設定することが可能となり、比較したいシミュレーション結果における評価項目に応じた気流の動きの差異をわかりやすく表示することが可能となる。
また、振る舞い条件作成部212は、評価項目で定義された表示対象と、表示範囲と、評価条件の設定値と、スタイルデータと、を含む振る舞いデータ508を作成する。このため、各評価項目と振る舞いデータ508を分けることで組み合わせ、または、流用が可能となり、比較して表示させる作業を効率的に行うことが可能となる。