JP7077917B2 - 日よけ - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の窓等の開口部に設けられた日よけに関する。
従来、住宅の窓等の開口部付近について、開口部への日差しや雨の入射を遮るための日よけが設けられてきた。冬季等、日差しを屋内に取り入れたい時期は日よけが不要となるため、必要に応じて出し入れできる日よけが求められている。したがって、日よけが必要な時は、布製のシェードを張り出す形の日よけが一般的に用いられている。
例えば、特許文献1に示されるように、住宅等の建築物の壁面に固定された日よけは、不使用時はキャンバス布製のシェードが、ローラ等の巻取部によって巻き取られた状態で窓上の壁面に格納されている。そして、一方が壁面(窓枠)に固定され、他方が壁面に対して回動可能なアームを備えている。そして、この回動可能なアームの他方端にはシェードが固定されており、このアームを回動することにより、アームの他方端に固定されたシェードが引き出され、窓の上に日よけを作る構造となっている。
特許文献1に示される日よけの場合、アームが建築物の壁面に固定されており、かつアームの回動によってシェードを引き出す構成となっているため、遮光できる最大領域は、壁面からアームの長さ分だけである。ここで、アームの長さを長くすれば遮光できる領域は広くなるが、次のような問題がある。すなわち、アームの支点は、アームの長さ分だけローラから離れた位置となる。
アームが長くなるほど、アームの支点、すなわち建築物の壁面に固定される端部が窓の下方に移動することになるため、日よけを引き出すと、窓の大部分が日よけで隠れることになる。また、シェードは、巻取部からアームの他方端までを斜めに渡るようになるため、シェードによって覆われる空間は、天井部が斜めとなった空間になる。したがって、仮にアームが長くなったとしても、窓の大部分がシェードで隠れ、シェードが斜めに張り出した状況となるため、窓からの眺望は確保されない。加えて、アームにかかる負荷と、壁面に固定されたアームが耐えられる力との関係によって、アームの長さには限界がある。
一方で、掃き出し窓等から連続してデッキ等を設け、オープンエアスペースにし、このオープンエアスペースも生活空間とする住宅構造も見受けられる。特許文献1に示されるような日よけでは、天井部が斜めとなり、低くなってしまうため、このようなオープンスペースには適さない。
オープンスペースに対する日よけとして、傘部分が大きなパラソル等を床部分に固定する形態も考えられる。パラソルの傘部分を開くことにより日よけとなるわけであるが、傘で覆われる空間を広くするためには、パラソルをオープンスペースの中央に配置するのが効率的である。しかしながら、中央にパラソルを配置することにより、オープンスペースの空間がパラソルによって分断されることにより、空間用途に制限が生じることになる。また、人が手動で傘部分を開閉することになるため、傘の大きさは、人が開閉できる範囲に制限される。結果、遮光できる面積にも限界がある。また、床部分にパラソルを固定した場合、不使用時も床部分からパラソルが突き出た状態となり、空間利用の妨げとなる。
掃き出し窓等から続くデッキ等、生活空間として使用されるオープンエアスペース等は、ある程度の広さを必要としており、ある程度の広さ及び高さを有する空間全体を覆うことができる日よけが求められている。一方で、日よけを使用しない時は、日よけを構成する物の一部が、オープンエアスペースの空間利用の障害となるような状況は避けることが望ましい。また、人が手動で設置する上で、できるだけ少ない力で簡単に設置できることが望ましい。
このような従来の日よけの問題から、広い空間を覆うことができ、不使用時はコンパクトに格納でき、少ない力で簡単に設置できる日よけが求められている。
特開2012-072581号公報
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、人が簡単に設置でき、不使用時はコンパクトに収納でき、十分な高さを確保した遮光空間を構築する日よけを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の日よけは、建築物の壁面に固定された日よけであって、一方端が壁面に固定され、所定空間に伸張可能なシェードと、第1端が壁面もしくは壁面に交差する面に着脱可能に固定され、壁面に交差する面より鉛直方向上方かつ、壁面から離れる方向で壁面に交差する面に向かって弧状に伸びる一対のポールと、一対のポールに設けられたシェード係合部材とを備え、シェードは、伸張され、壁面に固定された一方端と対向する他方端が、シェード係合部材に係合されることを特徴とする。
本発明の一態様では、壁面に交差する面は地面または地面上に形成された床面である。
本発明の一態様では、シェードは、一対のポールの鉛直方向上方で伸張される。
本発明の一態様では、一対のポールそれぞれの第1端から、第1端と対向する第2端まで挿通されたテンションコードが、ポールの第1端の固定箇所よりも壁面から離れた場所でかつ、壁面に交差する面に固定される。
本発明の一態様では、テンションコードは、壁面に交差する面上の1点で固定される。
本発明の一態様では、シェード係合部材は、一方のポールの第2端と他方のポールの第2端とを結ぶ位置に伸びる棒状である。
本発明の一態様では、シェードの他方端には、棒状のシェード係合部材と係合する係合部が設けられている。
本発明の一態様では、シェードは、一対のポールの鉛直方向下方に位置される。
本発明の一態様では、ポールは、壁面に固定されたポール受けに、第1端が挿入されて固定される。
本発明の一態様では、ポールは、複数の棒材を接合して形成され、不使用時は、接合部を外して個々の棒材にして収納される。
本発明では、人が簡単に設置でき、不使用時はコンパクトに収納でき、十分な高さを確保した遮光空間を構築する日よけを提供することができる。
第1実施形態における日よけ1を示す斜視図である。 図1の日よけ1を示す側面図である。 図1の日よけ1を示す正面図である。 第1実施形態におけるポール11とシェード係合部材12とテンションコード13との関係を示す模式的上面図である。 第1実施形態における固定具14と固定具受け15との係合関係を示す模式図であり、同図(a)は模式的正面図であり、同図(b)は模式的側面図である。 第1実施形態におけるシェード係合部材12とシェード17の係合部18との係合の様子を示す模式的側面図である。 第1実施形態におけるポール11の組み立てを示す模式図である。 第1実施形態における固定具14を固定具受け15に係合させてポール11を弧状にしならせた状態で固定し、シェード17を引き出す前の状態を示す斜視図である。 第1実施形態における作業者Pがシェード17を引き出している途中を示す模式的斜視図である。 第2実施形態における日よけ1を示す斜視図である。 図10の日よけ1を示す側面図である。 図10の日よけ1を示す正面図である。 図10の日よけ1のポール101及びポール受け16を示す側面図である。 第2実施形態におけるシェード係合部材102とシェード107側の係合部108とを示す模式図であり、同図(a)は、一方の係合部108における係合を示す正面図であり、同図(b)は、一方の係合部108における係合を示す側面図であり、同図(c)は、一方の係合部における係合を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。
図1は本実施形態の日よけ1を示す斜視図である。図2は図1の日よけ1を示す側面図である。図3は図1の日よけ1を示す正面図である。図4はポール11とシェード係合部材12とテンションコード13との関係を示す模式的上面図である。本実施形態の日よけ1は、住宅等の建築物の掃き出し窓等の開口部に設けられている。しかしながら、本発明の日よけ1は、このような開口部に近接した配置に限らず、建築物の壁面に固定できる環境であれば、適用可能である。
日よけ1は、一対のポール11と、一対のポール11間に位置するシェード係合部材12と、このポール11内に挿通され、ポール11に張力を加えてポール11を所定位置に固定するテンションコード13と、テンションコード13を床面に固定する固定具14と、キャンバス布製のシェード17と、シェード17の伸張される先端に設けられ、前記シェード係合部材12と係合する係合部18と、シェード17を巻回するローラ19と、ローラ19及びシェード17を格納するシェード格納部20とを備えている。
本実施形態の日よけ1は、住宅等の建築物の掃き出し窓21(「窓」ともいう)が設けられた壁22に固定されている。また、詳細は後述するが、本建築物は、掃き出し窓21から庭に連続するようにデッキ23を備えており、このデッキ23が掃き出し窓21から続くオープンエアスペースとして活用され、必要に応じて日よけ1で覆われる領域となる。
ポール11は、詳細は後述するが、強度があり弾性のある素材で形成された中空の棒材である。例えば、キャンプ用テントの骨部材等に用いられるような軽量かつ強度があり、十分にしなる材質の棒部材が望ましい。
図4に示すように、ポール11は、中空の複数の棒部材11aをつなぎ合わせて、所定の 長さにされる。ポール11の長さは、シェード17を引き出したい領域、すなわち、日よけ1で覆う領域の広さに応じて決定される。
そして、ポール11は、日よけ1が必要な時は先の複数の棒部材11aを組み立てて、後述するポール受け16に第1端が挿入されて固定される。そして、詳細は後述するが、ポール11自体は弧を描くようにデッキ23上に配置され、ポール11の上にシェード17が載置されることによって、シェード17の支持部材として機能する。一方で、日よけ1が不要な時は、ポール11は取り外され、また複数の棒部材11aに分解できるので、コンパクトに格納できる。
シェード係合部材12は、シェード17が張り出された時に、シェード17の先端をポール11上に固定するために設けられたものである。本実施形態のシェード係合部材12は、ポール11と同じ素材で形成された中空の棒材である。
図4に示すように、一対のポール11を組み立てた際に、両ポール11の間で、両ポールに渡るようにシェード係合部材12が位置する。本実施形態では、後述するテンションコード13が、ポール11及びシェード係合部材12に通されている。本実施形態では、図4中向かって左側のポール11Lの第1端11blから挿通されたテンションコード13が第2端11clを出た後、シェード係合部材12に挿通される。そして、シェード係合部材12の右側に出た後、固定具14を経由して左側から再度シェード係合部材12に挿通され、向かって右側のポール11Rの第2端11crに挿通される。そして、右側のポール11Rを通って、第1端11brから出ることによって、ポール11とシェード係合部材12が連結される構成となっている。
なお、本実施形態は、テンションコード13を用いて、ポール11とシェード係合部材12とを連結する構成としたが、本発明はこれに限らず、溶接等で予めポール11の棒部材11aの一つと固定されていてもよい。また、シェード係合部材12は、一対のポール11間に位置する棒部材ではなく、ポール11の第2端11cにそれぞれ設けられた係合部材であってもよい。シェード係合部材12とシェード17との係合については後述する。
テンションコード13は、ナイロン製等十分な強度がある紐材で構成されている。図4に示すように、一方端は、左側のポール11Lの第1端11blに固定され、他方端は右側のポール11Rの第1端11brに固定されることにより、ポール及びシェード係合部材12を連結し、かつポール11のしなる方向をコントロールする。
図1-3に示すように、テンションコード13には、固定具14が取り付けられ、この固定具14がデッキ23の床に固定されることでテンションコード13は引っ張られ、この張力にしたがってポール11が所定方向にしなる仕組みとなっている。
固定具14は、テンションコード13をデッキ23の所定位置に固定するために設けられたものである。固定具14は、フック形状となっており、図2に示されるように、デッキ23の床内部に設けられた固定具受け15に引っ掛ける形で固定される。
固定具受け15は、デッキ23の所定位置に、図2に示すように、デッキ23の床の一部が切り取られ、床面よりも低い位置に据え付けられている。
図5は、固定具14と固定具受け15との係合関係を示す模式図であり、同図(a)は模式的正面図であり、同図(b)は模式的側面図である。図5(a)に示すように、固定具受け15はリング状の部分を有し、そのリング状の部分に固定具14のフックが引っ掛けられることによって、両者は係合する。この係合によって、テンションコード13の張力は維持され、ポール11が湾曲した形で所定位置に固定されることになるので、この係合は風等外力がかかっても外れない強度を有するものであるのが望ましい。なお、本実施形態は、このようなフックによる係合としたが、本発明はこれに限らず、他の公知の係合方法であってもよい。
一対のポール受け16は、ポール11の第1端11bを所定位置に固定するために設けられたものであり、本実施形態では、掃き出し窓21の左右端付近の壁22にそれぞれ固定されている。ポール受け16は円筒形の形状をしており、ポール11を設置する時は、ポール11の第1端11bをこのポール受け16に挿入し、上述した固定具14を固定具受け15に引っ掛けることによって、テンションコード13がポール受け16から固定具受け15まで張り、ポール11自身の張力も作用して、図1-図3に示すように、ポール11がポール受け16から鉛直方向に延び、さらに壁22から離れる方向に弧状になって固定される。
上述したように、シェード17はポール11の上方に引き出され、ポール11が支持部材となってシェード17はデッキ23上に張り出されることになるため、ポール11の弧はある程度の高さを持った弧にならなければならない。したがって、ポール受け16は、ポール11がある程度の位置まで鉛直方向に向くように支持できる程度の高さを有するものが望ましい。この高さは、求めるポール11の弧の高さ等によって適宜調整される。
シェード17は、キャンバス布など、風雨に対して耐久性がある布で形成されている。本実施形態のシェード17は、長方形状であり、一辺が後述するローラ19に固定され、対向する他辺には、シェード係合部材12と係合する係合部18が設けられている。なお、本実施形態のシェード17は、長方形状としたが、日よけ1で覆う領域の面積、形状に合わせて正方形等、様々に構成されればよい。
図6は、シェード係合部材12とシェード17の係合部18との係合の様子を示す模式的側面図である。
係合部18は、基端がシェード17の他辺と接合され、先端がシェード係合部材12の軸径に合わせた大きさに円弧状に曲げられている。作業の詳細は後述するが、シェード17を伸張した際は、係合部18の円弧状に曲げられている部分をシェード係合部材12に係合させることによって、シェード17がポール11上に固定される。
なお、本実施形態では、シェード係合部材12はポール11間にわたる棒部材としたが、これに限らず、各ポール11の第2端11cに設けられたものであってもよい。例えば、図示しないが、一対のポール11の各第2端11cには、ポール11の伸びる方向と直交する方向に延在するシェード係合部材12が形成され、第2端11cはシェード係合部材12とでT字状になっている。ポール11それぞれの第2端11cに設けられたシェード係合部材12に、図6で示したのと同様に係合部18を引っ掛けて、シェード17を固定する形であってもよい。
ローラ19は、シェード格納部20と一体構成で、窓21の上方に取り付けられている。ローラ19は不図示の軸部材と軸部材周囲の保持部材とからなる円柱状の部材であり、シェード17の一辺を固定している。本実施形態における固定は、シェード17の一辺全体を保持部材で挟み込む形(不図示)としているが、本発明はこれに限らず、公知の固定方法であればよい。
ローラ19は不図示の駆動機構によって軸部材を軸として回転し、この回転によってシェード17を巻き取る。駆動機構は手動によるものでもよいし、電動によるものでもよい。このようにして、日よけ1不使用時は、シェード17はローラ19によって巻き取られた状態で格納される。図1に示すように、本実施形態では、日よけ1は、掃き出し窓21から連続するデッキ23部分を覆う構成としているため、ローラ19は、窓21よりも上方に設け、このローラ19部分を起点として、シェード17が引き出されてデッキ23上に伸張されることとなる。
また、本実施形態のローラ19は、シェード17引き出し時は、手動による引き出しでローラが回転し、シェード17が所定位置まで引き出されるとその位置で止める不図示のストッパが設けられている。シェード17格納時、シェード17をさらに少しだけ引き出すとストッパが解除され、ローラ19に設けられたばね(不図示)の力でローラ19が回転し、シェード17を巻き取る構造となっている。
シェード格納部20は、ローラ19の上方で壁22に固定されており、ローラ19全体を上方から覆う構造となっている。このシェード格納部20でシェード17を内部に格納することにより、シェード不使用時においてもシェード17が風雨にさらされることを防止する。また、シェード格納部20の位置及び大きさは、ローラ19が回転し、シェード17を引き出したり、逆に巻き込んで収納する上で支障のない大きさ及び位置に設定されている。
窓(掃き出し窓)21は、居間など採光性と開放感が求められる部屋に配置されており、デッキ23と連続した空間を形成できるよう、人の背の高さ以上の開口部を具えている。建築物の壁22は、窓21とほぼ同一平面を形成しており、本実施形態では鉛直方向に延びている。
デッキ23は、屋内の床の高さと同程度の高さで形成された床面である。本実施形態では、このデッキ23の領域に日よけ1を設けることで、視界や活動領域に支障をきたすことなく、日差しや雨等をしのぐことができるオープンエアな空間となる。なお、本実施形態は、日よけ1を張り出す空間として、デッキ23を設け、屋内と同じ床の高さとなるようにしたが、本発明はこれに限らず、デッキ23を設けていない地面上にも日よけ1を張り出すことができる。
次に、シェード17をデッキ23上に張り出す時の手順について説明する。図7は、ポール11の組み立てを示す模式図である。
上述したように、ポール11は複数の棒部材11aをつなぎ合わせて構成されている。したがって、図7に示すように、テンションコード13を通した状態で一方の棒部材11aの先端(径がわずかに細くなっている)を次の棒部材11aの後端に挿入し、両者を接合する(工程1)。このように、テンションコード13を通した状態で、棒部材11aの後端に次の棒部材11aの先端を差し込んでいくことにより、所定の長さのポール11が完成する。そして、一対のポール11L、11Rとシェード係合部材12との連結は上述した通り、テンションコード13を中に通すことによって行われている。
次に、このようにして所定長さにでき上がった一対のポール11L、11Rの第1端11bを、ポール受け16に差し込む(工程2)。次に、ポール11L、11Rの第1端11bをポール受け16に差し込んだ状態で、テンションコード13を引っ張り、固定具14を固定具受け15に係合させる(工程3)。
図8は、固定具14を固定具受け15に係合させてポール11を弧状にしならせた状態で固定し、シェード17を引き出す前の状態を示す斜視図である。このように、テンションコード13を固定することにより、ポール11が自身の弾性も作用し、上方に向かって大きく弓なりにしなった形で固定される。図2及び図8に示すように、ポール11の最高点までの高さH1は、窓21の高さH2とほぼ同じかそれ以上となっている。
図9は、作業者Pがシェード17を引き出している途中を示す模式的斜視図である。
同図に示すように、作業者Pは、両手を上に上げてシェード17の他辺に設けられた係合部18を持ってシェード17を引き出し、ポール11の上方を通るようにして、シェード係合部材12まで引き出す(工程4)。
シェード係合部材12まで引き出したら、上述したように、係合部18をシェード係合部材12に引っかけて係合固定する(工程5)。このようにして、図1-図3に示すように、シェード17が所定位置に張り出された日よけ1を形成することができる。
日よけ1格納時は、シェード係合部材12の下に作業者が入り、シェード17の
係合部18を少しだけシェード係合部材12よりもさらに引き出して係合部18を外す(工程6)。上述したように、ローラ19の回転によってシェード17が自動的に巻き取られ、シェード格納部20に格納される。
その後、固定具14を外し、ポール11をポール受け16から抜き取る(工程7)。そして、ポール11を複数の棒部材11aに分解後、これらを束ねて日よけ1格納作業が完了する(工程8)。ポール11が取り外された後は、窓21の両端にポール受け16とシェード格納部20があるのみで、すっきりとした外観となる。
このように、ポール11を用いて高さのある支柱を着脱自在に作り、このポール11の上にシェード17を張ることにより、デッキ23から十分な高さがあり、デッキ23上での活動範囲の障害にならない日よけ1を設置することができる。また、シェード17が十分な高さで設置されているので、窓21からの視界を遮ることがなく、屋内とデッキ23の空間を連続させて開放的なオープンスペースとして活用することができる。また、ポール11の組み立て、設置、シェード17の引き出し、固定はそれぞれ簡単な操作であり、このような簡単な操作で日よけ1を設置し、格納することができる。加えて、ポール11は複数の棒部材11aに分解してコンパクトにできるため、不使用時はコンパクトな状態で日よけ1を格納することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ポール11の上方にシェード17を配置する構成としたが、本実施形態ではポール11の下方にシェード17を配置し、ポール11の先端でシェード17の先端を固定する構成を説明する。
図10は、本実施形態の日よけ1を示す斜視図である。図11は、図10の日よけ1を示す側面図である。図12は、図10の日よけ1を示す正面図である。図13は、図10の日よけ1のポール101及びポール受け16を示す側面図である。
本実施形態の日よけ1におけるポール101は、第1実施形態と同様、窓21の両側部分の壁22に設置されたポール受け16にて壁22側には固定される。また、第1実施形態と同様、複数の棒部材101aを作業者が組み立てることにより、長いポール101が形成されるものとする。
本実施形態のポール101は、第1実施形態のポール11よりも長さが長く、また、弧状に曲がる方法が第1実施形態と異なる。第1実施形態では、第2端11cから伸びるテンションコード13をデッキ23の床に固定し、このテンションコード13の張力も利用して弓なりにしならせ、弧状にしていた。すなわち、テンションコード13を介して、ポール11の第2端11cを間接的に固定して弧状を形成していた。一方で、本実施形態のポール101には、テンションコードが挿通されておらず、ポール101自身の自重によって弓なりにしなり、ポール受け16にて固定された第1端101bから自由端となっている第2端101c間で、鉛直方向上方に突出する弧状となる。デッキ23の床面から弧の頂点までの高さH3は、床面から窓21の上方までの高さH2よりも高くなっている。このように、弧の高さH3が窓21の高さH2よりも高くなるように、ポール101の長さ、強度、ポール受け16の鉛直方向の長さ(高さ)が設定されている。
なお、ポール101自体の自重で弓なりにしならせるのではなく、もともと、ポール101を構成する各棒部材101aを予めカーブがついた形状としておき、これらをつなぎ合わせることによって予めつけられたカーブでポール101が弧状に形成されるものであってもよい。
本実施形態のポール101の第2端101cは、上述したようにデッキ23の床や壁22には固定されておらず自由端となっている。したがって、ポール101自体は、ポール受け16でのみ固定されることとなる。
また、本実施形態におけるシェード係合部材102は、第1実施形態のシェード係合部材12のように、一対のポール11間に渡るように位置するのではなく、各ポール101の第2端101cに設けられている。詳細は後述するが、本実施形態のシェード107は、ポール101の鉛直方向下方に引き出され、ポール101の下方で固定される。具体的には、各ポール101の第2端101cをシェード107に取り付けた後、シェード係合部材102で固定する。シェード係合部材102は、伸縮可能なリング状であり、第2端101cを輪の中に差し込むことで、ポール101がシェード107の係合部108から抜けるのを防止する。
本実施形態におけるシェード107は、不使用時は、第1実施形態と同様にローラ19によって巻回され、シェード格納部20内に格納されており、使用時は、シェード格納部20から引き出され、所定範囲まで伸張される仕組みとなっている。シェード107のローラ19に固定されている一辺(基端)は第1実施形態と同様であるが、一辺に対向し、引き出される他辺(先端)は、第1実施形態とは異なる係合部108を備えている。すなわち、第1実施形態の係合部18は、棒状のシェード係合部材12に引っかかるように丸く曲げられた金具材であったが、本実施形態の係合部108は、シェード107の他辺の両端に開けられた穴部材となる。
図14は、シェード係合部材102とシェード107側の係合部108とを示す模式図であり、同図(a)は、一方の係合部108における係合を示す正面図であり、同図(b)は、一方の係合部108における係合を示す側面図であり、同図(c)は、一方の係合部における係合を示す斜視図である。
シェード107の他辺の両端には、係合部108がシェード107面に対して直交する方向に立設されている。そして、これらの係合部108には中央に穴が設けられている。この係合部108の穴に、シェード107の上方から、ポール101の第2端101cが差し込まれる。そして、ポール101の差し込み方向と逆側、すなわち、ポール101の第2端101cからシェード係合部材102がかぶせられ、係合部108に押し付ける形でポール101の第2端に固定される。このようにして、ポール101の第2端101cは、シェード係合部材102によって、シェード107の係合部108から抜けないように固定される。
次に、本実施形態の日よけ1の組み立て方法を説明する。まず、ポール101を組み立てるが、これは、第1実施形態と同様の方法で複数の棒部材101aをつなぎ合わせて組み立てられる。そして、一対のポール101が完成したら、いったんデッキ23の床に置く(工程101)。
次に、作業者は、シェード107を引き出し、ポール101の長さよりも長めに引き出したら、第1実施形態と同様に、ローラ19に設けられたストッパにより、その引き出した長さ分で固定されるようにする(工程102)。
シェード107の他辺(先端)に設けられた係合部108に、ポール101の第2端101cを差し込み、シェード係合部材102でシェード107をポール101の第2端101cに固定する(工程103)。
この固定作業が終了したら、作業者はポール101を持ち、第1端101bをポール受け16に差し込む(工程104)。
両ポール101を差し込むことによりシェード107の位置が決定するので、少し引き出して離すと、第1実施形態と同様に、ローラ19に設けられたストッパが解除され、ローラ19に設けられたばねの力によってローラ19が回転し、シェード107が巻き取られる(工程105)。
引き出されているシェード107の長さが、壁22からポール101の第2端までの距離相当となると、ポール101の張力とシェード107の巻き取り力が均衡し、ローラ19の回転が止まり、シェード107は所定位置に固定されることになる(工程106)。
また、日よけ1を格納する時は、次のようにして行われる。まず、ポール101をポール受け16から外し、デッキ23の床に置く(工程107)。
そして、シェード係合部材102をシェード107から外し、ポール101の第2端101cをシェード107の係合部108から抜き、シェード係合部材102と係合部108との係合を解除する(工程108)。
次に、シェード107を第1実施形態と同様に少し引き出して、ストッパを解除し、ローラ19のばね力を利用してローラ19で巻き取る(工程109)。次に、ポール101を複数の棒部材101aに分解し、格納する(工程110)。
なお、本実施形態では、先にシェード107をポール101に取り付けてから、ポール101をポール受け16に差し込む手順としたが、先にポール101をポール受け16に差し込み、その後にシェード107を取り付ける手順であってもよい。
また、本実施形態のポール101は第2端101cが自由端としたが、固定される形態であってもよい。すなわち、第1実施形態のポール11及びテンションコード13、固定具14を用いて、ポール11による支柱を組み立て、その後、ポール11の下方にシェード107を引き出し、シェード係合部材12に不図示の係合部を用いて固定する形であってもよい。この場合の係合部は、シェード係合部材12に巻き付けるのに十分な長さを持つ布等で、シェード係合部材に係合部を巻き付けて、面ファスナーで固定する構成等であればよい。
このように、ポール101を用いて高さのある支柱を着脱自在に作り、このポール101の下にシェード107を張ることにより、デッキ23から十分な高さがあり、デッキ23上での活動範囲の障害にならない日よけ1を設置することができる。また、シェード107が十分な高さで設置されているので、窓21からの視界を遮ることがなく、屋内とデッキ23の空間を連続させて開放的なオープンスペースとして活用することができる。
また、ポール101の組み立て、設置、シェード107の引き出し、固定はそれぞれ簡単な操作であり、このような簡単な操作で日よけ1を設置し、格納することができる。加えて、ポール101は複数の棒部材11aに分解してコンパクトにできるため、不使用時はコンパクトな状態で日よけ1を格納することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
11、101…ポール
11L…左側のポール
11R…右側のポール
11a、101a…棒部材
11b、101b…ポールの第1端
11c、101c…ポールの第2端
12、102…シェード係合部材
13…テンションコード
14…固定具
15…固定具受け
16…ポール受け
17…シェード
18…(シェード側の)係合部
19…ローラ
20…シェード格納部
21…窓(掃き出し窓)
22…壁(壁面)
23…デッキ

Claims (10)

  1. 建築物の壁面に固定された日よけであって、
    一方端が前記壁面に固定され、所定空間に伸張可能なシェードと、
    第1端が前記壁面もしくは前記壁面に交差する面に着脱可能に固定され、前記壁面に交差する面より鉛直方向上方かつ、前記壁面から離れる方向で前記壁面に交差する面に向かって弧状に伸びる一対のポールと、
    前記一対のポールに設けられたシェード係合部材とを備え、
    前記シェードは、伸張され、前記壁面に固定された一方端と対向する他方端が、前記シェード係合部材に係合されることを特徴とする日よけ。
  2. 請求項1に記載の日よけであって、
    前記壁面に交差する面は地面または地面上に形成された床面であることを特徴とする日よけ。
  3. 請求項1または2に記載の日よけであって、
    前記シェードは、前記一対のポールの鉛直方向上方で伸張されることを特徴とする日よけ。
  4. 請求項3に記載の日よけであって、
    前記一対のポールそれぞれの第1端から、前記第1端と対向する第2端まで挿通されたテンションコードが、前記ポールの第1端の固定箇所よりも前記壁面から離れた場所でかつ、前記壁面に交差する面に固定されることを特徴とする日よけ。
  5. 請求項4に記載の日よけであって、
    前記テンションコードは、前記壁面に交差する面上の1点で固定されることを特徴とする日よけ。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載の日よけであって、
    前記シェード係合部材は、一方の前記ポールの第2端と他方の前記ポールの第2端とを結ぶ位置に伸びる棒状であることを特徴とする日よけ。
  7. 請求項6に記載の日よけであって、
    前記シェードの他方端には、前記棒状の前記シェード係合部材と係合する係合部が設けられていることを特徴とする日よけ。
  8. 請求項1または2に記載の日よけであって、
    前記シェードは、前記一対のポールの鉛直方向下方に位置されることを特徴とする日よけ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の日よけであって、
    前記ポールは、前記壁面に固定されたポール受けに、前記第1端が挿入されて固定されることを特徴とする日よけ。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の日よけであって、
    前記ポールは、複数の棒材を接合して形成され、不使用時は、接合部を外して個々の棒材にして収納されることを特徴とする日よけ。
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