JP7076625B1 - カップ麺容器の蓋シール材。 - Google Patents
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Abstract
Description
また、類似する先行技術として突起部分に切込み部、および切込み線、または、孔部を設けたもので左右対称な切込み部分で構成される再封止技術があり、これらの技術は本体容器の外縁周と、これに嵌合する蓋シールの突起部分の係止機能を再封止の技術として確立したものがあった(特許文献2~4)。
また、基本的なことでいうと、従来の突起部分のタブは、容器本体の外縁周のフランジに巻きつけるように折り曲げた態様が一般的な技術であった。
そして、これらの課題を追及すると、従来の突起部分のタブの機能を現状の機能から向上させる必要があることから、容器本体の外縁周のフランジに巻きつけ折り曲げた係止機能の形状をベースとして、従来の技術のブラッシュアップを目的としたものを考案する必要があった。それにはこれまでの突起部分のタブの形状は比較的大きくなく折り曲げても深くならないような形状であったことから、突起部分の形状と機能性に、強度を加えることを課題とし、幅や長さを考慮する必要があり、突起部分の形状や機能性に特化した態様を実現可能とする技術が求められた。
また、突起部分の切込み部、又は窪みを係止片として用いる場合、両翼の係止片をどのように折り曲げるかで係止機能に差が出るということが問題であったので、出来るだけ正確に左右対称に係止機能が発揮できるようにシンメトリーな形状と機能性など作用を重点的に考えた結果、再封止しても外れやすくなっていたこれまでの係止片の機能性の問題点である係止片の角度が容器本体の外縁周のフランジの接触部分が直角にならないようにした。
そして、これを実現するために係止片の角度、また折り曲げ部分から生まれる強度、また蓋シール材の素材を重層することで生まれる強度など、係止片自体の強化に着目して、V字状及び、Y字状の広角な傾斜角度をもって係止片を接触するようにしたことで係止機能の嵌合範囲が違うこととなり、その効果として多少の機能優劣の誤差が生じ機能改善が図れることとなった。 このように突起部分の形状と機能をできるだけ正確に折り曲げ可能とするために、折り曲げ部分を目視で正確に判断できる技術として、突起部分の中央先端部分、又は2層に折り曲げる際の目印となる部分を設け、折り曲げラインを想定し誘導し易くするために、第2の切込み部、又は窪みを形成し、折り曲げる部分に正確に折り曲げる行為と、その動作ができるようにしたことで、突起部分に切込み破線、又はシート素材の部分的変更、又は線や色彩で示さなくても良くなり、第2の切込み部、又は窪みを支点にして折り曲げるため、左右対称の係止片を形成することができたことで、一方に偏ることなく係止機能を発揮することができた。 以上の事から、これまでの弱点を克服し再封止の機能向上を実現できたことが本発明の効果である。
そして、5は、蓋シール材3と、蓋シール材に設けられた突起部分4と、の間に設けられた切込み部、又は窪み、6は突起部分に折り曲げ部分を設けたことで備わった係止片、この突起部分4には三方に折り曲げ部分として、折り曲げ部分aと、bと、を設けることで三角形状の面を有することができた。 折り曲げ部分aは突起部分4に設けた両側の切込み部、又は窪み5の間を結ぶライン上に山折りにするべく定めた折り曲げ部分であって、折り曲げ部分bは突起部分4中央の先端部分に向かい両側の切込み部、又は窪み5を結ぶライン上の下方向に山折りにするべく定めた折り曲げ部分である。これらの突起部分4の機能は、まず図に示すように蓋シール材3は突起部分4を摘まみ上部方向に剥がすことでお湯を投入する開口部が確保できる。 この使用状況は、容器本体2から蓋シール材3が剥がされ熱湯を注ぎ入れた後、再度蓋シール材3を封止するために突起部分4を折り曲げて係止片6を形成する必要がある。そして、この折り曲げられた係止片6は、容器本体2の上部の外縁周の部分に段差があるフリンジを利用し、この段差に巻き込むように突起部分4の折り曲げ部分aを下方向に折り曲げた状態で、係止片6をフランジに架かるようにすることで、蓋シール材3の再封止が可能となっていることを表している。
図1と図2は、突起部分4の折り曲げ工程を示したもので、図3は側面からの係止片6の態様を示したものである。また図4に示された矢印は、V字状になった突起部分4を先端部分より適度な距離で上下自在に折り曲げるために折り曲げ部分cを設けたこと示している。
図5は、図4に表した折り曲げ部分cから突起部分4の先端部および両翼係止片6の一部分を同様に折り曲げることで係止片6に強度が付与されて係止片6自体の開放しようとする復元作用を抑制することが可能となったことを示す側面図であり、係止片6の機能向上で蓋シール材3の剥がれようとする動作を制御することが、いかに再封止に有効であるかという実施形態を表している。
また、図14と図15における技術的な違いは、突起部分4の中央部分から折り曲げ部分cを軸として折り曲げる場合の方向の違いを示したものであり、図14は、上向きに折り曲げた使用状況を表しており、図15は、下向きに折り曲げた使用状況を表している。これらの折り曲げた使用状況は指定された折り曲げ部分cを正確に折り曲げることで機能性には問題なく、係止機能は十分に発揮できることを示したものである。
また、図26と図27は、図11から図21に示す突起部分4の折り曲げ部分cが両翼に備わる係止片6の中央部分に設けられ、この折り曲げ部分cを起点として折り曲げるラインを目視で確認しやすくしたものであり、且つ、折り曲げ部分cの第2切込み部、又は窪み8があることで、第2切込み部、又は窪み8の無い場合よりも折り曲げる動作への抵抗が若干少なくなり、突起部分4を左右対称に中央部分から折り曲げやすくするために、折り曲げ部分cに連結する第2切込み部、又は窪み8を設けたことで容易に折り曲げやすくなったという実施形態を表している。
因みに請求項7に記載の第1、第2、第3折り曲げ部分は、あくまでも便宜上技術を具体的に指定するために連番を用いたものであり、請求項1から請求項7に記載された折り曲げ部分a、b、c、d、e、は、共通した同一の技術であるということを述べておくものである。
図1から図27までの、蓋シール材3の再封止機能は、これまでの再封止の技術において、係止片6などを用いて係止することを可能としたものがあったが、本発明は、これらの係止片6が、切込み部、又は窪み5により係止片6が余程厚さがあるか、或いは硬い素材を用いて係止片6が曲がらないようにしなければ、お湯を投入されたカップ麺の気化された蒸気の上昇気流と熱効果で蓋シール材3は反り返り剥がれていくことが常で、これまでの技術は突起部分4のタブを巻き付けるだけでは完全に係止できないことから、当該突起部分4のタブに係止片6を設け、これにより再封止を試みてみたが、係止片6の強度が無ければ係止機能が十分に発揮することができず、係止片6自体に改良が必要とされたことから、これらを解決する手段として開発したものが本発明の技術であって、問題となる係止片6は、単に折り曲げても復元力で開く反発作用で架かりが甘くなり易いということが分かった。 この開く動作を如何に固定するかで係止片6の機能が発揮されるかが重要という観点から改良することとした。 そしてこれらの問題を解決するために、図1から図10に示すように、折り曲げた係止片6をさらに上下左右に折り曲げることで係止片6の開こうとする復元作用を制御することが可能となった。このような技術は、係止片6自体に如何に機能性を持たせるかという点を考えて開発された形状であり、これらの係止片6をもっと折り曲げやすくしたものが、図22から図25に示す、第2の切込み部、又は窪み8の機能性であり、この第2切込み部、又は窪み8は、第1切込み部、又は窪み5を結ぶ線上に折り曲げ部分を目視で確認できるようにしたものであり、係止片6を左右対称に容易に折り曲げ可能としたことが第2切込み部、又は窪み8の特徴である。 また、このような突起部分6は蓋シール材3の外縁周に少なくとも1つ以上設けることで、再封止機能の確実性をさらに高めることができる。
さらに、最も重要な点として、突起部分4の形状も、折り曲げ部分aと、折り曲げ部分cの長さが機能性を左右する部分となり、係止機能に大きく影響することから、折り曲げ部分aに比べて折り曲げ部分cが、幅狭く短くならないように形状と折り曲げ部分の対比については十分に考慮し、容器本体2の形状に合わせたものを研究し形状を決定する必要がある。
また、図34から図40までの係止機能は、従来の突起部分4に折り曲げ部分a、b、c、d、eを設け山折り谷折りなど多彩な折り筋を突起部分4に構成することで、従来の突起部分4との形状を大きく変更せずともよく、現状の小さ目な突起部分4にもこれらの折り曲げ部分を応用することで類似する機能を齎すことが可能である。本来は、これまでの形状に技術を施すのが簡素化という点では重要ではあるが、その機能性を十分発揮するためには、突起部分4の形状を両翼に幅広く長手方向に大きくした両翼突起部分9にしたことで係止機能の向上を実現することができた。 そして、これらの折り曲げ部分a、b、c、d、eは、山折り、谷折り、蛇腹折りなど、多彩な折り曲げ技術を応用することも可能である。
また、図1から図40において、係止機能の強化で重要な技術として挙げるならば、上述に記載したように、まず、折り曲げ部分aは、従来の係止機能であり、この従来の突起部分4の係止機能を向上させるためには、折り目の形状維持が必須であるということから、いずれの機能も折り曲げによる2層又は折り筋による軸機能を如何に突起部分4に構成するかであり、単純な構造でいうと突起部分4に従来の折り曲げ部分aとは別に並行した折り曲げ部分cを設けることで、突起部分4は折り筋の軸機能の芯材効果がそれぞれの折り筋に干渉して形状記憶の効果が表れ、再封止機能の向上を実現することが可能であるということも今回の基本的な技術である。
以上の技術において、請求項1から請求項6の技術は、いずれの組み合わせも自在であり、蓋シール材3に少なくとも2つ以上の機能を構成することも可能であり、請求項1から請求項7のいずれの折り曲げ工程も第1、第2、第3の順序に関わらず、どの折り曲げ部分から折り曲げても自由であるということを特徴とする1実施例である。
敬具
2 容器本体
3 蓋シール材
4 突起部分
5 切込み部、又は窪み(第1)
6 係止片
7 三角形状の面
8 切込み部、又は窪み(第2)
9 両翼突起部分
10 先端部分
11 淵部分 (フランジ)
a 折り曲げ部分
b 折り曲げ部分
c 折り曲げ部分
d 折り曲げ部分
e 折り曲げ部分
Claims (6)
- カップ麺などの容器本体の上部の蓋シール材に少なくとも1か所以上設けられた突起部分は、折り曲げることで蓋シール材係止機能が発揮される構造であって、前記突起部分には、前記容器本体に係止される係止用切込み部、又は窪みを備え、前記突起部分が前記容器本体に係止される際に左右対称の位置に折り曲げられる係止片を形成し、前記突起部分は、前記容器本体上部の外縁周部分に沿って並行に折り曲げる工程と、前記突起部分の両翼にある前記係止片を左右対称かつV字状に折り曲げる工程と、を経て、三角形状の面を形成し、両翼となる前記係止片は、前記容器本体の外縁周部分に並行するように前記突起部分の先端部分の一部を折り曲げ再封用係止機能を発揮できる形態であって、前記係止片はV字状に広角な係止機能を構成し、前記先端部分の折り曲げによって前記係止片の形状復元の制御ができ、再封止機能が強化されたことを特徴とする、前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
- カップ麺などの容器本体の上部の蓋シール材に少なくとも1か所以上設けられた突起部分は、折り曲げることで蓋シール材係止機能が発揮される構造であって、前記突起部分には、前記容器本体に係止される係止用切込み部、又は窪みを備え、前記突起部分が前記容器本体に係止される際に左右対称の位置に折り曲げられる係止片を形成し、前記突起部分は、前記容器本体上部の外縁周部分に沿って並行に折り曲げる工程と、前記突起部分の両翼にある前記係止片を左右対称にY字状に折り曲げる工程と、を経て、前記Y字状の上部に形成される三角形状の面と、前記Y字状の下部に形成される山折り部分と、で構成され、両翼となる前記係止片は、前記容器本体の外縁周部分に並行するように前記突起部分の先端部分の一部を折り曲げ再封用係止機能を発揮できる形態であって、前記係止片はY字状に広角な係止機能を構成し、前記先端部分の折り曲げによって前記係止片の形状復元の制御ができ、再封止機能が強化されたことを特徴とする、前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
- カップ麺などの容器本体の上部の蓋シール材に少なくとも1か所以上設けられた突起部分は、折り曲げることで蓋シール材係止機能が発揮される構造であって、前記突起部分には、前記容器本体に係止される係止用切込み部、又は窪みを備え、前記係止用切込み部、又は窪みは、前記突起部分が容器本体に係止される際に左右対称の位置に折り曲げられる係止片を形成し、前記突起部分は、前記容器本体上部の外縁周部分に沿って並行に折り曲げる工程と、前記突起部分の両翼にある前記係止片を折り曲げる工程と、を経て、前記切込み部、又は窪みが再封止用係止機能を発揮できる形態であって、前記突起部分は、中央部分を前記容器本体に向かい並行に上下自在に2枚重ねの折り筋をさらに備え、折り曲げられた前記突起部分は当該2層の状態で左右対称の両翼にある前記係止片を前記容器本体の下方向に折り曲げ、前記折り筋の芯材効果で係止機能が強化され再封止が容易にできるようになったことを特徴とする、前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
- 前記突起部分の先端中央部分に第2切込み部、又は窪みを設けたことを特徴とする請求項1と請求項2に記載の前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
- 前記突起部分の両翼端に第2切込み、又は窪みを設けたことを特徴とする請求項3に記載の前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
- カップ麺などの容器本体の上部の蓋シール材に少なくとも1か所以上設けた突起部分は、折り曲げることで蓋シール材係止機能が発揮される構造であって、前記容器本体に係止される前記突起部分は、前記蓋シール材の外縁周に沿って左右対称に少なくとも1センチメートル以上の両翼に長手方向に形成された両翼突起部分のタブを有し、前記蓋シール材の一部と、前記両翼突起部分のタブは、左右対称に同時に折り曲げられる第1折り曲げ工程により、折り曲げた部分が前記突起部分の中央に位置する折り曲げられた前記先端部分に向かい折り筋となって、前記容器本体の外縁周に備わるフランジ上に山折りに折り曲げられて架かる前記先端部分の補強構造となり、前記突起部分の先端部分は、前記容器本体の外縁周のフランジに沿って山折りに折り曲げる第2折り曲げ工程と、前記突起部分の先端部分を前記第2折り曲げ工程の折り目と並行に折り曲げる第3工程を経て、折り曲げ部分から構成される再封止用係止機能を発揮し、前記先端部分は、第1、第2の折り曲げ工程の係止機能に芯材効果を付与された前記先端部分を、第3折り曲げ工程によりさらに一部分を山折り、又は谷折りに折り曲げることで、2段階及び3段階の折り曲げ工程で折り曲げられた2層からなる前記突起部分が、前記フランジの湾曲した部分の一部に対し、折り筋及び、2層からなる前記蓋シール材の芯材効果で折り曲げ部分に強度を付与することを特徴とする、前記容器本体と、前記蓋シール材と、を再封止可能とした蓋シール材の係止構造。
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