JP7076278B2 - 共焦点光学系測定装置、および共焦点光学系測定装置の製造方法 - Google Patents

共焦点光学系測定装置、および共焦点光学系測定装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、共焦点光学系測定装置、および共焦点光学系測定装置の製造方法に関し、特に、試料における複数の位置からの光を分光する共焦点光学系測定装置、および共焦点光学系測定装置の製造方法に関する。
近年、多焦点かつ共焦点の測定装置が開発されている。たとえば、特開2017-49043号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、顕微分光装置は、光源と、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバと、分光器と、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバと、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系とを備える。
特開2017-49043号公報
多焦点かつ共焦点の測定装置において、試料における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバにおける受光位置とのずれが大きい場合、良好な測定結果を得ることができない可能性がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、多焦点かつ共焦点の構成において、試料からの光の受光位置の精度を向上させることができる共焦点光学系測定装置、および共焦点光学系測定装置の製造方法を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる共焦点光学系測定装置は、光源と、投光ファイバ群と、受光ファイバ群と、分光器と、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系とを備え、前記投光ファイバ群は、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバを含み、前記受光ファイバ群は、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバを含み、前記投光ファイバ群の端面の形状および前記受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称であり、前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光ファイバの端面の形状および対応の前記受光ファイバの端面の形状が鏡面対称である。
このように、投光ファイバ群の端面の形状および受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称であり、投光ファイバ群および受光ファイバ群において、投光ファイバの端面の形状および対応の受光ファイバの端面の形状が鏡面対称である構成により、簡易な構成で、試料における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバにおける受光位置とを精度良く合わせることができる。また、光ファイバの本数の増加に起因する位置ずれの増加を抑えることができる。したがって、多焦点かつ共焦点の構成において、試料からの光の受光位置の精度を向上させることができる。
(2)好ましくは、前記投光ファイバおよび前記受光ファイバの各々は、コアと、前記コアの外周を覆うクラッドと、前記クラッドの外周を覆う1次被覆部とを含む。
このような構成により、投光ファイバおよび受光ファイバの各々が1次被覆部を含まない場合と比較して、より高い強度を確保することができ、かつ1次被覆部を取り除くためのコストを削減することができる。
(3)好ましくは、前記投光ファイバ群は、さらに、1または複数の投光側ダミーファイバを含み、前記受光ファイバ群は、さらに、1または複数の受光側ダミーファイバを含み、各前記投光側ダミーファイバは、前記投光ファイバ群の端面において、前記複数の投光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されており、各前記受光側ダミーファイバは、前記受光ファイバ群の端面において、前記複数の受光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されている。
このような構成により、投光ファイバ群の端面および受光ファイバ群の端面において、それぞれ、複数の投光ファイバおよび複数の受光ファイバを任意の位置に配置することができる。これにより、試料からの光の受光位置の精度を向上させながら、試料の種類等に応じた多様な照射位置を実現することができる。
また、投光側ダミーファイバおよび受光側ダミーファイバがそれぞれ投光ファイバ群の端面および受光ファイバ群の端面において中央側に設けられても、投光ファイバ群の端面の形状および受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称である構成により、試料における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバにおける受光位置とを精度良く合わせることができる。
(4)好ましくは、前記投光ファイバ群は、さらに、1または複数の投光マーカ用光ファイバを含み、前記受光ファイバ群は、さらに、1または複数の受光マーカ用光ファイバを含み、前記共焦点光学系は、前記投光マーカ用光ファイバからのマーカ光束および前記受光マーカ用光ファイバからのマーカ光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光マーカ用光ファイバの端面の形状および対応の前記受光マーカ用光ファイバの端面の形状が鏡面対称である。
このような構成により、たとえば、各投光マーカ用光ファイバからのマーカ光束の集光位置と各受光マーカ用光ファイバからのマーカ光束の集光位置との関係を把握して、試料における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバにおける受光位置との関係を調整することにより、光学系を良好な状態に維持することができる。
また、投光ファイバ群および受光ファイバ群において、投光マーカ用光ファイバの端面の形状および対応の受光マーカ用光ファイバの端面の形状が鏡面対称である構成により、各投光マーカ用光ファイバからの集光位置と各受光マーカ用光ファイバからの集光位置との位置合わせを容易に行うことができる。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる共焦点光学系測定装置の製造方法は、光源と、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバと、分光器と、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバと、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系とを備える共焦点光学系測定装置の製造方法であって、各光ファイバを配列するステップと、配列した前記各光ファイバを、前記各光ファイバの延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、2つのファイバ群に分けるステップと、一方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記投光ファイバとして設定し、他方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記受光ファイバとして設定するステップとを含む。
このような方法により、投光ファイバ群の端面の形状および受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称となり、2つのファイバ群において、投光ファイバの端面の形状および対応の受光ファイバの端面の形状が鏡面対称となるため、簡易な構成で、試料における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバにおける受光位置とを精度良く合わせることができる。また、光ファイバの本数の増加に起因する位置ずれの増加を抑えることができる。したがって、多焦点かつ共焦点の構成において、試料からの光の受光位置の精度を向上させることができる。
本発明によれば、多焦点かつ共焦点の構成において、試料からの光の受光位置の精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の投光側2次元アレイ固定部における投光ファイバ群の端面の一例を示す図である。 図3は、比較例の各光ファイバの端面の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における試料に結像された実像の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の受光側2次元アレイ固定部における受光ファイバ群の端面の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光マーカ用光ファイバからの光が試料に結像された実像の一例を示す画像である。 図7は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における受光マーカ用光ファイバからの光が試料に結像された実像の一例を示す画像である。 図8は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像RIpmおよび実像RIrmの位置合わせの一例を示す画像である。 図9は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の製造に用いられる光ファイバの構成の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群および受光ファイバ群の製造方法を説明するための図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群および受光ファイバ群の製造方法の手順の一例を定めたフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態の係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例1を示す画像である。 図19は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例2を示す画像である。 図20は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例3を示す画像である。 図21は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例4を示す画像である。 図22は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例5を示す画像である。 図23は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例1を示す図である。 図24は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例2を示す図である。 図25は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例3を示す図である。 図26は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例4を示す図である。 図27は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置を用いた測定方法の手順の一例を定めたフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<構成および基本動作>
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の構成を示す図である。ここでは、共焦点光学系測定装置の一例として、顕微分光装置101の構成および基本動作について説明する。
図1を参照して、顕微分光装置101は、観察光学系4と、共焦点光学系5と、投光部6と、受光部7と、観察カメラ51と、反射照明53と、コリメートレンズ54と、XYZステージ62と、透過照明63とを備える。
観察光学系4は、可動ハーフミラー35と、対物レンズ36と、結像レンズ52と、ハーフミラー55とを含む。
投光部6は、測定光源11と、投光側2次元アレイ固定部13と、投光マーカ光源14と、投光ファイバ群121とを含む。投光ファイバ群121は、複数の投光ファイバ12と、1または複数の投光マーカ用光ファイバ15とを含む。
受光部7は、分光器1と、2次元検出器2と、受光側1次元アレイ固定部21と、受光側2次元アレイ固定部23と、受光マーカ光源24と、受光ファイバ群122とを含む。受光ファイバ群122は、複数の受光ファイバ22と、1または複数の受光マーカ用光ファイバ25とを含む。
この例では、投光部6は、たとえば、23本の投光ファイバ12、および2本の投光マーカ用光ファイバ15が束ねられた投光ファイバ群121を含む。受光部7は、たとえば、23本の受光ファイバ22、および2本の受光マーカ用光ファイバ25が束ねられた受光ファイバ群122を含む。
共焦点光学系5は、集光レンズ31と、バンドストップフィルタ32と、ダイクロイックミラー33と、走査ミラー34と、対物レンズ36と、コリメートレンズ37と、バンドパスフィルタ38とを含む。
[投光部6]
投光ファイバ12は、測定光源11と対向する入力端と、コリメートレンズ37と対向する出力端とを有する。投光マーカ用光ファイバ15は、投光マーカ光源14と対向する入力端と、コリメートレンズ37と対向する出力端とを有する。
測定光源11は、たとえば、自ら光を発する光源であり、具体的には単色光を出力するレーザである。なお、測定光源11は、バンド幅の広い光を出力するLED(Light‐Emitting Diode)または白熱電球等であってもよい。
投光ファイバ12は、測定光源11からの光を自己の入力端側において受けて、受けた光を伝送してコリメートレンズ37へ照射する。
投光マーカ光源14は、たとえばLEDまたは白熱電球等である。なお、投光マーカ光源14は、レーザであってもよい。
投光マーカ用光ファイバ15は、複数の投光ファイバ12に沿うように固定され、投光マーカ光源14からの光を自己の入力端側において受けて、受けた光を伝送してコリメートレンズ37へ照射する。
図2は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の投光側2次元アレイ固定部における投光ファイバ群の端面の一例を示す図である。
図2では、投光ファイバ群121の端面Epsの一例として、23本の投光ファイバ12の出力端の端面Epbを見る方向の平面視における、各端面Epb、および2本の投光マーカ用光ファイバ15の出力端の各端面Epmが描かれている。
ここで、判別を容易にするために、投光ファイバ12の端面Epbおよび投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmは、それぞれ実線および破線で描かれている。以下、端面Epbおよび端面Epmの各々を「端面Ep」とも称する。
図2を参照して、投光部6における投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば、各々の端面Epが、当該各端面Epを含む平面であって、各投光ファイバ12の延伸方向と直交する平面に沿うように揃えられている。
また、投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15は、各々の断面の形状が、たとえば円形である。なお、投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の断面の形状は円形に限らず、多角形であってもよい。また、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば二次元配列されている。
投光ファイバ12は、コア12aと、クラッド12bと、1次被覆部12cとを含む。投光マーカ用光ファイバ15は、コア15aと、クラッド15bと、1次被覆部15cとを含む。投光マーカ用光ファイバ15の1次被覆部15cの外径は、たとえば投光ファイバ12の1次被覆部12cの外径と同じである。
また、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば、各々の端面Epを見る方向の平面視において、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15が、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されている。
図3は、比較例の各光ファイバの端面の一例を示す図である。図3では、25本の光ファイバ912の端面Erefを見る方向の平面視における当該端面Erefが描かれている。
各光ファイバ912は、正方格子状に互いに接して配列されている。ここで、「正方格子状の配列」とは、図3に示すように、たとえば、ある光ファイバ912が、当該光ファイバ912の中心を通る直線Lref1に沿う直近の他の光ファイバ912、および当該中心において直線Lref1と直交する直線Lref2に沿う直近の他の光ファイバ912とそれぞれ互いに接するような配列である。
再び図2を参照して、具体的には、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば、投光端面Epsを見る方向の平面視において、正三角格子状に互いに接して配列されている、すなわち最密に配列されている。言い換えると、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば、投光端面Epsを見る方向の平面視において、他の6本の光ファイバと互いに接するように配列されている。
ここで、「正三角格子状の配列」とは、図2に示すように、たとえば、ある投光ファイバ12が、当該投光ファイバ12の中心を通る直線Lp1に沿う直近の他の投光ファイバ12、当該中心において直線Lp1と60度で交差する直線Lp2に沿う直近の他の投光ファイバ12、および当該中心において直線Lp1,Lp2と60度で交差する直線Lp3に沿う直近の他の投光ファイバ12とそれぞれ互いに接するような配列である。
なお、図2では、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、投光端面Epsにおいて正三角格子状に互いに接するように配列されているが、このような構成に限らない。たとえば、ある投光ファイバ12が、当該投光ファイバ12の中心を通る直線に沿う直近の他の投光ファイバ12、および当該中心において当該直線と90°より小さくかつ60°より大きい角度で交差する直線に沿う直近の他の投光ファイバ12とそれぞれ互いに接して配列されてもよい。
図2を参照して、投光側2次元アレイ固定部13は、たとえば、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15を束ね、各々の出力端側を固定する。より詳細には、投光ファイバ群121において、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15は、たとえば、5本の光ファイバを含む層が5段に積層されるように俵積みされている。
このように、各光ファイバが他の6本の光ファイバと互いに接するように配列される構成により、各光ファイバの中心を正三角形の頂点の位置に安定して固定することができるので、各光ファイバの中心位置の設計値からのずれを抑制することができる。
また、投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の断面の形状が円形であるとしたが、投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の断面の形状がたとえば六角形であっても、投光端面Epsにおいて、各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15が、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されている。
[共焦点光学系5]
再び図1を参照して、共焦点光学系5は、複数の投光ファイバ12からの複数の光束をそれぞれ集光して試料61に照射し、試料61における当該複数の光束の集光点からの複数の光束を複数の受光ファイバ22にそれぞれ結像する機能を有する。
より詳細には、コリメートレンズ37は、たとえば、各投光ファイバ12の出力端から広がる光を、それぞれ略平行の光束である投光光束群に変換する。
バンドパスフィルタ38は、たとえば、コリメートレンズ37からの投光光束群に含まれるレーザ光の波長成分のうち、当該レーザ光のスペクトルにおけるピーク以外の波長成分を減衰させる。
バンドパスフィルタ38を透過した投光光束群は、たとえば、ダイクロイックミラー33および走査ミラー34によってそれぞれ反射されて対物レンズ36へ入射する。
対物レンズ36は、たとえば、走査ミラー34によって反射された投光光束群に含まれる複数の光束をそれぞれ試料61に集光する。
図4は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における試料に結像された実像の一例を示す図である。図4では、実像RIpが実線で描かれ、実像RIpmおよび実像RIrmが破線で描かれている。
図4を参照して、実像RIpは、たとえば、23本の投光ファイバ12のコア12aの出力端からの光が共焦点光学系5によって試料61にそれぞれ集光されることで生成された、各コア12aの出力端の実像である。実像RIpmおよび実像RIrmについては、後述する。
再び図1を参照して、対物レンズ36は、たとえば、各実像RIpから広がる光を、それぞれ略平行の光束である受光光束群に変換する。
走査ミラー34は、たとえば、対物レンズ36によって変換された受光光束群を反射する。
バンドストップフィルタ32は、たとえば、走査ミラー34によって反射された受光光束群に含まれる光の波長成分のうち、測定光源11のレーザ光のスペクトルにおけるピークの波長成分を減衰させる。
集光レンズ31は、たとえば、バンドストップフィルタ32を透過した受光光束群に含まれる複数の光束をそれぞれ集光する。
[受光部7]
受光ファイバ22は、集光レンズ31と対向する入力端と、分光器1と対向する出力端とを有する。受光マーカ用光ファイバ25は、受光マーカ光源24と対向する入力端と、集光レンズ31と対向する出力端とを有する。
受光マーカ光源24は、たとえばLEDまたは白熱電球等である。なお、受光マーカ光源24は、レーザであってもよい。
受光マーカ用光ファイバ25は、複数の受光ファイバ22に沿うように固定され、受光マーカ光源24からの光を自己の入力端側において受け、受けた光を伝送して集光レンズ31へ照射する。
図5は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の受光側2次元アレイ固定部における受光ファイバ群の端面の一例を示す図である。
図5では、受光ファイバ群122の端面Ersの一例として、23本の受光ファイバ22の入力端の端面Erbを見る方向の平面視における、各端面Erb、および2本の受光マーカ用光ファイバ25の出力端の各端面Ermが描かれている。
ここで、判別を容易にするために、受光ファイバ22の端面Erbおよび受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermは、それぞれ実線および破線で描かれている。以下、端面Erbおよび端面Ermの各々を「端面Er」とも称する。
図5を参照して、受光部7における各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、たとえば、各端面Erが、当該各端面Erを含む平面であって、各受光ファイバ22の延伸方向と直交する平面に沿うように揃えられている。
また、受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25は、各々の断面の形状が、たとえば円形である。なお、受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の断面の形状は円形に限らず、多角形であってもよい。また、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、たとえば二次元配列されている。
各受光ファイバ22のコア22aの入力端は、図4に示す各実像RIpの共役の位置に設けられる。すなわち、図2に示す投光端面Epsにおける各投光ファイバ12のコア12aの出力端、および図5に示す受光端面Ersにおける各受光ファイバ22のコア22aの入力端は、図1に示す共焦点光学系5を介して、光学的に対応する。
受光側2次元アレイ固定部23は、たとえば、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25を束ね、各々の出力端側を固定する。より詳細には、受光ファイバ群122において、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、図2に示す各投光ファイバ12および各投光マーカ用光ファイバ15と同様に、たとえば、5本の光ファイバを含む層が5段に積層されるように俵積みされている。
また、受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の断面の形状が円形であるとしたが、受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の断面の形状がたとえば六角形であっても、受光端面Ersにおいて、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25が、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されている。
再び図1を参照して、受光ファイバ22は、受けた光を分光器1へ導く機能を有する。より詳細には、各受光ファイバ22は、たとえば、入力端において受光した受光光束群を一次元配列された複数の光束(以下、一次元光束群とも称する。)に変換して分光器1へ入射する。
より詳細には、受光側1次元アレイ固定部21は、たとえば、受光側2次元アレイ固定部23において入力端が二次元配列された各受光ファイバ22の出力端を一次元配列された状態に固定する。
分光器1は、スリット1aと、回折格子1bとを含む。スリット1aの開口部は、たとえば、一次元光束群と対向し、かつ当該一次元光束群の配列方向と平行な方向に沿うように設けられている。
スリット1aを通過した一次元光束群に含まれる複数の光束は、たとえば、回折格子1bによって当該配列方向と直交する方向にそれぞれ回折されて2次元検出器2に照射される。
2次元検出器2は、たとえば、回折格子1bにより回折された一次元光束群に含まれる光束ごとに、波長ごとの強度すなわちスペクトルを測定する。すなわち、2次元検出器2は、たとえば、図4に示す各実像RIpの位置ごとに、対応の投光ファイバ12経由の光が照射された試料61のスペクトルを測定する。
たとえば、測定光源11にレーザ等の単色光の光源を用いる構成では、多点のラマンスペクトルを同時に測定可能な共焦点ラマン分光顕微鏡、または多点の蛍光スペクトルを同時に測定可能な共焦点分光顕微鏡として顕微分光装置101を用いることができる。
また、たとえば、測定光源11に白色光源等のバンド幅の広い光の光源を用いる構成では、多点の分光反射スペクトルを同時に測定可能な共焦点分光反射顕微鏡として顕微分光装置101を用いることができる。
(課題の説明)
多焦点かつ共焦点の顕微分光装置101においては、投光ファイバ群121の投光端面Epsにおける投光ファイバ12の中心位置と、受光ファイバ群122の受光端面Ersにおける、対応する受光ファイバ22の中心位置とが、各投光ファイバ12の外径の誤差、および各受光ファイバ22の外径の誤差の影響を受けることにより、ずれることが想定される。すなわち、試料61における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバ22のコア22aの中心位置とが精度良く合わないことが想定される。
そこで、たとえば光学系においてピンホールアレイを設ける方法が考えられる。しかしながら、この方法では、製作コスト等が増大するという問題がある。
また、受光ファイバ22のコア22aの径を投光ファイバ12のコア12aの径と比べて大きく形成することにより、試料61における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバ22のコア22aの中心位置とのずれに対するマージンを確保する方法が考えられる。
しかしながら、上記ずれは光ファイバの本数が増加するほど大きくなることから、コア22aの径をコア12aの径と比べて大きく形成しても、上記ずれに対するマージンを十分に確保することができない可能性がある。
これに対して、本発明の実施の形態では、以下のような構成により、上記課題を解決する。
(受光端面の構成)
図2および図5を参照して、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状は、鏡面対象である。鏡面対称とは、たとえば、対応する2つの端面において、一方の端面を反転すると他方の端面に重なり得る関係、または、対応する2つの端面が、平面におけるある直線に関して互いに対称となり得る関係である。
また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ12の端面Epbの形状、および対応する受光ファイバ22の端面Erbの形状が鏡面対称である。ここでは、一例として、投光ファイバ12の端面Epbの形状および対応の受光ファイバ22の端面Erbの形状が同じである。
また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmの形状、および対応する受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermの形状が鏡面対称である。ここでは、一例として、投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmの形状および対応の受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermの形状が同じである。
受光ファイバ22は、コア22aと、クラッド22bと、1次被覆部22cとを含む。たとえば、受光ファイバ22の1次被覆部22cの外径は、投光ファイバ12の1次被覆部12cの外径と同じである。
受光マーカ用光ファイバ25は、コア25aと、クラッド25bと、1次被覆部25cとを含む。たとえば、受光マーカ用光ファイバ25の1次被覆部25cの外径は、受光ファイバ22の1次被覆部22cの外径、および投光ファイバ12の1次被覆部12cの外径と同じである。
投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ12の、コア12a、クラッド12bおよび1次被覆部12cの各々の形状、ならびに対応の受光ファイバ22の、コア22a、クラッド22bおよび1次被覆部22cの各々の形状は、それぞれ鏡面対象である。
また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15の、コア15a、クラッド15bおよび1次被覆部15cの各々の形状、ならびに対応の受光マーカ用光ファイバ25の、コア25a、クラッド25bおよび1次被覆部25cの各々の形状は、それぞれ鏡面対象である。
各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、たとえば、当該各受光ファイバ22の端面Erbを見る方向の平面視において、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25が、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されている。
具体的には、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、たとえば、受光端面Ersを見る方向の平面視において、正三角格子状に互いに接して配列されている、すなわち最密に配列されている。言い換えると、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、たとえば、受光端面Ersを見る方向の平面視において、他の6本の光ファイバと互いに接するように配列されている。
なお、図5では、各受光ファイバ22および各受光マーカ用光ファイバ25は、受光端面Ersにおいて正三角格子状に互いに接するように配列されているが、このような構成に限らない。たとえば、ある受光ファイバ22が、当該受光ファイバ22の中心を通る直線に沿う直近の他の受光ファイバ22、および当該中心において当該直線と90°より小さくかつ60°より大きい角度で交差する直線に沿う直近の他の受光ファイバ22とそれぞれ互いに接して配列されてもよい。
[投光マーカ用光ファイバ15および受光マーカ用光ファイバ25]
たとえば、共焦点光学系5は、投光マーカ用光ファイバ15からのマーカ光束および受光マーカ用光ファイバ25からのマーカ光束を集光して試料61に照射する。
より詳細には、コリメートレンズ37は、たとえば、各投光マーカ用光ファイバ15の出力端から広がる光を、それぞれ略平行の光束である投光マーカ光束群に変換する。
バンドパスフィルタ38は、たとえば、コリメートレンズ37からの投光マーカ光束群に含まれる光の波長成分のうち、測定光源11および投光マーカ光源14のレーザ光のスペクトルにおけるピーク以外の波長成分を減衰させる。
バンドパスフィルタ38を透過した投光マーカ光束群は、たとえば、ダイクロイックミラー33および走査ミラー34によってそれぞれ反射されて対物レンズ36へ入射する。
対物レンズ36は、たとえば、走査ミラー34によって反射された投光マーカ光束群に含まれる複数の光束をそれぞれ試料61に集光する。
また、集光レンズ31は、たとえば、各受光マーカ用光ファイバ25の出力端から広がる光を、それぞれ略平行の光束である受光マーカ光束群に変換する。
バンドストップフィルタ32は、たとえば、集光レンズ31からの受光マーカ光束群に含まれる光の波長成分を透過させる。
バンドストップフィルタ32を透過した受光マーカ光束群は、たとえば、走査ミラー34によって反射されて対物レンズ36へ入射する。
対物レンズ36は、たとえば、走査ミラー34によって反射された受光マーカ光束群に含まれる複数の光束をそれぞれ試料61に集光する。
再び図4を参照して、実像RIpmは、たとえば、2本の投光マーカ用光ファイバ15のコア15aの出力端からの光が共焦点光学系5によって試料61に集光されることで生成された、各コア15aの出力端の実像である。
また、実像RIrmは、たとえば、2本の受光マーカ用光ファイバ25のコア25aの出力端からの光が共焦点光学系5によって試料61に集光されることで生成された、各コア25aの出力端の実像である。
[XYZステージ62、透過照明63、観察カメラ51および反射照明53]
再び図1を参照して、XYZステージ62は、たとえば、対物レンズ36の光軸に対して垂直方向(以下、横方向とも称する。)および平行方向(以下、縦方向とも称する。)に移動することが可能である。試料61は、たとえば、XYZステージ62に載置され、当該XYZステージ62が横方向に移動することにより横方向に走査される。
また、走査ミラー34は、たとえば、ミラーの中心を通り、ミラー面に含まれ、かつ直交する2軸を回転軸として回転することが可能である。投光光束群に含まれる各光束の試料61における集光位置は、たとえば、走査ミラー34が当該2軸をそれぞれ回転軸として回転することで当該各光束の反射方向を変化させることにより横方向に走査される。
たとえば、試料61を反射モードで観察する場合、反射照明53は、対物レンズ36側から試料61を照射する。より詳細には、可動ハーフミラー35は、たとえば、コリメートレンズ54によりコリメートされた反射照明53からの光束を反射して対物レンズ36を介して試料61へ照射する。
また、たとえば、試料61を透過モードで観察する場合、透過照明63は、試料61に対して対物レンズ36の反対側から試料61を照射する。
[観察光学系4]
観察光学系4は、たとえば、試料61における集光点からの光束を観察カメラ51に集光する。
より詳細には、観察光学系4における対物レンズ36は、たとえば、試料61から広がる光をコリメートする。可動ハーフミラー35およびハーフミラー55は、たとえば、対物レンズ36によってコリメートされた光をそれぞれ反射する。
結像レンズ52は、たとえば、ハーフミラー55によって反射された光を観察カメラ51に集光する。
観察カメラ51は、たとえば、観察光学系4により集光された試料61からの光に基づいて、図4に示すように、試料61における実像RIp、RIrmおよびRIpmを含む画像を生成する。
測定者は、たとえば、観察カメラ51により生成された画像に基づいて試料61における実像RIp、RIrmおよびRIpmの横方向の位置および縦方向の位置を確認することができる。測定者は、たとえば、必要に応じて、XYZステージ62を横方向に動かすか、または走査ミラー34を回転させることにより、試料61における実像RIp、RIrmおよびRIpmの横方向の位置を調整する。
また、測定者は、たとえば、必要に応じて、XYZステージ62を縦方向に動かすことにより試料61における実像RIp、RIrmおよびRIpmの縦方向の位置を調整する。なお、測定者は、XYZステージ62を縦方向に動かす代わりに、対物レンズ36を縦方向に動かして調整してもよい。
また、測定者は、たとえば、当該画像に基づいて試料61における実像RIpmおよびRIrmの位置関係を確認することができる。
ここで、実像RIpmの中心および実像RIrmの中心の位置関係であるマーカ位置関係は、たとえば、受光ファイバ22のコア22aの入力端の中心位置と実像RIpの中心からの光の当該入力端における集光位置との関係と対応する。
たとえば、図4に示すように、実像RIpmと対応の実像RIrmとが一致する場合、受光ファイバ22のコア22aの入力端の中心において、対応の実像RIpの中心からの光が集光する。すなわち、各受光ファイバ22のコア22aは、各実像RIpからの光をそれぞれ良好に受光することができる。
測定者は、たとえば、マーカ位置関係に基づいて、各受光ファイバ22のコア22aの入力端が各実像RIpからの光をそれぞれ良好に受光するか否かを確認する。
測定者は、たとえば、各実像RIpmと、対応の各実像RIrmとがずれている場合、各実像RIpmと、対応の各実像RIrmとが一致するように共焦点光学系5における各光学素子、投光側2次元アレイ固定部13および受光側2次元アレイ固定部23の位置および向きの調整を行うことにより、各受光ファイバ22のコア22aの入力端が各実像RIpからの光をそれぞれ良好に受光できるようにする。
上述のとおり、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15のコア15aの形状、および対応の受光マーカ用光ファイバ25のコア25aの形状は鏡面対象である。これにより、実像RIpmと実像RIrmとの位置合わせを容易に行うことができる。
たとえば、投光マーカ光源14および受光マーカ光源24は、互いに異なる色を有する光を出力する。具体的には、たとえば、測定光源11が緑色のレーザ光源である場合、投光マーカ光源14および受光マーカ光源24は、それぞれ緑色の光および赤色の光を出力する。
これにより、実像RIpmの色および実像RIrmの色をそれぞれ緑色および赤色にすることができるので、測定者は、実像RIpmおよび実像RIrmをより確実に見分けることができる。また、実像RIpmの領域および実像RIrmの領域の重複部分の色を、緑色および赤色を加法混色した色である黄色にすることができるので、測定者は、赤色の実像RIrmと黄色の当該重複部分との位置関係に基づいて、各実像RIpmの中心と対応の各実像RIrmの中心とのずれを明瞭に確認することができる。
なお、可動ハーフミラー35は、たとえば、分光器1を用いた測定が行われる場合、投光光束群の光路から退避した位置へ移動する。
(実像RIpmおよび実像RIrmの画像例)
図6は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光マーカ用光ファイバからの光が試料に結像された実像の一例を示す画像である。
図6では、投光部6が8個の投光マーカ用光ファイバ15を含む場合における、各投光マーカ用光ファイバ15からの光が試料61に結像された実像RIpmを示している。
図7は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における受光マーカ用光ファイバからの光が試料に結像された実像の一例を示す画像である。
図7では、受光部7が8個の受光マーカ用光ファイバ25を含む場合における、各受光マーカ用光ファイバ25からの光が試料61に結像された実像RIrmを示している。
図8は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像RIpmおよび実像RIrmの位置合わせの一例を示す画像である。
図8を参照して、測定者は、たとえば、図6に示す各実像RIpmの位置と、図7に示す対応の各実像RIrmの位置とが一致するように、共焦点光学系5における各光学素子、投光側2次元アレイ固定部13および受光側2次元アレイ固定部23の位置および向きの調整を行う。
<製造方法>
[共焦点光学系測定装置の製造に用いられる光ファイバ]
図9は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の製造に用いられる光ファイバの構成の一例を示す図である。図9は、光ファイバ50が当該光ファイバ50の延伸方向と直交する平面に沿って切断された断面を示す。
図9を参照して、光ファイバ50は、中心側から外側への径方向において、コア50aを中心として、コア50aの外周を覆うクラッド50b、クラッド50bの外周を覆う1次被覆部50c、1次被覆部50cの外周を覆う緩衝部50d、および緩衝部50dの外周を覆う2次被覆部50eの順で同心円状に積層されている。
複数の光ファイバ50は、たとえば、顕微分光装置101の製造時において、図2および図5に示すように、緩衝部50dおよび2次被覆部50eが取り除かれた状態で配列される。
光ファイバ50が投光ファイバ12として用いられた場合、当該光ファイバ50におけるコア50a、クラッド50bおよび1次被覆部50cは、それぞれ、図2に示すコア12a、クラッド12bおよび1次被覆部12cに相当する。また、光ファイバ50が投光マーカ用光ファイバ15として用いられた場合、当該光ファイバ50におけるコア50a、クラッド50bおよび1次被覆部50cは、それぞれ、図2に示すコア15a、クラッド15bおよび1次被覆部15cに相当する。
また、光ファイバ50が受光ファイバ22として用いられた場合、当該光ファイバ50におけるコア50a、クラッド50bおよび1次被覆部50cは、それぞれ、図5に示すコア22a、クラッド22bおよび1次被覆部22cに相当する。また、光ファイバ50が受光マーカ用光ファイバ25として用いられた場合、当該光ファイバ50におけるコア50a、クラッド50bおよび1次被覆部50cは、それぞれ、図5に示すコア25a、クラッド25bおよび1次被覆部25cに相当する。
図2および図5に示すように、顕微分光装置101の製造時において、各光ファイバ50が、1次被覆部50cを含む状態で配列される構成により、1次被覆部50cが取り除かれた状態で配列される構成と比較して、より高い強度を確保することができ、かつ1次被覆部50cを取り除くためのコストが不要となる。
また、上述のとおり、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ群121に含まれる光ファイバ50の1次被覆部50cの形状、および受光ファイバ群122に含まれる対応の光ファイバ50の1次被覆部50cの形状は、鏡面対象である。これにより、各光ファイバ50が1次被覆部50cを含む状態で配列されても、試料61における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバ22のコア22aの中心位置とを精度良く合わせることができる。
なお、各光ファイバ50は、顕微分光装置101の製造時において、1次被覆部50c、緩衝部50dおよび2次被覆部50eが取り除かれた状態で配列されてもよい。
[製造方法の手順]
図10は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群および受光ファイバ群の製造方法を説明するための図である。
図11は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群および受光ファイバ群の製造方法の手順の一例を定めたフローチャートである。
図10および図11を参照して、まず、作業者は、試料61の種類または測定内容等を考慮して、複数の光ファイバ50の配列を設計する(ステップS11)。
次に、作業者は、たとえば、図9に示す緩衝部50dおよび2次被覆部50eが取り除かれた状態である複数の光ファイバ50を、図10の上側に示すように、設計した配列となるように積層する。すなわち、作業者は、複数の光ファイバ50を、設計内容に従い、たとえば正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列する(ステップS12)。
次に、作業者は、配列した複数の光ファイバ50を互いに接着する(ステップS13)。
次に、作業者は、接着した複数の光ファイバ50を、図10の真ん中に示すように、各光ファイバ50の、延伸方向における途中部分において、当該延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、投光ファイバ群121と受光ファイバ群122とに分ける。このとき、作業者は、投光ファイバ群121の延伸方向における長さが投光ファイバ12として必要な長さ以上となり、かつ受光ファイバ群122の延伸方向における長さが受光ファイバ22として必要な長さ以上となるように、切断箇所を決定し、切断する(ステップS14)。
次に、作業者は、投光ファイバ群121における切断面、および受光ファイバ群122における切断面に対して光学研磨を行う(ステップS15)。
次に、作業者は、図10の下側に示すように、投光ファイバ群121に含まれる各光ファイバ50を投光ファイバ12または投光マーカ用光ファイバ15として設定し、受光ファイバ群122に含まれる各光ファイバ50を受光ファイバ22または受光マーカ用光ファイバ25として設定する(ステップS16)。
具体的には、25本の光ファイバ50に対してそれぞれ1番~25番が付された場合、たとえば、1番の光ファイバ50を、1番の投光マーカ用光ファイバ15と、1番の受光マーカ用光ファイバ25とに分けることができる。このように、切断前に一体であった切断後の光ファイバ50の組を、投光マーカ用光ファイバ15と受光マーカ用光ファイバ25とに分けたり、投光ファイバ12と受光ファイバ22とに分けたりすることにより、対応する光ファイバの端面が鏡面対象であり、投光ファイバ群121の端面の形状および受光ファイバ群122の端面の形状が鏡面対象である投光ファイバ群121および受光ファイバ群122を作製することができる。
次に、作業者は、投光ファイバ群121における投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の切断面と反対側の端部、すなわち投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の入力端を加工する。たとえば、作業者は、各投光ファイバ12の入力端における1次被覆部12c、および各投光マーカ用光ファイバ15の入力端における1次被覆部15cを取り除く加工を行う。そして、作業者は、加工後の投光ファイバ12および投光マーカ用光ファイバ15の各々の入力端側を、たとえば後述するように複数の組P1に分けて配置する(ステップS17)。
次に、作業者は、受光ファイバ群122における受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の切断面と反対側の端部、すなわち受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の出力端を加工する。たとえば、作業者は、各受光ファイバ22の出力端における1次被覆部22c、および各受光マーカ用光ファイバ25の出力端における1次被覆部25cを取り除く加工を行う。そして、作業者は、加工後の受光ファイバ22および受光マーカ用光ファイバ25の各々の出力端側を、たとえば後述するように複数の組P2に分けて配置する(ステップS18)。
投光ファイバ群121および受光ファイバ群122をこのように作製することにより、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状が鏡面対称となり、かつ投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ12の端面Epbの形状および対応の受光ファイバ22の端面Erbの形状が鏡面対称となる。これにより、光ファイバの本数に関わらず、試料61における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバ22のコア22aの中心位置とを精度良く合わせることができる。
これにより、各受光ファイバ22は、対応の実像RIpからの光を良好に受光することができる。また、たとえばピンホールアレイを設ける必要がないため、簡易な構成を実現することができ、コストを低く抑えることができる。
また、受光ファイバ22のコア22aの径を、投光ファイバ12のコア12aの径と比べて大きくする必要がなく、受光特性を向上させるとともに、より簡易な製造工程を実現することができる。
また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmの形状および対応の受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermの形状が鏡面対象となる。これにより、各投光マーカ用光ファイバ15からのマーカ光束の集光位置と、各受光マーカ用光ファイバ25からのマーカ光束の集光位置との関係を容易に把握することができる。
<投光ファイバ群における入力端の配置例>
投光部6は、投光ファイバ群121における複数の投光ファイバ12の各々の入力端が複数の組P1に分けられる場合、たとえば複数の測定光源11を含む。複数の測定光源11は、複数の組P1にそれぞれ対応付けられる。
この場合、各測定光源11からの光が対応の組P1に照射されるように、たとえば、同じ組に含まれる1または複数の投光ファイバ12の各々の入力端を、ステンレスなどを含む材料により形成された筒の内部に入れて、対応の測定光源11からの光を当該筒の内部へ照射する。これにより、測定光源11および対応の組P1間の光路が制限される。
このような構成により、各測定光源11からの光の照射範囲を制御し、投光ファイバ群121に含まれる1または複数の投光ファイバ12からの光を試料61に集光させることができる。
[例1]
図12は、本発明の実施の形態の係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。ここでは、2番~20番および22番~25番の切断後の光ファイバ50が投光ファイバ12であるとする。
投光部6は、たとえば、23個の測定光源11を含む。また、作業者は、たとえば、23個の投光ファイバ12を23個の測定光源11に1本ずつ対応付ける。すなわち、23個の投光ファイバ12は23個の組P1に分けられ、各組P1は投光ファイバ12を1つ含む。
図13は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。
図12および図13を参照して、たとえば、2番、4番、6番、8番、10番、11番、13番、15番、16番、18番、20番、22番および24番の投光ファイバ12にそれぞれ対応する13個の測定光源11を点灯させ、他の10個の測定光源11を消灯させる。図12では、点灯させる測定光源11に対応する投光ファイバ12が破線により囲まれている。この場合、試料61に結像される複数の実像RIpは、図13に示すようになる。図13では、点灯した各測定光源11に対応する実像RIpを実線で示し、点灯していない各測定光源11に対応する実像の位置を破線で示す。
図14は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。図15は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。
図14および図15を参照して、たとえば、2番、4番、11番、13番、15番、22番および24番の投光ファイバ12にそれぞれ対応する7個の測定光源11を点灯させ、他の16個の測定光源11を消灯させる。図14では、点灯させる測定光源11に対応する投光ファイバ12が破線により囲まれている。この場合、試料61に結像される複数の実像RIpは、図15に示すようになる。図15では、点灯した各測定光源11に対応する実像RIpを実線で示し、点灯していない各測定光源11に対応する実像の位置を破線で示す。
[例2]
図16は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における複数の投光ファイバの組分けの一例を示す図である。図17は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置により試料に結像された実像の一例を示す図である。
図16および図17を参照して、ここでは、投光部6は、5個の測定光源11を含むとする。また、作業者は、23個の投光ファイバ12を5つの組P1に分けたとする。
具体的には、作業者は、23個の投光ファイバ12を、2番~5番の4つの投光ファイバ12を含む組P11、6番~10番の5つの投光ファイバ12を含む組P12、11番~15番の5つの投光ファイバ12を含む組P13、16番~20番の5つの投光ファイバ12を含む組P14、および22番~25番の4つの投光ファイバ12を含む組P15に分け、それぞれ上記筒に収容したとする。
たとえば、組P12および組P14にそれぞれ対応する2個の測定光源11を点灯させる。図16では、点灯させる測定光源11に対応する投光ファイバ12が破線により囲まれている。この場合、試料61に結像される複数の実像RIpは、図17に示すようになる。図17では、点灯した各測定光源11に対応する実像RIpを実線で示し、点灯していない各測定光源11に対応する実像の位置を破線で示す。
なお、各測定光源11による対応の組P1への光の照射範囲を制御する構成は、各測定光源11の点灯および消灯を切り替える構成に限らない。たとえば、測定光源11と、対応する組P1における1または複数の投光ファイバ12の入力端との間にシャッターを設け、当該シャッターの開閉を制御することにより、各測定光源11による対応の組P1への光の照射範囲を機械的に制御する構成であってもよい。
[実像RIpの画像例]
(例1)
図18は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例1を示す画像である。
ここでは、12本の投光ファイバ12を含む層が12段に積層されるように俵積みされているとする。図18では、144本の投光ファイバ12の出力端からの光が共焦点光学系5によって試料61に集光されることで生成された、各出力端の実像RIpを示す。
図18を参照して、たとえば、測定光源11からの光を、144本の投光ファイバ12の全てに照射した場合、試料61には、144本の投光ファイバ12にそれぞれ対応する144個の実像RIpが結像される。
(例2)
図19は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例2を示す画像である。
図19を参照して、たとえば、測定光源11からの光の照射範囲を制御することにより、積層された12段の層のうちの1つおきの6段の層の各々において、1つおきの6本の投光ファイバ12に光を照射した場合、試料61には、36個の投光ファイバ12にそれぞれ対応する36個の実像RIpが結像される。
(例3)
図20は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例3を示す画像である。
図20を参照して、たとえば、測定光源11からの光の照射範囲を制御することにより、積層された12段の層のうちの2つおきの4段の層の各々において、2つおきの4本の投光ファイバ12に光を照射した場合、試料61には、16個の投光ファイバ12にそれぞれ対応する16個の実像RIpが結像される。
(例4)
図21は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例4を示す画像である。
図21を参照して、たとえば、測定光源11からの光の照射範囲を制御することにより、積層された12段の層のうちの3つおきの3段の層の各々において、3つおきの3本の投光ファイバ12に光を照射した場合、試料61には、9個の投光ファイバ12にそれぞれ対応する9個の実像RIpが結像される。
(例5)
図22は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバからの光が試料に結像された実像の例5を示す画像である。
図22を参照して、たとえば、測定光源11からの光の照射範囲を制御することにより、144本の投光ファイバ12のうち、任意の1または複数の投光ファイバ12に光を照射することにより、試料61には、アルファベット「A」の形状など、全体として任意の形状を有する複数の実像RIpを結像させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101では、投光ファイバ群121は、1または複数の投光マーカ用光ファイバ15を含む構成であるとしたが、これに限定されず、投光マーカ用光ファイバ15を含まない構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101では、受光ファイバ群122は、1または複数の受光マーカ用光ファイバ25を含む構成であるとしたが、これに限定されず、受光マーカ用光ファイバ25を含まない構成であってもよい。
また、投光ファイバ群121における各光ファイバは、各々の端面Epを見る方向の平面視において、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列される構成に限定されない。投光ファイバ群121における各光ファイバの配列は、正方格子状等、任意に設定することができる。
また、受光ファイバ群122における各光ファイバは、各々の端面Erを見る方向の平面視において、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列される構成に限定されない。受光ファイバ群122における各光ファイバの配列は、正方格子状等、任意に設定することができる。
<変形例>
投光ファイバ群121は、さらに、1または複数の投光側ダミーファイバ16を含む構成であってもよい。各投光側ダミーファイバ16は、たとえば、投光端面Epsにおいて、複数の投光ファイバ12のうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置される。
また、受光ファイバ群122は、投光ファイバ群121が1または複数の投光側ダミーファイバ16を含む場合、投光ファイバ群121と同様に1または複数の受光側ダミーファイバ26を含む。
1または複数の投光側ダミーファイバ16を含む投光ファイバ群121の投光端面Epsの形状、および1または複数の受光側ダミーファイバ26を含む受光ファイバ群122の受光端面Ersの形状が鏡面対称となるように、各光ファイバおよび各ダミーファイバが配列される。
投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、たとえば、投光側ダミーファイバ16の端面の形状、および対応する受光側ダミーファイバ26の端面の形状は鏡面対称である。ここでは、一例として、投光側ダミーファイバ16の端面の形状および対応の受光側ダミーファイバ26の端面の形状が同じである。
また、投光側ダミーファイバ16および受光側ダミーファイバ26は、各々の断面の形状が、たとえば円形である。なお、投光側ダミーファイバ16および受光側ダミーファイバ26の各々の断面の形状は円形に限らず、多角形であってもよい。また、各投光側ダミーファイバ16は、たとえば二次元配列されている。また、各受光側ダミーファイバ26は、たとえば二次元配列されている。
より詳細には、投光ファイバ12および受光ファイバ22の製造時において、たとえば、各光ファイバ50の延伸方向と直交する平面に沿って切断された断面において、各光ファイバ50および各ダミーファイバが正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されるように、複数の光ファイバ50および1または複数のダミーファイバが配列される(図11のステップS12)。
そして、配列された複数の光ファイバ50および1または複数のダミーファイバは、上記平面に沿って切断されることにより、投光ファイバ群121と受光ファイバ群122とに分けられる(図11のステップS14)。
そして、投光ファイバ群121に含まれる各ダミーファイバは投光側ダミーファイバ16として設定され、受光ファイバ群122に含まれる各ダミーファイバは受光側ダミーファイバ26として設定される(図11のステップS16)。
これにより、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状が鏡面対称となり、かつ投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光側ダミーファイバ16の形状および対応の受光側ダミーファイバ26の形状は鏡面対象となる。
(例1)
図23は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例1を示す図である。
ここでは、25個の投光ファイバ12の出力端の端面Epを見る方向の平面視における、各端面Ep、および複数の投光側ダミーファイバ16の出力端の各端面Epdが描かれている。
図23を参照して、投光側ダミーファイバ16の外径は、たとえば、投光ファイバ12の外径、すなわち投光ファイバ12の1次被覆部12cの外径と同じである。各投光ファイバ12および各投光側ダミーファイバ16は、端面Epを見る方向の平面視において、正方格子状に互いに接して配列された状態と比べて密に配列されている。
たとえば、25個の投光ファイバ12は、互いに間隔を空けて配置され、各投光ファイバ12が複数の投光側ダミーファイバ16と互いに接するように配列される。
(例2)
図24は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例2を示す図である。
図24を参照して、たとえば、25個の投光ファイバ12は、図23に示す25個の投光ファイバ12と比較して、互いの間隔をさらに大きく空けて配置され、各投光ファイバ12が複数の投光側ダミーファイバ16と互いに接するように配列される。
(例3)
図25は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例3を示す図である。
図25を参照して、たとえば、1番の投光ファイバ12が、6つの投光側ダミーファイバ16と互いに接するように配列され、2番~13番の12個の投光ファイバ12が、これら6つの投光側ダミーファイバ16を囲むように六角形状に配列される。
また、18個のダミーファイバが、2番~13番の12個の投光ファイバ12を囲むように六角形状に配列される。また、14番~25番までの12個の投光ファイバ12および12個の投光側ダミーファイバ16が、これら18個のダミーファイバを囲むように、交互に配列される。
(例4)
図26は、本発明の実施の形態の変形例に係る共焦点光学系測定装置における投光ファイバ群の投光端面の例4を示す図である。
図26を参照して、たとえば、25個の投光ファイバ12および23個の投光側ダミーファイバ16は、主に、各列において2つずつ交互に配列される。
例1~例4に示すように、投光側ダミーファイバ16を用いることにより、投光端面Epsにおいて、複数の投光ファイバ12を任意の位置に配置することができる。これにより、たとえば、複数の投光ファイバ12を互いの間隔を空けて配置することができ、少ない数の投光ファイバ12で試料61における広い範囲を測定することできる。
また、受光側ダミーファイバ26を用いることにより、受光端面Ersにおいて、たとえば、複数の受光ファイバ22を互いの間隔を空けて配置することができるため、たとえば、試料61における他の集光点からの光の影響を受けることを抑制することができる。
また、上述の通り、各投光側ダミーファイバ16および各受光側ダミーファイバ26を任意の位置に配置しても、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状が鏡面対称である構成が維持される。これにより、試料61における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバ22のコア22aの中心位置とを精度良く合わせることができる。
<測定方法>
図27は、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置を用いた測定方法の手順の一例を定めたフローチャートである。
図1および図27を参照して、まず、測定者は、試料61をXYZステージ62に載置する(ステップS102)。
次に、測定者は、投光光束群の光路に可動ハーフミラー35を挿入し、反射照明53または透過照明63を点灯して焦点位置の調整および測定位置の確認を行う(ステップS104)。
次に、測定者は、投光マーカ光源14および受光マーカ光源24を点灯して試料61における実像RIrmおよびRIpmの縦方向の位置の調整を行うとともに、実像RIpmの中心および実像RIrmの中心の位置関係すなわちマーカ位置関係を確認する(ステップS106)。
次に、測定者は、実像RIpmの中心および実像RIrmの中心がずれている場合(ステップS108で「YES」)、ずれが解消するように、共焦点光学系5における各光学素子、投光側2次元アレイ固定部13および受光側2次元アレイ固定部23の位置および向きの調整を行う(ステップS110)。
次に、測定者は、実像RIpmの中心および実像RIrmの中心がずれていないことを確認するか(ステップS108で「NO」)、または光学系の調整を行うと(ステップS110)、投光光束群の光路から可動ハーフミラー35を退避させ、反射照明53、透過照明63、投光マーカ光源14および受光マーカ光源24を消灯するとともに測定光源11を点灯する(ステップS112)。
次に、測定者は、多点のスペクトルを同時に測定する(ステップS114)。
次に、測定者は、測定位置の走査が必要である場合(ステップS116で「YES」)、走査ミラー34の回転またはXYZステージ62の横方向の移動を行う(ステップS118)。
次に、測定者は、走査後の多点のスペクトルを同時に測定する(ステップS114)。
一方、測定者は、測定位置の走査が不要または終了した場合(ステップS116で「NO」)、測定した各スペクトルに基づいて位置ごとのスペクトルの特徴量を算出し、算出した特徴量の面内分布を作成して出力する(ステップS120)。ここで、スペクトルの特徴量は、たとえば、ラマンシフトの大きさ、ピークの強度、透過率、反射率、または色度等である。
なお、本明細書において、「多点のスペクトルを同時に測定する」とは、多点のスペクトルを並行して測定することを含む。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101では、投光ファイバ群121に含まれる各光ファイバ、および受光ファイバ群122に含まれる各光ファイバは、それぞれ二次元配列された構成であるとしたが、これに限定するものではない。投光ファイバ群121に含まれる各光ファイバ、および受光ファイバ群122に含まれる各光ファイバは、一次元配列されてもよい。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101は、複数の投光マーカ用光ファイバ15を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。顕微分光装置101は、1本の投光マーカ用光ファイバ15を備える構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101は、複数の受光マーカ用光ファイバ25を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。顕微分光装置101は、1本の受光マーカ用光ファイバ25を備える構成であってもよい。
たとえば、顕微分光装置101が、1本の投光マーカ用光ファイバ15および1本の受光マーカ用光ファイバ25を備える構成である場合、投光マーカ用光ファイバ15のコア15aおよび受光マーカ用光ファイバ25のコア25aの形状を四角形等の角度を識別可能な形状にすることにより、受光ファイバ22のコア22aの入力端の中心位置と実像RIpの中心からの光の当該入力端における集光位置との関係を確認することができる。これにより、光学系の調整を容易に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101は、各投光ファイバ12、各投光マーカ用光ファイバ15および各投光側ダミーファイバ16を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。顕微分光装置101は、各投光マーカ用光ファイバ15および各投光側ダミーファイバ16の少なくともいずれか一方を備えない構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る顕微分光装置101は、各受光ファイバ22、各受光マーカ用光ファイバ25および各受光側ダミーファイバ26を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。顕微分光装置101は、各受光マーカ用光ファイバ25および各受光側ダミーファイバ26の少なくともいずれか一方を備えない構成であってもよい。
たとえば、顕微分光装置101が各受光マーカ用光ファイバ25を備えない構成である場合、受光ファイバ22を分光器1から取り外して受光ファイバ22の出力端へ光を照射したり、スリット1aの回折格子1b側から受光ファイバ22の出力端へ向けて光を照射したりすることにより、23本の受光ファイバ22のコア22aの実像RIrが試料61に生成される。また、測定光源11を点灯させることにより、実像RIpが試料61に生成される。これらの実像RIr,RIpを用いることにより、受光ファイバ22のコア22aの入力端の中心位置と実像RIpの中心からの光の当該入力端における集光位置との関係を確認することができる。これにより、光学系の調整を行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置は、顕微分光装置に限らず、共焦点光学系を用いた他の種類の測定装置であってもよい。たとえば、共焦点光学系測定装置は、図1に示す対物レンズ36など、試料61の一部を拡大した像を得るための光学部品を備えない構成であってもよい。
ところで、多焦点かつ共焦点の測定装置において、試料における各集光点からの光束の各集光位置と各受光ファイバにおける受光位置とのずれが大きい場合、良好な測定結果を得ることができない可能性がある。
これに対して、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置では、投光ファイバ群121は、測定光源11からの光を受ける複数の投光ファイバ12を含む。受光ファイバ群122は、受けた光を分光器1へ導くための複数の受光ファイバ22を含む。また、投光ファイバ群121の投光端面Epsの形状および受光ファイバ群122の受光端面Ersの形状が鏡面対称である。また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ12の端面Epbの形状および対応の受光ファイバ22の端面Erbの形状が鏡面対称である。
このように、投光ファイバ群121の投光端面Epsの形状および受光ファイバ群122の受光端面Ersの形状が鏡面対称であり、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光ファイバ12の端面Epbの形状および対応の受光ファイバ22の端面Erbの形状が鏡面対称である構成により、簡易な構成で、試料61における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバ22における受光位置とを精度良く合わせることができる。また、光ファイバの本数の増加に起因する位置ずれの増加を抑えることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置では、多焦点かつ共焦点の構成において、試料61からの光の受光位置の精度を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置では、投光ファイバ12および受光ファイバ22は、それぞれ、コア12a,22aと、コア12a,22aの外周を覆うクラッド12b,22bと、クラッド12b,22bの外周を覆う1次被覆部12c,22cとを含む。
このような構成により、投光ファイバ12および受光ファイバ22の各々が1次被覆部を含まない場合と比較して、より高い強度を確保することができ、かつ1次被覆部を取り除くためのコストを削減することができる。
また、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置では、投光ファイバ群121は、さらに、1または複数の投光側ダミーファイバ16を含む。受光ファイバ群122は、さらに、1または複数の受光側ダミーファイバ26を含む。各投光側ダミーファイバ16は、投光ファイバ群121の投光端面Epsにおいて、複数の投光ファイバ12のうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されている。各受光側ダミーファイバ26は、受光ファイバ群122の受光端面Ersにおいて、複数の受光ファイバ22のうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されている。
このような構成により、投光端面Epsおよび受光端面Ersにおいて、それぞれ、複数の投光ファイバ12および複数の受光ファイバ22を任意の位置に配置することができる。これにより、試料61からの光の受光位置の精度を向上させながら、試料61の種類等に応じた多様な照射位置を実現することができる。
また、投光側ダミーファイバ16および受光側ダミーファイバ26がそれぞれ投光端面Epsおよび受光端面Ersにおいて中央側に設けられても、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状が鏡面対称である構成により、試料61における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバ22における受光位置とを精度良く合わせることができる。
また、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置では、投光ファイバ群121は、さらに、1または複数の投光マーカ用光ファイバ15を含む。受光ファイバ群122は、さらに、1または複数の受光マーカ用光ファイバ25を含む。共焦点光学系5は、投光マーカ用光ファイバ15からのマーカ光束および受光マーカ用光ファイバ25からのマーカ光束をそれぞれ集光して試料61に照射する。また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmの形状および対応の受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermの形状が鏡面対称である。
このような構成により、各投光マーカ用光ファイバ15からのマーカ光束の集光位置と受光マーカ用光ファイバ25からの各マーカ光束の集光位置との関係を把握して、試料61における各集光点からの光束の集光位置と各受光ファイバ22における受光位置との関係を調整することにより、光学系を良好な状態に維持することができる。
また、投光ファイバ群121および受光ファイバ群122において、投光マーカ用光ファイバ15の端面Epmの形状および対応の受光マーカ用光ファイバ25の端面Ermの形状が鏡面対称である構成により、各投光マーカ用光ファイバ15からの集光位置と各受光マーカ用光ファイバ25からの集光位置との位置合わせを容易に行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の製造方法では、まず、作業者は、各光ファイバ50を配列する。次に、作業者は、配列した各光ファイバ50を、各光ファイバ50の延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、2つのファイバ群に分ける。次に、作業者は、一方のファイバ群すなわち投光ファイバ群121に含まれる各光ファイバ50を投光ファイバ12として設定し、他方のファイバ群すなわち受光ファイバ群122に含まれる各光ファイバ50を受光ファイバ22として設定する。
このような方法により、投光端面Epsの形状および受光端面Ersの形状が鏡面対称となり、2つのファイバ群において、投光ファイバ12の端面Epbの形状および対応の受光ファイバ22の端面Erbの形状が鏡面対称となるため、簡易な構成で、試料61における各集光点からの光束の集光位置と、各受光ファイバ22における受光位置とを精度良く合わせることができる。また、光ファイバの本数の増加に起因する位置ずれの増加を抑えることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る共焦点光学系測定装置の製造方法では、多焦点かつ共焦点の構成において、試料61からの光の受光位置の精度を向上させることができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 分光器
2 2次元検出器
4 観察光学系
5 共焦点光学系
6 投光部
7 受光部
11 測定光源
12 投光ファイバ
13 投光側2次元アレイ固定部
14 投光マーカ光源
15 投光マーカ用光ファイバ
16,26 ダミーファイバ
21 受光側1次元アレイ固定部
22 受光ファイバ
23 受光側2次元アレイ固定部
24 受光マーカ光源
25 受光マーカ用光ファイバ
31 集光レンズ
32 バンドストップフィルタ
33 ダイクロイックミラー
34 走査ミラー
35 可動ハーフミラー
36 対物レンズ
37 コリメートレンズ
38 バンドパスフィルタ
51 観察カメラ
52 結像レンズ
53 反射照明
54 コリメートレンズ
55 ハーフミラー
61 試料
62 XYZステージ
63 透過照明
101 顕微分光装置(共焦点光学系測定装置)
121 投光ファイバ群
122 受光ファイバ群

Claims (6)

  1. 光源と、
    投光ファイバ群と、
    受光ファイバ群と、
    分光器とを備え
    前記投光ファイバ群は、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバを含み、
    前記受光ファイバ群は、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバを含み、
    さらに、
    前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系を備え、
    前記投光ファイバ群の端面の形状および前記受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光ファイバの端面の形状および対応の前記受光ファイバの端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバ群は、さらに、1または複数の投光マーカ用光ファイバを含み、
    前記受光ファイバ群は、さらに、1または複数の受光マーカ用光ファイバを含み、
    前記共焦点光学系は、前記投光マーカ用光ファイバからのマーカ光束および前記受光マーカ用光ファイバからのマーカ光束をそれぞれ集光して前記試料に照射し、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光マーカ用光ファイバの端面の形状および対応の前記受光マーカ用光ファイバの端面の形状が鏡面対称である、共焦点光学系測定装置。
  2. 光源と、
    投光ファイバ群と、
    受光ファイバ群と、
    分光器とを備え、
    前記投光ファイバ群は、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバを含み、
    前記受光ファイバ群は、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバを含み、
    さらに、
    前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系を備え、
    前記投光ファイバ群の端面の形状および前記受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光ファイバの端面の形状および対応の前記受光ファイバの端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバおよび前記受光ファイバの各々は、
    コアと、
    前記コアの外周を覆うクラッドと、
    前記クラッドの外周を覆う1次被覆部とを含み、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光ファイバの、コア、クラッドおよび1次被覆部の各々の形状、ならびに対応の前記受光ファイバの、コア、クラッドおよび1次被覆部の各々の形状が、それぞれ鏡面対称である、共焦点光学系測定装置。
  3. 光源と、
    投光ファイバ群と、
    受光ファイバ群と、
    分光器とを備え、
    前記投光ファイバ群は、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバを含み、
    前記受光ファイバ群は、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバを含み、
    さらに、
    前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系を備え、
    前記投光ファイバ群の端面の形状および前記受光ファイバ群の端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光ファイバの端面の形状および対応の前記受光ファイバの端面の形状が鏡面対称であり、
    前記投光ファイバ群は、さらに、1または複数の投光側ダミーファイバを含み、
    前記受光ファイバ群は、さらに、1または複数の受光側ダミーファイバを含み、
    各前記投光側ダミーファイバは、前記投光ファイバ群の端面において、前記複数の投光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されており、
    各前記受光側ダミーファイバは、前記受光ファイバ群の端面において、前記複数の受光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されており、
    前記投光ファイバ群および前記受光ファイバ群において、前記投光側ダミーファイバの端面の形状および対応の前記受光側ダミーファイバの端面の形状が鏡面対称である、共焦点光学系測定装置。
  4. 光源と、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバと、分光器と、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバと、1または複数の投光マーカ用光ファイバと、1または複数の受光マーカ用光ファイバと、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像し、かつ前記投光マーカ用光ファイバからのマーカ光束および前記受光マーカ用光ファイバからのマーカ光束をそれぞれ集光して前記試料に照射するための共焦点光学系とを備える共焦点光学系測定装置の製造方法であって、
    各光ファイバを配列するステップと、
    配列した前記各光ファイバを、前記各光ファイバの延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、2つのファイバ群に分けるステップと、
    一方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記投光ファイバおよび前記投光マーカ用光ファイバとして設定し、他方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記受光ファイバおよび前記受光マーカ用光ファイバとして設定するステップとを含む、共焦点光学系測定装置の製造方法。
  5. 光源と、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバと、分光器と、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバと、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系とを備える共焦点光学系測定装置の製造方法であって、
    コアと、前記コアの外周を覆うクラッドと、前記クラッドの外周を覆う1次被覆部とを含む各光ファイバを配列するステップと、
    配列した前記各光ファイバを、前記各光ファイバの延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、2つのファイバ群に分けるステップと、
    一方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記投光ファイバとして設定し、他方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記受光ファイバとして設定するステップとを含む、共焦点光学系測定装置の製造方法。
  6. 光源と、前記光源からの光を受ける複数の投光ファイバを含む投光ファイバ群と、分光器と、受けた光を前記分光器へ導くための複数の受光ファイバを含む受光ファイバ群と、前記複数の投光ファイバからの複数の光束をそれぞれ集光して試料に照射し、前記試料における複数の集光点からの複数の光束を前記複数の受光ファイバにそれぞれ結像するための共焦点光学系と、1または複数の投光側ダミーファイバと、1または複数の受光側ダミーファイバとを備える共焦点光学系測定装置の製造方法であって、
    各光ファイバを配列するステップと、
    配列した前記各光ファイバを、前記各光ファイバの延伸方向と直交する平面に沿って切断することにより、2つのファイバ群に分けるステップと、
    一方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記投光ファイバおよび前記投光側ダミーファイバとして設定し、他方の前記ファイバ群に含まれる各前記光ファイバを前記受光ファイバおよび前記受光側ダミーファイバとして設定するステップとを含み、
    各光ファイバを配列するステップにおいては、各前記投光側ダミーファイバが、前記投光ファイバ群の端面において、前記複数の投光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置され、かつ各前記受光側ダミーファイバが、前記受光ファイバ群の端面において、前記複数の受光ファイバのうちの少なくともいずれか1つより中央側に配置されるように、各光ファイバを配列する、共焦点光学系測定装置の製造方法。
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