JP7075767B2 - 中性子捕捉療法用治療計画装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中性子捕捉療法用治療計画装置に関する。
中性子線捕捉療法(Neutron Capture Therapy:NCT)では、治療の前段階において、患者の患部および患部以外の領域に中性子線を照射する際の影響等を考慮しながら、中性子線の照射についての計画を行う治療計画が作成される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2017/170909号明細書
治療計画の作成段階では、中性子線の照射による中性子線の線量分布等に係る計算が行われる。しかしながら、従来の治療計画を行う装置では、治療計画の作成に係る計算に係る多項目にわたる設定を操作者が行うことが求められる。そのため、操作者によって、各項目に係る設定内容が変わる可能性があり、当該治療計画に基づいて行われる中性子線の照射の効果にばらつきが生じる可能性も考えられる。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能な中性子捕捉療法用治療計画装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る中性子捕捉療法用治療計画装置は、中性子線捕捉療法用の治療計画情報を作成する中性子捕捉療法用治療計画装置であって、中性子線の照射による治療の対象となる部位毎に、当該部位を特定する情報に対応付けて、生物学的パラメータに係る情報を保持する生物学的パラメータ情報保持部と、中性子線の照射による治療の対象となる部位に係る情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位の候補として表示する表示部と、前記表示部に表示された治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位の候補のうち、操作者が選択した部位を特定する情報を、対象情報として取得する対象情報取得部と、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択するパラメータ選択部と、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する治療計画情報作成部と、を有し、前記表示部において、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを表示する。
上記の中性子捕捉療法用治療計画装置によれば、表示部に表示された候補から操作者が選択した治療計画情報の作成対象となる治療における対象の部位を特定する情報が対象情報取得部において取得され、パラメータ選択部において、生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータが選択され、この選択された生物学的パラメータが表示部に表示されるとともに、この生物学的パラメータを用いて治療計画情報が作成される。このように生物学的パラメータ情報保持部に保持されている生物学的パラメータを用いて治療計画情報が作成される構成とすることで、操作者が生物学的パラメータを個別に入力する場合と比較して、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
ここで、前記生物学的パラメータは、中性子線を照射する組織の原子組成を含む態様とすることができる。
また、前記生物学的パラメータは、中性子線を照射する組織のRBEを含む態様とすることができる。
また、前記生物学的パラメータは、中性子線を照射する組織のCBEを含む態様とすることができる。
また、前記生物学的パラメータ情報保持部において、中性子線の照射の際に用いる薬剤を特定する情報にも対応付けて、生物学的パラメータに係る情報が保持され、前記表示部は、中性子線の照射の際に用いる薬剤を特定する情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療に用いる薬剤の候補として表示し、前記対象情報取得部は、前記対象情報として、前記表示部に表示された薬剤の候補のうち、操作者が選択した薬剤を特定する情報を取得し、前記パラメータ選択部は、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる薬剤を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択する態様とすることができる。
上記のように、パラメータ選択部において、操作者が選択した治療計画情報の作成の対象となる薬剤を特定する情報にも基づいて生物学的パラメータを選択し、治療計画情報を作成する構成とすることで、中性子線を照射する際に使用する薬剤に基づいた適切な生物学的パラメータに基づいた治療計画情報が作成される。したがって、使用する薬剤に応じた生物学的パラメータの修正等が不要となるため、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
また、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報は、前記治療計画情報を作成する操作者による変更が制限されている態様とすることができる。
上記のように生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報の変更が制限されていることで、中性子線の照射による効果に係る計算に使用する生物学的パラメータに関する情報が適切に管理された状態で治療計画情報を作成することができるため、操作者によらず適切な治療計画情報を作成することが可能となる。
前記治療計画情報作成部は、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報を検証し、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報が変更されていない場合に、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する態様とすることができる。
上記のように、治療計画情報作成部において、生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報の変更の有無を確認した上で治療計画情報を作成する構成とすることで、想定されていない変更が行われた生物学的パラメータを利用して治療計画情報が作成される可能性を低減することができる。
本発明によれば、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画を作成することが可能な中性子捕捉療法用治療計画装置が提供される。
本実施形態に係る治療計画装置の機能ブロックの構成図である。 治療計画装置の生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報の例を示す図である。 治療計画装置の表示部において表示される情報の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る中性子捕捉療法用治療計画装置の構成を説明するブロック図である。本実施形態で説明する治療計画装置1(中性子捕捉療法用治療計画装置)は、中性子線捕捉療法用の治療計画を作成する装置である。中性子捕捉療法では、治療計画装置1で設定された治療計画に基づいて、中性子線照射装置により照射対象に対して中性子線を照射することで治療が行われる。
中性子線捕捉療法を用いた治療としては、例えば、ホウ素中性子捕捉療法を用いたがん治療が挙げられる。ホウ素中性子捕捉療法では、ホウ素(10B)を含む薬剤が投与された患者のホウ素が集積した部位に対して中性子線を照射してがん治療が行われる。
治療計画装置1は、患者への中性子線の照射に係る治療計画(治療計画情報)を作成する装置である。具体的には、患者の画像(例えば、CT画像)を取得し、患者の身体の輪郭を設定した後、患者の組織(骨、臓器等)の領域を組織毎に設定する。その後、患者の体内の薬剤の濃度、各組織に対応する原子組成、中性子線に対する耐性等に基づいて、患者に対して照射する中性子線の線量を設定し、当該線量の中性子線を患者に照射した場合の線量分布を算出する。このように、治療計画装置1では、治療計画情報として、患者に中性子線を照射した際の3次元線量分布に係る情報が作成される。
図1に示すように、治療計画装置1は、ユーザインタフェース(UI:User Interface)10としての入力部11および表示部12と、対象情報取得部21、パラメータ選択部22と、生物学的パラメータ情報保持部23と、治療計画情報作成部30と、を含む。
UI10は、操作者が治療計画装置1により治療計画装置する際に、操作者が利用する部分である。入力部11は、操作者が入力を行う部分である。入力部11は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等のインターフェース機器によって構成される。表示部12は、操作者に対して各種情報を表示する部分である。表示部12は、例えば、モニタ等の表示機器によって構成される。表示部12は、操作者に対して治療計画の作成対象に係る情報の候補を表示するとともに、当該候補のうち操作者が選択した候補に対応する生物学的パラメータを表示する。この点については後述する。
対象情報取得部21は、入力部11を使用して操作者により選択(入力)された治療計画の作成対象に係る情報を対象情報として取得する機能を有する。治療計画の作成対象に係る対象情報とは、例えば、治療計画に基づいた中性子線の照射による治療における対象となる部位(治療計画情報の作成の対象となる治療となる治療における対象の部位)(例えば、頭部、頚部、肺等)、患者への中性子線の照射に使用するビームの種類(例えば、使用する中性子線照射装置を特定する情報等)、治療計画に基づいた治療を行う際に患者へ投与する薬剤(治療計画情報の作成の対象となる治療に用いる薬剤)の種類等が挙げられ、これらの中から適宜選択して使用される。なお、治療計画の作成対象に係る情報として、少なくとも、治療計画情報作成の対象となる治療における対象の部位の候補に係る情報が用いられる。
パラメータ選択部22は、対象情報取得部21において取得された治療計画の作成対象に係る情報に基づいて、生物学的パラメータ情報保持部23において保持されている情報から、対象情報取得部21において取得された治療計画の作成対象に係る情報に対応付けられた生物学的パラメータを選択する機能を有する。
生物学的パラメータ情報保持部23は、治療計画の作成対象に係る情報毎に、当該情報に対応する生物学的パラメータに係る情報を保持する機能を有する。生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報の例を図2に示す。図2では、治療計画の作成対象に係る情報として、治療対象となる部位、患者への中性子線の照射に使用するビームの種類、および、患者へ投与する薬剤の種類が用いられている。また、治療計画の作成対象に係る情報の特定の組み合わせに対して、治療計画で用いる生物学的パラメータに係る情報が保持されている。図2では、生物学的パラメータに係る項目として、組織(治療対象となる組織)の原子組成、RBE(Relative Biological Effectiveness:生物学的効果比)、および、CBE(Compound Biological Effective factor:複合的生物学的効果値)が例示されているが、これらに限定されるものではない。また、各項目に対応するパラメータの数も治療計画情報の作成に必要な情報に応じて適宜変更できる。
生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報は、治療計画装置1を用いて治療計画情報を作成する操作者(一般の操作者)は変更できないように構成することができる。生物学的パラメータ情報保持部23に保持される生物学的パラメータは、治療計画情報における中性子線の線量分布に係る計算結果に影響を与えるパラメータである。したがって、治療計画情報の作成時には変更ができないような構成とすることで、作成される治療計画情報が操作者によってばらつくこと、および、操作者の意図しない変更により誤った生物学的パラメータを利用して治療計画情報が作成されること等を防ぐことができる。このように生物学的パラメータ情報保持部23に保持される情報の変更を禁止する構成とする場合、例えば照射部位の追加等に伴う生物学的パラメータの追加等、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報の更新は、治療計画装置1の管理者等によって行う構成とすることができる。
パラメータ選択部22は、対象情報取得部21において取得された治療計画の作成対象に係る情報に基づいて、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報から、対象情報取得部21において取得された治療計画の作成対象に係る情報(生物学的パラメータ)を選択する機能を有する。また、パラメータ選択部22において選択された生物学的パラメータは、表示部12において表示される。これにより、治療計画装置1の操作者は、パラメータ選択部22により選択された生物学的パラメータを確認することができる。
図3は、パラメータの選択に関連する表示部12での表示例を示している。図3に示す例では、表示部12において、治療計画の作成対象に係る情報を操作者が入力するための入力領域D1と、入力領域D1を利用して入力された治療計画の作成対象に係る情報に対応した生物学的パラメータを表示するパラメータ表示領域D2と、が表示されている。
操作者が入力部11を利用して入力領域D1に表示された治療計画の作成対象に係る情報(本実施形態では、部位、ビームの種類、薬剤の種類)の入力欄にそれぞれの情報を入力する。より具体的には、図3において「部位」の例で示すように、操作者に対して、治療計画の作成対象となる可能性のある(治療で中性子線を照射する可能性のある)部位の候補を示す。この候補は、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報において、中性子線の照射による治療の対象となる部位に係る情報として保持されているものである。操作者は、提示された候補のうちから、治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位を選択する。同様に、ビームの種類および薬剤の種類についても、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報に基づいて、操作者の選択の候補を提示する。操作者は、提示されたそれぞれの候補から、治療計画情報の作成の対象となるものを選択する。これにより、操作者は、治療計画の作成対象に係る情報を選択することができる。
なお、操作者がキーボード等を用いて入力欄に直接入力する構成としてもよい。その場合、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報と一致する文字列が入力された場合には、治療計画の作成対象に係る情報が適切に入力されたと判断し、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報と一致しない文字列が入力された場合には、エラーを返す構成等にすることもできる。
操作者が入力領域D1における入力を行うと、治療計画装置1の対象情報取得部21は、治療計画の作成対象に係る情報を取得することができる。そして、パラメータ選択部22では、生物学的パラメータ情報保持部23に保持されている情報から、この治療計画の作成対象に係る情報に対応する生物学的パラメータを選択し、パラメータ表示領域D2の該当する欄に表示する。図3では、パラメータ表示領域D2にRBEに係るパラメータのみを表示しているが、他の生物学的パラメータも同時に表示する構成としてもよいし、タブ切り替えやスクロール等により各生物学的パラメータを項目毎に表示する構成としてもよい。パラメータ選択部22により選択された治療計画の作成対象に係る情報に対応する生物学的パラメータをパラメータ表示領域D2に表示することで、操作者が生物学的パラメータを確認することができる。
なお、図3に示す例では省略しているが、操作者が入力領域D1に治療計画の作成対象に係る情報を入力した後に、パラメータ選択部22による生物学的パラメータの選択を開始することを指示するためのボタンや、パラメータ表示領域D2に表示された生物学的パラメータを操作者が確認した後に治療計画情報の作成を指示するためのボタン等を設けてもよい。表示部12における表示内容は適宜変更することができる。
治療計画情報作成部30は、治療計画情報を作成する機能を有する。治療計画情報は、パラメータ選択部22により選択された生物学的パラメータのほか、入力部11において入力された情報や、予め取得された中性子線の照射対象に係る画像情報等に基づいて作成される。
治療計画情報作成部30では、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報の正当性を検証し、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報が変更されていない場合に、パラメータ選択部22により選択された生物学的パラメータを用いて治療計画情報を作成する構成としてもよい。治療計画情報を作成する操作者(一般の操作者)が生物学的パラメータ情報保持部23を変更可能である場合には、このように治療計画情報作成部30において検証を行った後に治療計画情報を作成する構成とすることで、誤った生物学的パラメータを利用して治療計画情報を作成することを防ぐことができる。なお、正当性の検証方法としては、例えば、ハッシュ値を用いた方法等の公知の検証方法を用いることができる。
治療計画装置1は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、データ送受信デバイスである通信モジュール、ハードディスク、フラッシュメモリ等に例示される補助記憶装置、入力デバイスであるキーボード等に例示される入力装置、ディスプレイ等の出力装置等を含むコンピュータシステムを含んで構成される。治療計画装置1では、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力装置、出力装置を動作させるとともに、RAMや補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで、各装置における一連の機能が実現される。
このように、本実施形態に係る治療計画装置1(中性子捕捉療法用治療計画装置)によれば、表示部12に表示された候補から操作者が選択した治療計画情報の作成対象となる部位に係る情報が対象情報取得部21において取得される。また、パラメータ選択部22において、生物学的パラメータ情報保持部23において保持されている情報から、対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータが選択される。そして、選択された生物学的パラメータが表示部12に表示されるとともに、この生物学的パラメータを用いて治療計画情報作成部30において治療計画情報が作成される。このように、治療計画装置1では、生物学的パラメータ情報保持部23に保持されている生物学的パラメータを用いて治療計画情報が作成される構成とすることで、操作者が生物学的パラメータを個別に入力する場合と比較して、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
従来の中性子捕捉療法用治療計画装置では、治療計画情報の作成に用いる生物学的パラメータは操作者により個別に入力されていた。このような場合、治療計画情報の作成対象(中性子線の照射対象)が同じであるとしても、治療計画装置の操作者によって互いに異なる生物学的パラメータが入力されることが考えられる。入力される生物学的パラメータに差異が生じると、治療計画情報の作成結果にも差異が生じる。したがって、作成された治療計画情報に基づいて中性子線の照射を行った場合、治療計画の作成者(治療計画装置の操作者)間でその効果にばらつきが生じてしまう可能性がある。これに対して本実施形態の治療計画装置1(中性子捕捉療法用治療計画装置)によれば、操作者は、治療計画情報の作成対象に係る情報を提示された候補のなかから選択することにより、生物学的パラメータが選択されて表示され、この選択された生物学的パラメータに基づいて治療計画情報が作成される。したがって、操作者による生物学的パラメータの入力作業が不要となるため、操作が簡便となるとともに操作者による入力値のばらつきを排除可能となるため、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
また、治療計画装置1の生物学的パラメータ情報保持部23に保持される生物学的パラメータは、中性子線を照射する組織の原子組成、RBE、CBEを含む態様とすることができる。これらの生物学的パラメータは、各項目に含まれる情報が多く、操作者による入力のばらつきが発生し得るパラメータであるため、これらを上記のようにパラメータ選択部22により選択して表示する構成とすることで、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
また、治療計画装置1では、パラメータ選択部22において、操作者が選択した治療計画情報の作成の対象となる治療に用いる薬剤に係る情報にも基づいて生物学的パラメータを選択し、治療計画情報を作成する。このような構成とすることで、中性子線を照射する際に使用する薬剤に基づいた適切な生物学的パラメータに基づいた治療計画情報が作成される。したがって、使用する薬剤に応じた生物学的パラメータの修正等が不要となるため、中性子線の照射による効果に関して操作者間のばらつきが低減された治療計画情報を作成することが可能となる。
また、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報の変更が制限されている構成とすることで、操作者によらず中性子線の照射による効果に係る演算が適切に管理された状態で治療計画情報を作成することができる。
さらに、治療計画情報作成部30において、生物学的パラメータ情報保持部23において保持される情報の変更の有無を確認した上で治療計画情報を作成する構成とすることで、想定されていない変更が行われた生物学的パラメータを利用して治療計画情報が作成される可能性を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態の治療計画装置1は1台の装置により構成されていてもよいし、複数台の装置を組み合わせて構成されていてもよい。例えば、生物学的パラメータ情報保持部23に係る機能のみを別の装置に設け、当該装置と通信を行うことで、生物学的パラメータを選択する構成としてもよい。また、生物学的パラメータ情報保持部23をクラウドに設ける構成としてもよい。
1…治療計画装置(中性子捕捉療法用治療計画装置)、10…UI、11…入力部、12…表示部、21…対象情報取得部、22…パラメータ選択部、23…生物学的パラメータ情報保持部、30…治療計画情報作成部。

Claims (6)

  1. 中性子線捕捉療法用の治療計画情報を作成する中性子捕捉療法用治療計画装置であって、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位毎に、当該部位を特定する情報に対応付けて、中性子線を照射する組織の原子組成を含む生物学的パラメータに係る情報を保持する生物学的パラメータ情報保持部と、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位に係る情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位の候補として表示する表示部と、
    前記表示部に表示された部位の候補のうち、操作者が選択した部位に係る情報を、対象情報として取得する対象情報取得部と、
    前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択するパラメータ選択部と、
    前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する治療計画情報作成部と、
    を有し、
    前記表示部において、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを表示する、中性子捕捉療法用治療計画装置。
  2. 中性子線捕捉療法用の治療計画情報を作成する中性子捕捉療法用治療計画装置であって、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位毎に、当該部位を特定する情報に対応付けて、中性子線を照射する組織のRBEを含む生物学的パラメータに係る情報を保持する生物学的パラメータ情報保持部と、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位に係る情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位の候補として表示する表示部と、
    前記表示部に表示された部位の候補のうち、操作者が選択した部位に係る情報を、対象情報として取得する対象情報取得部と、
    前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択するパラメータ選択部と、
    前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する治療計画情報作成部と、
    を有し、
    前記表示部において、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを表示する、中性子捕捉療法用治療計画装置。
  3. 中性子線捕捉療法用の治療計画情報を作成する中性子捕捉療法用治療計画装置であって、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位毎に、当該部位を特定する情報に対応付けて、中性子線を照射する組織のCBEを含む生物学的パラメータに係る情報を保持する生物学的パラメータ情報保持部と、
    中性子線の照射による治療の対象となる部位に係る情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療における対象の部位の候補として表示する表示部と、
    前記表示部に表示された部位の候補のうち、操作者が選択した部位に係る情報を、対象情報として取得する対象情報取得部と、
    前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる部位を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択するパラメータ選択部と、
    前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する治療計画情報作成部と、
    を有し、
    前記表示部において、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを表示する、中性子捕捉療法用治療計画装置。
  4. 前記生物学的パラメータ情報保持部において、中性子線の照射の際に用いる薬剤を特定する情報にも対応付けて、生物学的パラメータに係る情報が保持され、
    前記表示部は、中性子線の照射の際に用いる薬剤を特定する情報を、治療計画情報の作成の対象となる治療に用いる薬剤の候補として表示し、
    前記対象情報取得部は、前記対象情報として、前記表示部に表示された薬剤の候補のうち、操作者が選択した薬剤を特定する情報を取得し、
    前記パラメータ選択部は、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持されている情報から、前記対象情報取得部において取得された前記対象情報に含まれる薬剤を特定する情報に対応付けて保持されている生物学的パラメータを選択する、請求項1~のいずれか一項に記載の中性子捕捉療法用治療計画装置。
  5. 前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報は、前記治療計画情報を作成する操作者による変更が制限されている、請求項1~のいずれか一項に記載の中性子捕捉療法用治療計画装置。
  6. 前記治療計画情報作成部は、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報を検証し、前記生物学的パラメータ情報保持部において保持される情報が変更されていない場合に、前記パラメータ選択部により選択された生物学的パラメータを用いて前記治療計画情報を作成する、請求項1~のいずれか一項に記載の中性子捕捉療法用治療計画装置。
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