JP7075194B2 - 廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置 - Google Patents

廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置 Download PDF

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Description

本発明は、焼却プラントにおける廃棄物の処理計画量を演算するための廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置に関する。
従来から、廃棄物を焼却する焼却炉を含む焼却プラントが知られている。このような焼却プラントの中には、焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する水蒸気を用いて発電を行う発電機が設けられ、発電機で発電した電力を焼却プラントにおいて利用し、余った電力を売電して運用収入を得ることができるものが存在する(例えば特許文献1参照)。
このような焼却プラントの運用に際し、焼却プラントの運用コストを低減するために、売電収入を最大化するように廃棄物の処理計画を策定することが望まれる。
しかし、焼却プラントの運用には焼却炉の負荷の制限、廃棄物を貯留する貯留槽の容量の制限、焼却炉または発電機の停止期間、連続稼働期間等、複数の制約条件を考慮する必要がある。しかも、これらの制約条件は互いに影響を与える関係にある。例えば、焼却炉の負荷を低減する(焼却速度を低くする)と貯留槽における廃棄物の容量が増大する等である。このため、経験豊富なプラント運転員の勘等に頼ることなく、制約条件を満たしつつ廃棄物の処理量を、細かく手作業により策定することは困難である。また、1年単位等の長い期間において処理計画を策定するためには時間的な労力が大きい。
特開2000-297613号公報 特開2005-284388号公報
したがって、このような廃棄物の処理計画を計算機を用いて演算することが望まれる。与えられた制約条件の下である目的関数を最大または最小にする解を求めることは、最適化問題と称され、当該最適化問題を解くための演算方法は、種々確立されている。しかし、長い期間におけるより詳細な処理計画を策定するためには、決定すべき変数の数が膨大となり(例えば1年間の時間毎の処理量を求める場合、決定すべき変数の数は365×24=8760となるため)、単純に1つの演算方法を適用するだけでは現実的な演算時間で解を得ることができない。
例えば、上記特許文献2においては、発電プラントの運転スケジュールを最適化するための方法として、予め定められた運転パターンを用いて最適化演算することが開示されている。しかしながら、焼却プラントは、発電だけでなく廃棄物の継続的な処理が必要なため、発電機の運転パターンに基づく最適化演算だけでは、最適な解を得ることはできない。
したがって、現状の焼却プラントにおいては、焼却量を積極的に制御する(焼却速度を可変する)ことは行われていない。
そこで、本発明は、焼却プラントにおいて売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る廃棄物処理計画演算方法は、廃棄物を焼却するための焼却炉と、前記焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する排熱によって生じた蒸気を用いて発電を行う発電機と、を備えた焼却プラントにおける廃棄物処理計画演算方法であって、第1の期間より短い第2の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、廃棄物の発熱量の予測値、および、廃棄物搬入量の予測値、を入力し、前記焼却プラントの運用性能に関する制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第1の期間より短い第3の期間毎の廃棄物の処理計画量を出力する、第1の最適化演算を行うステップと、前記第3の期間毎の処理計画量、および、前記第3の期間より短い第4の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を少なくとも入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第3の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第4の期間毎の廃棄物の処理計画量を出力する、第2の最適化演算を行うステップと、を含んでいる。
上記方法によれば、第1の期間がより短い第2の期間に分割され、第1の期間より短い第3の期間単位の最適化演算が行われた上で、第3の期間がさらに短い第4の期間に分割され、第4の期間単位の最適化演算が行われる。このため、各最適化演算において、期間の分割数を少なくすることができ、各最適化演算における変数の数を少なくすることができる。したがって、各最適化演算における演算時間を短縮することができ、結果として第4の期間毎の処理計画量を第1の期間分演算するための演算時間を現実的な時間に抑えることができる。以上より、売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる。また、実際の運用において廃棄物処理量が当初の廃棄物処理計画から乖離した場合であっても、局所的な再計算を容易に行うことができる。
前記廃棄物処理計画演算方法は、前記第4の期間毎の処理計画量、および、前記第4の期間より短い第5の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第4の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第5の期間毎の処理計画量を出力する、第3の最適化演算を行うステップを含んでもよい。期間の分割を多段化することにより、各段における演算量を低減することができる。また、期間が細分化されることにより、局所的な再計算を、より好適な期間単位で行うことができる。
前記第1の期間は、1年以上の期間であり、前記第2の期間および前記第3の期間は、それぞれ1週以上かつ前記第1の期間未満の期間であり、前記第4の期間は、1日以上かつ前記第3の期間未満の期間であり、前記第5の期間は、1時間以上かつ前記第4の期間未満の期間であってもよい。
前記第3の最適化演算において、前記制約条件の少なくとも一部を省略して演算を行ってもよい。第1の最適化演算で考慮済みの制約条件について第3の最適化演算では制約条件としないことにより、演算結果の精度を高く維持しつつ演算量をより低減させることができる。
前記第3の期間は、前記第2の期間より長い期間であり、前記第1の最適化演算において、前記制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第2の期間毎の処理計画量を演算し、演算された前記第2の期間毎の処理計画量に基づいて、前記第3の期間毎の処理計画量を出力してもよい。これにより、中間出力として所望の期間(すなわち、第2の期間とは異なる第3の期間)毎の処理計画量を出力することができるため、長期計画から中期計画および短期計画を1つの演算の流れの中で容易に策定することができる。
前記制約条件は、前記焼却炉の単位時間あたりの焼却量の上下限値、前記焼却炉に投入される廃棄物を一時貯留するための貯留槽の容量の上下限値、前記焼却炉または前記発電機の停止期間、および、前記焼却炉の連続稼働期間の上限値の少なくとも1つを含んでもよい。
前記焼却プラントは、前記焼却炉を複数有し、前記第1の最適化演算において、前記第3の期間毎の各焼却炉における稼働/停止状況を演算してもよい。これにより、複数の焼却炉の稼働計画に基づく総合的な廃棄物処理計画の算出を行うことができる。
前記第1の期間は暦に対応した期間であり、前記第2の期間、前記第3の期間、および、前記第4の期間は、前記第1の期間がそれぞれの所定数で分割された複数の期間の一つであり、前記分割された複数の期間のそれぞれが前記第1の期間に対応した暦情報を有していてもよい。季節や時間帯に応じたより細かな予測値に基づいて最適化演算を行うことができる。
本発明の他の態様に係る廃棄物処理計画演算装置は、廃棄物を焼却するための焼却炉と、前記焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する排熱によって生じた蒸気を用いて発電を行う発電機と、を備えた焼却プラントにおける廃棄物処理計画演算装置であって、第1の期間より短い第2の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、廃棄物の発熱量の予測値、および、廃棄物搬入量の予測値、が入力され、前記焼却プラントの運用性能に関する制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第1の期間より短い第3の期間毎の処理計画量を出力する、第1の最適化演算部と、前記第3の期間毎の処理計画量、および、前記第3の期間より短い第4の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を少なくとも入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第3の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第4の期間毎の処理計画量を出力する、第2の最適化演算部と、を備えている。
上記構成によれば、第1の期間がより短い第2の期間に分割され、第1の期間より短い第3の期間単位の最適化演算が行われた上で、第3の期間がさらに短い第4の期間に分割され、第4の期間単位の最適化演算が行われる。このため、各最適化演算において、期間の分割数を少なくすることができ、各最適化演算における変数の数を少なくすることができる。したがって、各最適化演算における演算時間を短縮することができ、結果として第4の期間毎の処理計画量を第1の期間分演算するための演算時間を現実的な時間に抑えることができる。以上より、売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる。また、実際の運用において廃棄物処理量が当初の廃棄物処理計画から乖離した場合であっても、局所的な再計算を容易に行うことができる。
本発明によれば、焼却プラントにおいて売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る廃棄物処理計画演算方法の対象となる焼却プラントを示す概略構成図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る廃棄物処理計画演算装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態における最適化演算処理の流れを示す模式図である。 図4は、本実施の形態における第2の最適化演算の結果を概念的に示すグラフである。 図5Aは、図4に示す日毎の処理計画量に基づいた第3の最適化演算の結果を概念的に示すグラフである。 図5Bは、図4に示す日毎の処理計画量に基づいた第3の最適化演算の結果を概念的に示すグラフである。 図6は、本実施の形態の変形例における最適化演算処理の流れを示す模式図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る廃棄物処理計画演算方法について説明する。まず、前提となる焼却プラントの一例について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る廃棄物処理計画演算方法の対象となる焼却プラントを示す概略構成図である。この焼却プラント1は、酸素含有ガスを用いて廃棄物を焼却するための火炉室3を有する焼却炉2と、焼却炉2から排出される焼却炉排ガスから排熱を水蒸気として回収する蒸気回収装置であるボイラ4と、を含む。焼却炉2のボイラ4とは反対側には、ホッパー5および給じん機6が配置されており、ボイラ4からは、排ガスの排気経路7が煙突8まで延びている。排気経路7には、何れも図示しないが、上流側から順に、エコノマイザー、減温塔、集塵機およびブロワが設けられている。
ホッパー5の火炉室3とは反対側には、焼却炉2に投入される廃棄物を一時貯留するための貯留槽(廃棄物ピット)9が設けられている。貯留槽9の上方にはクレーン10が設けられている。ホッパー5には、貯留槽9に貯められた廃棄物がクレーン10により投入される。給じん機6は、所定のインターバル(例えば、0.5~3分間隔)で間欠的に作動することにより、ホッパー5に投入された廃棄物を焼却炉2の火炉室3内に送り込む。
焼却炉2は、火炉室3の下方に設けられたストーカを有している。ストーカは、廃棄物の搬送手段として機能する。ストーカは、給じん機6に近い側から順に乾燥ストーカ11、燃焼ストーカ12および後燃焼ストーカ13を有する。すなわち、これらのストーカ11~13は、廃棄物の移動方向に配列されている。乾燥、燃焼および後燃焼ストーカ11~13の下方には、風箱14~16がそれぞれ設けられている。さらに、焼却炉2は、火炉室3とボイラ4との間に火炉室3と連続する再燃焼室17を有する。なお、燃焼ストーカ12は、図例では1段であるが、2段以上設けられていてもよい。乾燥、燃焼および後燃焼ストーカ11~13は、例えば、互いに異なるインターバルで間欠的に作動する。
火炉室3では、廃棄物の熱分解および部分酸化反応により燃焼ガスが生成され、この燃焼ガスが廃棄物と共に燃焼される。再燃焼室17は、火炉室3から流出する燃焼ガスを完全燃焼させるためのものである。廃棄物の燃焼後の灰は、後燃焼ストーカ13に隣接して設けられた排出口18から排出される。
ボイラ4では、焼却炉2から排出される排ガス(排熱)によって蒸気が生成される。より詳しくは、図1に示すように、ボイラ4は、再燃焼室17の上方に配置された放射室19と、放射室19と上部同士が連通する第1煙道20と、第1煙道20と下部同士が連通する第2煙道21と、を含む。ボイラ4で排熱から生成された蒸気は、発電機23と連結されたタービン22に送られて発電に利用される。発電機23で発電した電力は、焼却プラント1において利用される。また、余った電力は、電力会社に売電される。ボイラ4を通過した排ガスの大部分は、排気経路7を流れた後に、煙突8から大気中へ放出される。
なお、図1においては、焼却プラント1が1つの焼却施設を有する構成として図示されているが、焼却プラント1は、複数の焼却施設(焼却炉2)を備えていてもよい。
電力会社への売電価格は、季節、時間等により変動する。例えば、売電価格は、夏季(7月~9月)にそれ以外の期間に比べて高くなる傾向がある。また、廃棄物の単位量あたりの発熱量も、廃棄物の状態が湿度や気温等により変化するため、季節、時間等により変化する。例えば、廃棄物の単位量あたりの発熱量は、夏季において廃棄物に含まれる水分量が多くなるため、小さくなる。また、廃棄物の貯留槽9への搬入量は、その時々で変化する。
一方、焼却プラント1における廃棄物の処理には運用上の制約がある。例えば、焼却炉2の単位時間あたりの焼却量の上下限値、貯留槽9の容量の上下限値、焼却炉2または発電機23の停止期間(メンテナンス期間)、および、焼却炉2の連続稼働期間の上限値等がある。これらの制約の少なくとも1つは、後述する廃棄物処理量を最適化演算するための制約条件となり得る。
焼却量の上限値および貯留槽9の容量の上限値は、焼却プラント1の性能上限を示す値として焼却プラント1毎に予め決定されている。焼却量の下限値および貯留槽9の容量の下限値は、焼却炉2が廃棄物の焼却動作を継続的に行うために最低限必要な値として焼却プラント1毎に予め決定されている。焼却炉2の停止期間は、焼却炉2のメンテナンス上の制約として、例えば1年にX回、1回あたりY日停止等のように定められている。発電機23の停止期間についても同様である。焼却炉2の連続稼働期間は、焼却炉2の能力維持のために予め定められている。
図2は、本発明の一実施の形態に係る廃棄物処理計画演算装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示す廃棄物処理計画演算装置(以下、単に演算装置と略することがある)31は、入力部32、記憶部33、演算部34、および出力部35を備えている。各構成31~35は、バス36により相互にデータ伝達を行う。演算装置31は、焼却システム1における制御装置および制御用コンピュータ(図示せず)によって構成されてもよいし、それとは独立したコンピュータとして構成されてもよい。また、演算装置1が、焼却システム1における制御装置と通信可能なコンピュータにより構成されてもよい。
入力部32は、所定期間毎の売電価格の予測値、廃棄物の発熱量の予測値、および廃棄物搬入量の予測値等の情報をユーザが入力可能な入力装置として構成される。記憶部33は、入力部32から入力された情報を記憶する。また、記憶部33には、後述する焼却プラントの運用性能に関する制約条件および最適化演算プログラムが予め記憶されている。なお、制約条件は、入力部32から設定入力または設定変更可能としてもよい。
演算部34は、記憶部33に記憶された各種の情報に基づいて第1の期間(例えば1年)における廃棄物の処理計画量を演算する最適化演算処理を実行する。このために、演算部34は、最適化演算プログラムを実行することにより、入力情報取得部41、第1の最適化演算部42、第2の最適化演算部43および第3の最適化演算部44等の機能を発揮する。
入力情報取得部41は、後述する第1~第3の最適化演算のそれぞれを行うために、必要な入力値を取得する。より具体的には、入力情報取得部41は、所定期間毎の売電価格の予測値、廃棄物の発熱量の予測値、および廃棄物搬入量の予測値等の情報の入力を受け付ける。これらの予測値は過去の実績に基づく値(実績値)であってもよいし、所定の演算(シミュレーション等)による演算値であってもよい。また、売電価格の予測値は、所定の組織(電力会社等)による買電価格の案または決定値であってもよい。
入力情報取得部41は、入力部32から入力された値をそのまま取得してもよいし、記憶部33に記憶されている情報を読み出すことにより取得してもよい。各最適化演算部42~44は、入力された情報と、記憶部3に記憶されている制約条件とを用いて、当該制約条件を満たし、且つ、発電電力の売電収入を最大化するように、より短い期間毎の処理計画量を演算する。
第1の最適化演算部42は、第1の期間より短い第2の期間毎の上記予測値が入力され、上記制約条件を用いて、当該制約条件を満たし、且つ、第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、第1の期間より短い第3の期間毎の処理計画量を出力する。第2の最適化演算部43は、第1の最適化演算部42により演算された第3の期間毎の処理計画量のそれぞれに対し、第3の期間より短い第4の期間毎の上記予測値が入力され、上記制約条件を用いて、当該制約条件を満たし、且つ、第3の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、第4の期間毎の処理計画量を出力する。第3の最適化演算部44は、第2の最適化演算部43により演算された第4の期間毎の処理計画量のそれぞれに対し、第4の期間より短い第5の期間毎の売電価格の予測値が入力され、上記制約条件を用いて、当該制約条件を満たし、且つ、第4の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、第5の期間毎の処理計画量を出力する。
出力部35は、演算部34における演算結果を出力する。例えば、出力部35は、演算装置1に接続された表示装置(図示せず)に、各期間に応じた処理計画量を表示する。
以下、最適化演算処理の具体例を説明する。図3は、本実施の形態における最適化演算処理の流れを示す模式図である。図3の例では、1時間毎の処理計画量を1年間分演算する態様を例示している。すなわち、本実施の形態において、第1の期間は1年に設定されている。第1の期間(1年間)は暦に対応した期間である。
まず、入力情報取得部41は、週毎の売電価格の予測値、週毎の廃棄物発熱量の予測値および週毎の廃棄物搬入量の予測値を取得する。すなわち、本実施の形態において、第2の期間は1週に設定されている。ここで、週毎の各予測値は、1年を52週に分割した場合の週毎の予測値を意味する。すなわち、入力情報取得部41が取得する上記3種類の予測値の数は、それぞれ、第1週の予測値から第52週の予測値までの52個(52×3=156個)である。この結果、例えば第1週の売電価格の予測値と第2週の売電価格の予測値とは、互いに異なり得る。
さらに、入力情報取得部41は、記憶部33から制約条件を読み出す。第1の最適化演算部42は、読み出した制約条件を満たし、第1の期間(1年間)の発電電力の売電収入を最大化するように、第2の期間(1週)より長い第3の期間(1月)毎の処理計画量を演算する第1の最適化演算を行う(ステップS1)。本実施の形態において、第1の最適化演算部42は、まず、読み出した制約条件を満たし、且つ、第1の期間(1年間)の発電電力の売電収入を最大化するように、第2の期間(1週)毎の処理計画量を演算する。
第1の最適化演算は、混合整数非線形計画問題として演算される。第1の最適化演算部42は、この問題の解を効率的に得るために、線形計画法を用いた演算およびメタヒューリスティクスを用いた演算を実行する。
線形計画法は、目的関数および制約条件を線形式で記述可能な場合の解法である。線形計画法において得られた解は、必ず目的関数を最適化する解となること、計算が高速に行えること等の利点がある。しかし、線形計画法は、全て線形式で表す必要がある、整数を取り扱うことが困難であるという欠点がある。また、線形計画法において、変数の数が増えると指数関数的に演算時間が増大するという欠点もある。
メタヒューリスティクスは、発見的解法により、より良い解を現実的な時間で求めることを目的とする解法である。メタヒューリスティクスは、演算時間に拘わらず何らかの解を得ることができるという利点がある。しかし、メタヒューリスティクスは、得られた解が最適解であるかどうかの保証がないこと、ランダムに探索を行うため、より良い解を得るためにはある程度の演算時間が必要であるという欠点がある。
本実施の形態においては、これらの解法を組み合わせて第1の最適化演算を行うことにより、最適解に近い解を短時間で得ることができる。すなわち、第1の最適化演算は、線形計画法を用いた演算を回帰的に行い、その中から最適な結果を選び出すことによって実行される。第1の最適化演算において、月毎の処理計画量を得るための目的関数は、運用収入の計算式となり、線形式で記述可能である。すなわち、第1の最適化演算における目的関数は、以下の式で表される。
Figure 0007075194000001
ここで、Q1は、年間の売電収入(円)を示し、qは、週毎の売電価格の予測値(円/kWh)を示し、Wは、週毎の売電量(kWh)を示し、Gは、週毎の廃棄物処理量(ton)を示し、α,βは、週毎の廃棄物発熱量および気温等から定められる焼却プラント1の性能指標を示している。α,βは、焼却炉2またはボイラ4の性能、熱利用施設(図示せず)への蒸気供給、焼却プラント1内の消費電力等の影響を考慮して定められてもよい。iは、1年間における各週を示す指標であり、i=1,2,…,52(または53)となる。したがって、第1の最適化演算における決定すべき変数(週毎の廃棄物処理量G)の数は、52(または53)となる。
また、制約条件のうち、焼却炉2の単位時間あたりの焼却量の上下限値、貯留槽9の容量の上下限値、および、焼却炉2の連続稼働期間の上限値は、何れも線形式で記述可能である。したがって、第1の最適化演算において、月毎の処理計画量を得るための目的関数、および、制約条件のうちの上記のものは、線形計画法により演算される。
一方、制約条件のうち、焼却炉2または発電機23の停止期間は、線形式により記述することが難しいため、メタヒューリスティクスによる探索により演算される。
以上により、第1の最適化演算部42は、年間の売電収入Q1を最大化するような週毎(i毎)の廃棄物処理量Gを出力する。この週毎の廃棄物処理量Gは、1年を暦に沿って週毎に分割した複数の処理計画量となる。
なお、本実施の形態において、複数(例えば2つ)の焼却炉2を備えた焼却プラント1に対する第1の最適化演算を行う場合には、第1の最適化演算部42は、第2の期間(1週)毎の各焼却炉2の稼働/停止状況の計画を演算する。上記制約条件のうち、焼却炉2の停止期間、および、焼却炉2の連続稼働期間の上限値は、焼却炉2毎に個別に設定されている。したがって、第1の最適化演算部42は、これらを考慮しつつ、年間の売電収入Qを最大化するために、各焼却炉2をいつ停止させるか、何台停止させるかを考慮した演算を行う。第1の最適化演算部42は、週毎の各焼却炉2の稼働/停止状況の計画を出力する。これにより、複数の焼却炉2の稼働計画に基づく総合的な廃棄物処理計画の算出を行うことができる。
また、第1の最適化演算の結果、週毎の貯留槽9の容量(廃棄物の蓄積量)が計算され、出力される。
第1の最適化演算部42で演算された週毎の処理計画量(1年間分)と、週毎の各焼却炉2の稼働/停止状況(1年間分)とは、第2の最適化演算において利用される。本実施の形態においては、第2の最適化演算を行う前に、第2の期間(1週)毎の処理計画量を第3の期間(1月)毎の処理計画量に変換する第1の期間変換処理が実行される(ステップS1a)。
すなわち、第1の最適化演算部42は、第1の期間変換処理において、週毎の処理計画量を月毎に合算して月毎の処理計画量を算出する。例えば、第1の最適化演算部42は、第1週から第5週までの週毎の処理計画量を合算して1月の処理計画量を算出し、第5週から第9週までの週毎の処理計画量を合算して2月の処理計画量を算出する。このようにして算出された月毎の廃棄物処理量は、1年を暦に沿って月毎に分割した複数の処理計画量となる。なお、第1の最適化演算部42は、月が跨る週(第5週)において、週毎の処理計画量を日割りして1月と2月とに振り分ける、または、単純に2分割して1月と2月とに振り分けるような処理を行ってもよい。
このような第1の期間変換処理を行うことにより、中間出力として所望の期間(すなわち1月)毎の処理計画量を出力することができるため、長期計画から中期計画および短期計画を1つの演算の流れの中で容易に策定することができる。
また、第1の最適化演算部42は、第1の期間変換処理において、週毎の各焼却炉2の稼働/停止状況を日毎に分割して日毎の各焼却炉2の稼働/停止状況に変換する。
第1の最適化演算部42で演算された月毎の処理計画量および日毎の各焼却炉2の稼働/停止状況は、記憶部33に一時記憶される。第2の最適化演算部43は、第1の最適化演算部42で演算された月毎の処理計画量のそれぞれに対して第2の最適化演算を行う。
第2の最適化演算に際し、入力情報取得部41は、第1の最適化演算部42で演算された月毎の処理計画量および日毎の各焼却炉2の稼働/停止状況を取得するとともに、日毎の売電価格の予測値、日毎の廃棄物発熱量の予測値および日毎の廃棄物搬入量の予測値を取得する。すなわち、本実施の形態において、第4の期間は1日に設定されている。
ここで、入力情報取得部41は、複数ある月毎の処理計画量の1つを取得した際、取得した1つの処理計画量における月(例えば6月等)に暦が対応する日毎の各予測値を取得する。すなわち、第1の最適化演算で出力される月毎の処理計画量のそれぞれは、1年を月毎に分割した12個の期間の一つであり、対応した暦情報を有している。例えば、入力情報取得部41は、第1の最適化演算により出力された6月の処理計画量を第2の最適化演算のために取得した場合、これに合わせて6月1日から6月30日までの日毎の各予測値(3種類の予測値を30日分で計90個の予測値)を取得する。最適化演算を行う期間(第3の期間)に応じた入力値とすることにより、季節や時間帯に応じたより細かな予測値に基づいて最適化演算を行うことができる。
さらに、入力情報取得部41は、記憶部33から制約条件を読み出す。第2の最適化演算部43は、読み出した制約条件を満たし、且つ、第3の期間(1月)より短い第4の期間(1日)の発電電力の売電収入を最大化するように、第4の期間(1日)毎の処理計画量を演算する第2の最適化演算を行う(ステップS2)。
なお、第2の最適化演算部43は、第2の最適化演算において、上記制約条件の少なくとも一部を省略して演算を行ってもよい。より具体的には、第2の最適化演算部43は、上記制約条件のうち、焼却炉2または発電機の停止期間、および焼却炉2の連続稼働期間の上限値について省略してもよい。第1の最適化演算で考慮済みの制約条件について第2の最適化演算では制約条件としなくても第2の最適化演算における解の厳密性に与える影響は小さい。したがって、このような制約条件を省略することにより、演算結果の精度を高く維持しつつ演算量をより低減させることができる。
第2の最適化演算も、第1の最適化演算と同様に、混合整数非線形計画問題として演算される。第2の最適化演算部43は、第1の最適化演算部42と同様に、線形計画法を用いた演算およびメタヒューリスティクスを用いた演算を実行する。すなわち、第2の最適化演算部43は、第1の最適化演算における年(第1の期間)を月(第3の期間)に、週(第2の期間)を日(第4の期間)に、変える以外は同様の演算を行う。例えば、第2の最適化演算における目的関数は、以下の式で表される。
Figure 0007075194000002
ここで、Q2は、月間の売電収入(円)を示し、qは、日毎の売電価格の予測値(円/kWh)を示し、Wは、日毎の売電量(kWh)を示し、Gは、日毎の廃棄物処理量(ton)を示し、α,βは、日毎の廃棄物発熱量および気温等から定められる発電機23の性能指標を示している。jは、入力された月における各日を示す指標であり、j=1,2,…,J(Jはその月の最終日)となる。したがって、第2の最適化演算における決定すべき変数(日毎の廃棄物処理量G)の数は、J(28~31の何れか)となる。
以上により、第2の最適化演算部43は、月間の売電収入Q2を最大化するような日毎(j毎)の廃棄物処理量Gを出力する。このようにして得られる日毎の廃棄物処理量Gは、それぞれ、元の1年間の暦情報に対応した暦情報とともに出力される。また、第2の最適化演算部43は、第4の期間(1日)毎の各焼却炉2における稼働/停止状況の計画を出力する。なお、日毎の各焼却炉2における稼働/停止状況は、第1の期間変換処理により演算されているので、第2の最適化演算部43は、改めてこれを演算しなくてもよい。さらに、第2の最適化演算の結果、日毎の貯留槽9の容量(廃棄物の蓄積量)が計算され、出力される。第2の最適化演算部43は、第2の最適化演算を月毎に12ヶ月分(12回)行うことで、1年間における日毎の廃棄物処理量G、各焼却炉2の稼働/停止状況の計画、および日毎の貯留層9の容量を算出する。
このように、第1の最適化演算における演算結果を第2の最適化演算部43への入力とすることにより、第2の最適化演算において、他の月を気にすることなく日毎の処理計画量を演算することができる。
第2の最適化演算部43で演算された日毎の処理計画量および日毎の各焼却炉2の稼働/停止状況は、記憶部33に一時記憶される。第3の最適化演算部43は、第2の最適化演算部43で演算された日毎の処理計画量のそれぞれに対して第3の最適化演算を行う。
第3の最適化演算に際し、入力情報取得部41は、第2の最適化演算部43で演算された日毎の処理計画量および記憶部33に記憶されている日毎の各焼却炉2の稼働/停止状況を取得するとともに、時間毎の売電価格の予測値を取得する。すなわち、本実施の形態において、第5の期間は1時間に設定されている。ここで、入力情報取得部41は、複数ある日毎の処理計画量の1つを取得した際、取得した1つの処理計画量における日(例えば6月1日等)に暦が対応する時間毎の売電価格の予測値を取得する。すなわち、第2の最適化演算で出力される日毎の処理計画量のそれぞれは、1年を日毎に分割した365個の期間の一つであり、対応した暦情報を有している。例えば、入力情報取得部41は、第2の最適化演算により出力された6月1日の処理計画量を第3の最適化演算のために取得した場合、これに合わせて6月1日の0時から24時までの時間毎の売電価格の予測値(24時間分、すなわち24個の予測値)を取得する。
さらに、入力情報取得部41は、記憶部33から制約条件を読み出す。第3の最適化演算部44は、読み出した制約条件を満たし、且つ、第4の期間(1日)より短い第5の期間(1時間)の発電電力の売電収入を最大化するように、第5の期間(1時間)毎の処理計画量を演算する第3の最適化演算を行う(ステップS3)。
第3の最適化演算も、第1の最適化演算および第2の最適化演算と同様に演算される。ただし、第3の最適化演算部44は、第3の最適化演算において、上記制約条件の少なくとも一部を省略して演算を行う。より具体的には、第3の最適化演算部44は、上記制約条件のうち、焼却炉2の単位時間あたりの焼却量の上下限値を第3の最適化演算における制約条件として演算を行う。第1の最適化演算および第2の最適化演算で考慮済みの制約条件について第3の最適化演算では制約条件としなくても第3の最適化演算における解の厳密性に与える影響は小さい。したがって、このような制約条件を省略することにより、演算結果の精度を高く維持しつつ演算量をより低減させることができる。
なお、上記のような制約条件を省略する代わりに、焼却炉2の運用手順に関する制約条件を第3の最適化演算における制約条件として追加してもよい。例えば、焼却炉2の立ち上げ(負荷上げ)または立ち下げ(負荷下げ)には最低2時間必要であること、負荷上げ後は最低3時間その状態を維持すること等を第3の最適化演算における制約条件として追加してもよい。
この結果、第3の最適化演算は、線形計画法を用いた演算のみを実行する。第3の最適化演算における目的関数は、以下の式で表される。
Figure 0007075194000003
ここで、Q3は、日間の売電収入(円)を示し、qは、時間毎の売電価格の予測値(円/kWh)を示し、Wは、時間毎の売電量(kWh)を示し、Gは、時間毎の廃棄物処理量(ton)を示し、α,βは、時間毎の廃棄物発熱量および気温等から定められる焼却プラント1の性能指標を示している。kは、入力された日における各時間を示す指標であり、k=1,2,…,24となる。したがって、第3の最適化演算における決定すべき変数(時間毎の廃棄物処理量G)の数は、24となる。
以上により、第3の最適化演算部44は、日間の売電収入Q3を最大化するような時間毎(k毎)の廃棄物処理量Gを出力する。第3の最適化演算部44は、第3の最適化演算を日毎に12月分(J×12回)行い、1年間における時間毎の廃棄物処理量Gを算出する。このようにして得られる時間毎の廃棄物処理量Gは、それぞれ、元の1年間の暦情報に対応した暦情報とともに出力される。
このように、第2の最適化演算における演算結果を第3の最適化演算部44への入力とすることにより、第3の最適化演算において、他の日を気にすることなく時間毎の処理計画量を演算することができる。
図4は、本実施の形態における第2の最適化演算の結果を概念的に示すグラフである。なお、本グラフ(後述する図5Aおよび図5Bのグラフを含む)は、最適化演算の傾向を表すための概念的なグラフであり、実際の演算結果を示すグラフではない。図4は、6月の処理計画量を示すグラフを例示している。図4のグラフは、横軸を日(6月1日から6月30日)に取り、日毎の売電価格の予測値を二点鎖線の折れ線グラフで表し、日毎の廃棄物発熱量を実線の折れ線グラフで表し、第2の最適化演算結果である日毎の処理計画量を棒グラフで表している。
図4に示すように、第2の最適化演算の結果として得られる日毎の処理計画量は、日毎の売電価格の予測値および/または日毎の廃棄物発熱量の予測値が低くなるほど少なくなり、これらの予測値が高くなるほど多くなるような傾向を有する。
図5Aおよび図5Bは、図4に示す日毎の処理計画量に基づいた第3の最適化演算の結果を概念的に示すグラフである。図5Aのグラフは、図4に示す6月8日の処理計画量に基づいた第3の最適化演算の結果を示し、図5Bのグラフは、図4に示す6月13日の処理計画量に基づいた第3の最適化演算の結果を示す。
図5Aおよび図5Bのグラフは、横軸を時間(0時から24時)に取り、時間毎の売電価格の予測値を二点鎖線の折れ線グラフで表し、第3の最適化演算結果である時間毎の処理計画量を実線のグラフで表している。図5Aおよび図5Bに示すように、第3の最適化演算の結果として得られる時間毎の処理計画量も、図4のグラフと同様に、時間毎の売電価格の予測値が低くなるほど少なくなり、この予測値が高くなるほど多くなるような傾向を有する。
ただし、図5Aのグラフ(6月8日のグラフ)と図5Bのグラフ(6月13日のグラフ)とは、その日の処理計画量の総量(すなわち、図4における棒グラフの長さ)が異なる。したがって、日毎の処理計画量がより多い図5Bのグラフにおいて、時間毎の処理計画量は、図5Aのグラフと比較して全体的に上方にシフトしたグラフとなる。このように、本実施の形態における最適化演算では、第3の最適化演算において各日における時間毎の処理計画量を求める際に、第2の最適化演算の演算結果である日毎の処理計画量の各値が用いられる。このため、第3の最適化演算において演算対象の日以外の日における処理計画量を考慮する必要がなくなる。このことは、第1の最適化演算と第2の最適化演算との間の関係においても成り立つ。
以上のように、上記態様によれば、第1の期間(1年)がより短い第2の期間(週毎)に分割され、第1の期間より短い第3の期間(1月)単位の最適化演算が行われた上で、第3の期間がさらに短い第4の期間(日毎)に分割され、第4の期間がさらに短い第5の期間(1時間)単位の最適化演算が行われる。このため、各最適化演算において、期間の分割数を少なくすることができ、1回の最適化演算において決定すべき変数の数を少なくすることができる。したがって、各最適化演算における演算時間を短縮することができ、結果として第5の期間毎の処理計画量を第1の期間分演算するための演算時間を現実的な時間に抑えることができる。
以上より、運転員の経験または勘によらず、売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる。また、第1~第3の最適化演算を行うことにより、期間の分割を多段化することにより、各段における演算量を低減することができる。
また、処理計画量が各期間単位毎(月毎、日毎、時間毎)に独立して出力されるため、実際の運用において廃棄物処理量が当初の廃棄物処理計画から乖離した場合であっても、局所的な再計算を容易に行うことができる。例えば、1月から事前に演算した年間の廃棄物処理計画に基づいて焼却プラント1を運用していたものの、3月の時点で処理計画量と実際の処理量との間に所定量以上の差が生じた場合、4月の廃棄物処理計画(第2の最適化演算および第3の最適化演算)を、当該差をなくすまたは小さくするように演算し直すことができる。このように長期計画の中の部分的な期間の計画(中期計画、短期計画)が簡単に再計算(修正)可能であるため、部分的な修正で当初の処理計画に戻すことができる。さらに、本実施の形態において各最適化演算により出力される処理計画量の期間が、月(週)、日、時間と細分化されることにより、局所的な再計算を、より好適な期間単位で行うことができる。
なお、上記実施の形態において、各最適化演算部42~44に入力される、各期間単位毎の予測値は、それぞれ独立した予測値を用いてもよい。これに代えて、短い期間単位毎の予測値を用いてより長い期間単位毎の予測値を演算する第2および第3の期間変換処理を実行し、当該演算した期間単位毎の予測値を対応する最適化演算部42~43に入力してもよい。
例えば、図3に示すように、第2の最適化演算部43は、第3の最適化演算部44に入力される第5の期間(1時間)毎の売電価格の予測値を第4の期間(1日)毎の売電価格の予測値に変換する第2の期間変換処理を実行する(ステップS2a)。この場合、第2の最適化演算部43は、時間毎の売電価格の予測値を1日分合算し、平均を取ることにより、日毎の売電価格の予測値を算出する。
また、第1の最適化演算部42は、第2の最適化演算部43に入力される第4の期間(1日)毎の売電価格の予測値、廃棄物発熱量の予測値および廃棄物搬入量の予測値を第2の期間(1週)毎の各予測値に変換する第3の期間変換処理を実行する(ステップS1b)。この場合、第1の最適化演算部42は、日毎の売電価格の予測値および廃棄物発熱量の予測値を1週間分合算し、平均を取ることにより、週毎の売電価格の予測値および廃棄物発熱量の予測値を算出する。さらに、第1の最適化演算部42は、日毎の廃棄物搬入量の予測値を1週間分合算し、週毎の廃棄物搬入量の予測値を算出する。
このように各最適化演算部42~44に入力される入力値の一部をより短い期間の入力値から演算により求めることで、入力データ量を低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、廃棄物処理計画演算の対象として、ストーカ式の焼却炉2を有する焼却プラント1を例示したが、焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する水蒸気を用いて発電を行う発電機を備えた焼却プラントであれば、これに限られない。例えば、本発明の廃棄物処理計画演算方法を、流動層式の焼却炉を有する焼却プラント等に適用することも可能である。
また、上記実施の形態における目的関数、制約条件は例示であり、上記に限定されない。目的関数の変更、パラメータの追加等を適宜行ってもよい。例えば、目的関数を売電収入から焼却プラント1のランニングコストを差し引いた利益としてもよい。ランニングコストには、例えば、飛灰処理薬剤、消石灰、活性炭等の施設ユーティリティの消費コスト、焼却炉2の起動または停止にかかるコスト等が含まれる。例えば、売電収入が同じでも焼却炉2の起動または停止回数が異なると得られる利益に差が生じる。このため、売電収入だけでなくランニングコストを同時に考慮した最適化演算を行うことにより、得られる利益がより高くなるような演算とすることができる。
また、制約条件は、上記制約条件のうちの一部を制約条件としてもよいし、上記以外の制約条件を追加してもよい。
また、上記実施の形態において、第1~第3の最適化演算部42~44に入力される各予測値は、演算対象となる処理計画量の暦に応じた値を用いたが、これに限られない。例えば、各予測値における平均値等、対応期間によらず一定の値を入力する予測値としてもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の期間を1年、第2の期間を1週、第3の期間を1月、第4の期間を1日、第5の期間を1時間としたが、これに限られず、各期間は種々設定可能である。例えば、第1の期間を、1年以上の期間に設定し、第2の期間および第3の期間を、それぞれ1週以上かつ第1の期間未満の期間に設定し、第4の期間を、1日以上かつ第3の期間未満の期間に設定し、第5の期間を、1時間以上かつ第4の期間未満の期間に設定してもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の最適化演算により演算された第2の期間(1週)毎の処理計画量を第3の期間(1月)毎の処理計画量に変更する第1の期間変換処理を行い、当該第2の期間毎の処理計画量を第2の最適化演算の入力にする態様を例示したが、これに限られない。例えば、第1の最適化演算により演算された第2の期間毎の処理計画量をそのまま第2の最適化演算の入力としてもよい。すなわち、第3の期間を第2の期間と同じ期間としてもよい。
また、上記実施の形態においては、第1~第3の最適化演算(3段階の最適化演算)を行う態様について例示したが、2段階の最適化演算(第1の最適化演算および第2の最適化演算)または4段階以上の最適化演算(第4以降の最適化演算)を行う態様としてもよい。
例えば、図6は、本実施の形態の変形例における最適化演算処理の流れを示す模式図である。本変形例が上記実施の形態(図3の例)と異なる点は、2段階の最適化演算を行うことで1年間における1時間毎の処理計画量を演算することである。すなわち、第1の最適化演算部42は、日毎の売電価格の予測値と、日毎の廃棄物の発熱量の予測値と、日毎の廃棄物搬入量の予測値と、が入力され、上記制約条件を用いて、当該制約条件を満たし、且つ、1年における発電電力の売電収入を最大化するように、日毎の処理計画量を出力する第1の最適化演算を行う。すなわち、本変形例において、第1の期間は1年であり、第2の期間および第3の期間は1日である。
また、第2の最適化演算部43は、日毎の処理計画量のそれぞれに対し、時間毎の売電価格の予測値を入力し、上記制約条件を用いて、当該制約条件を満たし、且つ、1日における発電電力の売電収入を最大化するように、時間毎の処理計画量を出力する第2の最適化演算を行う。すなわち、本変形例において、第4の期間は、1時間である。
本変形例においても、各最適化演算において決定すべき変数の数を少なくすることができる。したがって、各最適化演算における演算時間を短縮することができ、結果として1時間毎の処理計画量を1年間分演算する時間を現実的な時間に抑えることができる。
なお、本変形例において、第2の最適化演算を行う際の制約条件は、上記実施の形態と同様に、その一部を省略可能である。本変形例において、第2の最適化演算を行う際の制約条件は、焼却炉の単位時間あたりの焼却量の上下限値のみである。これにより、上記実施の形態における第3の最適化演算と同様に、本変形例の第2の最適化演算において演算量および演算時間をより低減することができる。
本発明は、焼却プラントにおいて売電収入を最大化するような廃棄物処理計画を短い演算時間で自動的に算出することができる廃棄物処理計画演算方法および廃棄物処理計画演算装置を提供するために有用である。
1 焼却プラント
2 焼却炉
9 貯留槽
23 発電機
31 廃棄物処理計画演算装置
42 第1の最適化演算部
43 第2の最適化演算部
44 第3の最適化演算部

Claims (11)

  1. 廃棄物の状態が変化することにより単位量あたりの発熱量が変化する廃棄物を焼却するための焼却炉と、前記焼却炉に投入される廃棄物を一時貯留するための貯留槽と、前記焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する排熱によって生じた蒸気を用いて発電を行う発電機と、を備えた焼却プラントにおける廃棄物処理計画演算方法であって、
    第1の期間より短い第2の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、前記第2の期間毎の廃棄物の発熱量の予測値、および、前記第2の期間毎の廃棄物搬入量の予測値、を入力し、前記焼却プラントの運用性能に関する制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第1の期間より短い第3の期間毎の廃棄物の処理計画量を出力する、第1の最適化演算を行うステップと、
    前記第3の期間毎の処理計画量、および、前記第3の期間より短い第4の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を少なくとも入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第3の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第4の期間毎の廃棄物の処理計画量を出力する、第2の最適化演算を行うステップと、を含み、
    前記制約条件は、前記貯留槽の容量の上下限値を含む、廃棄物処理計画演算方法。
  2. 前記第2の最適化演算は、前記第4の期間毎の前記貯留槽の容量を計算し、出力する、請求項1に記載の廃棄物処理計画演算方法。
  3. 前記第4の期間毎の処理計画量、および、前記第4の期間より短い第5の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第4の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第5の期間毎の処理計画量を出力する、第3の最適化演算を行うステップを含む、請求項1または2に記載の廃棄物処理計画演算方法。
  4. 前記第1の期間は、1年以上の期間であり、
    前記第2の期間および前記第3の期間は、それぞれ1週以上かつ前記第1の期間未満の期間であり、
    前記第4の期間は、1日以上かつ前記第3の期間未満の期間であり、
    前記第5の期間は、1時間以上かつ前記第4の期間未満の期間である、請求項3に記載の廃棄物処理計画演算方法。
  5. 前記第3の最適化演算において、前記制約条件の少なくとも一部を省略して演算を行う、請求項3または4に記載の廃棄物処理計画演算方法。
  6. 前記第3の期間は、前記第2の期間より長い期間である、請求項1から5の何れかに記載の廃棄物処理計画演算方法。
  7. 前記第1の最適化演算において、
    前記制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第2の期間毎の処理計画量を演算し、
    演算された前記第2の期間毎の処理計画量に基づいて、前記第3の期間毎の処理計画量を出力する、請求項6に記載の廃棄物処理計画演算方法。
  8. 前記制約条件は、前記焼却炉の単位時間あたりの焼却量の上下限値前記焼却炉または前記発電機の停止期間、および、前記焼却炉の連続稼働期間の上限値の少なくとも1つを含む、請求項1から7の何れかに記載の廃棄物処理計画演算方法。
  9. 前記焼却プラントは、前記焼却炉を複数有し、
    前記第1の最適化演算において、前記第3の期間毎の各焼却炉における稼働/停止状況を演算する、請求項1から8の何れかに記載の廃棄物処理計画演算方法。
  10. 前記第1の期間は暦に対応した期間であり、
    前記第2の期間、前記第3の期間、および、前記第4の期間は、前記第1の期間がそれぞれの所定数で分割された複数の期間の一つであり、
    前記分割された複数の期間のそれぞれが前記第1の期間に対応した暦情報を有している、請求項1から9の何れかに記載の廃棄物処理計画演算方法。
  11. 廃棄物の状態が変化することにより単位量あたりの発熱量が変化する廃棄物を焼却するための焼却炉と、前記焼却炉に投入される廃棄物を一時貯留するための貯留槽と、前記焼却炉において廃棄物を焼却処理する際に発生する排熱によって生じた蒸気を用いて発電を行う発電機と、を備えた焼却プラントにおける廃棄物処理計画演算装置であって、
    第1の期間より短い第2の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、前記第2の期間毎の廃棄物の発熱量の予測値、および、前記第2の期間毎の廃棄物搬入量の予測値、が入力され、前記焼却プラントの運用性能に関する制約条件を満たし、且つ、前記第1の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第1の期間より短い第3の期間毎の処理計画量を出力する、第1の最適化演算部と、
    前記第3の期間毎の処理計画量、および、前記第3の期間より短い第4の期間毎の発電電力の売電価格の予測値、を少なくとも入力し、前記制約条件を満たし、且つ、前記第3の期間における発電電力の売電収入を最大化するように、前記第4の期間毎の処理計画量を出力する、第2の最適化演算部と、を備え、
    前記制約条件は、前記貯留槽の容量の上下限値を含む、廃棄物処理計画演算装置。
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