JP7072989B2 - 蓄電システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電システムに関する。
太陽光発電システムと、電気自動車、蓄電池等を組み合わせて、昼間、太陽光発電で発電した電気を蓄電池にためて、夜間に電気自動車へ電気を移動するエレムーブ(登録商標)や、電気自動車にためた電気も利用することにより、長期間の停電にも対応可能なトライブリッド蓄電システム(出願商標)の開発が進められている(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、非特許文献1に記載のように、太陽光発電システムや電気自動車を含む蓄電システムでは、電気設備技術基準の定めにより、太陽光発電システムや電気自動車のそれぞれに対して、地絡検出を行う必要がある。
トライブリッド蓄電システム、[online]、ニチコン株式会社、[平成30年6月1日検索]、インターネット<URL:http://www.nichicon.co.jp/products/tribrid/>
その際、蓄電システムに接続されるのが、例えば、太陽光発電システムあるいは電気自動車のうち、1系統であれば、太陽光発電システムあるいは電気自動車の所定の位置で地絡検出を行えば良い。
しかしながら、複数系統である場合には、地絡検出器が複数必要となる。
この場合、検出に使用する地絡検出器と検出回路が複数必要となり、システム全体のコストになるという問題があった。
そこで、複数系統の地絡検出を1箇所に集約して行うことも考えられるが、地絡検出する箇所によっては、その箇所に流れる電流が高周波成分を含んでいる場合がある。そのため、単純に、地絡検出器を1つにすればよいというものではなく、状況によっては地絡検出器を1つに集約すると、地絡を検出できない場合があった。
具体的には、発明者が行った実験によれば、地絡検出器として使用したバスバー型の零相変流器(ZCT)230を貫通する配線の配置を図7に示すようにして、商用系統側に負荷5kWで放電させた。零相変流器230は、鉄心230a内部に往復電流が流れる往復電流配線対(DC+配線とDC-配線)を2対貫通させ、鉄心230aの横断面において合計4本の配線を図7に示すように配置した。この場合、電圧については、変動のない直流電圧を観測できたが、図8に示すように、電流については、直流電流ではなく、駆動周波数に準じた矩形波状の電流波形が観測された。
このように、電流波形に高周波が重畳すると、図9に示すように、-100mA、0mA、100mAの地絡電流を流した場合、零相変流器230の出力は、横軸に示すインバータ電流が5Aを超えるあたりから、実際の値と乖離してしまい正確に地絡を検出することができないという問題があった。
このような事象は、ハーネス型の零相変流器でも同様であり、ハーネス4本(往路と復路の2本からなる往復電流配線対が2対)を零相変流器の鉄心内部に貫通させた場合においても、図10に示すようにインバータ電流の増加に伴い正確に地絡を検出することができないことが分かった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、コストダウンを図るとともに、精度の高い地絡検出を実現可能な蓄電システムを提供することを主な目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ再生可能エネルギーを利用して発電する発電装置の発電電力を所定の直流電圧に変換する発電装置用コンバータと、電動車に搭載された車載蓄電池に対して充放電制御を行う車載蓄電池用コンバータを有するV2Hスタンドとを備えた蓄電システムにおいて、前記パワーコンディショナは、前記発電装置用コンバータからの直流電力および前記車載蓄電池用コンバータからの直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力を直流電力に変換して前記車載蓄電池用コンバータを介して前記車載蓄電池を充電可能に構成されたインバータと、鉄心と、往路電流および復路電流が流れ鉄心内部を貫通するDC+配線とDC-配線とからなる複数の往復電流配線対を有し、前記発電装置用コンバータからの直流電力と前記車載蓄電池用コンバータからの直流電力とが共通の電力線を経由して前記インバータに供給される当該共通の電力線上に介装される地絡検出器とを備え、前記地絡検出器は、3つ以上の前記往復電流配線対を有し、その横断面において、前記3つ以上のDC+配線中心を結んで形成される仮想多角形の重心と、前記3つ以上のDC-配線中心を結んで形成される仮想多角形の重心とが一致するように前記DC+配線と前記DC-配線が配置されていることを特徴とする蓄電システムを提案している。
形態;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、定置型の蓄電池ユニットと、前記蓄電池ユニットに対して充放電制御を行う定置型蓄電池用コンバータとを、さらに備え、前記定置型蓄電池用コンバータは前記共通の電力線に導通接続され、前記蓄電池ユニットから前記インバータへの放電電力の供給および前記インバータから前記蓄電池ユニットへの充電電力の供給が前記共通の電力線を経由して行われることを特徴とする蓄電システムを提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、コストダウンを図るとともに、精度の高い地絡検出を実現可能なパワーコンディショナおよび蓄電システムを提供することができるという効果がある。
本発明の実施形態に係る蓄電システムの構成図である。 本発明の実施形態に係るパワーコンディショナの構成図である。 本発明の実施形態に係るバスバー型零相変流器における配線レイアウト例を示す図である。 本発明の実施形態に係るバスバー型零相変流器の出力特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るハーネス型零相変流器における配線レイアウト例を示す図である。 本発明の実施形態に係るバスバー型零相変流器の出力特性を示す図である。 従来例に係るバスバー型零相変流器における配線レイアウトを示す図である。 従来例に係るバスバー型零相変流器における電流波形を示す図である。 従来例に係るバスバー型零相変流器の出力特性を示す図である。 従来例に係るハーネス型零相変流器の出力特性を示す図である。
<実施形態>
図1から図6を用いて、本発明の実施形態について説明する。
<蓄電システムの構成>
以下、図1を用いて、本実施形態に係る蓄電システム10の構成について説明する。
なお、本実施形態にかかる蓄電システム10は、蓄電池ユニットとパワーコンディショナとが分離された蓄電システムであって、単機能型蓄電システム(太陽光パワーコンディショナが分離された蓄電システム)および多機能型蓄電システム(太陽電池に接続される太陽光パワーコンディショナと蓄電池ユニットに接続される蓄電パワーコンディショナと、電動車両に接続される充放電回路とを一体化した蓄電システム)のいずれにも対応可能な蓄電システムである。
本実施形態に係る蓄電システム10は、図1に示すように、蓄電池システム用ブレーカ110と、パワーコンディショナ200と、定置型の蓄電池ユニット240と、V2H(Vehicle to Home)スタンド250と、電気自動車(EV)等の電動車260と、太陽電池モジュール(発電装置)300と、主幹ブレーカ410と、分岐ブレーカ420と、切替スイッチ430と、重要負荷用分岐ブレーカ440とを含んで構成されている。
なお、図1に示すように主幹ブレーカ410の商用電力系統側にエネファーム(登録商標)等の商用系統連系機器500が接続される場合がある。
蓄電池システム用ブレーカ110には、商用電力から常時、電力が供給されており、例えば、パワーコンディショナ200や蓄電池ユニット240に異常が発生した場合等に蓄電池システム用ブレーカ110が作動して、電路を開放する。
パワーコンディショナ200は、例えば、太陽光等の再生可能エネルギーにより発電された直流電力をコンバータにより所定の電圧に変換した後、交流電力に変換する(インバータ機能)とともに、蓄電池ユニット240からの直流電力(放電電力)をコンバータにより所定の電圧に変換した後、交流電力に変換する。
また、太陽電池モジュール300からの発電電力および/または直流電力に変換された商用電力を充電電力としてコンバータを介して蓄電池ユニット240に充電することが可能となっている。
さらに、パワーコンディショナ200は、連系の安定化を図る機能を有している。
<パワーコンディショナの構成>
パワーコンディショナ200は、図2に示すように、コンバータ211、212と、インバータ221と、制御装置222と、零相変流器(ZCT)230と、を含んで構成されている。
なお、以下の構成は例示であり、同様の機能を果たすことができるものであれば、他の構成であってもよい。
コンバータ211は、太陽電池モジュール300からの直流電力に基づいて所定の直流電圧に昇圧した直流電力に変換するものである。
このようにコンバータ211が本発明の「発電装置用コンバータ」に相当する。
コンバータ212は、蓄電池ユニット240からの直流電力(放電電力)を昇圧した直流電力に変換する。
また、コンバータ212は、インバータ221により直流電力に変換された商用電力を所定の直流電圧に変換した直流電力(充電電力)や太陽電池等の他の直流電力を蓄電池ユニット240に供給する双方向コンバータである。
このようにコンバータ212が本発明の「定置型蓄電池用コンバータ」に相当する。
V2Hスタンド250は、双方向コンバータ251を内蔵し、当該双方向コンバータ251は、電動車260に搭載された蓄電池(車載蓄電池)からの直流電力(放電電力)を昇圧した直流電力に変換する一方、インバータ221により直流電力に変換された商用電力を所定の直流電圧に変換した直流電力(充電電力)を車載蓄電池に供給する。
このように双方向コンバータ251が本発明の「車載蓄電池用コンバータ」に相当する。
なお、これらのコンバータとしては、例えば、昇圧または昇降圧チョッパ型コンバータを例示することができる。
インバータ221は、太陽電池モジュール300の発電電力を含む太陽光等の再生可能エネルギーにより発電された直流電力を交流電力に変換するとともに、蓄電池ユニット240あるいは、V2Hスタンド250からの直流電力(放電電力)を交流電力に変換する。
また、蓄電池ユニット240における蓄電池および/または電動車260の車載蓄電池を充電するため、商用電力を直流電力に変換する。
制御装置222は、インバータ221および各種コンバータを制御する。
また、零相変流器(ZCT)230は、本発明の「地絡検出器」として機能し、蓄電池ユニット240、V2Hスタンド250および太陽電池モジュール300の地絡検出を行う素子である。
零相変流器230は、コンバータ211からの直流電力(太陽電池モジュール300の発電電力に基づく電力)と双方向コンバータ251からの直流電力(車載蓄電池の放電電力に基づく電力)とが共通の電力線を経由してインバータ221に供給される当該共通電力線上に介装される。
具体的には、図2に示すように、2つのコンバータ211、212および双方向コンバータ251からそれぞれインバータ221側に延びる電力線の接続点Pと、インバータ221の直流側端子Qとを結ぶ電力線(共通電力線)L1上に零相変流器230が介装される。
パワーコンディショナ200は、蓄電池システム用ブレーカ110を介して商用電力系統と接続されるとともに、例えば、太陽光により発電する太陽電池モジュール300等の再生可能エネルギーを利用した発電モジュールや外部への給電機能を有する電気自動車、燃料電池自動車等の電動車260と接続されている。
また、パワーコンディショナ200は、蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250と通信ケーブル(図示せず)で接続されており、当該通信ケーブルを介して、蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250の状態等を受信するとともに、蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250に対して充放電制御する。
これにより、蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250からの放電電力および太陽電池モジュール300の発電電力を蓄電池システム用ブレーカ110を介して重要負荷および一般負荷に繋がる系統出力に供給することできる。
一方で、商用電力に基づいて蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250を充電することができる。
パワーコンディショナ200は、例えば、太陽電池モジュール300等が発電した直流電力を蓄電池(蓄電池ユニット240の蓄電池および電動車260に搭載された車載蓄電池)に充電するとともに、蓄電池に充電された直流電力を交流電力に変換して、負荷に供給する。
また、パワーコンディショナ200は、例えば、夜間等の商用電力を用いて、蓄電池に充電する制御等を行う。
<V2Hスタンドについて>
V2Hスタンド250は、電動車260に搭載される比較的大容量の車載蓄電池からの直流電力をパワーコンディショナ200を介して、負荷に供給する機能および商用電力、太陽電池モジュール300等の発電電力または蓄電池ユニット240からの電力により、電動車260の車載蓄電池を充電する機能を有する。
また、V2Hスタンド250は、パワーコンディショナ200と通信ケーブルで接続されており、当該通信ケーブルを用いて、パワーコンディショナ200に、例えば、電動車260における車載蓄電池の状態等を出力している。
<その他の構成について>
太陽電池モジュール300は、太陽電池セルが複数配列され、これをガラスや樹脂、フレームで保護したものであり、一般的には、太陽光パネルあるいは太陽電池パネルと呼ばれるものである。
主幹ブレーカ410には、商用電力からの出力電力が常時、供給されており、例えば、漏電や過負荷、短絡等の要因で二次側の回路(負荷、電路等)に異常な過電流が流れたときには、主幹ブレーカ410が作動して、電路を開放する。
なお、主幹ブレーカ410は、トリップ機能を備えたブレーカである。
分岐ブレーカ420は、一端が主幹ブレーカ410と接続されるとともに、他端が、それぞれの一般負荷と接続されている。
切替スイッチ430は、系統出力側と自立出力側とに切替え可能となっている。
通常時(商用電力連系時)には、切替スイッチ430は自立出力側に接続され(図1に示す状態)、重要負荷には蓄電池システム用ブレーカ110およびパワーコンディショナ200を介して商用電力が供給される。
また、一般負荷には主幹ブレーカ410を介して商用電力が供給される。
一方、停電時には、商用電力系統とパワーコンディショナ200とが解列され蓄電池ユニット240、V2Hスタンド250(車載蓄電池)および太陽電池モジュール300の少なくとも1つに基づく電力がパワーコンディショナ200から重要負荷に供給可能となっている。
また、パワーコンディショナ200が故障した場合等、蓄電池システム用ブレーカ110がオフ状態のときには、切替スイッチ430を手動で系統出力側に切り替えることにより、重要負荷には主幹ブレーカ410を介して商用電力が供給される。
重要負荷用分岐ブレーカ440は、一端が切替スイッチ430と接続されるとともに、他端が、それぞれの重要負荷と接続されている。ここで、重要負荷としては、照明、冷蔵庫、空調機器等を例示することができる。
なお、商用系統連系機器500が系統出力に接続される場合には、当該商用系統連系機器500からの供給電力を重要負荷および一般負荷に給電することが可能となっている。
<零相変流器(ZCT)について>
図3に、バスバー型零相変流器における配線の配置形態を示す。
具体的には、DC-配線とDC+配線からなる往復電流配線対を2対配置した零相変流器230の横断面の状態を同図に示す。
図3に示すように、零相変流器230は鉄心230a内部に往路電流および復路電流が流れるDC-配線とDC+配線が紙面垂直方向に貫通している。
地絡検出のメカニズムは、基本的には次に示すとおりである。
すなわち、鉄心230aには二次側コイル(図示せず)が巻回されており、正常時には往復電流の磁束は相殺されるが、地絡発生時には磁束のバランスが崩れることにより、二次側コイルに出力され地絡検出される。
しかしながら、本実施形態のように、コンバータとインバータとの間を流れる電流には高周波成分が重畳しており、「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、往復電流配線対の配置状態によっては、インバータ電流の増加に伴い正常に地絡検出を行うことができなくなる。
そこで、本実施形態では、往復電流配線対を以下のとおり配置している。
本実施形態に係るバスバー型零相変流器230Aにおける配線の配置形態は、往路電流および復路電流が流れるDC-(図3の横線を施した丸印)およびDC+(図3の斜線を施した丸印)の2つの配線(インバータ221は双方向のため、電流の方向によってはDC-配線に往路電流、DC+配線に復路電流が流れる一方、DC-配線に復路電流、DC+配線に往路電流が流れる場合がある)が各々対向して配置され、同一極の配線が対角に位置するようになっている。
具体的には、零相変流器230の鉄心230a内部に4つの配線が鉄心中心Cから等距離だけ離れて位置し、同一極の配線がそれぞれ対角に位置する。
本実施形態では、対向配置された配線群DC-、DC+の各々を結ぶ対角線は互いに直交し、対角線の交点は鉄心中心C(図3の×印)に一致している。
このように配置されたバスバー型零相変流器230Aにおいて、商用系統側に負荷5kWで放電させた場合に、地絡電流として、-100mA、0mA、100mAを流した場合のインバータ電流特性(以下、単に「INV特性」という)は、図4に示すように、地絡電流値に対して、バスバー型零相変流器230Aの出力が一致する結果となっている。
つまり、インバータ電流値に関わらず(インバータ電流が増加しても)、正常に地絡電流を検出することが理解できる。
これは、DC-およびDC+の配線形態を図3に示すような配線形態としたことによるものである。
より具体的には、図3に示すような配線形態としたことにより、2つのDC-の配線中心を結んで形成される仮想線分の中点と2つのDC+配線中心を結んで形成される仮想線分の中点とが一致することにより、インバータ電流が増加しても高周波成分が重畳した往復電流の磁束を相殺することが可能になったものと考える。
したがって、直流電流に高周波成分が重畳する条件下でも追加対策を施すことなく地絡検出を可能にすることでコストダウンを図るとともに、精度の高い地絡検出を可能とすることができる。
図5(a)~(c)は、ハーネス型零相変流器における好適な配線の配置形態を示している。
図5(a)~(c)のハーネス型零相変流器における配線の配置形態が、図3のバスバー型零相変流器と異なる点は、鉄心230aに対する配置が固定されていたバスバーに替えて、ハーネスを用いることにより鉄心230a内部の配線の配置自由度を高めた点である。
また、図5(a)が、図3に示す配置形態と異なる点は、4つの配線の鉄心中心Cからの距離を短く(約半分)した点と、2つのDC-配線を結ぶ対角線と、2つのDC+配線を結ぶ対角線が直交状態ではない点である。
図5(a)のように配置されたバスバー型零相変流器においても、系統側に負荷5kWで放電させた場合に、地絡電流として、-100mA、0mA、100mAを流した場合のINV特性は、図6に示すように、地絡電流値に対して、ハーネス型零相変流器の出力が一致する結果となっている。
これは、DC-およびDC+の配線形態を図5(a)に示すような配線形態としたことによるものである。
より具体的には、図5(a)に示すような配線形態としたことにより、2つのDC-配線中心を結んで形成される仮想線分の中点と2つのDC+配線中心を結んで形成される仮想線分の中点とが一致(図5(a)の×印)することにより、インバータ電流が増加しても高周波成分が重畳した往復電流の磁束を相殺することが可能になったものと考える。
これは、バスバー型零相変流器あるいはハーネス型零相変流器のいずれであっても、上記のような配線形態を遵守すれば、同様の結果が得られることを示している。
したがって、直流電流に高周波成分が重畳する条件下でも追加対策を施すことなく地絡検出を可能にすることでコストダウンを図るとともに、精度の高い地絡検出を可能とすることができる。
<変形例1>
図5(b)は、本変形例1に係るDC-配線とDC+配線からなる往復電流配線対が3対であるハーネス型零相変流器における配線の配置形態を示している。
図5(b)に示すように、本変形例1に係るハーネス型零相変流器における配線の配置形態は、ハーネス型零相変流器230Bの中心部に、DC-およびDC+の2つの配線が横に並び、各々対向して配置され、その左右に、DC-、DC+の配線が対向して配置された配置形態となっている。
具体的には、鉄心中心C(図5(b)の×印)に対して横方向一方側(同図では右側)に2つのDC-配線が縦方向に並んで配置される一方、横方向他方側(同図では左側)に2つのDC+配線が縦方向に並んで配置される。
また、中心部の4つの配線を挟んでその左右に鉄心中心Cから等距離の位置にDC+配
とDC-配線とが1つずつ配置されている。
縦方向に並んで配置されたDC-配線の横方向一方側(右側)にはDC+配線が、縦方向に並んで配置されたDC+配線の横方向他方側(左側)にはDC-配線が配置される。
本変形例1の場合、DC-配線とDC+配線とからなる往復電流配線対が3つ以上となるため、図5(a)において示したように、2つのDC-配線中心を結んで形成される仮想線分の中点と2つのDC+配線中心を結んで形成される仮想線分の中点とが一致するような考え方は適用できない。
しかしながら、往復電流配線対が3つ以上である場合には、3つ以上のDC-配線を結んで形成される仮想多角形の重心と3つ以上のDC+配線を結んで形成される仮想多角形の重心(図5(b)の×印)とが一致すれば、インバータ電流が増加しても正常に地絡検出することができる。
例えば、図5(b)の配置形態のように、3つのDC-配線を結んで形成される仮想三角形TR1の重心と、3つのDC-配線を結んで形成される仮想三角形TR2の重心とを一致(図5(b)の×印)させることにより、インバータ電流が増加しても正常に地絡検出することができる。
<変形例2>
図5(c)は、DC-配線とDC+配線とからなる往復電流配線対が4対であるハーネス型零相変流器における配線の配置形態を示している。
図5(c)に示すように、このハーネス型零相変流器230Bにおける配線の配置形態は、ハーネス型零相変流器230Bの中心部に、DC-およびDC+の2つの配線が各々対向して配置され、同一極の配線が対角に位置している。
そして、この中心部の配置に対して、DC-の2つの配線がその外側に横に並び、かつ、DC+の2つの配線がその外側に縦に並び、各々対向して配置された配置形態となっている。
この場合、4つのDC-配線を結んで形成される仮想四角形QD1の重心点と4つのDC+配線を結んで形成される仮想四角形の重心点QD2とが一致(図5(c)の×印)する。
このような構成により、インバータ電流が増加しても正常に地絡を検出することができる。
したがって、コストダウンを図るとともに、精度の高い地絡検出を可能とすることができる。
以上、この発明の実施形態および実施例につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態あるいは実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、2つのDC+配線中心を結んで形成される仮想線分の中点と、2つのDC-配線中心を結んで形成される仮想線分の中点とを鉄心中心Cで一致させているが、鉄心中心Cから外れた位置で互いの仮想中点が一致している場合であってもインバータ電流にかかわらず正常に地絡を検出することができる。
また、上記実施形態では、パワーコンディショナ200に太陽電池モジュール(発電装置)300、蓄電池ユニット240およびV2Hスタンド250が接続されているが、これに限定されず、これらの少なくとも1つ以上を備えたシステムに適用することができる。
つまり、本発明は、パワーコンディショナ内部のインバータとパワーコンディショナ外部のコンバータとを接続する電力線(インバータに直流電力を入力またはインバータから直流電流を出力する電力線)上に地絡検出器を介装するシステム、またはパワーコンディショナ内部にインバータのほかコンバータを備え、パワーコンディショナ内部のインバータとコンバータとを接続する電力線上に地絡検出器を介装するシステムに適用することができる。
10;蓄電システム
110;蓄電池システム用ブレーカ
130;主幹ブレーカ
200;パワーコンディショナ
211;コンバータ(発電装置用コンバータ)
212;コンバータ(定置型蓄電池用コンバータ)
221;インバータ
222;制御装置
230;零相変流器(ZCT)
230A;バスバー型零相変流器
230B;ハーネス型零相変流器
230a;鉄心
240;蓄電池ユニット
241;蓄電池出力端子(蓄電池側端子台)
242;ジャンクションボックス
250;V2Hスタンド
251;双方向コンバータ(車載蓄電池用コンバータ)
260;電動車
300;太陽電池モジュール(発電装置)
410;主幹ブレーカ
420;分岐ブレーカ
500;商用系統連系機器

Claims (2)

  1. 直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ
    再生可能エネルギーを利用して発電する発電装置の発電電力を所定の直流電圧に変換する発電装置用コンバータと、
    電動車に搭載された車載蓄電池に対して充放電制御を行う車載蓄電池用コンバータを有するV2Hスタンドとを備えた蓄電システムにおいて、
    前記パワーコンディショナは、
    前記発電装置用コンバータからの直流電力および前記車載蓄電池用コンバータからの直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力を直流電力に変換して前記車載蓄電池用コンバータを介して前記車載蓄電池を充電可能に構成されたインバータと、
    鉄心と、往路電流および復路電流が流れ鉄心内部を貫通するDC+配線とDC-配線とからなる複数の往復電流配線対を有し、前記発電装置用コンバータからの直流電力と前記車載蓄電池用コンバータからの直流電力とが共通の電力線を経由して前記インバータに供給される当該共通の電力線上に介装される地絡検出器とを備え、
    前記地絡検出器は、3つ以上の前記往復電流配線対を有し、その横断面において、前記3つ以上のDC+配線中心を結んで形成される仮想多角形の重心と、前記3つ以上のDC-配線中心を結んで形成される仮想多角形の重心とが一致するように前記DC+配線と前記DC-配線が配置されていることを特徴とする蓄電システム
  2. 定置型の蓄電池ユニットと、
    前記蓄電池ユニットに対して充放電制御を行う定置型蓄電池用コンバータと
    をさらに備え、
    前記定置型蓄電池用コンバータは前記共通の電力線に導通接続され、
    前記蓄電池ユニットから前記インバータへの放電電力の供給および前記インバータから前記蓄電池ユニットへの充電電力の供給が前記共通の電力線を経由して行われることを特徴とする請求項1記載の蓄電システム。
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