JP7071334B2 - 回転を動力とする外科用切断及びステープル留め器具のためのカートリッジロックアウト配置 - Google Patents

回転を動力とする外科用切断及びステープル留め器具のためのカートリッジロックアウト配置 Download PDF

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本発明は、外科用器具に関し、また様々な状況において、組織をステープル留め及び切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載する実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
少なくとも1つの実施形態による外科用器具システムの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、スレッドが始動位置にあり、かつ発射アセンブリが第1の「ロック解除」位置にある、回転駆動式発射アセンブリ及び外科用ステープルカートリッジのスレッドの一部分の斜視図である。 スレッドが始動位置にはない、第2の「ロック」位置における図2の回転駆動式発射アセンブリの実施形態の一部の別の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による組織を切断及びステープル留めするように構成された外科用エンドエフェクタに最初に設置される外科用ステープルカートリッジの側面立面図である。 外科用ステープルカートリッジのスレッドが始動位置にあり、かつ外科用器具の発射部材に係合している、図4の外科用エンドエフェクタのチャネル内に着座した外科用ステープルカートリッジの別の側面立面図である。 外科用ステープルカートリッジのスレッドが始動位置にはない、図4の外科用エンドエフェクタのチャネル内に着座した部分的に使用された外科用ステープルカートリッジの別の側面立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、発射アセンブリが「ロック」位置にある、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタの回転駆動式発射アセンブリ及びチャネルの一部分の斜視図である。 スレッドが始動位置にあり、かつ発射アセンブリが「ロック解除」位置にある、図7の回転駆動式発射アセンブリ及び外科用ステープルカートリッジのスレッドの一部分の別の斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ねじ切りされたナット部分の斜視図である。 断面図で示された対応するチャネルの実施形態に設置されている図9のねじ切りされたナット部分の斜視図である。 ねじ切りされたナット部分がロック位置にある状態の、図10のチャネル及びねじ切りされたナット部分の横断立面図である。 ナット部分がロック解除位置にある状態の図10及び図11のチャネル及びねじ切りされたナット部分の別の横断立面図である。 ねじ切りされたナット部分がロック位置にあり、外科用ステープルカートリッジのスレッドのチャネル内への初期設置を、明確にするためにカートリッジ本体が省略された状態で示す、図10~図12のチャネル及びねじ切りされたナット部分の別の横断立面図である。 ナット部分をロック解除位置に移動させるようにスレッドが設置された状態の、図13のチャネル、ねじ切りされたナット部分及びスレッドの別の断面立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタの断面立面図である。 図15の外科用エンドエフェクタのアンビルアセンブリの分解斜視図である。 図16のアンビルアセンブリの断面図である。 図15の外科用エンドエフェクタの、その発射部材アセンブリがロック位置にある状態での断面図である。 発射部材アセンブリがロック解除位置にある状態の、図18の外科用エンドエフェクタのその近位端部で取られた別の断面図である。 図19の図の遠位にある位置において取られた図18の外科用エンドエフェクタの別の断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ハンドル及び交換可能な装填ユニットを備える外科用ステープル留め器具の斜視図である。 ステープルカートリッジ顎部が装填ユニットから取り外された状態で示された図21の装填ユニットの斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ハンドル及び交換可能な装填ユニットを備える外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図23の装填ユニットの斜視図である。 図23のハンドルと装填ユニットとの接続部を示す図である。 図21の装填ユニットのエンドエフェクタの断面図である。 ステープルカートリッジ顎部と図21のステープル装填ユニットのフレームとの間の取り付けの詳細図である。 少なくとも1つの実施形態による装填ユニットのエンドエフェクタの断面図である。 図28の装填ユニットのステープルカートリッジ顎部とフレームとの間の取り付けの詳細図である。 図28の装填ユニットのフレームの斜視図である。 図28のステープルカートリッジ顎部の近位端部の詳細図である。 図28のフレームとステープルカートリッジ顎部との間の接続を示す詳細図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジ顎部の分解図である。 少なくとも1つの実施形態による、装填ユニットの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による装填ユニットのフレームの、ステープルカートリッジ顎部がそれに装着されずに示された部分立面図である。 図35の装填ユニットのフレームに装着されたステープルカートリッジ顎部の部分立面図である。 クランプされた構成で示された図35の装填ユニットの部分立面図である。 部分的に発射された構成で示された、図35の装填ユニットの部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による装填ユニットのフレームの、ステープルカートリッジ顎部がそれに装着されずに示された部分立面図である。 図39の装填ユニットのフレームに装着されたステープルカートリッジ顎部の部分立面図である。 クランプされた構成で示された図39の装填ユニットの部分立面図である。 部分的に発射された構成で示された、図39の装填ユニットの部分立面図である。 ステープルカートリッジ顎部がフレームに装着された状態で示された図39の装填ユニットの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、装填ユニットのフレームに装着されているステープルカートリッジ顎部の部分斜視図である。 異なるステープルカートリッジ顎部を受容するように構成された装填ユニットに図44のステープルカートリッジ顎部を装着しようとしている部分立面図である。 図44の装填ユニットのフレームに装着された図44のステープルカートリッジ顎部の部分立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジ顎部と装填ユニットのフレームとの間の接続の部分立面図である。 図47の装填ユニットの部分立面図である。 図47の装填ユニットに装着された、図47の装填ユニット以外の異なる装填ユニットと使用するように構成されたステープルカートリッジ顎部の部分立面図である。 ロック構成で示された、偏向可能なロックアウト配置を備える外科用器具システムの部分立面図である。 ロックアウト配置がロック解除構成で示されている、図50の外科用器具システムの部分立面図である。 ロック構成で示された、磁気ロックアウト配置を備える外科用器具システムの部分立面図である。 磁気ロックアウト配置がロック解除構成で示されている、図52の外科用器具システムの部分立面図である。 部分的に発射された構成で示された、図52の外科用器具システムの部分立面図である。 ステープルカートリッジが、外科用器具システムのロックアウト配置を制御するように構成されたドライバを備える、外科用器具システム用のステープルカートリッジの部分斜視図である。 図55のステープルカートリッジと共に使用するためのスレッドの斜視図である。 図55のステープルカートリッジの疑似ドライバの斜視図である。 外科用器具システムが、ステープルカートリッジが外科用器具システムに装填されるまで、発射部材の移動を制限するように構成されたロックアウト配置を備える、図55のステープルカートリッジを利用する外科用器具システムの部分立面図である。 ロックアウト配置がロック解除構成で示されている、図58の外科用器具システムの部分立面図である。 部分的に発射された構成で示された、図58の外科用器具システムの部分立面図である。 外科用器具システムが、切断可能部材を含むロックアウト回路を備える、外科用器具システムと共に使用するためのステープルカートリッジの部分斜視図である。 外科用器具システムが、電磁石とロックアウト部材とを更に備え、ロックアウト部材がロック解除位置で図示され、かつロックアウト回路が閉鎖構成にある、図61の外科用器具システムの断面平面図である。 ロックアウト部材がロック位置で図示され、かつロックアウト回路が開放構成にある、図61の外科用器具システムの断面平面図である。 外科用器具システムが、ステープルカートリッジと共に使用するためにスレッド上に位置付けられた電気接点を含む回路ロックアウト配置を備える、外科用器具システムの斜視図である。 図64の外科用器具システムの部分立面図である。 ロック構成にある発射部材ロックアウトを例示する、発射部材ロックアウトの部分断面図である。 図66の線67-67に沿って取った、図66の発射部材ロックアウトの断面図である。 ロック解除構成にある発射部材ロックアウトを例示する、図66の発射部材ロックアウトの部分断面図である。 図68の線69-69に沿って取った、図66の発射部材ロックアウトの断面図である。 図68の線70-70に沿って取った、図66の発射部材ロックアウトの断面平面図である。 少なくとも1つの実施形態による未使用ステープルカートリッジを備えるステープル留めアセンブリの部分立面図である。 図71のステープル留めアセンブリの部分平面図である。 使用済み状態で図示された図71のステープル留めアセンブリの部分立面図である。 図73の状態で図示された図71のステープル留めアセンブリの部分平面図である。 少なくとも1つの実施形態による未使用ステープルカートリッジを備えるステープル留めアセンブリの部分斜視図である。 使用済み状態で図示された図75のステープル留めアセンブリの部分斜視図である。 例示目的のために構成要素が取り外された状態で示されたステープル留めアセンブリの部分斜視図である。 ステープル留めアセンブリの検出回路に影響を及ぼすように構成された図77のステープル留めアセンブリのピンを図示する。 図77のステープル留めアセンブリのある特定の構成要素の部分斜視図である。 図77のステープル留めアセンブリのシャフトハウジングの部分斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、ステープルカートリッジの部分平面図である。 少なくとも1つの実施形態におけるステープルカートリッジを発射するときに経験される発射力プロファイルを示す図である。 少なくとも1つの実施形態による、ロックアウトを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 ロックアウトされた構成で図示した図82のステープル留めアセンブリの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ロックアウトを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ロックアウトを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、ブレーキを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、制動システムを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 少なくとも1つの実施形態による、電磁石ブレーキを備えるステープル留めアセンブリの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、制動システムを備えるステープル留めアセンブリの部分断面図である。 完全に発射された位置にあるステープル発射部材を例示する、ステープル発射部材の位置及び進行を検出するように構成された電気回路である。 完全後退位置にある図90のステープル発射部材を図示する。 ロック解除構成にあるものとして例示された少なくとも1つの実施形態による、ロックアウトを備えるステープル留めアセンブリの断面図である。 そのロック解除構成にあるものとして例示された図92のステープル留めアセンブリの断面端面図である。 ロック構成にあるものとして例示された図92のステープル留めアセンブリの断面図である。 そのロック構成にあるものとして例示された図92のステープル留めアセンブリの断面端面図である。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第________号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKOUT」、代理人整理番号第END7828USNP/150542号、
米国特許出願第_______号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A PRIMARY FIRING LOCKOUT AND A SECONDARY FIRING LOCKOUT」、代理人整理番号第END7787USNP/150522号、
-米国特許出願第_______号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING A MAGNETIC LOCKOUT」、代理人整理番号第END7789USNP/150503号、及び
-米国特許出願第_______号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A REPLACEABLE CARTRIDGE JAW」、代理人整理番号第END7790USNP/150504号。
本願の出願人は、2016年4月15日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/130,575号、発明の名称「STAPLE FORMATION DETECTION MECHANISMS」、
-米国特許出願第15/130,582号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH DETECTION SENSORS」、
-米国特許出願第15/130,588号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH IMPROVED STOP/START CONTROL DURING A FIRING MOTION」、
-米国特許出願第15/130,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ADJUSTABLE STOP/START CONTROL DURING A FIRING MOTION」、
-米国特許出願第15/130,566号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE PROGRAM RESPONSES DURING A FIRING MOTION」、
-米国特許出願第15/130,571号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE PROGRAM RESPONSES DURING A FIRING MOTION」、
-米国特許出願第15/130,581号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT WITH CONFIGURABLE OPERATING MODE」、
-米国特許出願第15/130,590号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」、及び
-米国特許出願第15/130,596号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SURGICAL STAPLING AND CUTTING INSTRUMENT」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、
-米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、
-米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE-ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、
-米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、
-米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、
-米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、
-米国特許出願第15/089,283号、発明の名称「CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR SURGICAL CUTTING AND STAPLING DEVICES WITH SEPARATE AND DISTINCT FIRING SHAFTS」、
-米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、
-米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、
-米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、
-米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、
-米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
-米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、
-米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、
-米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
-米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、
-米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、
-米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」、
-米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、
-米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、
-米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、及び
-米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」。
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、
-米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、
-米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、
-米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON-SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、
-米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF-AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、及び
-米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、
-米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、
-米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
-米国特許出願第14/742,876号、名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、代理人整理番号第END7557USNP/140482号、
-米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF) ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、
-米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、
-米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB-PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、
-米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、
-米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS-INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」、
-米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、及び
-米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、
-米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、
-米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、
-米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、
-米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、
-米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、
-米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、
-米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、及び
-米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END-OF-LIFE PARAMETER」。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING」、
-米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、
-米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
-米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、
-米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON-MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、
-米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、
-米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、及び
-米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号、
-米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号、
-米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
-米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0246474号、
-米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246478号、
-米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246477号、
-米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許出願公開第2014/0246479号、
-米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
-米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許出願公開第2014/0246473号、及び
-米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許出願公開第2014/0246476号。
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許出願公開第2014/0263542号、
-米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263537号、
-米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263564号、
-米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、
-米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263538号、
-米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI-FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号、
-米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263565号、
-米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263553号、
-米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263543号、及び
-米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0277017号。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263539号。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号、
-米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272581号、
-米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号、
-米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2015/0272574号、
-米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許出願公開第2015/0272579号、
-米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272569号、
-米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号、
-米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許出願公開第2015/0272578号、
-米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272570号、
-米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272572号、
-米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号、
-米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0277471号、
-米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許出願公開第2015/0280424号、
-米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272583号、及び
-米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は、米国特許出願公開第2015/0280384号。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066912号、
-米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066914号、
-米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066910号、
-米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066909号、
-米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「USE OF POLARITY OF HALL MAGNET DETECTION TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066915号、
-米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号、
-米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066916号、及び
-米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305987号、
-米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305989号、
-米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305988号、
-米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号、
-米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305991号、
-米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305994号、
-米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309665号、
-米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305990号、及び
-米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305992号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
-米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
-米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
-米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
-米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
-米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
本明細書に記載され、添付の図面に示される実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解をもたらすように、多くの具体的詳細が示される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため詳細に記載されていない。本明細書に記載及び図示される実施形態は非限定例であることが読者には理解され、それ故、本明細書に開示される特定の構造的及び機能的詳細は、典型及び例示であり得ることが理解されるであろう。それらに対する変形及び変更が、特許請求の範囲から逸脱することなく行われ得る。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、開放型の連結動詞である。結果として、1つ又は2つ以上の要素を「備える」か、「有する」か、「含む」か、若しくは「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それら1つ又は2つ以上の要素を有しているが、それら1つ又は2つ以上の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ又は2つ以上の特徴を「備える」か、「有する」か、「含む」か、若しくは「含有する」、システム、デバイス、又は装置の要素は、それら1つ又は2つ以上の特徴を有しているが、それら1つ又は2つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手技を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば開放型の外科手技と関連するものを含む、多くの外科手技及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されるであろう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、天然の開口部を通して、組織に形成された切開又は穿刺穴を通してなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長いシャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセス装置を通して挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、第1顎部と第2顎部とを備える。第1の顎部は、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは、第1の顎部に挿入可能であり、かつ第1の顎部から着脱可能であるが、ステープルカートリッジが第1の顎部から着脱可能でないか、又は少なくとも容易に交換可能でない、他の実施形態も想起される。第2の顎部は、ステープルカートリッジから排出されたステープルを変形させるように構成されたアンビルを備える。第2の顎部は、閉鎖軸を中心にして第1の顎部に対して枢動可能であるが、第1の顎部が第2の顎部に対して枢動可能である、他の実施形態も想起される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、すなわち関節運動させることができるように構成された関節運動継手を更に備える。エンドエフェクタは、関節運動継手を通って延在する関節運動軸線を中心にして回転可能である。関節運動継手を含まない他の実施形態も想起される。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端部と、遠位端部と、近位端部と遠位端部との間に延在するデッキとを含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキに対して組織を圧縮及びクランプする。続いて、カートリッジ本体内に着脱可能に格納されたステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、その内部に画定されたステープルキャビティを含み、ステープルは、ステープルキャビティ内に着脱可能に格納される。ステープルキャビティは、6つの長手方向列に配置される。3つの列のステープルキャビティが長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、3つの列のステープルキャビティが長手方向スロットの第2の側に位置付けられる。ステープルキャビティ及びステープルの他の配置も可能であり得る。
ステープルは、カートリッジ本体内のステープルドライバによって支持される。ドライバは、第1の、すなわち未発射位置と、ステープルキャビティからステープルを排出する、第2の、すなわち発射位置との間で移動可能である。ドライバは、カートリッジ本体の底部周辺に延在する保持具によってカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、保持具をカートリッジ本体に対して保持するように構成された、弾性部材を含む。ドライバは、スレッドによってその未発射位置とその発射された位置との間で移動可能である。スレッドは、近位端部に隣接した近位位置と、遠位端部に隣接した遠位位置との間で移動可能である。スレッドは、ドライバの下を摺動してドライバを持ち上げるように構成された複数の傾斜面を備え、ステープルがその上に支持され、アンビルの方を向いている。
上記に加えて、スレッドは発射部材によって遠位側に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、スレッドを遠位端部に向かって押すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受容するように構成されている。アンビルはまた、発射部材を受容するように構成されたスロットも含む。発射部材は、第1の顎部に係合する第1のカムと、第2の顎部に係合する第2のカムとを更に備える。発射部材を遠位側に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、すなわち組織隙間を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切開するように構成されたナイフも備える。ステープルがナイフよりも前方に排出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位側に位置付けられることが望ましい。
本明細書に記載するある特定の外科用ステープル留め及び切断エンドエフェクタは、外科用ステープルが中に格納されたステープルカートリッジを取り外し可能に受容するように構成された細長いチャネルを含む。ステープルカートリッジは、それぞれが1つ又は2つ以上のステープルをその上に支持するように構成されたステープルカートリッジのカートリッジ本体内に移動可能に支持されたエジェクタ又はドライバを含む。ステープル支持ドライバは、カートリッジ本体内に画定された長手方向に延びるスロットの各側の位置にあるカートリッジ本体内の長手方向の列に配置される。スロットは、アンビルとステープルカートリッジとの間にクランプされた組織を切断するように作用する組織切断縁部をその上に有し得る発射部材を移動可能に収容するように構成されている。ドライバは、発射部材によってカートリッジ本体を通って長手方向に駆動されるように構成されたスレッドによって接触されると、ドライバは、カートリッジ本体内で、すなわち、カートリッジ本体のデッキに向かって、上向きに付勢される。スレッドは、カートリッジ内に移動可能に支持され、カートリッジ本体内のステープルドライバの線に対応する複数の角度をなした、又は楔形状のカムを含む。未発射の、又は「新しい」ステープルカートリッジでは、スレッドは、各線の第1の、又は最も近位のステープルドライバの近位にある開始位置に位置付けられる。スレッドは、発射行程中に発射部材によって遠位に進められ、ステープルをカートリッジ本体から排出させる。一旦ステープルカートリッジが少なくとも部分的に発射されると、すなわち、カートリッジ本体から排出されると、発射部材は、開始位置又は未発射位置に戻るよう後退し、スレッドは現在使用されているステープルカートリッジの遠位端部にそのまま残る。一旦発射部材が開始位置又は未発射位置に戻されると、使用済みステープルカートリッジは、エンドエフェクタのチャネルから取り外してもよい。
上記に加えて、外科用器具システム10を図1に図示する。外科用器具システム10は、ハンドル14と、ハンドル14に取り外し可能に装着することができるシャフトアセンブリ200とを備える。シャフトアセンブリ200は、カートリッジチャネル302と、カートリッジチャネル302に対して移動可能なアンビル306とを含むエンドエフェクタ300を備える。ステープルカートリッジ304は、カートリッジチャネル302内に取り外し可能に位置付けられている。
このような切断及びステープル留めエンドエフェクタは、エンドエフェクタに様々な制御モーションを適用するように構成された様々な駆動シャフト及び構成要素を動作可能に支持する細長いシャフトアセンブリの遠位端部に取り付けられている。様々な例では、シャフトアセンブリは、関節運動継手を含んでもよく、そうでなければ、関節運動モーションがエンドエフェクタに適用されると、細長いシャフトの一部分に対するエンドエフェクタの関節運動を容易にするように構成することができる。シャフトアセンブリは、細長いシャフトアセンブリ内の様々な構成要素と動作可能に相互作用する様々な駆動システムを支持するハウジングに連結されている。ある特定の配置では、ハウジングは手持ち式ハウジング又はハンドルを備えてもよい。他の配置においては、ハウジングは、ロボット又は自動化された外科システムの一部を備えてもよい。ハウジングの様々な駆動システムは、軸方向駆動モーション、回転駆動モーション、及び/又は軸方向及び回転駆動モーションの組み合わせを細長いシャフトアセンブリに適用するように構成されてもよい。手持ち式の配置において、軸方向モーションは、1つ又は2つ以上の手動で作動させる手動クランクによって生成されてもよく、並びに/又は1つ又は2つ以上の電動モータによって生成されてもよい。ロボットシステムは、必要な制御モーションを生成して細長いシャフトアセンブリに、場合によっては最終的にエンドエフェクタの発射部材に適用するように構成された電動モータ及び/又は他の自動化駆動配置を使用してもよい。
回転制御モーションを必要とする外科用エンドエフェクタについては、細長いシャフトアセンブリは、ハウジング内に支持された対応するモータ又は他の回転モーションの供給源によって回転される「近位」回転駆動シャフト部分を含むことができる。近位回転駆動シャフトは、エンドエフェクタ内に支持されたエンドエフェクタ駆動シャフトに回転制御モーションを適用するように構成されている。このような配置では、発射部材がエンドエフェクタを通って長手方向に進み、次いで、未発射位置に戻ることができるように、発射部材はエンドエフェクタ駆動シャフトと相互作用する。
組織を切断してステープル留めするように構成された外科用器具を使用するとき、外科用器具の発射駆動システムを作動させる前に、未使用の外科用ステープルカートリッジが外科用器具のエンドエフェクタに適切に設置されていることを確実にするための対策が取られるべきである。臨床医が、先ずエンドエフェクタ内に未使用のステープルカートリッジを設置することなく、発射駆動システムの組織切断部材を誤って作動させた場合、例えば、組織切断部材は、ステープル留めすることなく組織を切断することがある。臨床医が部分的に使用済みのステープルカートリッジを無意識にエンドエフェクタに設置する場合にも、同様の問題が発生し得る。ステープルカートリッジが前の処置において使用されるか、又は処置の前工程で使用され、その後ステープルのすべてがカートリッジから排出される前に、エンドエフェクタから取り外されると、部分的に使用済みのステープルカートリッジが生じ得る。このような部分的に使用済みのカートリッジが外科用器具で再使用される場合、組織切断部材は、組織に適用されるステープル線よりも長い切開を組織内に形成し得る。このように、組織を切断してステープル留めするように構成された外科用エンドエフェクタを使用するとき、未使用の「新しい」ステープルカートリッジがエンドエフェクタに適切に設置されていなければ組織切断部材の作動を防止するように外科用エンドエフェクタが構成されることが望ましい。
図2及び図3は、このような懸念に対処することができる外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ20000の部分を図示している。図2及び図3で分かるように、エンドエフェクタ20000は、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010を含む。図示しないが、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010は、外科用ステープルカートリッジを中に取り外し可能に支持するように構成された細長いチャネル内に回転可能に支持される。回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010は、チャネルに装着されているか、ないしは別の方法で回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010と動作可能に相互作用する近位回転駆動シャフトから回転駆動モーションを受け取るように構成されている。回転制御モーションは、手動で作動されるか、又はロボット制御システム若しくは他の回転制御モーションの供給源によって制御されるモータを備えることができる対応する駆動配置を通して近位回転駆動シャフトに適用することができる。代替の配置では、回転制御モーションは手動で生成されてもよい。更に図2及び図3を参照すると、外科用エンドエフェクタ20000は、チャネル内を長手方向に移動するように構成された発射アセンブリ20020を備える。例示的な実施形態では、発射アセンブリ20020は、遠位発射ラグ20024と近位発射ラグ20026とを有する上部発射本体20022を備える。遠位発射ラグ20024はねじ無し孔(図示せず)をその中に有し、ねじ無し孔は、中を通して回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010を受容するように構成されている。近位発射ラグ20026は、遠位発射ラグ20024から離間され、それらの間にナットキャビティ20028を画定する。近位発射ラグ20026はねじ無し孔20027をその中に有し、ねじ無し孔は、中を通して回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010を受容するように構成されている。
図2及び図3で分かるように、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010はねじ切りされている。発射アセンブリ20020は、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010にねじ止めにより軸支され、かつ遠位発射ラグ20026と近位発射ラグ20027との間のナットキャビティ20028内に位置する移動ナット20030を備える。移動ナット20040は、第1の位置(図2)と第2の位置(図3)との間でナットキャビティ20028内を移動可能である。移動ナット20040は、そこから突出して遠位に延びるリテーナタブ20044を有する上部ノッチ部分20042を含む。移動ナット20040が第1の位置にあるとき、ノッチ上部20042は、発射アセンブリ20020の上部発射本体20022と垂直に整列している。図2及び図3で更に分かるように、遠位発射ラグ20024は、一対の横方向に突出する遠位フィン20025(図面には1つのみが見えている)を含むことができ、近位発射ラグ20026は、一対の横方向に突出する近位フィン20027を含むことができる。同様に、移動ナット20040は、移動ナット20040が第1の位置にあると、遠位フィン20025及び近位フィン20027と整列するように構成された一対のナットフィン20046を含むことができる。図2を参照されたい。この整列位置にあるとき、フィン20025、20027及び20046は、ステープルカートリッジの本体に設けられたチャネル内を自由に通過する。また図示した配置では、発射アセンブリ20020の上部本体部分20022は、発射アセンブリがエンドエフェクタを通って遠位方向に駆動されると、アンビル内の対応するチャネルに摺動可能に受容されるように構成されているか、ないしは別の方法でアンビルに摺動可能に係合するように構成されている一対の横方向に突出する上部フィン20030を含む。これにより、フィン20025、20027、20046及び上部フィン20030は、発射プロセス中にアンビルをステープルカートリッジから所望の距離に保持するように作用する。発射アセンブリ20020はまた、アンビルとステープルカートリッジとの間にクランプされた組織を切断するための組織切断面又は組織切断ブレード20032も含む。
外科用エンドエフェクタ20000のチャネルは、スレッド20050を含む外科用ステープルカートリッジを中に動作可能かつ取り外し可能に支持するように構成されている。スレッド20050は、ステープルカートリッジの近位端部に位置する開始位置からカートリッジ内の終了位置まで移動可能である。スレッド20050は、形成されたカム楔部20054の集合体を中に有する中央スレッド本体20052を含む。図示した例では、スレッド20050は4つのカム楔部20054を含み、中央スレッド本体20052の各側に2つのカム楔部20054が位置している。各カム楔部20054は、カートリッジ本体内に位置するステープル支持ドライバの線に対応するであろう。スレッド20050がカートリッジ本体を通って遠位に駆動されるにつれて、カム楔部20054はカートリッジ本体内の上方の対応する線内でステープルドライバを順次駆動し、これによりステープルを、アンビルの下側との接触を形成するように駆動させるであろう。
図示した例では、移動ナットが第1の位置にあり、かつスレッド20050が開始の(発射前)位置にあるとき、スレッド20050は、移動ナット20040上の遠位に延びるリテーナタブ20044に保持的に係合するように構成されている中央スレッド本体20052内に形成される保持キャビティ20056を含む。図2を参照されたい。ある特定の配置では、1つ又は2つ以上の付勢部材20060を発射アセンブリ20020内に設けて、移動ナット20040を第1の位置に付勢することができる。例えば、トーションばねは、ねじ付きエンドエフェクタ駆動シャフト20020が作動していないとき、近位発射ラグ20024及び遠位発射ラグ20026の一方又は両方に支持され、移動ナット20040を第1の位置(方向D)に付勢することができる。しかしながら、ねじ付きエンドエフェクタ駆動シャフト20020を発射方向(D)に回転させるとき、回転駆動シャフト20020は、付勢部材20060の付勢に打ち勝ち、移動ナット20030を図3に示す第2の位置に移動させるであろう。移動ナット20030が第2の位置にあるとき、保持タブ20044は、中央スレッド本体20052を摺動可能に収容するカートリッジ本体内のスロットとは整列しておらず、ナットフィン20046は、カートリッジ本体のチャネルとは整列しない。これにより、回転エンドエフェクタ駆動ロッド20010の更なる回転は、タブ20044及びフィン20046のカートリッジ本体の対応する部分とのこの位置ずれに起因して、発射アセンブリ20020を遠位に駆動させないであろう。しかしながら、カートリッジが未使用(発射されたことがない)の場合、カートリッジは開始位置においてスレッド20050を有するであろう。カートリッジがエンドエフェクタチャネル内に適切に着座されると、リテーナタブ20044は、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20010が発射方向に回転されるとき、第1の位置に移動ナット20030を保持することになるスレッド20050の保持キャビティ20056内に受容されるであろう。これにより、このような配置は、未使用のカートリッジがチャネル内に適切に着座されていないとき、臨床医が発射アセンブリ20020(及び組織切断面20044)を無意識に進ませることを防止する。使用済み又は部分的に使用済みのカートリッジがチャネルに着座された場合には、スレッドは開始位置にないことになり、臨床医は発射アセンブリを発射させることができなくなる。未使用のカートリッジがチャネル内に存在するが、保持タブがスレッドの保持キャビティ内に受容されるように、その中に適切に着座されない場合には、臨床医は発射アセンブリを進ませることができなくなる。
次に図4~図6を参照すると、別の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ20100の部分が示されている。エンドエフェクタ20100は、外科用ステープルカートリッジ20200をその中に取り外し可能に受容するように構成されているチャネル20110を含む。少なくとも1つの実施形態では、エンドエフェクタ20100は、第1の「ロック」位置と第2の「駆動」位置との間で選択的に移動可能な又は偏向可能な回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120を含む。回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120は、近位回転駆動シャフト(図示せず)から回転駆動モーションを受けるように構成されている。回転制御モーションは、手動で作動されるか、又はロボット制御システムによって制御されるモータを備えることができる対応する駆動配置を通して近位回転駆動シャフトに適用することができる。代替の配置では、回転制御モーションは手動で生成されてもよい。回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120は、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120の動作回転を円滑にする対応する回転軸受配置又はクレードルによってその近位端部及び遠位端部に回転可能に支持されることができ、近位回転の駆動シャフト又は他の回転モーションの供給源との回転動作係合を維持しながら、回転エンドエフェクタ駆動シャフトの一部分が第1の位置と第2の位置との間で偏向することを更に可能にする。
図4~図8で分かるように、外科用エンドエフェクタ20100は、チャネル20110内を長手方向に移動するように構成されている発射アセンブリ20130を備える。図示した実施形態では、発射アセンブリ20130は、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120にねじ止めにより軸支されている発射体20132を備える。発射体20132は、チャネル20110内の通路20112内を通過するように構成されている一対の横方向に突出したフィン20134を含む。通路20112は、それらの間にスロット20116を有する2つの内向きに延びる離間したチャネルタブ20114(図7及び図8には1つのタブのみが見られる)によって画定され、回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120、並びにそれらの間の発射体20132の通路を収容することができる。図7及び図8を参照されたい。また図示した配置では、発射アセンブリ20130の上部本体部分20136は、発射アセンブリ20130がエンドエフェクタ20100を通って遠位に駆動されると、アンビル20150内の対応するチャネル20152に摺動可能に受容されるように構成されている一対の横方向に突出する上部フィン20138を含む。これにより、フィン20134及び20138は、発射プロセス中にアンビル20150をステープルカートリッジ20200から所望の距離に保持するように作用する。発射アセンブリ20130はまた、アンビルとステープルカートリッジとの間にクランプされた組織を切断するように構成されている組織切断面又は組織切断ブレード20139も含む。
図4は、未使用のステープルカートリッジ20200の外科用エンドエフェクタ20100への設置を図示している。図4で分かるように、未使用のステープルカートリッジ20200は、開始位置に位置しているスレッド20210を含む。スレッド20210は、ステープルカートリッジ20200の近位端部に位置する開始位置からカートリッジ20200内の終了位置まで移動可能である。図8で分かるように、スレッド20210は、形成されたカム楔部20214の集合体を中に有する中央スレッド本体20212を含む。図示した例では、スレッド20210は4つのカム楔部20214を含み、中央スレッド本体20212の各側に2つのカム楔部20214が位置している。各カム楔部20214は、カートリッジ20200内に支持されているステープル支持ドライバの線に対応する。スレッド20210がカートリッジ20200を通って遠位に駆動されるにつれて、カム楔部20214はカートリッジ20200内の上方の対応する線内でステープルドライバを順次駆動し、これによりステープルを駆動してアンビル2015の下側と形成接触させる。未使用のステープルカートリッジ20200をチャネル20110に着座させる前に、回転駆動シャフト20120は、第1の位置又はそれよりも上の位置(矢印「U」で表される)に位置している。図7は、ステープルカートリッジをエンドエフェクタ内に設置する前の、ロック位置にある回転駆動シャフト20120及び発射アセンブリ20130の位置を図示している。図7で分かるように、臨床医がチャネル20110を通って遠位に発射アセンブリを駆動させようとして回転駆動シャフト20120を作動させる場合、発射アセンブリ20130がフィン20134とチャネルタブ20114との間の接触によって遠位に移動することを防止されるように、フィン20134は、チャネル20110のチャネルタブ20144と整列している。回転駆動シャフト20120並びに発射アセンブリ20130が下向きに偏向し得る距離は、図7の距離Dとして表される。
図示した例では、発射アセンブリ係合ノッチ20216が、発射アセンブリ20130の上部本体部分20136内の対応する係合ノッチ部20137に係合するように構成されたスレッド本体20212に設けられている。スレッド20210の発射アセンブリ係合ノッチ20216が、発射アセンブリ20130の上部本体部分20136内の係合ノッチ20137に最初に係合すると、スレッド20120は、発射アセンブリ20130及びエンドエフェクタ回転駆動シャフト20120をチャネル20110内へと下向きに付勢又は偏向させる(図8の矢印「D」で表される)。このような運動は、発射アセンブリ20130のフィン20134をチャネル20110内の通路20112と整列させる。外科用ステープルカートリッジ20220は、チャネル20100にスナップ嵌めされ、適切に設置された向きでその中に保持されるように構成されてもよい。図5及び図8は、「駆動位置」又は「第2の位置」における回転駆動シャフト20120を図示しており、回転駆動シャフト20120が発射方向に回転されると、発射アセンブリ20130がステープルカートリッジ20200を通って遠位に駆動されるように、発射アセンブリ20130はチャネル20110と垂直に整列している。
図6は、使用済み又は部分的に使用済みのステープルカートリッジ20200’の外科用エンドエフェクタ20100への設置を図示している。図6で分かるように、スレッド20210は、ステープルカートリッジ20200’内の開始位置から遠位に移動されている。これにより、ステープルカートリッジ20200’がチャネル20110内に適切に設置されると、スレッド20210、より詳細には、スレッド20210内の発射アセンブリ係合ノッチ20126は、発射アセンブリ20130における係合ノッチ20137との係合から外れる。これにより、発射アセンブリ20130は、第1の又はロック位置にそのまま残る。これにより、臨床医が無意識に回転エンドエフェクタ駆動シャフト20120を作動させようとしても、発射アセンブリ20130はカートリッジ20200’内に遠位に進むことはない。
図9~図14は、未使用の外科用ステープルカートリッジがエンドエフェクタチャネル20400内に適切に着座されていない限り、遠位に進むことを防止される別のロック可能な発射アセンブリ20300の部分を図示している。図9は、本明細書に記載の方法で回転エンドエフェクタ駆動シャフトにねじ止めにより軸支される発射アセンブリ20300のねじ切りされたナット部分20302を図示している。回転エンドエフェクタ駆動シャフトは、図9~図14では明確にするために省略されている。例示的な実施形態では、係止ラグ20304及びアクチュエータラグ20306が、ねじ切りされたナット部分20302から横方向に突出している。図示しないが、発射アセンブリ20300は、本明細書で開示されるものと同様のものとしてもよい組織切断縁部を有する上部発射体を含む。図10~図14は、チャネル20400と接続するねじ切りされたナット部分20302を図示している。チャネル20400は、外科用ステープルカートリッジをその中に動作可能かつ取り外し可能に支持するように構成されていることが理解されよう。図10を先ず参照すると、チャネル20400は、回転エンドエフェクタ駆動シャフトを動作可能に支持し、並びにチャネル20400を通ってねじ切りされたナット20302の長手方向移動を可能にするように構成されている中心に配設された長手方向スロット20402を含む。加えて、第1の長手方向レッジ20404及び第2の長手方向レッジ20406が、長手方向スロット20402の各側に設けられている。レッジ20404、20406は、発射アセンブリ20300がチャネル20400を通って遠位に発射されると、ラグ20304及び20306がその中を通過することを可能にする長手方向通路20408を画定するように作用する。加えて、チャネル20400は、カートリッジ本体をその中に受容するための長手方向キャビティ20410を含む。カートリッジ本体は、キャビティ20410内にスナップ嵌めかつ取り外し可能に保持されるように構成され得ることが理解されよう。
図示した実施形態で、係止ノッチ20412はレッジ20404内に設けられている。係止ノッチ20412は、発射アセンブリ20300が発射前の第1の位置又は開始位置にあるとき、係止ラグ20304の少なくとも一部をその中に受容するようにサイズ調整されている。ロックばね又は付勢部材20414が、レッジ20406上に設けられ、アクチュエータラグ20306に係止方向「L」で係合し、かつ付勢するように構成される。このようなアクチュエータラグ20306の回転により、係止ラグ20304をロッキングノッチ20412に入り込ませる。この位置にあるとき、発射アセンブリ20300は、回転エンドエフェクタ駆動シャフトが発射方向に回転されると、遠位に進むことができない。
図12は、発射アセンブリが第2の位置又はロック解除位置に移動されたときの発射アセンブリ20300のねじ切りされたナット部分20302の位置を図示している。図13は、外科用ステープルカートリッジが最初にチャネル20400に導入されると、何が起こるかを図示している。図13及び図14では、カートリッジ本体は明確にするために省略されている。しかしながら、外科用ステープルカートリッジはスレッド20500を含むことが理解されよう。スレッド20500は、ステープルカートリッジの近位端部に位置する開始位置からカートリッジ内の終了位置まで移動可能である。図13及び図14で分かるように、スレッド20500は、その中に形成されたカム楔部20504の集合体を有する中央スレッド本体20502を含む。図示した例では、スレッド20500は4つのカム楔部20504を含み、中央スレッド本体20502の各側に2つのカム楔部20504が位置している。各カム楔部20504は、カートリッジ20500内に位置するステープル支持ドライバの線に対応する。スレッド20500がカートリッジを通って遠位に駆動されるにつれて、カム楔部20504はカートリッジ内の上方の対応する線内でステープルドライバを順次駆動し、これによりステープルを排出してアンビルの下側と形成接触させる。
更に図13を参照すると、スレッド20500は、カートリッジがチャネル20400内に適切に設置され、スレッドが開始位置にあるとき、アクチュエータラグ20306に接触するように構成されている。図示した実施形態では、例えば、下向きに延びるアクチュエータ部材20506は、スレッド20500上に形成されているか、ないしは別の方法で装着されている。カートリッジがチャネル20400に設置されると、スレッド20500上のアクチュエータ部材20506はアクチュエータラグ20306に接触し、発射アセンブリをロック解除方向「UL」(図13)に図14に示す位置まで付勢する。図14で分かるように、係止ラグ20304はロッキングノッチ20412から外れており、発射アセンブリ20300はここで、チャネル及びステープルカートリッジを通って長手方向に進むことができる。これにより、このような配置は、スレッドが開始位置にある状態のカートリッジがチャネル内に適切に設置されていない限り、臨床医が発射部材を無意識に進ませることを防止するであろう。この文脈で使用される場合、「適切に設置された」という用語は、ステープルカートリッジが、本明細書に記載の様式で、スレッド及びその他の部分が発射アセンブリと相互作用することを可能にするように、意図された様式でチャネル内に保持的に着座されたことを意味する。
図15~図17は、組織を切断してステープル留めするように構成されたエンドエフェクタ20500の部分を図示している。エンドエフェクタ20500は、外科用ステープルカートリッジ20600をその中に動作可能に支持するように構成されている細長いチャネル20510を備えている。エンドエフェクタは、エンドエフェクタ20500を通して発射部材20720を動作可能に駆動するためのアンビル同心駆動部材20710を動作可能に支持するアンビルアセンブリ20700を含む。アンビル同心駆動部材20710は、例えば、アンビルフレーム20712内の中心に配設され、その長さを実質的に長くすることができる。図示した実施形態におけるアンビル同心駆動部材20710は、遠位軸受ラグ20714及び近位軸受ラグ20716を含むアンビル駆動シャフトを備える。遠位軸受ラグ20714は、アンビルフレーム20712の軸受ポケット内に支持されている遠位軸受ハウジング20718内に回転可能に収容されている。近位軸受ラグ20716は、近位アンビル部分20724に形成される軸受ポケット20722内に移動可能に支持されたフローティング軸受ハウジング20720によってアンビルアセンブリ20700内に回転可能に支持されている。図16を参照されたい。近位及び遠位軸受ハウジング配置は、アンビル駆動シャフト20710に対する圧縮力の発生を防止するか、又は少なくとも最小限に抑えるように作用することができ、そうでない場合、高い力条件下でアンビル駆動シャフト20710を曲げてしまう可能性がある。アンビル駆動シャフト20710は、従動発射ギア20726と、近位ねじ付き区間又は螺旋区間20728と、遠位ねじ付き区間又は螺旋区間20730とを更に含む。図示した配置では、近位ねじ付き区間20728は、第1の長さを有し、遠位ねじ付き区間20730は、第1の長さよりも大きい遠位長さを有する。図示した配置では、遠位ねじ付き区間20730のピッチは、遠位ねじ付き区間20728のピッチよりも大きい。別の言い方をすれば、遠位ねじ付き区間20730のリードは、近位ねじ付き区間20728のリードよりも大きい。1つの配置では、遠位ねじ付き区間20730のリードは、近位ねじ付き区間20728のリードのおよそ2倍の大きさであってもよい。加えて、デッドスペース20731が、近位ねじ付き区間20728と遠位ねじ付き区間20730との間に設けられてもよい。少なくとも1つの例では、アンビル駆動シャフト20710は、押出成形されたギア素材から一体的に製作されてもよい。
様々なアンビル構成要素の組み立てを容易にするために、アンビルアセンブリ20700は、溶接、スナップ形成部などによってアンビルフレーム20712に装着することができるアンビルキャップ20740を含む。加えて、アンビルアセンブリ20700は、細長いチャネル20510内に支持される外科用ステープルカートリッジ20600内のステープル配置に対応する、ステープル形成ポケットの様々なパターンをその底面に含有することができる一対のアンビルプレート又はステープル形成プレート20742を含む。ステープル形成プレート20742は、金属又は類似の材料から作製され、アンビルフレーム20712に溶接されるか、ないしは別の方法で装着されてもよい。他の配置では、発射部材を収容するためのスロットを内部に有する単一のアンビルプレートが使用されてもよい。そのようなアンビルプレート又はプレートの組み合わせは、アンビルアセンブリの全体の剛性を改善するように作用することができる。アンビルプレートは平らであっても、例えば、その中に「鋳造された」ステープル形成ポケットを有してもよい。
図15及び図18~図20で分かるように、外科用エンドエフェクタ20500は本体部分20802を有する発射部材20800を含み、本体部分は、その上に形成されるか、ないしは別の方法でそれに装着されたナイフナット部分20804を有する。ナイフナット部分20804は、アンビル駆動シャフト20710上に受容されるように構成されている。近位ねじ付き区間20728及び遠位ねじ付き区間20730に係合するように構成されている遠位ねじノジュール20806及び近位ねじノジュール20808が、ナイフナット部分20804に形成されている。遠位ねじノジュール20806は、ナイフナット部分20804がデッドスペース20731にわたるとき、遠位ねじノジュール20806が遠位ねじ付き区間20730と螺合し、近位ねじノジュール20808が近位ねじ付き区間20728と螺合するように、デッドスペース20731の長さに対して近位ねじノジュール20808から離間している。加えて、アンビル係合タブ20810は、ナイフナット20804の両側から横方向に突出し、それぞれがアンビルフレーム20712に装着されている対応するステープル形成プレート20742に係合するように配向されている。発射部材20800は、本体部分20800の各側面から突出するチャネル係合タブ20820を更に含む。発射部材20800はまた、組織切断面20822も含む。
アンビル駆動シャフト20710が第1の回転方向で回転することにより、発射部材20800の第1の位置から第2の位置までの軸方向移動をもたらすであろう。同様に、アンビル駆動シャフト20710が第2の回転方向で回転することにより、発射部材20800が第2の位置から第1の位置まで戻る軸方向後退をもたらすであろう。アンビル駆動シャフト20710は、最終的に、遠位動力シャフト20830と動作可能に相互作用する近位駆動シャフト(図示せず)から回転モーションを得る。図示した配置では、遠位動力シャフト20830は、アンビルアセンブリ20710が閉鎖位置にあるとき、アンビル駆動シャフト20710上の従動発射ギア20726と噛み合い係合するように構成されている遠位駆動ギア20832を有する。アンビル駆動シャフト20710は、遠位動力シャフト20830とは「独立した別個のもの」であると言われている。すなわち、例えば少なくとも図示した配置では、アンビル駆動シャフト20710は、遠位動力シャフト20830と同軸に整列しておらず、遠位動力シャフト20830の一部を形成することはない。加えて、アンビルアセンブリ20700が開放位置と閉鎖位置との間で移動されるとき、アンビル駆動シャフト20710は、例えば、遠位動力シャフト20830に対して移動可能である。近位駆動シャフトは、最終的には、外科用エンドエフェクタ20500に連結したシャフトアセンブリに装着されているハウジング内に支持されたモータによって回転させることができる。ハウジングは、手持ち式アセンブリ又はロボット制御システムの一部分を含むことができる。
図示した配置では、アンビルアセンブリ20700は、閉鎖管20900を遠位に進めることによって閉鎖される。図15で分かるように、閉鎖管20900は、遠位動力シャフト20830上に形成された閉鎖ねじセグメント20834と螺合するように構成されている内部のねじ切りされた閉鎖ナット20902を含む。遠位動力シャフト20830の最初の回転によって、閉鎖管20900を遠位に駆動させて、アンビルアセンブリ20700を閉鎖位置にカム運動させるであろう。遠位動力シャフト20830の反対方向の回転によって、閉鎖管20900を近位方向に駆動させて、アンビルアセンブリ20700が開放位置に移動することが可能になるであろう。
図18~図20を参照すると、チャネルは、内側に延びる、一対の長手方向保持タブ20512を含み、この間に、発射部材20800の長手方向の動きを収容するためのスロット空間20514を有する。加えて、チャネル20510は、保持タブ20512の近位にある近位係止キャビティ20516を含む。係止キャビティ20516は、タブ20512とそれらの間の空間20514と同一の広がりを持つ遠位発射キャビティに移行する。係止キャビティ20516は、発射部材20800が図18に示した位置に枢動することを可能にするための遠位発射キャビティよりも大きい。この位置にあるとき、発射部材本体20802はスロット空間とは整列しておらず、タブ20820は遠位発射キャビティ20518とは整列していない。この位置にあるとき、発射部材20800から突出するタブ20820のうちの1つは、保持タブ20512のうちの1つと整列しており、これにより、発射部材20800がチャネル20510を通って長手方向に進むのを防止する。アンビル駆動シャフト20710が最初に回転され、スレッドが開始位置にある状態の外科用ステープルカートリッジがチャネル20510内に設置されていないとき、発射部材20800は、その「ロック」位置に枢動するであろう。しかしながら、開始位置にあるスレッドを有するカートリッジがチャネル20510に設置されたとき、スレッドは、発射部材20800と接触するか、ないしは別の方法で相互作用し、発射部材20800を保持タブ20512の間の空間20514と整列させて位置付け、かつ保持するように作用する。図19を参照されたい。これにより、アンビル駆動シャフト20710の連続回転は、図20に示すように、発射部材20800をチャネル20510を通して遠位に駆動するであろう。したがって、このような配置は、開始位置にあるスレッドを有する未使用の外科用ステープルカートリッジがチャネル内に設置されていない限り、臨床医が無意識にアンビル駆動シャフト20710を作動させて発射部材20800をチャネル20510を通して遠位に駆動させるのを防止するであろう。
更に他の配置では、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタのチャネル内に適切に着座した未使用のステープルカートリッジ内の正しい位置にあるスレッドの検出は電気的に決定されてもよい。例えば、スレッドがチャネル内に適切に着座されたカートリッジ内で開始位置にあると、これは回路を完成させるスレッド上での接触で達成することができる。発射時には、回路が開放され、回路が再び閉鎖されるまで、更なる発射は許可されない。
上述のように、組織を先ず把持し、クランプし、ステープル留めし、及び/又は切断するためのステープル留めアセンブリは、当該技術分野において周知である。例えば、米国特許第5,865,361号に開示されるものなどの従来のステープル留めアセンブリは、ハンドルアセンブリに動作可能に接続された装填ユニットを備えていた。1999年2月2日に発行された米国特許第5,865,361号、発明の名称「SURGICAL STAPLING APPARATUS」のすべての開示内容が参照により組み込まれる。これらの以前のステープル留めアセンブリのハンドルアセンブリは複数回の使用のために構成されていたが、装填ユニットは単回使用のために構成されていた。各装填ユニットが使用された後、又は少なくとも部分的に使用された後に、装填ユニットはハンドルアセンブリから取り外され、次いで、必要に応じて新しい、又は未使用の装填ユニットと交換されていた。これらの以前の装填ユニットの構成は、使用済みの装填ユニットを再び使用できるよう装填ユニットのカートリッジ部分を交換することは可能ではなかった。
米国特許出願公開第2012/0286021号は、アンビルを含む第1の顎部と、ステープルカートリッジを含む第2の顎部とを備える代替ステープル留めアセンブリを開示している。2012年11月15日に公開された米国特許出願公開第2012/0286021号、発明の名称「REPLACEABLE STAPLE CARTRIDGE」の開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。以前の装填ユニットとは異なり、これらのステープル留めアセンブリの第2の顎部は、装填ユニットから完全に取り外すことができ、おそらく前の第2の顎部が使用された後に、別の第2の顎部と交換される。特に、2006年1月24日に発行され、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,988,649号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」に開示されているように、これらのステープル留めアセンブリの第2の顎部の一部分だけでなく、第2の顎部全体が交換される。
しかしながら、米国特許出願公開第2012/0286021号に開示されるステープル留めアセンブリには欠陥がある。例えば、米国特許出願公開第2012/0286021号に開示されるステープル留めアセンブリは、第2の顎部がステープル留めアセンブリに取り付けられていないにもかかわらず遠位に進ませられることができる切断部材を含む。その結果、切断部材は、意図せずに患者の組織に曝される可能性がある。とりわけ、これらのステープル留めアセンブリに対する様々な改善が以下で更に論じられる。
ここで図21を参照すると、外科用器具システム21000は、ハンドル21010と、ハンドル21010のシャフト21020に装着されたステープル留めアセンブリ、又は装填ユニット21030とを備える。主に図22を参照すると、装填ユニット21030は、装填ユニット21030をシャフト21020に取り外し可能に装着させるように構成された近位端部、又はバイオネットコネクタ21032を備える。米国特許出願公開第2012/0286021号に開示されているステープル留めアセンブリと同様に、装填ユニット21030は、アンビル21040と、装着可能なカートリッジ顎部21050とを備える。カートリッジ顎部21050は、一旦装填ユニット21030に装着されると、開放位置(図21)と、閉鎖又はクランプ位置との間で枢動可能である。
ハンドル21010は、装填ユニット21030の発射バーを遠位に駆動させるために、ハンドル21010のピストルグリップ21012に向かって回転可能であるアクチュエータ、又はトリガ21014を備える。トリガ21014の最初の行程中に、発射バーはカートリッジ顎部21050に係合し、カートリッジ顎部21050をその閉鎖位置に移動させる。トリガ21014の1つ又は2つ以上の後続の行程中に、発射バーはカートリッジ顎部21050を通って進む。カートリッジ顎部21050はその中に取り外し可能に格納された複数のステープルを備え、ステープルは発射バーがカートリッジ顎部21050を通って遠位に進む際にカートリッジ顎部21050から排出される。より詳細には、本明細書の他の箇所で詳細に論じられるように、発射バーはカートリッジ顎部21050に入り、カートリッジ顎部21060に格納されたスレッドを遠位に押し、これが次に、ステープルを駆動してカートリッジ顎部21050から出す。
主に図22を参照すると、装填ユニット21030は関節運動継手21036を更に備え、その周りでアンビル21040及びカートリッジ顎部21050を関節運動させることができる。装填ユニット21030は、関節運動継手21036を中心にアンビル21040及びカートリッジ顎部21050を関節運動させるように構成された関節運動ドライバを備える。関節運動ドライバは、関節運動アクチュエータ21016に動作可能に連結しており、関節運動アクチュエータは、関節運動アクチュエータ21016が回転する方向に応じて、関節運動ドライバを押すか、又は引くように回転可能である。
別の外科用器具システム21100が、図23及び図24に図示されている。システム21100は、ハンドル21110と、装着可能な装填ユニット21130とを備える。上記と同様に、装填ユニット21130は、アンビル顎部21040と、取り外し可能に装着されたカートリッジ顎部21050とを備える。装填ユニット21130は、エンドエフェクタが装填ユニット21130のシャフト部分21120に対して関節運動することを可能にするように構成された関節運動継手21138及び屈曲継手21136を更に備える。シャフト部分21120は、装填ユニット21130をハンドル21110に装着させるように構成された近位コネクタ21122を備える。主に図25を参照すると、近位コネクタ21122は、ハンドル21110の回転可能な出力部21118と動作可能に係合可能である回転可能な入力部21128を備える。各々の回転可能な入力部21128は、例えば、屈曲継手21136及び/又は関節運動継手21128を中心に装填ユニット21130を関節運動させ、カートリッジ顎部21050を閉じ、及び/又はカートリッジ顎部21050からステープルを発射する駆動システムの一部である。ハンドル21110は、装填ユニット21130の駆動システムを動作させるために利用できる制御装置21114及び21116を備える。2013年10月24日に公開された米国特許出願公開第2013/0282052号、発明の名称「APPARATUS FOR ENDOSCOPIC PROCEDURES」の開示は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
上記に加えて、ステープルカートリッジ顎部21050は、装填ユニット21030のアンビル顎部21040に取り外し可能に装着される。主に図26及び図27を参照すると、アンビル顎部21040の近位端部は、その両側から延びる取り付け突起21042を備える。ステープルカートリッジ顎部21050の近位端部はその中に画定された凹部21052を備え、この凹部は、取り付け突起21042を受容するように構成されている。アンビル顎部21040は、装填ユニット21030のフレームに固定的に装着されており、取り付け突起21042は、アンビル顎部21040から固定的に延びている。少なくとも1つの例では、アンビル顎部21040及び/又は取り付け突起21042は、アンビル部分21030のフレームと一体的に形成されている。
ステープルカートリッジ顎部21050は、取り付け突起21042に係合して把持するように構成されたクリップ21056を更に備える。各クリップ21056は、カートリッジ顎部21050に画定されたスロット21055内に位置付けられている。カートリッジ顎部21050が装填ユニット21030に取り付けられると、クリップ21056は、取り付け突起21042の周りで屈曲する。カートリッジ顎部21050が装填ユニット21030に完全に装着されると、クリップ21056は、それらの非屈曲構成を弾性的にスナップ嵌めするか、又はこれらに向かって戻り、凹部21052内に取り付け突起21042を保持する。
上記に加えて、クリップ21056が取り付け突起21042に係合し、取り付け突起21042が凹部21052内に完全に着座すると、カートリッジ顎部21050は、装填ユニット21030に適切に装着される。すなわち、装填ユニット21030は、カートリッジ顎部21050が装填ユニット21030に適切に装着されているか否かを検出するように構成された検知システムを含まない。ここで図28~図32を参照すると、以下により詳細に記載されるように、装填ユニット21130は、ステープルカートリッジ顎部21150が装填ユニット21130のアンビル顎部21140に適切に装着されているか否かを検出するように構成されたシステムを備える。
装填ユニット21130は、ステープルカートリッジ顎部21150が装填ユニット21130に適切に装着されると、完成するか又は閉鎖される電気回路を備える。電気回路は、外科用器具システムのマイクロプロセッサ又は制御装置と通信している。制御装置は、外科用器具システムのハンドル内にあるが、制御装置は、例えば、装填ユニット21130などの外科用器具システムの任意の好適な部分内にあることができる。あるいは、制御装置は、ロボット外科用システムに取り付けられている外科用器具アセンブリのハウジング内及び/又はロボット外科用システムそれ自体にあることができる。いずれの場合も、制御装置は、外科用器具システムのステープル発射システムを駆動する電動モータと通信している。
上記に加えて、制御装置が、ステープルカートリッジが装填ユニット21130に適切に装着されていないことを検出すると、制御装置は電動モータがステープル発射行程を通してステープル発射システムを駆動することを防止することができる。少なくとも1つのこのような例では、制御装置は、例えば、バッテリなどの電源と電動モータとの間のスイッチを開放し、電動モータに電力が供給されることを防止することができる。制御装置が、ステープルカートリッジ21150が装填ユニット21130に適切に装着されていることを検出すると、制御装置は、電動モータがバッテリから電力を受け取り、外科用器具システムの使用者によって作動されたときにステープル発射行程を通してステープル発射システムを駆動することを可能にし得る。少なくとも1つのこのような例では、制御装置は、例えば、バッテリと電動モータとの間のスイッチを閉じることができる。
装填ユニット21130の電気回路は、装填ユニット21130のシャフト部分を通って延びる導電体21147(図30及び図32)と、これに加えて、取り付け突起21142のそれぞれの周りに位置付けられた接点21146とを備える。導電体21147のそれぞれは、マイクロプロセッサ及び接点21146に電気的に連結している。ステープルカートリッジ21150は、ステープルカートリッジ21150が取り付け突起21142に完全に係合すると、電気回路を完成させる電気回路の一部分を構成する。ステープルカートリッジ21150の電気回路の一部分は、図31を参照すると、凹部21052のそれぞれに位置付けられた接点21159と、接点21159の間に延在して接点21159と電気的に連結した導電体又はトレース21157とを備える。クリップ21056は、ステープルカートリッジ顎部21150の接点21159を、取り付け部分21142の周りに延びる接点21146に対して保持するように構成されている。少なくとも1つの例では、クリップ21056は、導電性材料から構成され、トレース21157と連通している。このような場合、クリップ21056は、ステープルカートリッジ21150内の電気回路の一部である。いずれの場合も、ステープルカートリッジ顎部21150が装填ユニット21130から取り外されると、電気回路が破断、又は開放され、マイクロプロセッサは、ステープルカートリッジ顎部21150がもはや装填ユニット21130に装着されていないことを検出することができる。
上記に加えて、制御装置は、接点21159のうちの1つだけがその対応する接点21146に係合している場合、ステープルカートリッジ顎部21150が装填ユニット21130に不適切に装着されていることを判定することができる。このような場合に、電気回路は開放状態にあり、その結果、マイクロプロセッサは不適切に組み立てられたステープルカートリッジ顎部21150を欠落カートリッジ顎部21150として処理し、電動モータが作動してステープル発射行程を行うことを防止するであろう。様々な例では、外科用器具システムは、ステープルカートリッジ顎部検出回路が閉鎖されていないことを外科用器具システムの使用者に伝達する表示灯及び/又はフィードバックシステムを含むことができる。これに応答して、使用者は状態を調査し、ステープルカートリッジ顎部21150を適切に着座させて検出回路を閉鎖することができる。
図31に図示するように、導電体21157は、カートリッジ顎部21150を横切って横方向に延びている。発射部材がカートリッジ顎部21150を通って遠位に進むと、発射部材は導電体21157を離断及び/又は破断して顎部検出回路を開放することができる。このような時点では、制御装置は、発射部材が未発射位置にまで後退するまで、電動モータが作動して発射部材を遠位に進ませることを可能にし得る。発射部材がその未発射位置に後退した後に、次いで、制御装置は、未使用のカートリッジ顎部21150が装填ユニット21130に適切に装着されるまで、電動モータの再作動を防止することができる。その結果、装填ユニット21130の電気回路は、欠落カートリッジのロックアウト、不適切に装着されたカートリッジのロックアウト、及び使用済みカートリッジのロックアウトとして作用することができる。
上記に加えて又は上記に代えて、スレッド21170がその未発射位置にあるとき、スレッド21170は、側方顎部接点21159及び/又は導電性クリップ21056を電気的に接続する導電性部分を備えることができる。少なくとも1つの例では、スレッド21170は、スレッド21170の一方の外側部から他方に延びる導電体及び/又はトレースを備える。スレッド21170が遠位に進むと、スレッド21170の導電性部分は、もはや接点21159及び/又はクリップ21056と電気的導通せず、顎部検出回路が開放される。顎部センブリがまた導電体21157を備える限りにおいて、上記のように、導電体21157が切断又は破断されて、顎部検出回路を開放することができる。様々な例では、スレッド21170は、例えば、導電体21157が切断又は破断されるのと同時に、顎部検出回路から変位することができる。いずれの場合も、導電性スレッド21170は、使用済みカートリッジのロックアウトを提供することができる。
様々な代替実施形態では、発射部材が遠位に進められるとき、装填ユニットの電気回路ロックアウトは、離断されない。ここで図34を参照すると、装填ユニット21230のステープルカートリッジ顎部21250は、カートリッジ本体21251と、カートリッジ本体21251内に画定された複数のステープルキャビティ21258と、発射部材の一部を受容するように構成されている、カートリッジ本体21251内に画定された長手方向スロット21259とを備える。ステープルカートリッジ顎部21150と同様に、ステープルカートリッジ顎部21250は、装填ユニットの電気回路の一部分を構成する。ステープルカートリッジ顎部21250内の電気回路の一部分は、例えば凹部21052内に画定される接点21159及び長手方向スロット21251の両側上に配設された柔軟電気接点21257などの電気接点を備える。各々の柔軟接点21257は、例えば、カートリッジ本体21251を通って延びる導電体、又はトレースを介して接点21052と電気的に導通している。
柔軟接点21257は、ステープルカートリッジ顎部21250が装填ユニット21250に組み立てられると、装填ユニット21230のアンビル顎部21240に係合するように構成されている。より具体的には、柔軟接点21257は、柔軟接点21257に電気的に接続するアンビル顎部21240内に画定された導電路21247に係合し、この時点では、電気回路は閉じられている。柔軟接点21257は、導電路21247に常に係合したままであり、すなわち、カートリッジ顎部21250が、開放位置にあるとき、カートリッジ顎部21250が閉鎖位置にあるとき、及びカートリッジ顎部21250がその開放位置と閉鎖位置との間で移動するとき、係合したままである。発射部材が遠位に進められるときに、発射部材は、接点21257の間に画定される隙間を通過し、その結果、電気的顎部検出回路は離断されない。このような配置は、欠落カートリッジ顎部ロックアウト及び/又は不適切に装着したカートリッジ顎部ロックアウトを提供し得る。
上記に加えて、柔軟接点21257は、ステープルカートリッジ顎部21250を開放位置に付勢するように構成されたばねを備えることができる。ステープルカートリッジ顎部21250がその閉鎖位置に移動すると、柔軟接点21257は、ステープルカートリッジ顎部21250とアンビル21240との間で圧縮される。柔軟接点21257は、電気的顎部検出回路の他の部分と共に、ステープル留めアセンブリの金属部分、又は導電性部分から電気的に絶縁されており、これにより、顎部検出回路の完全性を維持し、かつ顎部検出回路の短絡を防止する。
例えば、上記のロックアウトなどの電気的又は電子的ロックアウトなどに加えて又は代わりに、装填ユニットは、ステープルカートリッジ顎部が装填ユニットに適切に装着されない場合に、発射システムがステープル発射行程を行うことを防止する機械的ロックアウトを含むことができる。ここで図33を参照すると、ステープルカートリッジ顎部21150は、発射部材21160がステープル発射行程中に遠位に進むと、発射部材21160(図30)によって遠位に押されるスレッド21170を備える。ステープルカートリッジ顎部21150は、カートリッジ顎部21150のカートリッジ本体21151に枢動可能に係合するロックアウト部材21172を更に備える。米国特許出願公開第2012/0286021号に記載されるように、カートリッジ顎部21150が再発射されるのを防止する発射行程中に、スレッド21170が少なくとも部分的に遠位に進んだ後、ロックアウト部材21172がロックアウト位置に内向きに付勢される。
上述のように、ロックアウト部材21172は発射部材21160の遠位前進を妨害することができるが、ある場合には、発射部材21160はロックアウト部材21172間を押し通して摺動することができる。改善点として、一方又は双方のロックアウト部材21172は、発射部材21160に向かって内向きに延びるラッチ又はフックを備えることができる。スレッド21170が遠位に進められた後にロックアウト部材21172が内向きに付勢されると、ラッチ又はフックは、発射部材21160がその未発射位置に後退されるときに発射部材21160内に画定される開口部に係合することができる。一旦ラッチ又はフックが発射部材の開口部に位置付けられると、これらは、発射部材21160が既に使用されたカートリッジを通って遠位に進むことを防止することができる。この時点で、ステープルカートリッジは、発射部材21160をロック解除するために交換されねばならないであろう。
上記のように、装着可能なステープルカートリッジ顎部は、組織をそれらの間にクランプするために、開放位置と閉鎖位置との間を移動することができる。ステープルカートリッジ顎部をステープル留め器具に取り外し可能に装着することができるが、アンビル顎部が開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である他の実施形態も想定される。図35~図38を参照すると、ステープル留めアセンブリ21530は、カートリッジ本体21551と、これに加えて枢動可能なアンビル顎部21540とを含む装着可能なステープルカートリッジ顎部21550を備える。ステープル留めアセンブリ21530は、アンビル顎部21540に係合するために遠位に移動可能であり、アンビル顎部21540を閉鎖位置に移動させる、例えば発射部材21160などの発射部材を更に備える。より具体的には、発射部材21160は、カートリッジ顎部21550に係合するように構成された第1のカム部材21162と、アンビル顎部21540に係合し、かつアンビル顎部21540をカートリッジ顎部21550に向かって移動させるように構成された第2のカム部材21164とを備える。
ステープル留めアセンブリ21530は、機械的ロックアウト21572を更に備える。ロックアウト21572は、フレームピボット21232においてステープル留めアセンブリ21530のフレームに取り付けられる。ロックアウト21572は遠位に延び、フレームピン21533によって支持される。ロックアウト21572は金属ワイヤを備えるが、ロックアウト21572は任意の適した材料で構成されることができる。ロックアウト21572はその中に画定された細長い凹状トラック21576を更に備え、このトラックは発射部材21160から延びるロックアウトピン21166を受容するように構成されている。主に図35を参照すると、細長い凹状トラック21276は、ロックアウト21572がそのロック位置にあるとき、発射部材21160の長手方向変位を拘束又は制限する。より具体的には、凹状トラック21576は、発射部材21160が遠位方向に進められて、アンビル顎部21540が開放位置と閉鎖位置との間で移動することを可能にするが、以下に論じられるように、ロックアウト21572がそのロック解除位置に移動されない限り、発射部材21160が遠位に進められて発射行程を行うのを防止するように構成されている。
図36に図示するように、ステープルカートリッジ顎部21550がステープル留めアセンブリ21530に装着されると、カートリッジ顎部21550のスレッド21270は、ロックアウト21572の遠位アーム21574に接触し、ロックアウト21572をそのロック解除位置に下向きに偏向させる。この時点で、ロックアウト21572は、発射部材21160のロックアウトピン21166の下方に変位しており、その結果、図37に示すように、発射部材21160は遠位に進んでステープル発射行程を行うことができる。ステープル発射行程中に、発射部材21160は、スレッド21270を遠位に押してロックアウトアーム21574から外し、ロックアウト21572はその屈曲していない構成、又はロックされた構成に戻ることができる。発射部材21160が後退すると、図38に示すように、ロックアウトピン21166はロックアウト21572に係合し、ロックアウト21572を下向きに屈曲させて、発射部材21160がその未発射位置に戻ることを可能にすることができる。特に、スレッド21270は、発射部材21160と共には後退せず、その結果、発射部材21160が後退してもロックアウト21572を再ロック解除することはできない。上記の結果として、ロックアウト21572は、欠落カートリッジロックアウト及び使用済みカートリッジロックアウトとして機能し得る。
ここで図39~図43を参照すると、ステープル留めアセンブリ21330は、カートリッジ本体21351と、これに加えてアンビル顎部21340とを含む装着可能なステープルカートリッジ顎部21350を備える。ステープル留めアセンブリ21330は、アンビル顎部21340及びカートリッジ顎部21350に係合するために遠位に移動可能である、例えば発射部材21160などの発射部材を更に備える。より具体的には、発射部材21160は、カートリッジ顎部21350に係合するように構成された第1のカム部材21162と、発射部材21160が遠位に進むと顎部21340及び21350を閉鎖するアンビル顎部21340に係合するように構成された第2のカム部材21164とを備える。
ステープル留めアセンブリ21330は、機械的ロックアウト21372を更に備える。ロックアウト21372は、フレームピボット21232においてステープル留めアセンブリ21330のフレームに取り付けられる。ロックアウト21372は遠位に延び、フレームピン21333によって拘束される。ロックアウト21372は金属ワイヤを備えるが、ロックアウト21372は任意の適した材料で構成されることができる。ロックアウト21372は、発射部材21160から延びるロックアウトピン21166を受容するように構成された、その中に画定された細長い凹状トラック21376を更に備える。主に図39を参照すると、細長い凹状トラック21376は、ロックアウト21372がそのロック位置にあるとき、発射部材21160の長手方向変位を拘束又は制限する。より具体的には、凹状トラック21376は、発射部材21160がステープル留めアセンブリ21330を閉鎖するために遠位に進むことを可能にするが、発射部材21160が発射行程を行うために遠位に進むことを防止するように構成される。
図40に図示するように、ステープルカートリッジ顎部21550がステープル留めアセンブリ21530に装着されると、カートリッジ顎部21350のスレッド21370は、ロックアウト21372の遠位アーム21374に接触し、ロックアウト21372をそのロック解除位置に上向きに偏向させる。この時点で、ロックアウト21372は、発射部材21160のロックアウトピン21166の上方に変位しており、その結果、図41に示すように、発射部材21160は遠位に進んでステープル発射行程を行うことができる。ステープル発射行程中に、発射部材21160は、スレッド21370を遠位に押してロックアウトアーム21374の下から外し、ロックアウト21372はその屈曲していないか、又はロックされた構成に戻ることができる。発射部材21160が後退すると、図42に示すように、ロックアウトピン21166はロックアウト21372に係合し、ロックアウト21372を上向きに屈曲させて、発射部材21160がその未発射位置に戻ることを可能にすることができる。特に、スレッド21370が発射部材21160と共に戻ることはない。上記の結果として、ロックアウト21372は、欠落カートリッジロックアウト及び使用済みカートリッジロックアウトとして機能し得る。
図43を参照すると、ロックアウト21372のアーム21374は、発射部材21160がアーム21374の間で摺動することができるように、長手方向スロット21359の両側で横方向に離間している。この場合に、アームは、発射部材21160によって離断されていない。
外科的処置中に、いくつかの装填ユニットは、外科用ステープル留めシステムのハンドルと共に使用することができる。少なくとも1つの例では、例えば、30mmのステープル線を適用するように構成された第1の装填ユニットを使用することができ、45mmのステープル線を適用するように構成された第2の装填ユニットを使用することができ、及び60mmのステープル線を適用するように構成された第3の装填ユニットを使用することができる。これらの装填ユニットの各々が、交換可能なカートリッジ顎部を備える場合、誤ったステープルカートリッジ顎部が装填ユニットに装着され得る可能性がある。例えば、臨床医が60mmのステープルカートリッジを、30mmのステープル線を適用するように構成された装填ユニットに装着しようとする場合がある。その結果、60mmのステープルカートリッジ顎部から排出されたステープルのいくつかは、アンビルによって変形され得ないこと、及び/又は組織切開線がステープル線よりも長くなり得ることが起こる可能性がある。本明細書に開示されるステープル留めアセンブリ及び/又は装填ユニットは、以下により詳細に論じられるように、誤ったステープルカートリッジ顎部がそれに装着されることを防止するための手段を含むことができる。
図44及び図46を参照すると、上記に加えて、カートリッジ顎部21250内に画定された凹部21052は、装填ユニット21130の取り付け突起21142を密接して受容し、それらがぴったりと嵌まるように構成されている。少なくとも1つの例では、第2の装填ユニット21130’の取り付け突起21242’(図45)は、取り付け突起21142よりも小さく、これと対応して、第2の装填ユニット21130’と共に使用するための第2のカートリッジ顎部の凹部は、凹部21052よりも小さい。誤り防止の形態を提供するために、第2のカートリッジ顎部の凹部は、装填ユニット21130の取り付け突起21142を受容するには小さすぎるために、その結果、第2のカートリッジ顎部は、装填ユニット21130に装着することができない。同様に、ここで図45を参照すると、カートリッジ顎部21250の凹部21052は、第2の装填ユニット21130’の取り付け突起21242’よりも大きく、これにより、カートリッジ顎部21250のクリップ21056は、取り付け突起21242’を凹部21052内に保持することができず、その結果、カートリッジ顎部21250を装填ユニット21130’に保持することができない。この場合、カートリッジ顎部21250と装填ユニット21130’との間の相互連結は、カートリッジ顎部21250が装填ユニット21130’と共に使用されるためには緩すぎるであろう。
上記の例では、装填ユニットの取り付け突起、ステープルカートリッジ顎部の凹部、及びステープルカートリッジ顎部を装填ユニットに保持するばねクリップは、ステープル留めアセンブリの両側で同じ構成を有する。他の例では、ステープル留めアセンブリの一方の側での取り付け突起、凹部、及び/又はばねクリップは、ステープル留めアセンブリの他方の側での取り付け突起、凹部、及び/又はばねクリップとは異なる。例えば、大きな取り付け突起、凹部、及びばねクリップがステープル留めアセンブリの一方の側に配設され、より小さな取り付け突起、凹部、及びばねクリップが他方の側に配設される。このような配置は、間違ったステープルカートリッジ顎部が装填ユニットに装着されることを防止するために利用可能な並び替えを増やすことができる。
上記の例では、装填ユニットの取り付け突起、ステープルカートリッジ顎部の凹部、及びばねクリップは、共通の横軸に対して整列される。他の例では、ステープル留めアセンブリの一方の側での取り付け突起、凹部、及び/又はばねクリップは、ステープル留めアセンブリの他方の側での取り付け突起、凹部、及び/又はばねクリップとは整列されない。別の言い方をすれば、一方の側は他方からオフセットされている。このような配置はまた、間違ったステープルカートリッジ顎部が装填ユニットに装着されることを防止するために利用可能な並び替えを増やすことができる。
上記に加えて、装填ユニットのキットであって、装填ユニットと共に使用することを意図されたカートリッジ顎部のみを装填ユニットに適切に装着することができるようにキットの各装填ユニットが構成されることができる、キットを提供できることが想定される。
ここで図47及び図48を参照すると、ステープルカートリッジ顎部21050は、カートリッジ顎部21050が装填ユニット21030に装着されると、装填ユニット21030のフレームにごく近接して位置付けられる近位肩部21058を備える。突起21042、凹部21052とクリップ21056がぴったりと嵌まっているために、カートリッジ顎部21050の肩部21058が、例えば発射部材21160の遠位前進を妨げないように、カートリッジ顎部21050は、定位置に保持される。より詳細には、肩部21058は、発射部材21160の第1のカム部材21162を妨げない。誤ったステープルカートリッジがカートリッジ顎部21050に装着された場合、状況によっては、誤ったカートリッジ顎部の近位肩部は、第1のカム部材の遠位前進を妨げ、その結果、発射部材21160が誤ったステープルカートリッジを用いて発射行程を行うことを防止することができる。ここで図49を参照すると、ステープルカートリッジ顎部21450は、装填ユニット21030と共に使用するためには誤ったステープルカートリッジ顎部である。ステープルカートリッジ顎部21450が装填ユニット21030に取り付けられていても、近位肩部21458は発射部材21060が遠位に進むことを防止する。
上記に加えて、ステープルカートリッジの顎部の近位肩部は、鋭角な又は急な角部を備えることができる。少なくとも1つのそのような例では、近位肩部は、例えば、面取り部又は食い付き部を備えない。
様々な例では、ステープルカートリッジ顎部の近位肩部は、ステープルカートリッジ顎部と対面するアンビル顎部との間にクランプされた組織が厚すぎる場合に、ステープル発射部材の遠位前進を妨害するように構成することができる。このような例では、ステープルカートリッジ顎部は、完全に閉鎖しないであろうし、ステープルカートリッジ顎部の近位肩部は、ステープル発射部材の前方に位置付けられるであろう。このような配置は、組織厚ロックアウトを備えるであろうが、このような配置はまた、ステープルカートリッジ顎部がそのクランプ位置にまだ移動していない場合には、組織クランプロックアウトとしても機能することができる。
上記に加えて又はその代わりに、誤ったステープルカートリッジ顎部が外科用器具システムに装着される場合に、発射ドライブがステープル発射行程を行うことを防止するために、外科用器具システムの電子的又はソフトウェアロックアウトを利用することができる。様々な例では、上述のように、顎部検出回路の一部は、ステープルカートリッジ顎部を通って延びることができ、少なくとも1つの例では、外科用器具システムの制御装置は、ステープルカートリッジ顎部を通って延びる顎部検出回路の一部を評価し、外科用器具システム顎部に装着されたステープルカートリッジが外科用器具システムで使用するために適切なステープルカートリッジ顎部であるかどうかを判定するように構成することができる。少なくとも1つの例では、第1のステープルカートリッジ顎部のクリップ21056は、例えば、第2のステープルカートリッジ顎部のクリップ21056とは異なる、抵抗又はインピーダンスなどの、検出可能に異なる電気的特性を有する。
図22、図26、及び図28を再度参照すると、カートリッジ顎部取り外しツール21090を用いて、カートリッジ顎部を装填ユニットから取り外すことができる。米国特許出願公開第2012/0286021号は、カートリッジ取り外しツールをより詳細に論じている。
交換可能なステープルカートリッジアセンブリを有する外科用ステープル留め器具と共にロックアウトシステムを使用することが望ましい。例えば、使用者がステープルカートリッジをそのようなロックアウトシステムを有しない器具内へ設置することを忘れた場合、外科用器具の発射部材を用いて、患者の組織をステープル留めすることなく組織を切断する可能性がある。このような状況は望ましくない。更に別の例では、使用者が使用済み、又は部分的に使用済みのステープルカートリッジを器具内に設置し、その器具にロックアウトシステムがない場合、外科用器具の発射部材は、同様に患者の組織を切断するが、ステープル留めせず、又はただ不十分にステープル留めするであろう。このような状況もまた望ましくない。その結果、発射部材を自動的にロックアウトして、発射部材がエンドエフェクタの内部で進むことを防止することができる外科用器具が望ましい。
ここで図50及び図51を参照すると、欠落カートリッジと使用済みカートリッジロックアウトシステムとを備える外科用器具システム25100が図示されている。システム25100は、発射部材25110、ステープルカートリッジアセンブリ25120、及びアンビル顎部25130を備える。発射部材25110は、外科用器具システム25100のエンドエフェクタ部分を通って進むと、組織を切断するように構成された遠位提示切断部25111を備える。発射部材25110は、スレッド25121をステープルカートリッジ25120を通って長手方向に進ませることによって、複数のステープルをステープルカートリッジアセンブリ25120からアンビル顎部25130に向かって展開するように構成されている。スレッド25121は、ステープル発射行程中に、近位の未発射位置から遠位の完全発射位置まで移動可能である。ステープル発射行程が完了した後、発射部材25110が後退する。スレッド25121は、発射部材25110と共に後退することはない。しかしながら、スレッド25121が少なくとも部分的に後退する実施形態が想定される。
外科用器具システム25100は、ロックアウト部材25140を更に備える。ロックアウト部材25140は、カートリッジが外科用器具システム25110内に存在しないか、又は使用済み、若しくは部分的に使用済みのカートリッジが外科用器具システム25100内に存在する場合に、発射部材25100がステープル発射行程を通して進むのを防止するように構成されている。ロックアウト部材25140は、システム25100のフレーム部分のスパインピン25101に枢動可能に取り付けられた近位部分25141を備える。ロックアウト部材25140は、発射部材25110を捕捉するように構成されたロック面、又は肩部25142と、偏向可能な部分25143とを更に備える。ロックアウト部材25140は、ステープルカートリッジアセンブリがシステム25100内に設置されると、ロック位置(図50)とロック解除位置(図51)との間を移動可能、又は偏向可能である。ロックアウト部材25140は、以下により詳細に論じられるように、ステープルカートリッジアセンブリがシステム25100内に設置されていないと、ロック位置にばね付勢される。これもまた以下により詳細に論じられるように、使用済み、又は部分的に使用済みのステープルカートリッジアセンブリがシステム25100内に設置されると、ロックアウト部材25140はまた、ロック位置にばね付勢される。
図50に図示するように、ロックアウト部材25140がロック位置にあるとき、発射部材25110上に取り付けられた発射部材ピン25113は、発射部材25110が遠位に進むのを防止するロックアウト部材25140のロック面25142に当接するように構成されている。ロックアウト部材25140をロック位置からロック解除位置まで移動させるために、使用されていない発射準備ができているステープルカートリッジアセンブリは、システム25100内に適切に設置される必要がある。より具体的には、使用されていない発射準備ができているステープルカートリッジアセンブリのスレッド25121は、その近位の未発射位置にあり、そして、このようなステープルカートリッジアセンブリが、システム25100に設置されると、スレッド25121は、偏向可能な部分25143をそのロック解除位置に向かって下向きに偏向させるか、又は屈曲させる。図51を参照し、ロックアウト部材25140がそのロック解除位置にあると、発射部材ピン25113はロック面25142を越えて進むことができ、これにより、発射部材25110が遠位に進んで、発射行程中にステープを展開し、かつ組織を切断することを可能にする。
図50及び図51で分かるように、ロックアウト部材25140がそのロック位置にあると、発射部材25110のいくらかの長手方向移動が可能にされる。ロックアウト部材25140がそのロック位置にある場合の長手方向移動の自由度は、発射部材25110が遠位に進んでシステム25100の顎部を閉鎖し、かつ近位に移動して顎部が再開放されることを防止することを可能にする。システム25100の顎部を操作することは、例えば、ステープルカートリッジを装填及び/又は装填解除するために必要であり得る。
上述したように、スレッド25121は、発射行程後に発射部材25110が後退しても、発射部材25110と一緒には戻らない。発射部材25110が後退すると、発射部材ピン25113は、偏向可能な部分25143をそのロック解除位置まで偏向、又は屈曲させて、ピン25113がロック面25142を通ってホーム位置に戻ることを可能にする。一旦ピン25113がロック面25142を過ぎて後退すると、ロックアウト部材25140がそのロック位置に撥ね戻るか、又は戻り、システム25100内に設置された使用済みカートリッジを用いて繰り返し発射することを防止する。発射部材25110は、システム25100の顎部が次いでステープル留めされた組織からクランプ解除され得るように更にもっと後退し得る。
ここで図52~図54を参照すると、別の外科用器具システム25200が図示されている。システム25200は、他のタイプの欠落カートリッジと使用済みカートリッジロックアウト配置とを含む。システム25200は、発射部材25210と、ステープルカートリッジアセンブリ25220とを備える。発射部材25210は、システム25200を通って進むと組織を切断するように構成された遠位提示切断部25211を備える。発射部材は、スレッド25221をステープルカートリッジ25220を通って長手方向に進ませることによって、複数のステープルをステープルカートリッジアセンブリ25220から展開するように構成されている。スレッド25221は、ステープル発射行程中に、近位の未発射位置から遠位の完全発射位置まで移動可能である。スレッド25221は、発射部材25210と共に後退することはないが、スレッド25221が少なくとも部分的に後退する実施形態が想定される。
外科用器具システム25200は、ロックアウト部材25240を更に備える。ロックアウト部材25240は、カートリッジがシステム25200内に存在しないか、又は使用済み若しくは部分的に使用済みのカートリッジがシステム25200内に存在する場合に、発射部材25210がステープル発射行程を通して進むのを防止するように構成されている。ロックアウト部材25240は、システム25200の第1のスパインピン25201に回転可能に取り付けられた第1の部分、又は近位の部分25241を含む。スパインピン25201は、例えば、システム25200のシャフトフレーム、又はスパインから延びてもよい。ロックアウト部材25240は、第2の部分25242、第3の部分、又は捕捉部分25243、及び第4の部分、又は遠位部分25245を更に備える。ロックアウト部材25240は、ロック位置(図52及び図54)とロック解除位置(図53)との間を移動可能である。ロックアウト部材25240は、ステープルカートリッジアセンブリがシステム25200内に適切に設置されていないと、ロック位置にばね付勢される。ロックアウト部材25240はまた、使用済み、又は部分的に使用済みのステープルカートリッジアセンブリがシステム25200内に設置されると、ロック位置に付勢される。
図52に図示するように、ロックアウト部材25240がロック位置にあるとき、発射部材25210上に取り付けられた発射部材ピン25213は、ロックアウト部材25240のロック面、又は肩部25244に当接するように構成されている。ロック面25244の結果、発射部材25210の遠位前進は、この位置を越えて妨害される。ロックアウト部材25240をそのロック位置からそのロック解除位置まで移動させるために、未使用の発射準備ができているステープルカートリッジアセンブリが、システム25200内に設置される必要がある。未使用の、発射準備ができているステープルカートリッジアセンブリは、スレッド25221を近位の未発射位置に備える。
スレッド25221は磁石25226を備え、その一方の極「P1」がロックアウト部材25240の遠位部分25245に向けられ、他方の極「P2」がロックアウト部材25240の遠位部分25245から離れる方向に向けられている。ロックアウト部材25240の遠位部分25245は、その上に配設された磁石25246を含む。磁石25246は、極「P1」を、スレッド磁石25226の極「P1」と同様に、かつ他方の極「P2」を、スレッド磁石25226から離れる方向に向けられている。磁石25226の極P1と磁石25246の極P1とは、互いに反発する。この関係は、スレッド25221がその近位の未発射位置にあるとき(図53)、浮揚効果を作り出し、この浮揚効果は、ロック部材25240をそのロック解除位置に上向きに押すか、又は反発して、ロック面25244を発射部材25210のピン25213から離れる方向に持ち上げて、ピン25213がロック面25142を越えて進むことを可能にする。発射部材25210は、次いで、遠位に進んで、ステープルを展開し、発射行程中に組織を切断することができる。
発射部材25210が発射行程後に後退するとピン25213が遠位部25245の角度をなす面に接触して遠位部25245を押すように構成されており、その結果、ロックアウト部材25240がそのロック解除位置に向けられ、ホーム位置に戻るとピン25213がロック面25244を通過することを可能にする。一旦ピン25213がロック面25244を通過すると、ロックアウト部材25240がそのロック位置に撥ね戻るか、又は戻り、システム25100内に設置された使用済みカートリッジを用いて発射行程が繰り返されることを防止する。
図50及び図51に図示したシステム25100と同様に、ロックアウト部材25240は、発射部材25210が距離「y」の範囲内で移動することを可能にし、発射部材25210が、クランプ及びクランプ解除機能に依存するとき、顎部のクランプ及びクランプ解除を可能にするように構成されている。ピン25213、したがって発射部材25210は、ステープルカートリッジがシステム25100から欠落している状態及び/又は使用済みステープルカートリッジがシステム25100内に位置付けられている状態であっても、ロックアウト部材25240の捕捉部分25243内を近位及び遠位に移動することができる。
図55~図60に別の外科用器具システム25300を示す。システム25300は、カートリッジがシステム25300内に設置されていないと、システム25300が、ロックアウトされるように構成されている別のタイプのロックアウト配置を備える。本システムは、使用済み、又は部分的に使用済みの、カートリッジがシステム25300内に設置されるとロックアウトされるように更に構成されている。システム25300は、発射部材25310と、ステープルカートリッジアセンブリ25320とを備える。発射部材25310は、システム25300を通って進むと、組織を切断するように構成された遠位提示切断部25311を備える。発射部材25310は、スレッド25330(図56)をステープルカートリッジ25320を通って長手方向に進ませることによって、複数のステープルをステープルカートリッジアセンブリ25320から展開するように構成されている。スレッド25330は、発射行程中に、近位の未発射位置から遠位の完全発射位置までの間を移動可能である。様々な例では、スレッド25230は、発射部材25310と共に後退することはないが、スレッド25230が少なくとも部分的に後退する実施形態が想定される。
外科用器具システム25300は、ロックアウト部材25340を更に備える。ロックアウト部材25340は、カートリッジがシステム25300内に存在しないか、又は使用済み若しくは部分的に使用済みのカートリッジがシステム25300内に存在する場合に、発射部材25310がステープル発射行程を通して進むのを防止するように構成されている。ロックアウト部材25340は、多くの点でロックアウト部材25140、25240と類似している。図58~図60を参照すると、ロックアウト部材25340は、システム25300の第1のスパインピン25301に回転可能に取り付けられた第1の部分、又は近位の部分25341を含む。あるいは、近位部分25341は、システム25300のスパイン25301に固定的に取り付け可能である。ロックアウト部材25340は、第2の部分25342、第3の部分、又は捕捉部分25343、及び第4の部分、又は遠位部分25345を更に備える。ロックアウト部材25340は、ロック位置(図58及び図60)とロック解除位置(図59)との間を移動可能である。ロックアウト部材25340は、ステープルカートリッジアセンブリがシステム25300内に設置されていないと、そのロック位置にばね付勢される。ロックアウト部材25340はまた、使用済み、又は部分的に使用済みのステープルカートリッジアセンブリがシステム25300内に設置されると、そのロック位置に付勢される。
ステープルカートリッジアセンブリ25320は、スレッド25330と、ステープル発射行程中のスレッド25330のランプ25330A、25330B、25330C、及び25330Dによる駆動の際にステープルを排出するように構成された複数のドライバ25328とを含む。ステープルカートリッジアセンブリ25320は、そのステープル発射行程中にスレッド25330が遠位に進むと、スレッド25330によって未使用位置と使用済み位置との間を移動可能な制御部材を更に備える。制御部材は、ステープルカートリッジ25320が外科用器具システム25300内に装填されるときには未使用位置にあり、未使用のステープルカートリッジアセンブリ25320が外科用器具システム25300内に装填されると、ロックアウト部材25340をそのロック位置からそのロック解除位置まで移動させるように構成されている。近位ドライバ25325の第1の構成を図55及び図57に示す。近位ドライバ25325は、ドライバ楔部分25326と、磁石部分25327とを備える。近位ドライバ25325がその未使用位置にあり、かつスレッド25330がその未発射位置(図59)にあるとき、ドライバ楔部分25326は、スレッドノッチ25331内に位置付けられており、磁石部分25327は、遠位部分25327を引き付けて、ロックアウト部材25340をそのロック解除位置まで移動させるか、又は持ち上げるために遠位部分25327に十分に近接している。
同様な近位ドライバ構成が、図59及び図60に示されている。近位ドライバ25325’は、ドライバ楔部分25326’と、磁石部分25327’とを備える。近位ドライバ25325’の楔部25326’は、近位ドライバ25325’の面上に位置付けられている。近位ドライバ25325’がその未使用位置にあり、かつスレッド25330がその未発射位置(図59)にあるとき、ドライバ楔部分25326’は、スレッドノッチ25331内に位置付けられており、磁石部分25327’は、遠位部分25327’を引き付けて、ロックアウト部材25340をそのロック解除位置まで移動させるために遠位部分25327’に十分に近接している。ドライバ楔部分25326’がスレッドノッチ25331内に位置するとき、磁気部分25327’はロックアウト部材25340をそのロック解除位置に保持するように構成されている。スレッド25330がその未発射位置から遠位方向に進むと、スレッド25330は、ドライバ楔部分25326’が駆動されスレッドノッチ25331から出るように、近位ドライバ25325’を駆動する。その結果、磁石部分25327’は、ロックアウト部材をそのロック解除位置に保持するためにロックアウト部材25340にもはや十分に近接することはなくなり、したがって、ロックアウト部材は、そのロックアウト部材は、そのロック位置(図60)にばね付勢される。データム「D」はスレッド25330の上面として定義され、楔部分25326’の底部がデータムDと整列するか、又はデータムDの上にあるとき、遠位部分25345と磁性部分25327’との間の磁性関係は、ロックアウト部材25340をそのロック解除位置に保持するには不十分であり、その結果、ロックアウト部材25340を放出する。
一旦ロックアウト部材25340がそのロック位置に放出され(図60)、かつ設置されたカートリッジアセンブリ25320が少なくとも部分的に使用されると(図60)、システム25300は、同じカートリッジアセンブリ25320を再発射することが防止される。発射部材25310が後退すると、ロックアウトピン25312が遠位部分の下に乗り上げ、ロックアウトピン25312が捕捉部分25343に達するまで、ロックアウト部材25340を一時的に邪魔にならないように退かす。ロックアウトピン25312が捕捉部分25343に達すると、ロックアウト部材25340がそのロック位置に撥ね戻るか、又は戻る。磁性部分25327’は、その使用位置にあるとき、ロックアウト部材25340をそのロック解除位置に引き込むことはしない。様々な例では、近位ドライバ25325’は、スレッド25330によって近位ドライバ25325’がその使用済み位置に移動されると、ステープルカートリッジアセンブリ25320に圧入的に係合し、近位ドライバ25325’がその未使用位置に向かって落ちるのを防止することができる。このような配置は、ロックアウト部材25340が誤ってロック解除されることを防止し得る。使用済みカートリッジアセンブリに加えて、カートリッジがシステム25300内に設置されていないことで、ロックアウト部材をそのロック位置に付勢する。単に近位ドライバが全く不在の状態が、ロックアウト部材25340がそのロック解除位置に移動することを防止する。
制御部材25325、25325’は、スレッド25330によって駆動されるため、ドライバと称することができるが、これらは、ステープルを駆動しない。このように、制御部材25325、25325’は、「擬似」ドライバを構成する。とはいえ、ステープルカートリッジアセンブリの最近位のステープルドライバが、制御部材として使用され得ることが企図される。
図61~図63に別の外科用器具システムを図示している。システム25400は、ステープルカートリッジアセンブリ25410、ロックアウト回路システム25420、及びロックアウト部材25430を備える。ロックアウト部材25440は、システム25400のスパイン部分25401に固定的に取り付けられている。ロックアウト部材25430は、例えばばね部材を更に備え、そのロック位置に向けて付勢されている(図63)。ロックアウト部材25430がそのロック位置にあるとき、ロックアウト部材25430のフック部分25431は、外科用器具又は臨床医が未使用のステープルカートリッジアセンブリをシステム25400内に設置することなく、発射部材がロックアウト部材25440を越えて進ませようとする場合に、発射部材を捕捉するように構成されている。
ステープル発射行程中に発射部材がステープルカートリッジアセンブリ25410を通して進むことができるように、ロックアウト部材25440をそのロック解除位置に移動させるために、電磁石25421が用いられる。電磁石25421は、システム25400のスパイン部分25401上に配設されているが、システム25400内の任意の場所に配設されてもよい。導電体は、電磁石25421に通電するために、例えば、スパイン部分25401に沿ってシステム25400内に位置付けられている。電磁石25421及びその電源を包含するロックアウト回路システム25420は、ステープルカートリッジアセンブリ25410を通って延びている。以下に議論されるように、回路25420が完成するか、又は閉じられると、電磁石25421に通電される。回路が完成していないか、又は開いていると、電磁石25421は通電されない。また以下に議論されるように、システム25400内の使用済み、又は部分使用済みのカートリッジの存在は、回路25420が開いている場合のシナリオである。システム25400内のカートリッジの不在は、回路25420が開いている場合の別のシナリオである。
ロックアウト回路システム25420は、電磁石25421からシステム25400内に位置付けられた一対の電気接点25423まで延びる導電体25422を備える。電気接点25423は、例えば、ステープルカートリッジアセンブリ25410を受容するチャネル部分などの、システム25400の顎部内に位置付けられている。ステープルカートリッジアセンブリ25410は、ステープルカートリッジアセンブリ25410が顎部のチャネル部分に完全に着座したときに、接点25423に係合するように構成された導電体脚部25425を更に備える。導電体脚部25425は、ステープルカートリッジアセンブリ25410内に画定された電気トレース25424の一部である。導電体脚部25425は、カートリッジアセンブリ25410の近位面25412上に配設されている。また、ステープルカートリッジアセンブリ25410のスロット25411を横切って延びる電気トレース25424の切断可能部分25426も近位面25412上に配設されている。発射部材の切断縁部は、発射部材のステープル発射行程中に、切断可能部分25426を切断するか、又は切開するように構成されている。
上記に加えて、カートリッジアセンブリが設置され、かつまだ使用されていないと、切断可能部分25426は切断されず、ロックアウト回路25420は完成しているか、又は閉じられている。ロックアウト回路25420が完成すると(図62)、電磁石25421は、ロックアウト部材25430をロック解除位置に付勢する電力を受け取り、これにより発射部材を通過させる。発射部材の発射行程中に切断可能部分25426が切断されるか、又は切られた後に、外科用器具は、不完全な回路を検出する。不完全な、又は開いた回路は、ステープルカートリッジアセンブリ25410が誤った構成であることを示す。これは、システム25400内に使用済み、又は部分的に使用済みのカートリッジが設置されているか、又はカートリッジが設置されていないことに起因し得る。回路25420が不完全であるとき(図63)、例えば、誤った構成にあるとき、電磁石25421は、電力を失い、ロックアウト部材25430をそのロック位置(図63)に放出する。
使用済みのステープルカートリッジアセンブリ25410が外科用器具システム25400から取り外されると、ロックアウト回路25420は開状態を維持し、電磁石25421が非通電状態を維持する。未使用のステープルカートリッジアセンブリ25410がシステム25400に完全に着座すると、ロックアウト回路25420が再び閉じられ、電磁石25421が再通電されてロックアウト部材25430をロック解除する。特に、ステープルカートリッジアセンブリ25410がシステム25400に完全に着座していない場合には、脚部25425が接点25423に係合しないであろうし、ロックアウト回路25420は開放された非通電状態を維持するであろう。
図64及び図65に別の外科用器具システム25500が示されている。システム25500は、未発射位置と発射された位置との間を移動可能なスレッド25510を含むステープルカートリッジ25501を備える。発射部材25503は、スレッド25510を、その未発射位置からその発射された位置まで移動させて、カートリッジ25501内に格納された複数のステープル(図示せず)をランプ25511を介して展開するように構成されている。システム25500は、外科用器具及び/又はシステム25500の使用者に、システム25500内に設置されたカートリッジが使用済みであるか、若しくは部分的に使用済みであるかどうか、又はシステム25500内に設置されたカートリッジが、未使用であり、かつ発射の準備ができているかどうかを示すように構成されている回路25520を更に備える。スレッド25510がその未発射位置にあれば、スレッド25510は、回路25520を完成させ、スレッド25510がその発射位置か、又は部分的発射位置にあれば、スレッド25510は、回路25520を完成させず、回路25520は開いた状態にある。
ロックアウト回路25520は、例えば外科用器具ハンドルと電気的に連通する一対の導電体25521と、ステープルカートリッジ25501を支持するように構成された外科用器具システム25500の顎部分内に位置付けられた一対の電気接点25522とを含む。電気接点25522は、ステープルカートリッジ25501がシステム25500内に完全に着座し、かつスレッド25510がその未発射位置(図65)にあると、スレッド25510の近位面25512上に配設された対応するパッド、又は接点25523が、電気接点25522と接触するように位置付けられている。テザー部分、又は導電体25524は、接点25523に接続するか、又は電気的に連結して、スレッド25510の近位中面25513に取り付けられている。接点25522は、近位面25512に加えてスレッドの底面にまで延びる。スレッド25510が、その未発射位置にあるとき、接点25523は、ロックアウト回路25520に係合し、このロックアウト回路25520は完成されて、カートリッジが未発射で、発射準備ができていることを示す。ロックアウト回路25520が不完全なときには、例えば本明細書に開示されたものなどのソフトウェア及び/又は機械的特徴部を用いて外科用器具をロックすることができる。少なくとも1つの例では、ロックアウト回路25520は、外科用器具システム255500の制御装置と信号通信しており、この制御装置は、ロックアウト回路25520が閉状態にあれば、発射ドライブの電動モータに電力を供給し、ロックアウト回路25520が開状態にあれば、電力が電動モータに供給されることを防止する。
システム25600の発射部材のロックアウト配置を図66~図70に図示している。システム25600は、発射部材25610、ロックアウト25620、及びシャフトスパイン25601を備える。シャフトスパイン25601は、ロックアウト25620及び発射部材25610を収容する。発射部材25610は、発射部材25610のステープル発射行程中に、組織を切開するように構成された遠位提示切断縁部25611を備える。ロックアウト25620は、ロックアウト25620が起動され、発射部材25610がそれにより通過できるようにされると、発射部材25610を捕捉するように構成されている。上記に加えて、ロックアウト25620は、未使用のステープルカートリッジがシステム25600内に位置付けられていないと、システム25600の制御装置によって起動され得る。
ロックアウト25620は、ソレノイド25621と、第1のリンク25623及び第2のリンク25624を含む機械的連結部とを備える。リンク25623、25624は、枢軸25622において取り付けられている。ソレノイド25621は、ソレノイド25621が枢軸25622の近くの連結部に力を加えることができるようにスパイン25601内に位置付けられている。ロックアウト25620は、図66及び図67では、その付勢されたロック位置で図示されている。ロックアウト25620は、第2のリンク25624の端部において枢動可能に連結されたロック本体、又はカムプレート25625を更に備える。図66及び図67に示すように、ソレノイド25621が作動していない構成では、カムプレート25625は、ナイフバンド窓25612内に付勢されて、発射部材25610を捕捉する。
様々な例では、発射部材25610には複数の窓が設けられている。他の窓、窓25614などは、他の近位面を備えてもよい。窓25614は、作動の最中に発射部材25610をロックするための中間ロックアウトとして作用することができる。例えばナイフ結合などの事象は、ソレノイド25621をトリガしてロックアウト25620をそのロック位置に解放し、発射部材25610の更なる作動を防止することができる。様々な例では、発射部材25610内の窓の遠位面は、発射部材25610を近位に後退させたときに、発射部材25610が近位に移動するにつれて、カムプレート25625が遠位面を滑走して発射部材25610の係止を防止し得るように構成されてもよい。他の例では、発射部材25610が近位方向に移動するにつれて発射部材25610を係止することが望ましい場合がある。
場合によっては、ロックアウトは、一方向の移動を可能にするが、別の方向の移動を防止するように構成することができる。例えば、発射部材25610の遠位移動がロックアウトされたときには、発射部材25610の僅かな後退が望ましい場合がある。このような場合に近位に後退されると、発射部材25610を結束させる領域内の組織は、自然と減圧され、組織を減圧させるための規定時間経過後に、ソレノイド25621が作動してロックアウト25620をそのロック解除位置(図68及び図69)に移動させて、その結果、発射部材25610が遠位方向に再び前進することを可能にすることができる。
図68~図70は、そのロック解除位置にあるロックアウト25620を示している。図66及び図67を図68~図70と比較すると、作動時には、ソレノイド25621が機械的連結部を同一線上構成に移動させ、カムプレート25625が窓25612から出るよう摺動させるか、又は付勢して、発射部材25610をロック解除することができる。ソレノイド25621が機械的連結部を移動させるにつれてカムプレート25625を誘導するために、スライダ支持体25603がスパイン25601内に設けられている。少なくとも1つの例では、スライダ支持体25603は、カムプレート25625の動きを、例えば線形経路に制御する。
ある特定の状況では発射部材が遠位に進むことを防止するように構成されたロックアウトを備える様々な実施形態が本明細書に開示される。多くの例では、ロックアウトは、発射部材の遠位前進を妨害するのに十分過ぎる。場合によっては、発射部材の遠位前進を妨害するように構成された複数のロックアウトを有することが望ましい場合がある。このような場合には、一次ロックアウト及び二次ロックアウトが発射部材の遠位前進を妨害することができる。以下により詳細に記載されるように、二次ロックアウトは、一次ロックアウトが作動される結果として作動することができる。例えば、一次ロックアウトは、ステープルカートリッジ顎部が装填ユニットから欠落しているために、ステープルカートリッジ顎部が装填ユニットに不適切に装着されているために、及び/又はステープルカートリッジ顎部が、予め少なくとも部分的に発射されているために発射部材の遠位前進を妨害することができ、そして発射部材の遠位変位が一次ロックアウトによって妨げられると、二次ロックアウトは、発射部材の遠位前進の妨害において一次ロックアウトを補助するために作動することができる。
ここで図82及び図83を参照すると、装填ユニットは、シャフト21730と、シャフト21730を通って延びる発射部材システムとを備える。発射部材システムは、第1の、又は近位の発射部材21760と、第2の、又は遠位の発射部材21762とを備える。発射部材システムのステープル発射行程中に、近位発射部材21760は、例えば、電動モータ及び/又は手動クランクによって遠位に押される。同様に、遠位発射部材21762は、近位発射部材21760によって遠位に押される。発射部材システムは、近位発射部材21760と遠位発射部材21762との中間に位置付けられたロックアウト21780を更に備える。ロックアウト21780は、ステープル発射行程中に近位発射部材21760から遠位発射部材21762まで発射力を伝達するように構成されている。ステープル発射行程中に、ロックアウト21780を介して伝達される力が予想される発射力を超え、及び/又は所定の閾値を超える場合には、図83に例示されるように、かつ以下により詳細に更に記載されるように、ロックアウト21780は、ロック構成に移動する。
ロックアウト21780は、枢軸21784において近位発射部材21760に枢動可能に取り付けられたロックアーム21782を備える。ロックアーム21782は、発射部材21762の近位端部上に画定された駆動面21768に当接するように、かつ発射部材21762を遠位に押すように構成されている。少なくとも1つの例では、駆動面21768は、例えば円錐面を形成する。ロックアウト21780は、ロックアウトアーム21785をロック解除構成に向かって、図82に示すように、駆動面21768に対して、内側に付勢するように構成された付勢部材、又はばね21782を更に備える。各ロックアーム21782は、それから延びるピン21785を備え、ピンは、これにばね21783の端部を取り付けるように構成されている。ロックアウト21780が、上記に加えてロック構成に移動すると、ロックアーム21782は、駆動面21768に対して摺動し、外向きに傾くか、又は回転して、シャフト21730に係合する。シャフト21730は、ロックアーム21782によって係合され、近位発射部材21760が遠位に進むことを防止する、その中に画定された歯21781のラックを備える。
上記に加えて、ロックアーム21782が外向きに変位されると、ばね21785は弾性的に引き伸ばされる。ばね21785の剛性は、近位発射部材21760から遠位発射部材21762まで伝達される力が閾値力未満であると、ばね21785が、駆動面21768に対してロックアーム21782をそれらのロック解除構成に保持することができ、近位発射部材21760から遠位発射部材21762まで伝達される力が閾値力を超えると、ロックアーム21782を更に外向きに変位させることができるように選択される。近位発射部材21760と遠位発射部材21762との間を伝達される力は、発射システムがステープルをステープルカートリッジから発射しているときは閾値力未満であり、遠位発射部材21760が、例えば欠落カートリッジ及び/又は使用済みカートリッジロックアウトによって妨害されているときは閾値力を超える。このような場合、ロックアウト21780は、別のロックアウトがステープル発射システムの前進を妨害することに応答して展開される。別の言い方をすれば、ロックアウト21780は、一次ロックアウトと連携してステープル発射システムの前進を妨害するための二次ロックアウトを備えることができる。
様々な例では、上記に加えて、ロックアウト21780は、ステープル発射システムに過負荷保護を提供することができる。例えば、ステープル発射システムは、発射行程中に詰まってしまう場合があり、そのため、ロックアウト21780は、ステープル発射行程を停止させるように展開することができる。このような例では、ロックアウト21780は、発射力、又は発射力の少なくとも一部を、ステープルカートリッジの代わりにシャフト21730に伝達することができる。その結果、ロックアウト21780は、発射システム及び/又はステープルカートリッジが損傷するか、又は少なくとも更に損傷することを防止することができる。このような例では、ロックアウト21780は、ステープル留めアセンブリの所定のロックアウト以外の状態に応じて展開される。図82及び図83を再度参照すると、歯ラック21781は、ロックアウト21780が歯ラック21781に発射行程中のいかなる時点でも係合することができるように、ステープル発射システムの発射行程と同じ長さであるか、又はそれよりも長い。
近位発射部材21760から遠位発射部材21762まで伝達される力が閾値力未満に低下するとき、ばね21785は、ロックアーム21782をそれらのロック解除構成に弾性的に戻し、遠位発射部材21762の駆動面21768に係合させることができる。このような時点で、第2のロックアウト21780を作動させる状態が弱められている場合、発射行程を終了させることができる。そうでなければ、近位発射部材21760を後退させてもよい。
ここで図92~図95を参照すると、装填ユニットは、シャフト24530と、シャフト24530を通って延びるステープル発射システムとを備える。ステープル発射システムは、近位発射部材24560と、遠位発射部材24562とを備える。ステープル発射システムのステープル発射行程中に、近位発射部材24560は、例えば、電動モータ及び/又は手動クランクによって遠位に押される。同様に、遠位発射部材24562は、近位発射部材24560によって遠位に押される。ステープル発射システムは、近位発射部材24560と遠位発射部材24562との中間に位置付けられたロックアウト24580を更に備える。ロックアウト24580は、ステープル発射行程中に近位発射部材24560から遠位発射部材24562まで発射力を伝達するように構成されている。ステープル発射行程中に、ロックアウト24580を介して伝達される力が予想される発射力を超え、及び/又は所定の閾値を超える場合には、図94及び図95に図示するように、ロックアウト24580は、ロック構成に移動する。
主に図93及び図95を参照すると、ロックアウト24580は、遠位発射部材24562の一部の周りに延びる、例えば、実質的にC字状構成を備える。ロックアウト24580は、図92及び図93に図示するように、ロックアウト24580がその非作動構成にあるか、又はロック解除構成にあると、遠位発射部材24562を把持するロックアーム24584を備える。ロックアウト24580は、ステープル発射システムのステープル発射行程中に近位発射部材24560が遠位に駆動されると、近位発射部材24560によって接触される駆動タブ24582を更に備える。ロックアウト24580が近位発射部材24560によって遠位に押されると、ロックアウト24580は遠位発射部材24562上に画定された駆動面24564に当接して、遠位発射部材24562を遠位に押す。その結果、ロックアウト24580は、押圧力を近位発射部材24560から、ロックアーム24584を通って、駆動面24564まで伝達させる。
主に図92を参照すると、駆動タブ24582はロックアーム24584と同一平面上にはなく、むしろ、駆動タブ24582は、ロックアーム24584によって画定された平面から横方向に延びている。より詳細には、駆動タブ24582は、少なくともロックアウト24584が非作動構成にあるときにロックアーム24580から転倒された上昇部分を含む。ロックアウト24580は、ロックアウト24580を介して伝達される押圧力が閾値力未満である限り、その非作動構成に維持されるように構成されている。発射行程を完了させるために必要な押圧力は、この閾値力よりも低い。ロックアウト24580を通して伝達された押圧力が閾値力を超えた場合には、図94及び図95に示すように、ロックアウト24580はその作動された構成に圧潰する。遠位発射部材24562が、例えばステープルカートリッジ内の欠落カートリッジ及び/又は使用済みのカートリッジのロックアウトに当接すると、押圧力は閾値力を超え得る。
図94及び図95を再度参照すると、ロックアウト24580がその作動構成に移動すると、ロックアーム24584は、径方向外向きに広がって、シャフト24530に係合する。少なくとも1つの例では、シャフト24530は、ロックアーム24584を受容するように構成されている、その中に画定された凹部24534を備えることができる。凹部24534は、発射システムの遠位前進が、欠落カートリッジ及び/又は使用済みカートリッジのロックアウトによって妨害されると、ロックアーム24584が凹部24534と整列するようにシャフト24530内で画定されている。一旦ロックアーム24584が凹部24534内にあると、ロックアウト24580はまた、発射システムの遠位前進を妨害し得る。様々な例では、凹部24534は、発射駆動装置の切断部材が組織を切開する前に発射部材24560を停止させるように位置付けられ、かつ配置される。近位発射部材24560が後退し、ロックアウト24580に加えられる押圧負荷が閾値未満に低下すると、ロックアウト24580は、その非作動構成に弾性的に戻ることができる。このような時点で、発射システムがそのステープル発射行程を通して遠位に進むことができるように、未使用のカートリッジを装填ユニット内に配置させて、欠落カートリッジ及び/又は使用済みのカートリッジのロックアウトに打ち勝つことができる。しかしながら、いずれかの時点でも、近位発射部材24560を後退させて遠位発射部材24562を後退させることができる。
上記のロックアウトの閾値力は、ステープル発射システムがあまりに急速に加速される場合に作動され得る。別の言い方をすれば、ステープル発射システムにおける加速度スパイクは、ロックアウトにステープル発射システムを停止させるロックアウトの閾値力を超える力スパイクを引き起こし得る。このような例は、例えば、ステープル発射システムに機械的に連結した発射トリガが、あまりに急激に圧搾される場合、及び/又は電力供給がステープル発射システムの電動モータに急激に印加される場合に起こり得る。少なくとも1つの例では、加速度スパイクは、例えば電動モータに印加される電力が不適切に変調される場合及び/又はモータ制御装置にソフトウェア障害が発生した場合に起こり得る。このような加速度スパイク及び力スパイクは、典型的には一過性であり、一旦ステープル発射システムを通って伝達される力が閾値力未満に低下すれば、発射行程を完了させることができる。
図84を参照すると、ステープル留めアセンブリは、シャフト21830と、それを貫通して延びる発射部材21860とを備える。ステープル留めアセンブリは、ロックアウトシステム21880を更に備える。ロックアウトシステム21880は、枢軸21884を中心にステープル発射部材21860に回転可能に取り付けられたロックアーム21882を備える。各ロックアーム21882は、図84に実線で示されている非作動位置と、図84に仮想線で示されている作動位置との間を回転可能である。ロックアウトシステム21880は、ロックアーム21882をそれらの非作動位置に付勢するように構成されたステープル発射部材21860に取り付けられた片持ち式ばね21885を更に備える。ステープル留めアセンブリは、発射部材21860が遠位に移動されたとき、シャフト21830のハウジングに対して摺動又は引きずるように構成されている発射部材21860に取り付けられたアクチュエータ21862を更に備える。発射部材21860があまりに急激に、又は閾値レベルを超えて加速されると、アクチュエータ21862とシャフト21830との間の抗力がアクチュエータ21862を遅くさせるか、又はアクチュエータ21862を把持し、発射部材21860をアクチュエータ21862に対して摺動させることになる。このような例では、アクチュエータ21862と発射部材21860との間の相対的移動が、ロックアーム21882を外向きに駆動させて、シャフト21830内に画定された歯21881のラックに係合させてステープル発射システムの遠位前進を停止させるか、妨げるか、又は遅くさせる。
ここで図85を参照すると、ステープル留めアセンブリは、シャフト21930と、シャフト21930内で並進するように構成された発射部材21960とを備える。ステープル留めアセンブリは、枢軸21984を中心にステープル発射部材21960に回転可能に取り付けられたロックアーム21982を含むロックアウトシステム21980を更に備える。ロックアーム21982は、図85に実線で示されている非作動位置と、図85に仮想線で示されている作動位置との間を回転可能である。ロックアウトシステム21980は、ステープル発射部材21960及びロックアーム21982をその非作動位置に付勢するように構成されているロックアーム21982に取り付けられたコイルばね21985を更に備える。ロックアウトシステム21980は、発射部材21960が遠位方向に加速されると、ロックアーム21982を慣性的に回転させるように構成されているロックアーム21982に取り付けられたアクチュエータ又は錘21989を更に備える。発射部材21960があまりに急激に、又は閾値レベルを超えて加速される場合、錘21989によって生成された慣性力は、ばね21985の付勢力に打ち勝ち、ロックアーム21982を回転させて、シャフト21930内に画定された歯21981のラックに係合させるのには十分である。このような例では、ロックアウトシステム21890は、発射部材21960の加速度が閾値未満に低下し、ばね21985がロックアーム21982を歯21981のラックとの係合から引き出すことができるまで、ステープル発射システムの遠位前進を停止させるか、妨げるか、又は遅くさせることになる。
上記に加えて、又は上記に代えて、ステープル留めアセンブリは、様々な例で、ステープル発射システム内で発生する加速度スパイクを低減又は平滑化することができるステープル発射システムの速度を調節するための手段を備えることができる。ここで図86を参照すると、ステープル留めアセンブリは、シャフト22030と、シャフト22030内で並進するように構成されたステープル発射部材22060とを備えることができる。ステープル留めアセンブリは、ステープル発射部材22060の遠位並進及び/又は近位並進を緩和するように構成された、制動部材、又はバンパ22081を含む制動システム22080を更に備える。制動部材22081は、例えば、ゴムなどの柔軟な及び/又はエラストマー材料から構成され、制動部材は、発射部材22060が制動部材22081と接触すると、発射部材22060に適用される押圧力に対向する制動力を生成するように構成されている。発射部材22060は、制動部材22081内に画定され、制動部材22081に係合するように構成された環状隆起部22082を備える開口部を通って延びている。1つだけの制動部材22081及びシャフト隆起部22082が図86に図示されているが、ステープル留めアセンブリは、例えば、任意の好適な数の制動部材22081及び/又はシャフト隆起部22082を備えることができる。
上記に加えて、バンパ22081は、発射部材22060が欠落カートリッジ及び/又は使用済みカートリッジのロックアウトに達する直前に、隆起部22082がバンパ22081に接触するように、シャフト22030内に位置付けられている。このような例では、制動システム22080は、発射部材22060がロックアウトに達する前に発射部材22060の速度を低下させることができ、その結果、発射部材22060が、ロックアウトを突き破るか、又はロックアウトに意図せずに打ち勝つ可能性を低減する。
ここで図87を参照すると、ステープル留めアセンブリは、シャフト22130と、シャフト22130内で並進するように構成されたステープル発射部材22160とを備えることができる。ステープル留めアセンブリは、そのステープル発射行程中に発射部材22160を減速させるように構成されたシリンダアセンブリを含む油圧式制動システム22180を更に備える。シリンダアセンブリは、チャンバ22183の側壁に密封係合する、チャンバ22183内に摺動可能に位置付けられた入力ピストン22181を備える。シリンダアセンブリは、チャンバ22185の側壁に密封係合する、チャンバ22185内に摺動可能に位置付けられた出力ピストン22184を更に備える。図87に図示するように、チャンバ22183の一部は、制限オリフィス22189を介してチャンバ22185の一部と流体連通している。非圧縮性の、又は実質的に非圧縮性の流体22182が、入力ピストン22181と出力ピストン22184との間のチャンバ22183及び22185内に含まれている。少なくとも1つの例では、流体22182は、例えば油圧流体を含む。ある特定の例では、流体22182は、例えば塩水を含む。発射部材22160が遠位方向に進むと、発射部材22160、又は発射部材22160に画定された肩部は、カム、又は入力ピストン22181上に画定された角度をなした面に接触し、入力ピストンをチャンバ22183内へと下向きに駆動する。このような例では、入力ピストン22181は、流体22182をチャンバ22185内に変位させ、次に出力ピストン22184をチャンバ22185内で変位させる。出力ピストン22184、流体22182、及び入力ピストン22181の移動は、チャンバ22185内に位置付けられたばね22186によって抵抗される。上記の結果として、制動システム22180が抗力を発射部材22160に加え、この抗力は、発射部材22160の速度の増加に比例的に増加し、発射部材22160の最大速度を制限することができる。上記と同様に、制動システム22180は、発射部材22160がロックアウトに達する直前に、又は少なくとも前に、発射部材22160が制動システム22180と接触するように、シャフト22130内に位置付けることができる。
ここで図89を参照すると、ステープル留めアセンブリは、シャフト22330と、シャフト22330内で摺動可能な発射部材22360とを備えることができる。このステープル留めアセンブリは、発射部材22360に抗力を適用するように構成された空気圧ピストン配置22380を更に備える。発射部材22360は、シャフト22330内に画定された支持体を通って延びる円筒状の、又は少なくとも実質的に円筒状のロッドと、シャフト22330内に画定されたシリンダ22383に摺動可能に位置付けられた一体的に形成されたピストン22362とを備える。ピストン配置22380は、ピストン22362の周りに延びるシール溝部内に着座した1つ又は2つ以上のピストンシール22382を備える。ピストンシール22382は、ピストン22362とシリンダ22383のシリンダ壁22381とに密封係合されている。ピストン配置22380は、シャフト22330と発射部材22360とに密封係合されている、シャフト支持体内に画定されたシール溝部内に着座する1つ又は2つ以上のシール22361を更に備える。様々な例では、シール22361及び22383は、例えば、柔軟なOリングを備える。いずれの場合も、発射部材22360の遠位変位は、シリンダ22383内の空気を圧縮し、圧縮された空気を、シャフト22330内に画定されたベント22363に押し通す。この配置は、発射部材22360の速度に比例的に増加する抗力を発射部材22360に適用する。
上記に加えて、ベント22363の直径及び/又は長さは、発射部材22360の速度を所望の方法で制限するように選択することができる。更にまた、発射部材22360が遠位に進み、かつ近位に後退すると、シール22382は、シャフト22330に密封係止し、その結果、発射部材22360が遠位に進み、かつ近位に後退すると、ピストン配置22380は、抗力を発射部材22360に適用する。少なくとも1つの実施形態では、例えば一方向弁などの弁を、ベント22363に対して位置付け、配置することができる。弁は、発射部材22360が遠位に進められると、より小さな直径を有するオリフィスを提供することができ、発射部材22360が近位に後退されると、より大きな直径を有するオリフィスを提供することができる。このような例では、ベントは、発射部材22360が所定の速度で近位に後退している場合に比べて発射部材22360が遠位に前進している場合に、発射部材22360に大きな抗力を適用することができる。その結果、弁は、異なる方向性の速度制限を提供することができる。
ここで図88を参照すると、ステープル留めアセンブリは、ステープルカートリッジからステープルを排出するために遠位に変位するステープル発射シャフト22060を備えることができる。ステープル留めアセンブリは、ステープル発射シャフト22260に電磁抗力及び/又は磁気抗力を付与するための手段を更に備える。少なくとも1つの例では、ステープル留めアセンブリは、例えばバッテリなどの電源によって通電され、コイル22280に電流が流れるようになっている巻き導電体コイル22280を備える。巻き導電体コイル22280は、一旦通電されると、シャフト22260内に画定され、及び/又はシャフト22260に装着された磁気素子22282と相互作用する磁界を生成する。少なくとも1つの例では、磁気素子22282は、例えば永久磁石を備える。発射部材22260がコイル22280に接近するにつれて、コイル22280が強磁性体22282に反発力を付与する磁界を発生させるように、電源の極性をコイル22280に適用し、その結果、ステープル発射行程中に発射部材22360に抗力を付与する。コイル22280によって生じた磁界の強さ又は強度は、コイル22280の近傍でより強く、その結果、発射部材22360に適用された抗力は、コイル22280の近傍で大きいことになる。
上記に鑑みて、コイル22280は、通電されると、ブレーキとして作用することができるとともに、ある特定の例では、例えば、ステープル発射行程の終了時に、発射部材22360の長手方向移動を停止、又は少なくとも停止を支援するように作用することができる。ある特定の例では、コイル22280に印加される電圧極性は、発射部材22360の後退行程中に、コイル22280を通る電流の流れを逆にするように逆転させることができる。このような例では、発射部材22360がコイル22280から離れる方向に後退するにつれて、コイル22280は、発射部材22360に制動力を加えることができる。図88には1つだけのコイル22280が図示されているが、ステープル留めアセンブリは、任意の好適な数の通電可能コイルを備えることができる。上記に加えて、又は上記に代えて、ステープル留めアセンブリは、ステープル発射部材に磁気制動力を加えることができるステープル留めアセンブリのシャフトに取り付けられた1つ又は2つ以上の永久磁石を備えることができる。
少なくとも1つの実施形態では、再び図88を参照すると、電源がコイル22280に印加されず、コイル22280は電気/誘導性ブレーキとして作用することができる。このような実施形態では、コイル22280を通しての磁気素子22282の移動が、コイル22280内に電流を発生させて、次には、磁気素子22282の移動に対向する磁界を発生させる。磁気素子22282が、コイル22280に対してゆっくりと移動すると、対向する磁界が、発射部材22260に対して無視できる程度の制動力を及ぼす。磁気素子22282が、コイル22280に対して急速に移動すると、対向する磁界は非常に強く、その結果、発射部材22260に対して非常に強い制動力を加える。発射部材22260が欠落カートリッジ及び/又は使用済みカートリッジのロックアウトに達する直前に、又は少なくとも前に制動力を発射部材22260に加えるように、コイル22280及び磁気素子22282を位置付けかつ配置することができる。
上述のように、ステープル発射システムの発射部材は、電動モータによって駆動することができる。プロセッサを含んでもよく、マイクロコントローラとして実装することができるモータ制御装置は、電動モータに供給される電圧を制御するように利用でき、その結果、ステープル発射部材の速度を制御することができる。ある特定の例では、モータ制御装置は、電動モータの速度を制御するために、例えば、パルス幅変調(PWM)及び/又は周波数変調(FM)を利用することができる。他の例では、モータ制御装置は、電モータに供給される電力を変調しない場合がある。いずれの場合も、ステープル留めアセンブリは、未使用のステープルカートリッジ、又は未使用のステープルカートリッジ顎部が、ステープル留めアセンブリに装着されたか否かを検出するように構成されているモータ制御装置と通信するセンサシステムを備えることができる。未使用のステープルカートリッジがステープル留めアセンブリに装着されていることをセンサシステムが検出する場合には、モータ制御装置は、未使用のステープルカートリッジの存在を示すセンサシステムからの信号を認識し、ステープル留めアセンブリの使用者がステープル発射システムを作動させると、ステープル発射システムの電動モータを動作させることができる。ステープル留めアセンブリに装着された未使用のステープルカートリッジをセンサシステムが検出しない場合には、モータ制御装置は、未使用のステープルカートリッジがステープル留めアセンブリに装着されていないことを示すセンサシステムからの信号を受信し、電動モータがステープル発射システムを動作させることを防止する。このような配置は、電子的又はソフトウェアロックアウトを含むことができる。
上記に加えて又は上記の代わりに、ステープル留めシステムは、ステープル発射部材の変位を追跡するように構成されたセンサシステムを備えることができる。図90を参照すると、ステープル留めアセンブリ22400のステープル発射部材22460は、近位の未発射位置と、遠位の発射された位置との間を、ステープル発射経路22463に沿って移動可能である。例えば、検出可能な磁気素子22461は、ステープル発射経路22463に沿って、又はステープル発射経路22463に少なくとも実質的に沿って移動するステープル発射部材22460に取り付けられている。少なくとも1つの例では、磁気素子22461は、例えば、鉄、ニッケル、及び/又は他の適切な材料から構成される永久磁石である。センサシステムは、第1の、又は近位のセンサ22401’及び第2の、又は遠位のセンサ22401を備え、これらは、磁気素子22461を、それが並進可能な部材22460と共にステープル発射経路22463に沿って移動すると検出するように構成されている。第1のセンサ22401’及び第2のセンサ22401は、それぞれがホール効果センサを備えるが、センサ22401’及び22401は、任意の好適なセンサを含むことができる。センサ22401’及び22401は、磁気素子22461からのそれらの対応する距離に応じて変化する電圧を出力する(距離が小さいと高電圧が出力され、距離が大きいと低電圧が出力される)。
上記に加えて、センサシステムは、とりわけ、例えば、電力をセンサ22401’及び22401に供給する、センサ22401’及び22401と通信する電圧源22403を含むセンサ回路を備える。センサ回路は、第1のセンサ22401’と通信する第1のスイッチ22405’と、第2のセンサ22401と通信する第2のスイッチ22405とを更に備える。少なくとも1つの例では、スイッチ22401’及び22401は、それぞれが、例えばFETなどのトランジスタを備える。センサ22401’、22401の出力部は、スイッチ22405’、22405の中央(ゲート)端子にそれぞれ接続されている。ステープル発射部材22460の発射行程に先立ち、センサ22401’、22401からの出力電圧は、第1のスイッチ22405’及び第2のスイッチ22405が閉鎖状態にあるように高くなっている。
磁気素子22461が第1のセンサ22401’の近くを通過すると、第1のセンサ22401’の電圧出力は、第1のスイッチを閉鎖状態と開放状態との間で変更させるのに十分である。同様に、第2のセンサ22401の電圧出力は、磁気素子22461が第2のセンサ22401の近くを通過すると、第2のスイッチ22405を閉鎖状態と開放状態との間で変更させるのに十分である。スイッチ22405’とスイッチ22405との両方が開放状態にあると、接地電位が演算増幅回路22406に印加される。演算増幅回路22406は、モータ制御装置のマイクロコントローラ22490の入力チャンネルと信号通信し、演算増幅回路22406に接地電位が印加されると、マイクロコントローラ22490は回路22406から接地信号を受信する。
マイクロコントローラ22490が回路22406から接地信号を受信すると、マイクロコントローラ22490は、ステープル発射行程が完了したこと、及びステープル留めアセンブリ22400内に位置付けられたステープルカートリッジが完全に使用されたことを判定することができる。ステープル発射部材22460の部分的発射行程をセンサシステムが検出し、ステープルカートリッジが少なくとも部分的に使用済みであることを示す信号をマイクロコントローラ22490に供給するよう構成される、他の実施形態が想定される。いずれの場合でも、モータ制御装置は、ステープルカートリッジが未使用のカートリッジに交換されるまで、発射部材22460が再度発射行程を行うことを防止するように構成することができる。少なくとも1つの例では、上記に加えて、センサシステムは、使用済みカートリッジがステープル留めアセンブリから取り外されたかどうか、及び/又は未使用のカートリッジがステープル留めアセンブリに組み立てられたかどうかを検出するように構成されたセンサを備える。
上記に加えて、センサシステムは、発射部材22460が退避経路22462に沿って後退したかどうかを検出するように構成することができる。少なくとも1つの例では、磁気素子22461が経路22462に沿って後退し、第2のスイッチ22405を閉鎖状態に戻すよう変更させるとき、磁気素子22461は、センサ22401によって検出され得る。同様に、磁気素子22461が経路22463に沿って後退し、第1のスイッチ22405’を閉鎖状態に戻すよう変更させるとき、磁気素子22461は、センサ22401’によって検出され得る。スイッチ22405及び22405’を閉鎖することによって、バッテリ22403からの電圧極性が回路22406に印加され、その結果、マイクロプロセッサ22490は、その入力チャネル上の回路22406からのVcc信号を受信する。様々な例では、モータ制御装置は、発射部材22460が完全に後退するまで、電動モータが再度ステープル発射行程を行うように操作されることを防止するように構成することができる。
ステープルカートリッジ25730と、発射部材25760と、ロックアウト25780とを備えるステープル留めアセンブリ25700を、図71~図74に図示する。ステープルカートリッジ25730は、発射部材25760のステープル発射行程中に、発射部材25760によって遠位に押されるスレッド25770を備える。ステープル発射行程中に、発射部材25760は、スレッド25770を、近位の未発射位置(図71及び図72)から遠位の発射された位置(図73及び図74)に向かって遠位に押す。スレッド25770は、ステープルカートリッジ25730内に画定されたステープルキャビティに取り出し可能に格納されたステープルの下で摺動し、ステープルをステープルキャビティから排出させるように構成されている。様々な例では、ステープルカートリッジ25730は、ステープルドライバを備え、ステープルドライバは、1つには、ステープルをステープルカートリッジ内で支持し、2つには、スレッド25770によって駆動されて、ステープルをステープルキャビティから排出させる。発射部材25760のステープル発射行程が完了した後に、発射部材25760は近位に後退される。特に、スレッド25770が発射部材25760と共に近位に後退することはない。
上記に加えて、ロックアウト25780は、ロックアーム25782を備えている。各ロックアーム25782は、ステープル留めアセンブリ25700のシャフトに取り付けられた第1の端部と、発射部材25760に係合するように構成された移動可能な第2の端部とを含む片持ちビームを備える。発射部材25760は、ロックアーム25782の第2の端部を受容するように構成されている、その中に画定されたロック開口部25762を備える。しかしながら、スレッド25770がその近位の、未発射位置(図71及び図72)にあるとき、スレッド25770はロックアーム25782を発射部材25760から離れる横方向に撓ませてロックアーム25782をロック開口部25762の外に保持する。その結果、ロックアウト25780は、ステープルカートリッジ25730がステープル留めアセンブリ25700内に位置付けられ、かつそのステープルカートリッジ25730のスレッド25770がその未発射位置にあると、発射部材25760がステープル発射行程を行うことを防止することはない。発射部材25760がそのステープル発射行程中に遠位に進むと、発射部材25760内に画定されたロック開口部25762は、ロックアーム25782とはもはや整列せず、その結果、ロックアーム25782は、ステープル留め発射行程を、それが一旦開始すると妨げない。発射部材25760のステープル発射行程後、図73及び図74に示すように、発射部材25760は、その未発射位置まで近位に後退される。このような時点で、スレッド25770がその未発射位置に戻っていなかったので、ロック開口部25762はロックアーム25782と再整列し、ロックアーム25782は、ロック開口部25762内に進入し、発射部材25760をロックアウトすることができる。
上記の結果として、ロックアウト25780は、欠落カートリッジロックアウト及び使用済みカートリッジロックアウトを備える。ステープルカートリッジ25730が、ステープル留めアセンブリ25700から取り外し可能ではないような代替実施形態も想定される。このような実施形態では、ロックアウト25780は、使用済みカートリッジロックアウトを含むであろう。
図75及び図76を参照すると、ステープル留めアセンブリ25800は、カートリッジ本体25831と、カートリッジ本体25831内で遠位方向に移動可能なスレッド25870と、ステープルドライバ25880とを含むステープルカートリッジ25830を備える。カートリッジ本体は、その中に画定されたステープルキャビティ25832とステープルキャビティ25832内に取り出し可能に格納されたステープルとを備える。スレッド25870は、ステープル発射行程中に、近位の未発射位置(図75)から遠位の発射された位置までの間を遠位に並進可能である。ステープル発射行程中に、スレッド25870は、図76に示されるように、ステープルドライバ25880に接触し、ステープルドライバ25880をステープルキャビティ25832の内部で上向きに駆動させる。特に、カートリッジ本体25831は、その中に画定されたステープルキャビティ25832のいくつかの長手方向列を備え、ステープルドライバ25880は、ステープルキャビティ25832の長手方向列と位置合わせされている長手方向列に配置される。スレッド25870のステープル発射行程中には、スレッド25870が遠位に進むにつれて、ステープルドライバ25880及びステープルが順次駆動される。別の言い方をすれば、最近位のステープルドライバ25880及びステープルは、最遠位ドライバ25880及びステープルが発射される前に発射される。様々な例では、最近位のステープルドライバ25880の発射は、ステープル発射行程の開始をマークする。
図75及び図76を再度参照すると、ステープルカートリッジ25830は、ステープルカートリッジ25830が少なくとも部分的に発射されたときを検出するように構成されたロックアウト回路を備える。ロックアウト回路の一部は、カートリッジ本体25831を通って延びて、電気接点25834を含む。ロックアウト回路の別の部分は、最近位のステープルドライバ25880を通って延びて、電気接点25834と整列する電気接点25884を含む。ステープルカートリッジ25830がその未発射状態である場合(図75)、ドライバの接点25884がカートリッジ本体の接点25834に当接し、その結果、ロックアウト回路が閉鎖状態となる。スレッド25870によって最近位ステープルドライバ25880が上向きに持ち上げられると、ドライバの接点25884がカートリッジ本体の接点25834から係合解除され、ロックアウト回路が開放される。ロックアウト回路は、ステープル留めアセンブリ25800の制御装置と信号通信しており、ステープル留めアセンブリの制御装置は、ロックアウト回路の開放が、ステープル留めアセンブリ25800内のステープルカートリッジ25830が少なくとも部分的に発射されたこと、及びステープルカートリッジ25830が未使用のステープルカートリッジ25830に交換されることなく、ステープル発射システムが2回目、又はもう1回操作されるべきではないことを意味することを解釈するように構成されている。一旦未使用のステープルカートリッジ25830がステープル留めアセンブリ25800内に位置付けられ、かつロックアウト回路が未使用のステープルカートリッジ25830によって閉鎖されると、制御装置は、ステープル発射システムが再度操作されること可能にすることができる。
様々な例では、再び図76を参照すると、最近位のステープルドライバ25880は、ステープルキャビティ25832の側壁と僅かな摩擦嵌め係合した状態にある。その結果、最近位のステープルドライバ25880は、それがスレッド25870によって上向きに持ち上げられた後に、その発射された位置に留まり、このようにして、ドライバの接点25884は、一旦ロックアウト回路が開放されると、カートリッジ本体の接点25834との接触から外れて保持され、ロックアウト回路が再閉鎖される可能性が低減される。
上記のように、ステープルカートリッジ25830のステープル発射行程がロックアウト回路を開放する。代替実施形態では、ステープルカートリッジのステープル発射行程はロックアウト回路を閉鎖することができる。このような実施形態では、ステープル留めアセンブリの制御装置は、ロックアウト回路の閉鎖が、ステープルカートリッジが少なくとも部分的に発射されたこと、及びステープルカートリッジが未使用のステープルカートリッジに交換されることなく、ステープル発射システムが2回目、又はもう1回操作されるべきではないことを意味することを解釈することができる。
上記に加えて又は上記の代わりに、ステープル留めアセンブリは、最も遠位のステープルドライバ25880及びステープルが発射されたときを検出するように構成された検出回路を含むことができる。少なくとも1つのこのような例では、最遠位ステープルドライバ25880は、上記の接点配置、及び/又は検出回路の状態を変更する任意の他の適切な配置を有することができる。ステープル留めアセンブリの制御装置は、検出回路の状態の変更が、例えば、ステープルカートリッジが完全に発射されていること、及びステープル発射システムが後退されるべきであることを解釈することができる。
ここで図77及び図78を参照すると、ステープル留めアセンブリ25900は、シャフト25910と、アンビル顎部25920と、シャフト25910のフレームに取り外し可能に装着することができるステープルカートリッジ顎部とを備える。ステープル留めアセンブリ25900は、アンビル顎部25920及びステープルカートリッジ顎部がシャフト25910に対して関節運動することを可能にするように構成された関節運動継手25940を更に備える。本明細書に記載の実施形態に類似して、ステープルカートリッジ顎部は、患者の組織をアンビル顎部25920に対してクランプするために、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。
ステープル留めアセンブリ25900は、ステープルカートリッジ顎部がその閉鎖位置にあることを検出するように構成されたロックアウト回路25980を更に備える。ロックアウト回路25980は、シャフト25910を通って延びる導電体25984と、アンビル顎部25920内に位置付けられた電極パッド25982とを含む。導電体25984は、電極パッド25982をステープル留めアセンブリ25900の制御装置と通信するように配置し、様々な例では、制御装置は、導電体25984間に電圧電位を印加し、ロックアウト回路25980内に監視電流を生成することができる。以下により詳細に記載されるように、制御装置は、ロックアウト回路25980のインピーダンス及び/又は抵抗率を評価し、監視電流を介してロックアウト回路25980のインピーダンス及び/又は抵抗率の変化を監視するように構成されている。
上記に加えて、図78を参照すると、ステープルカートリッジ顎部は、ステープルカートリッジ顎部が閉位置に移動されると、電極パッド25982を穿刺及び/又は変形させるように構成されたピン25932を備える。ピン25932は、例えばステンレス鋼から構成され、ロックアウト回路25980のインピーダンス及び/又は抵抗率を乱し、これが制御装置によって検出される。このような乱れは、1つには、ステープルカートリッジ顎部がステープル留めアセンブリ25900に装着されたこと、及び2つには、ステープルカートリッジ顎部が閉鎖されたことを制御装置に通知することができる。このような時点で、制御装置は、ステープル発射システムを電子的にロック解除を行うことができ、ステープル発射システムがそのステープル発射行程を行うことを可能にすることができる。少なくとも1つのこのような例では、ステープル発射システムは、電動モータ及びバッテリを備え、ここでは制御装置は、ロックアウト回路25980のパラメータにおける十分な変更が発生したことを制御装置が検出するまで、バッテリがステープル発射行程を行うのに十分な電力を電動モータに供給することを防止する電子的又はソフトウェアロックアウトを備える。その結果、ステープル留めアセンブリ25900のステープル発射システムは、ステープルカートリッジ顎部が閉鎖されてしまうまで動作することができない。
再び図77を参照すると、ロックアウト回路25980は、シャフト25910及びアンビル顎部25920を通って延びるが、ステープルカートリッジ顎部には延びていない。上記のように、ステープルカートリッジ顎部のピン25932がロックアウト回路25980を中断させると、ピン25932は、ステープルカートリッジ顎部内で電気的に絶縁され、ロックアウト回路25980を閉鎖又は開放することはない。
あるいは、図77及び図78を再度参照すると、ピン25932は、ロックアウト回路25980の一部であり、電極パッド25982は、ピン25932によって穿刺される接点を備える。このような実施形態では、ピン25932は、ピン25932と電極パッド25982との間に検出電流が流れることができるように、ピン25932が電極パッド25982に係合すると、ロックアウト回路を閉鎖する。少なくとも1つの例では、電極パッド25982は、例えば導電性ゲルなどの自己補修材料から構成され得る。様々な例では、ピン25932は、電極パッド25982に進入する前に組織を穿刺してもよい。図77を再度参照すると、電極パッド25982は、ピン25932が電極パッド25982に進入する前に、ピン25932を少なくとも部分的に清浄化するように構成されたワイプパッド25983を備えることができる。
図79及び図80を参照すると、シャフト25910は、発射部材25960を摺動可能に受容するように構成されている、その中に画定された長手方向スロット25912を含む外側ハウジング25911を備える。長手方向スロット25912は、関節運動継手25940を通ってアンビル顎部25920及びステープルカートリッジ顎部内にまで延びる。アンビル顎部25920とステープルカートリッジ顎部とが非関節運動の配向にある場合、長手方向スロット25912は、直線状であるか、又は方向の変更を含まない。アンビル顎部25920とステープルカートリッジ顎部とが関節運動の配向にある場合、長手方向スロット25912は、方向の変更を含む。その結果、発射部材25960は、関節運動継手25940を通過するのに十分な可撓性を必要とする。しかしながら、このような発射部材25960の可撓性は、発射部材25960をステープル発射行程中に座屈させる原因となり得る。このような座屈を防止又は低減すために、ステープル留め組立体25900は、発射部材25960を関節運動継手25940の内部に及び/又は関節運動継手25940に隣接して支持するように構成された、発射部材25960の両側に位置付けられた座屈防止、又は吹出防止プレート25944を更に備える。少なくとも1つの例では、座屈防止プレート25944は、関節運動継手25940に対して近位にシャフト25910内に位置付けられている。
上記に加えて、シャフト25910及び関節運動継手25940は、ロックアウト回路25980の導電体25984を受容するように構成されたその中に画定されたルーティングチャネルを含む。例えば、シャフト25910は、シャフト25910の外側ハウジング25911内に画定されたチャンネル25915を備える。少なくとも1つのこのような例では、第1の導電体25984は第1のチャネル25915を通って延びており、第2の導電体25984は第2のチャネル25915を通って延びている。更に、各々の座屈防止プレート25984は、導電体25984を受容するように構成された、その中に画定されたチャネル25945を備える。チャネル25945は、チャネル25915と整列されるか、又は少なくとも実質的に整列される。
図81を参照すると、ステープルカートリッジ26230は、長手方向スロット26231と、その中に画定されたステープルキャビティ26232の長手方向の列とを備える。ステープル発射行程中、例えば発射部材25960などの発射部材は、長手方向スロット26231内を摺動して、例えばスレッド25770などのスレッドを遠位に押し、ステープルキャビティ26232からステープルを排出するように構成されている。上記と同様に、発射部材25960及びスレッド25770は、ステープルをステープルキャビティ26232から順次排出し、その結果、ステープルを、例えばアンビル25920などのアンビルに対して順次変形させる。ステープルを順次変形させるために発射部材25960を介して伝達された押圧力は、一定であることは、たとえあったとしても稀である。むしろ、押圧力は、典型的には、アンビルに対して変形されるステープルと一致する一連のスパイクを含む。図81Aは、このような力のスパイクを例示している。より詳細には、図81Aは、発射部材25960がステープル発射行程の長さ(L)にわたって経験す押圧力(F)の典型的な力プロファイル26260を例示している。この力プロファイル26260は、ピーク部26261と、ピーク部26261の間の谷部26262とを含む。
様々な例では、上記に加えて、ステープル留めアセンブリの制御装置は、発射部材25960に加えられる押圧力を監視するように構成することができる。少なくとも1つの例では、ステープル発射システムは、発射部材25960を駆動するように構成された電動モータを備え、このような例では、ステープル発射行程中に電動モータによって引き込まれる電流は、発射部材25960に加えられる押圧力についてのプロキシとして監視することができる。実際には、ステープル発射行程にわたって電動モータにより引き込まれる電流を比較するチャートは、図81Aに図示した力プロファイル26260に非常に類似している場合がある。ある特定の実施形態では、力変換器を利用して、押圧力を監視することができる。いずれの場合も、制御装置は、発射行程中の力プロファイル26260のピーク部26261をカウントし、所定のカウント閾値に達した後にステープル発射行程を停止することができる。少なくとも1つのこのような例では、ステープルカートリッジは、その中に取り外し可能に格納された100個のステープルを備えることができ、そして制御装置が100の力及び/又は電流スパイクをカウントした後に、制御装置は、例えば、ステープル発射行程が完了したと想定することができるとき、電動モータへの電力を遮断することができる。
様々な例では、上記に加えて、ステープル留めアセンブリは、その中に異なる長さ及び/又は異なる量のステープルを格納したステープルのカートリッジと共に使用するように構成することができる。例えば、ステープル留めアセンブリは、およそ45mmのステープル線を適用するように構成された第1のステープルカートリッジと、およそ60mmのステープル線を適用するように構成された第2のステープルカートリッジと共に使用可能であり得る。第1のステープルカートリッジは、その中に取り外し可能に格納された第1の量のステープルを備え、第2のステープルカートリッジは、その中に取り外し可能に格納された、第1の量よりも多い第2の量のステープルを備える。第1のステープルカートリッジがステープル留めアセンブリで使用されるとき、制御装置は、制御装置が第1の数の力スパイクを特定した後に、ステープル発射行程を停止させるように構成されており、第2のステープルカートリッジが、ステープル留めアセンブリで使用されるとき、制御装置は、制御装置が第2の数の力スパイクを特定した後にステープル発射行程を停止させるように構成されている。別の言い方をすれば、制御装置は、例えば力プロファイル26260などの第1のカートリッジの力プロファイル、及び例えば力プロファイル26260’などの第2のカートリッジの力プロファイルを評価するように構成することができる。更に、制御装置は、任意の好適な数のステープルカートリッジの力プロファイルを監視するように構成することができる。
上記に加えて、ステープル留めアセンブリで使用することができるステープルカートリッジは、ステープル留めアセンブリに装着されるステープルカートリッジの種類の特定で、ステープル留めアセンブリの制御装置の助けとなり得る固有の識別子を備えることができる。少なくとも1つの例では、ステープルカートリッジは、例えば、ステープル留めアセンブリの制御装置と通信することができる固有のRFIDタグを有する。ある特定の例では、ステープルカートリッジは、例えば、それらがステープル留めアセンブリで使用される前に、走査することができるバーコードをその上に有する。一旦制御装置がステープル留めアセンブリに装着されたステープルカートリッジの種類を特定すると、制御装置は、適切な長さのステープル発射行程を決定することができる。少なくとも1つの例では、ステープルカートリッジに適切な発射行程長に関する情報は、例えば制御装置のマイクロプロセッサと通信するメモリデバイス中に記憶することができる。
上記に加えて又は上記の代わりに、例えばステープルカートリッジ26230などのステープルカートリッジは、押圧力中の検出可能な力スパイク及び/又は発射行程端部で電動モータによって引き込まれる電流スパイクを生成するように構成することができる。図81を参照すると、ステープルカートリッジ26230は、長手方向スロット26231の遠位端部の近くで、すなわち、ステープル発射行程の遠位端部の近くで、長手方向スロット26231を横切って延びる1つ又は2つ以上のブリッジ26233を備える。発射部材26260が遠位に進むと、発射部材26260はブリッジ26233に接触し、ステープルが変形したときに生じるスパイクとは異なる押圧力及び/又は供給電流にスパイクを生成するブリッジ26233を破断及び/又は切開する。少なくとも1つの例において、ブリッジ26233を打破することによって生成されたスパイクは、ステープルを変形することによって生成されたスパイクよりもはるかに大きく、制御装置は、このようなスパイクにおける差を識別するように構成されている。一旦制御装置が、ある特定のスパイクがブリッジによって作成されたことを特定すると、制御装置は、ステープル発射行程を停止させることができる。読者が理解するように、このような配置は、例えば、ステープル留めアセンブリに装着されたステープルカートリッジの長さとは無関係に、及び/又はステープルカートリッジ内に格納されたステープルの数とは無関係に、制御装置が適切なタイミングでステープル発射システムを停止させることを可能にする。
本明細書で説明した外科用器具システムの多くは、電動モータにより動作するが、本明細書で説明した外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作することができる。様々な事例において、本明細書で説明した外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより動作することができる。ある特定の例において、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御システムの部分を備えてもよい。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は工具アセンブリのいずれもロボット手術器具システムと共に利用することができる。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は米国特許第9,072,535号)は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は米国特許第9,072,535号)の開示全体が、参照によって本明細書に組み込まれる。
本明細書で説明した外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形と関連させて説明されているが、本明細書で説明した実施形態は、これに限定されない。ステープル以外の締結具、例えばクランプ又はタックなどを配備する、様々な実施形態も想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる:
1997年3月12日に出願された欧州特許出願第EP795298号、発明の名称「LINEAR STAPLER WITH IMPROVED FIRING STROKE」、
1997年2月25日に発行された米国特許第5,605,272号、発明の名称「TRIGGER MECHANISM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、
1997年12月16日に発行された米国特許第5,697,543号、発明の名称「LINEAR STAPLER WITH IMPROVED FIRING STROKE」、
2005年11月10日に公開された米国特許出願公開第2005/0246881号、発明の名称「METHOD FOR MAKING A SURGICAL STAPLER」、
2007年9月6日に公開された米国特許出願公開第2007/0208359号、発明の名称「METHOD FOR STAPLING TISSUE」、
1985年7月9日に発行された米国特許第4,527,724号、発明の名称「DISPOSABLE LINEAR SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
1992年8月11日に発行された米国特許第5,137,198号、発明の名称「FAST CLOSURE DEVICE FOR LINEAR SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
1995年4月11日に発行された米国特許第5,405,073号、発明の名称「FLEXIBLE SUPPORT SHAFT ASSEMBLY」、
2013年1月29日に発行された米国特許第8,360,297号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT WITH SELF ADJUSTING ANVIL」、
2015年7月30日に出願された米国特許出願第14/813,242号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SYSTEMS FOR ASSURING THE PROPER SEQUENTIAL OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、
2015年7月30日に出願された米国特許出願第14/813,259号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SEPARATE TISSUE SECURING AND TISSUE CUTTING SYSTEMS」、
2015年7月30日に出願された米国特許出願第14/813,266号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING SYSTEMS FOR PERMITTING THE OPTIONAL TRANSECTION OF TISSUE」、
2015年7月30日に出願された米国特許出願第14/813,274号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SYSTEM FOR BYPASSING AN OPERATIONAL STEP OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、
1995年4月4日に発行された米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、
2006年2月21日に発行された米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
2008年9月9日に発行された米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、
2008年12月16日に発行された米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO-MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、
2010年3月2日に発行された米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、
2010年7月13日に発行された米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
2013年3月12日に発行された米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、
米国特許出願第11/343,803号、名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は米国特許第7,845,537号、
2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、
2008年2月15日に出願された米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第7,980,443号、
米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
2009年12月24日に出願された米国特許出願第12/647,100号、名称「MOTOR-DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、現在は米国特許第8,220,688号、
2012年9月29日に出願され、現在は米国特許第8,733,613号である、米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、
2011年2月28日に出願された米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,561,870号、
米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
2012年6月15日に出願された米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許第9,101,358号、
2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263551号、
2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
2006年1月31日に出願された米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、及び
2010年4月22日に出願された米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と関連付けて本明細書で様々なデバイスについて説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変更をすべて包含することが意図される。
本明細書に開示される装置は、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、装置は少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、装置の分解工程、それに続く装置の特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後の装置の再組立工程が挙げられるが、これらに限定されない、工程の任意の組み合わせを含むことができる。特に、再調整設備及び/又は手術チームは、装置を分解することができ、装置の特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、装置はその後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、装置の再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、すべて本発明の範囲内にある。
本明細書に開示される装置は、手術前に処理され得る。最初に、新品又は中古の器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において本明細書に援用されたものとするすべての特許、刊行物、又はその他の開示物は、援用される資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に援用されるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれるものとするが、既存の定義、記述、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、組み込まれる文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ組み込まれるものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタであって、
取り外し可能なステープルカートリッジを動作可能に支持するように構成されたチャネルであって、前記取り外し可能なステープルカートリッジは、中に移動可能に支持されたスレッドが前記取り外し可能なステープルカートリッジ内の開始位置から終了位置まで移動されると前記取り外し可能なステープルカートリッジから排出される、中に格納された外科用ステープルを含む、チャネルと、
前記チャネル内で支持された回転エンドエフェクタ駆動シャフトであって、そこに適用される回転モーションの供給源によって選択的に回転可能である、回転エンドエフェクタ駆動シャフトと、
発射アセンブリであって、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って長手方向に移動可能である第1の位置から、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って遠位に移動することを防止される第2のロック位置まで移動可能であり、前記チャネル内に着座されている取り外し可能なステープルカートリッジのスレッドが前記開始位置にあって前記発射アセンブリに保持的に係合して、これにより前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの更なる回転の間前記発射アセンブリを前記第1の位置に保持していない限り、前記発射アセンブリは、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの回転の前に前記第1の位置に付勢されて、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの回転の際に前記第2の位置に移動する、発射アセンブリと、を備え、前記発射アセンブリが、
前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された発射本体と、
前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトと駆動係合状態にあり、前記発射本体と駆動係合状態にある回転前進部材であって、前記発射本体に対して前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能である、回転前進部材と、
前記回転前進部材を前記第1の位置に付勢するための、前記発射本体と前記回転前進部材との間の付勢部材と、を含む、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(2) 前記回転前進部材は、前記回転前進部材が前記第1の位置にあり、前記スレッドが前記開始位置にある場合に、前記スレッドの一部分によって保持的に係合されて、前記回転前進部材を前記第1の位置に保持するように構成された保持タブを更に含む、実施態様1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(3) 前記発射本体が、
前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された遠位取り付けラグと、
前記遠位取り付けラグから離間され、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上で移動可能である近位取り付けラグと、を含み、前記回転前進部材が、前記遠位取り付けラグと前記近位取り付けラグとの間の前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上で移動可能に支持されており、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能である、実施態様1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(4) 前記発射本体上に組織切断縁部を更に含む、実施態様1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(5) 前記組織切断縁部の遠位に延在しているアクチュエータタブを更に含み、前記アクチュエータタブは、前記回転前進部材が前記第1の位置にあり、前記スレッドが前記開始位置にある場合に、前記スレッドの一部分によって係合されて前記回転前進部材を前記第1の位置に保持するように構成されている、実施態様4に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(6) 前記チャネル上に移動可能に支持されたアンビルを更に備え、前記アンビルは、これに閉鎖モーションが適用されると開放位置と閉鎖位置との間で移動するように構成されている、実施態様1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(7) 前記アンビルが前記閉鎖位置にあり、前記発射アセンブリが前記チャネル内で長手方向に移動される場合に、前記発射アセンブリが、前記チャネル及び前記アンビルに摺動可能に係合するように構成されている、実施態様6記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(8) 前記発射アセンブリが、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された発射本体を含み、前記回転前進部材が、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に支持され、前記発射本体と駆動係合状態にあるねじ切りされた移動ナットを含み、前記ねじ切りされた移動ナットが、前記発射本体に対して前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動可能であり、前記開始位置の前記スレッドと保持係合状態にある場合は前記第1の位置に保持されている、実施態様6記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(9) 前記発射本体及び前記ねじ切りされた移動ナットは、前記アンビルが前記閉鎖位置にあり、前記発射アセンブリが前記チャネル内で長手方向に移動される場合に、前記チャネル及び前記アンビルに摺動可能に係合するように構成されている、実施態様8記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(10) 外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタであって、
取り外し可能なステープルカートリッジを動作可能に支持するように構成されたチャネルであって、前記取り外し可能なステープルカートリッジは、中に移動可能に支持されたスレッドが前記取り外し可能なステープルカートリッジ内の開始位置から終了位置まで移動されると前記取り外し可能なステープルカートリッジから排出される、中に格納された外科用ステープルを含む、チャネルと、
前記チャネル内で支持され、回転モーションの近位供給源に動作可能に連結された回転エンドエフェクタ駆動シャフトであって、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの少なくとも一部分が、前記回転モーションの近位供給源との動作可能な回転係合を維持しながら、第1の位置と第2の位置との間で偏向可能である、回転エンドエフェクタ駆動シャフトと、
前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトと駆動係合状態にある発射アセンブリであって、前記チャネル内に着座されているステープルカートリッジのスレッドが、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの前記少なくとも一部分を前記第2の位置に偏向させると、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って遠位に移動することを防止される、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの前記第1の位置に対応するロック位置から、ロック解除位置に移動可能であり、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの回転の際に前記発射アセンブリが前記チャネルを通って長手方向に移動することを可能にする、発射アセンブリと、を備える、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(11) 前記発射アセンブリが、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトと駆動係合状態にある発射本体を含み、前記チャネルは、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトが前記第2の位置にある場合に、前記発射本体が中を通って長手方向に通過することを可能にするように構成された通路を画定する、実施態様10に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(12) 前記発射本体が、
底足部分と、
前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトに駆動係合するための通路を画定し、前記底足部分から延在している垂直に延在している本体部分と、を含み、前記チャネル中の前記通路が、前記発射本体の前記底足部分によって係合されるように構成された内側に延在しているタブの対によって画定されており、内側に延在しているタブの前記対が、前記垂直に延在している本体部分を受容するためにその間に発射スロットを画定している、実施態様11に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(13) 前記発射本体が、組織切断縁部を更に含む、実施態様12に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(14) 前記チャネル上に移動可能に支持されたアンビルを更に備え、前記アンビルは、これに閉鎖モーションが適用されると開放位置と閉鎖位置との間を移動するように構成されている、実施態様10に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(15) 前記発射アセンブリを前記ロック位置に付勢するように構成された付勢部材を更に備える、実施態様10に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(16) 外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタであって、
取り外し可能なステープルカートリッジを動作可能に支持するように構成されたチャネルであって、前記取り外し可能なステープルカートリッジは、中に移動可能に支持されたスレッドが前記ステープルカートリッジ内の開始位置から終了位置まで移動されると前記カートリッジから排出される、中に格納された外科用ステープルを含む、チャネルと、
アンビルアセンブリであって、
アンビルフレームであって、これに開放モーション及び閉鎖モーションが適用されると、前記チャネルに対して開放位置と閉鎖位置との間で選択的に移動可能である、アンビルフレームと、
前記アンビルフレームによって回転可能に支持され、前記アンビルフレームが前記閉鎖位置にある場合に、回転駆動モーションを受けるように構成されたアンビル同心駆動部材と、を含む、アンビルアセンブリと、を備え、前記外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタが、
前記アンビル同心駆動部材と駆動係合状態にある発射アセンブリを更に備え、前記発射アセンブリは、前記チャネル内で前記開始位置に着座されたステープルカートリッジのスレッドが前記発射アセンブリに係合すると、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って遠位に移動することを防止されるロック位置から、ロック解除位置に移動可能であり、これにより第1の回転方向の前記アンビル同心駆動部材の回転が前記エンドエフェクタ内で前記発射アセンブリを開始位置から終了位置に移動させるロック解除位置に、前記発射アセンブリを移動させる、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(17) 前記発射アセンブリが、前記アンビル同心駆動部材上に駆動的に軸支された発射本体を含み、前記チャネルは、前記発射本体が前記ロック解除位置にある場合に、前記発射本体が中を通って長手方向に通過することを可能にするように構成された通路を画定する、実施態様16に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(18) 前記発射本体が、
底足部分と、
前記底足部分から延在している垂直に延在している本体部分と、
前記アンビル同心駆動部材に駆動係合するように構成された駆動部分と、を含み、前記チャネル内の前記通路が、前記発射本体の前記底足部分によって係合されるように構成された内側に延在しているタブの対によって画定され、内側に延在しているタブの前記対は、前記発射アセンブリが前記ロック解除位置にある場合に、前記垂直に延在している本体部分を受容するためにその間に発射スロットを画定している、実施態様17に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
(19) 前記発射本体が、組織切断縁部を更に含む、実施態様18に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。

Claims (9)

  1. 外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタであって、
    取り外し可能なステープルカートリッジを動作可能に支持するように構成されたチャネルであって、前記取り外し可能なステープルカートリッジは、中に移動可能に支持されたスレッドが前記取り外し可能なステープルカートリッジ内の開始位置から終了位置まで移動されると前記取り外し可能なステープルカートリッジから排出される、中に格納された外科用ステープルを含む、チャネルと、
    前記チャネル内で支持された回転エンドエフェクタ駆動シャフトであって、そこに適用される回転モーションの供給源によって選択的に回転可能である、回転エンドエフェクタ駆動シャフトと、
    発射アセンブリであって、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って長手方向に移動可能である第1の位置から、前記発射アセンブリが前記チャネルを通って遠位に移動することを防止される第2のロック位置まで移動可能であり、前記チャネル内に着座されている前記取り外し可能なステープルカートリッジの前記スレッドが前記開始位置にあって前記発射アセンブリに保持的に係合して、これにより前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの更なる回転の間前記発射アセンブリを前記第1の位置に保持していない限り、前記発射アセンブリは、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの回転の前に前記第1の位置に付勢されて、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトの回転の際に前記第2のロック位置に移動する、発射アセンブリと、を備え、前記発射アセンブリが、
    前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された発射本体と、
    前記回転エンドエフェクタ駆動シャフトと駆動係合状態にあり、前記発射本体と駆動係合状態にある回転前進部材であって、前記発射本体に対して前記第1の位置と前記第2のロック位置との間で移動可能である、回転前進部材と、
    前記回転前進部材を前記第1の位置に付勢するための、前記発射本体と前記回転前進部材との間の付勢部材と、を含む、外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  2. 前記回転前進部材は、前記回転前進部材が前記第1の位置にあり、前記スレッドが前記開始位置にある場合に、前記スレッドの一部分によって保持的に係合されて、前記回転前進部材を前記第1の位置に保持するように構成された保持タブを更に含む、請求項1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  3. 前記発射本体が、
    前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された遠位取り付けラグと、
    前記遠位取り付けラグから離間され、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上で移動可能である近位取り付けラグと、を含み、前記回転前進部材が、前記遠位取り付けラグと前記近位取り付けラグとの間の前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上で移動可能に支持されており、前記第1の位置と前記第2のロック位置との間で移動可能である、請求項1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  4. 前記発射本体上に組織切断縁部を更に含む、請求項1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  5. 前記組織切断縁部の遠位に延在しているアクチュエータタブを更に含み、前記アクチュエータタブは、前記回転前進部材が前記第1の位置にあり、前記スレッドが前記開始位置にある場合に、前記スレッドの一部分によって係合されて前記回転前進部材を前記第1の位置に保持するように構成されている、請求項4に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  6. 前記チャネル上に移動可能に支持されたアンビルを更に備え、前記アンビルは、これに閉鎖モーションが適用されると開放位置と閉鎖位置との間で移動するように構成されている、請求項1に記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  7. 前記アンビルが前記閉鎖位置にあり、前記発射アセンブリが前記チャネル内で長手方向に移動される場合に、前記発射アセンブリが、前記チャネル及び前記アンビルに摺動可能に係合するように構成されている、請求項6記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  8. 前記発射アセンブリが、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に移動可能に支持された発射本体を含み、前記回転前進部材が、前記回転エンドエフェクタ駆動シャフト上に支持され、前記発射本体と駆動係合状態にあるねじ切りされた移動ナットを含み、前記ねじ切りされた移動ナットが、前記発射本体に対して前記第1の位置と前記第2のロック位置との間で移動可能であり、前記開始位置の前記スレッドと保持係合状態にある場合は前記第1の位置に保持されている、請求項6記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
  9. 前記発射本体及び前記ねじ切りされた移動ナットは、前記アンビルが前記閉鎖位置にあり、前記発射アセンブリが前記チャネル内で長手方向に移動される場合に、前記チャネル及び前記アンビルに摺動可能に係合するように構成されている、請求項8記載の外科用切断及びステープル留めエンドエフェクタ。
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