JP7070851B2 - 配管施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配管施工方法に関する。
サイホン排水システムは、床面上に配置され、水廻り器具からの排水を横方向に流す横引き管と、横引き管の下流側に鉛直方向に配置されてサイホン力を発生する竪管と、横引き管と竪管とを接続する落し込み管とを含んで構成されるサイホン排水管を備えている。
サイホン排水システムでは、水廻り器具から排水が排出されると、最初に横引き管が満流となり、次いで竪管内が満流状態となり、竪管内で満流となった排水が落下することでサイホン力を発生し、効率的な排水が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、マンション等の集合住宅では、床面(コンクリート製の場合、スラブと呼ぶ)の上に横引き管を配置する。ここで、床面が不陸(表面が凹凸している)であると、一例として、床面の上に配置した横引き管が下流方向に向かって下方に傾斜していると、水平にした場合に比較して横引き管内が満流になるまで時間を要する。その結果、竪管内が満流になるまで時間を要し、竪管がサイホン力を発生するまでに時間を要する場合がある。
これは、横引き管の上流側に勾配が付いていると、水廻り器具から排水が流れ始めた際に、配管内の上流側において、空気が上側、排水が下側となって、配管内の空気が上流側に向けて逆流してしまうため、横引き管の上流側が満流になるまで時間を要してしまうからである。このため、何らかの方法を用いて、横引き管を水平に配置することが必要となる。
特開2012-216910号公報
しかしながら、出来上がった床面の不陸を調整する作業は極めて煩雑であり、手間暇、及びコストが掛る。また、床面には、トイレの排水配管、浴室やキッチンの給湯、給水配管、ガス配管等が敷設されるため、横引き管をこれらの配管を避けて配置しなければならない場合があり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、床面が不陸な場合であっても横引き管を水平に支持することが可能な配管施工方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、水廻り器具からの排水を流し床面に沿って配置される横引き管と、前記横引き管の排水方向下流側に接続され、下方に向けて屈曲した落し込み管と、前記落し込み管の下流側に接続され、下方に向けて延びる竪管と、備えるサイホン排水システムの配管施工方法であって、前記横引き管、及び前記落し込み管の少なくとも一方を、前記床面から浮かせるための浮遊手段を用いて支持することで、前記横引き管を水平に保つ工程と、前記落し込み管の鉛直部、または前記竪管を、住戸の居室外に設けたメーターボックス内の前記床面に形成した孔に挿通し、前記落し込み管の水平部を前記浮遊手段を用いて前記メーターボックス内の前記床面に固定する固定工程と、前記落し込み管の鉛直部、または前記竪管と前記孔との間の隙間を固形剤で埋めて前記固形剤を固める固形剤固化工程と、前記固定工程の後、前記メーターボックス内の前記床面の上にセメントを流し込んで表面仕上げを行なう表面仕上げ工程と、を有する。
請求項1に記載の配管施工方法では、横引き管を水平に保つ工程において、浮遊手段で、横引き管、及び落し込み管の少なくとも一方を床面から浮かせる。このため、床面の不陸に関係なく、横引き管を水平に支持することができる。
固定工程において、落し込み管の鉛直部、または竪管を、住戸の居室外に設けたメーターボックス内の床面に形成した孔に挿通し、落し込み管の水平部を浮遊手段を用いてメーターボックス内の床面に固定する。
固形剤固化工程では、落し込み管の鉛直部、または竪管と床面の孔との間の隙間を固形剤で埋めて固形剤を固める。
また、表面仕上げ工程では、固定工程の後、メーターボックス内の床面の上にセメントを流し込んで表面仕上げを行なうため、メーターボックス内の床面を綺麗にすることができる。
このように、横引き管を水平に支持することで、不陸の床面に横引き管を配置したサイホン排水システムに比較して、サイホン力を早く発生させることができる。
また、従来の配管施工方法では、横引き管を配置する床面が不陸の場合には、横引き管の全長に渡って水平をとるため施工作業が煩雑となっていたが、請求項1の配管施工方法では、適当な間隔で浮遊手段を用いて横引き管を支持するだけで、横引き管の水平を簡単にとることができる。
さらに、請求項1に記載の配管施工方法では、横引き管を床面から浮かせることができるため、横引き管を他の配管の上に通すこともできる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイホン排水システムの配管施工方法において、前記浮遊手段は、前記床面に設けられた少なくとも1本の脚部と、前記脚部の一方側の側部に設けられ前記横引き管を保持する配管保持部とを含んで構成される保持機構を用いて前記横引き管を前記床面から浮かせている。
請求項2に記載の配管施工方法では、浮遊手段は、少なくとも1本の脚部を有し、その脚部が床面に設けられている。脚部の一方側の側部には配管保持部が設けられており、その配管保持部に横引き管が保持されることで、横引き管が床面から浮かされている。配管保持部は、脚部の一方側に設けられているので、例えば、配管保持部を壁際に配置し、言い換えれば、壁に接近して配置し、脚部を配管保持部の壁側とは反対側に配置することで、横引き管を壁に接近させて配置することができる。したがって、様々なスラブの状態に左右されず、横引き管を水平に配置することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサイホン排水システムの配管施工方法において、前記脚部に対する前記配管保持部の接続部位を変更することにより前記床面からの前記配管保持部の高さを調整できる。
請求項3に記載の配管施工方法では、配管保持部が脚部に対する接続部位を変更すること、言い換えれば、配管保持部の高さ位置を変更することができ、横引き管を水平にするための調整がやり易くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のサイホン排水システムの配管施工方法において、前記脚部は、前記床面に埋め込まれて固定されるアンカーと、前記アンカーの雌ねじ部に捩じ込む雄ねじ部を備えた軸部材と、を有する、
請求項4に記載の配管施工方法では、アンカーが床面に埋め込まれて固定されており、床面に固定されたアンカーの雌ねじ部に脚部の雄ねじ部が捩じ込まれることで、脚部が床面に固定される。
以上説明したように本発明のサイホン排水システムの配管施工方法によれば、床面が不陸な場合であっても横引き管を水平に支持することができる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係るサイホン排水システムの配管施工方法で施工されたサイホン排水システムを示す側面図である。 横引き管の支持状態を示すサイホン排水システムの要部を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るサイホン排水システムの配管施工方法に用いる支持部材を示す斜視図である。 他の実施形態に係る支持部材を示す斜視図である。
図1にしたがって、サイホン排水システムの一実施形態について説明する。図1には、本実施形態に係るサイホン排水システム10の全体構成の概略が示されている。本実施形態に係るサイホン排水システム10は、サイホン力を利用して水廻り器具からの排水を効率よく排出する排水システムである。
図1に示すように、本実施形態のサイホン排水システム10は、複数階(図1では、所定の階のみ図示)で構成された集合住宅に用いられる。集合住宅は、排水を下方へ流す排水立て管12を備えている。排水立て管12は、集合住宅の上下方向(鉛直方向)に延設され、集合住宅の各階のコンクリート製の床スラブ14を貫いている。なお、本発明に係るサイホン排水システムは、集合住宅に好適に用いられるが、集合住宅以外の戸建て住宅や工場等にも用いることができる。
集合住宅の各階の各戸において、居室15(図1における二点鎖線で示す壁DLの右側)の床材17の上に本発明の水廻り器具の一例としての水廻り器具16が設けられており、この水廻り器具16には、排水方向下流側に排水トラップ18が接続されている。
図1、及び図2に示すように、居室15下の床スラブ14において、水廻り器具16の配置されている下方の領域は、種々の配管を通すために一段下がった凹状の段差スラブ14Aとなっている。なお、一例として、床スラブ14の上面から床材17の上面までの高さ寸法H1は130mm前後、段差スラブ14Aの上から床材17の上面までの高さ寸法H2は240mm前後、床材17の厚さtは30mm前後である。
図1に示すように、排水トラップ18の排水方向下流側には、L字状に曲げられたL字配管部材20が配置されている。L字配管部材20は、排水トラップ18に接続されて鉛直方向に延びる鉛直部20A、段差スラブ14Aの上に水平方向に配置されて水平方向に延びる水平部20B、及び鉛直部20Aと水平部20Bとを繋ぐ湾曲部20Cを含んで構成されている。L字配管部材20は、一例として硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂で形成された市販品(例えば、エルボとも呼ばれる)を用いることができる。
L字配管部材20の排水方向下流側には、サイホン排水管21の一部を構成する横引き管22が配置されている。本実施形態の横引き管22には、JISK6778及びJISK6792に定められる呼び径が20の可撓性を有する合成樹脂製の配管が用いられている。横引き管22に用いる合成樹脂製の配管としては、例えば、可撓性を有するポリブテン管を用いることができるが、他の種類の合成樹脂製の配管を用いることもできる。また、横引き管22は、呼び径が20のものに限らず25のものを用いてもよい。
居室15の外側には、横引き管22の排水方向下流側にメーターボックス24が設けられている。本実施形態では、メーターボックス24の床面14Bが、居室15下の段差スラブ14Aと水平方向に連続して繋がっている。
このメーターボックス24内には、サイホン排水管21の一部を構成するL字状に曲げられた落し込み管26が配置されている。落し込み管26は、段差スラブ14Aの上に配置されて水平方向に延びる水平部26A、鉛直方向に延びる鉛直部26B、及び水平部26Aと鉛直部26Bとを繋ぐ湾曲部26Cを含んで構成されている。落し込み管26は、一例として硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂で形成された市販品(例えば、エルボとも呼ばれる)を用いることができる。
落し込み管26の排水方向下流側には、サイホン排水管21の一部を構成する上下方向に延びる竪管部材34が配置されている。竪管部材34は、継手36を介して落し込み管26の鉛直部26Bに接続されている。竪管部材34の排水方向下流側の端部は、排水立て管12の中間部に取り付けられた合流継手38に接続されている。なお、本実施形態の竪管部材34には、横引き管22と同一の配管が用いられている。
(横引き管部材の支持構造)
横引き管22は、上流側の端部が、継手28を介してL字配管部材20の水平部20Bに接続されており、下流側の端部が、継手30を介して落し込み管26の水平部26Aに接続されている。
横引き管22の長手方向中間部の複数個所が、段差スラブ14Aに立設された複数の浮遊手段の一例としての支持部材32によって水平に支持されており、これによって、横引き管22は段差スラブ14Aから上方に離間して配置されている。言い換えれば、横引き管22は段差スラブ14Aから浮かされている。
(支持部材の構造)
次に、図2、及び図3にしたがって、浮遊手段の一例としての支持部材32を説明する。
支持部材32は、脚部の一例としてのアンカー46及び軸部材48、配管保持具の一例としての六角ナット50及び配管保持具52を含んで構成されている。
軸部材48は、長手方向の一端側から他端側に渡って雄螺子48Aが形成されているものであり、寸切りボルト、長ねじ、全ねじとも呼ばれているものである。本実施形態では、一例として直径10mmの軸部材48を用いているが、軸部材48の直径は10mmのものに限らない。
アンカー46は、段差スラブ14Aに形成した孔64(図2参照)に挿入して固定される、いわゆる芯棒打ち込み式アンカーであり、軸部材48の雄螺子48Aが螺合する雌螺子46A(図3参照)が形成されている。
図3に示すように、配管保持具52は、端部同士を蝶番部54によって回動可能に軸支した半円状を呈する配管受部56、及び配管受部58を有している。なお、配管受部56の蝶番部側とは反対側の端部には挟持片56Aが延設されており、配管受部58の蝶番部側とは反対側の端部には挟持片58Aが延設されている。挟持片56A,58Bには、軸部材48を挿通可能とする挿通孔60が形成されている。
図3の実線で示すように、配管保持具52は、半円状の配管受部56と配管受部58とを互いに対向させて、断面略円状を形成し、横引き管22を支持する第1の状態、すなわち配管保持具52を閉じた状態と、例えば、図3の2点鎖線で示すように、配管受部58を蝶番部54を軸にして回動させ、配管保持具52を開放した開いた第2の状態の2つの状態とすることができる。
配管保持具52は、軸部材48の雄螺子48Aに螺合した一対の六角ナット50の間に、挟持片56Aと挟持片58Aとを配置して挟持することで、軸部材48に固定することができる。また、軸部材48に対する六角ナット50の取り付け位置を変更することで、横引き管22の段差スラブ14Aからの高さ位置を変更することができる。
このように、本実施形態の支持部材32は、配管保持具52を上下方向に開閉することで横引き管22を挟持し易い構造となっており、また、軸部材48を垂直方向に延在させることができるため、挟持した横引き管22の高さを調整し易い構造となっている。
(施工手順)
以下に、本実施形態のサイホン排水システム10の施工工程を説明する。
(1) 段差スラブ14Aに予め形成されている貫通孔62から、水廻り器具16の下流側のL字配管部材20に至る排水ルート(言い換えれば、横引き管22の配置ルート)に沿って、複数の支持部材32を段差スラブ14Aの上面に間隔を開けて配置する。ここでは、一例として、先ず、段差スラブ14Aに孔64を穿孔し、その孔64にアンカー46を挿入してアンカー46を段差スラブ14Aに固定し、アンカー46の雌螺子46Aに軸部材48の一端側の雄螺子48Aを捩じ込んで螺合する。一つ目の六角ナット50を軸部材48の雄螺子48Aに螺合し、六角ナット50の上側の軸部材48を、配管保持具52の挟持片56Aに形成された挿通孔60、及び挟持片58Aに形成された挿通孔60に挿入し、配管保持具52を軸部材48に仮支持する。なお、一つ目の六角ナット50は、予め軸部材48に螺合させておいてもよい。
(2)段差スラブ14Aに形成された貫通孔62に、落し込み管26の鉛直部26Bを挿入し、メーターボックス24内に配置した支持部材32の配管保持具52を開き、挟持片56Aに水平部26Aを載せ、水平部26Aが予め設定された高さ位置(L字配管部材20の水平部20Bと同じ高さ(段差スラブ14Aの上面からの高さではなく、絶対的な高さ))となるように六角ナット50の位置調整を行い、その後、配管保持具52を閉じて2つ目の六角ナット50を軸部材48に螺合し、2つの六角ナット50で挟持片56A、及び挟持片58Aを挟持する(固定工程の一例)。これにより、落し込み管26が配管保持具52で固定されると共に、配管保持具52が軸部材48に固定される。
(3) 落し込み管26を固定した後、貫通孔62と落し込み管26の鉛直部26Bとの間の隙間に固形剤66を埋めて固形剤を固める(図1参照。固形剤固化工程の一例)。なお、固形剤は、モルタル、セメント等であってもよい。
また、落し込み管26を固定するための支持部材32は、壁貫通部分から離れた、落し込んでいる付近に取り付けるのが好ましい。これは、壁貫通部分より離間している箇所の高さ調整が必要となるため、壁貫通部分から離間した部分を支持することで調整がし易くなるからである。なお、落とし込んでいる付近とは、落し込み管26が水平から垂直に変化している箇所の、水平側の部分のことを指している。
(4) 横引き管22をL字配管部材20、及び落し込み管26に接続すると共に、落し込み管26を固定した以外の残りの配管保持具52において、挟持片56Aの上に横引き管22の長手方向中間部を載せて配管保持具52を閉じる。
(5) 横引き管22の全体が水平となるように、スパナ等で各軸部材48の六角ナット50を回して各配管保持具52の高さ位置を調整する。
(6) 横引き管22の水平がとれた後、軸部材48に2つ目の六角ナット50を螺合し、2つの六角ナット50で配管保持具52の挟持片56A、及び挟持片58Aを挟持する。これにより、これにより、横引き管22が配管保持具52で固定されると共に、配管保持具52が軸部材48に固定される(横引き管を水平に保つ工程の一例)。
(6) 段差スラブ14Aの上面に、仕上げ用のセメント(シンダーコンクリートとも呼ぶ)68を流して表面を平滑に仕上げる(表面仕上げ工程の一例)。なお、仕上げ用のセメント68の厚さは薄くてよく、一例として、5~10mm程度の厚さである。これにより、段差スラブ14Aを綺麗に仕上げることができる。また、居室15下の段差スラブ14Aの上面と同様に、メーターボックス24の床面14Bの上面に仕上げ用のセメント68を流して床面14Bの表面を平滑に仕上げてもよい。
なお、本実施形態では、メーターボックス24の床面14Bが、居室15下の段差スラブ14Aと水平方向に連続して繋がっているが、この床面14Bは、居室15の床スラブ14(段差スラブ14Aでは無い部分)のように、段差スラブ14Aよりも高く形成されていてもよい。
以上により、本実施形態のサイホン排水システム10の施工が終了する。
(作用、効果)
間取りや、床スラブ14の構造、他の配管の配置等によっては、横引き管22を壁際や、段差スラブ14Aの段部の側面近傍に配置せざるを得ない場合がある。壁際の床スラブ14、段差スラブ14Aの段部の側面近傍においては、表面の凹凸が大きい場合がある。
しかしながら、本実施形態のように、支持部材32を用いて横引き管22を段差スラブ14Aから浮かせて支持することで、段差スラブ14Aが不陸な場合であっても横引き管22を水平に支持することができる。
また、横引き管22の高さ調整は、六角ナット50の高さ位置をスパナ等を用いて調整することで簡単に行うことができ、コンクリート製の段差スラブ14Aの不陸を調整する煩雑な作業は必要なく、配管に関わる施工作業を簡単にすることができる。
また、本実施形態の支持部材32は、軸部材48の片側に配管保持具52が配置される構成となっているので、図2に示すように、段差スラブ14Aに他の配管70が配置されていても、配管保持具52を段差スラブ14Aの段部側に配置して横引き管22を段差スラブ14Aの段部の側面に接近させて他の配管70を避けつつ、水平に配置することができる。
なお、床スラブ14と段差スラブ14Aとの段差部分は、施工の困難性から、一般的に不陸になりやすい。このような場所に、配管を通さなければならない場合、隆起した段差との位置関係で、従来の支持部材では取り付けが困難な場合があるが、本実施形態の支持部材32では、このような場合であっても容易に施工することができる。
さらに、図示は省略するが、各々の軸部材48を長くして配管保持具52の取り付け位置を全体的に高くすることで、横引き管22を他の配管70の上に通すこともできる。
なお、横引き管22のレイアウトの変更等で支持部材32を取り外す場合は、軸部材48から配管保持具52を取り外した後、軸部材48を回して、アンカー46から軸部材48を取り外せばよい。軸部材48の下部は、一部分が仕上げ用のセメント68に埋設されて固着しているが、軸部材48と仕上げ用のセメント68との固着部分の長さは短く(一例として、5~10mm程度)、軸部材48を回すことで軸部材48を簡単に取り外すことができる。
軸部材48を取り外した後の仕上げ用のセメント68には、軸部材48と略同径(一例として10mm程度)の孔が残るが、この孔は、セメント、モルタル、固形剤等を用いて簡単に埋めることができる。また、軸部材48を取り外した後の段差スラブ14Aのアンカー46は、特に取り除く必要は無く、段差スラブ14Aに残した状態であっても問題ない。
本実施形態のサイホン排水システム10によれば、水廻り器具16から排出された排水は、排水トラップ18、L字配管部材20、サイホン排水管21、及び合流継手38を経て排水立て管12へ合流する。
水廻り器具16から排水がサイホン排水管21に流入すると、最初は横引き管22の上流が排水で満水となり、その後、満水状態を維持した排水が下流に向けて流れて竪管44に流れ込む。満水となった排水が重力により竪管44内を落下すると、竪管44内にサイホン力が発生する。そして横引き管22の内部の排水は、サイホン力によって竪管44に向かって吸引されて流下し、効率的に排水が行われる。
本実施形態のサイホン排水システム10では、横引き管22が水平に配置されているので、横引き管22が傾斜して配置された場合に比較して、横引き管内を迅速に満流にでき、迅速にサイホン力を発生させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、支持部材32を段差スラブ14Aに設ける例を説明したが、支持部材32は、段差スラブ14A以外の場所に取り付けてもよい。また、上記実施形態の支持部材32では、軸部材48をアンカー46に取り付けたが、軸部材48を取り付ける対象はアンカー46に限らず、雌螺子が形成されているものであればアンカー46以外のものであってもよい。
上記実施形態の支持部材32は、配管保持具52を1本の軸部材48で支持したが、図4に示すように、配管保持具52を2本の軸部材48で支持する構成としてもよい。
上記実施形態では、雄螺子48Aが形成された軸部材48と、雌螺子46Aが形成されたアンカー46とで脚部を構成したが、これとは逆に、雄螺子の形成されたアンカーと、雌螺子が形成された軸部材とで脚部を構成してもよい。
水廻り器具16としては、例えば、洗面器、洗濯機、キッチンのシンク、風呂、食器洗い機等を上げることができるが、水を排水するものであれば特に種類は問わず、他のものであってもよい。
10…サイホン排水システム、14…床スラブ(床面)、14A…段差スラブ(床面)、15…居室、16…水廻り器具、22…横引き管、24…メーターボックス、26…落し込み管、26A…水平部、26B…鉛直部、32…支持部材(浮遊手段)、44…竪管、46…アンカー(脚部)、48…軸部材(脚部、保持機構)、52…配管保持具(配管保持部、保持機構)

Claims (4)

  1. 水廻り器具からの排水を流し床面に沿って配置される横引き管と、前記横引き管の排水方向下流側に接続され、下方に向けて屈曲した落し込み管と、前記落し込み管の下流側に接続され、下方に向けて延びる竪管と、備えるサイホン排水システムの配管施工方法であって、
    前記横引き管、及び前記落し込み管の少なくとも一方を、前記床面から浮かせるための浮遊手段を用いて支持することで、前記横引き管を水平に保つ工程と、
    前記落し込み管の鉛直部、または前記竪管を、住戸の居室外に設けたメーターボックス内の前記床面に形成した孔に挿通し、前記落し込み管の水平部を前記浮遊手段を用いて前記メーターボックス内の前記床面に固定する固定工程と、
    前記落し込み管の鉛直部、または前記竪管と前記孔との間の隙間を固形剤で埋めて前記固形剤を固める固形剤固化工程と、
    前記固定工程の後、前記メーターボックス内の前記床面の上にセメントを流し込んで表面仕上げを行なう表面仕上げ工程と、
    を有するサイホン排水システムの配管施工方法。
  2. 前記浮遊手段は、前記床面に設けられた少なくとも1本の脚部と、前記脚部の一方側の側部に設けられ前記横引き管を保持する配管保持部とを含んで構成される保持機構を用いて前記横引き管を前記床面から浮かせている、請求項1に記載のサイホン排水システムの配管施工方法。
  3. 前記脚部に対する前記配管保持部の接続部位を変更することにより前記床面からの前記配管保持部の高さを調整できる、請求項2に記載のサイホン排水システムの配管施工方法。
  4. 前記脚部は、前記床面に埋め込まれて固定されるアンカーと、前記アンカーの雌ねじ部に捩じ込む雄ねじ部を備えた軸部材と、を有する、請求項2または請求項3に記載のサイホン排水システムの配管施工方法。
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