<第1の実施形態>
まず、本実施形態の検出システムの概要を説明する。本実施形態の検出システムは、リバーシブルレーンを撮影する撮影手段と、時刻、ユーザ入力、又は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える切替手段と、を有する。このような検出システムによれば、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の変化に応じて、撮影手段のレンズ光軸方向を切り替えることができる。結果、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
次に、検出システムの詳細を説明する。まず、検出システムのハードウエア構成の一例について説明する。本実施形態の検出システムが備える機能部の少なくとも一部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
図1は、本実施形態の検出システムのハードウエア構成を例示するブロック図である。図1に示すように、検出システムは、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。検出システムは周辺回路4Aを有さなくてもよい。なお、検出システムは物理的に分かれた複数の装置で構成されてもよい。この場合、複数の装置各々が上記ハードウエア構成を備えてもよい。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置、外部装置、外部サーバ、外部センサ、カメラ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。入力装置は、例えばキーボード、マウス、マイク等である。出力装置は、例えばディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等である。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
図2に、検出システム10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12とを有する。
撮影部11は、動画像又は静止画像を生成するカメラであり、リバーシブルレーンを撮影する。撮影部11は、リバーシブルレーンを走行する車両を撮影できるように設置される。撮影部11は、道路の脇に設置されてもよいし、道路の上方に設置されてもよい。道路の上方に設置される例としては、道路の上方に位置する高架や看板等の設置物に撮影部11を取り付ける例が考えられるが、これに限定されない。
リバーシブルレーンは、車両が通行するレーンであり、任意のタイミングで車両の進行方向が切り替えられる。一般的には、リバーシブルレーンのその時点の進行方向をドライバーに示す看板が道路に設置され、リバーシブルレーンの進行方向の切り替えに応じてこの看板の表示内容が切り替わる。
例えば、予め「第1の時間帯:第1の進行方向、第2の時間帯:第2の進行方向、第3の時間帯:通行止め」のようにタイムスケジュールが定められていてもよい。この場合、当該タイムスケジュールに従い上記看板の表示内容が切り替わる。その他、リバーシブルレーンの管理者が、任意のタイミングで車両の通行方向の切り替えを決定してもよい。この場合、オペレータの入力に基づき、上記看板の表示内容が切り替わる。
切替部12は、時刻、ユーザ入力、又は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える。撮影部11のレンズ光軸方向の切り替えは、撮影部11(カメラ)の撮影範囲の切り替えや、撮影部11(カメラ)の撮影方向の切り替えと同義である。
なお、本実施形態では、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える手段は特段制限されず、あらゆる手段を採用できる。以下の実施形態で、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える手段の具体例を説明する。時刻、ユーザ入力、及び、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果のいずれに基づき撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える場合であっても、切替部12は、リバーシブルレーンを走行する車両を前方又は斜め前方から撮影するように、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える。
ここで、時刻に基づき撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える処理例を説明する。この例の場合、上述の通り、リバーシブルレーンの進行方向のタイムスケジュールが予め定められている。そして、当該タイムスケジュールに基づき、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えるスケジュールが定められる。
例えば、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である第1の時間帯においては、第1の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影するように、撮影部11のレンズ光軸方向が定められる。そして、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向が第2の進行方向(第1の進行方向と反対方向)である第2の時間帯は、第2の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影するように、撮影部11のレンズ光軸方向が定められる。切替部12は、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を監視しておき、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を検出すると、それに応じて、撮影部11のレンズ光軸方向を予め定められた所定の方向に切り替える。
次に、ユーザ入力に基づき撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える処理例を説明する。この例の場合、切替部12は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えるユーザ入力を受付けると、当該ユーザ入力に応じて撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える。ユーザ入力は、検出システム10が有する入力装置を介して行われてもよいし、検出システム10に有線及び/又は無線で接続された入力装置を介して行われてもよいし、検出システム10と通信可能に構成された遠隔装置を介して行われてもよい。例えば、予め撮影部11の複数のレンズ光軸方向が定められており、ユーザはその複数のレンズ光軸方向の中から1つを選択する入力を行ってもよい。そして、切替部12はユーザ入力で選択されたレンズ光軸方向となるように切り替えてもよい。
次に、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える処理例を説明する。この例の場合、切替部12は、撮影部11が生成した画像、又は、物体の存在及び物体までの距離等を検出するセンサによるセンシング結果等を解析することで、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向をリアルタイムに検出する。そして、切替部12は、車両の進行方向が変わったことを検出すると、それに応じて、変更後の進行方向に対応して予め定められた撮影部11のレンズ光軸方向に切り替える。
次に、図3のフローチャートを用いて、本実施形態の検出システム10の処理の流れの一例を説明する。
切替部12は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えるタイミングの到来を監視している(S10)。切り替えるタイミングは、「所定の時刻になったタイミング」、「切り替えるユーザ入力があったタイミング」又は「リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向が変化したことを検出したタイミング」等である。
撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えるタイミングになったことを検出すると(S10のYes)、切替部12は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える(S11)。そして、処理を終了する入力がなければ(S12のNo)、同様の処理を繰り返す。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10は、時刻、ユーザ入力、又は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、リバーシブルレーンを撮影する撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えることができる。このような検出システム10によれば、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の変化に応じて、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替えることができる。結果、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
<第2の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える手段が具体化される点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態同様、図2で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12とを有する。
図4に示すように、検出システム10は、リバーシブルレーンRLを撮影する複数の撮影部11-1及び11-2を有する。複数の撮影部11-1及び11-2は、レンズ光軸方向が互いに異なる状態で設置されている。撮影部11-1の撮影エリアはA1であり、撮影部11-2の撮影エリアはA2である。各撮影エリアに存在する物体が、撮影部11-1及び11-2に生成された画像に含まれることとなる。撮影部11-1は、第1の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影する位置及び向きに設置されている。撮影部11-2は、第2の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影する位置及び向きに設置されている。
切替部12は、撮影を実行させる撮影部11-1及び11-2を切り替えることで、撮影部11(撮影部11-1及び11-2を含む)のレンズ光軸方向を切り替える。
例えば、切替部12は、進行方向が第1の進行方向である時間帯においては撮影部11-1に撮影を実行させ、撮影部11-2に撮影を実行させない。そして、切替部12は、進行方向が第2の進行方向である時間帯においては撮影部11-2に撮影を実行させ、撮影部11-1に撮影を実行させない。
他の例として、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第1の進行方向である間は撮影部11-1に撮影を実行させ、撮影部11-2に撮影を実行させない。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第2の進行方向である間は撮影部11-2に撮影を実行させ、撮影部11-1に撮影を実行させない。
他の例として、切替部12は、ユーザ入力に基づき、撮影部11-1に撮影を実行させたり、撮影部11-2に撮影を実行させたりできる。ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である間は撮影部11-1に撮影を実行させ、撮影部11-2に撮影を実行させないように入力する。そして、ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である間は撮影部11-2に撮影を実行させ、撮影部11-1に撮影を実行させないように入力する。
撮影部11及び切替部12のその他の構成、第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、レンズ光軸方向が互いに異なる状態でリバーシブルレーンを撮影するように複数の撮影部11を設置し、撮影を実行させる撮影部11を切り替えることで撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える本実施形態の検出システム10によれば、シンプルな構成で撮影部11のレンズ光軸方向の切り替えを実現できる。また、複数の撮影部11を常時稼働させておく必要がないので、省エネルギーが実現される。
<第3の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える手段が具体化される点で、第1の実施形態と異なる。そして、その具体化手段が第2の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図5で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、方向切替機構15とを有する。
図6に示すように、撮影部11は、方向切替機構15に取り付けられる。方向切替機構15は、取り付けられた撮影部11の向きを自動で変更する機構を備える。例えば、モーター等を動力源として、取り付けられた撮影部11の向きを自動で変える動作を行う。向きを変える機構としては、例えば回転テーブル等が例示されるが、これに限定されない。撮影部11が第1の方向を向いている時の撮影エリアはA1である。この時、撮影部11は、第1の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。そして、撮影部11が第2の方向を向いている時の撮影エリアはA2である。この時、撮影部11は、第2の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
切替部12は、方向切替機構15を制御することで、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える。
例えば、切替部12は、進行方向が第1の進行方向である時間帯においては、撮影部11が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように方向切替機構15を制御する。そして、切替部12は、進行方向が第2の進行方向である時間帯においては、撮影部11が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように方向切替機構15を制御する。
他の例として、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第1の進行方向である間は、撮影部11が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように方向切替機構15を制御する。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第2の進行方向である間は、撮影部11が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように方向切替機構15を制御する。
他の例として、切替部12は、ユーザ入力に基づき方向切替機構15を制御し、撮影部11の撮影エリアをA1にしたり、A2にしたりできる。ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である間は、撮影部11が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように入力する。そして、ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である間は、撮影部11が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように入力する。
撮影部11及び切替部12のその他の構成、第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、撮影部11の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第4の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える手段が具体化される点で、第1の実施形態と異なる。そして、その具体化手段が第2及び第3の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図2で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12とを有する。
撮影部11は、レンズ光軸方向を変更可能な光軸可変レンズを含んで構成される。光軸可変レンズは、例えばティルトシフトレンズである。図7に示すように、撮影部11は所定の方向を向いて設置され、光軸可変レンズを制御することでレンズ光軸方向が切り替えられる。レンズ光軸が第1の方向を向いている時の撮影エリアはA1である。この時、撮影部11は、第1の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。そして、レンズ光軸が第2の方向を向いている時の撮影エリアはA2である。この時、撮影部11は、第2の進行方向に進む車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
切替部12は、光軸可変レンズを制御することで、撮影部11のレンズ光軸方向を切り替える。
例えば、切替部12は、進行方向が第1の進行方向である時間帯においては、レンズ光軸が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように光軸可変レンズを制御する。そして、切替部12は、進行方向が第2の進行方向である時間帯においては、レンズ光軸が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように光軸可変レンズを制御する。
他の例として、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第1の進行方向である間は、レンズ光軸が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように光軸可変レンズを制御する。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第2の進行方向である間は、レンズ光軸が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように光軸可変レンズを制御する。
他の例として、切替部12は、ユーザ入力に基づき光軸可変レンズを制御し、撮影部11の撮影エリアをA1にしたり、A2にしたりできる。ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である間はレンズ光軸が第1の方向を向き、撮影エリアがA1となるように入力する。そして、ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である間はレンズ光軸が第2の方向を向き、撮影エリアがA2となるように入力する。
撮影部11及び切替部12のその他の構成、第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、撮影部11の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第5の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第1乃至第4の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図8で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、センサ14とを有する。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。このような機能を実現するセンサ14は、例えば光を照射し、反射波を検出するセンサであってもよいし、その他の構成であってもよい。
本実施形態では、図9に示すように、リバーシブルレーンRLの互いに離れた位置各々を走行する車両を検知する2つのセンサ14-1及び14-2が設置される。
センサ14-1は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11-1の撮影エリアA1に入る前に検知するように構成される。例えば、センサ14-1はC1の方向に光を照射し、その反射光を受光する。そして、センサ14-1はセンシング結果を撮影部11-1に入力する。
センサ14-2は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11-2の撮影エリアA2に入る前に検知するように構成される。例えば、センサ14-2はC2の方向に光を照射し、その反射光を受光する。そして、センサ14-2はセンシング結果を撮影部11-2に入力する。
撮影部11-1及び11-2は、センサ14-1及び14-2各々のセンシング結果に基づいた処理を行う。例えば、撮影部11-1及び11-2は、センサ14-1及び14-2各々によって得られた車両の検出タイミング(検出したタイミング)に基づき、撮影タイミングを決定してもよい。例えば、撮影部11-1及び11-2は、車両の検出タイミングからX1秒後に撮影を開始し、X2秒後に撮影を終了してもよい。このようにすれば、撮影部11-1及び11-2は、車両が撮影エリアA1及びA2にいるタイミングで撮影を行い、車両が撮影エリアA1及びA2にいないタイミングでは撮影を行わないように動作することができる。
その他、撮影部11-1及び11-2は、センサ14-1及び14-2各々によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群(動画像のフレーム群)の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11-1及び11-2は、車両の検出タイミングからX1秒経過した時点からX2秒経過した時点までに生成された(撮影された)画像を保存してもよい。そして、撮影部11-1及び11-2は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11-1及び11-2は、車両が撮影エリアA1及びA2にいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアA1及びA2にいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
その他、撮影部11-1及び11-2は、センサ14-1及び14-2によって得られた車両の検出タイミングを登録してもよい。このようにすれば、任意のタイミングで、車両の検出タイミングを示すデータに基づき、撮影部11-1及び11-2により生成された画像群の中から、車両が撮影エリアA1及びA2にいるタイミングで生成された画像のみを抽出することができる。
切替部12は、時刻、ユーザ入力、又は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
例えば、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である第1の時間帯においてはセンサ14-1にセンシングを実行させ、センサ14-2にセンシングを実行させない。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である第2の時間帯においてはセンサ14-2にセンシングを実行させ、センサ14-1にセンシングを実行させない。切替部12は、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を監視しておき、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を検出すると、それに応じて、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
他の例として、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第1の進行方向である間は、センサ14-1にセンシングを実行させ、センサ14-2にセンシングを実行させない。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第2の進行方向である間は、センサ14-2にセンシングを実行させ、センサ14-1にセンシングを実行させない。切替部12は、車両の進行方向が変わったことを検出すると、それに応じて、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
他の例として、切替部12は、ユーザ入力に基づき、センシングを実行させるセンサをセンサ14-1にしたり、センサ14-2にしたりできる。ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である間はセンサ14-1にセンシングを実行させるように入力する。そして、ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である間はセンサ14-2にセンシングを実行させるように入力する。
なお、切替部12は、撮影部11の撮影エリアをA1にするユーザ入力に応じて、撮影部11の光軸方向を切り替えるとともに、センシングを実行させるセンサをセンサ14-1に切り替えてもよい。そして、切替部12は、撮影部11の撮影エリアをA2にするユーザ入力に応じて、撮影部11の光軸方向を切り替えるとともに、センシングを実行させるセンサをセンサ14-2に切り替えてもよい。すなわち、切替部12は、撮影部11の光軸方向を切り替える入力に応じて、センシングを実行させるセンサを切り替えてもよい。
また、撮影部11の構成は図9に示すものに代えて、図6又は図7に示す構成にしてもよい。この場合、センサ14-1及び14-2のセンシング結果はいずれも、1台の撮影部11に入力される。そして、撮影部11は、センサ14-1及び14-2のセンシング結果に基づき、上述した撮影部11-1及び11-2と同様な処理を行うことができる。
撮影部11及び切替部12のその他の構成、第1乃至第4の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。
また、複数のセンサ14を設置し、センシングを実行させるセンサ14を切り替える本実施形態の検出システム10によれば、シンプルな構成で、第1の進行方向に進む車両及び第2の進行方向に進む車両の両方を、所望のタイミング(撮影エリアA1及びA2に入る前)で検知することができる。また、複数のセンサ14を常時稼働させておく必要がないので、省エネルギーが実現される。
<第6の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第1乃至第4の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第5の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第5の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図10で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、センサ14とを有する。切替部12の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。そして、図11に示すように、センサ14は、光の照射方向を車両の進行方向にスライドさせる。センサ14は、車両の第1の進行方向へのスライド及びこれと反対方向へのスライドを交互に繰り返すことで、広範囲をセンシングエリアとする。光の照射方向を上述のようにスライドさせる手段は特段制限されない。
センサ14は、第1の方向を向き、光の照射方向がC1となっている時には、第1の進行方向に進む車両を撮影部11-1の撮影エリアA1に入る前に検知するように構成される。また、センサ14は、第2の方向を向き、光の照射方向がC2となっている時には、第2の進行方向に進む車両を撮影部11-2の撮影エリアA2に入る前に検知するように構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11-1及び11-2に入力する。
撮影部11-1及び11-2は、センサ14のセンシング結果に基づいた処理を行うことができる。その詳細は、第5の実施形態で説明したものと同様である。
なお、撮影部11の構成は図11に示すものに代えて、図6又は図7に示す構成にしてもよい。この場合、センサ14-1及び14-2のセンシング結果はいずれも、1台の撮影部11に入力される。そして、撮影部11は、センサ14-1及び14-2のセンシング結果に基づき、上述した撮影部11-1及び11-2と同様な処理を行うことができる。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第7の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第1乃至第4の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第5及び第6の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第6の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図10で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、センサ14とを有する。切替部12の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、例えば光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。図12において、センサ14の光の照射方向はCで示される。図示するように、センサ14は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11-1の撮影エリアA1に入った後に検知するよう構成される。また、センサ14は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11-2の撮影エリアA2に入った後に検知するよう構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11-1及び11-2に入力する。
撮影部11-1及び11-2は、センサ14のセンシング結果に基づいた処理を行う。具体的には、撮影部11-1及び11-2は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定する。例えば、撮影部11-1及び11-2は、車両の検出タイミングよりX3秒前の時点からX4秒前又は後の時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11-1及び11-2は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11-1及び11-2は、車両が撮影エリアA1及びA2にいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアA1及びA2にいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。X3及びX4の値は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向毎に異なってもよい。
なお、撮影部11の構成は図12に示すものに代えて、図6又は図7に示す構成にしてもよい。この場合、センサ14のセンシング結果は、1台の撮影部11に入力される。そして、撮影部11は、センサ14のセンシング結果に基づき、上述した撮影部11-1及び11-2と同様な処理を行うことができる。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要な画像の保存を回避することで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第8の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第1乃至第4の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第5乃至第7の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第7の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図10で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、センサ14とを有する。切替部12の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、例えば光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。図13において、センサ14の光の照射方向はCで示される。図示するように、センサ14は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11-1の撮影エリアA1に入る前に検知するよう構成される。また、センサ14は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11-2の撮影エリアA2に入った後に検知するよう構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11-1及び11-2に入力する。
撮影部11-1及び11-2は、センサ14のセンシング結果に基づいた処理を行う。撮影部11-1は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、撮影タイミングを決定してもよい。例えば、撮影部11-1は、車両の検出タイミングからX1秒後に撮影を開始し、X2秒後に撮影を終了してもよい。このようにすれば、撮影部11-1は、車両が撮影エリアA1にいるタイミングで撮影を行い、車両が撮影エリアA1にいないタイミングでは撮影を行わないように動作することができる。
その他、撮影部11-1は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11-1は、車両の検出タイミングからX1秒経過した時点からX2秒経過した時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11-1は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11-1は、車両が撮影エリアA1にいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアA1にいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
また、撮影部11-2は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11-2は、車両の検出タイミングよりX3秒前の時点からX4秒前又は後の時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11-2は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11-2は、車両が撮影エリアA2にいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアA2にいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
なお、撮影部11の構成は図13に示すものに代えて、図6又は図7に示す構成にしてもよい。この場合、センサ14のセンシング結果は、1台の撮影部11に入力される。そして、撮影部11は、センサ14のセンシング結果に基づき、上述した撮影部11-1及び11-2と同様な処理を行うことができる。なお、撮影部11は、撮影エリアがA1になっているかA2になっているかに応じて、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき行う処理内容を上述の通り切り替えることができる。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第9の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、撮影部11が生成した画像に基づき、車両の乗車人数を検出する手段を有する点で、第1乃至第8の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第1乃至第8の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第8の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図14で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、乗車人数検出部13とを有する。なお、図示しないが、検出システム10はセンサ14をさらに有してもよい。撮影部11、切替部12及びセンサ14の構成は、第1乃至第8の実施形態と同様である。
乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像に基づき、車両の乗車人数を検出する。乗車人数検出部13はあらゆる技術を利用して、車両の乗車人数を検出することができる。例えば、乗車人数検出部13は、画像を解析して車両内に存在する顔の数を検出し、当該顔の数を乗車人数として算出してもよい。その他、乗車人数検出部13は、多数の画像を機械学習し、画像から乗車人数を推定する推定モデルを生成してもよい。そして、乗車人数検出部13は、当該推定モデルに撮影部11が生成した画像を入力することで、乗車人数を検出してもよい。また、乗車人数検出部13は、1つの画像を解析することで乗車人数を検出してもよいし、同一車両が写る複数の連続画像を解析し、各画像の解析結果を統計処理等することで、乗車人数を検出してもよい。また、乗車人数検出部13は、特許文献1乃至4に開示の技術を利用して、乗車人数を検出してもよい。
なお、乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像の中の、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき抽出した画像のみに基づき、車両の乗車人数を検出してもよい。「車両の検出タイミングに基づき抽出した画像」は、上記実施形態で説明した「車両の検出タイミングに基づき決定した保存する画像」と同じ画像であってもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第1乃至第8の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影した画像を解析することで、乗車人数を検出することができる。
<第10の実施形態>
本実施形態の検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第9の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図15で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11を有する。撮影部11は、リバーシブルレーンを広角レンズで撮影する。撮影部11のその他の構成は、第1乃至第9の実施形態と同様である。
リバーシブルレーンを広角レンズで撮影すると、撮影部11は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
例えば、図16に示すように、リバーシブルレーンRLの進行方向が第1の進行方向である場合、撮影部11の撮影エリアAの図中左の方B1に位置する車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。また、リバーシブルレーンRLの進行方向が第2の進行方向である場合、撮影エリアAの図中右の方B2に位置する車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10は、広角レンズでリバーシブルレーンを撮影する。このような検出システム10によればリバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。
<第11の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、広角レンズで撮影した広範囲画像の中の一部分に基づき車両の乗車人数を検出する点で、第10の実施形態と異なる。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第10の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図17で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、乗車人数検出部13とを有する。撮影部11の構成は、第10の実施形態と同様である。
乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した広範囲画像の一部分に基づき、車両の乗車人数を検出する。
例えば、図16に示すように、リバーシブルレーンRLの進行方向が第1の進行方向である場合、撮影部11の撮影エリアAの図中左の方B1に位置する車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。しかし、撮影エリアAの図中右の方B2に位置する車両は、後方又は斜め後方から撮影することになる。
同様に、リバーシブルレーンRLの進行方向が第2の進行方向である場合、撮影部11の撮影エリアAの図中右の方B2に位置する車両を前方又は斜め前方から撮影することができる。しかし、撮影エリアAの図中左の方B1に位置する車両は、後方又は斜め後方から撮影することになる。
そこで、乗車人数検出部13は、広範囲画像の全ての領域を解析して乗車人数を検出するのでなく、広範囲画像の一部分、具体的には前方又は斜め前方から撮影した車両が存在する部分のみを切り出し、その一部分に基づき乗車人数を検出する。例えば、乗車人数検出部13は、図18に示すように広範囲画像を左右に二等分し(L1及びL2)、いずれか一方のみを切り出してもよい。その他、乗車人数検出部13は、図19に示すように広範囲画像の左側の方の所定の一部分L1、及び、広範囲画像の右側の方の所定の一部分L2のいずれか一方のみを切り出してもよい。L1及びL2の大きさは設計的事項である。
なお、図16に示すように、リバーシブルレーンRLの進行方向が第1の進行方向、すなわち撮影部11のレンズ光軸方向に向いて左側から右側に車両が進む場合、乗車人数検出部13は、広範囲画像の左側の方の一部分L1を切り出す。そして、リバーシブルレーンRLの進行方向が第2の進行方向、すなわち撮影部11のレンズ光軸方向に向いて右側から左側に車両が進む場合、乗車人数検出部13は、広範囲画像の右側の方の一部分L2を切り出す。
例えば、予め「第1の時間帯:第1の進行方向、第2の時間帯:第2の進行方向、第3の時間帯:通行止め」のようにリバーシブルレーンの進行方向のタイムスケジュールが定められている場合、乗車人数検出部13は、広範囲画像が生成された時の時刻(撮影時刻)に基づき、各広範囲画像の中から切り出す一部分を決定することができる。
その他、オペレータが、各広範囲画像生成時のリバーシブルレーンの進行方向を指定する入力を行ってもよい。そして、乗車人数検出部13は、当該入力に基づき、各広範囲画像の中から切り出す一部分を決定してもよい。
その他、乗車人数検出部13は、広範囲画像を解析することで、各広範囲画像生成時のリバーシブルレーンの進行方向(車両の進行方向)を特定してもよい。例えば、乗車人数検出部13は、パターンマッチング等の画像解析技術を利用して広範囲画像に写る車両が左向きか右向きかを特定することで、リバーシブルレーンの進行方向を特定してもよい。
乗車人数検出部13は、広範囲画像から切り出した一部分に基づき、車両の乗車人数を検出する。乗車人数検出部13はあらゆる技術を利用して、車両の乗車人数を検出することができる。例えば、乗車人数検出部13は、広範囲画像の一部分を解析して車両内に存在する顔の数を検出し、当該顔の数を乗車人数としてもよい。その他、乗車人数検出部13は、多数の画像を機械学習し、画像から乗車人数を推定する推定モデルを生成してもよい。そして、乗車人数検出部13は、当該推定モデルに広範囲画像の一部分を入力することで、乗車人数を検出してもよい。また、乗車人数検出部13は、1つの広範囲画像を解析することで乗車人数を検出してもよいし、同一車両が写る複数の広範囲画像を解析し、各広範囲画像の解析結果を統計処理等することで、乗車人数を検出してもよい。また、乗車人数検出部13は、特許文献1乃至4に開示の技術を利用して、乗車人数を検出してもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第10の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向がいずれの方向であってもよい、車両を前方又は斜め前方から撮影した画像を解析することで、乗車人数を検出することができる。
さらに、広角レンズで撮影した広範囲画像の中の一部分、具体的には前方又は斜め前方から撮影した車両が存在する部分のみを切り出し、その一部分に基づき乗車人数を検出することができる。このため、検出システム10の処理負担を軽減できるほか、乗車人数の検出精度が向上する。
<第12の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第10及び第11の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第10及び第11の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第11の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図20で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、切替部12と、センサ14とを有する。図示しないが、検出システム10は、乗車人数検出部13を有してもよい。乗車人数検出部13の構成は、第9及び第11の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。このような機能を実現するセンサ14は、例えば光を照射し、反射波を検出するセンサであってもよいし、その他の構成であってもよい。
本実施形態では、図21に示すように、リバーシブルレーンRLの互いに離れた位置各々を走行する車両を検知する2つのセンサ14-1及び14-2が設置される。
センサ14-1は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAに入る前に検知するように構成される。例えば、センサ14-1はC1の方向に光を照射し、その反射光を受光する。そして、センサ14-1はセンシング結果を撮影部11に入力する。
センサ14-2は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAに入る前に検知するように構成される。例えば、センサ14-2はC2の方向に光を照射し、その反射光を受光する。そして、センサ14-2はセンシング結果を撮影部11に入力する。
撮影部11は、センサ14-1及び14-2各々のセンシング結果に基づいた処理を行うことができる。例えば、撮影部11は、センサ14-1及び14-2各々によって得られた車両の検出タイミングに基づき、撮影タイミングを決定してもよい。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングからX1秒後に撮影を開始し、X2秒後に撮影を終了してもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで撮影を行い、車両が撮影エリアAにいないタイミングでは撮影を行わないように動作することができる。
その他、撮影部11は、センサ14-1及び14-2各々によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングからX1秒経過した時点からX2秒経過した時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアAにいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
その他、撮影部11は、センサ14-1及び14-2によって得られた車両の検出タイミングを登録してもよい。このようにすれば、車両の検出タイミングを示すデータに基づき、撮影部11により生成された複数の画像の中から、車両が撮影エリアAにいるタイミングで生成された画像のみを抽出することができる。
撮影部11のその他の構成、第10及び第11の実施形態と同様である。
切替部12は、時刻、ユーザ入力、又は、リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
例えば、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である第1の時間帯においてはセンサ14-1にセンシングを実行させ、センサ14-2にセンシングを実行させない。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である第2の時間帯においてはセンサ14-2にセンシングを実行させ、センサ14-1にセンシングを実行させない。切替部12は、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を監視しておき、第1の時間帯及び第2の時間帯の開始又は終了を検出すると、それに応じて、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
他の例として、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第1の進行方向である間は、センサ14-1にセンシングを実行させ、センサ14-2にセンシングを実行させない。そして、切替部12は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向の検出結果が第2の進行方向である間は、センサ14-2にセンシングを実行させ、センサ14-1にセンシングを実行させない。切替部12は、車両の進行方向が変わったことを検出すると、それに応じて、センシングを実行させるセンサ14-1及び14-2を切り替える。
他の例として、切替部12は、ユーザ入力に基づき、センシングを実行させるセンサをセンサ14-1にしたり、センサ14-2にしたりできる。ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第1の進行方向である間はセンサ14-1にセンシングを実行させるように入力する。そして、ユーザは、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向が第2の進行方向である間はセンサ14-2にセンシングを実行させるように入力する。
なお、乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像の中の、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき抽出した画像のみに基づき、車両の乗車人数を検出してもよい。「車両の検出タイミングに基づき抽出した画像」は、上述した「車両の検出タイミングに基づき決定した保存する画像」と同じ画像であってもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第10及び第11の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。
また、複数のセンサ14を設置し、センシングを実行させるセンサ14を切り替える本実施形態の検出システム10によれば、シンプルな構成で、第1の進行方向に進む車両及び第2の進行方向に進む車両の両方を、所望のタイミング(撮影エリアAに入る前)で検知することができる。また、複数のセンサ14を常時稼働させておく必要がないので、省エネルギーが実現される。
<第13の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第10及び第11の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第12の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第10及び第11の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第12の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図22で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、センサ14とを有する。図示しないが、検出システム10は、乗車人数検出部13を有してもよい。乗車人数検出部13の構成は、第9及び第11の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。そして、図23に示すように、センサ14は、光の照射方向を車両の進行方向にスライドさせる。センサ14は、車両の第1の進行方向へのスライド及びこれと反対方向へのスライドを交互に繰り返すことで、広範囲をセンシングエリアとする。光の照射方向を上述のようにスライドさせる手段は特段制限されない。なお、図26に示すように、センサ14のセンシングエリア(センシング可能な範囲)は、撮影部11の撮影範囲(撮影可能な範囲)よりも広い。また、図26に示すように、センサ14のセンシングエリア(センシング可能な範囲)は、撮影部11の撮影範囲(撮影可能な範囲)を含むことができる。センサ14のセンシングエリア及び撮影部11の撮影範囲は、図26に示すように、例えば、道路の進行方向に沿って延伸する区間で定義できる。
センサ14は、第1の方向を向き、光の照射方向がC1となっている時には、第1の進行方向に進む車両を撮影部11の撮影エリアAに入る前に検知するように構成される。また、センサ14は、第2の方向を向き、光の照射方向がC2となっている時には、第2の進行方向に進む車両を撮影部11の撮影エリアAに入る前に検知するように構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11に入力する。
撮影部11は、センサ14のセンシング結果に基づいた処理を行うことができる。その詳細は、第12の実施形態で説明したものと同様である。撮影部11のその他の構成、第10及び第11の実施形態と同様である。
なお、乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像の中の、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき抽出した画像のみに基づき、車両の乗車人数を検出してもよい。「車両の検出タイミングに基づき抽出した画像」は、上述した「車両の検出タイミングに基づき決定した保存する画像」と同じ画像であってもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第10及び第11の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第14の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第10及び第11の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第12及び第13の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第10及び第11の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第13の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図22で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、センサ14とを有する。図示しないが、検出システム10は、乗車人数検出部13を有してもよい。乗車人数検出部13の構成は、第9及び第11の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。図24において、センサ14の光の照射方向はCで示される。図示するように、センサ14は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAに入った後に検知するよう構成される。また、センサ14は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAに入った後に検知するよう構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11に入力する。
撮影部11は、センサ14のセンシング結果に基づいた処理を行う。具体的には、撮影部11は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定する。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングよりX3秒前の時点からX4秒前又は後の時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアAにいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。X3及びX4の値は、リバーシブルレーンRLを走行する車両の進行方向毎に異なってもよい。撮影部11のその他の構成、第10及び第11の実施形態と同様である。
なお、乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像の中の、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき抽出した画像のみに基づき、車両の乗車人数を検出してもよい。「車両の検出タイミングに基づき抽出した画像」は、上述した「車両の検出タイミングに基づき決定した保存する画像」と同じ画像であってもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第10及び第11の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要な画像の保存を回避することで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
<第15の実施形態>
本実施形態の検出システム10は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知するセンサを有する点で、第10及び第11の実施形態と異なる。そして、センサの構成が第12乃至第14の実施形態と異なる。本実施形態の検出システム10のその他の構成は、第10及び第11の実施形態と同様である。以下、詳細に説明する。
検出システム10のハードウエア構成は、第1乃至第14の実施形態と同様である。
検出システム10の機能ブロック図の一例は、図22で示される。図示するように、検出システム10は、撮影部11と、センサ14とを有する。図示しないが、検出システム10は、乗車人数検出部13を有してもよい。乗車人数検出部13の構成は、第9及び第11の実施形態と同様である。
センサ14は、リバーシブルレーンを走行する車両を検知する。センサ14は、光を照射し、反射光を受光することで、リバーシブルレーンRLを走行する車両を検知する。図25において、センサ14の光の照射方向はCで示される。図示するように、センサ14は、第1の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAに入る前に検知するよう構成される。また、センサ14は、第2の進行方向に進む車両を、撮影部11の撮影エリアAを通過した後に検知するよう構成される。センサ14は、センシング結果を撮影部11に入力する。
撮影部11は、センサ14のセンシング結果及び車両の進行方向に基づいた処理を行う。車両の進行方向が図25に示す第1の進行方向である場合、撮影部11は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、撮影タイミングを決定してもよい。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングからX1秒後に撮影を開始し、X2秒後に撮影を終了してもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで撮影を行い、車両が撮影エリアAにいないタイミングでは撮影を行わないように動作することができる。
その他、車両の進行方向が図25に示す第1の進行方向である場合、撮影部11は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングからX1秒経過した時点からX2秒経過した時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアAにいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
一方、車両の進行方向が図25に示す第2の進行方向である場合、撮影部11は、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成された画像群の中から保存する画像を決定してもよい。例えば、撮影部11は、車両の検出タイミングよりX3秒前の時点からX4秒前又は後の時点までに生成された画像を保存してもよい。そして、撮影部11は、その他のタイミングで生成された画像を保存しなくてもよい。このようにすれば、撮影部11は、車両が撮影エリアAにいるタイミングで生成された画像を保存し、車両が撮影エリアAにいないタイミングで生成された画像を保存しないように動作することができる。
撮影部11のその他の構成、第10及び第11の実施形態と同様である。
なお、乗車人数検出部13は、撮影部11が生成した画像の中の、センサ14によって得られた車両の検出タイミングに基づき抽出した画像のみに基づき、車両の乗車人数を検出してもよい。「車両の検出タイミングに基づき抽出した画像」は、上述した「車両の検出タイミングに基づき決定した保存する画像」と同じ画像であってもよい。
次に、本実施形態の検出システム10の作用効果を説明する。本実施形態の検出システム10によれば、第10及び第11の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14で車両の検出タイミングを検知し、検知結果に基づき撮影部11の処理を制御することができる。結果、不要なタイミングでの撮影を回避したり、不要な画像の保存を回避したりすることで、撮影部11の負担を軽減できる。また、本実施形態の検出システム10によれば、センサ14の数を減らすことができるので、コスト負担が軽減される。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを撮影する撮影手段と、
時刻、ユーザ入力、又は、前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、前記撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える切替手段と、
を有する検出システム。
2. 1に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段が生成した画像に基づき、前記車両の乗車人数を検出する乗車人数検出手段をさらに有する検出システム。
3. 1又は2に記載の検出システムにおいて、
レンズ光軸方向が互いに異なる状態で設置され、前記リバーシブルレーンを撮影する複数の前記撮影手段を有し、
前記切替手段は、撮影を実行させる前記撮影手段を切り替えることで、前記撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える検出システム。
4. 1又は2に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段が取り付けられ、前記撮影手段の向きを変更する方向切替機構をさらに有し、
前記切替手段は、前記方向切替機構を制御することで、前記撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える検出システム。
5. 1又は2に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、レンズ光軸方向を変更可能な光軸可変レンズを含み、
前記切替手段は、前記光軸可変レンズを制御することで、前記撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える検出システム。
6. 1から5のいずれかに記載の検出システムにおいて、
前記リバーシブルレーンの互いに離れた位置各々を走行する車両を検知する2つのセンサを有し、
前記切替手段は、時刻、ユーザ入力、又は、前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、センシングを実行させる前記センサを切り替える検出システム。
7. 1から5のいずれかに記載の検出システムにおいて、
光を照射し、反射光を受光することで前記リバーシブルレーンを走行する車両を検知し、前記光の照射方向を車両の進行方向にスライドさせるセンサを有する検出システム。
8. 6又は7に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成した画像群の中から保存する画像を決定する検出システム。
9. 6又は7に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングに基づき、撮影タイミングを決定する検出システム。
10. 6又は7に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングを登録する検出システム。
11. 車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを広角レンズで撮影する撮影手段と、
前記撮影手段が生成した広範囲画像の一部分に基づき、前記車両の乗車人数を検出する乗車人数検出手段と、
を有し、
前記乗車人数検出手段は、前記広範囲画像が生成された時の時刻又は前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向に基づき、前記乗車人数の検出に用いる前記広範囲画像の一部分を決定する検出システム。
12. 11に記載の検出システムにおいて、
前記リバーシブルレーンの互いに離れた位置各々を走行する車両を検知する2つのセンサと、
時刻、ユーザ入力、又は、前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、センシングを実行させる前記センサを切り替える切替手段と、
をさらに有する検出システム。
13. 11に記載の検出システムにおいて、
光を照射し、反射光を受光することで前記リバーシブルレーンを走行する車両を検知し、前記光の照射方向を車両の進行方向にスライドさせるセンサを有する検出システム。
14. 12又は13に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングに基づき、生成した画像群の中から保存する画像を決定する検出システム。
15. 12又は13に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングに基づき、撮影タイミングを決定する検出システム。
16. 12又は13に記載の検出システムにおいて、
前記撮影手段は、前記センサによって得られた車両の検出タイミングを登録する検出システム。
17. コンピュータが、時刻、ユーザ入力、又は、車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、前記リバーシブルレーンを撮影する撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える検出方法。
18. コンピュータを、時刻、ユーザ入力、又は、車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを走行する車両の進行方向の検出結果に基づき、前記リバーシブルレーンを撮影する撮影手段のレンズ光軸方向を切り替える切替手段として機能させるプログラム。
19. コンピュータが、
車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを広角レンズで撮影する撮影手段が生成した広範囲画像の一部分に基づき、前記車両の乗車人数を検出し、
前記広範囲画像が生成された時の時刻又は前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向に基づき、前記乗車人数の検出に用いる前記広範囲画像の一部分を決定する検出方法。
20. コンピュータを、
車両の進行方向が切り替えられるリバーシブルレーンを広角レンズで撮影する撮影手段が生成した広範囲画像の一部分に基づき、前記車両の乗車人数を検出する乗車人数検出手段として機能させ、
前記乗車人数検出手段は、前記広範囲画像が生成された時の時刻又は前記リバーシブルレーンを走行する車両の進行方向に基づき、前記乗車人数の検出に用いる前記広範囲画像の一部分を決定するプログラム。