JP7070101B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁弁に関する。
従来、互いに同軸に配置された第1可動子および第2可動子と、各可動子を独立して駆動可能な駆動部とを備えた電磁弁が知られている。特許文献1では、駆動部は、第1可動子に軸方向で対向するように配置された第1ソレノイドと、第1ソレノイドに対する径方向外側で第2可動子に軸方向で対向するように配置された第2ソレノイドとを有する。
特開2014-129776号公報
特許文献1では、一方のソレノイドの通電により形成される磁気回路が他方のソレノイドに対応する可動子に影響を及ぼし、電磁弁の動作が不安定になる可能性がある。それぞれの磁気回路を独立させるために非磁性体により遮蔽することが考えられるが、製造の複雑化および装置体格の増大を招くため好ましくない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、動作が安定化した電磁弁を提供することである。
本発明による電磁弁は、固定子(30)と、固定子に接近および離間可能に設けられ、互いに同軸に配置された複数の可動子(40、45)と、各可動子に一対一対応で設けられた複数の付勢部材(50、55)と、各可動子に一対一対応で設けられた複数のソレノイド(60、65、81、82、83)とを備える。各付勢部材は、対応する可動子を固定子から離間する方向へ付勢している。各ソレノイドは、対応する可動子に軸方向に対向する位置で、可動子の軸心(AX1)を中心として互いに同心円状に配置されている。各ソレノイドの間に固定子の一部(35、36)が存在している。径方向に隣り合う一対のソレノイドに流れる電流の方向が逆方向である。
これにより、各ソレノイドの通電時に逆向きに磁気回路が形成されることで、それぞれ独立した磁気回路を形成することができる。そのため、付勢部材による付勢力との組み合わせで各可動子の開閉切替えを安定して行うことができる。
また、各可動子を同軸配置とすることで各可動子中の磁気回路が互いに反発し、磁気回路同士の距離が長くなる。そのため、可動子にかかる力の向きがソレノイドと対向する方向に安定し、可動子同士の干渉を抑制できる。
第1実施形態の電磁弁を示す概略構成図であって、閉弁状態を示す図である。 第1実施形態の電磁弁を示す概略構成図であって、開弁状態を示す図である。 各ソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 図2に対応する図であって、ソレノイド通電時の磁気回路を示す図である。 第1実施形態において、低速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第1実施形態において、高速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第2実施形態において、各ソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 第3実施形態において、低速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第3実施形態において、高速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第4実施形態において、各ソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 第4実施形態において、低速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第4実施形態において、高速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第5実施形態において、各ソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 第5実施形態において、各ソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 第5実施形態において、第1の低速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 第5実施形態において、第2の低速モードにおける電流、吸引力、可動子開度を示すタイムチャートである。 他の実施形態において、直列接続された3つのソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。 他の実施形態において、並列接続された3つのソレノイドに流れる電流の方向を示す模式図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態の電磁弁は、図1、図2に示す燃料噴射弁として用いられている。電磁弁10は、バルブボディ20と、固定子30と、可動子40、45と、スプリング50、55と、ソレノイド60、65とを備えている。
バルブボディ20は、有底筒状に形成されている。バルブボディ20の底部21は、第1噴射孔22および第2噴射孔23を有している。第1噴射孔22は、底部21の中央に形成されている。第2噴射孔23は、第1噴射孔22に対して径方向外側に形成されている。
固定子30は、バルブボディ20の筒部24の端部に固定されており、インナー固定子部31およびアウター固定子部32から構成されている。アウター固定子部32は筒部24の内側に配置されており、インナー固定子部31はアウター固定子部32の内側に配置されている。インナー固定子部31は、円柱状の磁性体であり、底部21側の一端から他端側に延びる環状の巻線収容空間33を有している。アウター固定子部32は、筒状の磁性体であり、底部21側の一端から他端側に延びる環状の巻線収容空間34を有している。
可動子40、45は、筒部24の内側であって、固定子30と底部21との間に位置している。インナー可動子40は、インナー固定子部31に接近および離間可能に設けられている。インナー可動子40は、軸部41が第1噴射孔22を塞ぐ位置(図1参照)から、吸引部42がインナー固定子部31に当接する位置(図2参照)まで軸方向へ往復移動可能である。アウター可動子45は、アウター固定子部32に接近および離間可能に設けられている。アウター可動子45は、軸部46が第2噴射孔23を塞ぐ位置(図1参照)から、吸引部47がアウター固定子部32に当接する位置(図2参照)まで軸方向へ往復移動可能である。
インナー可動子40とアウター可動子45は、互いに同軸に配置されている。吸引部47は有底筒状に形成されている。軸部46は、筒状であり、吸引部47の底部中央から底部21側に突き出すように形成されている。吸引部42は、吸引部47の内側に設けられている。軸部41は、吸引部42から底部21側に突き出すように形成され、軸部46の内側に挿入されている。
各スプリング50、55は、各可動子40、45に一対一対応で設けられている。インナースプリング50は、インナー可動子40に対応して設けられ、インナー固定子部31の中央部とインナー可動子40との間に配置されている。インナースプリング50は、インナー可動子40をインナー固定子部31から離間する方向へ付勢している。アウタースプリング55は、アウター可動子45に対応して設けられ、インナー固定子部31の外周部とアウター可動子45との間に配置されている。アウタースプリング55は、アウター可動子45をアウター固定子部32から離間する方向へ付勢している。
各ソレノイド60、65は、各可動子40、45に一対一対応で設けられている。インナーソレノイド60は、巻線収容空間33に収容されている。アウターソレノイド65は、巻線収容空間34に収容されている。各ソレノイド60、65は、対応する可動子に軸方向に対向する位置で、可動子40、45の軸心AX1を中心として互いに同心円状に配置されている。「同心円状」とは、軸中心が厳密に一致するものに限らない。
インナーソレノイド60とアウターソレノイド65は、径方向に隣り合っている一対のソレノイドである。これらの一対のソレノイド間には固定子30の一部が存在している。「固定子30の一部」は、インナー固定子部31の外周部35およびアウター固定子部32の内周部36である。
図3に示すように、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65に流れる電流の方向は逆方向である。具体的には、ソレノイド60、65を可動子40、45側から軸方向へ見たとき、インナーソレノイド60には左回りに電流が流れ、アウターソレノイド65には右回りに電流が流れる。これにより図4に二点鎖線の矢印で示すように、ソレノイド60、65の通電時に互いに逆向きの磁気回路が形成される。このとき、インナー可動子40には、インナー固定子部31に接近する方向の磁気的な吸引力が作用する。また、アウター可動子45には、アウター固定子部32に接近する方向の磁気的な吸引力が作用する。
ここで、内側からi番目のソレノイドの内径をrsiとし、内側からi番目のソレノイドの外径をRsiとし、内側からi番目の可動子の外径をRviとする。これらの寸法は、次の式(1)の関係を満たす。
Rsi<Rvi<rsi+1 (1)
第1実施形態では、ソレノイドの数は2つである。そのため、インナーソレノイド60、アウターソレノイド65、およびインナー可動子40は、次の式(2)の関係を満たすように構成されている。つまり、インナー可動子40の吸引部42の外周面は、インナーソレノイド60よりも外側に位置し、かつ、アウターソレノイド65よりも内側に位置している。
Rs1<Rv1<rs2 (2)
図3に示すように、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65は互いに電気的に直列に接続されている。通電時には各ソレノイド60、65の全てに電流が流れる。電圧は、インナーソレノイド60の一端の第1ターミナル71と、アウターソレノイド65の一端の第2ターミナル72との間に印加される。ソレノイドターミナルは2端子で成立する。以降、ターミナル71、72に入る電流値を「駆動電流値」とする。
吸引力Fの大きさは、磁気回路の磁束φの二乗に比例する(下記式(3))。磁束φの大きさは、磁気回路形成部材すなわち固定子部31、32の透磁率μと、ソレノイド60、65のコイル巻き数nと、ソレノイド60、65の電流Iとの積に比例する(下記式(4))。第1実施形態では、インナー部分とアウター部分は、透磁率μ、コイル巻き数n、および電流Iが同じである。そのため、インナー可動子40にかかる吸引力F1とアウター可動子45にかかる吸引力F2は同じ大きさになる。
F∝φ2 (3)
φ∝μ×n×I (4)
以降、可動子40、45にかかる力の向きに関して、可動子40、45に対して固定子30側の方向を正方向とし、可動子40、45に対して固定子30とは反対側の方向を負方向とする。
電磁弁10は、図5、図6に示す2つのモードで駆動される。第1実施形態では、インナースプリング50の付勢力Fs1とアウタースプリング55の付勢力Fs2とが異なっている。付勢力Fs1は、付勢力Fs2よりも小さく設定されている。
図5に示す低速モードで電磁弁10が駆動されると、ソレノイド60の電流I1はソレノイド65の電流I2と同じであるが、吸引力F1、F2は付勢力Fs1よりも大きくなる。そのため、インナー可動子40にかかる力の総和の正負が、非通電から低速モードに切り替わる際に反転する。これにより、インナー可動子40がインナー固定子部31側に移動して開弁状態となり、第1噴射孔22が開放される。一方、吸引力F1、F2は付勢力Fs2よりも小さい。そのため、アウター可動子45にかかる力の総和の正負は、非通電から低速モードに切り替わる際には反転しない。アウター可動子45は閉弁状態のままであり、第2噴射孔23は閉じたままである。
図6に示す高速モードでは、低速モードよりも電流I1、I2が大きくなる。この高速モードで電磁弁10が駆動されると、吸引力F1、F2は付勢力Fs2よりも大きくなる。そのため、インナー可動子40にかかる力の総和の正負が、非通電から高速モードに切り替わる際に反転する。また、アウター可動子45にかかる力の総和の正負も、非通電から高速モードに切り替わる際に反転する。これにより、可動子40、45が固定子30側に移動して開弁状態となり、第1噴射孔22および第2噴射孔23が共に開放される。
可動子にかかる力の総和の正負が反転する駆動電流値を「正負反転電流値」とすると、正負反転電流値は可動子40、45ごとに異なる。具体的には、インナー可動子40の正負反転電流値は、アウター可動子45の正負反転電流値よりも小さく設定されている。第1実施形態では、各スプリング50、55の付勢力を変えることで正負反転電流値を可動子40、45ごとに変えている。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65との間には固定子30の一部が存在している。インナーソレノイド60とアウターソレノイド65に流れる電流の方向は逆方向である。これにより、ソレノイド60、65の通電時に互いに逆向きに磁気回路が形成されることで、それぞれ独立した磁気回路を形成することができる。そのため、スプリング50、55による付勢力との組み合わせで各可動子40、45の開閉切替えを安定して行うことができる。
また、各可動子40、45を同軸配置とすることで可動子40、45中の磁気回路が互いに反発し、磁気回路同士の距離が長くなる。そのため、可動子40、45にかかる力の向きがソレノイド60、65と対向する方向に安定し、可動子40、45同士の干渉を抑制できる。
また、第1実施形態では、前記式(1)の関係を満たす。これにより、ソレノイドが駆動する可動子以外の可動子に磁気回路が形成されることを抑制できる。つまり、一方のソレノイドの通電により形成される磁気回路が他方のソレノイドに対応する可動子に影響を及ぼすことを抑制できる。
また、第1実施形態では、各ソレノイド60、65は互いに電気的に直列に接続されている。通電時には各ソレノイド60、65の全てに電流が流れる。これにより、ソレノイドターミナルが2端子で成立できるため、装置体格の小型化が可能である。また、電流の増減で各可動子40、45の開閉を制御できるため、駆動回路の設計の簡素化および自由度向上が容易である。
また、第1実施形態では、正負反転電流値は可動子40、45ごとに異なる。これにより、駆動電流値を変えるだけで各可動子40、45の開閉を制御することができる。
また、第1実施形態では、各スプリング50、55の付勢力を変えることで正負反転電流値を可動子40、45ごとに変えている。これにより、簡易な構成で正負反転電流値を可動子40、45ごとに変えることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図7に示すように、インナーソレノイド60のコイル巻き方向は、アウターソレノイド65のコイル巻き方向とは異なる。このように構成しても、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65に流れる電流の方向が逆方向であることにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、各ソレノイド60、65は互いに電気的に直列に接続されている。図8、図9に示すように、付勢力Fs1と付勢力Fs2は同じである。その一方で、インナー部分とアウター部分は、ソレノイドのコイル巻き数n、または、固定子部の透磁率μが異なる。そのため、各ソレノイド60、65の電流I1、I2の大きさが同じながらも、吸引力F1と吸引力F2とが異なる。吸引力F1は吸引力F2より大きくなる。
以上より、正負反転電流値は可動子40、45ごとに異なる。つまり、各可動子40、45にかかる吸引力を変えることで正負反転電流値を可動子40、45ごとに変えている。ソレノイドのコイル巻き数n、または、固定子部の透磁率μを変えることで各可動子40、45にかかる磁気的吸引力を変えている。このように構成しても、第1実施形態と同様に動作が安定化する。
[第4実施形態]
第4実施形態では、図10に示すように、各ソレノイド60、65は、巻き方向が同じであり、互いに電気的に並列に接続されている。インナーソレノイド60には抵抗75が接続されており、アウターソレノイド65には抵抗76が接続されている。抵抗75と抵抗76は抵抗値が異なる。通電時には各ソレノイド60、65の全てに電流が流れる。しかし、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65は、流れる電流Iの大きさが異なる。
図11、図12に示すように、付勢力Fs1と付勢力Fs2は同じである。その一方で、インナーソレノイド60に流れる電流I1はアウターソレノイド65に流れる電流I2よりも大きくなる。そのため、インナー部分とアウター部分とで透磁率μ、コイル巻き数nが同じながらも、吸引力F1と吸引力F2とが異なる。吸引力F1は吸引力F2よりも大きくなる。
以上より、正負反転電流値は可動子40、45ごとに異なる。つまり、各可動子40、45にかかる吸引力を変えることで正負反転電流値を可動子40、45ごとに変えている。各ソレノイド60、65に流れる電流値を変えることで各可動子40、45にかかる磁気的吸引力を変えている。このように構成しても、第1実施形態と同様に動作が安定化する。
[第5実施形態]
第5実施形態では、図13に示すように、インナーソレノイド60のコイル巻き方向は、アウターソレノイド65のコイル巻き方向とは異なる。このように構成しても、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65に流れる電流の方向が逆方向であることにより、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
第6実施形態では、図14に示すように、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65とは並列に配置されている。ソレノイドターミナルは3端子(ターミナル71、72、73)になっており、各ソレノイド60、65に流れる電流値を独立に変更可能である。
図15、図16に示すように、付勢力Fs1と付勢力Fs2は同じである。図15に示すようにインナーソレノイド60に流れる電流I1がアウターソレノイド65に流れる電流I2よりも大きくされ、吸引力F1が付勢力Fs1よりも大きくなり、吸引力F2が付勢力Fs2よりも小さい場合、インナー可動子40だけが開弁状態となる。一方、図16に示すようにアウターソレノイド65に流れる電流I2がインナーソレノイド60に流れる電流I1よりも大きくされ、吸引力F2が付勢力Fs2よりも大きくなり、吸引力F1が付勢力Fs1よりも小さい場合、アウター可動子45だけが開弁状態となる。
このように構成しても、インナーソレノイド60とアウターソレノイド65に流れる電流の方向が逆方向であることにより、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。また、各ソレノイド60、65に流れる電流値を独立に変更可能であることにより、設計(すなわち、スプリング付勢力やコイル巻き数)の自由度が広がる。また、インナーソレノイド60に流れる電流Iとアウターソレノイド65に流れる電流Iとの大小関係を変えることができる。
[他の実施形態]
他の実施形態では、図17、図18に示すように、ソレノイドは3つ設けられてもよい。第1ソレノイド81、第2ソレノイド82、および第3ソレノイド83は、可動子軸心を中心として互いに同心円状に設けられている。各ソレノイド81、82、83のうち、径方向に隣り合う一対のソレノイドに流れる電流の方向は逆方向である。図17では、各ソレノイド81、82、83は互いに電気的に直列に接続されている。図18では、各ソレノイド81、82、83は互いに電気的に並列に接続されている。このように構成しても、径方向に隣り合う一対のソレノイドに流れる電流の方向は逆方向であることにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
他の実施形態では、各スプリングの付勢力を変えつつ、各可動子にかかる磁気的吸引力を変えることで、正負反転電流値を可動子ごとに変えてもよい。磁気的吸引力を変えるのは、ソレノイドの巻き数、固定子部の透磁率、およびソレノイドに流れる電流値のいずれか1つ以上であればよい。その際、各ソレノイドは電気的に直列に接続されてもよいし、並列に接続されてもよい。つまり、第1、第3、第4および第6実施形態が組み合わされて実施されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10:電磁弁 30:固定子
35:外周部(固定子の一部) 36:内周部(固定子の一部)
40:インナー可動子 45:アウター可動子
50:インナースプリング(付勢部材)
55:アウタースプリング(付勢部材)
60:インナーソレノイド 65:アウターソレノイド
81:第1ソレノイド 82:第2ソレノイド
83:第3ソレノイド AX:軸心

Claims (11)

  1. 固定子(30)と、
    前記固定子に接近および離間可能に設けられ、互いに同軸に配置された複数の可動子(40、45)と、
    各前記可動子に一対一対応で設けられ、対応する前記可動子を前記固定子から離間する方向へ付勢している複数の付勢部材(50、55)と、
    各前記可動子に一対一対応で設けられ、対応する前記可動子に軸方向に対向する位置で、前記可動子の軸心(AX1)を中心として互いに同心円状に配置された複数のソレノイド(60、65、81、82、83)と、
    を備え、
    各前記ソレノイドの間に前記固定子の一部(35、36)が存在しており、
    径方向に隣り合う一対の前記ソレノイドに流れる電流の方向が逆方向である電磁弁。
  2. 内側からi番目の前記ソレノイドの内径をrsiとし、
    内側からi番目の前記ソレノイドの外径をRsiとし、
    内側からi番目の前記可動子の外径をRviとすると、
    Rsi<Rvi<rsi+1
    である請求項1に記載の電磁弁。
  3. 各前記ソレノイドは互いに電気的に直列に接続されており、
    通電時には各前記ソレノイドの全てに電流が流れる請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 各前記ソレノイドは互いに電気的に並列に接続されており、
    通電時には各前記ソレノイドの全てに電流が流れる請求項1または2に記載の電磁弁。
  5. 前記ソレノイドのターミナル(71、72)に入る電流値を駆動電流値とし、
    前記可動子にかかる力の向きに関して、前記可動子に対して前記固定子側の方向を正方向、前記可動子に対して前記固定子とは反対側の方向を負方向とし、
    前記可動子にかかる力の総和の正負が反転する前記駆動電流値を正負反転電流値とすると、
    前記正負反転電流値は前記可動子ごとに異なる請求項3または4に記載の電磁弁。
  6. 各前記付勢部材の付勢力を変えることで前記正負反転電流値を前記可動子ごとに変えている請求項5に記載の電磁弁。
  7. 各前記可動子にかかる磁気的吸引力を変えることで前記正負反転電流値を前記可動子ごとに変えている請求項5に記載の電磁弁。
  8. 各前記ソレノイドの巻き数を変えることで各前記可動子にかかる磁気的吸引力を変えている請求項7に記載の電磁弁。
  9. 前記固定子のうち各前記ソレノイドに対応する部分の材質を変えることで各前記可動子にかかる磁気的吸引力を変えている請求項7に記載の電磁弁。
  10. 各前記ソレノイドに流れる電流値を変えることで各前記可動子にかかる磁気的吸引力を変えている請求項7に記載の電磁弁。
  11. 各前記ソレノイドに流れる電流値を独立に変更可能である請求項1または2に記載の電磁弁。
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