JP7069932B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、電子時計に関する。
特許文献1には、24時制のアナログ式の時計において、日の出時刻および日の入り時刻を表示することが開示されている。
特開平3-2592号公報
しかしながら、24時制のアナログ式の時計の場合、同じ位置の目盛でも時針が指示する場合と分針が指示する場合とで数値が異なるため、ユーザーは時針が指示する目盛の数値と分針が指示する目盛の数値とを区別して読む必要があり、日の出時刻および日の入り時刻の把握が難しかった。
本発明の好適な態様(第1態様)にかかる電子時計は、指示体と、前記指示体が指示する12時制の第1目盛りと、前記指示体が日の出時刻を指示する第1状態と、前記指示体が日の入り時刻を指示する第2状態とを所定の条件に基づいて切り替える処理部と、を備える。
以上の態様では、処理部が第1状態と第2状態とを切り替えるため、ユーザーが第1状態と第2状態とを切り替えずに、12時制の目盛で時刻を指示することができる。従って、以上の態様によれば、ユーザーは、日の出時刻および日の入り時刻を容易に把握することが可能になる。
第1態様の好適例(第2態様)において、前記処理部は、前記日の出時刻より後であり、かつ前記日の入り時刻より前の第1時刻に現在時刻が達した場合、前記第1状態から前記第2状態に切り替え、前記日の入り時刻より後であり、かつ前記日の出時刻より前の第2時刻に現在時刻が達した場合、前記第2状態から前記第1状態に切り替える。
以上の態様では、第1時刻は、日の出時刻より後であり、かつ日の入り時刻より前であるから、昼間に属する時刻である。従って、昼間に属する第1時刻以降には、電子時計が第2状態に切り替えた結果、指示体が日の入り時刻を指示する。従って、以上の態様によれば、ユーザーは、第1状態から第2状態に切り替えることなく、現在時刻から日の入り時刻までの時間を容易に把握することが可能になる。第2時刻は、日の入り時刻より後、または、日の出時刻より前であるから、夜間に属する時刻である。従って、夜間に属する第2時刻以降には、電子時計が第2状態に切り替えた結果、指示体が日の出時刻を指示する。従って、以上の形態によれば、ユーザーは、第2状態から第1状態に切り替えることなく、現在時刻から日の出時刻までの時間を容易に把握することができる。
第2態様の好適例(第3態様)において、前記第1時刻は、前記日の出時刻から第1所定時間後の時刻であり、前記第2時刻は、前記日の入り時刻から第2所定時間後の時刻である。
以上の態様によれば、ユーザーは、日の出時刻から第1所定時間後に第2状態に切り替わり、日の入り時刻の第2所定時間後に第1状態に切り替わることを把握しておくのみで、指示体が現在日の出時刻を指示しているのか日の入り時刻を指示しているのか把握することが可能になる。
第2態様の好適例(第4態様)において、前記第1時刻は、午前12時であり、前記第2時刻は、午後12時である。
以上の態様では、第1時刻が午前12時であり、第2時刻が午後12時であるから、午前では第1状態となり、午後では第2状態となる。従って、以上の態様によれば、ユーザーは、午前では第1状態となり、午後では第2状態となることを把握しておくのみで、指示体が日の出時刻または日の入り時刻のいずれを指示しているのか、容易に把握することが可能になる。
第1態様から第4態様の好適例(第5態様)において、現在位置を算出する位置情報算出部を備え、前記処理部は、現在位置のタイムゾーン、現在の年月日、および、前記位置情報算出部が算出した現在位置に基づいて、前記日の出時刻および前記日の入り時刻を算出する。
以上の態様では、位置情報算出部が算出した現在位置に基づいて日の出時刻および日の入り時刻を算出するため、ユーザーが位置情報を入力しなくても日の出時刻および日の入り時刻を算出することが可能になる。
本発明の好適な態様(第6態様)にかかる電子時計は、指示体と、前記指示体が指示する12時制の第1目盛りと、前記指示体が日の出時刻を指示する第1状態と、日の入り時刻を指示する第2状態とを切り替える操作部と、を備える。
以上の態様では、ユーザーは操作部で第1状態と第2状態とを切り替えることができる。また、12時制の電子時計であるため、ユーザーは、日の出時刻および日の入り時刻を容易に把握することが可能になる。
第1態様から第5態様の好適例(第7態様)において、時針および分針を備え、前記指示体は、前記時針および前記分針とは異なる指針である。
以上の態様では、指示体は、12時制の第1目盛りを指示する指針である。従って、以上の態様によれば、ユーザーは、なじみ深い12時制において、指示体と時針との位置関係により、現在時刻から日の出時刻または日の入り時刻までの時間を容易に把握することが可能である。
第7態様の好適例(第8態様)において、前記分針の指針軸の軸方向からの平面視において、前記分針の指針軸と、前記指示体の指針軸とが異なる。
以上の態様では、分針の指針軸の軸方向からの平面視において、分針の指針軸と、指示体の指針軸とが異なる。以上の態様によれば、現在時刻を指示する箇所と、日の出時刻および日の入り時刻を指示する箇所とが互いに異なるため、ユーザーが、指示体が現在時刻を指示するという誤った把握をすることを抑制することが可能になる。
第1態様から第6態様の好適例(第9態様)において、前記指示体は、昼間を示す第1領域と、夜間を示す第2領域とが環状に配置された環状の部材を含み、前記第1領域と前記第2領域との間の位置によって、前記日の出時刻または前記日の入り時刻を指示する。
以上の態様では、指示体には、昼間を示す第1色の第1領域と、夜間を示す第2色の第2領域とが環状に配置されている。従って、ユーザーは、第1領域と第2領域との間が、昼間と夜間との間、すなわち、日の出または日の入りを示すことを直感的に把握できる。以上の態様によれば、日の出または日の入りを示すことを直感的に把握可能な第1領域と第2領域との間の位置によって日の出時刻または日の入り時刻を指示することにより、直感的に日の出時刻および日の入り時刻を把握することが可能になる。
第1態様から第9態様の好適例(第10態様)によれば、午前または午後であることを指示する第1指針を備え、前記第1指針は、前記第1状態の場合前記午前を指示し、前記第2状態の場合前記午後を指示する。
通常、日の出時刻は午前であり、日の入り時刻は午後である。従って、以上の態様によれば、第1指針によって午前または午後を示すことにより、ユーザーは、指示体が日の出時刻または日の入り時刻のいずれを指示しているのか、容易に把握することが可能になる。
第1態様から第10態様の好適例(第11態様)において、前記指示体が前記第1目盛りの第1位置を指示することによって、白夜であることを示し、前記指示体が前記第1目盛りの第2位置を指示することによって、極夜であることを示す。
以上の態様によれば、ユーザーは、指示体が第1位置を指示したとき白夜であり、指示体が第2位置を指示したとき極夜であることを把握しておくのみで、白夜または極夜であることを容易に把握することが可能になる。
第1態様から第11態様の好適例(第12態様)において、前記第1状態および前記第2状態のうち前記指示体の現在の状態を指示する第2指針を備える。
以上の態様によれば、ユーザーは、第2指針を閲覧することにより、指示体が日の出時刻を指示しているのか日の入り時刻を指示しているのかを容易に判別することが可能になる。
第1実施形態における電子時計Wを示す平面図。 第1実施形態における電子時計Wの構成図。 制御部6の構成図。 表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す図(その1)。 表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す図(その2)。 日の出日の入り表示モードのフローチャートを示す図。 第2実施形態における電子時計Wを示す平面図。 第2実施形態における電子時計Wの構成図。 表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す図(その1)。 表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す図(その2)。 第3実施形態における電子時計Wを示す平面図。 第3実施形態における電子時計Wの構成図。 第2変形例にかかる電子時計Wを示す平面図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
A.第1実施形態
以下、第1実施形態にかかる電子時計Wを説明する。
A.1.第1実施形態における電子時計Wの概要
図1に、第1実施形態における電子時計Wを示す平面図を示す。電子時計Wは、操作ボタンAと、操作ボタンBと、操作ボタンCと、竜頭Dと、ベゼルEと、第2バンド部Fと、第1バンド部Gと、表示部10とを有する。図1に示すように、電子時計Wは、時間を計測するアナログ時計である。
図1において、表示部10の表示面における裏面から表面へと向かう方向をz軸正方向とする。そして、z軸に直交する2軸をxy軸とし、表示部10の中心から竜頭Dへの方向をx軸正方向とする。または、表示部10の表示面の法線方向をz軸とし、表示面の中心から第2バンド部Fまたは第1バンド部Gへの方向をy軸、z軸およびy軸と直交する軸をx軸とすることもできる。第2バンド部Fから第1バンド部Gに向かう方向、すなわち、y軸正方向を、「12時方向」と定義する。従って、例えば、y軸負方向が「6時方向」となり、x軸正方向が「3時方向」となる。
操作ボタンA、操作ボタンB、操作ボタンC、および、竜頭Dは、電子時計Wの側面に設けられる。操作ボタンA、操作ボタンB、および操作ボタンCは、ユーザーの押下操作を検出する。竜頭Dは、回転および引き出しが可能な部材である。第2バンド部Fおよび第1バンド部Gは、電子時計Wをユーザーの手首に装着するための部材である。ベゼルEは、電子時計Wの保護および補強をする部材である。
表示部10は、時針11と、分針12と、秒針13と、機能針14と、ダイヤルリング17と、6時側に設けられた6時側情報表示部20とを有する。ダイヤルリング17には、12時制の目盛り17aが環状に形成される。
機能針14は、第1実施形態における「指示体」の一例である。目盛り17aは、第1実施形態における「第1目盛り」の一例である。操作ボタンAは、第1実施形態における「操作部」の一例である。
6時側情報表示部20は、文字板21と、モード指針22とを有する。文字板21には、動作モードを表す文字が記載されている。電子時計Wは、動作モードとして、現在時刻を示す時刻表示モードと、タイムゾーンの表示および設定が可能なタイムゾーン設定モードと、日の出時刻と日の入り時刻とを示す日の出日の入り表示モードとを有する。文字板21には、時刻表示モードを表す文字列21a「TIME」と、タイムゾーン設定モードを表す文字列21b「TZ」と、日の出日の入り表示モードを表す文字列21c「SR-SS」とが設けられている。
6時側情報表示部20は、モード指針22が文字列21aを指示することにより動作モードが時刻表示モードであることを表示する。また、6時側情報表示部20は、モード指針22が文字列21bを指示することにより動作モードがタイムゾーン設定モードであることを表示する。また、6時側情報表示部20は、モード指針22が文字列21cを指示することにより動作モードが日の出日の入り表示モードであることを表示する。
A.1.1.時刻表示モードの概要
時刻表示モードでは、電子時計Wは、現在時刻を表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針22が文字列21aを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを時刻表示モードに設定する。動作モードを時刻表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11、分針12、および秒針13を用いて、現在時刻の時、分、および秒を表示する。
時刻表示モードにおいて、操作ボタンBを所定時間、例えば3秒以上押下されたことを検出すると、GPSレシーバー2(図2参照)が起動し、現在の年月日、および現在時刻を取得する。取得した現在の年月日、および現在時刻によって、電子時計Wの内部時刻が修正されるとともに、表示部10は、取得した現在の年月日、および現在時刻を表示する。このように、GPSレシーバー2を用いて時刻を修正することにより、時刻だけでなく、年月日の情報を得ることができるので、電子時計Wが現在の年月日を得ることが可能である。
A.1.2.タイムゾーン設定モードの概要
タイムゾーン設定モードでは、電子時計Wは、タイムゾーンの表示および設定が可能である。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針22が文字列21bを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードをタイムゾーン設定モードに設定する。動作モードをタイムゾーン設定モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11、分針12、および秒針13を用いて、現在時刻の時、分、および秒を表示する。さらに、表示部10は、ベゼルEに設けられた目盛りEaを基準にして、機能針14を用いて、現在のタイムゾーンを表示する。目盛りEaには、複数のタイムゾーンが示されている。目盛りEaには、例えば、協定世界時(UTC)から時差がないタイムゾーンを示す数字「0」、協定世界時から1時間早い時差を有するタイムゾーンを示す数字「+1」、および、協定世界時から1時間遅い時差を有するタイムゾーンを示す数字「-1」等が記載されている。
タイムゾーン設定モードにおいて、竜頭Dの一段引き出し操作を行うと、電子時計Wは、タイムゾーンの手動設定を行うことが可能である。竜頭Dの一段引き出し操作を行った後に、竜頭Dの回転操作を受け付けると、竜頭Dの回転操作に応じて機能針14が回転する。竜頭Dの押し込み操作を受け付けると、電子時計Wは、機能針14の現在の向きに応じたタイムゾーンの設定を記憶する。
タイムゾーン設定モードにおいて、操作ボタンBを所定時間、例えば3秒以上押下されたことを検出すると、GPSレシーバー2が起動し、現在位置の緯度および経度を取得する。電子時計Wは、記憶部4(図2参照)に記憶された、緯度および経度とタイムゾーンとの関係を示すタイムゾーン情報を参照して、取得した現在位置の緯度および経度に対応するタイムゾーンを判別し、判別したタイムゾーンの設定を記憶する。
A.1.3.日の出日の入り時刻表示モードの概要
日の出日の入り時刻表示モードでは、電子時計Wは、日の出時刻または日の入り時刻を表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針22が文字列21cを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを日の出日の入り表示モードに設定する。動作モードを日の出日の入り表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11、分針12、および秒針13を用いて、現在時刻の時、分、および秒を表示する。さらに、表示部10は、目盛り17aを基準にして、機能針14を用いて、日の出時刻または日の入り時刻を表示する。機能針14は、時針11と同じ時刻の読み方となる。図1の例では、現在時刻が3時40分であるのに対し、日の出時刻または日の入り時刻が、4時48分であることを示す。
図2に、電子時計Wの構成図を示す。図2において、図1に示した構成と同一構成のものには同一符号を付してある。
電子時計Wは、時針11および分針12に関する構成として、時針11、分針12、輪列機構201、ステッピングモーター301、および、モータードライバー401を含む。モータードライバー401は、輪列機構201を介して時針11と分針12とを駆動するためにステッピングモーター301を駆動する。
電子時計Wは、秒針13に関する構成として、秒針13、輪列機構202、ステッピングモーター302、および、モータードライバー402を含む。モータードライバー402は、輪列機構202を介して秒針13を駆動するためにステッピングモーター302を駆動する。
電子時計Wは、機能針14に関する構成として、機能針14、輪列機構203、ステッピングモーター303、および、モータードライバー403を含む。モータードライバー403は、輪列機構203を介して機能針14を駆動するためにステッピングモーター303を駆動する。
電子時計Wは、6時側情報表示部20に関する構成として、モード指針22、輪列機構204、ステッピングモーター304、および、モータードライバー404を含む。モータードライバー404は、輪列機構204を介してモード指針22を駆動するためにステッピングモーター304を駆動する。
電子時計Wは、さらに、発振回路1と、GPS(Global Positioning System)レシーバー2と、記憶部4と、制御部6と、操作ボタンAと、操作ボタンBと、操作ボタンCと、竜頭Dとを含む。
発振回路1は、時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する。クロック信号の周波数は、例えば、32.768kHzである。クロック信号の周波数が分周されて、周波数が1Hzとなったクロック信号が、制御部6に入力される。GPSレシーバー2は、位置情報衛星の一つであるGPS衛星からの衛星信号を受信する。
記憶部4は、読み書き可能な不揮発性の記録媒体である。記憶部4は、例えば、フラッシュメモリーである。記憶部4は、フラッシュメモリーに限らず適宜変更可能である。記憶部4は、例えば、制御部6が実行するプログラムを記憶する。
制御部6は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のコンピューターである。制御部6は、電子時計Wの全体の制御を司る。制御部6の構成について、図3を用いて説明する。
A.2.第1実施形態における制御部6の構成
図3に、制御部6の構成図を示す。制御部6は、記憶部4に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、位置情報算出部61と、処理部62とを実現する。
位置情報算出部61は、現在位置を算出する。具体的には、位置情報算出部61は、GPSレシーバー2から衛星信号を取得し、取得した衛星信号に基づいて現在位置を算出する。
処理部62は、現在位置のタイムゾーン、現在の年月日、および、位置情報算出部61が算出した現在位置に基づいて、日の出時刻および日の入り時刻を算出する。現在位置のタイムゾーンの取得方法について、例えば、図1のタイムゾーン設定モードの概要で説明した、ユーザーによる竜頭Dの回転操作による第1の取得方法と、GPSレシーバー2を用いる第2の取得方法とがある。現在の年月日の取得方法について、例えば、以下に示す2つの方法がある。現在の年月日の第1の取得方法において、処理部62は、ユーザーが設定した現在位置の年月日を取得する。現在の年月日の第2の取得方法について、処理部62は、GPSレシーバー2が取得した衛星信号から、現在位置の算出と併せて現在位置の現在の年月日を算出する。
以下の記載では、タイムゾーンの第2の取得方法、および、現在の年月日の第2の取得方法が採用されているとして説明する。
日の出時刻および日の入り時刻を算出する方法として、例えば、以下に示す2つの方法がある。第1の方法において、処理部62は、公知の数式に、取得した現在位置のタイムゾーン、現在位置の座標として緯度および経度、ならびに現在の年月日を代入することにより、日の出時刻および日の入り時刻を算出する。
第2の方法において、処理部62は、取得したタイムゾーンにおける、緯度および経度、ならびに年月日の組み合わせに応じた日の出時刻日の入り時刻の時刻表を参照して、日の出時刻および日の入り時刻を算出する。例えば、処理部62は、ユーザーによって現在位置のタイムゾーンが変更した場合、または、GPSレシーバー2が取得した衛星信号から算出した現在位置のタイムゾーンが変更した場合、変更後のタイムゾーンにおける日の出時刻日の入り時刻の時刻表を、インターネットなどのネットワークを介して取得する。日の出時刻日の入り時刻の時刻表は、例えば、下記のような3次元のデータ構造を有する。
日の出時刻日の入り時刻の時刻表[緯度][経度][年月日]=(日の出時刻、日の入り時刻)
処理部62は、所定の条件に基づいて機能針14が日の出時刻を指示する第1状態と、機能針14が日の入り時刻を指示する第2状態とを切り替える。以下、第1状態および第2状態を総称して、「表示状態」と称する。
例えば、処理部62は、所定の条件として、日の出時刻より後であり、かつ日の入り時刻より前の第1時刻に現在時刻が達した場合、第1状態から第2状態に切り替える。さらに、処理部62は、所定の条件として、日の入り時刻より後であり、かつ日の出時刻より前の第2時刻に現在時刻が達した場合、第2状態から第1状態に切り替える。第1時刻および第2時刻は、記憶部4に記憶される。
第1時刻および第2時刻は、下記に示す2つの態様がある。第1の態様における第1時刻および第2時刻について、第1時刻は、日の出時刻から第1所定時間後の時刻であり、第2時刻は、日の入り時刻から第2所定時間後の時刻である。所定時間は、例えば、2つの態様がある。第1の態様における所定時間は、ユーザーまたは電子時計Wの設計者によって設定された時間であり、例えば、2時間である。第2の態様における所定時間は、薄暮の時間の長さである。薄暮は、日の入り後の、空が薄明るいときである。なお、日の出時刻から所定時間と日の入り時刻からの所定時間とは、互いに異なる第1所定時間と第2所定時間とでもよい。
第2の態様における第1時刻および第2時刻について、第1時刻は、午前12時であり、第2時刻は、午後12時である。
表示状態を切り替える方法には、下記に示す2つの方法がある。第1の方法において、処理部62は、現在時刻が第1時刻または第2時刻に達した場合、機能針14が可能な最大の角速度で機能針14を回転させて、機能針14の向きが日の出時刻の向きまたは日の入り時刻の向きに達したら機能針14の回転を停止させる。第2の方法において、処理部62は、現在時刻が第1時刻または第2時刻に達した場合、時針11の角速度の大きさと同一の大きさの角速度で機能針14を回転させ、日の出時刻または日の入り時刻の向きに到達したら機能針14の回転を停止させる。時針11の角速度の大きさと同一の大きさの角速度とは、時針11の角速度と同一の角速度と、時針11の角速度の大きさが同一であり、逆方向への回転、すなわち反時計回りの方向に回転する角速度とを含む。以下、時針11の角速度と同一の角速度を、「第1角速度」と称し、時針11の角速度の大きさが同一であり、反時計回りの方向に回転する角速度を、「第2角速度」と称する。第2の方法において、図4および図5を用いてより詳細に説明する。
図4および図5に、表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す。図4では、現在時刻が午前の場合を示し、図5では、現在時刻が午後の場合を示す。図4および図5に示す電子時計Wは、図面の煩雑化を避けるために、時針11および機能針14のみ表示し、分針12、秒針13、およびモード指針22等の描画を省略する。
図4および図5において、日の出時刻は午前5時であり、日の入り時刻を午後7時とする。さらに、処理部62は、第1態様における第1時刻および第2時刻に従って、表示状態を切り替えるとし、所定時間を2時間とする。従って、第1時刻は、午前7時となり、第2時刻は午後9時となる。
現在時刻が午前4時の場合、現在時刻が第1時刻に達していないため、表示状態は第1状態を維持する。従って、機能針14は5時位置を指示する。
現在時刻が午前7時の場合、現在時刻が第1時刻に達したため、表示状態は第2状態に切り替わる。機能針14は、第1角速度で回転し始める。
現在時刻が午前8時の場合、機能針14は、第1角速度で回転しており、機能針14が回転し始めてから1時間が経過したため、機能針14は6時位置を指示する。日の入り時刻が午後7時であり、機能針14は6時位置を指示しているため、機能針14の向きは、日の入り時刻の向きに達していない。従って、機能針14は、回転を継続する。
現在時刻が午前9時の場合、機能針14は、第1角速度で回転しており、機能針14が回転し始めてから2時間が経過したため、機能針14は7時位置を指示する。日の入り時刻が午後7時であり、機能針14は7時位置を指示しているため、機能針14の向きは、日の入り時刻の向きに達している。従って、機能針14は、回転を停止する。
現在時刻が午後6時の場合、現在時刻が第2時刻に達していないため、表示状態は第2状態を維持する。従って、機能針14は7時位置を指示する。
現在時刻が午後9時の場合、現在時刻が第2時刻に達したため、表示状態は第1状態に切り替わる。機能針14は、第2角速度で回転し始める。
現在時刻が午後10時の場合、機能針14が、時針11の第2角速度で回転しており、機能針14が回転し始めてから1時間が経過したため、機能針14は6時位置を指示する。日の出時刻が午前5時であり、機能針14は6時位置を指示しているため、機能針14の向きは、日の出時刻の向きに達していない。従って、機能針14は、回転を継続する。
現在時刻が午後11時の場合、機能針14は、第2角速度で回転しており、機能針14が回転し始めてから2時間が経過したため、機能針14は5時位置を指示する。日の出時刻が午前5時であり、機能針14は5時位置を指示しているため、機能針14の向きは、日の出時刻の向きに達している。従って、機能針14は、回転を停止する。
説明を図3に戻す。
処理部62は、現在位置のタイムゾーン、ならびに、現在位置および現在の年月日に基づいて、日の出時刻および日の入り時刻を算出しようとしたが、現在位置が北極圏または南極圏であると、日の出および日の入りがなく、日の出時刻および日の入り時刻を算出できない場合がある。この場合、処理部62は、現在位置のタイムゾーン、ならびに、現在位置および現在の年月日に基づいて、白夜または極夜のいずれかであることを特定する。白夜と特定した場合、処理部62は、機能針14が12時位置を指示するように機能針14を制御する。極夜と特定した場合、処理部62は、機能針14が6時位置を指示するように機能針14を制御する。12時位置は、「第1位置」の一例である。6時位置は、「第2位置」の一例である。
A.3.動作モードのフローチャート
日の出日の入り表示モードについて、具体的なフローチャートを用いて説明する。
A.3.1.日の出日の入り表示モードのフローチャート
図6に、日の出日の入り表示モードのフローチャートを示す。図6で示すフローチャートでは、表示状態を切り替える方法として、前述した第1の方法、すなわち、現在時刻が第1時刻または第2時刻に達した場合、機能針14が可能な最大の角速度で機能針14を回転させる方法を採用する。
位置情報算出部61は、GPSレシーバー2から取得した衛星信号に基づいて、現在位置のタイムゾーン、現在位置、および現在の年月日を算出する(ステップS1)。処理部62は、現在位置のタイムゾーン、現在位置、および現在の年月日に基づいて、日の出時刻および日の入り時刻を算出する(ステップS2)。
処理部62は、日の出時刻および日の入り時刻が算出できたか否かを判断する(ステップS3)。日の出時刻および日の入り時刻が算出できなかった場合(ステップS3:No)、処理部62は、白夜か否かを判断する(ステップS4)。白夜であると特定した場合(ステップS4:Yes)、処理部62は、機能針14が12時位置を指示するように機能針14を制御する(ステップS5)。一方、白夜でないと判断した場合、すなわち極夜であると判断した場合(ステップS4:No)、処理部62は、機能針14が6時位置を指示するように機能針14を制御する(ステップS6)。
一方、日の出時刻および日の入り時刻が算出できた場合(ステップS3:Yes)、処理部62は、現在時刻が第1時刻に達したか否かを判断する(ステップS7)。現在時刻が第1時刻に達した場合(ステップS7:Yes)、処理部62は、表示状態を第1状態から第2状態に切り替える(ステップS8)。一方、現在時刻が第1時刻に達していない場合(ステップS7:No)、処理部62は、現在時刻が第2時刻に達したか否かを判断する(ステップS9)。現在時刻が第2時刻に達した場合(ステップS9:Yes)、処理部62は、表示状態を第2状態から第1状態に切り替える(ステップS10)。
ステップS8の処理の終了後、ステップS10の処理の終了後、または、現在時刻が第2時刻に達していない場合(ステップS9:No)、処理部62は、現在の表示状態に従って、機能針14を制御する(ステップS11)。具体的には、処理部62は、現在の表示状態が第1状態であれば機能針14が日の出時刻を指示し、現在の表示状態が第2状態であれば機能針14が日の入り時刻を指示するように、機能針14を制御する。
ステップS5の処理終了後、ステップS6の処理終了後、または、ステップS11の処理終了後、処理部62は、日の出日の入り表示モードが終了したか否かを判断する(ステップS12)。日の出日の入り表示モードが終了する場合とは、例えば、ユーザーにより操作ボタンAが押下されて、日の出日の入り表示モード以外の動作モードに切り替わった場合、または、電子時計Wをシャットダウンする場合である。
日の出日の入り表示モードが終了していない場合(ステップS12:No)、処理部62は、処理をステップS1に戻す。ステップS1を再び実行する場合、発振回路1から得られるクロック信号から算出可能な現在の年月日が、前回のステップS1の処理結果の年月日と同一の場合、位置情報算出部61は、ステップS1の処理を行わず、前回のステップS1の処理結果を、今回の処理結果として用いることが可能である。
一方、日の出日の入り表示モードが終了した場合(ステップS12:Yes)、処理部62は、一連の処理を終了する。
A.4.第1実施形態の効果
以上示したように、電子時計Wは、機能針14と、目盛り17aと、処理部62とを有する。処理部62が所定の条件に基づいて、第1状態と第2状態とを切り替えるため、ユーザーが切り替える必要がない。以上により、ユーザーは、日の出時刻および日の入り時刻を容易に把握することが可能になる。また、12時制のアナログ時計は24時制のアナログ時計と比較してユーザーにとってなじみ深いため、電子時計Wは、日の出時刻および日の入り時刻を直感的に把握することが可能になる。
また、処理部62は、日の出時刻より後であり、かつ日の入り時刻より前の第1時刻に現在時刻が達した場合、第1状態から第2状態に切り替える。第1時刻は、日の出時刻より後であり、かつ日の入り時刻より前であるから、昼間に属する時刻である。従って、昼間に属する第1時刻以降には、表示状態を第2状態に切り替えた結果、機能針14が日の入り時刻を指示する。従って、第1実施形態によれば、ユーザーは、第1状態から第2状態に切り替えることなく、現在時刻から日の入りまでの時刻までの時間を容易に把握することが可能になる。
さらに、処理部62は、日の入り時刻より後または日の出時刻より前の第2時刻に現在時刻が達した場合、第2状態から第1状態に切り替える。第2時刻は、日の入り時刻より後、または、日の出時刻より前であるから、夜間に属する時刻である。従って、夜間に属する第2時刻以降には、表示状態を第2状態に切り替えた結果、機能針14が日の出時刻を指示する。従って、第1実施形態によれば、ユーザーは、第2状態から第1状態に切り替えることなく、現在時刻から日の出までの時刻までの時間を容易に把握することができる。
また、第1の態様における第1時刻および第2時刻について、第1時刻は、日の出時刻から所定時間後の時刻であり、第2時刻は、日の入り時刻から前述の所定時間後の時刻である。第1実施形態によれば、ユーザーは、日の出時刻および日の入り時刻の所定時間後に表示状態を切り替わることを把握しておくのみで、機能針14が現在日の出時刻を指示しているのか日の入り時刻を指示しているのか把握することが可能になる。
また、第2の態様における第1時刻および第2時刻について、第1時刻は、午前12時であり、第2時刻は、午後12時である。従って、午前では第1状態となり、午後では第2状態となる。以上により、第1実施形態によれば、ユーザーは、午前では第1状態となり、午後では第2状態となることを把握しておくのみで、機能針14が日の出時刻または日の入り時刻のいずれを指示しているのか、容易に把握することが可能になる。
また、図1に示したように、電子時計Wは、時針11および分針12を有し、機能針14は、時針11および分針12とは異なる指針である。本実施形態によれば、ユーザーにとってなじみ深い12時制において、機能針14と時針11との位置関係により、日の出時刻または日の入り時刻までの時間を容易に把握することが可能である。12時制による時間の把握の容易さについて、例えば、機能針14と時針11とのなす角度が30度であれば、日の出時刻または日の入り時刻までの時間が1時間である、というように、ユーザーは容易に把握することが可能である。
また、電子時計Wは、機能針14が目盛り17aの12時位置を指示することによって、白夜であることを示し、機能針14が目盛り17aの6時位置を指示することによって、極夜であることを示す。これにより、ユーザーは、機能針14が12時位置を指示したとき白夜であり、機能針14が6時位置を指示したとき極夜であることを把握しておくのみで、白夜または極夜であることを容易に把握することが可能になる。
また、位置情報算出部61が、現在位置を算出し、処理部62が、現在位置のタイムゾーン、現在の年月日、および、位置情報算出部61が算出した現在位置に基づいて、日の出時刻および前記日の入り時刻を算出する。
日の出時刻および日の入り時刻は、現在位置の緯度および経度によって変動するが、第1実施形態では、位置情報算出部61が算出した現在位置に基づいて日の出時刻および日の入り時刻を算出するため、現在位置の緯度および経度の影響が反映されている。従って、本実施形態によれば、ユーザーが位置情報を入力しなくても、日の出時刻および日の入り時刻を算出することが可能になる。
B.第2実施形態
第2実施形態における電子時計Wでは、円盤状指示体15(図7参照)が、日の出時刻および日の入り時刻を表示する。円盤状指示体15は、第2実施形態における「指示体」の一例である。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
B.1.第2実施形態における電子時計Wの概要
図7に、第2実施形態における電子時計Wを示す平面図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第2実施形態に関する要素であるとする。電子時計Wは、機能針14の代わりに円盤状指示体15を含む。電子時計Wは、第1実施形態の電子時計Wが有した日の出日の入り表示モードの代わりに、日の出時刻を示す日の出表示モードと、日の入り時刻を示す日の入り表示モードとを有する。図7に示した破線は、仮想的な線であり、電子時計Wに実際に描画された線ではない。
6時側情報表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)24を有する。LCD24は、現在の動作モードを示す文字列を示す画像と、現在の日にちおよび曜日を示す画像とを表示する。
具体的には、図7に示すLCD24は、画像24aと、画像24bとを表示する。図7に示す画像24aは、動作モードを示す文字列「MODE」と、現在の動作モードが日の出表示モードであることを表す文字列「SUNRISE」とを示す。画像24bは、現在の日にちが11日の水曜日であることを示す。
円盤状指示体15は、環状の部材151を含む。部材151には、昼間を示す第1色の第1領域1511と、夜間を示す第2色の第2領域1512とが環状に配置されている。第1色は、黄色であり、第2色は青色である。円盤状指示体15は、目盛り17aを基準として、第1領域1511と第2領域1512との間の位置によって、日の出時刻または前記日の入り時刻を指示する。従って、目盛り17aは、第2実施形態における「第1目盛り」の一例である。図7では、第1色を薄い網掛けによって示し、第2色を右上から左下への斜線による網掛けによって示す。第1領域1511と第2領域1512との配置の方法は、以下に示す2つがある。
第1の方法における配置方法において、第1領域1511と第2領域1512との間に空きがないように配置されることである。第1領域1511および第2領域1512の境界線は、円盤状指示体15の直径に沿う。従って、円盤状指示体15を固定したとすると、時針11は、第1領域1511および第2領域1512を6時間かけて通過する。図7に示す部材151において、第1の方法における配置方法が採用されている。
第2の態様における配置方法において、第1領域1511と第2領域1512とが、間を空けて配置することである。この間には、第1色および第2色とは異なる色の第3領域を配置する。第3領域の色は、1色、または、連続的に色が変化するグラデーションカラーである。1色の場合、第3領域の色は、例えば、朝焼けおよび夕焼けを示す橙色である。グラデーションカラーの場合、第3領域の色は、例えば、黄色から青色に連続的に変化する色である。
以下の説明では、図7に示すように、第1の方法が採用されているとして説明を行う。
円盤状指示体15は、第1領域1511と第2領域1512との間を2箇所有している。円盤状指示体15は、時計回りにおいて、第2領域1512から第1領域1511に変わる第1の間15ndの位置によって、日の出時刻を指示し、第1領域1511から第2領域1512に変わる第2の間15dnの位置によって、日の入り時刻を指示する。第1の間15ndの位置には、文字列15a「SUNRISE」が設けられており、第2の間15dnの位置には、文字列15b「SUNSET」が設けられている。文字列15aおよび文字列15bの文字色は、例えば、赤色である。円盤状指示体15は、表示状態が第1状態であれば、第1の間15ndの位置によって日の出時刻を指示し、表示状態が第2状態であれば、第2の間15dnの位置によって日の入り時刻を指示する。
円盤状指示体15の形状として、例えば、2つの態様がある。第1の態様における円盤状指示体15は、部材151と、部材151のz軸負方向の面の一部と固定されている第2部材とを有する。この第2部材は、時針11、分針12、および秒針13の指針軸から部材151の1点までを含む平板状である。
第2の態様における円盤状指示体15は、部材151、および、部材151のz軸負方向の面と固定されている第2部材を有する。この第2部材は、同心円状の部材である。さらに、この第2部材の内側または外側の側面には、歯形がある。
図8に、電子時計Wの構成図を示す。図8において、図1に示した構成と同一構成のものには同一符号を付してある。
電子時計Wは、円盤状指示体15に関する構成として、円盤状指示体15、輪列機構205、ステッピングモーター305、および、モータードライバー405を含む。モータードライバー405は、輪列機構205を介して円盤状指示体15を駆動するためにステッピングモーター305を駆動する。
駆動力の伝達例として、例えば、第1の態様における円盤状指示体15の第2部材に輪列機構205を介して駆動力が伝達されることにより、第2部材に固定された部材151が回転運動する。また、第2の態様における円盤状指示体15の第2部材の歯形と輪列機構205とが組み合っており、第2部材に輪列機構205を介して駆動力が伝達されることにより、第2部材に固定された部材151が回転運動する。
電子時計Wは、6時側情報表示部20に関する構成として、LCD24、および、LCDドライバー501を含む。LCDドライバー501は、LCD24を駆動する。
B.2.制御部6の構成
制御部6の構成は、第1実施形態における制御部6の構成と比較すると、表示状態が第1状態であれば、第1の間15ndの位置によって日の出時刻を指示し、表示状態が第2状態であれば、第2の間15dnの位置によって日の入り時刻を指示すること以外はほぼ同一の構成であるため、説明を省略する。ただし、第1実施形態における制御部6の構成と異なる点として、表示状態を切り替える方法についてと、白夜および極夜の取り扱いについてのみ説明する。
B.2.1.表示状態を切り替える方法について
表示状態を切り替える方法は、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、下記に示す2つがある。第1の方法において、処理部62は、現在時刻が第1時刻または第2時刻に達した場合、円盤状指示体15が可能な最大の角速度で円盤状指示体15を回転させる。そして、第1の間15ndの位置および第2の間15dnの位置のうち、現在の表示状態に対応する位置が、日の出時刻の位置または日の入り時刻の位置に達したら、処理部62は、円盤状指示体15の回転を停止させる。第2の方法において、処理部62は、現在時刻が第1時刻または第2時刻に達した場合、時針11の角速度の同一の角速度、すなわち前述した第1角速度で円盤状指示体15を回転させる。そして、第1の間15ndの位置および第2の間15dnの位置のうち現在の表示状態に対応する位置が、現在の表示状態において指示すべき日の出時刻の位置または日の入り時刻の位置に達したら、処理部62は、円盤状指示体15の回転を停止させる。表示状態を切り替える第2の方法において、図9および図10を用いてより詳細に説明する。
図9および図10に、表示状態を切り替える第2の方法の詳細を示す。図9では、現在時刻が午前の場合を示し、図10では、現在時刻が午後の場合を示す。図9および図10に示す電子時計Wは、図面の煩雑化を避けるために、時針11および円盤状指示体15のみ表示し、分針12、秒針13等の描画を省略する。
図9および図10において、日の出時刻は午前5時であり、日の入り時刻を午後7時とする。さらに、処理部62は、第1態様における第1時刻および第2時刻に従って、表示状態を切り替えるとし、所定時間を2時間とする。従って、第1時刻は、午前7時となり、第2時刻は午後9時となる。
現在時刻が午前4時の場合、現在時刻が第1時刻に達していないため、表示状態は第1状態である。従って、円盤状指示体15は、第1の間15ndの位置によって、5時位置を指示する。
現在時刻が午前7時の場合、現在時刻が第1時刻に達したため、表示状態は第2状態になる。円盤状指示体15は、第1角速度で回転し始める。
現在時刻が午前8時の場合、円盤状指示体15は、第1角速度で回転しており、円盤状指示体15が回転し始めてから1時間が経過したため、第1の間15ndの位置は6時位置を指示し、第2の間15dnの位置は、12時位置を指示する。日の入り時刻が午後7時であり、現在の表示状態である第2状態に対応する第2の間15dnの位置は12時位置を指示しているため、第2の間15dnの位置は、日の入り時刻の位置に達していない。従って、円盤状指示体15は、回転を継続する。
現在時刻が午前9時の場合、円盤状指示体15は、第1角速度で回転しており、円盤状指示体15が回転し始めてから2時間が経過したため、第1の間15ndの位置は7時位置を指示し、第2の間15dnの位置は、1時位置を指示する。日の入り時刻が午後7時であり、現在の表示状態である第2状態に対応する第2の間15dnの位置は1時位置を指示しているため、第2の間15dnの位置は、日の入り時刻の位置に達していない。従って、円盤状指示体15は、回転を継続する。
現在時刻が午後3時の場合、円盤状指示体15は、第1角速度で回転しており、円盤状指示体15が回転し始めてから8時間が経過したため、第1の間15ndの位置は1時位置を指示し、第2の間15dnの位置は、7時位置を指示する。日の入り時刻が午後7時であり、現在の表示状態である第2状態に対応する第2の間15dnの位置は7時位置を指示しているため、第2の間15dnの位置は、日の入り時刻の位置に達している。従って、円盤状指示体15は、回転を停止する。
現在位置が午後4時の場合、現在時刻が第2時刻に達していないため、表示状態は第2状態を維持する。従って、円盤状指示体15は、第2の間15dnの位置によって、7時位置を指示する。
現在位置が午後9時の場合、現在時刻が第2時刻に達したため、表示状態は第1状態に切り替わる。円盤状指示体15は、第1角速度で回転し始める。
現在位置が午後10時の場合、円盤状指示体15は、第1角速度で回転しており、円盤状指示体15が回転し始めてから1時間が経過したため、第1の間15ndの位置は2時位置を指示し、第2の間15dnの位置は、8時位置を指示する。日の出時刻が午前5時であり、現在の表示状態である第1状態に対応する第1の間15ndの位置は2時位置を指示しているため、第1の間15ndの位置は、日の出時刻の位置に達していない。従って、円盤状指示体15は、回転を継続する。
図9および図10で示したように、円盤状指示体15は、第1角速度で回転することにより、回転している間では、時針11と第1の間15ndとの間隔、ならびに、時針11と第2の間15dnとの間隔は一定となる。従って、第1時刻の時点で時針11が第1領域1511内を指示していれば、円盤状指示体15が回転している間時針11は常に第1領域1511を指示する。さらに、日の出時刻から円盤状指示体15が回転を始める前まで、および、円盤状指示体15の回転が停止した後から日の入り時刻までも、時針11は第1領域1511を指示する。同様に、第2時刻の時点で時針11が第2領域1512内を指示していれば、円盤状指示体15が回転している間時針11は常に第2領域1512を指示する。さらに、日の入り時刻から円盤状指示体15が回転を始める前、および円盤状指示体15の回転が停止した後から日の出時刻までも、時針11は第2領域1512を指示する。
従って、時針11は、昼間であれば第1領域1511を指示し、夜間であれば第2領域1512を指示する。以上により、時針11は、現在時刻の時を表示するとともに、昼夜を表示する。よって、表示状態を切り替える第2の方法によれば、電子時計Wは、昼夜の表示と、日の出時刻または日の入り時刻の表示とを、同時に行うことが可能になる。
B.2.2.白夜および極夜の取り扱いについて
白夜であると判断した場合、処理部62は、第1の間15ndおよび第2の間15dnのいずれか一方が12時位置を指示するように円盤状指示体15を制御する。極夜であると判断した場合、処理部62は、第1の間15ndおよび第2の間15dnのいずれか一方が6時位置を指示するように円盤状指示体15を制御する。
B.3.第2実施形態の効果
以上示したように、円盤状指示体15は、第1領域1511と、第2領域1512とが環状に配置された環状の部材151を含む。昼間を示す第1色の第1領域1511と、夜間を示す第2色の第2領域1512とが環状に配置されている。従って、ユーザーは、第1の間15ndおよび第2の間15dnが、昼間と夜間との間、すなわち、日の出または日の入りを示すことを直感的に把握できる。
さらに、円盤状指示体15は、第1領域1511と第2領域1512との間の位置によって、日の出時刻または日の入り時刻を指示する。従って、日の出または日の入りを示すことを直感的に把握可能な第1の間15ndおよび第2の間15dnの位置によって日の出時刻または日の入り時刻を指示することにより、直感的に日の出時刻および日の入り時刻を把握することが可能になる。
C.第3実施形態
第3実施形態における電子時計Wでは、子時計時針42(図11参照)および子時計分針43(図11参照)が、日の出時刻および日の入り時刻を表示する。子時計時針42および子時計分針43は、第3実施形態における「指示体」の一例である。以下、第3実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
C.1.第3実施形態にかかる電子時計Wの概要
図11に、第3実施形態にかかる電子時計Wを示す平面図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第3実施形態に関する要素であるとする。
表示部10は、9時側に設けられた9時側情報表示部30と、10時側に設けられた子時計表示部40と、を有する。
電子時計Wは、第1実施形態の電子時計Wと同様に、時刻表示モードと、タイムゾーン設定モードと、日の出日の入り表示モードとを有する。文字板21には、文字列21cの代わりに、日の出日の入り表示モードを表すアイコン21dが設けられている。アイコン21dは、太陽が地平線に重なる状態を模している。
C.1.1.時刻表示モードの概要
動作モードを時刻表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11、分針12、および秒針13を用いて、現在時刻の時、分、および秒を表示する。さらに、表示部10は、子時計表示部40および9時側情報表示部30を用いて、現在位置が属するタイムゾーンとは異なるタイムゾーンの現在時刻を表示する。
以下、現在位置が属するタイムゾーンを、「第1タイムゾーン」と称する。異なるタイムゾーンを、「第2タイムゾーン」と称する。
子時計表示部40は、文字板41と、子時計時針42と、子時計分針43とを有する。文字板41には、12時制の目盛り41aが設けられる。目盛り41aは、第3実施形態における「第1目盛り」の一例である。第3実施形態では、目盛り17aは、「第2目盛り」の一例である。図11に示すように、分針12の指針軸の軸方向からの平面視、すなわち、z軸正方向からの平面視において、分針12の指針軸と、子時計時針42および子時計分針43の指針軸とが異なる。さらに、この平面視において、目盛り17aと分針12の指針軸との間に、目盛り41aが設けられる。
9時側情報表示部30は、文字板31と、AMPM針32とを有する。AMPM針32は、「第1指針」の一例である。文字板31には、午前12時を示す目盛り線と午後12時を示す目盛り線とを含む目盛り31aが設けられている。AMPM針32は、24時間で1周する。
表示部10は、目盛り41aを基準にして、子時計時針42および子時計分針43を用いて、第2タイムゾーンの現在時刻の時および分を表示する。さらに、表示部10は、目盛り31aを基準にして、AMPM針32を用いて、第2タイムゾーンの午前午後を表示する。
C.1.2.タイムゾーン設定モードの概要
動作モードをタイムゾーン設定モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11および分針12を用いて、現在時刻の時および分を表示する。さらに、表示部10は、目盛りEaを基準にして、秒針13を用いて、第1タイムゾーンを表示する。
タイムゾーン設定モードにおいて、竜頭Dの一段引き出し操作を行うと、電子時計Wは、第1実施形態と同様に、第1タイムゾーンの設定を行うことが可能である。さらに、タイムゾーン設定モードにおいて、電子時計Wは、第2タイムゾーンの設定を行うことが可能である。
C.1.3.日の出日の入り時刻表示モードの概要
動作モードを日の出日の入り表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、時針11、分針12、および秒針13を用いて、現在時刻の時、分、および秒を表示する。さらに、表示部10は、目盛り41aを基準にして、子時計時針42および子時計分針43を用いて、日の出時刻または日の入り時刻を表示する。さらに、表示部10は、目盛り31aを基準にして、子時計時針42および子時計分針43が、日の出時刻と日の入り時刻とのうちいずれを表示するか、言い換えれば、表示状態が第1状態か第2状態かを、AMPM針32を用いて表示する。具体的には、AMPM針32は、表示状態が第1状態であれば午前を示し、表示状態が第2状態であれば午後を示す。図11の状態では、AMPM針32が午前を指示しているため、子時計時針42および子時計分針43が、日の出時刻として5時0分を表示している。
図12に、電子時計Wの構成図を示す。図12において、図11に示した構成と同一構成のものには同一符号を付してある。
電子時計Wは、子時計表示部40および9時側情報表示部30に関する構成として、子時計時針42、子時計分針43、およびAMPM針32、輪列機構206および輪列機構207、ステッピングモーター306、ならびに、モータードライバー406を含む。モータードライバー406は、輪列機構206および輪列機構207を介して子時計時針42、子時計分針43、およびAMPM針32を駆動するためにステッピングモーター306を駆動する。
C.2.制御部6の構成
制御部6の構成は、第1実施形態における制御部6の構成と比較すると、機能針14の代わりに子時計時針42および子時計分針43が、日の出時刻または日の入り時刻を指示し、表示状態が第1状態か第2状態かをAMPM針32が表示すること以外はほぼ同一の構成であるため、説明を省略する。ただし、第1実施形態における制御部6の構成と異なる点として、白夜および極夜の取り扱いについてのみ説明する。
C.2.1.夜および極夜の取り扱いについて
白夜であると判断した場合、処理部62は、子時計時針42および子時計分針43が12時を表示し、AMPM針32が、y軸正方向の向きに固定する。極夜であると判断した場合、処理部62は、子時計時針42および子時計分針43が12時を表示し、AMPM針32が、y軸負方向の向きに固定する。
C.3.第3実施形態の効果
以上示したように、z軸正方向からの平面視において、分針12の指針軸と、子時計時針42および子時計分針43の指針軸とが重ならない。従って、分針12と、子時計時針42および子時計分針43とは同一軸上にはない。さらに、z軸正方向からの平面視において、目盛り17aと分針12の指針軸との間に、目盛り41aが設けられる。従って、目盛り41aと子時計時針42および子時計分針43によって、子時計が形成されている。従って、第3実施形態では、時針11および分針12が目盛り17aを指示することにより現在時刻を指示し、子時計を形成する子時計時針42および子時計分針43によって日の出時刻および日の入り時刻を指示する。以上により、現在時刻を指示する箇所と、日の出時刻および日の入り時刻を指示する箇所とが互いに異なるため、ユーザーが、子時計時針42および子時計分針43が現在時刻を指示するという誤った把握をすることを抑制することが可能になる。
また、電子時計Wは、第1状態であれば午前を指示し、第2状態であれば午後を指示するAMPM針32を備える。通常、日の出時刻は午前であり、日の入り時刻は午後である。従って、第3実施形態によれば、AMPM針32によって午前または午後を示すことにより、ユーザーは、子時計時針42および子時計分針43が、日の出時刻または日の入り時刻のいずれを指示しているのか、容易に把握することが可能になる。
D.変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
D.1.第1変形例
第1実施形態を変形した第1変形例における日の出日の入り表示モードにおいて、モード指針22は、機能針14が現在日の出時刻を示すならば文字列21c「SR-SS」のうち「SR」を指示し、機能針14が現在日の入り時刻を示すならば「SS」を示す。第1変形例において、モード指針22は、「第2指針」の一例である。これにより、ユーザーは、機能針14が示しているのが日の出時刻なのか日の入り時刻なのかを、モード指針22が指示する位置により読み取ることが可能になる。さらに、ユーザーは、電子時計Wを特に操作せずとも日の出時刻および日の入り時刻の表示が切り替わって、日の出および日の入りの時刻を把握することが可能になる。
また、第1変形例において、図4および図5を用いて説明した表示状態を切り替える第2の方法を実施することも可能である。この第2の方法において、機能針14は、第1角速度または第2角速度で回転している場合、機能針14は、文字列21c「SR-SS」のうち「-」を指示してもよい。これにより、ユーザーは、機能針14が日の出時刻の位置または日の入り時刻の位置に達しておらず、機能針14が移動中であることを容易に把握することが可能になる。
第1変形例は、第1実施形態に限らず、第3実施形態にも適用することが可能である。
D.2.第2変形例
第1実施形態を変形した第2変形例では、日の出日の入り表示モードの代わりに、日の出時刻を示す日の出表示モードと、日の入り時刻を示す日の入り表示モードとを有する。第2変形例において、モード指針22は、「第2指針」の一例である。
図13に、第2変形例にかかる電子時計Wを示す平面図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第2変形例に関する要素であるとする。
文字板21には、文字列21cの代わりに、日の出表示モードを表す文字列21e「SR」と、日の入り表示モードを表す文字列21f「SS」とが設けられている。
D.2.1.日の出表示モードの概要
日の出表示モードでは、日の出時刻を常時表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針22が文字列21eを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを日の出表示モードに設定する。動作モードを日の出表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、機能針14を用いて、日の出時刻を表示する。
D.2.2.日の入り表示モードの概要
日の入り表示モードでは、日の入り時刻を常時表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針22が文字列21fを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを日の入り表示モードに設定する。動作モードを日の入り表示モードに設定している場合に、表示部10は、目盛り17aを基準にして、機能針14を用いて、日の入り時刻を表示する。
第2変形例においても、機能針14が示しているのが日の出時刻なのか日の入り時刻なのかを、モード指針22が指示する位置により読み取ることが可能になる。
なお、第2変形例において、第1実施形態のように第1時刻または第2時刻を設定することにより、表示部10は、当日の日の出時刻または日の出時刻以降の所定時間後、例えば3時間後に、次の日の日の出時刻または日の入り時刻を表示することとしてもよい。
D.2.3.第2変形例の効果
以上示したように、電子時計Wは、モード指針22と、文字列21eと、文字列21fと、操作ボタンAとを有する。操作ボタンAを用いることでユーザーは第1状態と第2状態とを切り替えることができる。そして、電子時計Wは12時制のアナログ時計であるため、24時制のアナログ時計と比較してユーザーは日の出時刻および日の入り時刻を容易に把握することが可能になる。
D.3.その他の変形例
第1実施形態において、白夜であると判断した場合、機能針14が12時位置を指示し、極夜であると判断した場合、機能針14が6時位置を指示することを説明したが、他の位置を指示してもよい。また、白夜または極夜であることをユーザーが判別しやすくするため、ベゼルEの12時位置に、白夜を示す文字列を設け、ベゼルEの6時位置に極夜を示す文字列を設けてもよい。白夜を示す文字列および極夜を示す文字列を設けることは、第2実施形態および第3実施形態にも適用可能である。白夜を示す文字列は、例えば、「polar day」または「midnight sun」である。極夜を示す文字列は、例えば、「polar night」である。
第1実施形態における表示状態を切り替える第2の表示方法について、機能針14を、時針11と同一の角速度である第1角速度と、第1角速度と同じ大きさで逆方向への回転である第2角速度とで回転させると記載したが、他の角速度でもよい。例えば、機能針14を、分針12と同一の角速度で回転させてもよい。第2実施形態における表示状態を切り替える第2の表示方法についても同様である。ただし、第2実施形態における表示状態を切り替える第2の表示方法では、円盤状指示体15を第1角速度より速く回転すると、時針11が、昼間であるのに第2領域1512を指示したり、夜間であるのに第1領域1511を指示したりする可能性がある。また、円盤状指示体15を第1角速度より遅く回転すると、第1の間15ndの位置および第2の間15dnの位置のうち現在の表示状態に対応する位置が、現在の表示状態において指示すべき時刻の位置に達する前に、現在時刻が指示すべき時刻になってしまう可能性がある。従って、円盤状指示体15を第1角速度で回転させることが好ましい。
第2実施形態にかかる電子時計Wは、第1実施形態にかかる電子時計Wと比較して、円盤状指示体15およびLCD24を有したが、この形態に限らない。例えば、電子時計Wは、第1実施形態にかかる電子時計Wと比較して、円盤状指示体15を有し、LCD24を有さない形態でもよい。または、電子時計Wは、第1実施形態にかかる電子時計Wと比較して、第1実施形態にかかる電子時計Wと比較して、文字板21およびモード指針22を有さず、LCD24を有してもよい。
第2実施形態において、第1色が黄色であり、第2色が青色であると記載したが、他の色でもよい。例えば、第1色が青であり、第2色が黒でもよい。また、第1色および第2色のような色ではなく、昼間を示す各種の模様、網掛け、又は太陽などのシンボル、夜間を示す各種の模様、網掛け、又は月などのシンボルを各領域に割り当ててもよい。
第3実施形態において、電子時計Wは、操作ボタンCが押下されるごとに、日の出時刻または日の入り時刻の表示を切り替える構成であってもよい。この構成により、電子時計Wは、任意の時間に、日の出時刻または日の入り時刻のうちユーザーが表示したい方を表示することが可能になる。また、この構成において、AMPM針32は、子時計時針42および子時計分針43が日の出時刻を表示するならば午前を指示し、子時計時針42および子時計分針43が日の入り時刻を表示するならば午後を指示する。これにより、ユーザーは、子時計時針42および子時計分針43が、日の出時刻または日の入り時刻のいずれを指示しているのかを容易に把握することが可能になる。
第3実施形態において、指示体の一例が、子時計時針42および子時計分針43であったが、指示体は、一つの指針でもよい。
第3実施形態における9時側情報表示部30は、第1実施形態に適用してもよいし、第2実施形態に適用してもよい。
以上の各形態において、電子時計Wは、GPSレシーバー2からの衛星信号を用いて現在の高度を取得して保存し、保存した高度を日の出時刻および日の入り時刻の算出に用いてもよい。また、電子時計Wは、電子時計W周囲の気圧を測定する気圧センサーを有し、気圧センサーが測定した気圧に基づいて標高を算出して保存し、保存した高度を日の出時刻および日の入り時刻の算出に用いてもよい。
日の出時刻および日の入り時刻は、現在位置の高度によって変動するが、上述した形態では、算出した現在位置の高度に基づいて日の出時刻および日の入り時刻を算出するため、現在位置の高度の影響が反映されている。従って、以上の態様によれば、現在位置の高度の影響を考慮しない場合と比較して、日の出時刻および日の入り時刻をより正確に算出することが可能になる。
以上の各形態において、電子時計Wが有する操作ボタンの数は、上述した各形態における3つに限られず、3つより少なくてもよいし、3つより多くてもよい。また、電子時計Wが有する操作ボタンの配置は、上述した各形態における位置に限らない。
本発明は、上述した電子時計Wを、上述した電子時計Wの各部として機能させるように構成されたコンピュータープログラムまたは当該コンピュータープログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。記録媒体は例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体の他、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の記録媒体を含み得る。また、本発明は上述した各態様にかかる電子時計Wの制御方法とすることもできる。
2…GPSレシーバー、6…制御部、10…表示部、11…時針、12…分針、14…機能針、15…円盤状指示体、15nd…第1の間、15dn…第2の間、17…ダイヤルリング、17a…目盛り、22…モード指針、32…AMPM針、41a…目盛り、42…子時計時針、43…子時計分針、61…位置情報算出部、62…処理部、1511…第1領域、1512…第2領域、W…電子時計。

Claims (10)

  1. 指示体と、
    前記指示体が指示する12時制の第1目盛りと、
    前記指示体が日の出時刻を指示する第1状態と、前記指示体が日の入り時刻を指示する第2状態とを切り替える処理部と、
    を備え
    前記処理部は、
    前記日の出時刻より後であり、かつ前記日の入り時刻より前の第1時刻に現在時刻が達した場合、前記第1状態から前記第2状態に切り替え、
    前記日の入り時刻より後であり、かつ前記日の出時刻より前の第2時刻に現在時刻が達した場合、前記第2状態から前記第1状態に切り替える、
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 前記第1時刻は、前記日の出時刻から第1所定時間後の時刻であり、
    前記第2時刻は、前記日の入り時刻から第2所定時間後の時刻である、
    ことを特徴とする請求項に記載の電子時計。
  3. 前記第1時刻は、午前12時であり、
    前記第2時刻は、午後12時である、
    ことを特徴とする請求項に記載の電子時計。
  4. 現在位置を算出する位置情報算出部を備え、
    前記処理部は、現在位置のタイムゾーン、現在の年月日、および、前記位置情報算出部が算出した現在位置に基づいて、前記日の出時刻および前記日の入り時刻を算出する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子時計。
  5. 時針および分針を備え、
    前記指示体は、
    前記時針および前記分針とは異なる指針である、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子時計。
  6. 前記分針の指針軸の軸方向からの平面視において、前記分針の指針軸と、前記指示体の指針軸とが異なる
    ことを特徴とする請求項に記載の電子時計。
  7. 前記指示体は、
    昼間を示す第1領域と、夜間を示す第2領域とが環状に配置された環状の部材を含み、
    前記第1領域と前記第2領域との間の位置によって、前記日の出時刻または前記日の入り時刻を指示する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子時計。
  8. 午前または午後であることを指示する第1指針を備え、
    前記第1指針は、前記第1状態の場合前記午前を指示し、前記第2状態の場合前記午後を指示する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子時計。
  9. 前記指示体が前記第1目盛りの第1位置を指示することによって、白夜であることを示し、
    前記指示体が前記第1目盛りの第2位置を指示することによって、極夜であることを示す、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子時計。
  10. 前記第1状態および前記第2状態のうち前記指示体の現在の状態を指示する第2指針を、
    備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子時計。
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