JP7069748B2 - アンカーテンドンおよびグラウンドアンカーの施工方法 - Google Patents

アンカーテンドンおよびグラウンドアンカーの施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、グラウンドアンカーを構成するアンカーテンドンおよびグラウンドアンカーの施工方法に関する。
従来より、斜面の安定を図る目的で採用されるグラウンドアンカー工は、性能の維持や地山の状態把握の観点から、施工後のグラウンドアンカーに対して様々な管理手法が実施されている。例えば、特許文献1では、既設のグラウンドアンカーにおいて現時点でどの程度の荷重を保持しているかを把握するべく、アンカー頭部にロードセルを設置して緊張力を作用させ荷重を計測している。
また、特許文献2では、複数の歪みセンサー部を備えた光ファイバーを、引張鋼材の長手方向に沿って設置している。具体的には、引張鋼材の外周面に光ファイバーを設置することにより、もしくは、引張鋼材を1本のPC鋼より線にて構成し、当該PC鋼より線をなす複数の側線のうちの1本に対して直接光ファイバーを接着することにより、歪みセンサー部より得た計測値に基づいて引張鋼材の荷重分布を評価している。
特開2010-18945号公報 特開2001-318011号公報
特許文献1の方法によれば、アンカー頭部に作用する荷重の経時変化を捉えることができるものの、その変動がいずれの事象に起因するものか(例えば、地山の動き、緊張材とアンカー体内部との付着力の低下、アンカー体と定着地盤との低下等)まで把握することが困難である。
また、特許文献2の方法によれば、光ファイバーの歪みセンサー部より得た計測値に基づいて歪みの発生する位置や大きさを計測し、引張鋼材における緊張力の変動原因を推定することができる。しかし、光ファイバーを、引張鋼材の外周面に設置する態様では、引張鋼材を用いてグラウンドアンカーを施工した際に、光ファイバーをアンカー体の中央部に配置できず、アンカー体における平均的な作用力を計測することが困難となる。また、光ファイバーを、PC鋼より線をなす複数の側線のうちの1本に接着する態様では、光ファイバーが接着している1本の側線に対する計測結果に基づいて、PC鋼より線全体の荷重を把握することとなり、精度が劣る結果となりやすい。
さらに、PC鋼より線を複数束ねてアンカーテンドンを構成する態様において、複数のPC鋼より線のうち代表する1本に、特許文献2のような光ファイバーを設置したPC鋼より線を採用し計測を行った場合、さらに計測精度が劣りやすくなるだけでなく、光ファイバーを取り付けた1本のPC鋼より線の側線に破損や破断が生じた際に、グラウンドアンカーそのものは耐力を有していても、全体が破損したかのような計測結果が算出される可能性が高く、信頼性の高い耐力評価を行うことが困難である。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、施工後のグラウンドアンカーについて、アンカー体における平均的な作用荷重を計測できるとともに、これら作用荷重に基づいてアンカー体の健全度を評価することの可能な、アンカーテンドンおよびアンカーテンドンを用いたグラウンドアンカーの施工方法を提供することである。
かかる目的を達成するため本発明のアンカーテンドンは、地中に形成した削孔に挿入されるとともに充填材に埋設されて、グラウンドアンカーを構成するアンカーテンドンであって、束状に配置される複数の緊張材と、該緊張材に対して並列に配置され、ひずみを検出する光ファイバセンサと、該光ファイバセンサを、前記緊張材の挙動に連動させる複数の固定材と、を備え、前記固定材が、前記緊張材における前記グラウンドアンカーのアンカー体をなす範囲に、間隔を有して配置されるとともに、前記光ファイバセンサが、束状に配置された複数の前記緊張材の内側に配置されるとともに、複数の該緊張材各々に前記固定材を介して固定されることを特徴とする。また、前記固定材が、削孔より小さい外形を有し、周縁に沿って形成された複数の浅い切り欠きと、中央部近傍に到達する深い切り欠きを備え、前記浅い切り欠きに前記緊張材が収納され、前記深い切り欠きに前記光ファイバセンサが収納されることを特徴とする。
本発明のアンカーテンドンは、間隔を有して配置した前記固定材の間に位置する前記光ファイバセンサに引張力を付与する撓み防止手段を備えることを特徴とする。
本発明のグラウンドアンカーの施工方法は、本発明のアンカーテンドンを用いたグラウンドアンカーの施工方法であって、前記光ファイバセンサが内側に位置するよう複数の前記緊張材を束ねるとともに、該緊張材における前記グラウンドアンカーの前記アンカー体をなす範囲に間隔を有して前記固定材を配置し、該固定材を介して前記光ファイバセンサを前記緊張材に固定し、前記アンカーテンドンを組み立てる工程と、該アンカーテンドンを前記削孔に挿入するとともに前記充填材を充填する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のグラウンドアンカーの施工方法は、前記アンカーテンドンを組み立てる工程で、前記固定材を、前記緊張材における前記アンカー自由長部をなす範囲にも配置し、該固定材を介して前記光ファイバセンサを前記緊張材に固定することを特徴とする。
上述する本発明のアンカーテンドンによれば、光ファイバセンサが前記アンカーテンドンの内側に配置されることから、当該アンカーテンドンを用いてグラウンドアンカーを施工すると、グラウンドアンカーを構成するアンカー体の略中央部に光ファイバセンサが位置する。これにより、施工後のグラウンドアンカーにおいて、アンカー体における平均的な作用荷重を、光ファイバセンサのひずみ計測結果に基づいて精度よく把握することが可能となる。したがって、光ファイバセンサのひずみ計測結果に基づいて、アンカー体の長さ方向における作用荷重の分布を計測すると、グラウンドアンカーについてより信頼性の高い健全性評価を実施することが可能となる。
また、光ファイバセンサが固定材を介して複数の緊張材に固定されることから、複数の緊張材のうちの代表する1本の緊張材に光ファイバセンサを固定する場合のように、計測結果が代表する1本の緊張材の変状に依存されない。このため、アンカーテンドンに緊張力を導入した際、アンカーテンドンを構成する複数の緊張材全体に作用している平均的な緊張力を、隣り合う固定材の間の範囲において精度よく計測することが可能となる。
また、光ファイバセンサに撓み防止手段を備えると、隣り合う固定材の間の範囲において光ファイバセンサを撓みのない状態で配置できることから、アンカー体における平均的な作用荷重の計測精度をより向上させることが可能となる。
本発明によれば、束状に配置される複数の緊張材の内側に光ファイバセンサを配置してアンカーテンドンを組み立てグラウンドアンカーを施工すると、アンカー体の略中央部に光ファイバセンサが位置する。このため、施工後のグラウンドアンカーにおいて、アンカー体における平均的な作用荷重を、光ファイバセンサの計測結果から精度よく把握することが可能となるとともに、アンカー体について信頼性の高い健全性評価を実施することが可能となる。
本発明の実施の形態におけるアンカーテンドンを示す図である。 本発明の実施の形態における緊張材および光ファイバセンサの詳細を示す図である。 本発明の実施の形態における緊張材と光ファイバセンサが固定材を介して連動する状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるするスペーサおよびセンタライザーに固定材の機能を付加した場合の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態における撓み防止手段を示す図である。 本発明の実施の形態における撓み防止手段の他の事例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるグラウンドアンカーの施工方法を示す図である(その1)。 本発明の実施の形態におけるグラウンドアンカーの施工方法を示す図である(その2)。 本発明の実施の形態における施工後のグラウンドアンカーを示す図である。 本発明の実施の形態におけるアンカーテンドンに固化材を設置する位置の他の事例を示す図である。
本発明は、束状に配置される複数の緊張材の内側に光ファイバセンサを配置して組み立てたアンカーテンドンを用いてグラウンドアンカーを施工し、施工後のグラウンドアンカーにおけるアンカー体の略中央部に光ファイバセンサを配置することにより、当該光ファイバセンサのひずみ計測結果に基づいて、アンカー体における平均的な作用荷重を把握するものである。
本実施の形態では、KTB永久アンカー工法(登録商標)の引張型に用いるアンボンドタイプのアンカーテンドンを事例に挙げて、以下に、アンカーテンドンおよびグラウンドアンカーの施工方法を説明するが、必ずしもこれに限定されるものではなく、複数の緊張材を備えるアンカーテンドンであれば、いずれのアンカー工法に用いるものであってもよい。
アンカーテンドン1は、図1(a)(b)で示すように、アンボンド加工を施した複数の緊張材2、光ファイバセンサ3、及び光ファイバセンサ3を緊張材2に固定する固定材4、およびFBG温度センサ5を備えてなり、地中に形成した削孔Hに挿入されるとともに、図9で示すように充填材Cに埋設されて、グラウンドアンカー100を構成するものである。
緊張材2は、アンボンド加工を施した、PC鋼線、PC鋼棒、連続繊維補強材等、引張力を伝達する部材であればいずれを採用してもよいが、本実施の形態では、図2(a)で示すような、アンボンドPC鋼より線を採用している。アンボンドPC鋼より線は、一般に、PC鋼線よりなる1本の芯線21を中心にしてその周囲に、同じくPC鋼線よりなる側線を複数配置するとともにより合わせて1本のPC鋼より線とし、これらをポリエチレン等の材料よりなるPC鋼より線被覆材23で覆うとともに、PC鋼より線被覆材23の内方にグリース等の潤滑剤24を充填することにより形成されている。
これら緊張材2は、図1(b)で示すように、複数が所定の間隔を設けつつ束状をなして配置されている。また、図9で示すようなグラウンドアンカー100を施工する際には、緊張材2におけるアンカー自由長部101をなす範囲はPC鋼より線被覆材23を設けた状態とし、アンカー体102をなす範囲はPC鋼より線被覆材23を取り除いた状態となっている。
光ファイバセンサ3は、図1(a)(b)で示すように、束状に配置された複数の緊張材2にて囲まれるようにしてこれらの内側であって略中央に配置され、緊張材2の全長にわたって沿うように並列に延在している。その構造は、図2(b)で示すように、コア31と、グラッド32と、光ファイバ被覆材33とを備えた一般に広く用いられているものと同様の構造を有するが、本実施の形態では、光ファイバ被覆材33に粗面が形成されている。
光ファイバ被覆材33の外周面に形成される粗面は、アンカーテンドン1を削孔Hに挿入して充填材Cに埋設した際に、充填材Cとの付着力を高めるために設けるものであり、珪砂等の粒状材を吹き付けてもよいし、光ファイバ被覆材33の外周面を凹凸面に成形するものであってもよい。また、コア31には、ひずみの変化を検出するひずみセンサ(図示せず)が長手方向に複数備えられており、光ファイバセンサ3に生じたひずみ及び光ファイバセンサ3に生じた長手方向のひずみ分布を計測することができる。
本実施の形態では、コア31に対して部分的に光学的な加工を施して複数のFBG素子を直列配置し、このFBG素子をひずみセンサとして採用することとし、FBG方式にてひずみ計測を行う。このため、アンカーテンドン1を削孔Hに挿入した際に、光ファイバセンサ3の地表側の端部には、図9で示すように、FBG計測器110が接続されている。なお、FBG計測器110は少なくとも、コア31に加工したFBG素子に光を入射させる光源111と、FBG素子で反射された光を受光する受光器112と、光源の出射波長および受光器の出力値に基づいて光ファイバセンサ3のひずみを計測するデータ解析回路113と、を備える。
また、FBG素子を利用した光ファイバセンサ3は、ひずみだけでなく温度にも反応することが知られている。このため、本実施の形態では、FBG温度センサ5を光ファイバセンサ3に対して緊密に接触させて取り付けるとともにFBG計測器110に接続し、温度の影響を補償した状態でひずみの大きさを正確に求める態様としている。なお、光ファイバセンサ3におけるひずみを計測する手段は、必ずしも上記のようなFBG方式に限定されるものではなく、BOTDR方式やBOCDA方式等、ひずみを計測できるものであれば、いずれの方式を採用してもよい。
このような光ファイバセンサ3をアンカーテンドン1の内側に配置すると、アンカーテンドン1を用いてグラウンドアンカー100を施工した際に、グラウンドアンカー100を構成するアンカー体102の略中央部に光ファイバセンサ3が配置される。これにより、施工後のグラウンドアンカー100において光ファイバセンサの計測結果に基づいて、アンカー体102における平均的な作用荷重を精度よく把握することが可能となる。また、光ファイバセンサ3のひずみ計測結果に基づいて、アンカー体102の長さ方向における作用荷重の分布を計測すると、グラウンドアンカー1についてより信頼性の高い健全性評価を実施することも可能となる。
また、固定材4は、図3で示すように、緊張材2に対して光ファイバセンサ3を撓みがない状態で沿わせるとともに、緊張材2に緊張力が導入されて伸びΔμを示した際には、光ファイバセンサ3も連動して伸びΔμを示すよう、光ファイバセンサ3を緊張材2に固定するものである。本実施の形態では、複数の緊張材2を所定の間隔で配置するために用いるスペーサ6を、緊張材2のアンカー体102をなす範囲に長手方向に間隔を有して対をなして配置し、これに固定材4としての機能を付加している。
固定材4として機能するスペーサ6は、図1(b)で示すように、地中に形成した削孔Hの口径より小さい円盤状の外形を有し、その周縁には緊張材2を収納するための浅い切欠き61がスペーサ6の周縁にそって複数設けられている。また、スペーサ6の中央部近傍まで達する大きさに形成された深い切欠き62には、光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5が収納されている。なお、光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5を収納する部位の形状は、必ずしも深い切欠き62に限定されものではなく、例えば、固定材4の略中央に貫通孔を設け、この貫通孔に光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5を貫通させる等、いずれの形状に成形してもよい。
このようにして、固定材4に収納される光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5と、緊張材2は、一対の固定材4のうちの一方側において、図1(b)で示すように、浅い切欠き61に収納された緊張材2が結束バンド63により締結され、深い切欠き62に収納された光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5が水工パテ等の接着剤64により接着固定される。しかし、一対の固定材4のうちの他方側では、浅い切欠き61に収納された緊張材2が結束バンド63により締結されるものの、深い切欠き62に収納された光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5は、図3で示すように、固定されるのではなく係止部65を介して係止される。
係止部65は、光ファイバセンサ3の外周面に形成された、光ファイバセンサ3を収納する深い切欠き62より大きい断面を有する膨出部であり、水工パテを固化させたものや市販のクリップ等いずれにより形成したものでもよい。これら係止部65は、光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5を収納する部位の形状が、深い切欠き62である場合には、あらかじめ光ファイバセンサ3に設けておけばよく、貫通孔の場合には、光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5を貫通させた後、成形するとよい。
これにより、光ファイバセンサ3およびFBG温度センサ5は、複数の緊張材2の内側において、対をなす固定材4の間の範囲に撓みのない状態で複数の緊張材2に固定される態様となる。なお、本実施の形態では、複数の緊張材2各々に変形(延び、破断や損傷等)が生じた際に、その影響が光ファイバセンサ3に対して均等に伝達されるよう、光ファイバセンサ3と複数の緊張材2各々との距離がほぼ同一となるように、浅い切欠き61及び深い切欠き62の形状および深さを成形している。
このように、スペーサ6を兼用する固定材4を介して複数の緊張材2に光ファイバセンサ3を固定すると、複数の緊張材2のうちの代表する1本の緊張材2に光ファイバセンサ3を固定する場合のように、計測結果が代表する1本の緊張材2の変状に依存されない。このため、アンカーテンドン1に緊張力を導入した際、アンカーテンドン1を構成する複数の緊張材2全体に作用している平均的な緊張力を、隣り合う固定材4の間の範囲において精度よく計測することが可能となる。
ところで、一対の固定材4の間に位置する光ファイバセンサ3を緊張材2に対して撓みのない状態で沿わせるに際し、光ファイバセンサ3に引張力を作用させることの可能な撓み防止手段8を、光ファイバセンサ3に対して設けてもよい。撓み防止手段8は、対をなして配置した固定材4のいずれか一方側の近傍に設ければよく、本実施の形態では、図5(a)で示すように、光ファイバセンサ3を貫通させた圧縮コイルばねを採用し、その一端を光ファイバセンサ3に固定し、他端をスペーサ6を兼用する固定材4に当接させている。
このとき、図4(b)で示すように、撓み防止手段8が当接しているスペーサ6を兼用する固定材4の深い切欠き62に対しては、光ファイバセンサ3を貫通させるのみとし固定しない。一方、図1(b)で示すように、撓み防止手段8が当接されていないスペーサ6を兼用する固定材4の深い切欠き62に対しては、光ファイバセンサ3を接着剤64を用いて接着固定する。なお、撓み防止手段8は、図5(a)で示すような、アンカーテンドン1の基端側に配置してもよいし、図5(b)で示すような先端側に配置してもよい。また、撓み防止手段8を対をなす固定材4の内側に配置しても外側に配置してもよい。
こうして、光ファイバセンサ3に撓み防止手段8を備えると、グラウンドアンカー100を施工するべくアンカーテンドン1を組み立てる際に、対をなす固定材4をアンカー体102をなす範囲における両端部近傍に配置しておくことにより、アンカー体102の全長に光ファイバセンサ3を撓みのない状態で配置でき、アンカー体102における平均的な作用荷重の計測精度をより向上させることが可能となる。
なお、撓み防止手段8は、必ずしも圧縮コイルばねでなくてもよく、その他の付勢部材等、対をなす固定材4の間に位置する光ファイバセンサ3に、撓みが生じない程度の引張力を付与できる構造であれば、いずれを採用してもよい。
例えば、図6で示すように、光ファイバセンサ3を収納する深い切欠き62より大きい断面を有する膨出部を、光ファイバセンサ3に形成し、これを撓み防止手段8として用いてもよい。この膨出部は、前出の係止部65と同様にいずれの材料にて成形してもよく、光ファイバ被覆材33周りに水工パテを固化させてもよいし、光ファイバセンサ3にクリップを設置してもよい。
これら膨出部を撓み防止手段8とする場合には、一対の固定材4のうち、緊張材2と光ファイバセンサ3の両者に固定された固定材4と膨出部よりなる撓み防止手段8との距離が、一対の固定材4の間隔より短くなる位置に膨出部を固着する。これにより、膨出部8を、緊張材2にのみ固定されている固定材4の外面に当接させることにより、一対の固定材4の間に位置する光ファイバセンサ3に対して引張力を付与することができ、撓みを防止することができる。また、これら膨出部よりなる撓み防止手段8を光ファイバセンサ3の長手方向に複数設けると、膨出部を適宜選択することにより、光ファイバセンサ3に作用させる引張力を調整することも可能となる。
上記のとおり、固定材4を介して固定された複数の緊張材2と光ファイバセンサ3は、図1(a)で示すように、その先端にパイロットキャップ9が設置されてアンカーテンドン1を構成する。パイロットキャップ9は、アンカーテンドン1を削孔Hにスムーズに挿入するための部材であり、従来よりアンカーテンドン1の先端に取り付けられているものを採用すればよい。
このような構成のアンカーテンドン1を用いたグラウンドアンカー100の施工手順を、以下に示す。なお、本実施の形態では、アンカーテンドン1を構成する固定材4として、スペーサ6を兼用させている場合を事例に説明する。
図7(a)で示すように、地盤中に削孔Hを形成する一方で、上述したとおり、束状に配置した複数の緊張材2の内側に光ファイバセンサ3を配置するとともに、これら複数の緊張材2と光ファイバセンサ3とを固定材4を兼ねるスペーサ6により固定するようにして、アンカーテンドン1を組み立てる。なお、先にも述べたように、複数の緊張材2は、アンカー自由長部101をなす範囲のみがアンボンドな状態となるよう、アンカー体102をなす範囲についてPC鋼より線被覆材23を取り除いておく。
次に、図7(b)で示すように、この削孔にアンカーテンドン1をパイロットキャップ9の先導により挿入するが、本実施の形態では、アンカーテンドン1にセンタライザー7を取り付けて、アンカーテンドン1の軸心を削孔Hの軸心に一致させている。
この後、図8(a)で示すように、削孔Hにモルタル等の充填材Cを充填して硬化させ、アンカーテンドン1を埋設する。これにより、アンカーテンドン1における緊張材2のPC鋼より線被覆材23を取り除いた範囲に、アンカー体102が形成される。なお、充填材Cは、地中に削孔Hを形成した後、アンカーテンドン1を挿入する前に、削孔に充填してもよい。
また、光ファイバセンサ3は、緊張材2におけるアンカー体102をなす範囲において固定材4により撓みのない状態が保持されている。しかし、アンカー自由長部101をなす範囲において、光ファイバセンサ3は緊張材2に対して固定されていない。このため、充填材Cが硬化した後のアンカー自由頂部101をなす範囲においても、光ファイバセンサ3に撓みのない状態を保持できるよう、光ファイバセンサ3には、充填材Cが硬化するまで所定の引張力を作用させておく。
硬化した充填材Cに所定強度が確認された後、図8(b)で示すように、アンカー頭部に油圧ジャッキJを据え付けるとともに、油圧ジャッキJを介してアンカーテンドン1に緊張力を導入する。所定の緊張力を導入したところで、図9で示すように、油圧ジャッキJに代えてアンカーヘッド103を装着し、アンカー頭部に緊張材2を定着させる。
最後に、アンカーヘッド103及び緊張材2の露出部を覆うアンカーキャップ104を装着し、グラウンドアンカー100の施工が終了する。この後、施工後のグラウンドアンカー100を管理するべく、光ファイバセンサ3及びFBG温度センサ5をアンカーキャップ104より露出させて、先に説明したFBG計測器110に接続させる。
なお、FBG計測器110に接続は、アンカーテンドンに1に緊張力を導入する前に行ってもよい。光ファイバセンサ3は、アンカー体102において固定材4により緊張材2に対して固定されていることから、アンカーテンドンに1に緊張力を導入すると、先に図3で説明したように、緊張材2と同量の伸び量Δμを生じる。したがって、グラウンドアンカー100の施工時における対をなす固定材4の範囲における複数の緊張材2の平均的な緊張力を、光ファイバセンサ3のひずみ計測結果に基づいて、計測することが可能となる。
上記のとおり、束状に配置される複数の緊張材2の内側に光ファイバセンサ3を配置してアンカーテンドン1を組み立て、これを用いてグラウンドアンカー100を施工すると、アンカー体102の略中央部に光ファイバセンサ3が位置する。このため、施工後のグラウンドアンカー100について、アンカー体1における平均的な作用荷重を、光ファイバセンサ3の計測結果から精度よく把握することが可能となるとともに、アンカー体1について信頼性の高い健全性評価を実施することが可能となる。
また、光ファイバセンサ3のひずみ計測結果を、常時モニタリングしデータ収集を継続的に行うことも容易であり、長期にわたってグラウンドアンカー100の維持管理を行うとともに、地山の状況を常時把握することも可能となる。
本発明のアンカーテンドン1およびアンカーテンドンを用いたグラウンドアンカー100の施工方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態では、固定材4を緊張材2おけるグラウンドアンカー100のアンカー体102をなす範囲にのみ配置したが、必ずしもこれに限定されるものでなく、図10で示すように、固定材4を、アンカー自由長部101をなす範囲にも設けてもよい。こうすると、光ファイバセンサ3を緊張材2の全長にわたって、撓みのない状態で固定したアンカーテンドン1を組み立てることが可能となる。なお、アンカー自由長部101をなす範囲に設ける固定材4は、アンカーテンドン1を削孔Hに配置した際に、削孔Hの孔口に近接する位置に配置されるよう設置するとよい。
また、上記のアンカー自由長部101をなす範囲に設置する固定材4に対して、前述した撓み防止手段8を設けてもよく、この場合には、アンカー体102をなす範囲に設置した対をなす固定材4のうち、撓み防止手段8を設置した固定材4を削孔Hの孔底側に配置するとよい。こうすると、図10で示すように、固定材4を合計で3個用いるのみで光ファイバセンサ3の全長にわたって、撓みが生じない程度の引張力を付与することができる。
さらに、本実施の形態では、アンカー体102をなす範囲に、固定材4を一対だけ設置したが、その数量は必ずしもこれに限定されるものではなく、所定の間隔を有して配置すれば2個以上設置してもよい。
また、光ファイバセンサ3を緊張材2に固定するための固定材4は、必ずしもスペーサ6に兼用させるものでなくともよく、例えば、図1(a)で示すような、アンカーテンドン1を削孔Hの中心に据え付けるために用いるセンタライザー7に兼用させる構成としてもよいし、水工パテ等種々の材料を用いて、固定材4を別途製作してもよい。
センタライザー7に固定材4としての機能を付加する場合には、図4(a)で示すように、センタライザー7の拡径部71ではなく、アンカーテンドン1を把持する把持端部72に、スペーサ6と同様の緊張材2を収納する浅い切欠き721と光ファイバセンサ3を収納する深い切欠き722を形成するとよい。
加えて、本実施の形態では光ファイバ被覆材33の外周面に粗面を形成し、削孔Hに充填される充填材Cとの付着力を高める構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、光ファイバ被覆材33の外周面を平滑面に形成してもよい。こうすると、施工後のグラウンドアンカー100において、光ファイバセンサ3は充填材Cが固化して形成されたアンカー体102に対して、固定材4の設置位置にて固定されるものの、その外周面は絶縁された状態となる。これにより、光ファイバセンサ3は、アンカー体102に局所的なひび割れが生じた場合にもこれをひずみとして計測することなく、隣り合う固定材4間における平均的なひずみを計測することが可能となる。
なお、光ファイバセンサ3の外周面とアンカー体102とを絶縁させる構成は、光ファイバ被覆材33の外周面を平滑面とする構成に限定されるものではなく、例えば、光ファイバーセンサ3をパイプ内に挿入する、もしくは光ファイバーセンサ3をビニールテープ等で被覆する等、光ファイバセンサ3の外周面にいずれの絶縁層を設ける構成を採用してもよい。
1 アンカーテンドン
2 緊張材
21 芯線
22 側線
23 PC鋼より線被覆材
24 潤滑材
3 光ファイバセンサ
31 コア
32 グラッド
33 光ファイバ被覆材
4 固定材
5 温度センサ
6 スペーサ
61 浅い切欠き
62 深い切欠き
63 結束バンド
64 接着剤
65 係止部
7 センタライザー
71 拡径部
72 把持端部
721 浅い切欠き
722 深い切欠き
8 撓み防止手段
9 パイロットキャップ

100 グラウンドアンカー
101 アンカー自由長部
102 アンカー体
103 アンカーヘッド

110 FBG計測器
111 光源
112 受光器
113 データ解析回路

H 削孔
C 充填材
J 油圧ジャッキ

Claims (5)

  1. 地中に形成した削孔に挿入されるとともに充填材に埋設されて、グラウンドアンカーを構成するアンカーテンドンであって、
    束状に配置される複数の緊張材と、
    該緊張材に対して並列に配置され、ひずみを検出する光ファイバセンサと、
    該光ファイバセンサを、前記緊張材の挙動に連動させる複数の固定材と、を備え、
    前記固定材が、前記緊張材における前記グラウンドアンカーのアンカー体をなす範囲に、間隔を有して配置されるとともに、
    前記光ファイバセンサが、束状に配置された複数の前記緊張材の内側に配置されるとともに、複数の該緊張材各々に前記固定材を介して固定されることを特徴とするアンカーテンドン。
  2. 請求項1に記載のアンカーテンドンにおいて、
    前記固定材が、削孔より小さい外形を有し、周縁に沿って形成された複数の浅い切り欠きと、中央部近傍に到達する深い切り欠きを備え、
    前記浅い切り欠きに前記緊張材が収納され、前記深い切り欠きに前記光ファイバセンサが収納されることを特徴とするアンカーテンドン。
  3. 請求項1または2に記載のアンカーテンドンにおいて、
    間隔を有して配置した前記固定材の間に位置する前記光ファイバセンサに引張力を付与する撓み防止手段を備えることを特徴とするアンカーテンドン。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアンカーテンドンを用いたグラウンドアンカーの施工方法であって、
    前記光ファイバセンサが内側に位置するよう複数の前記緊張材を束ねるとともに、
    該緊張材における前記グラウンドアンカーの前記アンカー体をなす範囲に間隔を有して前記固定材を配置し、
    該固定材を介して前記光ファイバセンサを前記緊張材に固定し、前記アンカーテンドンを組み立てる工程と、
    該アンカーテンドンを前記削孔に挿入するとともに前記充填材を充填する工程と、
    を備えることを特徴とするグラウンドアンカーの施工方法。
  5. 請求項に記載のグラウンドアンカーの施工方法において、
    前記アンカーテンドンを組み立てる工程で、前記固定材を、前記緊張材における前記アンカー自由長部をなす範囲にも配置し、該固定材を介して前記光ファイバセンサを前記緊張材に固定することを特徴とするグラウンドアンカーの施工方法。
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