JP7065791B2 - 多層フィルムおよびそれを含む包装 - Google Patents

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Description

本発明は、多層フィルム、およびこのようなフィルムを含む包装に関する。
ヒートシール可能かつ開封が容易なフィルムは、例えば、食品を含む容器を一時的に閉鎖するために大規模に用いられる。例えば、剥離可能なフィルムは、トレイなどの剛性容器に封止され得る。使用中、消費者は、剥離可能なフィルムを引き剥がす。
ヒートシール可能なフィルムは、熱を加える際に封止されることができなければならない。典型的な封止プロセスの間、フィルムの基布またはウェブ層は、封止顎部などの加熱された表面と直接接触する。これにより、熱は、フィルムの基布層を通して伝達されて、内側シーラント層を融解および融着して、シールを形成する。
シールを引き離すことに必要とされる力は、「シール強度」または「ヒートシール強度」と呼ばれ、これは、ASTM F88に従って測定され得る。所望のシール強度は、特定のエンドユーザ用途に従って変動する。シリアルライナー、スナック食品包装、クラッカーチューブ、およびケーキミックスライナーなどの柔軟性包装用途では、所望されるシール強度は、一般に約1~9ポンド/インチの範囲である。例えば、開封が容易なシリアルボックスライナーの場合、約2~3ポンド/インチの範囲のシール強度が一般的に指定されているが、具体的な目標は、個々の製造元の要件に応じて変動する。柔軟性包装用途に加えて、シール可能かつ剥離可能なフィルムはまた、便利な品目(例えば、プリンなどのスナック食品)のための蓋および医療器具などの剛性包装用途において使用され得る。典型的な剛性包装は、約1~5ポンド/インチのシール強度を有する。
また、迅速な包装ライン速度を確実にするために役立つ低いヒートシール開始温度と、圧力および温度などのプロセス条件の変動に適応できる広い封止ウィンドウと、を有することが望ましい。
1つの種類の食品包装は、非晶質ポリエチレンテレフタレート(APETもしくはA-PET)シートまたはトレイに蓋フィルムを封止することによって形成される。蓋フィルムをA-PETシートまたはトレイに封止するための2つの典型的な手法がある。1つの手法では、ポリエチレン系シーラント層は、A-PETシートまたはトレイ上にコーティングまたは積層されて、蓋フィルムへのシートまたはトレイの接着を容易にする。この手法は、A-PETシートまたはトレイの製造コストを増加させ、シートまたはトレイの再生利用性を阻害する。他方の手法は、蓋フィルム中のシーラント層として、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET-G)を使用することを伴う。この手法は、結果として、PET-Gシーラント層と蓋フィルムの残部との間のタイ層を必要とし、PET-G樹脂の乾燥時間を必要とし、蓋フィルムの製造コストおよび製造の困難性を増大させる。
所望のシール特性を提供する、A-PETシートおよびトレイ、ならびに類似する材料から形成されたシートおよびトレイに蓋フィルムを封止するための新しい手法に対する必要性が依然として存在する。
本発明は、いくつかの用途では、蓋フィルム、または蓋フィルムの構成要素として使用され得るシーラント層を組み込む多層フィルムを提供する。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の多層フィルムは、A-PETシートもしくはトレイ、または類似する材料から形成されたシートもしくはトレイへの蓋フィルムの接着を容易にするシーラント層を提供し得る。いくつかの態様では、本発明は、シーラント層がA-PETシートまたはトレイ上に必要とされないようにシーラント層を蓋フィルム上に設けることによって、有利なことに、再生利用性を可能にし、かついくつかの用途のためのA-PETシートおよびトレイの製造コストを低減する。更に、いくつかの態様では、多層フィルム中のポリエチレン系シーラント層は、PETGタイプのシーラントを使用することの欠点を回避しながら、吹込フィルム法を使用して蓋フィルムの製造を容易にする。
一態様では、本発明は、多層フィルムであって、上部表面および下部表面を有するシーラント層であるA層であって、(a)エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーであって、コポリマーが、2~30g/10分のメルトインデックス(I)を有し、コポリマー中のアルキルアクリレートの総量が、コポリマーの重量に基づいて5~30重量%である、コポリマー、ならびに(b)30%以下の結晶化度および1.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有するポリオレフィンエラストマーを含む、A層と、上部表面および下部表面を有するB層と、を備え、B層の上部表面が、A層の下部表面に接着接触している、多層フィルムを提供する。
別の態様では、本発明は、本明細書に開示される多層フィルムのうちのいずれかと、トレイと、を備える、食品包装であって、A層の上部表面が、トレイの少なくとも一部に封止される、食品包装に関する。
これらおよび他の実施形態は、発明を実施するための形態でより詳細に説明される。
矛盾する記述があるか、文脈から示唆されるか、または当該技術分野で慣習的でない限り、全ての部分およびパーセントは、重量に基づくものであり、全ての温度は、℃であり、全ての試験方法は、本開示の出願日現在のものである。
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、組成物を含む材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成された反応生成物および分解生成物を指す。
「ポリマー」は、同じ種類かまたは異なる種類にかかわらず、モノマーを重合させることによって調製されたポリマー化合物を意味する。したがって、ポリマーという一般的な用語は、ホモポリマーという用語(微量の不純物がポリマー構造に組み込まれ得るという理解の下に、1種類のみのモノマーから調製されたポリマーを指すために用いられる)、および本明細書において以下に定義されるインターポリマーという用語を包含する。微量の不純物(例えば、触媒残渣)が、ポリマー中および/またはポリマー内に組み込まれていることがある。ポリマーは、単一ポリマー、ポリマーブレンド、またはポリマー混合物であってもよい。
本明細書で使用される場合、「インターポリマー」という用語は、少なくとも2つの異なる種類のモノマーの重合によって調製されたポリマーを指す。インターポリマーという一般的な用語は、このためコポリマー(2つの異なる種類のモノマーから調製されたポリマーを指すために用いられる)、および3つ以上の異なる種類のモノマーから調製されたポリマーを含む。
本明細書で使用される場合、「オレフィン系ポリマー」または「ポリオレフィン」という用語は、過半量のオレフィンモノマー、例えば、エチレンまたはプロピレン(ポリマーの重量に基づいて)を重合された形態で含むポリマーを指し、任意に1つ以上のコモノマーを含んでもよい。
「ポリプロピレン」は、プロピレンモノマーから誘導された50重量%よりも大きい単位を有するポリマーを意味する。
本明細書で使用される場合、「エチレン/α‐オレフィンインターポリマー」という用語は、重合形態において、過半量のエチレンモノマー(インターポリマーの重量に基づいて)、およびα‐オレフィンを含むインターポリマーを指す。
本明細書で使用される場合、「エチレン/α‐オレフィンコポリマー」という用語は、重合形態において、2種類のみのモノマーとして、過半量のエチレンモノマー(コポリマーの重量に基づいて)、およびα‐オレフィンを含むコポリマーを指す。
「付着接触」という用語および同様の用語は、1つの層が両方の層の層間表面(すなわち、接触する表面)を損傷することなく、他の層から除去することができないように、1つの層の1つの表面および別の層の1つの表面が接触してお互いに結合することを意味する。
「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの派生語は、任意の追加の構成要素、ステップ、または手順が、本明細書で具体的に開示されているかに関わらず、それらの存在を除外するよう意図されない。いかなる疑いも避けるために、「含む(comprising)」という用語の使用を介して特許請求される全ての組成物は、矛盾する記述がない限り、ポリマー性か、または別のものであるかにかかわらず、いかなる追加の添加剤、アジュバント、または組成物をも含んでよい。対照的に、「本質的に~から成る」という用語は、操作性に必須ではないものを除いて、あらゆる後続の記載の範囲から、任意の他の構成要素、ステップ、または手順を除外する。「から成る」という用語は、具体的に規定または列挙されていない任意の構成要素、ステップ、または手順を除外する。
「ポリエチレン」または「エチレン系ポリマー」は、エチレンモノマーから由来する単位の50重量%より多くを含むポリマーを意味するものとする。これは、ポリエチレンホモポリマーまたはコポリマー(2つ以上のコモノマーに由来する単位を意味する)を含む。当該技術分野で知られているポリエチレンの一般的な形態としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、非常に低い密度のポリエチレン(VLDPE)、線状および実質的に線状の低密度樹脂(m-LLDPE)の両方を含む単一部位触媒線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン(MDPE)、ならびに高密度ポリエチレン(HDPE)が挙げられる。これらのポリエチレン材料は、当該技術分野において一般的に知られているが、以下の説明は、これらの異なるポリエチレン樹脂のうちのいくつかの違いを理解するのに役立つ場合がある。
「LDPE」という用語はまた、「高圧エチレンポリマー」、または「高分岐ポリエチレン」とも称され、ポリマーが、過酸化物(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、US4,599,392を参照)などの、フリーラジカル開始剤を使用して、14,500psi(100MPa)を上回る圧力で、オートクレーブもしくは管状反応器中で、部分的もしくは完全に、ホモ重合または共重合することを意味するように定義される。LDPE樹脂は、典型的には0.916~0.935g/cmの範囲の密度を有する。
「LLDPE」という用語は、伝統的なチーグラー・ナッタ触媒系、ならびにビス-メタロセン触媒(時折「m-LLDPE」と称される)および束縛構造触媒を含むが、これらに限定されない単一部位触媒を用いて作製された両樹脂を含み、線状、実質的に線状、または不均一なポリエチレンコポリマーまたはホモポリマーを含む。LLDPEは、LDPEほど長くない鎖分枝を含有し、米国特許第5,272,236号、米国特許第5,278,272号、米国特許第5,582,923号、および米国特許第5,733,155号で更に定義される実質的に直鎖状のエチレンポリマー;米国特許第3,645,992号などの均質分枝鎖状直鎖状エチレンポリマー組成物;米国特許第4,076,698号に開示されるプロセスに従って調整されたものなどの不均質分枝鎖状エチレンポリマー;ならびに/またはそれらのブレンド(US3,914,342もしくはUS5,854,045に開示されるものなど)を含む。LLDPEは、当該技術分野で知られている任意の種類の反応器または反応器構成を使用して、気相、液相、もしくはスラリー重合、またはそれらの任意の組み合わせを介して作製され得る。
「MDPE」という用語は、0.926~0.935g/cmの密度を有するポリエチレンを指す。「MDPE」は、典型的には、クロムもしくはチーグラー・ナッタ触媒を用いて、またはビスメタロセン触媒および拘束幾何触媒を含むが、これらに限定されない単一部位触媒を用いて作製され、典型的には、2.5よりも大きい分子量分布(「MWD」)を有する。
「HDPE」という用語は、一般に、チーグラー・ナッタ触媒、クロム触媒、またはビスメタロセン触媒および拘束幾何触媒を含むが、これらに限定されない単一部位触媒で調製される、約0.935g/cmよりも大きい密度を有するポリエチレンを指す。
「ULDPE」という用語は、一般に、チーグラー・ナッタ触媒、クロム触媒、またはビスメタロセン触媒および拘束幾何触媒を含むが、これらに限定されない単一部位触媒で調製される、0.880~0.912g/cmの密度を有するポリエチレンを指す。
一態様では、本発明は、多層フィルムであって、上部表面および下部表面を有するシーラント層であるA層であって、(a)エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーであって、コポリマーが、2~30g/10分のメルトインデックス(I)を有し、コポリマー中のアルキルアクリレートの総量が、コポリマーの重量に基づいて5~30重量%である、コポリマー、ならびに(b)30%以下の結晶化度および1.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有するポリオレフィンエラストマーを含む、A層と、上部表面および下部表面を有するB層と、を備え、B層の上部表面が、A層の下部表面に接着接触している、多層フィルムを提供する。
いくつかの実施形態では、コポリマー中のアルキルアクリレートの総量は、コポリマーの重量に基づいて15~25重量%である。コポリマーが、いくつかの実施形態では、エチレンおよびエチルアクリレートを含み得、いくつかの実施形態では、エチレンおよびメチルアクリレートを含み得、いくつかの実施形態では、エチレン、エチルアクリレート、およびメチルアクリレートを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、コポリマーは、エチレンおよびエチルアクリレートを含む。
いくつかの実施形態では、コポリマーのメルトインデックス(I)は、5~25g/10分である。
A層は、いくつかの実施形態では、A層の重量に基づいて、エチレンおよびアルキルアクリレートを含む40~90重量%のコポリマーを含む。いくつかの実施形態では、A層は、A層の重量に基づいて、エチレンおよびアルキルアクリレートを含む50~80重量%のコポリマーを含む。A層は、いくつかの実施形態では、A層の重量に基づいて、エチレンおよびアルキルアクリレートを含む60~75重量%コポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレンビニルアセテートエラストマー、またはそれらの組み合わせを含む。ポリオレフィンエラストマーがポリエチレンエラストマーを含むいくつかの実施形態では、ポリエチレンエラストマーは、0.853~0.890g/cmの密度を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、0.853~0.890g/cmの密度を有するエチレン/α-オレフィンインターポリマーである。
ポリオレフィンエラストマーは、いくつかの実施形態では、25%以下の結晶化度を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、20%以下の結晶化度を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、4.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有する。
いくつかの実施形態では、A層は、A層の重量に基づいて、10~60重量%のポリオレフィンエラストマーを含む。A層は、いくつかの実施形態では、A層の重量に基づいて、20~50重量%のポリオレフィンエラストマーを含む。いくつかの実施形態では、A層は、A層の重量に基づいて、25~40重量%のポリオレフィンエラストマーを含む。
いくつかの実施形態では、A層は、ポリオレフィンエラストマー、ならびにエチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーに加えて、少なくとも1つの追加のポリマーを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加のポリマーは、エチレン酢酸ビニルを含む。
いくつかの実施形態では、A層は、コロナ処理され得る。
いくつかの実施形態では、B層は、ポリエチレンを含む。
いくつかの実施形態では、多層フィルムは、少なくとも1つの追加の層を更に備え、A層の上部表面は、フィルムの上部表面である。少なくとも1つの追加の層は、いくつかの実施形態では、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリレート)、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、追加の層は、B層の下部表面に積層される。追加の層は、いくつかの実施形態では、A層およびB層と共押出される。
本明細書に記載されるように、多層フィルムは、2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明のいくつかの実施形態は、食品包装などの包装に関する。いくつかの実施形態では、本発明の食品包装は、本明細書に開示される実施形態のいずれかによる多層フィルムと、トレイと、を備え、A層の上部表面は、トレイの少なくとも一部に封止される。いくつかの実施形態では、トレイは、非晶質ポリエチレンテレフタレートから形成される。
本明細書に記載されるように、本発明の食品包装は、2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
シーラント層
本発明の多層フィルムは、シーラント層である第1の層(A層)を含む。本明細書に述べられるように、シーラント層は、非晶質ポリエチレンテレフタレートまたは類似の材料から形成されたトレイに封止されるとき、望ましいシール強度を提供するポリマーのブレンドを含む。本発明の多層フィルムにおいて使用されるシーラント層は、蓋フィルムをA-PETシートまたはトレイに封止するための現行の手法に勝る他の利点を提供し得る。
一実施形態では、シーラント層は、(a)エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーであって、コポリマーが、2~30g/10分のメルトインデックス(I)を有し、コポリマー中のアルキルアクリレートの総量が、コポリマーの重量に基づいて5~30重量%である、コポリマー、ならびに(b)30%以下の結晶化度および1.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有するポリオレフィンエラストマーを含む。
エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、例えば、エチレンエチルアクリレートコポリマー、エチレンメチルアクリレートコポリマー、またはエチレンブチルアクリレート、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、エチレンエチルアクリレートである。
エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、いくつかの実施形態では、コポリマーの重量に基づいて5~30重量%のアクリレート含有量を有する。いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、コポリマーの重量に基づいて15~25重量%のアクリレート含有量を有する。本明細書で使用する場合、エチレンアルキルアクリレートコポリマーのアクリレート含有量は、ASTM D3594を使用して測定される。
いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーのメルトインデックス(I)は、2g/10分~30g/10分のメルトインデックスを有する。2g/10分~30g/10分の全ての個々の値および部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示される。例えば、エチレンおよびアルキルアクリレート含むコポリマーは、2、3、4、5、10、13、15、20、22、または25g/10分の下限~5、7、10、13、15、17、20、22、25、28、または30g/10分の上限のメルトインデックスを有し得る。本発明の特定の態様では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、5g/10分~25g/10分のメルトインデックスを有する。
いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、A層の重量に基づいて、40~90重量%のA層を含む。A層は、いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含む50~80重量%のコポリマーを含む。いくつかの実施形態では、エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーは、A層の重量に基づいて、60~75重量%のA層を含む。
シーラント層において使用され得る市販のエチレンアルキルアクリレートコポリマーの例としては、例えば、AMPLIFY(商標)EA100、AMPLIFY(商標)EA101、AMPLIFY(商標)EA102、およびAMPLIFY(商標)EA103を含むAMPLIFY(商標)EAの名称でThe Dow Chemical Companyから市販されているエチレンエチルアクリレートコポリマー、ならびにDuPontからElvaloyの名称で市販されているエチレンアルキルアクリレートコポリマーが挙げられる。
エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーに加えて、シーラント層(A層)は、30%以下の結晶化度および1.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有するポリオレフィンエラストマーも含む。
ポリオレフィンエラストマーは、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレンビニルエラストマー、またはそれらの組み合わせであり得る。
ポリオレフィンエラストマーは、30%以下の結晶化度を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、25%以下の結晶化度を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、20%以下の結晶化度を有する。
いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、1.0g/10分以上のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、30g/10分までのメルトインデックスを有する。1.0g/10分~30g/10分の全ての個々の値および部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示される。例えば、ポリオレフィンエラストマーは、1、2、3、4、5、10、13、15、20、22、または25g/10分の下限~5、7、10、13、15、17、20、22、25、28、または30g/10分の上限のメルトインデックスを有し得る。本発明の特定の態様では、ポリオレフィンエラストマーは、4g/10分~15g/10分のメルトインデックスを有する。
いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、0.853~0.890g/cmの密度を有する。0.853g/cm~0.890g/cmの全ての個々の値および部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示され、例えば、ポリオレフィンエラストマーの密度は、0.853、0.855、0.857、0.860、0.865、0.870、または0.875g/cmの下限~0.870、0.875、0.880、0.885、または0.890g/cmの上限であり得る。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、0.853~0.885g/cmの密度を有する。
いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、A層の重量に基づいて、10~60重量%のA層を含む。A層は、いくつかの実施形態では、A層の重量に基づいて、20~50重量%のポリオレフィンエラストマーを含む。いくつかの実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、A層の重量に基づいて、25~40重量%のA層を含む。
シーラント層(A層)に使用され得るポリオレフィンエラストマーの例としては、例えば、AFFINITY(商標)EG8100G、AFFINITY(商標)EG8200G、VERSIFY(商標)3401、ENGAGE(商標)8200、およびAMPLIFY(商標)TY1052Hを含む、AFFINITY(商標)、ENGAGE(商標)、VERSIFY(商標)、およびAMPLIFY(商標)TYの名称でThe Dow Chemical Companyから市販されているものが含まれる。
いくつかの実施形態では、シーラント層(A層)は、追加のポリマーを更に含む。いくつかのこのような実施形態では、シーラント層(A層)は、酢酸エチレンを更に含む。
シーラント層が酢酸エチレンコポリマーを含むとき、酢酸エチレンコポリマーは、例えば、エチレン酢酸ビニルであり得る。いくつかの実施形態では、エチレン酢酸ビニルは、5%~40%の酢酸ビニル含有量を有し得る。いくつかの実施形態では、エチレン酢酸ビニルは、5%~30%の酢酸ビニル含有量を有する。エチレン酢酸ビニルは、いくつかの実施形態では、15%~25%の酢酸ビニル含有量を有する。本明細書で使用する場合、エチレン酢酸ビニルコポリマーの酢酸ビニル含有量は、ASTM 5594を使用して測定される。
いくつかの実施形態では、酢酸エチレンコポリマーのメルトインデックス(I)は、2g/10分~30g/10分のメルトインデックスを有する。2g/10分~30g/10分の全ての個々の値および部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示される。例えば、酢酸エチレンコポリマーは、2、3、4、5、10、13、15、20、22、または25g/10分の下限~5、7、10、13、15、17、20、22、25、28、または30g/10分の上限のメルトインデックスを有し得る。本発明の特定の態様では、酢酸エチレンコポリマーは、5g/10分~25g/10分のメルトインデックスを有する。
いくつかの実施形態では、酢酸エチレンコポリマーは、A層の重量に基づいて、40~90重量%のA層を含む。A層は、いくつかの実施形態では、A層の重量に基づいて、50~80重量%の酢酸エチレンコポリマーを含む。いくつかの実施形態では、酢酸エチレンコポリマーは、A層の重量に基づいて、60~75重量%のA層を含む。
シーラント層において使用され得る酢酸エチレンコポリマーの例としては、DuPontからElvaxの名称で市販されているエチレン酢酸ビニルコポリマー、例えばElvax 450AおよびElvax 260が挙げられる。
いくつかの実施形態では、少量の他のポリマーもA層に含まれ得る。このような他のポリマーの例としては、ポリエチレン(ホモポリマーまたはコポリマー)、ポリプロピレン(ホモポリマーまたはコポリマー)、エチレンアクリル酸、エチレンメタクリル酸、ポリブテン、ポリスチレン、ポリエステルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、シーラント層(A層)は、多層フィルムを封止する前に、当業者に既知の技法を使用してコロナ処理され得る。
B層
本発明の多層フィルムは、上部表面および下部表面を有する第2の層(B層)を含み、B層の上部表面は、シーラント層(A層)の下部表面に接着接触している。
一般に、B層は、当業者に既知の任意のポリマーまたはポリマーブレンドから形成され得る。いくつかの実施形態では、B層は、ポリオレフィンを含む。
B層は、いくつかの実施形態では、ポリエチレンを含む。ポリエチレンは、それがシーラント層とのB層の共押出を可能にし得るので、いくつかの実施形態では特に望ましくあり得る。このような実施形態では、B層は、本明細書の教示に基づいて多層フィルムにおける層としての使用に好適な当業者に既知の任意のポリエチレンを含み得る。例えば、B層において使用され得るポリエチレンは、いくつかの実施形態では、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、高融解強度高密度ポリエチレン(HMS-HDPE)、超高密度ポリエチレン(UHDPE)、強化ポリエチレンなどであり得る。
B層は、いくつかの実施形態では、ポリプロピレンを含む。ポリプロピレンは、プロピレン/α-オレフィンコポリマー、プロピレンホモポリマー、またはそれらのブレンドを含むことができる。様々な実施形態では、プロピレン/α-オレフィンコポリマーは、ランダムコポリマーポリプロピレン(rcPP)、衝撃性コポリマーポリプロピレン(hPP+少なくとも1つのエラストマー耐衝撃性改質剤)(ICPP)、高衝撃性ポリプロピレン(HIPP)、高溶融強度ポリプロピレン(HMS-PP)、アイソタクチックポリプロピレン(iPP)、シンジオタクチックポリプロピレン(sPP)、エチレンとのプロピレン系コポリマー、およびこれらの組み合わせであり得る。
他の層
本発明の多層フィルムのいくつかの実施形態は、上記の層を越える層を含むことができる。3つ以上の層を含むこのような実施形態では、A層の上部表面は、依然としてフィルムの上部表面であるだろう。言い換えると、いずれの追加の層も、B層の下部表面、または別の中間層に接着接触しているであろう。
例えば、多層フィルムは、例えば、バリア層、タイ層、ポリエチレン層、他のポリプロピレン層などを含む、用途に応じて典型的には多層フィルムに含まれる他の層を更に含み得る。
追加の層および多層フィルムの組成物に応じて、いくつかの実施形態では、追加の層は、フィルム内の他の層と共押出することができ、他の実施形態では、追加の層は、隣接する層の下部表面に積層することができる。
いくつかの実施形態では、多層フィルムは、ポリエチレンテレフタレート層を含み、ポリエチレンテレフタレート層の上部表面は、B層の下部表面に積層される。このような実施形態では、本明細書の教示に基づいて当業者に既知の任意のポリエチレンテレフタレートが使用され得る。
他の実施形態では、1つ以上の追加の層は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリレート)、またはこれらの組み合わせを含み得る。
添加剤
前述の層のいずれも、例えば、酸化防止剤、紫外線安定剤、熱安定剤、スリップ剤、ブロッキング防止剤、顔料または着色剤、加工助剤、架橋触媒、難燃剤、充填剤、および発泡剤などの当業者に既知のような1つ以上の添加剤を更に含み得ることを理解されたい。
本明細書に開示される層の組み合わせを含む多層フィルムは、例えば、層の数、フィルムの意図される用途、および他の要因に応じて、様々な厚さを有することができる。本発明の多層フィルムは、いくつかの実施形態では、25~200ミクロン(典型的には、35~150ミクロン)の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、本発明の多層フィルムは、非晶質ポリエチレンテレフタレートに封止され、かつASTM F88に従って測定されるときの少なくとも800g/25mmのヒートシール強度などの望ましいシール特性、および/または120℃以下のヒートシール開始温度を有利に提供し得る。いくつかの実施形態では、本発明の多層フィルムは、非晶質ポリエチレンテレフタレートに封止されて、ASTM F88に従って測定されるとき、800~1600g/25mmのシール強度を提供し得る。いくつかの実施形態では、本発明の多層フィルムは、非晶質ポリエチレンテレフタレートに封止されて、ASTM F88に従って測定されるとき、少なくとも850g/25mmのシール強度を提供し得る。
多層フィルムの調製方法
多層フィルムは、本明細書の教示に基づいて、当業者に既知の技法を使用して形成することができる。例えば、共押出され得る層の場合、このような層は、本明細書の教示に基づいて、当業者に既知の技法を使用して、吹込フィルムまたはキャストフィルムとして共押出され得る。特に、本明細書に開示された異なるフィルム層の組成物に基づいて、吹込フィルム製造ラインおよびキャストフィルム製造ラインは、本明細書の教示に基づいて、当業者に既知の技法を使用して、単一の押出ステップで本発明の多層フィルムを共押出するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、多層フィルムは、共押出され、次いで1つ以上の追加の層に積層される複数の層を含んでもよい。このような実施形態では、共押出フィルムの表面は、本明細書の教示に基づいて、当業者に既知の技術を使用して、別のフィルム層の表面に積層することができる。例えば、多層フィルムがポリエチレンテレフタレート層を含むいくつかの実施形態では、ポリエチレンテレフタレート層は、B層または別の中間層の下部表面に積層され得、シーラント層の上部表面は、積層された多層フィルムの上部表面として残る。
上に示されるように、いくつかの実施形態では、シーラント層(A層)は、本明細書の教示に基づいて当業者に既知の技法を使用してコロナ処理され得る。
包装
本発明の多層フィルムは、包装を形成するために使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の多層フィルムは、シートまたはトレイに封止されて、食品包装を形成し得る。このような包装に含まれ得る食品の例としては、肉、チーズ、および他の食品が挙げられる。
トレイまたはシートは、非晶質ポリエチレンテレフタレート、配向ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、およびポリエチレンナフタレートなどのポリエステルから形成され得る。本発明の多層フィルムは、ポリエチレンテレフタレートまたは非晶質ポリエチレンテレフタレートから形成されたトレイまたはシートと共に使用するのに特に適し得る。このようなトレイまたはシートは、本明細書の教示に基づいて、かつ包装の特定の用途(例えば、食品の種類、食品の量など)に基づいて、当業者に既知の技法を使用して形成され得る。
本発明の多層フィルムは、本明細書の教示に基づいて当業者に既知の技法を使用して、フィルムのシーラント層(A層)を介してシートまたはトレイに封止され得る。
試験方法
本明細書に他に指示がない限り、以下の分析方法は、本発明の態様を記載する際に使用される。
密度
密度測定のための試料は、ASTM D1928に従って調製される。ポリマー試料を、190℃および30,000psi(207MPa)で3分間、次いで21℃および207MPaで1分間圧縮する。測定は、ASTM D792、方法Bを使用して、1時間以内の試料加圧で行われる。
メルトインデックス
メルトインデックスI(またはI2)およびI10(またはI10)は、ASTM D-1238に従い、190℃、2.16kgおよび10kg荷重で、それぞれ測定される。それらの値は、g/10分で報告される。「メルトフローレート」は、ポリプロピレン系の樹脂に関して使用され、ASTM D1238(230℃、2.16kg)に従い判定される。
結晶化度パーセント
示差走査熱量測定(DSC)は、広範囲の温度にわたるポリマーの溶解および結晶化挙動を測定するために使用される。例えば、RCS(冷蔵冷却システム)およびオートサンプラーを備えているTA Instruments Q1000DSCは、この分析を実施するために使用される。試験中、50ml/分の窒素パージガスフローを使用する。各試料は、約175℃で薄フィルムに溶解押圧され、次いで、融解試料は、室温(約25℃)まで空冷される。フィルム試料は、「0.1~0.2グラム」の試料を175℃、1,500psiで30秒間押圧して、「0.1~0.2ミル厚」のフィルムを形成することによって形成される。3~10mg、6mmの直径の試料は、冷却されたポリマーから抽出され、秤量され、軽いアルミニウムパン(約50mg)内に載置され、圧着閉鎖される。次いで、その熱的特性を測定するために、分析が実施される。
試料の熱挙動は、試料温度に上下の勾配を付けて熱流量対温度プロファイルを作成することによって測定される。第1に、試料は、その熱履歴を除去するために、180℃まで急速に加熱されて、5分間等温保持される。次に、試料は、10℃/分冷却速度で-40℃まで冷却されて、5分間-40℃まで等温保持された。試料は、次いで、10℃/分加熱率で150℃まで加熱される(これは「第2の熱」勾配である)。冷却および第2の加熱曲線を記録する。冷却曲線は、結晶化の開始から-20℃までのベースライン終点を設定することによって分析される。熱曲線は、ベースライン終点を-20℃から溶解終点に設定することによって分析される。測定される値は、ピーク溶解温度(T)、ピーク結晶化温度(T)、融解熱(H)(ジュール/グラム)、および結晶化度%=((H)/(290J/g))×100を使用する試料についての算出された結晶化度%である。融解熱(H)およびピーク溶解温度は、第2の熱曲線から報告される。ピーク結晶化温度は、冷却曲線から測定され得る。
ヒートシール強度
ヒートシール強度またはシール強度は、以下のとおりにASTM F88を使用して測定される。
2ミルの厚さを有するフィルムは、10ミルの厚さを有する非晶質ポリエチレンテレフタレートのシート上に載置され、多層フィルムのシーラント層は、シートと接触している。次いで、KOPPEヒートシーラーのシールバーは、80℃~150℃範囲の様々な封止温度で10℃刻みで、それぞれ1秒の滞留時間および1つのバーの封止圧力で多層フィルムに押し付けられる(すなわち、異なるフィルム試料は、評価のために80℃~150℃の各封止温度で封止される)。
封止された試料は、24時間(23℃および50%の相対湿度で)条件付けされて、多層フィルムの縦方向に、1インチの幅を有するストリップに切断される。ストリップは、次いで、ASTM F88に記載される技法Aの保持方法の下で、10インチ/分の速度で、Instronデバイス上で引っ張られる。5回の反復試験試料からのピーク負荷平均が記録される。
ヒートシール開始温度
上記のヒートシール強度測定から、ヒートシール開始温度(HSIT)は、シール強度がASTM F88の下で454g/25mm超に到達する最低温度として測定される。
本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例において詳細に説明する。
以下の材料が、後述される実施例において使用される。
[表]
Figure 0007065791000001
AMPLIFY(商標)EA100、AMPLIFY(商標)EA101、およびAMPLIFY(商標)EA103は、The Dow Chemical Companyから市販されているエチレンエチルアクリレートコポリマーである。Elvax450は、18重量%の酢酸ビニル含有量を有する、DuPontから市販されているエチレン酢酸ビニルコポリマーである。AFFINITY(商標)1840、AFFINITY(商標)8100、AFFINITY(商標)8200、およびENGAGE(商標)8150は、The Dow Chemical Companyから市販されているポリオレフィンエラストマーである。AMPLIFY(商標)TY1052Hは、The Dow Chemical Companyから市販されている無水マレイン酸グラフト化ポリオレフィンエラストマーである。
上記の材料は、A層/B層/C層(A/B/C)の構造を有する異なる多層フィルム内に異なるシーラント層(A層)を形成するために使用される。各フィルムのためのB層は、The Dow Chemical Companyから市販されている、0.940g/cmの密度および0.85g/10分のメルトインデックス(I)を有する強化ポリエチレンであるELITE(商標)5940Gである。各フィルムのためのC層は、The Dow Chemical Companyから市販されている、0.935g/cmの密度および1.0g/10分のメルトインデックス(I)を有する直鎖状低密度ポリエチレンであるDOWLEX(商標)2038.68Gである。
フィルムは、25%のA層/50%のB層/25%のC層の重量分布を有する多層フィルムを提供するために、従来のポリエチレン吹込フィルムラインを介して製作される。A層、B層、およびC層のための樹脂押出の融解温度は、それぞれ、412°F、431°F、および424°Fである。吹込フィルムラインのダイ直径は、2.95インチであり、レイフラットは、12インチであり、ブローアップ比は、2.6であり、ダイギャップは、78.7ミルである。出力速度は、36lb/時間である。
フィルムのヒートシール強度およびヒートシール開始温度は、上記の技法を使用して測定される。
表1は、各々の多層フィルムのA層の組成、ならびにヒートシール強度およびヒートシール開始温度を示す。表1に示されるヒートシール強度は、120℃~150℃の温度範囲で測定される最大ヒートシール強度である。より高い温度で、より高いヒートシール強度が観察され得る。本発明のフィルムとして標識されたフィルムは、本発明のある特定の実施形態によるフィルムであり、比較フィルムとして標識されたフィルムは、比較目的で提供される。
Figure 0007065791000002
Figure 0007065791000003
上に示されるように、本発明の多層フィルム(本発明のフィルム1~9)におけるシーラント層は、比較フィルムよりも高いヒートシール強度(850g/25mm以上)および低いヒートシール開始温度(120℃以下)の両方を示す。
本願は以下の態様にも関する。
(1) 多層フィルムであって、
上部表面および下部表面を有するシーラント層であるA層であって、
(a)エチレンおよびアルキルアクリレートを含むコポリマーであって、前記コポリマーが、2~30g/10分のメルトインデックス(I )を有し、前記コポリマー中のアルキルアクリレートの総量が、前記コポリマーの重量に基づいて5~30重量%である、コポリマー、ならびに
(b)30%以下の結晶化度および1.0g/10分以上のメルトインデックス(I )を有するポリオレフィンエラストマーを含む、A層と、
上部表面および下部表面を有するB層と、を備え、
B層の前記上部表面が、A層の下部表面に接着接触している、多層フィルム。
(2) 前記ポリオレフィンエラストマーが、0.853~0.890g/cm の密度を有するポリエチレンエラストマーである、前記(1)に記載の多層フィルム。
(3) 前記ポリオレフィンエラストマーが、0.853~0.890g/cm の密度を有するエチレン/α-オレフィンインターポリマーである、前記(1)に記載の多層フィルム。
(4) 前記コポリマーが、エチレンと、メチルアクリレートおよびエチルアクリレートのうちの少なくとも1つと、を含む、前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(5) A層が、前記A層の重量に基づいて、40~90重量%の前記コポリマーを含む、前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(6) A層が、前記A層の重量に基づいて、10~60重量%の前記ポリオレフィンエラストマーを含む、前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(7) A層が、少なくとも1つの追加のポリマーを含む、前記(1)~(6)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(8) A層が、エチレン酢酸ビニルを更に含む、前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(9) A層が、コロナ処理される、前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(10) B層が、ポリエチレンを含む、前記(1)~(9)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(11) 少なくとも1つの追加の層を更に備え、A層の前記上部表面が、前記フィルムの前記上部表面である、前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の多層フィルム。
(12) 前記追加の層が、B層の前記下部表面に積層される、前記(11)に記載の多層フィルム。
(13) 前記追加の層が、A層およびB層と共押出される、前記(11)に記載の多層フィルム。
(14) 前記(1)~(13)のいずれか一項に記載の多層フィルムと、トレイと、を備える、食品包装であって、A層の前記上部表面が、前記トレイの少なくとも一部に封止される、食品包装。
(15) 前記トレイが、非晶質ポリエチレンテレフタレートから形成される、前記(14)に記載の食品包装。

Claims (11)

  1. 多層フィルムであって、
    上部表面および下部表面を有するシーラント層であるA層であって、
    (a)エチレンと、メチルアクリレートおよびエチルアクリレートのうちの少なくとも1つと、を含むコポリマーであって、前記コポリマーが、~30g/10分のメルトインデックス(I)を有し、前記コポリマー中のアルキルアクリレートの総量が、前記コポリマーの重量に基づいて5~30重量%である、コポリマー、ならびに
    (b)25%以下の結晶化度、0.853~0.885g/cm の密度および1.0g/10分から30g/10分のメルトインデックス(I)を有するポリオレフィンエラストマーを含む、A層と、
    上部表面および下部表面を有するB層と、を備え、
    B層の前記上部表面が、A層の下部表面に接着接触しており、A層が、前記A層の重量に基づいて、40~90重量%の前記コポリマーを含み、前記A層の重量に基づいて、10~60重量%の前記ポリオレフィンエラストマーを含む、多層フィルム。
  2. A層が、少なくとも1つの追加のポリマーを含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  3. A層が、エチレン酢酸ビニルを更に含む、請求項1または2に記載の多層フィルム。
  4. A層が、コロナ処理される、請求項1~3のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  5. B層が、ポリエチレンを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  6. 少なくとも1つの追加の層を更に備え、A層の前記上部表面が、前記多層フィルムの前記上部表面である、請求項1~5のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  7. 前記追加の層が、B層の前記下部表面に積層される、請求項6に記載の多層フィルム。
  8. 前記追加の層が、A層およびB層と共押出される、請求項6に記載の多層フィルム。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の多層フィルムと、トレイと、を備える、食品包装であって、A層の前記上部表面が、前記トレイの少なくとも一部に封止される、食品包装。
  10. 前記トレイが、非晶質ポリエチレンテレフタレートから形成される、請求項9に記載の食品包装
  11. 前記コポリマーが15~30g/10分のメルトインデックス(I )を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の多層フィルム
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