JP7065052B2 - フィッティング方法及び修理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィッティング方法及び修理方法に関する。
被修理材を修理する方法として、被修理材の被修理部に修理パッチを配置し、修理パッチを加圧しながら加熱して、被修理材の被修理部に修理パッチを固着する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2009-148952号公報
特許文献1に記載の方法では、被修理材と修理パッチとを構成する材料や、被修理材と修理パッチとの接着面の形状等によっては、被修理材と修理パッチとをそれらの接着面において完全に合致させることは困難である。このため、被修理材の形状計測データと修理パッチの形状計測データとを接着面においてフィッティングの電算処理をすることで、被修理材と修理パッチとの間の接着面における隙間量を見積もり、見積もった隙間量に基づいて接着剤を配置して、接着面において可能な限り隙間なく被修理材に修理パッチを接着することが行われていた。
しかしながら、特に接着面が湾曲部を有する場合、被修理材の被修理部の形状に合わせて成形する修理パッチの膨張収縮等によって、修理パッチの形状が被修理材の被修理部の形状に対して有意のずれを生じる可能性があった。具体的には、修理パッチの形状において、湾曲部に対応する部分が、湾曲のさらに大きくなる方向に変形する可能性があった。このため、接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合、修理パッチにおける湾曲部に対応する部分が被修理材の被修理部の形状に対して内側に変形するスプリングイン(Spring In)という現象が生じる可能性があった。
図6は、従来技術に係る被修理材形状計測データ201と修理パッチ形状計測データ202とを接着面においてフィッティングした場合の一例を示す概略断面図である。以下において、図6を用いて、従来技術に係る被修理材形状計測データ201と修理パッチ形状計測データ202との接着面におけるフィッティングに生じている課題について説明する。
図6において、被修理材形状計測データ201は、図6において、接着面が図6の上方に対して凹、凸、凸、凹の順番で4箇所の湾曲部を有する場合の被修理材の形状計測データに基づくものである。また、図6において、修理パッチ形状計測データ202は、接着面が図6の上方に対して凹、凸、凸、凹の順番で4箇所の湾曲部を有する場合の修理パッチの形状計測データに基づき、被修理材形状計測データ201に対して接着面においてフィッティングして得られたものである。修理パッチ形状計測データ202は、修理パッチの形状にスプリングイン現象が生じていることに伴い、図6に示すように、凹形状の湾曲部に対応する部分202a,202bが被修理材形状計測データ201を突き抜けるという突き抜け現象が生じてしまっている。このように、接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合、従来技術に係る被修理材形状計測データ201と修理パッチ形状計測データ202との接着面におけるフィッティングを正常に実行することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被修理材と修理パッチとの接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合でも、被修理材と修理パッチとを接着面において正常にフィッティングすることを可能にするフィッティング方法及び修理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、フィッティング方法は、被修理材と、前記被修理材に接着させる修理パッチとを、前記被修理材と前記修理パッチとを接着する接着面においてフィッティングするフィッティング方法であって、前記接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有しており、前記被修理材の形状を計測する被修理材形状計測ステップと、前記修理パッチの形状を計測する修理パッチ形状計測ステップと、前記修理パッチ形状計測ステップで取得した修理パッチ形状計測データを、前記湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データに分割する修理パッチ形状計測データ分割ステップと、前記被修理材形状計測ステップで取得した被修理材形状計測データに対し、修理パッチ形状計測データ分割ステップで取得した複数の前記分割データを、前記接着面においてフィッティング処理を行うフィッティングステップと、前記被修理材形状計測データと前記フィッティングステップでフィッティング処理を行って得られた修理パッチ形状フィッティングデータとの間の前記接着面における隙間量を算出する隙間量算出ステップと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、被修理材形状計測データに対して接着面においてフィッティングする修理パッチ形状計測データを、湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データに分割するので、フィッティングの自由度が増して、湾曲部を2箇所以上有することによって生じてしまう突き抜け現象が生じる可能性を低減することができるため、被修理材と修理パッチとの接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合でも、被修理材と修理パッチとを接着面において正常にフィッティングすることができる。
この構成において、前記修理パッチ形状計測データ分割ステップでは、2つの前記分割データに、所定の隙間量以下で前記被修理材と前記修理パッチとが実際にフィッティングされる平面部である主要フィッティング平面部を共有させることが好ましい。この構成によれば、被修理材と修理パッチとの接着面におけるフィッティングを、現実の系に即した形で高い精度で行うことができる。
これらの構成において、前記隙間量算出ステップで算出した前記隙間量に基づいて、前記接着面に追加して配置する接着剤追加量を算出する接着剤追加量算出ステップと、をさらに有することが好ましい。この構成によれば、具体的に被修理材に修理パッチを接着させて行う被修理材の修理に直接必要な接着剤追加量の情報を、好適に得ることができる。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、修理方法は、被修理材に修理パッチを接着させて前記被修理材を修理する修理方法であって、前記被修理材の接着面を加工する被修理材加工ステップと、前記被修理材の前記接着面に合わせて前記修理パッチを成形する修理パッチ成形ステップと、上記したいずれかのフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップと、前記フィッティング電算処理ステップで算出された前記隙間量に基づいて、被修理材に修理パッチを接着させる修理パッチ接着ステップと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、被修理材形状計測データに対して接着面においてフィッティングする修理パッチ形状計測データを、湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データに分割するので、フィッティングの自由度が増して、湾曲部を2箇所以上有することによって生じてしまう突き抜け現象が生じる可能性を低減することができるため、被修理材と修理パッチとの接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合でも、被修理材と修理パッチとを接着面において正常にフィッティングすることができる。このため、より好適に被修理材に修理パッチを接着させて被修理材を修理することができる。
本発明によれば、被修理材と修理パッチとの接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合でも、被修理材と修理パッチとを接着面において正常にフィッティングすることを可能にするフィッティング方法及び修理方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るフィッティング方法を含む修理方法を示すフローチャートである。 図2は、図1の被修理材加工ステップ及び修理パッチ成形ステップを説明する概略断面図である。 図3は、図1のフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップを実行するフィッティング電算処理システムを示す機能ブロック図である。 図4は、図1の修理パッチ形状計測データ分割ステップを説明する概略断面図である。 図5は、図1の隙間量算出ステップ及び接着剤追加量算出ステップを説明する概略斜視図である。 図6は、従来技術に係る被修理材形状計測データと修理パッチ形状計測データとを接着面においてフィッティングした場合の一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るフィッティング方法を含む修理方法を示すフローチャートである。実施形態に係る修理方法は、図1に示すように、被修理材加工ステップS11と、修理パッチ成形ステップS12と、本発明の実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13と、修理パッチ接着ステップS14と、を有する。
図2は、図1の被修理材加工ステップS11及び修理パッチ成形ステップS12を説明する概略断面図である。実施形態に係る修理方法は、母材である被修理材1の接着面1aに修理パッチ2の接着面2aを接着させて被修理材1を修理する方法である。被修理材加工ステップS11は、図2に示すように、被修理材1の接着面1aを加工するステップである。被修理材加工ステップS11では、具体的には、切削、研削及び研磨等の物理的な加工によって、被修理材1において修理パッチ2による修理が必要な損傷部分を除去することで、被修理材1において被修理部を形成するとともに、修理パッチ2の接着が可能な接着面1aを形成する。
修理パッチ成形ステップS12は、被修理材1の接着面1aに合わせて修理パッチ2を成形するステップである。修理パッチ成形ステップS12では、具体的には、被修理材1の接着面1aに沿って修理パッチ2を構成する材料を配置して、修理パッチ2を加圧しながら加熱することで、修理パッチ2を成形する。修理パッチ成形ステップS12で成形される修理パッチ2において被修理材1の接着面1aに沿って対向している面が接着面2aとなる。
ここで、本発明の実施形態に係るフィッティング方法を含む修理方法で取り扱う被修理材1の接着面1a及び修理パッチ2の接着面2aは、少なくとも2箇所以上の湾曲部を有している。なお、本明細書では、湾曲部とは、曲率が修理パッチ2のスケールの6分の1以上の部分のことを言い、湾曲部でない平面部は、曲率が修理パッチ2のスケールの6分の1未満の部分のことを言う。すなわち、本実施形態では、曲率が修理パッチ2のスケールの6分の1未満の部分については、平面部と同等に扱ってフィッティング処理等を施す。被修理材1の接着面1a及び修理パッチ2の接着面2aは、具体的には、図2の上方に対して左側から順に、凹、凸、凸、凹となる4箇所の湾曲部を有する。以下において、修理パッチ2において、接着面2aが有する4箇所の湾曲部に対応する部分を、それぞれ左側から順に、湾曲部2c、湾曲部2d、湾曲部2e、湾曲部2fと称する。また、修理パッチ2において、湾曲部2dと湾曲部2eとの間の平面部を、所定の隙間量以下で被修理材1の接着面1aと修理パッチ2の接着面2aとが実際にフィッティングされる平面部であることから、主要フィッティング平面部2hと称する。
修理パッチ2は、被修理材1の修理に用いられるので、被修理材1と同じ材料で構成されていることが好ましい。被修理材1及び修理パッチ2は、加圧及び加熱により成形が可能な材料で構成されていることが好ましい。また、被修理材1及び修理パッチ2は、スプリングイン現象が生じる可能性が高い材料で構成されている方が、より顕著に本発明の実施形態に係るフィッティング方法を含む修理方法による大きな作用効果を得ることができる。これらのことにより、被修理材1及び修理パッチ2は、加圧及び加熱により成形が可能で、かつ、スプリングイン現象が生じる可能性が高い材料である、強化繊維と樹脂とを含む複合材料で構成されていることが好ましい。
被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む強化繊維は、5μm以上7μm以下の範囲内の基本繊維を数100本から数10000本程度束ねた炭素繊維、金属繊維、ガラス繊維及びプラスチック繊維等が例示される。被修理材1及び修理パッチ2は、複合材料で構成されている場合、強化繊維に樹脂を含浸させたものであってもよいし、強化繊維と樹脂繊維との混紡であるコミングル材であってもよい。なお、コミングル材は、強化繊維と樹脂繊維とをニット状に織り込んだコミングルニット材も含む。
被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂は、加熱されることで軟化状態または半硬化状態から硬化状態に熱硬化反応する熱硬化性樹脂と、加熱されることで熱溶融反応する熱可塑性樹脂と、が例示される。以下において、被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂について、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを区別しない場合には、熱硬化性樹脂の熱硬化反応と熱可塑性樹脂の熱溶融反応とを、単に反応と称する。
被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂は、熱硬化性樹脂である場合、エポキシ系樹脂を有する樹脂が例示される。被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂がエポキシ系樹脂を有する場合、被修理材1及び修理パッチ2がさらに軽量性及びさらに高い強度を有するので、好ましい。被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂は、熱硬化性樹脂である場合、他には、ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂が例示される。被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂は、熱可塑性樹脂である場合、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、及びポリフェニレンサルファイド(PPS)等が例示される。ただし、被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合に含む樹脂は、これらに限定されず、その他の樹脂でもよい。
被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合、樹脂の反応前の複合材料は、本実施形態では、例えば、複合材料のプリプレグであり、樹脂の反応後の複合材料は、軽量性及び高い強度を有する。
修理パッチ成形ステップS12では、被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合、修理パッチ2を0kPa以上800kPa以下で加圧しながら(0kPaの場合は、すなわち加圧せずに)加熱して樹脂を反応させることで修理パッチ2を成形することが好ましく、修理パッチ2を300kPa以上600kPa以下で加圧しながら加熱して樹脂を反応させることで修理パッチ2を成形することがより好ましい。なお、修理パッチ成形ステップS12では、被修理材1及び修理パッチ2が複合材料で構成されている場合、修理パッチ2を成形する際の加熱温度は、樹脂の反応温度に応じて適宜決定することが好ましい。
ここで、修理パッチ成形ステップS12では、成形した修理パッチ2の形状が、修理パッチ2を構成する材料の膨張収縮等によって、被修理材1の被修理部の形状に対して有意のずれを生じる場合があり、修理パッチ2を構成する材料が複合材料である場合には、この有意のずれがより大きく生じる傾向がある。具体的には、修理パッチ成形ステップS12では、成形した修理パッチ2の形状が、湾曲部2c,2d,2e,2fに対応する部分が、湾曲のさらに大きくなる方向に変形する傾向がある。
本発明の実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13は、上記した修理パッチ成形ステップS12で成形した修理パッチ2に生じる可能性のある形状の有意なずれが、修理パッチ2を被修理材1に接着する際にもたらす可能性のある影響を見積もるために実行するステップであり、具体的には、被修理材1と、被修理材1に接着させる修理パッチ2とを、被修理材1と修理パッチ2とを接着する接着面1a,2aにおいてフィッティングするステップである。フィッティング電算処理ステップS13は、より詳細には、図1に示すように、被修理材形状計測ステップS21と、修理パッチ形状計測ステップS22と、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23と、フィッティングステップS24と、隙間量算出ステップS25と、接着剤追加量算出ステップS26と、を有する。
図3は、図1のフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13を実行するフィッティング電算処理システム100を示す機能ブロック図である。フィッティング電算処理システム100は、図3に示すように、制御装置10と、形状計測装置20と、入力装置30と、出力装置40と、を備える。
制御装置10は、形状計測装置20、入力装置30及び出力装置40と電気的に接続されており、これらの各装置の動作を制御する。形状計測装置20は、形状計測装置20における被測定空間に被修理材1を載置した際に、被修理材1の接着面1aの形状を含む被修理材1の形状を計測して、後述する被修理材形状計測データ101(図4参照)を取得する。また、形状計測装置20は、形状計測装置20における被測定空間に修理パッチ2を載置した際に、修理パッチ2の接着面2aの形状を含む修理パッチ2の形状を計測して、後述する修理パッチ形状計測データ102(図4参照)を取得する。形状計測装置20は、形状計測装置20における被測定空間に載置した立体を三次元的に計測できる周知の三次元測定機が好適に用いられる。
入力装置30は、高機能携帯電話(いわゆる、スマートフォン)を含む携帯電話機、タブレット端末、ノート型またはデスクトップ型のPC(Personal Computer)、携帯情報端末であるPDA(Personal Digital Assistant)、及び、眼鏡型や時計型のウェアラブルデバイス(Wearable Device)等に例示される情報処理端末である。
入力装置30は、制御装置10が実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13に係る各種電算処理を実行する際に必要となる各種情報を入力するための機能、例えば、制御装置10から送信される各種情報の入力を受け付けるための入力画面等を入力装置30の表示部に表示する機能、及び、入力を受け付けた各種情報を制御装置10に送信する機能を有する。入力装置30は、これらの様々な機能を、制御装置10を利用するためのソフトウェアまたはアプリケーションを実行したり、制御装置10を利用するためのインターネットブラウザ機能を実行したりすることで、実現する。
出力装置40は、受信した情報に基づいて、文字、画像、動画等により表示する。出力装置40は、制御装置10が実行する実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13に係る各種電算処理の結果として得られる出力情報を出力するための機能、例えば、制御装置10から出力された出力情報を受信する機能、及び、出力情報に基づく出力画面等を出力装置40の表示部に表示する機能を有する。出力装置40は、これらの様々な機能を、制御装置10を利用するためのソフトウェアまたはアプリケーションを実行したり、制御装置10を利用するためのインターネットブラウザ機能を実行したりすることで、実現する。
なお、フィッティング電算処理システム100は、本実施形態では、入力装置30と出力装置40とを別々に設けたが、本発明はこれに限定されず、入力装置30と出力装置40とが一体化された形態であってもよい。この場合、例えば、入力装置30の表示部が出力装置40として機能する。
制御装置10は、フィッティング電算処理システム100を制御するコンピュータシステムを含む情報処理装置である。制御装置10は、図3に示すように、処理部11と、記憶部12と、情報通信インターフェイス13と、を有する。
処理部11は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、制御装置10内部の記憶装置である記憶部12に記憶されている各種プログラム(フィッティングプログラムまたは修理プログラムの一例に相当)がRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部11は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。処理部11は、形状計測装置20及び入力装置30からの情報の入力を受け付けたり、制御装置10と電気的に接続されている出力装置40にフィッティング電算処理システム100に関する各種パラメータ、計測結果、及び算出結果等の情報の出力を行ったりする情報通信インターフェイス13が接続されている。
処理部11は、図3に示すように、記憶部12及び情報通信インターフェイス13と、互いに情報通信可能に電気的に接続されており、これらの各構成要素をそれぞれ制御する制御部として機能する。すなわち、処理部11は、記憶部12とともに、制御部として機能して、本発明の実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13をフィッティング電算処理システム100に実行させるものである。
処理部11は、図3に示すように、形状計測部14と、形状計測データ分割処理部15と、フィッティング処理部16と、隙間量算出部17と、接着剤追加量算出部18と、を有する。処理部11に含まれる各部、すなわち、形状計測部14、形状計測データ分割処理部15、フィッティング処理部16、隙間量算出部17及び接着剤追加量算出部18は、いずれも、処理部11がフィッティングプログラムまたは修理プログラムを実行することにより、実現される機能部である。なお、処理部11に含まれる各部の具体的な機能は、実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13の詳細な説明と併せて、説明する。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、フィッティング電算処理システム100の各装置を制御するための制御信号の生成処理に必要な各種出力処理情報、及び、フィッティング電算処理システム100の各装置から得られる受信信号の解析処理に必要な各種入力処理情報を記憶する。また、記憶部12は、フィッティング電算処理システム100の各装置から得られる受信信号を解析して得られる各種入力情報を、随時記憶する。
情報通信インターフェイス13は、処理部11と、制御装置10と電気的に接続されている各装置とを、互いに情報通信可能に接続している。情報通信インターフェイス13は、形状計測装置20が取得した被修理材形状計測データ101及び修理パッチ形状計測データ102を、形状計測装置20から受信して処理部11に送信する。また、情報通信インターフェイス13は、入力装置30から入力を受け付けた各種情報を入力装置30から受信して処理部11に送信する。
情報通信インターフェイス13は、処理部11で生成される各情報、例えば、形状計測装置20、入力装置30及び出力装置40を制御するための制御信号を処理部11から受信し、それぞれ、形状計測装置20と、入力装置30と、出力装置40に向けて送信する。
また、情報通信インターフェイス13は、処理部11で生成される実施形態に係るフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップS13に係る各種電算処理の結果として得られる出力情報を処理部11から受信し、出力装置40に向けて送信する。
被修理材形状計測ステップS21は、被修理材1の形状を計測して、被修理材形状計測データ101を取得するステップである。被修理材形状計測ステップS21では、具体的には、形状計測装置20における被測定空間に被修理材1を載置してから、形状計測部14が、形状計測装置20を制御することで、形状計測装置20により、被修理材1の接着面1aの形状を含む被修理材1の形状を計測し、情報通信インターフェイス13を介して被修理材形状計測データ101を取得する。
修理パッチ形状計測ステップS22は、修理パッチ2の形状を計測して、修理パッチ形状計測データ102を取得するステップである。修理パッチ形状計測ステップS22では、具体的には、形状計測装置20における被測定空間に修理パッチ2を載置してから、形状計測部14が、形状計測装置20を制御することで、形状計測装置20により、修理パッチ2の接着面2aの形状を含む修理パッチ2の形状を計測し、情報通信インターフェイス13を介して修理パッチ形状計測データ102を取得する。
図4は、図1の修理パッチ形状計測データ分割ステップS23を説明する概略断面図である。修理パッチ形状計測データ分割ステップS23は、図4に示すように、形状計測データ分割処理部15が、修理パッチ形状計測ステップS22で取得した修理パッチ形状計測データ102を、湾曲部2c,2d,2e,2fにそれぞれ対応する湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データ102a,102b,102c,102dに分割するステップである。
修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、具体的には、本実施形態では、形状計測データ分割処理部15が、修理パッチ形状計測データ102を、湾曲部2eに対応する湾曲部を含む分割データ102aと、湾曲部2dに対応する湾曲部を含む分割データ102bと、湾曲部2cに対応する湾曲部を含む分割データ102cと、湾曲部2fに対応する湾曲部を含む分割データ102dと、の4つに分割する。なお、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23は、この分割形態に限定されず、形状計測データ分割処理部15が、各湾曲部がいずれかの分割データに完全に含まれるように、なおかつ、いずれの分割データも湾曲部を2箇所以上含まないように、修理パッチ形状計測データ102を複数の分割データに分割すれば、どのような分割形態であってもよい。
また、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、形状計測データ分割処理部15が、各湾曲部がいずれかの分割データに完全に含まれるように、修理パッチ形状計測データ102を複数の分割データに分割するので、各湾曲部によって起因する修理パッチ2の形状の弾性変形に関する種々の性質について、後述するフィッティングステップS24でより正確に再現して電算処理をすることを可能にする。
また、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、形状計測データ分割処理部15が、いずれの分割データも湾曲部を2箇所以上含まないように、修理パッチ形状計測データ102を複数の分割データに分割するので、後述するフィッティングステップS24で修理パッチ形状計測データ102が複数の湾曲部を含むことに起因して生じていた突き抜け現象を適切に回避することを可能にする。
また、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、形状計測データ分割処理部15が、修理パッチ形状計測データ102を少なくとも湾曲部と同じ数の分割データに分割すればよく、各湾曲部を除く平面部、具体的には、湾曲部2cよりも図4において左側の平面部に対応する平面部、湾曲部2cと湾曲部2dとの間の平面部に対応する平面部、湾曲部2dと湾曲部2eとの間の平面部に対応する平面部、湾曲部2eと湾曲部2fとの間の平面部に対応する平面部、湾曲部2fよりも図4において右側の平面部に対応する平面部については、当該平面部と隣接する湾曲部を含む分割データに含まれてもよいし、湾曲部を含まない平面部だけの分割データを構成していてもよい。修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、平面部の分割データへの分配について、各湾曲部によって起因する修理パッチ2の形状の弾性変形に関する種々の性質を正確に再現することができ、かつ、複数の湾曲部を含むことに起因して生じていた突き抜け現象を適切に回避することができる範囲内で、形状計測データ分割処理部15が、適宜決定することができる。
また、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、形状計測データ分割処理部15が、2つの分割データ102a,102bに、所定の隙間量以下で被修理材1と修理パッチ2とが実際にフィッティングされる平面部である主要フィッティング平面部2hに対応する平面部を共有させることが好ましい。後述するフィッティングステップS24では、形状計測データ分割処理部15が複数の分割データ102a,102b,102c,102dに分割した境界部分で修理パッチ2の形状の変形を反映させることになるが、このように2つの分割データ102a,102bに主要フィッティング平面部2hに対応する平面部を共有させることで、実際に修理パッチ2において形状の変形が生じることが少ない主要フィッティング平面部2hに対応する平面部で修理パッチ2の形状の変形を反映させてしまうことを好適に回避することができる。
なお、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、形状計測データ分割処理部15が、入力装置30から情報通信インターフェイス13を介して入力を受け付けた修理パッチ形状計測データ102の分割に関する各種情報に基づいて、修理パッチ形状計測データ102を分割データ102a,102b,102c,102dに分割してもよいし、記憶部12に予め記憶された修理パッチ形状計測データ102の分割に関する各種情報に基づいて、修理パッチ形状計測データ102を分割データ102a,102b,102c,102dに分割してもよい。
フィッティングステップS24は、フィッティング処理部16が、被修理材形状計測ステップS21で取得した被修理材形状計測データ101に対し、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23で取得した複数の分割データ102a,102b,102c,102dを、接着面1a,2aに対応する接着面においてフィッティング処理を行うステップである。フィッティングステップS24では、フィッティング処理部16は、周知のフィッティング電算処理に関するシミュレーションプログラム等を、好適に使用することができる。
フィッティングステップS24では、フィッティング処理部16が、複数の分割データ102a,102b,102c,102dの境界部分で修理パッチ2の形状の変形を反映させて、フィッティング電算処理を実行するので、実際に起こる修理パッチ2の形状の変形をなぞる形でのフィッティングを可能にしている。フィッティングステップS24では、フィッティング処理部16が、複数の分割データ102a,102b,102c,102dを、接着面1a,2aに対応する接着面においてフィッティング処理を行うことで、修理パッチ形状フィッティングデータ103を取得する。
図5は、図1の隙間量算出ステップS25及び接着剤追加量算出ステップS26を説明する概略斜視図である。領域110a及び領域110bは、図5に示すように、被修理材形状計測データ101とフィッティングステップS24でフィッティング処理を行って得られた修理パッチ形状フィッティングデータ103との間の接着面1a,2aに対応する接着面における隙間量が1.5t以上2.5t未満の領域である。領域110cは、図5に示すように、被修理材形状計測データ101と修理パッチ形状フィッティングデータ103との間の接着面1a,2aに対応する接着面における隙間量が0.5t以上1.5t未満の領域である。その他の領域は、被修理材形状計測データ101と修理パッチ形状フィッティングデータ103との間の接着面1a,2aに対応する接着面における隙間量が0.5t未満の領域である。
隙間量算出ステップS25は、隙間量算出部17が、被修理材形状計測データ101とフィッティングステップS24でフィッティング処理を行って得られた修理パッチ形状フィッティングデータ103との間の接着面1a,2aに対応する接着面における隙間量を算出するステップである。隙間量算出ステップS25では、具体的には、隙間量算出部17が、接着面1a,2aに対応する接着面における座標ごとに、被修理材形状計測データ101と修理パッチ形状フィッティングデータ103との間の接着面に直交する方向の離間距離を、被修理材形状計測データ101と修理パッチ形状フィッティングデータ103とを用いて算出する。
隙間量算出ステップS25では、例えば、隙間量算出部17が算出した接着面1a,2aに対応する接着面における座標ごとの隙間量の情報を図5に示すように画像化して、情報通信インターフェイス13を介して出力装置40に向けて送信して、出力装置40に表示させることができる。隙間量算出ステップS25では、隙間量算出部17が、図5に示すように、隙間量が1.5t以上2.5t未満の領域110a,110bに強いハイライトを付し、隙間量が0.5t以上1.5t未満の領域110cに普通程度のハイライトを付して、出力装置40に表示させることで、隙間量の大きな領域を段階的に可視化することができる。
なお、隙間量算出ステップS25では、この形態に限定されず、隙間量算出部17が、入力装置30から情報通信インターフェイス13を介して入力を受け付けた各種情報または記憶部12に予め記憶された各種情報等に基づいて隙間量に関する閾値を1つまたは複数設け、算出した各座標における隙間量が当該閾値以上であるか未満であるかに基づいて、隙間量を段階的に評価して、段階的に可視化することが好ましい。
接着剤追加量算出ステップS26は、接着剤追加量算出部18が、隙間量算出ステップS25で算出した隙間量に基づいて、接着面に追加して配置する接着剤追加量を算出するステップである。接着剤追加量算出ステップS26では、具体的には、接着剤追加量算出部18が、入力装置30から情報通信インターフェイス13を介して入力を受け付けた使用する接着剤に関する各種情報、または、記憶部12に予め記憶された使用する接着剤に関する各種情報に基づいて、接着剤追加量を算出する。
接着剤追加量算出ステップS26では、例えば、接着剤追加量算出部18が、使用する接着剤が厚さtの接着剤シートであるという情報に基づいて接着剤追加量を算出する場合、隙間量が0.5t以上1.5t未満であると算出された領域110cにおいては、接着剤シートを1枚追加する必要があると算出し、隙間量が1.5t以上2.5t未満であると算出された領域110a,110bにおいては、接着剤シートを2枚追加する必要があると算出する。接着剤追加量算出ステップS26では、そして、接着剤追加量算出部18が、図5に示す画像化表示とともに、普通程度のハイライトが付された領域110cには接着剤シートを1枚追加する必要がある旨の表示を付し、強いハイライトが付された領域110a,110bには接着剤シートを2枚追加する必要がある旨の表示を付して、出力装置40に表示させることで、接着剤シートを追加する必要がある領域及び追加する量を可視化することができる。
なお、接着剤追加量算出ステップS26では、この形態に限定されず、接着剤追加量算出部18が、入力装置30から情報通信インターフェイス13を介して入力を受け付けた各種情報または記憶部12に予め記憶された各種情報等に基づいて隙間量に関する閾値を1つまたは複数設け、算出した各座標における隙間量が当該閾値以上であるか未満であるかに基づいて、隙間量を段階的に評価して、隙間量に関する段階を接着剤追加量に換算することが好ましい。
修理パッチ接着ステップS14は、フィッティング電算処理ステップS13で算出された隙間量に基づいて、被修理材1に修理パッチ2を接着させるステップである。ここで、フィッティング電算処理ステップS13で算出された隙間量に基づいてという表現は、単純に隙間量に基づいてという意味の他に、隙間量に基づいて算出された接着剤追加量に基づいてという意味も含む。
修理パッチ接着ステップS14では、本実施形態では、具体的には、被修理材1の接着面1aの全面に厚さtの接着剤シートを1枚設置して、さらに、接着剤追加量算出ステップS26で算出した接着剤追加量に基づいて、接着剤追加量が1枚以上となった領域に厚さtの接着剤シートを追加して設置して、設置した接着剤に接着面2aを対向させて修理パッチ2を載置して、被修理材1と修理パッチ2とを互いに接着面1a,2a側に向けて加圧しながら接着剤シートを加熱する等して接着剤シートに接着反応を引き起こして、被修理材1の接着面1a側に修理パッチ2の接着面2a側を接着する。
修理パッチ接着ステップS14では、修理パッチ2が、ある程度の力が加えられて弾性変形されながら被修理材1に接着されるため、フィッティングステップS24で実行したフィッティング電算処理に沿った変形を伴い、隙間量算出ステップS25で算出した隙間量の隙間が被修理材1との間に生じることになる。修理パッチ接着ステップS14では、そして、この生じた隙間量が、隙間量に応じて追加された接着剤によってしっかりと埋められる。
本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、以上のような構成を有するので、被修理材形状計測データ101に対して接着面1a,2aに対応する接着面においてフィッティングする修理パッチ形状計測データ102を、湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データ102a,102b,102c,102dに分割するので、フィッティングの自由度が増して、湾曲部を2箇所以上有することによって生じてしまう突き抜け現象が生じる可能性を低減することができる。このため、本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、被修理材1と修理パッチ2との接着面1a,2aが少なくとも2箇所以上の湾曲部を有する場合でも、被修理材1と修理パッチ2とを接着面1a,2aにおいて正常にフィッティングすることができる。
また、本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、修理パッチ形状計測データ分割ステップS23では、2つの分割データ102a,102bに、所定の隙間量以下で被修理材1と修理パッチ2とが実際にフィッティングされる平面部である主要フィッティング平面部2hに対応する平面部を共有させている。このため、本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、被修理材1と修理パッチ2との接着面1a,2aにおけるフィッティングを、現実の系に即した形で高い精度で行うことができる。
また、本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、隙間量算出ステップS25で算出した隙間量に基づいて、接着面1a,2aに追加して配置する接着剤追加量を算出する接着剤追加量算出ステップS26と、をさらに有する。このため、本発明の実施形態に係るフィッティング方法及び修理方法は、具体的に被修理材1に修理パッチ2を接着させて行う被修理材1の修理に直接必要な接着剤追加量の情報を、好適に得ることができる。
1 被修理材
1a,2a 接着面
2 修理パッチ
2c,2d,2e,2f 湾曲部
2h 主要フィッティング平面部
10 制御装置
11 処理部
12 記憶部
13 情報通信インターフェイス
14 形状計測部
15 形状計測データ分割処理部
16 フィッティング処理部
17 隙間量算出部
18 接着剤追加量算出部
20 形状計測装置
30 入力装置
40 出力装置
100 フィッティング電算処理システム
101 被修理材形状計測データ
102 修理パッチ形状計測データ
102a,102b,102c,102d 分割データ
103 修理パッチ形状フィッティングデータ
110a,110b,110c 領域
201 被修理材形状計測データ
202 修理パッチ形状計測データ
202a,202b 部分

Claims (4)

  1. 被修理材と、前記被修理材に接着させる修理パッチとを、前記被修理材と前記修理パッチとを接着する接着面においてフィッティングするフィッティング方法であって、
    前記接着面が少なくとも2箇所以上の湾曲部を有しており、
    前記被修理材の形状を計測する被修理材形状計測ステップと、
    前記修理パッチの形状を計測する修理パッチ形状計測ステップと、
    前記修理パッチ形状計測ステップで取得した修理パッチ形状計測データを、前記湾曲部を1箇所以下含む複数の分割データに分割する修理パッチ形状計測データ分割ステップと、
    前記被修理材形状計測ステップで取得した被修理材形状計測データに対し、修理パッチ形状計測データ分割ステップで取得した複数の前記分割データを、前記接着面においてフィッティング処理を行うフィッティングステップと、
    前記被修理材形状計測データと前記フィッティングステップでフィッティング処理を行って得られた修理パッチ形状フィッティングデータとの間の前記接着面における隙間量を算出する隙間量算出ステップと、
    を有することを特徴とするフィッティング方法。
  2. 前記修理パッチ形状計測データ分割ステップでは、2つの前記分割データに、所定の隙間量以下で前記被修理材と前記修理パッチとが実際にフィッティングされる平面部である主要フィッティング平面部を共有させることを特徴とする請求項1に記載のフィッティング方法。
  3. 前記隙間量算出ステップで算出した前記隙間量に基づいて、前記接着面に追加して配置する接着剤追加量を算出する接着剤追加量算出ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィッティング方法。
  4. 被修理材に修理パッチを接着させて前記被修理材を修理する修理方法であって、
    前記被修理材の接着面を加工する被修理材加工ステップと、
    前記被修理材の前記接着面に合わせて前記修理パッチを成形する修理パッチ成形ステップと、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフィッティング方法に基づくフィッティング電算処理ステップと、
    前記フィッティング電算処理ステップで算出された前記隙間量に基づいて、被修理材に修理パッチを接着させる修理パッチ接着ステップと、
    を有することを特徴とする修理方法。
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