JP7065021B2 - 電力線通信装置 - Google Patents
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Description
本実施の形態に係る電力線通信装置は、太陽光発電、風力発電、水力発電、若しくは原子力発電システムにおいて利用され得る。たとえば、図1には、実施の形態1に係る太陽光発電システムの構成が例示される。太陽光発電システム100は、太陽電池パネル1A、接続箱2A、電力変換装置4、系統連系装置5、変圧器6、太陽光発電システム監視装置7、電気メーター13、家庭内機器14、ゲートウェイ15を備え、電力線6A、9、10及び11並びに送電網12に接続されている。また、家庭内負荷16が電力線11に接続されている。
図2に、実施の形態1に係る電力変換装置4の構成が例示される。電力変換装置4は、DC-DCコンバータ17、DC-ACインバータ18、電力変換制御部19、及び電力線通信装置20を備えている。太陽電池パネル1Aで発電され接続箱2Aでまとめられた直流電力は、電力線9を介して電力変換装置4に入力する。
図3に、実施の形態1に係る系統連系装置5の構成が例示される。系統連系装置5は、連系リレー21、系統連系制御部22、及び電力線通信装置20を備える。連系リレー21は、電力線10と電力線11との短絡可否を決定するスイッチ回路である。系統連系制御部22は、連系リレー21を制御するための回路である。電力線通信装置20は、太陽光発電システム監視装置7から電力線通信により取得した情報を、系統連系制御部22に伝達するための装置である。
図4を用いて送信装置の動作を説明する。電力線10又は11における電圧波形はフィルタ25で、インバータ18の動作周波数から決まるインバータノイズ周波数以外の周波数成分が除去される。インバータノイズ検波処理部26において、インバータノイズの有無が判定される。たとえば、インバータ18の動作周波数20KHzに相当するインバータノイズの有無が判定される。インバータノイズが有りと判定された際には、同期処理部27は、インバータノイズ波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取る。同期されたインバータノイズ波形を基に、送信位置判定部28が、送信処理部30の送信信号振幅がインバータノイズ電圧振幅から予め定まる値を超える期間をPLC送信期間と判定する。出力部29は、送信位置判定部28の判定結果に基づき、PLC送信期間に限り、送信処理部30が出力したPLC送信信号を電力線10又は11に出力する。送信処理部30は、記憶装置31から読み出したPLC送信データのPLC送信信号を生成し出力部29に出力する。
同様に、図4を用いて、受信装置の動作を説明する。受信装置は、電力線10又は11から入力したPLC受信信号から、フィルタ23でPLC送信信号以外の周波数成分を除去する。受信処理部24は、PLC受信信号からPLC受信データを取得し、記憶装置31に書き込み動作をする。
図5は、実施の形態1に係る電力線通信装置の動作波形例を示す。図5のAは、DC-ACインバータ18の出力波形を示す。図5のBは、DC-ACインバータ18の動作により図5のAの波形に重畳するインバータノイズ波形を示す。図5のCは、送信位置判定部28の論理出力結果を示す。図5のDは、送信装置から電力線10又は11に出力されるPLC送信信号波形を示す。図5のAに示すように、DC-ACインバータ18は、PWM(Pulse Width Modulation)による矩形波で交流電圧を出力する。インバータノイズは、この矩形波に同期して発生し、図5のBに示されるインバータノイズの電圧振幅は、出力する交流電圧値の時間的変化率の大きさに比例する。出力する交流電圧値の絶対値が最小のとき時間的変化率は最大となるので、インバータノイズの電圧振幅が最大となり、逆に、交流電圧値の絶対値が最大のとき、インバータノイズの電圧振幅は最小となる。送信位置判定部28は、図5のCに示すように、図5のDに示されるPLC送信信号の振幅が図5のBに示されるインバータノイズの電圧振幅から予め定まる値を超える期間をPLC送信期間と判定し、それ以外の期間をPLC送信不能期間と判定する。PLC送信信号は、図5のDに示すように、PLC送信期間にのみ、出力部29から、電力線10又は11に出力される。
PLC送信期間に電力線10又は11に出力されるPLC送信信号の振幅は、電力線10又は11で発生するインバータノイズ電圧振幅から予め定まる値より常に大きい。インバータノイズがPLC送信信号に重畳した場合でもPLC送信信号が論理反転等することがないため、インバータノイズの影響が低減され、通信特性が向上する。
図6は、実施の形態1の変形例に係る電力線通信装置20の構成例を示す。この変形例は、図4の構成に加えて、さらに、受信装置は、インバータノイズ検波処理部35、同期処理部36、受信位置判定部37、入力部38を備える。
送信装置の動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
実施の形態1の変形例においては、受信位置判定部37の判定結果によるPLC受信期間にのみ、PLC受信信号が受信処理部24に入力する。PLC受信期間以外の期間は、PLC受信信号が入力しないので、受信処理部24が動作を停止できる。その結果、受信処理部24の消費電力が低減できる。
図7は、実施の形態2に係る電力線通信装置20の構成例を示す。実施の形態2の構成は、実施の形態1の変形例と比して、送信装置の送信位置判定部が送信位置判定部128に置換されている。さらに、受信装置は、半波長シフト処理部39と、加算部40とを備えている。また、送信装置の送信位置判定部128、受信装置の半波長シフト処理部39及び加算部40以外の構成については実施の形態1の変形例とほぼ同様であるため、説明を省略する。
図7を用いて、送信装置の動作を説明する。電力線10又は11における電圧波形はフィルタ25で、インバータ18の動作周波数から決まるインバータノイズ周波数以外の周波数成分が除去される。インバータノイズ検波処理部26において、インバータノイズの有無が判定される。たとえば、インバータ18の動作周波数20KHzに相当するインバータノイズの有無が判定される。インバータノイズが有りと判定された際には、同期処理部27は、インバータノイズ波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取る。同期されたインバータノイズ波形を基に、送信位置判定部128は、インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信実行期間と判定し、その直後に続くインバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信待機期間と判定する。出力部29は、送信位置判定部128の判定結果に基づくPLC通信実行期間に、送信処理部30から出力されたPLC送信信号を電力線10又は11に出力する。
図8は、実施の形態2に係る電力線通信動作の波形例を示す。図8のAはインバータ18の出力波形を示す。図8のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を示す。図8のCは送信位置判定部128の論理出力結果を示す。図8のDは送信処理部30の出力波形を示す。図8のEは電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形を示す。図8のFは半波長シフト処理部39の出力波形を示す。図8のGは加算部40の出力波形を示す。送信位置判定部128は、図8のCに示すように、インバータノイズの半波長に相当する期間を、順次交互に、PLC通信実行期間PLC通信待機期間と判定する。PLC送信信号は、図8のDに示すように、PLC通信実行期間に送信処理部30から出力される。電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形は、図8のEに示されるように、図8のBに示すインバータノイズが、図8のDに示す送信処理部30の出力波形に、重畳された波形となる。半波長シフト処理部39の出力波形は、図8のFに示すように、図8のEに示すPLC受信信号波形が、インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをされた波形である。加算部40の出力波形においては、図8のGに示されるように、図8のEに示されるインバータノイズ波形と、図8のFに示されるインバータノイズ波形とがキャンセルする。
PLC受信信号の半波長シフト処理部39の出力波形に含まれるインバータノイズ成分が、もとのPLC受信信号に重畳されたインバータノイズ成分と逆位相の関係となる。半波長シフト処理部39の出力波形と、もとのPLC受信信号波形と、が加算されることによりインバータノイズ成分が相殺されるため、インバータノイズの影響を低減することができる。
図9は、実施の形態2の変形例1の構成を示す。実施の形態2に比して、受信装置が、ノイズ波形記憶装置43を追加された構成である。また、送信装置が、送信処理部30のみを備える構成である。ノイズ波形記憶装置43以外の回路は、実施の形態2と同様のため、説明を省略する。
実施の形態2の変形例1では、受信装置のノイズ波形記憶装置43が、インバータノイズ検波処理部35において検波したインバータノイズ波形から、PLC信号周波数成分を除去したインバータノイズを多く含む波形を抽出して記憶する。又は、ノイズ波形記憶装置43が、PLC通信を行っていない時に取得した電力線10又は11のインバータノイズを多く含む波形を記憶する。半波長シフト処理部39が、ノイズ波形記憶装置43に記憶されたインバータノイズを多く含む波形に対し、当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをした半波長シフト信号を生成する。加算部40が、当該半波長シフト信号と、フィルタ23を通過して入力したもとのPLC受信信号と、を加算する。半波長シフト処理部39の出力波形はインバータノイズを多く含む波形であり、いかなるPLC受信データも含まれないので、加算部40の加算処理によって、もとのPLC送信信号に含まれるPLC通信データと干渉しない。受信処理部24は、インバータノイズがキャンセルされた加算部40の出力信号から、PLC受信データを取得し、記憶装置31に書き込み動作をする。
図10は、実施の形態2の変形例1に係る電力線通信動作の波形例を示す。図10のAは、インバータ18の出力波形を示す。図10のBは、インバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を示す。図10のCは、送信処理部30の出力波形を示す。図10のDは、受信装置に入力するPLC受信信号波形を示す。図10のEは、半波長シフト処理部39の出力波形を示す。図10のFは加算部40の出力波形を示す。PLC送信信号1~4は、図10のCに示されるように、インバータノイズの全周期にわたって、任意の時刻に、送信処理部30から出力される。電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形は、図10のDに示されるように、図10のBに示すインバータノイズが、図10のCに示す送信処理部30の出力波形に、重畳された波形となる。PLC受信信号と加算される信号は、図10のEに示されるように、インバータノイズを多く含む波形である。加算部40の出力信号は、図10のFに示すように、インバータノイズのみがキャンセルされた、PLC送信信号1~4のみの波形となる。
本変形例1は、実施の形態2のPLC通信待機期間を無くすことができる。電力線10又は11で発生したインバータノイズが全周期にわたってキャンセルされ、さらに、半波長シフト信号がPLC送信信号と干渉しないため、任意の時刻に、PLC通信動作が実行できるからである。この結果、実施の形態2のPLC通信待機期間を不要にでき、PLC通信実行時間、及びPLC通信待機期間の両期間にPLC通信ができるので、通信効率を2倍に向上させることができる。また、実施の形態2に比して、送信装置がフィルタ25、インバータノイズ検波処理部26、同期処理部27、送信位置判定部128を備える必要がないので、回路面積の削減及び消費電力の削減効果がある。さらに、ノイズ波形記憶装置43がインバータノイズを多く含む波形を記憶及び保持するため、初期化動作等により当該波形を取得及び記憶後は、半波長シフト処理部39が再読出しをできるので、その都度インバータノイズを多く含む波形を再取得する必要がなく、受信装置の動作を高速かつ高効率化できる。
図11は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信装置20の構成を示す。実施の形態2の変形例2は、実施の形態2に比して、送信装置が送信処理部30の代わりに送信処理部130を備えている。送信処理部130以外の構成については、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
図12は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信動作の波形例を示す。図12のAはインバータ18の出力波形を、図12のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図12のCは送信処理部130の出力波形を、図12のDは受信装置に入力するPLC受信信号波形を、図12のEは半波長シフト処理部39の出力波形を、図12のFは加算部40の出力波形を、それぞれ示す。
実施の形態2による効果に加えて、インバータノイズの周期に同期して連続するPLC通信実行期間及びPLC通信待機期間に同一のPLC信号波形がそれぞれ出力されるため、PLC受信装置において、同一のPLC受信信号と加算される結果、加算部40から出力されるPLC受信信号が強め合うため約2倍の振幅となる。したがって、実施の形態2と比較して、インバータノイズの影響を一層低減することができる。
図13は、実施の形態2の変形例3の構成を示す。この変形例3に係る受信装置は、実施の形態2の変形例2に加えて、さらに、受信位置判定部137、入力部38を備える。受信位置判定部137、入力部38以外の構成については、実施の形態2の変形例2と同様であるため、説明を省略する。
受信位置判定部137は、同期処理部36の結果を基に、受信処理部24を動作させるPLC受信期間を決定する。入力部38は、受信位置判定部137の結果に基づいて、フィルタ23及び加算部40を通過したPLC受信信号の入力可否を制御し、強め合ったPLC受信信号が入力するPLC受信期間に限り、受信処理部24が動作し、受信処理部24は、取得したPLC受信データを記憶装置31に書き込み動作をする。
本変形例3の受信装置は、受信位置判定部137が、受信処理部24が動作する期間を判定し、入力部38により、受信処理部24が、強め合ったPLC受信信号が入力するPLC受信期間に限り動作し、それ以外の期間は動作を停止できるので、消費電力が低減できる。
図14は、実施の形態3に係る電力線通信装置20の構成例を示す。実施の形態3に係る受信装置は、フィルタ23及び受信処理部24のみを備え、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態に係る送信装置は、実施の形態2に比し、さらに、半波長シフト処理部41と、加算部42とを備える。半波長シフト処理部41、加算部42以外の送信装置の構成については実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
図14の構成の送信装置の動作は、実施の形態2と同様、送信位置判定部128が、フィルタ25、インバータノイズ検波処理部26、同期処理部27によって、電力線10又は11にインバータノイズが有りと判定された際に、インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信実行期間と判定し、その直後に続くインバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信待機期間と判定する。出力部29が、送信位置判定部128の判定結果に基づくPLC通信実行期間に、出力部29からPLC送信信号を加算部42に出力する。
図15は、実施の形態3に係る電力線通信動作の波形例を示す。図15のAはインバータ18の出力波形を、図15のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図15のCは送信処理部30(出力部29)の出力波形を、図15のDは半波長シフト処理部41の出力波形を、図15のEは加算部42の出力波形を、図15のFはPLC受信装置での受信信号波形を、それぞれ示す。
送信装置の加算部42から送信する信号に前もって重畳したインバータノイズ成分と、電力線10又は11で発生するインバータノイズが相殺する結果、図15のFに示すように、電力線10又は11において発生するインバータノイズの影響を最小化することができる。また、インバータノイズの周期は商用電源の周期と同一であるため、商用電源の周期で発生する周期性ノイズに対しても、ノイズ耐性を向上することができる。
[実施の形態3の変形例1]
図16は、実施の形態3の変形例1の構成を示す。この実施の形態3の変形例1は、送信装置が、実施の形態3における送信位置判定部128及び出力部29を備えず、ノイズ波形記憶装置44を追加した構成である。ノイズ波形記憶装置44以外の構成については実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
図16の構成では、送信装置のノイズ波形記憶装置44が、インバータノイズ検波処理部26において検波したインバータノイズ波形からPLC通信信号を除去したインバータノイズを多く含む波形、又は、PLC通信を行っていない時に取得した電力線10又は11のインバータノイズを多く含む波形を保持及び記憶する。半波長シフト処理部41が当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成し、加算部42が当該半波長シフト信号と、送信処理部30から出力されたPLC送信信号とを加算後、電力線10又は11に送信する。
図17は、実施の形態3の変形例1に係る電力線通信動作の波形例を示す。図17のAはインバータ18の出力波形を、図17のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図17のCは送信処理部30の出力波形を、図17のDは半波長シフト処理部41の出力波形を、図17のEは加算部42の出力波形を、図17のFは受信装置におけるPLC受信信号波形を、それぞれ示す。
実施の形態3の変形例1では、実施の形態3の送信位置判定部128によるPLC通信待機期間を無くすことができるので、実施の形態3に比し、通信効率を2倍に向上させることができる。また、実施の形態3に比して、送信装置が送信位置判定部128、出力部29を備える必要がないので、回路面積の削減及び消費電力の削減効果がある。さらに、ノイズ波形記憶装置44がインバータノイズを多く含む波形を記憶及び保持するため、初期化動作等により当該波形を取得、記憶後は、半波長シフト処理部41が再読出しをできるので、その都度インバータノイズを多く含む波形を再取得する必要がなく、送信装置の動作を高速・高効率化できる。
図18は、実施の形態3の変形例2の構成を示す。実施の形態3の変形例2は、実施の形態3の構成に加えて、さらに、受信装置がインバータノイズ検波処理部35、同期処理部36、受信位置判定部37及び入力部38を備える。送信装置の構成については実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
図18の構成における受信装置の動作は、インバータノイズ検波処理部35がフィルタ23を通過したPLC受信信号からインバータノイズの検波を行い、インバータノイズの有無を判定する。同期処理部36は、インバータノイズ検波処理部35においてインバータノイズが有りと判定された際に、そのインバータノイズの波形と同期を取る。受信位置判定部37は、同期処理部36の結果を基に、PLC受信期間を判定し、その間、受信処理部24が動作をする。
実施の形態3の変形例2の受信装置は、受信位置判定部37が、PLC受信期間を判定し、入力部38が、インバータノイズの半周期に相当する期間にのみ動作し、その他の期間は、受信処理部24が動作を停止できるので、消費電力が低減できる。
電力線のDC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、前記インバータノイズから、電力線通信の信号成分を除去したインバータノイズを実質的に多く含む波形を保持するノイズ波形記憶装置と、前記インバータノイズを実質的に多く含む波形に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、送信データから送信信号を生成する送信処理部と、前記送信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
を備え、前記加算信号を前記電力線に出力する、電力線通信装置。
2A 接続箱
4 電力変換装置
5 系統連系装置
6 変圧器
7 太陽光発電システム監視装置
6A、9、10、11 電力線
12 送電網
13 電気メーター
14 家庭内機器
15 ゲートウェイ
16 家庭内負荷
17 DC-DCコンバータ
18 DC-ACインバータ(インバータ)
19 電力変換制御部
20 電力線通信装置
21 連系リレー
22 系統連系制御部
23、25 フィルタ
24 受信処理部
26、35 インバータノイズ検波処理部
27、36 同期処理部
28、128 送信位置判定部
29 出力部
30、130 送信処理部
31 記憶装置
32 CPU
33 バス
34 信号線
37、137 受信位置判定部
38 入力部
40、42 加算部
41 半波長シフト処理部
43、44 ノイズ波形記憶装置
100 太陽光発電システム
Claims (13)
- 電力線に出力する送信信号を生成する送信処理部と、
前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
を備え、
前記送信位置判定部は、前記送信信号の振幅と前記電力線のノイズ電圧振幅とに基づいて前記送信期間を決定する、電力線通信装置。 - 前記送信期間は、前記送信信号の振幅が、前記ノイズ電圧振幅から予め定まる値を超える期間である、請求項1記載の電力線通信装置。
- さらに、
DC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部を備え、
前記ノイズ電圧振幅は、前記インバータノイズの電圧振幅である、請求項2記載の電力線通信装置。 - さらに、
前記電力線からの受信信号から受信データを取得する受信処理部を備える、請求項1記載の電力線通信装置。 - さらに、
前記受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
を備え、
前記受信位置判定部は、前記受信信号の信号振幅と前記電力線のノイズ電圧振幅とに基づいて前記受信期間を決定する、請求項4記載の電力線通信装置。 - DC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、
電力線からの受信信号に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、
前記受信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
前記加算信号に基づいて受信データを取得する受信処理部と、
を備える、電力線通信装置。 - さらに、
前記インバータノイズから前記受信信号の周波数成分を除去した、インバータノイズを実質的に多く含む波形を保持するノイズ波形記憶装置と、
を備え、
前記半波長シフト処理部は、前記インバータノイズを実質的に多く含む波形に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた前記半波長シフト信号を生成する、請求項6記載の電力線通信装置。 - さらに、
前記電力線に出力する送信信号を生成する送信処理部と、
前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
を備え、
前記送信位置判定部は、前記インバータノイズの半波長に相当する第1の期間を送信期間とする、請求項6記載の電力線通信装置。 - 前記第1の期間に連続する、前記インバータノイズの半波長に相当する、第2の期間において前記第1の期間と同一の送信信号を出力する、請求項8記載の電力線通信装置。
- さらに、
前記受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
前記入力部からの入力信号に基づいて受信データを取得する受信処理部と、
を備え、
前記受信位置判定部は、前記第2の期間に相当する期間を前記受信期間とする、請求項9記載の電力線通信装置。 - 電力線のDC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、
前記インバータノイズに対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、
送信データから送信信号を生成する送信処理部と、
前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
前記送信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
を備え、
前記加算信号を前記電力線に出力する、電力線通信装置。 - 前記送信位置判定部は、前記インバータノイズの半波長に相当する第1の期間を送信期間とする、請求項11記載の電力線通信装置。
- さらに、
受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
を備え、
前記受信位置判定部は、前記第1の期間又は前記インバータノイズの半波長に相当する第2の期間に相当する期間を前記受信期間とする、請求項12記載の電力線通信装置。
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