JP7065021B2 - 電力線通信装置 - Google Patents

電力線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7065021B2
JP7065021B2 JP2018246549A JP2018246549A JP7065021B2 JP 7065021 B2 JP7065021 B2 JP 7065021B2 JP 2018246549 A JP2018246549 A JP 2018246549A JP 2018246549 A JP2018246549 A JP 2018246549A JP 7065021 B2 JP7065021 B2 JP 7065021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
power line
period
signal
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018246549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020108046A (ja
Inventor
航佑 澁谷
容隆 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2018246549A priority Critical patent/JP7065021B2/ja
Priority to US16/719,452 priority patent/US11146309B2/en
Priority to EP19218009.9A priority patent/EP3675377A3/en
Priority to CN201911329280.XA priority patent/CN111384999B/zh
Priority to KR1020190173830A priority patent/KR20200083270A/ko
Publication of JP2020108046A publication Critical patent/JP2020108046A/ja
Priority to US17/474,914 priority patent/US11569867B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7065021B2 publication Critical patent/JP7065021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/546Combination of signalling, telemetering, protection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/04Control of transmission; Equalising
    • H04B3/06Control of transmission; Equalising by the transmitted signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/10Monitoring; Testing of transmitters
    • H04B17/15Performance testing
    • H04B17/18Monitoring during normal operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers
    • H04B17/29Performance testing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/30Reducing interference caused by unbalanced currents in a normally balanced line
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は電力線通信装置に関し、電力線を介してシグナルを送受信する技術に関する。
電力線通信(以下、PLCとも称する)の環境は、場所・時刻等によって様々であり、ノイズやインピーダンスが劣悪な場所もある。法律又は規格等において厳密に出力レベルが制限されている通信チャネルを利用する無線通信とは異なり、電力線通信においては電力線に接続される様々な機器から発生するノイズが多く存在するからである。たとえば、太陽光発電を行う電力線通信システムでは、直流電力を交流電力に変換するためにDC-ACインバータ(以下、インバータとも称する)を使用し、そのDC-ACインバータが発生させる周期的ノイズ(以下、インバータノイズとも称する)が存在する。この種の周期的ノイズの影響を強く受ける電力線環境においても、品質が高く効率の良い電力線通信を行う必要がある。
特許文献1には、電力線を介してPLCモデム間でデータをOFDM方式により変調して送受信する電力線通信システム及びノイズ成分除去制御方法が開示されている。PLCモデムは、電力線を伝送して受信した受信信号に重畳されたノイズ成分を、副演算増幅器とA/Dコンバータと高速フーリエ変換部により検出する。キャリアスペクトル検出回路と連続信号化回路と高速逆フーリエ変換部とD/Aコンバータが、一定周期の伝送休止期間に於いて検出したノイズ成分と同一の周波数かつ逆位相のキャンセル信号を生成する。演算増幅器が前記キャンセル信号と、入力する受信信号とを加算して、前記ノイズ成分をキャンセルする。
特開2009-021678号公報
特許文献1に記載の電力線通信装置では、ノイズの原因について考慮されていないため、特定原因のノイズ、特にインバータノイズに対しては、必ずしも効果的なノイズ除去ができない。さらに、二系統の送受信装置を有する必要があり回路面積が増大するので、ノイズ除去効果の観点から、改善の余地がある。その他の課題及び新規な特徴は、本明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
実施の形態1に係る電力線通信装置は、送信処理部における送信信号の信号振幅と電力線の電圧波形から検出されたインバータノイズの出力振幅とを比較して出力可否を制御する。電力線通信装置は、送信処理部における送信信号の信号振幅が当該インバータノイズの出力振幅から予め定まる値を超えると判定した期間にのみ送信信号の出力を実行し、それ以外の期間では送信信号の出力を停止する。
他の実施の形態に係る電力線通信装置は、PLC送受信信号からインバータノイズを検波し、当該インバータノイズの特性を利用したPLC受信又は送信信号処理を行う。
実施の形態に係る電力線通信装置では、インバータノイズの影響がある電力線を介した電力線通信において、インバータノイズの影響を低減できる。
図1は、電力線通信システム全体の構成図である。 図2は、電力線通信システムにおける電力変換装置の構成図である。 図3は、電力線通信システムにおける系統連系装置の構成図である。 図4は、実施の形態1に係る電力線通信装置の構成図である。 図5は、実施の形態1に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図6は、実施の形態1の変形例に係る電力線通信装置の構成図である。 図7は、実施の形態2に係る電力線通信装置の構成図である。 図8は、実施の形態2に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図9は、実施の形態2の変形例1に係る電力線通信装置の構成図である。 図10は、実施の形態2の変形例1に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図11は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信装置の構成図である。 図12は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図13は、実施の形態2の変形例3に係る電力線通信装置の構成図である。 図14は、実施の形態3に係る電力線通信装置の構成図である。 図15は、実施の形態3に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図16は、実施の形態3の変形例1に係る電力線通信装置の構成図である。 図17は、実施の形態3の変形例1に係る電力線通信装置の動作波形を説明する図である。 図18は、実施の形態3の変形例2に係る電力線通信装置の構成図である。
以下、本実施の形態に係る電力線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、明細書及び図面において、同一の構成要件又は対応する構成要件には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略又は簡略化している場合もある。また、各実施の形態と変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る電力線通信装置は、太陽光発電、風力発電、水力発電、若しくは原子力発電システムにおいて利用され得る。たとえば、図1には、実施の形態1に係る太陽光発電システムの構成が例示される。太陽光発電システム100は、太陽電池パネル1A、接続箱2A、電力変換装置4、系統連系装置5、変圧器6、太陽光発電システム監視装置7、電気メーター13、家庭内機器14、ゲートウェイ15を備え、電力線6A、9、10及び11並びに送電網12に接続されている。また、家庭内負荷16が電力線11に接続されている。
太陽電池パネル1Aは、太陽電池がパネル状に多数配置されたものである。接続箱2Aは、太陽電池パネル1Aで発電された直流電力をまとめるための機器である。電力変換装置4は、直流電力を交流電力に変換するための装置である。系統連系装置5は、太陽光発電システム100の発電状況と系統の状況により、図3に示す内蔵の連系リレー21の開閉を行うための装置である。変圧器6は、交流電圧の電圧変換をするための機器である。太陽光発電システム監視装置7は、電力変換装置4と系統連系装置5の動作の監視と制御をするための装置である。電気メーター13は、送電網12と電力線11との間を双方向に流れる電力を測定検針するための機器である。家庭内機器14は、エアコンや冷蔵庫等のIoT(Internet of Things)によりネットワークに接続される様々な家庭用電化機器である。ゲートウェイ15は、図示されていないイーサネット(登録商標)等の電力線通信とは異なる他のネットワークと接続するための中継装置である。家庭内負荷16は、電力線11に接続される家庭内機器14以外の家庭内機器である。
太陽電池パネル1Aは、電力線6Aを介して接続箱2Aと接続される。接続箱2Aは、電力線9を介して電力変換装置4に接続される。電力変換装置4は、電力線10を介して系統連系装置5と接続される。系統連系装置5は、電力線11を介して変圧器6、太陽光発電システム監視装置7、電気メーター13、家庭内機器14、ゲートウェイ15、家庭内負荷16に接続される。変圧器6は、送電網12に接続される。
電力変換装置4と系統連系装置5は、太陽光発電システム監視装置7により監視及び制御がされ、変圧器6は交流電圧を適切な電圧に変換して送電網12へ送電する。この太陽光発電システム100においては、電力変換装置4、系統連系装置5、太陽光発電システム監視装置7、電気メーター13、電力線通信機能を有する家庭内機器14及びゲートウェイ15が相互に電力線10、11を介して電力線通信を行っている。
〈電力変換装置〉
図2に、実施の形態1に係る電力変換装置4の構成が例示される。電力変換装置4は、DC-DCコンバータ17、DC-ACインバータ18、電力変換制御部19、及び電力線通信装置20を備えている。太陽電池パネル1Aで発電され接続箱2Aでまとめられた直流電力は、電力線9を介して電力変換装置4に入力する。
DC-DCコンバータ17は、直流電力の直流電圧を安定化するための回路である。DC-ACインバータ18は、交流電力を直流電力に変換するための回路である。電力変換制御部19は、DC-DCコンバータ17とDC-ACインバータ18を制御するための回路である。電力線通信装置20は、太陽光発電システム監視装置7から電力線10、11を介して電力線通信により取得した情報を電力変換制御部19に伝達するための装置である。
DC-DCコンバータ17は、電力線9と、DC-ACインバータ18と、電力変換制御部19と、に接続される。DC-ACインバータ18は、DC-DCコンバータ17と、電力変換制御部19と、電力線10と、に接続される。電力変換制御部19は、DC-DCコンバータ17と、DC-ACインバータ18と、電力線通信装置20と、に接続される。電力線通信装置20は、電力線10と、電力変換制御部19と、に接続される。
電力線9から入力した直流電力は、DC-DCコンバータ17により安定化され、インバータ18により直流電力から交流電力に変換され、電力線10に出力される。DC-DCコンバータ17とインバータ18の動作は、電力変換制御部19により制御される。電力線通信装置20は電力変換装置4の動作を効率化するために、太陽光発電システムの発電状況と系統の状況についての情報を電力線通信により太陽光発電システム監視装置7から取得し、電力変換制御部19にその情報を伝達する。
〈系統連系装置〉
図3に、実施の形態1に係る系統連系装置5の構成が例示される。系統連系装置5は、連系リレー21、系統連系制御部22、及び電力線通信装置20を備える。連系リレー21は、電力線10と電力線11との短絡可否を決定するスイッチ回路である。系統連系制御部22は、連系リレー21を制御するための回路である。電力線通信装置20は、太陽光発電システム監視装置7から電力線通信により取得した情報を、系統連系制御部22に伝達するための装置である。
連系リレー21は、電力線10と、系統連系制御部22と、電力線11と、に接続される。系統連系制御部22は、前記連系リレー21と、電力線通信装置20と、に接続される。電力線通信装置20は、系統連系制御部22と、電力線11と、に接続される。
電力変換装置4から出力された交流電力は、電力線10を介して系統連系装置5に入力される。系統連系装置5は、太陽光発電システムの発電状況と系統の状況により、連系リレー21の開閉を行う。連系リレー21の動作は、系統連系制御部22により制御される。電力線通信装置20は、系統連系装置5の動作を効率化するために、太陽光発電システムの発電状況と系統の状況についての情報を電力線通信により太陽光発電システム監視装置7から取得し、系統連系制御部22に情報を伝達する。
図4は、実施の形態1に係る電力線通信装置20の構成例を示す。電力線通信装置20は、他の電力線通信装置20と電力線10又は11を介して接続される。それぞれの電力線通信装置20は、フィルタ23及び25、受信処理部24、インバータノイズ検波処理部26、同期処理部27、送信位置判定部28、出力部29、送信処理部30、記憶装置31、並びにCPU32を備える。
フィルタ23及び25は、電力線10又は11から入力した信号に対して余剰な波形成分を除去するための回路である。受信処理部24は、PLC受信信号から受信データを取得するための処理回路である。インバータノイズ検波処理部26は、入力信号からインバータノイズの検波を行うための回路である。同期処理部27は、検波されたインバータノイズの波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取るための処理回路である。送信位置判定部28は、PLC送信期間を決定するための判定回路である。出力部29はPLC送信信号を電力線10又は11に出力するための回路である。送信処理部30は、記憶装置31から読み出した送信データに基づくPLC送信信号を生成するための処理回路である。記憶装置31は、送受信データを保持するための装置である。CPU(Central Processing Unit)32は電力線通信装置20全体を制御するための中央処理演算装置である。バス33は、記憶装置31とCPU32を接続する内部バスであり、信号線34は、CPU32と内部回路とを接続する内部信号線である。
フィルタ23は、電力線10又は11と、受信処理部24と、に接続される。また、受信処理部24は記憶装置31と接続され、記憶装置31は、バス33を介してCPU32と接続される。さらに、CPU32は、内部の信号線34と接続される。フィルタ25は、電力線10又は11と、インバータノイズ検波処理部26と、に接続される。また、インバータノイズ検波処理部26は、同期処理部27と接続され、同期処理部27は、送信位置判定部28と接続される。送信位置判定部28は、出力部29と接続される。さらに、出力部29は、電力線10又は11と、送信処理部30と、に接続される。送信処理部30は記憶装置31と接続される。
〈実施の形態1に係る送信動作〉
図4を用いて送信装置の動作を説明する。電力線10又は11における電圧波形はフィルタ25で、インバータ18の動作周波数から決まるインバータノイズ周波数以外の周波数成分が除去される。インバータノイズ検波処理部26において、インバータノイズの有無が判定される。たとえば、インバータ18の動作周波数20KHzに相当するインバータノイズの有無が判定される。インバータノイズが有りと判定された際には、同期処理部27は、インバータノイズ波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取る。同期されたインバータノイズ波形を基に、送信位置判定部28が、送信処理部30の送信信号振幅がインバータノイズ電圧振幅から予め定まる値を超える期間をPLC送信期間と判定する。出力部29は、送信位置判定部28の判定結果に基づき、PLC送信期間に限り、送信処理部30が出力したPLC送信信号を電力線10又は11に出力する。送信処理部30は、記憶装置31から読み出したPLC送信データのPLC送信信号を生成し出力部29に出力する。
〈実施の形態1に係る受信動作〉
同様に、図4を用いて、受信装置の動作を説明する。受信装置は、電力線10又は11から入力したPLC受信信号から、フィルタ23でPLC送信信号以外の周波数成分を除去する。受信処理部24は、PLC受信信号からPLC受信データを取得し、記憶装置31に書き込み動作をする。
〈実施の形態1の動作波形例〉
図5は、実施の形態1に係る電力線通信装置の動作波形例を示す。図5のAは、DC-ACインバータ18の出力波形を示す。図5のBは、DC-ACインバータ18の動作により図5のAの波形に重畳するインバータノイズ波形を示す。図5のCは、送信位置判定部28の論理出力結果を示す。図5のDは、送信装置から電力線10又は11に出力されるPLC送信信号波形を示す。図5のAに示すように、DC-ACインバータ18は、PWM(Pulse Width Modulation)による矩形波で交流電圧を出力する。インバータノイズは、この矩形波に同期して発生し、図5のBに示されるインバータノイズの電圧振幅は、出力する交流電圧値の時間的変化率の大きさに比例する。出力する交流電圧値の絶対値が最小のとき時間的変化率は最大となるので、インバータノイズの電圧振幅が最大となり、逆に、交流電圧値の絶対値が最大のとき、インバータノイズの電圧振幅は最小となる。送信位置判定部28は、図5のCに示すように、図5のDに示されるPLC送信信号の振幅が図5のBに示されるインバータノイズの電圧振幅から予め定まる値を超える期間をPLC送信期間と判定し、それ以外の期間をPLC送信不能期間と判定する。PLC送信信号は、図5のDに示すように、PLC送信期間にのみ、出力部29から、電力線10又は11に出力される。
〈実施の形態1の効果〉
PLC送信期間に電力線10又は11に出力されるPLC送信信号の振幅は、電力線10又は11で発生するインバータノイズ電圧振幅から予め定まる値より常に大きい。インバータノイズがPLC送信信号に重畳した場合でもPLC送信信号が論理反転等することがないため、インバータノイズの影響が低減され、通信特性が向上する。
[実施の形態1の変形例]
図6は、実施の形態1の変形例に係る電力線通信装置20の構成例を示す。この変形例は、図4の構成に加えて、さらに、受信装置は、インバータノイズ検波処理部35、同期処理部36、受信位置判定部37、入力部38を備える。
インバータノイズ検波処理部35は、インバータノイズの検波を行うための回路である。同期処理部36は、インバータノイズ検波処理部35により検波されたインバータノイズの波形との同期を取るための処理回路である。受信位置判定部37は、PLC受信期間を決定するための判定回路である。入力部38はPLC受信信号を電力線10又は11から入力するための回路である。各回路の動作については、後述する。
フィルタ23は、インバータノイズ検波処理部35と、入力部38と、に接続される。インバータノイズ検波処理部35は、同期処理部36に接続される。同期処理部36は、受信位置判定部37に接続される。受信位置判定部37は、入力部38に接続される。入力部38は、受信処理部24に接続される。
〈実施の形態1の変形例の動作〉
送信装置の動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図6を用いて、受信装置の動作を説明する。電力線10又は11から入力したPLC受信信号は、フィルタ23により、DC-ACインバータ18の動作周波数から決まるインバータノイズ周波数以外の周波数成分が除去される。インバータノイズ検波処理部35が、フィルタ23を通過したPLC受信信号にインバータノイズの検波を行い、インバータノイズの有無を判定する。たとえば、インバータ18の動作周波数20KHzに相当するインバータノイズの有無が判定される。同期処理部36は、インバータノイズが有りと判定された際に、インバータノイズの波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取る。受信位置判定部37は、送信位置判定部28の判定基準に基づいて、PLC受信期間を判定する。たとえば、送信位置判定部28と同様、受信信号振幅がインバータノイズ電圧振幅から予め定まる値を超える期間をPLC受信期間と判定する。送信位置判定部28入力部38は、受信位置判定部37の結果に基づいて、PLC受信期間に限り、フィルタ23を通過したPLC受信信号を受信処理部24に入力する。受信処理部24は、PLC受信信号から取得したPLC受信データを記憶装置31に書き込み動作をする。
〈実施の形態1の変形例の効果〉
実施の形態1の変形例においては、受信位置判定部37の判定結果によるPLC受信期間にのみ、PLC受信信号が受信処理部24に入力する。PLC受信期間以外の期間は、PLC受信信号が入力しないので、受信処理部24が動作を停止できる。その結果、受信処理部24の消費電力が低減できる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る電力線通信装置20の構成例を示す。実施の形態2の構成は、実施の形態1の変形例と比して、送信装置の送信位置判定部が送信位置判定部128に置換されている。さらに、受信装置は、半波長シフト処理部39と、加算部40とを備えている。また、送信装置の送信位置判定部128、受信装置の半波長シフト処理部39及び加算部40以外の構成については実施の形態1の変形例とほぼ同様であるため、説明を省略する。
送信位置判定部128は、実施の形態1の変形例の送信位置判定部28と同様、PLC送信期間を決定するための判定回路である。しかし、送信位置判定部28と異なり、送信位置判定部128は、インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信実行期間と判定し、その直後の当該インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信待機期間と判定する回路である。また、半波長シフト処理部39は、インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成するための回路である。加算部40は、当該半波長シフト信号とフィルタ23を通過したPLC受信信号とを加算するための回路である。
受信装置のインバータノイズ検波処理部35に接続される同期処理部36は、本実施の形態では、半波長シフト処理部39に接続される。半波長シフト処理部39は、さらに、加算部40に接続される。加算部40は、フィルタ23と受信処理部24に接続される。
〈実施の形態2の動作〉
図7を用いて、送信装置の動作を説明する。電力線10又は11における電圧波形はフィルタ25で、インバータ18の動作周波数から決まるインバータノイズ周波数以外の周波数成分が除去される。インバータノイズ検波処理部26において、インバータノイズの有無が判定される。たとえば、インバータ18の動作周波数20KHzに相当するインバータノイズの有無が判定される。インバータノイズが有りと判定された際には、同期処理部27は、インバータノイズ波形と、電力線通信装置20のシステムクロックと、の同期を取る。同期されたインバータノイズ波形を基に、送信位置判定部128は、インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信実行期間と判定し、その直後に続くインバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信待機期間と判定する。出力部29は、送信位置判定部128の判定結果に基づくPLC通信実行期間に、送信処理部30から出力されたPLC送信信号を電力線10又は11に出力する。
同様に、図7を用いて、受信装置の動作を説明する。インバータノイズ検波処理部35がPLC受信信号にインバータノイズが有りと判定した際に、半波長シフト処理部39が当該PLC受信信号に対し当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する。加算部40が、当該半波長シフト信号と、フィルタ23を通過した、もとのPLC受信信号と、を加算する処理を行う。受信装置は、加算部40の出力信号から、受信処理部24がPLC受信データを取得し、記憶装置31に書き込み動作をする。
〈実施の形態2の動作波形例〉
図8は、実施の形態2に係る電力線通信動作の波形例を示す。図8のAはインバータ18の出力波形を示す。図8のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を示す。図8のCは送信位置判定部128の論理出力結果を示す。図8のDは送信処理部30の出力波形を示す。図8のEは電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形を示す。図8のFは半波長シフト処理部39の出力波形を示す。図8のGは加算部40の出力波形を示す。送信位置判定部128は、図8のCに示すように、インバータノイズの半波長に相当する期間を、順次交互に、PLC通信実行期間PLC通信待機期間と判定する。PLC送信信号は、図8のDに示すように、PLC通信実行期間に送信処理部30から出力される。電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形は、図8のEに示されるように、図8のBに示すインバータノイズが、図8のDに示す送信処理部30の出力波形に、重畳された波形となる。半波長シフト処理部39の出力波形は、図8のFに示すように、図8のEに示すPLC受信信号波形が、インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをされた波形である。加算部40の出力波形においては、図8のGに示されるように、図8のEに示されるインバータノイズ波形と、図8のFに示されるインバータノイズ波形とがキャンセルする。
〈実施の形態2の効果〉
PLC受信信号の半波長シフト処理部39の出力波形に含まれるインバータノイズ成分が、もとのPLC受信信号に重畳されたインバータノイズ成分と逆位相の関係となる。半波長シフト処理部39の出力波形と、もとのPLC受信信号波形と、が加算されることによりインバータノイズ成分が相殺されるため、インバータノイズの影響を低減することができる。
さらに、インバータノイズの周期は商用電源の周期と同一であるため、商用電源の周期で発生するインバータノイズ以外の周期性ノイズに対しても、その影響を低減することができる。
[実施の形態2の変形例1]
図9は、実施の形態2の変形例1の構成を示す。実施の形態2に比して、受信装置が、ノイズ波形記憶装置43を追加された構成である。また、送信装置が、送信処理部30のみを備える構成である。ノイズ波形記憶装置43以外の回路は、実施の形態2と同様のため、説明を省略する。
受信装置のノイズ波形記憶装置43は、インバータノイズ検波処理部35が検波したインバータノイズのうち、PLC信号周波数成分を除去したインバータノイズ周波数成分のみを有する波形を保持及び記憶するための装置である。
受信装置のインバータノイズ検波処理部35は、同期処理部36と、ノイズ波形記憶装置43と、に接続される。ノイズ波形記憶装置43が、半波長シフト処理部39に接続される。半波長シフト処理部39が加算部40に接続される。
〈実施の形態2の変形例1の動作〉
実施の形態2の変形例1では、受信装置のノイズ波形記憶装置43が、インバータノイズ検波処理部35において検波したインバータノイズ波形から、PLC信号周波数成分を除去したインバータノイズを多く含む波形を抽出して記憶する。又は、ノイズ波形記憶装置43が、PLC通信を行っていない時に取得した電力線10又は11のインバータノイズを多く含む波形を記憶する。半波長シフト処理部39が、ノイズ波形記憶装置43に記憶されたインバータノイズを多く含む波形に対し、当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをした半波長シフト信号を生成する。加算部40が、当該半波長シフト信号と、フィルタ23を通過して入力したもとのPLC受信信号と、を加算する。半波長シフト処理部39の出力波形はインバータノイズを多く含む波形であり、いかなるPLC受信データも含まれないので、加算部40の加算処理によって、もとのPLC送信信号に含まれるPLC通信データと干渉しない。受信処理部24は、インバータノイズがキャンセルされた加算部40の出力信号から、PLC受信データを取得し、記憶装置31に書き込み動作をする。
送信装置の動作は、送信処理部30が、任意の時刻に、PLC送信信号を電力線10又は11に出力する。本変形例1は、実施の形態2のように、同期されたインバータノイズ波形に基づくPLC待機期間が必要ない。本変形例1の受信装置が、前述の通り、電力線10又は11で発生したインバータノイズを全周期にわたってキャンセルでき、さらに、PLC送信信号と干渉しないため、任意の時刻に、PLC通信動作を実行できるからである。
〈実施の形態2の変形例1の動作波形例〉
図10は、実施の形態2の変形例1に係る電力線通信動作の波形例を示す。図10のAは、インバータ18の出力波形を示す。図10のBは、インバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を示す。図10のCは、送信処理部30の出力波形を示す。図10のDは、受信装置に入力するPLC受信信号波形を示す。図10のEは、半波長シフト処理部39の出力波形を示す。図10のFは加算部40の出力波形を示す。PLC送信信号1~4は、図10のCに示されるように、インバータノイズの全周期にわたって、任意の時刻に、送信処理部30から出力される。電力線10又は11を介して受信装置に入力するPLC受信信号波形は、図10のDに示されるように、図10のBに示すインバータノイズが、図10のCに示す送信処理部30の出力波形に、重畳された波形となる。PLC受信信号と加算される信号は、図10のEに示されるように、インバータノイズを多く含む波形である。加算部40の出力信号は、図10のFに示すように、インバータノイズのみがキャンセルされた、PLC送信信号1~4のみの波形となる。
〈実施の形態2の変形例1の効果〉
本変形例1は、実施の形態2のPLC通信待機期間を無くすことができる。電力線10又は11で発生したインバータノイズが全周期にわたってキャンセルされ、さらに、半波長シフト信号がPLC送信信号と干渉しないため、任意の時刻に、PLC通信動作が実行できるからである。この結果、実施の形態2のPLC通信待機期間を不要にでき、PLC通信実行時間、及びPLC通信待機期間の両期間にPLC通信ができるので、通信効率を2倍に向上させることができる。また、実施の形態2に比して、送信装置がフィルタ25、インバータノイズ検波処理部26、同期処理部27、送信位置判定部128を備える必要がないので、回路面積の削減及び消費電力の削減効果がある。さらに、ノイズ波形記憶装置43がインバータノイズを多く含む波形を記憶及び保持するため、初期化動作等により当該波形を取得及び記憶後は、半波長シフト処理部39が再読出しをできるので、その都度インバータノイズを多く含む波形を再取得する必要がなく、受信装置の動作を高速かつ高効率化できる。
[実施の形態2の変形例2]
図11は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信装置20の構成を示す。実施の形態2の変形例2は、実施の形態2に比して、送信装置が送信処理部30の代わりに送信処理部130を備えている。送信処理部130以外の構成については、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
送信装置の送信処理部130は、送信処理部30と同様、送信データに基づいてPLC送信信号を生成するための処理回路であるが、実施の形態2と異なり、連続するPLC通信実行期間及びPLC通信待機期間に、同一のPLC送信信号をそれぞれ1回ずつ計2回出力するための処理回路である。
図11の構成の送信装置の動作は、電力線10又は11にインバータノイズが有りと判定された際に、送信処理部130が、送信位置判定部128において得られる判定結果を基に、連続するPLC通信実行期間及びPLC通信待機期間に、出力部29から、同一のPLC送信信号をそれぞれ1回ずつ出力するように制御される。
〈実施の形態2の変形例2の動作波形〉
図12は、実施の形態2の変形例2に係る電力線通信動作の波形例を示す。図12のAはインバータ18の出力波形を、図12のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図12のCは送信処理部130の出力波形を、図12のDは受信装置に入力するPLC受信信号波形を、図12のEは半波長シフト処理部39の出力波形を、図12のFは加算部40の出力波形を、それぞれ示す。
〈実施の形態2の変形例2の効果〉
実施の形態2による効果に加えて、インバータノイズの周期に同期して連続するPLC通信実行期間及びPLC通信待機期間に同一のPLC信号波形がそれぞれ出力されるため、PLC受信装置において、同一のPLC受信信号と加算される結果、加算部40から出力されるPLC受信信号が強め合うため約2倍の振幅となる。したがって、実施の形態2と比較して、インバータノイズの影響を一層低減することができる。
ノイズ耐性を向上させる効果としては、実施の形態2におけるインバータ18によるインバータノイズを含む周期的ノイズを相殺させる効果に加え、送信処理部130のPLC通信待機期間にもPLC通信期間と同一のPLC送信信号を出力する機能により、PLC通信信号が強調される効果を併せ持つため、一層の通信品質向上効果がある。
[実施の形態2の変形例3]
図13は、実施の形態2の変形例3の構成を示す。この変形例3に係る受信装置は、実施の形態2の変形例2に加えて、さらに、受信位置判定部137、入力部38を備える。受信位置判定部137、入力部38以外の構成については、実施の形態2の変形例2と同様であるため、説明を省略する。
受信位置判定部137は、受信位置判定部37と同様、PLC受信期間を決定するための判定回路であるが、実施の形態1の変形例と異なり、連続するPLC通信実行期間及びPLC通信待機期間のうち、PLC通信待機期間をPLC受信期間と判定するための回路である。入力部38は、PLC受信期間に加算部40の出力信号を受信処理部24に入力するための回路である。
〈実施の形態2の変形例3の動作〉
受信位置判定部137は、同期処理部36の結果を基に、受信処理部24を動作させるPLC受信期間を決定する。入力部38は、受信位置判定部137の結果に基づいて、フィルタ23及び加算部40を通過したPLC受信信号の入力可否を制御し、強め合ったPLC受信信号が入力するPLC受信期間に限り、受信処理部24が動作し、受信処理部24は、取得したPLC受信データを記憶装置31に書き込み動作をする。
〈実施の形態2の変形例3の効果〉
本変形例3の受信装置は、受信位置判定部137が、受信処理部24が動作する期間を判定し、入力部38により、受信処理部24が、強め合ったPLC受信信号が入力するPLC受信期間に限り動作し、それ以外の期間は動作を停止できるので、消費電力が低減できる。
(実施の形態3)
図14は、実施の形態3に係る電力線通信装置20の構成例を示す。実施の形態3に係る受信装置は、フィルタ23及び受信処理部24のみを備え、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態に係る送信装置は、実施の形態2に比し、さらに、半波長シフト処理部41と、加算部42とを備える。半波長シフト処理部41、加算部42以外の送信装置の構成については実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
半波長シフト処理部41は、受信装置の半波長シフト処理部39と同様、インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成するための回路、加算部42は、受信装置の加算部40と同様、当該半波長シフト信号と出力部29を通過したPLC送信信号とを加算するための回路である。
〈実施の形態3の送信動作〉
図14の構成の送信装置の動作は、実施の形態2と同様、送信位置判定部128が、フィルタ25、インバータノイズ検波処理部26、同期処理部27によって、電力線10又は11にインバータノイズが有りと判定された際に、インバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信実行期間と判定し、その直後に続くインバータノイズの半波長に相当する期間をPLC通信待機期間と判定する。出力部29が、送信位置判定部128の判定結果に基づくPLC通信実行期間に、出力部29からPLC送信信号を加算部42に出力する。
半波長シフト処理部41が、インバータノイズ検波処理部26が検波したインバータノイズに対し、当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する。加算部42が当該半波長シフト信号と、出力部29から出力されたPLC送信信号との加算信号を生成する。当該加算信号が電力線10又は11に送信される。
〈実施の形態3の動作波形例〉
図15は、実施の形態3に係る電力線通信動作の波形例を示す。図15のAはインバータ18の出力波形を、図15のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図15のCは送信処理部30(出力部29)の出力波形を、図15のDは半波長シフト処理部41の出力波形を、図15のEは加算部42の出力波形を、図15のFはPLC受信装置での受信信号波形を、それぞれ示す。
〈実施の形態3の効果〉
送信装置の加算部42から送信する信号に前もって重畳したインバータノイズ成分と、電力線10又は11で発生するインバータノイズが相殺する結果、図15のFに示すように、電力線10又は11において発生するインバータノイズの影響を最小化することができる。また、インバータノイズの周期は商用電源の周期と同一であるため、商用電源の周期で発生する周期性ノイズに対しても、ノイズ耐性を向上することができる。
さらに、実施の形態2に比して、受信装置がインバータノイズ検波処理部35、同期処理部36等を備える必要がないので、回路面積の削減及び消費電力の削減効果がある。
[実施の形態3の変形例1]
図16は、実施の形態3の変形例1の構成を示す。この実施の形態3の変形例1は、送信装置が、実施の形態3における送信位置判定部128及び出力部29を備えず、ノイズ波形記憶装置44を追加した構成である。ノイズ波形記憶装置44以外の構成については実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
送信装置のノイズ波形記憶装置44は、実施の形態2の変形例1におけるノイズ波形記憶装置43と同様、インバータノイズ検波処理部26が検波したインバータノイズのうち、PLC信号周波数成分を除去したインバータノイズ周波数成分のみを有する波形を保持及び記憶するための装置である。
〈実施の形態3の変形例1の動作〉
図16の構成では、送信装置のノイズ波形記憶装置44が、インバータノイズ検波処理部26において検波したインバータノイズ波形からPLC通信信号を除去したインバータノイズを多く含む波形、又は、PLC通信を行っていない時に取得した電力線10又は11のインバータノイズを多く含む波形を保持及び記憶する。半波長シフト処理部41が当該インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成し、加算部42が当該半波長シフト信号と、送信処理部30から出力されたPLC送信信号とを加算後、電力線10又は11に送信する。
〈実施の形態3の変形例1の動作波形例〉
図17は、実施の形態3の変形例1に係る電力線通信動作の波形例を示す。図17のAはインバータ18の出力波形を、図17のBはインバータ18の動作により電力線10又は11に発生するインバータノイズ波形を、図17のCは送信処理部30の出力波形を、図17のDは半波長シフト処理部41の出力波形を、図17のEは加算部42の出力波形を、図17のFは受信装置におけるPLC受信信号波形を、それぞれ示す。
実施の形態3の変形例1では、図17のDに示すように、半波長シフト処理部41の出力波形がインバータノイズを多く含む波形のため、加算部42の加算処理が、もとのPLC送信信号に含まれるPLC通信データと干渉しない。その結果、図17のFに示すように、受信装置に入力されるPLC受信信号において電力線10又は11で重畳されたインバータノイズ波形成分が相殺される。さらに、電力線通信装置が、PLC通信待機期間等を設けることなく、全期間において、PLC通信動作を実行できる。
〈実施の形態3の変形例1の効果〉
実施の形態3の変形例1では、実施の形態3の送信位置判定部128によるPLC通信待機期間を無くすことができるので、実施の形態3に比し、通信効率を2倍に向上させることができる。また、実施の形態3に比して、送信装置が送信位置判定部128、出力部29を備える必要がないので、回路面積の削減及び消費電力の削減効果がある。さらに、ノイズ波形記憶装置44がインバータノイズを多く含む波形を記憶及び保持するため、初期化動作等により当該波形を取得、記憶後は、半波長シフト処理部41が再読出しをできるので、その都度インバータノイズを多く含む波形を再取得する必要がなく、送信装置の動作を高速・高効率化できる。
[実施の形態3の変形例2]
図18は、実施の形態3の変形例2の構成を示す。実施の形態3の変形例2は、実施の形態3の構成に加えて、さらに、受信装置がインバータノイズ検波処理部35、同期処理部36、受信位置判定部37及び入力部38を備える。送信装置の構成については実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
受信装置のインバータノイズ検波処理部35は、同期処理部36、受信位置判定部37及び入力部38は、実施の形態1の変形例と同様である。
〈実施の形態3の変形例2の動作〉
図18の構成における受信装置の動作は、インバータノイズ検波処理部35がフィルタ23を通過したPLC受信信号からインバータノイズの検波を行い、インバータノイズの有無を判定する。同期処理部36は、インバータノイズ検波処理部35においてインバータノイズが有りと判定された際に、そのインバータノイズの波形と同期を取る。受信位置判定部37は、同期処理部36の結果を基に、PLC受信期間を判定し、その間、受信処理部24が動作をする。
本実施の形態3の変形例2では、図15のFに示すように、インバータノイズの半周期に相当する期間が2回連続する期間に、送信処理部30から出力された同一信号が、2回受信されるので、たとえば、2回目のインバータノイズの半周期に相当する期間にのみ入力部38が動作するようにできる。
〈実施の形態3の変形例2の効果〉
実施の形態3の変形例2の受信装置は、受信位置判定部37が、PLC受信期間を判定し、入力部38が、インバータノイズの半周期に相当する期間にのみ動作し、その他の期間は、受信処理部24が動作を停止できるので、消費電力が低減できる。
本システムの構成はいずれも、ハードウェアとソフトウェアのどちらにおいても実施することができる。また、特定の数値例について記載した場合であっても、理論的に明らかにその数値に限定される場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値であってもよい。
以上、実施の形態に説明したが、上述の電力線通信装置は、以下のように記述することもできる。
(付記1)
電力線のDC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、前記インバータノイズから、電力線通信の信号成分を除去したインバータノイズを実質的に多く含む波形を保持するノイズ波形記憶装置と、前記インバータノイズを実質的に多く含む波形に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、送信データから送信信号を生成する送信処理部と、前記送信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
を備え、前記加算信号を前記電力線に出力する、電力線通信装置。
1A 太陽電池パネル
2A 接続箱
4 電力変換装置
5 系統連系装置
6 変圧器
7 太陽光発電システム監視装置
6A、9、10、11 電力線
12 送電網
13 電気メーター
14 家庭内機器
15 ゲートウェイ
16 家庭内負荷
17 DC-DCコンバータ
18 DC-ACインバータ(インバータ)
19 電力変換制御部
20 電力線通信装置
21 連系リレー
22 系統連系制御部
23、25 フィルタ
24 受信処理部
26、35 インバータノイズ検波処理部
27、36 同期処理部
28、128 送信位置判定部
29 出力部
30、130 送信処理部
31 記憶装置
32 CPU
33 バス
34 信号線
37、137 受信位置判定部
38 入力部
40、42 加算部
41 半波長シフト処理部
43、44 ノイズ波形記憶装置
100 太陽光発電システム

Claims (13)

  1. 電力線に出力する送信信号を生成する送信処理部と、
    前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
    前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
    を備え、
    前記送信位置判定部は、前記送信信号の振幅と前記電力線のノイズ電圧振幅とに基づいて前記送信期間を決定する、電力線通信装置。
  2. 前記送信期間は、前記送信信号の振幅が、前記ノイズ電圧振幅から予め定まる値を超える期間である、請求項1記載の電力線通信装置。
  3. さらに、
    DC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部を備え、
    前記ノイズ電圧振幅は、前記インバータノイズの電圧振幅である、請求項2記載の電力線通信装置。
  4. さらに、
    前記電力線からの受信信号から受信データを取得する受信処理部を備える、請求項1記載の電力線通信装置。
  5. さらに、
    前記受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
    前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
    を備え、
    前記受信位置判定部は、前記受信信号の信号振幅と前記電力線のノイズ電圧振幅とに基づいて前記受信期間を決定する、請求項4記載の電力線通信装置。
  6. DC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、
    電力線からの受信信号に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、
    前記受信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
    前記加算信号に基づいて受信データを取得する受信処理部と、
    を備える、電力線通信装置。
  7. さらに、
    前記インバータノイズから前記受信信号の周波数成分を除去した、インバータノイズを実質的に多く含む波形を保持するノイズ波形記憶装置と、
    を備え、
    前記半波長シフト処理部は、前記インバータノイズを実質的に多く含む波形に対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた前記半波長シフト信号を生成する、請求項6記載の電力線通信装置。
  8. さらに、
    前記電力線に出力する送信信号を生成する送信処理部と、
    前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
    前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
    を備え、
    前記送信位置判定部は、前記インバータノイズの半波長に相当する第1の期間を送信期間とする、請求項6記載の電力線通信装置。
  9. 前記第1の期間に連続する、前記インバータノイズの半波長に相当する、第2の期間において前記第1の期間と同一の送信信号を出力する、請求項8記載の電力線通信装置。
  10. さらに、
    前記受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
    前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
    前記入力部からの入力信号に基づいて受信データを取得する受信処理部と、
    を備え、
    前記受信位置判定部は、前記第2の期間に相当する期間を前記受信期間とする、請求項9記載の電力線通信装置。
  11. 電力線のDC-ACインバータによるインバータノイズを検波するインバータノイズ検波処理部と、
    前記インバータノイズに対し、前記インバータノイズの半波長に相当する位相のシフトをさせた半波長シフト信号を生成する半波長シフト処理部と、
    送信データから送信信号を生成する送信処理部と、
    前記送信信号の送信期間を決定する送信位置判定部と、
    前記送信期間において前記送信信号を出力する出力部と、
    前記送信信号と前記半波長シフト信号とを加算した加算信号を生成する加算部と、
    を備え、
    前記加算信号を前記電力線に出力する、電力線通信装置。
  12. 前記送信位置判定部は、前記インバータノイズの半波長に相当する第1の期間を送信期間とする、請求項11記載の電力線通信装置。
  13. さらに、
    受信信号の受信期間を決定する受信位置判定部と、
    前記受信期間において前記受信信号を入力する入力部と、
    を備え、
    前記受信位置判定部は、前記第1の期間又は前記インバータノイズの半波長に相当する第2の期間に相当する期間を前記受信期間とする、請求項12記載の電力線通信装置。
JP2018246549A 2018-12-28 2018-12-28 電力線通信装置 Active JP7065021B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018246549A JP7065021B2 (ja) 2018-12-28 2018-12-28 電力線通信装置
US16/719,452 US11146309B2 (en) 2018-12-28 2019-12-18 Power line communication device
EP19218009.9A EP3675377A3 (en) 2018-12-28 2019-12-19 Power line communication device
CN201911329280.XA CN111384999B (zh) 2018-12-28 2019-12-20 电力线通信装置
KR1020190173830A KR20200083270A (ko) 2018-12-28 2019-12-24 전력선 통신 장치
US17/474,914 US11569867B2 (en) 2018-12-28 2021-09-14 Power line communication device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018246549A JP7065021B2 (ja) 2018-12-28 2018-12-28 電力線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020108046A JP2020108046A (ja) 2020-07-09
JP7065021B2 true JP7065021B2 (ja) 2022-05-11

Family

ID=68965887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018246549A Active JP7065021B2 (ja) 2018-12-28 2018-12-28 電力線通信装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US11146309B2 (ja)
EP (1) EP3675377A3 (ja)
JP (1) JP7065021B2 (ja)
KR (1) KR20200083270A (ja)
CN (1) CN111384999B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7065021B2 (ja) * 2018-12-28 2022-05-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電力線通信装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001086042A (ja) 1999-09-13 2001-03-30 Toshiba Corp 配電線搬送通信装置
JP2002204189A (ja) 2000-10-31 2002-07-19 Tdk Corp 電力線雑音フィルタ
JP2007258897A (ja) 2006-03-22 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 電力線搬送通信装置、及びフレーム
JP2009021678A (ja) 2007-07-10 2009-01-29 Fujitsu Telecom Networks Ltd 電力線通信システム及びノイズ成分除去制御方法
JP2012209850A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Murata Mfg Co Ltd ノイズキャンセル装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10285085A (ja) * 1997-04-08 1998-10-23 Nippon Signal Co Ltd:The 信号伝送装置
JP4423157B2 (ja) * 2004-10-06 2010-03-03 キヤノン株式会社 電力線通信装置およびその制御方法
US9806763B2 (en) 2012-09-10 2017-10-31 Sony Corporation Device for power line communication, power line communications system, method for operating a device for power line communication and for adapting PLC transmissions to noise
US9564835B2 (en) * 2013-03-15 2017-02-07 Sunpower Corporation Inverter communications using output signal
US10361565B2 (en) * 2015-09-25 2019-07-23 Intel Corporation Detecting resonant frequencies
KR102020662B1 (ko) * 2018-02-01 2019-11-04 오학서 반송대차용 호이스트 장치에서의 그립퍼 유닛 제어용 마스터 통신장치와 슬레이브 통신장치간 통신 방법
JP7065021B2 (ja) * 2018-12-28 2022-05-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電力線通信装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001086042A (ja) 1999-09-13 2001-03-30 Toshiba Corp 配電線搬送通信装置
JP2002204189A (ja) 2000-10-31 2002-07-19 Tdk Corp 電力線雑音フィルタ
JP2007258897A (ja) 2006-03-22 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corp 電力線搬送通信装置、及びフレーム
JP2009021678A (ja) 2007-07-10 2009-01-29 Fujitsu Telecom Networks Ltd 電力線通信システム及びノイズ成分除去制御方法
JP2012209850A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Murata Mfg Co Ltd ノイズキャンセル装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN111384999B (zh) 2024-04-12
US11146309B2 (en) 2021-10-12
JP2020108046A (ja) 2020-07-09
US20210409069A1 (en) 2021-12-30
US20200212958A1 (en) 2020-07-02
US11569867B2 (en) 2023-01-31
KR20200083270A (ko) 2020-07-08
EP3675377A2 (en) 2020-07-01
CN111384999A (zh) 2020-07-07
EP3675377A3 (en) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9219526B2 (en) Channel selection in power line communications
TW522665B (en) Noise canceling method and apparatus
US20130051320A1 (en) Channel Estimation using Pilot-Based Symbols
Yaghoobi et al. Analysis of high frequency harmonics in distribution networks: 9–150 kHz
TW200401513A (en) Noise elimination method and apparatus
JP7065021B2 (ja) 電力線通信装置
Yu et al. A novel power and signal composite modulation approach to powerline data communication for SRM in distributed power grids
US20130051268A1 (en) Carrier Sense Multiple Access (CSMA) and Collision Detection for Power Line Communications (PLC) Using a Noise Model
US9882598B2 (en) Communication systems adaptable to power line communications
JP2009021678A (ja) 電力線通信システム及びノイズ成分除去制御方法
Nguyen et al. Powerline communication (PLC) on HVDC bus in a renewable energy system
CN114553263B (zh) 电力线载波通讯装置及方法
EP2832005B1 (en) Communications in beacon-enabled networks
KR100336638B1 (ko) 비동기 전력선 전송장치
JP2012257449A (ja) 高効率のac/ac電力変換装置とそのための方法
CN106899018A (zh) 有源滤波系统
CN220985378U (zh) 光伏发电系统
Durna et al. Design and implementation of a hierarchical control system architecture for a modular HAPF system to suppress time varying interharmonics
Hua et al. A New Signal and Power Composite Modulation Strategy for SRG Based DC Microgrids
Ndjiongue et al. Detecting the zero-crossing message to achieve low bit transmission over H-bridge inverter
Al-Zobi et al. Design of Power-Line Communication System (PLC) Using a PIC Microcontroller.
Ndjiongue et al. H-bridge inverter as part of the communication channel for deploying power line communications over solar photovoltaic energy system
Stefanishin et al. THE TECHNOLOGY OF DATA TRANSMISSION VIA POWER NETWORKS OF BUILDINGS
Ginot et al. Data transmission over an inverter-fed induction machine
Mandava et al. Analysis of Power System Harmonics Using PSNR Metric

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7065021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150