JP7064199B2 - 導電材料及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維又は薄膜の表面に導電性高分子膜が形成された導電材料およびその製造方法に関する。
近年、PEDOT-PSS{ポリ(3.4-エチレンジオキシチオフェン)-ポリ(スチレンスルホン酸)}等の導電性高分子をシルク等の基材繊維に付着させた導電材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。この導電材料は、導電性、親水性、引っ張り強度、耐水強度を有しているので、特に、生体電極の材料として利用することができる。基材繊維に導電性高分子を付着させる方法としては、特許文献1では電気化学法を用いているが、より簡単な方法として、例えば、基材繊維に導電性高分子を塗布することにより付着させることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特表2012-531990号公報 特許第6035662号公報 特開2001-11776号公報 特開2015-183348号公報 特開平1-260058号公報 特許第6332585号公報
しかしながら、塗布により付着させた場合、洗濯等により導電性高分子が基材繊維から脱落しやすく、繰り返しの洗濯等により導電性が低下してしまうという問題があった。特に、スポーツ等の厳しい環境下で着用するウェアラブル機器の電極等に利用するには、高頻度の洗濯や摩擦等に耐えつつ、心電・心拍等の生体情報を継続的に検出する性能が必要であり、基材繊維に導電性高分子をより強固に固定化する技術の開発が望まれていた。
なお、特許文献3には、導電性繊維の表面にアジニル基を有する化合物を付着結合させることにより、導電性繊維の耐久性を向上させることが記載されている。しかし、特許文献3は、高分子繊維の表面に金属等の導電性物質を結合させ、その表面にアジニル基を有する化合物を付着結合させたものであり、基材と導電性高分子膜とを特定の構造を有する結合部により結合する本発明とは構成が全く異なっている。
また、特許文献4には、電子受容体を担持しかつ電子供与性色素で染色された繊維を導電性高分子膜で被覆した導電性繊維において、導電性高分子前駆体を繊維と接触させた状態で繊維に光を照射して導電性高分子前駆体を重合させたものが記載されている。しかし、特許文献4は、繊維の染料である電子供与性色素を重合開始剤として作用させ、繊維の全周に均一な厚みで導電性高分子膜を形成することにより、導電性高分子の剥がれを抑制するものであり、基材と導電性高分子膜とを特定の構造を有する結合部により結合する本発明とは構成が全く異なっている。
更に、特許文献5には、熱可塑性合成繊維の表面に導電性物質を含有する樹脂層を形成した導電性繊維において、熱可塑性合成繊維と樹脂層との間に接着剤被膜を形成することにより、導電性の耐久性を向上させることが記載されている。しかし、特許文献5は接着剤を用いたものであり、基材と導電性高分子膜とを特定の構造を有する結合部により結合する本発明とは構成が全く異なっている。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、導電性高分子を強固に固定することができる導電材料を提供することを目的とする。
本発明の導電材料は、繊維又は薄膜の表面に導電性高分子膜が形成されたものであって、繊維又は薄膜と導電性高分子膜とは、1,2,3トリアゾール環構造を有する結合部により結合されているものである。
本発明の導電材料の製造方法は、繊維又は薄膜の表面に導電性高分子膜が形成された導電材料を製造するものであって、炭素間三重結合を有する官能基をもつ繊維又は薄膜と、アジド基をもつ導電性高分子の単量体とについて、炭素間三重結合を有する官能基とアジド基とを反応させて、導電性高分子の単量体が結合した繊維又は薄膜を作製する工程と、導電性高分子の単量体が結合した繊維又は薄膜に導電性高分子の単量体を含む反応液を塗布し、単量体を重合させる工程とを含むものである。
本発明の導電材料によれば、繊維又は薄膜と導電性高分子膜とを1,2,3トリアゾール環構造を有する結合部により結合するようにしたので、導電性高分子膜を繊維又は薄膜に対して強固に固定することができる。よって、繰り返しの洗濯や摩擦等により導電性高分子膜が剥離することを抑制することができ、導電性の低下を抑制することができる。
本発明の導電材料の製造方法によれば、炭素間三重結合を有する官能基をもつ繊維又は薄膜と、アジド基を有する導電性高分子の単量体とを反応させて、導電性高分子の単量体が結合した繊維又は薄膜を作製したのち、それに導電性高分子の単量体を含む反応液を塗布し、単量体を重合させるようにしたので、炭素間三重結合を有する官能基をとアジド基との反応を利用して容易に本発明の導電材料を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係る導電材料の構造を概念的に表す図である。 図1に示した導電材料の製造工程を概念的に表すものである。 図1に示した導電材料の製造工程の流れ図である。 導電性高分子の単量体を結合したシルクの表面状態を表す顕微鏡写真である。 導電性高分子の単量体濃度と、未反応のDBCO骨格の量との関係を表す特性図である。 導電性高分子の単量体を結合したシルクの表面状態を表す顕微鏡写真である。 導電材料のシート抵抗値について実施例1と比較例1とを比較して示す特性図である。 洗濯による導電材料の抵抗値変化について実施例1と比較例1とを比較して示す特性図である。 洗濯による導電材料の抵抗値変化について実施例2と比較例2-1及び比較例2-2とを比較して示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る導電材料10の構造を概念的に表すものである。図2は、導電材料10の製造工程を概念的に表すものである。本発明の導電材料10は、繊維又は薄膜よりなる基材11の表面に導電性高分子膜12が形成されたものである。基材11を構成する繊維又は薄膜の材料としては、後述するように、導電性高分子膜12と1,2,3トリアゾール環構造13Aを有する結合部13により結合することができればどのようなものでもよく、例えば、シルク又はフィブロインが好ましく挙げられる。シルクは蚕が体内で作り出す天然繊維であり、糸状、布状、フィルム状、又は、スポンジ状等、どのような形状でもよく、織物でも不織布でもよい。フィブロインはタンパク質の一種で、シルクの主成分であり、シルクから抽出して薄膜状に成形されていてもよい。導電性高分子膜12としては、例えば、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン(以下、PEDOTと記す)及びその誘導体のうちの少なくとも1種を含むものが好ましく挙げられる。
基材11と導電性高分子膜12とは、1,2,3トリアゾール環構造13Aを有する結合部13により結合されている。1,2,3トリアゾール環構造13Aは、アジド基(-N)と炭素間三重結合を有する官能基13Bとのアジド-アルキン付加環化反応(いわゆるクリック反応)により形成されるものであり、式1で表される1,2,3トリアゾールの1,4-置換体、又は、1,5-置換体である。
Figure 0007064199000001
結合部13は、例えば、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11と、アジド基をもつ導電性高分子の単量体とを反応させることにより形成される。すなわち、結合部13は、基材11と導電性高分子膜12との間に共有結合を形成することにより結合している。具体的には、例えば、アジド基をもつ基材11と、炭素間三重結合を有する官能基13Bを両端にもつリンカー13Cとを反応させて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11を作製し、これにアジド基をもつ導電性高分子の単量体を反応させることにより形成される。よって、結合部13は、例えば、リンカー13Cの両側に1,2,3トリアゾール環構造13Aを有しており、基材11(例えば、シルク又はフィブロイン)と、導電性高分子膜12(具体的には導電性高分子膜12を構成する導電性高分子)とは、1,2,3トリアゾール環構造13Aをそれぞれ介してリンカー13Cにより結合されている。
なお、リンカーは、生体分子と他の分子、又は、高分子同士等の結合対象を人為的に結合させるときに用いられるものであり、結合対象を結びつける結合分子の両端に置換基があり、この置換基が結合対象と結合することにより結合対象を結合するものである。
炭素間三重結合を有する官能基13Bは、アジド基との反応性を有すればどのようなものでもよく、非環式でも、環式でもよい。非環式の官能基としては、例えば、アルキン又はその誘導体の一価の置換基が挙げられる。具体的には、エチニル基(HC≡C-)が挙げられる。環式の官能基としては、例えば、式2で表されるジベンジルシクロオクチン(dibenzocyclooctyne;以下、DBCOと記す)骨格又はその誘導体を有する基、式3で表されるジフルオロ化シクロオクチン(difluorinated cyclooctyne;以下、DIFOと記す)骨格又はその誘導体を有する基、式4で表されるビアリールアザシクロオクチノン(biarylazacyclooctynone;以下、BARACと記す)骨格又はその誘導体を有する基、式5で表されるビシクロ[6.1.0]ノニン(bicyclo[6.1.0]nonyne;以下、BCNと記す)骨格又はその誘導体を有する基が挙げられる。
Figure 0007064199000002
Figure 0007064199000003
Figure 0007064199000004
Figure 0007064199000005
リンカー13Cは、両端に炭素間三重結合を有する官能基13Bを結合することができるものであればどのようなものでもよい。例えば、式6で表されるポリエチレングリコール(polyethylene glycol;以下、PEGと記す)が好ましく挙げられる。ポリエチレングリコールの重合度nは、例えば、1~10が好ましい。
Figure 0007064199000006
この導電材料10は、例えば、次にようにして製造することができる。図3は導電材料10の製造工程の流れを表すものである。
まず、例えば、アジド基をもつ基材11を作製する(ステップ101)。例えば、基材11をシルク又はフィブロインにより構成する場合であれば、アジド基をもつシルクを作製する。アジド基をもつシルクは、例えば、アジド基をもつ非天然アミノ酸がシルクタンパク質に組み込まれたシルクであり、トランスジェニックカイコにアジド基をもつ非天然アミノ酸を投与して飼育することにより繭として得ることができる(例えば、特許文献6参照)。このトランスジェニックカイコは、シルクタンパク質の一部を構成するアミノ酸の一つであるフェニルアラニンを選び出す酵素であるフェニルアラニル-tRNA合成酵素の遺伝子を改変してアジド基をもつ非天然アミノ酸を選ぶ酵素がつくられるようにし、更に、カイコのシルクタンパク質であるフィブロインを合成する組織である絹糸腺でのみ改変遺伝子が働くように遺伝子組換えを行ったものである。
なお、非天然アミノ酸とは、タンパク質を構成しないアミノ酸を意味する。タンパク質を構成するアミノ酸とは、20種の標準天然アミノ酸、セレノシステイン、及びピロリジンを意味する。すなわち、非天然アミノ酸とは、タンパク質を構成するこれらアミノ酸の類縁体(修飾アミノ酸)、又は、タンパク質を構成するこれらアミノ酸以外の任意のアミノ酸を意味する。
また、このトランスジェニックカイコはフェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA配列を有する。そのため、用いられる非天然アミノ酸はフェニルアラニン類縁体であることが好ましい。フェニルアラニン類縁体としては、フィニルアラニンの側鎖の少なくとも一つ以上の水素原子がアジド基によって置換されていることが好ましく、フィニルアラニン側鎖のベンゼン環の水素原子が置換されていることがより好ましく、前記ベンゼン環のパラ位が置換されていることが特に好ましい。すなわち、非天然アミノ酸としては、例えば、式7で表されるアミノ酸が好ましい。
Figure 0007064199000007
次いで、アジド基をもつ基材11のアジド基を、炭素間三重結合を有する官能基13Bに変換する(ステップS102)。例えば、アジド基をもつ基材11と、炭素間三重結合を有する官能基13Bを両端にもつリンカー13Cとを反応させ、リンカー13Cの一端に結合されている炭素間三重結合を有する官能基13Bと、基材11に結合されているアジド基とをアジド-アルキン付加環化反応により結合させる。具体的には、例えば、炭素間三重結合を有する官能基13Bを両端にもつリンカー13Cを溶媒に溶解したリンカー溶液に、アジド基をもつ基材11を浸漬して反応させる。その際、触媒として銅イオンを用いてもよい。
炭素間三重結合を有する官能基13Bを両端にもつリンカー13Cとしては、例えば、式8に示した化合物が挙げられる。式8に示した化合物は、炭素間三重結合を有する官能基13BがDBCO骨格を有する基であり、リンカー13CがPEGのものである。式8に示した化合物以外にも、上述した炭素間三重結合を有する官能基13Bをリンカー13Cの両端に結合させたものを用いることができる。
Figure 0007064199000008
アジド-アルキン付加環化反応において、アジド基と炭素間三重結合を有する官能基13Bとは、例えば、式9に示したように反応し、1,2,3トリアゾール環構造13Aを形成する。なお、式9では、炭素間三重結合を有する官能基13BがDBCO骨格を有する基である場合を示している。これにより、基材11に、1,2,3トリアゾール環構造13Aを介して、炭素間三重結合を有する官能基13Bを先端にもつリンカー13Cが結合されて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11が得られる。
Figure 0007064199000009
続いて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11と、アジド基をもつ導電性高分子の単量体とを反応させる(ステップS103)。具体的には、例えば、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11を、アジド基をもつ導電性高分子の単量体を溶媒に溶解した単量体溶液に浸漬して反応させる。その際、触媒として銅イオンを用いてもよい。
導電性高分子の単量体としては、例えば、上述した導電性高分子、PEDOT及びその誘導体の単量体である3,4-エチレンジオキシチオフェン(以下、EDOTと記す)及びその誘導体が好ましく挙げられる。なお、図2では、導電性高分子の単量体としてEDOTを記載している。これにより、基材11に結合されている炭素間三重結合を有する官能基13Bと、導電性高分子の単量体に結合されているアジド基とがアジド-アルキン付加環化反応により結合し、導電性高分子の単量体が結合した基材11が得られる。例えば、炭素間三重結合を有する官能基13BがDBCO骨格を有する基である場合には、式9に示したようにアジド基と反応し、1,2,3トリアゾール環構造13Aを形成する。
なお、単量体溶液における導電性高分子の単量体の濃度(規定度)は、10μM以上とすることが好ましい。規定度が低いと、アジド-アルキン付加環化反応が十分に進まず、導電性高分子の単量体を基材11に十分に結合することが難しいからである。また、単量体溶液における導電性高分子の単量体の濃度(規定度)は、1000μM(1mM)以下とすることが好ましい。濃度が高すぎると、基材11上への残存が懸念され、その後の塗布工程が困難となるからである。
そののち、導電性高分子の単量体が結合した基材11に、導電性高分子の単量体を含む反応液を例えば塗布し、基材11に結合された導電性高分子の単量体を含めて、導電性高分子の単量体を重合反応させ、導電性高分子膜12を形成する(ステップS104)。反応液は、例えば、導電性高分子の単量体に加えて、溶媒及び単量体の重合を促進させる酸化剤を含んでいることが好ましく、更に、導電性高分子に導電性を発現させるためのドーパント及び増粘剤を含んでいてもよい。
導電性高分子としてPEDTを用いる場合、酸化剤としては、例えば、鉄塩が好ましく挙げられる。ドーパントとしては、例えば、p-トルエンスルホン酸が好ましく挙げられ、p-トルエンスルホン酸の鉄塩、例えば、パラトルエンスルホン酸第二鉄の60質量%エタノール溶液(以下、pTSと記す)を用いるようにすれば、酸化剤及びドーパントとして機能させることができるのでより好ましい。ドーパントとしては、他にも、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。増粘剤は、導電性高分子のにじみを小さくすると共に、単量体の重合反応を促進させるためのものである。増粘剤としては、導電性高分子の重合反応に反応しないものが好ましく、例えば、グルセロール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、又は、多糖類が好ましく挙げられる。
なお、上記各工程において基材11はどのような形態とされていてもよい。例えば、シルクであれば、繊維のままの状態でもよく、糸状、布状、フィルム状、スポンジ状等に成形されていてもよい。また、シルクからフィブロインを抽出し、薄膜に成形してもよい。更に、途中の工程において糸状、布状、フィルム状、スポンジ状等に成形してもよい。
このように本実施の形態によれば、基材11と導電性高分子膜12とを1,2,3トリアゾール環構造13Aを有する結合部13により結合するようにしたので、導電性高分子膜12を基材11に対して強固に固定することができる。よって、繰り返しの洗濯や摩擦等により導電性高分子膜12が剥離することを抑制することができ、導電性の低下を抑制することができる。
また、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ基材11と、アジド基を有する導電性高分子の単量体とを反応させて、導電性高分子の単量体が結合した基材11を作製したのち、それに導電性高分子の単量体を含む反応液を塗布し、単量体を重合させるようにしたので、炭素間三重結合を有する官能基13Bをとアジド基との反応を利用して容易に本実施の形態に係る導電材料10を得ることができる。
(実施例1)
まず、基材11として、トランスジェニックカイコにアジド基をもつ非天然アミノ酸を投与して飼育し、アジド基をもつ糸状のシルクを作製した(ステップS101)。次いで、アジド基をもつシルク(基材11)を、式8に示したリンカー13Cの両端に炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ化合物を溶媒に溶解したリンカー溶液に浸漬し、アジド-アルキン付加環化反応(式9参照)により結合させて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつシルク(基材11)を作製した(ステップS102)。
続いて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつシルク(基材11)を、アジド基をもつ導電性高分子の単量体として式10に示したEDOTの誘導体を溶媒に溶解した単量体溶液に浸漬し、アジド-アルキン付加環化反応(式9参照)により結合させて、導電性高分子の単量体であるEDOTをもつシルク(基材11)を作製した(ステップS103)。図4に、得られたシルク(基材11)の顕微鏡写真を示す。
Figure 0007064199000010
なお、導電性高分子の単量体であるEDOTの誘導体の単量体溶液における濃度(規定度)を0μM、5μM、10μM、25μM、50μMと変化させて、炭素間三重結合を有する官能基13BであるDBCO骨格をもつシルク(基材11)と反応させたのち、シルク(基材11)に残存する未反応のDBCO骨格を検出した。シルク(基材11)はフィルム状に加工したものを用い、単量体溶液に浸漬して反応させた。得られた結果を図5に示す。図5に示したように、導電性高分子の単量体を反応させたものは、導電性高分子の単量体を反応させていない0μMのものに比べて、いずれも、未反応DBCO骨格の量が減少しており、アジド-アルキン付加環化反応が起こっていることが分かった。また、導電性高分子の単量体の濃度(規定度)を10μM以上とすれば、反応をほぼ完全に進行させることができることが分かった。
次に、前項で明らかにした反応条件を用いてEDOTを結合させた糸状のシルク(基材11)に、EDOTを含む反応液を塗布し、EDOTを重合させて導電性高分子膜12を形成した(ステップS104)。反応液は、エタノールと、酸化剤及びドーパントであるpTSと、EDOTとを混合して作成した。反応液におけるpTSとEDOTとの割合は、体積比(pTS:EDOT)で、40:1~1:1とした。重合反応は、温度25度、湿度60%の環境下において、2時間行った。重合反応の後、精製水で10分間、水洗処理を行い、乾燥させた。図6に、得られた導電材料10の顕微表写真を示す。図4に示した導電性高分子膜12を形成する前の導電性高分子の単量体をもつシルク(基材11)は白色であったのに対して、図6に示した導電性高分子膜12を形成した導電材料10は黒色であり、導電性高分子膜12が形成されていることが確認された。
得られた導電材料10を用いて布を作製し、シート抵抗を測定した。図7に、得られた実施例1の結果を比較例1の結果と共に示す。なお、比較例1は、アジド基を導入していない通常のシルクを用いたことを除き、他は実施例1と同様にして導電材料を作製したものである。すなわち、比較例1は、シルクに導電性高分子膜を付着させたものであり、シルクと導電性高分子膜とは結合されていない。図7に示したように、実施例1の方が、比較例1に比べて、シート抵抗を低くすることができた。
また、作製した実施例1及び比較例1の導電材料10について、洗濯回数による抵抗値の変化を調べた。洗濯はJIS0217-103法に従って10回行い、1回毎に、抵抗値を2極のテスターを用いて測定した。図8に得られた実施例1の結果を比較例1の結果と共に示す。比較例1は、アジド基を導入していない通常のシルクを用いたことを除き、他は実施例1と同様にして導電材料を作製したものである。図8に示したように、実施例1によれば、比較例1に比べて、洗濯を繰り返してもシート抵抗の上昇が小さく、10回洗濯後には、実施例1に比べて比較例1の方が1.5倍ほど抵抗値が高くなった。すなわち、本実施例によれば、洗濯による導電性の低下を抑制できることができ、洗濯耐性を向上させることができることが分かった。
(実施例2)
実施例2では、アジド基をもつ糸状のシルクをサテン織の布状(リボン状)に加工した後、布状のシルクに対し、リンカー13Cの両端に炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ化合物を反応させて炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつシルクとし、次いで、アジド基をもつEDOTの誘導体を反応させてEDOTをもつシルクとし、続いて、EDOTを含む反応液を塗布し、EDOTを重合させて導電性高分子膜12を形成して導電材料10とした。他は実施例1と同様にして導電材料10を作製し、得られた導電材料10について、実施例1と同様にして洗濯回数による抵抗値の変化を調べた。具体的には、次のようにして導電材料10を作製した。
まず、基材11として、トランスジェニックカイコにアジド基をもつ非天然アミノ酸を投与して飼育し、アジド基をもつ糸状のシルクを作製し、これをサテン織のリボン状に加工して布状のシルクを作製した(ステップS101)。次いで、布状としたアジド基をもつシルク(基材11)を、式8に示したリンカー13Cの両端に炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ化合物を溶媒に溶解したリンカー溶液に浸漬し、アジド-アルキン付加環化反応(式9参照)により結合させて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつシルク(基材11)を作製した(ステップS102)。
続いて、炭素間三重結合を有する官能基13Bをもつ布状のシルク(基材11)を、アジド基をもつ導電性高分子の単量体として式10に示したEDOTの誘導体を溶媒に溶解した単量体溶液に浸漬し、アジド-アルキン付加環化反応(式9参照)により結合させて、導電性高分子の単量体であるEDOTをもつ布状のシルク(基材11)を作製した(ステップS103)。次に、布状のシルク(基材11)に、EDOTを含む反応液を塗布し、EDOTを重合させて導電性高分子膜12を形成した(ステップS104)。反応液及び重合反応の条件は実施例1と同様である。
また、実施例2に対する比較例2-1として、アジド基を導入していない通常の糸状のシルクをサテン織とした布状(リボン状)のシルクに、EDOTを含む反応液を塗布し、EDOTを重合させて導電性高分子膜を付着させて、導電材料を作製した。更に、実施例2に対する比較例2-2として、アジド基をもつ糸状のシルクをサテン織とした布状(リボン状)のシルクに、EDOTを含む反応液を塗布し、EDOTを重合させて導電性高分子膜を付着させて、導電材料を作製した。すなわち、比較例2-1,2-2は、シルクに導電性高分子膜を付着させたものであり、シルクと導電性高分子膜とは結合されていない。なお、比較例2-2で用いたアジド基をもつ糸状のシルクをサテン織とした布状のシルクは、実施例2と同様にして作製したものである。作製した比較例2-1,2-2についても、実施例2と同様にして洗濯回数による抵抗値の変化を調べた。
図9に得られた結果を示す。図9に示したように、実施例2によれば、比較例2-1,2-2に比べて、洗濯を繰り返してもシート抵抗の上昇が小さかった。すなわち、本実施例によれば、洗濯による導電性の低下を抑制できることができ、洗濯耐性を向上させることができることが分かった。
以上、実施の形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態及び実施例では、各構成要素についても具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、他の構成要素を備えていてもよい。
心拍や筋電等の生体情報を計測するスマートウェアの世界市場は、2023年には全体で3,188億ドルに拡大し、特に健康・スポーツ市場で536億ドル、医療・ヘルスケア市場では1,243億ドルに拡大すると予測されている(cn-tech Research・2015より)。プロスポーツや医療等の特殊用途のみならず、一般スポーツや健康維持等の幅広い用途への展開を図るには、繰り返し洗濯に耐える優れた耐久性をもつ導電材料の開発が必須である。したがって、本願発明は産業上の利用可能性を有する。
10…導電材料、11…基材、12…導電性高分子膜、13…結合部、13A…1,2,3トリアゾール環構造、13B…炭素間三重結合を有する官能基、13C…リンカー

Claims (4)

  1. 繊維又は薄膜の表面に導電性高分子膜が形成された導電材料であって、
    前記繊維又は薄膜と前記導電性高分子膜とは、1,2,3トリアゾール環構造を有する結合部により結合されていることを特徴とする導電材料。
  2. 前記導電性高分子膜は、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン及びその誘導体のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の導電材料。
  3. 繊維又は薄膜の表面に導電性高分子膜が形成された導電材料の製造方法であって、
    炭素間三重結合を有する官能基をもつ繊維又は薄膜と、アジド基をもつ導電性高分子の単量体とについて、前記炭素間三重結合を有する官能基と前記アジド基とを反応させて、前記導電性高分子の単量体が結合した繊維又は薄膜を作製する工程と、
    前記導電性高分子の単量体が結合した繊維又は薄膜に前記導電性高分子の単量体を含む反応液を塗布し、前記単量体を重合させる工程と
    を含むことを特徴とする導電材料の製造方法。
  4. 前記単量体として、3,4-エチレンジオキシチオフェン及びその誘導体のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項3記載の導電材料の製造方法。
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