以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。以下で用いられる各図において互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸の矢印が指し示す方向には「+」を、その反対の方向には「-」を付けて各方向を表す。たとえば、Z軸の矢印が指し示す方向は「+Z」、その反対の方向は「-Z」と表記する。
図1は、この実施の形態に係る車載バッテリ装置が車両に搭載された状態を示す図である。図2は、図1に示した車載バッテリ装置を上(+Z側)から見た図である。図1及び図2において、-Z方向は鉛直下向き(すなわち、重力方向)、+Z方向は鉛直上向きを示している。また、-Y方向、+Y方向は、それぞれ車両の前方、後方を示している。
図1及び図2を参照して、バッテリ装置100は、ケーシング110と、組電池120と、排煙流路12と、排煙ダクト13と、逆止弁30と、静電気発生機構40a,40bとを備える。
複数の二次電池(以下、「セル」とも称する)10から構成される組電池120が、ケーシング110内に収容されている。組電池120は、車両の車室50内(たとえば、リアシートの下)に搭載されている。この実施の形態に係る車室50は、本開示に係る「収容スペース」の一例に相当する。組電池120を構成する二次電池(セル10)の種類は限定されないが、たとえばリチウムイオン二次電池を採用できる。組電池120は、たとえば電動走行用の電力を蓄電する車両の駆動バッテリである。
セル10は、角型の容器(以下、「セル容器」とも称する)を有し、セル容器内に発電要素及び電解液が収容されて構成される。発電要素は、正極活物質層を含む正極板とセパレータと負極活物質層を含む負極板との積層体が渦巻き状に巻回されて構成される。セル容器の上面には、ガス放出弁11が設けられている。
排煙流路12は、たとえば角形断面のダクト形状を有し、ケーシング110の内外を連通させるように設けられている。排煙流路12の大部分は、ケーシング110内に配置され、組電池120を構成する各セル10のガス放出弁11を覆うように設けられている。一方、排煙流路12の排出側の端部(以下、「出口ノズル」とも称する)12aは、ケーシング110の外に突出している。各セル10のセル容器の内部と排煙流路12とは、ガス放出弁11を介して接続されている。リチウムイオン二次電池では、過充電、加熱、又は外部からの衝撃などに起因して極板群の化学反応が起こり、たとえば水素ガス又はハロンガスのようなガスがセル容器内で発生することがある。セル容器内でガスが発生すると、セル容器内の圧力が上昇する。そして、セル容器内の圧力が所定値を超えると、ガス放出弁11が開弁する。各セル10のガス放出弁11は、開弁することによりセル容器内のガスを排煙流路12へ放出するように構成される。排煙流路12は、各セル10から排出されるガスを収集するように構成される。セル容器内からガス放出弁11を通じてセル容器外へ排出されるガスは排煙流路12を通ってケーシング110外へ排出されるようになっている。
排煙流路12の出口ノズル12aにはフランジ(図示せず)を介して排煙ダクト13が接続されている。排煙ダクト13は、車室50外に連通し、排煙流路12から流入するガスを車室50外へ排出するように構成される。排煙ダクト13は、上流側から下流側に向かって、第1ダクト13a、第2ダクト13b、第3ダクト13c、及び第4ダクト13dを含んで構成される。第1ダクト13a、第2ダクト13b、第3ダクト13c、及び第4ダクト13dは、嵌合によって接続されている。第4ダクト13dは、車両のフロアパネル51に設けられた孔に挿入されている。第4ダクト13dとフロアパネル51との間には、シール部材52(たとえば、パッキン)が設けられている。第4ダクト13dの排出側の端部(以下、「排気ノズル」とも称する)13eは、車室50外に突出している。排気ノズル13eは、排煙ダクト13の排出側の端部に相当する。排煙流路12から排煙ダクト13に流入するガスは、図1中の矢印で示すように、第1ダクト13a、第2ダクト13b、第3ダクト13c、及び第4ダクト13dを、この順に通って車室50外へ排出される。
第1ダクト13a及び第4ダクト13dの各々の材料は任意であり、公知のダクト材料から任意の材料を選択して使用できる。第2ダクト13b及び第3ダクト13cの各々の材料については後述する(図5参照)。
排煙ダクト13内(より特定的には、第1ダクト13a内)には、逆止弁30が配置されている。逆止弁30は、下流側(車室50の外側)から上流側(組電池120側)へ向かう空気の流れ(空気の逆流)を抑制するように構成される。逆止弁30は、弁座31と弁体32とを含んで構成される。弁座31は、平板状の外形を有し、上流側の端部が下流側の端部よりも高くなるように水平面に対して傾斜している。また、弁座31は、弁体32と接触する部位にシール部材を有する。弁体32は、平板状の外形を有し、回転自在に弁座31に係合している。弁座31の上流側の端部が回転機構(たとえば、ヒンジ)を介して弁体32の上流側の端部と連結されている。弁座31のシール部材と弁体32との各々は、たとえばポリプロピレンのような樹脂で形成されている。逆止弁30が閉弁した状態では、弁体32が弁座31のシール部材に当接した状態になる。他方、逆止弁30が開弁した状態では、図1に示されるように、弁体32の一部が弁座31から離間した状態になる。
車両が停車中であり、組電池120からガスが排出されていないときには、弁体32が自重によって弁座31に当接し、逆止弁30が閉弁した状態になる。車両が停車中であり、組電池120から排煙流路12を通じて排煙ダクト13へガスが排出されているときには、図1中の矢印で示されるようなガスの流れによって弁体32が押されて、逆止弁30が開弁した状態になる。一方、車両が走行中であるときには、車室50内の圧力が負圧になり、この負圧により弁体32が弁座31のシール部材に押し付けられ、逆止弁30によって排煙ダクト13内の流路が遮断される。
第1ダクト13aよりも下流側の第2ダクト13bには、静電気発生機構40aが設けられている。静電気発生機構40aは、逆止弁30よりも下流側に位置し、摩擦により第2ダクト13bを帯電させるように構成される。この実施の形態に係る第2ダクト13bは、「第1帯電部位」の一例に相当する。
第2ダクト13bよりも下流側の第3ダクト13cには、静電気発生機構40bが設けられている。静電気発生機構40bは、静電気発生機構40aよりも下流側に位置し、摩擦により第3ダクト13cを帯電させるように構成される。この実施の形態に係る第3ダクト13cは、「第2帯電部位」の一例に相当する。
この実施の形態に係る静電気発生機構40a,40bは、本開示に係る「帯電機構」の一例に相当する。以下では、静電気発生機構40a及び40bを区別して説明する場合を除いて、これらを区別することなく「静電気発生機構40」と記載する。図3は、静電気発生機構40の概略構造を示す斜視図である。図4は、静電気発生機構40の排煙ダクト13内の構造を示す図である。
図3及び図4を参照して、静電気発生機構40は、振動子41と、回転軸42と、板部材43と、バネ44とを備える。
振動子41は、車両が振動する力を利用して振動するように構成される。振動子41は、たとえば上下方向(Z方向)に振動する。この実施の形態では、振動子41が矩形板形状を有する。ただし、振動子41の形状は適宜変更可能であり、たとえば円板形状であってもよい。
回転軸42は、振動子41に接続され、振動子41の振動に連動して回転するように構成される。板部材43は、回転軸42を介して振動子41に接続され、回転軸42と一体となって回転するように構成される。この実施の形態では、板部材43が矩形板形状を有する。ただし、板部材43の形状は適宜変更可能であり、たとえば円板形状であってもよい。この実施の形態に係る板部材43は、本開示に係る「振動子に連動する部材(連動部材)」の一例に相当する。
回転軸42は、排煙ダクト13の貫通部P2及びP3を貫通するように設けられる。図4の例では、排煙ダクト13の軸方向DAと回転軸42の軸方向DBとが略直交する。排煙ダクト13の貫通部P2及びP3の各々には、排煙ダクト13の管壁を貫通する孔が形成され、これらの孔に回転軸42が挿入されている。必要に応じて、排煙ダクト13の貫通部P2及びP3における管壁と回転軸42との間に軸受部材を設けてもよい。
排煙ダクト13外に突出する回転軸42の第1端部P1、第2端部P4には、それぞれ振動子41、板部材43が接続されている。回転軸42の第1端部P1は、振動子41の重心からずれた位置に接続されている。こうした偏心構造により振動子41が振動しやすくなる。一方、回転軸42の第2端部P4は、板部材43の重心位置に接続されている。こうした構造により、車両が振動する力によって駆動される振動子41に板部材43が従動するようになる。
振動子41と回転軸42とは一体成形されていてもよい。たとえば、振動子41につながる回転軸42に排煙ダクト13の貫通部P2及びP3を貫通させた後、回転軸42の第2端部P4と板部材43とを接合(たとえば、接着剤又は溶着による接合)することで、図4に示すような状態で振動子41、回転軸42、及び板部材43を接続することができる。板部材43によって振動子41及び回転軸42が排煙ダクト13に固定される。回転軸42は、回転可能に排煙ダクト13に支持される。この実施の形態では、振動子41と回転軸42と板部材43とが互いに同じ材料で形成される。
振動子41は、排煙ダクト13の外面に接触した状態で、振動可能にバネ44に支持されている。図3に示す例では、バネ44が圧縮コイルばねである。この実施の形態に係るバネ44は、「振動バネ」の一例に相当する。バネ44の一端は車室50内のフレーム部材(すなわち、車体に固定された部材)に固定され、バネ44の他端が振動子41を支持している。振動子41は、車両の振動によって生成される力を受けて排煙ダクト13の外面を擦りながら振動する。これにより、振動子41と排煙ダクト13との接触面F1に摩擦が生じる。また、板部材43も、排煙ダクト13の外面に接触している。板部材43は、車室50内の床面から浮いた状態で回転軸42(ひいては、排煙ダクト13)に支持されている。振動子41の振動に連動して回転軸42が回転すると、回転軸42と一体となって板部材43が回転する。板部材43は、排煙ダクト13の外面を擦りながら回転する。これにより、板部材43と排煙ダクト13との接触面F2に摩擦が生じる。静電気発生機構40は、振動子41の振動により接触面F1,F2に摩擦を生じさせることによって排煙ダクト13を帯電させるように構成される。
バネ44は、振動子41が振動して所定の状態(以下、「基準状態」とも称する)とは異なる状態になったときに振動子41を基準状態に戻す力を振動子41に加えるように構成される。振動子41の状態は、たとえば回転軸42の回転位置(角度)で表すことができる。車両が振動する力(すなわち、車両の振動によって生成される力)が振動子41に加わると、振動子41は、バネ44を押し込んだり、反動によってバネ44から離れたりしながら、上下に振動する。そして、振動子41が振動することにより回転軸42の回転位置が変動する。その後、車両が振動しなくなると、振動子41がバネ44を押し込む力がバネ44の付勢力によって徐々に弱められ、振動子41が基準状態に戻る。
この実施の形態では、車両の足回りの共振周波数が10Hz以上13Hz以下である。そして、バネ44のバネ定数も10Hz以上13Hz以下の周波数で共振するように設定される。このようにバネ44のバネ定数を設定することで、車両の走行中の振動(たとえば、上下振動)によって振動子41が振動しやすくなる。なお、バネ44に関して、バネ定数をk、質量をmと表す場合、バネ44の共振周波数fは「f=1/2π√(k/m)」のような式で表すことができる。
再び図1及び図2を参照して、静電気発生機構40aの振動子41(以下、「第1振動子」とも称する)は、第2ダクト13bの外面に接触しており、第2ダクト13bの材料よりも帯電列において負に帯電しやすい材料で形成されている。静電気発生機構40bの振動子41(以下、「第2振動子」とも称する)は、第3ダクト13cの外面に接触しており、第3ダクト13cの材料よりも帯電列において正に帯電しやすい材料で形成されている。図5は、第1振動子(静電気発生機構40aの振動子41)と、第2振動子(静電気発生機構40bの振動子41)と、第2ダクト13bと、第3ダクト13cとの各々の材料を示す図である。図5において、「静電気発生機構A」は静電気発生機構40aを意味し、「静電気発生機構B」は静電気発生機構40bを意味する。図6は、帯電列の一例を示す図である。
図5及び図6を参照して、静電気発生機構40aの第1振動子はセルロイドで形成され、静電気発生機構40aが配置される排煙ダクト13の部位(すなわち、第2ダクト13b)はナイロンで形成されている。図6に示されるように、帯電列においてセルロイドはナイロンよりも-帯電(負帯電)側に位置する。これにより、第1振動子の振動による第1振動子と第2ダクト13bとの摩擦によって、第1振動子が負に、第2ダクト13bが正に帯電しやすくなる。第2ダクト13bが正に帯電することにより、負に帯電した塵埃を第2ダクト13bに吸着させることができる。なお、第1振動子/第2ダクト13bの材料の組合せは、セルロイド/ナイロンに限定されない。たとえば、第1振動子を金、銀、銅、鋼、又はアルミニウムのような金属材料で形成し、第2ダクト13bをナイロンで形成した場合にも、上記と同様に、負に帯電した塵埃を第2ダクト13bに吸着させることができる。
静電気発生機構40bの第2振動子はセルロイドで形成され、静電気発生機構40bが配置される排煙ダクト13の部位(すなわち、第3ダクト13c)はポリエチレンで形成されている。図6に示されるように、帯電列においてセルロイドはポリエチレンよりも+帯電(正帯電)側に位置する。これにより、第2振動子の振動による第2振動子と第3ダクト13cとの摩擦によって、第2振動子が正に、第3ダクト13cが負に帯電しやすくなる。第3ダクト13cが負に帯電することにより、正に帯電した塵埃を第3ダクト13cに吸着させることができる。なお、第2振動子/第3ダクト13cの材料の組合せは、セルロイド/ポリエチレンに限定されない。たとえば、第2振動子を金、銀、銅、鋼、又はアルミニウムのような金属材料で形成し、第3ダクト13cをポリエステルで形成した場合にも、上記と同様に、正に帯電した塵埃を第3ダクト13cに吸着させることができる。
以上説明したように、この実施の形態に係るバッテリ装置100では、静電気発生機構40a及び40bにより、排煙ダクトの逆止弁30よりも下流側の部位(第2ダクト13b及び第3ダクト13c)に摩擦で静電気を発生させることができる。排煙ダクト13内の塵埃は、上記静電気に引き寄せられ、第2ダクト13b及び第3ダクト13cで捕獲されるため、逆止弁30を通過しにくくなる。このように、上記構成を有するバッテリ装置100によれば、排煙ダクト13内の逆止弁30を通過して組電池120側へ侵入する塵埃を低減することができる。また、上記静電気発生機構40a及び40bは、車両が振動する力を利用して作動するため、静電気発生機構40a及び40bを作動させるための動力源を別途設けなくてもよい。
静電気発生機構40の構成は、図3及び図4に示した構成に限られず、適宜変更可能である。たとえば、静電気発生機構は2以上の振動子を備えてもよい。
図7は、静電気発生機構40の第1変形例を示す図である。図7を参照して、板部材43(図4)の代わりに振動子45を採用してもよい。回転軸42の第2端部P4は、振動子45の重心からずれた位置に接続されている。こうした偏心構造により振動子45が振動しやすくなる。振動子45は、排煙ダクト13の外面に接触しており、車両が振動する力を利用して振動するように構成される。振動子45は、車両の振動によって生成される力を受けて排煙ダクト13の外面を擦りながら振動する。これにより、振動子45と排煙ダクト13との接触面F3に摩擦が生じる。この第1変形例に係る静電気発生機構は、振動子41及び45の振動により接触面F1,F3に摩擦を生じさせることによって排煙ダクト13を帯電させるように構成される。振動子41と振動子45とは、互いに同じ材料で形成されてもよい。振動子41と振動子45とでつり合いをとって、車両が振動していないときに振動子41及び45が基準状態になるようにしてもよい。こうすることで、バネ44(図3)を割愛することができる。
静電気発生機構における振動子は、排煙ダクト13に接触していなくてもよい。また、静電気発生機構が排煙ダクト13を帯電させるときの摩擦面は、排煙ダクト13の外面に限られず、排煙ダクト13の内面であってもよい。
図8は、静電気発生機構40の第2変形例を示す図である。図8を参照して、この例では、回転軸42が排煙ダクト13の貫通部P2のみを貫通し、回転軸42の第2端部P4が排煙ダクト13内に位置する。排煙ダクト13の貫通部P2付近の管壁の外面には、回転軸42の軸方向の動きを止める止め部材46(たとえば、Cリングのような止め輪)が設けられている。回転軸42の第1端部P1に接続される振動子41は排煙ダクト13に接触しておらず、回転軸42の第2端部P4に接続される板部材43が排煙ダクト13の内面に接触している。振動子41の振動に連動して回転軸42が回転すると、回転軸42と一体となって板部材43が回転する。板部材43は、排煙ダクト13の内面を擦りながら回転する。これにより、板部材43と排煙ダクト13との接触面F4に摩擦が生じる。この第2変形例に係る静電気発生機構は、振動子41の振動により接触面F4(排煙ダクト13の内面)に摩擦を生じさせることによって排煙ダクト13を帯電させるように構成される。こうした静電気発生機構では、排煙ダクト13と接触する板部材43の材料が前述した帯電列(図6)に基づいて選定されることが好ましい。
図9は、静電気発生機構40の第3変形例を示す図である。図9を参照して、第3変形例に係る静電気発生機構は、基本的には、上述した第2変形例に係る静電気発生機構と同じ構成を有する。ただし、第3変形例に係る静電気発生機構では、回転軸42の第2端部P4に接続される板部材43が、振動子41から遠い側の排煙ダクト13の内面に接触している。この第3変形例に係る静電気発生機構は、振動子41の振動により板部材43と排煙ダクト13との接触面F5(排煙ダクト13の内面)に摩擦を生じさせることによって排煙ダクト13を帯電させるように構成される。こうした静電気発生機構では、排煙ダクト13と接触する板部材43の材料が前述した帯電列(図6)に基づいて選定されることが好ましい。
静電気発生機構40及びその変形例において、振動子41と回転軸42と板部材43とは、異なる材料で形成されてもよいし、同じ材料で形成されてもよい。
振動バネは圧縮コイルばね(図3に示すバネ44)に限られず、公知のバネから任意のバネを選択して振動バネとして採用できる。たとえば、バネ44の代わりに、回転軸42に設けられたねじりコイルばねを採用してもよい。
上記実施の形態において、静電気発生機構40aと静電気発生機構40bとの位置関係を逆にしてもよい。すなわち、静電気発生機構40aと静電気発生機構40bとを入れ替えて配置してもよい。
上記実施の形態では、帯電機構の数を2つ(静電気発生機構40a及び40b)にしたが、帯電機構の数は任意であり、1つであってよいし、3つ以上であってもよい。たとえば、静電気発生機構40a及び40bのいずれか一方を割愛してもよい。
二次電池の種類はリチウムイオン二次電池に限られず、他の二次電池(たとえば、ニッケル水素二次電池)であってもよい。組電池に代えて単電池を採用してもよい。電池が搭載される収容スペースは、車室50に限られず任意であり、車両のフロアパネル51の下面に設けられたカバーによって覆われる空間であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。