JP7062350B1 - 通信リソース割当装置、通信リソース割当方法及び通信リソース割当プログラム - Google Patents

通信リソース割当装置、通信リソース割当方法及び通信リソース割当プログラム Download PDF

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Abstract

通信リソース割当装置(10)は、基地局(20)の通信エリアに含まれる複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を特定することにより、複数の監視対象エリアそれぞれについての危険度を特定する。通信リソース割当装置(10)は、特定された危険度から、複数の監視対象エリアそれぞれに対して通信リソースを割り当てる。通信リソース割当装置(10)は、割り当てられた通信リソースを用いて、複数の監視対象エリアそれぞれの路側機(30)及び車載器(40)に情報を配信する。

Description

本開示は、車両等と通信を行う通信システムにおける通信リソースの割当技術に関する。
路側に設置された路側機に搭載された監視カメラといったインフラセンサにより取得したセンサデータを無線通信により管理サーバに送信して解析し、運転支援のために利用するシステムが提案されている。また、自動車及び自動二輪車といった車両に搭載されたセンサと、歩行者が所持するスマートフォンに搭載されたセンサ等から取得したセンサデータを無線通信により管理サーバに送信して解析し、運転支援のために利用するシステムが提案されている。
車両等に搭載されたセンサではそのセンサの検知範囲内における情報を取得することは可能であるが、そのセンサの検知範囲を超えた範囲の情報は取得することができない。そのため、複数の車両のセンサにより取得されたセンサデータを組み合わせて解析を行い、運転支援のために使用することが望ましい。さらに、インフラセンサにより取得されたセンサデータを組み合わせて解析を行い、運転支援のために使用することが望ましい。
管理サーバに送信されたセンサデータから運転支援情報を生成して提供する場合には、各種センサから取得されたセンサデータの解析結果を道路地図と統合し、交通状況を示す地図情報を生成するダイナミックマップと呼ばれる技術が検討されている。
地図情報の更新及び配信の周期は、各場所における交通状況等に応じて変更されることが望ましい。また、地図情報の情報量は、各場所における交通状況等に応じて変更されることが望ましい。
例えば、事故が起こる可能性が高い危険な状態のように監視すべき状態にあるエリアにおいては、速やかに多くのセンサデータを取得して交通状況を地図情報に反映することが望ましい。これを実現する場合には、監視すべき状態にあるエリアについては、車両等から短い周期で多くのセンサデータを収集し、車両等に短い周期で情報量の多い地図情報を配信する必要がある。そのため、監視すべき状態にあるエリアには、多くの通信リソースが必要になる。
現実には全てのエリアに多くの通信リソースを割り当てることは困難である。そのため、監視すべき状態にあるエリアには、他のエリアよりも、多くの通信リソースを割り当てる必要がある。
特許文献1には、センサデータから運転支援情報を生成して提供する情報収集装置について記載されている。この情報収集装置は、センサデータから危険度の高い車両及び歩行者を特定し、危険度の高い車両及び歩行者を中心とした監視対象エリア60を設定する。そして、この情報収集装置は、監視対象エリア60に対して、緊急度の高いセンサデータの通信を優先的に行う。
特開2020-95504号公報
通信には、5G(Generation)等のセルラー通信を用いることが想定される。セルラー通信における1つの基地局のカバーエリアは通常数キロメートルにも及ぶと考えられる。そのため、特許文献1に記載された情報収集装置のように、車両及び歩行者を常時監視してリアルタイムに監視すべきエリアを指定するには、1つの基地局のカバーエリア内における監視すべきエリアを指定するだけでも多くの通信リソースが必要となる。また、1つの基地局のカバーエリア内で監視すべきエリアが複数の場所で同時刻に発生する可能性がある。同時刻に発生した複数の監視すべきエリアに優先的に通信リソースを割り当てようとしても、1つの基地局の限られた通信リソースでは通信リソースが不足して割当が困難となる可能性がある。
本開示は、多くの通信リソースを使用することなく、適切な通信リソースの割当を可能にすることを目的とする。
本開示に係る通信リソース割当装置は、
通信エリアに含まれる複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を特定することにより、前記複数の監視対象エリアそれぞれについての危険度を特定する危険度特定部と、
前記危険度特定部によって特定された前記危険度から、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して通信リソースを割り当てる通信リソース割当部と
を備える。
本開示では、過去基準期間に発生した危険な挙動から複数の監視対象エリアそれぞれについての危険度が特定され、危険度に基づき通信リソースが割り当てられる。これにより、リアルタイムに監視すべきエリアを指定する必要がないため、多くの通信リソースを使用することなく、適切な通信リソースの割当が可能である。
実施の形態1に係る通信システム100の構成図。 実施の形態1に係る通信リソース割当装置の構成図。 実施の形態1に係る路側機30の構成図。 実施の形態1に係る車載器40の構成図。 実施の形態1に係る事前設定処理の説明図。 実施の形態1に係る本処理の処理フロー図。 実施の形態1に係る危険度テーブルを示す図。 実施の形態1に係る割当テーブルを示す図。 変形例4に係る通信リソース割当装置10の構成図。 変形例4に係る路側機30の構成図。 変形例4に係る車載器40の構成図。 実施の形態2に係る危険度テーブルを示す図。 実施の形態2に係る割当テーブルを示す図。 実施の形態3に係る路側機30の構成図。 実施の形態3に係る車載器40の構成図。 実施の形態3に係る本処理の処理フロー図。 実施の形態4に係る5QI値の説明図。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る通信システム100の構成を説明する。
通信システム100は、通信リソース割当装置10と、基地局20と、1つ以上の路側機30と、1つ以上の車載器40とを備える。
通信リソース割当装置10と基地局20とは、有線伝送路51を介して接続されている。基地局20と各路側機30とは、無線伝送路52を介して接続されている。各路側機30は、通信範囲内にある車載器40と無線伝送路53を介して接続されている。また、各車載器40は、無線伝送路52を介して基地局20と接続されていてもよい。
実施の形態1では、無線伝送路52は、5G等のセルラー通信のネットワークであるとする。
なお、図1では、1つの基地局20のみが示されているが、通信システム100が複数の基地局20を備えていてもよい。また、通信システム100は、複数の通信リソース割当装置10を備え、通信リソース割当装置10間で通信可能な構成になっていてもよい。
図2を参照して、実施の形態1に係る通信リソース割当装置の構成を説明する。
通信リソース割当装置10は、サーバといったコンピュータである。
通信リソース割当装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
通信リソース割当装置10は、機能構成要素として、情報収集部111と、危険度特定部112と、通信リソース割当部113と、情報配信部114とを備える。通信リソース割当装置10の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、通信リソース割当装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、通信リソース割当装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
図3を参照して、実施の形態1に係る路側機30の構成を説明する。
路側機30は、交差点付近の路側に設置されたコンピュータである。
路側機30は、プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信インタフェース34とのハードウェアを備える。プロセッサ31は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
路側機30は、機能構成要素として、センサ情報取得部311と、センサ情報送信部312と、危険情報受信部313と、危険情報配信部314とを備える。路側機30の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ33には、路側機30の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ31によりメモリ32に読み込まれ、プロセッサ31によって実行される。これにより、路側機30の各機能構成要素の機能が実現される。
図4を参照して、実施の形態1に係る車載器40の構成を説明する。
車載器40は、交差点付近の路側に設置されたコンピュータである。
車載器40は、プロセッサ41と、メモリ42と、ストレージ43と、通信インタフェース44とのハードウェアを備える。プロセッサ41は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
車載器40は、機能構成要素として、センサ情報取得部411と、センサ情報送信部412と、危険情報受信部413と、自動運転制御部414とを備える。車載器40の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ43には、車載器40の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ41によりメモリ42に読み込まれ、プロセッサ41によって実行される。これにより、車載器40の各機能構成要素の機能が実現される。
プロセッサ11,31,41は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ11,31,41は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ12,32,42は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ12,32,42は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
ストレージ13,33,43は、データを保管する記憶装置である。ストレージ13,33,43は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、ストレージ13,33,43は、SD(登録商標,Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。
通信インタフェース14,34,44は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース14,34,44は、具体例としては、セルラー通信用の通信装置である。
図2では、プロセッサ11は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ11は、複数であってもよく、複数のプロセッサ11が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。同様に、プロセッサ31,41は、複数であってもよく、複数のプロセッサ31,41が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
***動作の説明***
図5から図8を参照して、実施の形態1に係る通信リソース割当装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る通信リソース割当装置10の動作手順は、実施の形態1に係る通信リソース割当方法に相当する。また、実施の形態1に係る通信リソース割当装置10の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る通信リソース割当プログラムに相当する。
実施の形態1に係る通信リソース割当装置10の動作は、事前設定処理と、本処理とを含む。
図5を参照して、実施の形態1に係る事前設定処理を説明する。
事前設定処理では、基地局20の通信エリアのうち、監視対象とするエリアである監視対象エリア60が設定される。実施の形態1では、監視対象エリア60は、各路側機30が設置された交差点を中心とした基準範囲のエリアが設定される。このように監視対象エリア60を設定するのは、路側機30が設置された交差点は、交通事故が発生する危険性がある監視すべきエリアと考えられるためである。
具体的には、情報収集部111は、各路側機30を対象として、対象の路側機30の位置を示す位置情報を路側機30から取得する。危険度特定部112は、地図情報を参照して位置情報が示す位置に最も近い交差点を特定し、特定された交差点を中心とする基準範囲を監視対象エリア60に設定する。
あるいは、情報収集部111は、通信リソース割当装置10の管理者等によって入力された交差点を示す交差点情報を取得する。危険度特定部112は、交差点情報が示す交差点を中心とする基準範囲を監視対象エリア60に設定する。
なお、路側機30以外にもインフラセンサが搭載された機器が設置された交差点を中心とするエリアも、監視対象エリア60として設定されてもよい。
図6を参照して、実施の形態1に係る本処理を説明する。
(ステップS11:情報収集処理)
情報収集部111は、基地局20の通信エリアに存在するセンサによって取得されたセンサ情報を収集する。この際、情報収集部111は、後述するステップS14で割り当てられた通信リソースを用いて、複数の監視対象エリア60それぞれに存在するセンサによって取得されたセンサ情報を収集する。
具体的には、情報収集部111は、各路側機30及び各車載器40に搭載されたセンサによって取得されたセンサ情報を、基地局20を介して受信する。つまり、情報収集部111は、路側機30のセンサ情報取得部311によって取得され、センサ情報送信部312によって送信されたセンサ情報と、車載器40のセンサ情報取得部411によって取得され、センサ情報送信部412によって送信されたセンサ情報とを受信する。情報収集部111は、受信されたセンサ情報をストレージ13に書き込む。
センサ情報は、路側機30に搭載されたカメラ又は車載器40に搭載されたカメラによって取得された画像データと、車載器40に搭載された光センサによって取得された反射点の位置及び輝度を示す点群情報といった情報である。その他、センサ情報には、車載器40に搭載されたGPS(Global Positioning System)信号の受信機のような測位信号受信機によって受信された測位信号が含まれてもよい。また、センサ情報には、車載器40に搭載された車速センサとブレーキ踏み込み検出センサと加速度センサといったセンサによって取得された情報が含まれてもよい。車載器40に搭載されたカメラは、車載器40の進行方向だけを撮像するカメラであってもよいし、全方位を撮像するカメラであってもよい。
(ステップS12:危険挙動特定処理)
危険度特定部112は、ステップS11で収集されたセンサ情報から、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を特定する。
具体的には、危険度特定部112は、ストレージ13から、現在時刻よりも少し前までのセンサ情報を読み出す。危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれを対象エリアに設定する。危険度特定部112は、読み出されたセンサ情報から対象エリアに存在する車両及び歩行者の挙動を特定する。挙動の特定方法は、パターンマッチングを用いた方法とディープラーニングを用いた検出モデルを用いた方法といった様々な方法を用いることができる。危険度特定部112は、特定された挙動から危険な挙動に該当する挙動を抽出する。危険度特定部112は、抽出された危険な挙動を、その挙動を起こした車両又は歩行者の位置である発生位置を示す位置情報と、その挙動の発生時刻である現在時刻とともにストレージ13に書き込む。
例えば、車両についての危険な挙動としては、信号無視と急発進と急加速と急減速と急な車線変更といった挙動がある。また、歩行者についての危険な挙動としては、スマートフォン又は本等を見ながらの歩行と信号無視といった挙動がある。
(ステップS13:危険度特定処理)
危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動から、複数の監視対象エリア60それぞれについての危険度を特定する。
具体的には、危険度特定部112は、ストレージ13から、発生時刻が過去基準期間に含まれる危険な挙動を読み出す。危険度特定部112は、読み出された危険な挙動それぞれを対象の挙動として、対象の挙動の内容を示す識別情報と、対象の挙動の発生時刻とを、地図情報における対象の挙動の位置情報が示す発生位置に関連付ける。危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれを対象エリアに設定する。危険度特定部112は、地図情報を参照して、対象エリアに関連付けられた危険な挙動を特定する。危険度特定部112は、特定された危険な挙動から対象エリアについての危険度を特定する。例えば、危険な挙動の識別情報毎に得点を設定しておき、対象エリアに関連付けられた危険な挙動についての得点の合計値といった統計値に応じて危険度が決定される。危険度特定部112は、対象エリアについて特定された危険度をストレージ13に書き込む。
つまり、危険度特定部112は、リアルタイムに観測された車両及び歩行者の危険な挙動を蓄積しておく。そして、危険度特定部112は、過去基準期間に発生した危険な挙動を統計情報として計測して、危険度を特定する。
実施の形態1では、危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて発生した危険な挙動を時間帯毎に特定することにより、複数の監視対象エリア60それぞれについて時間帯毎に危険度を特定する。つまり、危険度特定部112は、各時間帯を対象として、地図情報を参照して、発生時刻が対象の時間帯に含まれる危険な挙動であって、対象エリアに関連付けられた危険な挙動を特定する。危険度特定部112は、特定された危険な挙動から対象の時間帯における対象エリアについての危険度を特定する。
危険度特定部112は、対象の時間帯における対象エリアについて特定された危険度をストレージ13に書き込む。具体的には、危険度特定部112は、図7に示すように、時間帯及び監視対象エリア60毎の危険度を示す危険度テーブルを生成して、ストレージ13に書き込む。
危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれについて、過去基準期間に発生した危険な挙動に加えて、交通事故の発生に関連する道路環境を考慮して、危険度を特定してもよい。
交通事故の発生に関連する道路環境は、道路の形状と、橋の有無と、道路の周辺における学校及び特定の店舗といった施設の有無と、季節と曜日と時間帯と天候と道路特有の事情とにより発生する特定事象と、都市交通等における運行経路及び停車所の位置といった指標を示す。特定事象は、道路の見通しの状況と、凍結の有無と、車両の交通量と、歩行者の交通量といった情報を示す。都市交通等では、原則として運行経路が決められており、同じ交差点であっても運行経路によっては右折する場合と左折する場合と直進する場合といった違いがあり、この違いが交通事故の発生に影響する。また、都市交通等における停車所では停車及び発車が行われるため、停車所の位置が交通事故の発生に影響する。なお、都市交通以外にも、港湾又は駐車場においても運行経路が限定される場合がある。港湾又は駐車場における運行経路によって、荷物の積み下ろしと車両の切り返しのような走行状況とに違いが生じ、この違いが交通事故の発生に影響する。
危険度特定部112は、ある程度時間が経った危険な挙動については、危険度に与える影響を小さくしてもよい。例えば、危険度特定部112は、発生した時点が過去であるほど影響が小さくなるように重み付けした上で、得点の統計値を計算して危険度を特定する。これにより、過去基準期間に発生した危険な挙動から危険度を特定しつつ、道路及び周辺の環境等の変化を適切に反映して危険度を特定することが可能である。
危険度特定部112は、通信リソース割当装置10が運用の初期段階のため、過去に発生した危険な挙動が十分に蓄積されていない場合には、蓄積された危険な挙動だけで危険度を特定しつつ、徐々に危険な挙動を蓄積していくようにしてもよい。
(ステップS14:通信リソース割当処理)
通信リソース割当部113は、ステップS13で特定された危険度から、時間帯毎に、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる。
具体的には、通信リソース割当部113は、危険度テーブルを参照して、時間帯毎に、全ての監視対象エリア60に対して割り当てる通信リソースの合計が、基地局20の全通信リソース以下になるように、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる。なお、基地局20の通信エリアのうち、監視対象エリア60に設定されていないエリアについても、通信リソースの割当が必要であれば、通信リソース割当部113は、監視対象エリア60に設定されていないエリアに監視対象エリア60よりも少ない通信リソースを割り当てる。この場合には、通信リソース割当部113は、監視対象エリア60に設定されていないエリアも含め、割り当てる通信リソースの合計が、基地局20の全通信リソース以下になるように、割当を決定する。
通信リソース割当部113は、時間帯及び監視対象エリア60毎の通信リソース量をストレージ13に書き込む。具体的には、通信リソース割当部113は、図8に示すように、時間帯及び監視対象エリア60毎の通信リソースの割当量を示す割当テーブルを生成して、ストレージ13に書き込む。
例えば、通信リソース割当部113は、全ての監視対象エリア60に対して割り当てる通信リソースの合計が、基地局20の全通信リソースになるように、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる。あるいは、通信リソース割当部113は、基地局20の全通信リソースから緊急時用に一部(例えば10%)を除外しておき、全ての監視対象エリア60に対して割り当てる通信リソースの合計が、残り(前述の例では90%)の通信リソース量になるように、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる。つまり、通信リソース割当部113は、基地局20の全通信リソース又は一部を除外した残りの通信リソースを、複数の監視対象エリア60それぞれの危険度に応じて、複数の監視対象エリア60それぞれに割り振る。
通信リソースの割当方法としては、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置との通信の周期を短くし、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置との通信の周期を長くする方法がある。つまり、通信リソース割当部113は、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置からセンサ情報を収集する周期と、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置に危険情報を配信する周期とを短くする。また、通信リソース割当部113は、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置からセンサ情報を収集する周期と、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置に危険情報を配信する周期とを長くする。
また、通信リソースの割当方法としては、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置と通信するデータのサイズを大きくし、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置と通信するデータのサイズを小さくする方法がある。つまり、通信リソース割当部113は、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置から収集するセンサ情報と、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置に配信する危険情報とのサイズを大きくする。また、通信リソース割当部113は、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置から収集するセンサ情報と、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置に配信する危険情報とのサイズを小さくする。例えば、センサ情報が画像データである場合には、サイズを大きくするとは、画質とレートとの少なくともいずれかを高くすることであり、サイズを小さくするとは、画質とレートとの少なくともいずれかを低くすることである。危険情報が地図情報である場合には、サイズを大きくするとは、付加するデータ量を多くすることであり、サイズを小さくするとは、付加するデータ量を少なくすることである。
また、通信リソースの割当方法としては、使用する通信方式で規定された、データの通信速度に関係する通信リソースの割当を変える方法がある。使用する通信方式で規定された通信リソースは、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式における時間軸を区切ったタイムスロットである。使用する通信方式で規定された通信リソースは、他にも、FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式における周波数軸を区切った周波数スロットがある。また、使用する通信方式で規定された通信リソースは、BPSK(Binary Phase Shift Keying)とQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)と16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)と64QAMと256QAMといった変調方式がある。また、使用する通信方式で規定された通信リソースは、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式のリソースブロックがある。リソースブロックとは、周波数軸及び時間軸の両方を区切ったブロックである。通信リソース割当部113は、危険度が高い監視対象エリア60に存在する装置との通信が、高速のデータ伝送となるように通信リソースを割り当て、危険度が低い監視対象エリア60に存在する装置との通信が、低速のデータ伝送となるように通信リソースを割り当てる。
なお、監視対象エリア60に存在する装置とは、監視対象エリア60に設置された路側機30と、監視対象エリア60に存在する車載器40とである。
(ステップS15:情報配信処理)
情報配信部114は、ステップS14で割り当てられた通信リソースを用いて、複数の監視対象エリア60それぞれに存在する装置に情報を配信する。
具体的には、情報配信部114は、複数の監視対象エリア60それぞれを対象エリアに設定する。情報配信部114は、割当テーブルを参照して、現在時刻における対象エリアに対する通信リソースの割当量を特定する。情報配信部114は特定された割当量の通信リソースを用いて、対象エリアに存在する装置に情報を配信する。対象エリアに存在する装置は、対象エリアに設置された路側機30と、対象エリアに存在する車載器40とである。配信される情報は、ステップS12で直近に検出された対象エリアで発生した危険な挙動を示す情報が関連付けされるとともに、直近の車両及び歩行者の位置が示された地図情報等である。
なお、危険情報の配信は、監視対象エリア60に向けてブロードキャスト又はマルチキャストによって行われてもよいし、各路側機30及び車載器40に向けてユニキャストによって行われてもよい。
路側機30では、危険情報受信部313が配信された危険情報を受信し、危険情報配信部314が周辺に存在する車載器40等に危険情報を配信する。
車載器40では、危険情報受信部413が配信された危険情報を受信し、自動運転制御部414が危険情報を考慮して自動運転制御を行う。自動運転制御とは、アクセルとブレーキとステアリングといった機器を制御して、車載器40が搭載された車両を移動させることである。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る通信リソース割当装置10は、過去基準期間に発生した危険な挙動から複数の監視対象エリア60それぞれについての危険度を特定し、危険度に基づき通信リソースを割り当てる。これにより、常時監視してリアルタイムに危険度を特定して、ピンポイントで監視すべきエリアを指定する必要がないため、多くの通信リソースを使用することがない。そのため、適切な通信リソースの割当が可能である。また、複数の場所で同時刻に危険な挙動が発生した場合であっても、適切に通信リソースの割当が可能である。
また、実施の形態1に係る通信リソース割当装置10は、センサ情報から特定された危険な挙動だけでなく、交通事故の発生に関連する道路環境も考慮して危険度を特定する。これにより、精度よく危険度を特定可能であり、適切な通信リソースの割当が可能である。
また、実施の形態1に係る通信リソース割当装置10は、基地局20の通信エリア全体に対する危険度を特定するのではなく、通信エリアのうち監視対象エリア60についてのみ危険度を特定する。これにより、不要に多くの範囲を監視する必要がなく、限られた通信リソースを有効に活用することが可能になる。
適切な通信リソースの割当を実現することにより、必要な場所からのセンサ情報の収集と必要な場所への危険情報の配信とが十分に行われることになる。その結果、交通事故の発生を防止し、安全性を高めることが可能になる。
***他の構成***
<変形例1>
通信システム100は、歩行者が所持するスマートフォンといったユーザ端末を備えていてもよい。通信システム100がユーザ端末を備える場合には、ユーザ端末は無線伝送路52を介して基地局20と接続される。
この場合には、図6のステップS11では、ユーザ端末からもセンサ情報が収集される。また、図6のステップS15では、ユーザ端末にも危険情報が配信される。
<変形例2>
交通事故が発生する危険性があるエリアであれば、路側機30が設置された交差点付近のエリアでなくても、監視対象エリア60として設定されてもよい。例えば、車両又は歩行者の密度が高い場所と、側道及びインターチェンジなどの車両が合流又は分岐する場所と、都市交通等における運行経路で右左折される交差点と、都市交通等における停車所の周辺のエリアと、港湾又は駐車場といった限定されたエリアと、ゲリラ豪雨のような局所的に天候が悪化したエリアと、時刻通りに走行していない都市交通等の車両が走行するエリアと等が監視対象エリア60として設定されてもよい。
<変形例3>
無線伝送路52は、5Gに限らず4Gといった他のセルラー通信のネットワークでもよいし、DSRC(Dedicated Short Range Communications)といったネットワークであってもよい。また、無線伝送路52は、これらのネットワークが組み合わせて構成されてもよい。また、無線伝送路52は、土地の所有者又は土地の所有者から委託を受けた事業者等が独自で5Gを利用した無線通信システムを構築できるローカル5Gを利用して構成されてもよい。
<変形例4>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例4として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例4について、実施の形態1と異なる点を説明する。
図9を参照して、変形例4に係る通信リソース割当装置10の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、通信リソース割当装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
図10を参照して、変形例4に係る路側機30の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、路側機30は、プロセッサ31とメモリ32とストレージ33とに代えて、電子回路35を備える。電子回路35は、各機能構成要素と、メモリ32と、ストレージ33との機能とを実現する専用の回路である。
図11を参照して、変形例4に係る車載器40の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、車載器40は、プロセッサ41とメモリ42とストレージ43とに代えて、電子回路45を備える。電子回路45は、各機能構成要素と、メモリ42と、ストレージ43との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路15,35,45としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路15,35,45で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15,35,45に分散させて実現してもよい。
<変形例5>
変形例5として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ11とメモリ12とストレージ13と電子回路15,35,45とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
実施の形態2.
実施の形態2は、交通事故等の緊急事態が発生した監視対象エリア60については危険度を高くする点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***動作の説明***
図6と図12及び図13とを参照して、実施の形態2に係る通信リソース割当装置10の動作を説明する。
ステップS11の処理と、ステップS14からステップS15の処理とは、実施の形態1と同じである。
(ステップS12:危険挙動特定処理)
危険度特定部112は、実施の形態1と同様に、ステップS11で収集されたセンサ情報から、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて発生した危険な挙動を特定する。
また、危険度特定部112は、ステップS11で収集されたセンサ情報から、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて発生した緊急事態を特定する。緊急事態としては、具体例としては、交通事故と、火災と、水道管の破裂といった事象である。
(ステップS13:危険度特定処理)
危険度特定部112は、実施の形態1と同様に、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動から、複数の監視対象エリア60それぞれについての危険度を特定する。但し、危険度特定部112は、ステップS12で緊急事態の発生が特定された場合には、発生した緊急事態を考慮して複数の監視対象エリア60それぞれについての危険度を特定する。
具体的には、危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60のうち緊急事態が発生した監視対象エリア60については、緊急事態が発生してから指定期間における危険度を指定値だけ高くする。例えば、図12に示すように、12:00~12:10の時間帯に監視対象エリア60N-1で交通事故が発生した場合には、危険度特定部112は、12:00~12:10の時間帯以降の指定期間における監視対象エリア60N-1の危険度を指定値(図12では4)だけ高くする。そして、危険度特定部112は、監視対象エリア60N-1の危険度を高くした分、他の監視対象エリア60の危険度を少しずつ低くする。
指定期間と指定値とは、発生した緊急事態の種別毎に設定されてもよい。例えば、指定期間は、緊急事態が沈静化するまでの期間等が設定される。指定値は、緊急事態による混乱の大きさ等に応じて設定される。
ステップS13で緊急事態が発生した監視対象エリア60の危険度が高くされたため、ステップS14で図13に示すように緊急事態が発生した監視対象エリア60に対して多くの通信リソースが割り当てられる。その結果、ステップS15で緊急事態が発生した監視対象エリア60に対して優先的に又は高品質な危険情報の配信が行われる。また、ステップS11で緊急事態が発生した監視対象エリア60から優先的に又は多くのセンサ情報が収集される。
なお、上記説明では、緊急事態が発生した監視対象エリア60の危険度が高くされた分、他の監視対象エリア60の危険度が低くされた。そのため、ステップS14で他の監視対象エリア60に対する通信リソースの割当が少なくなる。しかし、緊急時用に通信リソースを確保している場合には、緊急事態が発生した監視対象エリア60には緊急時用に確保した通信リソースを追加で割り当て、他の監視対象エリア60に対する通信リソースの割当は減らさないようにすることも可能である。緊急時用に通信リソースを確保している状態とは、緊急事態が発生していないときには、通信リソースのうちの一部を除外した残りだけを複数の監視対象エリア60それぞれに割り当て、一部は残しておく状態である。
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る通信リソース割当装置10は、交通事故等の緊急事態が発生した監視対象エリア60については危険度を高くする。これにより、緊急事態が発生した場合にも、限られた通信リソースを適切に配分して安全性を高くすることが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3は、センサ情報から危険な挙動を特定する処理を路側機30及び車載器40側で行う点が実施の形態1,2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1の機能を変更した場合を説明する。しかし、実施の形態2の機能を変更することも可能である。
***構成の説明***
図14を参照して、実施の形態3に係る路側機30の構成を説明する。
路側機30は、機能構成要素として、センサ情報送信部312に代えて、危険挙動特定部315と、挙動情報送信部316とを備える点が図3に示す路側機30と異なる。危険挙動特定部315と挙動情報送信部316との機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
図15を参照して、実施の形態3に係る車載器40の構成を説明する。
車載器40は、機能構成要素として、センサ情報送信部412に代えて、危険挙動特定部415と、挙動情報送信部416とを備える点が図4に示す車載器40と異なる。危険挙動特定部415と挙動情報送信部416との機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図16を参照して、実施の形態3に係る通信リソース割当装置10の動作を説明する。
ステップS22からステップS24の処理は、図6のステップS13からステップS15の処理と同じである。
(ステップS21:情報収集処理)
情報収集部111は、基地局20の通信エリアに存在するセンサによって取得されたセンサ情報から特定された危険な挙動を示す挙動情報を収集する。
具体的には、複数の監視対象エリア60それぞれに設置された路側機30の危険挙動特定部315と、複数の監視対象エリア60それぞれに存在する車載器40の危険挙動特定部415とは、搭載されたセンサによって取得されたセンサ情報から危険な挙動を特定する。路側機30の挙動情報送信部316及び車載器40の挙動情報送信部416は、特定された挙動と、特定された挙動の発生位置とを示す挙動情報を通信リソース割当装置10に送信する。情報収集部111は、路側機30及び車載器40から送信された挙動情報を受信する。情報収集部111は、挙動情報の受信時刻を挙動の発生時刻として、受信された挙動情報を受信時刻とともにストレージ13に書き込む。
ステップS22では、図6のステップS13と同様に、危険度特定部112は、複数の監視対象エリア60それぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動から、複数の監視対象エリア60それぞれについての危険度を特定する。この際、危険度特定部112は、危険度特定部112が検出した危険な挙動ではなく、ステップS21で収集された挙動情報が示す挙動を参照して危険度を特定する。
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る通信リソース割当装置10は、路側機30及び車載器40側で危険な挙動が特定される。これにより、通信リソース割当装置10が収集する情報量を減らすことが可能である。また、通信リソース割当装置10の処理負荷を低くすることが可能である。
***他の構成***
<変形例6>
通信リソース割当装置10は、一部の路側機30と一部の車載器40との少なくともいずれかからは、挙動情報を収集し、残りの路側機30と車載器40とからは、センサ情報を収集してもよい。例えば、通信リソース割当装置10は、危険な挙動を検出する機能を有している路側機30及び車載器40からは、挙動情報を収集する。
これにより、危険な挙動を検出可能な路側機30及び車載器40と、危険な挙動を検出不可能な路側機30及び車載器40とが混在している場合にも、通信リソース割当装置10が収集する情報量をある程度減らすとともに、通信リソース割当装置10の処理負荷をある程度低くすることが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4は、複数の監視対象エリア60それぞれに対して、危険度から3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格における5QI(5G Quality of Service Indicator)を指定することにより、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる点が実施の形態1~3と異なる。実施の形態4では、この異なる点説明して、同一の点については説明を省略する。
実施の形態4では、実施の形態1の機能を変更した場合を説明する。しかし、実施の形態2,3の機能を変更することも可能である。
***動作の説明***
図6と図17とを参照して、実施の形態4に係る通信リソース割当装置10の動作を説明する。
ステップS11からステップS13の処理と、ステップS15の処理とは、実施の形態1と同じである。
(ステップS14:通信リソース割当処理)
通信リソース割当部113は、ステップS13で特定された危険度から、時間帯毎に、複数の監視対象エリア60それぞれに対して通信リソースを割り当てる。
この際、通信リソース割当部113は、複数の監視対象エリア60それぞれに対して、危険度から3GPPにおける5QIを指定する。5QIは、5GのQoS制御に関して定義されている。図17に示すように、5QIは、5QI値毎に、パケットの遅延量(遅延の上限)が定められている。そこで、通信リソース割当部113は、危険度が高い監視対象エリア60ほど、パケットの遅延量が少ない5QI値を指定する。これにより、危険度が高い監視対象エリア60ほど、優先して通信されるように通信リソースが割り当てられることになる。
***実施の形態4の効果***
以上のように、実施の形態4に係る通信リソース割当装置10は、3GPPにおける5QIを指定することにより、通信リソースを割り当てる。これにより、簡便な制御によって適切な通信リソースの割当が可能である。
なお、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 通信システム、10 通信リソース割当装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、14 通信インタフェース、15 電子回路、111 情報収集部、112 危険度特定部、113 通信リソース割当部、114 情報配信部、20 基地局、30 路側機、31 プロセッサ、32 メモリ、33 ストレージ、34 通信インタフェース、35 電子回路、311 センサ情報取得部、312 センサ情報送信部、313 危険情報受信部、314 危険情報配信部、315 危険挙動特定部、316 挙動情報送信部、40 車載器、41 プロセッサ、42 メモリ、43 ストレージ、44 通信インタフェース、45 電子回路、411 センサ情報取得部、412 センサ情報送信部、413 危険情報受信部、414 自動運転制御部、415 危険挙動特定部、416 挙動情報送信部、51 有線伝送路、52 無線伝送路、53 無線伝送路。

Claims (11)

  1. 通信エリアに含まれる、事前に設定された複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を時間帯毎に特定することにより、前記複数の監視対象エリアそれぞれについて前記時間帯毎に危険度を特定する危険度特定部と、
    前記危険度特定部によって特定された前記時間帯毎の前記危険度から、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して前記時間帯毎に通信リソースを割り当てる通信リソース割当部と
    を備える通信リソース割当装置。
  2. 前記危険度特定部は、前記複数の監視対象エリアそれぞれについて、交通事故の発生に関連する道路環境を考慮して、前記危険度を特定する
    請求項に記載の通信リソース割当装置。
  3. 前記複数の監視対象エリアは、前記通信エリアのうち路側機が設置された交差点のエリアである
    請求項1又は2に記載の通信リソース割当装置。
  4. 前記危険度特定部は、前記複数の監視対象エリアのうち緊急事態が発生した監視対象エリアについては、前記緊急事態が発生してから指定期間における危険度を指定値だけ高くする
    請求項1からまでのいずれか1項に記載の通信リソース割当装置。
  5. 前記通信リソース割当装置は、さらに、
    前記通信エリアに存在するセンサによって取得されたセンサ情報を収集する情報収集部を備え、
    前記危険度特定部は、前記情報収集部によって収集された前記センサ情報から、前記複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動を特定する
    請求項1からまでのいずれか1項に記載の通信リソース割当装置。
  6. 前記通信リソース割当装置は、さらに、
    前記通信エリアに存在するセンサによって取得されたセンサ情報から特定された前記危険な挙動を示す挙動情報を収集する情報収集部
    を備え、
    前記危険度特定部は、前記情報収集部によって収集された前記挙動情報から、前記複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動を特定する
    請求項1からまでのいずれか1項に記載の通信リソース割当装置。
  7. 前記センサは、前記通信エリアに存在する車両に搭載されたセンサと、前記通信エリアに設置された路側機に搭載されたセンサと、前記通信エリアにいる歩行者が所持する機器に搭載されたセンサとの少なくともいずれかである
    請求項又はに記載の通信リソース割当装置。
  8. 前記通信リソース割当部は、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して、前記危険度から3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格における5QI(5G Quality of Service Indicator)を指定することにより、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して通信リソースを割り当てる
    請求項1からまでのいずれか1項に記載の通信リソース割当装置。
  9. 前記通信リソース割当装置は、さらに、
    前記通信リソース割当部によって割り当てられた前記通信リソースを用いて、前記複数の監視対象エリアそれぞれに存在する装置に情報を配信する情報配信部
    を備える請求項1からまでのいずれか1項に記載の通信リソース割当装置。
  10. 危険度特定部が、通信エリアに含まれる、事前に設定された複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を時間帯毎に特定することにより、前記複数の監視対象エリアそれぞれについて前記時間帯毎に危険度を特定し、
    通信リソース割当部が、前記時間帯毎の前記危険度から、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して前記時間帯毎に通信リソースを割り当てる通信リソース割当方法。
  11. 通信エリアに含まれる、事前に設定された複数の監視対象エリアそれぞれにおいて過去基準期間に発生した危険な挙動であって、交通事故が発生し得る危険な挙動を時間帯毎に特定することにより、前記複数の監視対象エリアそれぞれについて前記時間帯毎に危険度を特定する危険度特定処理と、
    前記危険度特定処理によって特定された前記時間帯毎の前記危険度から、前記複数の監視対象エリアそれぞれに対して前記時間帯毎に通信リソースを割り当てる通信リソース割当処理と
    を行う通信リソース割当装置としてコンピュータを機能させる通信リソース割当プログラム。
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