JP7061053B2 - 廃棄物処理設備 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物処理設備に関し、特には、過給機を備える廃棄物処理設備に関するものである。
従来、脱水汚泥などの廃棄物を焼却処理する廃棄物処理設備においては、廃棄物を焼却した際に生じる排ガスをスクラバーで洗浄し、得られた洗浄排ガスを外部へと排出している。
そして、例えば特許文献1,2では、焼却炉で廃棄物を焼却した際に生じる排ガスから回収した熱を利用して洗浄排ガスを加熱することにより、洗浄排ガスを外部へと排出する際に白煙が発生するのを低コストで防止している。
具体的には、特許文献1,2には、回転軸を介して接続されたコンプレッサーおよびタービンを有する過給機と、焼却炉から排出される排ガスと過給機のコンプレッサーから供給される空気との間で熱交換する熱交換器とを備え、コンプレッサーは、回転軸を介して伝達される動力を利用して吸引した空気を熱交換器に供給可能に構成され、タービンは、熱交換器を通った空気のエネルギーを利用して回転軸を回転させると共にエネルギーを利用した後の空気をスクラバーの煙突部に供給可能に構成された廃棄物処理設備が開示されている。そして、特許文献1,2の廃棄物処理設備では、熱交換器および過給機を利用して加熱された空気をスクラバーの煙突部へと供給することにより、低コストで白煙の発生を防止している。
ここで、特許文献1,2に記載の廃棄物処理設備では、負圧式の焼却炉からスクラバー側へと排ガスを導く誘引装置として、消費電力量および運転コストが大きい誘引ファンを使用している。
そこで、例えば特許文献3では、過給機と、負圧式の焼却炉から排出される排ガスと過給機のコンプレッサーから供給される空気との間で熱交換する熱交換器とを備え、コンプレッサーが、回転軸を介して伝達される動力を利用して吸引した空気を熱交換器に供給可能に構成され、タービンは、熱交換器を通った空気のエネルギーを利用して回転軸を回転させる廃棄物処理設備において、焼却炉からスクラバー側へと排ガスを導く誘引装置として、タービンでエネルギーを利用した後の空気の流れによって排ガスを誘引するエジェクタを用いる技術が提案されている。
そして、この特許文献3に開示の廃棄物処理設備によれば、エジェクタの使用により排ガスの誘引に必要な消費電力量および運転コストを大幅に削減しつつ、エジェクタ内での空気と排ガス(洗浄排ガス)との混合により白煙の発生を防止することができる。
特開2007-170703号公報 特開2015-152258号公報 特開2015-194308号公報
しかし、誘引ファンやエジェクタを用いる上記従来の技術には、廃棄物処理設備の構成を簡素化しつつ低コストで白煙の発生を防止し得るようにするという点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、構成が簡素で、且つ、白煙の発生を低コストで防止し得る廃棄物処理設備を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の廃棄物処理設備は、廃棄物を焼却する焼却炉と、前記焼却炉から排出される排ガスを洗浄するスクラバーと、回転軸を介して接続されたコンプレッサーおよびタービンを有する過給機と、前記排ガスと前記コンプレッサーから供給される気体との間で熱交換する熱交換器とを備え、前記コンプレッサーは、前記回転軸を介して伝達される動力を利用して吸引した気体を前記熱交換器に供給可能に構成され、前記タービンは、前記熱交換器を通った前記気体のエネルギーを利用して前記回転軸を回転させると共にエネルギーを利用した後の気体を排煙機構に供給可能に構成された廃棄物処理設備であって、前記気体が前記スクラバーで前記排ガスを洗浄して得られる洗浄排ガスを含むことを特徴とする。このように、洗浄排ガスを過給機のコンプレッサーで吸引すれば、誘引装置として誘引ファンやエジェクタを設けることなく、焼却炉からスクラバーへと排ガスを導くことができる。また、過給機を使用し、タービンでエネルギーを利用した後の気体を排煙機構に供給すれば、低コストで白煙の発生を防止することができる。
ここで、本発明の廃棄物処理設備は、前記熱交換器へと供給される前記気体を、前記スクラバーと前記熱交換器との間で除湿する除湿装置を更に備えることが好ましい。除湿装置を設けて熱交換器に流入する前の気体を除湿すれば、白煙の発生を更に良好に防止することができる。
また、本発明の廃棄物処理設備は、前記除湿装置が、前記スクラバーから流出した前記洗浄排ガスを、前記スクラバーと前記コンプレッサーとの間で冷却して除湿することが好ましい。コンプレッサーに流入する前の洗浄排ガスを冷却すれば、コンプレッサーにおいて洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーを低減しつつ(即ち、タービン側で回転軸を回転させるために必要な気体のエネルギーを低減しつつ)、洗浄排ガスを良好に除湿することができる。
更に、本発明の廃棄物処理設備は、前記除湿装置が、前記洗浄排ガスと空気とを混合することにより前記冷却を行うことが好ましい。空気を混合して洗浄排ガスを冷却すれば、低コストで洗浄排ガスを冷却することができると共に、コンプレッサーおよびタービンを介して排煙機構へと供給される気体の湿度を低下させて白煙の発生を更に良好に防止することができる。
また、本発明の廃棄物処理設備は、前記タービンでエネルギーを利用した後の前記気体の有するエネルギーを利用する気体利用装置を備えることが好ましい。気体利用装置を設ければ、過給機を用いた廃棄物処理設備の消費電力量およびコストを更に低減することができる。
なお、本発明の廃棄物処理設備は、前記気体利用装置が前記焼却炉を含まないことが好ましい。洗浄排ガス中の酸素濃度は低いため、廃棄物の燃焼に酸素が必要な焼却炉は、タービンでエネルギーを利用した後の気体の利用先として適さないからである。
更に、本発明の廃棄物処理設備は、前記焼却炉の排ガス出口と、前記熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管を備えることが好ましい。焼却炉の排ガス出口と、熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管を設ければ、熱交換器においてコンプレッサーから供給された気体を高温の排ガスを用いて加熱することができるので、タービン側で回転軸を回転させるために必要な気体のエネルギーを十分に確保することができる。
そして、本発明の廃棄物処理設備は、前記焼却炉に酸素含有気体を供給する燃焼用気体供給機構と、前記焼却炉から排出される排ガスと前記酸素含有気体との間で熱交換する燃焼用熱交換器と、前記焼却炉の排ガス出口と、前記燃焼用熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管とを備えることが好ましい。このように、燃焼用気体供給機構および燃焼用熱交換器を設けて焼却炉に酸素含有気体を供給するに当たり、焼却炉の排ガス出口と燃焼用熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管を設ければ、焼却炉に高温の酸素含有気体を供給することもできる。
本発明によれば、構成が簡素で、且つ、白煙の発生を低コストで防止し得る廃棄物処理設備を提供することができる。
本発明に従う廃棄物処理設備の一例の構成を説明する図である。 本発明に従う廃棄物処理設備の他の例の構成を説明する図である。 本発明に従う廃棄物処理設備の別の例の構成を説明する図である。 本発明に従う廃棄物処理設備の更に別の例の構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。
本発明の廃棄物処理設備は、例えば負圧式の焼却炉を用いて、脱水汚泥などの廃棄物を焼却処理する設備である。なお、本発明の廃棄物処理設備で焼却処理する廃棄物は、脱水汚泥に限定されるものではない。
ここで、図1に、本発明の廃棄物処理設備の一例の概略構成を示す。図1に示す廃棄物処理設備100は、廃棄物としての脱水汚泥を焼却する焼却炉10と、脱水汚泥の燃焼に用いられる酸素含有気体としての空気を加熱して焼却炉10へと供給する燃焼用気体供給装置20と、焼却炉10から排出された排ガスをスクラバー50で洗浄する前に前処理する前処理装置40と、焼却炉10から排出された排ガスを湿式洗浄するスクラバー50とを備えている。また、廃棄物処理設備100は、回転軸63を介して接続されたコンプレッサー61およびタービン62を有してスクラバー50で得られる洗浄排ガスを排煙機構としての煙突70に供給する過給機60と、焼却炉10から排出される排ガスと過給機60のコンプレッサー61を介して吸引された洗浄排ガスとの間で熱交換を行う熱交換器30とを備えている。更に、廃棄物処理設備100は、過給機60を介して煙突70へと送られる気体(図1では洗浄排ガス)の一部または全部を利用する気体利用装置200を備えている。
なお、過給機60のコンプレッサー61は、回転軸63を介して伝達される動力を利用して吸引した気体(図1では洗浄排ガス)を熱交換器30に供給可能に構成されている。また、過給機60のタービン62は、熱交換器30を通った気体のエネルギーを利用して回転軸63を回転させると共にエネルギーを利用した後の気体を煙突70や気体利用装置200に供給可能に構成されている。
焼却炉10は、特に限定されることなく、例えば流動床式の焼却炉である。そして、焼却炉10では、過給機60のコンプレッサー61による洗浄排ガスの吸引を利用して炉内を負圧に保ちつつ、燃焼用気体供給装置20を介して供給された空気を用いて脱水汚泥を焼却する。
燃焼用気体供給装置20は、焼却炉10に酸素含有気体を供給する燃焼用気体供給機構としての流動ブロア21と、焼却炉10から排出された排ガスと流動ブロア21を介して焼却炉10へと送られる空気との間でガス-ガス熱交換を行う燃焼用熱交換器22とを備えている。なお、焼却炉10の排ガス出口と、燃焼用熱交換器22の排ガス入口とは、配管81を介して接続されている。
熱交換器30は、排ガスの流れ方向で見て燃焼用熱交換器22の下流側に設けられており、熱交換器30の排ガス入口と、燃焼用熱交換器22の排ガス出口とは、配管82を介して接続されている。そして、熱交換器30では、排ガスと、過給機60のコンプレッサー61を介して吸引された洗浄排ガスとの間でガス-ガス熱交換が行われる。
前処理装置40は、排ガスの流れ方向で見て熱交換器30の下流側に設けられており、前処理装置40の排ガス入口と、熱交換器30の排ガス出口とは、配管83を介して接続されている。
ここで、前処理装置40としては、特に限定されることなく、例えば、排ガスを冷却する冷却塔、排ガスから焼却灰などの固形分を分離して除去する気固分離装置としての集塵機、および、それらの組み合わせ等の任意の前処理装置を用いることができる。
スクラバー50は、排ガスの流れ方向で見て前処理装置40の下流側に設けられており、スクラバー50の排ガス入口と、前処理装置40の排ガス出口とは、配管84を介して接続されている。そして、スクラバー50では、排ガスと、例えば水や水溶液などの洗浄液とを接触させて、洗浄排ガスを得る。
なお、洗浄排ガスは、通常、飽和水蒸気を含んでいる。
過給機60のコンプレッサー61の洗浄排ガス入口は、配管85を介してスクラバー50の洗浄排ガス出口と接続されており、コンプレッサー61の洗浄排ガス出口は、配管86を介して熱交換器30に接続されている。
過給機60のタービン62の洗浄排ガス入口は、配管87を介して熱交換器30の洗浄排ガス出口と接続されており、タービン62の洗浄排ガス出口は、配管88を介して煙突70に接続されている。
なお、配管88からは配管88と気体利用装置200とを接続する配管89が分岐して延びている。そして、配管88および/または配管89には、気体利用装置200へと送る気体(洗浄排ガス)の流量を調整する弁(図示せず)が設けられている。
煙突70は、洗浄排ガスを廃棄物処理設備100の外部(例えば、大気中)へと排出するためのものである。そして、煙突70からは、タービン62でエネルギーを利用した後の気体(洗浄排ガス)が、任意にスクラバー50中からコンプレッサー61に吸引されなかった洗浄排ガスと混合されて、排出される。
なお、スクラバーで発生した洗浄排ガスは、通常、全量をコンプレッサー61が吸引する。そして、煙突70からは、タービン62でエネルギーを利用した後の洗浄排ガスのみが排出される。
気体利用装置200は、タービン62でエネルギーを利用した後の気体(洗浄排ガス)が有するエネルギーを利用するものであり、図1に示す例では、タービン62から流出した気体の一部または全部を気体利用装置200へと送ることにより、気体が有するエネルギーを気体利用装置200で利用している。なお、気体利用装置200でエネルギーを利用した後の気体(洗浄排ガス)が十分に高い温度を有している場合には、当該気体は煙突70へと供給してもよい。
ここで、気体利用装置200としては、特に限定されることなく、例えば、バイナリー発電設備および蒸気タービン発電設備等の発電設備、並びに、焼却炉10で焼却される廃棄物を乾燥して焼却炉の燃費を低減する乾燥設備等の乾燥設備などが挙げられる。なお、洗浄排ガスは酸素濃度が低い気体であるので、気体利用装置200は、酸素を必要とする装置(例えば、焼却炉10など)でないことが好ましい。
そして、上述した廃棄物処理設備100では、過給機60のコンプレッサー61で洗浄排ガスの吸引することにより、排ガスを誘引し、焼却炉10の炉内を負圧に保ったまま脱水汚泥を焼却することができる。また、洗浄排ガスを吸引するに当たり、熱交換器30において排ガスの廃熱を利用して加熱した洗浄排ガスをタービン62に供給することにより回転させた回転軸63を介して伝達される動力を利用してコンプレッサー61を駆動しているので、消費電力量およびコストを削減することができる。
なお、廃棄物処理設備100の起動時には、過給機60は、バーナーや起動ブロア等の既知の起動装置(図示せず)を用いてタービン62を回転させることにより駆動させることができる。
また、熱交換器30において加熱された洗浄排ガスは、タービン62でエネルギーを利用された後も十分に高い温度を有しているところ、エネルギーを利用した後の洗浄排ガスを煙突70へと供給すれば、白煙の発生を低コストで効率的に防止することができる。
更に、廃棄物処理設備100では、コンプレッサー61でスクラバー50から洗浄排ガスを直接吸引しているので、過給機に加えて誘引ファンやエジェクタを利用している従来の廃棄物処理設備と比較し、構成を簡素化しつつ白煙の発生を防止することができる。
また、廃棄物処理設備100は、気体利用装置200を有しているので、煙突70における白煙の発生防止に必要な量を超える分の余剰な洗浄排ガスの熱量を気体利用装置200で利用し、廃棄物処理設備全体での消費電力量およびコストを更に低減することができる。
以上、一例を用いて本発明の廃棄物処理設備について説明したが、本発明の廃棄物処理設備は上述した廃棄物処理設備100に限定されるものではない。
例えば、廃棄物処理設備100では、熱交換器30を燃焼用熱交換器22の下流側に設けたが、燃焼用熱交換器22と熱交換器30とは図2に示すように焼却炉10に並列接続されていてもよい。ここで、図2に示す廃棄物処理設備100Aは、焼却炉10の排ガス出口と燃焼用熱交換器22の排ガス入口とが配管81,81Aを介して直接接続されており、且つ、焼却炉10の排ガス出口と熱交換器30の排ガス入口とが配管81,81Bを介して直接接続されている点以外は図1に示す廃棄物処理設備100と同様の構成を有している。
ここで、一般にコンプレッサー61から吐出される気体(図2では洗浄排ガス)の温度は圧縮によりコンプレッサー61の入口よりも温度が上昇しているところ、焼却炉10の排ガス出口と熱交換器30の排ガス入口とを直接接続すれば、熱交換器30を燃焼用熱交換器22の下流側に設ける場合と比較し、排ガスと洗浄排ガスとの間の温度差を十分に確保することができる。また、スクラバー50から排出される洗浄排ガスの温度が高い場合にはコンプレッサー61において洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーが大きくなり、タービン62側で回転軸63を回転させるために必要な気体のエネルギーも大きくなるところ、焼却炉10の排ガス出口と熱交換器30の排ガス入口とを直接接続すれば、コンプレッサー61から供給された洗浄排ガスを高温の排ガスを用いて加熱することができるので、タービン62側で回転軸63を回転させるために必要な気体のエネルギーを十分に確保することができる。
また、熱交換器30に高温の排ガスを供給し得るようにするに当たり、燃焼用熱交換器22を熱交換器30の下流側に設けるのではなく、焼却炉10の排ガス出口と燃焼用熱交換器22の排ガス入口も直接接続すれば、焼却炉10に高温の空気を供給することができる。
また、スクラバー50から流出する洗浄排ガスは飽和水蒸気を含んでいるところ、煙突70に流入する気体中の水分量を低減して白煙の発生を更に良好に防止する観点からは、本発明の廃棄物処理設備では、スクラバーと熱交換器との間に除湿装置を設けて気体を除湿してもよい。
更に、コンプレッサー61において洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーを低減しつつ洗浄排ガスを良好に除湿する観点からは、本発明の廃棄物処理設備では、スクラバーとコンプレッサーとの間に除湿装置を設け、洗浄排ガスを冷却して除湿することが好ましく、図3に示すようにスクラバーとコンプレッサーとの間で洗浄排ガスと空気とを混合することにより洗浄排ガスを冷却して除湿することがより好ましい。このように、コンプレッサーに流入する前の洗浄排ガスを冷却すれば、コンプレッサーにおいて洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーを低減しつつ(即ち、タービン側で回転軸を回転させるために必要な気体のエネルギーを低減しつつ)、洗浄排ガスを良好に除湿することができる。
特に、図3に示す廃棄物処理設備100Bのようにスクラバー50とコンプレッサー61との間に除湿装置90を設け、洗浄排ガスと空気とを混合すれば、洗浄排ガスよりも低温・低湿の空気を用いて低コストで洗浄排ガスを冷却することができると共に、コンプレッサー61およびタービン62を介して煙突70へと供給される気体(洗浄排ガスと空気との混合物)の湿度を低下させて白煙の発生を更に良好に防止することができる。
なお、図3に示す廃棄物処理設備100Bは、スクラバー50とコンプレッサー61との間に除湿装置90を有している以外は、図1に示す廃棄物処理設備100と同様の構成を有している。なお、廃棄物処理設備100Bではスクラバー50とコンプレッサー61との間に除湿装置90を設けたが、コンプレッサー61において洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーを低減するのみであれば、スクラバー50とコンプレッサー61との間に冷却装置のみを設け、洗浄排ガスに含まれている水蒸気が凝縮しない温度まで洗浄排ガスを冷却してもよい。
また、廃棄物処理設備100では、排ガスの流れ方向で見て燃焼用熱交換器22の下流側に熱交換器30を設けたが、例えば図4に示すように、熱交換器30は燃焼用熱交換器22の上流側に設けてもよい。ここで、図4に示す廃棄物処理設備100Cは、焼却炉10の排ガス出口と熱交換器30の排ガス入口とが配管81を介して接続されており、熱交換器30の排ガス出口と燃焼用熱交換器22の排ガス入口とが配管82を介して接続されており、且つ、燃焼用熱交換器22の排ガス出口と前処理装置40の排ガス入口とが配管83を介して接続されている点以外は図1に示す廃棄物処理設備100と同様の構成を有している。例えば廃棄物の低水分化などにより焼却炉での燃焼に必要とされる空気の温度が低下した場合などには、図4に示すような構成とすることで、熱交換器30に高温の排ガスを効果的に供給し、コンプレッサー61から供給された洗浄排ガスを高温の排ガスを用いて加熱することができる。
また、図1~4に示す廃棄物処理設備100,100A,100B,100Cでは、燃焼用熱交換器21および流動ブロア22を用いて高温の空気を焼却炉10へと供給したが、燃焼用気体供給装置は過給機を用いたものであってもよい(例えば、特許文献1~3参照)。
更に、本発明の廃棄物処理設備は、前処理装置40を有していなくてもよい。
また、本発明の廃棄物処理設備は、図1~4に示すような気体利用装置200に替えて、或いは、加えて、タービンでエネルギーを利用した後の気体と他の気体との間で熱交換を行う熱交換器を気体利用装置としてタービンと排煙機構(図示例では煙突)との間に備えていてもよい。
更に、本発明の廃棄物処理設備は、スクラバーに、スクラバーで排ガスと接触させる洗浄液を冷却する冷却装置を設けてもよい。冷却装置を設けて洗浄液を冷却すれば、洗浄排ガスの温度を低下させ、コンプレッサーにおいて洗浄排ガスを圧縮するのに必要なエネルギーを低減することができる。
本発明によれば、構成が簡素で、且つ、白煙の発生を低コストで防止し得る廃棄物処理設備を提供することができる。
10 焼却炉
20 燃焼用気体供給装置
21 流動ブロア
22 燃焼用熱交換器
30 熱交換器
40 前処理装置
50 スクラバー
60 過給機
61 コンプレッサー
62 タービン
63 回転軸
70 煙突
81~89 配管
90 除湿装置
100,100A,100B,100C 廃棄物処理設備
200 気体利用装置

Claims (8)

  1. 廃棄物を焼却する焼却炉と、前記焼却炉から排出される排ガスを洗浄するスクラバーと、回転軸を介して接続されたコンプレッサーおよびタービンを有する過給機と、前記排ガスと前記コンプレッサーから供給される気体との間で熱交換する熱交換器とを備え、前記コンプレッサーは、前記回転軸を介して伝達される動力を利用して吸引した気体を前記熱交換器に供給可能に構成され、前記タービンは、前記熱交換器を通った前記気体のエネルギーを利用して前記回転軸を回転させると共にエネルギーを利用した後の気体を排煙機構に供給可能に構成された廃棄物処理設備であって、
    前記気体が前記スクラバーで前記排ガスを洗浄して得られる洗浄排ガスを含むことを特徴とする、廃棄物処理設備。
  2. 前記熱交換器へと供給される前記気体を、前記スクラバーと前記熱交換器との間で除湿する除湿装置を更に備える、請求項1に記載の廃棄物処理設備。
  3. 前記除湿装置が、前記スクラバーから流出した前記洗浄排ガスを、前記スクラバーと前記コンプレッサーとの間で冷却して除湿する、請求項2に記載の廃棄物処理設備。
  4. 前記除湿装置が、前記洗浄排ガスと空気とを混合することにより前記冷却を行う、請求項3に記載の廃棄物処理設備。
  5. 前記タービンでエネルギーを利用した後の前記気体の有するエネルギーを利用する気体利用装置を備える、請求項1~4の何れかに記載の廃棄物処理設備。
  6. 前記気体利用装置が前記焼却炉を含まない、請求項5に記載の廃棄物処理設備。
  7. 前記焼却炉の排ガス出口と、前記熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管を備える、請求項1~6の何れかに記載の廃棄物処理設備。
  8. 前記焼却炉に酸素含有気体を供給する燃焼用気体供給機構と、
    前記焼却炉から排出される排ガスと前記酸素含有気体との間で熱交換する燃焼用熱交換器と、
    前記焼却炉の排ガス出口と、前記燃焼用熱交換器の排ガス入口とを直接接続する配管と、
    を備える、請求項7に記載の廃棄物処理設備。
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