JP7059780B2 - 合わせガラス - Google Patents

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Description

本発明は、合わせガラスに関する。
近年、車両のフロントガラスに画像を反射させて運転者の視界に所定の情報を表示するヘッドアップディスプレイ(以下、HUDとも言う。)の導入が進んでいるが、運転者が車外の風景やHUDにより表示された情報を視認するに際し、二重像が問題となる場合がある。
車両の運転者にとって問題となる二重像には透視二重像と反射二重像があり、フロントガラスにHUDで使用するHUD表示領域と、HUDで使用しないHUD表示外領域(透視領域)がある場合には、HUD表示領域では透視二重像が問題となることもあるが、概ね反射二重像が主たる問題となり、HUD表示外領域で透視二重像が問題となる。
このような反射二重像或いは透視二重像は、フロントガラスに水平方向から見た断面形状が楔状の合わせガラスを用いることで低減できることが知られている。例えば、2枚のガラス板で断面形状が楔状の中間膜を挟み、中間膜の楔角をフロントガラスの場所によって変化させた合わせガラスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2017-502125号公報
しかしながら、フロントガラスに一定の楔角の領域を設ける場合も、可変の楔角の領域を設ける場合も、楔角の精密な制御は困難であり、楔角に一定の誤差が生じる。そのため、反射二重像を十分に改善できない場合がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、楔角を持つ合わせガラスにおいて、楔角の誤差が生じた場合でも反射二重像が目立たないようにすることを目的とする。
本合わせガラスは、車両の内側となる第1のガラス板と、前記車両の外側となる第2のガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に位置して前記第1のガラス板と前記第2のガラス板とを接着する中間膜と、を備えた合わせガラスであって、ヘッドアップディスプレイで使用する表示領域を備え、前記表示領域は、前記合わせガラスを前記車両に取り付けたときの垂直方向の上端側の厚さが下端側よりも厚い断面形状が楔状の領域を備え、前記第1のガラス板及び前記第2のガラス板、前記中間膜のうち、単位厚み当たりの可視光線透過率が低い方の部材が楔状であり、前記表示領域の最も厚い箇所と最も薄い箇所との厚さの差Δt[mm]と、前記表示領域の最も厚い箇所と最も薄い箇所の可視光線透過率の差ΔTv[%]とが、ΔTv≧2.2Δtの関係を満たすことを要件とする。
開示の技術によれば、楔角を持つ合わせガラスにおいて、楔角の誤差が生じた場合でも反射二重像が目立たないようにすることができる。
二重像の概念について説明する図である。 車両用のフロントガラスについて説明する図である。 図2に示すフロントガラス20をXZ方向に切ってY方向から視た部分断面図である。 図2に示すフロントガラス20をXZ方向に切ってY方向から視た断面図である。 合わせガラスの可視光線透過率について説明する図である。 主像及び反射二重像の輝度のイメージを例示する図である。 合わせガラスの総厚と合わせガラスの可視光線透過率との関係を測定した結果の一例である。 ガラス板220又は中間膜230の何れか一方を楔状とした場合の合わせガラスの可視光線透過率の変化の例である。 厚さの差Δtと可視光線透過率の差ΔTvとの関係について例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[反射二重像、透視二重像]
まず、反射二重像と透視二重像の概念について説明する。図1は、二重像の概念について説明する図であり、図1(a)は反射二重像、図1(b)は透視二重像を示している。なお、図1において、フロントガラス20を搭載する車両の前後方向をX、車両の左右方向をY、XY平面に垂直な方向をZとしている(以降の図も同様)。
図1(a)に示すように、HUDの光源10から出射された光線11aの一部は、車両のフロントガラス20の内面21で反射されて光線11b(1次ビーム)として運転者の眼30に導かれ、フロントガラス20前方に像11c(虚像)として運転者に視認される。
又、HUDの光源10から出射された光線12aの一部は、車両のフロントガラス20の内面21から内部に侵入して屈折し、その一部が外面22で反射される。そして、更にその一部が内面21から車両のフロントガラス20の外部に出て屈折し、光線12b(2次ビーム)として運転者の眼30に導かれ、像12c(虚像)として運転者に視認される。
このように、運転者に視認される2つの像11cと像12cが反射二重像である。又、光線11b(1次ビーム)と光線12b(2次ビーム)とがなす角度が反射二重像の角度αである。反射二重像の角度αはゼロに近いほど好ましい。本願においては、運転者から見て上向きに2次ビームが見える場合の反射二重像を正の値と定義する。
又、図1(b)に示すように、光源40から出射された光線41aの一部は、車両のフロントガラス20の外面22から内部に侵入して屈折する。そして、その一部が内面21からフロントガラス20の外部に出て屈折し、光線41bとして運転者の眼30に導かれ、像41cとして運転者に視認される。
又、光源40から出射された光線42aの一部は、車両のフロントガラス20の外面22から内部に侵入して屈折し、その一部が内面21で反射される。そして、更にその一部が外面22で反射され、更にその一部が内面21からフロントガラス20の外部に出て屈折し光線42bとして運転者の眼30に導かれ、像42cとして運転者に視認される。
このように、運転者に視認される2つの像41cと像42cが透視二重像である。又、光線41b(1次ビーム)と光線42b(2次ビーム)とがなす角度が透視二重像の角度ηである。透視二重像の角度ηはゼロに近いほど好ましい。
[フロントガラス(合わせガラス)]
図2は、車両用のフロントガラスを例示する図であり、フロントガラスを車室内から車室外に視認した様子を模式的に示した図である。なお、図2において、便宜上、HUD表示領域を梨地模様(satin pattern)で示している。
図2(a)に示すように、フロントガラス20は、HUDで使用するHUD表示領域Aと、HUDで使用しないHUD表示外領域B(透視領域)とを有している。HUD表示領域Aは、HUDを構成する鏡を回転させ、JIS R3212のV1点から見た際に、HUDを構成する鏡からの光がフロントガラス20に照射される範囲とする。
HUD表示領域Aは、フロントガラス20の下方に位置しており、HUD表示外領域BはHUD表示領域Aに隣接してフロントガラス20のHUD表示領域Aの周囲に位置している。但し、HUD表示領域は、例えば、図2(b)に示すHUD表示領域AとHUD表示領域Aのように、Y方向の複数個所に分けて配置されてもよい。或いは、HUD表示領域は、HUD表示領域AとHUD表示領域Aの何れか一方のみであってもよい。或いは、HUD表示領域は、Z方向の複数個所に分けて配置されてもよい(図示せず)。なお、HUD表示領域A、A、Aは、本発明に係るヘッドアップディスプレイで使用する領域の代表的な一例である。
図3は、図2に示すフロントガラス20をXZ方向に切ってY方向から視た部分断面図である。図3に示すように、フロントガラス20は、第1のガラス板であるガラス板210と、第2のガラス板であるガラス板220と、中間膜230とを備えた合わせガラスである。フロントガラス20において、ガラス板210とガラス板220とは、中間膜230を挟持した状態で固着されている。
合わせガラスであるフロントガラス20において、ガラス板210及び220は、製造時の延伸により生じる筋目を有する。中間膜230は、ガラス板210とガラス板220との間に位置し、ガラス板210の筋目とガラス板220の筋目が例えば直交するようにガラス板210とガラス板220とを接着する膜である。
車両の内側となるガラス板210の一方の面であるフロントガラス20の内面21と、車両の外側となるガラス板220の一方の面であるフロントガラス20の外面22とは、平面であっても湾曲面であって構わない。
HUD表示領域Aは、フロントガラス20を車両に取り付けたときに、フロントガラス20の下端側から上端側に至るに従って厚さが変化する断面視楔状に形成されており、楔角がδである。フロントガラス20の断面形状が楔状の領域の少なくとも一部の範囲において、垂直方向の位置により楔角の値が異ってもよい。つまり、フロントガラス20の断面形状が楔状の領域は、可変楔角を備えた領域を含んでもよい。
ここで、HUD表示領域Aの上端からフロントガラス20の上端までの領域の楔角は、HUD表示領域Aにおける楔角より小さくてもよい。HUD表示領域Aの上端からフロントガラス20の上端までの領域の楔角がHUD表示領域Aにおける楔角より小さいと、フロントガラス20の下端側から上端側までの楔角が一定である場合よりもフロントガラス20を軽量化することができ、好ましい。又、フロントガラス20の車内側であり、かつ、フロントガラス20の上端近傍には車載カメラが配置されることがある。車載カメラはフロントガラス20を介して車外側の情報を取得するが、フロントガラス20の厚みが厚いと、可視光透過率が低減してしまう。HUD表示領域Aの上端からフロントガラス20の上端までの領域の楔角がHUD表示領域Aにおける楔角より小さいと、フロントガラス20の下端側から上端側までの楔角が一定である場合よりもフロントガラス20の厚みを薄くすることができるため、車載カメラの透視領域における可視光透過率の低減を抑制することができ、好ましい。
HUD表示領域Aの楔角δの平均値は0.1mrad以上であることが好ましい。HUD表示領域Aの楔角δの平均値を0.1mrad以上とすることにより、楔角を変化させる効果が十分に発揮されるためである。又、HUD表示領域Aの楔角δの平均値は1.5mrad以下とすることが好ましく、0.7mrad以下とすることがより好ましく、0.6mrad以下とすることがより好ましく、0.5mrad以下とすることがより好ましく、0.4mrad以下とすることが更に好ましい。HUD表示領域Aの楔角δの平均値が1.5mrad以下であれば、反射二重像を低減することができる。HUD表示領域Aの楔角δの平均値が0.4mrad以下であれば、垂直方向(Z方向)のFOV(Field Of View:視野角)が2deg以上の場合(フロントガラスに従来よりも大きな像を投影しようとした場合)であっても反射二重像を低減することができる。又、HUD表示領域Aの楔角δの平均値が0.4mrad以下であれば、水平方向(X方向)におけるHUD像と視認者との距離が長くなった場合であっても反射二重像を低減することができる。すなわち、水平方向(X方向)におけるHUD像と視認者との距離が長くなれば長くなるほど、楔角δは小さい方が好ましい。
なお、上記の楔角δは、フロントガラス20を車両に取り付けたときの垂直方向に5mm毎に測定したフロントガラス20の板厚から、ある点の前後30mmの範囲に存在する13個のデータから最小二乗法で求めたフロントガラス20の板厚の平均変化率とする。又、上記の楔角δの傾きは、同範囲において最小二乗法で求めた楔角の平均変化率とする。又、楔角δの平均値とは、上記で定義された楔角δの更なる平均値である。
フロントガラス20において、HUD表示領域Aの断面形状が楔状の領域は、ガラス板210及び220、中間膜230の何れか1つ以上を楔状とすることで形成されている。すなわち、図3ではガラス板210及び220を一定厚さとし中間膜230を楔状としているが、中間膜230を一定厚さとしガラス板210及びガラス板220の一方又は双方を楔状に形成してもよい。或いは、中間膜230を楔状とし、更にガラス板210及びガラス板220の一方又は双方を楔状に形成してもよい。
ガラス板210、ガラス板220の一方又は双方を楔状に形成する場合には、フロート法によって製造する際の条件を工夫する。すなわち溶融金属上を進行するガラスリボンの幅方向の両端部に配置された複数のロールの周速度を調整することで、幅方向のガラス断面を凹形状や凸形状、或いはテーパー形状とし、任意の厚み変化を持つ箇所を切り出せばよい。
ガラス板210及び220はそれぞれフロート法による製造時の延伸により、進行方向に対して並行に筋状の細かな凹凸が入る(筋目)。車両用のフロントガラスとして用いる際、この筋目を観察者の視線に対して水平方向に見ると、歪が発生し視認性が悪化する。
ガラス板210及び220としては、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケート、有機ガラス等を用いることができる。フロントガラス20の外側に位置するガラス板220の板厚は、1.8mm以上3mm以下であることが好ましい。ガラス板220の板厚が1.8mmより薄いと飛び石性能が落ち、3mmより厚いと重たくなり、成形し難い。
フロントガラス20の内側に位置するガラス板210の板厚は、0.3mm以上2.3mm以下であることが好ましい。ガラス板210の板厚が0.3mmより薄いとハンドリングが難しくなり、2.3mmより厚いと楔膜である中間膜230の形状に追従できなくなる。但し、ガラス板210及び220のそれぞれの板厚は必ずしも一定とする必要はなく、必要に応じて場所毎に板厚が変わってもよい。
フロントガラス20は湾曲形状でなくても、湾曲形状であってもよいが、湾曲形状である場合、ガラス板210及び220として特に曲がりが深いガラスを2枚成形すると、2枚の形状差(ミスマッチ)が生じ、圧着後のガラス品質(例えば、残留応力)に大きく影響する。
可変楔角を用い、ガラス板210の板厚を0.3mm以上2.3mm以下とすることで、ガラス品質(例えば、残留応力)を維持することができる。ガラス板210の板厚を0.3mm以上2.3mm以下とすることは、曲がりの深いガラスにおけるガラス品質(例えば、残留応力)の維持に特に有効である。
フロントガラス20が湾曲形状である場合、ガラス板210及び220は、フロート法による成形の後、中間膜230による接着前に、曲げ成形される。曲げ成形は、ガラスを加熱により軟化させて行われる。曲げ成形時のガラスの加熱温度は、大凡550℃~700℃である。
図4は、図2に示すフロントガラス20をXZ方向に切ってY方向から視た断面図である。図4に示すように、フロントガラス20が湾曲形状である場合において、フロントガラス20の凹面20Dの2組の対辺のうち長い方の対辺の中点どうしを結ぶ直線Laから、凹面20Dの最深部までの、直線Laに対し垂直な方向における距離を、フロントガラス20の最大曲げ深さDとする。
フロントガラス20の最大曲げ深さDが10mm以上であれば、筋目を曲げ成形によって十分に引き延ばすことができ、視認性を十分に向上できる。最大曲げ深さDは、好ましくは12mm以上、より好ましくは15mm以上である。又、凹面20Dの曲げ半径は、6000mmよりも大きいことが好ましい。凹面20Dの曲げ半径が6000mmよりも大きいことによりHUD像が歪にくくなる。凹面20Dの曲げ半径は、7000mm以上がより好ましく、8000mm以上が更に好ましい。
ガラス板210及び220のそれぞれの色は、可視光線透過率(Tv)>70%を満たす範囲であれば特に限定されない。
又、フロントガラス20の周辺部には所謂「黒セラ」と称される遮蔽層が存在すること好ましい。この遮蔽層は、黒セラ印刷用インクをガラス面に塗布し、これを焼き付けることにより形成される。この遮蔽層によって、フロントガラス20の周辺部に黒色不透明層が形成され、この黒色不透明層によって、フロントガラス20をその周辺で保持しているウレタン等の樹脂が紫外線により劣化することが抑制される。
又、フロントガラス20の外側(ガラス板220の外面)や内側(ガラス板210の内面)に撥水機能、赤外線遮蔽機能、紫外線遮蔽機能、可視光反射率低減機能を有する被膜や、低放射特性を有する被膜を有していてもよい。
図3の説明に戻り、ガラス板210とガラス板220とを接着する中間膜230としては熱可塑性樹脂が多く用いられ、例えば、可塑化ポリビニルアセタール系樹脂、可塑化ポリ塩化ビニル系樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、可塑化飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、可塑化ポリウレタン系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン-エチルアクリレート共重合体系樹脂等の従来からこの種の用途に用いられている熱可塑性樹脂が挙げられる。
これらの中でも、透明性、耐候性、強度、接着力、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収性、耐湿性、遮熱性、及び遮音性等の諸性能のバランスに優れたものを得られることから、可塑化ポリビニルアセタール系樹脂が好適に用いられる。これらの熱可塑性樹脂は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。上記可塑化ポリビニルアセタール系樹脂における「可塑化」とは、可塑剤の添加により可塑化されていることを意味する。その他の可塑化樹脂についても同様である。
上記ポリビニルアセタール系樹脂としては、ポリビニルアルコール(以下、必要に応じて「PVA」と言うこともある)とホルムアルデヒドとを反応させて得られるポリビニルホルマール樹脂、PVAとアセトアルデヒドとを反応させて得られる狭義のポリビニルアセタール系樹脂、PVAとn-ブチルアルデヒドとを反応させて得られるポリビニルブチラール樹脂(以下、必要に応じて「PVB」と言うこともある)等が挙げられ、特に、透明性、耐候性、強度、接着力、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収性、耐湿性、遮熱性、及び遮音性等の諸性能のバランスに優れることから、PVBが好適なものとして挙げられる。なお、これらのポリビニルアセタール系樹脂は、単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。但し、中間膜230を形成する材料は、熱可塑性樹脂には限定されない。
中間膜230の厚みは、最薄部で0.5mm以上であることが好ましい。中間膜230の厚みが0.5mm未満であるとフロントガラスとして必要な耐貫通性が担保できない。又、中間膜230の厚みは、最厚部で3mm以下であることが好ましい。中間膜230の厚みが3mmよりも厚いと、重量が重くなり、取扱い性が悪くなる。
中間膜230は、遮音機能、赤外線遮蔽機能、紫外線遮蔽機能、シェードバンド(可視光線透過率を低下させる機能)等を有する領域を備えていてもよい。又、中間膜230は、3層以上の層を有していてもよい。例えば、中間膜230を3層から構成し、真ん中の層の硬度を両側の層の硬度よりも低くすることにより、遮音性を向上できる。この場合、両側の層の硬度は同じでもよいし、異なってもよい。
このように、中間膜230の層数が増えると、各々の層の厚みが変化し、例えば前述の透視二重像等の光学品質が更に悪化する場合がある。この場合、ガラス板210の板厚を0.3mm以上2.3mm以下とすることで、中間膜230の楔膜に追従しやすくなるため、光学品質の悪化を抑制することができる。つまり、ガラス板210の板厚を0.3mm以上2.3mm以下とすることは、中間膜230の層数が増えた場合に特に有効である。
通常、HUDの光源は車室内下方に位置し、そこから合わせガラスに向かって投影される。投影像はガラス板210及び220の裏面と表面で反射されるため、二重像が発生しないように両反射像を重ね合わせるためには、ガラスの厚みは投影方向に対して平行に変化することが必要である。ガラス板210が筋目と直交する方向に厚さが変化している場合、情報が投影されるガラスとして用いられるためには、筋目方向が投影方向と直交、すなわち筋目が車室内観察者(運転者)の視線と水平方向となり、視認性が悪化する方向で使用しなければならない。
視認性を改善するために、ガラス板210、ガラス板220、中間膜230を用いて作製された合わせガラスは、ガラス板210の筋目とガラス板220の筋目とが直交するように配置される。この配置によりガラス板210単独では悪化した歪が、筋目が直交するガラス板220、並びにガラス板210とガラス板220を接着する中間膜230の存在によって緩和され、視認性が改善される。
なお、ガラス板210及び220が楔ガラスでない場合、ガラス板210及び220ともに、筋目が車室内観察者(運転者)の視線と垂直方向となり、視認性が悪化することはない。
中間膜230を作製するには、例えば、中間膜230となる上記の樹脂材料を適宜選択し、押出機を用い、加熱溶融状態で押し出し成形する。押出機の押出速度等の押出条件は均一となるように設定する。その後、押し出し成形された樹脂膜を、フロントガラス20のデザインに合わせて、上辺及び下辺に曲率を持たせるために伸展することで、中間膜230が完成する。
合わせガラスを作製するには、ガラス板210とガラス板220との間に伸展後の中間膜230を挟んで積層体とし、例えば、この積層体をゴム袋の中に入れ、-65~-100kPaの真空中で温度約70~110℃で接着する。
更に、例えば100~150℃、圧力0.6~1.3MPaの条件で加熱加圧する圧着処理を行うことで、より耐久性の優れた合わせガラスを得ることができる。但し、場合によっては工程の簡略化、並びに合わせガラス中に封入する材料の特性を考慮して、この加熱加圧工程を使用しない場合もある。
なお、ガラス板210とガラス板220との間に、中間膜230の他に、電熱線、赤外線反射、発光、発電、調光、可視光反射、散乱、加飾、吸収等の機能を持つフィルムやデバイスを有していてもよい。
図5は、合わせガラス(フロントガラス)の可視光線透過率について説明する図である。図5(a)は中間膜230を楔状とした場合を示し、図5(b)はガラス板210を楔状とした場合を示している。又、ここでは、一例として、中間膜230がPVBからなり(赤外線遮蔽機能が小さい)、ガラス板210がグリーンガラスからなる場合について説明する。
グリーンガラスと赤外線遮蔽機能が小さいPVBとを比較すると、グリーンガラスの方が単位厚み当たりの可視光線透過率が低い。そのため、図5(a)と図5(b)でフロントガラス20が同一形状(垂直方向の各位置の厚さが同一)である場合、合わせガラス全体の可視光線透過率は、図5(b)の場合の方が低くなる。その結果、図5(b)の場合の方が、反射二重像が暗くなる。この理由について、図6を参照して説明する。
図6は、主像及び反射二重像の輝度のイメージを例示する図であり、合わせガラスにおける楔角の誤差により主像と反射二重像の位置がずれた場合を模式的に示している。又、図6(a)は図5(a)のフロントガラスの場合を、図6(b)は図5(b)のフロントガラスの場合を示している。図6において、21cは主像を模式的に示し、22cは反射二重像を模式的に示している。
図6(a)と図6(b)とを比較すると、図6(b)では、図6(a)に比べて、主像21cの輝度+反射二重像22cの輝度、及び反射二重像22cのみの輝度の何れについても同じ割合で低下している。
主像+反射二重像は元々明るく、輝度が低下する割合が低いため、図6(b)と図6(a)を比較しても、視認者は図6(b)の主像21cの輝度+反射二重像22cの輝度が図6(a)の主像21cの輝度+反射二重像22cの輝度よりも低い(暗い)とは感じ難い。
一方、反射二重像22cの輝度は低下する割合が高いため、反射二重像22cの輝度/(主像21cの輝度+反射二重像22cの輝度)の値は、図6(b)の方が図6(a)よりも大幅に小さくなる。そのため、図6(b)と図6(a)とを比較すると、視認者は図6(b)の反射二重像22cが図6(a)の反射二重像22cよりも暗いと感じやすい。すなわち、図6(b)では、図6(a)に比べて反射二重像が目立たなくなる。
このように、楔角を持つ合わせガラスにおいて、楔角の誤差が生じた場合、主像21cと反射二重像22cの位置がずれるため、反射二重像22cが視認されるが、合わせガラス全体の可視光線透過率を下げることにより、反射二重像が目立たないようにすることができる。
図7は、合わせガラスの総厚と合わせガラスの可視光線透過率との関係を測定した結果の一例であり、グリーンガラスからなるガラス板210の厚さを変えた場合(丸)と、PVBからなる中間膜230の厚さを変えた場合(四角)を示している。但し、ここでは、合わせガラスの厚さは一定であり、楔状の領域を有していない。
又、図7では、ガラス板210の厚さが2.3mm、中間膜230の厚さが0.86mm、ガラス板220の厚さが2.3mmの場合を基準(Ref)とし、これに対してガラス板210の厚さ又は中間膜230の厚さを変えた場合の合わせガラスの可視光線透過率を測定し、比較している。
図7に示すように、ガラス板210の厚さを増加させた場合の方が、中間膜230の厚さを増加させた場合よりも、合わせガラスの可視光線透過率の低下が大きくなる。これより、ガラス板210の厚さを増加させた場合の方が、反射二重像を暗くする(目立たなくする)効果が大きいことがわかる。
図8は、ガラス板220又は中間膜230の何れか一方を楔状とした場合の合わせガラスの可視光線透過率の変化を示している。すなわち、図8の縦軸は、合わせガラスの可視光線透過率(%)である。
図8のAは、PVB(赤外線遮蔽機能が小さい)からなる中間膜230とグリーンガラスからなるガラス板210及び220の場合を示している。つまり、この場合、ガラス板210及び220の方が、中間膜230よりも単位厚み当たりの可視光線透過率が低い。
図8のBは、図8のAにおいて、PVBの赤外線遮蔽機能を強化して中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率を図8のAよりも低下させた場合を示している。但し、この場合も、図8のAと同様に、ガラス板210及び220の方が、中間膜230よりも単位厚み当たりの可視光線透過率が低い。なお、一般に、赤外線遮蔽機能を付加すると赤外線の透過率が下がるだけでなく、可視光線透過率も低下する。
図8のCは、図8のBよりも、PVBの赤外線遮蔽機能を更に強化して中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率を図8のBよりも更に低下させた場合を示している。図8のCでは、図8のA及びBとは異なり、中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率は、ガラス板210及び220の単位厚み当たりの可視光線透過率よりも低くなっている。
又、図8のA、B、及びCの各々において、左側はガラス板210及び220並びに中間膜230の各々の厚さを一定とした場合(何れも楔状でない場合)を参考として示している。又、中央は中間膜230のみを楔状とした場合の、HUD表示領域の総厚が最も厚い箇所のデータを示している。又、右側はガラス板220のみを楔状とした場合の、HUD表示領域の総厚が最も厚い箇所のデータを示している。
図8のA及びBに示すように、ガラス板210及び220の単位厚み当たりの可視光線透過率が中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率よりも低い場合には、中間膜230を楔状とするよりも(中央)、ガラス板210又は220を楔状にする方が(右側)、合わせガラスの可視光線透過率をより低下させることができる。
これに対して、図8のCに示すように、中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率がガラス板210及び220の単位厚み当たりの可視光線透過率よりも低い場合には、ガラス板210又は220を楔状にするよりも(右側)、中間膜230を楔状とする方が(中央)、合わせガラスの可視光線透過率をより低下させることができる。
すなわち、合わせガラスの構成部材(ガラス板210及び220、中間膜230)のうち、単位厚み当たりの可視光線透過率が低い方の部材を楔状にする方が、合わせガラス全体の可視光線透過率を大きく低下させることができる。その結果、反射二重像を暗くする(目立たなくする)効果を大きくすることができる。
なお、上記の例では、赤外線遮蔽機能を持たせることにより、中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率を低下させたが、他の方法により、中間膜230の単位厚み当たりの可視光線透過率を低下させてもよい。
前述のように、中間膜230の厚みは最薄部で0.5mm以上であることが好ましいが、中間膜230を楔状にする場合には、HUD表示領域における中間膜230の最薄部の厚みが0.65mm以上であることが好ましい。0.7mm以上であるとより好ましく、0.75mm以上であるとより好ましく、0.8mm以上であるとより好ましく、0.9mm以上であるとより好ましく、1.0mm以上であると更に好ましい。HUD表示領域における中間膜230の最薄部の厚みを0.65mm以上とすることで、可視光線透過率を十分に低減できる。HUD表示領域における中間膜230の最薄部の厚みを0.8mm以上とすることで、可視光線透過率を十分に低減できると同時に、HUD表示領域を介して流入する外部からの熱エネルギー(日射など)を低減することができるため、車室内のHUDの光源10等が外部から熱エネルギーにより加熱されることを抑制できる。
合わせガラスが楔状である場合、HUD表示領域内において合わせガラスが最も厚い箇所(HUD表示領域の垂直領域の上端)と最も薄い箇所(HUD表示領域の垂直領域の下端)とでは、合わせガラスの可視光線透過率が異なる。そこで、HUD表示領域内において合わせガラスが最も厚い箇所と最も薄い箇所の厚さの差Δtと、HUD表示領域内において合わせガラスが最も厚い箇所と最も薄い箇所の合わせガラスの可視光線透過率の差ΔTvとの関係について、中間膜230がPVBからなり、ガラス板210がグリーンガラスからなる場合について検討した。
図9は、厚さの差Δtと可視光線透過率の差ΔTvとの関係について例示する図であり、PVB(赤外線遮蔽機能を有したもの)からなる中間膜230を楔状にした場合とグリーンガラスからなるガラス板210を楔状にした場合とを比較している。表1は、図9の元となる数値である。
Figure 0007059780000001
表1及び図9に示すように、中間膜230を楔状にした場合もガラス板210を楔状にした場合も、厚さの差Δtと可視光線透過率の差ΔTvとは比例関係となる。そして、ガラス板210を楔状にした場合の方が、中間膜230を楔状にした場合よりも傾きが急である。
又、図9に示す傾斜線は、ΔTv=2.2Δtの線である。この傾斜線は、Δtを変えながら、10人に確認して半数以上の人が反射二重像を暗くする(目立たなくする)効果を確認できたレベルを実験的に求めて引いものである。すなわち、ΔTv≧2.2Δtであれば、合わせガラス全体の可視光線透過率が低下したことにより、反射二重像を暗くする(目立たなくする)効果を十分に得ることができる。
なお、ここでは、ガラス板210及び220の方が、中間膜230よりも単位厚み当たりの可視光線透過率が低い場合について検討したが、ガラス板210及び220の方が、中間膜230よりも単位厚み当たりの可視光線透過率が高い場合についても図9と同様の結果となる。但し、この場合には、中間膜230が楔状である場合が、図9の傾斜線よりも上側となる。
すなわち、ΔTv≧2.2Δtを満たすためには、合わせガラスの構成部材(ガラス板210及び220、中間膜230)のうち、単位厚み当たりの可視光線透過率が低い方の部材を楔状にし、その厚さを調整することが有効であるといえる。
一方で、合わせガラスの可視光線透過率が低下したにも拘らず、HUD像全体の輝度の低下は被験者には感じられなかったことから、ΔTv≧2.2Δtの式は主像+反射二重像の輝度の低下を視認できないレベルに抑えながら反射二重像の視認性を下げられる範囲と言える。
このように、中間膜、ガラス板の何れを楔状とする場合であっても、ΔTv≧2.2Δtの関係を満たすことにより、合わせガラス全体の可視光線透過率をより大きく低下させることができ、その結果、反射二重像を暗くする(目立たなくする)効果を十分に得ることができる。
更に大きな効果を得るためには、ΔTv≧2.4Δtとすることが好ましく、ΔTv≧2.6Δtとすることが更に好ましい。ΔTv≧2.4Δtを満たすことで、一層、反射二重像の輝度を下げつつ、主像+反射二重像の輝度の低下を観察者に視認できないレベルに抑えられる。又、ΔTv≧2.6Δtを満たすことで、より一層、反射二重像の輝度を下げつつ、主像+反射二重像の輝度の低下を観察者に視認できないレベルに抑えられる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
10、40 光源
11a、11b、12a、12b、41a、41b、42a、42b 光線
11c、12c、41c、42c 像
20 フロントガラス
21c 主像
22c 反射二重像
20D 凹面
21 内面
22 外面
30 眼
210、220 ガラス板
230 中間膜
A、A、A HUD表示領域
B HUD表示外領域
δ 楔角

Claims (10)

  1. 車両の内側となる第1のガラス板と、前記車両の外側となる第2のガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に位置して前記第1のガラス板と前記第2のガラス板とを接着する中間膜と、を備えた合わせガラスであって、
    ヘッドアップディスプレイで使用する表示領域を備え、
    前記表示領域は、前記合わせガラスを前記車両に取り付けたときの垂直方向の上端側の厚さが下端側よりも厚い断面形状が楔状の領域を備え、
    前記第1のガラス板及び前記第2のガラス板、前記中間膜のうち、単位厚み当たりの可視光線透過率が低い方の部材が楔状であり、
    前記表示領域の最も厚い箇所と最も薄い箇所との厚さの差Δt[mm]と、前記表示領域の最も厚い箇所と最も薄い箇所の可視光線透過率の差ΔTv[%]とが、ΔTv≧2.2Δtの関係を満たすことを特徴とする合わせガラス。
  2. ΔTv≧2.4Δtの関係を満たす、請求項1に記載の合わせガラス。
  3. ΔTv≧2.6Δtの関係を満たす、請求項2に記載の合わせガラス。
  4. 前記第1のガラス板及び前記第2のガラス板の何れか一方又は双方が楔状である、請求項1乃至3の何れか一項に記載の合わせガラス。
  5. 前記中間膜が楔状であり、
    前記表示領域における前記中間膜の最薄部の厚みが0.65mm以上である、請求項1乃至3の何れか一項に記載の合わせガラス。
  6. 前記中間膜はポリビニルブチラール樹脂を含み、前記第1のガラス板及び前記第2のガラス板はグリーンガラスである、請求項1乃至の何れか一項に記載の合わせガラス。
  7. 前記楔状の領域における楔角の平均値が1.5mrad以下である、請求項1乃至の何れか一項に記載の合わせガラス。
  8. 前記楔状の領域における楔角の平均値が0.4mrad以下である、請求項1乃至の何れか一項に記載の合わせガラス。
  9. 前記垂直方向の曲げ半径が6000mm以上である、請求項1乃至の何れか一項に記載の合わせガラス。
  10. 前記表示領域の上端から該合わせガラスの上端までの領域における楔角が、前記楔状の領域における楔角よりも小さい、請求項1乃至の何れか一項に記載の合わせガラス。
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