JP7059777B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置に関する。
特許文献1には、サービスモードから通常モードへと切り替える際に、リムーバブルメディア検知モジュールによって利用可能なリムーバブルメディアが検知された場合には、警告を表示すると共に通常モードへの切り替えを禁止することが開示されている。
特許文献2には、画面遷移が発生した場合、操作を行ったユーザの識別情報、および遷移先の画面の識別情報を発生時刻とともに、操作履歴情報として記憶しておき、この記憶しておいた情報に基づいて、ユーザの操作傾向を解析し、使用頻度の高い画面を呼び出すまでのステップ数が少なくなるように、画面の表示内容を変更することが開示されている。
特開2006-287537号公報 特開2010-211483号公報
情報処理装置は、例えば、選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示することがある。そして選択項目には、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに設定可能な項目が含まれる場合がある。
ここで、選択項目の有効設定および無効設定の何れかが変更された後、選択可能に設定されている選択項目と、受付部に対応付けられる選択項目との不整合が生じる場合がある。かかる場合に、受付部が選択され表示画面が受付画面から遷移すると、場合によっては、画面の遷移に不整合が生じることがある。
本発明の目的は、受付部が選択された場合において、受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目とに基づいて、表示画面の遷移先を制御することにある。
請求項1に記載の発明は、外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、選択可能に設定されている前記選択項目を記憶する記憶手段と、予め定められた時間ごとに前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている前記選択項目を参照し、前記受付部に対応付けられる選択項目を更新する更新手段と、前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、前記更新手段により当該受付部に対応付けられる選択項目と、前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、を備えた、情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記遷移先の前記受付画面にて、前記不整合が生じたことを示唆する示唆情報および/または選択可能に設定されている前記選択項目を表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記示唆情報は、遷移前の前記受付画面における前記受付部に対応付けられる前記選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目の種類を示す情報であることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、当該受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、を備え、前記表示手段は、選択項目が二つ以上対応付けられている前記受付部が選択されると、当該選択項目のうちの何れかを選択可能な選択画面を表示し、前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において、当該受付部に対応付けられる前記選択項目の数が二つ以上である一方、選択可能に設定されている前記選択項目の数が一つである場合、前記遷移先として前記受付画面を表示させることを特徴とする情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記表示手段は、前記受付部が選択されると、当該受付部に対応付けられる選択項目の数に関わらず共通する共通画面を表示し、当該共通画面におけるユーザの操作に基づいて前記選択画面を表示し、前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において前記不整合が生じた場合には、前記共通画面を表示させることなく前記受付画面を表示させることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、前記共通画面にてユーザの前記操作が行われると、前記不整合が生じているか否かを確認し、当該不整合が生じている場合には、前記選択画面を表示させることなく前記受付画面を表示させることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、当該受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において前記不整合が生じていない場合には、前記選択項目における有効設定の変更および無効設定の変更を制限することを特徴とする情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、前記受付画面が表示される場合に、前記制限を解除することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付画面でのユーザの操作に基づいて当該選択項目において当該サービスに関する内容を設定する操作を受け付ける操作画面を表示する表示手段と、選択可能に設定されている前記選択項目を記憶する記憶手段と、予め定められた時間ごとに前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている前記選択項目を参照し、前記受付部に対応付けられる選択項目を更新する更新手段と、前記表示手段に表示される表示画面が前記操作画面から遷移する場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、前記更新手段により前記受付部に対応付けられる選択項目と、前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、当該表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、を備えた、情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記制御手段は、前記遷移先の前記受付画面にて、前記不整合が生じたことを示唆する示唆情報および/または選択可能に設定されている前記選択項目を表示するように制御することを特徴とする請求項記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記示唆情報は、前記操作画面が表示される前に表示された前記受付画面における前記受付部に対応付けられる前記選択項目のうち、選択可能に設定されている前記選択項目に含まれていない選択項目の種類を示す情報であることを特徴とする請求項10記載の情報処理装置である。
請求項1の発明によれば、受付部が選択された場合において、更新された受付部に対応付けられる選択項目と、記憶され選択可能に設定されている選択項目とに基づいて、表示画面の遷移先を制御することができる。
請求項2の発明によれば、遷移前の受付画面の表示内容と遷移先の受付画面の表示内容とが同一である場合に比べて、選択可能に設定されていない選択項目を選択可能であるとユーザに認識されることを抑制できる。
請求項3の発明によれば、ユーザが、何れの選択項目について不整合が生じたかを認識することができる。
請求項4の発明によれば、選択可能に設定されている選択項目の数が一つである場合において選択画面を表示させようとする場合に比べて、遷移先の表示画面の表示内容と選択項目における有効設定または無効設定の設定内容との不整合を抑制できる。
請求項5の発明によれば、選択画面が表示されないにも関わらず共通画面にてユーザに操作させることを防止できる。
請求項6の発明によれば、共通画面が表示されているときに、選択可能に設定されている選択項目が一つに変更された場合であっても、選択可能に設定されている選択項目の数が一つである場合において選択画面を表示させようとする場合に比べて、遷移先の表示画面の表示内容と選択項目における有効設定または無効設定の設定内容との不整合を抑制できる。
請求項7の発明によれば、選択項目における有効設定の変更および無効設定の変更を制限しない場合に比べて、受付画面とは異なる画面が表示されている場合において選択項目の不整合が生じることを抑制できる。
請求項8の発明によれば、受付画面が表示されない場合において制限を解除する場合に比べて、受付画面とは異なる画面が表示されている場合において選択項目の不整合が生じることを抑制し、選択項目における有効設定または無効設定の設定を変更できる。
請求項の発明によれば、受付部が選択された場合において、更新された受付部に対応付けられる選択項目と、記憶され選択可能に設定されている選択項目とに基づいて、表示画面の遷移先を制御することができる。
請求項10の発明によれば、遷移前の受付画面の表示内容と遷移先の受付画面の表示内容とが同一である場合に比べて、選択可能に設定されていない選択項目を選択可能であるとユーザに認識されることを抑制できる。
請求項11の発明によれば、ユーザが、何れの選択項目について不整合が生じたかを認識することができる。
本実施形態による情報処理システムの全体構成例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成を例示したブロック図である。 (a)は、表示部に表示される受付画面の一例を示した図であり、(b)は、選択画面の一例を示した図であり、(c)は、操作画面の一例を示した図である。 (a)は、USBメモリの選択項目が対応付けられていない印刷の受付部が配置された受付画面を示した図であり、(b)は、(a)に示す受付画面にて印刷の受付部が選択された場合に表示される操作画面を示した図である。 表示制御処理を実現するための制御部の機能構成例を示した図である。 表示制御処理の流れを示したフローチャートである。 示唆部を含む受付画面を示した図である。 変形例1の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。 共通画面を示した図である。 変形例2の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。 (a)は、第2の実施形態における受付画面を示した図であり、(b)は、第2の実施形態における選択画面を示した図であり、(c)は、第2の実施形態における操作画面を示した図である。 第2の実施形態の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。 選択項目の不整合が生じている場合に表示される受付画面を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<情報処理システムの構成>
図1は、本実施形態による情報処理システム1の全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システム1は、情報処理装置の一例としての画像処理装置10と、端末装置20とを備える。画像処理装置10と端末装置20とは、ネットワーク30を介して接続されている。
画像処理装置10は、例えば、スキャン機能、印刷機能、コピー機能およびファクシミリ機能等を備えた装置である。
外部装置の一例としての端末装置20は、ユーザが画像処理装置10の設定を変更する際に操作するコンピュータ装置である。端末装置20は、ユーザの操作をもとに画像処理装置10に対して設定の変更を指示する。端末装置20は、例えば、コンピュータ、タブレット型情報端末、その他の情報処理装置により実現される。
ネットワーク30は、画像処理装置10と端末装置20との間の通信を担う情報通信ネットワークである。ネットワーク30は、データの送受信が可能であれば、その種類は特に限定されず、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等として良い。データ通信に用いられる通信回線は、有線であっても無線であっても良い。また、複数のネットワークや通信回線を介して各装置を接続する構成としても良い。
<画像処理装置10のハードウェア構成>
図2は、画像処理装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。
画像処理装置10は、制御部100、記憶部105、操作部106、表示部107、画像読み取り部108、画像形成部109、通信部110、画像処理部111を備える。なお、これらの各機能部は、バス101に接続され、このバス101を介してデータの授受を行う。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104を有する。
CPU102は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種プログラムを実行する。また、ROM103は、CPU102により実行される制御プログラムを記憶するメモリである。RAM104は、CPU102の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
そして、CPU102は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにして制御プログラムを実行する。CPU102により制御プログラムが実行されると、画像処理装置10における各機能が実現される。
操作部106は、ユーザの操作を受け付ける。操作部106は、例えば、ハードウェアキーにより構成される。また、例えば、押圧された位置に応じた制御信号を出力するタッチパネルにより構成される。
表示手段の一例としての表示部107は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU102の制御の下、画像処理装置10に関するデータを表示する。また、表示部107は、ユーザからの操作を受け付けるメニュー画面を表示する。
画像読み取り部108は、いわゆるスキャナ装置により構成され、セットされた原稿上の画像を読み取り、読み取り画像(画像データ)を生成する。
画像形成部109は、例えば電子写真方式を用い、記録媒体の一例としての用紙に対して、画像データに応じてトナー像を形成する。なお、画像形成部109としては、インクジェット方式などの他の方式により画像形成を行うものを用いてもよい。
通信部110は、図示しない通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インタフェースとして機能する。
画像処理部111は、画像データが表す画像に色補正や階調補正等の画像処理を施す。
記憶部105は、ハードディスク装置などの記憶装置により構成され、例えば、通信部110で受信したデータや、画像読み取り部108にて生成された読み取り画像を記憶する。
<表示部107に表示される画面の表示例>
次に、表示部107に表示される画面の表示例について説明する。
図3(a)は、表示部107に表示される受付画面200の一例を示した図である。図3(b)は、選択画面210の一例を示した図である。図3(c)は、操作画面220の一例を示した図である。
図3(a)に示す受付画面200は、画像処理装置10に備えられているサービスの利用を受け付けるための画面である。
受付画面200には、画像処理装置10に備えられているサービスの利用を受け付ける受付部が表示されている。具体的には、受付画面200には、コピーの受付部201Aと、スキャンの受付部201Bと、印刷の受付部201Cと、Eメールの受付部201Dと、ファクシミリの受付部201Eと、IDカードのコピーの受付部201Fとが表示されている。なお、以下の説明において、各受付部を区別しないで説明する場合には、単に受付部201と称する。
印刷の受付部201Cには、「Print Saved Jobs/Print From USB」という文章が表示されている。ここで、「Print Saved Jobs」は、画像処理装置10の本体に格納されているデータを用いて印刷を行うことを意味する。また、「Print From USB」は、USBメモリに格納されているデータを用いて印刷を行うことを意味する。
ユーザが例えば印刷の受付部201Cを選択すると、表示部107には、図3(b)に示すように、選択画面210が表示される。
図3(b)に示す選択画面210は、画像処理装置10の本体に格納されているデータおよびUSBメモリに格納されているデータのうちの何れのデータを用いて印刷を行うかを選択するための画面である。言い換えると、選択画面210は、印刷に用いられるデータの参照先を選択するための画面である。選択画面210では、印刷に用いられるデータの参照先として画像処理装置10の本体、およびUSBメモリの何れかを選択可能になっている。印刷に用いられるデータの参照先としての「画像処理装置10の本体」および「USBメモリ」のように、画像処理装置10に備えられているサービスに対応付けられている項目であってユーザにより選択可能な項目を、以下では、選択項目と称する。
選択画面210には、画像処理装置10の本体を印刷に用いるデータの参照先として選択することを受け付ける画像処理装置10の本体の選択ボタン211Aが表示されている。また、選択画面210には、USBメモリを印刷に用いるデータの参照先として選択することを受け付けるUSBメモリの選択ボタン211Bが表示されている。また、選択画面210には、表示部107に表示される表示画面を選択画面210から受付画面200に遷移させるための戻るボタン212が表示されている。なお、以下の説明において、各選択ボタン211を区別しないで説明する場合には、単に選択ボタン211と称する。
ユーザが例えばUSBメモリの選択ボタン211Bを選択すると、表示部107には、図3(c)に示すように、操作画面220が表示される。
操作画面220は、印刷に関する内容を設定する操作を受け付けるための画面である。具体的には、図3(c)に示す操作画面220は、USBメモリに格納されているデータのうち印刷に用いるデータの選択を受け付けるための画面である。
操作画面220には、USBメモリの画像処理装置10への挿入を要求するメッセージが表示されている。ユーザがUSBメモリを画像処理装置10に挿入すると、USBメモリに格納されているデータファイルが表示される。ユーザは、表示されたデータファイルを選択し、印刷に用いるデータを決定する。
また、操作画面220には、表示部107に表示される表示画面を操作画面220から選択画面210に遷移させるための戻るボタン221が表示されている。ユーザが戻るボタン221を選択すると、表示部107には再び選択画面210が表示される。
本実施形態では、ユーザが端末装置20を操作して画像処理装置10へ指示を入力することにより、画像処理装置10のサービスに対応付けられている選択項目をユーザが選択可能な選択肢に含めることを、有効および無効の何れかに設定可能になっている。言い換えると、ユーザは、端末装置20を操作することにより、画像処理装置10のサービスに対応付けられている選択項目を選択可能および選択不可能の何れかに設定可能になっている。さらに言い換えると、画像処理装置10は、端末装置20で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信可能になっている。
本実施形態の画像処理装置10は、印刷のサービスに対応付けられているUSBメモリの選択項目を選択可能および選択不可能の何れかに設定可能になっている。一方、本実施形態では、印刷のサービスに対応付けられている画像処理装置10の本体の選択項目を選択不可能に設定することができない。
図4(a)は、USBメモリの選択項目が対応付けられていない印刷の受付部201Gが配置された受付画面200を示した図である。図4(b)は、図4(a)に示す受付画面200にて印刷の受付部201Gが選択された場合に表示される操作画面230を示した図である。
本実施形態では、一のユーザが画像処理装置10を操作しているときであっても、他のユーザが端末装置20を操作することにより、画像処理装置10のサービスに対応付けられている選択項目の有効または無効の設定を切り替えられる。
例えば、一のユーザが画像処理装置10を操作しており表示部107には図3(a)に示した受付画面200が表示されているときに、他のユーザが端末装置20を操作してUSBメモリの選択項目を選択不可能に設定すると、予め定められた時間の経過後、画像処理装置10による表示画面の更新処理が行われ、一のユーザが操作している画像処理装置10の表示部107には図4(a)に示す受付画面200が表示される。
ここで、更新処理とは、予め定められた時間ごとに、受付画面200にて受付部201に対応付けられて表示されている選択項目を、画像処理装置10にて選択可能に設定されている選択項目に更新する処理である。すなわち、更新処理は、端末装置20の操作により選択項目の有効または無効の設定が切り替えられたことを契機として行われるものではない。
図4(a)に示す受付画面200には、図3(a)に示す受付画面200と同様に、画像処理装置10のサービスの利用を受け付ける受付部201が表示されている。具体的には、受付画面200には、コピーの受付部201Aと、スキャンの受付部201Bと、印刷の受付部201Gと、Eメールの受付部201Dと、ファクシミリの受付部201Eと、IDカードのコピーの受付部201Fとが表示されている。
印刷の受付部201Gには、「Print Saved Jobs」という文章が表示されている一方、図3(a)に示した受付画面200における印刷の受付部201Cに表示されていた「Print From USB」という文章が表示されていない。そのため、ユーザは、印刷の受付部201Gを見て、USBメモリの選択項目が選択不可能に設定されていることを認識する。
例えば、ユーザが印刷の受付部201Gを選択すると、表示部107には、図4(b)に示すように、操作画面230が表示される。すなわち、選択項目として画像処理装置10の本体のみが対応付けられている印刷の受付部201Gが選択されると、選択画面210(図3(b)参照)が表示されることなく、操作画面230が表示される。
図4(b)に示す操作画面230は、画像処理装置10の本体に格納されているデータのうち印刷に用いるデータの選択を受け付けるための画面である。
操作画面230には、印刷に用いられるデータの参照先として画像処理装置10の本体に格納されている複数のフォルダが表示されている。ユーザは、複数のフォルダのうちの一つを選択し、選択したフォルダに格納されているデータファイルを選択することで、印刷に用いるデータを決定する。
また、操作画面230には、表示部107に表示される表示画面を操作画面230から受付画面200に遷移させるための戻るボタン231が表示されている。ユーザが戻るボタン231を選択すると、表示部107には再び受付画面200が表示される。
本実施形態では、受付部201が選択され表示画面を受付画面200から遷移させる場合に、選択された受付部201に対応付けられている選択項目と、選択された受付部201に係るサービスに対応付けられている選択項目のうち選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じているか否かを判定する。そして、選択項目の不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を、選択可能に設定されている選択項目を対応付けた受付部201が配置された受付画面200にする処理(表示制御処理)を行う。なお、表示制御処理については、後に詳述する。
なお、表示画面の遷移とは、表示部107に一の画面が表示されている場合において、この一の画面とは表示内容が同一でない画面が表示されることを意味する。
表示画面の遷移には、例えば、表示画面が、図3(a)に示した受付画面200から、図4(a)に示した受付画面200になることが含まれる。また、表示画面が、図3(a)に示した受付画面200から、図3(b)に示した選択画面210になることが含まれる。また、表示画面が、図3(c)に示した操作画面220から、図3(b)に示した選択画面210や、図4(a)に示した受付画面200になることが含まれる。
<画像処理装置10の機能構成>
次に、画像処理装置10の機能構成について説明する。
図5は、表示制御処理を実現するための制御部100の機能構成例を示した図である。
図5に示すように、制御部100は、選択可能に設定されている選択項目を記憶する項目記憶部11と、時刻を計測する計時部12と、項目記憶部11に記憶されている選択項目を予め定められた時間ごとに確認する確認部13とを備える。また、制御部100は、受付部201に対応付けられている選択項目と選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じているか否かを判定する判定部14を備える。さらに制御部100は、選択項目の不整合が生じているか否かの判定を指示する指示部15と、表示部107の表示制御を行う表示制御部16とを備える。
記憶手段の一例としての項目記憶部11は、画像処理装置10に備えられているサービスに対応付けられている選択項目を、各選択項目が選択可能および選択不可能の何れに設定されているかを識別可能に記憶する。選択項目における選択可能または選択不可能の設定がユーザにより変更されると、項目記憶部11は、変更された選択項目における選択可能および選択不可能の何れかの設定について記憶している内容を、変更された内容に上書きする。項目記憶部11は、端末装置20にて選択項目における選択可能または選択不可能の設定を切り替える設定変更が行われた場合に、この設定変更を受信し、変更された内容を記憶する。ここで、項目記憶部11は、端末装置20で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段としても捉えられる。
計時部12は、予め定められた時間(例えば3秒)が経過するたびに、この定められた時間が経過したことを示す経過情報を確認部13に送信する。
確認部13は、計時部12から経過情報を取得すると、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認する。そして、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目に係る項目情報を、表示制御部16へ送信する。
判定部14は、指示部15から指示を受けると、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目と、項目記憶部11に記憶されている選択項目とを参照する。そして、項目情報により特定される選択項目と、選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目との不整合が生じているか否かを判定する。
以下では、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目と、選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目との不整合を、単に、選択項目の不整合と称する。
判定部14は、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目の数と、選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数とが一致しない場合、選択項目の不整合が生じていると判定する。また、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目の数と、選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数とが一致する場合、選択項目の不整合が生じていないと判定する。
判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定した場合、不整合が生じていることを示す不整合情報を、指示部15へ送信する。一方、選択項目の不整合が生じていないと判定した場合、不整合が生じていないことを示す整合情報を、指示部15へ送信する。
指示部15は、表示部107に表示される表示画面を遷移させるためのユーザの操作が行われたことを検知すると、表示画面を遷移させることを表示制御部16へ指示する。
表示画面を遷移させるためのユーザの操作としては、例えば、ユーザが、表示画面を遷移させるために画像処理装置10の操作部106に対して行う操作が挙げられる。
また、指示部15は、表示画面を選択画面210に遷移させるためのユーザの操作が行われたことを検知すると、選択項目の不整合が生じているか否かの判定を行うことを、判定部14に指示する。
表示画面を印刷の選択画面210に遷移させるためのユーザの操作としては、例えば、ユーザが図3(a)に示した受付画面200に表示されている印刷の受付部201Cを選択することが挙げられる。また、例えば、ユーザが、図3(c)に示した操作画面220に表示されている戻るボタン221を選択することが挙げられる。印刷の受付部201Cや戻るボタン221が選択されると、指示部15は、表示画面を印刷の選択画面210に遷移させるための操作が行われたことを検知する。
また、指示部15は、整合情報を判定部14から取得した場合、選択画面210を表示させることを表示制御部16に指示する。一方、不整合情報を判定部14から取得した場合、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目を表示制御部16に通知することを、確認部13に指示する。
表示制御部16は、確認部13から取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示させる。また、表示部107に受付画面200が表示されている場合において、確認部13から項目情報を取得すると、受付画面200における受付部201を、取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部に更新させる。
また、表示制御部16は、選択画面210を表示させることを指示部15から指示されると、項目記憶部11に記憶されている選択項目を参照する。そして、印刷のサービスに対応付けられ選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目が二つ以上存在する場合、選択画面210を表示する。
一のサービスに対応付けられ選択可能に設定されている選択項目が一つである場合において、このサービスの受付部201が選択された場合には、選択可能に設定されている一つの選択項目を利用することになるため、選択画面210を表示する必要がない。
そこで、本実施形態では、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、選択されたサービスに対応付けられ選択可能に設定されているものとして二つ以上の選択項目が記憶されている場合に限り、選択画面210を表示する。言い換えると、選択されたサービスに対応付けられ選択可能に設定されているものとして二つ以上の選択項目が記憶されていることが、選択画面210を表示するための条件となっている。
なお、判定部14、指示部15および表示制御部16は、受付部201が選択された場合において、受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする制御手段として捉えられる。
また、計時部12、確認部13および表示制御部16は、予め定められた時間ごとに項目記憶部11に記憶され選択可能に設定されている選択項目を参照し、受付部201に対応付けられる選択項目を更新する更新手段として捉えられる。本実施形態では、更新手段が、予め定められた時間ごとに上述の更新処理を行っている。
<表示制御処理>
次に表示制御処理の流れについて説明する。
図6は、表示制御処理の流れを示したフローチャートである。
まず、指示部15は、受付画面200に表示されている印刷の受付部201C(図3(a)参照)が選択されたか否かを判定する(ステップ(以下、Sと記載する)101)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ101の判定動作を繰り返す。
一方、印刷の受付部201Cがユーザにより選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ102に進む。
指示部15は、選択項目の不整合が生じているか否かの判定を行うことを、判定部14に指示する。
判定部14は、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目のうち印刷のサービスに係る選択項目の数と、印刷のサービスについて選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する(S102)。言い換えると、判定部14は、選択された印刷の受付部201Cに対応付けられている選択項目の数と、印刷のサービスについて選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する。
受付画面200に表示されている印刷の受付部201C(図3(a)参照)には、画像処理装置10の本体の選択項目と、USBメモリの選択項目とが対応付けられている。そのため、この二つの選択項目が選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されている場合、判定部14は、不整合が生じていないと判定する。一方、USBメモリの選択項目が選択不可能なものとして記憶されている場合、判定部14は、不整合が生じていると判定する。
判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定した場合(S102でYES)、不整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の表示制御部16への通知を、確認部13に指示する(S103)。
確認部13は、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認し、項目情報を表示制御部16へ送信する。本実施形態では、選択項目の不整合が生じている場合、画像処理装置10の本体の選択項目が選択可能なものとして記憶されている一方、USBメモリの選択項目が選択不可能なものとして記憶されている。そのため、確認部13は、画像処理装置10の本体の選択項目に係る項目情報を、表示制御部16へ送信する。一方、USBメモリの選択項目に係る項目情報は送信しない。
表示制御部16は、取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示する(S104)。具体的には、表示制御部16は、画像処理装置10の本体の選択項目を対応付けた受付部201Gを配置した受付画面200(図4(a)参照)を表示する。
ステップ102で否定結果が得られた場合、判定部14は、整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、選択画面210を表示させることを表示制御部16に指示する。
表示制御部16は、画像処理装置10の本体の選択項目およびUSBメモリの選択項目が選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されていることを確認してから、選択画面210(図3(b)参照)を表示する(S105)。
次に、指示部15は、選択画面210にて画像処理装置10の本体の選択ボタン211AおよびUSBメモリの選択ボタン211Bの何れかが選択されたか否かを判定する(S106)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ106の判定動作を繰り返す。なお、選択画面210にて戻るボタン212が選択された場合、表示制御部16が図3(a)に示す受付画面200を表示させ、表示制御処理が終了する。
一方、何れかの選択ボタン211が選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ107へ進む。以下では、ユーザが、選択画面210にてUSBメモリの選択ボタン211Bを選択した場合について説明する。
表示制御部16は、指示部15からの指示を受けて、操作画面220(図3(c)参照)を表示する(S107)。
次に、指示部15は、操作画面220にて戻るボタン221が選択されたか否かを判定する(S108)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ108の判定動作を繰り返す。
一方、操作画面220にて戻るボタン221が選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ109へ進む。
指示部15は、選択項目の不整合が生じているか否かの判定を行うことを、判定部14に指示する。
判定部14は、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目のうち印刷のサービスに係る選択項目の数と、印刷のサービスについて選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する(S109)。肯定結果が得られた場合、判定部14は、不整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の表示制御部16への通知を、確認部13に指示する(S103)。
確認部13は、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認し、項目情報を表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示する(S104)。
また、ステップ109で否定結果が得られた場合、ステップ105以降の処理が行われる。
このように、本実施形態では、受付部201が選択された場合において、受付部201に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。また、表示画面が操作画面220から遷移する場合において、受付部201に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。
言い換えると、受付部201が選択されたタイミングの前後で、項目記憶部11で受信した設定変更に伴い、受付部201に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。また、表示画面が操作画面220から遷移するタイミングの前後で、項目記憶部11で受信した設定変更に伴い、受付部201に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。
すなわち、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。
ここで、印刷の受付部201Cが選択された場合や、操作画面220における戻るボタン221が選択された場合において、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じている場合がある。
特に、本実施形態では、表示制御部16は、選択可能なものとして記憶されている選択項目に係る項目情報を予め定められた時間ごとに取得し、取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示する。そのため、選択項目における選択可能または選択不可能の設定が変更されてから、表示制御部16が受付部201に対応付ける選択項目を更新するまでの間、受付部201に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じる。
その一方で、表示制御部16が受付部201に対応付ける選択項目を更新する間隔を短くすると、画像処理装置10の処理速度が低下しやすくなる。
選択項目の不整合が生じている場合において、印刷の受付部201Cや操作画面220の戻るボタン221が選択されると、画面の遷移の不整合、すなわち、遷移先の表示画面の表示内容と選択項目における選択可能または選択不可能の設定内容との不整合が生じることがある。
また、本実施形態では、受付部201に対応付けられている選択項目が二つである一方、選択可能に設定されている選択項目が一つである場合、選択画面210を表示するための条件を満足せず、選択画面210が表示されない。この場合において、例えば、受付部201が選択されると選択画面210を表示されるように表示制御部16が指示される場合、表示制御部16は選択画面210を表示させようとする一方、選択画面210を表示するための条件を満足しないため選択画面210が表示されない。この場合、画像処理装置10が正常に動作しなくなり、画像処理装置10の利便性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、選択項目の不整合が生じている場合には、表示制御部16は、表示画面の遷移先を受付画面200にする。
この場合、遷移先の表示画面の表示内容と選択項目における有効設定または無効設定の設定内容との不整合が抑制される。そのため、選択項目の不整合が生じているにも関わらず表示制御部16が選択画面210を表示させようとすることに起因して画像処理装置10が正常に動作しなくなることが抑制され、画像処理装置10の利便性が低下することが抑制される。
また、本実施形態では、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、選択項目の不整合が生じている場合、遷移先の受付画面200にて、選択可能に設定されている選択項目が表示される。言い換えると、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われると、受付画面200の受付部201が、選択可能なものとして記憶されている選択項目が対応付けられた受付部201に更新される。
この場合、表示画面が遷移する前の受付画面200における受付部201に対応付けられていた選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目を選択可能であるとユーザに認識されることが抑制される。
なお、本実施形態では、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、選択項目の不整合が生じている場合に、表示画面の遷移先を図4(a)に示す受付画面200にしているが、これに限定されない。
例えば、表示画面の遷移先としての受付画面200に、選択項目の不整合が生じたことを示唆する示唆部を表示してもよい。
図7は、示唆部202を含む受付画面200を示した図である。
図7に示す示唆部202は、何れの受付部201に関して不整合が生じたかを識別可能に表示されている。具体的には、示唆部202は、不整合が生じた選択項目が対応付けられていた印刷の受付部201Gを指している。
示唆部202には、表示画面が遷移する前に表示されていた受付画面200における受付部201に対応付けられていた選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目の種類が示されている。具体的には、示唆部202には、「USBメモリの選択項目が無効に設定されています。」というメッセージが表示される。
このように、遷移先の受付画面200にて、遷移前の受付画面200における受付部201に対応付けられていた選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目の種類を示すことにより、ユーザは、何れの選択項目について不整合が生じたかを認識する。
なお、示唆部202は、選択項目の不整合が生じたことを示唆する示唆情報として捉えられる。
また、本実施形態では、図3(a)に示した受付画面200にて印刷の受付部201Cが選択された場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定しているが、これに限定されない。
例えば、図4(a)に示した受付画面200にて印刷の受付部201Gが選択された場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定してもよい。そして、選択項目の不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、例えば、印刷とは異なるサービスの受付部201が選択された場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定してもよい。そして、選択項目の不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、本実施形態では、USBメモリの選択ボタン211Bが選択されると表示される操作画面220にて、戻るボタン221が選択された場合には、選択項目の不整合が生じているか否かを判定しているが、これに限定されない。
例えば、画像処理装置10の本体の選択ボタン211Aが選択されると表示される操作画面230(図4(b)参照)にて、戻るボタン231が選択された場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定してもよい。そして、選択項目の不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、本実施形態では、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定しているが、これに限定されない。
例えば、一の表示画面の表示の条件として、選択可能に設定されているものとして二つ以上の選択項目が記憶されていることが定められている場合において、この一の表示画面に遷移させるための操作が行われた場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定してもよい。この場合において、選択項目の不整合が生じていると判定された場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、例えば、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目に関する条件が他の一の表示画面の表示の条件として定められている場合において、この他の一の表示画面に遷移させるための操作が行われた場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定してもよい。この場合において、選択項目の不整合が生じていると判定された場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、例えば、表示画面を遷移させるための操作が行われた場合に、選択項目の不整合が生じているか否かを判定し、不整合が生じていると判定された場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にしてもよい。
また、本実施形態では、サービスに対応付けられる選択項目のうち、選択不可能に設定できない選択項目が含まれているが、これに限定されない。
例えば、サービスに対応付けられる全ての選択項目を、選択可能および選択不可能の何れかに設定可能にしてもよい。
<変形例1>
続いて、変形例1としての表示制御処理の流れについて説明する。
図8は、変形例1の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。図9は、共通画面240を示した図である。
まず、指示部15は、受付画面200に表示されている印刷の受付部201C(図3(a)参照)が選択されたか否かを判定する(S201)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ201の判定動作を繰り返す。
一方、印刷の受付部201Cがユーザにより選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ202に進む。
判定部14は、選択された印刷の受付部201Cに対応付けられている選択項目の数と、印刷のサービスについて選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する(S202)。
判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定した場合(S202でNO)、不整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の表示制御部16への通知を、確認部13に指示する(S203)。
確認部13は、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認し、項目情報を表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、取得した項目情報により特定される選択項目を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示する(S204)。
一方、ステップ202で否定結果が得られた場合、表示制御部16は、図9に示すように、共通画面240を表示する(S205)。
共通画面240は、受付画面200にて受付部201が選択された場合において、受付部に対応付けられている選択項目の数に関わらず共通して表示される画面である。
本実施形態の共通画面240は、画像処理装置10に備えられているサービスの利用を可能にするためのパスワードをユーザに入力させるための画面である。
共通画面240には、パスワードが入力される入力部241が表示されている。ユーザが入力部241にパスワードを入力してOKボタン242を選択すると、画像処理装置10は、入力されたパスワードの認証を行う。また、ユーザが、キャンセルボタン243や戻るボタン244を選択すると、受付画面200が再び表示される。
図8の説明に戻る。画像処理装置10は、正しいパスワードが入力されたか否かを判定する(S206)。具体的には、画像処理装置10に設けられパスワードの認証を行う認証部(不図示)が、正しいパスワードが入力部241に入力された状態でOKボタン242が選択されたか否かを判定する。否定結果が継続している間、画像処理装置10は、ステップ206の判定動作を繰り返す。
一方、ユーザにより正しいパスワードが入力された場合、画像処理装置10は、肯定結果を得てステップ207に進む。
判定部14は、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目のうち印刷のサービスに係る選択項目の数と、印刷のサービスについて選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する(S207)。肯定結果が得られた場合、ステップ203以降の処理が行われる。
ステップ207で否定結果が得られた場合、指示部15は、検知情報を表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、選択画面210(図3(b)参照)を表示する(S208)。以降、図6のステップ106~ステップ109と同様に、ステップ209~ステップ212が行われる。
このように、変形例1では、受付部201が選択されると共通画面240が表示されるが、受付部201が選択された場合において選択項目の不整合が生じた場合には、共通画面240を表示させることなく受付画面200を表示させる。
変形例1の共通画面240は、上述の通り、受付部に対応付けられている選択項目の数に関わらず共通して表示される画面である。そのため、受付部201が選択された場合において選択項目の不整合が生じている場合に共通画面240が表示されても、画面の遷移に不整合は生じていない。そして、共通画面240にてパスワードが入力された場合に、画面の遷移に不整合が生じることを抑制するために、選択画面210を表示することなく、受付画面200を表示してもよい。
その一方で、選択項目の不整合が生じているにも関わらず共通画面240を表示し、共通画面240にてパスワードが入力されると受付画面200を表示する場合、選択画面210が表示されないにも関わらずユーザにパスワードを入力させることを要することになる。
そこで、本実施形態では、選択項目の不整合が生じた場合には、共通画面240を表示させることなく受付画面200を表示させることで、選択画面210が表示されない場合にはユーザにパスワードを入力させないようにしている。
また、本実施形態では、受付部201が選択された場合において選択項目の不整合が生じていない場合には共通画面240を表示する。そして、共通画面240にてパスワードが入力されると、選択項目の不整合が生じているか否かを確認し、不整合が生じている場合には、選択画面210を表示させることなく受付画面200を表示させる。
受付部201が選択された場合において選択項目の不整合が生じていない場合には共通画面240が表示されるが、共通画面240が表示されているときに選択項目の不整合が生じる場合がある。この場合においてパスワードが入力されると、画面の遷移に不整合が生じる場合がある。
そこで、本実施形態では、共通画面240にてパスワードが入力された場合には選択項目の不整合が生じているか否かを再度判定することで、共通画面240が表示されているときに選択項目の不整合が生じた場合であっても画面の遷移に不整合が生じることを抑制している。
<変形例2>
続いて、変形例2の表示制御処理の流れについて説明する。
図10は、変形例2の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。
変形例2においては、指示部15は、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を禁止する。具体的には、指示部15は、表示画面が受付画面200から受付画面200とは異なる画面に遷移する場合に、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を禁止する。また、指示部15は、再び受付画面200が表示される場合に、設定の変更の禁止を解除する。
図10において、ステップ301~ステップ304は、図6のステップ101~ステップ104と同様である。したがって、ステップ301~ステップ304については説明を省略し、ステップ305~ステップ312について説明を行う。
印刷の受付部201Cが選択された場合において、選択項目の不整合が生じていない場合、指示部15は、印刷のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を禁止する(S305)。なお、この場合において、画像処理装置10のサービスのうち印刷以外のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更は禁止しなくてもよい。
設定の変更が禁止されている間、ユーザは、画像処理装置10や端末装置20を操作しても、印刷のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定を変更できない。
指示部15は、検知情報を表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、選択画面210(図3(b)参照)を表示する(S306)。
次に、指示部15は、選択画面210にて表示画面を遷移させるための操作が行われたか否かを判定する(S307)。指示部15は、選択画面210にて選択ボタン211が選択された場合や、戻るボタン212が選択された場合には、選択画面210にて表示画面を遷移させるための操作が行われたと判定する。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ307の判定動作を繰り返す。
一方、選択画面210にてユーザにより表示画面を遷移させるための操作が行われた場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ308に進む。
指示部15は、表示画面を遷移させるための操作が、戻るボタン212の選択であったか否かを判定する(S308)。
肯定結果が得られた場合、指示部15は、印刷のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更の禁止を解除する(S309)。
表示制御部16は、受付画面200を表示する(S310)。
ステップ308で否定結果が得られた場合、指示部15は、表示画面を遷移させるための操作が、選択ボタン211の選択であったと判定する。
この場合、表示制御部16は、操作画面220(図3(c)参照)を表示する(S311)。
指示部15は、操作画面220にて戻るボタン221が選択されたか否かを判定する(S312)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ311の判定動作を繰り返す。
一方、操作画面220にて戻るボタン221がユーザにより選択された場合(S312にてYES)、ステップ306以降の処理が行われる。
このように、本実施形態では、印刷の受付部201Cが選択された場合において選択項目の不整合が生じていない場合には、印刷のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を制限する。
この場合、受付画面200とは異なる画面が表示されている間、選択項目の不整合が生じることが抑制される。
また、本実施形態では、印刷のサービスに対応付けられている選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を制限している場合において、受付画面200を表示する場合には、設定の変更の制限を解除する。
選択画面210や操作画面220が表示されている場合において、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更の制限が解除され、設定が変更されても、変更された内容は選択画面210や操作画面220に反映されない。一方で、操作画面220が表示されている場合において設定の変更の制限が解除されると、選択項目の不整合が生じる場合があり、この場合において操作画面220にて戻るボタン221が選択されると、画面の遷移に不整合が生じることがある。
これに対し、本実施形態のように、受付画面200を表示する場合に設定の変更の制限を解除するようにすると、操作画面220が表示されている場合において選択項目の不整合が生じることを抑制し、選択項目における選択可能または選択不可能の設定を変更させられる。
なお、本実施形態では、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を禁止する場合において、選択画面210を表示する前に設定の変更を禁止しているが、これに限定されない。
例えば、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更を禁止する場合において、選択画面210を表示したときに設定の変更を禁止してもよい。また、選択画面210を表示した後に設定の変更を禁止してもよい。
また、本実施形態では、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更の禁止を解除する場合において、受付画面200を表示する前に設定の変更の禁止を解除しているが、これに限定されない。
例えば、選択項目における選択可能および選択不可能の設定の変更の禁止を解除する場合において、受付画面200を表示したときに設定の変更の禁止を解除してもよい。また、受付画面200を表示した後に設定の変更の禁止を解除してもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、表示画面を選択画面210に遷移させるための操作が行われた場合において、選択項目の不整合が生じているか否かを判定し、不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする点で、第1の実施形態と共通する。
一方、第1の実施形態は、受付部201に対応付けられている選択項目の数と、選択可能に設定されている選択項目の数との不整合が生じているか否かを判定する手法であるのに対し、第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なる手法である。
すなわち、第2の実施形態では、選択項目の数の不整合が生じているか否かを判定することに加えて、受付部201に対応付けられている選択項目の種類と、選択可能に設定されている選択項目の種類との不整合が生じているか否かを判定する。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第2の実施形態の表示制御部16は、選択画面を表示させることを指示部15から指示されると、項目記憶部11に記憶されている選択項目を参照する。そして、項目情報により特定される選択項目の数および種類と、選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数および種類とが一致する場合に限り、選択画面を表示させる。
図11(a)は、第2の実施形態における受付画面200を示した図である。図11(b)は、第2の実施形態における選択画面250を示した図である。図11(c)は、第2の実施形態における操作画面260を示した図である。
図11(a)に示す受付画面200には、コピーの受付部201Aと、スキャンの受付部201Hと、印刷の受付部201Gと、Eメールの受付部201Dと、ファクシミリの受付部201Eと、IDカードのコピーの受付部201Fとが表示されている。
スキャンの受付部201Hには、「Scan to...(3)」という文章が表示されている。ここで、「3」という数字は、スキャンのサービスに対応付けられている選択項目の数を意味する。具体的には、「3」という数字は、スキャンデータの格納先として対応付けられている選択項目の数を意味する。
ユーザが例えばスキャンの受付部201Hを選択すると、表示部107には、図11(b)に示すように、選択画面250が表示される。
図11(b)に示す選択画面250には、スキャンデータの格納先を選択するための選択ボタン251が表示されている。具体的には、選択画面250には、画像処理装置10の本体の選択ボタン251Aと、USBメモリの選択ボタン251Bと、パーソナルコンピュータ(PC)の選択ボタン251Cとが表示されている。
選択画面250では、ユーザが、画像処理装置10の本体の選択ボタン251A、USBメモリの選択ボタン251B、およびパーソナルコンピュータ(PC)の選択ボタン251Cの何れかを選択することにより、スキャンデータを何れの格納先に格納するかを選択できる。また、選択画面250には、表示画面を選択画面250から受付画面200に遷移させるための戻るボタン252が表示されている。
ユーザが例えばUSBメモリの選択ボタン251Bを選択すると、表示部107には、図11(c)に示すように、操作画面260が表示される。
操作画面260は、スキャンに関する内容を設定する操作を受け付けるための画面である。具体的には、操作画面260は、スキャンデータの格納先としてのUSBメモリを画像処理装置10に同期させることを受け付けるための画面である。
操作画面260には、USBメモリの画像処理装置10への挿入を要求するメッセージが表示されている。また、操作画面260には、表示画面を操作画面260から選択画面250に遷移させるための戻るボタン261が表示されている。ユーザが戻るボタン261を選択すると、表示部107には再び選択画面250が表示される。
次に、第2の実施形態の表示制御処理の流れについて説明する。
図12は、第2の実施形態の表示制御処理の流れを示したフローチャートである。
まず、指示部15は、受付画面200に表示されているスキャンの受付部201H(図11(a)参照)が選択されたか否かを判定する(S401)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ401の判定動作を繰り返す。
一方、スキャンの受付部201Hが選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ402に進む。
判定部14は、スキャンの受付部201Hに対応付けられている選択項目の数および種類と、スキャンのサービスについて選択可能に設定されているものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数および種類との不整合が生じているか否かを判定する(S402)。
スキャンの受付部201Hには、画像処理装置10の本体の選択項目、USBメモリの選択項目、およびPCの選択項目が対応付けられている。そのため、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目が一つである場合、二つである場合、又は四つ以上である場合、判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定する。また、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目に、スキャンの受付部201Hに対応付けられていない選択項目が含まれている場合、判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定する。
一方、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目が、画像処理装置10の本体の選択項目、USBメモリの選択項目、およびPCの選択項目の三つである場合、判定部14は、選択項目の不整合が生じていないと判定する。
判定部14は、選択項目の不整合が生じていると判定した場合(S402でYES)、不整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の表示制御部16への通知を、確認部13に指示する(S403)。
確認部13は、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認し、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目に係る項目情報を、表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、取得した項目情報により特定される選択項目の数を対応付けた受付部201を配置した受付画面200を表示する(S404)。
図13は、選択項目の不整合が生じている場合に表示される受付画面200を示した図である。
以下では、スキャンの受付部201Hが選択された場合において、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして画像処理装置10の本体の選択項目およびUSBメモリの選択項目が記憶され、選択不可能なものとしてPCの選択項目が記憶されていた場合について説明する。
図13に示す受付画面200には、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして記憶されている選択項目の数が対応付けられたスキャンの受付部201Jが表示されている。スキャンの受付部201Jには、「Scan to...(2)」という文章が表示されている。すなわち、スキャンのサービスに対応付けられ選択可能なものとして項目記憶部11に記憶されている選択項目の数が表示されている。
また、受付画面200には、選択項目の不整合が生じたことを示唆する示唆部203が表示されている。示唆部203は、不整合が生じた選択項目が対応付けられていたスキャンの受付部201Jを指している。
示唆部203には、表示画面が遷移する前に表示されていた受付画面200におけるスキャンの受付部201Hに対応付けられていた選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目の種類が示されている。具体的には、示唆部203には、「PCの選択項目が無効に設定されています。」というメッセージが表示される。
図12の説明に戻る。ステップ402で否定結果が得られた場合、表示制御部16は、選択画面250(図11(b)参照)を表示する(S405)。
指示部15は、選択画面250にて何れかの選択ボタン251が選択されたか否かを判定する(S406)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ406の判定動作を繰り返す。
一方、選択画面250にて何れかの選択ボタン251がユーザにより選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ407へ進む。以下では、ユーザが選択画面250にてUSBメモリの選択ボタン251Bを選択した場合について説明する。
表示制御部16は、操作画面260(図11(c)参照)を表示する(S407)。
指示部15は、操作画面260にて戻るボタン261が選択されたか否かを判定する(S408)。否定結果が継続している間、指示部15は、ステップ408の判定動作を繰り返す。
一方、操作画面260にて戻るボタン261がユーザにより選択された場合、指示部15は、肯定結果を得てステップ409へ進む。
判定部14は、表示制御部16により取得された項目情報により特定される選択項目のうち印刷のサービスに係る選択項目の数および種類と、スキャンのサービスについて選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の数および種類との不整合が生じているか否かを判定する(S409)。肯定結果が得られた場合、判定部14は、不整合情報を指示部15へ送信する。
指示部15は、項目記憶部11に記憶されている選択項目の確認、および、選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の表示制御部16への通知を、確認部13に指示する(S403)。
確認部13は、項目記憶部11に記憶されている選択項目を確認し、項目情報を表示制御部16へ送信する。
表示制御部16は、取得した項目情報により特定される選択項目の数を対応付けた受付部を配置した受付画面を表示する(S404)。
ステップ409で否定結果が得られた場合、ステップ405以降の処理が行われる。
このように、本実施形態では、項目情報により特定される選択項目のうちスキャンのサービスに係る選択項目の数および種類と、スキャンのサービスについて選択可能に設定されているものとして記憶されている選択項目の数および種類との不整合が生じているか否かを判定する。そして、選択項目の不整合が生じている場合には、表示画面の遷移先を受付画面200にする。
このような場合であっても、選択項目の不整合が生じている場合に画面の遷移に不整合が生じることが抑制される。
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
1…情報処理システム、10…画像処理装置、11…項目記憶部、12…計時部、13…確認部、14…判定部、15…指示部、16…表示制御部、20…端末装置

Claims (11)

  1. 外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、
    前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、
    選択可能に設定されている前記選択項目を記憶する記憶手段と、
    予め定められた時間ごとに前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている前記選択項目を参照し、前記受付部に対応付けられる選択項目を更新する更新手段と、
    前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、前記更新手段により当該受付部に対応付けられる選択項目と、前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、
    を備えた、情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記遷移先の前記受付画面にて、前記不整合が生じたことを示唆する示唆情報および/または選択可能に設定されている前記選択項目を表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記示唆情報は、遷移前の前記受付画面における前記受付部に対応付けられる前記選択項目のうち、選択可能に設定されていない選択項目の種類を示す情報であることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、
    前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、
    前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、当該受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、選択項目が二つ以上対応付けられている前記受付部が選択されると、当該選択項目のうちの何れかを選択可能な選択画面を表示し、
    前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において、当該受付部に対応付けられる前記選択項目の数が二つ以上である一方、選択可能に設定されている前記選択項目の数が一つである場合、前記遷移先として前記受付画面を表示させることを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記表示手段は、前記受付部が選択されると、当該受付部に対応付けられる選択項目の数に関わらず共通する共通画面を表示し、当該共通画面におけるユーザの操作に基づいて前記選択画面を表示し、
    前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において前記不整合が生じた場合には、前記共通画面を表示させることなく前記受付画面を表示させることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記共通画面にてユーザの前記操作が行われると、前記不整合が生じているか否かを確認し、当該不整合が生じている場合には、前記選択画面を表示させることなく前記受付画面を表示させることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、
    前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付部が選択されると、表示画面を、当該受付画面から、当該受付部に対応付けられている選択項目に応じた画面に遷移させる表示手段と、
    前記受付部が選択された場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、当該受付部に対応付けられる選択項目と、選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、前記表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記受付部が選択された場合において前記不整合が生じていない場合には、前記選択項目における有効設定の変更および無効設定の変更を制限することを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記受付画面が表示される場合に、前記制限を解除することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. 外部装置で受け付けられた設定変更であって、選択肢に含めることを有効および無効の何れかに切り替える設定変更を受信する受信手段と、
    前記選択肢に対応する項目を含みユーザにより選択可能な選択項目が対応付けられサービスの利用を受け付ける受付部が配置された受付画面を表示し、当該受付画面でのユーザの操作に基づいて当該選択項目において当該サービスに関する内容を設定する操作を受け付ける操作画面を表示する表示手段と、
    選択可能に設定されている前記選択項目を記憶する記憶手段と、
    予め定められた時間ごとに前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている前記選択項目を参照し、前記受付部に対応付けられる選択項目を更新する更新手段と、
    前記表示手段に表示される表示画面が前記操作画面から遷移する場合において、前記受信手段で受信した前記設定変更に伴い、前記更新手段により前記受付部に対応付けられる選択項目と、前記記憶手段に記憶され選択可能に設定されている選択項目との不整合が生じた場合には、当該表示画面の遷移先を前記受付画面にする制御手段と、
    を備えた、情報処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記遷移先の前記受付画面にて、前記不整合が生じたことを示唆する示唆情報および/または選択可能に設定されている前記選択項目を表示するように制御することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  11. 前記示唆情報は、前記操作画面が表示される前に表示された前記受付画面における前記受付部に対応付けられる前記選択項目のうち、選択可能に設定されている前記選択項目に含まれていない選択項目の種類を示す情報であることを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
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