JP7059533B2 - 情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システムに関する。
特許文献1には、第1ユーザの操作に応じて自装置から送信する第1メッセージと、一又は複数の第2ユーザの操作に応じて他装置から送信された第2メッセージとを、時系列に並べて表示部に表示させる表示制御部と、テキストを入力する入力部と、前記入力部に入力されたテキストを前記第1メッセージとして、自装置から送信させる指示をすると共に、前記表示制御部に対して前記表示部に表示させる指示をする第1指示部と、前記入力部に入力されたテキストを第3メッセージとして、前記表示制御部に対して前記表示部に表示させる指示をする第2指示部と、を備え、前記表示制御部は、前記第1指示部により指示を受けた前記第1メッセージを時系列に並べて前記表示部に表示させる一方、前記第2指示部により指示を受けた前記第3メッセージを、時系列に並べた順において前記第1メッセージまたは前記第2メッセージのうちの最新のメッセージの次に並ぶように前記表示部に表示させることを特徴とする表示装置が開示されている。
特許文献2には、メッセージのうちの一部の選択をユーザから受け付けると、前記選択を受け付けた一部を空欄に変換した部分と、前記メッセージのうちの選択を受け付けなかった部分とを表示させるように制御する手段と、前記空欄へのユーザによる入力に応じて、前記選択を受け付けた一部が正しくは前記入力された内容であることを示すメッセージを表示させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする装置が開示されている。
特開2014-86015号公報 特開2014-134859号公報
インターネットに代表される通信回線の普及に伴い、情報交換の一つの手段として、複数の情報処理装置の間で文章(以下、「電文」という)を送受信し、文字を用いた会話を行う、いわゆる「チャット」と呼ばれる情報交換手段が用いられることがある。
チャットでは、例えば送受信した電文を時系列に沿って表示装置に表示することがあるが、各々の情報処理装置における電文の送信タイミングには制約がないため、受信した特定の電文に対する応答電文を送信する前に、特定の電文とは異なる他の電文を受信することがある。
こうした状況において応答電文を送信した場合、送信した応答電文が応答の対象である特定の電文の直後ではなく、特定の電文とは異なる他の電文の直後に表示される。したがって、送信した応答電文が他の電文に対する応答電文のように捉えられ、時系列に表示された電文からは、会話の流れがわかりにくくなることがある。
本発明は、複数の情報処理装置の間で送受信される電文を時系列に沿って表示する場合であっても、電文の関連性を把握することができる情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の情報処理装置の発明は、複数の情報処理装置から受信した受信電文及び自装置から送信した送信電文を時系列に沿って示する表示手段と、前記表示手段に表示された受信電文に対する送信電文及び送信電文の送信指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段で送信電文の送信指示を受け付ける前に、送信電文の応答先の受信電文である第1の受信電文とは異なる第2の受信電文が示された場合、前記受付手段で送信電文の送信指示を受け付ける前に、前記第1の受信電文との対応付けを表示した送信電文を示するように前記表示手段を制御する制御手段と、を備える。
請求項2記載の情報処理装置の発明は、複数の情報処理装置から受信した受信電文及び自装置から送信した送信電文を時系列に沿って表示する第1表示領域と、送信前の送信電文を表示する第2表示領域とを表示する表示手段と、前記第1表示領域に表示された受信電文に対する送信電文の入力及び入力された送信電文の送信指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段で前記第2表示領域に表示されている送信電文の送信指示を受け付ける前に、送信電文の応答先の受信電文である第1の受信電文とは異なる第2の受信電文を受信した場合、前記第1の受信電文との対応付けを表示した送信前の送信電文を、前記第2表示領域に表示するように前記表示手段を制御する制御手段と、を備える。
請求項記載の発明では、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた送信電文を前記第2表示領域に表示すると共に、送信電文が前記第2表示領域に表示された時点において前記第1表示領域に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける。
請求項4記載の発明では、前記受付手段は、自装置から送信する送信電文を下書きとして保存させる指示である下書き保存指示を受け付け、前記制御手段は、前記第1表示領域に表示された受信電文のうち、前記受付手段で前記下書き保存指示を受け付けた時点、または送信電文を受け付けてから予め定められた時間が経過した時点において前記第1表示領域に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける。
請求項5記載の発明では、前記受付手段は、自装置から送信する送信電文を下書きとして保存させる指示である下書き保存指示を受け付け、前記制御手段は、前記表示手段に表示された受信電文のうち、前記受付手段で前記下書き保存指示を受け付けた時点、または前記受付手段で送信電文を受け付けてから予め定められた時間が経過した時点において前記表示手段に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける。
請求項記載の発明では、前記制御手段は、複数の送信電文がそれぞれ前記第1の受信電文に対する応答であるとみなされる予め定めた第1の条件を満たす場合、前記複数の送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する。
請求項記載の発明では、前記制御手段は、前記複数の送信電文が予め定めた期間内に送信される場合に前記複数の送信電文が前記予め定めた第1の条件を満たすと判定し、前記複数の送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する。
請求項記載の発明では、前記受付手段は、送信電文を選択する選択指示を受け付け、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記選択指示で選択された送信電文の各々を前記予め定めた第1の条件を満たす送信電文と判定し、前記選択指示で選択された送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する。
請求項記載の発明では、前記制御手段は、前記第2の受信電文が会話の流れに影響しない電文として予め定めた第2の条件を満たす場合、前記第1の受信電文との対応付けが表示されていない送信電文を示するように前記表示手段を制御する。
請求項10記載の発明では、前記受付手段は、送信電文に対応付ける受信電文の編集指示を受け付け、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた編集指示に応じて、送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文を変更する。
請求項11記載の発明では、前記制御手段は、前記受付手段で送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文との対応付けを削除する指示を受け付けた場合、対応付けの削除を指示された送信電文に対して、前記第1の受信電文との対応付けを表示しないように前記表示手段を制御する。
請求項12記載の発明では、前記制御手段は、前記受付手段で送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文を変更する指示を受け付けた場合、対応付けの変更を指示された送信電文に対して、前記変更の指示によって指定された受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する。
請求項13記載の情報処理プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1~請求項12の何れか1項に記載した情報処理装置の制御手段として機能させる。
請求項14記載の情報処理システムの発明は、請求項1~請求項12の何れか1項に記載した複数の情報処理装置と、前記情報処理装置の何れかから受信した電文を、前記情報処理装置の各々に転送する管理装置と、を備える。
請求項1、1314記載の発明によれば、複数の情報処理装置の間で送受信される電文を時系列に沿って表示する場合であっても、電文の関連性を把握することができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、応答先の電文を選択することなく、送信電文に応答先の電文が対応付けられる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、送信電文の各々に応答先の電文との対応付けを表示する場合と比較して、電文の読みやすさを向上させることができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、応答先の電文を指定することなく、複数の送信電文に応答先の電文を対応付けることができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、送信電文の送信時期に基づいて応答先の電文を対応付ける場合と比較して、応答先の電文を送信電文に正しく対応付けることができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、送信電文の各々に応答先の電文との対応付けを表示する場合と比較して、電文の表示領域に表示される電文の数を増やすことができる、という効果を有する。
請求項10記載の発明によれば、送信電文と応答先の電文との関連度合いを学習することができる、という効果を有する。
請求項11記載の発明によれば、会話の起点となる送信電文を送信することができる、という効果を有する。
請求項12記載の発明によれば、予め対応付けられた応答先の電文を変更することができる、という効果を有する。
情報処理システムの構成例を示す図である。 チャットの画面例を示す図である。 電文管理テーブルの一例を示す図である。 管理装置及び情報処理装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 第1実施形態に係る電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るチャットの画面例を示す図である。 電文受信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 送信電文の下書き処理の実行タイミングを自律的に判定する電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るチャットの画面例を示す図である。 第2実施形態に係る電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 グループ判定時間以内に送信された送信電文の表示例を示す図である。 グループ判定時間を越えて送信された送信電文の表示例を示す図である。 グループ選択が行われるチャットの画面例を示す図である。 第3実施形態に係る電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る電文送信処理を実行した場合の画面例を示す図である。 第4実施形態に係るチャットの画面例を示す図である。 編集ダイアログの一例を示す図である。 応答先削除処理の流れの一例を示すフローチャートである。 応答先削除処理を実行した場合の画面例を示す図である。 応答先変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。 応答先変更処理を実行した場合の画面例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、機能が同じ構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム10の構成例を示す図である。情報処理システム10は、例えば管理装置11と複数の情報処理装置12を含む。
管理装置11と複数の情報処理装置12は互いに通信回線13で接続され、各々の情報処理装置12で送信した電文が、管理装置11を介して各情報処理装置12で受信されることで、各々の情報処理装置12で電文による会話、すなわち「チャット」が行われる。
具体的には、何れかの情報処理装置12が送信した電文は、管理装置11で一旦受信され、管理装置11が受信した電文を各々の情報処理装置12に転送することで、何れかの情報処理装置12が送信した電文が、情報処理システム10内の各々の情報処理装置12で受信される。なお、電文の送信先は電文の送信元の情報処理装置12で指定してもよいし、電文の送信先を特に指定しない場合には、情報処理システム10に含まれる各々の情報処理装置12に電文が送信されることになる。
上記では、複数の情報処理装置12を一括して「情報処理装置12」と表したが、説明の便宜上、各々の情報処理装置12を区別して表現する必要がある場合には、「情報処理装置12A」、「情報処理装置12B」のように、符号の後ろにアルファベットを付加して情報処理装置12を区別するものとする。
なお、通信回線13には、例えばインターネットに代表される広域通信網が用いられるが、LAN(Local Area Network)に代表される構内通信網を用いてもよい。また、通信回線13は有線回線であっても無線回線であってもよく、公衆回線であっても専用回線であってもよい。また、通信回線13には管理装置11及び情報処理装置12だけでなく、例えば外部記憶装置等の他の外部装置が接続されてもよい。情報処理装置12には、例えば、スマートフォン及びタブレット情報が用いられる。
各々の情報処理装置12で受信された電文は、情報処理装置12に含まれる表示装置15における画面の表示領域17に表示される。情報処理装置12で受信した電文の表示領域17における表示形態に制約はないが、例えば図1に示すように、他の情報処理装置12から受信した電文は表示領域17の左寄りに表示し、自身の情報処理装置12が送信した電文は表示領域17の右寄りに表示するものとする。図1の例では、メッセージ1は情報処理装置12Bが送信した電文であり、メッセージ2及びメッセージ3は情報処理装置12Aが送信した電文と判別される。ここで「メッセージN」(Nは自然数)はそれぞれの電文を表す。
また、自身の情報処理装置12を基準としてみた場合に、受信した電文を「受信電文」といい、送信した電文を「送信電文」という。そして、送信電文及び受信電文の少なくとも一方を「電文」ということにする。なお、ここでいう電文には文字の他、アイコン等の図形、記号、及び写真等の画像を含んでもよい。
図2は、情報処理装置12におけるチャットの具体例を示す図である。
図2に示すように、画面の表示領域17には、送信電文及び受信電文を表示する電文表示領域22と、文字等を入力して電文を作成する電文入力領域18と、下書きボタン19が含まれる。
情報処理装置12のユーザ(以下、単に「ユーザ」という)は、他の情報処理装置12から受信したメッセージ1に対して応答を送信する場合、電文入力領域18にメッセージ1に対する送信電文を入力し、下書きボタン19を押下する。
下書きボタン19が押下されると、電文表示領域22に下書き表示領域20が表示され、メッセージ1に対する送信電文であるメッセージ2が、送信ボタン21と共に下書き表示領域20に表示され、記録装置に記憶される。この際、電文入力領域18に入力された送信電文の表示は消去される。
送信ボタン21が押下されると、下書き表示領域20にあるメッセージ2が情報処理装置12から送信され、管理装置11によって、情報処理システム10に含まれる情報処理装置12の各々に転送される。すなわち、送信ボタン21の押下により、送信指示が情報処理装置12に通知される。
情報処理装置12はメッセージ2を受信すると、受信電文を電文表示領域22の上方から下方に向かって時系列に表示する。したがって、図2の例では、メッセージ1の直後にメッセージ1に対する応答を示すメッセージ2が表示され、これを繰り返すことでユーザの間で会話が進められる。なお、受信電文は時系列に表示されていればよく、例えば電文表示領域22の下方から上方に向かって表示しても、電文表示領域22の横方向に表示してもよい。
図3は、管理装置11で管理される電文管理テーブルの一例を示す図である。
管理装置11は各々の情報処理装置12から送信電文を受け付けた場合、受け付けた送信電文に含まれる情報を電文管理テーブルに記録する。
電文管理テーブルは、例えばメッセージID、メッセージ内容、送信ユーザID、下書き開始時刻、下書き保存時刻、送信時刻、及びリンク情報を含む。
メッセージIDには、送信電文を識別するための識別子が記録される。メッセージ内容には、送信電文に含まれる内容そのものが記録される。送信ユーザIDには、送信電文を送信したユーザを識別するための識別子が記録される。下書き開始時刻は、ユーザが書き込みを開始した時刻が保存される。下書き保存時刻には、ユーザが下書きボタン19を押下した日時が記録される。送信時刻には、ユーザが送信ボタン21を押下した日時が記録される。リンク情報には、送信電文の応答先の電文を示すメッセージIDが記録される。
したがって、情報処理装置12は、電文管理テーブルで管理される各種情報を含む送信電文を生成して、送信電文を送信する必要がある。
なお、リンク情報欄における“-”は、応答先の電文が存在しないことを示している。すなわち、リンク情報が存在しない送信電文は、何れの電文に対する応答でもなく、他の電文と関連のない会話の起点となる電文であることを示している。
また、送信時刻欄における“-”は、下書き表示領域20に表示されている送信電文に対して、まだ送信ボタン21が押下されていないことを示している。情報処理装置12は、下書きボタン19が押下され、送信電文が記憶装置に保存された際に、情報処理装置12で送信電文の下書きが行われたことを通知するため、送信電文の送信に先立って下書き保存電文を管理装置11に送信する。すなわち、管理装置11は、送信電文を受け付けた場合に加えて下書き保存電文を受け付けた場合にも、下書き保存電文に含まれる情報を電文管理テーブルに記録する。
したがって、図3におけるメッセージ4は、下書きボタン19が押下され、下書き表示領域20に送信電文が表示されているが、まだ送信ボタン21が押下されていない状態の送信電文であることを示している。
なお、電文管理テーブルで管理する送信電文に関連する各種情報は図3に示した情報に限定されず、他の情報を含めるようにしてもよいことは言うまでもない。また、下書き保存時刻及び送信時刻における日時の表現形式は一例であり、例えばms単位で時刻を管理してもよい。
次に、図4を参照して、管理装置11及び情報処理装置12における電気系統の要部構成例について説明する。管理装置11及び情報処理装置12は、例えばコンピュータ50を用いて構成される。管理装置11及び情報処理装置12における電気系統の要部構成は同じ構成を用いてもよい。したがって、ここでは情報処理装置12を例にして電気系統の要部構成例を説明するが、当該説明は管理装置11にも適用される。
情報処理装置12は、例えばコンピュータ50を用いて構成される。コンピュータ50は、本実施の形態に係る制御手段の一例であるCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、不揮発性メモリ54及び入出力インターフェース(I/O)55を備える。そして、CPU51、ROM52、RAM53、不揮発性メモリ54、及びI/O55がバス56を介して各々接続されている。
I/O55には、例えば入力装置14、表示装置15、及び通信装置16が接続される。
入力装置14は、ユーザの指示を受け付けてCPU51に通知する装置であり、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、及びマイク等が含まれる。すなわち、入力装置14は、ユーザの指示を受け付ける受付手段の一例である。
表示装置15は、CPU51の制御によって生成された情報を画像として表示する装置であり、例えば図2に示したチャットに係る表示領域17を表示する。すなわち、表示装置15は、送信電文及び受信電文を時系列に沿って表示領域17に表示する表示手段の一例である。
通信装置16は通信回線13に接続され、管理装置11を介して他の情報処理装置12と電文を送受信する通信プロトコルを備える。
なお、I/O55に接続される装置は図4に例示された装置に限定されない。例えば送信電文と共に送信電文を送信した位置情報を付加するGPS(Global Positioning System)装置を接続してもよい。
次に、図5及び図6を参照して、情報処理装置12で実行されるチャットにおける電文の表示形態について説明する。
図5は、情報処理装置12の電源がオンされた後に、CPU51によって実行される電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電文送信処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、電文送信処理を実行する。
なお、以下では、図6に示すように、他の情報処理装置12から受信した受信電文(例えばメッセージ1)に対して、応答の送信電文(例えばメッセージ2)を送信する場合について説明する。
ステップS10において、CPU51は、例えば入力装置14の一例であるマウスのクリック位置情報を受け付け、下書きボタン19が押下されたか否かを判定する。下書きボタン19が押下された場合には、ステップS20に移行する。
ステップS20では送信電文の下書き処理を行う。下書き処理は、ステップS22~S26の各処理を含む。
ステップS22において、CPU51は、送信電文の応答先の電文を示すメッセージID、すなわち、リンク先メッセージIDを取得して、RAM53に記憶する。具体的には、CPU51は、下書きボタン19が押下されるまでに受信している受信電文のうち、直近に受信した受信電文のメッセージIDを、電文入力領域18に入力されている送信電文における応答先の電文のリンク先メッセージIDとして取得する。なお、直近に受信した受信電文は「最新の受信電文」とも呼ばれる。
ステップS24において、CPU24は、電文入力領域18に入力されている送信電文を例えばRAM53に記憶すると共に、電文入力領域18における送信電文の表示を消去する。すなわち、下書きボタン19の押下によって、電文入力領域18が空欄となり、次の送信電文の入力が許可される。
また、CPU51は、電文入力領域18に入力されている送信電文をRAM53に記憶した時刻を下書き保存時刻としてRAM53に記憶する。時刻情報は、例えばCPU51に内蔵されている時計機能を用いて取得すればよい。
一方、下書きボタン19の押下によって、CPU51は、下書き表示領域20を新たに電文表示領域22に表示する。下書き表示領域20には、図2に示したように、RAM53に記憶された送信電文が送信ボタン21と共に表示される。
ステップS26において、CPU26は、送信電文の下書きが行われたことを管理装置11に通知するため、下書き保存電文を管理装置11に送信する。下書き保存電文には、送信電文のメッセージID、メッセージ内容、下書き保存時刻、及びリンク先メッセージIDが設定されたリンク情報が含まれる。
このように、電文入力領域18に入力された送信電文を下書き表示領域20に一旦表示してからユーザの指示によって送信電文を送信することで、ユーザが送信電文の内容を確認する期間が確保されることになる。したがって、送信電文の内容を確認する期間を設けずに、電文入力領域18に入力された送信電文をそのまま送信する場合と比較して、内容の誤った送信電文を送信する度合いが低減することになる。
なお、下書きボタン19を押下して下書き表示領域20に表示された送信前の送信電文を「下書き中の送信電文」といい、下書きボタン19を押下して送信電文を下書き表示領域20に表示している状態を「下書き状態」という場合がある。
一方、ステップS10の判定処理が否定判定の場合、すなわち、下書きボタン19が押下されていない場合には、ステップS20の下書き処理を行わずにステップS30に移行する。
ステップS30において、CPU51は、挿入電文を受信したか否かを判定する。ここで「挿入電文」とは、送信電文が下書き状態にある期間に受信した受信電文のことをいう。図6の例では、メッセージ3が挿入電文に相当する。挿入電文を受信した場合、挿入電文は、電文表示領域22において、ステップS22で取得したリンク先メッセージIDで示される受信電文、すなわち、送信電文の応答先となる受信電文(図6の例ではメッセージ1に相当)の直後に表示されることになる。
この状況で送信電文を送信した場合、送信電文は挿入電文の直後に表示されることになる。したがって、一見すると送信電文が挿入電文に対する応答のようにも捉えられてしまうことから、送信電文が送信電文の応答先となる電文の直後に表示される場合と比較して、会話の流れがたどり難くなる。したがって、挿入電文を受信した場合、ステップS40に移行する。
ステップS40において、CPU51は、下書き表示領域20に表示されている、まだリンク先メッセージIDが表示されていない送信電文のメッセージ内容に、ステップS22でRAM53に記憶したリンク先メッセージIDを追加して、リンク先メッセージIDを表示する。これによって、送信電文を見れば、送信電文の応答先の電文がどの電文であるのかが明示されることになる。
一方、ステップS30の判定処理が否定判定、すなわち、挿入電文の受信がなかった場合には、送信電文を送信した場合、電文表示領域22において、送信電文が応答先の電文の直後に表示されることになる。すなわち、送信電文にリンク先メッセージIDを表示しなくとも、送信電文が直前に位置する電文の応答であることが表示の位置関係によって表されることになる。従って、ステップS40の処理を実行せずにステップS50に移行する。
ステップS50において、CPU51は、例えばマウスのクリック位置情報を受け付け、送信ボタン21が押下されたか否かを判定する。送信ボタン21が押下されていない場合にはステップS10に移行し、送信ボタン21が押下されるまでステップS10~ステップS50の処理を繰り返し実行する。一方、送信ボタン21が押下された場合はステップS60に移行する。
ステップS60において、CPU51は、押下された送信ボタン21に対応した送信電文を管理装置11に送信する。なお、送信電文には、図3に示した電文管理テーブルで管理される各種情報が含まれる。このうち、CPU51は、ステップS22でRAM53に記憶したリンク先メッセージIDをリンク情報として送信電文に付加する。なお、送信ユーザIDは、例えばユーザ認証のためにユーザがチャットを開始する際に入力したユーザIDを用いればよい。
送信電文を管理装置11に送信することで、自身の情報処理装置12から送信した送信電文が受信電文として転送され、電文表示領域22に表示される。
ステップS70において、CPU51は、ユーザからチャットの終了指示を受け付けたか否かを判定する。終了指示を受け付けていない場合にはステップS10に移行し、引き続き電文送信処理を継続する。一方、終了指示を受け付けた場合には、図5に示す電文送信処理を終了する。
図5に示す電文送信処理を実行した場合、図6に示すように、受信電文(例えばメッセージ1)に対する応答の電文である送信電文(例えばメッセージ2)を送信するまでに、挿入電文(例えばメッセージ3)を受信した際には、送信電文に応答先の電文との対応付けが表示されることになる。図6の例では、メッセージ2における「>(メッセージ1)」の表示が応答先の電文を示している。すなわち、送信電文が応答先の電文の直後に表示されない場合であっても、送信電文に応答先の電文を表すメッセージIDが表示されるため、電文を時系列に沿って表示することにより、電文表示領域22において送信電文と送信電文の応答先の電文との間に1つ以上の電文が表示される場合であっても、電文の関連性が把握されることになる。
なお、送信電文と送信電文の応答先の電文との対応付けの表示は、応答先の電文のメッセージIDを表示する以外の方法を用いてもよい。例えば、応答先の電文全体を表示してもよい。また、例えば電文表示領域22に表示されている電文をマウスでクリックした場合に応答先の電文が表示されるように、応答先の電文をリンク表示によって表示するようにしてもよい。
メッセージ2が下書き状態になるまでに受信した受信電文のうち、直近に受信した受信電文であるメッセージ1は第1の受信電文の一例であり、挿入電文であるメッセージ3は第2の受信電文の一例である。
一方、図7は、情報処理装置12の電源がオンされた後に、CPU51によって実行される電文受信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電文受信処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、電文受信処理を実行する。
まず、ステップS100において、CPU51は、電文を受信したか否かを判定する。電文を受信していない場合にはステップS140に移行し、電文を受信した場合にはステップS110に移行する。
ステップS110において、CPU51は、受信した電文が、自身の情報処理装置12から送信した送信電文であるか否かを判定する。具体的には、CPU51は、受信電文に含まれる送信ユーザIDを参照することで、受信した電文が自身の情報処理装置12から送信した送信電文に対応した受信電文であるか否かを判定する。ステップS110の判定処理が肯定判定の場合にはステップS120に移行する。
ステップS120において、CPU51は、受信した電文が、自身の情報処理装置12から送信した送信電文に対応した受信電文であることが明示されるように電文表示領域22に表示する。例えば、図6に示すように、受信電文を電文表示領域22の中央部に対して右寄りに表示する。
また、ステップS110の判定処理が否定判定の場合には、ステップS130に移行する。
ステップS130において、CPU51は、受信した電文が、自身の情報処理装置12とは異なる他の情報処理装置12から送信された送信電文に対応した受信電文であることが明示されるように電文表示領域22に表示する。例えば、図6に示すように、受信電文を電文表示領域22の中央部に対して左寄りに表示する。
なお、CPU51は受信電文を電文表示領域22に表示する場合、ステップS120及びステップS130の何れの処理においても受信電文のメッセージ内容に加えて、更に送信ユーザID、メッセージID、下書き保存時刻、及び送信時刻の少なくとも1つを表示してもよい。特に、応答に関する電文の対応付けにメッセージIDを用いた場合、CPU51は、受信電文のメッセージ内容に加えて受信電文のメッセージIDを電文表示領域22に表示する。
このように、受信電文が時系列に沿って表示され、かつ、電文の関連性が明示されるような表示方法であれば、電文表示領域22における受信電文の表示方法に制約はない。
ステップS140において、CPU51は、ユーザからチャットの終了指示を受け付けたか否かを判定する。終了指示を受け付けていない場合にはステップS100に移行し、引き続き電文受信処理を継続する。一方、終了指示を受け付けた場合には、図7に示す電文受信処理を終了する。
本実施の形態に係る情報処理装置12によれば、挿入電文を受信した場合、送信電文に送信電文の応答先となる電文を明示する表示を行う。したがって、電文を時系列に沿って表示することにより、電文表示領域22において送信電文と送信電文の応答先の電文との間に1つ以上の電文が表示される場合であっても、電文の関連性が把握されることになる。
なお、情報処理装置12では、下書きボタン19が押下されることによって電文入力領域18に入力された送信電文の下書き処理を実行した。しかし、送信電文の下書き処理の実行タイミングはこれに限定されず、例えば、ユーザの指示によらず、情報処理装置12で送信電文の下書き処理の実行タイミングを自律的に判定するようにしてもよい。
図8は、送信電文の下書き処理の実行タイミングを情報処理装置12で自律的に判定する電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
当該電文送信処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、電文送信処理を実行する。
図8に示す電文送信処理が図5に示した電文送信処理と異なる点は、ステップS10がステップS10Aに置き換えられた点であり、他の処理については図5に示した電文送信処理と同じである。
ステップS10Aにおいて、CPU51は現在の時刻を取得して、電文入力領域18に入力された送信電文の下書き開始時刻と現在の時刻との差分が下書き待機時間以上となる送信電文が存在するか否かを判定する。
当該判定が否定判定の場合、すなわち、電文入力領域18に送信電文を書き込み始めてから下書きボタン19が押下されるまでの時間が下書き待機時間を経過している送信電文が、電文入力領域18に存在しない場合はステップS30に移行する。そして、電文入力領域18で下書き待機時間を経過している書き込み途中の送信電文が検出されるまで、ステップS10A~S50の処理を繰り返し実行する。
一方、当該判定が肯定判定の場合、すなわち、電文入力領域18に送信電文を書き込み始めてから下書きボタン19が押下されるまでの時間が下書き待機時間を経過している送信電文が、電文入力領域18に存在する場合はステップS20に移行する。そして、ステップS20において、送信電文の下書き処理を実行する。
すなわち、ユーザが下書き処理の実行タイミングを指示することなく、下書き待機時間を経過している、電文入力領域18に書き込まれた送信電文がRAM53に記憶され、下書き保存電文が管理装置11に送信されることになる。
なお、下書き待機時間は、ユーザが電文入力領域18に書き込んだ送信電文の内容を確認及び訂正するために必要な時間に設定される。下書き待機時間は、例えば電文入力領域18への実際の書き込み時間等を参考にして予め求められ、例えば不揮発性メモリ54の予め定めた領域に予め記憶しておけばよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、下書き中の送信電文が1つの場合について説明したが、下書き中の送信電文は複数存在してもよい。したがって、第2実施形態では、下書き中の送信電文が複数存在する状況で送信電文を送信する情報処理装置12の作用について説明する。
なお、本実施の形態における管理装置11及び情報処理装置12の電気系統の要部構成は、図4に示した要部構成と同じである。
図9は、下書き中の送信電文が複数存在する場合における、表示装置15に表示される画面例を示す図である。
図9の例では、メッセージ1に対する応答の電文であるメッセージ2を下書き状態にした後、メッセージ3が挿入電文として受信され、更に、電文入力領域18にメッセージ4が入力されている状況を表している。
この状況で、下書きボタン19が押下されると、下書き表示領域20に表示されているメッセージ2の直後にメッセージ4が追加表示され、メッセージ4も下書き状態になる。この場合、下書き表示領域20に表示されている各々のメッセージに対して送信ボタン21も表示される。
図5の電文送信処理におけるステップS22で説明したように、情報処理装置12は、下書きボタン19が押下された時点において直近に受信している受信電文を、応答先の電文として送信電文に対応付ける。したがって、図9の例では、メッセージ4にはメッセージ3が対応付けられることになる。
しかしながら、送信電文と応答先の電文との対応付けを下書きボタン19の押下タイミングで決定した場合、電文間の対応付けがユーザの考えと異なる場合がある。例えば、図9の例では、ユーザは、メッセージ4をメッセージ1に対する応答として送信したいと考えていることもある。
本実施の形態に係る情報処理装置12では、下書き状態になってからの時間が最も長い送信電文、すなわち、先頭の送信電文を送信した時刻を基準にして、他の下書き中の送信電文における応答先の電文を設定する。
図10は、情報処理装置12の電源がオンされた後に、CPU51によって実行される電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電文送信処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、電文送信処理を実行する。
図10に示す電文送信処理が、第1実施形態で説明した図5に示した電文送信処理と異なる点は、ステップS32~S38、ステップS42、ステップS44、及びステップS52~S56が追加された点である。
以下では、他の情報処理装置12から既に受信している受信電文に対して、複数の送信電文を送信する場合について説明する。なお、下書き状態にある送信電文の状態を表す状態変数Flagは、予め初期値である“0”に設定されているものする。
図10において、下書き中の送信電文が存在する場合に挿入電文を受信すると、ステップS32に移行する。
ステップS32において、CPU51は、状態変数Flagが“0”か否かを判定する。状態変数Flag=0の場合、ステップS40に移行し、下書き中の送信電文にリンク先メッセージIDを表示する。図9の例で言えば、メッセージ1に対する送信電文であるメッセージ2の下書き中にメッセージ3を受信した場合に相当し、メッセージ2に「>(メッセージ1)」が表示されることになる。
ステップS42において、CPU51は、状態変数Flagを“1”に設定する。状態変数Flag=1は、先頭の送信電文の下書き中に挿入電文を受信した状態を示す。すなわち、状態変数Flag=1の状態では、先頭の送信電文はまだ送信されていない。
この後、図9の例のようにメッセージ4に対して下書きボタン19が押下され、メッセージ4が下書き状態になった後、先頭の送信電文、すなわちメッセージ1の送信ボタン21が押下されると、ステップS50の判定処理が肯定判定となり、ステップS52に移行する。
ステップS52において、CPU51は、状態変数Flagが“1”か否かを判定する。状態変数Flagが“1”の場合、先頭の送信電文に対する送信であることから、CPU51は現在の時刻を取得して、現在の時刻を送信基準時刻としてRAM53に記憶する。また、CPU51は、状態変数Flagを“2”に設定する。状態変数Flag=2は、複数あった下書き中の送信電文のうち、先頭の送信電文が送信された状態を示す。
ステップS60で先頭の送信電文が送信された後、終了指示を受け付けるまで図10の電文送信処理が繰り返し実行されるが、当該繰り返し処理の中で、ステップS36が都度実行される。
ステップS36において、CPU51は現在の時刻を取得して、ステップS56で取得した送信基準時刻からの経過時間を算出する。そして、CPU51は、当該ステップで算出した経過時間がグループ判定時間以内か否かを判定する。
グループ判定時間とは、既に送信した先頭の送信電文に引き続いて送信される下書き中の送信電文が、先頭の送信電文と関連する一連の送信電文か否かの判定に用いられる閾値である。グループ判定時間は、先頭の送信電文を送信してから当該グループ判定時間以内に送信された下書き中の送信電文が、先頭の送信電文と同じ応答先の電文に対する送信電文であるとみなせる程度の時間に予め設定される。
ステップS36の判定処理が肯定判定の場合に、下書き中の送信電文、すなわち図9の例で言えば、メッセージ4に対する送信ボタン21が押下されると、ステップS50の判定処理が肯定判定となり、ステップS52に移行する。
この場合、状態変数Flagは“2”であるため、ステップS52の判定処理は否定判定となり、ステップS54に移行する。
先ほど説明したように、この場合の送信電文は、先頭の送信電文の送信時刻である送信基準時刻からグループ判定時間以内に送信される送信電文であるため、先頭の送信電文と関連する一連の送信電文、すなわち先頭の送信電文と同じグループの送信電文であると推定される。
したがって、ステップS54において、CPU51は、ステップS20の下書き処理において送信ボタン21が押下された下書き中の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDを、先頭の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDに変更する。図9の例で言えば、送信ボタン21押下前のメッセージ4にはリンク先メッセージIDとして「メッセージ3」が対応付けられているが、メッセージ4に対する送信ボタン21の押下によって、メッセージ4のリンク先メッセージIDにはメッセージ2と同じ「メッセージ1」が対応付けられることになる。
また、先頭の送信電文と同じグループの送信電文では、最初に送信された先頭の送信電文にのみリンク先メッセージIDが表示される。したがって、図11に示すように、メッセージ4にはリンク先メッセージIDが表示されないことになるが、メッセージ4は、メッセージ1に対する応答の電文であることが明示されているメッセージ2の直後に表示されるため、メッセージ4もメッセージ1に対する応答の電文であることがわかる。
すなわち、複数の送信電文がグループ判定時間以内に送信されることが、複数の送信電文の各々が同じ応答先を有する送信電文であるとみなされるための条件であり、当該条件は第1の条件の一例である。
一方、ステップS36の判定処理が否定判定の場合、すなわち、送信基準時刻からの経過時間がグループ判定時間を越える場合、ステップS38に移行する。
この場合、以降に送信される送信電文は先頭の送信電文と関連しない送信電文、すなわち、先頭の送信電文とは異なるグループの送信電文であると推定される。
したがって、ステップS38において、CPU51は、下書き中の送信電文があるか否かを判定する。下書き中の送信電文がある場合には、ステップS40に移行する。
ステップS40では、CPU51は、下書き中の送信電文の中において、下書き状態になってからの時間が最も長い送信電文を新たな先頭の送信電文として選択する。そして、選択した先頭の送信電文のメッセージ内容に、ステップS20の下書き処理で対応付けられたリンク先メッセージIDを追加して、リンク先メッセージIDを表示する。また、先頭の送信電文が送信されていないことから、ステップS42において、CPU51は状態変数Flagを“1”に設定する。
したがって、新たに選択された先頭の送信電文に対する送信ボタン21が押下された場合、応答先の電文が追加表示された当該先頭の送信電文が、電文表示領域22に表示されることになる。
図12は、この場合の状況例を示した図である。図12に示すように、メッセージ2を送信した後、グループ判定時間を越えて送信されたメッセージ4には、下書きボタン19押下時に当初対応付けられていたリンク先メッセージIDであるメッセージ3のメッセージIDが表示される。
なお、下書き中の送信電文がなく、ステップS38の判定処理が否定判定となった場合にはステップS44に移行し、CPU51は、状態変数Flagを“0”に設定し、初期状態に戻す。
ここでは、図9を例にして、下書き中の送信電文が2つの場合について、図10に示す電文送信処理の作用を説明したが、下書き中の送信電文が3つ以上の場合であってもよいことは言うまでもない。
例えば、グループ判定時間以内に3つ以上の送信電文が送信されると、先頭の送信電文にのみ応答先の電文が表示され、残りの送信電文には応答先の電文は表示されないが、先頭の送信電文と同じリンク先メッセージIDがリンク情報として送信電文に付加される。
このように本実施の形態に係る情報処理装置12によれば、先頭の送信電文の送信基準時刻からの経過時間に基づいて下書き中の送信電文をグループ化し、同じグループに属する送信電文には、先頭の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDと同じリンク先メッセージIDを対応付ける。その上で、同じグループに含まれる送信電文のうち、最初に送信される送信電文のみに応答先の電文を表示する。したがって、ユーザが応答先の電文を指定することなく、複数の送信電文に応答先の電文が対応付けられることになる。
上記の例では、情報処理装置12は、先頭の送信電文の送信基準時刻からの経過時間に基づいて下書き中の送信電文をグループ化したが、下書き中の送信電文をグループ化する方法はこれに限られない。例えば、ユーザがグループ化する下書き中の送信電文を選択するようにしてもよい。
図13は、ユーザが下書き中の送信電文を選択してグループ化する場合における、表示装置15に表示される画面例を示す図である。
下書き表示領域20には、下書き中の送信電文の各々に対してチェックボックス23が表示される。ユーザはグループ化したい送信電文に対応するチェックボックス23をマウス等でクリックして、チェックボックス23にチェックマークを表示した送信電文を同じグループに指定する。ユーザがチェックボックス23を押下することで、送信電文の選択指示がCPU51に通知される。
この状態でユーザが送信ボタン21を押下すると、グループ化された送信電文の各々に、グループ化された送信電文における先頭の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDと同じメッセージIDを対応付ける。その上で、同じグループに含まれる送信電文のうち、最初に送信される先頭の送信電文のみに応答先の電文を表示すればよい。
すなわち、複数の送信電文に対する選択の有無が、複数の送信電文の各々が同じ応答先を有する送信電文であるとみなされるための条件であり、当該条件は第1の条件の一例である。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態に係る情報処理装置12では、送信電文の下書き中に挿入電文を受信した場合、送信電文の応答先の電文を表すリンク先メッセージIDを送信電文に表示した。
しかしながら、挿入電文の中には、会話の流れに影響しない電文が含まれる場合がある。会話の流れに影響しない電文を受信した後に送信電文を送信した場合、送信電文と当該送信電文の応答先の電文との間には、会話の流れに影響しない電文が表示されることになる。しかし、送信電文が会話の流れに影響しない電文の直後に表示されたとしても、送信電文と当該送信電文の応答先の電文との間にある電文の内容を見れば、送信電文の応答先の電文が送信電文の直前に位置する受信電文ではないことがわかる。
第3実施形態では、送信電文の下書き中に会話の流れに影響しない電文を受信した場合の情報処理装置12の作用について説明する。
なお、以降では、情報処理装置12で受信する受信電文のうち、会話の流れに影響しない電文を「特定受信電文」ということにする。また、本実施の形態における管理装置11及び情報処理装置12の電気系統の要部構成は、図4に示した要部構成と同じである。
図14は、情報処理装置12の電源がオンされた後に、CPU51によって実行される電文送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
電文送信処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、電文送信処理を実行する。
図14に示す電文送信処理が、第1実施形態で説明した図5に示した電文送信処理と異なる点は、ステップS31及びステップS33が追加された点である。以下では、他の情報処理装置12から受信した受信電文に対して、応答の送信電文を送信する場合について説明する。
図14において、下書き中の送信電文が存在する場合に挿入電文を受信すると、ステップS31に移行する。
ステップS31において、CPU51は、受信した挿入電文が特定受信電文であるか否かを判定する挿入電文判定処理を実行する。
会話の流れに影響しない電文の特徴は、例えば「了解」及び「よろしく」というように、比較的文字数が短くなる傾向がある。したがって、CPU51は、挿入電文の文字数を計測し、計測した文字数が閾値以下の場合に、受信した挿入電文が特定受信電文であると判定すればよい。
なお、特定受信電文の判定方法はこれに限られない。例えば不揮発性メモリ54に予め特定受信電文の内容を記憶しておき、受信した挿入電文の内容が不揮発性メモリ54に記憶されている特定受信電文の内容と同じ場合に、受信した挿入電文が特定受信電文であると判定してもよい。
また、受信した挿入電文の内容と下書き中の送信電文の内容との関連度合いを表す指標を算出し、算出した指標を用いて受信した挿入電文が特定受信電文であるか否かを判定してもよい。
例えば、受信した挿入電文の内容と下書き中の送信電文の内容との関連度合いが低くなるにつれて値が大きくなるように設定した指標を電文間の内容の距離(以下、「電文距離」という)として定義し、電文距離が予め定めた基準距離より大きくなった場合に、受信した挿入電文が特定受信電文であると判定してもよい。
電文距離は、例えば様々な2つの電文の組み合わせを学習サンプルとし、当該電文の組み合わせに対する関連の有無を教師データとした深層学習(Deep Learning)を行うニューラルネットワークの出力として得られるが、これ以外の公知の方法を用いて電文距離を算出してもよい。
なお、先ほど不揮発性メモリ54に予め特定受信電文の内容を記憶しておき、受信した挿入電文の内容が不揮発性メモリ54に記憶されている特定受信電文の内容と同じ場合に、受信した挿入電文が特定受信電文であると判定してもよいと説明したが、電文距離を用いれば、受信した挿入電文と不揮発性メモリ54に記憶している特定受信電文の電文距離を算出して、電文距離が基準距離以下の場合に、受信した挿入電文が特定受信電文であると判定してもよい。
上述したように、挿入電文の文字数が閾値以下であること、挿入電文の内容が不揮発性メモリ54に記憶されている特定受信電文の内容と同じであるとみなせること、及び送信電文と挿入電文の電文距離が基準距離より大きいことは、第2の条件の一例である。
ステップS33において、CPU51は、ステップS33の判定結果を参照し、受信した挿入電文が特定受信電文であるか否かを判定する。そして、受信した挿入電文が特定受信電文でない場合、ステップS40に移行する。したがって、この場合にはこれまで説明してきたように、下書き中の送信電文にリンク先メッセージIDが表示されることになる。
一方、受信した挿入電文が特定受信電文の場合には、ステップS40の処理を実行せずにステップS50に移行する。したがって、下書き中の送信電文にはリンク先メッセージIDが表示されないことになる。
図15は、図14に示した電文送信処理を実行した場合の画面例を示す図である。
図15の例では、「了解」及び「よろしく」が挿入電文であり、メッセージ2は、メッセージ1を応答先とする送信電文である。この場合、「了解」及び「よろしく」はそれぞれ特定受信電文であることから、メッセージ1とメッセージ2の間に「了解」及び「よろしく」の受信電文が表示される場合であっても、メッセージ2には応答先の電文を表す表示は行われないことになる。
このように本実施の形態に係る情報処理装置12によれば、送信した送信電文と当該送信電文の応答先の電文との間に会話の流れに影響しない電文が存在する場合、送信電文に応答先の電文を示す表示を行わないようにする。
したがって、送信電文の各々に応答先の電文を表示する場合と比較して、時系列に沿って表示領域17に表示される電文の数が増加し、会話の流れが把握しやすくなる。
<第4実施形態>
第1実施形態から第3実施形態に係る各情報処理装置12では、送信電文の応答先の電文を、例えば下書きボタン19を押下したタイミングや送信電文の送信間隔に基づいて推定し、情報処理装置12で対応付けるものであった。
第4実施形態では、送信電文の応答先の電文に対する編集指示をユーザから受け付け、編集指示に応じた電文が応答先の電文として送信電文に対応付けられる情報処理装置12について説明する。なお、本実施の形態における管理装置11及び情報処理装置12の電気系統の要部構成は、図4に示した要部構成と同じである。
図16は、本実施の形態に係る情報処理装置12の表示装置15に表示される画面例を示す図である。
図16の下書き表示領域20には、下書き中の送信電文に対して、送信ボタン21に加えて、更に編集ボタン24が表示される。
図17は、送信電文に対する編集ボタン24が押下された場合に表示される編集ダイアログ25の一例を示す図である。
編集ダイアログ25には、編集ボタン24が押下された時点で電文表示領域22に表示されていた電文が表示される。図17の例では、メッセージ1、メッセージ3、及びメッセージ4が、編集ボタン24が押下された時点で電文表示領域22に表示されていた電文である。
また、編集ダイアログ25に表示された各々の電文にはチェックボックス23が表示されると共に、削除ボタン26及び選択ボタン27が表示される。なお、削除ボタン26及び選択ボタン27はチェックボックス23と異なり、編集ダイアログ25に対してそれぞれ1つずつ表示される。
図18は、削除ボタン26が押下された場合に、CPU51によって実行される応答先削除処理の流れの一例を示すフローチャートである。
応答先削除処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、応答先削除処理を実行する。
まず、ステップS200において、CPU51は、編集ボタン24が押下された送信電文(編集対象の送信電文)に対応付けられているリンク先メッセージIDをRAM52から消去し、編集対象の送信電文と当該送信電文の応答先の電文との対応付けを削除する。
ステップS210において、CPU51は、編集対象の送信電文に応答先の電文が存在しないことを通知するため、リンク先メッセージIDが設定されるリンク情報を空欄にした下書き保存電文を管理装置11に送信する。これによって、管理装置11で管理される電文管理テーブルにおける編集対象となっている送信電文の内容が更新される。
ステップS220において、CPU51は、編集対象の送信電文に、当該送信電文の応答先の電文を表すリンク先メッセージIDが表示されているか否かを判定する。リンク先メッセージIDが表示されていない場合には、リンク先メッセージIDの表示を削除する必要がないため図18に示す応答先削除処理を終了する。
一方、リンク先メッセージIDが表示されている場合には、ステップS230に移行する。
ステップS230において、CPU51は、編集対象の送信電文に表示されているリンク先メッセージIDを削除する。
以上により、編集対象の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDが削除されると共に、編集対象の送信電文に表示されているリンク先メッセージIDも削除される。
図19は、図16に示した画面例におけるメッセージ2に対して応答先削除処理を実行した後、メッセージ2を送信した場合に表示装置15に表示される画面例を示す図である。
図19に示すように、メッセージ2には、送信電文の応答先の電文を表す「>(メッセージ1)」の表示が削除されていることがわかる。この場合、メッセージ2の送信電文に付加されるリンク情報は空欄である。
一方、図17に示す編集ダイアログ25に表示された電文に対応付けられたチェックボックス23を押下してチェックマークを表示し、選択ボタン27を押下した場合、編集対象の送信電文に対応付けられている応答先の電文を変更する応答先変更処理が実行される。
図20は、選択ボタン27が押下された場合に、CPU51によって実行される応答先変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
応答先変更処理を規定する情報処理プログラムは、例えばROM52に予め記憶されている。CPU51は、ROM52に記憶される情報処理プログラムを読み込み、応答先変更処理を実行する。
ステップS300において、CPU51は、RAM52に記憶されている、編集対象の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDを、編集ダイアログ25のチェックボックス23にチェックマークが表示されている電文のメッセージIDに変更する。以降では、編集ダイアログ25のチェックボックス23にチェックマークが表示された電文を「選択された電文」といい、編集ダイアログ25の各電文に対応したチェックボックス23を押下してチェックマークを表示することを「電文を選択する」という。
なお、複数の電文が選択された場合、編集対象の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDを、選択された各々の電文のメッセージIDに変更する。すなわち、送信電文の応答先の電文は複数あってもよい。
ステップS310において、CPU51は、編集対象の送信電文における応答先の電文が変更されたことを通知するため、選択された電文のメッセージIDをリンク情報に設定した下書き保存電文を管理装置11に送信する。これによって、管理装置11の電文管理テーブルにおける編集対象となっている送信電文の内容が更新される。
ステップS320において、CPU51は、編集対象の送信電文に、当該送信電文の応答先の電文を表すリンク先メッセージIDが表示されているか否かを判定する。リンク先メッセージIDが表示されていない場合には、リンク先メッセージIDの表示を変更する必要がないため図20に示す応答先変更処理を終了する。
一方、リンク先メッセージIDが表示されている場合には、ステップS330に移行する。
ステップS330において、CPU51は、編集対象の送信電文に表示されているリンク先メッセージIDを、選択された電文のメッセージIDに変更する。
以上により、編集対象の送信電文に対応付けられているリンク先メッセージIDが変更されると共に、編集対象の送信電文に表示されているリンク先メッセージIDも変更される。
図21は、図16に示した画面例におけるメッセージ2に対して応答先変更処理を実行した後、メッセージ2を送信した場合に表示装置15に表示される画面例を示す図である。なお、図21では、編集ダイアログ25でメッセージ2の応答先の電文をメッセージ1からメッセージ3に変更した例を示している。
この場合、図16の下書き中のメッセージ2には「>(メッセージ1)」が表示されているが、図21の送信されたメッセージ2では「>(メッセージ3)」の表示に変更されていることがわかる。また、メッセージ2の送信電文に付加されるリンク情報には、「メッセージ3」が設定されている。
なお、第3実施形態で挿入電文が特定電文受信であるか否かを判定する際に用いた電文距離の学習に、ユーザが行った編集操作の結果を用いてもよい。
例えば、ユーザが送信電文と当該送信電文の応答先の電文との対応付けを削除した場合、送信電文と応答先の電文との関連性はないと考えられる。したがって、対応付けが削除された送信電文と応答先の電文との電文距離が大きくなるように電文距離の推定モデルを修正することで、電文距離の推定モデルを固定した場合と比較して、電文距離の推定精度が向上することになる。
具体的には、電文距離の推定モデルにニューラルネットワークを用いている場合、対応付けが削除された送信電文の内容と応答先の電文の内容を学習サンプルとし、教師信号として関連性がないことを示す情報を入力することで、今後、同様の内容を有する電文の組み合わせに対して、学習前よりも大きな電文距離を出力するようにニューラルネットワークの学習が進められる。
なお、電文の学習サンプルと教師信号を管理装置11に送信して、電文距離の学習を管理装置11で集中して行い、管理装置11で算出された電文距離を情報処理装置12で受信するようにしてもよい。この場合、管理装置11に各々の情報処理装置12から学習サンプルと教師信号が送信されるため、情報処理装置12毎に得られる学習サンプル数よりも多くの学習サンプルを用いて電文距離の推定モデルが修正されることになる。したがって、情報処理装置12毎に電文距離の推定モデルを修正する場合と比較して、電文距離の推定精度が向上することになる。
また、ユーザが送信電文と当該送信電文の応答先の電文との対応付けを変更した場合、送信電文と変更前の応答先の電文との関連性は低く、送信電文と変更後の応答先の電文との関連性は高いと考えられる。したがって、送信電文と変更前の応答先の電文との電文距離は今よりも大きくなり、送信電文と変更後の応答先の電文との電文距離は今よりも小さくなるように、電文距離の推定モデルを修正することで、電文距離の推定モデルを固定した場合と比較して、電文距離の推定精度が向上することになる。
なお、電文距離の推定モデルだけでなく、ユーザが行った編集操作の結果に応じて基準距離を修正するようにしてもよい。例えば対応付けが削除された送信電文と応答先の電文の組み合わせに対しては、基準距離が現在の基準距離よりも小さくなるように基準距離を修正すればよい。
以上、実施の形態を用いて開示の技術について説明したが、開示の技術は各実施の形態に記載の範囲には限定されない。開示の技術の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も開示の技術の技術的範囲に含まれる。例えば、開示の技術の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
また、各実施の形態では、一例として電文送信処理、電文受信処理、応答先削除処理、及び応答先変更処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図5、図7、図8、図10、図14、図18、及び図20に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、各処理をソフトウエアで実行する場合に比べて、処理の高速化が図られる。
また、上述した実施の形態では、情報処理プログラムがROM52にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る情報処理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る情報処理プログラムを、CD(Compact Disc)-ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録された形態で提供してもよい。また、本発明に係る情報処理プログラムを、USBメモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録された形態で提供してもよい。更に、情報処理装置12は通信回線13を介して、例えば管理装置11や通信回線13に接続される他の外部装置から本発明に係る情報処理プログラムを取得するようにしてもよい。
10・・・情報処理システム
11・・・管理装置
12・・・情報処理装置
13・・・通信回線
14・・・入力装置
15・・・表示装置
16・・・通信装置
17・・・表示領域
18・・・電文入力領域
19・・・下書きボタン
20・・・下書き表示領域
21・・・送信ボタン
22・・・電文表示領域
23・・・チェックボックス
24・・・編集ボタン
25・・・編集ダイアログ
26・・・削除ボタン
27・・・選択ボタン
50・・・コンピュータ
51・・・CPU

Claims (14)

  1. 複数の情報処理装置から受信した受信電文及び自装置から送信した送信電文を時系列に沿って示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された受信電文に対する送信電文及び送信電文の送信指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で送信電文の送信指示を受け付ける前に、送信電文の応答先の受信電文である第1の受信電文とは異なる第2の受信電文が示された場合、前記受付手段で送信電文の送信指示を受け付ける前に、前記第1の受信電文との対応付けを表示した送信電文を示するように前記表示手段を制御する制御手段と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 複数の情報処理装置から受信した受信電文及び自装置から送信した送信電文を時系列に沿って表示する第1表示領域と、送信前の送信電文を表示する第2表示領域とを表示する表示手段と、
    前記第1表示領域に表示された受信電文に対する送信電文の入力及び入力された送信電文の送信指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で前記第2表示領域に表示されている送信電文の送信指示を受け付ける前に、送信電文の応答先の受信電文である第1の受信電文とは異なる第2の受信電文を受信した場合、前記第1の受信電文との対応付けを表示した送信前の送信電文を、前記第2表示領域に表示するように前記表示手段を制御する制御手段と、
    を備えた情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた送信電文を前記第2表示領域に表示すると共に、送信電文が前記第2表示領域に表示された時点において前記第1表示領域に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける
    請求項記載の情報処理装置。
  4. 前記受付手段は、自装置から送信する送信電文を下書きとして保存させる指示である下書き保存指示を受け付け、
    前記制御手段は、前記第1表示領域に表示された受信電文のうち、前記受付手段で前記下書き保存指示を受け付けた時点、または送信電文を受け付けてから予め定められた時間が経過した時点において前記第1表示領域に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける
    請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記受付手段は、自装置から送信する送信電文を下書きとして保存させる指示である下書き保存指示を受け付け、
    前記制御手段は、前記表示手段に表示された受信電文のうち、前記受付手段で前記下書き保存指示を受け付けた時点、または前記受付手段で送信電文を受け付けてから予め定められた時間が経過した時点において前記表示手段に表示された最新の受信電文を前記第1の受信電文として送信電文に対応付ける
    請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、複数の送信電文がそれぞれ前記第1の受信電文に対する応答であるとみなされる予め定めた第1の条件を満たす場合、前記複数の送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する
    請求項3~請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数の送信電文が予め定めた期間内に送信される場合に前記複数の送信電文が前記予め定めた第1の条件を満たすと判定し、前記複数の送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する
    請求項記載の情報処理装置。
  8. 前記受付手段は、送信電文を選択する選択指示を受け付け、
    前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記選択指示で選択された送信電文の各々を前記予め定めた第1の条件を満たす送信電文と判定し、前記選択指示で選択された送信電文のうち最初に送信される送信電文に、前記第1の受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する
    請求項記載の情報処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2の受信電文が会話の流れに影響しない電文として予め定めた第2の条件を満たす場合、前記第1の受信電文との対応付けが表示されていない送信電文を示するように前記表示手段を制御する
    請求項1~請求項の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記受付手段は、送信電文に対応付ける受信電文の編集指示を受け付け、
    前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた編集指示に応じて、送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文を変更する
    請求項1~請求項の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御手段は、前記受付手段で送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文との対応付けを削除する指示を受け付けた場合、対応付けの削除を指示された送信電文に対して、前記第1の受信電文との対応付けを表示しないように前記表示手段を制御する
    請求項10記載の情報処理装置。
  12. 前記制御手段は、前記受付手段で送信電文に対応付けられた前記第1の受信電文を変更する指示を受け付けた場合、対応付けの変更を指示された送信電文に対して、前記変更の指示によって指定された受信電文との対応付けを表示するように前記表示手段を制御する
    請求項10記載の情報処理装置。
  13. コンピュータを、
    請求項1~請求項12の何れか1項に記載した情報処理装置の制御手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
  14. 請求項1~請求項12の何れか1項に記載した複数の情報処理装置と、
    前記情報処理装置の何れかから受信した電文を、前記情報処理装置の各々に転送する管理装置と、
    を備えた情報処理システム。
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