JP7059117B2 - 研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器、該熱交換器を備えた研磨装置、該熱交換器を用いた基板の研磨方法、および研磨パッドの研磨面の温度を調整するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器、該熱交換器を備えた研磨装置、該熱交換器を用いた基板の研磨方法、および研磨パッドの研磨面の温度を調整するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ウェーハなどの基板の研磨に使用される研磨パッドの研磨面の温度を調整するための装置および方法に関する。
CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置は、半導体デバイスの製造において、ウェーハの表面を研磨する工程に使用される。CMP装置は、ウェーハを研磨ヘッドで保持してウェーハを回転させ、さらに回転する研磨テーブル上の研磨パッドにウェーハを押し付けてウェーハの表面を研磨する。研磨中、研磨パッドにはスラリーが供給され、ウェーハの表面は、スラリーの化学的作用とスラリーに含まれる砥粒の機械的作用により平坦化される。
ウェーハの研磨レートは、ウェーハの研磨パッドに対する研磨荷重のみならず、研磨パッドの研磨面の温度にも依存する。これは、ウェーハに対するスラリーの化学的作用が温度に依存するからである。したがって、半導体デバイスの製造においては、ウェーハの研磨レートを上げて更に一定に保つために、ウェーハ研磨中の研磨パッドの研磨面の温度を最適な値に保つことが重要とされる。
そこで、研磨パッドの研磨面の温度を調整するためにパッド温度調整装置が従来から使用されている。このパッド温度調整装置は、研磨パッドの上方に配置された熱交換器を備える(例えば特許文献1参照)。ウェーハの研磨中は、研磨パッドと熱交換器との間にスラリーが存在した状態で、熱交換器は、研磨パッドと熱交換器内を流れる流体との間で熱交換を行い、これによって研磨面の温度を調整するように構成されている。
通常、ウェーハの研磨レート(除去レートとも言う)を上昇させるために、ウェーハの研磨中は、研磨パッドの研磨面はある程度の高い温度(例えば60℃程度)に調整される。このような高い温度を維持するために、パッド温度調整装置の熱交換器には高温の流体が流れ、熱交換器自体が高温となる。ウェーハの研磨中は、研磨パッド上のスラリーは熱交換器に接触し、スラリーの一部は熱交換器に付着する。そこで、ウェーハの研磨後に純水を熱交換器に噴霧し、スラリーを熱交換器から除去している。
特開2015-044245号公報
しかしながら、熱交換器はかなりの高温であるため、熱交換器に付着したスラリーがウェーハの研磨中に乾燥し、熱交換器の側面に固着してしまう。乾燥したスラリーは、次のウェーハの研磨中に熱交換器から研磨パッド上に落下することがある。乾燥したスラリーの塊は、ウェーハの表面に傷を付けてしまい、ウェーハの欠陥を生じさせる。上述したように、ウェーハの研磨後に純水で熱交換器を洗浄するようにしているが、一旦固着したスラリーを純水で除去するのは難しい。しかも、ウェーハを研磨している途中でスラリーが乾燥して、研磨パッド上に落下することもある。
そこで、本発明は、スラリーの固着を防止することができる熱交換器を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような熱交換器を備えた研磨装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような熱交換器を用いて基板を研磨する研磨方法を提供することを目的とする。また、本発明は、研磨パッドの研磨面の温度を調整するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、加熱流路および冷却流路が内部に形成された流路構造体と、前記流路構造体の側面を覆う撥水材とを備え、前記熱交換器の側面は前記撥水材から構成されており、前記熱交換器の底面はSiCから構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記撥水材は、ポリテトラフルオロエチレンからなるコーティング層であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記撥水材は、撥水性の粘着テープからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記撥水材は、シリコーンゴムからなることを特徴とする。
本発明の態様は、研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、加熱流路および冷却流路が内部に形成された流路構造体と、前記流路構造体の側面を覆う撥水材とを備え、前記熱交換器の側面は前記撥水材から構成されており、前記撥水材は、断熱材としてのシリコーンゴムと、前記シリコーンゴムの外面を覆う撥水性のコーティング層を含むことを特徴とする。
本発明の一態様は、研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、加熱流路、冷却流路、および純水流路が内部に形成された流路構造体と、前記流路構造体の側部に固定された多孔材を備え、前記純水流路は、前記加熱流路および前記冷却流路を囲み、かつ前記多孔材の内面に沿って延びており、前記多孔材の内面は前記純水流路の外壁を構成し、前記熱交換器の側面は前記多孔材の外面から構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記加熱流路と前記純水流路との間に配置された断熱層をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記断熱層は空気層であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記多孔材はセラミックから構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様は、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付ける研磨ヘッドと、前記研磨パッドの研磨面にスラリーまたは純水を選択的に供給する液体供給ノズルと、前記研磨パッドと熱交換を行うことで前記研磨面の温度を調整する上記熱交換器とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明の一態様は、研磨パッドの研磨面にスラリーを供給しながら、基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付けて該基板を研磨し、前記基板の研磨中に、前記研磨パッドの研磨面と熱交換器の底面との間に前記スラリーが存在した状態で、前記研磨パッドと前記熱交換器内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行い、前記基板の研磨後に、前記研磨パッドの研磨面に純水を供給しながら、前記基板を前記研磨パッド上の純水に接触させる水研磨工程を実行し、前記水研磨工程中に、前記熱交換器の底面を前記研磨パッドの研磨面上の純水に接触させて、前記熱交換器の底面から前記スラリーを前記純水で洗い流し、前記水研磨工程後に、前記熱交換器の側面に純水を噴霧する工程を含み、前記熱交換器は、上記熱交換器であることを特徴とする研磨方法である。
本発明の一態様は、テーブルモータに指令を発して研磨テーブルを回転させるステップと、液体供給ノズルおよび研磨ヘッドに指令を発して、前記研磨テーブル上の研磨パッドの研磨面に前記液体供給ノズルからスラリーを供給しながら、前記研磨ヘッドで基板を前記研磨面に押し付けて該基板を研磨するステップと、前記基板の研磨中に、昇降機構に指令を発して熱交換器を前記研磨面に向かって移動させ、前記研磨パッドの研磨面と前記熱交換器の底面との間に前記スラリーが存在した状態で、前記研磨パッドと前記熱交換器内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行わせるステップと、前記基板の研磨後に、前記液体供給ノズルに指令を発して、前記研磨パッドの研磨面に前記液体供給ノズルから純水を供給することで、前記基板を前記研磨面上の純水に接触させ、かつ、前記熱交換器の底面を前記研磨面上の純水に接触させて、前記熱交換器の底面から前記スラリーを前記純水で洗い流し、その後、クリーニングノズルに指令を発して、前記クリーニングノズルから前記熱交換器の側面に純水を噴霧するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、熱交換器の側面は撥水材から構成されている。基板の研磨中に撥水材に付着したスラリーは集合して、その体積が増える。結果として、スラリーは乾燥しにくくなり、基板の研磨中にスラリーが熱交換器の側面に固着するのが防止される。
本発明によれば、熱交換器の側面は多孔材から構成されている。純水流路を流れる純水は多孔材を通じて多孔材の外面、すなわち熱交換器の側面からにじみ出る。その結果、熱交換器の側面はウェットの状態に保たれる。熱交換器の側面に付着したスラリーは乾燥せず、多孔材へのスラリーの固着が防止される。
本発明によれば、水研磨工程中に、熱交換器の底面上のスラリーは、研磨パッド上の純水によって洗い流される。したがって、熱交換器の底面からスラリーを除去することが可能である。
研磨装置を示す模式図である。 熱交換器を示す水平断面図である。 研磨パッド上の熱交換器と研磨ヘッドとの位置関係を示す平面図である。 熱交換器の内部構造を模式的に示す断面図である。 他の実施形態に係る熱交換器の内部構造を模式的に示す断面図である。 他の実施形態に係る熱交換器の内部構造を模式的に示す断面図である。 他の実施形態に係る熱交換器の内部構造を模式的に示す断面図である。 他の実施形態に係る熱交換器の内部構造を模式的に示す断面図である。 図9(a)乃至図9(c)は、熱交換器を備えた研磨装置でウェーハを研磨する工程を説明する図である。 動作制御部の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、研磨装置を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、基板の一例であるウェーハWを保持して回転させる研磨ヘッド1と、研磨パッド3を支持する研磨テーブル2と、研磨パッド3の表面にスラリーまたは純水を選択的に供給する液体供給ノズル4と、研磨パッド3の表面温度を調整するパッド温度調整装置5とを備えている。研磨パッド3の表面(上面)は、ウェーハWを研磨する研磨面3aを構成する。液体供給ノズル4は、スラリーを供給するためのスラリーノズルと、純水を供給するための純水ノズルとの組み合わせから構成されている。
研磨ヘッド1は鉛直方向に移動可能であり、かつその軸心を中心として矢印で示す方向に回転可能となっている。ウェーハWは、研磨ヘッド1の下面に真空吸着などによって保持される。研磨テーブル2にはテーブルモータ6が連結されており、矢印で示す方向に回転可能となっている。図1に示すように、研磨ヘッド1および研磨テーブル2は、同じ方向に回転する。研磨パッド3は、研磨テーブル2の上面に貼り付けられている。
研磨装置は、研磨ヘッド1、テーブルモータ6、液体供給ノズル4、パッド温度調整装置5の動作を制御する動作制御部40を備えている。ウェーハWの研磨は次のようにして行われる。研磨されるウェーハWは、研磨ヘッド1によって保持され、さらに研磨ヘッド1によって回転される。一方、研磨パッド3は、研磨テーブル2とともにテーブルモータ6によって回転される。この状態で、研磨パッド3の表面には液体供給ノズル4からスラリーが供給され、さらにウェーハWの表面は、研磨ヘッド1によって研磨パッド3の研磨面3aに対して押し付けられる。ウェーハWの表面は、スラリーの存在下での研磨パッド3との摺接により研磨される。ウェーハWの表面は、スラリーの化学的作用とスラリーに含まれる砥粒の機械的作用により平坦化される。
ウェーハWの研磨後は、液体供給ノズル4から研磨パッド3の研磨面3aに純水を供給しながら、ウェーハWを研磨パッド3上の純水に接触させる水研磨工程が実行される。
パッド温度調整装置5は、研磨パッド3と熱交換を行うことで研磨面3aの温度を調整する熱交換器11と、温度調整された加熱液および冷却液を熱交換器11に供給する液体供給システム30と、熱交換器11に連結された昇降機構20を備えている。熱交換器11は、研磨パッド3の研磨面3aの上方に位置し、熱交換器11の底面は、研磨パッド3の研磨面3aに対面している。昇降機構20は熱交換器11を上昇および下降させるように構成されている。より具体的には、昇降機構20は熱交換器11の底面を研磨パッド3の研磨面3aに近づける方向、および研磨パッド3の研磨面3aから離れる方向に移動させるように構成されている。昇降機構20は、モータまたはエアシリンダなどのアクチュエータ(図示せず)を備えている。昇降機構20の動作は動作制御部40によって制御される。
液体供給システム30は、温度調整された加熱液を貯留する加熱液供給源としての加熱液供給タンク31と、加熱液供給タンク31と熱交換器11とを連結する加熱液供給管32および加熱液戻り管33とを備えている。加熱液供給管32および加熱液戻り管33の一方の端部は加熱液供給タンク31に接続され、他方の端部は熱交換器11に接続されている。
温度調整された加熱液は、加熱液供給タンク31から加熱液供給管32を通じて熱交換器11に供給され、熱交換器11内を流れ、そして熱交換器11から加熱液戻り管33を通じて加熱液供給タンク31に戻される。このように、加熱液は、加熱液供給タンク31と熱交換器11との間を循環する。加熱液供給タンク31は、ヒータ(図示せず)を有しており、加熱液はヒータにより所定の温度に加熱される。
加熱液供給管32には、第1開閉バルブ41および第1流量制御バルブ42が取り付けられている。第1流量制御バルブ42は、熱交換器11と第1開閉バルブ41との間に配置されている。第1開閉バルブ41は、流量調整機能を有しないバルブであるのに対し、第1流量制御バルブ42は、流量調整機能を有するバルブである。
液体供給システム30は、熱交換器11に接続された冷却液供給管51および冷却液排出管52をさらに備えている。冷却液供給管51は、研磨装置が設置される工場に設けられている冷却液供給源(例えば、冷水供給源)に接続されている。冷却液は、冷却液供給管51を通じて熱交換器11に供給され、熱交換器11内を流れ、そして熱交換器11から冷却液排出管52を通じて排出される。一実施形態では、熱交換器11内を流れた冷却液を、冷却液排出管52を通じて冷却液供給源に戻してもよい。
冷却液供給管51には、第2開閉バルブ55および第2流量制御バルブ56が取り付けられている。第2流量制御バルブ56は、熱交換器11と第2開閉バルブ55との間に配置されている。第2開閉バルブ55は、流量調整機能を有しないバルブであるのに対し、第2流量制御バルブ56は、流量調整機能を有するバルブである。
第1開閉バルブ41、第1流量制御バルブ42、第2開閉バルブ55、および第2流量制御バルブ56は、動作制御部40に接続されており、第1開閉バルブ41、第1流量制御バルブ42、第2開閉バルブ55、および第2流量制御バルブ56の動作は、動作制御部40によって制御される。
パッド温度調整装置5は、研磨パッド3の研磨面3aの温度(以下、パッド表面温度ということがある)を測定するパッド温度測定器39をさらに備えている。パッド温度測定器39は動作制御部40に接続されている。動作制御部40は、パッド温度測定器39により測定されたパッド表面温度に基づいて第1流量制御バルブ42および第2流量制御バルブ56を操作するように構成されている。第1開閉バルブ41および第2開閉バルブ55は、通常は開かれている。パッド温度測定器39として、非接触で研磨パッド3の研磨面3aの温度を測定することができる放射温度計を使用することができる。
パッド温度測定器39は、非接触でパッド表面温度を測定し、その測定値を動作制御部40に送る。動作制御部40は、パッド表面温度が、予め設定された目標温度に維持されるように、測定されたパッド表面温度に基づいて、第1流量制御バルブ42および第2流量制御バルブ56を操作することで、加熱液および冷却液の流量を制御する。第1流量制御バルブ42および第2流量制御バルブ56は、動作制御部40からの制御信号に従って動作し、熱交換器11に供給される加熱液の流量および冷却液の流量を調整する。熱交換器11を流れる加熱液および冷却液と研磨パッド3との間で熱交換が行われ、これによりパッド表面温度が変化する。
このようなフィードバック制御により、研磨パッド3の研磨面3aの温度(すなわちパッド表面温度)は、所定の目標温度に維持される。動作制御部40としては、PIDコントローラを使用することができる。研磨パッド3の目標温度は、ウェーハWの種類または研磨プロセスに応じて決定され、決定された目標温度は、動作制御部40に予め入力される。
熱交換器11に供給される加熱液としては、温水が使用される。温水は、加熱液供給タンク31のヒータにより、例えば約80℃に加熱される。より速やかに研磨パッド3の表面温度を上昇させる場合には、シリコーンオイルを加熱液として使用してもよい。シリコーンオイルを加熱液として使用する場合には、シリコーンオイルは加熱液供給タンク31のヒータにより100℃以上(例えば、約120℃)に加熱される。熱交換器11に供給される冷却液としては、冷水またはシリコーンオイルが使用される。シリコーンオイルを冷却液として使用する場合には、冷却液供給源としてチラーを冷却液供給管51に接続し、シリコーンオイルを0℃以下に冷却することで、研磨パッド3を速やかに冷却することができる。冷水としては、純水を使用することができる。純水を冷却して冷水を生成するために、冷却液供給源としてチラーを使用してもよい。この場合は、熱交換器11内を流れた冷水を、冷却液排出管52を通じてチラーに戻してもよい。
加熱液供給管32および冷却液供給管51は、完全に独立した配管である。したがって、加熱液および冷却液は、混合されることなく、同時に熱交換器11に供給される。加熱液戻り管33および冷却液排出管52も、完全に独立した配管である。したがって、加熱液は、冷却液と混合されることなく加熱液供給タンク31に戻され、冷却液は、加熱液と混合されることなく排出されるか、または冷却液供給源に戻される。
パッド温度調整装置5は、熱交換器11の側面11aに純水を噴霧して、熱交換器11を洗浄する複数のクリーニングノズル60をさらに備えている。これらのクリーニングノズル60は、熱交換器11の側面11aを向いて配置されている。本実施形態では2つのクリーニングノズル60が設けられているが、3つ以上のクリーニングノズル60を設けてもよい。クリーニングノズル60は、ウェーハWの研磨に使用されたスラリーを純水の噴流によって熱交換器11の側面11aから除去するために設けられている。
次に、熱交換器11について、図2を参照して説明する。図2は、熱交換器11を示す水平断面図である。図2に示すように、熱交換器11は、加熱流路61および冷却流路62が内部に形成された流路構造体70と、流路構造体70の側面を覆う撥水材71を備えている。熱交換器11の側面11aは、撥水材71から構成されている。本実施形態の流路構造体70は円形を有している。本実施形態では、熱交換器11の全体は円形を有しており、熱交換器11の側面11aは円筒形状である。熱交換器11の底面は平坦であり、かつ円形である。熱交換器11の底面は流路構造体70の底面から構成されている。流路構造体70は、耐摩耗性に優れるとともに熱伝導率の高い材質、例えば緻密質のSiCなどのセラミックで構成されている。
加熱流路61および冷却流路62は、互いに隣接して(互いに並んで)延びており、かつ螺旋状に延びている。さらに、加熱流路61および冷却流路62は、点対称な形状を有し、互いに同じ長さを有している。加熱流路61および冷却流路62のそれぞれは、曲率が一定の複数の円弧流路64と、これら円弧流路64を連結する複数の傾斜流路65から基本的に構成されている。隣接する2つの円弧流路64は、各傾斜流路65によって連結されている。
このような構成によれば、加熱流路61および冷却流路62のそれぞれの最外周部を、熱交換器11の最外周部に配置することができる。つまり、熱交換器11の底面のほぼ全体は、加熱流路61および冷却流路62の下方に位置し、加熱液および冷却液は研磨パッド3の研磨面3aを速やかに加熱および冷却することができる。加熱液および冷却液と、研磨パッド3との間の熱交換は、研磨パッド3の研磨面3aと熱交換器11の底面との間にスラリーが存在した状態で行われる。
加熱液供給管32は、加熱流路61の入口61aに接続されており、加熱液戻り管33は、加熱流路61の出口61bに接続されている。冷却液供給管51は、冷却流路62の入口62aに接続されており、冷却液排出管52は、冷却流路62の出口62bに接続されている。加熱流路61および冷却流路62の入口61a,62aは、熱交換器11の周縁部に位置しており、加熱流路61および冷却流路62の出口61b,62bは、熱交換器11の中心部に位置している。したがって、加熱液および冷却液は、熱交換器11の周縁部から中心部に向かって螺旋状に流れる。加熱流路61および冷却流路62は、完全に分離しており、熱交換器11内で加熱液および冷却液が混合されることはない。
図3は、研磨パッド3上の熱交換器11と研磨ヘッド1との位置関係を示す平面図である。熱交換器11は、上から見たときに円形であり、熱交換器11の直径は研磨ヘッド1の直径よりも小さい。研磨パッド3の回転中心から熱交換器11の中心までの距離は、研磨パッド3の回転中心から研磨ヘッド1の中心までの距離と同じである。加熱流路61および冷却流路62は、互いに隣接しているので、加熱流路61および冷却流路62は、研磨パッド3の径方向のみならず、研磨パッド3の周方向に沿って並んでいる。したがって、研磨テーブル2および研磨パッド3が回転している間、研磨パッド3は、加熱液および冷却液の両方と熱交換を行う。2つのクリーニングノズル60は、熱交換器11の両側に配置されている。
図4は、熱交換器11の内部構造を模式的に示す断面図である。熱交換器11の側面11aの全体は撥水材71から構成されている。本実施形態の熱交換器11の側面11aは円筒形状であり、熱交換器11の側面11aの全周が撥水材71から構成されている。本実施形態では、撥水材71は、ポリテトラフルオロエチレンからなるコーティング層である。ポリテトラフルオロエチレンは、テフロン(登録商標)として知られている。図4の符号Qは、スラリーを表している。一実施形態では、熱交換器11の側面11aに加えて、熱交換器11の底面11bの全体を撥水材から構成してもよい。例えば、ポリテトラフルオロエチレンからなるコーティング層により熱交換器11の底面11bを構成してもよい。
一実施形態では、図5に示すように、撥水材71は、撥水性の粘着テープ80から構成されてもよい。撥水性の粘着テープ80の一方の面は粘着層80aから構成され、他方の面は撥水層80bから構成される。撥水層80bは、例えばポリテトラフルオロエチレンなどの撥水材から構成される。撥水性の粘着テープ80は、流路構造体70の側面に貼り付けられている。粘着テープ80の撥水性が低下したときは、粘着テープ80を流路構造体70から引き剥がし、新たな撥水性の粘着テープを流路構造体70の側面に貼り付ける。
一実施形態では、図6に示すように、撥水材71は、シリコーンゴム90から構成されてもよい。すなわち、流路構造体70の側面はシリコーンゴム90で覆われており、熱交換器11の側面11aの全体はシリコーンゴム90から構成されている。シリコーンゴム90は、それ自体が撥水性を有している。さらに、シリコーンゴム90は、断熱材としても機能する。したがって、シリコーンゴム90からなる熱交換器11の側面11aにスラリーが付着しても、熱交換器11内を流れる加熱液の熱はシリコーンゴム90上のスラリーには伝わりにくい。結果として、シリコーンゴム90に付着したスラリーの乾燥が防止される。シリコーンゴム90が断熱材として機能するために、シリコーンゴム90の厚さは1mm以上であることが好ましい。
さらに、シリコーンゴム90は、ウェーハWの研磨中に研磨ヘッド1から外れたウェーハWが熱交換器11の側面11aに衝突したとしても、ウェーハWへの衝撃を和らげることができる。結果として、ウェーハWが研磨ヘッド1から外れたときのウェーハWへのダメージを最小とすることができる。
一実施形態では、図7に示すように、撥水材71は、シリコーンゴム90と撥水性のコーティング層91を備えてもよい。シリコーンゴム90は、流路構造体70の側面を覆っており、撥水性のコーティング層91はシリコーンゴム90の外面を覆っている。撥水性のコーティング層91は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンから構成される。その他の構成は、図6に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図4乃至図7に示す実施形態によれば、ウェーハWの研磨中に撥水材71の表面に付着したスラリーは集合して、その体積が増える。結果として、スラリーは乾燥しにくくなり、ウェーハWの研磨中にスラリーが熱交換器11の側面11aに固着するのが防止される。
図8は、熱交換器11の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図8に示すように、本実施形態の熱交換器11は、加熱流路61、冷却流路62、および純水流路92が形成された内部に流路構造体70と、流路構造体70の側部に固定された多孔材95を備える。多孔材95は、例えば、炭化ケイ素、酸化アルミニウム(アルミナ)などのセラミックから構成される。
純水流路92は、加熱流路61および冷却流路62の外側に位置している。純水流路92は、加熱流路61および冷却流路62を囲み、かつ多孔材95の内面に沿って延びている。本実施形態の流路構造体70は、図1乃至図3に示す実施形態と同じように、円形である。純水流路92は、円形の流路構造体70の最外部に位置した環状の流路である。多孔材95の内面は純水流路92の外壁を構成し、熱交換器11の側面11aの全体は多孔材95から構成されている。
純水流路92には純水供給ライン100が接続されており、純水流量調整バルブ101が純水供給ライン100に取り付けられている。純水は図示しない純水供給源から純水供給ライン100を通って純水流路92に供給される。純水流路92に供給される純水の流量は、純水流量調整バルブ101によって制御される。純水は純水流路92を満たし、多孔材95の内面に接触する。純水は多孔材95を少しずつ通過し、多孔材95の外面からにじみ出る。
本実施形態によれば、熱交換器11の側面11aは多孔材95から構成されている。純水流路92を流れる純水は多孔材95を通じて多孔材95の外面、すなわち熱交換器11の側面11aからにじみ出る。その結果、熱交換器11の側面11aはウェットの状態に保たれる。したがって、熱交換器11の側面11aに付着したスラリーは乾燥せず、多孔材95へのスラリーの固着が防止される。
多孔材95からにじみ出る純水の流量は純水流量調整バルブ101によって調整することができる。ウェーハWの研磨中は、熱交換器11の側面11aをウェットの状態に維持するために、純水は純水流路92に供給され続ける。さらに、ウェーハWの研磨後、図1に示すクリーニングノズル60から供給される純水で熱交換器11の側面11aが洗浄される間も、熱交換器11の側面11aをウェットの状態に維持するために、純水は純水流路92に供給され続ける。クリーニングノズル60で熱交換器11の側面11aを洗浄しているときに純水流路92に供給される純水の流量は、ウェーハWの研磨中に純水流路92に供給される純水の流量よりも少なくてよい。
図8に示すように、加熱流路61と純水流路92との間には断熱層97が配置されている。断熱層97は、加熱流路61および冷却流路62を囲むように延び、純水流路92の内側に位置している。この断熱層97は、断熱材または空気層から構成することができる。断熱層97は、加熱流路61を流れる加熱液の熱が多孔材95に伝達されることを防止し、多孔材95の外面から構成される熱交換器11の側面11a上のスラリーの乾燥を防止することができる。また、断熱層97は、加熱流路61を流れる加熱液の熱が、純水流路92内の純水によって奪われることを防止し、熱交換能力の低下を防ぐことができる。断熱層97は、図4乃至図7に示す実施形態にも適用することができる。
次に、上述した熱交換器11を備えた研磨装置でウェーハを研磨する工程について、図1、図9(a)乃至図9(c)を参照して説明する。図9(a)乃至図9(c)に示す熱交換器11は、図4乃至図8のいずれかに示す熱交換器11である。
図1に示すように、研磨テーブル2はテーブルモータ6によって回転され、研磨テーブル2上の研磨パッド3が回転する。ウェーハWを下面で保持した研磨ヘッド1も図示しないモータによって回転する。熱交換器11は昇降機構20によって研磨面3aに向かって移動され、研磨面3aに接触する。
図9(a)に示すように、液体供給ノズル4から研磨パッド3の研磨面3aにスラリーQを供給しながら、研磨ヘッド1でウェーハWを研磨パッド3の研磨面3aに押し付けて該ウェーハWを研磨する。ウェーハWの研磨中、熱交換器11の底面11bは研磨パッド3の研磨面3aに対面する。ウェーハWの研磨中、研磨パッド3と熱交換器11内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換が行われる。すなわち、研磨パッド3の研磨面3aと熱交換器11の底面11bとの間にスラリーQが存在した状態で、研磨パッド3と熱交換器11内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行う。これによりウェーハWの研磨中の研磨パッド3の研磨面3aの温度が予め設定された目標温度に維持される。
図9(b)に示すように、ウェーハWの研磨後に、液体供給ノズル4から研磨パッド3の研磨面3aに純水Pを供給しながら、ウェーハWを研磨パッド3上の純水Pに接触させる水研磨工程を実行する。この水研磨工程では、研磨ヘッド1は上述したスラリーを用いたウェーハWの研磨時よりも低い圧力をウェーハWに加える。ウェーハWの研磨された面は純水Pで洗浄され、スラリーや研磨屑がウェーハWから除去される。上記水研磨工程中、熱交換器11の底面11bを研磨パッド3の研磨面3a上の純水Pに接触させて、熱交換器11の底面11bからスラリーを純水Pで洗い流す。水研磨工程中、熱交換器11の底面11bと研磨パッド3の研磨面3aとの間の隙間は、純水Pの流れで満たされる。
図9(c)に示すように、水研磨工程後に、熱交換器11を昇降機構20により上方に移動させて研磨パッド3の研磨面3aから離す。クリーニングノズル60から熱交換器11の側面11aに純水を噴霧し、熱交換器11の側面11aに付着したスラリーを洗い流す。クリーニングノズル60での洗浄中に、図示しないドレッサにより、研磨パッド3の研磨面3aのドレッシングを行ってもよい。
このように、本実施形態では、水研磨工程中に熱交換器11の底面11bが研磨パッド3上の純水の流れにより洗浄され、水研磨工程後に熱交換器11の側面11aがクリーニングノズル60により洗浄される。したがって、次のウェーハが研磨される前に、実質的に全てのスラリーを熱交換器11から除去することができる。
上述した研磨装置の動作は、動作制御部40によって制御される。動作制御部40は、専用のコンピュータまたは汎用のコンピュータから構成される。図10は、動作制御部40の構成を示す模式図である。動作制御部40は、プログラムやデータなどが格納される記憶装置110と、記憶装置110に格納されているプログラムに従って演算を行うCPU(中央処理装置)などの処理装置120と、データ、プログラム、および各種情報を記憶装置110に入力するための入力装置130と、処理結果や処理されたデータを出力するための出力装置140と、インターネットなどのネットワークに接続するための通信装置150を備えている。
記憶装置110は、処理装置120がアクセス可能な主記憶装置111と、データおよびプログラムを格納する補助記憶装置112を備えている。主記憶装置111は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)であり、補助記憶装置112は、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージ装置である。
入力装置130は、キーボード、マウスを備えており、さらに、記録媒体からデータを読み込むための記録媒体読み込み装置132と、記録媒体が接続される記録媒体ポート134を備えている。記録媒体は、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、光ディスク(例えば、CD-ROM、DVD-ROM)や、半導体メモリー(例えば、USBフラッシュドライブ、メモリーカード)である。記録媒体読み込み装置132の例としては、CDドライブ、DVDドライブなどの光学ドライブや、カードリーダーが挙げられる。記録媒体ポート134の例としては、USB端子が挙げられる。記録媒体に記憶されているプログラムおよび/またはデータは、入力装置130を介して動作制御部40に導入され、記憶装置110の補助記憶装置112に格納される。出力装置140は、ディスプレイ装置141、印刷装置142を備えている。
コンピュータからなる動作制御部40は、記憶装置110に電気的に格納されたプログラムに従って動作する。すなわち、動作制御部40は、テーブルモータ6に指令を発して研磨テーブル2を回転させるステップと、液体供給ノズル4および研磨ヘッド1(研磨ヘッド1の図示しない昇降機構およびモータ)に指令を発して、研磨ヘッド1を回転させ、研磨テーブル2上の研磨パッド3の研磨面3aに液体供給ノズル4のスラリーノズルからスラリーを供給しながら、研磨ヘッド1でウェーハWを研磨面に押し付けて該ウェーハWを研磨するステップと、ウェーハWの研磨中に、昇降機構20に指令を発して熱交換器11を研磨面3aに向かって移動させ、研磨パッド3の研磨面3aと熱交換器11の底面11bとの間にスラリーが存在した状態で、研磨パッド3と熱交換器11内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行わせるステップと、ウェーハWの研磨後に、液体供給ノズル4に指令を発して、研磨パッド3の研磨面3aに液体供給ノズル4の純水ノズルから純水を供給することで、ウェーハWを研磨面3a上の純水に接触させ、かつ、熱交換器11の底面11bを研磨面3a上の純水に接触させて、熱交換器11の底面11bからスラリーを純水で洗い流すステップ(上述の水研磨工程)を実行する。
さらに、動作制御部40は、水研磨工程の後に、研磨ヘッド1および昇降機構20とクリーニングノズル60に指令を発して、研磨ヘッド1と熱交換器11を研磨パッド3の研磨面3aから上昇させ、クリーニングノズル60から熱交換器11の側面11aに純水を噴霧させて、熱交換器11の側面11aに付着したスラリーを洗い流すステップを実行する。
これらステップを動作制御部40に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して動作制御部40に提供される。または、プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介して動作制御部40に提供されてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨ヘッド
2 研磨テーブル
3 研磨パッド
4 液体供給ノズル
5 パッド温度調整装置
6 テーブルモータ
11 熱交換器
30 液体供給システム
31 加熱液供給タンク
32 加熱液供給管
33 加熱液戻り管
39 パッド温度測定器
40 動作制御部
41 第1開閉バルブ
42 第1流量制御バルブ
51 冷却液供給管
52 冷却液排出管
55 第2開閉バルブ
56 第2流量制御バルブ
60 クリーニングノズル
61 加熱流路
62 冷却流路
64 円弧流路
65 傾斜流路
70 流路構造体
71 撥水材
80 粘着テープ
80a 粘着層
80b 撥水層
90 シリコーンゴム
91 撥水性のコーティング層
92 純水流路
95 多孔材
97 断熱層
100 純水供給ライン
101 純水流量調整バルブ

Claims (14)

  1. 研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、
    加熱流路および冷却流路が内部に形成された流路構造体と、
    前記流路構造体の側面を覆う撥水材とを備え、
    前記熱交換器の側面は前記撥水材から構成されており、
    前記熱交換器の底面はSiCから構成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記撥水材は、ポリテトラフルオロエチレンからなるコーティング層であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記撥水材は、撥水性の粘着テープからなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  4. 前記撥水材は、シリコーンゴムからなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、
    加熱流路および冷却流路が内部に形成された流路構造体と、
    前記流路構造体の側面を覆う撥水材とを備え、
    前記熱交換器の側面は前記撥水材から構成されており、
    前記撥水材は、断熱材としてのシリコーンゴムと、前記シリコーンゴムの外面を覆う撥水性のコーティング層を含むことを特徴とする熱交換器。
  6. 前記熱交換器の底面はSiCから構成されていることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器。
  7. 前記シリコーンゴムの厚さは1mm以上であることを特徴とする請求項5または6に記載の熱交換器。
  8. 研磨パッドの研磨面の温度を調整するための熱交換器であって、
    加熱流路、冷却流路、および純水流路が内部に形成された流路構造体と、
    前記流路構造体の側部に固定された多孔材を備え、
    前記純水流路は、前記加熱流路および前記冷却流路を囲み、かつ前記多孔材の内面に沿って延びており、
    前記多孔材の内面は前記純水流路の外壁を構成し、
    前記熱交換器の側面は前記多孔材の外面から構成されていることを特徴とする熱交換器。
  9. 前記加熱流路と前記純水流路との間に配置された断熱層をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
  10. 前記断熱層は空気層であることを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
  11. 前記多孔材はセラミックから構成されていることを特徴とする請求項乃至10のいずれか一項に記載の熱交換器。
  12. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付ける研磨ヘッドと、
    前記研磨パッドの研磨面にスラリーまたは純水を選択的に供給する液体供給ノズルと、
    前記研磨パッドと熱交換を行うことで前記研磨面の温度を調整する熱交換器とを備え、
    前記熱交換器は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の熱交換器であることを特徴とする研磨装置。
  13. 研磨パッドの研磨面にスラリーを供給しながら、基板を前記研磨パッドの研磨面に押し付けて該基板を研磨し、
    前記基板の研磨中に、前記研磨パッドの研磨面と熱交換器の底面との間に前記スラリーが存在した状態で、前記研磨パッドと前記熱交換器内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行い、
    前記基板の研磨後に、前記研磨パッドの研磨面に純水を供給しながら、前記基板を前記研磨パッド上の純水に接触させる水研磨工程を実行し、
    前記水研磨工程中に、前記熱交換器の底面を前記研磨パッドの研磨面上の純水に接触させて、前記熱交換器の底面から前記スラリーを前記純水で洗い流し、
    前記水研磨工程後に、前記熱交換器の側面に純水を噴霧する工程を含み、
    前記熱交換器は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の熱交換器であることを特徴とする研磨方法。
  14. テーブルモータに指令を発して研磨テーブルを回転させるステップと、
    液体供給ノズルおよび研磨ヘッドに指令を発して、前記研磨テーブル上の研磨パッドの研磨面に前記液体供給ノズルからスラリーを供給しながら、前記研磨ヘッドで基板を前記研磨面に押し付けて該基板を研磨するステップと、
    前記基板の研磨中に、昇降機構に指令を発して熱交換器を前記研磨面に向かって移動させ、前記研磨パッドの研磨面と前記熱交換器の底面との間に前記スラリーが存在した状態で、前記研磨パッドと前記熱交換器内を流れる加熱液および冷却液との間で熱交換を行わせるステップと、
    前記基板の研磨後に、前記液体供給ノズルに指令を発して、前記研磨パッドの研磨面に前記液体供給ノズルから純水を供給することで、前記基板を前記研磨面上の純水に接触させ、かつ、前記熱交換器の底面を前記研磨面上の純水に接触させて、前記熱交換器の底面から前記スラリーを前記純水で洗い流し、その後、クリーニングノズルに指令を発して、前記クリーニングノズルから前記熱交換器の側面に純水を噴霧するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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