JP7059096B2 - 作業機の散布支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業機の散布支援システムに関する。
従来、肥料等の散布物の散布を行う散布装置として、特許文献1が知られている。特許文献1の散布装置は、肥料を収容し且つ肥料繰り出し用の開口孔が形成されたホッパと、開口孔の開口量を調節して肥料の繰出し量を調節するシャッタ部と、走行車の作業走行速度と単位面積当たりの肥料散布量を入力する入力部を有する作業条件算出装置とを備えている。
特開2012-70667号
特許文献1では、散布装置に設けた作業条件算出装置の入力部における肥料散布量を作業者が変更することによって、圃場に散布する散布量を変更することができる。つまり、特許文献1は、散布装置に設けた作業条件算出装置を操作することによって、散布量を変更することができる。
近年では、圃場に散布する散布量は、予め散布計画によって決定されていることが多く、特許文献1の散布装置では散布計画とは異なる散布量が設定されることがあった。また、作業者が散布計画を把握していたとしても、作業条件算出装置に、散布計画に対応した散布量を作業条件算出装置に入力することが必要であり、散布量の設定が大変であった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、散布計画に基づいた散布を簡単に行うことができる作業機の散布支援システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
本発明の一態様の作業機の散布支援システムは、散布物を散布する対象である圃場に関する圃場情報と、前記散布物の散布量を含む散布情報との関係が示された散布計画を作成する計画作成部を有する支援装置と、前記散布物を散布する散布装置を有する作業機に設けられ且つ前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得装置と、前記作業機
に設けられ且つ前記計画取得装置により取得された前記散布計画を記憶する第1記憶装置と、前記作業機に設けられ且つ前記散布計画の前記散布情報に基づいて、前記散布装置の散布部を制御する散布制御装置と、前記圃場を識別する圃場識別情報及び前記圃場識別情報で識別される前記圃場の位置を示す圃場位置情報を、前記圃場情報として登録する圃場登録部と、前記作業機の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置と、を備え、前記支援装置は、前記計画作成部により作成された前記散布計画を記憶する第2記憶装置をさらに有し、前記計画取得装置は、前記第2記憶装置に記憶された前記散布計画を前記支援装置から取得して前記第1記憶装置に記憶し、前記散布制御装置は、前記位置検出装置により検出された前記機械位置と、前記第1記憶装置に記憶された前記散布計画の前記圃場情報に含まれる前記圃場位置情報及び前記圃場識別情報とに基づいて、前記作業機が位置している圃場であって前記散布装置にて散布物の散布を行う圃場を特定し、且つ前記特定した圃場に対応する前記散布計画を前記第1記憶装置から抽出し、前記作業機が走行を開始すると、前記散布制御装置は、前記抽出した散布計画で示される前記圃場情報及び前記散布情報に含まれる前記散布量と、前記位置検出装置により検出された前記機械位置とに基づいて、前記散布装置の前記散布部を制御して、前記特定した圃場に対して前記散布物の散布を行う。
前記計画作成部は、複数のエリアに区切られた前記圃場に関する圃場情報と、前記エリア毎に設定された前記散布物の散布量を含む前記散布情報との関係が示された前記散布計画を作成し、前記散布制御装置による前記散布計画の抽出後に、前記作業機が走行を開始すると、前記散布制御装置は、前記抽出した散布計画と、前記位置検出装置により検出された前記機械位置とに基づいて、前記作業機が位置している前記エリアを求めて、当該エリアに対応する前記散布物の散布量を決定し、当該散布量に基づいて前記散布部を制御して、前記エリア毎に前記散布物の散布を行う
本発明の別の一態様の作業機の散布支援システムは、散布物を散布する対象である圃場に関する圃場情報と、前記散布物の散布量を含む散布情報との関係が示された散布計画を作成する計画作成部を有する支援装置と、前記散布物を散布する散布装置を有する作業機に設けられ且つ前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得装置と、前記計画取得装置が取得した前記散布計画の前記散布情報に基づいて、前記散布装置の散布部を制御する散布制御装置と、前記圃場の位置を示す圃場位置情報を前記圃場情報として登録する圃場登録部と、前記作業機の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置と、圃場毎の農業に関するデータを示す複数種類の農業マップが記憶された第3記憶装置と、前記散布計画を作成する際に、散布物を散布する圃場を選択する圃場選択部と、前記圃場選択部により選択された前記圃場に対応する前記複数種類の農業マップのうちのいずれかを選択するマップ選択部と、を備え、前記計画作成部は、前記マップ選択部により選択された前記農業マップのデータに基づいて、前記圃場選択部により選択された前記圃場の散布量を設定し、前記選択された圃場に関する前記圃場情報と、前記設定した散布量を含む前記散
布情報との関係を示す前記散布計画を作成し、前記散布制御装置は、散布を行う際に、前記位置検出装置で検出された機械位置及び前記圃場位置情報に基づいて、前記散布装置にて前記散布物の散布を行う圃場を特定し、前記特定した圃場の前記散布情報に基づいて前記散布部を制御する。
前記別の一態様の作業機の散布システムは、前記圃場選択部により選択された前記圃場を複数のエリアに区分けした状態で表示する圃場表示部と、前記圃場表示部により表示された前記圃場の前記各エリアに対して散布量を入力する散布入力部と、前記マップ選択部により選択された前記農業マップのデータを表示するマップ表示部と、を備え、前記複数種類の農業マップは、前記圃場の前記各エリアの農業に関するデータをそれぞれ示し、前記圃場表示部による前記圃場の表示と並んで、前記マップ表示部により前記農業マップのデータが表示された状態で、前記散布入力部による前記圃場の前記エリア毎の散布量の入力が可能である。
また、前記別の一態様の作業機の散布システムは、前記圃場選択部により選択された前記圃場に対して散布物の散布を行う時間を入力する時間設定部を備え、当該計画作成部は、前記時間設定部により入力された前記時間の情報も前記散布計画に含める。
前記散布装置は、前記散布物を収容する収容部と、前記収容部の下方に設けられた前記散布部と、を有し、前記散布部は、前記散布物を散布する複数の回転体を有し、前記散布制御装置は、前記散布部の制御として、前記収容部に収容された前記散布物を前記収容部の下端部に設けられた取出口から落下させ、前記複数の回転体を回転させることにより、前記落下させた前記散布物を放射状に散布し、前記複数の回転体の回転数を変更することにより、前記散布物の散布量を調整する。
前記圃場登録部は、前記圃場の輪郭を含む地図情報を前記圃場情報として登録し、前記散布制御装置は、前記地図情報に示された前記圃場の輪郭に基づいて、前記散布部の前記複数の回転体の回転数をそれぞれ制御する。
前記散布制御装置は、前記散布計画で示された圃場において、前記散布物を散布する散布領域を、前記圃場の輪郭寄りのボーダ領域と、前記ボーダ領域とは異なるフィールド領域とに設定し、前記ボーダ領域において前記散布部により前記散布物を散布する散布幅と、前記フィールド領域における前記散布幅とを異ならせる。
前記散布制御装置は、前記ボーダ領域で回転させる前記回転体の回転数を、前記フィー
ルド領域で回転させる前記回転体の回転数よりも小さくする。
前記散布制御装置は、前記ボーダ領域において、前記複数の回転体のうち前記圃場の輪郭に近い側の回転体の回転数を、前記圃場の輪郭に遠い側の回転体の回転数よりも小さくし、前記フィールド領域における前記複数の回転体の回転数を、前記ボーダ領域における前記複数の回転体の回転数よりも大きくする。
前記作業機は、原動機と、前記原動機の動力によって回転するPTO軸とを有し、前記散布装置は、前記モータと、前記PTO軸及び前記モータの動力を前記回転体に伝達する動力伝達機構と、を含み、前記散布制御装置は、前記散布部の制御を行う際に、前記PTO軸の回転数を一定にして、前記モータの回転数を変更する。
前記作業機の散布支援システムは、前記支援装置に対して接続可能な外部端末を備え、前記作業機は、前記散布装置を牽引する走行車両を含み、前記走行車両又は前記散布装置は、表示装置を有し、前記外部端末又は前記表示装置は、前記散布計画を表示可能である。
本発明によれば、散布計画に基づいた散布を簡単に行うことができる。
作業機の全体構成を示す側面図である。 作業機の後部を示す平面図である。 作業機の動力伝達系を示す図である。 散布装置の背面図である。 散布装置を連結したトラクタの後部を示す側面図である。 トラクタの後部に発電機ユニットを装着した状態を示す斜視図である。 動力伝達機構を含む駆動部の構成を示す図である。 作業機の散布支援システムを示す図である。 登録画面M1の一例を示す図である。 記憶装置に記憶した圃場位置情報及び圃場識別情報の一例を示す図である。 計画画面M2の一例を示す図である。 散布情報、圃場識別情報、時間情報を含む散布計画の一例を示す図である。 データ選択部を表示した計画画面M2の一例を示す図である。 圃場毎に農業マップデータを記憶している一例を示す図である。 計画表示画面M3の一例を示す図である。 圃場を自動で決めた後に散布作業を行う制御装置の制御フローを示す図である。 圃場を手動で決めた後に散布作業を行う制御装置の制御フローを示す図である。 圃場の輪郭L1を考慮した場合の制御装置の制御フローを示す図である。 散布領域を、ボーダ領域とフィールド領域とに設定する説明図である。 作業機がフィールド領域に位置している状態を示す図である。 作業機が右寄りのボーダ領域に位置している状態を示す図である。 作業機が左寄りのボーダ領域に位置している状態を示す図である。 作業機が圃場の輪郭の近いボーダ領域にある場合に、第1回転体及び第2回転体の回転を低下させずに、散布を行った様子を示す図である。 作業機が圃場の輪郭の近いボーダ領域にある場合に、第1回転体の回転を低下する一方で第2回転体の回転をフィールド領域と同じ回転にして、散布を行った様子を示す図である。 複数の農業マップを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
作業機の散布支援システムは、作業機1が連結された散布装置3によって散布物を散布する支援を行うシステムである。
先ず、作業機1について説明する。
図1は作業機1の全体の側面図を示しており、図2は作業機1の後部の平面図を示している。
作業機1は、走行車両2と散布装置3とを備えている。
走行車両2は、散布装置3を牽引しながら走行する車両である。本実施形態の場合、走行車両2はトラクタであるため、以下、走行車両2をトラクタ2として説明する。但し、走行車両2は、トラクタに限定されず、コンバインや田植機等の農業車両であっても、建設車両等であってもよい。また、走行車両2は、ピックアップトラックであってもよい。
先ず、トラクタ(走行車両)2の全体構成について説明する。
トラクタ2は、車体4と、走行装置5と、連結装置6と、を備えている。本発明の実施形態において、車体4に搭載された運転席7に着座した運転者の前側(図1の左側)を前方、運転者の後側(図1の右側)を後方、運転者の左側(図1の手前側)を左方、運転者の右側(図1の奥側)を右方として説明する。また、前後方向K1(図1参照)に直交する方向である水平方向K2(図2参照)を車両幅方向として説明する。
車体4は、車体フレーム8と、クラッチハウジング9と、ミッションケース10とを有している。車体フレーム8は、車体4の前後方向に延びている。車体フレーム8には、原動機11が搭載されている。本実施形態の場合、原動機11は内燃機関である。詳しくは、原動機11はエンジンであり、より詳しくはディーゼルエンジンである。以下、原動機11がエンジン11であるとして説明する。
エンジン11は、車体フレーム8に搭載されて車体4の前部に配置されている。クラッチハウジング9は、エンジン11の後部に連設されており、クラッチを収容している。ミッションケース10は、クラッチハウジング9の後部に連結されて後方に延びている。ミッションケース10は、後述する変速装置13や後輪デフ装置14等を収容している。
走行装置5は、車体4の前部に設けられた前輪5Fと、車体4の後部に設けられた後輪5Rとを有している。前輪5Fは、車体フレーム8に支持されている。後輪5Rは、後輪デフ装置14の出力軸に支持されている。走行装置5は、本実施形態の場合はタイヤ型であるが、クローラ型であってもよい。
連結装置6は、トラクタ2の後部に散布装置3を連結するための装置である。本実施形態の場合、連結装置6は3点リンク機構を含んでいる。但し、連結装置6の構成は、散布装置3を走行車両2の後部に連結可能な構成であれば特に限定されない。例えば、走行車両2がピックアップトラックの場合、連結装置6は3点リンク機構以外の機構によって散布装置3を連結する。
散布装置3は、例えば、肥料や薬剤等の散布物(粉粒体)を散布する装置である。
図3は、作業機1の動力伝達系を示している。
図3に示すように、変速装置13は、主軸(推進軸)13aと、主変速部13bと、副変速部13cと、シャトル部13dと、PTO動力伝達部13eと、を備えている。推進軸13aは、変速装置13のハウジングケースに回転自在に支持されている。推進軸13aには、エンジン11のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部13bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部13bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸13aから入力された回転速度を変更して出力する(変速する)。
副変速部13cは、主変速部13bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部13cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部13bから入力された回転速度を変更して出力する(変速する)。
シャトル部13dは、シャトル軸16と前後進切替部17とを有している。シャトル軸16には、副変速部13cから出力された動力がギア等を介して伝達される。シャトル軸16には、後輪デフ装置14が設けられている。後輪デフ装置14には、後輪5Rを支持する後車軸が回転自在に支持されている。前後進切換部17は、例えば、油圧クラッチや電動クラッチ等のクラッチで構成され、当該クラッチの入切によってシャトル軸16の回転方向、即ち、トラクタ2の前進及び後進を切り換える。
PTO動力伝達部13eは、PTOクラッチ18とPTO軸19とを有している。PTO軸19は、回転自在に支持され、推進軸13aからの動力が伝達可能である。PTO軸19は、PTO推進軸19aとPTO出力軸19bとを有している。PTO推進軸19aは、PTO変速部20を介してPTO出力軸19bに接続されている。但し、PTO推進軸19aは、PTO変速部20を介さずにPTO出力軸19bに接続されていてもよい。
PTO変速部20は、PTO変速レバー等の操作部によって、PTO推進軸19aの回転速度を変更してPTO出力軸19bに伝達することができる。PTO変速部20は、例えば、制御部(車両側ECU)からの制御信号に基づいて操作部を操作可能な電磁ソレノイドや電動モータ等の変速アクチュエータを備えている。
PTOクラッチ18は、推進軸13aの動力をPTO軸19に伝達する接続状態と、推進軸13aの動力をPTO軸19に伝達しない切断状態とに切換可能なクラッチである。具体的には、PTOクラッチ18は、推進軸13aとPTO推進軸19aとの間に設けられている。PTOクラッチ18は、油圧クラッチや電動クラッチ等で構成され、当該クラッチの入切によって、推進軸13aの動力(エンジン11の動力)をPTO軸19に伝達する状態と、推進軸13aの動力をPTO軸19に伝達しない状態とを切り換えることができる。
PTO出力軸19bの中途部には、動力分岐部21が設けられている。動力分岐部21は、PTO出力軸19bに伝達された回転動力を、PTO出力軸19bと接続された入力軸24から出力する第1経路21aと、発電機15に伝達する第2経路21bとに分岐する。動力分岐部21は、歯車を含む伝達機構である。但し、動力分岐部21を構成する伝達機構25は、歯車を含む伝達機構には限定されず、他の伝達機構(例えば、プーリとベルトを含む機構、スプロケットとチェーンを含む機構等)であってもよい。
第2経路21bに設けられた発電機15は、インバータ22を介してモータ23と接続されている。モータ23は、電動モータ(電動機)であり、発電機15からの動力(電力)によって駆動(回転)する。インバータ22は、モータ23の回転速度(回転数)を変更する変速装置として機能する。発電機15からの動力によって駆動するモータ23の数は、1つであっても2つ以上であってもよい。本実施形態の場合、発電機15からの動力によって駆動するモータ23の数は2つである。以下、2つのモータ23を、それぞれ第1モータ231、第2モータ232という。
次に、散布装置3について説明する。散布装置3は、発電機ユニット12が装着されたトラクタ2から供給される電力により駆動する
散布装置3は、60V以下の低電圧で作動可能なものが好適に使用される。具体的には散布装置3としては、肥料を散布する肥料散布装置や種等を散布する播種散布装置が好適に使用される。
図1、図2に示すように、散布装置3は、収容部31と散布部32とを備えている。
収容部31は、圃場に散布される散布物(肥料、農薬等)を収容する。
収容部31は、略逆角錐形のホッパから構成されている。ホッパは、第1ホッパ31Aと第2ホッパ31Bとを含む。第1ホッパ31Aは、車両幅方向の一方側(左側)に配置されている。第2ホッパ31Bは、車両幅方向の他方側(右側)に配置されている。但し、ホッパの数は限定されない。収容部31は、上端部に散布物の投入口を有し、下端部に散布物を取り出す取出口を有している。取出口の数は限定されないが、本実施形態の場合、後述する回転体(ディスク)40の数に応じて設定されている。具体的には、回転体40の数が2つであり、取出口の数も2つである。
散布部32は、散布装置3の作業部であって、回転することにより農作業を行う。散布
部32は、収容部31に収容された散布物を散布する。図1、図4に示すように、散布部32は、収容部31の下方に設けられている。散布部32は、少なくとも2つ以上の散布部を含んでいる。少なくとも2つ以上の散布部は、全ての散布部の散布方向が異なることが好ましいが、散布方向が同じ散布部を含んでいてもよい。
図2に示すように、散布部32は、第1散布部321と第2散布部322とを含む。即ち、本実施形態の場合、散布部32の数は2つである。但し、散布部32の数は、2つには限定されず、3つ以上であってもよい。散布部32の数と回転体40の数は同じである。第1散布部321と第2散布部322とは、車両幅方向に並んで設けられている。以下、2つの散布部(第1散布部321、第2散布部322)について説明する。
第1散布部321は、車両幅方向の一方側(左側)に配置されている。第2散布部322は、車両幅方向の他方側(右側)に配置されている。図2、図4に示すように、第1散布部321は、第1回転体410と第1シャッタ装置411とを有している。
第1回転体410は、円板状であって、縦方向(上下方向)に延びる中心軸40a回りに回転する。第1回転体410の上面には、複数の回転翼(羽根部材)40bが取り付けられている。回転翼40bは、第1回転体410と共に中心軸40a回りに回転する。複数の回転翼40bは、周方向に間隔をあけて配置されており、中心軸40aの近傍から径外方向に向けて延びている。第1回転体410は、中心軸40a回りに回転することによって、第1取出口311から落下してきた散布物を、回転翼40bに当てて外方(径外方向)に向けて放射状に飛散させる。
第1シャッタ装置411は、シャッタと電動モータ(図示略)とを有している。シャッタは、収容部31の一方の取出口(第1取出口)311に取り付けられており、移動することによって第1取出口311の面積(開度)を変更することができる。電動モータは、ステッピングモータ等であり、シャッタと連結されている。第1シャッタ装置411は、電動モータの駆動によりシャッタを移動させることによって、第1取出口311の開度を変更する。これにより、第1散布部321による散布物の散布量が調整される。
図5、図6に示すように、第2散布部322は、第2回転体420と第2シャッタ装置421とを有している。第2回転体420の構成は、第1回転体410と同様であるため、説明を省略する。第2シャッタ装置421の構成は、シャッタが収容部31の他方の取出口(第2取出口)312に取り付けられていること以外は、第1シャッタ装置と同じである。第2シャッタ装置421は、第2取出口312の開度を変更することにより、第2散布部322による散布物の散布量を調整することができる。
図2に示すように、第1回転体410と第2回転体420とは、車両幅方向に並んで設けられている。図2に示すように、第1回転体410と第2回転体420とは、互いに異なる方向に回転する。本実施形態の場合、図2中の黒矢印で示すように、平面視において、第1回転体410が時計回り方向に回転し、第2回転体420が反時計回り方向に回転する。
第1回転体410は、収容部31の第1取出口311の下方に配置されている。第1取出口311から落下してきた散布物は、回転する第1回転体410によって散布される。第2回転体420は、収容部31の第2取出口312の下方に配置されている。第2取出口312から落下してきた散布物は、回転する第2回転体420によって散布される。
本実施形態の場合、第1散布部321と第2散布部322の散布方向はそれぞれ異なっている。第1散布部321の散布方向は、車両幅方向の一方及び後方である。第2散布部322の散布方向は、車両幅方向の他方及び後方である。図2の白抜き矢印に示すように、本実施形態の場合、第1散布部321の主な散布方向は左方及び左後方、第2散布部322の主な散布方向は右方及び右後方である。尚、白抜き矢印で示した方向は、主たる散布方向であり、実際には白抜き矢印で示した方向を含む扇形状に拡がって散布される。
図2、図4に示すように、散布装置3は、動力伝達機構50を備えている。動力伝達機構50は、モータ23の駆動により生じる動力とエンジン11から供給される動力とが入力され、且つ入力された動力を散布部(作業部)32に伝達する。具体的には、動力伝達機構50は、モータ23からの動力とPTO軸19からの動力を第1回転体410及び第
2回転体420に伝達可能な機構である。
以下、図7に基づいて動力伝達機構50について説明する。但し、図7に示す動力伝達機構50は一例であって、動力伝達機構50の構成を限定するものではない。
図7は、動力伝達機構50を含む駆動部49の構成を示している。駆動部49は、第1駆動源48Aと、第3駆動源48Cと、動力伝達機構50と、を有している。駆動部49は、散布装置3に備えられており、散布部32を駆動する。
散布部32は、駆動部49に含まれる駆動源(第1駆動源48A、第3駆動源48C)と、トラクタ2に備えられた別の駆動源(第2駆動源48B)からの動力により駆動される。
第1駆動源48Aと第3駆動源48Cは、散布装置3の駆動部49に含まれる変速可能な駆動源である。本実施形態の場合、第1駆動源48Aと第3駆動源48Cは、それぞれ発電機15からの動力によって駆動する第1モータ231と第2モータ232である。第2駆動源48Bは、トラクタ2に備えられたエンジン11である。
動力伝達機構50は、第1駆動源48Aからの動力及び第2駆動源48Bからの動力を散布部32の回転体(第1回転体410、第2回転体420)に伝達可能である。詳しくは、動力伝達機構50は、第1駆動源48Aの動力を第1回転体410と第2回転体420に伝達可能であり、第2駆動源48Bの動力を第1回転体410と第2回転体420に伝達可能である。第3駆動源48Cは、主として、第1回転体410及び第2回転体420の回転速度を変更するために使用される駆動源である。
動力伝達機構50は、入力伝達部51と第1遊星歯車機構52とを有している。
入力伝達部51は、第1駆動源48Aから入力される動力と、第2駆動源48Bから入力される動力とを、第1遊星歯車機構52に伝達する。入力伝達部51は、第1入力歯車53、第2入力歯車54、第3入力歯車55、第4入力歯車56、第1軸57、第2軸58、第3軸59を有している。第1入力歯車53は、第1モータ231の出力軸と接続されており、第1モータ231の駆動により回転する。第2入力歯車54は、第1入力歯車53と噛み合っており、第1入力歯車53の回転に伴って回転する。第2入力歯車54の中心には、第1軸57の一端側が接続されている。第3入力歯車55の中心には、第2軸58の一端側が接続されている。第2軸58の他端側は、接続具(ユニバーサルジョイント等)を介して入力軸24の第2接続部と接続されている。エンジン11からの回転動力は、PTO出力軸19bを介して入力軸24に入力される。入力軸24に入力された回転動力は、2つの経路に分岐される。2つの経路に分岐された回転動力は、一方が伝達機構25を介して発電機15に伝達され、他方が入力軸24の第2接続部から第2軸58に伝達される。
第4入力歯車57は、第3入力歯車55と噛み合っており、第3入力歯車55の回転に伴って回転する。第4入力歯車57には、第3軸59の一端側が接続されている。
第1遊星歯車機構52は、第1太陽歯車60と、第1遊星歯車61と、第1遊星キャリア62と、第1内歯車63と、を有している。第1太陽歯車60は、第1遊星歯車61と噛み合っている。第1遊星歯車61は、第1遊星キャリア62により回転可能に支持されており、第1太陽歯車60の周囲を回転(公転)可能である。第1遊星キャリア62は、第1遊星歯車61の回転(公転)に伴って回転する。第1内歯車63は、第1遊星歯車61と噛み合っている。第1遊星歯車61には、第3軸59の他端側が接続されている。これにより、第4入力歯車57の回転に伴って第1遊星歯車61が第1太陽歯車60の周囲を回転(公転)し、第1遊星歯車61の回転に伴って第1内歯車63が回転する。
第1遊星歯車機構52には、第1遊星歯車機構52から動力を出力する出力伝達軸64が接続されている。出力伝達軸64の一端側は、第1内歯車63の中心に接続されている。出力伝達軸64の他端側は、後述する分離伝達部65と接続されている。これにより、第1遊星歯車機構52から出力伝達軸64に出力された動力は、分離伝達部65に伝達される。
分離伝達部65は、出力伝達軸64から出力された動力を一方と他方に分離して伝達する。分離伝達部65は、第1伝達歯車66と、第2伝達歯車67と、一方伝達軸68と、
他方伝達軸69と、を有している。第1伝達歯車66の中心には、出力伝達軸64の他端側が接続されている。第2伝達歯車67は、第1伝達歯車66と噛み合っている。分離伝達部65を構成する歯車(第1伝達歯車66、第2伝達歯車67)は、いずれも傘歯車である。第1伝達歯車66の回転軸の方向は、第2伝達歯車67の回転軸の方向と交差している。
第2伝達歯車67には、一方伝達軸68の一端側及び他方伝達軸69の一端側がそれぞれ接続されている。一方伝達軸68と他方伝達軸69とは、第2伝達歯車67の中心から互いに反対側に向けて延びている。これにより、出力伝達軸64から出力された動力は、分離伝達部65において、第2伝達歯車67から一方伝達軸68(一方)と他方伝達軸69(他方)とに分離して伝達される。
一方伝達軸68は、第1動力伝達部70と接続されている。
第1動力伝達部70は、分離伝達部65から一方(一方伝達軸68)に伝達された動力を、第1回転体410に伝達する。第1動力伝達部70は、変速部71と、伝達軸72と、第3伝達歯車73と、第4伝達歯車74と、を有している。
変速部71は、第3駆動源48Cを含む。変速部71は、第3駆動源48Cの変速に応じて第1回転体410又は第2回転体420の回転速度を変更する。変速部71は、第2遊星歯車機構75と駆動歯車76とを有している。
第2遊星歯車機構75は、第2太陽歯車77と、第2遊星歯車78と、第2遊星キャリア79と、第2内歯車80と、を有している。
第2太陽歯車77は、第2遊星歯車78と噛み合っている。第2太陽歯車77は、分離伝達部65と接続されている。具体的には、第2太陽歯車77の中心に、一方伝達軸68の他端側が接続されている。第2遊星歯車78は、第2太陽歯車77と噛み合っている。第2遊星歯車78は、第2遊星キャリア79により回転可能に支持されており、第2太陽歯車77の周囲を回転(公転)可能である。第2遊星キャリア79は、第2遊星歯車78の回転(公転)に伴って回転する。
第2内歯車80は、内周面に形成された内歯と、外周面に形成された外歯と、を有している。内歯は、第2遊星歯車78と噛み合っている。外歯は、中継歯車81と噛み合っている。中継歯車81は、第3駆動源48Cからの動力により回転する駆動歯車76と噛み合っている。
第2遊星キャリア79には、伝達軸72の一端側が接続されている。伝達軸72の他端側は、第3伝達歯車73の中心に接続されている。第4伝達歯車74は、第3伝達歯車73に噛み合っている。第4伝達歯車74の回転軸の方向は、第3伝達歯車73の回転軸の方向と交差している。第4伝達歯車74の中心は、第1回転体410の中心軸と接続されている。これにより、第4伝達歯車74の回転の動力は、第1回転体410に伝達される。
第2太陽歯車77は、分離伝達部65を介して第2回転体420に動力を伝達可能である。第2遊星歯車78は、第2遊星キャリア79及び伝達軸72を介して第1回転体410に動力を伝達可能である。
尚、第2太陽歯車77の中心に伝達軸72の一端側を接続し、伝達軸72の他端側を第3伝達歯車73の中心に接続し、第2遊星キャリア79に一方伝達軸68の他端側を接続し、一方伝達軸68の一端側を第2伝達歯車67に接続してもよい。この場合、第2遊星歯車78は第2遊星キャリア79及び分離伝達部65を介して第2回転体420に動力を伝達可能であり、第2太陽歯車77は伝達軸72を介して第1回転体410に動力を伝達可能である。
他方伝達軸69は、第2動力伝達部82と接続されている。
第2動力伝達部82は、分離伝達部65から他方(他方伝達軸69)に伝達された動力を、第2回転体420に伝達可能である。
第2動力伝達部82は、第5伝達歯車83と第6伝達歯車84とを有している。第2動力伝達部82を構成する歯車(第5伝達歯車83、第6伝達歯車84)は、いずれも傘歯車である。
第5伝達歯車83の中心には、他方伝達軸69の他端側が接続されている。第6伝達歯車84は、第5伝達歯車83に噛み合っている。第6伝達歯車84の回転軸の方向は、第5伝達歯車83の回転軸の方向と交差している。第6伝達歯車84の中心は、第2回転体420の中心軸と接続されている。
以下、駆動部49の作用(動作)について説明する。
第1駆動源48Aからの動力は、入力伝達部51を介して第1遊星歯車機構52に入力される。第2駆動源48Bからの動力は、PTO出力軸19b、入力軸24、第2軸58、入力伝達部51を介して第1遊星歯車機構52に入力される。
第1遊星歯車機構52に入力された動力は、出力伝達軸64から出力されて分離伝達部65に伝達される。分離伝達部65は、出力伝達軸64から出力された動力を一方(一方伝達軸68)と他方(他方伝達軸69)に分離して伝達する。つまり、分離伝達部65は、第1駆動源48Aからの動力及び第2駆動源48Bからの動力を、一方と他方に分離して伝達する。
分離伝達部65から一方(一方伝達軸68)に伝達された動力は、第1動力伝達部70を介して第1回転体410に伝達される。分離伝達部65から他方(他方伝達軸69)に伝達された動力は、第2動力伝達部82を介して第2回転体420に伝達される。
従って、第1駆動源48Aからの動力によって、第1回転体410と第2回転体420を回転させることができる。また、第2駆動源48Bからの動力によって、第1回転体410と第2回転体420を回転させることもできる。つまり、第1駆動源48Aと第2駆動源48Bのいずれかの動力を使用して第1回転体410と第2回転体420を回転させることができる。また、第1駆動源48Aと第2駆動源48Bの両方の動力を使用して第1回転体410と第2回転体420を回転させることもできる。加えて、第1駆動源48Aは変速可能であるため、第1駆動源48Aを変速することによって、第1回転体410と第2回転体420の回転速度を変更することができる。
さらに、駆動部49は、動力伝達機構50が変速部71を有しているため、第1回転体410の回転速度と第2回転体420の回転速度とを異ならせることができる。
以下、変速部71の作用について説明する。
変速部71の第3駆動源48Cを駆動すると、当該第3駆動源48Cからの動力は、駆動歯車76と中継歯車81を介して第2内歯車80の外歯に伝達される。そのため、第3駆動源48Cを駆動すると、第2内歯車80が回転する。第2内歯車80の回転は、当該第2内歯車80の内歯を介して第2遊星歯車78に伝達され、第2遊星歯車78が回転する。第2遊星歯車78の回転に伴って第2遊星キャリア79が回転し、当該回転の動力は、伝達軸72、第3伝達歯車73、第4伝達歯車74を介して第1回転体410に伝達される。
このように、第3駆動源48Cを含む変速部71からの動力は、第1回転体410に伝達される。そのため、第3駆動源48Cの変速に応じて第1回転体410の回転速度を変更することができる。これによって、第1回転体410の回転速度と第2回転体420の回転速度とを異ならせることができる。
また、変速部71を第2動力伝達部82に設け、第3駆動源48Cからの動力を当該第2動力伝達部82の変速部71(第2内歯車80の外歯)に伝達する構成としてもよい。この構成を採用した場合、第3駆動源48Cの変速に応じて第2回転体420の回転速度を変更することができる。この構成によっても、第1回転体410の回転速度と第2回転体420の回転速度とを異ならせることができる。
上記駆動部49の変更例として、第1動力伝達部70又は第2動力伝達部82に切換部を設けることができる。切換部は、例えば、操作レバー等により切り換え可能なクラッチ等から構成される。好ましくは、切換部は、電動クラッチから構成されるが、機械式クラッチから構成してもよい。第1動力伝達部70に切換部を設ける場合、当該切換部は、例えば一方伝達軸68の中途部に設けられる。第2動力伝達部82に切換部を設ける場合、当該切換部は、例えば他方伝達軸69の中途部に設けられる。
第1動力伝達部70に設ける切換部は、分離伝達部65から一方(一方伝達軸68)に
伝達された動力を、第1回転体410に伝達する第1状態と、第1回転体410に伝達しない第2状態と、に切り換え可能である。第2動力伝達部82に設ける切換部は、分離伝達部65から他方(他方伝達軸69)に伝達された動力を、第2回転体420に伝達する第1状態と、第2回転体420に伝達しない第2状態と、に切り換え可能である。
図8に示すように、トラクタ2は、検出装置201と、制御装置202とを備えている。検出装置201は、トラクタ2の状態を検出する装置であって、アクセルペダルセンサ、シフトレバー検出センサ、クランク位置センサ、燃料センサ、水温センサ、エンジン回転センサ、操舵角センサ、油温センサ、車軸回転センサ、操作量検出センサ等のセンサ、イグニッションスイッチ、駐車ブレーキスイッチ、PTOスイッチ、操作スイッチ等のスイッチ等である。制御装置202は、トラクタを制御する装置であって、CPU等である。制御装置202は、検出装置201で検出された検出値等に基づいて、トラクタ2の走行系や作業系の制御を行う。例えば、制御装置202は、操作量検出センサによって連結装置6を昇降する操作具の操作量を検出し、当該操作量に基づいて連結装置6を昇降する制御を行ったり、アクセルペダルセンサで検出した操作量に基づいてエンジン11の回転数を制御する。なお、制御装置202は、トラクタ2の作業系や走行系を制御するものであればよく、制御方式は限定されない。
トラクタ2は、通信装置210を備えている。通信装置210は、支援装置500に直接通信及び間接通信のいずれかを行う通信モジュールであって、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、LPWA(Low Power, Wide Area)、LPWAN(Low-Power Wide-Area Network)等により無線通信を行うことができる。また、通信装置210は、例えば、携帯電話通信網又はデータ通信網などにより無線通信を行うことができる。
トラクタ2は、位置検出装置220を備えている。位置検出装置220は、トラクタ2のキャビン2Aの天板に装着されている。なお、位置検出装置220は、キャビン2Aの天板に装着されているが、トラクタ2における装着場所は限定されず、別の場所であってもよい。また、位置検出装置220は、散布装置3に装着されていてもよい。
位置検出装置220は、衛星測位システムによって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する装置である。即ち、位置検出装置220は、測位衛星から送信された信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて位置(緯度、経度)を検出する。なお、位置検出装置220は、測位衛星からの信号を受信可能な基地局(基準局)からの補正等の信号に基づいて補正した位置を、自己の位置(緯度、経度)として検出してもよい。また、位置検出装置220がジャイロセンサや加速度センサ等の慣性計測装置を有し、慣性計測装置によって補正した位置を、自己の位置として検出してもよい。
以上によれば、位置検出装置220は、トラクタ2の位置、即ち、トラクタ2に連結された散布装置3の位置を検出する。言い換えれば、位置検出装置220は、作業機1(トラクタ2、散布装置3)の位置を検出する。
トラクタ2は、表示装置230を備えている。表示装置230は、様々な情報を表示可能な装置であって、液晶パネル、タッチパネル、その他のパネルのいずれかを有する装置である。表示装置230は、車載ネットワークを介して検出装置201、制御装置202、通信装置210及び位置検出装置220に接続されている。表示装置230は、通信装置210等を介して支援装置500で作成した散布計画を取得して、表示することが可能である。制御装置202、通信装置210及び表示装置230のいずれかは、少なくともトラクタ2が稼働している状況にて、検出装置201が検出した検出値、位置検出装置220が検出した位置(検出位置)、散布装置3から送信された作業に関する情報等を逐次記憶し、記憶した情報を作業実績として記憶する。
図8に示すように、作業機の散布支援システムは、支援装置500を備えている。支援装置500は、散布物の散布に関して様々な支援をする装置であり、例えば、農家、営農会社、農業機械メーカ、農業のサービス会社等に設置されたサーバである。支援装置50
0には、管理者、作業者等が所持する外部端末510を接続可能である。外部端末510は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、PDA等である。
支援装置500は、圃場登録部501と、計画作成部502と、記憶装置503とを備えている。圃場登録部501及び計画作成部502は、支援装置500に設けられた電気・電子部品、当該支援装置500に格納されたプログラム等から構成されている。記憶装置503は、不揮発性のメモリ等から構成されている。
<圃場の登録(圃場登録部)について>
圃場登録部501は、圃場に関する圃場情報を登録する。外部端末510を支援装置500に接続し、当該外部端末510から支援装置500に圃場情報の登録の要求があると、図9に示すように、圃場登録部501は、要求に応じて、登録画面M1を外部端末510に表示する。
図9示すように、登録画面M1は、圃場の地図を表示する地図表示部521と、圃場の詳細を入力する入力部522とを含んでいる。圃場登録部501は、例えば、地図提供会社が提供するサーバ等に接続して、圃場を含む地図データを取得する。圃場登録部501は、地図データを取得後に、取得した地図データを地図表示部521に表示する。地図データは、圃場を上空から撮像した圃場画像IG1と、圃場画像IG1のピクセル(画素)に割り当てられた位置情報(緯度、経度)とを含んでいる。地図表示部521には、圃場画像IG1における任意の点(座標)を選択可能なポインタ523が表示される。ポインタ523は、マウス、キーボード、指、ペン等の入力インタフェースによって地図表示部521を移動することができる。
登録画面M1では、地図表示部521に圃場画像IG1を表示した状態で、圃場画像IG1の任意の点を複数指定する。例えば、図9に示すように、圃場画像IG1において、4点をポインタ523で指定した場合、圃場登録部501は、指定された4点の指定点IP1を結ぶ線L1を圃場の輪郭とし、輪郭L1を示す4点の指定点IP1の位置情報(緯度、経度)を保持する。即ち、管理者、作業者等が、地図表示部521に示された圃場画像IG1において、4つの指定点IP1をポインタ523で選択すると、圃場の輪郭L1、即ち、圃場の輪郭L1を有する圃場(圃場A)の選択が完了する。
圃場の選択後、入力部522には、選択された圃場に関して、圃場名、圃場の住所等の情報、即ち、圃場識別する識別情報が入力可能になる。入力部522に、圃場名及び圃場の住所等の圃場識別情報を入力後に、登録画面M1に表示された登録ボタン524を選択すると、圃場登録部501は、圃場の位置を示す位置情報(圃場位置情報)として、指定点IP1の位置情報を登録すると共に、圃場識別情報として、圃場名及び圃場の住所を登録する。つまり、圃場登録部501は、圃場情報として、圃場位置情報及び圃場識別情報を登録する。
登録画面M1において、圃場情報の登録(圃場の登録)が完了すると、図10に示すように、圃場単位で圃場位置情報及び圃場識別情報が記憶装置503に記憶される。
なお、上述した実施形態では、圃場画像IG1において、4点の指定点IP1を指定した場合に、4点を結ぶ線L1を輪郭としていたが、指定点IP1の数は、少なくとも輪郭を示すことができる数、3点以上であればよく、4点以外の5点であってもよいし、それ以上であってもよい。また、圃場識別情報として、圃場名及び圃場の住所を例示したが、圃場識別情報は、圃場名及び圃場の住所以外であってもよい。
上述した実施形態では、圃場登録部501は、圃場位置情報と圃場識別情報との両方を圃場情報として登録していたが、圃場位置情報のみを圃場情報として登録してもよい。上述した実施形態では、圃場登録部501は、圃場位置情報として指定点IP1を登録していたが、指定点IP1を結ぶ圃場の輪郭L1を地図情報として登録してもよい。
計画作成部502は、圃場における散布物の散布計画を作成する。外部端末510を支援装置500に接続し、当該外部端末510から支援装置500に散布計画の作成の要求があると、図11に示すように、計画作成部502は、要求に応じて、計画画面M2を外部端末510に表示する。
計画画面M2は、圃場を選択する圃場選択部530と、圃場を表示する圃場表示部531と、時間を設定する時間設定部532を含んでいる。圃場選択部530は、上述したように圃場登録部501によって登録された圃場識別情報の一覧表を表示する。計画作成部502は、圃場選択部530に表示された複数の圃場識別情報の中から、1つの圃場識別情報が選択されると、選択された圃場識別情報に対応する圃場(選択圃場)の散布計画を設定する。時間設定部532は、散布を行う時間(月、日、時刻)を入力する部分である。
計画作成部502は、圃場選択部530にて選択された選択圃場の外形(輪郭L1)を圃場表示部531に表示する。圃場表示部531において、圃場を描写するフィールドは、位置(緯度、経度)が割り割り当てられている。また、圃場表示部531におけるフィールドは、複数のエリアQn(n=1,2,3・・・n)に区切られていて、区画されたエリアQnのそれぞれに散布物の散布量Wnを設定可能である。
例えば、計画画面M2に表示された個別設定ボタン533を選択すると、エリアQn毎に任意の散布量Wnが設定可能である。具体的には、計画作成部502は、個別設定ボタン533を選択すると、圃場表示部531にエリアQnを選択するポインタ523を表示する。ポインタ523で任意のエリアQnを選択すると、計画作成部502は、図11に示すように、計画画面M2に、選択されたエリアQnに対応する散布量Wnを入力する散布入力部538を表示する。計画作成部502は、散布入力部538に散布量が入力されると、入力された散布量を選択されたエリアQnの散布量Wnに設定する。なお、ポインタ523において、複数のエリアQnを選択した場合も、計画作成部502は、散布入力部538に入力された散布量を、複数のエリアQnにおける散布量Wnに設定する。
以上のように、エリアQn毎に散布量Wnの設定が完了した場合、計画作成部502は、図12に示すように、エリアQn毎に設定された散布量Wnを示す散布情報、圃場選択部530にて選択された選択圃場の圃場識別情報、時間設定部532に入力された時間(時間情報)を含む散布計画を記憶装置503に記憶する。
また、計画画面M2に表示された連携設定ボタン535を選択すると、農業マップデータ等のデータに基づいて、エリアQn毎の散布量Wnを設定することが可能である。具体的には、計画作成部502は、連携設定ボタン535を選択すると、図13に示すように、計画画面M2にデータ選択部536を表示する。データ選択部536は、複数の農業マップデータの中から1つの農業マップデータを選択するマップ選択部536aと、マップ選択部536aで選択された農業マップデータを表示するマップ表示部536bを含んでいる。
図20に示すように、農業マップデータは、収量データを可視化した収量マップF11、食味データを可視化した食味マップF12、生育データを可視化した生育マップF13、土壌データを可視化した土壌マップF14、施肥データを可視化した施肥マップF15、自動走行マップF16、気象マップF17等のデータである。
例えば、収量マップF11、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14、施肥マップF15、自動走行マップF16及び気象マップF17のそれぞれにおいて、所定の位置におけるデータは、互いに関連付けられている。言い換えれば、収量マップF11、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14、施肥マップF15、自動走行マップF16及び気象マップF17は、データが階層化されたレイヤマップである。収量マップF11、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14、施肥マップF15、自動走行マップF16、気象マップF17のデータは、予め様々な機械で測定したものである。
収量マップF11は、圃場のエリアQnと、当該エリアQnにおける収量との関係を示すデータを含んでいて、例えば、収穫機で作物を収穫する際に当該収穫機で測定したデータである。食味マップF12は、圃場のエリアQnと、当該エリアQnにおけるタンパク質含有量との関係を示すデータを含んでいて、例えば、収穫機で作物を収穫する際に当該収穫機で測定したデータである。生育マップF13は、圃場のエリアQnと、当該エリアQnにおける作物の生育との関係を示すデータを含んでいて、例えば、作物を作付けした
圃場を上空から撮像し、撮像した撮像画像をDVI、RVI、NDVI、GNDVI、SAVI、TSAVI、CAI、MTCI、REP、PRI、RSI等の植生指標で解析して得られたデータである。土壌マップF14は、圃場のエリアQnと、土壌の成分、土壌の硬度等を示すデータであって、硬度検出装置で検出したデータである。施肥マップF15は、圃場のエリアQnと、当該エリアQnにおける施肥量(散布量Wn)との関係を示すデータを含んでいて、散布装置3にて肥料を散布した際に当該散布装置3によって測定したデータである。
自動走行マップF16は、トラクタ等の作業機を自動走行させた場合に得られるデータを含んでいて、自動走行を行うための走行予定ルート(走行予定経路)及び作業機を実際に走行させた場合の走行軌跡(位置検出装置220で得られた位置情報)を含むデータである。
なお、自動走行マップF16のデータは、上述した例に限定されず、自動的に作業機を走行させた場合のデータであれば何でもよい。
気象マップF17は、気象に関するデータを含んでいて、所定のエリアにおける風向、風速、気温、湿度、晴れ、曇り、雨、雷、雪、降雨量、降雪量、降水確率、気圧等を含むデータである。気象マップF17のデータは、気象に関するデータを提供する気象サーバ等に接続することによって得られることができる。
なお、上述した収量マップF11、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14及び施肥マップF15のデータは、圃場のエリアQn単位のデータであったが、位置情報(緯度、経度)単位のデータであってもよい。
図14に示すように、記憶装置503は、圃場毎に農業マップデータ(収量マップF11、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14、施肥マップF15、自動走行マップF16及び気象マップF17等)のデータを記憶している。記憶装置503への農業マップデータの記憶は、例えば、農業機械等によって農作業の終了後に、外部端末510を経由して、支援装置500に送信することにより行うことができる。支援装置500への農業マップデータの送信方法、記憶装置503への農業マップデータの記憶は上述した例に限定されない。
マップ選択部536aにおいて、複数の農業マップデータの中から所定の農業マップデータが選択されると、図13に示すように、計画作成部502は、選択された農業マップデータをマップ表示部536bに表示する。例えば、マップ選択部536aにおいて、収量マップF11のデータが選択されると、計画作成部502は、記憶装置503を参照し、収量マップF11のデータを抽出する。
計画作成部502は、マップ表示部536bのフィールドを複数のエリアQn(n=1,2,3・・・n)に区画し、収量マップF11のデータにおいて、区画されたエリアQnのそれぞれに入る複数のデータDn(n:区画、Dn:データ)、即ち、区画毎の収穫量を平均した平均値を代表値Dn(n=1,2,3・・・n)に設定する。或いは、計画作成部502は、収量マップF11のデータにおいて、区画されたエリアQnのそれぞれに入る複数のデータDnを積算した積算値を代表値Dnに設定する。或いは、計画作成部502は、平均値及び積算値をエリアQnの面積で割った面積辺りの数値を代表値Dnに設定する。
計画作成部502は、代表値Dnを求めた後、当該代表値Dnの大きさ(値)に応じて、複数のグループ(複数のランク)の1つに割り当て、ランク毎に色等を変化させることによって、収量マップF11を表示する。即ち、計画作成部502は、圃場等を示したフィールドを複数に分割して、エリアQnに収量マップF11のデータを割り当てたメッシュ型の収量マップF11を表示する。また、上述した実施形態では、収量マップF11をメッシュ型のマップで可視化することを例示したが、収量マップF11の可視化したマップは、上述した例に限定されない。
収量マップF11をマップ表示部536bに表示後、個別設定ボタン533を選択すると、計画作成部502は、図11と同様に散布入力部538を表示する。散布入力部538に散布量を入力すれば、エリア毎の散布量Wnを設定することができる。つまり、図1
3に示すように、計画作成部502は、エリアQn毎の散布量Wnを設定するに際して、散布量Wnを設定する同一の圃場における収量マップF11を計画画面M2に表示し、収量マップF11を見ながら、散布量Wnを設定することができる。
なお、上述した実施形態では、収量マップF11を例にあげ説明したが、計画画面M2へのマップの表示は、食味マップF12、生育マップF13、土壌マップF14、施肥マップF15、自動走行マップF16及び気象マップF17のいずれであってもよい。
また、図13に示すように、収量マップF11等の農業マップをマップ表示部536bに表示後、計画画面M2に自動設定ボタン537を表示してもよい。自動設定ボタン537を選択した場合、マップ表示部536bに表示された農業マップにおけるエリアQnのデータDnに対応して、エリアQnの散布量Wnが自動的に設定される。計画作成部502は、データDnと散布量Wnとの関係に基づいて、散布量Wnを決定する。例えば、データDnが「生育マップF13」である場合において、データDnの値が小さい、即ち、作物の生育が遅れている場合には、計画作成部502は、作物の生育が進むように、データDnの値に対応して、散布量Wnを多く設定する。一方で、データDnが「生育マップF13」である場合において、データDnの値が大きい場合(作物の生育が進んでいる場合)には、計画作成部502は、作物の生育が進み過ぎないように、データDnの値に対応して、散布量Wnを少なく設定する。
このように、農業マップ等のデータと連携して、エリアQn毎の散布量Wnを設定した場合も、計画作成部502は、エリアQn毎の散布量Wnを含む散布情報、圃場識別情報及び時間情報を含む散布計画として記憶装置503に記憶する。
作業機の散布支援システムは、計画取得装置を備えている。計画取得装置は、作業機1(トラクタ2、散布装置3)に設けられている。支援装置500、即ち、計画作成部502によって作成された散布計画を取得する装置である。計画取得装置は、例えば、トラクタ2に設けられた通信装置210及びトラクタ2に設けられた外部インタフェース215のいずれかである。外部インタフェース215は、USBメモリ、SDカード等の電子記憶媒体を接続する接続端子である。なお、作業機1は、通信装置210と外部インタフェース215との両方を有していてもよい。
計画取得装置が通信装置210である場合は、通信装置210が支援装置500に接続後、当該通信装置210が支援装置500に対して、散布計画の要求を行うと、支援装置500は、記憶装置503に記憶された散布計画を、通信装置210(トラクタ2)に送信する。詳しくは、支援装置500は、エリアQn毎の散布量Wnを含む散布情報、圃場識別情報及び時間情報を含む散布計画を通信装置210に送信する。
なお、支援装置500は、圃場識別情報に対応する圃場位置情報を通信装置210に送信してもよい。また、支援装置500は、圃場識別情報に対応する圃場の輪郭L1を示す情報、即ち、地図情報を通信装置210に送信してもよい。また、圃場位置情報として指定点IP1の位置情報を採用した場合は、指定点IP1の位置情報を圃場位置情報及び地図情報の両方に共通する情報として取り扱ってもよい。
計画取得装置が外部インタフェース215である場合は、トラクタ2は、外部端末510を介して散布計画を取得する。例えば、外部端末510が支援装置500に接続後、当該外部端末510が支援装置500に対して、散布計画の要求を行うと、支援装置500は、記憶装置503に記憶された散布計画を、外部端末510に送信する。詳しくは、支援装置500は、エリアQn毎の散布量Wnを含む散布情報、圃場識別情報及び時間情報を含む散布計画を外部端末510に送信する。なお、支援装置500は、散布計画を送信する際は、上述した実施形態と同様に、圃場識別情報に対応する圃場位置情報及び/又は地図情報を外部端末510に送信してもよい。
外部端末510に電子記憶媒体を接続すると、当該外部端末510は、支援装置500から送信された情報を電子記憶媒体に転送する。電子記憶媒体に散布計画を記憶した後、当該電子記憶媒体を外部インタフェース215に接続すると、電子記憶媒体に記憶されている散布計画が外部インタフェース215(トラクタ2)に転送される。したがって、計画取得装置が外部インタフェース215である場合は、トラクタ2は、間接的に、散布計
画等の情報を支援装置500から取得することができる。
計画取得装置(通信装置210、外部インタフェース215)が取得した情報は、作業機1に設けられた記憶装置(記憶部)240に記憶される。記憶装置240は、不揮発性のメモリ等であり、計画取得装置(通信装置210、外部インタフェース215)に接続されている。記憶装置240は、計画取得装置が取得した情報、即ち、散布計画(エリアQn毎の散布量Wnを含む散布情報、圃場識別情報、時間情報)、圃場位置情報、地図情報を、記憶する。
表示装置230は、散布計画を表示可能である。例えば、作業者等が表示装置230に対して所定の操作を行うと、図15に示すように、散布計画を表示する計画表示画面M3を表示する。計画表示画面M3は、圃場選択部540と、圃場表示部541と、時間設定部542を含んでいる。圃場選択部540は、記憶装置240に記憶された圃場識別情報を表示すると共に、表示された複数の圃場識別情報の中から所定の圃場識別情報を選択することが可能である。時間設定部542は、時間を設定することができる部分である。圃場表示部541は、圃場選択部540で選択された圃場識別情報のうち、時間設定部542に対応する時間に対応する散布情報(エリアQn毎の散布量Wn)を表示する。圃場選択部540で選択する圃場識別情報及び時間設定部542で設定する時間を変更することによって、圃場表示部541に表示する散布情報を変更することができる。したがって、図15に示すように、作業者が計画表示画面M3において、散布作業を行う圃場を圃場選択部540で設定し、散布作業を行う時間を時間設定部542で設定することにより、散布作業に対応する散布計画を表示装置230に表示することができる。
作業機の散布支援システムは、散布制御装置を備えている。散布制御装置は、計画取得装置(通信装置210、外部インタフェース215)が取得した散布計画の散布情報に基づいて、散布装置3の散布部(第1散布部321、第2散布部322)を制御する装置である。例えば、散布制御装置は、散布装置3に設けられた制御装置550及び走行車両2に設けられた制御装置202のいずれかである。なお、制御装置550と制御装置202とを一体化して散布制御装置を構成してもよい。この実施形態では、散布制御装置は、制御装置550であるとして説明を進める。
制御装置550は、第1散布部321の第1回転体410の回転、第2散布部322の第2回転体420の回転を制御する。言い換えれば、制御装置550は、インバータ22に接続されていて、第1回転体410に回転動力を付与する第1モータ231(第1駆動源48A)の回転数、及び、第2回転体420に回転動力を付与する第2モータ232(第3駆動源48C)の回転数を制御する。
図16Aは、制御装置550の制御フローを示す図である。図16Aは、散布の対象である圃場を制御装置550が自動的に決定した後に散布作業を進める例を示している。
例えば、作業者がトラクタ1等を、散布作業を行う圃場に移動させた後、図16Aに示すように、エンジン11が始動すると(S1)、制御装置550は、位置検出装置220で検出された作業機1(トラクタ2、散布装置3)の位置(機械位置)を参照する(S2)。また、制御装置550は、機械位置に基づいて、作業機1が位置している圃場を特定する(S3)。詳しくは、制御装置550は、記憶装置240を参照して、圃場位置情報の中から機械位置が含まれる特定の圃場位置情報を抽出すると共に、抽出した特定の圃場位置情報に対応する圃場識別情報を検索することによって、作業機1が位置している圃場、即ち、散布作業を行う圃場(散布対象の圃場)を特定する。
圃場を特定した後、制御装置550は、記憶装置240を参照して、特定した圃場における散布計画を抽出する(S4)。即ち、制御装置550は、少なくとも散布計画に含まれるエリアQn毎の散布量Wnを抽出する。
特定した圃場における散布計画を抽出後、トラクタ2が走行を開始すると(S5)、制御装置550は、散布計画を参照し、位置検出装置220で検出された機械位置に一致するエリアQnを演算する(S6)。つまり、制御装置550は、散布計画で示された複数のエリアQnのうち、作業機1が位置しているエリアQnを機械位置に基づいて求める。
制御装置550は、エリアQnの演算後に当該エリアQnに対応する散布量Wnを決定
する(S7)。制御装置550は、散布量Wnに基づいて第1モータ231の回転数及び第2モータ232の回転数をそれぞれ演算する(S8)。言い換えれば、制御装置550は、散布量Wnに基づいて、第1回転体410の回転数及び第2回転体420の回転数のそれぞれの回転数を演算する。
制御装置550は、第1モータ231の回転数及び第2モータ232の回転数(実回転数)が、演算された回転数(演算回転数)と一致するように、インバータ22に対して制御信号を出力することによって、第1モータ231の回転数及び第2モータ232の回転数を制御する(S9)。制御装置550は、例えば、全てのエリアQnにおける散布作業が完了するまで、上述したS6~S9の処理を繰り返す。
図16Bは、制御装置550の制御フローを示す図である。図16Bは、散布の対象である圃場を手動で決定して散布作業を進める例を示している。
図16Bに示すように、エンジン11が始動後(S1後)、作業者が表示装置230を操作することによって、表示装置230に散布計画を表示すると(S10)、制御装置550は、表示装置230に表示している圃場識別情報を当該表示装置230から取得する(S11)。制御装置550は、位置検出装置220で検出された機械位置を参照し(S12)、表示装置230で示された圃場に、作業機1が位置しているか否かを判断する(S13)。
制御装置550は、作業機1が表示装置230で示された圃場に位置している場合、当該圃場における散布計画を抽出する(S14)。制御装置550は、散布計画の抽出後、図16Aと同様に、S5~S9の処理を実行する。これにより、表示装置230に表示した散布計画(圃場、時間、散布量)に基づく散布作業を行うことができる。
以上、図16A及び図16Bに示したように、制御装置550によれば、散布計画を用いて散布装置3の散布を行うことができる。つまり、散布計画と連携して散布装置3を作動させることができる。
上述した実施形態では、エリアQnの散布量Wnに応じて、第1モータ231の回転数(第1回転体410の回転数)及び第2モータ232の回転数(第2回転体420の回転数)を変更していたが、圃場の輪郭L1に基づいて、第1モータ231の回転数(第1回転体410の回転数)及び第2モータ232の回転数(第2回転体420の回転数)の変更を行ってもよい。
図16Cは、圃場の輪郭L1を考慮した場合の制御装置550の制御フローを示す図である。図16Cでは、圃場の特定及びエリアQnの散布量Wnの抽出は、図16A及び図16Bに示すように完了しているものとして説明を進める。
図16Cに示すように、制御装置550は、散布作業の開始前(S20)に、記憶装置240に記憶された地図情報を参照して、散布作業を行う圃場の輪郭L1を抽出する(S21)。例えば、制御装置550は、圃場の輪郭L1を示す指定点IP1の位置情報を抽出する。
制御装置550は、圃場の輪郭L1の抽出後(S21後)、図17に示すように、散布物を散布する散布領域を、圃場の輪郭寄りのボーダ領域580と、ボーダ領域580とは異なるフィールド領域590とに設定する(S22)。なお、散布領域は、圃場の輪郭L1に囲まれた領域である。
散布作業において、作業機1の進行方向が矢印A10方向であって、圃場の輪郭L1の第1辺L11及び第2辺L12と略平行である場合、制御装置550は、進行方向A10と略平行な第1辺L11及び第2辺L12から圃場の内側に所定距離L20入ったラインを仮想ラインL13及び仮想ラインL14に設定する。制御装置550は、仮想ラインL13と輪郭L1との囲まれる領域を、ボーダ領域580Lに設定し、仮想ラインL14と輪郭L1との囲まれる領域を、ボーダ領域580Rに設定する。また、制御装置550は、圃場の輪郭L1内において、ボーダ領域580L、580Rを除く領域をフィールド領域590に設定する。
制御装置550は、ボーダ領域580及びフィールド領域590の決定後は、ボーダ領域580及びフィールド領域590に応じて散布幅Z1、Z2を設定する(S23)。制
御装置550は、ボーダ領域580L、580Rにおける散布装置3の散布幅Z1と、フィールド領域590における散布装置3の散布幅Z2とを異なる値に設定する。制御装置550は、散布幅Z1、Z2の設定後、設定された散布幅Z1,Z2となるように、第1回転体410及び第2回転体420の回転数を制御する(S24)。
図18Aに示すように、作業機1(トラクタ2、散布装置3)がフィールド領域590に位置している場合、制御装置550は、第1回転体410及び第2回転体420の回転数を同じに設定することで、散布装置3の散布幅を散布幅Z2にする。
図18Bに示すように、作業機1がボーダ領域580Rに位置している場合、制御装置550は、圃場の輪郭L1から遠い側の第1回転体410の回転数は、フィールド領域590と同じ回転数にする。一方、作業機1がボーダ領域580Rに位置している場合、制御装置550は、圃場の輪郭L1に近い側の第2回転体420の回転数を、圃場の輪郭L1から遠い側の第1回転体410の回転数よりも小さくすることで、散布装置3の散布幅を散布幅Z1にする。即ち、ボーダ領域580Rにおいて、第2回転体420の散布幅は、第1回転体410の散布幅よりも小さい。
図18Cに示すように、作業機1がボーダ領域580Lに位置している場合、制御装置550は、圃場の輪郭L1から遠い側の第2回転体420の回転数は、フィールド領域590と同じ回転数し、圃場の輪郭L1に近い側の第1回転体410の回転数を、圃場の輪郭L1から遠い側の第2回転体420の回転数よりも小さくすることで、散布幅Z1にする。即ち、ボーダ領域580Lにおいて、第1回転体410の散布幅は、第2回転体420の散布幅よりも小さい。
つまり、作業機1がボーダ領域580Rに位置する場合は、少なくとも圃場の輪郭L1から近い側の回転体(第1回転体410、第2回転体420)の回転を減少させることで、ボーダ領域580における散布幅Z1と、フィールド領域590における散布幅Z2とをコントロールしている。
なお、制御装置550は、上述したように、第1回転体410、第2回転体420の回転数を変更するに際して、PTO軸19の回転数は、ボーダ領域580及びフィールド領域590のいずれにおいても変更せずに、PTO軸19の回転数を一定のまま、第1モータ231及び第2モータ232のいずれかの回転数を変更している。
作業機の散布支援システムは、散布物を散布する対象である圃場に関する圃場情報と、散布物の散布量を含む散布情報との関係が示された散布計画を作成する計画作成部502を有する支援装置500と、散布物を散布する散布装置3を有する作業機1に設けられ、且つ、計画作成部502で作成された散布計画を取得する計画取得装置210、215と、計画取得装置210、215が取得した散布計画の散布情報に基づいて、散布装置3の散布部32を制御する散布制御装置202、550と、を備えている。これによれば、計画作成部502によって、圃場に対応する散布量を示した散布計画を作成することができる。また、作業機1は、計画取得部210、215によって、計画作成部502で作成した散布計画を取得することができる。散布制御装置202、550によって、散布計画に含まれる散布情報に基づいて簡単に散布作業を行うことができる。
作業機1の散布支援システムは、圃場の位置を示す圃場位置情報を圃場情報として登録する圃場登録部501と、作業機1の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置220と、を備え、散布制御装置202、550は、位置検出装置220で検出された機械位置及び圃場位置情報に基づいて、散布装置3にて散布物の散布を行う圃場を特定し、特定した圃場の散布情報に基づいて散布部32を制御する。例えば、作業機1の位置である機械位置を検出するだけで、散布作業を行う圃場を特定することができ、圃場を特定した後は、散布制御装置202、550によって、散布計画に基づき簡単に散布作業を行うことができる。
作業機の散布支援システムは、圃場を識別する圃場識別情報及び圃場識別情報で識別される圃場の位置を示す圃場位置情報を圃場情報として登録する圃場登録部501と、作業機1の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置220と、を備え、散布制御装置202、550は、位置検出装置220で検出された機械位置、圃場位置情報及び圃場識別情
報に基づいて、散布装置3にて散布物の散布を行う圃場を特定し、特定した圃場の散布量に基づいて散布部32を制御する。例えば、圃場を示す圃場識別情報と機械位置との両方を用いて、散布作業を行う圃場を特定することができ、圃場を特定した後は、散布制御装置202、550によって、散布計画に基づき簡単に散布作業を行うことができる。
圃場登録部501は、圃場の輪郭を含む地図情報を圃場情報として登録し、散布制御装置202、550は、地図情報に示された輪郭に基づいて、散布部32を制御する。これによれば、圃場の輪郭を登録しておけば、圃場の輪郭を考慮して、簡単に散布作業を行うことができる。
散布部32は、散布物を散布する回転体を有し、散布制御装置202、550は、制御として回転体410、420の回転数を変更する。これによれば、回転体410、420の回転数を変更するだけで、簡単に散布量、即ち、散布幅を変更することができる。
散布制御装置202、550は、散布計画で示された圃場において、散布物を散布する散布領域を、圃場の輪郭寄りのボーダ領域580L、580Rと、ボーダ領域580L、580Rとは異なるフィールド領域590とに設定し、ボーダ領域580L、580Rにおける散布幅と、フィールド領域590における散布幅とを異ならせる。これによれば、圃場の輪郭寄り(圃場の境界寄り)の場所と、圃場の境界から離れた場所とで、適正にバランスよく散布作業を行うことができる。
散布部32は、散布物を散布する回転体410、420を有し、散布制御装置202、550は、制御としてボーダ領域580で回転させる回転体410、420の回転数を、フィールド領域590で回転させる回転体410、420の回転数よりも小さくする。これによれば、フィールド領域590における散布物の散布幅を確保しつつ、ボーダ領域580における散布物の散布幅を小さくすることができる。
散布部32は、散布物を散布する複数の回転体410、420を有し、散布制御装置202、550は、ボーダ領域580における制御として、複数の回転体410、420のうち圃場の輪郭L1に近い側の回転体の回転数を、圃場の輪郭L1に遠い側の回転体の回転数よりも小さくする。これによれば、ボーダ領域580において、圃場の輪郭L1に遠い側の散布量を低下させることなく散布作業を行うことができる。
散布制御装置202、550は、フィールド領域590における制御として、複数の回転体410、420の回転数を、ボーダ領域580における複数の回転体410、420の回転数よりも大きくする。これによれば、ボーダ領域580の影響なく、フィールド領域590の散布量を確保することができる。
図19A及び図19Bは、圃場の輪郭L1の近い領域(ボーダ領域)で散布作業を行った場合の散布量の比較を示している。図19A及び図19Bにおいて、ラインL30は、散布装置3の幅方向中央部を示している。幅方向中心部L30よりも左側が第1回転体410による散布量Y1を示し、幅方向中心部L30よりも右側が第2回転体420による散布量Y2を示している。また、図19A及び図19Bにおいて、位置P10が圃場の輪郭L1の位置を示している。
図19Aは、作業機1が圃場の輪郭L1(境界)の近い領域(ボーダ領域)にある場合に、第1回転体410及び第2回転体420の両方の回転を低下させた結果である。図19Bは、圃場の境界の近い領域(ボーダ領域)にある場合に、第1回転体410の回転は低下させつつ、第2回転体420の回転は、フィールド領域と同じ回転をさせた結果である。図19Aに示すように、第1回転体410及び第2回転体420の両方の回転を低下させた場合、散布量Y3は全体として下がっている。一方、図19Bに示すように、ボーダ領域における第2回転体420の回転を低くしていないため、第2回転体420における散布量Y2は、図19Aに比べて多くなっている。つまり、ボーダ領域において、圃場の境界から遠い側の第2回転体420の回転数をフィールド領域と同じにしているため、ボーダ領域における全体の散布量の低下を抑制することができる。
作業機1は、原動機11と、原動機11の動力によって回転するPTO軸19とを有し、散布装置3は、モータ23と、PTO軸19及びモータ23の動力を回転体410、420に伝達する動力伝達機構とを含み、散布制御装置202、550は、散布部32の制
御を行う際はPTO軸19の回転数は一定でモータ23の回転数を変更する。これによれば、PRO軸の動力及びモータ23の動力の両方で回転体410、420を回転させる場合において、モータ23のみの回転数を変更することで、精度よく散布幅を変更することができる。
作業機1は、散布装置3を牽引する走行車両2を含み、走行車両2は、散布計画を表示する表示装置230を有している。これによれば、作業者は、表示装置230を見ることによって簡単に散布計画を確認しながら散布作業を行うことができる。
上述した実施形態では、走行車両2に表示装置230を設けていたが、散布装置3に表示装置230を設けてもよい。散布装置3に表示装置230を設けた場合も、走行車両2に設けた場合と同様に、表示装置230は散布計画を表示することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
3 散布装置
32 散布部
201 検出装置
202 制御装置
210 通信装置
220 位置検出装置
230 表示装置
240 記憶装置
410 第1回転体
420 第2回転体
500 支援装置
501 圃場登録部
502 計画作成部
503 記憶部
510 外部端末
521 地図表示部
522 入力部
523 ポインタ
530 圃場選択部
531 圃場表示部
533 個別設定ボタン
535 連携設定ボタン
536 データ選択部
536a マップ選択部
536b マップ表示部
537 自動設定ボタン
538 散布入力部
540 圃場選択部
541 圃場表示部
542 時間設定部
550 制御装置
IG1 圃場画像
L1 圃場の輪郭
Qn エリア
Wn 散布量

Claims (12)

  1. 散布物を散布する対象である圃場に関する圃場情報と、前記散布物の散布量を含む散布情報との関係が示された散布計画を作成する計画作成部を有する支援装置と、
    前記散布物を散布する散布装置を有する作業機に設けられ且つ前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得装置と、
    前記作業機に設けられ且つ前記計画取得装置により取得された前記散布計画を記憶する第1記憶装置と、
    前記作業機に設けられ且つ前記散布計画の前記散布情報に基づいて、前記散布装置の散布部を制御する散布制御装置と、
    前記圃場を識別する圃場識別情報及び前記圃場識別情報で識別される前記圃場の位置を示す圃場位置情報を、前記圃場情報として登録する圃場登録部と、
    前記作業機の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置と、を備え
    前記支援装置は、前記計画作成部により作成された前記散布計画を記憶する第2記憶装置をさらに有し、
    前記計画取得装置は、前記第2記憶装置に記憶された前記散布計画を前記支援装置から取得して前記第1記憶装置に記憶し、
    前記散布制御装置は、前記位置検出装置により検出された前記機械位置と、前記第1記憶装置に記憶された前記散布計画の前記圃場情報に含まれる前記圃場位置情報及び前記圃場識別情報とに基づいて、前記作業機が位置している圃場であって前記散布装置にて散布物の散布を行う圃場を特定し、且つ前記特定した圃場に対応する前記散布計画を前記第1記憶装置から抽出し、
    前記作業機が走行を開始すると、前記散布制御装置は、前記抽出した散布計画で示される前記圃場情報及び前記散布情報に含まれる前記散布量と、前記位置検出装置により検出された前記機械位置とに基づいて、前記散布装置の前記散布部を制御して、前記特定した圃場に対して前記散布物の散布を行う作業機の散布支援システム。
  2. 前記計画作成部は、複数のエリアに区切られた前記圃場に関する圃場情報と、前記エリア毎に設定された前記散布物の散布量を含む前記散布情報との関係が示された前記散布計画を作成し、
    前記散布制御装置による前記散布計画の抽出後に、前記作業機が走行を開始すると、前
    記散布制御装置は、前記抽出した散布計画と、前記位置検出装置により検出された前記機械位置とに基づいて、前記作業機が位置している前記エリアを求めて、当該エリアに対応する前記散布物の散布量を決定し、当該散布量に基づいて前記散布部を制御して、前記エリア毎に前記散布物の散布を行う請求項1に記載の作業機の散布支援システム。
  3. 散布物を散布する対象である圃場に関する圃場情報と、前記散布物の散布量を含む散布情報との関係が示された散布計画を作成する計画作成部を有する支援装置と、
    前記散布物を散布する散布装置を有する作業機に設けられ且つ前記計画作成部で作成された散布計画を取得する計画取得装置と、
    前記計画取得装置が取得した前記散布計画の前記散布情報に基づいて、前記散布装置の散布部を制御する散布制御装置と、
    前記圃場の位置を示す圃場位置情報を前記圃場情報として登録する圃場登録部と、
    前記作業機の位置を示す機械位置を検出する位置検出装置と、
    圃場毎の農業に関するデータを示す複数種類の農業マップが記憶された第3記憶装置と、
    前記散布計画を作成する際に、散布物を散布する圃場を選択する圃場選択部と、
    前記圃場選択部により選択された前記圃場に対応する前記複数種類の農業マップのうちのいずれかを選択するマップ選択部と、を備え、
    前記計画作成部は、前記マップ選択部により選択された前記農業マップのデータに基づいて、前記圃場選択部により選択された前記圃場の散布量を設定し、前記選択された圃場に関する前記圃場情報と、前記設定した散布量を含む前記散布情報との関係を示す前記散布計画を作成し、
    前記散布制御装置は、散布を行う際に、前記位置検出装置で検出された機械位置及び前記圃場位置情報に基づいて、前記散布装置にて前記散布物の散布を行う圃場を特定し、前記特定した圃場の前記散布情報に基づいて前記散布部を制御する作業機の散布支援システム。
  4. 前記圃場選択部により選択された前記圃場を複数のエリアに区分けした状態で表示する圃場表示部と、
    前記圃場表示部により表示された前記圃場の前記各エリアに対して散布量を入力する散布入力部と、
    前記マップ選択部により選択された前記農業マップのデータを表示するマップ表示部と、を備え、
    前記複数種類の農業マップは、前記圃場の前記各エリアの農業に関するデータをそれぞれ示し、
    前記圃場表示部による前記圃場の表示と並んで、前記マップ表示部により前記農業マップのデータが表示された状態で、前記散布入力部による前記圃場の前記エリア毎の散布量の入力が可能である請求項に記載の作業機の散布支援システム。
  5. 前記圃場選択部により選択された前記圃場に対して散布物の散布を行う時間を入力する時間設定部を備え、
    前記計画作成部は、前記時間設定部により入力された前記時間の情報も前記散布計画に含める請求項3又は4に記載の作業機の散布支援システム。
  6. 前記散布装置は、
    前記散布物を収容する収容部と、
    前記収容部の下方に設けられた前記散布部と、を有し、
    前記散布部は、前記散布物を散布する複数の回転体を有し、
    前記散布制御装置は、前記散布部の制御として、前記収容部に収容された前記散布物を前記収容部の下端部に設けられた取出口から落下させ、前記複数の回転体を回転させるこ
    とにより、前記落下させた前記散布物を放射状に散布し、前記複数の回転体の回転数を変更することにより、前記散布物の散布量を調整する請求項1~5のいずれかに記載の作業機の散布支援システム。
  7. 前記圃場登録部は、前記圃場の輪郭を含む地図情報を前記圃場情報として登録し、
    前記散布制御装置は、前記地図情報に示された前記圃場の輪郭に基づいて、前記散布部の前記複数の回転体の回転数をそれぞれ制御する請求項に記載の作業機の散布支援システム。
  8. 前記散布制御装置は、前記散布計画で示された圃場において、前記散布物を散布する散布領域を、前記圃場の輪郭寄りのボーダ領域と、前記ボーダ領域とは異なるフィールド領域とに設定し、前記ボーダ領域において前記散布部により前記散布物を散布する散布幅と、前記フィールド領域における前記散布幅とを異ならせる請求項に記載の作業機の散布支援システム。
  9. 記散布制御装置は、前記ボーダ領域で回転させる前記回転体の回転数を、前記フィールド領域で回転させる前記回転体の回転数よりも小さくする請求項に記載の作業機の散布支援システム。
  10. 前記散布制御装置は、
    前記ボーダ領域におて、前記複数の回転体のうち前記圃場の輪郭に近い側の回転体の回転数を、前記圃場の輪郭に遠い側の回転体の回転数よりも小さくし、
    前記フィールド領域における前記複数の回転体の回転数を、前記ボーダ領域における前記複数の回転体の回転数よりも大きくする請求項7~9のいずれかに記載の作業機の散布支援システム。
  11. 前記作業機は、原動機と、前記原動機の動力によって回転するPTO軸とを有し、
    前記散布装置は、前記モータと、前記PTO軸及び前記モータの動力を前記回転体に伝達する動力伝達機構とを含み、
    前記散布制御装置は、前記散布部の制御を行う際に、前記PTO軸の回転数を一定にして、前記モータの回転数を変更する請求項1~10のいずれかに記載の作業機の散布支援システム。
  12. 前記支援装置に対して接続可能な外部端末を備え、
    前記作業機は、前記散布装置を牽引する走行車両を含み、
    前記走行車両又は前記散布装置は、表示装置を有し、
    前記外部端末又は前記表示装置は、前記散布計画を表示可能である請求項1~11のいずれかに記載の作業機の散布支援システム。
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