JP7058889B2 - 内燃エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、概して、自動車に用いられる内燃エンジンに関し、特に、自動車に用いられる低エミッション内燃エンジンに関する。
内燃エンジンは、何世紀も前に最初に導入されて以来、市場において絶え間なく変わる要求に適応するために常に開発され且つ変更されてきている。最近の傾向として、環境面及び持続可能な未来に関する要求が一段と強まっており、その結果として、低エミッションエンジンが望まれている。しかし、現時点では、これは、燃料消費の低減によってのみ可能である。燃料消費の低下を意図して導入されてきた概念のいくつかの例として、スプリットサイクルプロセス、可変弁タイミング、及び可変圧縮比が挙げられる。
スプリットサイクルプロセスは、圧縮及び/又は膨張を2段階又は数段階で行うものである。理論的に、この概念は、効率の向上をもたらすが、検証テストの結果、機械的及び熱的損失が増大し、その複雑さに対する不十分な見返り、追加的な重量、及び製造コストの増大をもたらすことが分かっている。
出力を制御するために吸気スロットル弁を用いる一定圧縮比のスパーク点火エンジンでは、圧縮ストロークの終端において充填率の低下によって圧力低下が生じる。従って、充填率が減少すると、効率因子が低減する。安定した効率因子を維持し、これによって、その全体の効率を高めるために、圧縮比は、充填率に準じて調整されねばならない。可変圧縮エンジンは、上死点(TDC)に位置するピストンの上方の容積を変化させることを可能にする。自動車への用途では、これは、負荷要求及び駆動要求に応じて動的に行う必要がある。何故なら、負荷が高いほど、より効率的にするために圧縮比を低下させる必要があるからである。又はその逆である。しかし、この概念は、複雑且つ重量のある機構を必要とし、製造コストを増大させる。また、この概念は、振動に関する課題にも取り組まねばならないことになる。先行技術の例が、特許文献1に開示されている。
(日産によって用いられる)可変弁リフト又は(BMW、フォード、フェラリー、及びランボルギーニによって用いられる)可変カムシャフト制御としても知られる可変弁タイミングは、エンジンの作動中に吸気弁又は排気弁の開弁時間(弁リフト量及び/又は開弁期間)を調整することを可能にする。可変弁タイミングは、内部排気ガス循環、トルクの増大、及び良好な燃費の利得をもたらすが、製造費が高い。
有益な特徴を有する他の概念は、スコッチヨーク原理である。これらの有効な特徴のいくつかは、部品が正確な正弦波往復を行うこと、振動をなくすのに十分な動的質量バランスを取り得ること、及び単純な複動式ピストン配置を選択し得ることである。スコッチヨーク機構は、特許文献2に示されるように、ピストンポンプ、弁アクチュエータ、縫製機、及びエンジンに広く用いられている。
欧州特許出願公開第1170482号明細書 米国特許出願公開第2012/272758号明細書
本発明の目的は、低エミッション化を達成するために周知の欠点を解消する前述の概念を含む内燃エンジンを提供することにある。
上記の目的は、独立請求項に記載のエンジンによって、十分に又は部分的に達成される。好ましい実施形態が、従属請求項に記載されている。
第1の態様によれば、本発明は、クランクシャフトを備える2つの実質的に鏡面対称のエンジン側を有するボクサーエンジンであって、クランクシャフトに接続された少なくとも2つの主スコッチヨークアセンブリであって、各々が各エンジン側の1つの主シリンダ内に配置された1つの主ピストンを有する、少なくとも2つの主スコッチヨークアセンブリと、クランクシャフトに接続された少なくとも1つの補助スコッチヨークアセンブリであって、各エンジン側の1対の補助シリンダ内に配置された1対の補助ピストンを有する、少なくとも1つの補助スコッチヨークアセンブリと、を備え、主スコッチヨークアセンブリは、クランクシャフトに対して同期して配置され、補助スコッチヨークアセンブリは、クランクシャフトに対して180°位相がずれて配置され、各補助ピストンが、各補助シリンダ内に外側空間及び内側空間を画定し、内側空間は、対向するエンジン側の方を向いており、各補助シリンダ対の内側空間は、互いに流体連通して圧縮チャンバを形成し、圧縮チャンバは、第1及び第2の逆止弁を備え、補助シリンダ対は、第1の逆止弁を通る外気を吸引し且つ圧縮し、該空気を第2の逆止弁を通して対向するエンジン側の主シリンダ内に送り出すように構成されており、各補助シリンダ対の外側空間は、互いに流体連通し、同一エンジン側の主シリンダから加圧された排気ガスを受け入れるようになっている、
ボクサーエンジンに関する。
このようなエンジンの利点は、2つのスプリットサイクルプロセス、すなわち、圧縮プロセス及び膨張プロセスを行うことが可能になる点にある。膨張プロセスの場合、完全な膨張ストロークの後に主シリンダ内の残留圧力を排出するのではなく、全ての主シリンダ内の残留圧力を対応する補助シリンダ対の外側空間に移送することによって、残留圧力をクランクシャフト及び/又は圧縮プロセスへの更なる動力供給に利用し、これによって、エンジンの効率因子を増大させ、低エミッション化に貢献することが可能になる。圧縮プロセスの場合、大気圧の空気によって充填された主シリンダによって圧縮ストロークを開始するのではなく、圧縮された空気によって充填された主シリンダによって圧縮ストロークを開始することによって、燃料消費及び排気を低減させることが可能になる。
このようなエンジンの他の利点は、往復動スコッチヨークアセンブリの直線運動によって、エンジン内の振動低下に貢献することである。また、このスコッチヨークによって、ピストンの芯振れのない安定した移動が可能になる。
本発明の一実施形態によれば、補助ピストンは、周方向に配置された圧力トラップ溝を備えている。ピストンが芯振れのない安定した移動を行うので、ピストンリングを圧力トラップ溝に取り換えることによって、補助ピストンと補助シリンダライナーとの間の摩擦が著しく低減する。この摩擦低減によって、機械的損失が改良される。
第2の態様によれば、本発明は、各主スコッチヨークアセンブリが、各エンジン側に多角形断面を有する主ピストンロッドを備え、各主ピストンロッドは、第1の端において対応する主ピストンに対する旋回式連結部を有し、第2の端において対応する主ヨークから突出するスタッドに対するネジ山付き接続部を有し、長手方向に摺動可能なウォーム歯車に抱持されている、ボクサーエンジンに関する。
この機構によって、主シリンダにおける圧縮比の確実且つ正確な調整が達成され、同時に簡単な設計を有するこの機構によって、重量及び製造コストに関する改良がもたらされる。
本発明の一実施形態によれば、ウォーム制御シャフトが同一エンジン側のウォーム歯車に係合し、該ウォーム制御シャフトは、流体圧又は電気アクチュエータによって調整されるようになっている。これによって、2つの主シリンダの圧縮比が1つの制御シャフトによって同時に操作されるので、圧縮比調整の精度が向上し、流体圧又は電気アクチュエータを組み込むことによって、その精度が更に向上する。
第3の態様によれば、本発明は、ボクサーエンジンがクランクシャフトとカムシャフトとを接続する2つの接続シャフトを備え、カムシャフトは、主シリンダの吸気弁及び吐出弁と補助シリンダの排気弁とを作動させるようになっており、各接続シャフトは、第1の端部分において第1の接続シャフトベベル歯車の第1の突出するスピンドルの第1の雄螺旋スプラインに係合する第1の雌螺旋スプラインを備え、第1の接続シャフトベベル歯車は、カムシャフトに接続されたカムシャフトベベル歯車に係合されており、接続シャフトは、第2の端部分において第2の接続シャフトベベル歯車の第2の突出するスピンドルの第2の雄螺旋スプラインに係合する第2の雌螺旋スプラインを備え、第2の接続シャフトベベル歯車は、クランクシャフトに接続されたクランクシャフトベベル歯車に係合されており、接続シャフトは、第1及び第2の突出するスピンドルに沿った接続シャフトのいくらかの長手方向運動を可能にする長さを有し、第1の雄螺旋スプライン及び第2の雄螺旋スプラインは、互いに逆のネジ山を有し、第1の雌螺旋スプライン及び第2の雌螺旋スプラインは、互いに逆のネジ山を有する、ボクサーエンジンに関する。
この機構によって、弁タイミングの確実且つ正確な調整が達成され、同時に簡単な設計を有するこの機構によって、重量及び製造コストに関する改良がもたらされる。
本発明の一実施形態によれば、接続シャフトは、流体圧又は電気アクチュエータによって、同時に長手方向に調整されるようになっている。これによって、精度が高められる。
本発明の他の実施形態によれば、ボクサーエンジンは、中央領域にダブルカムを有するカムシャフトを備えている。ダブルカムによって、1つのカムシャフトが同一のエンジン側の補助シリンダ対及び2つの主シリンダの両方を操作することが可能になる(表1参照)。
スプリットサイクル膨張プロセスを容易にするために、同一エンジン側において主シリンダと補助シリンダ対の外側空間とは、好ましくは、弁シートプレートによって接続されているとよい。
スプリットサイクル圧縮プロセスを容易にするために、圧縮チャンバ及び主シリンダは、好ましくは、少なくとも1つの接続通路によって接続されているとよい。接続通路を空冷することによって、主シリンダに供給される給気が更に圧縮され、これによって、燃料消費の低減及び低エミッション化が達成される。
少なくとも1つの補助ヨークアセンブリの重量と少なくとも2つの主ヨークアセンブリの重量との均衡を取ることによって、エンジンの振動を低減させ、これによって、エンジンの寿命及び性能を高めることができる。
往復運動する補助ピストンロッドの周りを封止するシリンダ底プレートによって、圧縮チャンバが実質的に気密になり、これによって、スプリットサイクル圧縮プロセスが可能になる。
以下、本発明を添付の図面に示される例示的な実施形態を参照して説明する。
組み立てられたエンジンの等角図である。 エンジンの細部を示す図である。 エンジンの細部を示す図である。 スコッチヨークを示す図である。 スコッチヨークを示す図である。 エンジンの垂直断面図である。 エンジンの細部を示す図である。 エンジンの細部を示す図である。 エンジンの部分的水平断面図である。 部分的に分解されたエンジンの等角図である。
開示される図面を参照すると、ボクサー式内燃エンジンが示されている。図1は、組み立てられたエンジンの等角図を示している。エンジンは、対称面Pによって画定された2つのエンジン側R,Lに分割されている。2つのエンジン側R,Lは、実質的に互いに鏡面対称である。本発明のエンジンは、単一エンジン側設計として用いられてもよい。しかし、単一エンジン側設計は、第1の段階における圧縮給気を行うためのアキュムレータを必要とし、この時に生じる脈動によって、圧縮給気の効率が低くなる。従って、2つのエンジン側設計が好ましい。
[スコッチヨーク機構]
エンジン内において、シリンダ内のピストン7,8の直線運動は、スコッチヨークアセンブリ110,120によって、クランクシャフト1の回転運動に変換される。図4及び図5に詳細に示されるように、エンジンは、2種類のスコッチヨークアセンブリ110,120、すなわち、主スコッチヨークアセンブリ110及び補助ヨークアセンブリ120を有している。図2は、中央の補助スコッチヨークアセンブリ120及び2つの外側の主スコッチヨークアセンブリ110の配置を示している。
主スコッチヨークアセンブリ110は、主ヨーク2と、2つのクランクシャフト半割軸受6と、2つのスタッド25と、2つの主ピストンロッド5と、2つの主ピストン7とを備えている。主ピストン7は、図4の細部cに示される旋回式連結部28を有する主ピストンロッド5に接続されている。主ピストン7は、旋回式連結部28に嵌合される長孔を有し、これによって、主ピストンロッド5に横から組み込まれる。この種の連結具は、主ピストンロッド5が主ピストン7に対して自在に回転することを可能にする。主ピストンロッド5は、第1の端に旋回式連結部28を有し、第2の端に雌ネジ山27を有している。主ピストンロッド5は、多角形断面を有している。スタッド25が、主ピストンロッド5を主ヨーク2に接続している。スタッド25は、溶接結合又はネジ結合によって主ヨーク2に取付け可能である。代替的に、主ヨーク2及びスタッド25は、同一片から機械加工されてもよい。主ヨーク2は、実質的に矩形状であり、上面及び下面を完全に又は部分的に覆う摺動面23を有している。2つの主ピストンロッド5は、主ヨーク5の2つの側面の中心領域に配置され、同一の長さを有している。主ヨークは、2つのクランクシャフト半割軸受6が装着される矩形開口を有している。これらのクランクシャフト半割軸受6は、クランクシャフト1を把持する。組み立てられた2つのクランクシャフト半割軸受6は、開口の長手方向において摺動するように構成されている。
補助スコッチヨークアセンブリ120は、補助ヨーク3と、2つのクランクシャフト半割軸受6と、2つの補助ピストンロッド4と、4つの補助ピストン8とを備えている。補助ピストン8は、ネジ接続具及び/又はボルト接続具によって補助ピストンロッド4に接続されている。補助ピストンロッド4は、ボルト接続具によって補助ヨーク3に接続されている。補助ヨーク3は、実質的に矩形状であり、主ヨーク2の1つの開口と等しい開口を有している。補助スコッチヨークアセンブリ120においても、主スコッチヨークアセンブリ110と同様、2つの同一のクランクシャフト半割軸受6が用いられている。各補助ピストンロッド4は、その両端の各々に接続された1つの補助ピストン8を有している。2つの補助ピストンロッド4は、補助ヨーク3の上下面に接続されている。2つの補助ピストンロッド4は、補助ヨーク3の両側から等距離にわたって突出している。2つの補助ピストンロッド4は、同一の長さを有している。これは、第2のエンジン側R,Lの2つの補助ピストン8が下死点(BDC)に達した時、それと同時に、第1のエンジン側R,Lの2つの補助ピストン8が上死点(TDC)に達すること、又はその逆であることを意味している。補助ピストン8は、ピストンリングに代わって圧力トラップ溝72を備えている。
補助スコッチヨークアセンブリ120の重量は、2つの主スコッチヨークアセンブリ110の合計重量と釣り合いが取れるようになっている。これは、代表的に、材料選択によって、具体的には、所望の機械的性質を有しながら密度が異なる材料、例えば、鋼及びアルミニウムを選択することによって、達成される。
図3は、図2に示されるものと同一の3つのスコッチヨークアセンブリ110,120を示している。スコッチヨークアセンブリ110,120は、後側クランクシャフト軸受プレート59に取り付けられた上側案内プレート50及び下側案内プレート51のそれぞれの案内溝77内に配置されている。
[可変圧縮比]
図3は、可変圧縮を可能にする機構を示している。主ピストン7の上死点(TDC)を変更することによって、全速度範囲及び全負荷範囲にわたって比較的一定の圧縮圧力を達成することができる。すなわち、主シリンダI,III;II,IV内における給気充填の程度に関わらず、エンジン圧縮端の圧力をその所定値に維持することができる。本発明の可変圧縮機構は、ウォーム歯車13,14及びウォーム歯車制御シャフト11,12を利用して主ピストン7の上死点(TDC)を調整するようになっている。
主ピストンロッド5の断面に対応する多角形の中心開口を有するウォーム歯車13,14は、主ピストンロッド5に配置されている。ウォーム歯車13,14は、主ピストンロッド5を回転させるように構成され、その一方、ピストンロッド5は、それらの長手方向においてウォーム歯車13,14に対して自在に摺動可能である。ウォーム歯車13,14が回転すると、主ピストンロッド5は、スタッド25のネジ山に沿って移動する。スタッド25が主ヨーク2に対して静止しているので、主ピストンロッド5の移動は、主ヨーク2に対する主ピストンロッド5の距離を変化させる。これによって、主ピストン7と対応する主ヨーク2とに間の距離が変化する。主ヨーク2と主ピストン7との間の距離が変化すると、この主ピストン7の上死点(TDC)が等しい比率で変化する。
ウォーム制御シャフト11,12は、各エンジン側R,Lに配置され、シリンダ底プレート52によって適所に保持されている。各ウォーム制御シャフト11,12は、同一のエンジン側R,Lの各ウォーム歯車13,14、ここでは、2つのウォーム歯車13,14に係合するウォーム歯車を有している。両エンジン側R,Lのウォーム歯車13,14及びウォーム制御シャフト11,12のそれぞれの回転方向は、好ましくは、互いに逆である。例えば、左エンジン側Lのウォーム歯車14は、左巻きの螺旋歯車であり、右エンジン側Rのウォーム歯車13は、右巻きの螺旋歯車である。これによって、両エンジン側R,Lの主ピストン7の上死点(TDC)は、ウォーム制御シャフト11,12を同一方向に回転させた時、それに応じて変化する。例えば、両ウォーム制御シャフト11,12を時計方向に回転させることによって、全てのピストンの上死点(TDC)が低下する。ウォーム制御シャフト11,12は、流体圧又は電気アクチュエータによって駆動されるとよい。ウォーム歯車伝達部の減速比は、高い方が好ましい。高減速比の利点の1つは、主ピストン7の上死点(TDC)の微調整が可能になることである。高減速比の他の利点は、セルフロック現象としても知られる出力側(例えば、ウォーム歯車13,14)が入力側(例えば、ウォーム制御シャフト11,12)を駆動する可能性をなくすことにある。
[スプリットサイクルプロセス]
本発明における周知のスプリットサイクルプロセスを用いる方法は、2段階圧縮及び2段階膨張を含む点において独創的である。2段階圧縮及び2段階膨張は、主シリンダI,III;II,IVと補助シリンダV,VII;V1,VIIIとの間で分割して行われる。図面に開示される実施形態では、エンジンは、4つの主シリンダI,III;II,IV及び4つの補助シリンダV,VII;VI,VIIIを有している。代替的実施形態では、シリンダを直列又は並列に追加することによって、シリンダの数を倍にすることも可能である。
図6は、エンジンの垂直断面図を示している。この図は、(構成部品が全て揃っている)右エンジン側Rと、(弁構成、ピストン、及び補助シリンダライナー67を残して静止部品の殆どが隠されている)左エンジン側Lを示している。この断面図は、補助ヨーク3及び4つの補助シリンダV,VII;VI,VIIIの中心に沿って切断されている。
各補助シリンダV,VII;VI,VIII内において、補助ピストン8は、外側空間及び内側空間を画定している。補助ヨーク3に近い内側空間が圧縮に用いられ、外側空間が膨張に用いられる。補助シリンダV,VII;VI,VIIIの外側空間と内側空間との間の圧力差は、出力全開時において略6バールまで上昇する。補助ピストン8は、補助ピストン8の浸食を生じることなく外側空間から内側空間へのいくらかの高温ガスの漏洩を可能にする機械的及び熱的特性を有する材料(好ましくは、鋼)から作製されている。これによって、補助ピストン8は、ピストンリングに代わって多数の圧力トラップ溝72を備えることができる。補助ピストン8と補助シリンダライナー67との間のクリアランスは、極めて小さい。ピストン8の中心への補助ピストンロッド4の取付けが安定しているので、ピストン8は、確実に心出しされている。補助ピストン8と補助シリンダライナー67との間に入り込む流体の流れは、圧力トラップ溝72内に捕捉される。また、補助ピストン8の一方の側から他方の側へのいくらかの流体の移動も許容される。この設計によって、補助シリンダ8内の機械的な摩擦損失が排除されるので、補助ピストン8と補助シリンダライナー67との間を潤滑する必要がない。
同一エンジン側R,Lの2つの補助シリンダV,VII;VI,VIIIは、1対の互いに逆向きの逆止弁69,70を備えている。流体は、第1の補助シリンダV,VII;VI,VIIIに配置された第1の逆止弁69を通って内側空間内に流入することができる。真空が内側空間内に生じるので、第1の逆止弁69が開き、流体が流入する。第1の逆止弁69は、内側空間への入口であり、流体が内側空間から漏れるのを阻止する。第2の補助シリンダV,VII;V1,V111に配置された第2の逆止弁70を通して、流体は、内側空間から漏出する。圧力が内側空間内に生じるので、第2の逆止弁70が開き、流体の漏出が可能になる。第2の逆止弁70は、内側空間からの出口であり、流体が内側空間に流入するのを阻止する。第1及び第2の補助シリンダV,VII;VI,VIII間の流体連通は、(図7に示される)相互連結孔105又はケーシング等によってもたらされる。逆止弁69,70は、各補助シリンダV,VII;V1,V111のヨーク3に近い側の端である底に配置されている。逆止弁69,70の中心には、往復動する補助ピストンロッド4の方を向く密封界面を有する開口が設けられている。逆止弁69,70は、例えば、補助シリンダV,VII;V1,V111の底を封止するディスクを備えている。これらのディスクは、適切な予荷重によって所望の方向にバネ付勢されている。
この設計によって、同一エンジン側R,Lの補助シリンダ対V,VII;V1,V111の組み合わされた内側空間が実質的に封止され、これによって、2つの補助ピストン8による内側空間内への外気の吸引が可能になると共に、これらの補助ピストン8による該外気の圧縮が可能になる。内側空間内への外気の流れは、スロットル63によって調整される。第2の逆止弁70を通って補助シリンダV,VII;V1,V111の内部空間から流出する圧縮空気/燃料混合気は、接続通路62を通って反対のエンジン側R,Lの主シリンダI,III;II,IVの入口マニフォールド内に導かれる。圧縮空気/燃料混合気から成る給気は、吸気弁31が開いた第1の主シリンダ1,III;II,IV内に流入する。この時、第2の主シリンダI,III;II,IVの吸気弁31は、閉じている。スロットルの全開時、主シリンダI,III;II,IVへの充填率は、200%まで上昇する。このように給気された主シリンダ1,III;II,IVは、その下死点(BDC)にある。いったん給気が主シリンダ1,III;II,IV内に流入されたなら、吸気弁31が閉じられ、主ピストン7は、この主シリンダ1,III;II,IV内において該給気を更に圧縮し、これによって、2段階圧縮が達成される。前記入口マニホールドに連続的に送達される給気は、次いで、第2の主シリンダ1,III;II,IV内に流入する。この時、第2の主シリンダ1,III;II,IVの吸気弁31が開き、第1の主シリンダ1,III;II,IVの吸気弁31が閉じられる。
主スコッチヨーク110は、クランクシャフト1に対して同期して配置され、補助スコッチヨーク120は、クランクシャフト1に対して180°位相がずれて配置されている。これは、エンジン側R,Lの主ピストン7が上死点(TDC)にある時、同一エンジン側R,Lの補助ピストン8が下死点(BDC)にあることを意味している。表1は、全サイクル中における全てのシリンダ1,III;II,IV、V,VII;V1,VIIIにおいて行われるステップを示している。
図7は、エンジンの上部の90°断面を示している。この図は、シリンダ底プレート52、シリンダブロック81、弁シートプレート54、金属ガスケット55、及び上部弁ブロック56を示している。この断面は、主シリンダI,III;II,IV及び補助シリンダV,VII;V1,VIIIの両方の中心を通って切断されている。ピストン7,8及びピストンロッド4,5は、いずれも省略されている。
2段階圧縮の第2の段階が主シリンダI,III;II,IV内において完了した後、給気がスパークプラグ47によって点火される。これによって、通常の内燃エンジンにおけるのと同じように、主シリンダI,III;II,IV内において膨張が生じる。この膨張が主ピストン7をその下死点(BDC)まで駆動させた時、主シリンダI,III;II,IV内の排気ガスにいくらかの圧力が残留している。この残留圧力は、第2の膨張段階を行うために、補助シリンダV,VII;V1,VIIIに送達され、これによって、2段階膨張が行われる。この膨張は、同一エンジン側R,Lの補助シリンダ対V,VII;V1,VIIIの組み合わされた外側空間において生じ、これによって、補助ピストン8をそれらの上死点(TDC)から下死点(BDC)に駆動する。
シリンダブロック81と上部弁ブロック56との間に、弁シートプレート54が配置されている。この弁シートプレート54によって、同一エンジン側R,Lの主シリンダI,III;II,IVから補助シリンダV,VII;V1,VIIIへの流体移送が可能になる。図8a,8bは、弁シートプレート54の両側を示している。弁シートプレート54は、各エンジン側R,Lに設けられている。各弁シートプレート54は、2つの主シリンダ及び2つの補助シリンダV,VII;VI,VIIIの界面を成している。主シリンダI,III;II,IVに対して、弁シートプレート54は、吸気弁シート101、吐出弁シート102、及びスパークプラグ104をもたらしている。補助シリンダV,VII;VI,VIIIに対して、弁シートプレート54は、流体移送通路100a及び排気弁シート103をもたらしている。流体移送通路100aは、同一のエンジン側R,Lの両方の補助シリンダV,VII;VI,VIII及び両方の主シリンダI,III;II,IVを互いに接続している。流体移送通路100aは、弁シートプレート54の裏面に切り込まれて金属ガスケット55によって封止された溝である。移送通路100aと主シリンダI,III;II,IVとの連通は、吐出弁32によって制御され、移送通路100aと補助シリンダV,VII;VI,VIIIとの間の連通は、移送入口(100b)によって常時開いている。
いったん第1の主シリンダI,III;II,IV内における第1の膨張行程が完了したなら、その吐出弁32が開かれる。この時、該主シリンダの主ピストン7は、その下死点(BDC)にあり、同一エンジン側R,Lの2つの補助ピストン8は、それらの上死点(TDC)にある。排気ガスは、移送通路100aを介して主シリンダI,III;II,IVから補助シリンダV,VII;VI,VIIIに送られる。補助シリンダV,VII;VI,VIIIの外側空間内において、第2の膨張段階が生じる。第2の膨張段階は、2つの補助ピストン8がそれらの下死点(BDC)に達した時に完了する。この時、主シリンダI,III;II,IVの吐出弁32が閉じ、補助シリンダV,VII;VI,VIIIの排気弁33が開けられる。排気ガスは、補助シリンダV,VII;VI,VIIIの排気弁33を通って排気マニホールド65内に漏出する。排気マニホールド65の第1の部分は、上部弁ブロック56内に含まれている。2つの補助ピストン8がそれらの上死点(TDC)に再び達すると、全ての排気が補助シリンダV,VII;VI,VIIIから排出され、排気弁33が閉じられる。次いで、補助シリンダV,VII;VI,VIIIは、同一エンジン側R,Lの第2の主シリンダI,III;II,IVから新しく加圧された排気ガスを受け入れる。この第2の膨張段階は、第1の圧縮段階を助長し、クランクシャフト1に動力供給する。
シリンダ底プレート52は、主ピストンロッド5及び補助ピストンロッド4が貫通する開口を有している。主シリンダI,III;II,IVの界面を成すシリンダ底プレート52の領域において、空気の通路のための追加的な開口が設けられている。
Figure 0007058889000001
Figure 0007058889000002
[可変弁タイミング]
図9及び図10は、本発明の可変弁タイミングを可能にする機構を示している。クランクシャフト1の回転運動は、相互接続された歯車16,17a,17b,41及び接続シャフト44,45によって、2つのカムシャフト30に伝達される。接続シャフト44,45を長手方向に調整することによって、クランクシャフト1の回転に対する対応するカムシャフト30の回転が変更される。すなわち、弁の開閉のタイミングが、対応するピストンの移動に対して変更される。
図9は、全ての構成部品を含む右エンジン側Rの水平断面図及び殆どの静止部品が省略された左エンジン側Lの上面図を示している。断面図は、主シリンダI,IIIの中心及び接続シャフト44の中心に沿って切断されている。
図10は、殆どの静止部品が省略された右エンジン側R及び構成部品の実質的に全てを含む左エンジン側Lを有するエンジンの等角図を示している。
クランクシャフト1とカムシャフト30との間の歯車比は、2:1である。すなわち、クランクシャフト1が2回転すると、カムシャフト30が1回転する。カムシャフト1の2回転中に、主シリンダI,III;II,IVは、全サイクル(4ストローク)を行う。クランクシャフト1が一回転すると、補助シリンダV,VII;V1,VIIIが全サイクルを行う。同一のエンジン側R,Lの吸気弁31、吐出弁32、及び排気弁33が同一のカムシャフト30によって操作されるので、排気弁33を駆動する180°ダブルカム74は、カムシャフト30の中央部に配置されている。
クランクシャフト1の第1の端にフライホイール61が配置され、クランクシャフト1の第2の端にクランクシャフトベベル歯車16が配置されている。クランクシャフト1の第2の端の方向と同じ方向に配向されたカムシャフト30の一端に、カムシャフトベベル歯車41が配置されている。クランクシャフトベベル歯車16に係合する(90°配置された)第1の接続シャフトベベル歯車17bは、カムシャフトベベル歯車41に係合する(90°配置された)第2の接続シャフトベベル歯車17aと一直線に並んでいる。接続シャフトベベル歯車17a,17bは、各々、中心部が突出した比較的短いスピンドル42a,42bを有している。スピンドル42a,42bは、それぞれ、雄型螺旋スプライン20a,20bを有している。第1のスピンドル42aは、左巻き雄型螺旋スプライン20aを有し、第2のスピンドル42bは、右巻き雄型螺旋スプライン20bを有し、又はその逆である。これらのスピンドル42a,42bは、同心で互いに向き合って配置されている。接続シャフト44,45が、同一エンジン側R,Lの2つの接続シャフトベベル歯車17a,17bを互いに接続している。接続シャフト44,45は、スピンドル42a,42bの雄型螺旋スプライン20a,20bに対応する雌型螺旋スプライン22a,22bを有している。接続シャフト44,45の第1の端が右巻き雌型螺旋スプライン22aを有する場合、接続シャフト44,45の第2の端は、左巻き雌型螺旋スプライン22bを有し、又はその逆である。接続シャフト44,45の長さは、2つの接続シャフトベベル17a,17b間の距離よりも短い。接続シャフト44,45の長さは、両スピンドル42a,42bと常時係合されるのに十分長いが、その長手方向にいくらかの遊びを可能にするのに十分短くなっている。
2つの接続シャフト44,45の軸方向における同時運動を行うために、2つの接続シャフト44,45は、長手方向に相互接続されている。接続シャフト44,45の調整は、流体圧又は電気リニアアクチュエータによって操作されるとよい。
I,III;II,IV 主シリンダ(右エンジン側;左エンジン側)
V,VII;V1,VIII 補助シリンダ(右エンジン側;左エンジン側)
P 面
L 左エンジン側
R 右エンジン側
1 クランクシャフト
2 主ヨーク
3 補助ヨーク
4 補助ピストンロッド
5 主ピストンロッド
6 クランク半割軸受
7 主ピストン
8 補助ピストン
9 前側クランクシャフト軸受
10 後側クランクシャフト軸受
11 ウォーム制御シャフト(右エンジン側)
12 ウォーム制御シャフト(左エンジン側)
13 ウォーム歯車(右エンジン側)
14 ウォーム歯車(左エンジン側)
15 潤滑油ポンプ
16 ベベル歯車(クランクシャフト)
17a 第1のベベル歯車(接続シャフト)
17b 第2のベベル歯車(接続シャフト)
18 接続シャフト軸受
20a (20bと向き合う)雄型螺旋スプライン
20b (20aと向き合う)雄型螺旋スプライン
22a (22bと向き合う)雌側螺旋スプライン
22b (22aと向き合う)雌側螺旋スプライン
23 摺動面
25 スタッド
27 雌ネジ山(主ピストンロッド)
28 旋回式連結部
30 カムシャフト
31 吸気弁
32 吐出弁
33 排気弁
34 弁バネ
35 バネワッシャ-
36 排気弁間隙調整ネジ
37 主弁間隙調整ネジ
38 主弁カムヨーク
40 主弁ヨークガイドピン
41 ベベル歯車(カムシャフト)
42a(17aの)スピンドル
42b(17bの)スピンドル
44 接続シャフト(右エンジン側)
45 接続シャフト(左エンジン側)
46 カム歯車ハウジング
47 スパークプラグ
48 右カムシャフトハウジング
49 左カムシャフトハウジング
50 上側案内プレート
51 下側案内プレート
52 シリンダ底プレート
53 シリンダブロック
54 弁シートプレート
55 金属ガスケット
56 上部弁ブロック
59 クランクシャフト軸受プレート
60 潤滑油溜め
61 フライホイール
62 接続通路
63 スロットル
65 排気マニホールド
66 燃料噴射ノズル
67 補助シリンダライナー
68 主シリンダライナー
69 逆止弁(入口)
70 逆止弁(出口)
71a(逆止弁用)バネ
71b(入口逆止弁用)ディスク
71c(出口逆止弁用)ディスク
72 圧力トラップ溝
74 ダブルカム
77 案内溝
81 シリンダブロック
100a 流体移送通路
100b 移送入口(補助シリンダ)
101 吸気弁シート(主シリンダ)
102 吐出弁シート(主シリンダ)
103 排気弁シート(補助シリンダ)
104 スパークプラグシート
105 孔
110 主スコッチヨークアセンブリ
111 冷却水ジャケット
120 補助スコッチヨークアセンブリ

Claims (12)

  1. クランクシャフト(1)を備える2つの実質的に鏡面対称のエンジン側(L,R)を有するボクサーエンジンであって、
    前記クランクシャフト(1)に接続された少なくとも2つの主スコッチヨークアセンブリ(110)であって、各々が各エンジン側(R;L)の1つの主シリンダ(I,III;II,IV)内に配置された1つの主ピストン(7)を有する、少なくとも2つの主スコッチヨークアセンブリ(110)と、
    前記クランクシャフト(1)に接続された少なくとも1つの補助スコッチヨークアセンブリ(120)であって、各エンジン側(R;L)の1対の補助シリンダ(V,VII;V1,V111)内に配置された1対の補助ピストン(8)を有する、少なくとも1つの補助スコッチヨークアセンブリ(120)と、
    を備え、
    前記主スコッチヨークアセンブリ(110)は、前記クランクシャフト(1)に対して同期して配置され、前記補助スコッチヨークアセンブリ(120)は、前記クランクシャフト(1)に対して180°位相がずれて配置され、
    各補助ピストン(7)が、各補助シリンダ(V,VII;V1,VIII)内に外側空間及び内側空間を画定し、前記内側空間は、対向するエンジン側(R;L)の方を向いており、
    各補助シリンダ(V,VII;VI,VIII)対の前記内側空間は、互いに流体連通して圧縮チャンバを形成し、前記圧縮チャンバは、第1及び第2の逆止弁(69,70)を備え、前記補助シリンダ(V,VII;VI,VIII)対は、前記第1の逆止弁(69)を通る外気を吸引し且つ圧縮し、前記空気を前記第2の逆止弁(70)を通して前記対向するエンジン側(R;L)の主シリンダ(I,III;II,IV)内に送り出すように構成されており、
    各補助シリンダ(V,VII;VI,VIII)対の前記外側空間は、互いに流体連通し、同一エンジン側(R;L)の主シリンダ(I,III;II,IV)から加圧された排気ガスを受け入れるようになっている、
    ボクサーエンジン。
  2. 前記補助ピストン(8)は、周方向に配置された圧力トラップ溝(72)を備えている、請求項1に記載のボクサーエンジン。
  3. 各主スコッチヨークアセンブリ(110)は、多角形断面を有する主ピストンロッド(5)を備え、各主ピストンロッド(5)は、
    第1の端において対応する主ピストン(7)に対する旋回式連結部を有し、
    第2の端において対応する主ヨーク(2)から突出するスタッド(26)に対するネジ山付き接続部を有し、
    長手方向に摺動可能なウォーム歯車(13,14)に抱持されている、
    請求項1または2に記載のボクサーエンジン。
  4. 前記ウォーム歯車(13,14)に係合するウォーム制御シャフト(11;12)を更に備え、前記ウォーム制御シャフト(11;12)は、流体圧又は電気アクチュエータによって調整されるようになっている、請求項3に記載のボクサーエンジン。
  5. 前記ボクサーエンジンは、前記クランクシャフト(1)とカムシャフト(30)とを接続する2つの接続シャフト(44;45)を備え、前記カムシャフト(30)は、前記主シリンダ(I,III;II,IV)の吸気弁(31)及び吐出弁(32)と前記補助シリンダ(V,VII;VI,VIII)の排気弁(33)とを作動させるようになっており、
    各接続シャフト(44;45)は、第1の端部分において第1の接続シャフトベベル歯車(17a)の第1の突出するスピンドル(42a)の第1の雄螺旋スプライン(20a)に係合する第1の雌螺旋スプライン(22a)を備え、前記第1の接続シャフトベベル歯車(17a)は、前記カムシャフト(30)に接続されたカムシャフトベベル歯車(41)に係合されており、
    前記接続シャフト(44;45)は、第2の端部分において第2の接続シャフトベベル歯車(17b)の第2の突出するスピンドル(42b)の第2の雄螺旋スプライン(20b)に係合する第2の雌螺旋スプライン(22b)を備え、前記第2の接続シャフトベベル歯車(17b)は、前記クランクシャフト(1)に接続されたクランクシャフトベベル歯車(16)に係合されており、
    前記接続シャフト(44,45)は、前記第1及び第2の突出するスピンドル(42a,42b)に沿った前記接続シャフト(44,45)のいくらかの長手方向運動を可能にする長さを有し、
    前記第1の雄螺旋スプライン(20a)及び前記第2の雄螺旋スプライン(20b)は、互いに逆のネジ山を有し、前記第1の雌螺旋スプライン(22a)及び前記第2の雌螺旋スプライン(22b)は、互いに逆のネジ山を有している、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  6. 前記2つの接続シャフト(44;45)は、流体圧又は電気アクチュエータによって、同時に長手方向に調整されるようになっている、請求項5に記載のボクサーエンジン。
  7. 各主シリンダ(I,III;II,IV)のための2つのカム及び各補助シリンダ(V,VII;VI,VIII)のためのダブルカム(74)を有するカムシャフト(30)を備えている、請求項1から6のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  8. 各エンジン側(R,L)において上部弁ブロック(56)とシリンダブロック(81)との間に配置された弁シートプレート(54)は、
    2つの主シリンダ吸気弁シート(101)と、
    2つの主シリンダ吐出弁シート(102)と、
    2つの補助シリンダ移送入口(100b)と、
    2つの補助シリンダ排気弁シート(103)と、
    両方の主シリンダ吐出弁シート(102)及び両方の補助シリンダ移送入口(100b)に流体連通する流体移送通路(100a)と、
    を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  9. 前記圧縮チャンバ及び前記主シリンダ(I,III;II,IV)は、少なくとも1つの接続通路(62)によって接続されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  10. 前記少なくとも1つの接続通路(62)は、空冷されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  11. 前記少なくとも1つの補助ヨークアセンブリ(120)の重量は、少なくとも2つの主ヨークアセンブリ(110)の重量と均衡が取れている、請求項1から10のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
  12. シリンダ底プレート(52)は、往復運動する補助ピストンロッド(4)の周りを封止している、請求項1から11のいずれか一項に記載のボクサーエンジン。
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