JP7058075B2 - 栽培装置及び酸素供給体 - Google Patents

栽培装置及び酸素供給体 Download PDF

Info

Publication number
JP7058075B2
JP7058075B2 JP2017036426A JP2017036426A JP7058075B2 JP 7058075 B2 JP7058075 B2 JP 7058075B2 JP 2017036426 A JP2017036426 A JP 2017036426A JP 2017036426 A JP2017036426 A JP 2017036426A JP 7058075 B2 JP7058075 B2 JP 7058075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
medium
cultivation
supply port
cultivation container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017036426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018139541A (ja
Inventor
広志 中島
玄太 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Corp filed Critical Toda Corp
Priority to JP2017036426A priority Critical patent/JP7058075B2/ja
Publication of JP2018139541A publication Critical patent/JP2018139541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7058075B2 publication Critical patent/JP7058075B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、植物を栽培するための栽培装置及び植物に酸素を供給するための酸素供給体に関する。
従来、苺、葉物野菜、花卉、根菜類などの植物を栽培するに際し、高設栽培装置が用いられている(特許文献1)。高設栽培装置は、例えば、ビニールハウス内での植物の栽培に採用される。
高設栽培装置は、地面で栽培する土耕栽培に比べて、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が減るため、作業者の労働環境を改善することができる。また、高設栽培装置は、地面と植物とが隔離されているため、病虫害が少ないという利点もある。
一方で、高設栽培装置は、細長い容器の中に培地を入れて植物を植えるため、培地の体積が小さく、周辺温度変化の影響を受けやすいという側面がある。
特許文献1の高設栽培装置は、覆土カバーに給水管を施設するための凹部と、水を培地へ誘導する導水斜面とを設けて均等な給水をすることを提案している。給水管からは、水だけでなく、養液の供給も行われるのが高設栽培装置では一般的である。しかしながら、体積の小さい培地への酸素の供給については提案されていない。
特開平10-309133号公報
本発明は、栽培容器に植えられた植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる栽培装置を提供することを目的とする。また、本発明は、植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる酸素供給体を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る栽培装置は、
植物を栽培するための栽培装置であって、
培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
を含み、
前記酸素供給体は、前記底部の両側から上方に向かって間隔が狭まる2つの傾斜面を有し、
前記底部及び前記傾斜面の前記底部に接続する一部だけが、前記培地内に在って、かつ、前記培地と接触し、
前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地内へ酸素を直接供給可能としたことを特徴とする。
本適用例に係る栽培装置によれば、酸素供給体から栽培容器に植えられた植物の根の周
囲の培地に酸素を供給することができる。
[適用例2]
本適用例に係る栽培装置
植物を栽培するための栽培装置であって、
培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
を含み、
前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能であり、
前記酸素供給体は、前記栽培容器の長手方向に沿って配置され、
前記酸素供給体は、前記内部を長手方向で仕切る仕切板を含み、
前記仕切板の下端は前記底部に達し、前記供給口から供給された酸素が前記培地と前記内部とを介して前記栽培容器の長手方向に移動することを特徴とする
本適用例に係る栽培装置によれば、仕切板によって酸素供給体から培地を経由しながら酸素が栽培容器の長手方向に移動して、栽培されている植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる。
[適用例3]
本適用例に係る栽培装置
植物を栽培するための栽培装置であって、
培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
を含み、
前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能であり、
前記栽培容器の長手方向に沿って配置された潅水チューブをさらに含み、
前記酸素供給体は、前記潅水チューブの両側に下方に向かって間隔が広がる2つの傾斜面を有し、
前記傾斜面は、少なくとも一部が前記培地内に配置され、
前記潅水チューブの水を前記傾斜面に沿って前記酸素供給体の両側にある前記培地に供給可能としたことを特徴とする
本適用例に係る栽培装置によれば、潅水チューブから供給された水を傾斜面によって両側にある培地に供給できる。また、両側の培地には2列の植物があるため、水が2列の植物の根に向かって流れるように供給される。
[適用例4]
本適用例に係る栽培装置において、
前記供給口は、加熱または冷却された酸素を前記内部に供給し、前記栽培容器内の温度を調節することができる。
本適用例に係る栽培装置によれば、培地内の温度を加熱または冷却することにより、体積の小さな培地であっても周辺温度変化の影響を受けにくくすることができる。
[適用例5]
本適用例に係る酸素供給体は、
栽培容器の培地に酸素を供給する酸素供給体であって、
前記栽培容器の長手方向に沿って配置される中空の胴部と、
前記胴部の下面に設けられた底部と、
前記胴部に開口し、前記胴部に酸素を送り込む供給口と、
を含み、
前記底部は、複数の貫通孔を有し、
前記胴部は、前記底部の両側から上方に向かって間隔が狭まる2つの傾斜面を有し、
前記酸素供給体が前記培地内に設置された際に、前記底部及び前記傾斜面の前記底部に接続する一部だけが、前記培地内に在って、かつ、前記培地と接触するように構成され、
前記貫通孔は、前記酸素供給体が前記培地内に設置された際に、前記胴部の内部と前記培地内とを連通し、前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地内へ酸素を直接供給可能であることを特徴とする。
本適用例に係る酸素供給体によれば、栽培容器内の培地で栽培される植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる。
本発明に係る栽培装置によれば、栽培容器に植えられた植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる。また、本発明に係る酸素供給体によれば、植物の根の周囲の培地に酸素を供給することができる。
一実施形態に係る酸素供給体の正面図である。 図1の酸素供給体のA-A断面図である。 一実施形態に係る酸素供給体の側面図である。 一実施形態に係る酸素供給体の底面図である。 一実施形態に係る栽培装置の図6におけるC-C断面図である。 図5の栽培装置のB-B断面図である。 変形例1に係る酸素供給体の正面図である。 変形例2に係る酸素供給体の正面図である。 変形例3に係る酸素供給体のA-A断面図である。 変形例4に係る栽培装置のC-C縦断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る栽培装置は、植物を栽培するための栽培装置であって、培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、を含み、前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能としたことを特徴とする。
また、本実施形態に係る酸素供給体は、栽培容器の培地に酸素を供給する酸素供給体であって、前記栽培容器の長手方向に沿って配置される中空の胴部と、前記胴部の下面に設けられた底部と、前記胴部に開口し、前記胴部に酸素を送り込む供給口と、を含み、前記底部は、複数の貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記酸素供給体が前記培地に設置された際に、前記胴部の内部と前記培地とを連通し、前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能であることを特徴とする。
1.酸素供給体
図1~図6を用いて酸素供給体40について説明する。図1は一実施形態に係る酸素供給体40の正面図であり、図2は図1の酸素供給体40のA-A断面図であり、図3は一実施形態に係る酸素供給体40の側面図であり、図4は一実施形態に係る酸素供給体40の底面図である。また、図5は一実施形態に係る栽培装置10の図6におけるC-C断面図であり、図6は図5の栽培装置10のB-B断面図である。なお、図1および図2では、酸素供給体40に対する潅水チューブ50の位置関係を明確にするため、潅水チューブ50も図示している。
図1~図6に示すように、酸素供給体40は、後述する栽培容器20(図5及び図6)の培地30に酸素を供給するものであって、栽培容器20の長手方向に沿って配置される中空の胴部44と、胴部44の下面に設けられた底部42と、胴部44に開口し、胴部44に酸素を送り込む供給口46と、を含む。
酸素供給体40は、軽量のプラスチック製であることができる。加工が容易な金属製であってもよい。
1-1.胴部
胴部44は、正面視が二等辺三角形の中空体である。胴部44は、内部の空間に供給口46から供給される酸素を充填することができる。
供給口46は、胴部44の長手方向の一方の端部45に設けられる開口である。供給口46から供給される酸素は、空気として供給することができる。供給口46は、栽培装置10の外部に設けられる図示しない酸素供給装置に接続される。供給口46に供給される酸素(例えば空気)は、コンプレッサーで所定圧力まで加圧された状態で供給してもよい。
排出口48は、胴部44の長手方向の他方の端部45に設けられる開口である。供給口46から供給された酸素は、胴部44から培地30内を経由して排出口48から排出される。排出口48は、図示しない吸引装置に接続することで胴部44の内部の酸素を吸引してもよい。
胴部44は、内部を長手方向で仕切る仕切板440を含む。図3及び図4に破線で示すように、胴部44の長手方向の3箇所に仕切板440を設け、胴部44の内部空間を4つに区切っている。仕切板440の数は3箇所に限られない。また、例えば、仕切板440を設けず、短い酸素供給体40を複数連結してもよい。
1-2.底部
底部42は、複数の貫通孔420を有する。貫通孔420は、底部42の長手方向に延びるスリット状の細長い孔である。貫通孔420の形状はスリット状に限らず、例えば、円形であってもよいし、網の目状であってもよい。貫通孔420は、酸素供給体40が培地30に設置された際に、胴部44の内部と培地30とを連通し、供給口46から貫通孔420を介して培地30へ酸素を供給可能である。
栽培容器20内の培地30は比較的小さな体積であるため、植物60の根の呼吸による酸素の消費に対し、酸素供給体40から必要量以上の酸素を供給することが植物の生育の点で望ましい。酸素供給体40によれば、貫通孔420から栽培容器20内の培地30で栽培される植物60の根の周囲の培地30に酸素を供給することができる。
1-3.潅水チューブ
酸素供給体40の上に潅水チューブ50が配置されている。潅水チューブ50は、酸素供給体40とは別体に設けられ、図示しない位置で栽培容器20の所定の位置に配置される。潅水チューブ50は、例えばプラスチック製の管体である。
潅水チューブ50は、左右の傾斜面442,444へ水(養液)を供給する潅水口52を有する。潅水チューブ50の中を通る水は、潅水口52から傾斜面442,444へ水を適量流すことができる。潅水口52は、傾斜面442,444に対し、潅水を点滴のように徐々に供給してもよい。
1-4.傾斜面
図1に示すように、傾斜面442,444は、潅水チューブ50が配置された部分を頂点として下方に広がる二等辺三角形の等辺である。傾斜面442,444は、水を植物60の根の周囲の培地30に向けて導くことができればよいので、直線的な傾斜だけでなく、円弧状の面で一部または全部を形成してもよい。
傾斜面442,444の下端は底部42へ接続する。底部42は平坦であるため、傾斜面442,444を伝って流れた水は底部42側ではなく、傾斜面442,444の下端から下方へ、すなわち、植物60の根の付近に向かって浸透することができる。
2.栽培装置
図1~図6を用いて、栽培装置10について説明する。栽培装置10は、植物60を栽培するためのものである。栽培装置10は、栽培容器20と、酸素供給体40と、を含む。
2-1.栽培容器
図5及び図6に示すように、栽培容器20は、培地30が充填され、培地30に植物60が2列に植えられる。植物60が2列に植えられることで、生産性が向上し、収穫作業が容易となる。
栽培容器20は、軽量なプラスチック製であり、例えば、発泡スチロール製であることができる。栽培容器20は、細長い略矩形状の箱体であり、その長手方向に沿って複数の苗を植えることができる。栽培容器20の上方は開放され、植物60は上方へ成長する。
栽培容器20の下端には排水口22が設けられ、栽培容器20の内部から排水口22を通して排水を行う。栽培容器20は、市販のものを採用することができる。
栽培容器20は、架台14によって地面から上方に離れた位置(例えば地上高80cm)に配置される。作業性の向上及び病害虫被害の防止に効果がある。
2-2.培地
図5及び図6に示すように、栽培容器20に充填される培地30は、例えば、ロックウール、パーライト、バーミキュライト、珪藻土などの無機質培地、ヤシ殻、ピートモス、針葉樹の樹皮、モミガラなどの有機質培地が単用または混合されて利用できる。
培地30には、潅水チューブ50から水が供給される。潅水チューブ50から供給される水には液体肥料が含まれてもよい。培地30に使われる材料には養分が含まれていない場合があるからである。
2-3.潅水チューブ
図5及び図6に示すように、潅水チューブ50は、栽培容器20の幅方向の中心付近であって栽培容器20の長手方向に沿って配置される。潅水チューブ50の両側には、植物60が2列で長手方向に沿って複数本植えられる。
潅水チューブ50は、内部に液体(水及び液体肥料など)が流れるようになっており、所定間隔で開口する潅水口52から液体が培地30へ供給される。潅水口52は、少量ずつ液体が外部へ染み出す点滴タイプであってもよい。
潅水チューブ50は、硬質のプラスチック製であってもよいし、軟質のフィルム状のプラスチック製であってもよい。潅水チューブ50としては、市販のものを採用することができる。
2-4.酸素供給体
図5及び図6に示すように、潅水チューブ50の下方には、酸素供給体40が配置される。
酸素供給体40は、栽培容器20の培地30に植えられる2列の植物60の間に配置される。酸素供給体40は、培地30に少なくとも底部42が埋設される。図5及び図6では酸素供給体40の全体が培地30内に埋設されている。
酸素供給体40としては、図1~図4を用いて上記1で説明したものを用いることができる。酸素供給体40は、底部42に酸素供給体40の内部と培地30とを連通する貫通孔420と、酸素供給体40の内部へ酸素を供給する供給口46と、を含む。酸素供給体40は、供給口46から貫通孔420を介して培地30へ酸素を供給可能(図5では破線の矢印で酸素の供給を示している)である。供給口46へ供給される気体は、空気であってもよい。
栽培容器20における培地30の体積は比較てき小さく、植物60の根が成長して培地30全体に延びると、根の呼吸により根圏における酸素の不足が問題となる。栽培装置10によれば、酸素供給体40から栽培容器20に植えられた植物60の根の周囲の培地30に酸素を供給することができ、根圏における酸素不足を防止できる。
また、根の呼吸により根圏における二酸化炭素過剰も問題となる。酸素供給体40が栽培容器20の長手方向に延びるように配置されることで、酸素の供給と共に、培地30の二酸化炭素を酸素の移動と共に下流側へ移動させ、排出することができる。
酸素供給体40は、栽培容器20の長手方向に沿って配置され、内部を長手方向で仕切る仕切板440を含む。仕切板440の下端は底部42に達し、供給口46から供給された酸素が培地30と内部とを介して栽培容器20の長手方向に移動する。このように、仕切板440によって酸素供給体40から培地30を経由しながら酸素が栽培容器20の長手方向に移動することで、栽培されている植物60の根の周囲の培地30に酸素を供給することができる。
仕切板440の下端は、例えば、底部42との間に間隔を有していてもよい。その間隔で胴部44の長手方向における酸素及び二酸化炭素の移動を許容することができる。
酸素供給体40は、供給口46が設けられた胴部44の端部45とは反対側の端部45に排出口48を有する。排出口48は、図示しない吸引装置に接続され、胴部44の内部の空気を吸引して酸素供給体40の外部へ排出する。排出口48の吸引によって、供給口46から培地30へ供給された酸素が、培地30と胴部44の内部とを底部42の貫通孔420を介して排出口48側へ移動することを促す。
図6に示すように、酸素供給体40は、栽培容器20の長手方向に沿って複数並べて配置してもよい。隣接する酸素供給体40同士は、供給口46と排出口48とを例えばチューブで連結される。
供給口46は、加熱または冷却された酸素を胴部44の内部に供給し、栽培容器20内の温度を調節することができる。これによって、体積の小さな培地30における周辺温度変化の影響を低減することができる。酸素の加熱または冷却は、供給口46に接続される図示しない酸素供給装置において行われる。
酸素供給体40は、潅水チューブ50の両側に下方に向かって間隔が広がる2つの傾斜面442,444を有する。傾斜面442,444は、少なくとも一部が培地30内に配置される。図5及び図6では傾斜面442,444の全体が培地30の内部に埋設されている。酸素供給体40は、潅水チューブ50の水を傾斜面442,444に沿って酸素供
給体40の両側にある培地30に供給可能である。したがって、潅水チューブ50から供給された水を傾斜面442,444によって2列の植物60の根に向かって流れるように供給することができる。
傾斜面442,444は、その下端が底部42に接続しているため、特許文献1の中心側へ縮径するような傾斜面のように水が中心側へ流れることがない。傾斜面442,444の端部から下方に向かって、すなわち、根圏の付近の培地30へ直接水を分配できる。
3.変形例1
図7を用いて変形例1に係る酸素供給体40aについて説明する。図7は、変形例1に係る酸素供給体40aの正面図である。酸素供給体40aの基本的な構成は上記1で説明した酸素供給体40と同じであるので、重複する説明は省略する。
酸素供給体40aは、底部42の幅方向の両端に、底部42から下方に延びる2枚の垂下板49を有する。垂下板49は、酸素供給体40aの長手方向に沿って延びる1枚の板状体である。垂下板49は、例えば、酸素供給体40aの長手方向で複数に分割されていてもよい。
垂下板49は、傾斜面442,444の下端に配置される。垂下板49によって、傾斜面442,444を流れる水が底部42の下へ回り込むのを防止するためである。図5に示すように、植物60は酸素供給体40の側方に植えられるため、垂下板49によって植物60の根の付近に水を十分に供給できる。
垂下板49は、底部42の面に対して垂直に設けられる。垂下板49の底部42からの長さは1cm~3cmであることができる。垂下板49の長さが1cm以上あれば底部42への水の回り込みにくくなり、3cmを超えると根の付近への酸素の供給及び植物60の根の生育に影響があると考えられる。
4.変形例2
図8を用いて変形例2に係る酸素供給体40bについて説明する。図8は、変形例2に係る酸素供給体40bの正面図である。酸素供給体40bの基本的な構成は上記1で説明した酸素供給体40と同じであるので、重複する説明は省略する。
酸素供給体40bは、胴部44の頂部に支持体446を備える。支持体446は、胴部44の頂部から上方に延びるように形成され、上端に湾曲部447を有する。湾曲部447は、上面に潅水チューブ50が載置される。湾曲部447の形状は、必ずしも曲面で構成される必要はなく、所定の位置に潅水チューブ50を保持できる形状であればよい。
支持体446を有することにより、潅水チューブ50を胴部44の中心に確実に配置することができるため、傾斜面442,444へ均等に水を振り分けることができる。
湾曲部447は、潅水チューブ50の潅水口52を閉塞しない範囲に設けられる。潅水口52から傾斜面442,444へ水を直接滴下してもよいし、湾曲面447に溜めた水を傾斜面442,444へ滴下してもよい。
支持体446は、胴部44の頂部から上方へ延びるように形成されたが、これに限らず、胴部44の頂部に湾曲部447を直接設けてもよい。
5.変形例3
図9を用いて変形例3に係る酸素供給体40cについて説明する。図9は、変形例3に
係る酸素供給体40cのA-A断面図である。酸素供給体40cの基本的な構成は上記1で説明した酸素供給体40と同じであるので、重複する説明は省略する。
酸素供給体40cは、仕切板440に弁部441を有する。弁部441は、仕切板440を介して隣接する空間同士をつなぐ連通孔と弁体とからなる。弁部441は、供給口46から胴部44の内部に供給された酸素が圧縮されて所定の内圧以上になると機能して、酸素を隣接する空間へ排出することができる。具体的には、常態では弁体により連通孔を閉塞しているが、供給口46側の内圧が所定の圧力を超えると、弁体が変形して連通孔が隣接する空間と連通する。
弁部441は、仕切板440のそれぞれに設けることができる。弁部441は、市販の逆止弁を採用することができる。
弁部441によって、培地30を介して酸素を栽培容器20の長手方向に送るだけでなく、仕切板440で仕切られたそれぞれの空間から酸素を直接培地へ供給することができる。
6.変形例4
図10を用いて変形例4に係る栽培装置10aについて説明する。図10は、変形例4に係る栽培装置10aのC-C縦断面図である。栽培装置10aの基本的な構成は上記2で説明した栽培装置10と同じであるので、重複する説明は省略する。
栽培装置10aは、酸素供給体40を培地30に完全に埋設せず、底部42と傾斜面442,444の下側の一部だけが培地30に埋設される。栽培装置10aによれば、酸素供給体40の埋設量を減らすことで、その分の培地30を植物60の根が張る領域として利用することができる。
酸素供給体40は、少なくとも底部42が培地30に埋設されていることが好ましい。培地30に酸素を直接供給することができるからである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…栽培装置、10a…栽培装置、14…架台、20…栽培容器、22…排水口、30…培地、40…酸素供給体、40a…酸素供給体、40b…酸素供給体、40c…酸素供給体、42…底部、44…胴部、45…端部、46…供給口、48…排出口、49…垂下板、50…潅水チューブ、52…潅水口、60…植物、420…貫通孔、440…仕切板、441…弁部、442,444…傾斜面、446…支持体、447…湾曲部

Claims (5)

  1. 植物を栽培するための栽培装置であって、
    培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
    2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
    を含み、
    前記酸素供給体は、前記底部の両側から上方に向かって間隔が狭まる2つの傾斜面を有し、
    前記底部及び前記傾斜面の前記底部に接続する一部だけが、前記培地内に在って、かつ、前記培地と接触し、
    前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
    前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地内へ酸素を直接供給可能としたことを特徴とする、栽培装置。
  2. 植物を栽培するための栽培装置であって、
    培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
    2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
    を含み、
    前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
    前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能であり、
    前記酸素供給体は、前記栽培容器の長手方向に沿って配置され、
    前記酸素供給体は、前記内部を長手方向で仕切る仕切板を含み、
    前記仕切板の下端は前記底部に達し、前記供給口から供給された酸素が前記培地と前記内部とを介して前記栽培容器の長手方向に移動することを特徴とする、栽培装置。
  3. 植物を栽培するための栽培装置であって、
    培地が充填され、前記培地に植物が2列に植えられる栽培容器と、
    2列の植物の間に配置され、前記培地に底部が埋設される酸素供給体と、
    を含み、
    前記酸素供給体は、前記底部に前記酸素供給体の内部と前記培地とを連通する貫通孔と、前記酸素供給体の内部へ酸素を供給する供給口と、を含み、
    前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地へ酸素を供給可能であり、
    前記栽培容器の長手方向に沿って配置された潅水チューブをさらに含み、
    前記酸素供給体は、前記潅水チューブの両側に下方に向かって間隔が広がる2つの傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、少なくとも一部が前記培地内に配置され、
    前記潅水チューブの水を前記傾斜面に沿って前記酸素供給体の両側にある前記培地に供給可能としたことを特徴とする、栽培装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    前記供給口は、加熱または冷却された酸素を前記内部に供給し、前記栽培容器内の温度を調節することを特徴とする、栽培装置。
  5. 栽培容器の培地に酸素を供給する酸素供給体であって、
    前記栽培容器の長手方向に沿って配置される中空の胴部と、
    前記胴部の下面に設けられた底部と、
    前記胴部に開口し、前記胴部に酸素を送り込む供給口と、
    を含み、
    前記底部は、複数の貫通孔を有し、
    前記胴部は、前記底部の両側から上方に向かって間隔が狭まる2つの傾斜面を有し、
    前記酸素供給体が前記培地内に設置された際に、前記底部及び前記傾斜面の前記底部に接続する一部だけが、前記培地内に在って、かつ、前記培地と接触するように構成され、
    前記貫通孔は、前記酸素供給体が前記培地内に設置された際に、前記胴部の内部と前記培地内とを連通し、前記供給口から前記貫通孔を介して前記培地内へ酸素を直接供給可能であることを特徴とする、酸素供給体。
JP2017036426A 2017-02-28 2017-02-28 栽培装置及び酸素供給体 Active JP7058075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036426A JP7058075B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 栽培装置及び酸素供給体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036426A JP7058075B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 栽培装置及び酸素供給体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018139541A JP2018139541A (ja) 2018-09-13
JP7058075B2 true JP7058075B2 (ja) 2022-04-21

Family

ID=63526979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017036426A Active JP7058075B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 栽培装置及び酸素供給体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7058075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102571727B1 (ko) * 2020-11-30 2023-08-25 조경주 고설재배장치에 매설되는 유공관장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040148855A1 (en) 2001-06-19 2004-08-05 Jean Caron Plant-growing system having an aerator
JP2006101724A (ja) 2004-10-01 2006-04-20 Osaka Prefecture 根圏通気方式による植物栽培とその装置
JP2013034430A (ja) 2011-08-08 2013-02-21 Shimane Prefecture 果菜類栽培装置及び果菜類栽培方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191761U (ja) * 1985-05-22 1986-11-28
JPS62171620A (ja) * 1986-01-25 1987-07-28 ユニチカ株式会社 植物栽培用気体供給装置
JPH10262455A (ja) * 1997-03-21 1998-10-06 Tokai Univ 土壌への空気供給装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040148855A1 (en) 2001-06-19 2004-08-05 Jean Caron Plant-growing system having an aerator
JP2006101724A (ja) 2004-10-01 2006-04-20 Osaka Prefecture 根圏通気方式による植物栽培とその装置
JP2013034430A (ja) 2011-08-08 2013-02-21 Shimane Prefecture 果菜類栽培装置及び果菜類栽培方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018139541A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7798746B2 (en) Modular, self contained, engineered irrigation landscape and flower bed panel
US20050274073A1 (en) Hydroponics plant cultivation assembly for diverse sizes of pots and plants
KR100499203B1 (ko) 저면관수용 식물재배기
WO2005115128A1 (en) System and method for promoting growth of multiple root systems in a hydroponic environment
CN101669440B (zh) 一种间接地下滴灌系统
JP2018532431A (ja) 農業用空気注入装置
KR101926988B1 (ko) 저면관수식 포트 받침
KR101510463B1 (ko) 다층 화분
US10667477B2 (en) Top dripping and bottom wicking assembly and method of feeding a plant
JP4440192B2 (ja) 水耕栽培方法及び水耕栽培装置
JP7058075B2 (ja) 栽培装置及び酸素供給体
JP4948034B2 (ja) トマトの栽培方法とその装置
JP4928992B2 (ja) 底面潅水用給水パネル及び同パネル用の栽培ポット並びにそれらを用いた栽培システム
WO2009007414A1 (en) Device for soilless culture of plants and mushrooms
US20100083573A1 (en) System for growing plants
KR100789472B1 (ko) 수경재배장치
KR101232189B1 (ko) 재배 베드 및 이를 구비한 수경재배 시스템
JP2017060460A (ja) 水耕栽培槽及び水耕栽培システム
JP2003102279A (ja) 栽培容器、並びに該栽培容器を用いた栽培装置、栽培設備及び栽培方法
CN112105255B (zh) 营养液栽培用部件、营养液栽培方法以及营养液栽培系统
KR102045705B1 (ko) 생육활성화가 가능한 이식용 식물재배관리기
KR100458278B1 (ko) 부직포를 이용한 식물재배용 포트
KR102455010B1 (ko) 제자리 재배가 가능한 딸기 이중 재배포트
JP7404654B2 (ja) 養液栽培用部材、養液栽培方法及び養液栽培システム
KR20130077304A (ko) 심지관수식 식물 재배방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7058075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150