JP7055763B2 - 保護部品及び保護方法 - Google Patents

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本発明は、保護部品及び保護方法に関する。
従来、電線の端部又は電線の保護被覆を除去した部分等を含む保護対象物の保護対象部に防水処理、防塵処理、絶縁処理又は防錆処理等の保護処理を施すための部品が知られている。
例えば、特許文献1には、複数本の導電路を一括して覆う導電性の筒状のシールド部材と、止水対象箇所に内側から順に配設される第1止水手段、第2止水手段及び第3止水手段とを備え、所定位置で止水をすることができる止水構造が記載されている。
特開2016-119821号公報
特許文献1に記載の止水構造では、複数の構成品を導電路に取り付ける必要があり、作業空間が狭いような場所では、取り付け作業は困難である。このような止水構造の長期信頼性は、取り付け作業の正確性に依存する。したがって、作業が困難となるような場所において取り付け作業の正確性にばらつきが生じると、長期信頼性にもばらつきが生じる。
このような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、取り付けに対する作業性及び保護に対する長期信頼性が向上する保護部品及び保護方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の観点に係る保護部品は、
保護対象物の保護対象部を囲って保護する保護部品において、
互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングと、
少なくとも一方のハウジングに装填された充填剤と、を備え、
装填された前記充填剤は、前記保護対象物を支持することを特徴とする。
第2の観点に係る保護部品では、
少なくとも一方のハウジングは、端部に形成され、前記保護対象物を保持する保持部を備える。
第3の観点に係る保護部品では、
前記保持部は、少なくとも一方のハウジングの対向する一対の端部それぞれに形成されている。
第4の観点に係る保護部品では、
少なくとも一方のハウジングは、前記保持部よりも内側に形成されている壁部を備える。
第5の観点に係る保護部品では、
前記第1ハウジングは、側面に形成された弾性を有する第1ロック部を備え、
前記第2ハウジングは、側面に形成された第2ロック部を備え、
前記第1ロック部と前記第2ロック部とは、嵌合の際に前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの内部で係合し、前記第1ロック部の内面が前記充填剤と接触する。
第6の観点に係る保護部品では、
前記第1ロック部の先端は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合の際に前記第2ハウジングの底面に近接する。
第7の観点に係る保護部品では、
少なくとも一方のハウジングは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合の際に前記充填剤が入り込む空間を備える。
第8の観点に係る保護部品では、
前記充填剤は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングにそれぞれ装填された第1充填剤及び第2充填剤を備え、
前記第1充填剤と前記第2充填剤とは、嵌合の際に前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの内部で合着して互いに一体化する。
第9の観点に係る保護部品では、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、互いに接続部によって接続されている。
上記課題を解決するために、第10の観点に係る保護方法は、
保護対象物の保護対象部を囲って保護する保護方法において、
互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングの少なくとも一方に充填剤を装填するステップと、
装填された前記充填剤が前記保護対象物を支持するステップと、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが互いに嵌合するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る保護部品及び保護方法によれば、取り付けに対する作業性及び保護に対する長期信頼性が向上する。
保護対象物に取り付けられた一実施形態に係る保護部品の外観斜視図である。 展開状態で保護対象物を仮保持する図1の保護部品の斜視図である。 図2の保護部品及び保護対象物の分解斜視図である。 図2のIV-IV矢線に沿う断面図である。 第1ハウジングのみを拡大した斜視図である。 第2ハウジングのみを拡大した斜視図である。 図1のVII-VII矢線に沿う断面図である。 図1のVIII-VIII矢線に沿う断面図である。 保護対象物に取り付けられた第1変形例に係る保護部品の外観斜視図である。 保護対象物に取り付けられた第2変形例に係る保護部品の外観斜視図である。 保護対象物に取り付けられた第3変形例に係る保護部品の外観斜視図である。 保護対象物に取り付けられた第4変形例に係る保護部品の外観斜視図である。 展開状態で保護対象物を仮保持する第5変形例に係る保護部品の斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳細に説明する。以下の説明中の前後、左右及び上下の方向は、図中の矢印の方向を基準とする。各矢印の方向は、図1乃至図10において、異なる図面同士で互いに整合している。
図1は、保護対象物60に取り付けられた一実施形態に係る保護部品10の外観斜視図である。図2は、展開状態で保護対象物60を仮保持する図1の保護部品10の斜視図である。図3は、図2の保護部品10及び保護対象物60の分解斜視図である。図4は、図2のIV-IV矢線に沿う断面図である。
図3を参照すると、一実施形態に係る保護部品10は、大きな構成要素としてハウジング15と充填剤50とを有する。図1及び図2を参照すると、保護部品10が展開状態にあるとき、ハウジング15に装填された充填剤50は、保護対象物60を支持する。保護部品10は、保護対象物60を保持した状態でハウジング15及び充填剤50が保護対象物60の保護対象部を囲むことで外部から隔離する。保護部品10は、保護対象物60の保護対象部に対する防水機能、防塵機能、絶縁機能又は防錆機能等を含む保護機能を提供する。以下では、保護部品10が取り付けられる保護対象物60は、一例として複数の電線61を含む電線束である。保護対象物60の保護対象部は、一例として電線束の保護被覆62を除去した部分である。すなわち、保護部品10の一方からは保護対象物60の保護被覆62によって覆われた電線束が外側に延出し、他方からは露出した複数の電線61が外側に延出する。保護対象物60及び保護対象物60の保護対象部はこれらに限定されない。保護対象物60及び保護対象物60の保護対象部は、それぞれ任意の対象物及び任意の対象部であってもよい。保護対象物60の保護対象部は、例えば切断された電線の端部であってもよいし、電線ではなく露出した金属製のピン等であってもよい。
図3及び図4を参照すると、ハウジング15は、絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂材料により構成した成形品である。ハウジング15は、互いに嵌合可能な第1ハウジング20と第2ハウジング30とを有する。ハウジング15は、第1ハウジング20と第2ハウジング30とを接続する連結部としての接続部40を有する。ハウジング15は、第1ハウジング20、第2ハウジング30及び接続部40を一体的に成形して有する。
接続部40は、第1ハウジング20側から直線的に延びる左右一対の第1接続部41を有する。接続部40は、第2ハウジング30側から直線的に延びる左右一対の第2接続部42を有する。接続部40は、第1接続部41と第2接続部42とを接続する屈曲容易部43を有する。左右一対の第1接続部41と左右一対の第2接続部42とは、展開状態で互いに略同一平面上に位置する。
屈曲容易部43は、左右の第1接続部41及び第2接続部42より薄肉としてある。左右の第1接続部41と第2接続部42とは、左右方向に延びる屈曲容易部43を折曲げ線として、谷折り可能である。すなわち、接続部40は、第1ハウジング20と第2ハウジング30とが接近する方向に折曲げ可能である。
第1ハウジング20、第1接続部41、屈曲容易部43、第2接続部42及び第2ハウジング30は、展開状態において自立的にこの展開状態を維持する程度の剛性を有する。
充填剤50は、第1ハウジング20及び第2ハウジング30にそれぞれ装填された第1充填剤51及び第2充填剤52を有する。充填剤50は、UV硬化樹脂、防水用ゲル又は接着剤等のうち合着性又は粘着性を有する任意の材料を含む。すなわち、第1充填剤51及び第2充填剤52は、第1ハウジング20と第2ハウジング30との嵌合の際に、合着して互いに一体化してもよいし、粘着して接合面を形成してもよい。以下では、充填剤50は合着性を有し、第1充填剤51及び第2充填剤52は、嵌合の際に第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内部で合着して互いに一体化するとして説明する。
例えば、充填剤50は、防水機能、防塵機能、絶縁機能又は防錆機能等を含む保護機能を効果的に発揮するUV硬化樹脂によって構成される。具体的には、充填剤50は、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、シリコンアクリレート、アミノ樹脂アクリレート、ウレタンビニルエーテル、ポリエステルビニルエーテル、シリコーン系エラストマー、スチレン系エラストマー又はポリエチレン-ポリスチレン系エラストマー等を主成分として含む材料によって構成される。例えば、充填剤50は、合着性、弾性及び耐熱性を同時に有するウレタンアクリレートを主成分として含む材料により構成される。
図3を参照すると、保護対象物60は、4本の電線61をチューブ状かつ可撓性及び絶縁性を有する保護被覆62で覆った電線束である。保護対象物60の保護被覆62は所定の位置から除去されており、当該所定の位置から4本の電線61が外部に露出した状態で延伸している。
図5は、第1ハウジング20のみを拡大した斜視図である。図5を参照して、第1ハウジング20の構造を詳細に説明する。
第1ハウジング20は、中央部において上面視で略矩形状に凹設された凹部21を有する。凹部21は、前後左右の4つの側面21aと底面21bとを有する。4つの側面21aそれぞれは、上方から下方に向けて内側に傾斜する傾斜面である。すなわち、凹部21の前後左右幅は、下方に向かうにつれて次第に狭くなる。第1ハウジング20は、底面21bにおいて左右方向に延設された第1受容部22を有する。第1受容部22の表面は、略円弧状の曲面である。第1ハウジング20は、凹部21の底面21bにおいて第1受容部22の左右両側それぞれに突設された一対の押圧部23を有する。一対の押圧部23は、前後方向に並列して形成され左右方向に延びる一対のリブにより構成される。第1ハウジング20は、左右両端に形成され内側で凹部21と連続する蓋部24を有する。蓋部24の上面は、略平面状に形成されている。蓋部24は、凹部21から左右方向に沿って外側に突出し、外側に向かうにつれて前後幅が次第に狭くなる。第1ハウジング20は、左端の蓋部24の上面に凹設され内側で凹部21と連続する第2受容部25を有する。第2受容部25の表面は、略円弧状の曲面である。
第1ハウジング20は、凹部21の前後両縁部から上方に突出し、左右方向に延在する一対の第1ロック部26を有する。第1ロック部26は、弾性を有する。第1ロック部26は、第1ハウジング20の前後両側面の左右両端部から一段上方に突出する。第1ロック部26は、上下方向に沿って略平面状に形成されている内面26aを有する。第1ロック部26は、第1ハウジング20の前後両側面から外側に突出する第1ロック用突起26bを有する。第1ロック用突起26bは、左右方向に延在する。第1ロック用突起26bは、下方に向かうにつれて第1ハウジング20の外側に傾斜する傾斜面26cを有する。第1ハウジング20は、前後両側面の左右両端部と第1ロック部26との間にそれぞれ形成されている4つの切欠部27を有する。切欠部27は、第1ロック部26の突出方向、すなわち上下方向に沿って第1ハウジング20の側面を切り欠いた状態で形成されている。
図6は、第2ハウジング30のみを拡大した斜視図である。図6を参照して、第2ハウジング30の構造を詳細に説明する。
第2ハウジング30は、中央部において上面視で略矩形状に凹設された凹部31を有する。凹部31は、前後左右の4つの側面31aと底面31bとを有する。4つの側面31aそれぞれは、上下方向に沿って略平面状に形成されている。第2ハウジング30は、底面31bから上方に略四角錐台状に隆起した隆起部32を有する。隆起部32は、各々が上方に向かうにつれて第2ハウジング30の内側に傾斜する前後左右の4つの傾斜面32aを有する。第2ハウジング30は、隆起部32の上面全体から左右の傾斜面32aにわたり凹設された第1保持部32bを有する。第1保持部32bは、左右方向に沿って延設される。第1保持部32bの表面は、略円弧状の曲面である。第2ハウジング30は、隆起部32の上面の前後両縁部から上方に向けて突出する一対の壁部33を有する。一対の壁部33は、互いに略平行に形成され、左右方向に延在する。第2ハウジング30は、左右両端に形成され内側で凹部31と連続する支持部34を有する。支持部34の上面は、略平面状に形成されている。支持部34は、凹部31から左右方向に沿って外側に突出し、外側に向かうにつれて前後幅が次第に狭くなる。第2ハウジング30は、左右両端の支持部34の上面から略U字状に凹設され内側で凹部31と連続する第2保持部35を有する。左右両端の第2保持部35と第1保持部32bとは、前後方向において略同一の位置に配置される。すなわち、左右両端の第2保持部35は、第1保持部32bを通る軸線上に位置する。
第2ハウジング30は、前後両側の側面31aに形成された一対の第2ロック部36を有する。第2ロック部36は、前後両側の側面31aから内側に突設され、左右方向に延在する一対の第2ロック用突起36aを有する。第2ロック用突起36aは、略直方体形状である。第2ハウジング30は、底面31bの前後両端に貫設された貫通部37を有する。貫通部37は、左右方向に沿って延在し、第2ロック用突起36aよりも左右方向に若干幅広に形成されている。
図7は、図1のVII-VII矢線に沿う断面図である。図8は、図1のVIII-VIII矢線に沿う断面図である。図7及び図8を主に参照して、ハウジング15が図2に示す展開状態からロック状態に遷移する際の各構成部の機能について詳細に説明する。
保護部品10は、以下の方法により保護対象物60の保護対象部を囲って保護する。互いに嵌合可能な第1ハウジング20及び第2ハウジング30に充填剤50を装填する。装填された充填剤50が保護対象物60を支持する。第1ハウジング20及び第2ハウジング30が互いに嵌合する。
より具体的には、図2を参照すると、例えば組み立て作業者は、壁部33を位置合わせの基準に用いて、保護対象物60を手等により第1保持部32b及び第2保持部35に仮保持させる。この状態で、組み立て作業者が例えば手又は一般的な工具(例えば、プライヤー)等により左右の屈曲容易部43を中心に第1ハウジング20を第2ハウジング30に対して接近するように回転させる。すると、第1ハウジング20側の第1ロック用突起26bの傾斜面26cが、対応する第2ロック用突起36aに接触する。さらに回転させると、第1ロック用突起26bの傾斜面26cが第2ロック用突起36aに対して摺動しつつ、対応する第1ロック部26が第1ハウジング20の内側に弾性変形する。
第1ハウジング20を第2ハウジング30に対してさらに回転させると、第1ロック用突起26bが対応する第2ロック用突起36aを乗り越えて、それぞれが係合する。これにより、第1ハウジング20の第1ロック部26及び第1充填剤51が第2ハウジング30内に収容される。図7を参照すると、第1ロック部26と第2ロック部36とは、嵌合した第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内部で係合する。このとき、第1ロック部26の内面26aは、充填剤50と接触する。第1ロック部26の先端は、第2ハウジング30の底面31b、特に貫通部37に近接する。第1ロック用突起26b及び第2ロック用突起36aの係合面A1は、上下方向において、充填剤50の上下幅内に位置する。第2ロック用突起36aの前後方向の表面は、第1ロック部26の外面と接触する。これにより形成される接触面A2は、充填剤50と接触する第1ロック部26の内面26aと略平行である。貫通部37のうち第1ロック部26よりも前後方向内側に位置する部分は、充填剤50の余剰分が入り込む空間Vを構成する。
第1ハウジング20と第2ハウジング30とが嵌合してロック状態に遷移すると、第1ハウジング20の第1受容部22、蓋部24及び第2受容部25は、上方から保護対象物60を覆う。このとき、第1ハウジング20の蓋部24は、第2ハウジング30の支持部34によって支持される。
嵌合した第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内部は充填剤50により充填される。より具体的には、第1ハウジング20と第2ハウジング30とがロック状態となったときに、凹部21の側面21a及び第1ロック部26と傾斜面32a及び壁部33とによって囲まれる空間の略全体が充填剤50により充填される。充填剤50は、第1受容部22、壁部33及び第1保持部32bによって囲まれる空間に収容されている保護対象物60の保護対象部の周囲を囲む。
図4及び図7を参照すると、第1充填剤51の下部は、凹部21の側面21a及び底面21bに沿って凹部21の内側に装填される。第1充填剤51の上部は、凹部21から上方にはみ出す。第1充填剤51の高さは、第1ハウジング20と第2ハウジング30とが嵌合したときに、第1充填剤51と第2充填剤52とが合着する高さである。第1充填剤51は、第1受容部22の周囲を囲む。
第2充填剤52は、凹部31の側面31a、底面31b及び隆起部32の傾斜面32aに沿って凹部31の内側に装填される。第2充填剤52の高さは、第1ハウジング20と第2ハウジング30とが嵌合したときに、第1充填剤51と第2充填剤52とが合着する高さである。第2充填剤52は、第1保持部32bの周囲を囲む。
第1充填剤51及び第2充填剤52は、ロック状態において、互いに潰し合って一度圧縮状態となり、確実に密着する。このとき、充填剤50が合着性を有する材料により構成される場合、第1充填剤51及び第2充填剤52は、水素結合等の化学反応によって一体化する。例えば、仮に第1ハウジング20と第2ハウジング30とを上下方向に沿って分離させたとしても、一度合着した第1充填剤51及び第2充填剤52は、分離しない。合着した第1充填剤51及び第2充填剤52は接合面を有さないので、力学的な作用又は熱膨張等に起因する接合面の剥離がそもそも生じ得ない。合着した第1充填剤51及び第2充填剤52は、第1ハウジング20と第2ハウジング30とを上下方向に沿って分離させたとしても、一体的に伸長したまま、保護対象物60の保護対象部の周囲を密閉し続ける。充填剤50は、合着性と共に弾性も有する場合、保護部品10の振動等によってある程度伸縮する。この場合であっても、合着した第1充填剤51及び第2充填剤52は、互いに一体化したまま均一に伸縮する。合着した第1充填剤51及び第2充填剤52に働く応力の分布は、全体にわたって略均一である。
図8を参照すると、第1充填剤51の先端面S1は、第2充填剤52との密着による圧縮状態を想定しない場合、ロック状態において保護対象物60の上下方向における中心Pよりも第2充填剤52側に位置する。すなわち、図8において破線で示すとおり、第1充填剤51の先端面S1は、中心Pよりも下方に位置する。
同様に、第2充填剤52の先端面S2は、第1充填剤51との密着による圧縮状態を想定しない場合、ロック状態において保護対象物60の上下方向における中心Pよりも第1充填剤51側に位置する。すなわち、図8において二点鎖線で示すとおり、第2充填剤52の先端面S2は、中心Pよりも上方に位置する。
このように、先端面S1及び先端面S2は、共に中心Pよりも他方の充填剤50側に位置する。各先端面の配置はこれに限定されない。第1充填剤51及び第2充填剤52が上下方向に沿って所定の厚さだけ互いに重畳するという条件を満たすのであれば、第1充填剤51及び第2充填剤52のいずれか一方の先端面のみが、中心Pよりも他方の充填剤50側に位置してもよい。
押圧部23は、保護対象物60に対して第1充填剤51を密着させるように、第1充填剤51を上下方向に沿って内側に押圧する。例えば、押圧部23は、保護被覆62から露出する4つの電線61の束の前後両端部と略同一の前後方向位置に配置される。このとき、押圧部23は、前後方向に沿った電線61の束の前後両端部に向けて第1充填剤51を押圧する。このような押圧部23の作用により、充填剤50は、保護対象物60の表面を密着するように囲む。例えば、図8に示すとおり、第1ハウジング20と第2ハウジング30との嵌合の際に、上下方向に沿った断面視において、保護対象物60の4つの電線61それぞれが充填剤50の内部に配置される。より具体的には、合着した充填剤50は接合面を有さないので、保護対象物60の4つの電線61それぞれの対応する部分は、充填剤50に完全に内蔵される。このように、通常のシリコンゲル等の粘着性を有する材料同士を接合させた場合と異なり、電線61の表面と充填剤50との間には、空隙がほとんど形成されない。
以上のような一実施形態に係る保護部品10は、取り付けに対する作業性及び保護に対する長期信頼性が向上する。すなわち、例えば組み立て作業者は、保護対象物60を保護部品10に仮保持させて第1ハウジング20及び第2ハウジング30を互いに嵌合させる作業を行うだけで、保護部品10を保護対象物60に取り付けることができる。したがって、作業が困難となるような場所においても取り付け作業の正確性のばらつきが抑制される。結果として、長期信頼性のばらつきが抑制される。組み立て作業者は、専用の工具を用いる必要がなく、手又は一般的な工具によって取り付け作業を容易に行うことができる。ハウジング15に装填された充填剤50がハウジング15の内部で保護対象物60の保護対象部を囲むことで、保護対象部が外部から隔離される。これにより、保護部品10は、保護対象物60の保護対象部に対する防水機能、防塵機能、絶縁機能又は防錆機能等を含む保護機能を提供できる。
第2ハウジング30が保護対象物60を仮保持する第1保持部32b及び第2保持部35を有することで、組み立て作業者は、展開状態にある保護部品10に対して保護対象物60を安定して載置できる。したがって、保護部品10の保護対象物60への取り付けに対する作業性がさらに向上する。
保護対象物60に沿って第2保持部35よりも内側に形成されている壁部33を第2ハウジング30が有することで、組み立て作業者は、展開状態にある保護部品10に対する保護対象物60の位置決めを容易に行うことができる。したがって、保護部品10の保護対象物60への取り付けに対する作業性がさらに向上する。加えて、壁部33は、第1ハウジング20と第2ハウジング30とが嵌合する際に、充填剤50が前後方向から保護対象物60の保護対象部に侵入することを抑制できる。すなわち、壁部33は、保護部品10に対する保護対象物60の位置決めとしての役割と、充填剤50に対する防護壁としての役割の双方を兼ね備える。
充填剤50が第1ロック部26の内面26aと当接することで、弾性を有する第1ロック部26は、充填剤50の膨張又は膨潤による内側から外側への弾性力により、外側に弾性変形しようとする。保護部品10では内部にロック機構を有するので、外側への弾性変形により、保護部品10は、第1ロック部26と第2ロック部36との係合をさらに強固にすることができる。より具体的には、第1ロック用突起26b及び第2ロック用突起36aの係合面A1が上下方向において充填剤50の上下幅内に位置することで、充填剤50の膨張力等が効率良く係合力に変換される。接触面A2が充填剤50と接触する第1ロック部26の内面26aと略平行になることで、充填剤50の膨張力等は、第1ロック部26及び第2ロック用突起36aの前後方向の表面に対して略垂直に伝わる。したがって、充填剤50の膨張力等がさらに効率良く係合力に変換される。結果として、第1ハウジング20及び第2ハウジング30の密着状態がより高まる。このように、内側から外側への弾性力が働いた状態であっても、第1ハウジング20及び第2ハウジング30の開き作用が抑制される。したがって、保護部品10は、上述した保護機能を維持できる。このような効果は常温下においても現れるが、高温下において充填剤50の膨張が大きくなればなるほどより顕著に現れる。
充填剤50が高い粘度も有する場合、第1ハウジング20及び第2ハウジング30間の開きがさらに抑制される。例えば、第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内部に充填剤50が配置されることで、ロック状態でそれぞれの充填剤50が粘着する。このときに発生する粘着力が、嵌合した第1ハウジング20及び第2ハウジング30の開きに対する抵抗力となる。
保護部品10では、嵌合した第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内部にロック機構が形成されているため、凹凸及び貫通穴が少ない略平面形状に外壁が形成できる。これにより、保護部品10は、上述した保護機能の向上に寄与できる。例えば、保護部品10は、水又は塵埃等の外部の異物の侵入を抑制できる。
第1ロック部26の先端がロック状態において第2ハウジング30の底面31bに近接することで、保護部品10は、嵌合の際に充填剤50が第1ロック部26の外側に回り込んで第1ロック部26が充填剤50に埋没することを抑制できる。
より具体的には、仮に第1ロック部26の上下幅が短いと、第1ロック用突起26bと第2ロック用突起36aとが係合を開始する段階で、第1ロック部26の先端が第2ハウジング30に装填された第2充填剤52に接触しない。この状態で第1ハウジング20と第2ハウジング30との嵌合を進めると、第1ロック部26が内側に弾性変形し始め、内側に弾性変形した第1ロック部26の先端は、第2ハウジング30に装填された充填剤50の先端面S2に突き刺さる可能性がある。これにより、充填剤50は、前後方向に分断され、その一部が第1ロック部26の外側に回り込むこむことも想定される。この場合、嵌合が完了する前に第1ロック部26の外側に充填剤50が回り込む。結果、嵌合が完了すると、第1ロック部26は、充填剤50に埋没する。
一方で、一実施形態に係る保護部品10では、第1ロック用突起26bと第2ロック用突起36aとが係合を開始する段階で、第1ロック部26の先端が第2ハウジング30に装填された充填剤50の外側面に接触する。これにより、嵌合が進んで第1ロック部26が内側に弾性変形したとしても、第1ロック部26の先端は、充填剤50の先端面S2に突き刺さらず、充填剤50を左右に分断することもない。むしろ、第1ロック部26の内面26aが充填剤50の外側面を内側に押圧し、第1ロック部26自体が、充填剤50の外側への回り込みを防止するように機能する。すなわち、第1ロック部26は、充填剤50の動きを規制する。以上により、保護部品10は、所望の保護機能を確実に得ることができる。
第1ハウジング20と第2ハウジング30との嵌合の際に充填剤50が入り込む空間Vを有することで、嵌合の際に充填剤50の余剰分が空間Vに逃げ込む。これにより、充填剤50の外側への回り込みがさらに抑制される。
保護部品10では、合着して互いに一体化した充填剤50が保護対象物60の保護対象部を囲むので、外部の異物が保護対象部に侵入するおそれが低減される。第1充填剤51及び第2充填剤52は合着により一体化するので、粘着性を有する従来の材料同士を接合させる場合と比較して、結合力が大幅に増大する。同様に、従来の材料のように粘着力が弱まって接合面の一部に形成されたわずかな隙間から異物が浸入するということがそもそも生じ得ない。保護部品10は、充填剤50全体にかかる水圧に対して保護対象物60の保護対象部を効果的に保護できる。従来、粘着性を有する材料同士の接合を維持するために比較的大きな圧力を加える必要があったが、一実施形態に係る保護部品10では、接合面が消失して一体化するので、大きな圧力を加える必要はない。すなわち、第1ハウジング20及び第2ハウジング30の嵌合保持力を不必要に大きくしなくても、十分な保護機能が得られる。
保護部品10では、ウレタンアクリレートを主成分として含む材料を充填剤50として用いることで、合着性、弾性及び耐熱性を同時に有する最適な保護部材が得られる。
第1ハウジング20及び第2ハウジング30が互いに接続部40によって接続されていることで、組み立て作業者による保護部品10の保護対象物60への取り付け作業がより容易になる。
押圧部23により、保護対象物60に保護部品10を取り付けた状態であっても外部の異物の侵入が十分に抑制され上述した保護機能が得られる。すなわち、押圧部23による押圧により充填剤50を保護対象物60の形状に合わせて変形させることで、充填剤50が電線61及び保護被覆62に密着する。押圧部23は、押圧により電線61及び保護被覆62に対する充填剤50の面圧を制御できる。これにより、電線61及び保護被覆62近傍において第1充填剤51及び第2充填剤52同士の合着性が向上する。
第1ロック部26の左右両側に切欠部27が形成されていることで第1ロック部26が弾性変形しやすくなる。したがって、第1ハウジング20と第2ハウジング30との嵌合性が向上する。
一方向に延在する第1ロック用突起26bと同方向に延在する第2ロック用突起36aとが係合することで、係合面A1が同方向に延在した平面を構成する。これにより、係合面A1の面積が広がり、係合がより強固になる。係合面A1が図7に示すように略水平となることで、第1ロック用突起26bと第2ロック用突起36aとの間で係合する力が伝わりやすくなる。
本発明は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。発明の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。
例えば、上述した各構成部の形状、配置及び個数等は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、配置及び個数等は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。上述した保護部品10の組立方法は、上記の説明の内容に限定されない。保護部品10の組立方法は、その機能が発揮されるように組み立てることができるのであれば、任意の方法であってもよい。例えば、保護部品10は、嵌合性を維持できるのであれば、接続部40を有さなくてもよい。この場合、第2ハウジング30と分離した第1ハウジング20は、例えば上方から第2ハウジング30と嵌合してもよい。
図9は、保護対象物60に取り付けられた第1変形例に係る保護部品10の外観斜視図である。第2保持部35は第2ハウジング30の左右両端に凹設されるとして説明したがこれに限定されない。第2保持部35は、第2ハウジング30の左右両端の一方にのみ凹設されてもよい。例えば、第2保持部35は、第2ハウジング30の左端にのみ凹設されてもよい。このとき、保護部品10の右端は、各ハウジングの外面によって塞がれる。保護部品10の内部は、第1ハウジング20及び第2ハウジング30それぞれに装填された充填剤50によって充填される。上述したとおり、ハウジング15及び充填剤50は、保護対象物60を保持した状態で保護対象物60の保護対象部を囲む。以上のような保護部品10は、例えば切断された電線の端部や金属製のピンの端部を保護できる。
図9に示す保護部品10において、第1ハウジング20及び第2ハウジング30のいずれか一方のみに充填剤50が装填されてもよい。適切な保護機能を得ることができるのであれば、第1ハウジング20及び第2ハウジング30のいずれにも充填剤50が装填されなくてもよい。
図10は、保護対象物60に取り付けられた第2変形例に係る保護部品10の外観斜視図である。複数の電線61の延出方向は、1つに限定されない。複数の電線61の延出方向は、複数であってもよい。図10を参照すると、例えば、4つの電線61のうち1つの電線61は、前方に向けて延出する。4つの電線61のうち他の1つの電線61は、後方に向けて延出する。4つの電線61のうち残りの2つの電線61は、上述したとおり右方に向けて延出する。
図11は、保護対象物60に取り付けられた第3変形例に係る保護部品10の外観斜視図である。1つの保護部品10が保護する保護対象物60は、1つに限定されない。1つの保護部品10は、複数の保護対象物60を保護してもよい。図11を参照すると、例えば、保護部品10は、2つの保護対象物60を保護する。このとき、2つの保護対象物60それぞれの切断された端部が保護部品10の内部で互いに対向した状態で収容されている。2つの保護対象物60の配置はこれに限定されず、任意の配置であってよい。例えば、一方の保護対象物60が保護部品10の左側面から左方に延出し、他方の保護対象物60が保護部品10の前面から前方に延出してもよい。
図12は、保護対象物60に取り付けられた第4変形例に係る保護部品10の外観斜視図である。保護対象物60の電線61の延出方向及び延出する本数は任意であってよい。図12を参照すると、例えば、保護対象物60が4つの電線61を有している場合において、3つの電線61は保護部品10の内部で終端し、残り1つの電線61のみが保護部品10の前面から前方に延出する。このように、保護部品10は、電線61の端部及び電線61の屈曲部を内部で同時に保護してもよい。
図13は、展開状態で保護対象物60を仮保持する第5変形例に係る保護部品10の斜視図である。例えば、第2ハウジング30に形成されている第2保持部35は、前後両面から内側に突出する少なくとも1対の突起35aを有してもよい。例えば、第2保持部35は、2対の突起35aを有する。2対の突起35aのうち一方は、突起35a同士の間隔が他方よりも広くなるように形成されている。この一方の突起35aの対は、例えば電線束の径が大きい保護対象物60を第2保持部35と共に挟持する。他方の突起35aの対は、例えば電線束の径が小さい保護対象物60を第2保持部35と共に挟持する。このように、間隔の異なる突起35aの対を複数形成することで、保護部品10は、径の異なる保護対象物60に対して取り付け可能である。したがって、保護部品10の汎用性が向上する。
保護対象物60は、突起35aにより抵抗を受けながら延長方向に移動可能である。したがって、展開状態の保護部品10に対する保護対象物60の延長方向の位置調整が可能である。保護対象物60が第2保持部35から離脱しようとすると、突起35aから離脱を阻止する抵抗を受ける。したがって、保護部品10を上下逆さまにしても、保護対象物60が、第2保持部35から容易に抜け落ちない。一方で、保護対象物60は、一定以上の付勢力により第2保持部35から離脱することも可能である。したがって、保護部品10の交換及び保護部品10に着脱する保護対象物60の変更が容易である。
図7を参照すると、第1ロック用突起26b及び第2ロック用突起36aの係合面A1は左右方向に延在した略水平な平面であるが、これに限定されない。係合面A1は、例えば、嵌合した第1ハウジング20及び第2ハウジング30の内側から外側に向けて上方に傾斜していてもよい。このような断面形状により、係合力が向上して、ロックが外れる可能性がさらに低減する。
第1ロック部26が第1ハウジング20に形成され、第2ロック部36が第2ハウジング30に形成されるとして説明したが、これに限定されない。弾性を有する第1ロック部26が保護対象物60を仮保持する第2ハウジング30に形成され、第2ロック部36が第1ハウジング20に形成されてもよい。第1ロック部26及び第2ロック部36の第1ハウジング20及び第2ハウジング30における形成位置も、上記に限定されない。形成位置は、第1ハウジング20及び第2ハウジング30を嵌合させてロックを保持することが可能であれば、任意の位置であってよい。
第1ロック部26及び第2ロック部36は、第1ロック用突起26b及び第2ロック用突起36aをそれぞれ備え、第1ロック用突起26bと第2ロック用突起36aとが係合するとして説明したが、ロック手段はこれに限定されない。第1ロック部26及び第2ロック部36は、任意のロック手段を有してもよい。
第1ハウジング20及び第2ハウジング30のそれぞれに第1充填剤51及び第2充填剤52が装填されるとして説明したが、これに限定されない。適切な保護機能を得ることができるのであれば、第1ハウジング20及び第2ハウジング30のいずれか一方のみに充填剤50が装填されてもよい。
10 保護部品
15 ハウジング
20 第1ハウジング
21 凹部
21a 側面
21b 底面
22 第1受容部
23 押圧部
24 蓋部
25 第2受容部
26 第1ロック部
26a 内面
26b 第1ロック用突起
26c 傾斜面
27 切欠部
30 第2ハウジング
31 凹部
31a 側面
31b 底面
32 隆起部
32a 傾斜面
32b 第1保持部
33 壁部
34 支持部
35 第2保持部(保持部)
35a 突起
36 第2ロック部
36a 第2ロック用突起
37 貫通部
40 接続部
41 第1接続部
42 第2接続部
43 屈曲容易部
50 充填剤
51 第1充填剤
52 第2充填剤
60 保護対象物
61 電線
62 保護被覆
A1 係合面
A2 接触面
P 中心
S1 先端面
S2 先端面
V 空間

Claims (12)

  1. 保護対象物の保護対象部を保護する保護部品であって、
    互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングと、
    少なくとも一方のハウジングに装填された充填剤と、
    少なくとも前記第2ハウジングの内側に形成されている第1保持部及び一対の壁部と、
    少なくとも前記第2ハウジングの端部において略U字状に凹設されている第2保持部と、
    を備え、
    前記第1保持部及び前記第2保持部の表面は略円弧状の曲面であって、前記保護対象物に沿って延在し、
    前記一対の壁部は、前記第1保持部の前記保護対象物に沿った両縁部から前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合側に向けてそれぞれ突出し、
    前記充填剤は、前記一対の壁部及び前記第1保持部の周囲を囲む
    保護部品。
  2. 前記一対の壁部は、前記保護対象物よりも前記嵌合側に向けて突出する、
    請求項1に記載の保護部品。
  3. 前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、直線的に延びる接続部によって互いに接続されている、
    請求項1又は2に記載の保護部品。
  4. 少なくとも前記第2ハウジングは、前記一対の壁部に沿って形成され、前記保護対象物を保持する前記第1保持部を備える、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の保護部品。
  5. 少なくとも前記第2ハウジングは、端部に形成され、前記第1保持部と共に前記保護対象物を保持する前記第2保持部を備える、
    請求項4に記載の保護部品。
  6. 前記第2保持部は、少なくとも前記第2ハウジングの対向する一対の端部それぞれに形成されている、
    請求項5に記載の保護部品。
  7. 少なくとも前記第2ハウジングは、前記第2保持部よりも内側に形成されている前記一対の壁部を備える、
    請求項5又は6に記載の保護部品。
  8. 前記第1ハウジングは、側面に形成された弾性を有する第1ロック部を備え、
    前記第2ハウジングは、側面に形成された第2ロック部を備え、
    前記第1ロック部と前記第2ロック部とは、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが嵌合する嵌合状態で、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの内部で係合し、前記第1ロック部の内面が前記充填剤と接触する、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の保護部品。
  9. 前記第1ロック部の先端は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが嵌合する嵌合状態で、前記充填剤における前記第2ハウジングの底面側の先端よりも前記第2ハウジングの底面側に位置する、
    請求項8に記載の保護部品。
  10. 少なくとも一方のハウジングは、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが嵌合する嵌合状態で前記充填剤が入り込む空間を備える、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の保護部品。
  11. 前記充填剤は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングにそれぞれ装填された第1充填剤及び第2充填剤を備え、
    前記第1充填剤及び前記第2充填剤は、嵌合状態の前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの内部で合着して互いに一体化する、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の保護部品。
  12. 保護対象物の保護対象部を保護する保護方法であって、
    互いに嵌合可能な第1ハウジング及び第2ハウジングの少なくとも一方に充填剤を装填するステップと、
    少なくとも前記第2ハウジングの内側に形成されている第1保持部の前記保護対象物に沿った両縁部から前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合側に向けてそれぞれ突出するように形成されている一対の壁部を基準として、少なくとも前記第2ハウジングの端部において略U字状に凹設されている第2保持部及び前記第1保持部に沿って前記保護対象物を位置合わせするステップと、
    装填された前記充填剤が前記保護対象物を支持するステップと、
    前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが互いに嵌合するステップと、
    を含み、
    前記第1保持部及び前記第2保持部の表面は略円弧状の曲面であって、前記保護対象物に沿って延在し、
    前記充填剤は、前記一対の壁部及び前記第1保持部の周囲を囲む、
    保護方法。
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