JP7055277B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
ノズルから水を吐出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置の流路においては、水に含まれる成分の析出体(スケール)が発生することがある。例えば、硬度の高い水が使用される地域では、スケールが発生し易い。スケールが発生すると流路が閉塞し、衛生洗浄装置の吐水動作に不具合が生じる恐れがある。
一方、衛生洗浄装置には、汚水が流路を逆流することを防止するための逆流防止機構が設けられることがある。逆流防止機構は、大気開放されたエアギャップを形成する機構であり、エアギャップによって流路の一部が分断される。例えば、上流から供給された水を貯留するタンクを有する逆流防止機構と、タンク内の水を下流側のノズルへ汲み出すポンプと、を有する衛生洗浄装置が知られている。逆流防止機構に用いられるタンクにおいては、水が満たされた状態と、水が減少して乾燥した状態とが繰り返されるため、スケールが発生しやすい。また、水に含まれる成分は、水温が高いと水に溶けにくくなる。そのため、水温が高いと、スケールが発生しやすいことが知られている。発生したスケールが下流側へ流れると、流路の狭い部分がスケールによって詰まってしまう恐れがある。そこで、流路上に水を濾過するためのストレーナを設けた衛生洗浄装置がある(特許文献1)。
特開2017-002501号公報
逆流防止機構を有する衛生洗浄装置においては、水を加熱して温水を生成する瞬間式の熱交換器が設けられることがある。これにより、ノズルから吐出される温水で人体局部を洗浄することができる。瞬間式熱交換器は、例えば、発熱体と、発熱体の周りに形成された流路と、を有する。発熱体の周りに形成された流路を水が通過することで、水が加熱される。
瞬間式熱交換器の流路においては、水温が高いため、スケールが発生しやすい。逆流防止機構において発生したスケールが、瞬間式熱交換器にまで流されると、瞬間式熱交換器の流路が詰まりやすくなってしまう恐れがある。例えば、逆流防止機構内で発生したスケールが、熱交換器内の流路で大きく成長してしまい、瞬間式熱交換器の流路が詰まりやすくなってしまう恐れがある。
また、瞬間式熱交換器においては、短時間で水を十分に加熱するために、発熱体の周りの流路は、比較的狭く形成される場合がある。さらに、衛生洗浄装置の不使用時においては、瞬間式熱交換器の流路から、水が排出される場合がある。つまり、瞬間式熱交換器の流路は、水が満たされた状態と、乾燥した状態とを繰り返す。このような場合には、瞬間式熱交換器の流路は、スケールによってさらに詰まりやすくなってしまう恐れがある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、スケールによって流路が詰まることを抑制することができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、水を吐出する吐水部と、前記水を貯留するタンクと、前記タンクよりも下流側へ前記タンク内の前記水を流出させる流出口と、前記タンクの満水水位を超える余剰水を前記タンク外へ排出する排出口と、を有する逆流防止機構と、前記逆流防止機構よりも下流側に設けられ、前記水を加熱する瞬間式の熱交換器と、前記逆流防止機構の下流側かつ前記熱交換器の上流側に設けられ、前記水を濾過するストレーナと、を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ストレーナが逆流防止機構の下流側かつ熱交換器の上流側に設けられるため、逆流防止機構において発生したスケールは、熱交換器に流れる前にストレーナによって捕集される。これにより、スケールが熱交換器に流れることを抑制でき、スケールによって熱交換器内の流路が詰まることを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ストレーナの下流側かつ前記熱交換器の上流側に設けられ、前記タンク内に貯留された水を、前記逆流防止機構よりも下流側へ流出させるポンプをさらに備えたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ポンプの上流側にストレーナが設けられるため、逆流防止機構において発生したスケールは、ポンプに流れる前にストレーナによって捕集される。これにより、スケールがポンプに流れることを抑制でき、スケールによってポンプ内の流路が詰まることを抑制することができる。スケールの詰まりによってポンプが動作しなくなることを抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において 前記流出口から前記ストレーナまでの断面積は、前記流出口の断面積と同じ、または、前記流出口の前記断面積よりも大きいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、流出口の下流側において、流路が流出口よりも狭くなる部分よりも上流側にストレーナが設けられる。例えば、流出口の直後にストレーナが設けられる。これにより、逆流防止機構において発生したスケールは、流路の狭い部分に流れる前にストレーナによって捕集されるため、スケールによって流路が詰まることをより抑制することができる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、前記吐水部、前記逆流防止機構、前記熱交換器及び前記ストレーナを収納するケーシングをさらに備え、前記ストレーナは、前記ケーシングに設けられた開口部を介して着脱可能であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ケーシングを取り外すことなく、ストレーナを着脱することができるため、ストレーナに付着したスケールを衛生洗浄装置の外部へ容易に排出することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記ストレーナの位置は、前記ポンプの位置よりも低いことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ストレーナを取り外した際に、逆流防止機構において発生したスケールを含む水が、下流側のポンプに流入することを抑制することができる。これにより、スケールによってポンプ内の流路が詰まることをより抑制することができる。
本発明の態様によれば、スケールによって流路が詰まることを抑制することができる衛生洗浄装置が提供される。
実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の流路を例示するブロック図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングを例示する平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の逆流防止機構、ストレーナ及びポンプを例示する平面図である。 図5(a)~図5(c)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の逆流防止機構を例示する模式図である。 実施形態に係る逆流防止機構及びストレーナを例示する断面図である。 実施形態に係る逆流防止機構及びストレーナを例示する分解斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を例示する斜視図である。 実施形態に係る熱交換器を例示する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。便器800は、トイレ室の床面に設置される「床置き式」でもよいし、トイレ室の壁面やライニングに設置される「壁掛け式」であってもよい。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する身体洗浄機能部などが内蔵されている。例えば、身体洗浄機能部は、洗浄ノズル(以下説明の便宜上、単に「ノズル」と称する)473を有する。例えば、使用者がリモコンなどを操作すると、ノズル473をケーシング400内から便器800のボウル801内に進出させることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。ノズル473は、ボウル801内に進出した状態で、先端部に設けられた吐水口31から人体局部に向けて水を吐出し、人体局部の洗浄を行う。
なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。また、本願明細書において、「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「左側方」、「右側方」は、開いた便蓋300に背を向けて便座200に座った使用者から見た方向をいうものとする。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の流路を例示するブロック図である。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングを例示する平面図である。
ケーシング400は、ケースプレート400p(図3参照)と、ケースプレート400pを上方から覆うケースカバー400c(図1参照)と、を有する。図3では、ケースカバー400c(図1参照)を取り外した状態を模式的に表している。また、図3に示す矢印は、水の流れる経路を模式的に表している。
衛生洗浄装置100は、バルブユニット430、逆流防止機構434、ストレーナ435、ポンプ436、熱交換器440、及びノズル473(吐水部)を有する。これらは、ケースプレート400p上に配置され、ケーシング400内(ケースプレート400pとケースカバー400cとの間)に収納されている。
図2に示すように、衛生洗浄装置100は、ケーシング400内に配置された給水路20を有する。給水路20は、水道や貯水タンクなどの給水源10から供給された水をノズル473へ供給する。つまり、給水路20は、ノズル473から吐出される水を、ノズル473へ導く。
給水路20には、バルブユニット430、逆流防止機構434、ストレーナ435、ポンプ436、熱交換器440、及びノズル473などの各部と、これら各部を接続する複数の配管と、が設けられている。
バルブユニット430は、電磁弁431や調圧弁432などを有する。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、水の供給を制御する。換言すれば、電磁弁431は、給水路20を開閉する。電磁弁431を開状態にすることにより、給水源10から供給された水が、下流側へ流れる。
電磁弁431の下流には、調圧弁432が設けられている。調圧弁432は、給水圧が高い場合に、給水路20内の圧力を所定の圧力範囲に調整する。調圧弁432の下流には、逆止弁が設けられてもよい。逆止弁は、給水路20内の圧力が低下した場合などに、逆止弁よりも上流側への水の逆流を抑制する。また、バルブユニット430には、定流量弁やストレーナなどが設けられてもよい。
バルブユニット430の下流には、逆流防止機構434が設けられている。逆流防止機構434は、給水路20の経路上に設けられ、バルブユニット430を介して流入した水を内部に貯留するタンク706(図4を参照)を有する。また、逆流防止機構434は、内部にエアギャップを形成することにより、給水路20において、逆流防止機構434よりも下流側から上流側に向かう水の流れを物理的に遮断する。換言すれば、逆流防止機構434は、給水路20の逆流防止機構434よりも下流側の部分と上流側の部分とを縁切りする。これにより、逆流防止機構434は、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを確実に抑制する。
逆流防止機構434の下流には、ストレーナ435が設けられている。ストレーナ435は、逆流防止機構434の流出口702から下流へ流出した水を濾過する。
ストレーナ435の下流には、ポンプ436が設けられている。ポンプ436は、逆流防止機構434のタンクに貯留された水を、給水路20の逆流防止機構434よりも下流側へ、流出口702から流出させる。ポンプ436は、逆流防止機構434のタンクに貯留された水を、ストレーナ435を介して汲み出す。これにより、ポンプ436は、逆流防止機構434のタンクに貯留された水を、逆流防止機構434よりも下流の給水路20に供給する。ポンプ436は、例えばモータを有し、圧送により水を流す。ポンプ436は、逆流防止機構434のタンクに貯留された水を流出させることが可能な任意のポンプでよい。
ポンプ436の下流には、熱交換器440が設けられている。熱交換器440は、ヒータを有し、ポンプ436を介して逆流防止機構434から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温する。すなわち、熱交換器440は、温水を生成する。
熱交換器440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器であり、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式熱交換器と比較すると、短い時間で水を規定の温度まで昇温させることができる。
熱交換器440の下流には、ノズル473が設けられている。ノズル473は、例えばモータからの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり後退したりする。
ノズル473は、図3に実線で表したように、非使用時には、ケーシング400内に収納されている。ノズル473は、図3に破線で表したように、ケーシング400から前方かつ下方へ進出た状態で、熱交換器440から供給された水を吐水口31から吐出して、人体局部を洗浄する。
給水路20に給水源から供給される水(例えば水道水)には、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム等が含まれていることがある。このため、給水路20において、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム等を主成分とするスケール(例えば炭酸カルシウムなど)が析出することがある。
逆流防止機構434のタンクに貯留される水の量は、例えば、タンクに流入する水の量と、ポンプ436によってタンクから汲み出される水の量と、のバランス等によって変化する。このため、逆流防止機構434のタンク内の水面付近では、乾燥した状態と、濡れた状態と、が繰り返し生じ、スケールが発生しやすい。
また、炭酸カルシウムなどのスケールは、水温が高いほど、水に溶けにくくなり、析出しやすくなる。そのため、逆流防止機構434の下流に設けられた瞬間式の熱交換器440内の流路においては、スケールが析出し易い。
逆流防止機構434内で発生したスケールが、スケールが析出し易い熱交換器440まで流れると、熱交換器440内の流路が詰まりやすくなってしまう恐れがある。例えば、逆流防止機構434内で発生したスケールが、熱交換器440内の流路で大きく成長してしまい、流路が詰まることがある。
これに対して、実施形態においては、ストレーナ435は、逆流防止機構434の下流側かつ熱交換器440の上流側に設けられている。これにより、逆流防止機構434において発生したスケールは、熱交換器440に流れる前にストレーナ435によって捕集される。これにより、スケールが熱交換器440に流れることを抑制でき、スケールによって熱交換器440内の流路が詰まることを抑制することができる。
また、図2及び図3に示す例においては、ポンプ436は、ストレーナ435の下流側かつ熱交換器440の上流側に設けられている。これにより、逆流防止機構434において発生したスケールは、ポンプ436に流れる前にストレーナ435によって捕集される。これにより、スケールがポンプ436に流れることを抑制でき、スケールによってポンプ内の流路が詰まることを抑制することができる。スケールの詰まりによってポンプが動作しなくなることを抑制することができる。
図4は、実施形態に係る衛生洗浄装置の逆流防止機構、ストレーナ及びポンプを例示する平面図である。
図4では、図3に示した、逆流防止機構434、ストレーナ435、及びポンプ436を前方から見た様子を示している。
図5(a)~図5(c)は、実施形態に係る衛生洗浄装置の逆流防止機構を例示する模式図である。
図5(a)は、図4に示した逆流防止機構434の斜視図である。図5(b)は、逆流防止機構434を上方から見た様子を示す。図5(c)は、図5(b)に示すA-A線における、逆流防止機構434の断面を示す。
逆流防止機構は、給水路20に設けられたタンク706(タンク本体)を有する。バルブユニット430を通過した水は、矢印A1のように、タンク706の上部に設けられた流入口701からタンク706内に流入する。タンク706内に流入した水は、図5(c)に示す矢印A2のように流れ、タンク706内に溜まる。
また、図5(c)に示すように、逆流防止機構434は、タンク706に設けられた、排出口703(オーバーフロー口)と流出口702とを有する。排出口703は、タンク706の満水水位H2を超える余剰水をタンク706の外へ排出する。すなわち、タンク706に流入した水は、タンク706内に貯留するが、その水位が満水水位H2を超えると、排出口703から、矢印OFのように余剰水が外部へと流出する(オーバーフロー)。
流入口701と排出口703との間にはエアギャップAG1が形成され、タンク706内の水位が上昇しても、貯留されている水が流入口701まで至ることはない。これによって、逆流防止機構434から上流への汚水の逆流防止が図られている。また、排出口703から便器800のリム面までには高さAG2の距離があり、これもエアギャップとして機能しており、ボウル部内で汚水が跳ね、排出口703からタンク706内に浸入してしまう事態の発生を抑制している。
流出口702は、タンク706の下部に設けられており、矢印A3のように、タンク706内の水を給水路20のタンク706よりも下流側へ流出させる。具体的には、流出口702の下流には、ストレーナ435を介して、ポンプ436が接続されている。ポンプ436は、流出口702からタンク706内の水を汲み出して下流に供給する。また、ポンプ436は、流量(水勢)の調節も可能とされている。
以上のように構成することで、逆流防止機構434のタンク706内に貯留されている水は、ポンプ436によって汲み出されるとともに、汲み出される流量は、ポンプ436によって調整される。流入口701からタンク706内に流入する水の流量に対し、ポンプ436によって汲み出され、流出口702から流出する水の流量が相対的に小さい場合には、タンク706内に貯留されている水の水位が上昇して満水水位H2を超え、排出口703から矢印OFのように余剰水として流出する。この余剰水は、便器800のボウル801に排出され、便器800の排水時にボウル801の水とともに排出される。逆に、流入口701からタンク706内に流入する水の流量に対し、ポンプ436によって汲み出され、流出口702から流出する水の流量が多い場合には、タンク706内に貯留されている水の水位は減少する。
図6は、実施形態に係る逆流防止機構及びストレーナを例示する断面図である。
図6は、図4に示すB-B線における、逆流防止機構434及びストレーナ435の断面を示す。
給水路20の一部として、流入口521と流出口522とを有する継手部520が設けられている。継手部520は、例えば略円筒状の管路523と、管路523の側面から延びる管路524と、を有する。流入口521は、管路524の端部であり、流出口522は、管路523の端部である。継手部520は、ケーシング400に対して固定されている。
ストレーナ435は、継手部520の管路523内に挿入されている。
ストレーナ435は、頭部435aと軸部435bとを有する。頭部435aは、例えば略円柱形状である。軸部435bは、頭部435aから連続するように形成された略円筒状である。
頭部435aの外周には、管路523の内壁の形状に対応したネジ溝S1(凹凸)が設けられている。ネジ溝S1と管路523の内壁と係合(螺合)により、ストレーナ435は、管路523に挿入された状態で、継手部520に対して固定される。また、このとき、管路523とストレーナ435との間にはシール部材528(Oリング)が設けられており、管路523とストレーナ435との間は、水密となっている。シール部材528は、ストレーナ435の外周において、頭部435aと軸部435bとの間に位置する。
ストレーナ435が管路523に挿入された状態において、頭部435aの端部E1は、管路523内から突出している。端部E1には、凹凸(例えば溝)が形成されている。
軸部435bには、軸部435bの表面に露出するフィルタF1が設けられている。フィルタF1は、水を通過させる一方、スケール等の異物を通過させない。フィルタF1には、例えば、不織布やメッシュ(網)などを用いることができる。
図7は、実施形態に係る逆流防止機構及びストレーナを例示する分解斜視図である。
逆流防止機構434の流出口702と、継手部520の流入口521とは、チューブ511によって接続される。チューブ511の一端と流出口702とは、クランプ501によって固定され、チューブ511の他端と流入口521とは、クランプ502によって固定される。
継手部520の流出口522にはチューブ513の一端が接続される。流出口522とチューブ513の一端とは、クランプ503によって固定される。なお、チューブ513の他端は、ポンプ436へ接続されている(図4を参照)。
図6に示す矢印A4のように、逆流防止機構434の流出口702から流出した水は、チューブ511を通り、継手部520の流入口521から管路524に流入する。管路524に流入した水は、ストレーナ435のフィルタF1を通過することで、軸部435b内に流入する。軸部435b内の水は、図6に示す矢印A5のように、流出口522から流出し、チューブ513を通ってポンプ436に流入する。
逆流防止機構434の流出口702からストレーナ435までの流路(給水路20)の断面積は、流出口702の断面積と同じ、または、流出口702の断面積よりも大きい。つまり、ストレーナ435は、流出口702の下流側において、流路が流出口702よりも狭くなる部分よりも上流側に設けられる。例えば、ストレーナ435は、流出口702の直後に設けられる。これにより、逆流防止機構434において発生したスケールは、流路の狭い部分に流れる前にストレーナ435によって捕集されるため、スケールによって流路が詰まることをより抑制することができる。
なお、ここで、断面積とは、水が流れる方向に対して垂直な断面における断面積である。この例では、流出口702からストレーナ435までの流路は、チューブ511及び継手部520の管路524により構成されている。チューブ511の断面積(内径)及び管路524の断面積(内径)のそれぞれは、流出口702の断面積(内径)と同じ、または、流出口702の断面積(内径)よりも大きい。
図8は、実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を例示する斜視図である。
図8に示すように、ケーシング400の側面400sには、開口部400aが設けられている。ストレーナ435は、開口部400aを介して、ケーシング400に対して着脱可能である。
ストレーナ435が継手部520に挿入され取り付けられている状態(図6参照)、すなわち、ストレーナ435がケーシング400に収納され取り付けられている状態においては、ストレーナ435の端部E1は、開口部400aからケーシング400の外部へ露出している。使用者は、露出した端部E1を把持することなどによって、ケーシング400からストレーナ435を引き抜くことができる。
図8に示す例では、使用者は、端部E1に設けられた凹凸(ネジ山)を利用し、ドライバなどの工具D1によってストレーナ435を回すことができる。これにより、ストレーナ435を着脱することができる。
このようにケーシング400の開口部400aから、ストレーナ435が着脱可能であることにより、ケーシング400のケースカバー400cなどを取り外すことなく、ストレーナを着脱することができる。これにより、ストレーナ435に付着したスケールを衛生洗浄装置100の外部へ容易に排出することができる。
例えば、衛生洗浄装置100のメンテナンスにおいて、ストレーナ435をケーシング400から取り外すと、ストレーナ435が取り付けられていない継手部520を介して、逆流防止機構434において発生したスケールを含む水が、水頭圧によって下流側のポンプに流入する恐れがある。これに対して、実施形態においては、図4に示すように、ストレーナ435の位置は、ポンプ436の位置よりも低い。これにより、ストレーナ435を取り外した際に、逆流防止機構434において発生したスケールを含む水が、下流側のポンプ436に流入することを抑制することができる。したがって、スケールによってポンプ436内の流路が詰まることをより抑制することができる。
図9は、実施形態に係る熱交換器を例示する断面図である。
熱交換器440は、発熱体447と、ケース部448と、を有する。発熱体447は、筒形状部4471を有する。筒形状部4471には、複数のヒータパターン441が設けられている。ヒータパターン441は、筒形状部4471の周側面に沿って互いに並行に繰り返し折り返して引き回されている。ヒータパターン441は、筒形状部4471の他端4471bの側に、筒形状に沿って設けられている。ヒータパターン441は、例えば筒形状部4471の肉厚内に組み込まれている。より具体的には、ヒータパターン441は、例えば2層の絶縁体の間に挟持されている。
発熱体447は、例えばセラミックスによって整形されている。筒形状部4471の他端4471b側は、ケース部448内に挿入されている。これにより、筒形状部4471の周囲に、発熱体447によって加熱される水の流路448a、448bが形成される。また、筒形状部4471には、フランジ部4472が付設されている。筒形状部4471の一端4471aの側は、フランジ部4472からケース部448の外側に延出している。
発熱体447は、フランジ部4472で、例えばねじによってケース部448に固定されている。フランジ部4472とケース部448との間にはOリングR1が設けられ、フランジ部4472とケース部448との間の密閉性を確保している。
ケース部448は、ケース部本体4481と、蓋部4482と、を有する。ケース部本体4481には、発熱体447の筒形状部4471を収納する空間Sが設けられている。ケース部本体4481の一端4481aには、発熱体447のフランジ部4472が取り付けられる。ケース部本体4481の他端4481bには、蓋部4482が、例えばねじによって固定される。蓋部4482とケース部本体4481の他端4481bとの間には、OリングR2が設けられ、蓋部4482とケース部本体4481との間の密閉性を確保している。
ケース部本体4481の空間Sは、発熱体447の筒形状部4471よりも大きい。この空間Sにおいて、ケース部本体4481及び蓋部4482と、発熱体447の筒形状部4471との隙間に、水の流路448aが形成される。
熱交換器440では、水が流路448aを流れる間に、ヒータパターン441への通電によって加熱された発熱体447から溝に熱を伝え、所定温度の温水を生成する。
ケース部本体4481と、筒形状部4471と、の間に設けられる流路448aは、例えば筒形状部4471の中心軸のまわりに螺旋状に設けられている。すなわち、ケース部本体4481の内壁には、螺旋状の溝が形成されている。螺旋状の溝は、ケース部本体4481に設けられた流路448bと連通している。
水は、発熱体447の筒形状部4471の一端4471aから流入し、筒形状内を他端4471bの側に向けて流れていく(矢印A)。その後、水は、筒形状部4471の他端4471bから流路448aに流れ込み、筒形状部4471の中心軸のまわりに螺旋状に進む。そして、流路448bからケース部448の外部へ出される(矢印B)。
このように、螺旋状の流路448aを構成すると、流路448aに流れる水とヒータパターン441とが、より長く接することになる。これによって、熱ムラのない熱交換器440を実現できることになる。
また、流路448aの断面積(内径)を小さくすることにより、流路448a内の水がヒータパターン441と触れやすくなり、短時間で水を加熱することができるようになる。例えば、流路448aの断面積(内径)は、逆流防止機構434の流出口702の断面積(内径)よりも狭い。
このように、流路448aは比較的狭い流路である。また、流路448aはヒータパターン441と隣接しているため、流路448a内の水温は比較的高い。このため、流路448a内には、スケールが析出しやすい。
これに対して、実施形態においては、ストレーナ435が逆流防止機構434の下流側かつ熱交換器440の上流側に設けられる。これにより、逆流防止機構434において発生したスケールを含む水が熱交換器440に流入することを抑制し、スケールによって熱交換器440内の流路448aが詰まることを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 20 給水路、 31 吐水口、 100 衛生洗浄装置、 200 便座、 300 便蓋、 400 ケーシング、 400a 開口部、 400c ケースカバー、 400p ケースプレート、 400s 側面、 430 バルブユニット、 431 電磁弁、 432 調圧弁、 434 逆流防止機構、 435 ストレーナ、 435a 頭部、 435b 軸部、 436 ポンプ、 440 熱交換器、 441 ヒータパターン、 447 発熱体、 4471 筒形状部、 4471a 一端、 4471b 他端、 4472 フランジ部、 448 ケース部、 4481 ケース部本体、 4481a 一端、 4481b 他端、 4482 蓋部、 448a、448b 流路、 473 ノズル、 501、502、503 クランプ、 511、513 チューブ、 520 継手部、 521 流入口、 522 流出口、 523、524 管路、 528 シール部材、 701 流入口、 702 流出口、 703 排出口、 706 タンク、 800 便器、 801 ボウル

Claims (5)

  1. 水を吐出する吐水部と、
    給水路を開閉して前記水の供給を制御する電磁弁と、第一ストレーナと、を含むバルブユニットと、
    前記水を貯留するタンクと、前記バルブユニットを通過した前記水を前記タンクに流入させる流入口と、前記タンクよりも下流側へ前記タンク内の前記水を流出させる流出口と、前記タンクの満水水位を超える余剰水を前記タンク外へ排出する排出口と、前記流入口と前記排出口との間に大気開放により形成されたエアギャップと、を有する逆流防止機構と、
    前記逆流防止機構よりも下流側に設けられ、前記水を加熱する瞬間式の熱交換器と、
    前記逆流防止機構の下流側かつ前記熱交換器の上流側に、エアギャップ式逆流防止機構の採用によって発生したスケールを捕集出来る第二ストレーナと、
    を備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記第二ストレーナの下流側かつ前記熱交換器の上流側に設けられ、前記タンク内に貯留された水を、前記逆流防止機構よりも下流側へ流出させるポンプをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記流出口から前記第二ストレーナまでの断面積は、前記流出口の断面積と同じ、または、前記流出口の前記断面積よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記吐水部、前記逆流防止機構、前記熱交換器及び前記第二ストレーナを収納するケーシングをさらに備え、
    前記第二ストレーナは、前記ケーシングに設けられた開口部を介して着脱可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記第二ストレーナの位置は、前記ポンプの位置よりも低いことを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
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