本発明の一態様に係る表示装置は、第1光源と、第2光源と、前記第1光源から発せられる第1光を導光し、導光した前記第1光を第1意匠の形状の反射部において反射することにより前記第1意匠を表示する導光体と、第2意匠の形状の透光部分で前記第2光源から発せられる第2光を透過し、前記透光部分を除く遮光部分で前記第2光を遮断するマスク体と、前記第1意匠を表示している第1表示輝度と、前記第2意匠を表示している第2表示輝度とは、前記第1光の輝度、および、前記第2光の輝度の少なくとも一方が調整されることで略等しい輝度に調整されている。
これによれば、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方が調整されているため、第1意匠を表示させる第1表示輝度と、第2意匠を表示させる第2表示輝度とを同等にできる。よって、異なる種類の経路の光で表示させる第1意匠および第2意匠の表示品位を向上させることができる。
また、さらに、前記第1意匠を表示させる第1表示輝度、および、前記第2意匠を表示させる第2表示輝度が略等しくなるように、前記第1光の輝度、および、前記第2光の輝度の少なくとも一方を調整する調整部を備えてもよい。
これによれば、調整部は、第1光源が発する第1光の輝度と、第2光源が発する第2光の輝度との少なくとも一方を調整するため、第1意匠を表示させる第1表示輝度と、第2意匠を表示させる第2表示輝度とを同等にできる。よって、第1意匠および第2意匠の表示品位を向上させることができる。
また、前記調整部は、前記第1光源への供給電力と、前記第2光源への供給電力とを互いに異ならせることで、前記第1光の輝度、および、前記第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。
このため、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することが容易にできる。
また、前記調整部は、前記第1光源への供給電流と、前記第2光源への供給電流とを互いに異ならせることで、前記第1光の輝度、および、前記第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。
このため、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することが容易にできる。
また、前記第1光源および前記第2光源は、同じ種類の光源により構成されていてもよい。
これによれば、調整部は、同じ種類の光源により構成されている第1光源および第2光源において、供給電力または供給電流を調整することで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することが容易にできる。
また、前記調整部は、前記第1光の輝度を、前記第2光の輝度よりも高い輝度に調整してもよい。
これによれば、調整部は、透過光を利用して表示する第2意匠よりも低輝度となりやすい、導光体を利用して表示する第1意匠を表示させるための第1光の輝度を、第2光の輝度よりも高い輝度に調整する。このため、調整部は、第1意匠を表示させる第1表示輝度と、第2意匠を表示させる第2表示輝度とを同等に調整することができる。よって、第1意匠および第2意匠の表示品位を向上させることができる。
また、前記調整部は、前記第1光源の、前記第1光を発する側に配置され、前記第1光を集光するレンズを含んでもよい。
これによれば、第1光源の、第1光を発する側位に、レンズを配置することで、第1光源から発せられる光を集光させることができるため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
また、前記調整部は、前記第2光源の、前記第2光を発する側に配置され、前記第2光の光量を低下させる減光部を含んでもよい。
これによれば、第2光源の、第2光を発する側に、減光部を配置することで、第2光源から発せられる光を減光させることができるため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
また、前記調整部は、前記第2光源の、前記第2光を発する側に配置され、前記第2光を拡散する光拡散部を含んでもよい。
これによれば、第2光源の、第2光を発する側に、光拡散部を配置することで、第2光源から発せられる光を拡散させることができるため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
また、前記調整部は、前記第1光源のデューティ比よりも小さいデューティ比で、前記第2光源を点滅させてもよい。
このため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することが容易にできる。
また、前記第1光源は、第1の数の発光素子を有し、前記第2光源は、前記第1の数とは異なる数の前記発光素子を有してもよい。
このため、第1光の輝度、および、第2光の輝度を調整することが容易にできる。
また、さらに、前記第1光源および前記第2光源が配置される基板を備え、前記第1光源と、前記第2光源とは、前記基板からの高さが互いに異なる位置に配置されていてもよい。
このため、第1光の輝度、および、第2光の輝度を調整することが容易にできる。
また、さらに、前記第1光源と前記第2光源との間を仕切る隔壁部を有し、前記隔壁部の、前記第2光源側の壁面は、暗色部、つや消し部および乱反射部を有してもよい。
このため、隔壁部は、第2光の反射率を低減できるため、第2光の輝度を第1光の輝度よりも小さくすることができる。よって、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することが容易にできる。
また、前記第1意匠と前記第2意匠とは、互いに重なる位置において表示されてもよい。
このため、異なる輝度で表示されて場合には特に違いが目立ちやすくなる、第1意匠と第2意匠とが互いに重なる位置に配置される場合であっても、第1意匠及び第2意匠を表示させる輝度を互いに同等に調整することができる。よって、第1意匠および第2意匠の表示品位を向上させることができる。
また、前記第1光源と、前記第2光源とは、いずれか一方のみが点灯してもよい。
このため、第1意匠および第2意匠のいずれか一方が表示される場合においても、第1意匠及び第2意匠を表示させる輝度が互いに同等に調整されるので、表示が切り替えられた時も同等の輝度となり、第1意匠および第2意匠の表示品位を向上させることができる。
また、特許文献1および2には、次に示すような課題がある。
特許文献1には、第1光源収容部および第2光源収容部に、それぞれ、第1光源および第2光源を収容する構成、つまり、第1光源および第2光源の間に隔壁を配置する構成が開示されている。第1光源収容部および第2光源収容部は、複数の第1光源および複数の第2光源のそれぞれに対応して複数設けられており、互いに一体化されて導光体収容部を構成している。複数の第1光源および複数の第2光源は、1枚の基板上に配置されているため、複数の第1光源収容部および複数の第2光源収容部に、複数の第1光源及び複数の第2光源を収容するには、導光体収容部を基板上に配置することとなる。
このとき、導光体収容部は、複数の第1光源収容部および複数の第2光源収容部が一体化された構成であるので、複数の第1光源および複数の第2光源の間に設けられた複数の隔壁の寸法誤差が発生する可能性が高い。さらに、1枚の基板に複数の第1光源および複数の第2光源が配置されるため、基板が大型化し、たわみが発生する可能性が高い。したがって、このような導光体収容部と基板とを、すべて一律に密着させることは難しい。このように、導光体収容部と基板とが密着せずに隙間が空く場合、第1光源からの光が第2光源収容部に漏れたり、第2光源からの光が第1光源収容部に漏れたりするような光漏れが生じることとなり、これにより、第1意匠および第2意匠の表示品位を損なうおそれがある。特に、この光漏れは、特許文献2のように第1光源と第2光源との点灯を切り替える構成において、第1光源からの光が第2意匠を表示させてしまったり、第2光源からの光が第1意匠を表示させてしまったりする原因となる。
また、特許文献2では、第2光源が十分に隔離されていないため、第2光源からの光が、第1光源からの光を伝える光パイプに到達するおそれがある。具体的には、第2光源の外側には、アームが配置されているが、アームは、第2光源からの光を遮断できないおそれがある。例えば、アームが透光性を有する部材で構成される、または、第2光源が配置される空間と光パイプが配置される空間との間を貫通する隙間、開口などを有する場合、第2光源から光パイプへの光を効果的に遮断できないおそれがある。このため、第2光源からの光で第2グラフィックを表示させる場合に、第1光源の光によって表示する第1グラフィックが映り込んでしまうおそれがある。
さらに、特許文献1および特許文献2では、基板の材料について言及されていないため、基板が透光性を有する材料で構成されていれば、第1光源および第2光源のうちの一方の光源の光が基板内部を伝播して、他方の光源が配置されている空間をほのかに照らしてしまうおそれがある。よって、上述したように、第1光源からの光が第2意匠を表示させてしまったり、第2光源からの光が第1意匠を表示させてしまったりするおそれがある。
つまり、上述したように、上記特許文献1および2に記載の技術では、第1意匠および第2意匠をそれぞれ選択的に独立して表示することが難しいという課題がある。
以上の課題を解決するために、本発明者らは、鋭意検討の上、下記の構成の表示装置を見出すに至った。
本発明の一態様に係る表示装置は、さらに、前記第1光源および前記第2光源が配置されている基板と、前記第1光源および前記第2光源の間を仕切り、かつ、遮光性を有する隔壁部と、を備え、前記第1光源および前記第2光源は、選択的にいずれかが点灯し、前記基板および前記隔壁部は、前記第1光源が設けられる第1空間と、前記第2光源が設けられる第2空間とにおいて、一方の空間から他方の空間に向かう光を遮断した状態で接続されている。
このため、第1光源が点灯している場合において、第1光源からの第1光が基板および隔壁部の接続部分から第2空間に漏れることを低減することができる。同様に、第2光源が点灯している場合において、第2光源からの第2光が基板および隔壁部の接続部分から第1空間に漏れることを低減することができる。よって、第1意匠を表示している場合に、第2意匠が映り込んでしまうこと、および、第2意匠を表示している場合に、第1意匠が映り込んでしまうことを低減することができる。これにより、表示装置では、第1意匠および第2意匠をそれぞれ選択的に独立して表示させることができる。
また、前記基板および前記隔壁部は、前記基板および前記隔壁部の間の空間に遮光性を有する充填材が充填されることで接続されていてもよい。
このため、基板および隔壁部の接続部分において、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、前記充填材は、暗色の表面を有してもよい。
このため、充填材において、第1光源からの第1光、または、第2光源からの第2光が反射されるのを低減することができる。よって、光が充填材において乱反射されることを低減することができ、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、前記充填材は、ゴムまたは接着剤であってもよい。
このため、基板および隔壁部の接続部分における隙間を容易に埋めることができる。よって、基板および隔壁部の接続部分において、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、前記基板および前記隔壁部は、前記隔壁部が前記基板に設けられた凹部または貫通孔に挿入されることで接続されていてもよい。
このため、隔壁部は、接続部分における隙間を最小限にした状態で第1空間および第2空間を仕切ることができる。さらに、基板は、凹部または貫通孔を有するため、基板の内部を伝播する光があったとしても貫通孔で光の伝播が遮られる。よって、基板および隔壁部の接続部分において、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、前記基板は、遮光性を有する材料により構成されていてもよい。
このため、光が基板側から漏れて、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かうことを遮断することができる。また、基板が遮光性を有するため、一般的なガラスエポキシ基板のように光が基板内部を伝播して、他方の空間をほのかに照らしてしまう可能性を低減することができる。
また、前記隔壁部は、暗色の表面を有してもよい。
このため、隔壁部の表面において乱反射を低減することができ、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、前記基板は、暗色の表面を有してもよい。
このため、基板の表面において乱反射を低減することができ、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、さらに、前記第1光源および前記第2光源の少なくとも一方の光を発する側に設けられ、当該光を集光するレンズを備えてもよい。
このため、第1光源および第2光源の少なくとも一方の光をレンズにより集光することができるため、第1光源の第1光が第2空間側に向かうこと、または、第2光源の第2光が第1空間側に向かうことを低減することができる。よって、基板および隔壁部の接続部分において、第1空間および第2空間の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、本発明の一態様に係る入力装置は、上記表示装置と、前記表示装置への押圧を検出するスイッチと、を備える。
このため、第1光源が点灯している場合において、第1光源からの第1光が基板および隔壁部の接続部分から第2空間に漏れることを低減することができる。同様に、第2光源が点灯している場合において、第2光源からの第2光が基板および隔壁部の接続部分から第1空間に漏れることを低減することができる。よって、第1意匠を表示している場合に、第2意匠が映り込んでしまうこと、および、第2意匠を表示している場合に、第1意匠が映り込んでしまうことを低減することができる。これにより、入力装置では、第1意匠および第2意匠をそれぞれ選択的に独立して表示させることができる。
また、入力装置は、前記表示装置が、前記押圧により前記スイッチが配置されている側に移動することで前記スイッチを押圧してもよい。
また、入力装置は、前記隔壁部が、前記押圧により、前記基板との接続部分における光を遮断した状態を維持したまま前記基板に対して相対的に移動可能に前記基板に接続されていてもよい。
以下、本発明の一態様に係る表示装置を含む入力装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1-1.ステアリング入力装置の構成]
まず、図1及び図2を参照しながら、実施の形態1に係るステアリング入力装置2の構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るステアリング入力装置2が配置された車両の車室の一例を示す図である。図2は、実施の形態1に係るステアリング入力装置2の使用例を示す図である。
図1に示す自動車4(車両の一例)の車室には、ステアリング入力装置2及び車載機器6が搭載されている。実施の形態1に係るステアリング入力装置2は、ステアリングホイール8及び表示装置100を備えている。
ステアリングホイール8は、自動車4を操舵するためのものである。ステアリングホイール8は、リング形状を有するリム12と、リム12の内周面に一体的に形成された略T字状のスポーク14と、スポーク14の中央部に配置されたホーンスイッチ(図示せず)を覆うホーンスイッチカバー16とを有している。
表示装置100は、車載機器6を操作するためのものであり、例えばステアリングホイール8のスポーク14に配置されている。図2に示すように、ユーザである運転者は、リム12を握っている右手の指18(操作物体の一例)で表示装置100に対して入力を行うことにより、車載機器6を操作することができる。表示装置100の構成については後で詳述する。
車載機器6は、例えばコンパクトディスク等の光ディスクを再生するためのオーディオ機器である。車載機器6は、例えばダッシュボード20内に配置されている。車載機器6の構成については後で詳述する。
[1-2.表示装置の構成]
次に、図3~7を参照しながら、実施の形態1に係る表示装置100の構成について説明する。図3は、実施の形態1に係る表示装置100の外観斜視図である。図4は、実施の形態1に係る表示装置100の分解斜視図である。図5は、図3のV-V断面図である。
図3~図5に示すように、実施の形態1に係る表示装置100は、導光体114と、マスク体115と、隔壁部117と、第1光源122、123および第2光源124が設けられた基板118とを備える。表示装置100は、さらに、外枠111と、タッチセンサ112と、窓枠113と、押圧部116と、下枠119とを備えていてもよい。
外枠111は、表示装置100の前面の外周側から表示装置100の側面を覆う部材である。外枠111は、例えば、樹脂等の材料により構成される。
タッチセンサ112は、表示装置100の前面側(Z軸方向プラス側)に配置され、前面上におけるユーザによってタッチされた位置であるタッチ位置を検出するセンサである。タッチセンサ112は、押圧部116のZ軸方向プラス側に配置され、押圧部116のZ軸方向プラス側の面である操作面上におけるタッチ位置を検出する。なお、後述する第1意匠141~146および第2意匠151~156は、タッチセンサ112のZ軸方向プラス側の表面に表示される。つまり、タッチセンサ112のZ軸方向プラス側の表面は、表示面となる。
なお、タッチ位置とは、ユーザの指などの身体の一部によってタッチされた位置であってもよいし、導電性を有する物体によってタッチされた位置であってもよい。タッチセンサ112は、透明な部材により構成されている。タッチセンサ112は、抵抗膜方式、静電容量方式など様々な方式のタッチセンサを利用できる。
窓枠113は、導光体114に形成された意匠以外の領域からの光を遮る部材である。具体的には、窓枠113は、導光体114の前側に配置され、意匠に対応する領域に外形が矩形の開口を有する。窓枠113は、遮光性を有する材料(例えば、樹脂等)により構成される。これにより、表示装置100では、導光体114の出光面131a(後述参照)に形成されている第1意匠の部分以外の部分から光が出射されることを低減でき、第1意匠の部分に限定して光を出射させることができる。
導光体114は、基板118に実装されている第1光源122、123から発光された光(第1光)を、X-Y平面に略平行な出光面から前側に出射する部材である。具体的には、導光体114は、第1光源122、123から発せられる第1光を導光し、導光した第1光を第1意匠141~146の形状の反射部において反射することにより第1意匠141~146を表示する。導光体114は、透明な材料により構成されており、例えば、アクリル樹脂や、ポリカーボネート樹脂等により構成される。
次に、図6を参照しながら、実施の形態1に係る導光体114の詳細な構成について説明する。
図6は、導光体114と導光体114に形成された第1意匠141~146を表示させるための第1光源との関係を示す斜視図である。
図6に示すように、導光体114は、出光部131と、導光部132、133とを有する。
出光部131は、X-Y平面に略平行に配置される板状の部位である。出光部131は、Z軸方向プラス側の面から光を出射する出光面131aを有する。出光面131aには、操作対象を示す第1意匠141~146が形成される。
導光部132、133は、出光部131に略垂直に接続されており、Y-Z平面に略平行に配置される板状の部位である。導光部132、133は、第1光源122、123と対向する、X-Y平面に略平行な入光面134、135を有する。
入光面134、135は、第1光源122と対向する第1の入光面134、および、第1光源123と対向する第2の入光面135を有する。本実施の形態では、第1の入光面134は、3つの第1光源122と対向する位置に配置され、3つの第1光源122が配置されている領域に跨がって配置されている。第2の入光面135は、3つの第1光源123と対向する位置に配置され、3つの第1光源123が配置されている領域に跨がって配置されている。
また、導光部132、133は、入光面134、135から進入した光を出光面131aに導く導光体114の部位である。導光部132、133は、第1の入光面134から進入した光を出光面131aに導く第1の導光部132と、第2の入光面135から進入した光を出光面131aに導く第2の導光部133とを有する。第1の導光部132および第2の導光部133は、出光部131のX軸方向における両端に配置され、互いに略平行に配置されている。つまり、第2の導光部133は、出光面131aを挟んで第1の導光部132とは反対側に配置される。
第1の導光部132および第2の導光部133は、出光部131に対して屈曲して形成されている。つまり、第1の導光部132は、約90度屈曲している曲面部分132aを介して、出光部131と接続されており、第2の導光部133は、約90度屈曲している曲面部分133aを介して、出光部131と接続されている。
このように、導光体114は、3つの第1光源122および3つの第1光源123が発した光(第1光)を2つの導光部から出光面131aに導く構成である。このため、ユーザがタッチする位置を示す複数の意匠を表示する比較的広い出光面131aであっても、X軸方向およびY軸方向に輝度のムラが生じることを低減することができる。
また、第1意匠141~146のそれぞれは、反射部としての、光の出射側が頂点となる逆V字の溝または逆V字の孔が出光部131の出光面131aとは反対側の面に形成されることで、形成されている。つまり、第1意匠141~146のそれぞれは、逆V字の溝または逆V字の孔である反射部によって、導光部132、133から出光部131に導かれ、X軸方向に進む光をZ軸方向プラス側に反射することで、表示される。また、第1意匠141~146のそれぞれは、導光体114の厚み方向の光を透過するように、出光面131aに形成されている。このため、導光体114は、出光部131のZ軸方向マイナス側に配置される第2光源124からの光をZ軸方向プラス側に透過する。
次に、図7を参照しながら、実施の形態1に係るマスク体115の詳細な構成について説明する。
図7は、マスク体115とマスク体115に形成された第2意匠151~156を表示させるための第2光源124との関係を示す斜視図である。
図7に示すように、マスク体115は、略正方形の板状の部材であり、マスク体115の厚み方向(Z軸方向)に光を透過する第2意匠151~156が形成されている。マスク体115は、第2意匠151~156が形成されている部位を除く部位では、光を遮断する。つまり、マスク体115は、第2光源124から発せられる第2光を透過し、かつ、第2意匠151~156の形状である透光部分と、透光部分を除く部分であって、第2光を遮断する遮光部分とを有するマスク体115は、遮光部分が遮光性を有する材料(例えば樹脂)で構成され、透光部分が透光性を有する材料(例えば樹脂)で構成される。
なお、マスク体115の透光部分は、遮光部分に第2意匠の形状の貫通孔により形成されてもよい。また、マスク体115は、透明な板状部材に遮光性を有する塗装を行うことで形成されてもよい。つまり、マスク体115の遮光部分の表面には、遮光性を有する塗膜が配置されており、マスク体115の透光部分の表面には、上記塗膜が配置されていない構成であってもよい。
マスク体115は、Z軸方向マイナス側に配置される第2光源124a~124fのそれぞれの位置に対応した位置に第2意匠151~156が形成されている。マスク体115と第2光源124a~124fが設けられる基板118との間には、図4に示すように、後述する押圧部116および隔壁部117が配置される。第2光源124a~124fは、隔壁部117によって互いに隔離されるため、第2意匠151~156のそれぞれには、第2光源124a~124fのうち対応する第2光源124a~124fの光(第2光)が照射される。
また、マスク体115は、導光体114の出光部131と重なった状態で、出光部131のZ軸方向マイナス側に配置される。第2意匠151~156は、第1意匠141~146と重なる位置に配置されている。つまり、第1意匠141~146と第2意匠151~156とが対応する意匠同士で重なるように、導光体114とマスク体115が配置される。つまり、第1意匠141~146と第2意匠151~156とは、互いに重なる位置において表示される。このように、第1意匠141~146が設けられる領域と、第2意匠151~156が設けられる領域とは、互いに重なるため、同等の面積であると言える。
押圧部116は、基板118に実装されているスイッチ本体121の前側に配置され、スイッチ本体121を押圧する部材である。押圧部116は、スイッチ本体121を押圧できるように、スイッチ本体121に対してZ軸方向にスライド可能にX軸方向の側面において外枠111により支持されている。押圧部116は、タッチセンサ112、窓枠113および導光体114を支持している。つまり、タッチセンサ112、窓枠113および導光体114は、押圧部116のZ軸方向へのスライドと共にスライドする。なお、押圧部116が押圧される操作面は、人の手の指の幅よりも大きい幅を有する。
また、押圧部116は、マスク体115の第2意匠151~156のそれぞれに対応する位置に、Z軸方向に貫通している複数の開口が設けられている。複数の開口は、Z軸方向から見た外径が矩形状である。このため、押圧部116は、複数の開口において、第2意匠151~156に対応する第2光源124a~124fの光を透過する。
押圧部116は、例えば、樹脂等の材料により構成される。
隔壁部117は、基板118上に配置され、第1光源122、123と第2光源124a~124fとの間を仕切り、かつ、遮光性を有する部材である。つまり、隔壁部117は、少なくとも基板118上において、第1光源122、第1光源123、第2光源124a、第2光源124b、第2光源124c、第2光源124d、第2光源124e及び第2光源124fのそれぞれの間に配置される壁を有し、これらの光源の光が対応する意匠以外に到達することを抑制している。隔壁部117が有する壁は、第2光源124a~124fのそれぞれに対応する角筒状の形状である。隔壁部117により、基板118上の空間は、第1光源122、123が設けられる第1空間S1と、第2光源124が設けられる第2空間S2とに仕切られる。また、隔壁部117は、暗色の表面を有していてもよい。
隔壁部117は、例えば、樹脂等の材料により構成される。
基板118は、スイッチ本体121と、複数の第1光源122、123と、複数の第2光源124と、制御回路125とを有する配線基板である。スイッチ本体121及び複数の第1光源122、123及び複数の第2光源124は、基板118に配置されており、例えば、基板118の前面側(Z軸方向プラス側)の主面に実装されている。基板118は、遮光性を有する材料により構成されていてもよい。また、基板118は、暗色の表面を有していてもよい。
スイッチ本体121は、押圧式のスイッチである。このため、表示装置100は、スイッチ本体121を有する入力装置としても機能する。
複数の第1光源122、123及び複数の第2光源124は、基板118において、スイッチ本体121よりもX軸方向マイナス側に配置される3つの第1光源122と、スイッチ本体121よりもX軸方向プラス側に配置される3つの第1光源123と、3つの第1光源122および3つの第1光源123の間に配置される6つの第2光源124を有する。また、第1光源122、123および第2光源124は、基板118上の互いに離れた位置に配置される。3つの第1光源122は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。3つの第1光源123は、Y軸方向に沿って並んで配置されている。複数の第1光源122、123および複数の第2光源124のそれぞれは、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成されている。なお、複数の第1光源122、123および複数の第2光源124のそれぞれは、LED以外の発光素子により構成されてもよく、例えば、有機EL(Electro Luminance)、電球等により構成されていてもよい。
なお複数の第1光源122、123および複数の第2光源124のそれぞれは、互いに同じ種類の光源、例えば、互いに同じ種類の発光素子(例えばLED)により構成されていてもよい。また、この場合の同じ種類の発光素子とは、発光条件(例えば、付与される電流または電力の大きさ)が同じ場合に、同じ輝度で発光する発光素子である。
この場合、第1光源122、123の数と第2光源124の数とは互いに6つずつとなる。よって、第1意匠141~146を表示させるための第1光源122、123により発せられる第1光の輝度と、第2意匠151~156を表示させるための第2光源124により発せられる第2光の輝度とは、第1光源122、123および第2光源124の発光条件が同じ場合には、互いに同じ輝度となる。
制御回路125は、第1光源122、123および第2光源124の動作を制御する。
図8は、表示装置の機能的な構成を示すブロック図である。
図8に示すように、制御回路125は、第1光源122、123および第2光源124の輝度を調整する調整部126を有する。
調整部126は、第1光源122、123が発する第1光の輝度、および、第2光源124が発する第2光の輝度の少なくとも一方を、第1意匠141~146を表示している光の輝度である第1表示輝度、および、第2意匠151~156を表示している光の輝度である第2表示輝度が同等になるように、調整する。調整部126は、第1光源122、123および第2光源124の発光条件を互いに異ならせることで、それぞれの輝度を調整する。調整部126は、例えば、第1光源122、123への供給電力と、第2光源124への供給電力とを互いに異ならせることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。また、調整部126は、例えば、第1光源122、123への供給電流と、第2光源124への供給電流とを互いに異ならせることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。
なお、透過光を利用して表示する第2意匠151~156は、導光体114を導光させた光を利用して表示する第1意匠141~146と比較して明るくなりやすい。このため、調整部126は、第1光源122、123により発せられる第1光の輝度を、第2光源124により発せられる第2光の輝度よりも高い輝度に調整してもよい。この場合、調整部126は、例えば、第1光源122、123への供給電力を、第2光源124への供給電力よりも大きくしてもよい。また、調整部126は、例えば、第1122、123への供給電流を、第2光源124への供給電流よりも大きくしてもよい。このため、調整部126は、第1意匠141~146の第1表示輝度と、第2意匠151~156の第2表示輝度とを同等に調整することができる。
また、調整部126は、第1光源122、123を発光させるデューティ比と、第2光源124を発光させるデューティ比とを互いに異ならせることで、第1光の輝度、および第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。調整部126は、例えば、第1光源122、123のデューティ比よりも小さいデューティ比で、第2光源124を点滅させてもよい。なお、この場合、第1光源122、123のデューティ比は、1であることを含む。つまり、第1光源122、123は、常時点灯していることを含む。
また、制御回路125は、スイッチ本体121の機能を、タッチセンサ112が検出している位置に対応する第1意匠141~146または第2意匠151~156の位置に応じた機能に切り替える。例えば、制御回路125は、タッチセンサ112が、第1意匠141に対応する位置を検出している時にスイッチ本体121が押圧されれば、第1意匠141が示す右カーソルキーの入力を受け付ける。他の第1意匠142~146や第2意匠151~156についても同様に機能を切り替えて、切り替えた機能に対応する入力を受け付ける。
制御回路125は、表示装置100を複数の動作モードで動作させる。例えば、制御回路125は、第1動作モードとしてのメニュー選択モードと、第2動作モードとしての音楽プレイヤーモードとの2種類の動作モードで表示装置100を動作させる。制御回路125は、所定の切り替え手段によって切り替えられた動作モードに応じて、スイッチ本体121が押圧されたときの機能を切り替える。所定の切り替え手段は、他のスイッチのオンオフや、音声認識、ジェスチャ認識など様々な切り替え手段が考えられる。
また、制御回路125は、動作モードに応じて、割り当てられるスイッチ本体121への機能と、第1光源122、123または第2光源124により発光する機能とを対応づけている。例えば、第1動作モードにおいては、タッチセンサ112およびスイッチ本体121の組合せは、メニューを選択するために選択されている項目を移動させるための十字キーと、選択されている項目を設定させるための決定キーとして機能する。また、第2動作モードにおいては、タッチセンサ112およびスイッチ本体121の組合せは、音楽プレイヤーの曲送り、曲戻し、音量増加、音量減少、再生/停止などのキーとして機能する。
そこで、本実施の形態では、制御回路125は、動作モードに応じて、第1光源122、123及び第2光源124のいずれかを選択的に点灯させる。これにより、第1動作モードでは、第1意匠141~146が表示されるようにし、第2動作モードでは、第2意匠151~156が表示されるように第1光源122、123及び第2光源124を制御している。同様にして、制御回路125は、動作モードに応じて、第1光源122、123及び第2光源124のうちのいずれかを選択的に点灯させることで、タッチセンサ112に、第1動作モードでは、第1意匠141~146が表示されるようにし、第2動作モードでは、第1意匠141~146とは異なる第2意匠151~156が表示されるように第1光源122、123及び第2光源124を制御している。
具体的には、制御回路125は、第1動作モードにおいて、第1光源122、123を点灯させ、かつ、第2光源124を消灯させ、第2動作モードにおいて、第2光源124を点灯させ、かつ、第1光源122、123を消灯させる。つまり、制御回路125は、動作モードが第1動作モードであるか第2動作モードであるかに応じて、第1光源122、123が点灯しており、かつ、第2光源124が消灯している第1状態と、第2光源124が点灯しており、かつ、第1光源122、123が消灯している第2状態とのいずれかに選択的に遷移する。
なお、制御回路125は、外部のスイッチなどにより、タッチセンサ112およびスイッチ本体121の組合せがオフの状態となっていれば第1光源122、123及び第2光源124の全てが消灯している状態に制御してもよい。
下枠119は、外枠111の下端に固定された状態で、基板118を保持する部材である。つまり、下枠119は、外枠111の下端の位置で基板118を固定する部材である。
このように、外枠111は、タッチセンサ112、窓枠113、導光体114およびマスク体115を支持する押圧部116をZ軸方向にスライド可能に支持しており、下端の位置で基板118を固定している。このため、押圧部116が外枠111に対してZ軸方向にスライドすれば、導光体114と基板118とのZ軸方向における距離は変化する。
図9は、スイッチ本体121を押圧する前後の動きを説明するための図である。図9の(a)は、スイッチ本体121が押圧される前の状態を示す図5と同様の断面図である。図9の(b)は、スイッチ本体121が押圧されている状態を示す断面図である。
図9に示すように、タッチセンサ112、窓枠113、導光体114およびマスク体115を支持する押圧部116が外枠111に対してZ軸方向マイナス側にスライドした場合、スイッチ本体121が押圧部116により押圧される。
[1-3.効果など]
本実施の形態に係る表示装置100は、第1光源122、123と、第2光源124と、導光体114と、マスク体115とを備える。導光体114は、第1光源122、123から発せられる第1光を導光し、導光した第1光を第1意匠141~146の形状の反射部において反射させることにより第1意匠141~146を表示する。マスク体115は、第2意匠151~156の形状の透光部分で第2光源124から発せられる第2光を透過し、当該透光部分を除く遮光部分で第2光を遮断する。第1意匠141~146を表示している第1表示輝度と、第2意匠151~156を表示している第2表示輝度とは、第1光の輝度、および、第2光の輝度が調整されることで略等しい輝度に調整されている。
つまり、表示装置100では、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方が調整されているため、第1意匠141~146の第1表示輝度と、第2意匠151~156の第2表示輝度とを同等にできる。よって、異なる種類の経路の光で表示させる第1意匠141~146および第2意匠151~156の表示品位を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る表示装置100は、さらに、調整部126を備える。調整部126は、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を、第1意匠141~146の第1表示輝度、および、第2意匠151~156の第2表示輝度が同等になるように、調整する。
つまり、調整部126は、第1光源122、123が発する第1光の輝度と、第2光源124が発する第2光の輝度との少なくとも一方を調整するため、第1意匠141~146の第1表示輝度と、第2意匠151~156の第2表示輝度とを同等にできる。よって、第1意匠141~146および第2意匠151~156の表示品位を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、調整部126は、第1光源122、123への供給電力と、第2光源124への供給電力とを互いに異ならせることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整する。また、本実施の形態に係る表示装置100において、調整部126は、第1光源122、123への供給電流と、第2光源124への供給電流とを互いに異ならせることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整する。このため、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することが容易にできる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、第1光源122、123および第2光源124は、同じ光源により構成されている。つまり、調整部126は、同じ光源により構成されている第1光源122、123および第2光源124において、供給電力または供給電流を調整することで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することが容易にできる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、調整部126は、第1光の輝度を、第2光の輝度よりも高い輝度に調整する。つまり、調整部126は、透過光を利用して表示する第2意匠151~156よりも低輝度となりやすい、導光体114を利用して表示する第1意匠141~146を表示させるための第1光の輝度を、第2光の輝度よりも高い輝度に調整する。このため、調整部126は、第1意匠141~146の第1表示輝度と、第2意匠151~156の第2表示輝度とを同等に調整することができる。よって、第1意匠141~146および第2意匠151~156の表示品位を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、調整部126は、第1光源122、123のデューティ比よりも小さいデューティ比で、第2光源124を点滅させる。このため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することが容易にできる。
また、本実施の形態に係る表示装置100は、さらに、隔壁部117を有する。隔壁部117は、第1光源122、123と第2光源124との間を仕切る。そして、隔壁部117の、第2光源124側の壁面は、暗色部、つや消し部および乱反射部を有する。このため、隔壁部117は、第2光の反射率を低減できるため、第2光の輝度を第1光の輝度よりも小さくすることができる。よって、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することが容易にできる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、第1意匠141~146と第2意匠151~156とは、互いに重なる位置において表示される。このため、第1意匠141~146と第2意匠151~156とが互いに重なる位置に配置されるような、異なる輝度で表示されて場合には特に違いが目立ちやすくなる構成であっても、第1意匠141~146及び第2意匠151~156を表示させる輝度を互いに同等に調整することができる。よって、第1意匠141~146および第2意匠151~156の表示品位を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る表示装置100において、第1光源122、123と、第2光源124は、いずれか一方のみが選択されて点灯する。このため、第1意匠141~146と第2意匠151~156とのいずれか一方が選択されて表示される場合においても、第1意匠141~146及び第2意匠151~156を表示させる輝度が互いに同等に調整されるので、表示が切り替えられた時も同等の輝度となり、第1意匠141~146および第2意匠151~156の表示品位を向上させることができる。
[1-4.実施の形態1の変形例]
上記実施の形態1では、調整部126は、第1光源122、123と、第2光源124とで供給電力、供給電流または発光のデューティ比を異ならせることで、第1意匠141~146の第1表示輝度と、第2意匠151~156の第2表示輝度とを略等しい輝度に調整するとしたがこれに限らない。以下、調整部126を用いて輝度の調整を行わない場合の変形例について説明する。
[1-4-1.実施の形態1の変形例1]
変形例1の表示装置100Aの構成を、図10を用いて説明する。
図10は、実施の形態1の変形例1に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
例えば、図10に示す表示装置100Aは、調整部として、第1光源122、123の、第1光を発する側に配置され、第1光を集光するレンズ161、162を備える。つまり、調整部は、第1光の輝度を調整するレンズ161、162を含んでいてもよい。この場合、第2光源124には、レンズを配置しなくてもよい。なお、レンズ161、162以外の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
レンズ161、162は、例えば、樹脂、ガラスなどの透明材料により構成される、凸レンズ、フレネルレンズなどである。
実施の形態1の変形例1に係る表示装置100Aによれば、第1光源122、123の、第1光を発する側にレンズ161、162を配置することで、第1光源122、123から発せられる光を集光させることができる。このため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
なお、実施の形態1の変形例1の表示装置100Aでは、実施の形態1の調整部126による輝度の調整は行われずに、レンズ161、162で第1光の輝度を調整するとしたが、実施の形態1の調整部126とレンズ161、162との両方を組み合わせて輝度を調整してもよい。
また、レンズ161、162を第1光源122、123の、第1光を発する側に配置するとしたが、第1光源122、123にレンズ161、162を配置せずに、第2光源124の、第2光を発する側に、第2光を集光するレンズを配置してもよい。
また、第1光源122、123の、第1光を発する側、および、第2光源124の、第2光を発する側に、第1光を集光する第1レンズおよび第2光を集光する第2レンズを、それぞれ配置してもよい。この場合、第1レンズおよび第2レンズは、集光の度合い、つまり、焦点距離が、互いに異なるレンズである。
このように、実施の形態1の変形例1では、第1光源の第1光を発する側、および、第2光源の第2光を発する側の少なくとも一方に集光するレンズが配置されることで、レンズが配置された側の光の輝度が調整される。
[1-4-2.実施の形態1の変形例2]
実施の形態1の変形例2の表示装置100Bの構成を、図11を用いて説明する。
図11は、実施の形態1の変形例2に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
例えば、図11に示す表示装置100Bは、調整部として、第2光源124の、第2光を発する側に配置され、第2光の光量を低下させる減光部170を備える。つまり、調整部は、第2光の輝度を調整する減光部170を含んでいてもよい。この場合、第1光源122、123には、減光部を配置しなくてもよい。なお、減光部170以外の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
減光部170は、所定の光量だけ光を透過させる材料(全体がスモークで着色されている材料)で構成されている。つまり、減光部170は、光を吸収する微粒子が拡散配置されている透明材料により構成されている。減光部170は、例えば、ND(Neutral Density)フィルタである。
実施の形態1の変形例2に係る表示装置100Bによれば、第2光源124の、第2光を発する側に減光部170を配置することで、第2光源124から発せられる光を減光させることができる。このため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
また、第2光源124の第2光を発する側には、減光部170の代わりに、光を拡散する光拡散部を配置してもよい。つまり、調整部は、第2光の輝度を調整する光拡散部を含んでいてもよい。
光拡散部は、光を散乱(乱反射)させる微粒子が拡散配置されている透明材料により構成されていてもよいし、光を拡散させるレンズ、つまり、凹レンズにより構成されていてもよい。
この場合においても、第2光源124の、第2光を発する側に、光拡散部を配置することで、第2光源124から発せられる光を拡散させることができる。このため、第1光の輝度を第2光の輝度よりも高い輝度に調整することができる。
なお、実施の形態1の変形例2の表示装置100Bでは、実施の形態の調整部126による輝度の調整は行われずに、減光部170または光拡散部で第2光の輝度を調整するとしたが、実施の形態1の調整部126と、減光部170または光拡散部との両方を組み合わせて輝度を調整してもよい。
また、減光部170または光拡散部を第2光源124の、第2光を発する側に配置するとしたが、第2光源124に減光部170または光拡散部を配置せずに、第1光源122、123の第1光を発する側に、第1光を減光する減光部170または第1光を拡散する光拡散部を配置してもよい。
また、第1光源122、123の第1光を発する側に、第1光を減光する第1減光部、または、第1光を拡散する第1光拡散部を配置し、かつ、第2光源124の第2光を発する側に、第2光を減光する第2減光部、または、第2光を拡散する第2光拡散部を配置してもよい。この場合、第1減光部および第2減光部は、減光の度合い、例えば、光を吸収する微粒子の単位面積当たりの密度が、互いに異なる材料である。また、この場合、第1光拡散部および第2光拡散部は、光拡散の度合い、例えば、光を散乱させる微粒子の単位面積当たりの密度が互いに異なる材料であるか、または、焦点距離が互いに異なる凹レンズである。なお、ここで言う単位面積とは、例えば、各光源の光軸から各減光部または各光拡散部を平面視した場合の、各減光部または各光拡散部の面積を基準として求められる。
このように、実施の形態1の変形例2では、第1光源の第1光を発する側、および、第2光源の第2光を発する側の少なくとも一方に減光部または光拡散部が配置されることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方が調整される。
[1-4-3.実施の形態1の変形例3]
実施の形態1の変形例3の表示装置100Cの構成を、図12を用いて説明する。
図12は、実施の形態1の変形例3に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
例えば、図12に示す表示装置100Cは、実施の形態の表示装置100の第1光源122、123と比較して、2倍の数の第1光源122C、123Cを備える。つまり、第1光源122C、123Cは、全てが図示されていないが、12個の発光素子(LED)を有する。一方で、第2光源124は、実施の形態1の表示装置100の第2光源124と同様であり、6個の発光素子(LED)を有する。つまり、第2光源124は、第1光源122C、123Cの発光素子の数とは異なる数の発光素子を有する。そして、変形例3の表示装置100Cでは、第1光源122C、123Cの発光素子の数は、第2光源124の発光素子の数よりも多い。
このように、実施の形態1の変形例3の表示装置100Cでは、第1光源122C、123Cと、第2光源124とで、それぞれを構成する発光素子の数を異ならせることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整することができる。
なお、第2光源が有する発光素子の数を、第1光源が有する発光素子の数よりも多くすることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。
また、発光素子の数で輝度を調整することに限らずに、第1光源と、第2光源とで、発光可能な最大輝度が異なる発光素子を採用することで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。つまり、同じ発光条件においても、例えば、発光効率が異なる発光素子を採用すれば、それぞれの発光素子は、異なる輝度で発光することとなる。つまり、これを利用して、例えば発光効率、最大輝度などの性能が互いに異なる発光素子を、第1光源および第2光源それぞれに用いてもよい。
[1-4-4.実施の形態1の変形例4]
実施の形態1の変形例4の表示装置100Dの構成を、図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態1の変形例4に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
例えば、図13に示す表示装置100Dが備える第1光源122、123は、実施の形態1の表示装置100の第1光源122、123と比較して、基板118からの高さが高い位置に配置されている。具体的には、第1光源122、123は、基板118上に配置されている台181、182上に配置されている。これにより、第1光源122、123が配置される位置は、第2光源124が配置される位置よりも、基板118からの高さが高い。このように、第1光源122、123を第2光源124よりも基板118から高くすることで、第1光源122、123を、第2光源124よりも、第1意匠141~146および第2意匠151~156を表示させる表示面に、近づけることができる。よって、台181、182の高さを調整することで、第1意匠141~146を表示するために有効な第1光の輝度を調整することができる。これにより、第1表示輝度と第2表示輝度とを略等しい輝度に調整することができる。
なお、図13では、台を介して第1光源を基板に配置し、第2光源を基板に直接配置する構成例を説明したが、これに限らずに、第1光源を基板に直接配置し、台を介して第2光源を基板に配置する構成としてもよい。つまり、第1光源と、第2光源とは、基板からの高さが互いに異なる位置に配置されていればよい。
また、台を介して高さを変更する構成に限らずに、表示面までの各光源の距離を変更する構成とすればよい。例えば、凹凸を設けるなどして基板の形状を変更することで表示面までの各光源の距離を変更してもよい。
[1-4-5.実施の形態1の変形例5]
次に、実施の形態1の変形例5について説明する。
上記実施の形態1および実施の形態1の変形例1~4に係る表示装置100、100A~100Dにおける、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整する構成の代わりに、隔壁部117の第2光源124側の壁面に、暗色部、つや消し部および乱反射部を設けることで、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整してもよい。つまり、隔壁部117の第2光源124側の壁面は、暗色の材料で構成されていてもよいし、つや消しされている材料で構成されていてもよいし、光を乱反射する材料で構成されていてもよい。この場合、第1光源122、123側の壁面には、暗色部、つや消し部および乱反射部が設けられていないものとする。ここで、暗色とは、例えば、黒色、紺色、茶色などの色であり、反射率が所定の反射率よりも低い色である。
これにより、第2光の一部は、隔壁部117の第2光源124側の壁面で吸収されるか、もしくは乱反射するため、第2光の反射率を低減できる。よって、第2意匠151~156を表示するために有効な第2光の輝度を第1光の輝度よりも低い輝度に調整することが容易にできる。
なお、上記とは反対に、隔壁部117の第1光源122、123側の壁面に暗色部、つや消し部および乱反射部を設ける構成としてもよい。同様に、この場合、第2光源124側の壁面には、暗色部、つや消し部および乱反射部が設けられていないものとする。
(実施の形態2)
実施の形態2について説明する。
[2-1.構成]
実施の形態2に係る表示装置100Eは、上記実施の形態1の表示装置100と比較して、隔壁部117と基板118との接続部分が異なる。
基板118および隔壁部117は、第1空間S1と第2空間S2とにおいて、一方の空間から他方の空間に向かう光を遮断した状態で接続されている。具体的には、基板118および隔壁部117は、図14に示すように、基板118および隔壁部117の間の空間に遮光性を有する充填材160が充填されることで接続されている。充填材160は、暗色の表面を有していてもよい。ここで、暗色とは、例えば、黒色、紺色、茶色などの色であり、反射率が所定の反射率よりも低い色である。充填材160は、例えば、ゴム、接着剤などにより構成される。
[2-2.効果など]
本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eは、第1光源122、123および第2光源124と、導光体114と、マスク体115と、基板118と、隔壁部117とを備える。第1光源122、123および第2光源124は、選択的にいずれかが点灯する。導光体114は、第1光源122、123から発せられる第1光を導光し、導光した第1光を第1意匠141~146の形状の反射部において反射することにより第1意匠141~146を表示する。マスク体115は、第2意匠151~156の形状の透光部分で第2光源124から発せられる第2光を透過し、透光部分を除く遮光部分で第2光を遮断する。基板118は、第1光源122、123および第2光源124が配置されている。隔壁部117は、第1光源122、123および第2光源124の間を仕切り、かつ、遮光性を有する。基板118および隔壁部117は、第1光源122、123が設けられる第1空間S1と、第2光源124が設けられる第2空間S2とにおいて、一方の空間から他方の空間に向かう光を遮断した状態で接続されている。
このため、第1光源122、123が点灯している場合において、第1光源122、123からの第1光が基板118および隔壁部117の接続部分から第2空間S2に漏れることを低減することができる。同様に、第2光源124が点灯している場合において、第2光源124からの第2光が基板118および隔壁部117の接続部分から第1空間S1に漏れることを低減することができる。よって、第1意匠141~146を表示している場合に、第2意匠151~156が映り込んでしまうこと、および、第2意匠151~156を表示している場合に、第1意匠141~146が映り込んでしまうことを低減することができる。これにより、表示装置を含む表示装置100Eでは、第1意匠141~146および第2意匠151~156をそれぞれ選択的に独立して表示させることができ、表示品位の向上が可能となる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、基板118および隔壁部117は、基板118および隔壁部117の間の空間に遮光性を有する充填材160が充填されることで接続されている。このため、基板118および隔壁部117の接続部分において、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、充填材160は、暗色の表面を有する。このため、充填材160において、第1光源122、123からの第1光、または、第2光源124からの第2光が反射されるのを低減することができる。よって、光が充填材160において乱反射されることを低減することができ、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、充填材160は、ゴムまたは接着剤である。このため、基板118および隔壁部117の接続部分における隙間を容易に埋めることができる。よって、基板118および隔壁部117の接続部分において、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、基板118は、遮光性を有する材料により構成されている。このため、光が基板118側から漏れて、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かうことを遮断することができる。また、基板118が遮光性を有するため、一般的なガラスエポキシ基板のように光が基板内部を伝播して、他方の空間をほのかに照らしてしまう可能性を低減することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、隔壁部117は、暗色の表面を有する。このため、隔壁部117の表面において乱反射を低減することができ、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置を含む表示装置100Eにおいて、基板118は、暗色の表面を有する。このため、基板118の表面において乱反射を低減することができ、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
[2-3.実施の形態2の変形例]
[2-3-1.実施の形態2の変形例1]
実施の形態2の変形例1の表示装置100Fの構成を、図15を用いて説明する。
図15は、実施の形態2の変形例1に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
例えば、図15に示す表示装置100Fは、実施の形態に係る表示装置100の構成に加えて、第1光源122、123の、第1光を発する側に配置され、第1光を集光するレンズ161、162を備える。この場合、第2光源124には、図15に示すようにレンズを配置しなくてもよいし、レンズ161、162と同様のレンズを配置してもよい。なお、レンズ161、162以外の構成は、実施の形態と同様であるので説明を省略する。
レンズ161、162は、例えば、樹脂、ガラスなどの透明材料により構成される、凸レンズ、フレネルレンズなどである。
また、レンズ161、162を第1光源122、123の、第1光を発する側に配置するとしたが、第1光源122、123にレンズ161、162を配置せずに、第2光源124の、第2光を発する側に、第2光を集光するレンズを配置してもよい。
このように、第1光源122、123および第2光源124の少なくとも一方の光を発する側に、当該光を集光するレンズを設けることにより、第1光源122、123および第2光源124の少なくとも一方の光をレンズにより集光することができる。このため、第1光源122、123の第1光が第2空間S2側に向かうこと、または、第2光源124の第2光が第1空間S1側に向かうことを低減することができる。よって、基板118および隔壁部117の接続部分において、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
[2-3-2.実施の形態2の変形例2]
上記実施の形態2および実施の形態2の変形例1では、基板118および隔壁部117は、基板118および隔壁部117の間の空間に遮光性を有する充填材160が充填されることで接続されているとしたが、これに限らない。
以下、実施の形態2の変形例2の表示装置100Gの構成を、図16を用いて説明する。
図16は、実施の形態2の変形例2に係る表示装置における、図3のV-V断面図に対応する断面図である。
実施の形態2の変形例2に係る表示装置100Fは、実施の形態に係る表示装置100と比較して、隔壁部117Aおよび基板118Aの構成が異なる。このため、隔壁部117Aおよび基板118Aの構成について説明する。なお、実施の形態2の変形例1の表示装置100Fのその他の構成は、実施の形態の表示装置100の構成と同様であるので、詳細な説明を省略する。
隔壁部117Aは、基板118Aとの接続部分において、その先端が基板118Aを貫通する貫通部分191を有する。
基板118Aは、隔壁部117Aの貫通部分191に貫通される貫通孔192を有する。
このように、基板118Aおよび隔壁部117Aは、隔壁部117Aの貫通部分191が基板118Aに設けられた貫通孔192に挿入されることで接続されている。このため、隔壁部117Aは、接続部分における隙間を最小限にした状態で第1空間S1および第2空間S2を仕切ることが容易にできる。さらに、基板118Aは貫通孔192を有するため、基板118Aの内部を伝播する光があったとしても貫通孔192で光の伝播が遮られる。よって、基板118Aおよび隔壁部117Aの接続部分において、第1空間S1および第2空間S2の一方の空間から他方の空間に向かう光を効果的に遮断することができる。
なお、隔壁部117Aは、貫通部分191によって基板118Aの貫通孔192を貫通する構成としたが、貫通しない構成であってもよい。つまり、隔壁部は、基板との接続部分において、基板に設けられた溝などの凹部に貫通せずに挿入される、つまり、嵌合する構成を有していてもよい。この場合であっても、実施の形態2の変形例1の基板118Aおよび隔壁部117Aと同様の効果を得ることができる。
[2-3-3.実施の形態2の変形例3]
上記実施の形態2および実施の形態2の変形例1、2では、外枠111は、タッチセンサ112、窓枠113、導光体114およびマスク体115を支持する押圧部116をZ軸方向にスライド可能に支持しており、下端の位置で基板118を固定している構成であるとしたが、これに限らずに、外枠111と、タッチセンサ112、窓枠113、導光体114、マスク体115、および押圧部116とは、互いに固定されている構成であってもよい。この場合、スイッチ本体121は、基板118には設けられずに、基板118のZ軸方向マイナス側に設けられる別の基板に設けられてもよい。つまり、この場合の表示装置では、表示装置は、Z軸方向マイナス側に押圧された場合に、別の支持部材を介してZ軸方向マイナス側にスライドすることで、別の基板に設けられるスイッチ本体を押圧する。
[2-3-4.実施の形態2の変形例4]
上記実施の形態2および実施の形態2の変形例1、2では、基板118、118Aおよび隔壁部117、117Aは、相対的な位置が固定されている構成であるとしたが、タッチセンサ112が押圧された場合に、タッチセンサ112、窓枠113、導光体114、マスク体115、および押圧部116とともに隔壁部が基板に対して近づく方向に移動する構成であってもよい。この場合、隔壁部は、押圧により、基板との接続部分における光を遮断した状態を維持したまま基板に対して相対的に移動してもよい。
例えば、隔壁部と基板との間に充填材が設けられている場合には、当該隔壁部が基板に近づく方向に移動した時に、充填材が圧縮することで隔壁部の移動を許容するように、隔壁部および基板が充填材を介して接続されていてもよい。また、例えば、隔壁部の端部が基板の凹部または貫通孔に挿入されている構成である場合には、隔壁部の端部が基板の凹部または貫通孔に対して挿入されたまま、隔壁部が挿入方向にスライド可能に基板に接続されていてもよい。
[3.その他]
上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1~5および実施の形態2の変形例1~4に係る表示装置100、100A~100Gによれば、窓枠113が有する開口の外形は矩形であるとしたが、これに限らずに、円形であってもよいし、星形であってもよいし、その他の様々な形状であってもよい。また、押圧部116の開口の外形や、隔壁部117の壁の形状についても、矩形に限らずに、窓枠113が有する開口の外形の形状に応じた形状であってもよい。これにより、第1意匠141~146および第2意匠151~156の周囲の領域においても、窓枠113の開口、押圧部116の開口、及び、隔壁部117の壁の形状に応じて、様々な形状で表示させることができる。
なお、以上の説明では、表示装置100にスイッチ本体121が設けられる構成としたが、これに限定されず、例えば、スイッチ本体121を備えずに、光源を切り替えて第1意匠141~146および第2意匠151~156を選択的に表示させる機能のみを有する構成としてもよい。
上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1~5および実施の形態2の変形例1~4に係る表示装置100、100A~100Gによれば、第1光源122、123および第2光源124は、それぞれ、複数の発光素子により構成されるとしたが、これに限らずに、それぞれが1つの発光素子により構成されてもよい。
上記実施の形態1および実施の形態1の変形例1~5に係る表示装置100、100A~100Dでは、第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整が調整されることとしたが、実施の形態2および実施の形態2の変形例1~4に係る表示装置100E~100Gでは、実施の形態1と同様に第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整が調整されてもよいし、実施の形態1とは異なり第1光の輝度、および、第2光の輝度の少なくとも一方を調整が調整されなくてもよい。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る表示装置および入力装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。