JP7050750B2 - 小柱網を引き伸ばすための機器、システムおよび方法 - Google Patents

小柱網を引き伸ばすための機器、システムおよび方法 Download PDF

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Description

本開示は、概して、眼圧/流れ制御システムおよび医学的状態を治療するための方法に関する。場合により、本開示の実施形態は、眼の状態を治療するためのシステムの一部であるように構成される。
網膜および視神経に影響を及ぼす眼疾患の群である緑内障は、世界的に失明の主な原因の1つである。眼内の内容物の組織圧は、眼圧(IOP)と呼ばれる。概して、IOPが長期間にわたって正常な圧力を上回る圧力に上昇していると、緑内障により視力が低下する。IOPは、流体の産生に比べて流体の排出に対して抵抗性が高いことに起因して上昇し得る。流出能力が低下すると、所与の房水産生速度に対してIOPが上昇する。治療されないままであると、IOPの上昇により、視神経および網膜線維に回復不能な損傷を引き起こし、進行性の永久的な視力低下を生じる。
眼の毛様体は、前眼部(角膜と水晶体との間の空間)を満たす透明な流体である房水を連続的に産生する。房水は、前眼房(角膜と虹彩との間の空間)から小管経路(すなわち通常のもの)およびブドウ膜強膜路を通って流れ、それらの両方が房水排出系に寄与する。これらの流出路を通る房水の排出のいかなる障害も眼のIOPに影響を及ぼし得る。
図1は、緑内障のプロセスを説明するのに役立つ眼10の前方部の断面図である。図1では、水晶体110、水晶体嚢112、角膜120、虹彩130、毛様体140、小柱網150、シュレム管160、集水チャンネル162、前眼房170と後眼房175とを含む前眼部165、後眼部178、強膜180、網膜182、脈絡膜185、縁190、毛様小帯または小帯195、脈絡膜上腔200、結膜202、および強膜距203の図が描かれている。液体は、前眼部の前眼房170において、虹彩130の下側にかつ水晶体110に隣接して横たわる毛様体140によって産生される。この房水は、毛様体突起145から出て水晶体110および虹彩130に打ち寄せ、かつ眼10の虹彩角膜角204に位置する排出系(破線によって示され、かつ虹彩130と角膜120とによって囲まれている)へ流れる。
房水は、毛様体140によって産生された後、いくつかの異なるルートによって眼から離れ得る。一部は、後眼部178の硝子体を通って網膜へと後方に進むが、ほとんどは、前眼部165を循環して水晶体110および角膜120などの無血管の構造に栄養分を与えた後、眼10の虹彩角膜角204に位置する2つの主要なルート:線維柱帯または通常の線維柱帯流出路205およびブドウ膜強膜または非通常の流出路210から流出する。ブドウ膜強膜路210は、毛様体筋線維間の細胞間隙を通って拡散することによって前眼房170から出る房水に関連する。線維柱帯流出路205は、大部分の房水が出ることを担う流出の主ルートである。このルートは、前房隅角(虹彩130と角膜120とによって形成される)から小柱網150を通ってシュレム管160へ延在する。前眼房170の周囲に延在する小柱網150は、一般に緑内障に関わる。異なるタイプの緑内障の中で、開放隅角緑内障として公知のもののほとんどは、小柱網および/またはシュレム管を通る房水の排出に対する抵抗が増加したことによって引き起こされる。小柱網150は、フィルターのように振舞うように見え、房水の流出を抑制しかつ背圧をもたらし、これは、IOPに直接関係する。シュレム管160は、小柱網150のすぐ周辺に位置している。シュレム管160は、集水チャンネル162に流体結合され、それにより、房水が前眼房170から出て血流に入るように流れることを可能にする。小柱網150を横切った後、房水は、シュレム管160および集水チャンネル162に到達する。矢印A1は、毛様体筋140から水晶体110の上側、虹彩130の上側、小柱網150を通り、かつシュレム管160および集水チャンネル162に入る房水の流れを示す(最終的に、房水静脈206および上強膜血管207において血流と再び合流する)。
緑内障を治療する1つの方法は、房水の流出を強化することを含む。いくつかの現在の治療は、排出用眼インプラントを使用することを含み、これは、排出部位または系の機能不全での線維増多に起因して長期の有効性が欠如し得る。本明細書で開示するシステムおよび方法は、従来技術の欠点の1つ以上を克服する。
一態様では、本開示は、可撓性本体と、本体上に配置された複数の張力特徴とを含む、患者の眼の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすための引き伸ばし機器に関する。本体は、虹彩角膜角内に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている。本体は、湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する。本体は、第1の撓み状態と第2の非撓み状態との間で可撓である。本体は、第1の撓み状態における第1の曲率半径および非撓み状態における第2の曲率半径を有する。各張力特徴は、虹彩角膜角内で眼組織を掴むような形状およびサイズにされている。
一態様では、第1の曲率半径は、第2の曲率半径よりも小さい。別の態様では、第2の曲率半径は、第1の曲率半径よりも小さい。
一態様では、本体は、湾曲したシリンダー状の長尺形状を有する。別の態様では、本体は、環状の開口した全体的に円形の形状を有する。
一態様では、複数の張力特徴のそれぞれは、本体の内面から外面まで延在するスロット様の開口部を含む。場合により、それぞれのスロット様の開口部は、本体が第1の撓み状態を取るときに開放状態を、かつ本体が第2の非撓み状態を取るときに閉鎖状態を取る。
別の態様では、複数の張力特徴のそれぞれは、本体の内面から外面まで延在するフックを含み、フックは、眼組織を突き刺しかつ保持するように構成されている。
一態様では、複数の張力特徴は、本体の中心部分上に位置決めされている。別の態様では、複数の張力特徴は、本体の周辺部分上に位置決めされている。
一態様では、複数の張力特徴は、本体の凹状内側面上に位置決めされている。別の態様では、複数の張力特徴は、本体の凸状外側面上に位置決めされている。
別の例示的な態様では、本開示は、可撓性本体と、本体上に配置された少なくとも1つの張力特徴と、送達器械とを含む、患者の眼の前眼房の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすように設計されたシステムに関する。一態様では、可撓性本体は、湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する。本体は、第1の撓み状態における第1の曲率半径と、第2の非撓み状態における第2の曲率半径との間で可撓であり、および本体は、虹彩角膜角に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている。各張力特徴は、虹彩角膜角内で眼組織を掴むような形状およびサイズにされている。送達器械は、可撓性本体を前眼房内へ前進させるように構成されたプッシュ機構を含む。一態様では、送達器械は、本体に取り外し可能に結合され、かつ本体に結合されると本体の湾曲を制約するように構成された案内要素を含む。
別の例示的な態様では、本開示は、眼の小柱網を引き伸ばすための方法に関する。一態様では、方法は、眼に切開部を形成すること、撓み状態と非撓み状態とを有する可撓性の湾曲した本体上に位置決めされた張力特徴を含む引き伸ばし機器を前眼房に挿入すること、第1の曲率半径を取るように引き伸ばし機器の本体を撓ませること、本体が撓み状態にある間、虹彩角膜角内で眼組織に対して張力特徴を押すこと、張力特徴で眼組織を掴むこと、および張力特徴が小柱網を半径方向内向きに伸張させるように、虹彩角膜角において第2の曲率半径を取るように本体の撓みを戻すことを含む。
上述の概要および下記の詳細な説明の両方は、本質的に例示および説明にすぎず、本開示の範囲を限定することなく本開示の理解をもたらすものであることが理解される。それに関連してで、本開示の追加的な態様、特徴および利点は、下記の詳細な説明から当業者に明らかである。
添付図面は、本明細書で開示する機器および方法の実施形態を示し、かつ説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。この説明を通して、同様の要素は、説明のどのような実施形態であっても、同じ参照符号に言及しかつそれによって言及される場合、共通の要素を指す。1箇所において特定の要素に帰する特性、属性、機能、相互関係は、特に具体的に明記しない限り、別の箇所において同じ参照符号によって言及されるときにその要素に適用される。さらに、特定の力、重量、強さおよび同様の要件に一致する正確な寸法および寸法比率は、下記の説明を読みかつ理解した後、当技術分野の技術内にあるものとする。
全ての図面は、本発明の基本的な教示を説明しやすくするために描かれている。様々な実施形態の例を形成するための複数の部分の数、位置、関係および寸法に関する図面の延長が説明され、または以下の説明を読みかつ理解した後に当技術分野の技術内にある。
眼の前方部を示す断面図である。 小柱網の層の切り欠き図を含む(四角F2内)、図1に示す虹彩角膜角および関連する眼構造のより詳細な図である。 小柱網とシュレム管との関係の概略図である。 関連する眼組織に対する小柱網の物理的な引き伸ばしの効果を示す概略図である。図4Aは、引き伸ばし前の小柱網、シュレム管および集水チャンネルを示し、図4Bは、引き伸ばしている間のこれらの組織を示す。 本開示の原理による、眼の虹彩角膜角内に配置された例示的な引き伸ばし機器の概略図である。 例示的な引き伸ばし機器の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器の斜視図である。 例示的な引き伸ばし機器の側面および後側を示す、図6Aに示す例示的な引き伸ばし機器の別の斜視図である。 例示的な引き伸ばし機器の後側を示す、図6Aに示す例示的な引き伸ばし機器の一部分の斜視図である。 本開示の原理による、図6Aに示す例示的な引き伸ばし機器の一部分の概略図である。図8Aは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示し、図8Bは、撓まされた制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。 眼内に位置決めされた、図6Aに示す例示的な引き伸ばし機器の概略図である。図9Aは、撓まされた制約状態(例えば、機器の植込み中)における例示的な引き伸ばし機器を示し、図9Bは、非制約状態(例えば、植込み後)における例示的な引き伸ばし機器を示す。 例示的な引き伸ばし機器の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器の斜視図である。 図10Aに示す例示的な引き伸ばし機器の断面図である。 本開示の原理による、眼内に位置決めされる、図10Aに示す例示的な引き伸ばし機器の一部分の概略図である。図11Aは、撓まされた制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示し、図11Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。 例示的な引き伸ばし機器の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器の斜視図である。 図12Aに示す例示的な引き伸ばし機器の断面図である。 本開示の原理による、眼内に位置決めされる、図12Aに示す例示的な引き伸ばし機器の一部分の概略図である。図13Aは、撓まされた制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示し、図13Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。 例示的な引き伸ばし機器の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器の斜視図である。 本開示の原理による、眼内に位置決めされる、図144Aに示す例示的な引き伸ばし機器の一部分の概略図である。図15Aは、撓まされた制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示し、図15Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。 本開示の原理に従って眼内に挿入されている、図6Aに示す例示的な引き伸ばし機器の上面図である。
本開示の原理の理解を促すために、ここで、図面に示す実施形態を参照し、および具体的な言語を使用してそれを説明する。それにもかかわらず、本開示の範囲の限定を意図するものではないことを理解されたい。説明の機器、器械、方法に対する任意の代替形態およびさらなる修正形態、ならびに本開示の原理の任意のさらなる適用例は、本開示に関連する当業者が通常想至するようなものとして十分に考慮される。特に、一実施形態に関して説明される特徴、構成要素および/またはステップは、本開示の他の実施形態に関して説明される特徴、構成要素および/またはステップと組み合わされ得ることが十分に考慮される。しかしながら、簡潔にするために、これらの組み合わせの多くの繰り返しは、個別に説明されない。
本開示は、緑内障などの医学的状態を治療するための、流体(例えば、前眼房170から房水)を排出するための機器および方法に関する。一態様では、本明細書で説明する機器およびシステムは、天然の房水の流出路、線維柱帯流出路205を通る流体の排出を強化することによってIOPを調整する。特に、本明細書で説明する機器は、小柱網150の少なくとも一部分を前眼房170の中心(すなわち虹彩130の中心)の方へ半径方向に引き伸ばすかまたは伸張させるような形状にされかつそのように構成される。小柱網150の全てまたは一部分を前眼房170の中心の方へ物理的に引っ張ることにより、本明細書で開示する機器は、小柱網150の細胞層に広がり、それにより房水の流出に対する抵抗を低下させる。従って、機器およびシステムは、線維柱帯流出路205を通る眼10の前眼部165からの流体の排出を強化する役割を果たす。
図2は、小柱網150の層の切り欠き図を含む、図1においてF2を付した四角によって示す虹彩角膜角および関連する眼構造の詳細図である。上述の通り、人の眼10の房水の主流出ルートは、線維柱帯または通常の線維柱帯流出路205である。このルートでは、房水は、IOPに依存して、小柱網(TM)を通って眼10から出る。特に、図2は、小柱網150の3つの分化層を示す:ブドウ膜網220、角強膜網222および傍小管網224。内側から最も外側への部分において、前眼房170に最も近い組織の層は、ブドウ膜網220であり、虹彩130および毛様体140から生じる結合組織の延長部分によって形成され、かつ内皮細胞によって覆われている。この層は、細胞間隙が大きいため、房水の流出に対する抵抗をあまり生じさせないことがあり得る。角強膜網222として公知の次の層は、基底膜上における内皮様細胞によって覆われた層板の存在によって特徴付けられる。層板は、糖タンパク質、膠原質、ヒアルロン酸および弾性線維によって形成されている。ブドウ膜網220と比較して角強膜網222の組織化がより高く、かつ細胞間隙がより狭いことは、流れ抵抗の増加に大きく貢献する。第3の層、傍小管網224は、シュレム管160からの内皮細胞の内壁と直接接触している。傍小管網224は、密な細胞外基質に埋め込まれた細胞によって形成され、流れに対する組織の抵抗の大部分は、おそらく、その細胞間隙が狭いことにより、この層内にあると想像される。シュレム管160からの内皮細胞の層は、線維柱帯流出路205を通って眼から出る前に房水が横断する必要がある最後の障壁である。本明細書で説明する引き伸ばし機器は、小柱網150の層のいずれかまたは全てを掴むような形状にされかつそのように構成され得る。
小柱網150における毛様体筋140の靭帯の付着部は、房水に対する小柱網150の浸透性を変調させる。毛様体筋140が収縮すると、その筋の付着部が小柱網150において細胞間隙を広げ、それにより組織の浸透性を高める。同時に、ブドウ膜強膜路210を通る房水の流出が低下し得る。逆のシナリオでは、毛様体筋140が弛緩すると、小柱網150の細胞間隙が細くなり、線維柱帯流出路205を通る流出が低下し、およびブドウ膜強膜の流れが増加する。この観察によれば、毛様体筋140を収縮させる(強膜距203の緊張を高めることによって小柱網150を広げる)、副交感神経刺激を模倣する薬物(例えば、ピロカルピン)は、線維柱帯流出路205を通して排出される房水量を増加させる。従って、房水の流出は、一般的に、毛様体筋140の緊張力に依存して、線維柱帯流出路205とブドウ膜強膜路210との間で分配される。
従って、小柱網150を前眼房170の中心に向かって内向きに引っ張ることにより、本明細書で説明する機器は、組織内の細胞間隙を広げることによって小柱網150に対する毛様体筋の収縮の効果を模倣し、それにより房水の流出に対する抵抗を低下させる。本明細書で説明する機器が房水の流出を促す別の方法は、集水チャンネル口を開放することによる。図3は、小柱網150、シュレム管160および集水チャンネル162の関係を示す。図3は、小柱網150、シュレム管160および集水チャンネル162の概略図である。本明細書で説明する機器が小柱網150の層を半径方向内向きに物理的に伸張させると、小柱網150は、同時にシュレム管160内の結合組織を引く。この結合組織は、S字形状の弁様またはフラップ様の集水チャンネル口232を小柱網150と接続する弾性管230を形成している。特に、小柱網150を引っ張ることにより、本明細書で説明する機器は、小柱網150と集水チャンネル162との間に配置された弾性管230に緊張力を引き起こすことによって集水チャンネル口232を引き開けることにより、房水の流出に対する抵抗を低下させる。小柱網150を引き伸ばすことにより、弾性管230を引いてフラップ様の集水チャンネル口232を開いて、房水が集水チャンネル162内へより簡単に流れることができるようにする。
図5Aおよび図5Bは、関連する眼組織に対する小柱網150の物理的な引き伸ばしの効果を示す概略図である。図4Aは、引き伸ばし前の小柱網150、シュレム管160および集水チャンネル162を示し、図4Bは、矢印A2の方向へ引き伸ばしている間のこれらの組織を示す。図4Bは、小柱網150と係合している状態の例示的な引き伸ばし機器250の断面図を示す。特に、図4Bは、小柱網150の伸張または引き伸ばし、ならびにそれに続くシュレム管160内の弾性管230の伸張および結果として生じるシュレム管160と集水チャンネル162との拡張を示す。図4Aでは、房水の流出に対する抵抗が大きく、および図4Bでは、房水の流出に対する抵抗が小さい(例えば、小柱網150の表面積を大きくすることにより)。いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250は、虹彩角膜角204内(すなわち図1の四角F2によって描写される領域において)で虹彩130または毛様体筋140のいずれかを掴むような形状にされかつそのように構成される場合、同じ効果が達成され得る。いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250は、眼内レンズ(「IOL」)に結合され得る。
図5は、本開示の原理に従って眼10の虹彩角膜角204内に配置される例示的な引き伸ばし機器250の概略図である。図示の実施形態では、引き伸ばし機器250は、内側アパーチャ255および端部アパーチャ260を含む湾曲した中空のシリンダー状本体252を含む。
図5に示す状況では、引き伸ばし機器250は、眼10の虹彩角膜角204内に位置決めされ、かつ留置されて、前眼房170からの房水が引き伸ばし機器250内の内側アパーチャ255および端部アパーチャ260を通って小柱網150内へ、その後、シュレム管160を通って(およびその後、上述のように、集水チャンネル162および血管を含む線維柱帯流出路205の残りの部分を通って)流れるようにする。前眼房170から引き伸ばし機器250を通って小柱網150に入る流体の流れは、引き伸ばし機器250の前後の圧力差により、かつ引き伸ばし機器250によって達成される小柱網150の伸張の程度により決定され得る。本開示の原理によれば、引き伸ばし機器250によって達成される小柱網150の半径方向内向きの引き伸ばし量が多いほど、線維柱帯流出路205を通る流体の流出がより簡単になり、かつ場合によってはより多くなる。
図6Aは、引き伸ばし機器250の前側の斜視図である。図6Bは、図6Aに示す引き伸ばし機器250の側面および後側の斜視図である。図7は、図6Aおよび図6Bの四角F8において示す、引き伸ばし機器250の中心部分の後側の拡大図である。
引き伸ばし機器250の本体252は、第1の端部アパーチャ260aから第2の端部アパーチャ260bまで全体的に湾曲した長手方向軸LAに沿って延在する、中空のわずかに可撓性のシリンダー状ロッドである。引き伸ばし機器250の端部アパーチャ260a、260bは、植込み中または植込み後に引き伸ばし機器250が動く場合に眼組織への過失の傷害を防止するため、エッジが鈍く構成された非外傷性形状を有する。いくつかの実施形態では、端部アパーチャ260a、260bの鈍いエッジは、丸みを帯びたプロファイルを有することによって非外傷的な形状にされ得る。いくつかの実施形態では、端部アパーチャ260a、260bの鈍いエッジは、軟質材料で製造され得るかまたはそれで被覆され得る。
引き伸ばし機器250は、第1の端部アパーチャ260aから第2の端部アパーチャ260bまで延在するアーク長L1を含む。アーク長L1は、4.0mm~36.0mmに及び得る。いくつかの実施形態では、アーク長L1は、9.0mmある。引き伸ばし機器250は、40°~360°の範囲の角度スパンを有し得る。例えば、一実施形態では、引き伸ばし機器250の角度スパンは、90°である。引き伸ばし機器250は、弓状のチューブとして示されているが、他の実施形態では、引き伸ばし機器は、虹彩角膜角204に植込まれると虹彩全体を取り囲むような形状にされかつそのように構成される円形のチューブを含み得る。そのような実施形態は、端部アパーチャ260を欠如しており、およびより多数の内側アパーチャ255を含み得る。そのような実施形態では、アーク長L1は、虹彩130および/または虹彩角膜角204の円周に近似する。長手方向軸LAは、引き伸ばし機器250の本体252の全長L1に沿った平面P1上にある。他の実施形態では、引き伸ばし機器250は、多かれ少なかれ虹彩角膜角204を占有するようなサイズにされ得る。
本体252は、複数の内側アパーチャ255、2つの端部アパーチャ260a、260bおよび外側アパーチャ265を有する。図示の実施形態では、本体は、2つの内側アパーチャ255を含むが、他の実施形態は、引き伸ばし機器250を通って小柱網150への房水の適切な排出を保証するために引き伸ばし機器250が十分な内側アパーチャ255を含むことを条件に、それよりも多いまたは少ないアパーチャを含み得る。いくつかの実施形態は、内側アパーチャを欠如し得る。例えば、より長いアーク長L1を有する引き伸ばし機器250は、より多数の内側アパーチャ255を含み得、およびより短いアーク長L1を有する引き伸ばし機器250は、より少数の内側アパーチャ255を含み得る。引き伸ばし機器250の2つの終端部は、端部アパーチャ260a、260bであると説明されるが、いくつかの実施形態は、端部アパーチャ260a、260bを欠如し得、および本体252は、第1の閉鎖端部から第2の閉鎖端部まで延在し得る。
図6Bは、引き伸ばし機器が、内側アパーチャ255および端部アパーチャ260a、260bに加えて少なくとも1つの外側アパーチャ265を含むことを明示する。内側アパーチャ255は、引き伸ばし機器250の内側面267に配置され、外側アパーチャ265は、引き伸ばし機器250の外側面269に配置される。外側アパーチャ265は、第1のエッジ270と第2のエッジ275とによって画定される幅広のスロット様の開口部として形成される。外側アパーチャ265、端部アパーチャ260a、260bおよび内側アパーチャ255の全ては、本体252を通って端部アパーチャ260aから端部アパーチャ260aまで延在し、かつ本体252の内面282によって画定される長尺のチャンネル280と流体連通する。従って、図5に示されるように植込まれると、内側アパーチャ255は、矢印A2によって示すように(図6Aに示すように)、半径方向内向きの方向に前眼房170の中心に向かって開口し、および外側アパーチャ265は、矢印A3によって示すように(図6Bに示す)、半径方向外向きの方向に小柱網150に向かって開口する。
アパーチャの空間的形状、サイズおよび角度は、異なる実施形態において異なり得ることに留意する必要がある。引き伸ばし機器250の様々な実施形態は、長尺のチャンネル280と連通する任意の数および配置構成のアパーチャを含み得る。引き伸ばし機器250内に複数のアパーチャがあることにより、他のアパーチャが遮断され得る場合でも、引き伸ばし機器250を通る流れが遮断されることを防げる。図6Aに示す実施形態では、アパーチャ(例えば、内側アパーチャ255)は、本体252の内面282に沿って対称的なパターンで配置される。しかしながら、他の実施形態では、アパーチャは、本体252のいずれかの部分(または全体)に沿って非対称的および対称的の両方の様々なパターンのいずれかで配置され得る。いくつかの実施形態では、アパーチャは、眼10内での引き伸ばし機器250の位置決めを支援するための可視マーカとしても機能し得る。アパーチャのいずれかまたは全ては、隣接する眼組織への傷害を最小限にするかまたは防止するように設計された鈍いまたは非外傷性のエッジを含み得る。
図6Aに示すように、引き伸ばし機器250は、外径D1を含む。引き伸ばし機器250は、虹彩角膜角204の直径に等しいかまたはそれよりも小さい(すなわち角膜120と虹彩130との間の交点に形成された細い管の直径よりも小さい)サイズにされた周辺寸法を有する。いくつかの実施形態では、図5に示すように、引き伸ばし機器250の周辺寸法は、隣接する眼組織への過度の外傷を引き起こさずに、引き伸ばし機器250が虹彩角膜角204に合うようなサイズにされ、それによりインプラントに応答する線維増多を防止するかまたは最小限にする。外径D1は、0.25mm~1.5mmに及び得る。いくつかの実施形態では、外径D1は、0.75mmある。上述の通り、引き伸ばし機器250の本体252は、長尺のチャンネル280を画定する。長尺のチャンネル280は、内径D2を含む。内径D2は、0.15mm~1.4mmに及び得る。いくつかの実施形態では、内径D2は、0.25mmある。他の直径も考慮される。図6Aに示すように、いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250は、全長L1に沿って実質的に均一な外径D1および実質的に均一な内径D2を有する。他の実施形態では、引き伸ばし機器250の寸法は、外径D1および/または内径D2を含め、長さL1に沿って変動し得る。
図6Bに示すように、本体252は、内面282から外面284まで延在する第1の壁の厚さT1を含む。第1の壁の厚さT1は、0.05mm~0.25mmに及び得る。いくつかの実施形態では、第1の壁の厚さT1は、0.1mmある。いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250は、本体252を通して単一の壁の厚さ(例えば、第1の壁の厚さT1)を有する。他の実施形態では、壁の厚さは、本体252の異なる領域において変化する。例えば、図7に最もよく示すように、壁の厚さは、第1の壁の厚さT1から、本体252の第2のエッジ275における第2の壁の厚さT2まで先細になり得る。第2の壁の厚さT2は、0.0mm~0.25mmに及び得る。いくつかの実施形態では、第2の壁の厚さT2は、0.05mmある。他の寸法が考慮される。
引き伸ばし機器250は、円形の断面形状を有して示されるが、引き伸ばし機器250は、限定されることなく、卵形または楕円形状を含む様々な断面形状のいずれかを有し得る。いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250は、その長さに沿って断面形状が変動し得る。特定の断面形状は、眼10の前眼房170の虹彩角膜角204に簡単に挿入できるように促すように選択され得、および計画した挿入の方法に依存し得る。いくつかの実施形態では、特定の断面形状は、引き伸ばし機器250を通る排出を促すように選択され得る。例えば、特定の断面形状は、圧力勾配が生じることを促進し得、これにより、そうでなければ引き伸ばし機器250を詰まらせ得る流体および/または粒状物質が内側アパーチャ255を通って進み、外側アパーチャ265を通って出て小柱網150に入ることを促進し得る。いくつかの実施形態では、特定の断面形状は、眼10内(例えば、虹彩角膜角204内)への留置を容易にするように選択され得る。
本明細書で説明する引き伸ばし機器250は、その全長に沿って可撓性を有し得る。特に、本体252は、その全長に沿って、予め決められたレベルの可撓性もしくはスティフネスを有し得るか、またはその全長に沿って様々な程度の可撓性もしくはスティフネスを有し得る。本体252の撓みは、本体252が、図6Aに示す第1の平面P1に沿って曲がっているときに最大であり、および本体252は、第1の平面P1以外のいずれかの平面に沿って曲がっているときに可撓性が劣り、かつ比較的より剛性である。引き伸ばし機器250は、様々な可撓性材料、剛性材料または複合材料のいずれかから作製され得る。本明細書で説明する引き伸ばし機器250は、植込み後の適切なルーメンの支持および内側アパーチャ255を通る排出に加えて、植込み中に張力特徴290を開くために必要な可撓性および適切な可撓性を得るためのフープ強度を有する様々な生体適合性材料のいずれかから作製され得る。引き伸ばし機器250は、その完全性を損なうことなく、弾性的または塑性的に変形できる構造的に変形可能な生体適合性材料から構成される。引き伸ばし機器250は、自己拡張性生体適合性材料、例えばNitinolもしくは弾力性ポリマーまたは弾性的に圧縮されたスプリングテンパー生体適合性材料から作製され得る。形状記憶特性を有する他の材料、例えば特定の金属合金も使用され得る。考えられる材料は、限定されることなく、シリコーン、シリコーンポリイミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ナイロン、プロレン(prolene)、ポリウレタン、シラスチック、ポリアミドもしくはそれらの組み合わせ、または弾力性、可撓性および眼科処置での使用への適合性の必要な特性を有する任意の他の生体適合性材料を含む。形状記憶材料は、眼10への送達中、引き伸ばし機器250を薄型の構成に抑制できるようにし、および送達プロセス後に生体内でその拡張した形状を取り戻しかつ維持できるようにする。引き伸ばし機器250の材料組成は、本体252を拡張状態の方へ弾力的に偏らせる。特に、この例では、引き伸ばし機器250は、弾性材料で形成され、本体252を非拡張状態へ弾性的に変形させて、小さい切開部を通して容易に送達できるようにし(例えば、チューブ状の送達器を通して)、かつ眼10に入ると拡張状態へ跳ね返るようにする。他の実施形態では、引き伸ばし機器250は、拡張構成における記憶形状を有する形状記憶合金で作製され得る。
場合により、引き伸ばし機器250は、チューブ全体または引き伸ばし機器250の1つ以上の部分にのみ可撓性を追加するために、刻みを付けられ得るかまたは他の方法で圧痕され得る(下記で説明する張力特徴290に加えて)。図示の実施形態では、図6Aに示すように、引き伸ばし機器250は、虹彩角膜角204の曲率半径、またはより具体的には前眼房の隅の曲率半径よりもわずかに大きい曲率半径RC1を含む。いくつかの実施形態では、本体252は、虹彩角膜角204内または前眼房170内の他の場所において、引き伸ばし機器250を最も確実に留置するのに望まれる曲率半径に一致する予め決められた曲率半径RC1を有し得る。他の実施形態では、引き伸ばし機器250は、十分に可撓性があり、角膜120と虹彩130との間に生じた可能性がある管または中空の形状に一致し得る(例えば、トラベクトーム後の処置)。
引き伸ばし機器250は、非限定的な例として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む様々な生体適合性材料のいずれかで被覆され得る。引き伸ばし機器250の本体252は、その内面282が長尺のチャンネル280およびアパーチャ(例えば、端部アパーチャ260a、260b、内側アパーチャ255および/または外側アパーチャ265)の開存性を維持することを促進するように設計された1種以上の医薬物質または他の材料で被覆され得る。同様に、本明細書で説明する引き伸ばし機器250の実施形態のいずれかは、その外面284が、引き伸ばし機器250の周りの眼組織の治癒および/または内部成長を促すように設計された1種以上の医薬物質または他の材料で被覆されて、引き伸ばし機器250の保持を支援し得る(例えば、虹彩角膜角204内)か、または引き伸ばし機器250に対する免疫反応を防止し得る。そのような医薬物質または他の材料は、同様にまたは代替的に、引き伸ばし機器250に施されたポリマーコーティング内に含まれ得る。
図7に最もよく示すように、引き伸ばし機器250は、複数の張力特徴290を含む。張力特徴290は、周囲の組織(例えば、小柱網150、強膜距203、毛様体筋140および/または虹彩130)と係合して、小柱網150および関連する下流の眼構造(すなわちシュレム管160、弾性管230もしくは結合組織および/または集水チャンネル162)を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引き伸ばすかまたは伸張させるように構成される。いくつかの実施形態では、張力特徴290は、可視マーカの機能を果たして、眼10内での引き伸ばし機器250の位置決めを支援し得る。さらに、張力特徴290は、植込み後の引き伸ばし機器250の想定外の動きを最小限にし得る。従って、張力特徴290は、小柱網150を引き伸ばし、かつ植込み後の眼10内での引き伸ばし機器250の適切な保持を支援し得る。図5に示すように、引き伸ばし機器250は、前眼房170内において、虹彩角膜角204内の小柱網150と虹彩130との間に植込まれるような形状にされかつそのように構成されている。引き伸ばし機器250は、周囲の解剖学的構造、スプリング力および張力特徴290(これらの全てが患者の眼10に対して引き伸ばし機器250を安定化させ得る)により、眼10内の適所に保たれ得る。
図6~8Bに示す例示的な実施形態では、張力特徴290は、本体252の中心部分292に位置し、かつ第1のエッジ270および第2のエッジ275内にスロットまたは切り欠き部を含む。引き伸ばし機器250の終端部分294a、294bには張力特徴290がない。張力特徴290は、本体252を通って引き伸ばし機器250の外面284から内面282まで延在する。図7に示す実施形態では、引き伸ばし機器250は、非制約状態にあり、および張力特徴290は、涙滴形のスロットを含む(すなわち引き伸ばし機器が全体的に自然のまたは弛緩した状態にあるとき)。図7に示すように、張力特徴290は、高さH1およびベース幅W1を含む。高さH1は、0.1mm~0.3mmに及び得る。一例では、高さH1は、0.2mmある。ベース幅W1は、0.02mm~0.2mmに及び得る。一例では、ベース幅W1は、0.1mmある。他の寸法が考慮される。図7に示される張力特徴290は、サイズおよび形状が実質的に同一であるが、他の実施形態は、様々なサイズおよび形状の張力特徴290を含み得る。
張力特徴290の形状、空間的形状、サイズおよび角度は、異なる実施形態では異なり得ることに留意する必要がある。例えば、他の実施形態では、張力特徴290は、限定されることなく、方形、卵形、環状形、丸形またはこれらの組み合わせを含む様々な形状のいずれかを有するスロットを含み得る。図6Aに示す実施形態では、張力特徴290は、引き伸ばし機器250の本体252に沿って、第1および第2のエッジ270、275の両方上に対称的なパターンで分配される。しかしながら、他の実施形態では、張力特徴290は、引き伸ばし機器250の任意の部分(または全体)に沿って非対称的および対称的の両方の様々なパターンのいずれかで配置され得る。さらに他の実施形態では、図10A、図12Aおよび図15を参照して下記で説明するように、張力特徴は、スロットを含む必要はなく、および限定されることなく、フック、ナブ、リブ、プロング、テクスチャー加工面、および刻み目などの突起を含む様々な他の構造のいずれかを含み得る。
図8Aは、弛緩した非制約状態における引き伸ばし機器250を示し、図8Bは、撓まされた制約状態における引き伸ばし機器250を示す。様々な実施形態では、張力特徴290は、可撓性があるため、引き伸ばし機器250は、自然な弛緩および非制約状態(すなわち図8Aに示す閉鎖状態)と、撓まされた制約状態(すなわち図8Bに示す開放状態)との間で移行するときに形状が変化する。本体252は、図8Aに示すような、予め決められた曲率半径RC1で形成され得る。弛緩したまたは非撓み状態では、引き伸ばし機器250の張力特徴290は、図8Aに示すような閉鎖状態にある。引き伸ばし機器250の両方の端部に矢印A4およびA5の方向に力が加えられると、図8Bに示すように、本体252は、撓んで、より小さい曲率半径RC2を取り、張力特徴290が開放状態を取るようにする。矢印A4、A5は、引き伸ばし機器250の本体252の全長L1に沿った長手方向軸LAと交わる第1の平面P1(図6Aに示す)上にあるかまたはそれに対して平行である。本体252の構造は、張力特徴290が、眼10内における初期の位置決め中の図8Bに示す開放状態(すなわち引き伸ばし機器が撓み状態にあるとき)から、虹彩角膜角204内への引き伸ばし機器250の最終的な植込み後の図8Aに示す閉鎖状態(すなわち引き伸ばし機器が比較的非制約および非撓み状態にあるとき)へ移行するように付勢されるようなものである。
図9Aおよび図9Bは、眼10内に位置決めされた、図6A~8Bに示す引き伸ばし機器の概略図である。図9Aは、撓まされた制約状態(例えば、機器の植込み中)における引き伸ばし機器250を示し、図9Bは、非制約状態(例えば、植込み後)における引き伸ばし機器を示す。眼10への植込み中、引き伸ばし機器250は、最初に、撓み状態に撓まされるかまたは曲げられながら、虹彩角膜角204内の小柱網150と虹彩130との間に位置決めされる。引き伸ばし機器250の張力特徴290は、小柱網250、虹彩130の基部もしくは根部および/または強膜距203と係合するように位置決めされ得る。図9Aでは、引き伸ばし機器250は、撓み状態にあり、本体252が、図8Bに示すようなより小さい曲率半径RC2を取るようにする。図8Bに関して上述した通り、引き伸ばし機器250が撓み状態にあるとき、涙滴形の張力特徴290は、開放状態を取り得る。特に、引き伸ばし機器250は、撓まされるかまたは制約されて、眼10の虹彩角膜角204(または前眼房の隅)の曲率半径RC3以下である曲率半径RC2を取り得る。張力特徴290が開放状態にある間、外科医(または他のヘルスケアの専門家)は、撓んだ引き伸ばし機器250を矢印A6の方向に虹彩角膜角204内へ(例えば、小柱網150内へ)優しく押し込み得る。引き伸ばし機器250の中心部分292が眼組織に押し込まれると、眼組織の複数の部分は、開放した張力特徴290に集まる。
集水チャンネル162が隣接する小柱網150の領域に引き伸ばし機器250を正しく位置決めした後、外科医は、引き伸ばし機器250の撓みを戻して解放し、それにより引き伸ばし機器250により大きい曲率半径RC1を取り戻させ、かつ張力特徴290が、集まった眼組織の周りで図8Aに示すような閉鎖状態を取るようにする。図9Bに示すように、引き伸ばし機器250が解放されて、弛緩したまたは非撓み状態を取ると、引き伸ばし機器250の張力特徴290は、閉鎖して、小柱網150を掴み、および小柱網150を矢印A7の方向に半径方向内向きに伸張させる。小柱網150が半径方向内向きに引かれると、小柱網150の有効表面積が増大し、それにより房水の流出に対する抵抗が低下する。小柱網150が、張力特徴290を含む本体252の中心部分295によって半径方向内向きに引かれている間、本体252の2つの終端部分294a、294bが、小柱網150をそれぞれ矢印A8、A9の方向に半径方向外向きに圧迫することに留意することが重要である。従って、本体252の中心部分292における張力特徴290は、小柱網150を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引っ張りながら、引き伸ばし機器250を眼10に留置できるようにし、および終端部分294a、294b(すなわち引き伸ばし機器250のチップ)は、小柱網150内へ半径方向外向きに押して力を均衡させて機器250を安定化させる。
図10Aは、例示的な引き伸ばし機器300の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器300の斜視図である。図10Bは、図10Aに示す例示的な引き伸ばし機器300の断面図である。引き伸ばし機器300は、本明細書で説明する違いを除いて引き伸ばし機器250と実質的に同様である。特に、引き伸ばし機器300は、チャンネル310に沿って置かれた複数の張力特徴305を含み、チャンネルは、本体315を通って第1の端部アパーチャ320から第2の端部アパーチャ322まで延在する。本体315は、第1のエッジ326と第2のエッジ328とによって画定される幅広のスロット様の開口部として形成される外側アパーチャ324を含む。張力特徴305は、上述の張力特徴290と形状およびサイズが実質的に同様である。図10Aおよび図10Bに示す例示的な実施形態では、張力特徴305は、本体315の中心部分330に置かれ、および第2のエッジ328内にスロットまたは切り欠き部を含む。引き伸ばし機器300の終端部分332a、332bおよび上方エッジ326には張力特徴305がない。張力特徴305は、本体315を通って引き伸ばし機器300の外面334から内面336まで延在する。
図10Aに示す実施形態では、引き伸ばし機器300は、非制約状態にあり、および張力特徴305は、涙滴形のスロットを含む(すなわち引き伸ばし機器が全体的に自然のまたは弛緩した状態にあるとき)。張力特徴305は、本体315の外側面338上で眼組織(すなわち虹彩130および/または強膜距203)を掴むことを容易にするような形状にされかつそのように配置される。図10Aでは、張力特徴305は、引き伸ばし機器300の中心部分330に沿って対称的に離間される。他の実施形態では、張力特徴305は、非対称的に配置され得る。上述の引き伸ばし機器250のように、引き伸ばし機器300は、虹彩角膜角204内に植込まれるような形状にされかつそのように構成される。引き伸ばし機器250と異なり、張力特徴305が本体315の第2のまたは下方エッジ328にのみ位置決めされるため、引き伸ばし機器300は、小柱網150の代わりに虹彩130(および/または強膜距203)を掴むような形状にされかつそのように構成される。図10Bに最もよく示すように、引き伸ばし機器300の第2のエッジ328は、引き伸ばし機器300の下方に位置決めされる(引き伸ばし機器250の第2のエッジ275と比較して)。張力特徴305は、本体315の第2のまたは下方エッジ328に配置され、および第2のエッジは、引き伸ばし機器300の下方側に配置されるため、張力特徴305は、引き伸ばし機器300(例えば、虹彩130、強膜距203および/または毛様体筋140)の下部における組織と係合するように位置決めされて、小柱網150および関連する下流眼構造を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引き伸ばすかまたは伸張させる。
図11Aおよび図11Bは、本開示の原理による眼10内に位置決めされた引き伸ばし機器300の一部分の概略図である。図11Aは、撓まされた制約状態における引き伸ばし機器300を示し、図11Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。動作中、植込まれた引き伸ばし機器300は、引き伸ばし機器250に関して図9Aおよび図9Bにおいて説明したものと同じ方法で小柱網150に作用する。特に、引き伸ばし機器300は、虹彩角膜角204内での位置決め中、より小さい曲率半径へ撓まされ、下部の眼組織に引っ掛けられ(すなわち虹彩130および/または強膜距203を掴んで保持する)、その後、撓みを戻されてより大きい曲率半径を取る。引き伸ばし機器300が眼組織(すなわち虹彩130)を掴み、かつ撓みを戻すことができるようにされた後、小柱網150は、張力特徴305を含む本体315の中心部分330により、矢印A7の方向に半径方向内向きに引かれ、および本体315の2つの終端部分334A、334Bは、それぞれ矢印A10、A11の方向に半径方向外向きに小柱網150を圧迫する。従って、本体315の中心部分330における張力特徴305は、小柱網150を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引っ張りながら、引き伸ばし機器300を眼10に留置できるようにし、および終端部分334A、334B(すなわち引き伸ばし機器300のチップ)は、小柱網150内へ半径方向外向きに押して力を均衡させて機器300を安定化させる。引き伸ばし機器300のいくつかの実施例は、引き伸ばし機器300を眼10に留置できるようにする追加的な張力特徴を含む。
図12Aは、引き伸ばし機器400の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器400の斜視図である。図12Bは、線12B-12Bに沿って取った、図12Aに示す引き伸ばし機器400の断面図である。図12Cは、線12C-12Cに沿って取った、図12Aに示す引き伸ばし機器400の断面図である。引き伸ばし機器400は、本明細書で説明する違いを除いて引き伸ばし機器250と実質的に同様である。特に、引き伸ばし機器400は、チャンネル410に沿って置かれた複数の張力特徴405を含み、チャンネルは、シリンダー状の体積部を有し、かつ本体415を通って第1の端部アパーチャ420から第2の端部アパーチャ422まで延在する。チャンネル410は、本体415の内側面425によって画定される。張力特徴405は、本明細書で説明する形状、サイズおよび機能性の違いを除いて上述の張力特徴290と目的が実質的に同様である。図示の実施形態では、張力特徴405は、本体415の外側面421に位置決めされる(上述の引き伸ばし機器250におけるように)。張力特徴405は、本体415の外面424において、引き伸ばし機器400の中心部分430を形成しかつ内面423の方に向かって集中するフックまたは弓形のプロングのような形状にされる。張力特徴405は、本体415上で眼組織(すなわち小柱網150、虹彩130および/または強膜距203)を掴むことを容易にするような形状にされかつそのように配置される。図12Aでは、張力特徴405は、引き伸ばし機器400の中心部分430の第1のエッジ435に沿って対称的に離間される。他の実施形態では、張力特徴405は、非対称的に配置され得る。図示の実施形態では、張力特徴405は、本体415の内側面425の方へ内向きに角度が付いているフック様の突起のような形状にされる。図12Cに示すように、張力特徴405は、鋭いまたは角のある点で終端し、眼組織に簡単に挿入できるように促す。他の実施形態では、張力特徴405は、限定されることなく、角のある突起、バーブ様の突起、指のような突起などを含め、眼組織を掴むことができる様々な形状のいずれかを有し得る。いくつかの実施形態では、張力特徴405は、Nitinolチューブから切断され得る(例えば、本体415は、Nitinolチューブであり得る)。
図13Aおよび図13Bは、本開示の原理による、眼10内に位置決めされた引き伸ばし機器の一部分の概略図である。図13Aは、撓まされた制約状態における引き伸ばし機器400を示し、図13Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。引き伸ばし機器250と異なり、張力特徴405は、本体415の外側面421の代わりに内側面425から眼組織に引っ掛かるような形状にされるため、引き伸ばし機器400は、小柱網150よりも虹彩130(および/または強膜距203)を簡単に掴むような形状にされかつそのように構成される。動作中、植込まれた引き伸ばし機器400は、引き伸ばし機器250に関して図9Aおよび図9Bで説明したものと同様の方法で小柱網150に作用する。特に、引き伸ばし機器400は、眼組織(すなわち虹彩130、強膜距203および/または小柱網150)に引っ掛けられる虹彩角膜角204内での位置決め中、より小さい曲率半径へ撓まされ、その後、撓みを戻してより大きい曲率半径を取る。引き伸ばし機器が眼組織を掴み、および撓みを戻した後、小柱網150は、張力特徴405を含む本体415の中心部分430により、矢印A12の方向に半径方向内向きに引かれ、および本体415の2つの終端部分435a、435bは、小柱網150をそれぞれ矢印A13、A14の方向に半径方向外向きに圧迫する。従って、本体415の中心部分430における張力特徴405は、小柱網150を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引っ張りながら、引き伸ばし機器400を眼10に留置できるようにし、および終端部分435a、435b(すなわち引き伸ばし機器400のチップ)は、小柱網150内へ半径方向外向きに押して力を均衡させて機器400を安定化させる。
図14は、例示的な引き伸ばし機器の前側を示す、本開示の一実施形態による例示的な引き伸ばし機器500の斜視図である。引き伸ばし機器500は、本明細書で説明する違いを除いて、引き伸ばし機器400と実質的に同様である。特に、引き伸ばし機器500は、チャンネル510に沿って置かれた複数の張力特徴505を含み、チャンネルは、本体515を通って、第1の端部アパーチャ520から第2の端部アパーチャ522まで延在する。張力特徴505は、本明細書で説明する位置の違いを除いて、上述の張力特徴405と形状およびサイズが実質的に同様である。図示の実施形態では、張力特徴505は、本体515の外側面521上に位置決めされ(上述の引き伸ばし機器400におけるように)、および張力特徴505は、本体515を通って、内面523から外面524まで延在する。しかしながら、本体515の中心部分530に位置決めされる代わりに(上述の引き伸ばし機器400におけるように)、張力特徴505は、本体515の2つの終端部分535a、535bに位置決めされる。張力特徴505は、本体515内で、眼組織(すなわち小柱網150、虹彩130および/または強膜距203)を掴むことを容易にするような形状にされかつそのように配置される。図14において、張力特徴505は、引き伸ばし機器500の終端部分535a、535bに沿って対称的に離間される。他の実施形態では、張力特徴505は、非対称的に配置され得る。
図15Aおよび図15Bは、本開示の原理による眼10内に位置決めされた引き伸ばし機器500の一部分の概略図である。図15Aは、撓まされた制約状態における引き伸ばし機器500を示し、図15Bは、弛緩した非制約状態における例示的な引き伸ばし機器を示す。引き伸ばし機器400のように、張力特徴505は、本体515の外側面521の代わりに内側面525から眼組織に引っ掛かるような形状にされるため、引き伸ばし機器500は、小柱網150よりも簡単に虹彩130(および/または強膜距203)を掴むような形状にされかつそのように構成される。動作中、植込まれた引き伸ばし機器500は、図13Aおよび図13Bにおける引き伸ばし機器400を参照して説明したものとは逆方向に撓んで小柱網150に作用する。特に、引き伸ばし機器500は、虹彩角膜角204内での位置決め中、より大きい曲率半径RC4(すなわち虹彩角膜角の曲率半径よりも大きい)に撓まされ、眼組織(すなわち虹彩130、強膜距203および/または小柱網150)に引っ掛けられ、その後、撓みを戻してより小さい曲率半径RC5を取る。引き伸ばし機器500が眼組織を掴み、および撓みを戻した後、小柱網150は、張力特徴505を含む本体515の終端部分535a、535bにより、それぞれ矢印A15、A16の方向に半径方向内向きに引かれ、および本体515の中心部分530は、小柱網150を矢印A17の方向に半径方向外向きに圧迫する。従って、張力特徴505は、虹彩130の2つの別個の領域、従って小柱網150を虹彩130の中心の方へ半径方向内向きに引っ張りながら、引き伸ばし機器500を眼10に留置できるようにし、および引き伸ばし機器500の中心部分530は、小柱網150内へ半径方向外向きに押して力を均衡させて機器500を安定化させる。
図16A~16Dは、本開示の原理に従って、図6Aに示す引き伸ばし機器250を、例示的な送達機器600を使用して眼10内に植込む例示的な方法を示す。引き伸ばし機器250の挿入が示されているが、同様の植込み方法は、図15Bに関して上述した植込みの逆方向の撓み法を除いて、本明細書で説明する他の実施形態に対して用いられ得る。
図16Aは、本開示の一実施形態による例示的な送達機器600の概略図を示す。送達機器600は、シリンダー状チューブ602であり、それを通って、外科医によって制御式に必要に応じて眼10内の所望の場所に引き伸ばし機器250が配置され得る(および眼10から除去され得る)。送達機器600は、関節式に可動であり得る遠位部分605を含むため、遠位部分605は、眼10内の所望の場所へ正確に湾曲され得る。いくつかの実施形態では、遠位部分605は、所望の眼組織の方への引き伸ばし機器250の適切なアプローチを容易にするように、操縦可能、関節式または付形可能であり得る。場合により、送達機器600の態様は、2012年8月1日出願の米国特許出願公開第2013/0035551号明細書(「Articulating Ophthalmic Surgical Probe」)、および2015年2月3日出願の米国特許出願公開第2015/0223976号明細書(「Manufacturing an Articulating Ophthalmic Surgical Probe」)に開示されている特徴を含み、これらの両方の文献全体が本明細書に援用される。送達機器600は、引き伸ばし機器250を送達機器600の第1のルーメン(図示せず)から眼10へ放出する展開機構(図示せず)を含む。送達機器600は、第2のルーメン(図示せず)も含み得、それを通して植込み部位に潅注が行われ、薬物もしくは他の薬剤が投与され、および/または吸引が行われ得る。
図16A~16Dに示す引き伸ばし機器250を配置する方法では、送達機器600を使用して、眼10の虹彩角膜角204内において小柱網150に隣接して適切な場所に引き伸ばし機器250を配置する。眼10内に引き伸ばし機器250を配置する前、外科医は、従来の方法で(例えば、角膜120内の小さい切開部(図示せず)を通して)粘弾性流体によって前眼房170を満たして角膜120が崩壊することを防止し、かつそれに続いて外科用器械を挿入するための潤滑性および支持を提供し得る。場合により、送達機器600は、角膜を通して予め位置決めされたカニューレ(図示せず)を通して配置される。図16Aに示すように、外科医は、送達機器600を前眼房170内に挿入し、かつ遠位部分605を虹彩角膜角204内で小柱網150の近くにまたはそれに接触するように案内し得る。送達機器600のいくつかの実施形態では、遠位端部610は、鋭くされている。そのような実施形態では、外科医は、カニューレを必要としないことがあり得る。例えば、外科医は、角膜120を通して遠位端部610を押し得るため、送達機器600は、角膜120を前眼房170まで直接通り抜ける。遠位部分605が小柱網150に対して適切に位置決めされた後、外科医は、遠位部分605を関節式に動かして、適切な角度での虹彩角膜角204への引き伸ばし機器250の送達を容易にし得る(例えば、虹彩角膜角204および/または小柱網150への接線アプローチ)。適切な角度は、前眼房170内での引き伸ばし機器250の不要な操作、付形または再位置決めからの眼組織に対する外傷を最小限にするように選択され得る。送達機器600は、引き伸ばし機器250の近位端部へ遠位方向に向けられた力を選択的に加えるために、チューブ状ハウジング内に長手方向に配置されたプッシュ機構(例えば、プランジャー要素、図示せず)を含む。いくつかの実施形態では、送達器械600は、ハウジングの長手方向軸に沿ったプッシュ機構の長手方向の平行移動を引き起こすように構成された作動機構を含み、送達機器600のルーメンから前眼房170内へ引き伸ばし機器を変位させる。送達機器600の遠位端部610が必要に応じて前眼房170内に位置決めされた後、引き伸ばし機器250は、送達機器600を通って前眼房170内へ前進され、かつ撓み状態において虹彩角膜角204内に位置決めされ得る。
図16Aを参照して説明すると、送達機器600は、引き伸ばし機器250のチャンネル280を通って延在するような形状およびサイズにされる案内要素620を含む。いくつかの実施形態では、案内要素620は、引き伸ばし機器250の全長L1と並行して延在するように構成され得る。案内要素620は、送達機器600内で引き伸ばし機器250と一緒に可動である。案内要素620が引き伸ばし機器250に結合されると、案内要素620は、送達機器600を通って引き伸ばし機器250と協調して動く。案内要素620が引き伸ばし機器250から切り離されると、案内要素620は、引き伸ばし機器250とは無関係に動き得る。
引き伸ばし機器240が送達機器600のルーメンに入りかつそれを通過されるとき、引き伸ばし機器240は、制約された直線状態にある。引き伸ばし機器250が送達機器600から前眼房170内へ前進されると、案内要素620は、虹彩角膜角204内への引き伸ばし機器250の植込み中、引き伸ばし機器250を所望の湾曲に維持する。例えば、図16Bに示すように、案内要素620は、引き伸ばし機器250を強制的に制約するかまたは撓ませるように湾曲されて、非撓み状態における引き伸ばし機器250の曲率半径よりも小さい曲率半径RC5を取り得る。案内要素620の別の機能は、引き伸ばし機器250のアパーチャを塞ぎ、かつ引き伸ばし機器250が虹彩角膜角204内へ前進されるときに機器と眼組織との間の干渉を最小限にすることであり得る。
図示の実施形態では、案内要素620は、プルワイヤを含み、プルワイヤは、引き伸ばし機器250を通って延在し、かつ引き伸ばし機器250の先端622(例えば、端部アパーチャ260b)に取り外し可能に結合する。いくつかの実施形態では、案内要素620は、単に引き伸ばし機器250の端部アパーチャ260bを掴むかまたはそれに引っ掛かる。他の実施形態では、案内要素620は、引き伸ばし機器250と着脱式に結合するような形状にされかつそのように構成された器械係合特徴625を含み得る。いくつかの実施形態では、引き伸ばし機器250の先端622は、案内要素620の器械係合特徴625とかみ合うように係合するような形状にされかつそのように構成された取付特徴630を含み得る。様々な実施形態では、器械係合特徴625は、非限定的な例として、スクリューのような雄ネジ、雌ネジ、溝、突起、ループおよび/またはフックを含む様々な接続特徴のいずれかを含み得る。例えば、一実施形態では、案内要素620の器械係合特徴625は、引き伸ばし機器250の取付特徴630を形成する雌ネジと着脱式に係合するように構成された雄ネジを含み得る。従って、一例では、引き伸ばし機器250を挿入する前に、案内要素620の器械係合特徴625は、引き伸ばし機器250の先端622の取付特徴630にねじ込まれ得る。
引き伸ばし機器250の植込み中、図16Cに示すように、外科医は、案内要素620を用いて、引き伸ばし機器の中心部分292(すなわち張力特徴290のある部分)を小柱網150内へ矢印A18の方向に半径方向外向きに押し得る。適切な量の眼組織が引き伸ばし機器250の張力特徴290によって囲まれた後、案内要素620は、図16Dに示すように引き出され得、引き伸ばし機器250が撓みを戻し、かつより大きい曲率半径RC6を取ることができるようにする。一例では、案内要素620の器械係合特徴625は、引き伸ばし機器250の先端622の取付特徴630から回して外され得、および案内要素620は、引き伸ばし機器250内からまたはそれと並行して近位方向に引き抜かれ得る。案内要素620が引き伸ばし機器250から引き出されると、引き伸ばし機器250は、解放され、かつ撓みを戻して曲率半径RC6を取る。一般的に、曲率半径RC6は、虹彩130および/または虹彩角膜角204の曲率半径とほぼ等しい。引き伸ばし機器250が撓みを戻し、かつより大きい曲率半径RC6を取るため、中心部分292に隣接する領域における小柱網150は、半径方向内向きに伸張して小柱網の表面積を増大させる(例えば、図9Bを参照して上述したように)。その後、送達機器600および案内要素620は、眼10から取り除かれ、図16Dに示すように引き伸ばし機器250を虹彩角膜角204内の適所に残す。
本明細書で説明する様々な小柱網の引き伸ばし機器およびシステムは、植込むと小柱網を拡張させ、かつ小柱網(および場合により集水チャンネルおよびシュレム管などの小柱網の下流の他の眼構造)の表面積を増大させるような形状にされかつそのように構成され、それにより眼からの房水の排出を促す。本明細書で説明する引き伸ばし機器は、非拡張状態を取って、主要な切開部を通る眼に対する非外傷的な挿入および除去を容易にし得、関連する眼組織に対する適切な位置決めを支援するために撓み状態を取り得、および植込み後に眼内で予め決められた拡張状態を取るために撓みを戻し得る。さらに、本明細書で説明する様々な引き伸ばし機器の実施形態は、眼内でそれらの位置を安定化させかつ留置し得る。
当業者は、本開示に含まれる実施形態が上述の特定の例示的な実施形態に限定されないことを理解する。それに関連して、説明に役立つ実施形態が図示および説明されたが、広範囲の修正形態、変更形態および置換形態が上述の本開示において考慮される。上記に対するそのような変形形態は、本開示の範囲から逸脱せずになされ得ることが理解される。従って、添付の特許請求の範囲は、広範におよび本開示と一致して解釈されることが適切である。

Claims (18)

  1. 患者の眼の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすための引き伸ばし機器であって、
    湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する可撓性本体であって、第1の撓み状態と第2の非撓み状態との間で可撓であり、前記虹彩角膜角内に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている可撓性本体、および
    前記本体上に配置された複数の張力特徴であって、各張力特徴は、前記虹彩角膜角内で前記眼組織を掴むような形状およびサイズにされている、複数の張力特徴
    を含み、前記本体は、前記第1の撓み状態における第1の曲率半径および前記非撓み状態における第2の曲率半径を有しており、
    前記第1の曲率半径は、前記第2の曲率半径よりも小さい、引き伸ばし機器。
  2. 前記本体は、湾曲したシリンダー状の長尺形状を有する、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  3. 前記本体は、環状の開口した全体的に円形の形状を有する、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  4. 患者の眼の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすための引き伸ばし機器であって、
    湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する可撓性本体であって、第1の撓み状態と第2の非撓み状態との間で可撓であり、前記虹彩角膜角内に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている可撓性本体、および
    前記本体上に配置された複数の張力特徴であって、各張力特徴は、前記虹彩角膜角内で前記眼組織を掴むような形状およびサイズにされている、複数の張力特徴
    を含み、前記本体は、前記第1の撓み状態における第1の曲率半径および前記非撓み状態における第2の曲率半径を有しており、
    前記複数の張力特徴のそれぞれは、前記本体の内面から外面まで延在するスロット様の開口部を含み、
    それぞれのスロット様の開口部は、前記本体が前記第1の撓み状態を取るときに開放状態を、かつ前記本体が前記第2の非撓み状態を取るときに閉鎖状態を取る、引き伸ばし機器。
  5. 前記複数の張力特徴のそれぞれは、前記本体の内面から外面まで延在するフックを含み、前記フックは、眼組織を突き刺しかつ保持するように構成されている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  6. 前記複数の張力特徴は、前記本体の中心部分上に位置決めされている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  7. 前記複数の張力特徴は、前記本体の周辺部分上に位置決めされている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  8. 前記複数の張力特徴は、前記本体の凸状内側面上に位置決めされている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  9. 前記複数の張力特徴は、前記本体の凹状外側面上に位置決めされている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  10. 前記複数の張力特徴は、形状およびサイズが均一である、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  11. 前記複数の張力特徴は、前記本体上に対称的に配置されている、請求項1に記載の引き伸ばし機器。
  12. 患者の眼の前眼房の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすためのシステムであって、
    湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する可撓性本体であって、第1の撓み状態における第1の曲率半径と、第2の非撓み状態における第2の曲率半径との間で可撓であり、前記虹彩角膜角内に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている可撓性本体、
    前記本体上に配置された複数の張力特徴であって、各張力特徴は、前記虹彩角膜角内で前記眼組織を掴むような形状およびサイズにされている、複数の張力特徴、および
    前記可撓性本体および案内要素を前記前眼房内へ前進させるように構成されたプッシュ機構を含む送達機器であって、前記案内要素は、前記本体に取り外し可能に結合され、かつ前記本体に結合されると前記本体の湾曲を制約するように構成されている、送達機器
    を含み、
    前記第1の曲率半径は、前記第2の曲率半径よりも小さい、システム。
  13. 患者の眼の前眼房の虹彩角膜角内で眼組織を引き伸ばすためのシステムであって、
    湾曲した長手方向軸、第1の端部から第2の端部まで延在するチャンネル、凸状内側面、および凹状外側面を有する可撓性本体であって、第1の撓み状態における第1の曲率半径と、第2の非撓み状態における第2の曲率半径との間で可撓であり、前記虹彩角膜角内に配置されるようなサイズにされかつそのように構成されている可撓性本体、
    前記本体上に配置された複数の張力特徴であって、各張力特徴は、前記虹彩角膜角内で前記眼組織を掴むような形状およびサイズにされている、複数の張力特徴、および
    前記可撓性本体および案内要素を前記前眼房内へ前進させるように構成されたプッシュ機構を含む送達機器であって、前記案内要素は、前記本体に取り外し可能に結合され、かつ前記本体に結合されると前記本体の湾曲を制約するように構成されている、送達機器
    を含み、
    前記複数の張力特徴のそれぞれは、前記本体の内面から外面まで延在するスロット様の開口部を含み、
    それぞれのスロット様の開口部は、前記本体が前記第1の撓み状態を取るときに開放状態を、かつ前記本体が前記第2の非撓み状態を取るときに閉鎖状態を取る、システム。
  14. 前記複数の張力特徴のそれぞれは、前記本体の内面から外面まで延在するフックを含み、前記フックは、眼組織を突き刺しかつ保持するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
  15. 前記複数の張力特徴は、前記本体の中心部分上に位置決めされている、請求項12に記載のシステム。
  16. 前記複数の張力特徴は、前記本体の周辺部分上に位置決めされている、請求項12に記載のシステム。
  17. 前記複数の張力特徴は、前記本体の凸状内側面上に位置決めされている、請求項12に記載のシステム。
  18. 前記複数の張力特徴は、前記本体の凹状外側面上に位置決めされている、請求項12に記載のシステム。
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