JP7050107B2 - ガス抜き機構付き射出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリューの前方に溜まるガスを排出するガス抜き機構付き射出装置に関する。
射出装置は、先端にノズルを備える加熱筒と、この加熱筒に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリューとを要部とする。
スクリューを回すと樹脂材料が、加熱筒の前部、すなわちスクリューの前方へ送られる。
スクリューの前方の樹脂材料が増加すると、樹脂材料の反力でスクリューは徐々に後退する。この間に樹脂材料自体は、混練され温度が上がり、可塑化される。
スクリューが所定距離後退すると、可塑化・計量工程が終了する。次に、スクリューを高速前進することでノズルから金型へ樹脂材料を射出する(射出工程)。
樹脂材料は、C(炭素)とH(水素)とO(酸素)を主成分とするが、N(窒素)やS(硫黄)を不可避的に含む。これらが、可塑化・計量工程中に、加熱されてガス化する。このガスは、樹脂製品の品質低下を招くと共に加熱筒、スクリュー、ノズル及び金型を汚染する。加熱筒、スクリュー、ノズル及び金型は、定期的又は随時清掃される。
この清掃にかかるコストを低減することが求められる。加えて、樹脂製品の品質向上が求められる。
これらの要求に対して、ガス抜き機構付き射出装置が提案され、各種の形態のものが実用に供されてきた(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1の技術を次図に基づいて説明する。
図14は従来のガス抜き機構付き射出装置の断面図であり、ガス抜き機構付き射出装置100は、射出機101と、この射出機101に付設されるガス抜き機構110とからなる。
射出機101は、先端にノズル102を備える加熱筒103と、この加熱筒103に挿入されたスクリュー104とを要部とする。
ガス抜き機構110は、ノズル102の後面に設けられた放射状溝111と、この放射溝111に繋がるようにして加熱筒103に設けられた環状段部112と、この環状段部112が外に繋がるようにして加熱筒103に設けられた通気孔113とからなる。
スクリュー104の前方に溜まったガスは、放射状溝111→環状段部112→通気孔113と流れて外へ排出される。
図15は従来の技術の不具合点を説明する図であり、可塑化・計量工程の末期には、スクリュー104は所定距離後退し、スクリュー104の前方に十分の量の樹脂材料120が溜まる。この樹脂材料120に含まれるガスの位置は、決まっていないが、全体的に分散して存在すると考えられる。例えば、樹脂材料120の前部(ノズル102側)にガス121が含まれ、中間部にガス122が含まれ、後部にガス123が含まれる。
図15から明らかなように、可塑化・計量工程の末期では、放射状溝111に近いガス121は抜かれるものの、放射状溝111から遠いガス122やガス123は抜かれない。
射出工程では、スクリュー104が高速で前進するため、樹脂材料120は短時間で放射状溝111を通り過ぎる。そのため、ガス122やガス123は、殆どが樹脂材料120に残ったままとなり、樹脂製品の品質低下を招く。又は、ガス122やガス123は、ノズル102や加熱筒103やスクリュー104や金型を汚し、清掃コストの増加を招く。
樹脂製品の一層の品質向上、及びノズルや加熱筒やスクリューや金型の清掃コストの圧縮が求められる中、より良好なガス抜き性能を有するガス抜き機構付き射出装置が求められる。
実用新案登録第3014793号公報
本発明は、より良好なガス抜き性能を有するガス抜き機構付き射出装置を提供することを課題とする。
請求項に係る発明は、先端にノズルを備える加熱筒と、この加熱筒に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリューとを要部とする射出機と、
この射出機に備えられ、前記加熱筒内の樹脂材料からガスを抜くガス抜き機構と、
からなるガス抜き機構付き射出装置であって、
前記スクリューは、先端部に、前記樹脂材料の逆流を防止するリングバルブを備え、
前記ガス抜き機構は、前記加熱筒に内蔵されるガス抜き部材と、前記加熱筒に設けられる排気口とを備え、
前記ガス抜き部材は、前記スクリューが後退限位置にあるときの前記リングバルブの後端から前記ノズルの先端までの範囲に配置され、前記加熱筒の長手軸に沿って少なくとも6箇所から前記樹脂材料中のガスを抜く部材であり、
前記ガス抜き部材は、前記加熱筒の長手軸に沿って並べられた少なくとも5個の排気リングで構成され、隣接する前記排気リングの間、先頭の前記排気リングの片方の側面及び末尾の前記排気リングの片方の側面とがガス通路になっており、
前記排気リングは、前記スクリューの貫通を許容する中心穴が開いた円板であり、この円板の外周面とこの外周面に直交する側面とが交わる部位が面取りされて環状ガス流路とされ、
前記外周面に少なくとも1個の長手ガス流路が切欠き形成され、この長手ガス流路で、前記ガスが前記加熱筒の長手軸に沿って流れるようにしたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、先端にノズルを備える加熱筒と、この加熱筒に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリューとを要部とする射出機と、
この射出機に備えられ、前記加熱筒内の樹脂材料からガスを抜くガス抜き機構と、
からなるガス抜き機構付き射出装置であって、
前記スクリューは、先端部に、前記樹脂材料の逆流を防止するリングバルブを備え、
前記ガス抜き機構は、前記加熱筒に内蔵されるガス抜き部材と、前記加熱筒に設けられる排気口とを備え、
前記ガス抜き部材は、前記スクリューが後退限位置にあるときの前記リングバルブの後端から前記ノズルの先端までの範囲に配置され、前記加熱筒の長手軸に沿って少なくとも6箇所から前記樹脂材料中のガスを抜く部材であり、
前記ガス抜き部材は、前記加熱筒の長手軸に沿って並べられた少なくとも5個の排気リングで構成され、隣接する前記排気リングの間、先頭の前記排気リングの片方の側面及び末尾の前記排気リングの片方の側面とがガス通路になっており、
前記排気リングは、前記スクリューの貫通を許容する中心穴が開いた円板であり、この円板の外周面とこの外周面に直交する側面とが交わる部位が面取りされて環状ガス流路とされ、
前記加熱筒に、前記環状ガス流路を流れるガスを、前記排気口へ導出するガス導出路が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明及び請求項2に係る発明では、加熱筒の長手軸に沿って少なくとも6箇所から樹脂材料中のガスを抜くようにしたので、加熱筒の長手軸に沿って延びる樹脂材料から、満遍なくガスを抜くことができる。
したがって、本発明により、より良好なガス抜き性能を有するガス抜き機構付き射出装置が提供される。
加えて、請求項1に係る発明及び請求項2に係る発明では、ガス抜き部材は、少なくとも5個の排気リングを重ねたものとした。排気リングは中心穴を有する円板であるため、安価であり、ガス抜き部材の低コスト化を図ることができる。
さらに加えて、請求項に係る発明では、排気リングに面取りを施して環状ガス流路を確保し、外周面を切欠くことで長手ガス流路を確保した。
排気リングに機械加工を施すだけで、容易に、ガス流路を設けることができる。
さらに加えて、請求項に係る発明では、排気リングに面取りを施して環状ガス流路を確保し、加熱筒側の収納穴にガス導出路を設ける。
ガス導出路を設けることにより排気リングを切欠く必要がなくなり、排気リングの加工コストを下げることができる。
本発明に係るガス抜き機構付き射出装置の基本構成を示す図である。 (a)は排気リングの正面図、(b)は(a)のbーb線断面図、(c)は(b)のc部拡大図である。 図2(b)の3部拡大図である。 (a)は2個の排気リングの断面図、(b)は(a)のb部拡大図、(c)は作用図である。 (a)、(b)はガスの流れを説明する図である。 排気リングの数を説明する図である。 排気リングの変更例を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のb矢視図である。 加熱筒の要部断面図である。 排気リングのさらなる変更例を説明する図であり、(a)は加熱筒の要部断面図、(b)は排気リングの正面図、(c)は作用図である。 本発明に係るガス抜き機構付き射出装置の変更例を説明する図である。 本発明に係るガス抜き機構付き射出装置のさらなる変更例を説明する図である。 (a)はさらなる変更例で採用するガス抜き部材の断面図、(b)は(a)のbーb線断面図である。 本発明に係るガス抜き機構付き射出装置のさらなる変更例を説明する図である。 従来のガス抜き機構付き射出装置の断面図である。 従来の技術の不具合点を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、ガス抜き機構付き射出装置10は、射出機20と、ガス抜き機構30とからなる。
射出機20は、先端にノズル21を備える加熱筒22と、この加熱筒22に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリュー23とを要部とする。
ノズル21は、ノズル本体24と、このノズル本体24を加熱筒22に接続するノズルアタッチメント25とからなる。ノズル本体24とノズルアタッチメント25とは、この例では別体(2部品)としたが、一体品(1部品)であってもよい。
スクリュー23は、先端部に、リングバルブ26を備えている。スクリュー23の前方(ノズル21側)に樹脂材料が溜まる。この樹脂材料の圧力でリングバルブ26が後退すると、リングバルブ26はシール機能を発揮する。このシール機能により、スクリュー23の前方の樹脂材料が図面右側へ戻ることが防止される。
ガス抜き機構30は、加熱筒(ノズル21を含む。以下同じ)22に内蔵されるガス抜き部材50と、加熱筒22に設けられる排気口31とを備えている。排気口31とは別に、排気口31Bを加熱筒22に設けることは差し支えない。すなわち、排気口31を、1個にするか複数個にするかは任意である。
ガス抜き部材50は、スクリュー23が後退限位置にあるときのリングバルブ26の後端からノズル21の先端までの範囲DLに配置される。
ガス抜き部材50は、加熱筒22に内蔵されるため、スクリュー23の通過を許容する円筒状部材であることが望まれる。円筒状部材であれば、加熱筒22の長手軸22aに沿って延ばすことができるからである。
ガス抜き部材50は、例えば複数個(図1では9個)の排気リング51を、長手軸22aに沿って重ねることで構成される。9個の場合、1個の排気リング51の厚さ(長手軸22aに沿った長さ)は、5~10mm程度である。
重要部品である排気リング51の詳細を、図2~図5に基づいて説明する。
図2(a)に示すように、排気リング51は、スクリュー(図1、符号23)の貫通を許容する中心穴52が開いた円板53であり、外周面54に少なくとも1個(この例では4個)の長手ガス流路55が切欠き形成されている。
すなわち、排気リング51の外接円兼加熱筒側の収納穴22bに対して、略三日月形状の長手ガス流路55が形成される。長手ガス流路55を、ガスは図面表裏方向(加熱筒の長手軸に沿って)へ流れる。
図2(b)は、図2(a)のbーb線断面図であり、排気リング51は、外周面54と、この外周面54に直交する2つの側面56とを有する。
図2(c)は、図2(b)のc部拡大図であり、外周面54と側面56とが交わる部位が面取りされて環状ガス流路57とされる。この環状ガス流路57は、三角形の断面を呈しており、ガスを環状(加熱筒の長手軸を回るよう)に流す。
図3は、図2(b)の3部拡大図であり、排気リング51の側面断面を顕微鏡で拡大して観察すると、山と谷とが交互に並んだ波形断面となる。その理由は、次の通りである。 排気リング51の素材は、一般的に鋼板である。鋼板は熱間圧延や冷間圧延されて所定の厚さとされる。この圧延の際に、圧延ローラの表面粗さの影響を受けて、鋼板の表面が粗面になる。粗面は波形断面で表される。
排気リング51について、さらに説明を続けるが、以下の説明において、場所を特定する必要があるときには、排気リング51にA、B、C・・・を添える。ただし、排気リング51A、51B、・・・と排気リング51は同一物である。また、ガスについてもA、B、C・・・を添える。
図4(a)に示すよう、排気リング51Aと排気リング51Bとを並べる。
図4(b)に示すよう、排気リング51Aの側面が粗面であり、排気リング51Bの側面が粗面である。排気リング51Aを白抜き矢印のように排気リング51Bに重ねる。
図4(c)に示すように、山がある程度潰れるものの、微細な隙間58が残留する。この微細な隙間58がガス通路59となる。ガス通路59は微細であるため、ガス(気体)は通過するが、樹脂材料は液体・固体の混合物であるため通過しない。
排気リング51A、51Bの作用を、図5で説明する。
図5(a)に示すように、樹脂材料61に含まれるガス62Aは、矢印(1)のように略三日月状の長手ガス流路55に到達し、図面奥へ長手軸22aに沿って流れる。
また、樹脂材料61に含まれるガス62Bは、矢印(2)のように環状ガス流路57に至り、環状ガス流路57で分流し、近くの長手ガス流路55に到達する。
排気リング51Aは、加熱筒22の収納穴22bに嵌っており、長手軸22aの直角方向へは移動しない。しかし、排気リング51Aは、長手軸22a周りには、回転する可能性がある。ただし、この回転は許容される。その理由を、次に説明する。
図5(b)に、排気リング51Aの図奥にあるべき排気リング51Bを、便宜的に、排気リング51Aの図右側に示す。排気リング51Bは、排気リング51Aに対して、45°時計回りに回転している。
すると、排気リング51Aの長手ガス流路55を通ったガス62Cは、排気リング51Bの環状ガス流路57に至り、この環状ガス流路57で分流して排気リング51Bの長手ガス流路55に流入する。
よって、複数個の排気リング51の回転位相は、揃わなくて差し支えない。結果、排気リング51に格別の回転止めを講じる必要がなく、加熱筒22の収納穴22bは単純な円筒面で差し支えなく、穴加工コストの低減が図れる。
次に、排気リング51の製造及び加工について、検討する。
排気リング51は、厚肉鋼管を切断し、追加工して得る。又は、丸鋼を切断し、中心穴を開けるなどの追加工を施して得る。又は、圧延帯板から切り出し、追加工して得る、など各種の製造方法で製造することができる。
厚肉鋼管はサイズの自由度が少なく、排気リング51の外径/内径によっては採用できない。丸鋼は中心穴を開けるため歩留まりが悪い。
多数個を得るには圧延帯板が好適である。そこで、圧延帯板と、この圧延帯板に施す追加工を、表1に示す。
この表1に記載した算術平均粗さRaについて、先に説明する。
図3に示す波形図において、山と谷の中心線xに対して複数の山の高さの算術平均を求めて算術平均粗さRaとすることが、JIS B 0601で規定されている。算術平均粗さRaの単位はμmであるが、μmは省略される。
そこで、本書では、Raにμmを付けないことを原則とするが、必要なときにはRaにμmを付けるものとする。
Figure 0007050107000001
熱間圧延材は、Raが10μm程度であり、市販されている帯板の厚さが1.6~12mm程度である。
冷間圧延材は、Raが0.6μm程度であり、市販されている帯板の厚さが0.4~2.3mm程度である。
図1で説明した例では、排気リング51は、厚さが5~10mm程度であるため、素材は熱間圧延材が採用できる。
表1に示すように、フライス加工はRaが1.0μm程度であるから、フライス加工で熱間圧延材に中仕上げを施すことができる。
さらに、表1に示すように、研削(中)では、目の細かい砥石で研削する。この研削で0.8μm程度に仕上げることができる。
さらに、表1に示すように、研削(上)では、更に目の細かい砥石で研削する。この研削で0.2μm程度に仕上げることができる。
さらに、表1に示すように、微細径の砥粒を用いたバフで行う精密仕上げでは、0.1μm程度に仕上げることができる。
また、微細径の砥粒をベーパーに接着したものを準備する。このペーパーで行う精密ペーパー仕上げでも、0.1μm程度に仕上げることができる。
排気リング51の算術平均粗さRaは、精密バフ又は精密ペーパーによる0.1μm程度であってもガス排出性能は得られるため、採用可能である。しかし、精密仕上げまで実施すると、加工コストが嵩む。
この点、研削(上)による上仕上げに留めると、加工コストの低減が図れる。研削(上)で0.2μm程度が得られるため、この0.2μmをRaの下限値とする。
また、Raが1.0μmを超えると、液晶ポリマー(LCP)のような流動性の高い樹脂材料はガス通路へ侵入する。そこで、安全を見て、Raの上限値を0.8μmとする。
また、研削盤で、中砥石を上砥石に替えることにより、研削(中)と研削(上)を選択的に実施することができ、加工コストを抑えることができる。
研削(中)であれば、0.8μm程度が得られるため、Raの上限値を0.8μmとすることに意味がある。
よって、排気リング51の側面の表面粗さは、算術平均粗さRaで、0.2~0.8の範囲が好適である。この範囲であれば、加工コストを抑えることができる。
ただし、排気リング51の側面の表面粗さを、算術平均粗さRaで、0.1や1.0にすることは差し支えない。
次に、排気リング51の数(個数、枚数、段数)を検討する。
スクリュー23の前方に存在する樹脂材料61は、加熱筒22の長手軸22aに沿って延びた円柱形状を呈する。本発明は、この円柱形状の樹脂材料61の多数箇所から満遍なくガスを抜くことができる技術を提供することを目的とする。
この目的を達成し得る構成を、図6に示す。
図6に示すように、ガス抜き部材50として、適当な厚さの排気リング51A~51Eを重ねる。
隣接する排気リング51A~51E間に、合計4箇所のガス通路59が形成される。加えて、先頭の排気リング51Aの片方の側面56にガス通路59が形成され、末尾の排気リング51Eの片方の側面56にガス通路59が形成される。ガス通路59は、都合6箇所となる。この6箇所からガスを満遍なく抜くことができる。
ガス抜き部材50の全長Lfは、図1に示すDLの範囲に収まればよく、任意である。
1個の排気リング51A~51Eの厚さが、10mmであれば、Lfは50mmとなる。
Lfを50mmに維持し、排気リング51Aの厚さを2.3mmにすると、50÷2.3=21.7の計算により、排気リング51の枚数は、21枚程度になる。21枚であれば、排気リング51の相互間の数が20で、これに両端の2が加わり、22箇所のガス通路59を得ることができる。
結果、より満遍なく樹脂材料からガスを抜くことができる。
上記した表1により、厚さが2.3mmであれば、冷間圧延による市販帯板が採用できる。冷間圧延帯板の表面粗さは、算術平均粗さRaで、0.6μm程度である。0.6μmは、好ましい算術平均粗さRaである(0.2~0.8)の範囲内にあり、研削(上)などの追加工を省くことが、可能となる。
又は、排気リング51の枚数を5枚に維持し、排気リング51の厚さを20mmとすれば、Lfを2倍の長さにすることができる。
ガスの発生量が多いタイプの樹脂材料の場合は、排気リング51の枚数を増やして、ガス通路59の数を増す。ガスの発生量が少ないタイプの樹脂材料の場合は、排気リング51の枚数を少なくして、ガス通路59の数を少なくすればよい。
ただし、加熱筒22の長手軸22aに沿って樹脂材料が延びることを考慮すると、排気リング51の数は少なくとも5個としたい。また、排気リング51の数が増えると、加工コストが嵩むため上限を20個とする。
よって、排気リング51の個数は、5~20個の範囲から選択することが、望ましい。
以上の構成からなるガス抜き機構付き射出装置10の作用を、図1に基づいて説明する。
図1にて、可塑化・計量工程の末期には、スクリュー23の前方に樹脂材料が溜まっている。可塑化された樹脂材料には、ガスが含まれる。ガスの位置は定まっていない。
次の射出工程でスクリュー23は前進し、樹脂材料がノズル21から射出される。この射出の際に、樹脂材料は圧縮される。この圧縮により、ガスが押し出される。押し出されたガスは、ガス抜き部材50の排気リング51間に形成されるガス通路を通って、排気口31,31Bに至り、排気口31、31Bから外へ排出される。
排気リング51間に形成されるガス通路は、長手軸22aに沿って少なくとも6箇所(図1では10箇所)形成されるため、ガスが樹脂材料中に分散していても、ガスは何処かのガス通路から排出される。結果、排出漏れが無くなり、排出漏れがあったとしても僅かである。
次に、排気リング51の変更例を、図7~図8に基づいて説明する。
図7(a)は変更例に係る排気リング51の正面図であり、排気リング51の側面56に、中心穴52から長手ガス流路55に至る放射状溝63を、少なくとも1個設ける。この例では十文字状に4個設けた。
図7(b)は図7(a)のb矢視図であり、放射状溝63の深さdは、10μm~15μmの範囲が好適である。深さdが20μmを超えると、樹脂材料が放射状溝63へ侵入する。安全を見て、深さdは、15μm以下とする。また、深さdが10μm未満ではガスの通過量が期待値以下になる。
また、図8に示すように、長手ガス流路55のガスの通過量を補うために、加熱筒22側の収納穴22bに、少なくとも1条のガス導出路64を設けてもよい。この例では、4条のガス導出路64を設けたが、条数は任意である。ガス導出路64は、図面表裏方向、すなわち、加熱筒22の長手軸22aに沿って延びて、ガスを排気口(図1、符号31、31B)へ導出する役割を果たす。
排気リング51のさらなる変更例を、図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、加熱筒22側の収納穴22bに、少なくとも1条のガス導出路64を設けた場合は、図9(b)に示すように、排気リング51は、切欠きなしの円板53とすることができる。ただし、円板53は、中心穴52と環状ガス流路57とを有している。
図9(c)に示すように、樹脂材料61中のガス62Dは、排気リング51の側面を通って、環状ガス流路57に至り、環状ガス流路57で分流し、近くのガス導出路64に至る。そのため、排気リング51として切欠きなしの円板53が採用できる。
次に、ガス抜き機構付き射出装置10の変更例を、図10に基づいて説明する。
図1に示すガス抜き機構付き射出装置10から変更した点は次に通りであり、その他の要素は変更が無いため、図1の符号を流用して詳細な説明は省略する。
図10では、図1の排気口31Bは、省く。又は、吸気口41に変更する。
図10では、ガス抜き機構30は、排気口31から延びる排気管32と、この排気管32に接続される真空ポンプ33とを更に備える。真空ポンプ33の真空排気作用により、射出工程に加えて可塑化・計量工程中にも強制的に且つ効率よくガスを抜くことができる。よって、樹脂材料からより多量のガスを抜くことができる。
好ましくは、排気口31と真空ポンプ33の間に、第1三方弁34と、第1ワックストラップ35と、第2ワックストラップ36と、第2三方弁37とを配置する。第1ワックストラップ35と、第2ワックストラップ36とは、並列に配置される。
第1三方弁34及び第2三方弁37を操作して、第1ワックストラップ35にガスを流し、第2ワックストラップ36にガスを流さないようにする。第1ワックストラップ35でガス中のワックスを捕獲する。第2ワックストラップ36では、ドレーン弁38を開いて、捕獲したワックスを排出(回収)する。ガス中に含まれるワックスを除去して、真空ポンプ33を保護する。
または、定期的又は随時、第1三方弁34及び第2三方弁37を操作して、第2ワックストラップ36にガスを流し、第1ワックストラップ35にガスを流さないようにする。第2ワックストラップ36でガス中のワックスを捕獲する。第1ワックストラップ35では、ドレーン弁38を開いて、捕獲したワックスを排出(回収)する。
以上により、常時、第1ワックストラップ35と第2ワックストラップ36の一方をワックス捕獲状態にし、他方をワックス回収状態にすることができる。
なお、ガス抜き機構付き射出装置10を昼間のみ運転し、夜間は休止するなど、休止期間が十分に確保できるときには、第1三方弁34と、第2ワックストラップ36と、第2三方弁37とを省いて、第1ワックストラップ35のみとしてもよい。
さらに、好ましくは、排気口31とは別に吸気口41を、加熱筒22に設け、吸気口41から外気を加熱筒22内へ導くようにしてもよい。外気を導入することで、ガスの流速を高めることができ、ガスの排出性能が高まることが、期待される。
ただし、吸気口41を設けるか否かは任意である。
次に、ガス抜き機構付き射出装置10のさらなる変更例を、図11~図12に基づいて説明する。
図10に示すガス抜き機構付き射出装置10から変更した点は次に通りであり、その他は変更が無いため、図10の符号を流用して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、ガス抜き部材50の形態を変更する。
変更したガス抜き部材50の長手断面図を図12(a)に示し、図12(a)のbーb線断面図を図12(b)に示す。
図12(b)に示すように、ガス抜き部材50は、金属製円筒66と、ポーラス部品68とからなる。
金属製円筒66には、中心穴52から外周面54に至る貫通穴67が設けられている。
この貫通穴67の入口(中心穴52側)にポーラス部品68が嵌められる。
ポーラス部品68は、実施例では同一断面当たり4個としたが1個以上であればよい。貫通穴67も同様である。
好ましくは、ガス抜き部材50の外周面54に且つ貫通穴67の出口にガス導出路64を設ける。これにより、図9(a)に示すガス導出路64を省くことができ、加熱筒側の収納穴22aを単純な円筒穴にすることができる。
ポーラス部品68は、金属粒をバインダーで固め、焼結した焼結品である。焼結温度に加熱すると、金属粒同士が原子間結合により拡散接合する。加熱によりバインダーが無くなり、跡に微細で且つ無数のガス通路が形成される。
すなわち、ポーラス部品68には、6箇所を遥かに超える無数のガス通路が形成される。
図12(a)に示すように、ポーラス部品68は、例えば加熱筒の長手軸に沿って延びる細長部材である。樹脂材料からガスをより満遍なく抜くことができる。
なお、ポーラス部品68は、貫通穴67より大径の円柱部材であってもよい。この大径の円柱部材は貫通穴67と同軸に配置される。1本の貫通穴67の入口に1個の円柱部材が嵌められる。
よって、ガス抜き部材50は、複数個の排気リング51に限定されるものではない。
ただし、ポーラス部品68等に比べて、排気リング51は極めて安価であるという利点を有する。
次に、ガス抜き機構付き射出装置10のさらなる変更例を、図13に基づいて説明する。
図10に示すガス抜き機構付き射出装置10から変更した点は次に通りであり、その他の要素は変更が無いため、図10の符号を流用して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、ノズルアタッチメント25を大型にした。ガス抜き部材50Aと共にノズルアタッチメント25にガス抜き部材50Bを設ける。そして、排気口31A及び吸気口41Aの他に、ノズルアタッチメント25に排気口31B及び吸気口41Bを設ける。
この構成により、リングバルブ26の後端からノズル21の先端の範囲に存在する樹脂材料から、より満遍なくガスを抜くことができる。
ガス抜き部材50は、ノズル本体24に設けてもよいことは、言うまでもない。
また、図10に示す吸気口41からは外気を吸引するようにしたが、図13に示すガス容器65から窒素ガス又はアルゴンガスを吸気口41A、41Bへ供給するようにしてもよい。すなわち、樹脂材料が可塑化状態で、酸素を嫌う場合には、非酸化性ガス(窒素ガス又はアルゴンガス)を使用する。
本発明は、スクリュー前方の樹脂材料からガスを抜く射出装置に好適である。
10…ガス抜き機構付き射出装置、20…射出機、21…ノズル、22…加熱筒、22a…長手軸、23…スクリュー、26…リングバルブ、30…ガス抜き機構、31、31B…排気口、32…排気管、33…真空ポンプ、50…ガス抜き部材、51…排気リング、52…中心穴、53…円板、54…外周面、55…長手ガス流路、56…側面、57…環状ガス流路、59…ガス通路、61…樹脂材料、62A~62D…ガス、64…ガス導出路、DL…スクリューが後退限位置にあるときのリングバルブの後端からノズルの先端までの範囲。

Claims (2)

  1. 先端にノズルを備える加熱筒と、この加熱筒に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリューとを要部とする射出機と、
    この射出機に備えられ、前記加熱筒内の樹脂材料からガスを抜くガス抜き機構と、
    からなるガス抜き機構付き射出装置であって、
    前記スクリューは、先端部に、前記樹脂材料の逆流を防止するリングバルブを備え、
    前記ガス抜き機構は、前記加熱筒に内蔵されるガス抜き部材と、前記加熱筒に設けられる排気口とを備え、
    前記ガス抜き部材は、前記スクリューが後退限位置にあるときの前記リングバルブの後端から前記ノズルの先端までの範囲に配置され、前記加熱筒の長手軸に沿って少なくとも6箇所から前記樹脂材料中のガスを抜く部材であり、
    前記ガス抜き部材は、前記加熱筒の長手軸に沿って並べられた少なくとも5個の排気リングで構成され、隣接する前記排気リングの間、先頭の前記排気リングの片方の側面及び末尾の前記排気リングの片方の側面とがガス通路になっており、
    前記排気リングは、前記スクリューの貫通を許容する中心穴が開いた円板であり、この円板の外周面とこの外周面に直交する側面とが交わる部位が面取りされて環状ガス流路とされ、
    前記外周面に少なくとも1個の長手ガス流路が切欠き形成され、この長手ガス流路で、前記ガスが前記加熱筒の長手軸に沿って流れるようにしたことを特徴とするガス抜き機構付き射出装置。
  2. 先端にノズルを備える加熱筒と、この加熱筒に回転可能に且つ軸方向に移動可能に収納されるスクリューとを要部とする射出機と、
    この射出機に備えられ、前記加熱筒内の樹脂材料からガスを抜くガス抜き機構と、
    からなるガス抜き機構付き射出装置であって、
    前記スクリューは、先端部に、前記樹脂材料の逆流を防止するリングバルブを備え、
    前記ガス抜き機構は、前記加熱筒に内蔵されるガス抜き部材と、前記加熱筒に設けられる排気口とを備え、
    前記ガス抜き部材は、前記スクリューが後退限位置にあるときの前記リングバルブの後端から前記ノズルの先端までの範囲に配置され、前記加熱筒の長手軸に沿って少なくとも6箇所から前記樹脂材料中のガスを抜く部材であり、
    前記ガス抜き部材は、前記加熱筒の長手軸に沿って並べられた少なくとも5個の排気リングで構成され、隣接する前記排気リングの間、先頭の前記排気リングの片方の側面及び末尾の前記排気リングの片方の側面とがガス通路になっており、
    前記排気リングは、前記スクリューの貫通を許容する中心穴が開いた円板であり、この円板の外周面とこの外周面に直交する側面とが交わる部位が面取りされて環状ガス流路とされ、
    前記加熱筒に、前記環状ガス流路を流れるガスを、前記排気口へ導出するガス導出路が設けられていることを特徴とするガス抜き機構付き射出装置。
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