JP7049586B2 - 電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電池に関する。
特許文献1には、正極と負極とを有する電極体と、上記電極体を収容する電池ケースと、上記電池ケースの内部で上記負極と電気的に接続されている負極集電端子と、を備えた電池が開示されている。特許文献1では、上記負極と上記負極集電端子とを電気的に接続する方法として、負極の負極集電体(金属箔)と負極集電端子(金属板)とを溶接接合する方法が採用されている。
溶接接合の手法としては、抵抗溶接や超音波溶接が知られている。例えば、抵抗溶接では、負極集電体上に負極集電端子を配置し、一対の電極で上方と下方から押圧した状態で電流を流す。これにより、負極集電体と負極集電端子との接触界面にジュール熱を発生させて、接触界面の酸化被膜を除去し、接触界面に溶接接合部(ナゲット)を形成する。
特開2013-037936号公報 特開平11-307078号公報 特開2011-238412号公報
ところで、電池の使用時には、振動や衝撃等によって溶接接合部に負荷がかかることがある。そのため、溶接接合部の接合強度は、より高いことが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、負極集電体と負極集電端子との溶接接合部の接合強度が向上した電池を提供することを目的とする。
本発明により、端子引出孔を有する電池ケースと、上記電池ケースの内部に収容され、銅からなる負極集電体と、上記負極集電体上に固着された負極合材層と、を有する負極と、上記電池ケースの内部で上記負極集電体と溶接接合され、かつ、上記端子引出孔を挿通して上記電池ケースの外部に突出している負極集電端子と、上記電池ケースと上記負極集電端子との間を絶縁および封止するシール部材と、を備える電池が提供される。上記負極集電端子は、銅または銅合金からなり、かつ、上記負極集電体と溶接接合されている溶接対象面と、上記シール部材を介して上記電池ケースの内面に対向されているシール面と、を有する。上記溶接対象面の表面粗さRaは、0.5μm以上3.9μm以下である。上記シール面の表面粗さRaは、0.5μm以下である。
本発明では、上記Ra値の範囲を満たすように負極集電端子の溶接対象面の粗度が高められている。これにより、溶接接合時には接触界面の抵抗を増加させて、より多くのジュール熱を発生させることができる。その結果、接合強度の向上した溶接接合部を形成することができる。また、本発明では、上記Ra値となるように負極集電端子のシール面の粗度が抑えられている。これにより、電池ケースと負極集電端子との間を安定的にシールして、電池の気密性を維持確保することができる。
なお、本明細書において「表面粗さRa」とは、JIS B 0601:2013年に基づく算術平均粗さをいう。また、集電端子の表面粗さの調整に関連する従来技術として、特許文献2、3が挙げられる。
一実施形態に係る電池を模式的に示す一部破断図である。 負極側の端子引出孔の近傍を模式的に示す部分拡大断面図である。 負極端子構造を説明するための分解斜視図である。 溶接対象面の表面粗さRaと接合強度との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、ここで提案される電池の一実施形態について説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
なお、本明細書において「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、一次電池と二次電池とを包含する概念である。また、「二次電池」とは、繰り返し充放電が可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池等のいわゆる蓄電池(いわゆる化学電池)と、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(いわゆる物理電池)と、を包含する概念である。
図1は、電池10の一部破断図である。図2は、負極側の端子引出孔H1の近傍を模式的に示す部分拡大断面図である。図3は、負極端子構造を説明するための分解斜視図である。なお、以下の説明において、図面中の符号U、Dは、上、下を表し、図面中の符号Zは、上下方向を表すものとする。ただし、これは説明の便宜上の方向に過ぎず、電池10の設置形態を何ら限定するものではない。
本実施形態に係る電池10は、リチウムイオン二次電池である。電池10は、電池ケース20と、電極体30と、図示しない電解質と、負極集電端子40と、ガスケット50と、インシュレータ60と、負極外部端子70と、正極集電端子80と、正極外部端子90と、を備えている。負極端子は、主として電池ケース20の内部に位置する負極集電端子40と、電池ケース20の外部に位置する負極外部端子70と、が電気的に接続されて構成されている。同様に、正極端子は、正極集電端子80と、負極外部端子70と、が電気的に接続されて構成されている。
電池ケース20は、扁平かつ有底の直方体形状に形成されている。電池ケース20は、上方に向かって開口された開口部21Aを有する電池ケース本体21と、開口部21Aを塞ぐ蓋体22と、を備えている。電池ケース本体21の外形は、有底四角筒状である。蓋体22の外形は、開口部21Aの形状に適合する略長方形状である。蓋体22は、電池ケース本体21の開口部21Aに嵌め込まれている。蓋体22の外縁と、電池ケース本体21の開口部21Aの周囲との合わせ目25は、レーザー溶接されている。蓋体22は電池ケース本体21に固定されている。電池ケース20は密閉されている。
電池ケース20(具体的には、電池ケース本体21および蓋体22)の材質は、従来から使用されているものと同じでよく、特に制限はない。放熱性等の観点から、電池ケース20は、軽量で熱伝導性の良い金属材料、例えば、アルミニウムやステンレス鋼(SUS)で構成されていてもよい。蓋体22の長辺方向の両端部分には、それぞれ、負極用の端子引出孔(貫通孔)H1と正極用の端子引出孔(貫通孔)H2とが設けられている。また、蓋体22には負極外部端子70と正極外部端子90とが取り付けられている。
電極体30は、電池ケース20の内部、すなわち、電池ケース本体21と蓋体22とで囲まれた空間に配置されている。電極体30は、ここでは捲回型の電極体(捲回電極体)である。電極体30を構成する材料および部材は、従来と同様でよく、特に制限はない。電極体30は、帯状の負極シート32と帯状の正極シート34とが、セパレータシート36を介して重ねられ、長辺方向に捲回されて構成されている。セパレータシート36としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔質樹脂シートが挙げられる。
負極シート32は、帯状の負極集電体32Aと、負極集電体32A上に固着された負極合剤層と、を有する。負極集電体32Aは、銅からなる。負極集電体32Aは、例えば平均厚みが概ね5μm以上50μm以下、例えば10μm以上30μm以下の銅箔である。負極集電体32Aの表面粗さRaは、負極集電端子40との溶接接合時に抵抗を増加させる観点から、概ね0.05μm以上、例えば0.1μm以上であるとよい。また、負極集電体32Aの表面粗さRaは、負極集電体32Aそのものの強度を向上する観点や、負極集電端子40との溶接接合時に抵抗が大きくなり過ぎることを抑える観点から、概ね0.4μm以下、例えば0.3μm以下であるとよい。負極合剤層は、負極活物質(例えば黒鉛等の炭素材料)を含んでいる。負極合剤層は、帯状の負極集電体32Aの一方の長辺に沿って、負極集電体32Aよりも短い幅で、帯状に形成されている。
正極シート34は、帯状の正極集電体34Aと、正極集電体34A上に固着された正極合剤層と、を有する。正極集電体34Aは、例えばアルミニウムなどの導電性金属からなる。正極集電体34Aは、例えばアルミニウム箔である。正極合剤層は、正極活物質(例えばリチウム遷移金属複合酸化物)を含んでいる。正極合剤層は、帯状の正極集電体34Aの一方の長辺に沿って、正極集電体34Aよりも短い幅で、帯状に形成されている。
電解質は、従来と同様でよく、特に制限はない。電解質は、例えば、非水系溶媒と支持塩とを含有する非水系の液状電解質(非水電解液)である。非水水溶媒は、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネートである。支持塩は、例えば、LiPF等のフッ素含有リチウム塩である。
負極集電端子40は、電池ケース20の内部で、負極シート32の負極集電体32Aに溶接接合されている。負極集電端子40は、蓋体22の長辺方向の一端側(図1の右端部)に設けられた負極用の端子引出孔H1を挿通して、電池ケース20の内部から外部へと引き出されている。負極集電端子40は、ガスケット50とインシュレータ60とを介して絶縁された状態で、蓋体22に固定されている。負極集電端子40は、電池ケース20の外部で、外部接続用の負極外部端子70と電気的に接続されている。負極集電端子40は、負極シート32と負極外部端子70とを電気的に接続する導通経路を構成している。負極集電端子40は、銅または銅合金からなる。銅合金としては、例えば、黄銅(Cu-Zn系合金)、青銅(Cu-Sn系合金)、白銅(Cu-Ni系合金)アルミニウム青銅、ベリリウム銅等が挙げられる。負極集電端子40は、例えば折り曲げ加工などによって1枚の金属板から形成されていてもよく、複数の金属部材を組み合わせて一体化することによって形成されていていてもよい。
負極集電端子40は、第1リード部42と、第2リード部44と、台座部46と、を有する。第1リード部42は、上下方向Zに沿って延びている。第1リード部42は、蓋体22に対して略垂直に延びている。第1リード部42は、平板状である。第1リード部42の一方の側面42Aには、負極シート32が対向している。側面42Aの表面粗さRaは、0.5μm以上であって3.9μm以下、例えば2μm以下であることが好ましい。さらに、側面42Aの最大高さ粗さRzは、概ね2μm以上、例えば2.4μm以上であって、概ね12.5μm以下であることが好ましい。側面42Aには、負極シート32の負極集電体32Aが溶接接合され、ナゲットNが形成されている。側面42Aは、集電面である。負極集電端子40は、ナゲットNを介して負極シート32と電気的に接続されている。ナゲットNは、側面42Aが上記表面粗さRaを満たすことで、上記表面粗さRaを満たさない場合と比較して、相対的に高い接合強度を有する。側面42Aは、負極シート32と溶接接合されたナゲットNを備える溶接対象面の一例である。なお、第1リード部42の側面42Aとは反対側の側面については、表面粗さRaは特に制限されない。側面42Aと反対側の側面は、例えば、側面42Aと同じ表面粗さRaであってもよいし、側面42Aよりも表面粗さRaが大きくてもよいし、側面42Aよりも表面粗さRaが小さくてもよい。
第2リード部44は、第1リード部42の上端に連結している。第2リード部44は、第1リード部42の上端から図3の奥側に向かってクランク状に屈曲し、上下方向Zに延びている。第2リード部44は、蓋体22に対して略垂直に延びている。第2リード部44の表面粗さRaは特に制限されない。第2リード部44の側面は、例えば、第1リード部42の側面42Aと同じ表面粗さRaであってもよいし、側面42Aよりも表面粗さRaが大きくてもよいし、側面42Aよりも表面粗さRaが小さくてもよい。
台座部46は、第2リード部44の上端に連結している。台座部46は、第2リード部44の上端から略直角に曲がり、図3の奥側から手前に向かって延びている。台座部46は、端子引出孔H1の外形よりも外周側に広がった平板状である。台座部46は、蓋体22の内面と略平行に延びている。台座部46の上面46Aは、ガスケット50に接している。上面46Aは、ガスケット50を介して蓋体22に対向している。上面46Aの表面粗さRaは、0.5μm以下であり、例えば0.3μm以上0.5μm以下であることが好ましい。上面46Aの表面粗さRaは、典型的には負極集電端子40の側面42Aよりも表面粗さRaが小さい。上面46Aの表面粗さRaは、例えば第2リード部44の側面と同じ表面粗さRaであってもよい。また、上面46Aの最大高さ粗さRzは、2μm以下であることが好ましい。上面46Aは、シール面の一例である。
台座部46の上面46Aには、軸部46Sが設けられている。軸部46Sは、上面46Aの中央部から上下方向Zに延びている。軸部46Sは、蓋体22に向かって略垂直に延びている。軸部46Sは、電池ケース20の端子引出孔H1と負極外部端子70の貫通孔(リベット孔)72Aとに挿通されている。軸部46Sの上端は、かしめ加工によって押し広げられている。なお、図2では、かしめ加工前の軸部46Sの形状を、二点鎖線で表している。かしめ加工された軸部46Sの上端には、鋲部46Rが形成されている。鋲部46Rは、電池ケース20の外部に突出している。鋲部46Rは、蓋体22の上方に突出している。鋲部46Rは、負極外部端子70の貫通孔73Aの周囲にかしめられている。このことにより、負極集電端子40と負極外部端子70とが接合(締結)され、負極集電端子40と負極外部端子70とが電気的に接続されている。
負極外部端子70は、電池ケース20の外部に配置されている。負極外部端子70は、Z状金具72と端子ボルト76とを有する。Z状金具72と端子ボルト76とは、図示しない固定用ナットを締め付けることにより、連結されている。Z状金具72は、第一接続部73と、第一接続部73から延びる第二接続部74と、を有する。第一接続部73は、かしめ加工前の軸部46Sを挿通可能な貫通孔73Aを有する。貫通孔73Aは、端子引出孔H1に対応する位置に形成されている。貫通孔73Aは、負極集電端子40の軸部46Sを嵌合可能な大きさの内径を有する。第二接続部74は、第一接続部73から蓋体22の長辺方向に沿って延びている。第二接続部74は、電池ケース20から離れる方向にクランク状に屈曲している。第二接続部74のボルト挿通孔74Aには、端子ボルト76の軸部77Aが挿通されている。端子ボルト76は、頭部77と軸部77Aとを有する。軸部77Aは、頭部77の中央部から上下方向Zに延びている。軸部77Aは、第二接続部74から上方に向かって突出している。端子ボルト76の軸部77Aは、外部接続用の接続端子であり、例えば複数の電池10を組み合わせて組電池を構成する際にはバスバーが取り付けられる部位である。
ガスケット50は、電池ケース20の内部に配置されている。ガスケット50は、電池ケース20の蓋体22と、負極集電端子40の軸部46Sと、を絶縁する部材である。ガスケット50は、蓋体22の内面と略平行に延びる平板状である。ガスケット50は、その中心に、上下方向Zに貫通した貫通孔52と、貫通孔52の周縁に沿って設けられた中空円筒状の筒部54と、を有する。貫通孔52は、かしめ加工前の負極集電端子40の軸部46Sを挿通可能なように形成されている。筒部54は、蓋体22の端子引出孔H1に挿通されて、蓋体22と軸部46Sとの直接接触を防止する機能を有する。筒部54は、その外周面が負極外部端子70の貫通孔73Aの内周面に接触するように配置されている。筒部54は、その内周面が負極集電端子40の軸部46Sの外周面に接触するように配置されている。
ガスケット50は、かしめ加工によって、貫通孔73Aを囲む部分が蓋体22と負極集電端子40の台座部46との間に挟み込まれ、上下方向Zに圧縮されている。このことにより、電池ケース20の蓋体22と負極集電端子40とが絶縁されるとともに、蓋体22と負極集電端子40との隙間がシーリングされている。詳しくは、蓋体22の端子引出孔H1と、負極集電端子40の台座部46の上面46Aとの間が気密に封止されている。ガスケット50は、シール部材の一例である。ガスケット50は、使用する電解質に対する耐性と、電気絶縁性とを有し、かつ弾性変形が可能な樹脂材料で構成されている。このような樹脂材料としては、例えば、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素化樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等が挙げられる。
インシュレータ60は、電池ケース20の外部に配置されている。インシュレータ60は、蓋体22と負極集電端子40および負極外部端子70とを絶縁する部材である。インシュレータ60は、取付部62と、延長部64と、を有する。取付部62は、蓋体22の外面に沿って広がった凹形状を有する。この凹形状の窪みには、負極外部端子70の第一接続部73が載せ置かれている。取付部62には、端子引出孔H1に対応する位置に貫通孔62Aが形成されている。貫通孔62Aは、負極集電端子40の軸部46Sを嵌合可能な大きさの内径を有する。インシュレータ60は、かしめ加工によって、貫通孔62Aを囲む部分が蓋体22と負極外部端子70との間に挟み込まれ、上下方向Zに圧縮されている。延長部64は、蓋体22と負極外部端子70の第二接続部74との間に延びている。延長部64は、端子ボルト76の頭部77を受け入れ可能な、長方形状のボルト受け穴64Aを有する。頭部77がボルト受け穴64Aに挿通されることで回転が制限され、共回りが阻止されている。インシュレータ60は、電気絶縁性を有し、弾性変形が可能な樹脂材料で構成されている。このような樹脂材料としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)や、脂肪族ポリアミド等が挙げられる。
なお、上述したような負極端子構造は、次のように形成することができる。例えばまず、図3に示すような形状の軸部46Sを有する負極集電端子40を用意する。次に、負極集電端子40のかしめ加工前の軸部46Sを、ガスケット50の貫通孔52と、蓋体22の端子引出孔H1と、インシュレータ60の貫通孔62Aと、負極外部端子70の貫通孔73Aと、に順番に貫通させて、蓋体22の外部に突出させる。そして、上下方向Zに対して圧縮力が加わるように、蓋体22から突出した部分をかしめ加工して、ガスケット50と蓋体22とインシュレータ60と負極外部端子70とを圧着固定する。これにより、負極集電端子40の軸部46Sの先端に鋲部46Rを形成する。次に、負極集電端子40の側面42Aに負極集電体32Aを溶接接合し、電極体30に負極集電端子40を取り付ける。次にこれらを電池ケース20に収納し、蓋体22と電池ケース20を溶接等で固定する。以上のようにして、負極集電端子40と負極外部端子70とを電気的に接続すると共に、これらを電池ケース20に固定することができる。
正極端子構造は、特に制限されない。正極端子構造は、例えば集電体や集電端子の材質(金属種)が異なること以外、上述した負極端子構造と同じであってもよい。正極集電端子80は、電池ケース20の内部で、正極シート34の正極集電体34Aに電気的に接続されている。正極集電端子80は、蓋体22の長辺方向の一端側(図1の左端部)に設けられた正極用の端子引出孔H2を挿通して、電池ケース20の内部から外部へと引き出されている。正極集電端子80は、ガスケット50とインシュレータ60とを介して、蓋体22に固定されている。正極集電端子80は、電池ケース20の外部で、外部接続用の正極外部端子90と電気的に接続されている。正極集電端子80は、正極シート34と正極外部端子90とを電気的に接続する導通経路を構成している。正極集電端子80は、例えば、アルミニウム、ニッケルなどの導電性金属からなる。
以上の通り、電池10では、負極集電端子40の側面42Aの粗度が高められている。このため、側面42Aに負極集電体32Aを溶接接合してナゲットNを形成する時に、電流の流れる面積を減少させて、抵抗を増加させることができる。このため、より多くのジュール熱を発生させることができ、側面42Aと負極集電体32Aとの接触界面の温度を上昇させることができる。その結果、例えば接触界面の酸化被膜が破れ易くなって、側面42Aに接合強度の向上したナゲットNを形成することができる。また、本実施形態の電池10では、負極集電端子40の上面46Aの粗度が抑えられている。これにより、電池ケース20の蓋体22と負極集電端子40の台座部46との間を安定的にシールして、電池10の気密性を維持確保することができる。
以下、本発明に関する実施例につき説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
本発明者らは、上記作用効果を試験的に評価した。具体的には、まず、表1に示すような表面粗さを有する銅製の負極集電端子(比較例1、実施例1)を用意した。また、溶接対象面の表面粗さが実施例1と異なっている銅製の負極集電端子(実施例2~5、比較例2)を用意した。次に、各負極集電端子の溶接対象面に、負極集電体(銅箔、表面粗さRa:0.2μm)をそれぞれ溶接接合した。そして、引張試験機を用いて、破断強さを測定し、負極集電端子と負極集電体との接触界面に形成されたナゲットNの接合強度を評価した。結果を図4に相対値で示す。なお、図4では、安定した接合強度が得られる予め定められた規格の値に「規格」と表している。
Figure 0007049586000001
図4に示すように、比較例1では、相対的に接合強度が弱かった。この理由としては、溶接対象面の表面粗さRaが小さかったために、負極集電体との接触界面で電流が拡散し、抵抗が低くなった結果、ジュール熱の発生が少なくなったことが考えられる。また、比較例2でも、接合強度の規格は満たしていたものの、相対的に接合強度が弱かった。この理由としては、接触界面における抵抗が大きくなり過ぎて、抵抗溶接が困難になったことが考えられる。
これら比較例に対して、実施例1~5では、溶接対象面の表面粗さRaを0.5~3.9μmとすることで、相対的に接合強度の向上した溶接接合部を安定的に形成することができた。また、ここには詳細を示していないが、シール面の表面粗さRaを0.5μm以下とすることで、電池ケースの蓋体との間を気密に封止することができた。以上の結果は、ここに開示される技術の意義を示すものである。
以上、本発明を好適な実施形態により説明したが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん種々の改変が可能である。
10 リチウムイオン二次電池
20 電池ケース
30 電極体
40 負極集電端子
42A 第1リード部の側面(溶接対象面)
46A 台座部の上面(シール面)
50 ガスケット(シール部材)
60 インシュレータ
70 負極外部端子

Claims (1)

  1. 端子引出孔を有する電池ケースと、
    前記電池ケースの内部に収容され、銅からなる負極集電体と、前記負極集電体上に固着された負極合材層と、を有する負極と、
    前記電池ケースの内部で前記負極集電体と溶接接合され、かつ、前記端子引出孔を挿通して前記電池ケースの外部に突出している負極集電端子と、
    前記電池ケースと前記負極集電端子との間を絶縁および封止するシール部材と、
    を備える電池であって、
    前記負極集電端子は、銅または銅合金からなり、かつ、前記負極集電体と溶接接合されている溶接対象面と、前記シール部材を介して前記電池ケースの内面に対向されているシール面と、を有し、
    前記シール面の表面粗さRaは、前記溶接対象面の表面粗さRaよりも小さく、
    前記溶接対象面の表面粗さRaは、0.5μm以上3.9μm以下であり、
    前記シール面の表面粗さRaは、0.3μm以上0.5μm以下である、
    電池。
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