JP7048227B2 - 知覚検査用装置 - Google Patents

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Description

本開示は、知覚検査用装置及び知覚検査用方法に関する。
従来、末梢神経検査において、二つの電極である針状電極と接触電極との間に刺激信号を供給することにより痛覚神経を刺激する知覚検査が行われている(例えば特許文献1)
特開2011-164879号公報
しかし、このような痛覚神経などの末梢神経の知覚検査において、電気的刺激の痛みの感じ方は個人差がある。また、知覚検査という性質上、ごくわずかな刺激を付与して、知覚検査が行われる。そのため、被検査者によっては、知覚検査のために付与された電気的刺激をむずがゆいと感じるものの、痛みと認識せず、痛みを感じたという意思表示を行わないことがある。
このように、電気的刺激を感知しているにもかかわらず、痛みを感じたという意思表示が行われないことへの対策として、被検査者に対する電気的刺激の学習が行われている。電気的刺激の学習は、知覚検査の前に、検査技師や看護師等の検査者が、被検査者に対して、知覚検査で付与する電気的刺激と同種類の電気的刺激を与えて、痛みとして認識するべき電気的刺激がどのようなものなのかを被検査者に体感させることにより行われている。
しかし、知覚検査の前に付与される電気的刺激は、口頭で「チクッとします」というあいまいな説明で伝えられることが多く、電気的刺激を受け始めた時、被検査者は電気的刺激が出力されるタイミングや受けた痛みが電気的刺激であることをわかりにくい。したがって、被検査者が電気的刺激を感知できずに何度も被検査者に電気的刺激を加えてしまうこともある。このような必要以上の刺激を与えられた被検査者は、痛みに対して鈍感となってしまうことや痛みの学習時に集中力を多く使ってしまうことにより、実際の検査で適切で効率的な知覚検査を行うことができなくなる。
本開示は、被検査者に対して、学習用の電気的刺激を付与する装置及び方法を提供することを目的とする。
本開示にかかる知覚検査用装置は、
被検査者に電気的刺激を付与する刺激付与部材を制御する刺激制御部と、
前記電気的刺激の付与を前記被検査者に対して通知を行う通知部と、
を備える。
上記構成によれば、通知部が、被検査者に対して電気的刺激の付与を通知するので、学習用の電気的刺激の付与を被検査者に確実に知らせることができる。被検査者は、学習用の電気的刺激の付与により、知覚検査に用いられる電気的刺激がどのような痛みなのかを認識することができる。
また、本開示にかかる知覚検査用方法は、
被検査者に対する電気的刺激の付与を行うことを通知する通知ステップと、
知覚検査の学習用の前記電気的刺激を付与する刺激付与ステップと、
を含む。
上記方法によれば、学習用の電気的刺激の付与が行われることを通知され、学習用の電気的刺激を付与されるので、知覚検査に用いる電気的刺激がどのような刺激なのかが認識される。
本開示によれば、被検査者に対して、知覚検査に用いる電気的刺激がどのような痛みなのかを知らせることができる。
本開示の実施形態に係る知覚検査用装置の概念ブロック図である。 本開示の実施形態に係る刺激学習モードのフローチャートである。
以下、本開示に係る知覚検査用装置及び知覚検査用方法の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
知覚検査用装置及び知覚検査用方法は、知覚検査の実施に先立ち、被検査者に、知覚検査で被検査者に付与される電気的刺激を適切に学習させるために、知覚検査で付与する電気的刺激と同種類の電気的刺激を被検査者に付与する装置及び方法である。
知覚検査用装置1は、図1に示すように、被検査者が把持等して操作するスイッチ20と、スイッチ20に接続された本体部30と、を備えている。スイッチ20は、電気的刺激の付与を被検査者に対して通知する発光部21(視覚用通知部の一例)を含んでいる。また知覚検査用装置1は、被検査者に対して電気的刺激を付与する電極10(刺激付与をする部材(刺激付与部材)の一例であり、この他の刺激用プローブ等を用いてもよい。)と着脱可能な構成である。
電極10は、被検査者に対して電気的刺激を付与する各種の構成とすることができる。一例として、電極10は、特許文献1と同様に、先端を被検査者の皮膚内に僅かに刺して用いる第1電極と、第1電極の周囲に配置されて被検査者の皮膚に接触させて用いる第2電極で構成しても良い。また、電極10は、被検査者の体表面に貼り付けて用いられるシート状センサの一面であって体表面と接する面に設けられる一対の電極で構成しても良い。
発光部21は、電気的刺激の付与を被検査者に対して光で通知する通知部である。発光部21は、一例として、発光ダイオード(light emitting diode: LED)で発光する構成とすることができる。
本体部30は、制御部40と、表示部50と、手動入力部60と、電源部70と、を有している。本体部30は、一例として、表示部50と知覚検査用装置1の知覚検査機能を担う制御部40とを一体化した構成である。
制御部40は、図1に示すように、刺激制御部41と、通知制御部42と、タイミング設定部43と、モード切替部44とを有している。
刺激制御部41は、電極10に対して電気的刺激の出力を制御するように構成されている。すなわち、刺激制御部41は、電気的刺激の付与の開始、電気的刺激の付与の終了、電気的刺激の出力強度等を設定するように構成されている。電気的刺激の出力強度は、電極10に印加する電圧値により設定しても良く、電極10から出力する電気的刺激の電流値により設定しても良い。
また、刺激制御部41は、電気的刺激の出力強度を変更可能であるように構成されている。出力強度の変更は自動で行っても良く、手動で行っても良い。自動で出力強度を変更する場合には、出力強度の変更に関する設定値を刺激制御部41にあらかじめ登録しておき、この設定値を用いて刺激制御部41が自動で次に付与する電気的刺激の出力強度の設定値を変更する構成とすることができる。出力強度の変更に関する設定値は、一例として、増減させる電流値の増減の単位を0.01mA単位とすることができる。
通知制御部42は、通知部(本例では発光部21)に対して、被検査者に対する通知の出力を制御するように構成されている。すなわち、通知制御部42は、通知として被検査者が感知可能な各種の態様で発光部21の発光を制御するように構成されている。通知制御部42は、発光部21の発光の態様として、1回光ってすぐに消灯するように制御しても良く、発光を継続するように制御しても良く、1回の電気的刺激の付与に対して複数回発光するように制御しても良い。
タイミング設定部43は、刺激制御部41により電極10から電気的刺激を出力させるタイミングと、通知制御部42により通知部から通知を出力させるタイミングとを設定可能に構成されている。通知部により通知が行われるタイミングと刺激制御部41により電気的刺激が付与されるタイミングとの時間間隔は、タイミング設定部43により変更可能である。通知が行われるタイミングと電気的刺激が付与されるタイミングとの時間間隔は、自動で変更される構成としても良く、手動で変更される構成としても良い。電極10の出力のタイミング及び発光部21の通知のタイミングが自動で変更される場合に、乱数表等のランダムなタイミングに関する設定値を用いてもよい。タイミング設定部43は、このランダムなタイミングに関する設定値を、予め登録する構成としても良い。
モード切替部44は、刺激学習モードと知覚検査モードとを切り替えるように構成されている。知覚検査モードとは、通知部による通知を行うことなく、電気的刺激を付与して、この電気的刺激の感知の有無の判定により末梢神経の検査を行うモードである。また、刺激学習モードとは、知覚検査に先立ち、知覚検査に用いる電気的刺激と同種類の電気的刺激を被検査者に付与する際に、電気的刺激の付与を通知部が被検査者に通知するモードである。
モード切替部44は、一例として、手動で入力される刺激学習モードを終了する指令に応じて刺激学習モードを終了するとともに、知覚検査モードを開始する構成とすることができる。
表示部50は、図1に示すように、刺激出力状態表示部51と、反応状態表示部52とを有している。表示部50は、直接指等で触れて入力可能なタッチパネルで構成しても良く、表示のみを行うディスプレイで構成しても良い。
刺激出力状態表示部51は、電極10から被検査者に対して付与された電気的刺激の電流の設定値等の電気的刺激に関する各種の情報を表示するように構成されている。刺激出力状態表示部51の表示は、一例として、「出力中」「出力済み」等の文字や、電気的刺激の出力中であることを示す雷マーク等の図形や、電気的刺激の出力強度(電流値、印加する電圧値)等である。
反応状態表示部52は、電気的刺激を付与したことに対応して被検査者が電気的刺激を感知したとの表明を表示するように構成されている。反応状態表示部52の表示は、一例として、電気的刺激の付与のタイミングから被検査者が感知を表明するまでの反応時間の秒数である数値や、痛いことを示すフェイスマーク等の図形である。
なお、表示部50は、刺激出力状態表示部51及び反応状態表示部52に加えて、知覚検査用装置1に必要な各種の情報を表示するように構成することができる。一例として、手動入力部60により入力された内容を表示する構成とすることができる。
手動入力部60は、電気的刺激及び通知に関する各種設定値を手動で入力可能に構成されている。手動入力部60は、本体部30に設けられた操作ボタン(不図示)であっても良く、表示部50をタッチパネルで構成する場合に表示部50に表示される手動入力用アイコン(不図示)であっても良い。
手動入力部60は、刺激制御部41、通知制御部42、タイミング設定部43、モード切替部44の各設定に関する内容を入力可能に構成されている。一例として、手動入力部60は、電気的刺激の出力強度の変更に関する電流値等を入力しても良い。また、手動入力部60は、通知制御部42の設定として、発光部21の発光の回数、発光の色、光度、点滅等の発光の態様の設定を入力しても良い。また、手動入力部60は、タイミング設定部43の設定として、電極10の出力のタイミング及び発光部21の通知のタイミングを入力しても良い。
知覚検査用装置1は、電気的刺激を付与したことに対応して、被検査者が、電気的刺激を感知したことを検査者に伝えるために操作される操作部を含んでいる。図1には操作部の一例として押しボタン22が示されている。
押しボタン22の形状及び大きさは、被検査者が操作可能な各種の形状及び大きさとすることができる。一例として、スイッチ20の形状及び大きさを、スイッチ20を把持する被検査者の手から僅かに突き出る大きさの紡錘形で形成することができる。また、スイッチ20の突き出た部位を被検査者が押し込み可能な押しボタン22とし、且つ、この突き出た部位を発光部21とすることができる。
電源部70は、スイッチ20、発光部21、押しボタン22、本体部30、制御部40、表示部50、手動入力部60の動作に必要な電力を供給するように構成されている。
次に、上記構成の知覚検査用装置1を用いた知覚検査用方法の一例を、図1及び図2を用いて説明する。
検査者が、手動入力部60により刺激学習モードとする旨の入力を行うと、知覚検査用装置1は、モード切替部44により刺激学習モードに設定され、刺激学習モードが開始される(S1)。
続いて、検査者が、手動入力部60により電気的刺激の付与に関する設定及び通知に関する設定を入力する。本例では、手動入力部60により、電気的刺激の出力強度を0.10mAと入力する。手動入力部60により入力された電気的刺激の電流値等の設定は、刺激制御部41に設定される。また、本例では、手動入力部60により、発光部21を1回発光すると入力する。手動入力部60により入力された発光部21の発光の色等は、通知制御部42に設定される。
検査者は、手動入力部60により、電気的刺激の付与に関するタイミングの設定及び通知に関するタイミングの設定を入力する。本例では、タイミング設定部43は、電気的刺激の付与のタイミングを、電気的刺激を付与する指令の入力から1.0秒後と入力する。また、タイミング設定部43は、発光のタイミングを、電気的刺激の付与のタイミングに対してマイナス0.5秒と入力する。手動入力部60により入力された通知に関するタイミング及び電気的刺激に関するタイミングは、タイミング設定部43に設定される。
電気的刺激の設定および通知の設定を完了した後に、検査者は、手動入力部60により電気的刺激を付与する指令を入力する(S2でYES)。電気的刺激を付与する指令が入力されると、タイミング設定部43の設定に従って、通知制御部42が、設定された通知の態様で発光部21に発光する指令を出力し、発光部21を発光させる。S3において、電気的刺激を付与する指令の0.5秒後に、発光部21は1回発光する(S3、通知ステップの一例)。
また、刺激制御部41が、電極10に対して、刺激制御部41に設定された出力強度で電気的刺激を出力させる指令を出力し、電極10からタイミング設定部43の設定に従った所定のタイミング(タイミング設定部43により設定されたタイミング)で被検査者に対して電気的刺激が付与される。S4において、発光部21の発光から0.5秒後に、刺激制御部41により被検査者に対して0.10mAの出力強度の電気的刺激が付与される(S4、刺激付与ステップの一例)。
電気的刺激が付与されたことを感知した被検査者は、押しボタン22を押し込んで、電気的刺激の感知を表明する(S5でYES)。被検査者の感知の表明は、押しボタン22を介して反応状態表示部52に表示されて、検査者に伝えられて確認される。検査者は、被検査者が電気的刺激の感知に対して十分な学習をしたことを確認して(S6でYES)、手動入力部60より刺激学習モードを終了させる旨の入力を行う。モード切替部44は、刺激学習モードの終了の指令に応じて刺激学習モードを終了させ(S7)、刺激学習モードの終了と同時に、知覚検査用装置1を知覚検査モードに切り替える。知覚検査用装置1が知覚検査モードに切り替わると、検査者は、この知覚検査用装置1を用いて引き続き被検査者の知覚検査を行う。
次に、電気的刺激の出力強度を変更する場合について、図1及び図2を用いて説明する。なお、既に説明した動作と重複する動作は記載を省略する。
図2に示すS4において電極10から電気的刺激が付与されても、電気的刺激が付与されたことを被検査者が感知できない場合、付与された電気的刺激に対応する操作部の操作は無い。すなわち、押しボタン22は押されず(S5でNO)、反応状態表示部52には操作部の操作が行われた旨の表示は無い。検査者は、被検査者に更なる電気的刺激の学習が必要であることを確認し、2回目以降の学習用の電気的刺激の付与を行う。
2回目以降の学習用の電気的刺激の付与においては、検査者は、電気的刺激の出力強度を上げるように設定を変更する。1回目に付与した電気的刺激に対応する操作部の操作が無い場合(S5でNO)、被検査者の痛覚に対して電気的刺激の出力強度が小さいために被検査者が電気的刺激を認識できないと考えられる。そこで、被検査者に対して、次に付与する電気的刺激の出力強度を上げることとし、電気的刺激の学習を行う際に、被検査者が電気的刺激を認識できる出力強度となるようにする。
2回目以降の電気的刺激の学習において、検査者は、1回目に付与した電気的刺激に関する設定を刺激出力状態表示部51の表示で確認する。検査者は、刺激出力状態表示部51に表示された1回目の電気的刺激の情報を基準として、次に付与する電気的刺激の出力強度を決定する(S8)。
検査者は、手動入力部60の操作により、次に付与する電極10の電流の出力値を入力する。電気的刺激は、強すぎると被検査者に良くないし、繰り返し付与されることにより慣れてしまって感知されにくくなる。一方で、付与された電気的刺激を感知できない状態で、知覚検査を受けるとすると、適切な知覚検査の結果を得ることができない。検査者は、これらを踏まえて、学習用の電気的刺激として適切な出力強度の出力値を決定する。本例では、検査者は、被検査者に付与した1回目の電気的刺激の出力強度が0.10mAであることを刺激出力状態表示部51の表示で確認し、手動入力部60により、次に付与する電気的刺激の出力強度を0.11mAの電流値と入力する。
検査者が手動入力部60で入力した設定値は、次に付与する電気的刺激に関する刺激制御部41の設定値として、刺激制御部41に設定される。なお、通知部の通知のタイミング、電気的刺激の付与のタイミング及び通知制御部42の設定は、1回目の設定値と同一としても良く、異なる設定内容を新たに設定しても良い。
検査者は、次に付与する電気的刺激の設定及び通知の設定を完了した後に、手動入力部60により電気的刺激を付与する指令を入力する(S2でYES)。電気的刺激を付与する指令が入力されると、タイミング設定部43の設定に従って、発光部21が発光し(S3)、電極10から電気的刺激が付与される(S4)。
電気的刺激が付与されたことを感知した被検査者は、押しボタン22を押し込んで、電気的刺激の感知を表明する(S5でYES)。検査者は、被検査者が電気的刺激の感知に対して十分な学習をしたことを確認して(S6でYES)、手動入力部60により刺激学習モードを終了させ(S7)、知覚検査モードに切り替える。
図2のS5に戻り、電気的刺激の付与を感知できず、被検査者による操作部の操作が無い場合(S5でNO)、検査者は、刺激学習モードの継続の要否を判断する。検査者が、刺激学習モードの継続が必要と判断した場合、2回目に付与した電気的刺激の出力強度を確認し、次に付与する3回目の電気的刺激の出力強度を決定する(S8)。S8以降の動作は上記と同様であるので省略する。
また、被検査者が電気的刺激の感知に対して学習が十分ではないと判断された場合(S6でNO)、検査者は、刺激学習モードの継続の要否を判断し、刺激学習モードの継続が必要と判断した場合にさらに学習用の電気的刺激の付与を行う。さらに行う学習用の電気的刺激の付与における各動作は、上記した2回目以降の電気的刺激の付与と同様であるので、省略する。
以上説明したように、本実施形態の知覚検査用装置1によれば、被検査者に電気的刺激を付与する電極10を制御する刺激制御部41と、電気的刺激の付与を被検査者に対して発光により通知する通知部(本例では発光部21)とを備えるので、検査者の技量に依存せずに学習用の電気的刺激の出力を被検査者に知らせることができる。このため、従来はあいまいな説明で伝えられていた学習用の電気的刺激の付与を、より明確に知らせることができ、より適切な知覚検査を行うことができる。学習用の電気的刺激を付与された被検査者は、知覚検査に用いられる電気的刺激がどのような痛みなのかを認識することができるので、電気的刺激の学習を行わない場合よりも少ない回数の電気的刺激の付与で効率的に知覚検査を行うことができる。
すなわち、最終的な知覚検査結果が0.1mAである被検査者に対して、電気的刺激の学習を行わない場合には、知覚検査モードにおいて、電気的刺激の電流値を高め(例えば1.0mA)に設定して徐々に電流値を下げて付与するため、電気的刺激の付与回数が多くなってしまう。
これに対して、電気的刺激の学習を行った場合、検査者は、被検査者が感知できる電流値を確実に設定できる。刺激学習モードにおいて被検査者が感知できた電流値が、例えば0.3mAである場合、知覚検査モードにおいて、被検査者が感知できる最小の電流値に近い電流値(0.3mA)から徐々に下げていくことができる。このため、電気的刺激の学習を行った場合は、知覚検査モードにおける電気的刺激の付与回数を減らすことができる。
このように、少ない回数で適切な知覚検査が行われることで、より効率的に知覚検査を行うことができる。
また、発光部21の発光は、大勢の被検査者が居ることにより騒がしい検査会場においても被検査者が視認できるので、被検査者は、被検査者の周囲の騒音に邪魔されずに、電気的刺激が付与されることを確実に認識することができる。
また、本実施形態の知覚検査用装置1によれば、発光部21の発光のタイミングと電極10による電気的刺激の付与のタイミングとの時間間隔を変更可能であるので、学習用の電気的刺激を被検査者が感知するのに適するタイミングで、発光及び電気的刺激の付与を行うことができる。
また、本実施形態の知覚検査用装置1によれば、通知を行う刺激学習モードを有するので、知覚検査に先立ち、電気的刺激がどのような痛みなのかを学習することができ、適切な知覚検査を行うことができる。また、知覚検査モードにおいて、通知が行われずに電気的刺激が付与されるので、被検査者は通知につられて感知していない電気的刺激に対応する操作部の操作を行うことが無く、適切な知覚検査を行うことができる。また、刺激学習モードと知覚検査モードとを切り替えるので、別途知覚検査のみに用いる装置を要せずに知覚検査を行うことができる。
また、本実施形態の知覚検査用装置1によれば、被検査者が電気的刺激を感知したことに応じて操作する押しボタン22を有するので、被検査者が電気的刺激を感知したとの意思表示をより確実に表明することができる。
また、本実施形態の知覚検査用装置1によれば、電気的刺激を付与したことに対応する押しボタン22の操作が無い場合、電気的刺激の出力強度を基準に次に付与する電気的刺激の強度を上げるので、被検査者の痛みの感知度合いに合わせて学習用の電気的刺激の出力強度を設定することができ、適切な電気的刺激の学習を行うことができる。
また、本実施形態の知覚検査用方法によれば、被検査者に対する電気的刺激の付与を行うことを通知する通知ステップ(S3)と、知覚検査の学習用の電気的刺激を付与する刺激付与ステップ(S4)と、を含むので、検査者の技量に依存せずに学習用の電気的刺激の出力を被検査者に知らせることができる。
なお、上記実施形態では、視覚用通知部として被検査者が把持するスイッチ20の突き出た部位に発光部21を備える場合を例示したが、発光部21の構成は上記した例示に限らない。発光部21の形状及び大きさは、被検査者の視野に入る各種の構成とすることができる。一例として、被検査者が検査用ベッドに横になって電気的刺激の学習を行う場合、発光部21は被検査者の顔の近傍に配置されるランプ等の発光部とすることができる。
また、発光部21の発光の態様は、上記実施形態の例示に限らない。1回の電気的刺激の付与に対して3回発光する場合、各発光の発光色を変えても良く、各発光の光度を変えても良い。出力強度が異なる複数の電気的刺激を付与する場合、この出力強度の強弱に対応する異なる光度で発光部21を発光させる等、発光部21を多段階の光度で発光しても良い。
また、視覚用通知部として発光部21により発光する場合を例示したが、視覚用通知部の通知の態様は発光に限らない。視覚用通知部は、電気的刺激の付与が行われることを被検査者に通知可能な各種の構成とすることができる。視覚用通知部による通知は、表示部50に表示される雷マーク等の図形であっても良く、表示部50に表示される「出力中」「出力済み」等の文字であっても良く、表示部50の一部分を赤色で表示する等の色彩であっても良い。
また、本開示の通知部は、視覚用通知部に限らない。本開示の通知部は、聴覚用通知部であっても良く、触覚用通知部であっても良い。
聴覚用通知部は、本体部30にスピーカー(不図示)を内蔵させてこのスピーカーから発する音であっても良く、被検査者に装着させたヘッドフォン(不図示)から発する刺激学習用に通知される音であっても良い。また、聴覚用通知部としての音は、ビープ音等の通知音であっても良く、「痛みを感じたら押しボタンを押し込んでください」のような音声案内であっても良い。
触覚用通知部は、スイッチ20を振動させる構成でも良く、スイッチ20に発熱機構(不図示)を内蔵させてスイッチ20を温かくする構成でも良い。
また、上記実施形態では発光部21を例に通知部を一つ用いる場合を説明したが、複数の通知部を用いて通知を行う構成としても良い。
一例として、発光部21及びスイッチ20を振動させる触覚用通知部を用いて、タイミング設定部43で発光部21の発光とスイッチ20の振動とを同時に行うように制御する構成とすることができる。このように、複数の通知部から通知を行うことにより、より確実に、被検査者に、電気的刺激が付与されたことを通知することができる。
また、通知部を複数用いることにより、被検査者の状態に合わせて学習用の電気的刺激の付与を通知することができる。例えば、聴覚障害がある被検査者に対しては、発光部21の発光とスイッチ20の振動とで通知することができる。また、視覚障害がある被検査者に対しては、ヘッドフォンから発する音及び操作部であるスイッチ20の振動とで通知することができる。このように、被検査者に合わせた通知を行うことで、被検査者の障害に関わらず、適切な電気的刺激の学習を行うことができる。
また、上記実施形態では、通知部が表示部50と別体に配置されているが、通知部の配置は上記した配置に限らない。通知部または操作部の少なくとも一方が表示部50に含まれる構成としても良い。通知部が表示部50に含まれる一例は、通知の態様を雷マークとし、この雷マークを表示部50に表示する構成である。
また、制御部40は、刺激学習モードにおいて設定した各種設定を、知覚検査モードにおける設定とするように制御しても良い。すなわち、刺激制御部41は、刺激学習モードにおいて設定した電気的刺激の電流値を、知覚検査モードにおける電気的刺激の電流値としても良い。また、刺激制御部41は、刺激学習モードにおいて、次に付与する電気的刺激の出力強度として決定した設定値を、知覚検査の設定値に引き継いで、知覚検査モードにおける電気的刺激の出力強度の設定値としても良い。また、タイミング設定部43は、刺激学習モードにおいて設定した電気的刺激の付与のタイミングを、知覚検査モードにおける電気的刺激の付与のタイミングとして設定しても良い。このように、刺激学習モードにおける各種設定値を知覚検査モードの設定値として引き継ぐ構成すると、刺激学習モードで取得した被検査者の痛みの感知度合いに合わせて、同一の被検査者に対して適切且つ効率的な知覚検査を行うことができる。
なお、刺激学習モードの設定、知覚検査モードの設定及び刺激学習モードから知覚検査モードへの各種設定値の引き継ぎは、自動または手動で行うことができる。
例えば、被検査者が、刺激学習モードにおいて電流値0.2mAを感知した場合、制御部40は、刺激学習モードの電流値と同一値を、知覚検査モードにおける初期の電流値としてもよい。このように、被検査者が感知可能な値を知覚検査モードの初期設定値とすることにより、高め(例えば1.0mA)の電流値の電気的刺激を付与することなく、適切な知覚検査を行うことが出来る。
また、知覚検査モードの電流値を、刺激学習モードにおいて感知した電流値0.2mAよりも高め(例えば0.25mA)に設定してもよい。このように、被検査者が感知可能な値(電流値0.2mA)よりも高めの電流値0.25mAを初期値とし、この初期値から徐々に電流値を下げて知覚検査を行うことにより、効率的に被検査者が感知可能な最大値を検知することができる。
また、知覚検査モードの電流値を、刺激学習モードにおいて感知した電流値0.2mAよりも低め(例えば0.18mA)に設定してもよい。このように、被検査者が感知可能な値(電流値0.2mA)よりも低めの電流値0.18mAを初期値とし、この初期値から徐々に電流値を上げて知覚検査を行うことにより、効率的に被検査者が感知可能な最小値を検知することができる。
このように、知覚検査モードの設定が、刺激学習モードにおける少なくとも刺激制御部41の設定に応じて設定されることにより、より効率的な知覚検査を行うことができる。
また、制御部40は、上記した刺激制御部41、通知制御部42、タイミング設定部43、モード切替部44を有する構成に限らない。制御部40は、電極10から電気的刺激を出力でき、通知部に対して通知の指令を出力でき、操作部が操作されたことを取得可能な各種の構成とすることができる。
また、制御部40の各種設定値は、一例として、パソコンのHDD(HARD DISK DRIVE)等の記憶装置や光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
また、制御部40とパソコンとを有線または無線で接続し、制御部40の各種データをパソコンに送信してもよく、パソコンに記憶またはダウンロードされた各種データを制御部40に受信させてもよい。
また、タイミング設定部による電気的刺激の付与のタイミングの設定及び通知のタイミングの設定は、上記したタイミングの設定に限らない。通知部による通知のタイミングは、学習用の電気的刺激があることを被検査者が知るのに適する各種のタイミングであれば良い。
学習用の電気的刺激があることを被検査者が知るのに適する各種のタイミングは、電気的刺激を付与するタイミングを基準に、通知部による通知のタイミングの間隔の設定や設定変更が行われることにより決定される。
以下、電気的刺激の付与のタイミングを基準に、発光部21を発光させるタイミングの間隔を設定する例について説明する。
発光部21は、電気的刺激の付与のタイミングの前に発光するよう構成することができる。一例として、タイミング設定部43の設定をマイナス0.1秒や1秒とする。
発光部21は、電気的刺激の付与のタイミングと同時のタイミングで発光するよう構成することができる。一例として、タイミング設定部43の設定をゼロ秒(発光と電気的付与の出力が同時)と設定すればよい。
また発光部21は、電気的刺激の付与のタイミングの後に発光するよう構成することができる。一例として、タイミング設定部43の設定をプラス0.1秒やプラス1.0秒と設定する。
発光部21は、電気的刺激の付与のタイミングの所定時間前から電気的刺激の付与終了までの間に発光するように構成することができる。例えば、発光部21は、電気的刺激の付与の2秒前から発光してもよい。刺激までの発光回数は、1回でも複数回でもよい。
発光部21は、電気的刺激の付与のタイミングの所定時間前から電気的刺激の付与終了の後までの間に、段階的に発光する構成とすることができる。一例として、タイミング設定部43の設定を、発光開始としてマイナス2.0秒、発光回数として3回、発光の態様として3回点滅と設定し、この各発光の間隔を0.5秒、0.4秒、0.3秒のように徐々に短くする設定として、発光3回目の発光が消灯した後に電気的刺激が付与されるタイミングで、発光部21を発光することができる。3回点滅する態様で、かつ、点滅する間隔が徐々に短くなって発光することにより、電気的刺激の付与の予告及び電気的刺激が付与されるタイミングが近づいているとのカウントダウンを行って、被検査者に、電気的刺激の付与の予告を確実に通知するものである。
発光部21は、電気的刺激が付与される所定時間前から、電気的刺激の付与の所定時間後の間に、発光するよう構成することができる。一例として、タイミング設定部43により、発光回数を1回、発光時間を電気的刺激の付与に対してマイナス2.0秒からプラス2.0秒まで継続とする。電気的刺激の付与の2.0秒前から発光開始することにより、被検査者に対する電気的刺激の付与の予告を行い、電気的刺激の付与の2.0秒後まで発光を継続することにより、電気的刺激が付与された期間を明示して、被検査者に、電気的刺激が付与されたことを確実に通知するものである。
発光部21は、電気的刺激が付与される前に、電気的刺激の付与開始のタイミングに対して長めの時間間隔をおいて、発光する構成とすることができる。一例として、タイミング設定部43の設定をマイナス3.0秒とし、短時間(例えば0.2秒)発光とする。発光のタイミングから電気的刺激の付与のタイミングまでの時間間隔が長めに設定されることにより、被検査者は、付与される電気的刺激を感知しようという意識を持って電気的刺激の付与に対して集中することとなり、より確実に、電気的刺激を学習することができる。
複数回の電気的刺激の付与が行われる場合、発光部21の発光のタイミングを発光毎に変更しても良い。例えば、1回目の発光は電気的刺激の付与の直前(例えば0.1秒前)とし、2回目の発光は電気的刺激の付与に対して長めの時間間隔(例えば3.0秒前)とする。1回目と同じタイミングで2回目の電気的刺激を感知したと被検査者が表明した場合は、この被検査者が発光(通知)につられていることを確認することができ、必要な対応を採ることができる。また、発光から電気的刺激の付与のタイミングを各回で変更することにより、被検査者は、各回の電気的刺激の付与に対して集中することができ、より適切な電気的刺激の学習を行うことができる。また、各回の発光のタイミングを変更し、且つ、被検査者が電気的刺激を的確に感知できた場合は、被検査者が通知のタイミングにまどわされることなく電気的刺激の学習を行ったことを確認することができる。
通知部の通知と電気的刺激の付与との時間間隔は、ランダムとすることができる。一例として、手動入力部60により、各通知のタイミングを、各電気的刺激の各付与のタイミングよりも前であって各付与に対してランダムな時間間隔とする。
発光部21の発光と電気的刺激の付与との時間間隔をランダムとする場合、検査者は、被検査者に、発光と電気的刺激の付与との時間間隔はランダムであることを予め伝えることが望ましい。発光と電気的刺激の付与との時間間隔がランダムであると認識した被検査者は、発光部21の発光の後に電気的刺激を感知しようという意識を持って集中して電気的刺激の付与を待つこととなり、電気的刺激の付与に対する反応としてより適切な学習ができる。
なお、学習用の電気的刺激があることを被検査者が知るのに適するタイミングは、電気的刺激を付与するタイミングを基準としないで決定しても良い。この場合、電気的刺激を付与するタイミングは、通知部による通知を行うタイミングに対する時間間隔の設定により決定される。
また、上記実施形態では電気的刺激の出力強度を上げる設定変更の例示を説明したが、電気的刺激の出力強度の変更は、出力強度を上げる変更に限らず、被検査者の状態に合わせて出力強度を下げる変更を行っても良い。電気的刺激の出力強度を下げる設定変更は、一例として、健常者の痛覚を基準とした電気的刺激の出力強度があらかじめ設定されており、痛みに敏感な被検査者に電気的刺激を付与する前に、電気的刺激の出力強度を最小設定値に下げる場合である。
また、上記実施形態では、押しボタン22と発光部21をスイッチ20の同一部位に形成しているが、本開示の操作部、通知部は、同一部位に形成される構成に限らない。操作部と通知部とを個別の部材で構成しても良い。一例として、スイッチ20を押しボタン(操作部)とし、通知部を本体部30に内蔵されたスピーカーで構成しても良い。
また、通知部及び操作部は、表示部50に含まれる構成としても良い。通知部及び操作部が表示部50に含まれる一例は、通知部としてタッチパネルである表示部50を発光部とし、操作部として表示部50であるタッチパネルに操作用アイコンを表示する構成である。被検査者は、表示部50の発光で電気的付与があることを知り、電気的付与を感知したときに表示部50の操作用アイコンに触れて電気的刺激の付与の感知を表明することにより、電気的刺激の学習を行うことができる。
また、上記実施形態では、操作部が表示部50と別体に配置されているが、操作部の配置は上記した配置に限らない。操作部は表示部50に含まれる構成としても良い。操作部が表示部50に含まれる一例は、操作部としての操作用アイコンを、表示部50としてのタッチパネルに表示する構成である。
また、操作部は、被検査者が、電気的刺激の感知という意思表示を行う各種の機器とすることができる。一例として、被検査者の瞼及び眼球の動きを検出可能なセンサ(不図示)を操作部とし、電気的刺激を感知したときに被検査者に目を閉じるように指示して、このセンサで被検査者が電気的刺激を感知したか否かを取得する構成としても良い。
また、知覚検査用装置の構成は、上記実施形態の構成に限らない。知覚検査用装置は刺激制御部41及び通知部を含む構成であれば良く、操作部を省略することもできる。操作部を有しない知覚検査用装置は、一例として、表示部50に通知部の通知を表示させ、この通知を被検査者に見せて確認させる構成である。
本開示は、上述した実施形態や変形例に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、形態、数、配置場所等は、本開示を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 知覚検査用装置、 10 電極、 20 スイッチ、 21 発光部、 22 押しボタン、 30 本体部、 40 制御部、 41 刺激制御部、 42 通知制御部、 43 タイミング設定部、 44 モード切替部、 50 表示部、 51 刺激出力状態表示部、 52 反応状態表示部、 60 手動入力部、 70 電源部

Claims (4)

  1. 被検査者に電気的刺激を付与する刺激付与部材を制御する刺激制御部と、
    前記電気的刺激の付与に対応するタイミングで前記被検査者に対する通知を行う通知部と、
    前記被検査者が前記電気的刺激を感知したことに応じて操作するための操作部と、
    前記電気的刺激が前記被検査者に感知されたことの表示及び前記電気的刺激の付与タイミングから前記被検査者が感知を表明するまでの反応時間を表示する反応状態表示部と、
    前記刺激制御部及び前記通知部の動作設定を入力可能な入力部と、
    を備え
    前記電気的刺激の前記付与を前記通知部により通知させる刺激学習モードにおいて、
    前記入力部への入力に応じて、前記電気的刺激の出力強度が一つの任意の値に設定され、
    前記入力部への前記出力強度の入力、前記通知部による前記通知及び前記刺激付与部材による前記電気的刺激の付与の一連の動作を、繰り返し実行可能であり、
    前記刺激制御部は、前記一連の動作を繰り返す毎に、前記電気的刺激の前記出力強度の値を変更可能であり、
    前記入力部への前記刺激学習モードを終了させる旨の入力に応じて、前記刺激学習モードが終了されるとともに、前記通知を行わずに前記電気的刺激の前記付与を行う知覚検査モードが実行される、知覚検査用装置。
  2. 前記通知部は、視覚用通知部、聴覚用通知部または触覚用通知部の少なくともいずれか一つである請求項1記載の知覚検査用装置。
  3. 前記電気的刺激の付与に対応するタイミングと前記付与タイミングとの時間間隔は、変更可能である請求項1または請求項2に記載の知覚検査用装置。
  4. 前記知覚検査モードの設定は、前記刺激学習モードにおける少なくとも前記刺激制御部の設定に応じて設定される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の知覚検査用装置。
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