JP7046503B2 - 情報処理装置、基準データ決定装置、情報処理方法、基準データ決定方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、基準データ決定装置、情報処理方法、基準データ決定方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、基準データ決定装置、情報処理方法、基準データ決定方法及びプログラムに関する。
半導体製造装置では、チャンバー内に真空環境を作り出すことを目的として半導体製造工程に使用されるガスをチャンバー内から排気する真空ポンプが広く使用されている。このような真空ポンプとしては、ルーツ型やスクリュー型のポンプロータを備えた容積式タイプの真空ポンプが知られている。
一般に、容積式の真空ポンプは、ケーシング内に配置された一対のポンプロータと、このポンプロータを回転駆動するためのモータとを備えている。一対のポンプロータ間及びポンプロータとケーシングの内面との間には微小なクリアランスが形成されており、ポンプロータは、ケーシングに非接触で回転するように構成されている。そして、一対のポンプロータが同期しつつ互いに反対方向に回転することにより、ケーシング内の気体が吸入側から吐出側に移送され、吸込口に接続されたチャンバーなどから気体が排気される。
半導体製造工程に使用されるガス、あるいは使用されるガスが化学反応によって生成する物質には、温度が低下すると固形化あるいは液状化する成分が含まれるものがある。通常、上述した真空ポンプは、ガスを移送する過程で圧縮熱が発生するため、運転中の真空ポンプは、ある程度高温となっている。圧縮熱による高温化ではガス中の成分あるいは生成物質の固形化あるいは液状化温度より高くならない場合には、ポンプ本体を外部加熱あるいは流入するガスの加熱により真空ポンプの高温を維持している。上記真空ポンプを用いて上述した成分を含むガスを排気した場合でもガス中の成分あるいは生成物質が固形化又は液状化せずに良好な真空排気が行われる。
しかしながら、上述した真空ポンプの高温化では使用されるガス、あるいは使用されるガスからの生成物資の液状化、固形化を防ぐことができない半導体製造工程がある。この工程での真空ポンプの運転を継続すると、この固形化した生成物(反応生成物)がポンプロータ間やポンプロータとケーシングとの隙間に堆積する。そして、この生成物の堆積が進行すると、真空ポンプの運転中に真空ポンプに過剰な負荷がかかることによって、製造プロセス中に真空ポンプが停止し、製造プロセス中の製品に多大な損害を与えることになる。
そのような損害を防止するために、特許文献1では、モータ電流の積分値もしくは平均値が閾値を超えたときに警報を発生することが開示されている。特許文献2では、真空ポンプの発生するAE(アコースティックエミッション)を検出するAEセンサを少なくとも備えたセンサ部からの信号を解析診断することが開示されている。
特表2008-534831号公報 特開平11-62846号公報
しかしながら、依然として、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することを可能とする情報処理装置、基準データ決定装置、情報処理方法、基準データ決定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データが記憶されている記憶部を参照して、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、前記記憶部に記憶されている基準データと、を比較し、比較結果を出力する比較部を備える。
この構成によれば、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
本発明の第2の態様に係る情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置であって、前記比較部は、前記比較した結果、真空ポンプの故障到達の可能性を判定し、判定結果を前記比較結果として出力する。
この構成によれば、真空ポンプの故障到達の可能性が出力されるので、真空ポンプの管理者は、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができる。
本発明の第3の態様に係る情報処理装置は、第2の態様に係る情報処理装置であって、前記記憶部には、真空ポンプの属性と前記基準データとが関連付けられて記憶されており、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、前記記憶部において当該運転中の真空ポンプの属性に関連付けられて記憶されている基準データとを比較する。
この構成によれば、真空ポンプの属性毎に比較することができるので、故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。
本発明の第4の態様に係る情報処理装置は、第1から3のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、前記記憶部には、半導体製造装置の製造工程と前記基準データとが関連付けられて記憶されており、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、前記記憶部において当該運転中の真空ポンプが接続されている半導体製造装置の現在の製造工程に関連付けられて記憶されている基準データとを比較する。
この構成によれば、半導体製造装置の製造工程毎に比較することができるので、故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。
本発明の第5の態様に係る情報処理装置は、第1から4のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量に基づく値と、故障した真空ポンプの故障時の状態量に基づく値の統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。
この構成によれば、運転中の真空ポンプの状態量が故障した真空ポンプの故障時の状態量に近づいたときに報知することができ、真空ポンプが故障する前に真空ポンプのメンテナンスまたは交換をすることができる。
本発明の第6の態様に係る情報処理装置は、第1から5のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生回数と、故障した真空ポンプの故障時までの状態量の異常発生回数の統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。
この構成によれば、運転中の真空ポンプの状態量が故障した真空ポンプの故障時までの異常発生回数に近づいたときに報知することができ、真空ポンプが故障する前に真空ポンプのメンテナンスまたは交換をすることができる。
本発明の第7の態様に係る情報処理装置は、第1から6のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生のインターバルと、故障した真空ポンプの故障前における状態量の異常発生のインターバルの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。
この構成によれば、運転中の真空ポンプの状態量が故障前における状態量の異常発生のインターバルに近づいたときに報知することができ、真空ポンプが故障する前に真空ポンプのメンテナンスまたは交換をすることができる。
本発明の第8の態様に係る情報処理装置は、第5から7のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、前記比較部は、前記運転中の真空ポンプが接続された半導体製造装置の製造工程の時間または製造工程の回数に応じて報知するタイミングを変更するよう処理する。
この構成によれば、運転中の真空ポンプが接続された半導体製造装置の製造工程の時間または製造工程の回数に応じて報知するタイミングを変えることができる。このため、運転中の真空ポンプが接続された半導体製造装置の製造工程の時間または成膜プロセスの回数が多いほど故障リスクが高まるが、報知するタイミングを早めることにより、真空ポンプが故障する前に真空ポンプのメンテナンスまたは交換をすることができる。
本発明の第9の態様に係る基準データ決定装置は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データが記憶されている記憶部を参照して、前記異常データの傾向を用いて故障到達の可能性を判定するための基準データを決定する決定部を備える。
この構成によれば、基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、この基準データと比較することで、真空ポンプの故障到達の可能性を判定することができる。
本発明の第10の態様に係る情報処理装置は、第9の態様に係る情報処理装置であって、前記決定部は、真空ポンプの属性毎に、前記基準データを決定する。
この構成によれば、真空ポンプの属性毎に基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、当該運転中の真空ポンプが属する属性の真空ポンプに対応する基準データと比較することができる。これにより、真空ポンプの故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。
本発明の第11の態様に係る情報処理装置は、第9または10の態様に係る情報処理装置であって、前記決定部は、半導体製造装置の製造工程毎に、前記基準データを決定する。
この構成によれば、半導体製造装置の成膜工程毎に基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、当該真空ポンプが接続された半導体製造装置の成膜工程に対応する基準データと比較することができる。これにより、真空ポンプの故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。
本発明の第12の態様に係る情報処理方法は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データが記憶されている記憶部を参照して、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、前記記憶部に記憶されている基準データと、を比較し、比較結果を出力する工程を有する。
この構成によれば、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
本発明の第13の態様に係る基準データ決定方法は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データが記憶されている記憶部を参照して、前記異常データの傾向を用いて故障到達の可能性を判定するための基準データを決定する工程を有する。
この構成によれば、基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、この基準データと比較することで、真空ポンプの故障到達の可能性を判定することができる。
本発明の第14の態様に係るプログラムは、コンピュータを、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データが記憶されている記憶部を参照して、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、前記記憶部に記憶されている基準データと、を比較し、比較結果を出力する比較部として機能させるためのプログラムである。
この構成によれば、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
本発明の第15の態様に係るプログラムは、コンピュータを、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データが記憶されている記憶部を参照して、前記異常データの傾向を用いて故障到達の可能性を判定するための基準データを決定する決定部として機能させるためのプログラムである。
この構成によれば、基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、この基準データと比較することで、真空ポンプの故障到達の可能性を判定することができる。
本発明の一態様によれば、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
第1の実施形態に係る半導体製造システム10の概略構成図である。 第1の実施形態に係る真空ポンプ3の概略機能構成図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置5の概略構成図である。 記憶部53に記憶されているテーブルT1の一例である。 第1の実施形態に係る比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る基準データ決定装置20の概略構成図である。 記憶部23に記憶されているテーブルT2の一例である。 第1の実施形態の変形例に係る基準データの抽出処理の一例を示すフローチャートである。 ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の一例を示すグラフである。 故障した真空ポンプについて集計したときのパラメータαの頻度グラフの一例である。 ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の他の例を示すグラフである。 故障した真空ポンプについて故障するまでの異常発生回数を集計したときの、異常発生回数の頻度グラフの一例である。 故障した真空ポンプの異常発生回数の統計量の時間変化と、現在運転中のポンプの異常発生回数がプロットされたグラフの一例である。 ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の第3の例を示すグラフである。 故障した真空ポンプについて故障直前の所定の期間の異常発生のインターバルを集計したときの、故障直前の異常発生のインターバルの頻度グラフの一例である。 運転中の真空ポンプについての異常発生のインターバルの時間変化の一例である。 故障した真空ポンプのインターバルの統計量の時間変化と、現在運転中のポンプの異常発生回数がプロットされたグラフの一例である。 モータ38の電流実効値Iと運転時間との関係の第4の例を示すグラフである。 第2の実施形態に係る半導体製造システム10bの概略構成図である。 第3の実施形態に係る半導体製造システム10cの概略構成図である。 第4の実施形態に係る半導体製造システム10dの概略構成図である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から抽出された故障到達共通条件が基準データとして情報処理装置5に記憶されていることを前提として説明する。そして、第1の実施形態に係る情報処理装置5は、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、基準データとを比較し、比較結果を出力する。
図1は、第1の実施形態に係る半導体製造システム10の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る半導体製造システム10は、半導体製造装置1と、真空ポンプ3と、半導体製造装置1と真空ポンプ3とを繋ぐ配管2と、真空ポンプ3を制御する制御装置4と、情報処理装置5と、情報処理装置5に接続された表示装置6とを備える。半導体製造装置1は、成膜プロセスチャンバ11と、成膜プロセスチャンバ11を制御する制御部12とを備える。成膜プロセスチャンバ11と真空ポンプ3は、配管2を介して連通しており、真空ポンプ3が運転することによって、成膜プロセスチャンバ11内の気体(ガス)が排出され略真空にひかれる。成膜プロセスチャンバ11における成膜の種類としてCVD(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)、ALD(Atomic Layer Deposition)、蒸着、スパッタ成膜がある。
真空ポンプ3は、ルーツ型のロータを備えたものでもよいし、スクリュー型のロータを備えたものでもよい。また真空ポンプ3は、クロー型またはスクロール形の真空ポンプであってもよい。また、真空ポンプ3は、一段のポンプでもよいし、複数段のポンプでもよい。真空ポンプ3の排気側後段には、排気ガス処理装置が接続されている。本実施形態に係る情報処理装置5は、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、基準データとを比較し、比較結果を例えば表示装置6に出力する。
図2は、第1の実施形態に係る真空ポンプ3の概略機能構成図である。図2に示すように、真空ポンプ3は、電源36と、入力が電源36と接続されたインバータ37と、入力がインバータ37の出力と接続されたモータ38と、モータ38の回転軸に連結されたロータ39とを備える。また真空ポンプ3は、圧力計35を備える。
インバータ37は、電源36から供給された交流電流を周波数変換し、周波数変換して得られた駆動電流をモータ38に供給する。これにより、この駆動電流によってモータ38の回転軸が回転し、それに伴ってロータ39が回転することにより、配管2から吸入されたガスが排出される。このように、配管2からガスが連続して移送されることにより、配管2に接続された成膜プロセスチャンバ11内のガスが真空排気される。
モータ38は、モータ38の回転数を示す回転数信号をインバータ37に出力する。インバータ37は例えば、駆動電流の電流実効値と、回転数信号から得られるモータ38の回転速度を情報処理装置5に供給する。また、圧力計35によって計測された真空ポンプ3内の圧力値が情報処理装置5に供給される。
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置5の概略構成図である。図3に示すように、情報処理装置5は、入力部51と、出力部52と、記憶部53と、メモリ54と、演算部55と、通信部56を備える。
入力部51は、インバータ37及び圧力計35に接続されており、駆動電流の電流実効値、モータ38の回転速度、真空ポンプ3内の圧力値が入力部51に入力される。出力部52は、演算部55の指令に従って、情報を含む信号を表示装置6に出力する。記憶部53には、運転データが格納されている。演算部55は、CPU(Central Processing Unit)550、異常データ検出部551、比較部552及びプログラムが格納されているキャッシュ553を有する。
また、記憶部53には、故障到達の可能性を判定するための基準データが記憶されている。この基準データは、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定されたものである。本実施形態ではその一例として、図4に示すように、記憶部53には、真空ポンプ3の属性と基準データとが関連付けられて記憶されている。図4は、記憶部53に記憶されているテーブルT1の一例である。テーブルT1において、真空ポンプの属性と基準データとの組が格納されている。ここで真空ポンプの属性は、例えば、真空ポンプの種類、機種及び/または当該真空ポンプに接続される半導体製造装置の種類または機種、真空ポンプの製造番号、または真空ポンプを構成するパーツ(部品)のパーツ番号である。
メモリ54は、一時的に情報を格納する。通信部56は、外部の端末装置と通信ネットワークを経由して通信する。この通信は有線であっても無線であってもよい。CPU550は、キャッシュ553に保存されたプログラムを読み出して実行する。
異常データ検出部551は、運転中の真空ポンプの状態量のデータから、異常データを検出する。ここで異常データは、例えば、区分けした工程毎に定義した正常範囲からの外れ値、工程に関わらないスパイク値、または区分けした工程毎の工程全体の経時的な変化傾向の異常(例えば、瞬間的な外れデータではなく、一定期間の区分区間の全体の増加傾向など)などである。
比較部552は、異常データ検出部551によって検出された、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、記憶部53に記憶されている基準データと、を比較し、比較結果を出力する。具体的には例えば、比較部552は、比較した結果、真空ポンプの故障到達の可能性を判定し、判定結果を比較結果として出力する。ここで異常データの傾向は、例えば、(1)異常データ発生回数、(2)異常データ発生間隔の時間変化(間隔の減少)、(3)異常データ値の増加または減少傾向、(4)異常発生継続時間または継続時間の時間変化、(5)異常データが発生する工程の傾向(片寄り)、(6)異常が発生する工程の中で(1)~(4)の条件(例えば、ある工程の中で(1)~(4))、または(7)(2)~(4)の組合せ(セット)の発生状況である。なお、比較部552における処理はCPU550で演算してもよい。また、比較部552は、別途、FPGA(field-programmable gate array)や専用ボードで実現されてもよい。
また上述したように本実施形態では一例として記憶部53には、真空ポンプの属性と基準データとが関連付けられて記憶されている。比較部552は、運転中の真空ポンプ3の状態量から検出された異常データの傾向と、記憶部53において当該運転中の真空ポンプ3の属性に関連付けられて記憶されている基準データとを比較してもよい。
続いて、図5を用いて第1の実施形態に係る比較処理の流れを説明する。図5は、第1の実施形態に係る比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、異常データ検出部551は、運転中のポンプの状態量のデータから異常データを検出する。
(ステップS102)次に、比較部552は、異常データの傾向と基準データを比較し、真空ポンプ3の故障到達の可能性を判定する。
(ステップS103)次に、比較部552は、故障到達の可能性の判定結果を比較結果として例えば表示装置6へ出力する。
以下、比較部552における比較方法の例について説明する。
(比較方法1)
例えば、基準データとして記憶部53に閾値が記憶されている場合、比較部552は、基準データである閾値と運転中の真空ポンプの異常データ発生回数を比較して判定してもよい。ここで、閾値は例えば、故障した複数の真空ポンプの異常データ発生回数を用いて設定されたものである。具体的には閾値は、故障した真空ポンプの異常データ発生回数の平均値、中央値、最小値、最大値、または代表値などであってもよい。具体的には、比較部552は、運転中の真空ポンプの異常データ発生回数が閾値を超えているか否か判定し、閾値を超えている場合に、真空ポンプ3の故障到達の可能性があると判定してもよい。
(比較方法2)
例えば、基準データとして記憶部53に、異常データに関するパラメータ(例えば、状態量、発生回数、発生頻度、発生インターバル)と故障発生確率との複数の組とが記憶されている場合、比較部552は、記憶部53に記憶されている異常データに関するパラメータと運転中の真空ポンプの異常データ発生回数とを比較し、運転中の真空ポンプの異常データ発生回数に記憶部53において対応付けられた故障発生確率を出力するようにしてもよい。
(比較方法3)
例えば、基準データとして記憶部53に、異常データに関する複数のパラメータ(例えば、状態量、発生回数、発生頻度、発生インターバル)と故障発生確率とが記憶されている場合、比較部552は、記憶部53に記憶されている複数のパラメータと、運転中の真空ポンプの複数のパラメータとを比較し、運転中の真空ポンプの複数のパラメータの組に記憶部53において対応付けられた故障発生確率を出力してもよい。
(比較方法4)
例えば、基準データとして記憶部53に、異常データに関するパラメータ(例えば、状態量、発生回数、発生頻度、発生インターバル)に基準値が関連付けられて記憶され、乖離値と異常データに関するパラメータ(例えば、状態量、発生回数、発生頻度、発生インターバル)の組に関連付けられて故障発生確率が基準データとして記憶されている場合を想定する。比較部552は、記憶部53に記憶されている異常データに関するパラメータと運転中の真空ポンプの対応するパラメータを比較し、運転中の真空ポンプの対応するパラメータの基準値からの乖離値(または一致傾向度合)を決定してもよい。そして比較部552は、この乖離値と当該異常データに関するパラメータの組に記憶部53において対応付けられた故障発生確率を出力してもよい。
(ステップS103)次に、比較部552は、故障到達の可能性の判定結果を比較結果(出力データ)として出力する。ここで、比較部552は、比較結果(出力データ)を、表示装置6に出力して比較結果(出力データ)が表示装置6に表示するようにしてもよいし、通信部56から通信ネットワークを経由して比較結果(出力データ)を外部の端末装置へ送信してもよい。
この比較結果(出力データ)には、故障到達可能性を警鐘する警鐘信号、故障到達の可能性が高いことを示す通知信号、故障発生確率などが含まれる。ここで、故障発生確率には例えば、所定の時間内に故障が発生する確率である。
以上、本実施形態に係る情報処理装置5は、比較部552を備える。比較部552は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から抽出された故障到達共通条件が基準データとして記憶されている記憶部53を参照して、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と、記憶部53に記憶されている基準データと、を比較し、比較結果を出力する。
この構成により、真空ポンプの故障到達の可能性を把握することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
なお、記憶部53には、半導体製造装置の成膜工程(成膜プロセス)と基準データとが関連付けられて記憶されていてもよい。その場合、比較部552は、運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、記憶部53において当該運転中の真空ポンプが接続されている半導体製造装置1の現在の成膜工程に関連付けられて記憶されている基準データとを比較してもよい。この構成により、比較部552は、半導体製造装置1の成膜工程毎に基準データと比較することにより、真空ポンプ3の故障到達の可能性を精度良く推定することができるので、製造プロセス中に真空ポンプが停止し製造プロセス中の製品に多大な損害を与える危険性を低減することができる。
なお、上記の例では、記憶部53には、半導体製造装置の成膜工程(成膜プロセス)と基準データとが関連付けられて記憶されていてもよいとしたが、これに限らず、半導体製造装置の他の製造工程と基準データとが関連付けられて記憶されていてもよい。ここで、成膜工程以外の他の製造工程は、例えばインプラント工程、エッチング工程、アッシング工程、加熱工程等である。この場合、比較部552は、運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、記憶部53において当該運転中の真空ポンプが接続されている半導体製造装置1の現在の製造工程に関連付けられて記憶されている基準データとを比較してもよい。
(変形例)
なお、本実施形態では、真空ポンプの製造者などの人が予め、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から故障到達共通条件を基準データとして決定したが、これに限ったものではない。基準データ決定装置20が、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から注目するパラメータを抽出し、抽出したパラメータに応じた故障到達共通条件を基準データとして設定してもよい。
以下、基準データ決定装置20の構成について説明する。例えば、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データは、故障した真空ポンプの状態量のデータとともに、当該真空ポンプの製造会社に回収される。ここでは一例として、基準データ決定装置20は、当該製造会社内に設置されているものとして説明する。
ここで異常データは例えば、区分けした工程毎に定義した正常範囲からの外れ値、工程に関わらないスパイク値、及び/または区分けした工程毎の工程全体の経時的な変化傾向の異常(例えば、瞬間的な外れデータではなく、一定期間の区分区間全体が増加傾向する異常)である。
図6は、第1の実施形態の変形例に係る基準データ決定装置20の概略構成図である。図6に示すように、基準データ決定装置20は、入力部21と、出力部22と、記憶部23と、メモリ24と、CPU(Central Processing Unit)を有する演算部25とを備える。各部はバスによって接続されている。
入力部21は、操作者の入力を受け付ける。出力部52は、演算部25の指令に従って、情報を出力する。記憶部23は、演算部25が実行するためのプログラムが格納されている。また、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データが回収される毎に、この異常データが操作者による操作によって記憶部23に追記される。
本実施形態ではその一例として当該真空ポンプの属性と異常データとの組が操作者による操作によって記憶部23に追記される。ここで上述したように真空ポンプの属性は、例えば、真空ポンプの種類、機種及び/または当該真空ポンプに接続される半導体製造装置の種類または機種である。これにより、図2に示すように、真空ポンプの属性と異常データの組が蓄積されていく。図6は、記憶部23に記憶されているテーブルT2の一例である。テーブルT2において、真空ポンプの属性と異常データのファイル名との組が格納されており、異常データ自体も記憶部23に記憶されている。これにより、演算部25は、異常データのファイル名から異常データを参照することができる。
メモリ24は、一時的に情報を格納する。演算部25は、記憶部23に保存されたプログラムを読み出して実行する。これにより、演算部は、決定部251として機能する。
記憶部23には、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データが記憶されている。決定部251は、この記憶部23を参照して、異常データの傾向を用いて故障到達の可能性を判定するための基準データを決定する。具体的には決定部251は、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などを用いて、注目する傾向を決定する。そして、決定部251は、抽出された注目する傾向に応じた基準データ(例えば、閾値の値)を設定してもよい。例えば、決定部251は、注目するパラメータについて、故障した真空ポンプに共通する条件である故障到達共通条件を基準データとして決定してもよい。
ここで、注目する傾向は、(1)異常データ発生回数、(2)異常データ発生間隔の時間変化(間隔の減少)、(3)異常データ値の増加または減少傾向、(4)異常発生継続時間または継続時間の時間変化、(5)異常データが発生する工程の傾向(片寄り)、(6)異常が発生する工程の中で(1)~(4)の条件(例えば、ある工程の中で(1)~(4))、または(7)(2)~(4)の組合せ(セット)の発生状況である。
基準データは閾値であってもよい。例えば、故障到達共通条件が異常データ発生回数である場合、基準データは閾値である。例えば、故障した真空ポンプについて、異常データ発生回数が10回あったことが共通している場合、基準データとして10が設定される。
また基準データは、異常データに関するパラメータ(例えば異常データ発生回数)と故障発生確率との複数の組であってもよい。複数の異常データ発生回数は連続する整数であってもよいし、不連続の整数であってもよい。
また基準データは、異常データに関するパラメータと基準値の組、及び乖離値とこの異常データに関するパラメータの組とこの組に対応付けられた故障発生確率であってもよい。
また基準データは、異常データに関する複数のパラメータとこの複数のパラメータの組に対応付けられた故障発生確率であってもよい。
基準データの抽出処理の一例として、決定部251は、真空ポンプの属性毎に、当該基準データを決定してもよい。この構成により、真空ポンプの属性毎に基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプの状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、当該運転中の真空ポンプが属する属性の真空ポンプに対応する基準データと比較することができる。これにより、真空ポンプの故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。
続いて、図8を用いて第1の実施形態の変形例に係る基準データの抽出処理の流れを説明する。図8は、第1の実施形態の変形例に係る基準データの抽出処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、故障ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データを記憶部23から読み出す。
(ステップS202)次に、決定部251は、読み出した異常データの傾向から故障到達共通条件を基準データとして抽出する。
(ステップS203)次に、決定部251は、抽出された基準データを記憶部23に保存する。
なお、決定部251は、半導体製造装置の成膜工程毎に、当該基準データを抽出してもよいし、決定部251は、真空ポンプの属性と半導体製造装置の成膜工程の組毎に、当該基準データを抽出してもよい。この構成により、半導体製造装置の成膜工程毎に基準データが作成されるので、運転中の真空ポンプ3の状態量のデータから検出された異常データの傾向と比較する際に、当該真空ポンプ3が接続された半導体製造装置1の成膜工程に対応する基準データと比較することができる。これにより、真空ポンプの故障到達の可能性の判定精度を向上させることができる。この場合、決定部251が記憶部23を参照して基準データを抽出できるように、異常データが回収される毎に、真空ポンプの属性、半導体製造装置の成膜工程、及び異常データの組が記憶部23に追記されていくことが好ましい。
なお、決定部251は、半導体製造装置の成膜工程毎に、当該基準データを抽出してもよいとしたが、これに限らず、半導体製造装置の他の製造工程毎に、当該基準データを抽出してもよい。
なお、本変形例では、基準データ決定装置20が、故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から注目する傾向を決定し、この傾向に応じた故障到達共通条件を基準データに決定したが、これに限ったものではない。設計者または製造者などの人が、予め故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向から注目する傾向(例えば、異常データ発生回数)を設定しておき、基準データ決定装置20が、設定されたパラメータ(例えば、異常データ発生回数)に応じた基準データ(例えば、閾値の値)を設定してもよい。例えば、故障到達共通条件が異常データ発生回数の場合、基準データ決定装置20は、複数の異常データにおける異常データ発生回数の統計量(例えば、最小値、中央値、平均値)を閾値の値に設定してもよい。
(報知処理について)
続いて、情報処理装置5の比較部552の報知処理の例について、図9~16を用いて説明する。図9は、ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の一例を示すグラフである。曲線W1は、ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iの時間変化である。直線f(t)aveは、正常な真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iの平均時間変化である。直線f(t)maxは、真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iの正常範囲の最大値の時間変化である。直線f(t)minは、真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iの正常範囲の最小値の時間変化である。例えば比較部552は、現在運転中のモータ38の電流実効値Iが、f(t)maxを超えた場合、アラートを出すようにする。
図9に示すように、故障時の電流実効値をIbとして、ΔIを故障時の電流実効値Ibから電流実効値の初期値I0を差分した値(IΔ=Ib-I0)とする。この差分値ΔIを故障時の電流実効値Ibで割って得られるパラメータα(=ΔI/Ib)を故障したポンプの運転データを集計したときの、パラメータαの頻度グラフは例えば図10のように表される。
図10は、故障した真空ポンプについて集計したときのパラメータαの頻度グラフの一例である。パラメータαの中央値をαC、パラメータαの標準偏差をσ1とする。そのとき、比較部552は、運転中の真空ポンプ3のパラメータαが、(αC-3σ1)のときに1回目の警告(アラート)、(αC-2σ1)のときに2回目のアラート、(αC-σ1)のときに3回目のアラートを出す(例えば表示装置6にアラートを表示する)ようにしてもよい。
このように、ポンプ3の運転中において、比較部552は、運転中の真空ポンプ3の状態量に基づく値(ここでは一例として運転中のパラメータα)と、故障した真空ポンプの故障時の状態量(ここでは一例として電流実効値)に基づく値(ここでは一例としてパラメータα)の統計量(ここでは一例として、αC-σ1、αC-2σ1、またはαC-3σ1)とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。これにより、運転中の真空ポンプ3の状態量が故障した真空ポンプの故障時の状態量に近づいたときに報知することができ、真空ポンプ3が故障する前に真空ポンプ3のメンテナンスまたは交換をすることができる。
図11は、ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の他の例を示すグラフである。図11に示すように、この故障したポンプでは、時刻t1、t2、t3、t4、t5、…、tN(Nは正の整数)の時に異常が発生しており、故障するまでの異常発生回数はN回である。故障した真空ポンプについて故障するまでの異常発生回数を集計したときの、異常発生回数の頻度グラフは例えば図12Aのように表される。
図12Aは、故障した真空ポンプについて故障するまでの異常発生回数を集計したときの、異常発生回数の頻度グラフの一例である。故障するまでの異常発生回数の平均値をNm、故障するまでの異常発生回数の標準偏差をσ2とする。そのとき、比較部552は、運転中の真空ポンプの異常発生回数が、(Nm-3σ2)のときに1回目のアラート、(Nm-3σ2)と(Nm-2σ2)の間に1回目のメンテナンス警告を出す(例えば表示装置6にアラートを表示する)ようにしてもよい。また、比較部552は、(Nm-2σ2)のときに2回目のアラート、(Nm-2σ2)と(Nm-3σ2)の間に2回目のメンテナンス警告を出すようにしてもよい。
ここでメンテナンス警告は例えば、メンテナンスを推奨する旨またはメンテナンス時期である旨である。
このように、比較部552は、運転中の真空ポンプの状態量(ここでは一例として電流実効値I)の異常発生回数と、故障した真空ポンプの故障時までの状態量(ここでは一例として電流実効値I)の異常発生回数の統計量(ここでは一例として、Nm-3σ2、Nm-2σ2、Nm-σ2)とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。これにより、運転中の真空ポンプ3の状態量が故障した真空ポンプの故障時までの異常発生回数に近づいたときに報知することができ、真空ポンプ3が故障する前に真空ポンプのメンテナンスまたは交換をすることができる。
図12Bは、故障した真空ポンプの異常発生回数の統計量の時間変化と、現在運転中のポンプの異常発生回数がプロットされたグラフの一例である。図12Bでは、統計量Nm-3σ2、Nm-2σ2、Nm-σ2それぞれの時間変化が示されている。点P11は、運転中の真空ポンプの異常発生回数が始めて統計量Nm-3σ2を超えた点である。このように、運転中の真空ポンプの異常発生回数が始めて統計量Nm-3σ2を超えた場合に、比較部552は、アラートを出してもよい。
図13は、ある故障した真空ポンプにおけるモータ38の電流実効値Iと時間との関係の第3の例を示すグラフである。図13に示すように、この故障した真空ポンプにおける異常発生のインターバルはT1、T2、T3である。故障した真空ポンプについて故障直前の所定の期間の異常発生のインターバルTを集計したときの、異常発生のインターバルTの頻度グラフは例えば図14のように表される。故障直前の所定の期間は、例えば故障直前の200時間(Hour)である。
図14は、故障した真空ポンプについて故障直前の所定の期間の異常発生のインターバルを集計したときの、故障直前の異常発生のインターバルの頻度グラフの一例である。故障直前の異常発生のインターバルTの中央値をTC、異常発生のインターバルTの標準偏差をσ3とする。なお、ここでは一例としてTCを中央値としたが、中央値ではなく平均値としてもよい。
図15Aは、運転中の真空ポンプについての異常発生のインターバルTの時間変化の一例である。異常発生のインターバルTは、時間tの経過とともに、徐々に短くなる。図15Bは、故障した真空ポンプのインターバルの統計量の時間変化と、現在運転中のポンプの異常発生回数がプロットされたグラフの一例である。図15Bでは、統計量Tc+3σ3、Tc+2σ3、Tc+σ3それぞれの時間変化が示されている。点P21は、運転中の真空ポンプのインターバルが始めて統計量Tc+3σ3以下になった点であり、点P22は、運転中の真空ポンプのインターバルが始めて統計量Tc+2σ3以下になった点である。このように、比較部552は、運転中の真空ポンプの異常発生のインターバルTが、(Tc+3σ3)以下になったときに1回目のアラート、(Tc+2σ3)以下になったときに2回目のアラートを出す(例えば表示装置6にアラートを表示する)ようにしてもよい。
また、比較部552は、運転中の真空ポンプの異常発生のインターバルTが、(Tc+3σ3)と(Tc+2σ3)の間のタイミング(図15B参照)で、メンテナンス警告を出力(例えば表示装置6に表示)するようにしてもよい。メンテナンス警告は例えば、メンテナンスを推奨する旨またはメンテナンス時期である旨である。
なお、ここでは一例として、故障直前の所定の期間に着目して説明したが、これに限らず、故障前の期間であれば、直前でなくてもよい。例えば、故障前400時間から故障前200時間の間に着目してもよい。
このように、比較部552は、運転中の真空ポンプ3の状態量(ここでは一例として電流実効値I)の異常発生のインターバルと、故障した真空ポンプの故障前における状態量(ここでは一例として電流実効値I)の異常発生のインターバルの統計量(ここでは一例として、Tc+3σ3、Tc+2σ3)とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する。これにより、運転中の真空ポンプ3の状態量が故障前における状態量の異常発生のインターバルに近づいたときに報知することができ、真空ポンプ3が故障する前に真空ポンプ3のメンテナンスまたは交換をすることができる。
なお、比較部552は、真空ポンプ3の稼働時間に対する成膜プロセスの時間の比率に応じて、メンテナンスまたは交換時期を早くするようにしてもよい。例えば、比較部552は、係数ηを用いて、アラートまたはメンテナンス警告の時期を早くしてもよい。
例えば、比較部552は、パラメータαの中央値αc、故障するまでの異常発生回数の平均値をNm、異常発生のインターバルの中央値Tcを、係数ηを使って加減してもよい。例えば、比較部552は、パラメータαの中央値αcをαc-η×σ1に補正してもよい。
ここで、係数ηは、影響係数kと真空ポンプ3の稼働時間Twに対する成膜プロセスの時間TSPの比率L(=TSP/Tw)とを用いて、η=kL=kTSP/Twで表される。ここで、影響係数kは成膜プロセスが真空ポンプの故障に与える影響を表し、その初期値は例えば、1.0~2.0の値である。影響係数kが、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などによって更新されてもよい。これにより、影響係数kが最適化される。あるいは成膜プロセスの期間の選定を、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などによって行ってもよい。その際の学習には、予め人によって抽出された成膜プロセスの期間とセンサ信号の組を教師データセットとして用いてもよい。ここで、センサ信号は、パーティクルセンサ(レーザカウンタ)、マイクロ成膜センサ、または音波/振動センサなどで検知された信号である。ここでマイクロ成膜センサは、固有振動数の変化で増膜をモニタする。これにより、自動で成膜プロセスの期間の選定が選定されるので、自動で成膜プロセスの時間TSPが決定される。なお、係数ηの算出時に、成膜プロセスの時間TSPの代わりに、成膜プロセスの回数を用いてもよい。
図9、11、13の横軸の運転時間にはアイドリング期間も含まれているが、比較部552は、図9、11、13において、プロセス毎の運転時間に、当該プロセスに対応する係数ηを乗じることにより、運転時間を修正してもよい。図15Cは、モータ38の電流実効値Iと運転時間との関係の第4の例を示すグラフである。図15Cには、プロセスPA、PB、PC、PD、PEが示されており、例えば、プロセスPEがアイドリング期間であるものとする。この場合において、例えば、プロセスPA、PB、PC、PD、PE(各運転時間がtPA、tPB、tPC、tPD、tPE)毎にそれぞれ、係数ηが1.5、1.5、2、2、1が割り当てられている場合に、比較部552は、修正運転時間trを計算式tr=1.5tPA+1.5tPB+2tPC+2tPD+tPEに従って算出してもよい。上記のように運転時間を修正することにより、負荷が実際に真空ポンプにかかっている時間に換算することができる。
このように、比較部552は、運転中の真空ポンプ3が接続された半導体製造装置1の成膜プロセスの時間または成膜プロセスの回数に応じて報知するタイミングを変更するよう処理する。具体的には例えば、比較部552は、成膜プロセスの時間または成膜プロセスの回数に応じて運転時間を修正して修正後の運転時間を基準に報知する。この構成によれば、運転中の真空ポンプが接続された半導体製造装置の成膜プロセスの時間または成膜プロセスの回数に応じて報知するタイミングを変えることができる。運転中の真空ポンプ3が接続された半導体製造装置1の成膜プロセスの時間または成膜プロセスの回数が多いほど故障リスクが高まるが、報知するタイミングを早めることにより、真空ポンプ3が故障する前に真空ポンプ3のメンテナンスまたは交換をすることができる。
なお、ここでは比較部552は、成膜プロセスの時間または成膜プロセスの回数に応じて報知するタイミングを変更するよう処理したが、成膜プロセスの時間または回数に限らず、アイドリング以外の他の製造工程の時間または回数に応じて、報知するタイミングを変更するよう処理してもよい。
比較部552は、パーティクルセンサ(レーザカウンタ)のセンサ信号と予め人によって設定された成膜量との教師データを用いて、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などを行ってもよい。これにより、比較部552は、運転中のパーティクルセンサ(レーザカウンタ)のセンサ信号から、成膜量を判定し、判定した成膜量を用いて影響係数kを更新してもよい。
あるいは、比較部552は、マイクロ成膜センサのセンサ信号と予め人によって設定された成膜量との教師データを用いて、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などを行ってもよい。これにより、比較部552は、運転中のマイクロ成膜センサのセンサ信号から、成膜量を判定し、判定した成膜量を用いて影響係数kを更新してもよい。
あるいは、比較部552は、音波/振動センサのセンサ信号と予め人によって設定された成膜量との教師データを用いて、人工知能による学習、例えばディープニューラルネットワーク(deep neural network)を用いた深層学習(ディープラーニング)などを行ってもよい。これにより、比較部552は、運転中の音波/振動センサのセンサ信号から、成膜量を判定し、判定した成膜量を用いて影響係数kを更新してもよい。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、複数のセンサを用いて、真空ポンプの異常診断、異常予知、及び/または安定制御を実行する。
図16は、第2の実施形態に係る半導体製造システム10bの概略構成図である。図1と共通する要素には共通の番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図16に示すように、第2の実施形態に係る半導体製造システム10bは、半導体製造装置1と、真空ポンプ3と、半導体製造装置1と真空ポンプ3とを繋ぐ配管2と、真空ポンプ3を制御する制御装置4bと、情報処理装置5bと、情報処理装置5bに接続された管理装置7とを備える。
第2の実施形態に係る半導体製造システム10bは一例として、更に、加速度センサS1~S3、電流モニタセンサS11、S12、及び温度センサS21~S26を備える。加速度センサS1~S3は例えば5軸の加速度センサである。このように、半導体製造システム10bは複数のセンサを有する。
制御装置4bは、モータ38を制御する制御部41と、情報処理装置と通信する通信部42とを有する。
情報処理装置5bは、メモリ54と、演算部55と、通信部56とを有する。通信部56は、制御装置4bの通信部42と通信する。また、通信部56は、管理装置7と通信する。また通信部56は、加速度センサS1~S3、電流モニタセンサS11、S12、及び温度センサS21~S26からセンサデータを受信する。
管理装置7は、情報処理装置5bと通信可能である。管理装置7は、CPU71を有する。
加速度センサS1~S3、電流モニタセンサS11、S12、及び温度センサS21~S26は、通信機能、例えばWi-Fi(登録商標)またはblue-tooth(登録商標)等を有し、これらのセンサによって検出されたセンサ信号が近くにある通信部42に集受される。そしてセンサ信号は通信部42から配線を介して通信部56に伝達され、必要に応じて演算部55によりデータ処理され、メモリ54に保存される。情報処理装置5bはゲートウェイ(例えばルーター等)であってもよい。また、情報処理装置5bはAI(人工知能)機能を併せもっていてもよい。
複数のセンサを用いることにより、精度の良い管理情報を得ることが可能となる。例えば、ロータの一部が、異物により反力増加した場合、回転速度の変動・ロータ軸の傾き変動・モータ制御電流の変動が発生する。一つの変化だけではなく、回転速度、ロータ軸の傾きとモータ制御電流を同時に比較処理することにより異常変動を確実に精度良くとらえることができる。
加速度センサS1~S3は、MEMS型振動発振器を有していてもよい。広帯域/安価/小型で、基板上に実装されたものを用いると小型で有効である。
また、複数の真空ポンプの運転動作状況をデータとして取得してもよい。
真空ポンプの上流の機器(例えば、半導体製造装置)毎に付属している真空ポンプの運転状況を管理してもよい。半導体製造装置の属性(例えば、機種)毎に、真空ポンプの運転状況及び故障回数・交換部品頻度を比較し、半導体製造装置の属性(例えば、機種)毎故障回数・交換部品頻度を定義することができる。
本実施形態では加速度センサを3個設けたが、これに限らず、加速度センサは、2個以下でもよいし、4個以上(例えば10個以上)設けられてもよい。加速度センサは、真空ポンプのロータ軸の中心から相互に反対方向(例/左右)に2軸ずつ、ロータ軸方向に1軸以上、多段の場合2軸以上設けてもよい。
本実施形態では電流モニタセンサを2個設けたが、これに限らず、電流モニタセンサは、1個でもよいし、3個以上設けられてもよい。電流モニタセンサは、モータ駆動電流変動のデータのロギングのため、モータ駆動電流測定用に取り付けてもよい。モータが複数の場合はその分電流モニタセンサの数が増加してもよい。例えば、2段モータであれば電流モニタセンサを2個以上設けてもよい。
本実施形態では温度センサを6個設けたが、これに限らず、温度センサは、5個以下でもよいし、7個以上設けられてもよい。ロータの多点温度(例えば、中心から相互に反対方向にある位置の温度)、モータの温度、モータ軸の温度、ガス入力部の温度、ガス出力部の温度、ロータ入力部の温度、ロータ出力部の温度を検出してもよい。また真空ポンプが多段の場合は、前段のロータ出力部の温度と、次段の入力部の温度を検出してもよい。
半導体製造システム10bには更に、圧力センサが複数(例えば5個以上)設けられてもよい。圧力センサは、ロータの多点圧力(例えば、中心から相互に反対方向にある位置の圧力)、モータ軸の圧力、ガス入力部の圧力、ガス出力部の圧力、ロータ入力部の圧力、ロータ出力部の圧力を検出してもよい。また真空ポンプが多段の場合、圧力センサは、前段のロータ出力部の圧力と、次段の入力部の圧力を検出してもよい。
半導体製造システム10bには更に、ロータまたはモータ軸の回転センサが設けられていてもよい。例えば、1つのロータと1つのモータの組に対して、回転センサが3個以上設けられていてもよい。ロータとモータが増加すると、その分、回転センサが増加してもよい。センサは、上記の組合せが可能で、半導体製造システム10bにはトータル10以上のセンサが設けられていてもよい。
(複数のセンサを用いる効果)
複数のセンサを用いることにより、情報処理装置5bの演算部55が以下の処理を実施することが可能である。
多軸の加速度センサを用いた場合に、演算部55は、その軸における加速度変動の比較、例えば相互に微分波形の比較、FFT(Fast Fourier Transform)波形の比較等が可能となる。この例では、演算部55は、ロータ軸の離れた位置の2軸(x,y)同士の比較、及びロータと並行軸(z)の変動を解析することができる。演算部55は、離れた位置における2軸同士の比較ができるとその変動ベクトル成分を比較することが可能なので、軸のねじれ、相対的にどちらの方向に過負荷が起こっているか精度良く判定できる。また、演算部55は、その時間付近のモータ電流の変動を比較することが可能となり、ロータに対する過負荷とそれによるモータの過負荷とその時間帯を特定することが可能となる。
また、演算部55は、その判定の時間後の経過において、異常動作のセンサ検知が起こった場合にその検知と警報・表示が可能となる。この場合、通常SD条件として比較データがメモリ54に登録されており、演算部55は、それに対する比較を行って判定が可能となる。
なお、後段の管理装置7のCPU71がこれらの処理の一部または全部を実施することも可能である。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。図17は、第3の実施形態に係る半導体製造システム10cの概略構成図である。図1、16と共通する要素には共通の番号を付し、その詳細な説明を省略する。図17に示すように、半導体製造システム10cは、真空ポンプ3-1~3-J(Jは正の整数)、真空ポンプ3-1~3-Jを制御する制御装置4b-1~4b-J、プロセス装置8-1~8-L(Lは正の整数)、情報処理システム9及び管理装置7を備える。
各真空ポンプ3-1~3-Jには、第2の実施形態のように複数のセンサ(図示せず)が設けられている。各真空ポンプ3-1~3-Jの構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。制御装置4b-1~4b-Jの構成は、第2の実施形態に係る制御装置4bと同様であるので、その説明を省略する。
プロセス装置8-1~8-Lは、エッチング装置または成膜装置である。プロセス装置8-1は、真空ポンプ3-1、3-2に接続されている。プロセス装置8-2は、真空ポンプ3-3、3-4に接続されている。プロセス装置8-Lは、真空ポンプ3-Jに接続されている。情報処理システム9は例えば、工場内の機器及び/または情報収集装置(例えば、サーバまたはPC(Personal Computer)を有する。情報処理システム9は、クラウドまたはミニクラウドであってもよい。
複数のセンサからのセンサ信号が制御装置4b-1~4b-Jに入力される。制御装置4b-1~4b-Jは、このセンサ信号からセンサ値を取得し、センサ値を示すセンサデータを、当該制御装置4b-1~4b-Jが接続されたプロセス装置8-1~8-Lへ出力する。
更に、各プロセス装置8-1~8-Lから情報処理システム9にセンサデータが伝送され、蓄積される。情報処理システム9は、センサデータを処理する。この情報処理システム9は、管理装置7に接続されている。管理装置7は各種の判断の処理を実行し、次段階の動作パラメータを更新する。また、管理装置7はメンテナンスや部品交換時期の更新を行う。これらの更新値は、情報処理システム9を介して各プロセス装置8-1~8-L及び制御装置4b-1~4b-Jにフィードバックされる。各プロセス装置8-1~8-L及び制御装置4b-1~4b-Jは、この動作パラメータに対応した動作を行う。
なお、制御装置4b-1~4b-Jの通信部42は、真空ポンプ3-1~3-Jに設置されてもよい。また、制御装置4b-1~4b-Jの通信部42は、外部にコントローラやアダプタの形態で設置されてもよい。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について説明する。図18は、第4の実施形態に係る半導体製造システム10dの概略構成図である。図1、16、17と共通する要素には共通の番号を付し、その詳細な説明を省略する。図18に示すように、半導体製造システム10dは、半導体製造装置1-1~1-J(Jは正の整数)、真空ポンプ3-1~3-J、真空ポンプ3-1~3-Jを制御する制御装置4b-1~4b-J、ゲートウェイ41-1、41-K(Kは正の整数)、情報処理システム9及び端末装置62を備える。
各真空ポンプ3-1~3-Jには、第2の実施形態のように複数のセンサ(図示せず)が設けられている。各真空ポンプ3-1~3-Jの構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。制御装置4b-1~4b-Jの構成は、第2の実施形態に係る制御装置4bと同様であるので、その説明を省略する。
ゲートウェイ61-1~61-Kは、制御装置4b-1~4b-Jから送信されたセンサ信号、制御信号、ステータス信号等を情報処理システム9に伝送する。ゲートウェイ61-1~61-Kと制御装置4b-1~4b-Jの間は、高速光通信を用いているため、信号伝達速度が速い。これにより、高速で信号の授受を行うことにより、多数のセンサ信号を短時間で収集することができる。
なお、ゲートウェイ61-1~61-Kは、一部のデータ処理機能を有していてもよい。その場合、ゲートウェイ61-1~61-Kは、必要なデータ処理を行い、次段階の動作パラメータの更新を行い、該当の制御装置4b-1~4b-Jに信号伝達してフィードバックしてもよい。このとき、真空ポンプ3-1~3-Jの稼働状態等のステータスデータは情報処理システム9に伝達することが可能となる。情報処理システム9は、半導体製造装置1-1~1-Jや真空ポンプ3-1~3-Jの稼働状態の管理を判定し、次段階の動作パラメータの変更、ステータスの変更、部品交換またはメンテナンスの時期の更新を行ってもよい。そして、情報処理システム9は、これらの変更まあは更新した情報を端末装置62に通知してもよい。これにより、端末装置62の操作者は、動作パラメータの変更、またはステータスの変更を把握することができる。あるいは、端末装置62の操作者は、更新後の部品交換またはメンテナンスの時期を把握することができる。
ゲートウェイ61-1~61-Kは、通信用のアダプタ、ルーター、コントローラの機能を併用して有している。また、ゲートウェイ61-1~61-Kは、情報処理システム9にてデータ蓄積され自動学習により更新されたデータ処理方式を自動的に取り入れ(更新)、必要なデータ群と不要なデータ群の選別を行ったデータセットを作成してもよい。これにより、ゲートウェイ61-1~61-Kは、自ゲートウェイにおける演算処理効率を向上させることができる。
ゲートウェイ61-1~61-Kで処理されるデータの一部(時間的に間引いたもの)が情報処理システム9に蓄積される。情報処理システム9は、それを用いて、自動学習用のデータセットを作成し、自動学習により、より効率的で安定な動作パラメータの決定、部品の交換時期の判定、またはメンテナンス時期の判定を行う。データ蓄積数が増加すると(例えば、データ蓄積数が5000~10000ケース以上になると)、信頼性の高い、または精度の高い判定を行うことができる。
なお、複数の装置を備える情報処理システムが、第1または第2の実施形態に係る情報処理装置5、5bの各処理を、それらの複数の装置で分散して処理してもよい。また第1及び第2の実施形態では制御装置4と情報処理装置5を別々の装置として説明したが、制御装置4が情報処理装置5を備えるように構成してもよい。また第2の実施形態では情報処理装置5bと管理装置7を別々の装置として説明したが、情報処理装置5bが管理装置7を備えるように構成してもよい。また、各実施形態に係る情報処理装置5、5b、管理装置7、情報処理システム9の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、プロセッサが実行することにより、本実施形態に係る情報処理装置に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 半導体製造装置
2 配管
3 真空ポンプ
4 制御装置
5 情報処理装置
6 表示装置
7 管理装置
8-1、8-2 プロセス装置
9 情報処理システム
10、10b、10c、10d 半導体製造システム
11 成膜プロセスチャンバ
12 制御部
20 基準データ決定装置
21 入力部
22 出力部
23 記憶部
24 メモリ
25 CPU
251 決定部
31 ブースターポンプ
32、34 配管
33 メインポンプ
35 圧力計
36 電源
37 インバータ
38 モータ
39 ロータ
51 入力部
52 出力部
53 記憶部
54 メモリ
55 演算部
550 CPU(Central Processing Unit)
551 異常データ検出部
552 比較部
553 キャッシュ
56 通信部
61-1~61-K ゲートウェイ
62 端末装置

Claims (13)

  1. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部
    を備え、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータと、複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する情報処理装置。
  2. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部
    を備え、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生回数と、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    情報処理装置
  3. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部
    を備え、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生のインターバルと、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    情報処理装置。
  4. 前記比較部は、前記比較した結果、真空ポンプの故障到達の可能性を判定し、判定結果を前記比較結果として出力する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶部には、真空ポンプの属性と前記基準データとが関連付けられて記憶されており、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、前記記憶部において当該運転中の真空ポンプの属性に関連付けられて記憶されている基準データとを比較する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記記憶部には、半導体製造装置の製造工程と前記基準データとが関連付けられて記憶されており、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から検出された異常データの傾向と、前記記憶部において当該運転中の真空ポンプが接続されている半導体製造装置の現在の製造工程に関連付けられて記憶されている基準データとを比較する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記比較部は、前記運転中の真空ポンプが接続された半導体製造装置の製造工程の時間または製造工程の回数に応じて報知するタイミングを変更するよう処理する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する工程を有し、
    前記工程において、前記運転中の真空ポンプの状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータと、複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    情報処理方法。
  9. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する工程を有し、
    前記工程において、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生回数と、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    情報処理方法。
  10. 故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する工程を有し、
    前記工程において、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生のインターバルと、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部として機能させるためのプログラムであって、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータと、複数の故障した真空ポンプの故障時の状態量から当該状態量の初期値を差分した値に基づくパラメータの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    プログラム。
  12. コンピュータを、
    故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部として機能させるためのプログラムであって、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生回数と、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプが故障するまでの間の状態量の異常発生回数の統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    プログラム。
  13. コンピュータを、
    故障した真空ポンプの状態量のデータ中に検出された異常データの傾向を用いて決定された、故障到達の可能性を判定するための基準データとして故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量と運転時間との関係を表す情報が記憶されている記憶部を参照して、比較結果を出力する比較部として機能させるためのプログラムであって、
    前記比較部は、前記運転中の真空ポンプの状態量の異常発生のインターバルと、当該運転中の真空ポンプの運転時間に対応する故障した真空ポンプの故障前の所定の期間における状態量の異常発生のインターバルの統計量とを比較し、比較結果に応じて報知するよう制御する
    プログラム。
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