JP7046363B2 - 洗浄除菌剤組成物 - Google Patents
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Description
ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)と、
カチオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤である洗浄剤(b)と、
ポリオキシエチレンジアルキルエーテル(c-1)またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(c-2)である成分(c)と、
HLB値が10~14.5の非イオン性界面活性剤(d)と、
HLB値が15~19の非イオン性界面活性剤(e)とを含有する洗浄除菌剤組成物であって、
ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)1重量部に対して成分(c)を0.2~5重量部、非イオン性界面活性剤(d)を1~15重量部、および、非イオン性界面活性剤(e)を0.005~0.1重量部含有する洗浄除菌剤組成物、
を提供する。
R1は炭素数が8~16の分岐状の炭化水素基で、
EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドの付加単位を示し、
lおよびmはそれぞれエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの平均付加モル数を表し、lは3~10であり、mは0超10以下である。]
ここで「0超」とは、0より大きい値を示す。lは、4~8がより好ましく、5~7がさらに好ましい。mは、0.1~8がより好ましく、0.5~6がさらに好ましい。
R2は炭素数が2~10の分岐状の炭化水素基で、
EOはエチレンオキサイドの付加単位を示し、
nはエチレンオキサイドの平均付加モル数を表し、1~8である。]
nは、2~7がより好ましく、3~6がさらに好ましい。
R3は炭素数が13~20の直鎖または分岐状の炭化水素基で、
EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドの付加単位を示し、
oおよびpはそれぞれエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの平均付加モル数を表し、oは11~22であり、pは0~10である。]
oは、12~21がより好ましく、13~20がさらに好ましい。pは、0~8がより好ましく、0~6がさらに好ましい。
また、本発明の洗浄除菌剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、所望により、香料、染料、消臭剤、金属腐食抑制剤などの任意成分を、適宜の割合で含むことができる。
表1に記載の各洗浄除菌剤組成物を、pH9.5となるように調製し、相溶性評価、抑泡評価および洗浄力評価を行った。
なお、表1に記載の組成物において使用した成分を表2に示す。
表1に記載の各製剤を水道水で使用想定濃度である0.5重量%および1重量%に希釈したものを試験液とした。
原液および試験液において、白濁、分離あるいは沈殿が見られた場合を×、微濁の場合を△、清澄で濁りが見られない場合を○と評価した。結果を表3に示す。
表1に記載の各製剤を水道水で使用想定濃度である0.5重量%に希釈したものを試験液とし、Φ28mm×250mmの試験管に泡が立たないよう30mL注ぎ込み、栓をした。試験液が入った試験管を上下に30回激しく振とうし、振とう直後、1分間経過後、3分間経過後の泡の高さを測定した。
<評価基準>
起泡について、振とう直後に泡の高さが85mm以上ある。
消泡について、振とう3分間経過後に振とう直後からの泡の残存率が15%以上かつ泡の高さが10mmを超える。
・タンパク汚れ
リーナッツ試験法(JIS K3362)に準拠して構成したリーナッツ試験機を用いて試験を行った。スライドグラスに常温の牛乳を付着させ、80℃のオーブンで40分間乾燥させ、放冷した後、付着量を量り、これを4枚1組としてモデル汚れガラス片とした。表1に記載の各製剤を水道水で0.5重量%に希釈し、60±1℃に加温した試験液700mL中に、支持板にセットしたモデル汚れガラス片を入れ、リーナッツ試験機を用い、回転速度250±10rpmで3分間洗浄した。洗浄後、80±1℃の水道水700mL中に入れて、洗浄力試験機を用いて1分間すすいだ。すすぎが完了したモデル汚れガラス片を室温で一昼夜乾燥後、重量を量り、以下の式(A)で洗浄力を算出した。
モデル汚れガラス片を、スライドグラスに60℃で融解させた牛脂を付着させて室温で60分間乾燥させたものとした以外は、タンパク汚れの場合と同様にして洗浄力を算出し、洗浄力を評価した。結果を表3に示す。
一方、比較例1~5の製剤は、相溶性評価または抑泡評価において相溶性または抑泡が不十分であり、比較例6は、洗浄力が劣るものであった。
表1に記載の実施例1の製剤を用い、下記の方法で殺菌力試験を実施した。
殺菌力試験は、石炭酸係数法に準じた方法で行った。
実施例1の製剤について、脱イオン水で成分(a)濃度が0.03重量%となるように希釈したものを試験液として、10mL試験管に分注した。これにウマ血清(GIBCO社製)500μLと生理食塩水で下記供試菌を約106cfu/mLに調製した菌液100μLを接種し、供試液とした。菌接種後1分間経過後の供試液10μLを白金耳でブレインハートインフュージョン培地(日水製薬(株)社製)に植え、48時間後の菌の生育を確認し、菌の生育が確認されなかった場合を○、菌の生育が確認された場合を×として評価した。結果を表4に示す。
(供試菌)
E.coli NIHJ-jc2
Sta.aureus FDA-209p
Leu.mesenteroides IAM1046
B.cereus IAM1029 芽胞懸濁液
Claims (15)
- ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)と、
カチオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤である洗浄剤(b)と、
ポリオキシエチレンジアルキルエーテル(c-1)またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(c-2)である成分(c)と、
HLB値が10~14.5の非イオン性界面活性剤(d)と、
HLB値が15~19の非イオン性界面活性剤(e)とを含有する洗浄除菌剤組成物であって、
ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)1重量部に対して成分(c)を0.2~5重量部、非イオン性界面活性剤(d)を1~15重量部、および、非イオン性界面活性剤(e)を0.005~0.1重量部含有する洗浄除菌剤組成物。 - 洗浄剤(b)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンイソオクチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンイソデシルエーテルおよびポリオキシエチレンポリオキシプロピレンイソラウリルエーテルからなる群から選択される1以上のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである、請求項2に記載の洗浄除菌剤組成物。
- 洗浄剤(b)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンイソデシルエーテルである、請求項2または3に記載の洗浄除菌剤組成物。
- 非イオン性界面活性剤(d)が、ポリオキシエチレンイソデシルエーテルおよび/またはポリオキシエチレン-2-エチルヘキシルエーテルである、請求項5に記載の洗浄除菌剤組成物。
- 非イオン性界面活性剤(e)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、請求項7に記載の洗浄除菌剤組成物。
- ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)1重量部に対して、洗浄剤(b)の含有量が0.5~10重量部である、請求項1~8の何れかに記載の洗浄殺菌剤組成物。
- 洗浄剤(b)が、式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルであり、非イオン性界面活性剤(d)が、式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、非イオン性界面活性剤(e)が、式(3)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルである、請求項9に記載の洗浄除菌剤組成物。
- 洗浄剤(b)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンイソデシルエーテルであり、非イオン性界面活性剤(d)が、ポリオキシエチレンイソデシルエーテルおよび/またはポリオキシエチレン-2-エチルヘキシルエーテルであり、非イオン性界面活性剤(e)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、請求項10に記載の洗浄除菌剤組成物。
- pHが8~10である、請求項1~11のいずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
- 使用時のポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩(a)の濃度が0.005~1重量%である、請求項1~12のいずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
- 食器、調理器具または食品加工設備の洗浄に用いられる、請求項1~13のいずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
- CIP洗浄または自動洗浄機による洗浄に用いられる、請求項14に記載の洗浄除菌剤組成物。
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