以下、図1~図5を参照して、本発明の第一実施形態に係る電気接続機器1について説明する。電気接続機器1は、例えば一般家屋のコンセントから離れた場所にあって、パーソナルコンピュータ等の電気器具に電気を供給するための機器である。電気接続機器1は、軸線方向に延びる本体部2と、回路部3とを備える。
以下の説明に際しては、本体部2の軸線方向を長さ方向として特定し、電気接続機器1を水平面(以下、電気接続機器1を設置する面を設置面という。)に設置した場合に、長さ方向に対して水平面内で直交する方向を幅方向として特定し、長さ方向及び幅方向に直交する方向を厚さ方向として特定する。
本体部2は、接続本体部20と、該接続本体部20の軸線方向の一方側端部200及び/又は他方側端部201に連結する連結部材21とを備える。具体的に、本実施形態の本体部2は、図1に示すように、軸線方向に長尺に形成される直方体状に形成され、前記接続本体部20と、該接続本体部20の軸線方向の両端部200、201それぞれに連結する二つの連結部材21とを備える。
本実施形態の接続本体部20は、図1に示すように、天面20aと、該天面20aに対向する底面20bと、前記天面20a及び底面20bを一体的に形成する両側の側面20c、20d、及び一方側端部200(具体的には、一方側端面200a)と、他方側端部201(具体的には、他方側端面201a)とを備え、直方体状に形成されている。具体的に、本実施形態の接続本体部20は、天面20aと底面20bの幅方向での長さが、両側の側面20c、20dの厚さ方向での長さと略同一の直方体状である。即ち、接続本体部20は、軸線方向に直交する方向の断面形状が略正方形状で軸線方向に長い直方体形状である。
天面20aには、例えば、電気器具のコンセントを挿入することで、該電気器具を電気接続機器1に電気接続可能に構成される接続部X(本実施形態では、コンセント挿入口Xa)が、一列の方向(電気接続機器1の長さ方向である軸線方向)に複数備えられている。接続本体部20の幅寸法は、長さ方向に一列配置した複数の接続部Xの列形態における幅に対応した寸法となっている。本実施形態の接続部Xは、図1、2に示すように、軸線方向の一方側と他方側とで離間距離が異なる。本実施形態では、一方側の接続部Xに対して他方側の接続部Xが、離間距離を長くするよう配置されている。また、本実施形態では、他方側の接続部Xそれぞれは、アダプタ付きのコンセントを挿入するために、一方側の接続部Xそれぞれよりも離間距離が長い。具体的に、接続部Xは、接続本体部20の軸線方向一方側寄りに5つ、離間距離を短くして設けられ、軸線方向の他方側寄りに2つ、離間距離を長くして設けられている。なお、一方側寄りの5つのコンセント挿入口Xaは、一対の挿入口が幅方向に並び、他方側寄りの2つのコンセント挿入口Xaは長さ方向に並ぶように配置される。
一方側端部200及び/又は他方側端部201には、軸部200α、201αと、該軸部200α、201αが嵌合可能な軸受部210βのうちの一方が設けられている。本実施形態の一方側端部200及び他方側端部201には、図3に示すように、端面200a、201a上から軸部200α、201αが突設されている。本実施形態では、一方側端部200及び他方側端部201は同様の構成であるから、一方側端部200についてその構成を説明し、他方側端部201に兼用する。
本実施形態の接続本体部20は、天面20aと底面20bの幅方向での長さが、両側の側面20c、20dの厚さ方向での長さと略同一の直方体状である。そのため、接続本体部20の一方側端部200は、幅方向と厚さ方向が等しい正方形状の一方側端面200aを備えている。そして、軸部200αは、図3に示すように、この一方側端面200aの中央部に設けられている。具体的に、本実施形態の軸部200αは、正方形状の一方側端面200aの中央を軸心として、軸線方向の一方側に突設している。また、本実施形態の軸部200αは、筒状(具体的には、外周が円形の筒状)に形成される。よって、この軸部200αには、軸線方向に沿う挿通孔200bが形成されている。
挿通孔200bは、軸線方向に沿って形成されている。具体的に、本実施形態の挿通孔200bは、図3に示すように、正方形状の一方側端面200aの中央を軸心として、軸線方向に延びる円形状の孔である。また、この挿通孔200bは、接続本体部20の内外を連通するように設けられている。そのため、挿通孔200bは、軸線方向で一方側端部200と軸部200αを貫通するように形成されている。
本実施形態の軸部200αは、該軸部200αが後述する軸受部210βから抜けることを防止する抜止手段を備える。具体的には、図3に示すように、軸部200αは、軸受部210βに挿通される軸本体部200caと、該軸本体部200caの先端部に径外方向に突設される頭部200cbとを備え、頭部200cbが軸受部210βに係合して抜止手段となる。本実施形態の頭部200cbは、図4に示すように、軸本体部200caの先端の外周面全域に亘って突設し、周面が円形状である。そして、本実施形態の頭部200cbには、突起部200dが設けられている。この突起部200dは、円形の頭部200cbの外周面から径外方向に突出している。本実施形態の突起部200dは、頭部200cbの外周面に一定間隔ごとに設けられ、図4に示すように、頭部200cbの外周面に8つ設けられている。
本実施形態の接続本体部20の内部には、図3に示すように、接続部Xごとに電極XAが配置されている。各電極XAは、図2、3に示すように、後述する接続線部30(具体的には、電極部材30A)により電気的に接続されるとともに、前記接続線部30(具体的には、電気配線部B)を介して、本体部2の軸線方向の一方端部2aから延設する電源線部31に電気的に接続している。
接続本体部20の内部には、接続本体部20内を長さ方向(軸線方向)に延びる接続線部30又は電源線部31を長さ方向に直交する方向から挟む挟込部20Aが設けられている。本実施形態の挟込部20Aは、図3に示すように、厚さ方向から接続線部30(具体的には、二本の電気配線部30B)を挟む。この挟込部20Aは、軸線方向の一方側に形成されている。具体的に、挟込部20Aは、図3、5に示すように、接続本体部20の長さ方向に直交する方向の一方側から他方側に延びる一方側挟込部20Bと、前記長さ方向に直交する方向の他方側から一方側に延びる他方側挟込部20Cと、を備える。
本実施形態の一方側挟込部20Bは、厚さ方向の一方側(接続本体部20の天面20a側)から他方側(接続本体部20の底面20b側)に向かって延びる。この一方側挟込部20Bは、図3、5に示すように、長さ方向に厚みを有する平板状に形成され、幅方向全域に広がっている。また、一方側挟込部20Bには、幅方向の中央に凹み20Baが形成されており、該凹み20Baに後述する接続線部30(具体的には、電気配線部30B)を挿通している。
本実施形態の他方側挟込部20Cは、厚さ方向の他方側(接続本体部20の底面20b側)から一方側(接続本体部20の天面20a側)に向かって延びる。この他方側挟込部20Cは、図3に示すように、前記一方側挟込部20Bよりも軸線方向一方側に配置されている。また、この他方側挟込部20Cは、図5に示すように、幅方向での長さが、前記一方側挟込部20Bの凹み20Baと略同一に形成されている。さらに、他方側挟込部20Cは、厚さ方向において、一方側挟込部20Bの凹み20Baよりも低い位置にある。
連結部材21は、軸線方向で接続本体部20に連結している。本実施形態では、図1、2に示すように、二つの連結部材21が、軸線方向の一方側と他方側のそれぞれから接続本体部20に連結している。また、本実施形態では、軸線方向の一方側に配置された連結部材21と他方側に配置された連結部材21は、電源線挿通孔210bを備えるか否かという点で構成が異なる。そのため、電源線挿通孔210bを備え、軸線方向の一方側に配置された連結部材21についての構成を説明し、共通する構成に関しては、他方側に配置された連結部材21に兼用する。
本実施形態の連結部材21は、図1に示すように、天面21aと、該天面21aに対向する底面21b、前記天面21aと底面21bを一体的に形成する両側の側面21c、21d、及び軸線方向の一方の端部(以下、第二端部210と称する)と、軸線方向の他方の端部(以下、第一端部211と称する)とを備え、直方体状に形成されている。具体的に、本実施形態の連結部材21は、幅及び厚さ方向での長さが、接続本体部20の幅及び厚さ方向での長さと略同一の断面正方形状の直方体形状である。そのため、本体部2の長さ方向で、連結部材21の天面21aと底面21b、両側の側面21c、21dは、図1、2に示すように、接続本体部20の天面20aと底面20b、両側の側面20c、20dと面一である。そして、第一端部211の第一端面211aと第二端部210の第二端面210aは、正方形状である。なお、本実施形態では、長さ方向で、各連結部材21は接続本体部20より短く形成されている。また、二つの連結部材21の長さ方向における合計は、接続本体部20の長さ方向における長さよりも短い。
第一端部211は、接続本体部20の軸線方向の端部に接続する。軸線方向の一方側に配置された連結部材21の場合、第一端部211は、接続本体部20の一方側端部200に接続する。また、第一端部211には、嵌合可能な軸部200αと軸受部210βのうちの他方が設けられている。本実施形態の第一端部211には、図3に示すように、軸部200αを挿入可能な軸受部210βが設けられている。この軸受部210βは、第一端面211aの中央部に配置されている。具体的に、本実施形態の軸受部210βは、正方形状の第一端面211aの中央を軸心する円形状に形成されている。円形の軸受部210βは、軸部200αにおける円筒状の軸本体部200caの外径よりも大きく、頭部200cbの外径よりも小さい。また、軸受部210βは、連結部材21の内外を貫通するように形成されている。具体的に、軸受部210βは、軸線方向で第一端部211を貫通する。そして、本実施形態では、軸受部210βは、軸線方向での長さ(第一端部211の軸線方向での厚み)が、接続本体部20の端面(具体的には、一方側端面200a又は他方側端面201a)から軸部200αの先端側(具体的には、軸部200αの頭部200cb)までの長さより短い。そのため、本実施形態では、軸受部210βに軸本体部200caを挿通し、頭部200cbを連結部材21内に配置した状態で、接続本体部20の端面と頭部200cbとの間に、連結部材21の第一端部211を挟むことで、連結部材21と接続本体部20との連結が行われる。そして、外周が円形の軸部200αと円形状の軸受部210βが軸線まわりで相対的に回動することで、連結部材21と接続本体部20が軸線まわりで相対的に回動する。
連結部材21の第二端部210には、回路部3(具体的には、電源線部31)を挿通するための電源線挿通孔210bが形成されている。この電源線挿通孔210bは、図1、3に示すように、軸線方向で第二端部210を貫通し、電源線部31を連結部材21の内外に挿通可能に形成されている。そのため、前記電源線挿通孔210bは、長尺状の電源線部31の外径よりも大きく形成された孔である。具体的に、図1~3に示すように、第二端部210に肉厚部210cが設けられ、該肉厚部210cと第二端部210を貫通するように、軸線方向視で円形の電源線挿通孔210bが形成されている。
本実施形態の連結部材21の内部には、図4に示すように、軸部200αの突起部200dと噛み合う噛合部211bが設けられている。この噛合部211bは、連結部材21と接続本体部20との軸線まわりの相対的な回動の際に、突起部200dと噛合することで、回転角度を所定角度で一旦規制する。具体的に、噛合部211bは、円形の頭部200cbの外面に対向するように該頭部200cbの周囲に配置され、軸線方向と直交する方向に間隔を開けて、平行に延びる二本の部材である。本実施形態の噛合部211bは、図4に示すように、厚さ方向の一方側(天面21a側)から他方側(底面21b側)に向かって設けられる。そして、二本の噛合部211bの間に、頭部200cbの突起部200dが挟まれることにより、軸部200αと軸受部210βとの軸線まわりの相対的な回動が一旦規制されている。なお、ここでの「一旦規制」とは、所定の外力が作用しない限り、回動を規制することであり、所定の外力が作用すると、突起部200dが噛合部211bの規制を越えて回動する。
連結部材21は、設置面に取り付けられる取付部Aを備える。この取付部Aは、連結部材21の軸線方向まわりの外周部に備わっている。本実施形態の連結部材21では、図1、3に示すように、底面21bが設置面に取り付けられるため、連結部材21の底面21bが取付部Aとなる。具体的に、本実施形態の連結部材21は、接続本体部20と連結する連結本体22と、脚部材23とを備える。そして、電気接続機器1を設置面に設置した際は、連結部材21の底面21bとして機能する前記脚部材23が設置面に取り付けられる。そのため、本実施形態の連結部材21では、脚部材23が取付部Aとなる。
連結本体22は、図1に示すように、天面22aと、底面22bと、前記天面22aと底面22bを一体的に形成する両側の側面22c、22dと、及び第一の端部22eと、第二の端部22fとを備えている。天面22a、両側の側面22c、22dは、接続本体部20の天面20a、両側の側面20c、20dと面一になっている。また、本実施形態の連結本体22では、第一の端部22eに軸受部210βが、軸線方向の一方側の第二の端部22fに電源線挿通孔210bが設けられている。
脚部材23は、連結本体22の底面22bより設置面側に配置されている。本実施形態の脚部材23は、図1、3に示すように、厚さ方向で、一方側に配置された連結本体22に対して他方側から積層されている。
脚部材23は、図1に示すように、脚天面23a、脚天面23aに平行な脚底面23b、両側の脚側面23c(図2に示す)、23d、両側の脚端面23e、23fを備えて、前記連結本体22の厚さよりも低い板状(略直方体形状)に形成されている。したがって、脚側面23c、23d及び脚端面23e、23fは、連結本体22の厚さよりも低く設定されている。本実施形態の脚部材23は、長さ方向で連結本体22よりも短く形成されている。
脚部材23は、図2、3に示すように、その脚底面23b、脚天面23a、及び連結本体22の底面22bに、厚さ方向に沿う支軸Sを貫通させて、連結本体22に支持されている。支軸Sは、脚部材23と連結本体22の軸受けTを介して連結部材21に支持され、支軸Sの頭部は脚部材23に没せられている。なお、本実施形態において、軸受けTの突出高さは、図2に示すように、設置面からの電源線挿通孔210bの高さより低い。そのため、前記軸受けTは、図3に示すように、後述する電源線部31が連結部材21内を軸線方向に延びる際の妨げになることを防止できる。
本実施形態の支軸Sは、脚部材23の幅方向中心で、連結本体22の第二の端部22f側に形成されている。脚部材23は、支軸S周りに回動することで、図2に示すように、連結本体22に収納された収納姿勢M、及び連結本体22から突出した突出姿勢Nに切替え自在である。
脚部材23の収納姿勢Mにおいて、図1、2に示すように、脚部材23における脚天面23a及び脚底面23bは、連結部材21に沿っている。そのため、脚部材23の収納姿勢Mにおいては、脚部材23の両側の脚側面23c、23dは、連結本体22の側面22c、22dと面一であり、脚部材23の脚端面23fは、連結本体22の第二の端部22fと面一である。脚部材23の脚端面23eは、支軸Sを中心とした円弧状に形成されている。
このような構成の脚部材23が、連結本体22の底面22bに配置した支軸Sを介して設けられている。また、本実施形態では、支軸Sが、脚部材23の脚端面23f側に設けられていることにより、前述したように、脚部材23は、連結本体22に収納された収納姿勢M、及び連結本体22から突出した突出姿勢Nに切替自在とされる。本実施形態の脚部材23は、図2に示すように、本体部2の軸線方向とは異なる方向に位置ずれして、電気接続機器1の外側に突出する第一突出姿勢N1と、本体部2の軸線方向に沿って、電気接続機器1本体の外側に突出する第二突出姿勢N2とに切り替えることができる。
取付部A(具体的には、脚部材23)は、電気接続機器1を設置面に固定取付するための固定取付手段aを備える。具体的に、図1に示すように、脚部材23の脚底面23bには穿設孔23abが穿設され、該穿設孔23abに固定取付手段aとしての磁石aが埋設されている。本実施形態の脚底面23bには、軸受けTより第一端部211側に略直方体形状の穿設孔23abが穿設され、該穿設孔23abに略直方体状の磁石aが埋設されている。
回路部3は、複数の接続部Xを外部電源に電気的に接続する。この回路部3は、図1に示すように、外部電源に接続可能な電源線部31と、接続本体部20に収納されて複数の接続部Xを電気的に接続する接続線部30とを備える。
電源線部31は、コンセントなどの外部電源に接続可能で、接続線部30に電気的に接続する。この電源線部31は、本体部2の軸線方向の一方端部2a又は他方端部2bから延設している。具体的に、本実施形態の電源線部31は、図1、2に示すように、本体部2の軸線方向の一方端部2a(具体的には、連結部材21の第二端部210の電源線挿通孔210b)から延設している。また、この電源線部31は、その一方側にコンセントプラグやUSBコネクタといった電気接続部(図示しない)を備え、他方側(具体的には、接続端部31a)が後述する接続線部30に接続している。なお、本実施形態の電源線部31は、軸線方向に直交する断面が楕円形状となっている。
電源線部31は、軸線方向に延びる。具体的に、電源線部31は、軸線方向一方側から前記電源線挿通孔210bを挿通して連結部材21内に挿入し、軸線方向に延びて、軸部200αに設けられた挿通孔200bを挿通することで接続本体部20内に挿入している。なお、電源線部31は、所謂電源コードであるから、本体部2の外部に延設している部分では、自在に曲げることが可能である。
接続線部30は、接続本体部20に収納されて複数の接続部Xを電気的に接続する。この接続線部30は、各電極XAを電気的に接続する電極部材30Aと、軸線方向の一端(具体的には、入力端部30Ba)が前記電源線部31(具体的には、接続端部31a)に電気的に接続し、他端(具体的には、出力端部30Bb)が前記電極部材30Aに電気的に接続する電気配線部30Bとを備える。具体的には、図2に示すように、軸線方向に沿って延び、各電極XAに接続される二本の電極部材30Aa、30Abの軸線方向の一端部が、挿通孔200bを通って接続本体部20内に挿入される電源線部31の接続端部31aを二股に分岐(入力端部30Baに接続)して形成された二本の電気配線部30Bの軸線方向の他端側(出力端部30Bb)に接続することで、接続線部30が構成されている。よって、本実施形態の接続線部30は、軸線方向に沿って延びる。
本実施形態の電気配線部30Bは、軸線方向の一方側で挟込部20Aにより、厚さ方向で挟まれている。具体的に、二本の電気配線部30Bは、図3、5に示すように、挿通孔200bを通って接続本体部20内に挿入された電源線部31に接続した状態で、軸線方向に延び、接続本体部20の底面20b側から天面20a側に延びる他方側挟込部20Cに載置された後、天面20a側から底面20b側に延びる一方側挟込部20Bの凹み20Baに挿通している。
以上、本実施形態の電気接続機器1によれば、前記接続本体部20と前記連結部材21が軸線まわりに回動可能に構成されるため、例えば、前記連結部材21に対して、前記接続本体部20を相対的に回動させることで、前記接続本体部20が備える複数の接続部Xが軸線まわりに回動できる。具体的に、本実施形態の電気接続機器1では、図1、3に示すように、接続本体部20の軸線方向の両端部200、201に設けられた円筒状の軸部200α、201αが連結部材21の軸線方向の一方側端部に円形状の孔として形成された軸受部210βに嵌合しているため、前記軸部200α、201αを軸受部210βに対して相対的に回転させることにより、接続本体部20と連結部材21とを、軸線まわりで相対的に回動できる。また、本実施形態では、軸部200α、201αの外周と軸受部210βがともに円形に形成されているため、接続本体部20と連結部材21とを軸線まわりに360°回転させることができる。
また、本実施形態の電気接続機器1では、図1に示すように、接続本体部20の幅方向での長さと厚さ方向での長さは略同一であり、連結部材21は、幅及び厚さが接続本体部20の厚さ及び幅と略同一である。そのため、本実施形態の本体部2は、厚さ及び幅が略同一の直方体形状である。よって、例えば、接続本体部20に対して、一方の連結部材21を軸線まわりで例えば、90°、180°、270°と回動させた場合、回動後においても、本体部2の厚さ及び幅は変化しないため、軸線方向における電気接続機器1の美観を一定に保つことができる。
また、本実施形態では、軸部200α、201αと軸受部210βとの相対的な回動の際に、所定の角度ごとに突起部200dが噛合部211bの間に挟まるため、使用者が望む角度で、接続本体部20と連結部材21とを固定できる。具体的に、本実施形態の突起部200dは、図4に示すように、頭部200cbに等間隔で8つ設けられているため、約45°毎に、接続本体部20と連結部材21とを固定できる。
また、前記構成の電気接続機器1によれば、前記接続線部30又は前記電源線部31が挿通孔200bを挿通して接続本体部20と連結部材21とを亘り、前記電源線部31が前記連結部材21の軸線方向の一方の端部から外部に延設するため、連結部材21と接続本体部20とが相対的に回動しても、回路部3が捻じれてしまうことを抑制できる。具体的に、本実施形態の電気接続機器1では、図2に示すように、接続本体部20内に、軸線方向で一列に配置される接続部X(具体的には、電極XA)を電気的に接続する二本の電極部材30Aa、30Abが軸線方向に沿って配置され、該電極部材30Aa、30Abは、軸線方向の一方側で二本の電気配線部30Bに電気的に接続され、該電気配線部30Bは軸線方向一方側に延びるとともに、電源線部31に電気的に接続し、該電源線部31は軸受部210βを挿通する軸部200αの挿通孔200bを通って連結部材21内に延び、電源線挿通孔210bを通って連結部材21の軸線方向の第二端部210から延設される。よって、連結部材21と接続本体部20とが相対回転しても、接続線部30と電源線部31が捻じれていしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、図2、3に示すように、接続本体部20内で、電源線部31と接続線部30が接続されているため、電源線部31と接続線部30が接続する箇所を接続本体部20によって外側から保護でき、軸線方向に延びる回路部3の断線を防止できる。
また、本実施形態では、図1、2、3に示すように、電源線部31が軸線方向で連結部材21を挿通するため、連結部材21により電源線部31の断線を抑制できる。
また、本実施形態では、例えば、図1に示すように、接続部Xが厚さ方向の一方側に配置され、取付部Aが厚さ方向の他方側に配置された電気接続機器1について、接続部Xが幅方向の一方側に向いた状態で、電気接続機器1を厚さ方向他方側の設置面に設置するときは、(1)接続部Xが幅方向の一方側に向くように、接続本体部20を連結部材21に対して軸線まわりに回動させる場合と、(2)接続部Xが幅方向の一方側に向くように、本体部2を軸線まわりに回動させた後、二つの連結部材21を接続本体部20に対して、軸線まわりに回動させる場合とが考えられる。
ここで、上記(1)の場合、接続本体部20の軸線まわりの回動に伴って、円筒状の軸部200α、201αが軸受部210βに対して相対的に回動する。そして、前記軸部200α、201αの回動に伴って、噛合部211bで挟む突起部200dを変えることにより、接続本体部20を軸線方向に略90°だけ回動させることができる。また、(1)の場合は、接続本体部20の回動に伴って、回路部3も軸線まわりに回動する。具体的に、挿通孔200bを通って、連結部材21内を挿通する電源線部31は、接続本体部20の軸線まわりの回動に伴って回動する。ここで、本実施形態では、電源線挿通孔210bは円形状に形成されているため、電源線部31はスムーズに回動できる。
また、(2)の場合、接続本体部20に対して、二つの連結部材21を軸線まわりに回動させる。ここで、本実施形態の連結部材21を回動させる場合、電源線部31に対して、連結部材21を軸線まわりに回動できる。また、電源線挿通孔210bは円形状の孔であるため、電源線部31の捻じれを気にすることなく、連結部材21を軸線まわりに回動できる。
また、本実施形態の電気接続機器1では、図3に示すように、軸受部210βを挿通して、連結部材21内に挿入された軸部200α、201αの先端に設けられた頭部200cbは、円形状の前記軸受部210βより大きく形成されているため、例えば、軸線方向の一方側に位置する連結部材21を軸線方向の他方側に位置する接続本体部20に対して、軸線方向一方側に引張った場合は、頭部200cbが連結部材21内の第一端部211に当接するため、連結部材21と接続本体部20との連結の解消を防止できる。
また、本実施形態の電気接続機器1では、図4に示すように、頭部200cbの外周に突起部200dが設けられ、該突起部200dが連結部材21の噛合部211bに嵌ることで、連結部材21と接続本体部20との相対的に回動する角度を調整できる。
また、本実施形態では、図3、5に示すように、接続線部30が挟込部20Aで挟まれているため、本体部2外に延びる電源線部31に引張りが作用しても、挟んでいる部分で引っ張り力を受けることができるので、電源線部31と接続線部30との接続箇所に引っ張り力が作用してしまうことを抑制できる。
また、前記構成の電気接続機器1によれば、例えば、前記連結部材21の取付部Aが設置面の方に向くようにした状態で、前記連結部材21に対して前記接続本体部20を相対的に回動させることにより、使用者が希望する向きに複数の接続部Xを配置した状態で、固定取付手段aにより電気接続機器1を設置面に固定取付できる。具体的に、本実施形態では、図1に示すように、連結部材21の底面(具体的には、脚底面23b)に穿設孔23abが穿設され、該穿設孔23abに固定取付手段aとしての磁石aが埋設されているため、電気接続機器1を磁性体からなる設置面に固定取付できる。
また、本実施形態の脚部材23は、図2に示すように、支軸S周りに回動することで、収納姿勢Mと突出姿勢Nとに切替自在であるため、電気接続機器1を安定した姿勢で設置面に設置できる。
また、本実施形態の電気接続機器1では、電源線部31が本体部2の軸線方向の一方側端部(具体的には、連結部材21の第二端部210)から軸線方向に延出されるため、軸線方向に沿って配線ができる。例えば、幅方向(具体的には、横方向)での間隔が本体部2の配置できる程度で、軸線方向(具体的には、縦方向)が前記幅方向及び本体部2より長い縦長のスペースに対して、本実施形態の電気接続機器1を軸線方向に沿わせて設置した際は、電源線部31が縦長のスペースに沿って縦向きに延出するので、収まりよく配線できる。さらに、この場合、接続本体部20を軸線まわりに回動させることで、接続部Xの向きを幅方向の一方側、他方側、厚さ方向の一方側、他方側というように自由に選択できるため、接続部Xの向きは、電気器具の配線の位置等に合わせて調整できる。
続いて、図6~図8を参照して、第二実施形態の電気接続機器1について説明する。第二実施形態の電気接続機器1では、接続部X、接続線部30、頭部200cbと噛合部211bの構成と、連結部材21内に基盤Yを備える点が第一実施形態と異なる。そのため、以下では、第二実施形態のうち、第一実施形態と相違する点について説明する。
第二実施形態の接続部Xは、複数のUSBポートXbと、コンセント挿入口Xaである。具体的に、図6に示すように、接続本体部20の天面20aには、接続部Xとして、軸線方向に一列に並ぶように複数のUSBポートXbが、該複数のUSBポートXbの軸線方向の他方側にコンセント挿入口Xaが備えられている。そのため、第二実施形態の電気接続機器1では、USBとコンセントを接続することができる。そして、接続本体部20内には、図7に示すように、軸線方向に延びる基盤XBと、該基盤XB上に立設する複数のUSBポートXbと、該基盤XBの軸線方向の他方側に電極XAと、が配置されている。
連結部材21のうち、軸線方向の一方側に配置される連結部材21内には、基盤Yが設けられている。この基盤Yは、電源線部31を介して外部電源から供給された電気をUSBポートXbに使用する電気に変換するためのものである。また、この基盤Yは、図7に示すように、軸線方向の一方側及び他方側で接続線部30に接続されている。
接続線部30は、軸線方向一方側の連結部材21と接続本体部20を連通するように配置されている。即ち、第二実施形態の接続線部30は、図7に示すように、連結部材21内に延出した電源線部31と基盤Yとに接続する第一接続線部300と、該第一接続線部300と電気的に接続され、接続本体部20内の電極XAに接続される第二接続線部301と、前記基盤YとUSBポートXbが配置される基盤XBとを接続する第三接続線部302と、を備える。
第一接続線部300は、図7に示すように、軸線方向の一端(具体的には、入力端部300B)が電源線挿通孔210bを通って連結部材21内に挿入された電源線部31に接続している。具体的に、この第一接続線部300は、図6,7に示すように、二本に構成されているとともに、軸線方向の他端(具体的には、出力端部300A)が連結部材21内の基盤Yと第二接続線部301に電気的に接続している。
第二接続線部301は、軸線方向の一端301Aが第一接続線部300の出力端部300Aに接続しているとともに、他端301Bが電極XAに接続している。また、この第二接続線部301は二本となっており、挿通孔200bを通って、連結部材21と接続本体部20に配置されている。
第三接続線部302は、図6,7に示すように、連結部材21内の基盤Yと接続本体部20内の基盤XBを電気的に接続する。この第三接続線部302は二本であって、連結部材21内の基盤Yの軸線方向の他方側に接続されるとともに、挿通孔200bを通って、接続本体部20内に挿入し、基盤XBに接続している。
第二実施形態の突起部200dは、頭部200cbの外周面に一つ設けられている。この突起部200dは、接続部Xが厚さ方向の一方側に配置されている状態で、図8に示すように、接続本体部20の天面20a側に突出している。
噛合部211bは、図8に示すように、軸線方向に直交する各方向に複数配置されている。具体的に、第二実施形態の噛合部211bは、厚さ方向の一方側及び他方側と、幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ設けられている。そのため、軸部200αと軸受部210βとの相対的な回動の際、噛合部211bは、90°ごとに突起部200dと係合する。また、第二実施形態の噛合部211bのうち、幅方向の他方側の噛合部211bには、幅方向で長く形成され、軸部200αと軸受部210βとの相対的な回動を停止させる回動停止部211baが設けられている。この回動停止部211baは、図8に示すように、突起部200dと噛合部211bが厚さ方向の一方側で係合した状態で、軸部200αが軸受部210βに対して、時計回りに相対的な回動した際に、270°の位置で回動を停止させるために機能する。
以上、第二実施形態の電気接続機器1によれば、接続部XとしてUSBポートXbとコンセント挿入口Xaを設けたため、複数の種類の電気器具と電気接続できる。また、基盤Yを連結部材21内に、USBポートXb用の基盤XBを接続本体部20内にそれぞれ設けることで、基盤Yから放出される熱をUSBポートXb用の基盤XBや電極XAから遠ざけることができる。さらに、第二実施形態では、突起部200dが一つしか設けられていないことに加え、図8に示すように、幅方向の他方側に回動停止部211baが設けられているため、時計回りに270°、反時計回りに90°として、同じ方向に360°回転しないため、挿通孔200bを通る第二接続線部301及び第三接続線部302の捻じれと、該捻じれによる断線を防止できる。
次に、図9と図10を参照して、第三実施形態の電気接続機器1について説明する。第三実施形態では、接続部Xが接続本体部20と連結部材21の両方に設けられている点と、基盤Yが接続本体部20に設けられている点と、接続線部30の配置が第二実施形態と異なる。そのため、以下では、第三実施形態のうち、第二実施形態と相違する点について説明する。
第三実施形態の接続線部30は、接続本体部20と連結部材21とに設けられている。具体的には、図9に示すように、軸線方向に沿って、接続本体部20の天面20aに複数のUSBポートXbが、軸線方向の一方側の連結部材21の天面21aにコンセント挿入口Xaがそれぞれ配置されている。
基盤Yは、接続本体部20内に設けられている。具体的には、図10に示すように、基盤Yは、天面20aに配置されたUSBポートXb用の基盤XBに軸線方向で沿うように底面20b側に配置されている。また、この基盤Yは、その一部が基盤XBより軸線方向の他方側に配置されている。そのため、図9に示すように、基盤Yの軸線方向の他方側を破線にて表すことができる。
第三実施形態の接続線部30では、図9に示すように、二本に構成された第一接続線部300(具体的には、出力端部300A)が連結部材21内の接続部X(具体的には、コンセント挿入口Xaの電極XA)の軸線方向の一方側に接続している。また、二本の第二接続線部301は、図9、10に示すように、連結部材21内で、前記接続部Xの軸線方向の他方側に接続しているとともに、挿通孔200bを通って、連結部材21と接続本体部20とに配置されている。そして、この第二接続線部301は、接続本体部20内で、基盤Yに接続している。具体的に、第三実施形態において、第二接続線部301は、図10に示すように、接続本体部20の底面20b側に配置された基盤Yの軸線方向の一方側に接続している。さらに、第三接続線部302は、接続本体部20内に配置される基盤Yと基盤XBを接続している。具体的に、第三接続線部302は、図10に示すように、接続本体部20内において、天面20a側で軸線方向に延びる基盤XBの軸線方向の他端と、一部が前記基盤XBよりも軸線方向の他端側に配置された基盤Yの軸線方向の途中部分とを接続している。即ち、第三実施形態の第三接続線部302は、厚み方向に延びるように配置されている。
以上、第三実施形態の電気接続機器1によれば、図9に示すように、連結部材21と接続本体部20のそれぞれに接続部Xが設けられているため、接続本体部20と連結部材21のいずれか一方を軸線まわりの回動させることで、別の向きから電気器具のコンセントを接続することができる。また、第三実施形態の電気接続機器1では、基盤XBと基盤Yを接続本体部20内に配置して、第三接続線部302により接続したため、挿通孔200bを通る接続線部30の本数を減らすことができる。
本発明の電気接続機器は、上記第一から第三実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
第一から第三実施形態では、本体部は、幅方向及び厚さ方向の長さが略同一に形成された直方体状である場合について説明したが、これに限らず、例えば、幅方向での長さが厚さ方向での長さより長い場合や、厚さ方向の長さが幅方向の長さより長い場合であってもよい。さらに、本体部は直方体状に限られず、例えば、三角柱状や円柱状に形成されていてもよい。
また、接続本体部と連結部材はともに、直方体形状に形成されていなくてもよく、例えば、接続本体部が直方体形状で、連結部材が軸線方向の端部が三角形状の三角柱であってもよい。
第一から第三実施形態では、接続本体部と連結部材は、幅方向及び厚さ方向での長さが略同一の場合について説明したが、これに限らず、例えば、幅方向及び厚さ方向において、接続本体部の長さが連結部材の長さより長く形成されていてもよい。
また、第一から第三実施形態では、長さ方向において、接続本体部は連結部材より長く形成されていたが、これに限らず、例えば、連結部材が接続本体部より長く形成されていてもよい。
第一から第三実施形態では、接続本体部の軸線方向の両端部それぞれに連結部材が連結している場合について説明したが、これに限らず、例えば、接続本体部の軸線方向の端部のうち、一方側端部及び他方側端部のいずれか一方にのみ、連結部材が取り付けられていてもよい。また、この場合、接続本体部の軸線方向の端部のうち、連結部材と連結していない方の端部に電源線挿通孔を設け、該電源線挿通孔から電源線部が延設されていてもよい。
また、第一から第三実施形態では、接続本体部の軸線方向の両端部それぞれに連結する二つの連結部材は、それぞれが独立して、接続本体部に対して相対的に回動するように構成されていたが、これに限らず、例えば、接続本体部に対して、二つの連結部材が連動して相対的に回動するように構成されていてもよい。
また、上記第一から第三実施形態では、接続本体部に軸部が、連結部材に軸受部が設けられている場合について説明したが、これに限らず、例えば、接続本体部に軸受部が設けられ、連結部材に軸部が設けられていてもよい。
さらに、第一から第三実施形態では、接続本体部の軸線方向の両端部に軸部を設けたが、これに限らず、例えば、接続本体部の軸線方向の一方側端部に軸部を設け、他方側端部に軸受部を設けてもよい。この場合、接続本体部の軸線方向の一方側端部に連結する連結部材の第一端部には軸受部が設けられ、他方側端部に連結する連結部材の第一端部には軸部が設けられる。
また、連結部材が取付部を備え、該取付部が固定取付手段を備える場合について説明したが、これに限らず、接続本体部が取付部を備え、接続本体部の取付部が固定取付手段を備えてもよい。この場合、例えば、接続本体部の底面に孔が穿設され、該孔に磁石が埋設されることが考えられる。
また、第一実施形態では、接続部がすべてコンセント挿入口である場合について説明したが、これに限らず、接続部がすべてUSBポートであってもよい。さらに、接続部がUSBポートの場合、例えば、いわゆる「USBタイプA」や「USBタイプC」と称されるタイプのUSBポートが設けられていてもよい。
また、第一から第三実施形態では、頭部は軸部の先端に設けられている場合について説明したが、これに限らず、頭部が軸部の先端ではなく、途中に設けられていてもよい。この場合、軸部は軸線方向での長さが長く形成され、軸受部を挿通した軸部の途中において、周方向に頭部が設けられていることが考えられる。さらに、頭部は、軸部の外周の全域ではなくて、周方向で間隔をあけて複数設けられてもいい。
また、第一から第三実施形態では、固定取付手段が磁石である場合について説明したが、これに限らず、例えば、固定取付手段として脚部材の底面と天面を貫通する貫通孔が設けられていてもよい。この場合、脚部材を突出姿勢Nに切り替えた後、貫通孔に対して脚部材の天面側からねじなどの固定部材を挿入して、電気接続機器を設置面に固定取付することが考えられる。
上記第一実施形態では、接続線部30が厚さ方向から挟込部20Aによって挟まれている場合に説明したが、これに限らず、例えば、電源線部31が長さ方向と直交する方向から挟込部20Aに挟まれるように構成されていてもよい。この場合、電源線部31は、接続線部30の入力端部30Baに接続される接続端部31aを備え、前記電源線部31のうち、接続本体部20内の前記接続端部31aと軸部200αの挿通孔200bに挿通される部分との間が、前記挟込部20Aにより挟持されることが考えられる。これにより、接続本体部20と連結部材21との相対的な回動部分(具体的には、軸部200αと軸受部210β)よりも接続端部31a側において、挟込部20Aは電源線部31を挟むため、電源線部31に引っ張り力や、前記接続本体部20と連結部材21との相対的な回動による捻じれ力が作用しても、挟込部20Aにより挟まれている部分で受けることができ、接続端部31aへの影響を抑えることができ、断線を抑制できる。