JP7044361B2 - 学習支援装置および学習支援用プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、学習支援装置および学習支援用プログラムに関し、特に、ユーザが学習の仕方を考えるに当たって有用な情報を提供する機能を備えた学習支援装置および学習支援用プログラムに用いて好適なものである。
従来、端末をマンマシンインタフェースとして利用し、問題の提示および回答を電子的に行う学習システムが広く利用されている。この種の学習システムにおいて、ユーザの学力を効率よく高めることを支援する機能を備えたものも知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
特許文献1には、問題に対する回答の正誤状況、得点スコア、問題の難易度などの情報を格納し、回答に対する添削結果などの情報を分析することにより、登録全ユーザ分の順位、偏差値、成績、傾向等を導き出すことが記載されている。具体的に、特許文献1に記載のシステムは、ユーザの個人登録情報、学習分野・選択コース、問題に対する回答の正誤状況、得点スコア等を格納した顧客情報管理手段と、複数の選択式の問題文、問題のジャンル、難易度、正答および回答に対するコメント文等を格納した問題情報管理手段と、ユーザから返信されてくる回答メールの回答テキストと正答テキストとを比較して差分を判別し正誤情報を格納する添削手段と、回答メールに添削結果、正答およびコメント等を付加しユーザへメール送信する情報伝達手段と、各手段における情報を分析し、登録全ユーザ分の順位、偏差値、成績、傾向等を導き出し格納する分析手段とを備える。
特許文献2には、得点が閾値を超えたか否か、解答時間が閾値を超えたか否かを監視しながら、得点が満点になるまで問題の提示と解答とを繰り返すようになされた受験学習システムが開示されている。具体的に、特許文献2に記載の受験学習システムは、サーバと、ネットワークを介してサーバに接続され生徒が操作する端末とを備えて構成される。サーバは、1つの単元の問題を端末へ送信し、端末からの解答を採点し、得点が得点閾値未満か満点かを判別するとともに、端末から送信されてきた解答時間が時間閾値を越えたか否かを判別する。ここで、得点が得点閾値未満である場合は、得点と基準値非達成マークを表示データに付加する一方、得点が得点閾値以上である場合は、得点と基準値達成マークとを表示データに付加する。また、解答時間が時間閾値を越える場合は、越えた時間を示す表示をさらに付加する。そして、これらのマークを付加した後の付加表示データを端末へ送信し、各単元の付加表示データを生徒毎に記憶し、得点が満点となるまで以上の動作を繰り返す。端末は問題を表示し、解答時間を計測しサーバに送信し、サーバからの付加表示データを表示する。
この特許文献2に記載の受験学習システムによれば、問題解答の都度、得点のみならず合格ラインである基準値を達成しているか否かが表示され、しかもこれが満点となるまで続けられるので、自分の試験成績向上を直接的に明確に把握することができる。さらに、解答時間についても合格ラインである時間閾値を達成しているか否か、また、達成していない場合はどの程度超過しているかが表示されるので、自分の試験成績を常に把握することができ、短時間に満点を取ることができるように効率よく学習を行うことができる。
特許文献3には、幼児の語彙学習過程における語彙理解の難易度を評価する幼児語彙理解難易度評価装置が開示されている。具体的に、特許文献3に記載の幼児語彙理解難易度評価装置では、語彙i毎に習得時期xiと習得割合f(xi)との関係をロジスティック曲線で近似しておき、α%習得日齢と当該αよりも小さいβ%のβ%習得日齢とを入力として、語彙iの習得期間を算出し、当該習得期間を語彙iの理解難易度として出力する。
特開2006-155542号公報 特開2011-18010号公報 特開2014-153601号公報
上記特許文献1に記載のシステムによれば、登録全ユーザ分の順位、偏差値、成績、傾向等の情報がユーザに提供されるので、複数の登録ユーザとの比較を行うことで、学習意欲やモチベーション向上を図ることができるとされている。しかしながら、単に登録全ユーザ分の成績等を表示するだけなので、ユーザによる学習の進捗度合は把握することができない。
これに対し、特許文献2に記載のシステムによれば、自分の得点と試験の合格ラインである得点閾値との対比および、自分の解答時間と合格ラインである時間閾値との対比をもとに、ユーザによる学習の進捗度合を把握することが可能である。しかしながら、現時点の学力が合格ラインに対してどの程度不足しているかを把握することはできるものの、合格ラインに達することができるようになるまでに、あとどの程度の学習を要するかを把握することはできない。
一方、特許文献3に記載の理解難易度評価装置によれば、語彙i毎に分析した習得時期xiと習得割合f(xi)との関係を表すロジスティック曲線を用いて、α%習得日齢とβ%習得日齢とをもとに、語彙iの習得に必要な習得期間を算出することが可能である。しかしながら、この特許文献3は、語彙の習得について理解難易度を評価する方法を開示したものであり、問題を正解できるようになるまでに、あとどの程度の学習を要するかについて参考となるような情報を提供することはできない。
試験に合格するための学習を行う場合に、出題される可能性のある様々な問題について、正解できたかどうかの成績を把握することにより、現時点での理解度や習熟度などを把握することが大切なことは言うまでもない。これに加え、現時点で正解できていない個々の問題について、正解できるようになるまでに今後どの程度の学習を要するかを予想することも、今後の学習をどう進めていくかの計画を立て、学習を効率的かつ的確に進めていく上において重要なことである。しかしながら、上記特許文献1~3に記載のシステムでは、ユーザが今後の学習の仕方を考えるに当たって有用な情報を得ることができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、問題を正解できるようになるまでに、あとどの程度の学習を要するかについて参考となるような情報をユーザに提供できるようにすることで、ユーザが学習の仕方を考えるに当たって有用な情報を提供できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答実施状況を個々の問題ごとに表すデータである既実施状況データに基づいて、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した学習の程度を表す指標値である要学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。また、評価対象とする現回答者による個々の問題に対する正解または不正解の成績および現回答者による回答開始から現時点までの回答実施状況を個々の問題ごとに表すデータである現実施状況データに基づいて、現回答者が個々の問題に対して現時点までに要した学習の程度を表す指標値である現進捗学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。そして、当該算出した要学習度スコアおよび現進捗学習度スコアに基づいて、現回答者が不正解の問題について正解に至るまでの進捗度を表す指標値である学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出し、算出した学習進捗度を不正解問題と共に現回答者に提示するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、現回答者が複数の問題を正解するまで繰り返し回答していく過程で、現回答者が不正解した問題については、実際に正解した既回答者の回答実施状況から導出される正解までの要学習度スコアと、現回答者の現時点までの回答実施状況から導出される現進捗学習度スコアとから、正解に至るまでの進捗度を表す学習進捗度が個々の不正解問題ごとに算出されて現回答者に提示される。このため、現回答者は、正解できなかった問題を正解できるようになるまでに、どの問題についてあとどの程度の学習を要するかについて参考となる情報を得ることができ、それを踏まえて今後の学習の仕方を考えることができるようになる。このように、本発明によれば、問題を正解できるようになるまでに、あとどの程度の学習を要するかについて参考となるような情報をユーザに提供することができ、ユーザが学習の仕方を考えるに当たって有用な情報を提供することができる。
本実施形態による学習支援装置を適用した学習システムの全体構成例を示す図である。 本実施形態による学習支援装置を含むサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 残り学習スコアの算出例を説明するための図である。 残り学習時間の算出例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による学習支援装置を適用した学習システムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の学習システムは、サーバ装置100と、複数の学習者(後述する回答者)が使用する複数のユーザ端末200とを備えて構成される。サーバ装置100とユーザ端末200との間は、インターネットや携帯通信網などの通信ネットワーク300を介して接続されている。
サーバ装置100には、問題データ記憶部111および実施状況データ記憶部112が接続されている。問題データ記憶部111は、ユーザに提示する問題を示す問題データと、正解を示す正解データとを記憶している。問題データは、例えば、資格試験や大学受験など(以下、単に資格試験等という)に合格するために必要となる学習の内容に沿って作成された複数の問題の集合から成るデータである。すなわち、1つの問題データは、X個(Xは2以上の任意の整数)の問題を含む。なお、以下では、個々の問題を示したデータを「設問データ」といい、X個の問題(設問)の集合からなるデータを「問題データ」といって両者を区別する。
問題データ記憶部111が記憶する問題データは、1つの資格試験等に対して、1つまたは複数が記憶され得る。例えば、1つの資格試験等に合格するために学習すべき教科が複数ある場合には、それぞれの教科ごとに問題データが作成され、問題データ記憶部111に記憶される。また、1つの教科について、単元ごとに分けて問題データが作成されたり、同じ単元でも異なる内容の問題データが作成されたりすることもあり、その場合には複数の問題データが問題データ記憶部111に記憶される。
学習者は、ユーザ端末200から通信ネットワーク300を介してサーバ装置100にアクセスすることにより、遠隔にていわゆるeラーニングを行うことができるようになっている。すなわち、ユーザ端末200は、サーバ装置100から問題データを取得し、当該問題データに基づいてX個の問題をディスプレイに表示することによってユーザに提示する。また、ユーザ端末200は、ユーザから入力された各問題に対する回答を示す回答データをサーバ装置100に送信する。
サーバ装置100は、ユーザ端末200から取得した回答データと、問題データ記憶部111に記憶されている正解データとを照合して正誤判定を行い、その結果を示す成績データをユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200は、サーバ装置100から送られてきた成績データに基づいて、正誤判定の結果をディスプレイに表示する。なお、サーバ装置100がユーザ端末200に成績データを送信するのは、X個の問題に対する回答が全て終わった後である。これにより、学習者は、どの問題が正解し、どの問題が不正解であったかを把握することができる。
サーバ装置100は、正誤判定の結果を示す成績データに基づいて実施状況データを生成し、個々の学習者ごとに分けて、また個々の問題データごとに分けて、当該生成した実施状況データを実施状況データ記憶部112に記憶させる。本実施形態では、1つ問題データについて、1人の学習者がX個の問題を全て正解するまで繰り返し回答を実行することを前提としている。ここで、1回目はX個の問題について全て回答するが、2回目以降は、前回までに正解することができずに不正解となっている問題のみを回答するものとする。
サーバ装置100が実施状況データ記憶部112に記憶させる実施状況データは、X個の問題のうちどの問題が正解し、どの問題が不正解であるかを示すデータと、回答回数を示すデータと、回答時間を示すデータとを含む。実施状況データ記憶部112には、既回答者に関する実施状況データと、現回答者に関する実施状況データとの両方が記憶される。
既回答者は、例えば、昨年度の資格試験等を受験した際に、本実施形態の学習システムを利用して学習した学習者である。この既回答者に関する実施状況データは、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答実施状況(回答回数および回答時間)を個々の問題ごとに表すデータである(以下、既実施状況データという)。
一方、現回答者は、今年度の資格試験等を受験しようとしている学習者で、本実施形態の学習システムを利用して学習している学習者である。この現回答者に関する実施状況データは、現回答者による個々の問題に対する正解または不正解の成績および現回答者による回答開始から現時点までの回答実施状況(正解した問題については、正解に至るまでに要した回答回数および回答時間、不正解の問題については、現在までの回答回数および回答時間)を個々の問題ごとに表すデータである(以下、現実施状況データという)。
本実施形態では、サーバ装置100は、現回答者を対象として、後述する学習進捗度に関する評価を行い、その評価結果を現回答者に提示する。現回答者のうち、X個の問題の全てについてまだ正解し終わっていない者が、評価対象とする学習者となる。以下の説明において「ユーザ」というときは、この評価対象とする現回答者を意味するものとする。
図2は、サーバ装置100の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ装置100は、その機能構成として、問題提示部101、回答取得部102、正誤判定部103、成績提示部104、実施状況データ記録部105、既実施状況データ取得部11、現実施状況データ取得部12、要学習度スコア算出部13、現進捗学習度スコア算出部14、学習進捗度算出部15、学習進捗度提示部16および現回答者分類部17を備えて構成されている。なお、上記機能ブロック11~17により、本実施形態の学習支援装置が構成される。
上記各機能ブロック101~105,11~17は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック101~105,11~17は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
問題提示部101は、問題データ記憶部111に記憶されている問題データに基づいて、問題データをユーザ端末200に送信することにより、X個の問題をユーザに提示する。回答取得部102は、X個の問題に対してユーザにより入力された回答を示す回答データをユーザ端末200から取得する。ここで、問題提示部101は、X個の問題を1つずつ順番にユーザに提示する。また、回答取得部102は、X個の問題に対するユーザからの回答を1つずつ順番に取得する。
すなわち、問題提示部101は、X個の問題のうち、まずは1つ目の問題を示す第1の設問データをユーザ端末200に送信することにより、1つ目の問題をユーザに提示する。これに応じてユーザは、1つ目の問題に対する回答をユーザ端末200に入力し、回答データをサーバ装置100に送信する。例えば、回答入力欄の他に回答送信ボタンをユーザ端末200に表示させ、ユーザが回答を入力した後、回答送信ボタンを押下すると、入力された回答を示す回答データがサーバ装置100に送信される。
サーバ装置100は、1つ目の問題に対する回答データをユーザ端末200から受信すると、2つ目の問題を示す第2の設問データをユーザ端末200に送信することにより、2つ目の問題をユーザに提示する。これに応じてユーザは、2つ目の問題に対する回答をユーザ端末200に入力し、回答データをサーバ装置100に送信する。以下同様にして、複数の問題について、問題の提示と回答の取得とを交互に1つずつ順番に実行していく。なお、上述したように、問題提示部101がユーザ端末200に送信する設問データは、不正解の問題に関する設問データのみである。どの問題が正解していてどの問題が不正解のままであるかは、実施状況データ記憶部112を参照することによって確認する。
正誤判定部103は、問題提示部101により提示された個々の問題ごとに、ユーザ端末200から取得した回答データと、問題データ記憶部111に記憶されている正解データとを照合して正誤判定を行う。成績提示部104は、X個の問題のうち問題提示部101により提示された問題(前回までに不正解であった問題)について全て回答が終わった後に、正誤判定部103による正誤判定の結果を示す成績データをユーザ端末200に送信することにより、今回の正誤判定の結果をユーザに提示する。
実施状況データ記録部105は、正誤判定部103による正誤判定の結果を示す成績データをもとに実施状況データを生成し、個々の学習者ごとに分けて、また個々の問題データごとに分けて、当該生成した実施状況データを実施状況データ記憶部112に記憶させる。なお、既回答者に関する既実施状況データは、昨年度の時点で実施状況データ記憶部112に既に記憶されているので、以下では、現回答者に関する現実施状況データを実施状況データ記憶部112に記憶させる動作に絞って説明をする。
すなわち、実施状況データ記録部105は、問題提示部101が1つの問題に関する設問データをユーザ端末200に送信した後、回答取得部102がその問題に対する回答データを取得したときに、その問題に関して実施状況データ記憶部112に記憶されている回答回数を取得してインクリメントし、インクリメント後の回答回数を実施状況データ記憶部112に更新して記憶する。実施状況データ記録部105は、この動作を個々の問題ごとに実行する。
また、実施状況データ記録部105は、問題提示部101が1つの問題に関する設問データをユーザ端末200に送信したときに、時間の計測を開始し、その問題に対する回答データを回答取得部102が取得したときに計測を停止することにより、1つの問題について回答に要した時間を算出する。そして、実施状況データ記録部105は、その問題に関して実施状況データ記憶部112に記憶されているこれまでの回答時間を取得して、今回算出した時間を累算し、累算後の回答時間を実施状況データ記憶部112に更新して記憶する。実施状況データ記録部105は、この動作を個々の問題ごとに実行する。
このように、実施状況データ記録部105は、インクリメントした後の回答回数と、累算した後の回答時間と、正誤判定部103による正誤判定の結果(正解か不正解かを示す情報)とを、個々の問題に関連付けることによって現実施状況データを生成し、当該生成した現実施状況データを実施状況データ記憶部112に記憶させる。
既実施状況データ取得部11は、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答実施状況を個々の問題ごとに表す既実施状況データを実施状況データ記憶部112から取得する。現実施状況データ取得部12は、 評価対象とする現回答者による個々の問題に対する正解または不正解の成績および現回答者による回答開始から現時点までの回答実施状況を個々の問題ごとに表す現実施状況データを取得する。
これらの実施状況データを取得するタイミングは、例えば、前回までに不正解であった問題について、実施状況データ記録部105が今回の回答に関して全て実施状況データを実施状況データ記憶部112に記録し終わったタイミングとする。これは、成績提示部104が今回の回答に関する成績データをユーザ端末200に送信するのに合わせて、以下に説明する学習進捗度に関する評価データもユーザ端末200に送信するためである。
なお、学習進捗度に関する評価データは、ユーザからの要求に応じた任意のタイミングでユーザ端末200に送信するようにすることも可能である。この場合、既実施状況データ取得部11および現実施状況データ取得部12は、ユーザからの要求があった任意のタイミングで、実施状況データを実施状況データ記憶部112から取得する。
要学習度スコア算出部13は、既実施状況データ取得部11により取得された既実施状況データに基づいて、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した学習の程度を表す指標値である要学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。上述したように、既実施状況データは、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答回数および回答時間の情報を含んでいる。要学習度スコア算出部13は、この回答回数および回答時間の関数値として要学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。
ここで、既実施状況データ取得部11は、複数の既回答者に関する既実施状況データを実施状況データ記憶部112から取得し、要学習度スコア算出部13は、当該複数の既回答者に関する要学習度スコアの統計値を個々の問題ごとに算出する。統計値とは、例えば平均値、中央値、最大値、最小値などの何れかである。この要学習度スコアは、既回答者が実績として正解するまでに要した回答回数および回答時間に応じて算出される指標値であり、一般的に、要学習度スコアの値が大きい問題ほど難易度が高く、要学習度スコアの値が小さい問題ほど難易度が低いと言える。以下の説明において、要学習度スコアというときは、この要学習度スコアの統計値を意味するものとする。
要学習度スコア算出部13が要学習度スコアの算出に使用する関数は任意である。ここでは説明を簡素化するために、要学習度スコアをS、各既回答者iの回答回数をN(i=1,2,・・・)、各既回答者の回答時間iをTとして、次の(式1)に示す関数により要学習度スコアSを算出するものとする。
=MEDIAN{a・N+b・T}・・・(式1)
ただし、aは回数係数、bは時間係数、MEDIAN{}は中央値を算出する関数である。
また、要学習度スコア算出部13は、複数の既回答者が1回目に回答したときの全問題の正解度に応じて複数の既回答者を複数レベルに分け、それぞれのレベルごとに、当該レベルに属する複数の既回答者に関する要学習度スコアSを個々の問題ごとに算出する。例えば、X個の問題に対する既回答者による1回目の回答における正解率に応じて、0%以上30%未満の第1レベル、30%以上70%未満の第2レベル、70%以上100%以下の第3レベルの何れかに複数の既回答者を分類し、3つのレベルごとに、各レベルに属する複数の既回答者に関する要学習度スコアSを個々の問題ごとに算出する。
この場合、第1レベルの既回答者が最終的に正解に至るまでに要した回答回数および回答時間は、第2レベルの既回答者が最終的に正解に至るまでに要した回答回数および回答時間よりも多くなる傾向にあると言える。よって、(式1)に基づいて要学習度スコアSを計算する場合、第1レベルについて算出される要学習度スコアSは、第2レベルについて算出される要学習度スコアSよりも大きくなる。
同様に、第2レベルの既回答者が最終的に正解に至るまでに要した回答回数および回答時間は、第3レベルの既回答者が最終的に正解に至るまでに要した回答回数および回答時間よりも多くなる傾向にあると言える。よって、第2レベルについて算出される要学習度スコアSは、第3レベルについて算出される要学習度スコアSよりも大きくなる。
なお、要学習度スコア算出部13が要学習度スコアSの算出に使用する既実施状況データは、昨年度の時点で確定したデータであり、今年度の現回答者が学習をするに当たって更新されるデータではない。よって、現回答者の学習進捗度に関する評価データをユーザ端末200に送信するタイミングにかかわらず、要学習度スコアSをあらかじめ算出しておくことが可能である。この場合、現実施状況データ取得部12が現実施状況データを取得するタイミングとは非同期で既実施状況データ取得部11が既実施状況データをあらかじめ取得し、要学習度スコア算出部13が要学習度スコアSをあらかじめ算出し、算出した要学習度スコアSを学習進捗度算出部15に供給して保存しておけばよい。
現進捗学習度スコア算出部14は、現実施状況データ取得部12により取得された現実施状況データに基づいて、現回答者が個々の問題に対して現時点までに要した学習の程度を表す指標値である現進捗学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。現進捗学習度スコア算出部14も要学習度スコア算出部13と同様、回答回数および回答時間を含む現実施状況データに基づいて、回答回数および回答時間の関数値として現進捗学習度スコアを個々の問題ごとに算出する。
要学習度スコア算出部13が上述の(式1)に示す関数により要学習度スコアSを算出する場合、現進捗学習度スコア算出部14は、現進捗学習度スコアをS、現回答者の回答回数をN、現回答者の回答時間をTとして、次の(式2)に示す関数により現進捗学習度スコアSを算出する。
=a・N+b・T ・・・(式2)
なお、この(式2)は、一人の現回答者に関する現進捗学習度スコアSを算出する式である。複数の現回答者について学習進捗度の評価を行うときは、複数の現回答者ごとに(式2)により現進捗学習度スコアSを算出する。
なお、現回答者の場合、現進捗学習度スコア算出部14が(式2)の計算に使用する現実施状況データに含まれる回答回数Nおよび回答時間Tは、今回の回答までに正解した問題(以下、正解問題という)に関する回答回数Nおよび回答時間Tと、今回の回答まで不正解が続いている問題(以下、不正解問題という)に関する回答回数Nおよび回答時間Tとが含まれる。正解問題について算出される現進捗学習度スコアSは、現回答者が正解問題について実績として正解に至るまでに要した学習の程度を表す指標値と言える。一方、不正解問題について算出される現進捗学習度スコアSは、現回答者が不正解問題について現時点までに要している学習の程度を表す指標値と言える。
学習進捗度算出部15は、要学習度スコア算出部13により算出された要学習度スコアSおよび現進捗学習度スコア算出部14により算出された現進捗学習度スコアSに基づいて、現回答者が不正解問題について正解に至るまでの進捗度を表す指標値である学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出する。ここで、学習進捗度算出部15は、学習進捗度として、現回答者が不正解問題について正解に至るまでに要する残りの学習度を表す指標値である残り学習度を個々の不正解問題ごとに算出する。
例えば、学習進捗度算出部15は、要学習度スコアSから現進捗学習度スコアSを減じた値(=S-S)を残り学習度として算出する。または、学習進捗度算出部15は、要学習度スコアSから現進捗学習度スコアSを減じた値の要学習度スコアSに対する割合(={S-S}/S)を残り学習度として算出してもよい。このようにして算出される残り学習度は、要学習度スコアSに対する現進捗学習度スコアSの差分に関する値であり、以下では、これを残り学習スコアSと称する。
学習進捗度提示部16は、学習進捗度算出部15により算出された学習進捗度を不正解問題と共に現回答者に提示する。すなわち、学習進捗度提示部16は、個々の不正解問題について学習進捗度算出部15により算出された残り学習スコアSを、その不正解問題と共にユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200のディスプレイへの表示を通じてユーザに提示する。
残り学習スコアSは、現回答者が既回答者と同じ程度の学習度で正解に至ると仮定した場合に、不正解問題について現時点における現進捗学習度スコアSを基準として、あとどの程度の学習をすれば正解を出せるかの予想を示した値と言える。不正解問題について回答を繰り返すごとに、現進捗学習度スコアSの値は大きくなっていくので、それに応じて残り学習スコアSは小さくなっていく。
上述のように、残り学習スコアSはユーザ端末200を通じてユーザに提示される。よって、ユーザは、残り学習スコアSが減っていくことをモチベーションとして学習を進めていくことが可能である。また、残り学習スコアSは、個々の不正解問題ごとに提示されるので、ユーザは、どの問題が正解により至りやすいか(あるいは、至りにくいか)を予想しながら学習を進めていくことが可能である。これにより、ユーザは、正解に至りやすいと予想される問題から重点的に学習をしたり、逆に、正解に至りにくいと予想される問題から重点的に学習をしたりするといった学習上の戦略を立てやすくなる。
なお、上述したように、既回答者に関する要学習度スコアSは、1回目の回答時における正解率に応じて各既回答者を分類した3つのレベルごとに算出されている。従って、学習進捗度算出部15は、何れかのレベルに対応する要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。すなわち、学習進捗度算出部15は、要学習度スコア算出部13によりレベルごとに算出された要学習度スコアSの何れか1つと、現進捗学習度スコア算出部14により算出された現進捗学習度スコアSとに基づいて、残り学習スコアSを個々の不正解問題ごとに算出する。
上述したように、要学習度スコアSは、第1レベル>第2レベル>第3レベルの順に長くなるので、それと現進捗学習度スコアSとの差分により算出される残り学習スコアSも、第1レベル>第2レベル>第3レベルの順に長くなる。どのレベルの要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出するかについては、本実施形態では以下のようにして決定する。この決定に当たり、現回答者分類部17は、現回答者が1回目に回答したときの全問題の正解度に応じて現回答者を複数レベルのうち何れかに分類する。
学習進捗度算出部15は、要学習度スコア算出部13によりレベルごとに算出された要学習度スコアSのうち、現回答者分類部17により分類されたレベルと同じレベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。例えば、現回答者分類部17により分類されたレベルが第1レベルであれば、学習進捗度算出部15は、第1レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。同様に、現回答者分類部17により分類されたレベルが第2レベルまたは第3レベルであれば、学習進捗度算出部15は、第2レベルまたは第3レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。
このようにすれば、現回答者と同等のレベルの既回答者が正解に至ったときの実績との比較で残り学習スコアSが算出されることになるので、不正解問題についてあとどの程度の学習をすれば正解を出せるかの予想を示した値として、ほぼ妥当な値を算出することができる。
なお、学習進捗度算出部15は、要学習度スコア算出部13によりレベルごとに算出された要学習度スコアSのうち、現回答者分類部17により分類されたレベルよりも上位のレベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出するようにしてよい。
例えば、現回答者分類部17により分類されたレベルが第1レベルであれば、学習進捗度算出部15は、第2レベルまたは第3レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。なお、第3レベルの場合、第1レベルとの差が大きくなるので、第1レベルより1つ上位の第2レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いるのが好ましい。
また、現回答者分類部17により分類されたレベルが第2レベルであれば、学習進捗度算出部15は、第3レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。なお、現回答者分類部17により分類されたレベルが第3レベルの場合、それより上位のレベルがないので、学習進捗度算出部15は、第3レベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する。
このように、現回答者のレベルよりも上位のレベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出した場合、現回答者のレベルと同じレベルに関して算出された要学習度スコアSを用いて残り学習スコアSを算出する場合と比べて、残り学習スコアSの値は小さくなる。この場合、残り学習スコアSは、不正解問題についてあとどの程度の学習をすれば正解に至るのかの予想を示した値というより、現回答者が自分よりもレベルが上位の既回答者と同じ程度の少ない回答回数と短い回答時間で正解を出すために許された残存値を示していると言える。すなわち、この場合の残り学習スコアSは、値が小さくなるほど、より頑張らなければ上位レベルの既回答者に追いつけないことを意味することになる。よって、ユーザは、この残り学習スコアSをモチベーションとして、より意欲的に学習を進めていくことが可能となる。
図3は、残り学習スコアSの算出例を説明するための図である。なお、ここでは説明の簡便のため、X個の問題のうち、1問目と2問目の問題について残り学習スコアSを計算した場合の例を示している。ここでは、上述の(式1)および(式2)において、回数係数a=5,時間係数b=2と仮定している。また、残り学習スコアSは、要学習度スコアSから現進捗学習度スコアSを減じた値(=S-S)として算出するものとしている。
前提として、3つのレベルの中から比較対象として選択されたレベルの既回答者について、要学習度スコア算出部13により(式1)に基づき算出された問題1と問題2の要学習度スコアSの値が、それぞれの以下の通りであるものとする。なお、Sの後の符号(1),(2)は、それぞれ問題1および問題2であることを意味する。
問題1:S(1)=45
問題2:S(2)=76
図3(a)に示すように、現回答者による1回目の回答では、問題1および問題2の何れも不正解で、回答時間Tは問題1が7分、問題2が15分であったとする。回答回数Nは何れも1回である。この場合、現進捗学習度スコア算出部14により(式2)に基づき算出される現進捗学習度スコアSは、問題1および問題2についてそれぞれ以下の通りとなる。
問題1:S(1)=5×1+2×7=19
問題2:S(2)=5×1+2×15=35
よって、学習進捗度算出部15により算出される残り学習スコアSは、問題1および問題2についてそれぞれ以下の通りとなる。
問題1:S(1)=S(1)-S(1)=45-19=26
問題2:S(2)=S(2)-S(2)=76-35=41
この例の場合、要学習度スコアSの値が問題1より問題2の方が大きいため、問題1より問題2の方の難易度が高く、残り学習スコアSの値も問題1より問題2の方が大きいため、正解に至るまでの残り学習度(正解への達成のしにくさ)が問題1より問題2の方が大きいことを示している。
図3(b)に示すように、現回答者による2回目の回答では、問題1が不正解および問題2が正解で、1回目と2回目の累算による回答時間Tは問題1が13分、問題2が29分であったとする。回答回数Nは何れも2回である。この場合、現進捗学習度スコア算出部14により(式2)に基づき算出される現進捗学習度スコアSは、問題1および問題2についてそれぞれ以下の通りとなる。
問題1:S(1)=5×2+2×13=36
問題2:S(2)=5×2+2×29=68
よって、学習進捗度算出部15により算出される残り学習スコアSは、問題1および問題2についてそれぞれ以下の通りとなる。
問題1:S(1)=S(1)-S(1)=45-36=9
問題2:S(2)=S(2)-S(2)=76-68=8
この例の場合、問題2については、残り学習スコアSがプラスの値のままで正解に至っているので、既回答者よりも早いペースで正解に至ったことを示している。問題1については、2回目の回答でも不正解ではあるものの、残り学習スコアSの値が1回目より小さくなっており、正解に近づいていることを示している。
図3(c)に示すように、問題2は2回目で正解したため3回目は回答がなく、問題1は3回目でも不正解となっている。問題1の1回目から3回目までの累算による回答時間Tは19分であったとする。回答回数Nは3回である。この場合、現進捗学習度スコア算出部14により(式2)に基づき算出される問題1の現進捗学習度スコアSは、以下の通りとなる。
問題1:S(1)=5×3+2×19=53
よって、学習進捗度算出部15により算出される問題1の残り学習スコアSは、以下の通りとなる。
問題1:S(1)=S(1)-S(1)=45-53=-8
この例の場合、問題1については、残り学習スコアSがマイナスの値となっているので、既回答者よりも遅いペースで学習が進んでいることを示している。
なお、以上の例では、1回目の回答が終わった時点で、問題1および問題2の残り学習スコアSは、それぞれS(1)=26、S(2)=41であり、値の大きい問題2の方が正解に至りにくいという印象がある。これに対し、要学習度スコアSから現進捗学習度スコアSを減じた値の要学習度スコアSに対する割合(={S-S}/S)として残り学習スコアSを算出すると、1回目の回答終了時点での残り学習スコアSは、問題1および問題2についてそれぞれ以下の通りとなる。
問題1:S(1)={S(1)-S(1)}/S(1)=(45-19)/45=0.58
問題2:S(2)={S(1)-S(1)}/S(1)=(76-35)/76=0.54
以上の残り学習スコアS(1) ,S(2)を百分率に直せば、それぞれ58%、54%になる。これは、正解に至るまでの残り学習度がそれぞれ58%、54%であることを意味しているので、値の小さい問題2の方が正解に至りやすいという印象を与えることができる。上記の例では、実際に2回目の回答で問題1は不正解であったのに対し、問題2は正解に至っている。以上のように、残り学習スコアSは、S=S-Sとして算出した場合は正解への至りにくさを表し、S={S-S}/Sとして算出した場合は正解への至りやすさを表すことになる。そこで、正解への至りにくさをユーザに提示して学習意欲を喚起するか、正解への至りやすさをユーザに提示して学習意欲を喚起するかの目的に応じて、どちらかを適宜選択して計算するようにすればよい。
なお、上記実施形態では、学習進捗度として残り学習度(残り学習スコアS)を算出する例について説明したが、達成済み学習度を算出するようにしてもよい。すなわち、学習進捗度算出部15は、現回答者が不正解問題について正解に至るまでに要する全行程の学習度に対する現時点までの学習度の割合を表す指標値を、達成済み学習度として個々の不正解問題ごとに算出するようにしてもよい。具体的には、要学習度スコアSに対する現進捗学習度スコアSの割合(=S/S)を達成済み学習度として算出する。
上記の例に即して計算すると、1回目から3回目までの回答時における達成済み学習度(Sとする)は、以下の通りとなる。
<1回目>
問題1:S(1)=S(1)/S(1)=19/45=0.42(42%)
問題2:S(2)=S(1)/S(1)=35/76=0.46(46%)
<2回目>
問題1:S(1)=S(1)/S(1)=36/45=0.80(80%)
問題2:S(2)=S(1)/S(1)=68/76=0.89(89%)
<3回目>
問題1:S(1)=S(1)/S(1)=53/45=1.18(118%)
また、上記実施形態では、残り学習度として残り学習スコアSを算出する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スコア値として残り学習度を算出するのではなく、以下に説明するような残り学習時間Tを算出するようにしてもよい。すなわち、学習進捗度算出部15は、以下の手順(S1)~(S5)に従って不正解問題の残り学習時間Tを算出する。
(S1)現回答者が既に正解した問題について正解に至るまでに要した回答時間(要正解時間Tという)を現実施状況データから取得する。正解問題が複数ある場合は、各正解問題について算出した要正解時間の中央値または平均値を要正解時間Tとして用いる。
(S2)現回答者が既に正解した問題について現進捗学習度スコア算出部14により算出された正解時点での現進捗学習度スコアSを、正解済み学習度スコアS’として取得する。なお、図3の例で示したように、正解問題についての現進捗学習度スコアSがマイナスの値となる場合がある。この場合は、既回答者の要学習度スコアSを現回答者の正解済み学習度スコアS’として用いるものとする。
(S3)上記のように取得した要正解時間Tと正解済み学習度スコアS’とから、現回答者が正解をするのに要した1スコア当たりの所要時間を算出する(=T/S’)。
(S4)不正解問題について要学習度スコア算出部13により算出された既回答者の要学習度スコアS(SN×と書く)と、正解問題について要学習度スコア算出部13により算出された既回答者の要学習度スコアS(SN○と書く)と、現回答者による正解問題の正解済み学習度スコアS’とに基づいて、現回答者が不正解問題について正解に至るまでに要する学習の程度を表す現回答者別要学習度スコアS’を算出する(=SN×・(S’/SN○))。ここで、正解問題が複数ある場合は、要学習度スコアSN○は中央値または平均値とする。
(S5)現回答者別要学習度スコアS’から不正解問題の現進捗学習度スコアSを減じた値に対して1スコア当たりの所要時間(T/S’)を乗じた値を、不正解問題の残り学習時間Tとして算出する。
これを上記の例に沿って説明する。図4は、残り学習時間Tの算出例を説明するための図である。上記の例では、問題1については1回目から3回目まで不正解であり、問題2については2回目で正解している。この場合に、3回目の時点で不正解であった問題1について残り学習時間Tを算出すると、以下のようになる。なお、ここでは説明を簡略化するために、X個の問題のうち、問題2のみが正解をしていて、他の問題は全て不正解であるものとする。
(S1)現回答者が既に正解した問題2について正解に至るまでに要した要正解時間Tとして、T=29分を取得する(図3(b)参照)。
(S2)現回答者が正解した問題2について正解済み学習度スコアS’として、S’=68を取得する(図3(b)参照)。
(S3)要正解時間Tと正解済み学習度スコアS’とから、現回答者が正解問題2について要した1スコア当たりの所要時間を算出する(=T/S’=29/68=0.43分)。
(S4)不正解問題1に関する既回答者の要学習度スコアSN×と、正解問題に関する既回答者の要学習度スコアSN○と、現回答者による正解問題2の正解済み学習度スコアS’とに基づいて、現回答者が不正解問題について正解に至るまでに要する学習の程度を表す現回答者別要学習度スコアS’を算出する(=SN×・(S’/SN○)=45・(68/76)=40.26)。
(S5)現回答者別要学習度スコアS’から不正解問題の現進捗学習度スコアSを減じた値に対して1スコア当たりの所要時間を乗じた値を不正解問題の残り学習時間Tとして算出する(T=0.43*(40.26-53)=-5.48分)。
以上の計算において、手順(S4)では、正解問題について現回答者が正解までに要したスコアと既回答者が正解までに要したスコアとの比率をもとに、既回答者の要学習度スコアSを現回答者の要学習度スコアS’に換算している。すなわち、実際には現回答者の学習度が既回答者と同じように進むわけではないので、正解問題について現回答者が実際に正解までに要したスコアを用いて、不正解問題について現回答者が正解に至るまでに要するであろう要学習度スコアS’を推定している。その上で、現時点で不正解問題について算出された現進捗学習度スコアSとの差分(残り学習スコアSに相当する値)に1スコア当たりの所要時間を乗ずることによって残り学習時間Tを算出している。単純に既回答者の要学習度スコアSと現回答者の現進捗学習度スコアSとの差分に対して1スコア当たりの所要時間を乗ずるようにしてもよいが、それよりも、現回答者の現時点での実力に応じた正確な残り学習時間Tを算出することが可能である。
以上説明した残り学習時間Tは、残り学習スコアSと共にユーザに提示するようにしてもよいし、残り学習スコアSに代えてユーザに提示するようにしてもよい。残り学習時間Tのみをユーザに提示する場合、実施状況データで示される回答実施状況は、回答時間を少なくとも含んでいればよい。また、要学習度スコア算出部13は、回答時間を少なくとも含む既実施状況データに基づいて、変数として回答時間を少なくとも含む関数値として要学習度スコアを個々の問題ごとに算出すればよい。また、現進捗学習度スコア算出部14は、回答時間を少なくとも含む現実施状況データに基づいて、変数として回答時間を少なくとも含む関数値として現進捗学習度スコアを個々の問題ごとに算出すればよい。
なお、上述した残り学習スコアSや達成済み学習度Sについても同様に、既回答者の要学習度スコアSから現回答者別要学習度スコアS’を換算した上で、残り学習スコアSや達成済み学習度Sを算出するようにしてもよい。
すなわち、残り学習スコアSの算出に関して、学習進捗度算出部15は、以下のようにして残り学習スコアSを算出してもよい。
(S1)現回答者が既に正解した問題について現進捗学習度スコア算出部14により算出された正解時点での現進捗学習度スコアSを、正解済み学習度スコアS’として取得する。正解問題についての現進捗学習度スコアSがマイナスの値となる場合は、既回答者の要学習度スコアSを現回答者の正解済み学習度スコアS’として用いる。上記した例の場合、現回答者の正解済み学習度スコアS’は68である。
(S2)正解問題に関する現回答者の正解済み学習度スコアS’(=68)の、正解問題に関する既回答者の要学習度スコアSR○(=76)に対する割合から、現回答者が不正解問題に対して正解するまでに要する学習の程度を表す指標値である現回答者別要学習度スコアS’を個々の不正解問題ごとに算出する。上記した例の場合、不正解問題1に関する現回答者別要学習度スコアS’は、SN×・(S’/SN○)=45・(68/76)=40.26である。
(S3)現回答者別要学習度スコアS’から不正解問題の現進捗学習度スコアSを減じた値、または、現回答者別要学習度スコアS’から不正解問題の現進捗学習度スコアSを減じた値の現回答者別要学習度スコアS’に対する割合を残り学習スコアSとして算出する。上記した例の場合、不正解問題1に関する残り学習スコアSは、S=40.26-53=-12.7、または、S=(40.26-53)/40.26=-0.32(-32%)である。
また、達成済み学習度Sの算出に関して、学習進捗度算出部15は、以下のようにして達成済み学習度Sを算出してもよい。
(S1)現回答者が既に正解した問題について現進捗学習度スコア算出部14により算出された正解時点での現進捗学習度スコアSを、正解済み学習度スコアS’として取得する。正解問題についての現進捗学習度スコアSがマイナスの値となる場合は、既回答者の要学習度スコアSを現回答者の正解済み学習度スコアS’として用いる。上記した例の場合、現回答者の正解済み学習度スコアS’は68である。
(S2)正解問題に関する現回答者の正解済み学習度スコアS’(=68)の、正解問題に関する既回答者の要学習度スコアSR○(=76)に対する割合から、現回答者が不正解問題に対して正解するまでに要する学習の程度を表す指標値である現回答者別要学習度スコアS’を個々の不正解問題ごとに算出する。上記した例の場合、不正解問題1に関する現回答者別要学習度スコアS’は、SN×・(S/SN○)=45・(68/76)=40.26である。
(S3)現回答者別要学習度スコアS’に対する不正解問題の現進捗学習度スコアSの割合を達成済み学習度Sとして算出する。上記した例の場合、不正解問題1に関する達成済み学習度Sは、S=53/40.26=1.32(132%)である。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した学習の程度を表す要学習度スコアSを個々の問題ごとに算出するとともに、現回答者が個々の問題に対して現時点までに要した学習の程度を表す現進捗学習度スコアSを個々の問題ごとに算出し、当該算出した要学習度スコアSおよび現進捗学習度スコアSに基づいて、現回答者が不正解の問題について正解に至るまでの進捗度を表す学習進捗度(残り学習スコアS、達成済み学習度S、残り学習時間T)を個々の不正解問題ごとに算出して現回答者に提示するようにしている。
上記のように構成した本実施形態によれば、現回答者が複数の問題を正解するまで繰り返し回答していく過程で、現回答者が不正解した問題については、実際に正解した既回答者の回答実施状況から導出される正解までの要学習度スコアSと、現回答者の現時点までの回答実施状況から導出される現進捗学習度スコアSとから、正解に至るまでの進捗度を表す学習進捗度が個々の不正解問題ごとに算出されて現回答者に提示される。
このため、現回答者は、正解できなかった問題を正解できるようになるまでに、どの問題についてあとどの程度の学習を要するかについて参考となる情報を得ることができ、それを踏まえて今後の学習の仕方を考えることができるようになる。このように、本実施形態によれば、問題を正解できるようになるまでに、あとどの程度の学習を要するかについて参考となるような情報をユーザに提供することができ、ユーザが学習の仕方を考えるに当たって有用な情報を提供することができる。
なお、学習進捗度提示部16がユーザ(現回答者)に情報を提供するに当たり、以下のような処理を行うようにしてもよい。例えば、学習進捗度提示部16は、学習進捗度算出部15により算出された学習進捗度の昇順または降順に、不正解問題を現回答者に提示するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザが、学習進捗度の高い問題または低い問題から優先して学習を進めたいと考える場合に、学習進捗度の高い問題または低い問題を容易に把握することが可能となる。
また、学習進捗度提示部16は、学習進捗度算出部15により算出された学習進捗度が現回答者により指示された検索条件に合致する不正解問題を現回答者に提示するようにしてもよい。例えば、ユーザが希望する学習進捗度の値または値の範囲を検索条件として入力し、入力した検索条件に合致する不正解問題のみを抽出して現回答者に提示することが考えられる。このようにすれば、ユーザは、所望の学習進捗度を検索条件として入力し、当該所望の学習進捗度に応じた問題がどれであるかを把握しながら学習を進めていくことが可能となる。
なお、上記実施形態では、既回答者を複数のレベルに分類してレベル別の要学習度スコアSを算出し、この中の何れかを用いて学習進捗度を算出する例について説明したが、レベルに分類せずに要学習度スコアSを算出するようにしてもよい。この場合、現回答者を何れかのレベルに分類することも不要である。
また、既回答者を複数のレベルに分類してレベル別の要学習度スコアSを算出した上で、現回答者が所望するレベルの要学習度スコアSを選択して学習進捗度を算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、問題提示部101による問題の提示と回答取得部102による回答の取得とを1問ごとに繰り返す構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。問題ごとの回答時間を計測することが可能な仕組みを導入すれば、問題提示部101によりX個の問題を全てユーザに提示し、X個の問題を全てユーザが回答し終わった後に回答取得部102が回答を取得するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、既回答者に関する実施状況データとして昨年度の学習者に関する実施状況データを用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、X個の問題について全て正解を出し終わっている者に関する実施状況データであればよく、例えば今年度や一昨年以前の学習者に関する実施状況データを用いてもよい。
また、上記実施形態では、複数の既回答者に関する要学習度スコアの統計値(平均値、中央値、最大値、最小値など)を要学習度スコアSとして用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、機械学習によって算出した値を要学習度スコアSとして用いるようにしてもよい。具体的には、過去に本実施形態の学習システムを利用して回答をした既回答者に関する実施状況データから回答回数および回答時間を取得する。そして、このうち、正解問題に関する回答回数および回答時間を正常データとし、不正解問題に関する回答回数および回答時間を異常データとして設定し、正解に至るまでに要する回答回数および回答時間を機械学習によって予測するようにすることが可能である。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11 既実施状況データ取得部
12 現実施状況データ取得部
13 要学習度スコア算出部
14 現進捗学習度スコア算出部
15 学習進捗度算出部
16 学習進捗度提示部
17 現回答者分類部

Claims (16)

  1. 既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答実施状況を上記個々の問題ごとに表すデータである既実施状況データを取得する既実施状況データ取得部と、
    評価対象とする現回答者による上記個々の問題に対する正解または不正解の成績および上記現回答者による回答開始から現時点までの回答実施状況を上記個々の問題ごとに表すデータである現実施状況データを取得する現実施状況データ取得部と、
    上記既実施状況データ取得部により取得された上記既実施状況データに基づいて、上記既回答者が上記個々の問題に対して正解するまでに要した学習の程度を表す指標値である要学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出する要学習度スコア算出部と、
    上記現実施状況データ取得部により取得された上記現実施状況データに基づいて、上記現回答者が上記個々の問題に対して現時点までに要した学習の程度を表す指標値である現進捗学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出する現進捗学習度スコア算出部と、
    上記要学習度スコア算出部により算出された上記要学習度スコアおよび上記現進捗学習度スコア算出部により算出された上記現進捗学習度スコアに基づいて、上記現回答者が不正解の問題について正解に至るまでの進捗度を表す指標値である学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出する学習進捗度算出部と、
    上記学習進捗度算出部により算出された上記学習進捗度を上記不正解問題と共に上記現回答者に提示する学習進捗度提示部とを備えたことを特徴とする学習支援装置。
  2. 上記学習進捗度算出部は、上記学習進捗度として、上記現回答者が不正解の問題について正解に至るまでに要する残りの学習度を表す指標値である残り学習度を個々の不正解問題ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  3. 上記学習進捗度算出部は、上記要学習度スコアから上記現進捗学習度スコアを減じた値、または、上記要学習度スコアから上記現進捗学習度スコアを減じた値の上記要学習度スコアに対する割合を上記残り学習度として算出することを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
  4. 上記学習進捗度算出部は、上記現回答者が既に正解した問題について正解に至るまでに要した学習の程度を表す指標値である正解済み学習度スコアを取得し、正解問題の上記要学習度スコアに対する上記正解済み学習度スコアの割合から、上記現回答者が上記不正解の問題に対して正解するまでに要する学習の程度を表す指標値である現回答者別要学習度スコアを上記個々の不正解問題ごとに算出し、上記現回答者別要学習度スコアから上記不正解問題の上記現進捗学習度スコアを減じた値、または、上記現回答者別要学習度スコアから上記不正解問題の上記現進捗学習度スコアを減じた値の上記現回答者別要学習度スコアに対する割合を上記残り学習度として算出することを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
  5. 上記学習進捗度算出部は、上記学習進捗度として、上記現回答者が不正解の問題について正解に至るまでに要する全行程の学習度に対する現時点までの学習度の割合を表す指標値である達成済み学習度を個々の不正解問題ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  6. 上記学習進捗度算出部は、上記要学習度スコアに対する上記現進捗学習度スコアの割合を上記達成済み学習度として算出することを特徴とする請求項5に記載の学習支援装置。
  7. 上記学習進捗度算出部は、上記現回答者が既に正解した問題について正解に至るまでに要した学習の程度を表す指標値である正解済み学習度スコアを取得し、正解問題の上記要学習度スコアに対する上記正解済み学習度スコアの割合から、上記現回答者が上記不正解の問題に対して正解するまでに要する学習の程度を表す指標値である現回答者別要学習度スコアを上記個々の不正解問題ごとに算出し、上記現回答者別要学習度スコアに対する上記不正解問題の上記現進捗学習度スコアの割合を上記達成済み学習度として算出することを特徴とする請求項5に記載の学習支援装置。
  8. 上記回答実施状況は回答回数および回答時間を含み、
    上記要学習度スコア算出部は、上記回答回数および上記回答時間を含む上記既実施状況データに基づいて、上記回答回数および上記回答時間の関数値として上記要学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出し、
    上記現進捗学習度スコア算出部は、上記回答回数および上記回答時間を含む上記現実施状況データに基づいて、上記回答回数および上記回答時間の関数値として上記現進捗学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出する
    ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の学習支援装置。
  9. 上記回答実施状況は回答時間を少なくとも含み、
    上記要学習度スコア算出部は、上記回答時間を少なくとも含む上記既実施状況データに基づいて、変数として上記回答時間を少なくとも含む関数値として上記要学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出し、
    上記現進捗学習度スコア算出部は、上記回答時間を少なくとも含む上記現実施状況データに基づいて、変数として上記回答時間を少なくとも含む関数値として上記現進捗学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出し、
    上記学習進捗度算出部は、上記現回答者が既に正解した問題について正解に至るまでに要した学習の程度を表す指標値である正解済み学習度スコアを取得し、上記現回答者が既に正解した問題について正解に至るまでに要した回答時間と上記正解済み学習度スコアとから1スコア当たりの所要時間を更に算出し、上記不正解問題の上記要学習度スコアから上記不正解問題の上記現進捗学習度スコアを減じた値に対して上記1スコア当たりの所要時間を乗じた値である残り学習時間を上記残り学習度として算出することを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
  10. 上記学習進捗度算出部は、正解問題の上記要学習度スコアに対する上記正解済み学習度スコアの割合から、上記現回答者が上記不正解問題に対して正解するまでに要する学習の程度を表す指標値である現回答者別要学習度スコアを上記個々の不正解問題ごとに算出し、上記不正解問題の上記要学習度スコアに代えて上記現回答者別要学習度スコアから上記不正解問題の上記現進捗学習度スコアを減じた値に対して上記1スコア当たりの所要時間を乗じた値である残り学習時間を上記残り学習度として算出することを特徴とする請求項9に記載の学習支援装置。
  11. 上記既実施状況データ取得部は、複数の既回答者に関する上記既実施状況データを取得し、
    上記要学習度スコア算出部は、上記複数の既回答者に関する上記要学習度スコアの統計値を上記個々の問題ごとに算出することを特徴とする請求項1~10の何れか1項に記載の学習支援装置。
  12. 上記要学習度スコア算出部は、上記複数の既回答者が1回目に回答したときの全問題の正解度に応じて上記複数の既回答者を複数レベルに分け、それぞれのレベルごとに、当該レベルに属する複数の既回答者に関する上記要学習度スコアの統計値を上記個々の問題ごとに算出し、
    上記学習進捗度算出部は、上記要学習度スコア算出部により上記レベルごとに算出された上記要学習度スコアの統計値の何れか1つおよび上記現進捗学習度スコア算出部により算出された上記現進捗学習度スコアに基づいて、上記学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出することを特徴とする請求項11に記載の学習支援装置。
  13. 上記現回答者が1回目に回答したときの全問題の正解度に応じて上記現回答者を上記複数レベルのうち何れかに分類する現回答者分類部を更に備え、
    上記学習進捗度算出部は、上記要学習度スコア算出部により上記レベルごとに算出された上記要学習度スコアの統計値のうち、上記現回答者分類部により分類されたレベルと同じレベル、または上記現回答者分類部により分類されたレベルよりも上位のレベルに関して算出された上記要学習度スコアの統計値および上記現進捗学習度スコア算出部により算出された上記現進捗学習度スコアに基づいて、上記学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出することを特徴とする請求項12に記載の学習支援装置。
  14. 上記学習進捗度提示部は、上記学習進捗度算出部により算出された上記学習進捗度の昇順または降順に、上記不正解問題を上記現回答者に提示することを特徴とする請求項1~13の何れか1項に記載の学習支援装置。
  15. 上記学習進捗度提示部は、上記学習進捗度算出部により算出された上記学習進捗度が上記現回答者により指示された検索条件に合致する上記不正解問題を上記現回答者に提示することを特徴とする請求項1~13の何れか1項に記載の学習支援装置。
  16. 既回答者が個々の問題に対して正解するまでに要した回答実施状況を上記個々の問題ごとに表すデータである既実施状況データを取得する既実施状況データ取得手段、
    評価対象とする現回答者による上記個々の問題に対する正解または不正解の成績および上記現回答者による回答開始から現時点までの回答実施状況を上記個々の問題ごとに表すデータである現実施状況データを取得する現実施状況データ取得手段、
    上記既実施状況データ取得手段により取得された上記既実施状況データに基づいて、上記既回答者が上記個々の問題に対して正解するまでに要した学習の程度を表す指標値である要学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出する要学習度スコア算出手段、
    上記現実施状況データ取得手段により取得された上記現実施状況データに基づいて、上記現回答者が上記個々の問題に対して現時点までに要した学習の程度を表す指標値である現進捗学習度スコアを上記個々の問題ごとに算出する現進捗学習度スコア算出手段、
    上記要学習度スコア算出手段により算出された上記要学習度スコアおよび上記現進捗学習度スコア算出手段により算出された上記現進捗学習度スコアに基づいて、上記現回答者が不正解の問題について正解に至るまでの進捗度を表す指標値である学習進捗度を個々の不正解問題ごとに算出する学習進捗度算出手段、および
    上記学習進捗度算出手段により算出された上記学習進捗度を上記不正解問題と共に上記現回答者に提示する学習進捗度提示手段
    としてコンピュータを機能させるための学習支援用プログラム。
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