JP7043858B2 - 医療機器 - Google Patents

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Description

本発明は、医療機器に関する。
先端部の屈曲操作が可能なカテーテル等の長尺な医療機器としては、操作線を有するタイプのものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のカテーテルにおいては、中央のルーメンの周囲に複数の中空管が配置されており、中央のルーメンを介して対向する2本の中空管の内部にそれぞれ操作線が挿通されている。同文献のカテーテルにおいては、操作線の先端は、当該カテーテルの先端部に固定されている。同文献のカテーテルは、操作線の後端を牽引操作することが可能に構成されている。これにより、操作線を選択して牽引することでカテーテルの先端部を屈曲させることができるようになっている。
特開2013-48711号公報
しかしながら、特許文献1のカテーテルでは、湾曲した血管等の体腔を通過した後で更に先端部を屈曲させる際には、湾曲の内側方向には容易に屈曲させることができるが、外側方向に屈曲させにくい。
なぜなら、湾曲のアウトコース側に位置する操作線を牽引してカテーテルの先端を外側方向に屈曲させようとすると、牽引される操作線の経路が短くなる方向へと、湾曲した血管内でカテーテルが当該カテーテルの軸周りに回転してしまうためである。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より確実に先端部を所望の向きに屈曲させることが可能な構造のカテーテル等の医療機器を提供するものである。
本発明は、長尺な医療機器本体と、
前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
を備え、
前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されている医療機器を提供するものである。
本発明によれば、より確実に先端部を所望の向きに屈曲させることが可能である。
第1実施形態に係る医療機器の医療機器本体における先端側の部分を示す縦断面図である。 図1のA-A線に沿った医療機器本体の横断面図である。 図1のB-B線に沿った医療機器本体の横断面図である。 図1のC-C線に沿った医療機器本体の横断面図である。 第1実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す側面図である。 第1実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す平面図である。 第1実施形態に係る医療機器の医療機器本体の先端部の屈曲動作を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す側面図である。 第2実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す平面図である。 第3実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す平面図である。 第4実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す平面図である。 第5実施形態に係る医療機器の医療機器本体における先端側の部分を示す縦断面図である。 図12のA-A線に沿った医療機器本体の横断面図である。 図12のB-B線に沿った医療機器本体の横断面図である。 第6実施形態に係る医療機器の医療機器本体における先端側の部分を示す縦断面図である。 図15のA-A線に沿った医療機器本体の横断面図である。 図15のB-B線に沿った医療機器本体の横断面図である。 図15のC-C線に沿った医療機器本体の横断面図である。 第6実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す平面図である。 第6実施形態に係る医療機器の屈曲操作部及びその近傍の部分を示す側面図である。 図21(a)、図21(b)、図21(c)及び図21(d)の各々は第6実施形態に係る医療機器の医療機器本体の先端部の屈曲動作を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態に係る医療機器の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本発明の実施形態を説明する際に用いられる用語は、特段の断りがない限り、以下のとおり定義される。
実施形態の説明において、先端部および基端部という用語を使用する場合がある。先端部とは、医療機器の各部において、医療機器の挿入先端側の端(遠位端)を含む所定の長さ領域をいう。また基端部とは、医療機器の各部において、医療機器の基端側の端(近位端)を含む所定の長さ領域をいう。
また、軸心とは、医療機器本体の長手方向に沿った中心軸を意味する。
医療機器の縦断面とは、医療機器を軸心に沿って切断した断面をいう。
医療機器の横断面とは、医療機器を軸心に対して直交する平面で切断した断面をいう。
〔第1実施形態〕
先ず、図1から図7を用いて第1実施形態を説明する。
なお、図1は図2のA-A線に沿った断面図である。
図5においては、部分的に屈曲操作部580のハウジング586を破断してハウジング586の内部の構造を示している。
図1から図6のいずれかに示すように、本実施形態に係る医療機器500は、長尺な医療機器本体510と、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線541及び第2操作線542と、第1操作線541及び第2操作線542の牽引により医療機器本体510の先端部511の屈曲操作を行うための屈曲操作部580(図5、図6)と、を備えている。第1操作線541と第2操作線542とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されている。屈曲操作部580に対する操作により、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作が可能なように、屈曲操作部580が構成されている。
本実施形態によれば、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引することによって、医療機器本体510の先端部511を第1操作線541により牽引する荷重と第2操作線542により牽引する荷重とのバランスがとれるため、第1操作線541又は第2操作線542が近道をしようとして医療機器本体510が軸周りに回転する現象の発生を抑制できる。
そして、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作が行われることにより、医療機器本体510の先端部511をより確実に所望の向きに屈曲させることができる。
医療機器500は、典型的にはカテーテルである。
本実施形態の場合、第1操作線541の先端部541aは、第1固定部5711において医療機器本体510の先端部511に対して固定されている。第2操作線542の先端部542aは、医療機器本体510の軸方向において第1固定部5711よりも基端側に位置する第2固定部5721において医療機器本体510の先端部511に対して固定されている。
このため、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引することにより、医療機器本体510の先端部511の局部的な領域を急峻に屈曲させることができる。すなわち、医療機器本体510における第1固定部5711と第2固定部5721との間の部位を局部的に急峻に屈曲させることができる。また、第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作を行うことによって、より確実に、医療機器本体510の先端部511の局部的な領域を急峻に屈曲させることができる。
本実施形態の場合、医療機器500は、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線543及び第4操作線544を備え、第3操作線543と第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されている。屈曲操作部580に対する操作により、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作が可能なように、屈曲操作部580が構成されている。
第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引することによって、医療機器本体510の先端部511を第3操作線543により牽引する荷重と第4操作線544により牽引する荷重とのバランスがとれるため、第3操作線543又は第4操作線544が近道をしようとして医療機器本体510が軸周りに回転する現象の発生を抑制できる。
そして、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作が行われることにより、医療機器本体510の先端部511をより確実に所望の向きに屈曲させることができる。
本実施形態の場合、第3操作線543の先端部543aは、第3固定部5712において医療機器本体510の先端部511に対して固定されている。第4操作線544の先端部544aは、医療機器本体510の軸方向において第3固定部5712よりも基端側に位置する第4固定部5722において医療機器本体510の先端部511に対して固定されている。
このため、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引することにより、医療機器本体510の先端部511の局部的な領域を急峻に屈曲させることができる。すなわち、医療機器本体510における第3固定部5712と第4固定部5722との間の部位を局部的に急峻に屈曲させることができる。なお、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引することにより医療機器本体510の先端部511が屈曲する方向は、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引することにより医療機器本体510の先端部511が屈曲する方向とは、異なる方向となる。
また、第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作を行うことによって、より確実に、医療機器本体510の先端部511の局部的な領域を急峻に屈曲させることができる。
本実施形態の場合、例えば、図2に示すように、第1操作線541と第2操作線542とが、医療機器本体510の軸中心を基準として、医療機器本体510の周方向において、互いに180度対向している。また、第3操作線543と第4操作線544とが、医療機器本体510の軸中心を基準として、医療機器本体510の周方向において、互いに180度対向している。更に、第3操作線543と第1操作線541とが、医療機器本体510の軸中心を基準として、医療機器本体510の周方向において、互いに180度対向している。更に、第4操作線544と第2操作線542とが、医療機器本体510の軸中心を基準として、医療機器本体510の周方向において、互いに180度対向している。
本実施形態の場合、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引することにより医療機器本体510の先端部511が屈曲する方向は、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引することにより医療機器本体510の先端部511が屈曲する方向とは、互いに反対方向となる。
ただし、第1操作線541と第2操作線542とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されているとは、この例に限らず、第1操作線541と第2操作線542とが医療機器本体510の周方向において互いに120度以上離間していることを意味する。
同様に、第3操作線543と、第1操作線541及び第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されているとは、この例に限らず、第3操作線543と、第1操作線541及び第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに120度以上離間していることを意味する。
同様に、第4操作線544と第2操作線542とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されているとは、この例に限らず、第4操作線544と第2操作線542とが医療機器本体510の周方向において互いに120度以上離間していることを意味する。
図1から図4に示すように、医療機器本体510は、内腔がルーメン521となっている樹脂管520を備えている。
本実施形態の場合、樹脂管520は、内腔がルーメン521となっている中空管形状の内層522と、内層522と同軸で内層522の外周囲に形成されている中空管形状の外層523と、を含む層構造となっている。内層522及び外層523は、それぞれ樹脂材料により構成されている。外層523の内周面は内層522の外周面に対して接合している。
内層522を構成する樹脂材料と外層523を構成する樹脂材料とは互いに異なっていてもよいし、互いに等しくてもよい。
医療機器本体510の外表層には、必要に応じて、親水性コートが形成されていてもよい。
ルーメン521は、医療機器本体510の先端から基端に亘って連続的に形成されており、医療機器本体510の先端と基端においてそれぞれ開口している。
医療機器本体510は、更に、それぞれ樹脂管520に埋設されている第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534を備えている。
第1中空管531には第1操作線541が挿通されており、第2中空管532には第2操作線542が挿通されており、第3中空管533には第3操作線543が挿通されており、第4中空管534には第4操作線544が挿通されている。
第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534は、それぞれサブルーメンチューブであり、これらサブルーメンチューブの内腔はサブルーメンである。すなわち、各操作線(第1操作線541、第2操作線542、第3操作線543、第4操作線544)は、サブルーメンに挿通されている。
第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534の内径は、ルーメン521の内径よりも小さい。
第1操作線541、第2操作線542、第3操作線543及び第4操作線544は、それぞれ金属又は樹脂などの細線により構成されている。
第1操作線541の先端部541aは、第1中空管531の先端から突出している。同様に、第2操作線542の先端部542aは、第2中空管532の先端から突出している。同様に、第3操作線543の先端部543aは、第3中空管533の先端から突出している。同様に、第4操作線544の先端部544aは、第4中空管534の先端から突出している。
本実施形態の場合、第1操作線541及び第1中空管531が第4操作線544及び第4中空管534よりも医療機器本体510の径方向外方(医療機器本体510の軸心から遠い位置)に配置されている。そして、第4操作線544及び第4中空管534と、第1操作線541及び第1中空管531とが、医療機器本体510の径方向において並んで配置されている。
また、第3操作線543及び第3中空管533が第2操作線542及び第2中空管532よりも医療機器本体510の径方向外方に配置されている。そして、第2操作線542及び第2中空管532と、第3操作線543及び第3中空管533とが、医療機器本体510の径方向において並んで配置されている。
ただし、第1操作線541及び第1中空管531と第4操作線544及び第4中空管534とが医療機器本体510の周方向において並んで配置されていてもよいし、第3操作線543及び第3中空管533とが第2操作線542及び第2中空管532とが医療機器本体510の周方向において並んで配置されていてもよい。
医療機器本体510は、例えば、樹脂管520に埋設されているブレード層551を備えている。これにより、医療機器本体510がブレード層551によって補強されている。ブレード層551は複数本のワイヤを編組することにより構成されている。ブレード層551は、例えば、内層522の周囲に配置されている。
なお、第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534は、例えば、ブレード層551よりも医療機器本体510の径方向外方(医療機器本体510の軸心から遠い位置)に配置されている。
医療機器本体510は、更に、樹脂管520に埋設されている巻回ワイヤ552を備えている。巻回ワイヤ552は、ブレード層551、第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534よりも医療機器本体510の径方向外方において巻回されている。
医療機器本体510の先端部511には、放射線不透過性の金属材料により構成されているリング状の第1マーカー部材571が埋設されている。
第1マーカー部材571は、ルーメン521と同軸に、且つ、ルーメン521の周囲に配置されている。
第1マーカー部材571は、例えば、ブレード層551の周囲に配置されている。
更に、医療機器本体510において、第1マーカー部材571が埋設されている部位よりも基端側の部位には、放射線不透過性の金属材料により構成されているリング状の第2マーカー部材572が埋設されている。
第2マーカー部材572は、ルーメン521と同軸に、且つ、ルーメン521の周囲に配置されている。
第2マーカー部材572は、例えば、ブレード層551の周囲に配置されている。
例えば、第1マーカー部材571と第2マーカー部材572とは互いに同一の内径を有している。例えば、第1マーカー部材571の外径は、第2マーカー部材572の外径よりも大きい。
第1操作線541の先端部541aは、例えば、スポット状の半田である第1固定部5711により第1マーカー部材571に対して固定されている。
第2操作線542の先端部542aは、例えば、スポット状の半田である第2固定部5721により第2マーカー部材572に対して固定されている。
第3操作線543の先端部543aは、例えば、スポット状の半田である第3固定部5712により第1マーカー部材571に対して固定されている。
第4操作線544の先端部544aは、例えば、スポット状の半田である第4固定部5722により第2マーカー部材572に対して固定されている。
このように、第1操作線541の先端部541aは第1固定部5711において第1マーカー部材571に固定されることで、間接的に、医療機器本体510の先端部511に固定されており、第2操作線542の先端部542aは第2固定部5721において第2マーカー部材572に固定されることで、間接的に、医療機器本体510の先端部511に固定されている。
また、第3操作線543の先端部543aは第3固定部5712において第1マーカー部材571に固定されることで、間接的に、医療機器本体510の先端部511に固定されており、第4操作線544の先端部544aは第4固定部5722において第2マーカー部材572に固定されることで、間接的に、医療機器本体510の先端部511に固定されている。
第1固定部5711と第3固定部5712とは医療機器本体510の軸方向において互いに同位置(略同位置)に配置されている。
同様に、第2固定部5721と第4固定部5722とは医療機器本体510の軸方向において互いに同位置(略同位置)に配置されている。
なお、医療機器本体510において、屈曲操作部580の近傍の部分を、基端部513と称し、基端部513と先端部511との中間の部分を中間部512と称する。
本実施形態の場合、中間部512は、例えば、第1固定部5711及び第3固定部5712よりも基端側の部位である。
第1操作線541と第2操作線542との双方が牽引された際に、中間部512においては、第1操作線541の牽引力と第2操作線542の牽引力とが相殺されて、中間部512には屈曲操作の影響が及びにくい。これに対し、先端部511には、第1操作線541を牽引する力が作用するため、先端部511の局部的な領域が急峻に屈曲する。
同様に、第3操作線543と第4操作線544との双方が牽引された際に、先端部511の局部的な領域が急峻に屈曲する。
図1及び図3に示すように、第1操作線541は、医療機器本体510における第2マーカー部材572の配設領域よりも径方向外側の部分を通して、第2マーカー部材572よりも基端側の領域から第2マーカー部材572よりも先端側の領域へと引き回されている。
より詳細には、第1操作線541が挿通されている第1中空管531も、医療機器本体510における第2マーカー部材572の配設領域よりも径方向外側の部分を通して、第2マーカー部材572よりも基端側の領域から第2マーカー部材572よりも先端側の領域へと引き回されている。
同様に、第3操作線543は、医療機器本体510における第2マーカー部材572の配設領域よりも径方向外側の部分を通して、第2マーカー部材572よりも基端側の領域から第2マーカー部材572よりも先端側の領域へと引き回されている。
より詳細には、第3操作線543が挿通されている第3中空管533も、医療機器本体510における第2マーカー部材572の配設領域よりも径方向外側の部分を通して、第2マーカー部材572よりも基端側の領域から第2マーカー部材よりも先端側の領域へと引き回されている。
次に、図5及び図6を用いて、医療機器本体510の基端部に設けられたハブ590について説明する。
ハブ590は、当該ハブ590の基端から図示しない注入器(シリンジ)を挿入するための連結部593を有している。連結部593の外周には、シリンジを着脱可能に固定できるようにねじ溝が形成されている。
ハブ590は、ハブ590の軸心を介して互いに対向する2枚の羽部592を当該ハブ590の外周に有している。
ハブ590の先端部には、医療機器本体510の基端部が差し込み固定されている。これにより、医療機器本体510の内側のルーメン521と、ハブ590の内部空間とが相互に連通している。
ハブ590の軸心を中心として羽部592を回転させることにより、医療機器本体510の全体を軸回転させるトルク操作が可能である。
ハブ590の先端側には、以下に説明する屈曲操作部580のハウジング586が連接固定されている。
次に、図5及び図6を用いて、屈曲操作部580について説明する。
屈曲操作部580は、第1屈曲操作部680と、第2屈曲操作部780と、を備えている。
第1屈曲操作部680は、第1操作線541及び第2操作線542の牽引により、医療機器本体510の先端部511の屈曲操作を行うためのものである。
第2屈曲操作部780は、第3操作線543及び第4操作線544の牽引により、第1操作線541及び第2操作線542の牽引による医療機器本体510の先端部511の屈曲の方向とは異なる方向への先端部511の屈曲操作を行うためのものである。
第1屈曲操作部680は、第1回転部材681(回転部材)、第1進退部材682、第1ピニオン683、第1ダイヤル操作部684及び第1ガイド685を備えている。
第1回転部材681は、回転可能に軸支されている。
ここで、本明細書において、ある部材が回転可能とは、360度以上回転可能な態様に限らず、360度未満の所定の角度範囲での揺動のみが可能な態様も含む。
第1回転部材681には、第1操作線541の基端部と第2操作線542の基端部とが固定されている。
第1回転部材681は、2段構造のプーリであり、相対的に小径の円筒状(円形状)の第1係合部681aと、相対的に大径の円筒状の第2係合部681bと、を備えている。なお、第1係合部681a及び第2係合部681bの形状は、円形状に限らず、円弧状であってもよい。
第1係合部681aと第2係合部681bとは、互いに同軸に配置されている。また、第1係合部681a及び第2係合部681bの中心軸は、第1回転部材681の回転軸と同軸に配置されている。
第1操作線541の基端部は、第1係合部681aに対して係合しているとともに第1係合部681aに固定されている。第2操作線542の基端部は、第2係合部681bに対して係合しているとともに第2係合部681bに固定されている。
第1屈曲操作部680は、第1回転部材681を、第1操作線541及び第2操作線542を牽引する牽引方向、及び、当該牽引方向に対する反対方向に移動させる移動機構を備えている。
移動機構によって、第1回転部材681を上記牽引方向に移動させることによって、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引することができるようになっている。
このように、屈曲操作部580は、回転可能に軸支されている回転部材(第1回転部材681)であって、第1操作線541の基端部と第2操作線542の基端部とが固定されている回転部材と、回転部材を第1操作線541及び第2操作線542を牽引する牽引方向、及び、当該牽引方向に対する反対方向に移動させる移動機構と、を備え、回転部材に対して第1操作線541の基端部が固定されている部位よりも、回転部材に対して第2操作線542の基端部が固定されている部位の方が、回転部材の回転中心から遠くに位置しており、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作は、回転部材を上記牽引方向に移動させる操作である。
そして、回転部材(第1回転部材681)は、第1操作線541が係合する第1係合部681aと、第2操作線542が係合する第2係合部681bとを備え、第1係合部681a及び第2係合部681bの各々は、回転部材の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、第2係合部681bの半径が第1係合部681aの半径よりも大きい。
移動機構は、例えば、第1進退部材682(進退部材)と第1ピニオン683(ピニオン)とを含んで構成されている。
第1進退部材682は、第1回転部材681を回転可能に保持している第1保持部682aと、第1保持部682aから医療機器本体510の基端側に延出している第1棒状部682bと、を備えている。第1棒状部682bには、第1ラック部682cが形成されている。
屈曲操作部580は、更に、屈曲操作部580の本体部であるハウジング586と、ハウジング586に対して回転可能に軸支されている第1ダイヤル操作部684と、ハウジング586の内面に設けられていて第1棒状部682bを当該第1棒状部682bの長手方向にガイドする第1ガイド685(例えば前後一対の第1ガイド685)と、を備えている。
医療機器本体510の基端部513は、ハウジング586の内部を通して、ハウジング586の基端側に導かれており、ハブ590の先端部に差し込み固定されている。
第1ダイヤル操作部684は、例えば、円盤状に形成されている。第1ダイヤル操作部684の回転軸は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に対して直交する方向に延在している。
第1ピニオン683は、第1ダイヤル操作部684の一方の面側に、第1ダイヤル操作部684と一体に形成されており、第1ダイヤル操作部684の回転軸と同軸に配置されている。
第1ピニオン683の外周の歯車は、第1進退部材682の第1ラック部682cの歯車と噛み合っている。
第1ダイヤル操作部684は、少なくとも一部分がハウジング586の外部に露出しており、医療機器500の操作を行う操作者が第1ダイヤル操作部684を回転させる操作をハウジング586の外部から行うことができるようになっている。
第1操作線541、第2操作線542、第3操作線543及び第4操作線544は、ハウジング586内においてそれぞれ医療機器本体510から導出されている。
第1操作線541の基端部は、例えば、第1係合部681aに対して複数回巻回されて、当該第1操作線541の基端が第1係合部681aに固定されている。
また、第2操作線542は、例えば、第2係合部681bに対して複数回巻回されて、当該第2操作線542の基端が第2係合部681bに固定されている。
第1係合部681aに対する第1操作線541の巻回方向と、第2係合部681bに対する第2操作線542の巻回方向とは、互いに反対方向となっている。
上記のように、第2係合部681bの半径が第1係合部681aの半径よりも大きい。このため、第1回転部材681の回転角度は、第1操作線541の張力が第2操作線542の張力よりも大きくなる角度に自律的に調整されるようになっている。
したがって、第1回転部材681を牽引して第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引する際に、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引される。
医療機器500の操作を行う操作者(ユーザ)がハウジング586又はハブ590を把持して第1ダイヤル操作部684を回転させることにより、第1ダイヤル操作部684と一体の第1ピニオン683が軸回転し、これに伴い、第1ラック部682cを有する第1進退部材682が、ハウジング586に対して相対的に、医療機器本体510の軸方向に前進(医療機器本体510の先端側に移動)又は後退(医療機器本体510の基端側に移動)する。
図6において、第1ダイヤル操作部684を時計回りに回転させることにより、第1進退部材682及び第1回転部材681が後退し、第1操作線541及び第2操作線542の双方が医療機器本体510の基端側に牽引され、且つ、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引される。
ここで、第1操作線541と第2操作線542との双方が牽引されるとは、第1操作線541と第2操作線542の双方がともに牽引されるタイミングが存在することを意味し、第1操作線541と第2操作線542とで牽引され始めのタイミングが同じになることに限らず、また、第1操作線541と第2操作線542とで牽引され終わりのタイミングが同じになることに限らない。
このように、屈曲操作部580は、ユーザ(操作者)の操作を受け付けて動作する操作受付部(第1ダイヤル操作部684)を備え、操作受付部の動力が移動機構を介して第1回転部材681に伝達されることで、第1回転部材681が上記牽引方向及び当該牽引方向に対する反対方向に移動するようになっている。
より詳細には、上記のように、操作受付部(第1ダイヤル操作部684)は、回転操作可能に軸支されており、移動機構は、操作受付部と一体且つ同軸に設けられたピニオン(第1ピニオン683)と、ピニオンの回転に連動して進退するラック部材(第1進退部材682)と、を備え、ラック部材に回転部材(第1回転部材681)が軸支されている。
医療機器本体510の先端部511が直線状の形状のときに、図6において第1ダイヤル操作部684を時計回りに回転させると、第1操作線541及び第2操作線542の双方が医療機器本体510の基端側に牽引されるため、図7に示すように、医療機器本体510の先端部511が一方向に屈曲する。
なお、図7のように先端部511が屈曲した状態で第1ダイヤル操作部684を反時計回り回転させると、第1進退部材682及び第1回転部材681が前進し、第1操作線541及び第2操作線542の張力が緩められるため、医療機器本体510の先端部511が直線状に復帰することが許容される。
このように、本実施形態の場合、屈曲操作部580は、使用者による操作を回転機構(第1ダイヤル操作部684)で受け、この操作により回転機構に与えられた力を、第1ピニオン683及びラック(第1ラック部682c)により構成された変換機構によって、医療機器本体510の軸方向における進退運動に変換するように構成されている。
図5に示すように、第2屈曲操作部780は、第2回転部材781、第2進退部材782、第2ピニオン783、第2ダイヤル操作部784及び第2ガイド785を備えている。第2回転部材781、第2進退部材782、第2ピニオン783、第2ダイヤル操作部784及び第2ガイド785は、第1回転部材681、第1進退部材682、第1ピニオン683、第1ダイヤル操作部684及び第1ガイド685と同様のものである。
第2回転部材781は、第1回転部材681の第1係合部681a及び第2係合部681bとそれぞれ同様の第3係合部781a及び第4係合部781bを備えている。
第2進退部材782は、第1保持部682a、第1棒状部682b及び第1ラック部682cとそれぞれ同様の第2保持部782a、第2棒状部782b及び第2ラック部782cを備えている。
第1保持部682aは、第2回転部材781を回転可能に保持している。
例えば、第2屈曲操作部780は、第1屈曲操作部680に対して、図5において上下対称に配置されている。
第1回転部材681の第1係合部681aと第2係合部681bに対してそれぞれ第1操作線541と第2操作線542とが巻回及び固定されているのと同様に、第2回転部材781の第3係合部781aと第4係合部781bには、第3操作線543と第4操作線544とがそれぞれ巻回及び固定されている。
第2回転部材781の回転角度は、第3操作線543の張力が第4操作線544の張力よりも大きくなる角度に自律的に調整されるようになっている。したがって、第2回転部材781を牽引して第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引する際に、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引される。
第2ダイヤル操作部784を回転させて第2進退部材782及び第2回転部材781を後退させることにより、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに、第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引して、医療機器本体510の先端部511を上記一方向に対する反対方向に屈曲させることができる。
このように、医療機器500は、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線543及び第4操作線544と、第3操作線543及び第4操作線544の牽引により第1操作線541及び第2操作線542の牽引による医療機器本体510の先端部511の屈曲の方向とは異なる方向への医療機器本体510の先端部511の屈曲操作を行うための第2屈曲操作部780とを備えている。第3操作線543と第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されている。第2屈曲操作部780は、回転可能に軸支されている第2回転部材781であって第3操作線543の基端部と第4操作線544の基端部とが固定されている第2回転部材781と、第2回転部材781を第3操作線543及び第4操作線544を牽引する第2牽引方向及び第2牽引方向に対する反対方向に移動させる第2移動機構とを備えている。第2回転部材781に対して第3操作線543の基端部が固定されている部位よりも、第2回転部材781に対して第4操作線544の基端部が固定されている部位の方が、第2回転部材781の回転中心から遠くに位置している。そして、第2回転部材781を上記第2牽引方向に移動させる操作により、第3操作線543と第4操作線544との双方が牽引されるとともに第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引される。
また、第2回転部材781は、第3操作線543が係合する第3係合部781aと、第4操作線544が係合する第4係合部781bとを備え、第3係合部781a及び第4係合部781bの各々は、第2回転部材781の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、第4係合部781bの半径が第3係合部781aの半径よりも大きい。
また、第2屈曲操作部780は、ユーザの操作を受け付けて動作する第2操作受付部(第2ダイヤル操作部784)を備え、第2操作受付部の動力が第2移動機構を介して第2回転部材781に伝達されることで、第2回転部材781が第2牽引方向及び当該第2牽引方向に対する反対方向に移動する。
また、第2操作受付部(第2ダイヤル操作部784)は、回転操作可能に軸支されており、第2移動機構は、第2操作受付部と一体且つ同軸に設けられた第2ピニオン783と、第2ピニオン783の回転に連動して進退する第2ラック部材(第2進退部材782)とを備え、第2ラック部材に第2回転部材781が軸支されている。
次に、医療機器500の各部の材料の例を説明する。
内層522の材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等の樹脂材料を用いることができる。
外層523の材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のほか、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン-酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)等の樹脂材料を用いることができる。
第1中空管531、第2中空管532、第3中空管533及び第4中空管534の材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等の樹脂材料を用いることができる。
ブレード層551を構成するワイヤの材料は、例えば、ステンレスやタングステンなどの金属材料が好ましいが、樹脂材料であってもよい。
巻回ワイヤ552を構成するワイヤの材料は、例えば、ステンレスやタングステンなどの金属材料が好ましいが、樹脂材料であってもよい。
〔第2実施形態〕
次に、図8及び図9を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る医療機器500は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る医療機器500と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る医療機器500と同様に構成されている。
本実施形態の場合、屈曲操作部580の構成が、以下に説明するように、上記の第1実施形態とは相違している。
屈曲操作部580は、上述の第1屈曲操作部680及び第2屈曲操作部780を備えていない。
その代わりに、屈曲操作部580は、ハウジング586に対して回転可能に軸支されたダイヤル操作部584を備えている。
ダイヤル操作部584は、円盤状に形成されている本体部と、この本体部と一体に設けられた巻取部810と、を備えている。
ダイヤル操作部584の本体部は、少なくとも一部分がハウジング586の外部に露出しており、医療機器500の操作を行う操作者がダイヤル操作部584を回転させる操作をハウジング586の外部から行うことができるようになっている。
巻取部810は、2段構造のボビンであり、第1係合部811と第2係合部812とを備えている。
第1係合部811及び第2係合部812の各々は、円筒状(円形状)に形成されている。第1係合部811は、第2係合部812よりも大径に形成されている。
第1係合部811と第2係合部812とは、互いに同軸に配置されている。
第1係合部811及び第2係合部812の中心軸は、ダイヤル操作部584の本体部の中心軸と同軸に配置されている。
なお、第1係合部811及び第2係合部812の形状は、円形状に限らず、円弧状であってもよい。
第1操作線541の基端部は、例えば、第1係合部811に対して複数回巻回されて、当該第1操作線541の基端が第1係合部811に固定されている。
第2操作線542の基端部は、例えば、第2係合部812に対して複数回巻回されて、当該第2操作線542の基端が第2係合部812に固定されている。
第1係合部811に対する第1操作線541の巻回方向と、第2係合部812に対する第2操作線542の巻回方向とは、互いに同方向である。
第3操作線543の基端部は、例えば、第1係合部811に対して複数回巻回されて、当該第3操作線543の基端が第1係合部811に固定されている。
第4操作線544の基端部は、例えば、第2係合部812に対して複数回巻回されて、当該第4操作線544の基端が第2係合部812に固定されている。
第1係合部811に対する第1操作線541の巻回方向と、第1係合部811に対する第3操作線543の巻回方向とは、互いに反対方向である。
第1係合部811に対する第3操作線543の巻回方向と、第2係合部812に対する第4操作線544の巻回方向とは、互いに同方向である。
本実施形態の場合、ダイヤル操作部584を図9において時計回りに回転させることにより、第1操作線541が第1係合部811に巻き取られるとともに、第2操作線542が第2係合部812に巻き取られるため、第1操作線541と第2操作線542との双方が牽引される。
また、第1係合部811が第2係合部812よりも大径であるため、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引される。
一方、ダイヤル操作部584を図9において反時計回りに回転させることにより、第3操作線543が第1係合部811に巻き取られるとともに、第4操作線544が第2係合部812に巻き取られるため、第3操作線543と第4操作線544との双方が牽引される。
また、第1係合部811が第2係合部812よりも大径であるため、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引される。
このように、屈曲操作部580は、回転可能に軸支されている回転部材(ダイヤル操作部584)を備え、第1操作線541の基端部は、第1基端固定部(第1係合部811における一部分)において回転部材に固定されており、第2操作線542の基端部は、第2基端固定部(第2係合部812における一部分)において回転部材に固定されており、第1基端固定部は、第2基端固定部よりも、回転部材の回転中心から遠くに位置しており、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作は、回転部材を一方向に回転させる操作である。
また、屈曲操作部580は、回転可能に軸支されている回転部材(ダイヤル操作部584)を備え、第1操作線541及び第2操作線542の各々は回転部材に係合しており、回転部材を一方向に回転させる際に、回転部材(の第1係合部811)に対する第1操作線541の係合経路長の増大量が、回転部材(の第2係合部812)に対する第2操作線542の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、回転部材の形状と、回転部材に対する第1操作線541及び第2操作線542の各々の係合経路と、が設定されている。
また、回転部材(ダイヤル操作部584)は、第1操作線541が係合する第1係合部811と、第2操作線542が係合する第2係合部812とを備え、第1係合部811及び第2係合部812の各々は、回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、第1係合部811の半径が第2係合部812の半径よりも大きい。
また、医療機器500は、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線543及び第4操作線544を備え、第3操作線543と第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されており、屈曲操作部580に対する操作により、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作が可能なように、屈曲操作部580が構成されている。
第3操作線543の基端部は、第3基端固定部(第1係合部811における一部分)において回転部材(ダイヤル操作部584)に固定されており、第4操作線544の基端部は、第4基端固定部(第2係合部812における一部分)において回転部材に固定されており、第3基端固定部は、第4基端固定部よりも、回転部材の回転中心から遠くに位置しており、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作は、回転部材を上記一方向に対する反対方向に回転させる操作である。
また、屈曲操作部580は、回転可能に軸支されている回転部材(ダイヤル操作部584)を備え、第3操作線543及び第4操作線544の各々は回転部材に係合しており、回転部材を上記一方向に対する反対方向に回転させる際に、回転部材(の第1係合部811)に対する第3操作線543の係合経路長の増大量が、回転部材(の第2係合部812)に対する第4操作線544の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、回転部材の形状と、回転部材に対する第3操作線543及び第4操作線544の各々の係合経路と、が設定されている。
また、回転部材(ダイヤル操作部584)は、第3操作線543が係合する第3係合部(本実施形態の場合、第3係合部は、第1係合部811と共通の構成)と、第4操作線544が係合する第4係合部(本実施形態の場合、第4係合部は、第2係合部812と共通の構成)とを備えている。第3係合部及び第4係合部の各々は、回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、第3係合部の半径が第4係合部の半径よりも大きい。
なお、本実施形態とは異なり、回転部材(ダイヤル操作部584)は、第1係合部811とは別個の第3係合部を備えていてもよいし、第2係合部812とは別個の第4係合部を備えていてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図10を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る医療機器500は、以下に説明する点で上記の第1実施形態に係る医療機器500と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係る医療機器500と同様に構成されている。
本実施形態の場合、以下に説明するように、屈曲操作部580の構成が、上記の第1実施形態と相違している。
本実施形態の場合、屈曲操作部580は、ハウジング586と、第1回転部材820と、第2回転部材830と、ダイヤル操作部584(第3回転部材)と、第1回転部材820とダイヤル操作部584とを相互に連結している第1連結ワイヤ892と、第2回転部材830とダイヤル操作部584とを相互に連結している第2連結ワイヤ893と、を備えている。
第1回転部材820の回転軸は、例えば、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向(図10における左右方向)に対して直交する方向に延在している。第1回転部材820の回転軸は、当該回転軸の軸周りに回転可能、且つ、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向においてハウジング586に対して相対的に移動可能に、ハウジング586によって保持されている。例えば、ハウジング586に形成された長孔(不図示)によって、第1回転部材820の回転軸が軸支されている。
第1回転部材820は、2段構造のプーリである。第1回転部材820は、相対的に小径の円筒状(円形状)の第1係合部821と、相対的に大径の円筒状の第2係合部822と、を備えている。なお、第1係合部821及び第2係合部822の形状は、円形状に限らず、円弧状であってもよい。
第1係合部821と第2係合部822とは、互いに同軸に配置されている。また、第1係合部821及び第2係合部822の中心軸は、第1回転部材820の回転軸と同軸に配置されている。
第1操作線541の基端部は、第1係合部821に対して係合しているとともに第1係合部821に固定されている。第2操作線542の基端部は、第2係合部822に対して係合しているとともに第2係合部822に固定されている。
第2回転部材830の回転軸は、例えば、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に対して直交する方向に延在している。第2回転部材830の回転軸は、当該回転軸の軸周りに回転可能、且つ、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向においてハウジング586に対して相対的に移動可能に、ハウジング586によって保持されている。例えば、ハウジング586に形成された長孔(不図示)によって、第2回転部材830の回転軸が軸支されている。
一例として、第1回転部材820の回転軸と第2回転部材830の回転軸とは、互いに平行となっている。ただし、これら回転軸は、互いに平行ではなくてもよい。
第2回転部材830は、2段構造のプーリである。第2回転部材830は、相対的に小径の円筒状(円形状)の第3係合部831と、相対的に大径の円筒状の第4係合部832と、を備えている。第3係合部831及び第4係合部832の形状は、円形状に限らず、円弧状であってもよい。
第3係合部831と第4係合部832とは、互いに同軸に配置されている。また、第3係合部831及び第4係合部832の中心軸は、第2回転部材830の回転軸と同軸に配置されている。
第3操作線543の基端部は、第3係合部831に対して係合しているとともに第3係合部831に固定されている。第4操作線544の基端部は、第4係合部832に対して係合しているとともに第4係合部832に固定されている。
第1操作線541、第2操作線542、第3操作線543及び第4操作線544は、ハウジング586内においてそれぞれ医療機器本体510から導出されている。
第1操作線541の基端部は、例えば、第1係合部821に対して複数回巻回されて、当該第1操作線541の基端が第1係合部821に固定されている。
第2操作線542は、例えば、第2係合部822に対して複数回巻回されて、当該第2操作線542の基端が第2係合部822に固定されている。
第1係合部821に対する第1操作線541の巻回方向と、第2係合部822に対する第2操作線542の巻回方向とは、互いに反対方向となっている。
第2係合部822の半径が第1係合部821の半径よりも大きい。このため、第1回転部材820の回転角度は、第1操作線541の張力が第2操作線542の張力よりも大きくなる角度に自律的に調整されるようになっている。
したがって、第1回転部材820を牽引して第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引する際に、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引される。
第3操作線543の基端部は、例えば、第3係合部831に対して複数回巻回されて、当該第3操作線543の基端が第3係合部831に固定されている。
第4操作線544は、例えば、第4係合部832に対して複数回巻回されて、当該第4操作線544の基端が第4係合部832に固定されている。
第3係合部831に対する第3操作線543の巻回方向と、第4係合部832に対する第4操作線544の巻回方向とは、互いに反対方向となっている。
第4係合部832の半径が第3係合部831の半径よりも大きい。このため、第2回転部材830の回転角度は、第3操作線543の張力が第4操作線544の張力よりも大きくなる角度に自律的に調整されるようになっている。
したがって、第2回転部材830を牽引して第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引する際に、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引される。
ダイヤル操作部584は、ハウジング586に対して回転可能に軸支されている。ダイヤル操作部584の回転軸は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に対して直交する方向に延在している。
一例として、ダイヤル操作部584の回転軸は、第1回転部材820の回転軸及び第2回転部材830の回転軸に対して平行となっている。ただし、ダイヤル操作部584の回転軸は、第1回転部材820の回転軸及び第2回転部材830の回転軸に対して平行でなくてもよい。
ダイヤル操作部584は、例えば、円盤状に形成された本体部と、この本体部の一方の面側に固定されている巻取部810と、を備えている。
巻取部810は、例えば、円筒状のボビンである。巻取部810は、ダイヤル操作部584の回転軸と同軸に配置されている。
ダイヤル操作部584の本体部は、少なくとも一部分がハウジング586の外部に露出しており、医療機器500の操作を行う操作者がダイヤル操作部584を回転させる操作をハウジング586の外部から行うことができるようになっている。
第1連結ワイヤ892の先端は、第1回転部材820の回転軸に連結されている。第1連結ワイヤ892の基端部は、例えば、巻取部810に対して1周半巻回されて、当該第1連結ワイヤ892の基端が第1連結部位895において巻取部810に固定されている。
同様に、第2連結ワイヤ893の先端は、第2回転部材830の回転軸に連結されている。第2連結ワイヤ893の基端部は、例えば、巻取部810に対して1周半巻回されて、当該第2連結ワイヤ893の基端が第2連結部位896において巻取部810に固定されている。
巻取部810に対する第1連結ワイヤ892の巻回方向と第2連結ワイヤ893の巻回方向とは互いに反対方向となっている。
本実施形態の場合、医療機器500の操作を行う操作者がハウジング586又はハブ590を把持してダイヤル操作部584を回転させることにより、第1連結ワイヤ892又は第2連結ワイヤ893が選択的に巻取部810に巻き取られるため、第1回転部材820又は第2回転部材830が選択的に基端側に牽引される。
すなわち、ダイヤル操作部584を図10において時計回りに回転させる操作が行われたときには、第1連結ワイヤ892が巻取部810に巻き取られるため、第1回転部材820が基端側に牽引される。よって、第1操作線541及び第2操作線542の双方が医療機器本体510の基端側に牽引され、且つ、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引され、医療機器本体510の先端部511が一方向に屈曲する。
また、ダイヤル操作部584を図10において反時計回りに回転させる操作が行われたときには、第2連結ワイヤ893が巻取部810に巻き取られるため、第2回転部材830が基端側に牽引される。よって、第3操作線543及び第4操作線544の双方が医療機器本体510の基端側に牽引され、且つ、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引され、医療機器本体510の先端部511が上記一方向に対する反対方向に屈曲する。
つまり、1個のダイヤル操作部584に対する操作によって、第1操作線541及び第2操作線542の双方を牽引する操作と、第3操作線543及び第4操作線544の双方を牽引する操作と、を行うことができる。
このように、本実施形態に係る医療機器500は、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線543及び第4操作線544を備え、第3操作線543と第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されており、屈曲操作部580に対する操作により、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作、又は、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作を選択的に行うことが可能なように、屈曲操作部580が構成されている。
より詳細には、屈曲操作部580は、それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材820、第2回転部材830及び第3回転部材(ダイヤル操作部584)を備え、第1回転部材820の回転軸は、第3回転部材における第1連結部位895に連結されており、第2回転部材830の回転軸は、第3回転部材における第2連結部位896に連結されており、第1操作線541の基端部は、第1基端固定部(第1係合部821における一部分)において第1回転部材820に固定されており、第2操作線542の基端部は、第2基端固定部(第2係合部822における一部分)において第1回転部材820に固定されており、第3操作線543の基端部は、第3基端固定部(第3係合部831における一部分)において第2回転部材830に固定されており、第4操作線544の基端部は、第4基端固定部(第4係合部832における一部分)において第2回転部材830に固定されており、第1基端固定部は、第2基端固定部よりも、第1回転部材820の回転中心の近くに位置しており、第3基端固定部は、第4基端固定部よりも、第2回転部材830の回転中心の近くに位置しており、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作は、第3回転部材を一方向に回転させることで、第1回転部材820を牽引する操作であり、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作は、第3回転部材を上記一方向に対する反対方向に回転させることで、第2回転部材830を牽引する操作である。
なお、第3実施形態では、第1回転部材820の回転軸がワイヤ(第1連結ワイヤ892)を介して第3回転部材(ダイヤル操作部584)に連結されているとともに、第2回転部材830の回転軸がワイヤ(第2連結ワイヤ893)を介して第3回転部材に連結されている例を説明したが、本発明は、この例に限らない。
例えば、第1回転部材820の回転軸が第3回転部材における第1連結部位に対して直に軸支されているとともに、第2回転部材830の回転軸が第3回転部材における第2連結部位に対して直に軸支されていてもよい。この場合、第3連結部材は、上記の巻取部810を備える必要がない。
〔第4実施形態〕
次に、図11を用いて第4実施形態を説明する。
本実施形態に係る医療機器500は、以下に説明する点で上記の第3実施形態に係る医療機器500と相違しており、その他の点では上記の第3実施形態に係る医療機器500と同様に構成されている。
本実施形態の場合、以下に説明するように、屈曲操作部580の構成が、上記の第3実施形態と相違している。
本実施形態の場合、屈曲操作部580は、それぞれ図10に示す巻取部810、第1連結ワイヤ892及び第2連結ワイヤ893を備えていない。その代わりに、屈曲操作部580は、図11に示すピニオン597、第1ラック部材598、第2ラック部材599及びガイド600を備えている。
ピニオン597は、円盤状のダイヤル操作部584の一方の面に、ダイヤル操作部584と一体に形成されており、ダイヤル操作部584の回転軸と同軸に配置されている。
第1ラック部材598は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に延在している棒状の部材である。第1ラック部材598の先端部には、第1回転部材820が回転可能に軸支されている。第1ラック部材598の一方の側面には、ピニオン597の外周の歯車と噛み合っているラックが形成されている。
屈曲操作部580は、例えば、第1ラック部材598に対応して設けられた前後一対のガイド600を備えている。これらガイド600によって、第1ラック部材598は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に直線状に進退可能にガイドされている。
同様に、第2ラック部材599は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に延在している棒状の部材である。第2ラック部材599の先端部には、第2回転部材830が回転可能に軸支されている。第2ラック部材599の一方の側面には、ピニオン597の外周の歯車と噛み合っているラックが形成されている。
屈曲操作部580は、例えば、第2ラック部材599に対応して設けられた前後一対のガイド600を備えている。これらガイド600によって、第2ラック部材599は、ハウジング586内における医療機器本体510の軸心方向に直線状に進退可能にガイドされている。
本実施形態の場合も、第1回転部材820の第1係合部821及び第2係合部822に対する第1操作線541及び第2操作線542の係合及び固定のされ方、並びに、第2回転部材830の第3係合部831及び第4係合部832に対する第3操作線543及び第4操作線544の係合及び固定のされ方は、第3実施形態と同様である。
このため、第1回転部材820の回転角度、並びに、第2回転部材830の回転角度は、第3実施形態と同様に、自律的に調整されるようになっている。
本実施形態の場合、医療機器500の操作を行う操作者がハウジング586又はハブ590を把持してダイヤル操作部584を回転させることにより、それぞれピニオン597と噛み合っている第1ラック部材598又は第2ラック部材599が選択的に基端側に移動する。
すなわち、ダイヤル操作部584を図11において時計回りに回転させる操作が行われたときには、第1ラック部材598が基端側に移動(後退)するため、第1回転部材820が基端側に牽引される。よって、第1操作線541及び第2操作線542の双方が医療機器本体510の基端側に牽引され、且つ、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引されて、医療機器本体510の先端部511が一方向に屈曲する。
また、ダイヤル操作部584を図11において反時計回りに回転させる操作が行われたときには、第2ラック部材599が基端側に移動(後退)するため、第2回転部材830が基端側に牽引される。よって、第3操作線543及び第4操作線544の双方が医療機器本体510の基端側に牽引され、且つ、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引されて、医療機器本体510の先端部511が上記一方向に対する反対方向に屈曲する。
なお、第1ラック部材598が基端側に移動する際には、第2ラック部材599が先端側に移動し、第2ラック部材599が基端側に移動する際には、第1ラック部材598が先端側に移動する。
このように、本実施形態の場合、屈曲操作部580は、それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材820、第2回転部材830及び第3回転部材(ダイヤル操作部584)と、第3回転部材と一体且つ同軸に設けられたピニオン597と、第1回転部材820の回転軸が連結されているとともにピニオン597の回転に連動して進退する第1ラック部材598と、第2回転部材830の回転軸が連結されているとともにピニオン597の回転に連動して第1ラック部材598の進退方向とは常に逆方向に進退する第2ラック部材599とを備え、第1操作線541の基端部は、第1基端固定部(第1係合部821における一部分)において第1回転部材820に固定されており、第2操作線542の基端部は、第2基端固定部(第2係合部822における一部分)において第1回転部材820に固定されており、第3操作線543の基端部は、第3基端固定部(第3係合部831における一部分)において第2回転部材830に固定されており、第4操作線544の基端部は、第4基端固定部(第4係合部832における一部分)において第2回転部材830に固定されており、第1基端固定部は、第2基端固定部よりも、第1回転部材820の回転中心の近くに位置しており、第3基端固定部は、第4基端固定部よりも、第2回転部材830の回転中心の近くに位置しており、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引するとともに第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引する操作は、第3回転部材を一方向に回転させることで、第1回転部材820を牽引する操作であり、第3操作線543と第4操作線544との双方を牽引するとともに第3操作線543を第4操作線544よりも強く牽引する操作は、第3回転部材を上記一方向に対する反対方向に回転させることで第2回転部材830を牽引する操作である。
〔第5実施形態〕
次に、図12から図14を用いて第5実施形態を説明する。
本実施形態に係る医療機器500は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態から第4実施形態のいずれかに係る医療機器500と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態から第4実施形態のいずれかに係る医療機器500と同様に構成されている。
本実施形態の場合、以下に説明するように、医療機器本体510の構成が、上記の第1実施形態から第4実施形態のいずれかに係る医療機器500と相違している。
図12に示すように、本実施形態の場合、第1操作線541、第2操作線542、第3操作線543及び第4操作線544の先端部541a、542a、543a、544aの位置が、互いに揃っている。すなわち、医療機器本体510の軸方向において、先端部541a、542a、543a、544aの位置が互いに同位置(略同位置)に配置されている。
また、図13に示すように、医療機器本体510の周方向において、第3操作線543及び第3中空管533は、第1操作線541及び第1中空管531に対して90度ずれた位置に配置されている。また、医療機器本体510の周方向において、第4操作線544及び第4中空管534は、第1操作線541及び第1中空管531に対して90度ずれた位置に配置されている。
本実施形態の場合、医療機器本体510の先端部511にマーカー部材570が設けられている。
第1操作線541の先端部541aは、図12及び図14に示す第1固定部5701にて、マーカー部材570に固定されている。
第2操作線542の先端部542aは、図12及び図14に示す第2固定部5702にて、マーカー部材570に固定されている。
第3操作線543の先端部543aは、図14に示す第3固定部5703にて、マーカー部材570に固定されている。
第4操作線544の先端部544aは、図14に示す第4固定部5704にて、マーカー部材570に固定されている。
本実施形態の場合、第1操作線541と第2操作線542との双方が牽引されることによって、医療機器本体510の先端部511が一方向に屈曲する。
また、第3操作線543と第4操作線544との双方が牽引されることによって、医療機器本体510の周方向において、上記一方向に対して90度ずれた方向に、医療機器本体510の先端部511が屈曲する。
なお、本実施形態の場合も、第1操作線541が第2操作線542よりも強く牽引され、これによって、先端部511がより確実に屈曲する。同様に、第3操作線543が第4操作線544よりも強く牽引され、これにより、先端部511がより確実に屈曲する。
〔第6実施形態〕
次に、図15から図21を用いて第6実施形態を説明する。
本実施形態に係る医療機器500は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る医療機器500と相違しており、その他の点では上記の第1実施形態に係る医療機器500と同様に構成されている。
図15から図18に示すように、本実施形態の場合、医療機器500は、上記の第1実施形態で説明した構成のうち、第3操作線543、第4操作線544、第3中空管533、第4中空管534、第3固定部5712及び第4固定部5722を備えていない。
また、図19及び図20に示すように、屈曲操作部580についても、第1実施形態とは相違している。
本実施形態の場合、屈曲操作部580は、ダイヤル操作部584と、ダイヤル操作部584を回転可能に軸支している軸支部材595と、軸支部材595を医療機器本体510の軸方向に進退可能にガイドする進退ガイド部594と、を備えている。
ダイヤル操作部584は、円盤状の本体部と、本体部の一方の面に設けられた巻取部581と、を備えている。
軸支部材595は、例えば、医療機器本体510の基端部513を先基端方向に挿通させるゲート部596を有しており、このゲート部596が進退ガイド部594によってガイドされている。
進退ガイド部594は、例えば、ハウジング586の内面に固定されている。
本実施形態の場合、第1操作線541の基端部は、例えば、巻取部581に対して複数回巻回されて、当該第1操作線541の基端が巻取部581に固定されている。
また、第2操作線542の基端部は、例えば、巻取部581に対して複数回巻回されて、当該第2操作線542の基端が巻取部581に固定されている。
巻取部581に対する第1操作線541の巻回方向と第2操作線542の巻回方向とは互いに反対方向となっている。
このように、屈曲操作部580は、回転可能に軸支されているとともに第1方向及び第1方向に対する反対方向に移動可能な回転操作部(ダイヤル操作部584)を備え、第1操作線541の基端部は、第1基端固定部(巻取部581における一部分)において回転操作部に固定されており、第2操作線542の基端部は、第2基端固定部(巻取部581における一部分)において回転操作部に固定されている。
ダイヤル操作部584を基端側に引っ張り操作することにより、ダイヤル操作部584、巻取部581及び軸支部材595が一体となって、進退ガイド部594に対して相対的に基端側に移動する。これにより、第1操作線541と第2操作線542との双方が基端側に牽引される。
ダイヤル操作部584に対する回転操作により、ダイヤル操作部584と一体の巻取部581が一方向に回転すると、第1操作線541と第2操作線542とのうち第1操作線541が選択的に基端側に牽引される。
また、ダイヤル操作部584に対する回転操作により、巻取部581が上記一方向に対する反対方向に回転すると、第1操作線541と第2操作線542とのうち第2操作線542が選択的に基端側に牽引される。
また、ダイヤル操作部584を基端側に引っ張りつつ、ダイヤル操作部584及びダイヤル操作部584を上記一方向に回転させることにより、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引し、且つ、第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引することができる。
ダイヤル操作部584を基端側に引っ張りつつ、ダイヤル操作部584及びダイヤル操作部584を上記一方向に対する反対方向に回転させることにより、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引し、且つ、第2操作線542を第1操作線541よりも強く牽引することができる。
第1操作線541を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、図21(a)に示すように先端部511が屈曲し、中間部512も緩やかに屈曲する。
第2操作線542を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、図21(b)に示すように、医療機器本体510において先端部511と基端部513との中間に位置する中間部512が緩やかに屈曲する。ここでの屈曲の方向は、図21(a)での屈曲の方向とは逆方向である。
第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引する操作が行われた場合には、図21(c)に示すように、先端部511の局部的な領域が急峻に屈曲する。ここでの屈曲の方向は、図21(a)での屈曲の方向と同方向である。なお、第1操作線541を第2操作線542よりも強く牽引することによって、図21(c)のような屈曲をより容易に実現することができる。
また、図21(c)のときと比べて第2操作線542を基端側に牽引する強さを強くすると、図21(d)に示すように、中間部512は図21(b)と同様に屈曲し、且つ、先端部511の局部的な領域が図21(c)と同様に屈曲する。
このように、第1操作線541と第2操作線542との一方を選択的に牽引したり、第1操作線541と第2操作線542との双方を牽引したり、第1操作線541と第2操作線542との牽引の強さを異ならせることによって、医療機器本体510をより高い自由度で屈曲させることが可能となる。
なお、第6実施形態では、操作線の数が2本の例を説明したが、第1実施形態又は第5実施形態のように操作線の数が4本の場合に、第6実施形態で説明したようなダイヤル操作部584、巻取部581、軸支部材595及び進退ガイド部594を2組備える屈曲操作部580を用いても良い。
すなわち、医療機器500は、医療機器本体510の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線543及び第4操作線544と、第3操作線543及び第4操作線544の牽引により第1操作線541及び第2操作線542の牽引による医療機器本体510の先端部511の屈曲の方向とは異なる方向への医療機器本体510の先端部511の屈曲操作を行うための第2屈曲操作部と、を備え、第3操作線543と第4操作線544とが医療機器本体510の周方向において互いに対向する位置に配置されており、第2屈曲操作部は、回転可能に軸支されているとともに第2方向及び第2方向に対する反対方向に移動可能な第2回転操作部を備え、第3操作線543の基端部は、第3基端固定部において第2回転操作部に固定されており、第4操作線544の基端部は、第4基端固定部において第2回転操作部に固定されている構成であってもよい。
また、上記の各実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)長尺な医療機器本体と、
前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
を備え、
前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されている医療機器。
(2)前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記回転部材に固定されており、
前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記回転部材に固定されており、
前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を一方向に回転させる操作である(1)に記載の医療機器。
(3)前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
前記第1操作線及び前記第2操作線の各々は前記回転部材に係合しており、
前記回転部材を一方向に回転させる際に、前記回転部材に対する前記第1操作線の係合経路長の増大量が、前記回転部材に対する前記第2操作線の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、前記回転部材の形状と、前記回転部材に対する前記第1操作線及び前記第2操作線の各々の係合経路と、が設定されている(1)又は(2)に記載の医療機器。
(4)前記回転部材は、前記第1操作線が係合する第1係合部と、前記第2操作線が係合する第2係合部と、を備え、
前記第1係合部及び前記第2係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、
前記第1係合部の半径が前記第2係合部の半径よりも大きい(3)に記載の医療機器。
(5)前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記屈曲操作部に対する操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載の医療機器。
(6)前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記屈曲操作部に対する操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記回転部材に固定されており、
前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記回転部材に固定されており、
前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させる操作である(2)から(4)のいずれか一項に記載の医療機器。
(7)前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
前記第3操作線及び前記第4操作線の各々は前記回転部材に係合しており、
前記回転部材を前記反対方向に回転させる際に、前記回転部材に対する前記第3操作線の係合経路長の増大量が、前記回転部材に対する前記第4操作線の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、前記回転部材の形状と、前記回転部材に対する前記第3操作線及び前記第4操作線の各々の係合経路と、が設定されている(6)に記載の医療機器。
(8)前記回転部材は、前記第3操作線が係合する第3係合部と、前記第4操作線が係合する第4係合部と、を備え、
前記第3係合部及び前記第4係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、
前記第3係合部の半径が前記第4係合部の半径よりも大きい(7)に記載の医療機器。
(9)前記屈曲操作部は、
回転可能に軸支されている回転部材であって、前記第1操作線の基端部と前記第2操作線の基端部とが固定されている回転部材と、
前記回転部材を前記第1操作線及び前記第2操作線を牽引する牽引方向、及び、前記牽引方向に対する反対方向に移動させる移動機構と、
を備え、
前記回転部材に対して前記第1操作線の基端部が固定されている部位よりも、前記回転部材に対して前記第2操作線の基端部が固定されている部位の方が、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を前記牽引方向に移動させる操作である(1)に記載の医療機器。
(10)前記回転部材は、前記第1操作線が係合する第1係合部と、前記第2操作線が係合する第2係合部と、を備え、
前記第1係合部及び前記第2係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、
前記第2係合部の半径が前記第1係合部の半径よりも大きい(9)に記載の医療機器。
(11)前記屈曲操作部は、ユーザの操作を受け付けて動作する操作受付部を備え、
前記操作受付部の動力が前記移動機構を介して前記回転部材に伝達されることで、前記回転部材が前記牽引方向及び前記反対方向に移動する(9)又は(10)に記載の医療機器。
(12)前記操作受付部は、回転操作可能に軸支されており、
前記移動機構は、
前記操作受付部と一体且つ同軸に設けられたピニオンと、
前記ピニオンの回転に連動して進退するラック部材と、
を備え、
前記ラック部材に前記回転部材が軸支されている(11)に記載の医療機器。
(13)前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線と、
前記第3操作線及び前記第4操作線の牽引により、前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引による前記医療機器本体の先端部の屈曲の方向とは異なる方向への前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための第2屈曲操作部と、
を備え、
前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記第2屈曲操作部は、
回転可能に軸支されている第2回転部材であって、前記第3操作線の基端部と前記第4操作線の基端部とが固定されている第2回転部材と、
前記第2回転部材を前記第3操作線及び前記第4操作線を牽引する第2牽引方向、及び、前記第2牽引方向に対する反対方向に移動させる第2移動機構と、
を備え、
前記第2回転部材に対して前記第3操作線の基端部が固定されている部位よりも、前記第2回転部材に対して前記第4操作線の基端部が固定されている部位の方が、前記第2回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
前記第2回転部材を前記第2牽引方向に移動させる操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方が牽引されるとともに前記第3操作線が前記第4操作線よりも強く牽引される(9)から(12)のいずれか一項に記載の医療機器。
(14)前記第2回転部材は、前記第3操作線が係合する第3係合部と、前記第4操作線が係合する第4係合部と、を備え、
前記第3係合部及び前記第4係合部の各々は、前記第2回転部材の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、
前記第4係合部の半径が前記第3係合部の半径よりも大きい(13)に記載の医療機器。
(15)前記第2屈曲操作部は、ユーザの操作を受け付けて動作する第2操作受付部を備え、
前記第2操作受付部の動力が前記第2移動機構を介して前記第2回転部材に伝達されることで、前記第2回転部材が前記第2牽引方向及び前記第2牽引方向に対する反対方向に移動する(13)又は(14)に記載の医療機器。
(16)前記第2操作受付部は、回転操作可能に軸支されており、
前記第2移動機構は、
前記第2操作受付部と一体且つ同軸に設けられた第2ピニオンと、
前記第2ピニオンの回転に連動して進退する第2ラック部材と、
を備え、
前記第2ラック部材に前記第2回転部材が軸支されている(15)に記載の医療機器。
(17)前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作、又は、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作を選択的に行うことが可能なように、前記屈曲操作部が構成されている(1)に記載の医療機器。
(18)前記屈曲操作部は、
それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材、第2回転部材及び第3回転部材を備え、
前記第1回転部材の回転軸は、前記第3回転部材における第1連結部位に連結されており、
前記第2回転部材の回転軸は、前記第3回転部材における第2連結部位に連結されており、
前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記第1回転部材の回転中心の近くに位置しており、
前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記第2回転部材の回転中心の近くに位置しており、
前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を一方向に回転させることで、前記第1回転部材を牽引する操作であり、
前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させることで、前記第2回転部材を牽引する操作である(17)に記載の医療機器。
(19)前記屈曲操作部は、
それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材、第2回転部材及び第3回転部材と、
前記第3回転部材と一体且つ同軸に設けられたピニオンと、
前記第1回転部材の回転軸が連結されているとともに、前記ピニオンの回転に連動して進退する第1ラック部材と、
前記第2回転部材の回転軸が連結されているとともに、前記ピニオンの回転に連動して前記第1ラック部材の進退方向とは常に逆方向に進退する第2ラック部材と、
を備え、
前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記第1回転部材の回転中心の近くに位置しており、
前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記第2回転部材の回転中心の近くに位置しており、
前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を一方向に回転させることで、前記第1回転部材を牽引する操作であり、
前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させることで、前記第2回転部材を牽引する操作である(17)に記載の医療機器。
(20)前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されているとともに第1方向及び前記第1方向に対する反対方向に移動可能な回転操作部を備え、
前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記回転操作部に固定されており、
前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記回転操作部に固定されている(1)に記載の医療機器。
(21)前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線と、
前記第3操作線及び前記第4操作線の牽引により、前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引による前記医療機器本体の先端部の屈曲の方向とは異なる方向への前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための第2屈曲操作部と、
を備え、
前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
前記第2屈曲操作部は、回転可能に軸支されているとともに第2方向及び前記第2方向に対する反対方向に移動可能な第2回転操作部を備え、
前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記第2回転操作部に固定されており、
前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記第2回転操作部に固定されている(20)に記載の医療機器。
510 医療機器本体
511 先端部
512 中間部
513 基端部
520 樹脂管
521 ルーメン
522 内層
523 外層
531 第1中空管
532 第2中空管
533 第3中空管
534 第4中空管
541 第1操作線
541a 先端部
542 第2操作線
542a 先端部
543 第3操作線
543a 先端部
544 第4操作線
544a 先端部
551 ブレード層
552 巻回ワイヤ
570 マーカー部材
571 第1マーカー部材
572 第2マーカー部材
5701 第1固定部
5702 第2固定部
5703 第3固定部
5704 第4固定部
5711 第1固定部
5712 第3固定部
5721 第2固定部
5722 第4固定部
580 屈曲操作部
581 巻取部
584 ダイヤル操作部(第3回転部材)
586 ハウジング
590 ハブ
592 羽部
593 連結部
594 進退ガイド部
595 軸支部材
596 ゲート部
597 ピニオン
598 第1ラック部材
599 第2ラック部材
600 ガイド
680 第1屈曲操作部
681 第1回転部材
681a 第1係合部
682a 第2係合部
682 第1進退部材(移動機構)
682a 第1保持部
682b 第1棒状部
682c 第1ラック部
683 第1ピニオン(移動機構)
684 第1ダイヤル操作部
685 第1ガイド
780 第2屈曲操作部
780 第2屈曲操作部
781 第2回転部材
781a 第3係合部
782a 第4係合部
782 第2進退部材(移動機構)
782a 第2保持部
782b 第2棒状部
782c 第2ラック部
783 第2ピニオン(移動機構)
784 第2ダイヤル操作部
785 第2ガイド
810 巻取部
811 第1係合部
812 第2係合部
820 第1回転部材
821 第1係合部
822 第2係合部
830 第2回転部材
831 第3係合部
832 第4係合部
892 第1連結ワイヤ
893 第2連結ワイヤ
895 第1連結部位
896 第2連結部位

Claims (17)

  1. 長尺な医療機器本体と、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
    前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記回転部材に固定されており、
    前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記回転部材に固定されており、
    前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
    前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を一方向に回転させる操作である医療機器。
  2. 長尺な医療機器本体と、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記第1操作線の先端部は、第1固定部において前記医療機器本体の先端部に対して固定されており、前記第2操作線の先端部は、前記医療機器本体の軸方向において前記第1固定部よりも基端側に位置する第2固定部において前記医療機器本体の前記先端部に対して固定されており、
    前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されているとともに第1方向及び前記第1方向に対する反対方向に移動可能な回転操作部を備え、
    前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記回転操作部に固定されており、
    前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記回転操作部に固定されており、
    前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の各々は前記回転部材に係合しており、
    前記回転部材を一方向に回転させる際に、前記回転部材に対する前記第1操作線の係合経路長の増大量が、前記回転部材に対する前記第2操作線の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、前記回転部材の形状と、前記回転部材に対する前記第1操作線及び前記第2操作線の各々の係合経路と、が設定されている医療機器。
  3. 前記回転部材は、前記第1操作線が係合する第1係合部と、前記第2操作線が係合する第2係合部と、を備え、
    前記第1係合部及び前記第2係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、
    前記第1係合部の半径が前記第2係合部の半径よりも大きい請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
    前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器。
  5. 前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
    前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記回転部材に固定されており、
    前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記回転部材に固定されており、
    前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
    前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させる操作である請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器。
  6. 前記屈曲操作部は、回転可能に軸支されている回転部材を備え、
    前記第3操作線及び前記第4操作線の各々は前記回転部材に係合しており、
    前記回転部材を前記反対方向に回転させる際に、前記回転部材に対する前記第3操作線の係合経路長の増大量が、前記回転部材に対する前記第4操作線の係合経路長の増大量よりも大きくなるように、前記回転部材の形状と、前記回転部材に対する前記第3操作線及び前記第4操作線の各々の係合経路と、が設定されている請求項5に記載の医療機器。
  7. 前記回転部材は、前記第3操作線が係合する第3係合部と、前記第4操作線が係合する第4係合部と、を備え、
    前記第3係合部及び前記第4係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形ないしは円弧状に形成されており、
    前記第3係合部の半径が前記第4係合部の半径よりも大きい請求項6に記載の医療機器。
  8. 長尺な医療機器本体と、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記屈曲操作部は、
    回転可能に軸支されている回転部材であって、前記第1操作線の基端部と前記第2操作線の基端部とが固定されている回転部材と、
    前記回転部材を前記第1操作線及び前記第2操作線を牽引する牽引方向、及び、前記牽引方向に対する反対方向に移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記回転部材に対して前記第1操作線の基端部が固定されている部位よりも、前記回転部材に対して前記第2操作線の基端部が固定されている部位の方が、前記回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
    前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記回転部材を前記牽引方向に移動させる操作である医療機器。
  9. 前記回転部材は、前記第1操作線が係合する第1係合部と、前記第2操作線が係合する第2係合部と、を備え、
    前記第1係合部及び前記第2係合部の各々は、前記回転部材の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、
    前記第2係合部の半径が前記第1係合部の半径よりも大きい請求項8に記載の医療機器。
  10. 前記屈曲操作部は、ユーザの操作を受け付けて動作する操作受付部を備え、
    前記操作受付部の動力が前記移動機構を介して前記回転部材に伝達されることで、前記回転部材が前記牽引方向及び前記反対方向に移動する請求項8又は9に記載の医療機器。
  11. 前記操作受付部は、回転操作可能に軸支されており、
    前記移動機構は、
    前記操作受付部と一体且つ同軸に設けられたピニオンと、
    前記ピニオンの回転に連動して進退するラック部材と、
    を備え、
    前記ラック部材に前記回転部材が軸支されている請求項10に記載の医療機器。
  12. 前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線と、
    前記第3操作線及び前記第4操作線の牽引により、前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引による前記医療機器本体の先端部の屈曲の方向とは異なる方向への前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための第2屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記第2屈曲操作部は、
    回転可能に軸支されている第2回転部材であって、前記第3操作線の基端部と前記第4操作線の基端部とが固定されている第2回転部材と、
    前記第2回転部材を前記第3操作線及び前記第4操作線を牽引する第2牽引方向、及び、前記第2牽引方向に対する反対方向に移動させる第2移動機構と、
    を備え、
    前記第2回転部材に対して前記第3操作線の基端部が固定されている部位よりも、前記第2回転部材に対して前記第4操作線の基端部が固定されている部位の方が、前記第2回転部材の回転中心から遠くに位置しており、
    前記第2回転部材を前記第2牽引方向に移動させる操作により、前記第3操作線と前記第4操作線との双方が牽引されるとともに前記第3操作線が前記第4操作線よりも強く牽引される請求項8から11のいずれか一項に記載の医療機器。
  13. 前記第2回転部材は、前記第3操作線が係合する第3係合部と、前記第4操作線が係合する第4係合部と、を備え、
    前記第3係合部及び前記第4係合部の各々は、前記第2回転部材の回転中心を中心とする円形状ないしは円弧状に形成されており、
    前記第4係合部の半径が前記第3係合部の半径よりも大きい請求項12に記載の医療機器。
  14. 前記第2屈曲操作部は、ユーザの操作を受け付けて動作する第2操作受付部を備え、
    前記第2操作受付部の動力が前記第2移動機構を介して前記第2回転部材に伝達されることで、前記第2回転部材が前記第2牽引方向及び前記第2牽引方向に対する反対方向に移動する請求項12又は13に記載の医療機器。
  15. 前記第2操作受付部は、回転操作可能に軸支されており、
    前記第2移動機構は、
    前記第2操作受付部と一体且つ同軸に設けられた第2ピニオンと、
    前記第2ピニオンの回転に連動して進退する第2ラック部材と、
    を備え、
    前記第2ラック部材に前記第2回転部材が軸支されている請求項14に記載の医療機器。
  16. 長尺な医療機器本体と、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
    前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作、又は、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作を選択的に行うことが可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記屈曲操作部は、
    それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材、第2回転部材及び第3回転部材を備え、
    前記第1回転部材の回転軸は、前記第3回転部材における第1連結部位に連結されており、
    前記第2回転部材の回転軸は、前記第3回転部材における第2連結部位に連結されており、
    前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
    前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
    前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
    前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
    前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記第1回転部材の回転中心の近くに位置しており、
    前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記第2回転部材の回転中心の近くに位置しており、
    前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を一方向に回転させることで、前記第1回転部材を牽引する操作であり、
    前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させることで、前記第2回転部材を牽引する操作である医療機器。
  17. 長尺な医療機器本体と、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第1操作線及び第2操作線と、
    前記第1操作線及び前記第2操作線の牽引により前記医療機器本体の先端部の屈曲操作を行うための屈曲操作部と、
    を備え、
    前記第1操作線と前記第2操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作が可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記医療機器本体の軸方向に沿ってそれぞれ挿通されている第3操作線及び第4操作線を備え、
    前記第3操作線と前記第4操作線とが前記医療機器本体の周方向において互いに対向する位置に配置されており、
    前記屈曲操作部に対する操作により、前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作、又は、前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作を選択的に行うことが可能なように、前記屈曲操作部が構成されており、
    前記屈曲操作部は、
    それぞれ回転可能に軸支されている第1回転部材、第2回転部材及び第3回転部材と、
    前記第3回転部材と一体且つ同軸に設けられたピニオンと、
    前記第1回転部材の回転軸が連結されているとともに、前記ピニオンの回転に連動して進退する第1ラック部材と、
    前記第2回転部材の回転軸が連結されているとともに、前記ピニオンの回転に連動して前記第1ラック部材の進退方向とは常に逆方向に進退する第2ラック部材と、
    を備え、
    前記第1操作線の基端部は、第1基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
    前記第2操作線の基端部は、第2基端固定部において前記第1回転部材に固定されており、
    前記第3操作線の基端部は、第3基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
    前記第4操作線の基端部は、第4基端固定部において前記第2回転部材に固定されており、
    前記第1基端固定部は、前記第2基端固定部よりも、前記第1回転部材の回転中心の近くに位置しており、
    前記第3基端固定部は、前記第4基端固定部よりも、前記第2回転部材の回転中心の近くに位置しており、
    前記第1操作線と前記第2操作線との双方を牽引するとともに前記第1操作線を前記第2操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を一方向に回転させることで、前記第1回転部材を牽引する操作であり、
    前記第3操作線と前記第4操作線との双方を牽引するとともに前記第3操作線を前記第4操作線よりも強く牽引する操作は、前記第3回転部材を前記一方向に対する反対方向に回転させることで、前記第2回転部材を牽引する操作である医療機器。
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