JP7041941B2 - ツイストペアケーブル用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、RJ45,RJ47コネクタなど、ツイストペアケーブル(以下、TPケーブルと略記する。)と接続して用いられるコネクタに関する。
RJ45コネクタは、LANなどのイーサネット(登録商標)における通信用コネクタとして広く使用されている。RJ45コネクタのプラグに8芯4組のTPケーブルを接続させたLANケーブルは、コンピュータ、Webカメラ、スイッチングハブ、無線LANアクセスポイント、IP電話などのデータ機器に設けられているジャックにRJ45コネクタプラグを差し込むことで通信機器間の信号送受信を行うことが行われている。
LANケーブルは、TPケーブルの外皮を除去し、内部の4組の芯線の撚りをばらして8本の芯線を一列に配列させ、その状態でコネクタに差し込んだ後、コネクタの端子(ピン)と芯線を圧着することにより組立てられる。LANケーブルの組立てにおいて特許文献1(特開2002-184534号公報)に示すように、4組8本の芯線は、1-2,3-6,5-4,7-8のピンに接続される。すなわち、4番線と6番ピンとを接続するなど、特殊な接続を必要とするため、いくつかの芯線を交差した状態に配列させて、コネクタに差し込む必要がある。
また、コネクタのピンと芯線の接続は、特許文献2(特開2014-235902号公報)に示すように、TPケーブルをコネクタに差し込んだ状態で、コネクタをかしめることで実現されている。すなわち、芯線を差し込んだコネクタをかしめることで、コネクタの8本のピンが同時にコネクタ内に押し込まれ、それぞれのピンの上端の鋭利な先端部がTPケーブルの芯線に串刺しされることにより、電線の芯線とピンとを圧着させている(特許文献2,図7、図8参照)。
特開2002-184534号公報 特開2014-235902号公報
TPケーブルの芯線は、ノイズ除去のために2本ずつが撚った状態となっている。このため、特定のケーブルを一列に配列させるには、撚りをばらし、さらに規格にしたがった順番に配列させる必要がある。しかし、芯線のよりは磁束を反転させて外部へのノイズの放出及び外部からのノイズの影響防止のために設けられるものであるから、対となっている芯線の撚りを解くと、その部分のLANケーブルのインピーダンス特性が低下する。このため、芯線の撚りを解く長さをできるだけ短くしたいという要望がある。しかしながら、芯線を交差させて特定の順番に配列させるためには、芯線の撚りを解く長さを長くせざるを得ず、LANケーブルの性能が低下するという問題があった。
また、それぞれの対の芯線は被覆の色を異ならせることで、線番号を視認しやすくし、芯線の配列時に識別できるようにしているが、LANケーブルにはA結線(T568A)とB結線(T568B)の異なる規格が存在する。上記のように、LANケーブルでは、4番線を交差させて6番ピンに接続する必要がある。しかし、両結線方式において配列順が異なる芯線は、1,2番線と3,4番線であるから、A結線とB結線とを間違って芯線を配列する等、芯線の配列ミス(スプリット)が生じやすいという問題があった。
さらに、TPケーブルとピンとの接続は、ピンの上側先端を芯線に突き刺すだけであるため、不十分な接続となりやすく、ケーブルとピン間の電気抵抗が経時的に変化し、通信障害の原因ともなっていた。すなわち、温度サイクルや圧着部分の発熱などの影響により、TPケーブルの芯線の外皮が縮小固形化する。これにより芯線とコネクタのピンとの接続部分において、芯線とピンとの圧着部分に隙間が生じ、接触抵抗が増加して発熱してしまうという問題があった。
特に、近年では、LANケーブルはコンピュータ間の情報通信のほかに、PoEなどでも広く用いられるようになってきている。このため、LANケーブルのコネクタが接続された電子機器が動く状態で使用されることも増えており、振動やケーブルの曲げなどによりコネクタ内におけるピンと芯線の接触不良が生じやすくなっているという問題もあった。
また、TPケーブルとコネクタの接続作業は、上記の通り煩雑であるため、未だに自動化することができず、ほとんど手作業で行われている。このため、製造コスト、大量生産、製品間の品質のばらつきなどの問題が生じていた。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、端子と芯線との接続不良を起こすことなく、TPケーブルとコネクタとの接続作業の手間を軽減し、さらに、インピーダンス特性を高くすることができるツイストペアケーブル用コネクタを提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のツイストペアケーブル用コネクタを提供する。
本発明の第1態様によれば、外皮を有する2本の芯線が寄り合わされた芯線対を複数有するツイストペアケーブル用のコネクタであって、
下面に開口し一列に配列された複数のスロットを有するケーシングと、前記スロット内にそれぞれ挿入され下端部がスロット内で露出され上端部がツイストペアケーブルの芯線と接続可能な板状の端子と、を有し、
少なくとも2つの前記端子が交差した状態に配置されて、端子の上端部の配列と下端部の配列が異なるように配置されていることを特徴とする、コネクタを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記上端部は、前記ツイストペアケーブルの芯線対を構成する2つの芯線がいずれも隣り合うように配列されていることを特徴とする、第1態様載のコネクタを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記ケーシングは、前記スロットが設けられ、前記ツイストペアケーブルを収容し上方に開口する開口部を有する下部ケーシングと、前記下部ケーシングの開口を被覆する蓋体とで構成され、
前記下部ケーシングの前記スロットは、前記端子の上端部が開口部に露出するように構成されていることを特徴とする、第1又は第2態様のコネクタを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記上端部は、前記外皮を除去した芯線と溶着されていることを特徴とする、第3態様のコネクタを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記スロットは、前記端子の下端部と上端部の側面をそれぞれ支持する上部支持壁と下部支持壁を有することを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つのコネクタを提供する。
本発明の第6態様によれば、なくとも2つの前記端子が、前記上端部と前記下端部の間に逃げ部を有し、前記複数の端子の逃げ部を有することを特徴とする、第1から第5態様のいずれか1つのコネクタを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記逃げ部は、前記交差する端子の前方及び後方に配置された切り欠きで構成されていることを特徴とする、第6態様のコネクタを提供する。
本発明の第8態様によれば、RJ45コネクタであって、前記逃げ部は、4番端子、5番端子、6番端子に設けられ、前記4番端子は、5番端子及び6番端子と交差するように配置されていることを特徴とする、第6又は第7態様のコネクタを提供する。
本発明において、TPケーブルとは、2本の芯線が撚り合わさったより芯線対を複数組有するツイストペアケーブル自体を意味する。TPケーブルには、芯線対にシールド加工が施されているケーブル(STPケーブル)や芯線対にシールドがされていないケーブル(UTPケーブル)を含む。
本発明において、芯線とは、TPケーブル内に設けられ金属線の表面が外皮で被覆された導線を意味する。芯線の金属線の構成としては単線と撚り線とを問わない。
本発明において、コネクタとは、TPケーブルに対応し、TPケーブルと接続されるTPケーブル用のコネクタを意味する。例えば、8P8Cコネクタ(RJ45コネクタ)などが例示できる。
本発明において、LANケーブルとは、TPケーブルとコネクタとが接続された状態にあるケーブルを意味する。カテゴリによる規格は問わない。
本発明によれば、ケーシングの1列に並ぶスロットに挿入される端子のうち少なくとも2つの端子が交差するように配置されているため、上端部と下端部の配列を異ならせることができる。これにより、芯線の並べ替えのミスをなくし、端子と芯線との接続不良を低減でき、さらにTPケーブルとコネクタを軽減することができる。
また、端子自体が交差しているので、TPケーブルの芯線をケーシング内で交差させる必要がなく、撚りを解く長さを短くすることができる。よって、ツイストペアケーブル用コネクタのインピーダンス特性を高くすることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるコネクタを用いたLANケーブルの構成を示す外観図である。 図2は、図1のLANケーブルの分解構成図である。 図3は、図1のLANケーブルに用いられるTPケーブルの断面構造を示す図である。 図4は、図1のLANケーブルに用いられるコネクタの構成を示す分解斜視図である。 図5は、図1のLANケーブルに用いられるコネクタの下面側の構成を示す斜視図である。 図6は、図1のLANケーブルに用いられるコネクタの端子の配置構成を示す斜視図である。 図7は、図6の端子とTPケーブルとの接続状態を別角度から見た図である。 図8は、端子とTPケーブルとの接続構成を模式的に示す図である。 図9は、4番端子の構成を示す斜視図である。 図10は、5番端子及び6番端子の構成を示す斜視図である。 図11は、コネクタを前方方向からみた端子の支持構成を示す模式図である。 図12は、図1のLANケーブルのコネクタとTPケーブルとの固定構造を説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係るツイストペアケーブル用コネクタについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるコネクタを用いたLANケーブルの構成を示す外観図である。図2は、本発明の実施形態にかかるコネクタを用いたLANケーブルの分解構成図である。本実施形態にかかるコネクタを用いたLANケーブル1は、TPケーブル2の両端にコネクタ10をそれぞれ接続した構成である。図1では、LANケーブルの一端側のみを図示している。本実施形態では、LANケーブルは、B結線の規格で構成されている。
TPケーブル2は、図3に示すように、2本の芯線3(3-1~3-8)が寄り合わされた芯線対4(4-1~4-4)を4組備えたケーブルである。それぞれの芯線3は、金属線5の周囲を、規格にしたがって着色された外皮6で被覆した構造である。
本実施形態のTPケーブル2は、断面形状が円形に構成されているが、断面が扁平に構成されたフラットケーブルを用いることもできる。また、それぞれの芯線の太さは特に限定されるものではなく、AWG24程度からAWG28~32程度の細い芯線を用いることができる。また、金属線5は1本の金属線で構成された単線でもよいし、複数の細い金属線を束ね合せたより線でもよい。
また、本実施形態では、TPケーブル2の先端部分に、コネクタ10との境界部分を被覆するモジュラカバー7が設けられている。
芯線3(3-1~3-8)は、2本1組の芯線対4が同系色の外皮6を有しており、B結線にしたがって、橙白の外皮を有する1番線3-1と橙の外皮を有する2番線がよりあわされて芯線対4-1が構成されている。同様に、3番線3-3(緑白)と4番線3-4(緑)、5番線3-5(青白)と6番線3-6(青)、7番線3-7(茶白)と8番線3-8(茶)がより合わさってそれぞれ芯線対4-2,4-3,4-4が構成されている。なお、A結線のLANケーブルは、1,2番線と3,4番線の芯線対が入れ替わっている点のみが相違し、ケーブルとしての構成は同様である。
コネクタ10は、RJ45コネクタであり、合成樹脂製のケーシング11と8つの端子12(12-1~12-8)とを有する。ケーシング11は、図2及び図4に示すように、上下に分割された構成であり、下部ケーシング13と下部ケーシング13の蓋体14とで構成される。
ケーシング11は、前方下面側に端子を挿入するためのスロット15を有する。図5に示すように、スロット15は、コネクタ10の下面13bに幅方向に一列に並んで配列され、前面13a及び下面13b側が開口し上下方向に延びる。それぞれのスロット15には、端子12(12-1~12-8)が挿入される。
コネクタ10は、図示しないモジュラージャックにコネクタ10が差し込まれると、モジュラージャックの端子がスロット15内に入り、スロット15内のコネクタの端子12(12-1~12-8)と接触して、コネクタ10とモジュラージャックが電気的な接続を確保する。
また、ケーシング11の上面には、モジュラージャックからの抜け防止のためにラッチ16が設けられている。
下部ケーシング13は、上方に開口17を有する有底箱状の構成であり、開口17内の底壁の前方台部18が高い位置となるように構成されている。前方台部18には、スロット15が連通する。
開口17は、TPケーブル2の先端を収容し、前方台部18に芯線3を配置する。前方台部の前側に設けられているスロット15からは、端子12の上端が露出しており、当該端子12に芯線3の外皮6を除去して露出した金属線5を取り付ける。
また、下部ケーシング13の側壁13cには、蓋体14と係合するための凹部19が合計4箇所に設けられている。凹部19は、蓋体14に設けられている4つの係合部20と係合して、下部ケーシング13と蓋体14とを連結した状態に固定する。
図6は、本実施形態にかかるLANケーブルに用いられるコネクタの端子の配置構成を示す斜視図である。図7は、端子とTPケーブルとの接続状態を別角度から見た図である。図6及び図7に示すように、本実施形態にかかるLANケーブルでは、1番芯線3-1から8番芯線3-8までの8本の芯線3にそれぞれ、1番端子12-1から8番端子12-8までの端子12がそれぞれ接続される。
芯線3は、先端部分の外皮6を剥離し、金属線5を露出させた状態で、端子12と接続される。芯線3と端子12との接続は、本実施形態では、図8に示すように、クリーム半田35による半田付を採用する。ただし、芯線3と端子12との接続は、半田付に限定されるものではなく、例えば、レーザ溶着などを採用することもできる。
本実施形態では、後述するように一部の端子12が斜めに構成されているため、従来のように、かしめ時において、端子12をスロットの奧に押し込み、芯線3に端子12の上端先端部分を突き刺すことによる接着は困難である。このため、ケーシング11の下部ケーシング13の前方台部に連通するスロット15から露出した端子12の上端に芯線3を溶着する構成とする。
端子12は、それぞれ対応するスロット15に挿入されて、コネクタ10の幅方向に一列に並ぶように互いに平行に配置される。しかし、4番端子12-4は、5番端子12-5及び6番端子12-6と交差するように配置される。
この結果、スロット15の上側開口に配列されている端子12の上側部分の配列とケーシング下面13bに開口されている端子の下側部分の配列が異なる。具体的には、スロット15の前方台部18側では端子12の上側部分の配列は、図6及び図7に示すように、1番端子12-1から8番端子12-8が順番に配置されている。一方、ケーシング下面13bに位置する端子の下側部分は、3番端子12-3に隣接する位置に5番端子12-5が配置され、4番端子12-4は、6番端子12-6と7番端子12-7の間に配置される。
このように端子12を交差して配置することによって、1,2番線の芯線対4-1と3,4番線の芯線対4-2とを、コネクタ内で交差させることなく、RJ45モジュラージャックの送信線及び受信線として用いることができる。
これにより、芯線3は、互いに芯線対4を構成する2つの芯線3がいずれも隣り合うように配列されることになり、コネクタ内で芯線3を交差させる必要がない。このため、各芯線対4の撚りを解く長さを短くすることができる。また、芯線3を1列に並べる作業において、誤って配列するリスクを少なくすることができる。
端子12は、図8に示すように、矩形の金属製の薄板で構成されているが、互いに交差する4番端子12-4から6番端子12-5については、コネクタ10内で互いに接触することがないように、異なる形状を採用する。
図9は、4番端子の構成を示す斜視図である。図10は、5番端子及び6番端子の構成を示す斜視図である。4番端子12-4,5番端子12-5及び6番端子12-6は、それぞれ、上端部30、斜行部31、下端部32とを備える。4番端子12-4は、5番端子12-5及び6番端子12-6と交差しており、斜行部31はコネクタの前方から見て、右側に屈曲する。一方、5番端子及び6番端子は、斜行部31はコネクタの前方から見て、左側に屈曲する。
上端部30及び下端部32は、後述するように、スロット15内での支持のために、上下方向に伸びるように構成されている。また、芯線3やモジュラージャックの端子との接触を確実にするために、他の端子12と同様の長さに構成されている。
また、4番端子12-4,5番端子及び6番端子12-6の斜行部31には、それぞれ逃げ部33が設けられており、交差部分で端子同士が接触しないようになっている。本実施形態では、4番端子12-4では斜行部31の後方側縁が切り欠かれ、5番端子12-5及び6番端子12-6では、斜行部31の前方側縁が切り欠かれることによって、それぞれに逃げ部33が形成されている。
なお、逃げ部33の構成は、図9及び図10に示すような切り欠きに限定されるものではなく、互いの端子が接触しないように端子を交差可能に構成されていれば、他の構成であってもよい。
上述のように、本実施形態では、4番端子12-4,5番端子及び6番端子12-6は、コネクタ内で互いに交差するため、斜め方向に傾斜して配置される。このため、端子12を上下方向に圧接すると、当該端子12が変形するおそれがある。この問題を解決するために、本実施形態では、芯線3と端子12の接続手段として、カシメによる突き刺しを採用せず、溶着を用いている。
上記のように、端子12は、下部ケーシング13の開口17に設けられている前方台部18に連通するスロット15から上端部30の上縁が露出するように設けられている。よって、当該端子の上端部30に芯線3を配置し、レーザ溶着やはんだ付けなどの手段により、芯線3と端子12とを強固に接続する。
これにより、端子12と芯線3との接着が強固になり、振動やケーブルの曲げなどによってもコネクタ内における端子12と芯線3の接触不良の発生を軽減することができる。
また、本実施形態にかかるコネクタでは、ケーシング11内部で端子12が交差するように配置されるため、交差する端子12を支持するスロット15は、端子12の上端部30及び下端部32のみを支持する。具体的には、図11に示すように、下部ケーシング13のスロット15に、上部支持壁21及び下部支持壁22が設けられており、端子を左右から挟んで支持する。一方、上部支持壁21及び下部支持壁22の間には、空間23が形成されており、4番端子12-4,5番端子及び6番端子12-6の斜行部31が配置される。
なお、交差しない1~3番端子及び7,8番端子については、上端及び下端のみの支持ではなく、上下方向の全体にわたってスロット15により支持してもよい。
図12は、コネクタとTPケーブルとの固定構造を説明する図である。TPケーブル2の芯線3と端子を溶着したあとで、下部ケーシング13に蓋体14を固定する。このとき、芯線対4は、開口17内では撚りを解かず、前方台部18の部分から芯線3を配列する。このため、コネクタ内での芯線対4の長さAを十分に確保することができ、LANケーブルの性能を劣化させることがない。
また、前方台部18上の芯線3は蓋体14の下面に設けられた押圧部24と前方台部18とで挟まれて固定され、コネクタ内でのガタツキを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるTPケーブル用コネクタによれば、ケーシングの1列に並ぶスロットに挿入される端子のうち少なくとも2つの端子が交差するように配置されているため、上端部と下端部の配列を異ならせることができる。これにより、芯線の並べ替えのミスをなくし、端子と芯線との接続不良を低減でき、さらにTPケーブルとコネクタを軽減することができる。
また、端子自体が交差しているので、TPケーブルの芯線をケーシング内で交差させる必要がなく、撚りを解く長さを短くすることができる。よって、ツイストペアケーブル用コネクタのインピーダンス特性を高くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。本実施形態では、コネクタはRJ45コネクタを用いて説明しているが、TPケーブルと共に使用可能な他の規格にしたがったコネクタであってもよい。例えば、RJ11、RJ9、RJ14、RJ25、RJ48、RJ61などの規格を例示することができる。また、結線規格はT568Bに従ったB結線としたが、A結線としてもよい。
本実施形態では、RJ45コネクタのピンアウトに従い、4から6番端子のみを交差する構成としたが、他の端子を交差させてもよい。例えば、クロスケーブルを構成するために、両端に設けられているコネクタで端子の配置構成を変更してもよい。
1 LANケーブル
2 TPケーブル
3 芯線
4 芯線対
5 金属線
6 外皮
10 コネクタ
11 ケーシング
12 端子
13 下部ケーシング
14 蓋体
15 スロット
16 ラッチ
17 開口
18 前方台部
19 凹部
20 係合部
21 上部支持壁
22 下部支持壁
23 空間
24 押圧部
30 上端部
31 斜行部
32 下端部
33 逃げ部

Claims (7)

  1. 外皮を有する2本の芯線が寄り合わされた芯線対を複数有するツイストペアケーブル用のコネクタであって、
    下面に開口し一列に配列された複数のスロットを有するケーシングと、前記スロット内にそれぞれ挿入され下端部が前記スロット内で露出され上端部がツイストペアケーブルの芯線と接続可能な板状の端子と、を有し、
    少なくとも2つの前記端子は、前記コネクタを上方から見て各端子の上端部及び下端部が他の端子と交差することなく且つ前記各端子の上端部の配列と下端部の配列が異なるように、交差した状態で配置され、
    前記複数の芯線対を構成する芯線は、前記ケーシング内で、前記コネクタを上方から見て他の芯線対の芯線と交差することなく前記端子に接続され、
    前記端子の上端部は、前記外皮を除去した芯線と溶着されていることを特徴とする、
    コネクタ。
  2. 前記上端部は、前記ツイストペアケーブルの芯線対を構成する2つの芯線がいずれも隣り合うように配列されていることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ケーシングは、前記スロットが設けられ、前記ツイストペアケーブルを収容し上方に開口する開口部を有する下部ケーシングと、前記下部ケーシングの開口を被覆する蓋体とで構成され、
    前記下部ケーシングの前記スロットは、前記端子の上端部が前記開口部に露出するように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコネクタ
  4. 前記スロットは、前記端子の下端部と上端部の側面をそれぞれ支持する上部支持壁と下部支持壁を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか1つに記載のコネクタ。
  5. 少なくとも2つの前記端子が、前記上端部と前記下端部の間に逃げ部を有し、前記複数の端子の逃げ部を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか1つに記載のコネクタ。
  6. 前記逃げ部は、前記交差する端子の前方及び後方に配置された切り欠きで構成されていることを特徴とする、請求項に記載のコネクタ。
  7. RJ45コネクタであって、前記逃げ部は、4番端子、5番端子、6番端子に設けられ、前記4番端子は、5番端子及び6番端子と交差するように配置されていることを特徴とする、請求項又はに記載のコネクタ。
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