JP3106268U - 高速電気コネクタプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】カテゴリー6標準の中間値内でノイズを生成する高速送信電気コネクタプラグを提供すること。
【解決手段】カテゴリー6(CAT−6)ケーブルの4つのよりペア線31と32,33と36,34と35,37と38は、同じ中心点から4方向に電気コネクタプラグ内に設置された挿入要素を介して延出するように構成される。同時に、プラグの接点に達する前は、第1よりペア線34,35は、よられたままであり、且つ他の3つのよりペア線31〜33,36〜38は平行である。補償効果を生成し且つより信頼出来る高速データ送信を達成するために、第1ワイヤ31と第8ワイヤ38は、第3ワイヤ33と第6ワイヤ36に近接して維持される。
【選択図】図6

Description

本考案は、電気コネクタプラグに関し、より具体的には、カテゴリー6標準の中間値内でノイズを発生する高速電気コネクタプラグに関する。
イーサネット(登録商標)(Ethernet)における将来のネットワーク用途において、米国電気通信工業協会(TIA)は、2000年6月にCAT−6標準(ANSI/TIA/EIA−568−B.2−1)を公表した。このCAT−6標準は、CAT−5標準の100MHzから200MHzへ拡大される。そのキャパシティは、CAT−5のそれよりも25%高い。従って、CAT−6ケーブルのためのテスト周波数は、250MHzにも達する。CAT−6とCAT−5との最も大きな違いは、クロストーク及びリターンロスの改良である。新世代のフルデュプレックス高速ネットワーク用途のためには、リターンロスがより少ないことが重要である。クロストークは、最良のバンド幅のためのキーファクタである。100Mbpsは、現在のネットワークセットアップにおいてなお主流であるが、CAT−6標準は、将来のニーズのためによりふさわしくなっている。
上述の標準は、高速通信ケーブルに適合しないだけである。高速通信ネットワークシステムで同じ高速送信スピードを維持するために、高速通信ケーブルの関連する周辺デバイス、特に(RJ−45プラグとジャックのような)電気コネクタに対応する設計を備えなければならない。高速通信ネットワークで共通に使用されているコネクタは、(プラグとジャックを含む)RJ−45コネクタである。通常のRJ−45コネクタは、8P8Cであり、ここで8Pは、8位置を意味し且つ8Cは、8個の金メッキ接点を意味している。実際には、2対のみが現実に使用され、且つ他の2対は、電話線やファクシミリ機のためにセーブされる。1から8までのEIA/TIA−568Bに置けるピンは、以下のカバー、即ち、白色―橙色、橙色、白色―緑色、青色、白色―青色、緑色、白色―茶色及び茶色、によってそれぞれ覆われる。
係属中の米国特許出願10/216,215において、カテゴリー6(CAT−6)標準を備える高速電気コネクタプラグが、開示されている。この考案は、電気コネクタプラグ内に設けられる挿入要素を介する、同じ中心点から4方向へのCAT−6ケーブルの4つのよりペア線が同じ構成をする。同時に、各よりペア線の位置は、それがプラグの接点に達する前はよられず且つ平行に保たれる。ワイヤの位置は、互いに近接して保たれることが出来、より信頼出来る高速データ送信を達成するために補償効果を生成する。製造とテストの後に、これは、カテゴリー6標準を満足出来る。しかしながら、生成されるノイズは、この標準範囲の臨界値に近い。製造の不正確に起因してその品質を制御することが困難である。
本考案の目的は、従来のプラグの構造を改良し、カテゴリー6標準の中間値内でノイズを生成する高速送信電気コネクタプラグを提供する。
本考案は、電気コネクタプラブ内に配されることが可能な挿入要素を使用する。この挿入要素は、幾つかのガイドチャネルを有し、これらのガイドチェネルは、同じ中心点に対して4方向に分布される。高速通信ケーブルの各よりペア線は、対応するガイドチャネルのガイダンス下でプラグの前端で接点に接続される。各ガイドチャネルの横断面は、第1よりペア線がよられて通過し且つ他の3つのよりペア線が平行に通過するための長穴である。このように、ワイヤ位置は、容易に制御されることが出来る。更に、補償するために、第1ワイヤを第8ワイヤに対して且つ第3ワイヤを第6ワイヤに対して閉鎖することによって、ワイヤ同士間のノイズは、カテゴリー6標準の中間値内に保たれる。
上記目的を達成するために、本考案の挿入要素は、キャリアとカバーを含む、2つの部分を有する。キャリアとカバーは、各よりペア線と挿入要素がプラグ内に設置される前は、高速通信ケーブルを堅く保持する。これによって、ケーブルの端部が組み付け処理中に摩擦によって変位されて、接点との不正確な接続となることが防止されることが出来る。
図1を参照する。ここに開示された電気コネクタプラグは、プラグシェル10と挿入要素を有する。プラグシェル10は、RJ−45電気コネクタプラグと同じサイズである。このプラグシェルは、上壁11a、底壁11b、左壁12a、右壁12b及び底壁11bの底部に位置し且つ下方に延出する弾性チップ13を有する中空要素である。弾性チップ13は、電気コネクタジャック(図示せず)を保持し且つそれに接続するために使用される。この電気コネクタジャックへの挿入方向前端は、閉鎖前壁14である。他端は、外部への開口15である。プラグシェル10の前端は、8個の金属電極21乃至28を有する。金属電極21乃至28は、上壁11aの前端の挿入穴110からプラグシェル10に下方に挿入される。これらの電極は、金属電極21乃至28のシャープな前端を介して高速通信ケーブル30のよりペア線31乃至38と接続される。金属電極21乃至28は同じ長さのものである(図4参照)。
挿入要素は、プラグシェル10の同じ挿入方向に沿って開口15を介してプラグシェル10内に挿入される。挿入要素は、キャリア40とカバー60を有する。キャリア40は、細く長い要素である。このキャリアは、底部41、左壁42a及び右壁42bを有する。プラグシェル10の前端近くの底部41にある幾つかのワイヤスロット51乃至58は、前方に延出する。これらのワイヤスロット51乃至58は、異なるよりペア線31乃至38を支持するために8個の金属電極21乃至28の下にある。各金属電極21乃至28の前端は、対応するワイヤ31乃至38の絶縁皮膜を刺すことが出来、それによってワイヤと電気的に繋がる。
また、カバー60は、細く長い要素である。このカバーは、キャリア40の底部41、左壁42a及び右壁42bに囲まれる空間内に設けられることが出来る(図2参照)。カバー60は、その長手方向に沿って前部6Aと後部6Bとに分割されることが出来る。4つのガイドチャネル61乃至64は、高速通信ケーブル30の4つのよりペア線(第一乃至第四のペア線)をガイドするために前部6Aを貫通する。第4ワイヤ34と第5ワイヤ35は、第一のペア線を形成し、第1ワイヤ31と第2ワイヤ32は、第二のペア線を形成し、第3ワイヤ33と第6ワイヤ36は、第三のペア線を形成し、且つ第7ワイヤ37と第8ワイヤ38は、第四のペア線を形成する。ガイドチャネル61乃至64は、(矩形又は円形断面を有する)長穴である。4つのよりペア線31と32、33と36、34と35、及び37と38(第一乃至第四のペア線)は、ガイドチャネル61乃至64を貫通し、第1よりペア線34と35は、よりながら貫通し、且つ他の3つのよりペア線31と32、34と35及び37と38は平行に貫通する。後部6Bは、キャリア40の左壁42aと右壁42b上に形成された(フックホールのような)接続部43との接続のための2つの壁42a、42bに設置された(フックのような)幾つかの接続要素65を有し、それによって、カバー60とキャリア40を組み合わせる。また、カバーは、キャリア40に面する表面に幾つかの突出ワイヤ保持歯66を有する。ワイヤ保持表面44は、キャリア40の底部41であって対応する位置に形成される。カバー60とキャリア40が共に組み合わされた後に、高速通信ケーブル30は、カバー60とキャリア40の間に堅く保持される(図3参照)。
一般的に、ガイドチャネル61乃至64は、長穴であり、且つ同じ中心点から4方向に形成されなければならない。図5に示されるように、ガイドチャネル61と63は、左側と右側にあり、ガイドチャネル62と64は、上側と下側にある。次に、これらの4つのよりペア線31乃至38は、ガイドチャネル61乃至64を貫通する。第1よりペア線34と35は、よりながら貫通し且つ他の3つのよりペア線31と32、34と35及び37と38は、平行に貫通する(図6参照)。第1よりペア線34と35は、正確に一回よれることが好ましい。この部分でのよりペア線31乃至33と36乃至38は、互いに平行であり、よれていないので、ガイドチャネル61乃至64後のワイヤ位置は、TTとTR効果の補償を得るように適切に制御されることが出来る。図8に示すように、TR補償効果を生成するために、第1ワイヤ31は、第3ワイヤ33により近くなるように設計され、且つ第8ワイヤ38は、第6ワイヤ36により近くなるように設計される。
第1よりペア線34と35は、第3よりペア線33と36よりも高く設定されるが、これは、逆にされてもよい。他方、ガイドチャネル61乃至63は、同じレベルであるが、ガイドチャネル64は、異なるレベルである(図9参照)。ガイドチャネル61乃至64は、一層長く、横断面がオーバル形状の穴である。図11を参照すると、ガイドチャネル64は、キャリアの底部41の中間部の下部ガイドスロット64aとカバー60の前部6Aの底表面の中心の上部ガイドスロット64bを使用して形成されることが出来る。
図6を更に参照すると、電子コネクタプラグと高速通信ケーブル30が、一緒に接続されると、高速通信ケーブル30のカバー層が最初に剥離される。高速通信ケーブルの内側の4つのよりペア線31乃至38(第一乃至第四のペア線)が取り出されてよりワイヤが解かれる。その後、第1よりペア線34と35は、よれながら挿入され、他の3つのよりペア線31乃至33、36乃至38は、挿入要素のガイドチャネル61乃至64を介して平行に挿入される(図3参照)。図面に示されるように、第1と第3よりペア線33乃至36は、同じ水平面上で平行であり、且つ第2と第4よりペア線31、32、37、38は、同じ垂直面上で平行である。高速通信ケーブル30の絶縁カバー層は、カバー60のワイヤ保持歯66とキャリア40のワイヤ保持表面44との間で可能な限り近接して配される。カバー60とキャリア40は、カバー60の両側の接続要素65とキャリア40の接続部43とが連結されるように組み合わされる。同時に、高速通信ケーブルは、カバー60とキャリア40との間に堅く保持される。
カバー60とキャリア40とが組み合わされる前に、4つのガイドチャネル61乃至64を貫通した後に、4つのよりペア線31乃至38が、ある長さだけ延出しなければならないこと確実にすべきであることが強調されるべきである。4つのよりペア線31乃至38の端部は、ワイヤスロット51乃至58内に延出する。次に、高速通信ケーブル30を保持する挿入要素は、カバー60の後部6Bの頂表面上のフック67が、プラグシェル10の頂壁11a上のフック穴111をキャッチするまでプラグシェルの後部開口15からプラグシェル10に挿入される(図7参照)。最後に、金属電極21乃至28は、プラグシェル10の前端部の挿入穴110内にプラグ接続される。このように、金属電極21乃至28のシャープな先端は、高速通信ケーブル30のよりペア線31乃至38と電気接続出来る。
キャリア40のワイヤスロット51乃至58は、上方に向けた開口を有する横断面を有する。この開口の幅は、よりペア線31乃至38の単一ワイヤの外径よりも僅かに小さくてもよい。カバー60とキャリア40とが一緒に組み合わされると、4つのよりペア線31乃至38をワイヤスロット51乃至58の軸方向に沿って直接配することが出来る。或いは、これらのよりペア線31乃至38を真っ直ぐにし、それをワイヤスロット51乃至58の狭い開口を通過するように下方に配することが出来る。
一方、幾つかの高速通信ケーブルは、568Aと568Bのような両端において通信コネクタのための異なる仕様を有する。幾つかの特殊な場合、ジャンプ線を有することが必要かもしれない。このような要求を満足し且つ補償効果を更に向上するために、2つのガイドチャネル61乃至64は、少なくとも3つの位置決め穴を有することが出来る。図10を参照して、左側と右側のガイドチャネル61と63は、よりペア線31乃至38が貫通するための3つの位置決め穴を有する。図面に示されるように、3つの接続された円形穴は、ワイヤの位置とそれらの相対距離を更に制限するために形成される。これによって、第1ワイヤ31が第3ワイヤ33により近くに且つ第8ワイヤ38を第6ワイヤ36により近くに配する。
挿入要素に対するツーピース設計は、よりペア線と挿入要素とがプラグシェルにプラグ接続される前に、高速通信ケーブルを堅く保持出来、組み付け中のケーブルと金属電極との間の不適切な接続を防止出来る。
既述した実施の形態は技術の例に過ぎない。これらの実施の形態は、本考案の範囲を制限するために使用されるべきではない。当業者は、本考案の精神から離れることなく、変更及び変化を容易に行うことが出来る。例えば、挿入の2つのコンポーネントは、左右の組合せに変更されることが出来る。
本考案の構造の分解図である。 本考案の構造、キャリアとカバーが組み合わされる方法、及び組み合わされた挿入要素がプラグシェルにプラグ接続される方向を示す。 開示された構造の横断面図を示し、電気コネクタプラグの横断面、高速通信ケーブルのアセンブリ及び挿入要素を示す。 IV−IV位置での図3の横断面図であり、金属電極とよりペア線との間の接触関係を示す。 V−V位置での図2の横断面図であり、カバーとキャリアが共に組み合わされた後のガイドチャネルの位置を示す。 高速通信ケーブルと挿入要素が組み付けられる方法を示す概略図である。 高速通信ケーブルと挿入要素が組み合わされた後の各よりペア線のワイヤのワイヤスロット中の位置を示す概略図である。 V−V位置での図2の横断面図であり、各ワイヤのガイドチャネル中の位置を示す。 ガイドチャネル構成の他の実施の形態である。 3つのワイヤ位置を提供する単一のガイドスロットの概略図である。 開示されたガイドスロットの概略図である。

Claims (14)

  1. 高速通信ケーブルを有するアセンブリ用の高速電気コネクタプラグであって、
    前記通信ケーブルは、4つのよりペア線を含み、前記よりペア線の第4ワイヤと第5ワイヤが第一のペア線を形成し、第1ワイヤと第2ワイヤが第二のペア線を形成し、第3ワイヤと第6ワイヤが第三のペア線を形成し、第7ワイヤと第8ワイヤが第四のペア線を形成し、
    前記高速電気コネクタプラグは、
    中空RJ−45プラグであって、少なくとも一端に開口を及び前端に8個の金属電極を有するプラグシェルを備え、前記8個の金属電極は、前記プラグシェルに挿入され且つ前記高速通信ケーブル中の前記4つのよりペア線と電気的に通信状態にあり、
    前記プラグシェルの開口からプラグシェルにプラグ接続されると共に前記高速通信ケーブルの前記4つのよりペア線をガイドして前記金属電極に接続するための複数のガイドチャネルを有する挿入要素を備え、各ガイドチャネルは、前記第一のペア線がよられて貫通し且つ他の3対が平行に貫通する長い穴であり、前記ガイドチャネルは、補償するために、前記第1ワイヤが前記第8ワイヤにより近接し且つ前記第3ワイヤが前記第6ワイヤにより近接することを制御する、
    高速電気コネクタプラグ。
  2. 前記第一のペア線は、前記ガイドチャネルを貫通する時に、正確に一回よられる、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  3. ガイドチャネルは、前記挿入要素に形成する貫通穴である、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  4. 前記ガイドチャネルは、プラグシェル及び挿入要素の2つのスロットによって形成される、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  5. 高速通信ケーブルの第三のペア線と第二のペア線は、ガイドチャネルを上下方向に貫通する、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  6. ガイドチャネルの内の1つは、よりペア線のワイヤが貫通する少なくとも3つの穴を有し、且つワイヤ同士間の距離は、少なくとも3つの穴を有するガイドチャネル中のワイヤの位置によって制御される、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  7. 少なくとも3つの穴を有するガイドチャネルに対向するガイドチャネルは、よりペア線のワイヤが貫通する対応する少なくとも3つの穴を有する、請求項6に記載の高速電気コネクタプラグ。
  8. キャリアは、プラグシェルの前端近くに前方へ延出する複数のワイヤスロットを有し、且つワイヤスロットは、異なるよりペア線を同じレベルで支持するために8個の金属電極の下にある、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  9. ガイドチャネルは、チューブ構造を有する、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  10. ガイドチャネルは、溝構造を有する、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  11. 挿入要素は、互いに連結するキャリアとカバーを更に含む、請求項1に記載の高速電気コネクタプラグ。
  12. 複数の突出歯が高速通信ケーブルに面するカバーの表面に形成されており、それによって、高速通信ケーブルは、カバーとキャリアが共に組み合わされると、カバーとキャリアとの間に堅くクリンチされる、請求項11に記載の高速電気コネクタプラグ。
  13. キャリアは、左壁と右壁を有し、前記壁は、前記カバー序の対応する接続部と連結するための接続部が形成される、請求項11に記載の高速電気コネクタプラグ。
  14. カバーの頂表面は、プラグシェルの上壁に形成されたフック穴と接続するためのフックを有する、請求項11に記載の高速電気コネクタプラグ。
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