JP7041887B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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本発明は負荷駆動装置に関し、特に、パワーモジュールのスイッチング素子にワイドバンドギャップ半導体を用いたパワー半導体素子の寿命診断を行う機能を備えた負荷駆動装置に関する。
複数のパワー半導体素子がパッケージに封入されたパワーモジュールは、スイッチング素子として、民生用製品、業務用製品、産業用製品など、幅広い分野において利用されている。
図16はパワーモジュールを用いた負荷駆動装置の一般的な構成を示す図である。
負荷駆動装置100は、制御装置101と、ゲートドライバユニット102と、パワーモジュール103とを備えている。制御装置101は、パルス幅変調信号を発生してゲートドライバユニット102に供給する機能を有している。ゲートドライバユニット102は、制御装置101から供給されたパルス幅変調信号を駆動信号に変換してパワーモジュール103に供給する機能を有している。パワーモジュール103は、複数のパワー半導体素子がスイッチング素子としてパッケージに封入されており、それぞれのパワー半導体素子がゲートドライバユニット102から出力される駆動信号によってオン・オフ動作される。パワーモジュール103は、また、電源110および負荷120に接続されていて、パワーモジュール103のパワー半導体素子がオン制御されたときに、そのオン制御されたパワー半導体素子を介して電源110から負荷120にエネルギが供給される。
このようなパワーモジュール103のパワー半導体素子は、動作時間が長くなると不可避的に特性劣化が生じる。この特性が劣化したままパワー半導体素子を動作し続けていくと、重大な故障に至る可能性がある。このようなパワー半導体素子の寿命については、パワーサイクル耐量などを診断・予測する技術は、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、このようなパワーモジュール103のパワー半導体素子として炭化珪素(SiC)半導体に代表されるワイドバンドギャップ半導体を用いたものが注目されている。これは、SiC半導体を用いたパワー半導体素子が珪素(Si)半導体を用いたパワー半導体素子よりも高耐圧、低損失、高速スイッチング、高温動作などが可能になるためである。
特開2014-178264号公報
しかし、SiC半導体を用いたパワー半導体素子においては、ゲート酸化膜の品質がSi半導体を用いたパワー半導体素子と比較して低いことが知られている。このため、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)では、閾値電圧が変動することがある。閾値電圧は、パワー半導体素子では、オン状態とオフ状態との境目を示す電圧として重要なパラメータになっており、その変動は、ゲート酸化膜の劣化などによるものとされている。ここで、閾値電圧の変動が大きくなると、誤オンなどにより回路故障に至る危険性が高まり、パワー半導体素子の閾値電圧の変動に関する寿命が短くなる。閾値電圧の変動に関する寿命は、このパワー半導体素子を採用した電気機器の信頼性に直結するため、回路故障に至る前に知ることができれば、回路故障を未然に防ぐことができる。しかし、パワー半導体素子の閾値電圧の変動に関する寿命は、実際には、寿命が来る前に知ることはできなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、パワーモジュールのパワー半導体素子の閾値電圧の変動に関する寿命を事前に知ることができる負荷駆動装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記の課題を解決するために、負荷を駆動するパワー半導体素子がパッケージに封入されたパワーモジュールと、パワー半導体素子をオン・オフ動作させるゲートドライブ回路を有するゲートドライバユニットと、パルス幅変調信号を発生してゲートドライブ回路に供給するパルス幅変調信号出力部を有する制御装置とを備えた負荷駆動装置が提供される。この負荷駆動装置において、ゲートドライバユニットは、パワー半導体素子のゲートに印加するゲート電圧を発生するゲート電圧発生回路と、パワー半導体素子の主端子間電圧を検出する端子間電圧検出回路と、端子間電圧検出回路が検出した主端子間電圧を基準電圧と比較する比較回路と、を有する。制御装置は、ゲート電圧の値を決めるような漸増する値を有する閾値電圧検出信号を発生してゲート電圧発生回路に供給する閾値電圧検出制御部と、主端子間電圧が基準電圧より低くなったことを比較回路が検出したときに閾値電圧検出制御部が発生していた閾値電圧検出信号を閾値電圧として記憶するとともにパワー半導体素子の稼働時間を記憶するデータ記憶部と、稼働時間をパラメータに含む関数である寿命予測式にデータ記憶部に記憶された閾値電圧の変動をフィッティングすることで閾値電圧の変動に関する寿命を予測する寿命予測計算部と、を有する。また、パワーモジュールは、データ記憶部に閾値電圧を記憶したときにパワー半導体素子の温度を検出する温度センサをさらに有し、制御装置は、データ記憶部に記憶されていた閾値電圧に対し、温度センサによって検出されてデータ記憶部に記憶されていた温度により温度補正を行う温度補正部をさらに有する。
また、本発明の負荷駆動装置において、ゲートドライバユニットは、パワー半導体素子がオン状態のときの主端子間電圧を検出する端子間電圧検出回路を有する。制御装置は、端子間電圧検出回路が検出した主端子間電圧を記憶するとともに主端子間電圧を記憶したときのパワー半導体素子の稼働時間を記憶するデータ記憶部と、データ記憶部に記憶された主端子間電圧の変動をパワー半導体素子の閾値電圧の変動に換算するデータ換算部と、稼働時間をパラメータに含む関数である寿命予測式にデータ換算部によって換算された閾値電圧の変動をフィッティングすることで閾値電圧の変動に関する寿命を予測する寿命予測計算部と、を有する。
上記構成の負荷駆動装置は、閾値電圧を検出して蓄積し、閾値電圧の変動の傾向から閾値電圧の変動が許容される最大の閾値電圧に達するまでの時間を求めることで、パワー半導体素子の閾値電圧の変動に関する寿命を事前に知ることができるという利点がある。
第1の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図である。 パワー半導体素子のゲート電圧および主端子間電圧の時間変化を示す図である。 制御装置のハードウェア構成例を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 閾値電圧の変動の時間依存性を示す図である。 閾値電圧の変動の時間依存性から寿命の予測時間を定義することを示す図である。 第2の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図である。 閾値電圧の温度依存性を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図である。 パワー半導体素子の閾値電圧の変動とオン時電圧との相関を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図である。 Vonの温度依存性を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 パワーモジュールを用いた負荷駆動装置の一般的な構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一の符号で示される部分は、同一の構成要素を示している。また、各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を部分的に組み合わせて実施することができる。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図、図2はパワー半導体素子のゲート電圧および主端子間電圧の時間変化を示す図、図3は制御装置のハードウェア構成例を示す図である。図4は制御装置の動作を示すフローチャート、図5は閾値電圧の変動の時間依存性を示す図、図6は閾値電圧の変動の時間依存性から寿命の予測時間を定義することを示す図である。
第1の実施の形態に係る負荷駆動装置10は、この負荷駆動装置10の全体の制御を行う制御装置20と、ゲートドライバユニット30と、パワーモジュール40とを備えている。なお、パワーモジュール40は、この実施の形態では、MOSFETのパワー半導体素子41がパッケージに封入されている。パワー半導体素子41のドレインとソースとに逆並列に接続されているダイオード42は、たとえばボディダイオードである。また、パワー半導体素子41のドレインは、たとえば、電源に接続され、パワー半導体素子41のソースは、たとえば、負荷に接続される。
制御装置20は、通常動作部と閾値電圧(以下、閾値電圧を単にVthと言うことがある)検出・寿命予測部とを有している。通常動作部としては、通常モード時にパワーモジュール40を動作させるためのパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号をゲートドライバユニット30へ出力するPWM信号出力部21を有している。
制御装置20のVth検出・寿命予測部としては、Vth検出制御部22と、データ記憶部23と、寿命予測計算部24と、表示部25とを有している。Vth検出制御部22は、Vth検出用デジタル信号S1およびモード切替信号S2を発生してゲートドライバユニット30に出力する。なお、Vth検出制御部22は、請求項における閾値電圧検出制御部を構成する。
データ記憶部23は、ゲートドライバユニット30からパワーモジュール40のパワー半導体素子41がオフ状態からオン状態になったことを示すVds変化検出信号S3を入力したタイミングでVth検出用デジタル信号S1の値をVth検出制御部22からVthとして読み込んで記憶する。
寿命予測計算部24は、データ記憶部23に記憶されたVthのデータに基づいて寿命を予測する。表示部25は、寿命予測計算部24が予測したVthの変動(ΔVth)の寿命を時間で表示する。
ゲートドライバユニット30では、通常動作部としてゲートドライブ回路31を有し、このゲートドライブ回路31を除く構成要素がVth検出・寿命予測部を構成している。すなわち、ゲートドライバユニット30のVth検出・寿命予測部は、Vth検出用信号発生回路32と、ドレイン・ソース間電圧(Vdsまたは主端子間電圧)検出回路33と、Vds比較回路34と、スイッチ回路35とを有している。
Vth検出用信号発生回路32は、Vth検出用デジタル信号S1をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)32aを有している。DAC32aの出力は、オペアンプ32bの入力に接続され、オペアンプ32bの出力は、スイッチSW1の一方の端子に接続され、スイッチSW1の他方の端子は、パワーモジュール40のパワー半導体素子41のゲートに接続されている。スイッチSW1の制御端子には、モード切替信号S2が印加される。なお、Vth検出用信号発生回路32は、請求項におけるゲート電圧発生回路を構成する。
Vds検出回路33は、定電流源33aと、ダイオード33bと、抵抗33c,33dとを有している。定電流源33aの出力は、ダイオード33bのアノードと抵抗33cの一方の端子とに接続され、ダイオード33bのカソードは、パワーモジュール40のパワー半導体素子41のドレインに接続されている。抵抗33cの他方の端子は、抵抗33dの一方の端子とVds比較回路34とに接続されている。抵抗33dの他方の端子は、パワーモジュール40のパワー半導体素子41のソースに接続されている。なお、Vds検出回路33は、請求項において主端子間電圧を検出する端子間電圧検出回路を構成する。
Vds比較回路34は、Vds検出回路33が出力した信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)34aと、基準データを出力する基準データ出力部34bと、Vds比較器34cとを有している。Vds比較器34cの出力端子は、制御装置20のデータ記憶部23に接続されている。なお、この実施の形態では、Vds検出回路33の抵抗33c,33dの接続点に現れる信号をデジタル信号に変換してから、Vds比較器34cによるデジタル比較器によってパワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsを基準データと比較している。しかし、抵抗33c,33dの接続点に現れる信号をアナログ比較器で基準電圧と比較し、その比較結果である二値信号をVds変化検出信号S3として制御装置20のデータ記憶部23に供給するようにしてもよい。なお、Vds比較回路34は、請求項における比較回路を構成する。
スイッチ回路35は、一方の端子が制御装置20のPWM信号出力部21の出力端子に接続され、他方の端子がゲートドライブ回路31の入力端子に接続されたスイッチSW2を有している。スイッチSW2の制御端子は、インバータ35aの出力端子に接続され、インバータ35aの入力端子は、モード切替信号S2を出力する制御装置20のVth検出制御部22に接続されている。
以上の構成の負荷駆動装置10において、まず、通常の動作時には、スイッチ回路35のスイッチSW2が閉成(クローズ)されていてPWM信号出力部21により発生されたPWM信号をゲートドライバユニット30のゲートドライブ回路31に供給する。ゲートドライブ回路31は、PWM信号を増幅してパワーモジュール40のパワー半導体素子41のゲートに供給する。これにより、パワー半導体素子41は、オン・オフ動作され、たとえば、図示しない負荷にはPWM波形の電圧が供給される。
負荷駆動装置10がVth検出モードのとき、制御装置20のVth検出制御部22は、モード切替信号S2を出力して、Vth検出用信号発生回路32のスイッチSW1を閉成し、スイッチ回路35のスイッチSW2を開放(オープン)するように制御する。これにより、パワー半導体素子41のゲートにゲート電圧を印加するのが阻止される。制御装置20のVth検出制御部22は、また、Vth検出用デジタル信号S1を発生する。このVth検出用デジタル信号S1は、図2の上段に示したVth検出用ゲート電圧に相当し、値が漸増するデジタル信号である。このVth検出用デジタル信号S1は、Vth検出用信号発生回路32に入力され、DAC32aによってアナログ信号に変換され、オペアンプ32bによって図2の上段に示したようなパワー半導体素子41を駆動するVth検出用ゲート電圧となる。このVth検出用ゲート電圧は、スイッチSW1を介してパワー半導体素子41のゲートに印加される。
Vth検出用ゲート電圧は、最初は、値が小さいので、パワー半導体素子41は、オフ状態にある。このとき、パワー半導体素子41のドレインには、電源の高い電圧が印加されているので、Vds検出電圧は、図2の下段に示したように、高い電圧値を有している。Vds検出回路33では、パワー半導体素子41のドレインに印加されている高い電圧は、逆バイアス状態のダイオード33bによって阻止されている。このとき、定電流源33aから供給される定電流は、直列接続された抵抗33c,33dに流れ、定電流の値と抵抗33dの値とによって決まる一定の電圧がVds比較回路34に出力される。この一定の電圧は、図2において、オフ状態のVds検出電圧に相当する。
Vth検出用ゲート電圧が上昇して、パワー半導体素子41をオフ状態からオン状態にする閾値電圧を超えると、パワー半導体素子41は、オン状態になる。パワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsは、パワー半導体素子41のオン抵抗による電圧降下に相当する値になる。このため、Vds検出回路33は、パワー半導体素子41のオン抵抗による電圧降下とダイオード33bの順方向電圧との和の電圧を抵抗33c,33dで分圧して得られた電圧を出力し、この出力電圧は、Vds検出電圧としてVds比較回路34に供給される。
このとき、Vds比較回路34では、Vds検出電圧と基準データ出力部34bの基準データとを比較している。基準データは、図2に基準電圧として示した電圧値に相当する固定のデジタル値であり、オン状態のVds検出電圧とオフ状態のVds検出電圧との中間の値に設定されている。これにより、Vds比較器34cは、Vds検出電圧が基準データの値を下回ると、Vds変化検出信号S3を出力する。
ここで、制御装置20の機能を実現する制御装置20のハードウェア構成例について説明する。制御装置20は、図3に示したように、コンピュータの構成を有している。制御装置20は、プロセッサ20aによって負荷駆動装置10の全体が制御されている。プロセッサ20aには、バス20fを介してメモリ20bと、ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)20cと、グラフィック処理部20dと、入出力インタフェース20eとが接続されている。
メモリ20bは、制御装置20の主記憶装置として使用される。メモリ20bには、プロセッサ20aに実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ20bには、プロセッサ20aによる処理に必要な各種データが一時的に格納される。
ハードディスク20cは、制御装置20の補助記憶装置として使用される。ハードディスク20cには、OSのプログラム、寿命予測を行うアプリケーションプログラム、検出したVthなどの各種データが格納される。
グラフィック処理部20dには、モニタ25aが接続されている。グラフィック処理部20dは、プロセッサ20aからの命令に従って、画像をモニタ25aの画面に表示させる。モニタ25aは、制御装置20の表示部25に対応する。
入出力インタフェース20eには、ゲートドライバユニット30が接続されている。入出力インタフェース20eは、ゲートドライバユニット30にPWM信号、Vth検出用デジタル信号S1およびモード切替信号S2を送り、ゲートドライバユニット30からは、Vds比較回路34からVds変化検出信号S3を受ける。
以上のようなハードウェア構成によって、第1の実施の形態の制御装置20が処理する機能を実現することができる。
次に、制御装置20の動作について、図4ないし図6を参照しながら詳細に説明する。まず、プロセッサ20aは、動作モードをVth検出モードに切り替える(ステップS1)。この処理は、Vth検出制御部22がモード切替信号S2を出力し、Vth検出用信号発生回路32のスイッチSW1を閉成し、スイッチ回路35のスイッチSW2を開放することに相当する。スイッチSW2の開放は、PWM信号出力部21から出力されるPWM信号がゲートドライブ回路31に供給されることを阻止する。
次に、プロセッサ20aは、Vth検出用ゲート電圧を発生させる(ステップS2)。これは、Vth検出制御部22がある値のVth検出用デジタル信号S1を発生し、Vth検出用信号発生回路32がある値のVth検出用ゲート電圧を発生してパワー半導体素子41のゲートに印加することに相当する。
次に、プロセッサ20aは、Vds検出回路33によりパワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsを検出し(ステップS3)、Vds比較回路34によりそのVdsが基準電圧より低いかどうかを判断する(ステップS4)。Vds比較回路34による比較の結果、基準データ出力部34bが出力する基準電圧よりもVdsが低くない場合、プロセッサ20aは、Vth検出用デジタル信号S1の値を高くしてVth検出用ゲート電圧を上昇させ(ステップS5)、ステップS3に戻る。
Vdsが基準電圧より低い場合、プロセッサ20aは、ゲート電圧の値、すなわち、Vth検出用デジタル信号S1の値をVthと確定し(ステップS6)、確定されたVthを稼働時間とともにメモリ20bに記憶する(ステップS7)。このようにして確定されたVthおよび稼働時間のデータは、Vth検出モードのたびにメモリ20bに順次記憶され、蓄積されていく。
次に、プロセッサ20aは、メモリ20bに蓄積されたVthのデータに寿命予測式
ΔVth=A・log t+B
を用いて、AとBをフィッティングパラメータとしてフィッティングする(ステップS8)。すなわち、Vthの変動(ΔVth)は、図5に示したように、稼働時間を対数で表した場合、ほぼ線形的に変化する傾向を示しているので、実線で示すフィッティングラインに近似できる。このフィッティングラインは、傾きをA、図5の原点を通る縦軸と交わる値をB、稼働時間をtとすると、A・log t+Bで表すことができる。この寿命予測式を用いることで、メモリ20bに蓄積されたVthのデータの変動範囲の外側の値を予測することができる。たとえば、図5の縦軸の時間でのΔVthから寿命予測式の値のBが求められ、データの範囲の外側の時間tを指定すれば、指定時間でのΔVthを予測できる。
次に、プロセッサ20aは、寿命予測式を用いてフィッティングしたフィッティングラインから寿命を許容される最大のΔVthに達する時間として計算する(ステップS9)。すなわち、寿命予測時間は、図6に示したように、フィッティングラインが許容最大値に到達する時間で求められる。
次に、プロセッサ20aは、計算した寿命をモニタ25aに表示し(ステップS10)、動作モードを通常モードに切り替えて(ステップS11)、この寿命予測計算処理を終了する。この寿命予測計算処理は、負荷を駆動していない時間を利用して繰り返し実施される。
以上のように、第1の実施の形態では、パワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsをモニタしながらパワー半導体素子41のゲートに漸増するゲート電圧を印加し、Vdsが変化したときのゲート電圧をVthとして記憶・蓄積する。その後、蓄積されたVthの実測値の離散データにフィッティングする近似式を寿命予測式とし、その寿命予測式を用いたフィッティングラインとVth変動の許容最大値とから寿命予測時間を計算している。
[第2の実施の形態]
図7は第2の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図、図8は閾値電圧の温度依存性を示す図、図9は制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図7において、図1に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、制御装置20のハードウェアは、図3に示した構成のものを用いるものとする。
第2の実施の形態に係る負荷駆動装置10aは、パワーモジュール40にパワー半導体素子41の温度を検出する温度センサ43を備え、ゲートドライバユニット30にADC36を備え、制御装置20にVth温度補正部26を備えている。温度センサ43の出力端子は、ADC36の入力端子に接続され、ADC36の出力端子は、制御装置20のデータ記憶部23に接続されている。これにより、データ記憶部23には、Vthおよび稼働時間の他に、ADC36から出力された温度データS4が記憶される。Vth温度補正部26は、データ記憶部23と寿命予測計算部24との間に配置され、図8に示したVthと温度依存性との相関関係を基にVthの温度補正を行う。なお、Vth温度補正部26は、請求項における温度補正部を構成する。また、温度センサ43は、パワー半導体素子41の半導体チップ上に配置されるか、または、パワーモジュール40の内部に設置されている。
ここで、パワー半導体素子41の温度を検出する理由について説明する。パワー半導体素子41は、図8に示したように、半導体チップが稼働しているときの発熱により温度が高くなると、それに連れてVthが低くなる特性を有している。このため、Vthが低くなると、図2に示したように、オフ状態からオン状態に遷移するタイミングが早くなるため、そのタイミングでVth検出制御部22から取得するVth検出用デジタル信号S1の値も低くなる。そこで、この第2の実施の形態の負荷駆動装置10aでは、パワー半導体素子41の温度変化によるVthの変化を補正して、パワーモジュール40の寿命予測を高精度にしている。
次に、制御装置20の動作について、図9を参照しながら説明する。まず、プロセッサ20aは、動作モードをVth検出モードに切り替える(ステップS21)。このとき、パワー半導体素子41の温度が温度センサ43によって検出され、ADC36を介してデータ記憶部23に温度データS4が送られており、データ記憶部23がVth検出制御部22からVthを取り込むタイミングでデータ記憶部23に記憶される。
次に、プロセッサ20aは、Vth検出制御部22およびVth検出用信号発生回路32によってVth検出用ゲート電圧を発生させ(ステップS22)、そのVth検出用ゲート電圧をパワー半導体素子41のゲートに印加する。
次に、プロセッサ20aは、Vds検出回路33によりパワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsを検出し(ステップS23)、Vds比較回路34によりそのVdsが基準電圧より低いかどうかを判断する(ステップS24)。Vds比較回路34による比較の結果、基準データ出力部34bが出力する基準電圧よりもVdsが低くない場合、プロセッサ20aは、Vth検出用デジタル信号S1の値を高くしてVth検出用ゲート電圧を上昇させ(ステップS25)、ステップS23に戻る。
Vdsが基準電圧より低い場合、プロセッサ20aは、ゲート電圧の値、すなわち、Vth検出用デジタル信号S1の値をVthと確定し(ステップS26)、確定されたVthをメモリ20bに記憶する(ステップS27)。このとき、Vthと一緒に、稼働時間と温度センサ43によって検出された温度データとをメモリ20bに記憶する。このVth、稼働時間および温度データは、Vth検出モードのたびにメモリ20bに順次記憶され、蓄積されていく。
次に、プロセッサ20aは、メモリ20bに記憶されているVthのデータに対して温度補正を行う(ステップS28)。この温度補正は、制御装置20のVth温度補正部26により図8に示した温度とVthとの相関を示すグラフに基づいて行われる。
次に、プロセッサ20aは、温度補正されたVthのデータに寿命予測式
ΔVth=A・log t+B
を用いてフィッティングし(ステップS29)、寿命予測式を用いてフィッティングしたフィッティングラインから寿命を許容される最大のΔVthに達する時間として計算する(ステップS30)。
次に、プロセッサ20aは、計算した寿命をモニタ25aに表示し(ステップS31)、動作モードを通常モードに切り替えて(ステップS32)、この寿命予測計算処理を終了する。
以上のように、第2の実施の形態では、パワー半導体素子41のVdsおよび温度をモニタしながらパワー半導体素子41のゲートに漸増するゲート電圧を印加し、Vdsが変化したときのゲート電圧をVthとして記憶し、そのときの温度も記憶しておく。その後、蓄積したVthに対し温度補正をしてからその実測データにフィッティングする近似式を寿命予測式とし、その寿命予測式を用いたフィッティングラインとVth変動の許容最大値とから寿命予測時間を計算している。
[第3の実施の形態]
図10は第3の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図、図11はパワー半導体素子の閾値電圧の変動とオン時電圧との相関を示す図、図12は制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図10において、図1に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、制御装置20のハードウェアは、図3に示した構成のものを用いるものとする。
第3の実施の形態に係る負荷駆動装置10bは、パワーモジュール40を稼働させながらパワー半導体素子41がオン状態のときに検出したVdsの値からオン時電圧(Von)を確定し、そのVonをVthに換算してからVthの変動に関する寿命を予測している。
この負荷駆動装置10bにおいて、制御装置20は、そのVth検出・寿命予測部として、データ記憶部23と、ΔVon-ΔVth換算部27と、寿命予測計算部24と、表示部25とを有している。データ記憶部23は、パワー半導体素子41がオン状態のときのVdsの値から確定したVonを記憶する。ΔVon-ΔVth換算部27は、データ記憶部23に記憶されたVonの変動ΔVonをΔVthに換算する。なお、ΔVon-ΔVth換算部27は、請求項におけるデータ換算部を構成する。
ゲートドライバユニット30は、そのVth検出・寿命予測部として、Vds検出回路33とADC34aとを備えている。Vds検出回路33は、第1および第2の実施の形態のものと同様に、パワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsを検出する。その検出したVdsは、ADC34aによりデジタル値に変換され、制御装置20のデータ記憶部23にVonとして入力される。
このVonの変動(ΔVon)は、図11に示したように、Vthの変動(ΔVth)と相関があり、この相関の関係を用いてΔVon-ΔVth換算部27がΔVonをΔVthに換算する。ΔVthが求められることにより、寿命予測計算部24による寿命予測が可能になる。
次に、制御装置20の動作について、図12を参照しながら説明する。まず、プロセッサ20aは、PWM信号出力部21が発生したPWM信号をゲートドライブ回路31に供給し、ゲートドライブ回路31がパワー半導体素子41のゲートにゲート電圧を印加することによってパワー半導体素子41をオン状態にする(ステップS41)。
次に、プロセッサ20aは、Vds検出回路33によりパワー半導体素子41のVdsを検出し(ステップS42)、検出したVdsの値をVonと確定し(ステップS43)、確定したVonおよび稼働時間をデータ記憶部23に記憶する(ステップS44)。
次に、プロセッサ20aは、Vonの初期値からの変化分ΔVonを算出し、図11に示した、ΔVonとΔVthとの相関の関係を用いて、ΔVonをΔVthに換算する(ステップS45)。
次に、プロセッサ20aは、換算されたVthのデータに寿命予測式
ΔVth=A・log t+B
を用いてフィッティングし(ステップS46)、寿命予測式を用いてフィッティングしたフィッティングラインから寿命を許容される最大のΔVthに達する時間として計算する(ステップS47)。そして、プロセッサ20aは、計算した寿命をモニタ25aに表示し(ステップS48)、この寿命予測計算処理を終了する。
以上のように、第3の実施の形態では、パワー半導体素子41がオン状態のときのVdsを検出し、そのVdsの値をVonとして記憶・蓄積する。その後、蓄積したVonから算出したΔVonをΔVthに換算し、換算したΔVthのデータにフィッティングする近似式を寿命予測式とし、その寿命予測式を用いたフィッティングラインとVth変動の許容最大値とから寿命予測時間を計算している。
[第4の実施の形態]
図13は第4の実施の形態に係る負荷駆動装置の構成例を示す図、図14はVonの温度依存性を示す図、図15は制御装置の動作を示すフローチャートである。なお、図13において、図7および図10に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、制御装置20のハードウェアは、図3に示した構成のものを用いるものとする。
第4の実施の形態に係る負荷駆動装置10cは、パワーモジュール40を稼働させながらパワー半導体素子41がオン状態のときに検出したVdsの値からVonを確定し、そのVonに対して温度補正をし、温度補正したVonから求めたΔVonをΔVthに換算してからVthの変動に関する寿命を予測している。
そのため、パワーモジュール40は、パワー半導体素子41の温度を検出する温度センサ43を備え、ゲートドライバユニット30は、ADC36を備えており、ADC36の出力端子は、制御装置20のデータ記憶部23に接続されている。これにより、データ記憶部23には、Vonおよび稼働時間の他に、ADC36から出力された温度データS4が記憶される。制御装置20は、Von温度補正部28を有している。Von温度補正部28は、Vonが図14に示すような温度依存性を有していることに対して、温度依存性をキャンセルする機能を有している。なお、Von温度補正部28は、請求項における温度補正部を構成する。
次に、制御装置20の動作について、図15を参照しながら説明する。まず、プロセッサ20aは、ゲートドライブ回路31がパワー半導体素子41のゲートにゲート電圧を印加することによってパワー半導体素子41をオン状態にする(ステップS51)。このとき、パワー半導体素子41の温度が温度センサ43によって検出され、ADC36によりデジタルの温度データS4に変換されている。
次に、プロセッサ20aは、Vds検出回路33によりパワー半導体素子41のドレイン・ソース間電圧Vdsを検出する(ステップS52)。その後、プロセッサ20aは、検出したVdsの値をVonと確定し(ステップS53)、確定したVon、稼働時間および温度をデータ記憶部23に記憶する(ステップS54)。
次に、プロセッサ20aは、図14に示した、Vonと温度との相関の関係を用いて、Vonを温度補正し(ステップS55)、Vonの初期値からの変化分ΔVonを算出し、図11に示した、ΔVonとΔVthとの相関の関係を用いて、ΔVonをΔVthに換算する(ステップS56)。
次に、プロセッサ20aは、換算されたVthのデータに寿命予測式
ΔVth=A・log t+B
を用いてフィッティングし(ステップS57)、寿命予測式を用いてフィッティングしたフィッティングラインから寿命を許容される最大のΔVthに達する時間として計算する(ステップS58)。そして、プロセッサ20aは、計算した寿命をモニタ25aに表示し(ステップS59)、この寿命予測計算処理を終了する。
以上のように、第4の実施の形態では、稼働中のパワー半導体素子41がオン状態のときのVdsを検出し、そのVdsの値をVonとして記憶し、そのときの温度も記憶しておく。その後、蓄積したVonに対し温度補正をしてからそのVonの初期値からの変化分ΔVonを算出し、そのΔVonをVthに換算し、換算したΔVthのデータにフィッティングする近似式を寿命予測式とし、その寿命予測式を用いたフィッティングラインとVth変動の許容最大値とから寿命予測時間を計算している。
なお、第1ないし第4の実施の形態では、パワーモジュール40のパワー半導体素子41としてMOSFETを使用した場合について説明したが、IGBTでも同じように閾値電圧の変動に関する寿命予測が可能である。
10,10a,10b,10c 負荷駆動装置
20 制御装置
20a プロセッサ
20b メモリ
20c ハードディスク
20d グラフィック処理部
20e 入出力インタフェース
20f バス
21 PWM信号出力部
22 Vth検出制御部
23 データ記憶部
24 寿命予測計算部
25 表示部
25a モニタ
26 Vth温度補正部
27 ΔVon-ΔVth換算部
28 Von温度補正部
30 ゲートドライバユニット
31 ゲートドライブ回路
32 Vth検出用信号発生回路
32a デジタル・アナログ変換器(DAC)
32b オペアンプ
33 Vds検出回路
33a 定電流源
33b ダイオード
33c,33d 抵抗
34 Vds比較回路
34a アナログ・デジタル変換器(ADC)
34b 基準データ出力部
34c Vds比較器
35 スイッチ回路
35a インバータ
36 アナログ・デジタル変換器(ADC)
40 パワーモジュール
41 パワー半導体素子
42 ダイオード
43 温度センサ
SW1,SW2 スイッチ

Claims (6)

  1. 負荷を駆動するパワー半導体素子がパッケージに封入されたパワーモジュールと、前記パワー半導体素子をオン・オフ動作させるゲートドライブ回路を有するゲートドライバユニットと、パルス幅変調信号を発生して前記ゲートドライブ回路に供給するパルス幅変調信号出力部を有する制御装置とを備えた負荷駆動装置において、
    前記ゲートドライバユニットは、前記パワー半導体素子のゲートに印加するゲート電圧を発生するゲート電圧発生回路と、前記パワー半導体素子の主端子間電圧を検出する端子間電圧検出回路と、前記端子間電圧検出回路が検出した前記主端子間電圧を基準電圧と比較する比較回路と、を有し、
    前記制御装置は、前記ゲート電圧の値を決めるような漸増する値を有する閾値電圧検出信号を発生して前記ゲート電圧発生回路に供給する閾値電圧検出制御部と、前記主端子間電圧が基準電圧より低くなったことを前記比較回路が検出したときに前記閾値電圧検出制御部が発生していた前記閾値電圧検出信号を閾値電圧として記憶するとともに前記パワー半導体素子の稼働時間を記憶するデータ記憶部と、前記稼働時間をパラメータに含む関数である寿命予測式に前記データ記憶部に記憶された前記閾値電圧の変動をフィッティングすることで前記閾値電圧の変動に関する寿命を予測する寿命予測計算部と、を有
    前記パワーモジュールは、前記データ記憶部に前記閾値電圧を記憶したときに前記パワー半導体素子の温度を検出する温度センサをさらに有し、
    前記制御装置は、前記データ記憶部に記憶されていた前記閾値電圧に対し、前記温度センサによって検出されて前記データ記憶部に記憶されていた温度により温度補正を行う温度補正部をさらに有する、
    負荷駆動装置。
  2. 前記寿命予測計算部は、前記寿命予測式として、tを前記パワー半導体素子の稼働時間、AおよびBを定数としたとき、前記閾値電圧の変動ΔVthが
    ΔVth=A・log t+B
    により表され、前記閾値電圧の変動が予想される最大値に至るまでの稼働時間を寿命予測時間とする、請求項1記載の負荷駆動装置。
  3. 前記ゲートドライバユニットは、前記パワー半導体素子をオン・オフ動作させる通常モードにあるときに前記ゲート電圧を前記パワー半導体素子のゲートに印加するのを阻止する第1のスイッチと、前記閾値電圧の検出モードにあるとき、前記パルス幅変調信号出力部の出力を阻止する第2のスイッチとを有する、請求項1記載の負荷駆動装置。
  4. 負荷を駆動するパワー半導体素子がパッケージに封入されたパワーモジュールと、前記パワー半導体素子をオン・オフ動作させるゲートドライブ回路を有するゲートドライバユニットと、パルス幅変調信号を発生して前記ゲートドライブ回路に供給するパルス幅変調信号出力部を有する制御装置とを備えた負荷駆動装置において、
    前記ゲートドライバユニットは、前記パワー半導体素子がオン状態のときの主端子間電圧を検出する端子間電圧検出回路を有し、
    前記制御装置は、前記端子間電圧検出回路が検出した前記主端子間電圧を記憶するとともに前記主端子間電圧を記憶したときの前記パワー半導体素子の稼働時間を記憶するデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶された前記主端子間電圧の変動を前記パワー半導体素子の閾値電圧の変動に換算するデータ換算部と、前記稼働時間をパラメータに含む関数である寿命予測式に前記データ換算部によって換算された前記閾値電圧の変動をフィッティングすることで前記閾値電圧の変動に関する寿命を予測する寿命予測計算部と、を有する、
    負荷駆動装置。
  5. 前記寿命予測計算部は、前記寿命予測式として、tを前記パワー半導体素子の稼働時間、AおよびBを定数としたとき、前記閾値電圧の変動ΔVthが
    ΔVth=A・log t+B
    により表され、前記閾値電圧の変動が予想される最大値に至るまでの稼働時間を寿命予測時間とする、請求項記載の負荷駆動装置。
  6. 前記パワーモジュールが前記データ記憶部に前記閾値電圧を記憶したときに前記パワー半導体素子の温度を検出する温度センサを有し、前記制御装置が前記データ記憶部に記憶されていた前記主端子間電圧に対し前記温度センサによって検出されて前記データ記憶部に記憶されていた温度により温度補正を行う温度補正部を有する、請求項記載の負荷駆動装置。
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