JP7039304B2 - コネクタ及びコネクタアセンブリ - Google Patents

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Description

本開示は、コネクタ及びコネクタアセンブリに関するものである。
従来、赤外線センサ等の受光センサを含むセンサモジュール、CCD、CMOSイメージセンサ等の撮像素子とレンズ等の光学素子とを一体化したカメラモジュール、マイクロフォン等の音響素子モジュール等のようなモジュールに同軸ケーブル等の電線を接続するためにケーブルコネクタ等のコネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図16は従来のコネクタを示す断面図である。
図において、871は、図示されない同軸ケーブルの先端に接続されるコネクタの絶縁性樹脂から成るハウジングであり、略円筒状の本体の前端にモジュールの筐体911と結合するフランジが形成されている。そして、前記ハウジング871の内部には略円筒状の外側導体861が保持され、該外側導体861の内部には棒状の内側導体851が、誘電体811を介して、保持されている。なお、前記外側導体861及び内側導体851は、防水性のシリコーン樹脂から成るポッティング材818によってハウジング871の本体の前端に保持されている。
前記モジュールはカメラモジュールであり、筐体911に保持されたレンズ941を備える。また、前記筐体911の内部には、円筒状のシールド部材971に包囲された第1の回路基板931及び第2の回路基板932が保持されている。そして、前記第1の回路基板931には、レンズ941から入射した光を電気信号に変換する撮像素子942が実装されている。また、前記第2の回路基板932の表面には接点部が形成され、該接点部には、中継端子951を介して、コネクタの外側導体861及び内側導体851の先端が接続されている。さらに、前記筐体911の後端は、シールパッキン912を介して、コネクタのハウジング871のフランジに結合され、防水されている。
特開2015-170515号公報
しかしながら、前記従来のコネクタにおいては、外側導体861及び内側導体851が、ポッティング材818によってハウジング871の本体の前端に保持されているので、所定の防水性を得るためには、遠心分離等の煩雑な作業を行って、各部材の間にポッティング材818を浸透させる必要がある。
ここでは、前記従来の問題点を解決して、簡素な構成でありながら、高い水密性を維持することができ、シールド性が高く、信頼性の高いコネクタ及びコネクタアセンブリを提供することを目的とする。
そのために、コネクタにおいては、導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設され、前記接触腕は、前記外側導体の前端から半径方向内側に向けて延在するフランジ部と、該フランジ部を分割するスリットであって、前記外側導体の前端から後方に延長された延長部を含むスリットを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内において前記中間絶縁体とフランジ部との間に配設される。
更に他のコネクタにおいては、さらに、前記インナーシール材はリング状の部材である。
コネクタアセンブリにおいては、導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設されるコネクタと、該コネクタが装着されるコネクタハウジングと、ホットメルト接着剤から成るアウターシール材とを備えるコネクタアセンブリであって、前記コネクタハウジングは、前記外側導体が挿入される外側導体挿入孔が形成された外側導体保持部と、該外側導体保持部の前方に形成され、前記外側導体挿入孔より大きな断面を有する前方外側導体収容空洞とを含み、前記コネクタは、前記外側導体に一体的に形成され、前記外側導体保持部の前面に溶接されたタブによって前記コネクタハウジングに固定され、前記アウターシール材は、前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲に配設される。
他のコネクタアセンブリにおいては、さらに、前記アウターシール材はリング状の部材である。
更に他のコネクタアセンブリにおいては、さらに、前記インナーシール材及びアウターシール材は、互いに連結されている。
更に他のコネクタアセンブリにおいては、さらに、前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲には、ポッティング材が更に充填されている。
コネクタアセンブリの組立方法においては、導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設されるコネクタと、該コネクタが装着されるコネクタハウジングであって、外側導体挿入孔が形成された外側導体保持部と、該外側導体保持部の前方に形成され、前記外側導体挿入孔より大きな断面を有する前方外側導体収容空洞とを含むコネクタハウジングとを備えるコネクタアセンブリの組立方法であって、前記コネクタの外側導体を前記外側導体挿入孔に挿入するステップと、前記外側導体に一体的に形成されたタブを前記外側導体保持部の前面に溶接するステップと、ホットメルト接着剤から成るアウターシール材を前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲に配設するステップと、前記インナーシール材及びアウターシール材を加熱することによって溶融させるステップと、を含む。
他のコネクタアセンブリの組立方法においては、さらに、前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲には、ポッティング材を充填させるステップを更に含む。
本開示によれば、コネクタは、簡素な構成でありながら、高い水密性、シールド性及び信頼性を備えている。
本実施の形態におけるコネクタシステムを示す斜視図であって、(a)はコネクタアセンブリの後方から観た図、(b)はコネクタアセンブリの前方から観た図である。 本実施の形態におけるコネクタシステムの分解図であって、(a)はコネクタアセンブリの後方から観た図、(b)はコネクタアセンブリの前方から観た図である。 本実施の形態におけるコネクタアセンブリの分解図である。 本実施の形態におけるコネクタの外側導体を示す斜視図であって、(a)は外側導体の後方から観た図、(b)は外側導体の前方から観た図である。 本実施の形態におけるコネクタの外側導体を示す六面図であって、(a)は外側導体の側面図、(b)は(a)の外側導体を中心軸の周りに一方向に45度だけ回転させた状態の側面図、(c)は(a)の外側導体を中心軸の周りに他方向に45度だけ回転させた状態の側面図、(d)は(c)の外側導体の正面図、(e)は(c)の外側導体の背面図、(f)は(c)の外側導体の側断面図である。 本実施の形態におけるコネクタの内側導体及び中間絶縁体を示す四面図であって、(a)は内側導体及び中間絶縁体の側面図、(b)は(a)の内側導体及び中間絶縁体の正面図、(c)は(a)の内側導体及び中間絶縁体の背面図、(d)は(a)の内側導体及び中間絶縁体を中心軸の周りに一方向に90度だけ回転させた状態の側面図である。 本実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本実施の形態におけるコネクタの分解図である。 本実施の形態におけるコネクタの三面図であって、(a)は下面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA-A矢視断面図である。 本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着する前の状態を示す斜視図である。 本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着する前の状態を示す二面図であって、(a)は下面図、(b)は(a)のB-B矢視断面図である。 本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着した状態を示す斜視図である。 本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着した状態を示す二面図であって、(a)は下面図、(b)は(a)のC-C矢視断面図である。 本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングのアウターシール材及びインナーシール材を溶融させた状態を示す断面図であって、(a)はコネクタ及びバックハウジングの側断面図、(b)は(a)のコネクタ及びバックハウジングを中心軸の周りに一方向に90度だけ回転させた状態の側断面図である。 本実施の形態におけるバックハウジングにモジュールが取付けられた状態を示す断面図であって、(a)はバックハウジングに基板が取付けられた状態を示す断面図、(b)は筐体が更に取付けられた状態を示す断面図である。 従来のコネクタを示す断面図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態におけるコネクタシステムを示す斜視図、図2は本実施の形態におけるコネクタシステムの分解図、図3は本実施の形態におけるコネクタアセンブリの分解図である。なお、図1及び2において、(a)はコネクタアセンブリの後方から観た図、(b)はコネクタアセンブリの前方から観た図である。
図において、1は本実施の形態におけるケーブルコネクタとしてのコネクタであり、図示されない信号用ケーブル等のケーブルの先端に接続された状態で使用される。ここでは、説明の都合上、ケーブルの先端に接続されたFAKRA規格に準拠する防水同軸コネクタが、コネクタ1の後方(X軸負方向)から接続されるものとして、説明する。また、2は本実施の形態におけるコネクタアセンブリであり、コネクタ1と該コネクタ1が装着されるコネクタハウジングとしてのバックハウジング71とを備える。さらに、3は本実施の形態におけるコネクタシステムであり、コネクタアセンブリ2と該コネクタアセンブリ2の前方(X軸正方向)に接続される相手方コネクタとしてのモジュール側コネクタ101とを備える。なお、該モジュール側コネクタ101は、接続対象部材としてのモジュール110に含まれている。
該モジュール110は、例えば、CCD、CMOSイメージセンサ等の撮像素子とレンズ等の光学素子とを一体化したカメラモジュールであるが、いかなる種類のモジュールであってもよく、赤外線センサ等の受光センサを含むセンサモジュール、マイクロフォン等の音響素子モジュール等のようなモジュールであってもよい。そして、前記コネクタ1は、モジュール110を、例えば、自動車等の装置に実装するために使用されるが、いかなる装置に実装するために使用されてもよく、携帯電話機、PDA、コンピュータ、ゲーム機、デジタルカメラ等の電子機器、防犯用監視装置等の装置等に実装するために使用されてもよい。
なお、本実施の形態において、コネクタ1、コネクタアセンブリ2、コネクタシステム3及びモジュール110の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタ1、コネクタアセンブリ2、コネクタシステム3及びモジュール110の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタ1、コネクタアセンブリ2、コネクタシステム3及びモジュール110の各部の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
前記モジュール110は、アルミニウム合金等の導電性の金属から一体的に形成された筐体111と、該筐体111内に配設されたプリント回路基板等の基板191と、該基板191の前方側の表面に実装された撮像素子等の素子192と、前記基板191の後方側の表面に実装された相手方コネクタとしてのモジュール側コネクタ101とを含んでいる。前記筐体111は、概略直方体の箱状の部材であり、概略矩形の平板状の前面板112と、該前面板112の四辺に接続され、前後方向(X軸方向)に延在する4枚の平板状の側面板113と、前記前面板112及び側面板113に周囲を画定され、後方が開放されたモジュール内空間114とを含んでいる。そして、前記基板191はモジュール内空間114内に収容される。また、前記前面板112は中央に形成された開口112aを備え、該開口112aを通って外部から入射した光をモジュール内空間114内に配設された素子192が受光するようになっている。なお、前記開口112aには、水、塵埃等の異物が外部からモジュール内空間114内に進入することを防止するために、透明材料から成るレンズやスクリーンが配設されることが望ましい。
前記モジュール側コネクタ101は、銅合金等の導電性の金属から成り、後方に向けて突出するように基板191の後方側の表面に立設された相手方端子としての相手方内側導体151と、銅合金等の導電性の金属から成り、前記相手方内側導体151の周囲を取囲むように形成された円筒状の形状を有し、後方に向けて突出するように基板191の後方側の表面に立設された相手方外側導体161とを備える。そして、該相手方外側導体161の内部は、コネクタ1の外側導体61が備える接触腕62が進入して接触する相手方嵌合空間161aとなっていて、前記相手方外側導体161の後端(X軸負方向端)には、前記接触腕62が相手方嵌合空間161a内にスムーズに進入することができるように、外側に向って拡大する形状のテーパ部161bが形成されている。なお、前記相手方外側導体161は、前後方向の長さが約4.0〔mm〕、相手方嵌合空間161aの内径が約2.5〔mm〕の寸法を有する部材であるが、その寸法は適宜変更することができる。
また、前記相手方外側導体161の前端(X軸正方向端)には複数の取付片161cが形成され、該取付片161cが基板191の後方側の表面に形成された図示されない接続パッドに、はんだ付等の手段によって、電気的かつ機械的に接続されている。なお、図2(a)において、156は、前記相手方内側導体151のテール部であって、相手方外側導体161とは電気的に絶縁された状態で、相手方外側導体161の前端の外方に突出し、基板191の後方側の表面に形成された図示されない接続パッドに、はんだ付等の手段によって、電気的かつ機械的に接続されている。
図3に示されるように、前記コネクタ1は、銅合金等の導電性の金属から成り、前後方向に延在する細長い棒状の端子としての内側導体51と、銅合金等の導電性の金属から成り、前記内側導体51の周囲を取囲むように形成された概略円筒状の形状を有し、前後方向に延在する外側導体61とを備える。そして、前記コネクタ1は、全体として概略弾丸状の形状を備える、いわゆる、弾丸(Bullet)コネクタであり、アルミニウム合金等の導電性の金属から一体的に形成されたコネクタハウジングとしてのバックハウジング71に装着され、コネクタアセンブリ2となる。なお、前記外側導体61は、前後方向の長さが約12.0〔mm〕、外径が約3.7〔mm〕の寸法を有する部材であるが、その寸法は適宜変更することができる。
前記バックハウジング71は、概略円筒状の本体部72と、該本体部72の前端(X軸正方向端)に一体的に接続された概略矩形の平板状のフランジ部73とを備える。該フランジ部73は、モジュール110のモジュール内空間114の後方を閉止するための蓋部材としても機能する。そして、前記フランジ部73の前方側の表面の四隅には、前方に向けて突出する位置決め凸部74が形成され、隣接する位置決め凸部74同士は、フランジ部73の前方側の表面から前方に向けて突出する接続凸壁74bによって連結されている。該接続凸壁74bの外側面及び位置決め凸部74の外側面は、互いに面一に形成され、図1に示されるように、フランジ部73がモジュール110のモジュール内空間114の後方を閉止するように筐体111に取付けられた状態で、側面板113の内側面に近接又は当接して対向し、フランジ部73と筐体111との間の隙間を水密に封止する。また、前記フランジ部73が筐体111に取付けられた状態では、フランジ部73の前端周面73aと側面板113の後端面113aとは、互いに当接し、溶接によって接続される。したがって、フランジ部73と筐体111とは、強固に、かつ、水密に接続される。
なお、前記位置決め凸部74の前端面74aは、平坦面であって、コネクタ1と基板191、又は、該基板191の後方側の表面に実装されたモジュール側コネクタ101との間の間隔を規定する位置決め面として機能する。すなわち、図1に示されるように、フランジ部73が筐体111に取付けられた状態で、位置決め凸部74の前端面74aは基板191の後方側の表面に当接し、前記基板191を貫通する図示されないボルト、リベット等の棒状部材の先端を前記前端面74aに形成された固定孔74cに挿入して固定することによって、前記基板191が前端面74aに位置決めされて固定される。
前記本体部72は、その後端に開放する後方外側導体収容空洞72aと、その前端、すなわち、フランジ部73の前面に開放する前方外側導体収容空洞72bとを含んでいる。前記後方外側導体収容空洞72a及び前方外側導体収容空洞72bは、前後方向に延在する円柱状の空間であり、コネクタ1を収容する。また、前記本体部72は、後方外側導体収容空洞72aと前方外側導体収容空洞72bとの間に位置し、外側導体61を保持する外側導体保持部75を含んでいる。該外側導体保持部75は、後方外側導体収容空洞72a及び前方外側導体収容空洞72bの内側面よりも本体部72の半径方向内側に向けて突出する部材であり、その中央に前後方向に延在して後方外側導体収容空洞72aと前方外側導体収容空洞72bとを連絡する外側導体挿入孔75aが形成されている。該外側導体挿入孔75aは、後方外側導体収容空洞72a及び前方外側導体収容空洞72bよりも断面の小さな円柱状の空間であり、外側導体61が挿入される。図示されないケーブルの先端に接続された防水同軸コネクタは、コネクタ1と接続される際に、その先端の少なくとも一部が前記後方外側導体収容空洞72a内に進入する。
そして、前記コネクタ1は、外側導体61が外側導体挿入孔75aに挿入された状態で、外側導体61に形成されたタブ63が外側導体保持部75の前面75bに溶接によって固定された後、さらに、ホットメルト接着剤(例えば、ポリエステル樹脂)から成るアウターシール材42が、前方外側導体収容空洞72b内において外側導体61の周囲に装着される。なお、前記アウターシール材42は、外径が前方外側導体収容空洞72bの内径より小さく、内径が外側導体61の外径より大きなリング状の部材であり、後の工程で加熱されて溶融し、外側導体61、前方外側導体収容空洞72b等の部材と一体化され、各部材の間に浸透して防水性を発揮する。また、図2(b)に示されるように、コネクタ1がバックハウジング71に固定された状態で、外側導体61の前端から前方に突出するように形成された接触腕62は、少なくともその前端がフランジ部73の前面より前方に位置する。これにより、フランジ部73と筐体111とが図1に示されるように取付けられた状態で、接触腕62は、モジュール側コネクタ101の相手方嵌合空間161a内に進入することができる。
次に、前記コネクタ1の構成について詳細に説明する。まず、前記外側導体61の構成について説明する。
図4は本実施の形態におけるコネクタの外側導体を示す斜視図、図5は本実施の形態におけるコネクタの外側導体を示す六面図である。なお、図4において、(a)は外側導体の後方から観た図、(b)は外側導体の前方から観た図であり、図5において、(a)は外側導体の側面図、(b)は(a)の外側導体を中心軸の周りに一方向に45度だけ回転させた状態の側面図、(c)は(a)の外側導体を中心軸の周りに他方向に45度だけ回転させた状態の側面図、(d)は(c)の外側導体の正面図、(e)は(c)の外側導体の背面図、(f)は(c)の外側導体の側断面図である。
本実施の形態において、外側導体61は、例えば、平板状の金属薄板を打抜いて所定の外形形状とした板材を折曲げることによって一体的に成形された部材である。具体的には、所定の外形形状の平板の該当部分を湾曲させて円筒状にし、互いに対向する両端を突合せて接合し、図5(b)に示されるような前後方向に延在する継目部67を含む、外側導体61を形成する。なお、前記両端は、継目固定部67aにおいて、互いにかしめ固定される。
また、前記外側導体61は、前方寄りの前部61aと、後方寄りの後部61bと、内部に形成され、前後方向に延在する円柱状の空間である空間部61cとを含んでいる。そして、前記前部61aの前端には、内側導体51の接触部52の周囲を取囲む接触腕62が一体的に接続されている。該接触腕62は、前部61aの前端から外側導体61の半径方向内側に向けて延在する概略フランジ状又は環状の板部材であるフランジ部62dと、該フランジ部62dの内側端から前方に向けて延出する腕部材62aと、該腕部材62aの前端に接続され、外側導体61の半径方向外側に膨出するように湾曲した湾曲部62cとを含んでいる。前記腕部材62aの内側は、前方空間部62eとなっている。該前方空間部62eは、前端が開放され、後端が空間部61cに接続された該空間部61cよりも小径の円柱状の空間である。
なお、前記フランジ部62d、腕部材62a及び湾曲部62cは、接触腕62の前端から前部61aの前端にまで前後方向に延在する複数(図に示される例においては、6つ)のスリット62bによって、外側導体61の円周方向に複数(図に示される例においては、6つ)に分割されている。これにより、各腕部材62aは、柔軟に弾性変形することが可能となり、接触腕62がモジュール側コネクタ101の相手方嵌合空間161a内に進入する際に、相手方外側導体161の内側面の形状に追従して変形し、該内側面との接触状態を維持することができる。
さらに、前記スリット62bのうちの少なくとも1つ(図に示される例においては、3つ)は、前部61aの前端から後方に延長された部分である延長部63aを含んでいる。該延長部63aは、円筒状の前部61aの壁面の一部を切起こして、外側導体61の半径方向外側に向けて延出するタブ63を形成した跡として存在するスリットである。なお、前記スリット62b及び延長部63aを通して、前記空間部61c及び前方空間部62eは、外側導体61の外周外側と連通している。
前記前部61aには、外側導体61の円周方向に延在する細長い凹溝部65が少なくとも1つ(図に示される例においては、2つ)形成されている。該凹溝部65は、溶融したアウターシール材42の溜まり部として機能する。なお、前記凹溝部65は、前後方向(X軸方向)に関して、タブ63のわずかに後方に位置するように形成される。そして、空間部61cの内壁面の凹溝部65に対応する位置には凸部65aが形成されている。該凸部65aは、後述される中間絶縁体11の前端に当接して該中間絶縁体11の前後方向に関する位置決めを行う位置決め部として機能する。
また、前記前部61aには、前記中間絶縁体11を固定する固定部として機能するかしめ部64が少なくとも1つ(図に示される例においては、3つ)形成されている。該かしめ部64は、前部61aの壁面を貫通する貫通孔64aによって前後から挟まれた外側導体61の円周方向に延在する細長い部分であって、前後方向(X軸方向)に関して、前記凹溝部65及び凸部65aの後方に位置するように形成される。そして、前記かしめ部64は、前記中間絶縁体11が空間部61c内に収容された後、外側導体61の半径方向内側に向けて突出するように変形させられて、前記中間絶縁体11をかしめ固定する。
次に、前記内側導体51及び中間絶縁体11の構成について説明する。
図6は本実施の形態におけるコネクタの内側導体及び中間絶縁体を示す四面図である。なお、図において、(a)は内側導体及び中間絶縁体の側面図、(b)は(a)の内側導体及び中間絶縁体の正面図、(c)は(a)の内側導体及び中間絶縁体の背面図、(d)は(a)の内側導体及び中間絶縁体を中心軸の周りに一方向に90度だけ回転させた状態の側面図である。
本実施の形態において、内側導体51は、図に示されるように、インサート成形又はオーバーモールド成形と称される方法によって、前後方向に延在する概略円柱状の部材である中間絶縁体11と一体化されている。具体的には、絶縁性の樹脂から成る中間絶縁体11によって、内側導体51の少なくとも一部が覆われている。
該内側導体51は、前後方向に延在する細長い本体部55と、該本体部55の前端から前方に延出する中継部53と、該中継部53の前端から前方に延出する接触部52と、前記本体部55の後端から後方に延出する接続テール部54とを含んでいる。前記本体部55は、横断面が矩形であって、中間絶縁体11内に収容されて、該中間絶縁体11に保持される部分である。また、前記中継部53は、横断面が矩形であって、中間絶縁体11の前端よりも前方に露出した部分である。なお、前記中継部53の側面には、アンカー部として機能する凹部53aが形成されている。さらに、前記接触部52は、横断面が矩形であって、外側導体61の前方空間部62e内に位置し、コネクタ1とモジュール側コネクタ101とが嵌合すると、相手方内側導体151と接触して導通する部分である。さらに、前記接続テール部54は、中間絶縁体11の収容凹部11d内に露出し、図示されないケーブルの先端に接続された防水同軸コネクタがコネクタ1に接続されると、前記防水同軸コネクタの端子と接触して導通する部分である。
また、前記中間絶縁体11は、前方寄りの前部11aと、後方寄りの後部11bと、前記前部11aと後部11bとの中間に位置する係止凹部11cと、前記後部11b内に形成され、前後方向に延在する円柱状の空間である収容凹部11dとを含んでいる。前記前部11a及び後部11bは、外径が互いにほぼ同一の円柱状の部分であり、前記係止凹部11cは、前部11a及び後部11bよりも外径が小さな円柱状の部分である。なお、図において、11eは、内側導体51の本体部55を収容する内側導体収容孔である。
次に、前記内側導体51の外側導体61への取付構成について説明する。
図7は本実施の形態におけるコネクタの斜視図、図8は本実施の形態におけるコネクタの分解図、図9は本実施の形態におけるコネクタの三面図である。なお、図9において、(a)は下面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA-A矢視断面図である。
内側導体51と一体化された中間絶縁体11は、外側導体61の後方から該外側導体61の空間部61cに挿入される。この際、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材41が、中間絶縁体11の前部11aの前方において、内側導体51の中継部53の周囲に装着される。なお、前記インナーシール材41は、外径が前記空間部61cの内径より小さく、内径が前記中継部53の外径より大きなリング状の部材であり、後の工程で加熱されて溶融し、外側導体61、内側導体51、中間絶縁体11等の部材と一体化され、各部材の間に浸透して防水性を発揮する。そして、中間絶縁体11の前端、すなわち、前部11aの前端が凸部65aに当接すると、中間絶縁体11の外側導体61に対する前後方向の位置決めが行われ、中間絶縁体11は停止させられる。これにより、インナーシール材41は、前記空間部61c内において、中間絶縁体11の前部11aと外側導体61のフランジ部62dとの間の空間に収容される。
続いて、オペレータが工具等を使用して、かしめ部64を外側導体61の半径方向内側に向けて突出するように変形させると、かしめ部64が前部11aの後端に当接し、中間絶縁体11はかしめ固定される。これにより、コネクタ1を得ることができる。この状態で、中間絶縁体11の後端及び外側導体61の後端は、図9(c)に示されるように、前後方向の位置がほぼ一致し、内側導体51の前端、すなわち、接触部52の前端は、外側導体61の前端、すなわち、接触腕62の前端より後方に位置する。
次に、前記コネクタ1のバックハウジング71への取付構成について説明する。
図10は本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着する前の状態を示す斜視図、図11は本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着する前の状態を示す二面図、図12は本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着した状態を示す斜視図、図13は本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングにアウターシール材を装着した状態を示す二面図、図14は本実施の形態におけるコネクタが取付けられたバックハウジングのアウターシール材及びインナーシール材を溶融させた状態を示す断面図、図15は本実施の形態におけるバックハウジングにモジュールが取付けられた状態を示す断面図である。なお、図11において、(a)は下面図、(b)は(a)のB-B矢視断面図であり、図13において、(a)は下面図、(b)は(a)のC-C矢視断面図であり、図14において、(a)はコネクタ及びバックハウジングの側断面図、(b)は(a)のコネクタ及びバックハウジングを中心軸の周りに一方向に90度だけ回転させた状態の側断面図であり、図15において、(a)はバックハウジングに基板が取付けられた状態を示す断面図、(b)は筐体が更に取付けられた状態を示す断面図である。
本実施の形態において、コネクタ1は、例えば、オペレータの手指等によって把持され、バックハウジング71の前方から該バックハウジング71の前方外側導体収容空洞72bを通って、外側導体挿入孔75aに挿入される。具体的には、コネクタ1の外側導体61がその後端から、外側導体挿入孔75a内に挿入させられ、タブ63の後面が外側導体保持部75の前面75bに当接すると、コネクタ1のバックハウジング71に対する前後方向の位置決めが行われ、コネクタ1は停止させられる。
続いて、オペレータが、望ましくは、ファイバーレーザーを使用し、レーザー光をタブ63の前面に照射して、該タブ63を外側導体保持部75に溶接して固定する。これにより、外側導体61とバックハウジング71とが導通するので、外側導体61がグランド線等に導通している場合、高いシールド性を得ることができる。なお、中間絶縁体11の前端に当接して該中間絶縁体11の位置決めを行う凸部65aがタブ63の後面より後方に位置するように形成されているので、中間絶縁体11の前端、すなわち、前部11aの前端は、タブ63の後面、すなわち、外側導体保持部75の前面75bより後方に下がった位置にある。したがって、レーザー光をタブ63の周囲に拡散しても、中間絶縁体11がレーザー光によって焼けてしまうことがない。
コネクタ1とバックハウジング71とを更に強固に固定するにはポッティング材を充填するとよい。例えば、樹脂ポッティング(樹脂盛り)装置を使用し、溶融した状態のポッティング材(例えば、エポキシ系の樹脂)を前方外側導体収容空洞72b内に注入して充填することができる。溶融した状態のポッティング材は流動性を有し、コネクタ1の外側導体61の外周面とバックハウジング71の外側導体挿入孔75aの内周面との間の微小間隙等にも進入する。ポッティング材は接着性を有するので、コネクタ1は、充填されて固化したポッティング材によって、バックハウジング71により確実に固定される。
続いて、オペレータは、リング状のアウターシール材42を、バックハウジング71の前方から前方外側導体収容空洞72bに挿入し、該前方外側導体収容空洞72b内における外側導体61の周囲に装着する。これにより、図13(b)に示されるように、外側導体61の内外において、コネクタアセンブリ2の前後方向(X軸方向)のほぼ同様の位置に、インナーシール材41とアウターシール材42とが装着された状態となる。
続いて、オペレータは、図12及び13に示されるようなコネクタアセンブリ2を、例えば、約200〔℃〕の高温槽又は加熱槽内に約10分間載置することによって、加熱して、前記インナーシール材41及びアウターシール材42を溶融させる。すると、溶融した状態のインナーシール材41及びアウターシール材42のホットメルト接着剤は、流動性を有するので、図14に示されるように、スリット62bを通過して外側導体61の内外で連結されて一体化したシール材43となり、外側導体61の前部61aの外面、前方外側導体収容空洞72bの内面及び外側導体保持部75の前面75bによって画定された空間のみならず、外側導体61の前部61a内における中間絶縁体11の前部11aの前端より前方の空間にも充填される。シール材43は接着性を有するので、コネクタ1は、充填されて固化したシール材43によって、バックハウジング71に確実に固定され、かつ、前方外側導体収容空洞72bと後方外側導体収容空洞72aとの間は水密に封止される。なお、タブ63の近傍における外側導体61の外周面に形成された凹溝部65がシール材43の溜まり部として機能するので、シール材43が固化する際に収縮しても、凹溝部65内からシール材43が供給されるので、シール材43の割れ、剥がれ等が発生することがない。
また、内側導体51の中継部53の側面にアンカー部としての凹部53aが形成されているので、該凹部53a内に充填されたシール材43は、いわゆるアンカー効果を発揮し、内側導体51を係止する。したがって、内側導体51も、シール材43によって、バックハウジング71に固定される。さらに、溶融した状態のシール材43は、流動性を有するので、外側導体挿入孔75aの内周面と外側導体61の前部61aの外周面との間の微小間隙、外側導体61の前部61aの内周面と中間絶縁体11の前部11aの外周面との間の微小間隙、内側導体収容孔11eの内周面と内側導体51の本体部55の外周面との間の微小間隙等にも進入するので、前方外側導体収容空洞72bと後方外側導体収容空洞72aとの間は、より水密に封止される。
さらに、オペレータは、必要に応じて、ポッティング材を充填することもできる。例えば、樹脂ポッティング(樹脂盛り)装置を使用し、溶融した状態のポッティング材(例えば、エポキシ系の樹脂)を、シール材43の前面(X軸正方向の面)を覆うようにして、前方外側導体収容空洞72b内に注入して充填することができる。溶融した状態のポッティング材は、流動性を有し、シール材43と各部材との間の微小間隙等にも進入するので、前方外側導体収容空洞72b内における各部材は、より水密に封止される。また、ポッティング材は接着性を有するので、コネクタ1は、充填されて固化したポッティング材によって、バックハウジング71により確実に固定される。
続いて、オペレータが手指等によってモジュール側コネクタ101が実装された基板191を把持し、該基板191をバックハウジング71の前方から相対的に後方に移動させ、位置決め凸部74の前端面74aに当接させ、図示されないボルト、リベット等の棒状部材によって固定する。これにより、図15(a)に示されるように、基板191がバックハウジング71に取付けられる。その際に、コネクタ1とモジュール側コネクタ101とが嵌合し、外側導体61の接触腕62はモジュール側コネクタ101の相手方嵌合空間161a内に進入し、相手方外側導体161と接触して導通し、内側導体51の接触部52は相手方内側導体151と接触して導通する。なお、図に示される例においては、内側導体51の接触部52が棒状であって、先端が開口する中空状の相手方内側導体151内に進入して接触するようになっているが、相手方内側導体151が棒状であって、先端が開口する中空状の内側導体51の接触部52内に進入するようにしてもよい。
続いて、オペレータが手指等によって筐体111を把持し、該筐体111をバックハウジング71の前方から相対的に後方に移動させ、側面板113の後端面113aとフランジ部73の前端周面73aとを当接させ、溶接して固定する。これにより、図15(b)に示されるように、筐体111がバックハウジング71に取付けられる。
なお、ここでは、コネクタアセンブリ2を加熱してインナーシール材41及びアウターシール材42を同時に溶融させる場合についてのみ説明したが、必要に応じて、図7~9に示されるようなコネクタ1を加熱してインナーシール材41を溶融させ、中間絶縁体11の前部11aと外側導体61のフランジ部62dとの間の空間内に溶融したインナーシール材41を行き渡らせておくこともできる。この場合、コネクタアセンブリ2を加熱すると、インナーシール材41は、再度溶融して流動化し、溶融したアウターシール材42と連結されて一体化したシール材43となる。
このように、本実施の形態において、コネクタ1は、導電性の内側導体51と、内側導体51を収容する中間絶縁体11と、中間絶縁体11を収容する導電性の外側導体61と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材41とを備える。そして、内側導体51は、中間絶縁体11の前端から前方に延出する中継部53と、中継部53の前端から前方に延出し、相手方内側導体151と接触する接触部52とを含み、外側導体61は、中間絶縁体11を収容する空間部61cと、外側導体61の前端から前方に延出し、接触部52の周囲を取囲み、相手方外側導体161と接触する接触腕62とを含み、インナーシール材41は、空間部61c内の中間絶縁体11よりも前方において、中継部53の周囲に配設される。
このように、外側導体61の空間部61c内の中間絶縁体11よりも前方における内側導体51の中継部53の周囲にインナーシール材41が配設されているので、簡素な構成でありながら、高い水密性を維持することができる。さらに、内側導体51が外側導体61内に収容され、内側導体51の接触部52も外側導体61の接触腕62に取囲まれているので、高いシールド性を有し、信頼性を向上させることができる。
また、接触腕62は、外側導体61の前端から半径方向内側に向けて延在するフランジ部62dと、フランジ部62dを分割するスリット62bであって、外側導体61の前端から後方に延長された延長部63aを含むスリット62bを含み、インナーシール材41は、空間部61c内において中間絶縁体11とフランジ部62dとの間に配設される。したがって、インナーシール材41が溶融すると、中間絶縁体11、内側導体51及び外側導体61の各部材間の微小間隙が水密に封止される。
さらに、インナーシール材41はリング状の部材である。したがって、取扱いが容易であり、コネクタ1を容易に組立製造することができる。
また、本実施の形態において、コネクタアセンブリ2は、コネクタ1が装着されるバックハウジング71と、ホットメルト接着剤から成るアウターシール材42とを備える。そして、バックハウジング71は、外側導体61が挿入される外側導体挿入孔75aが形成された外側導体保持部75と、外側導体保持部75の前方に形成され、外側導体挿入孔75aより大きな断面を有する前方外側導体収容空洞72bとを含み、コネクタ1は、外側導体61に一体的に形成され、外側導体保持部75の前面75bに溶接されたタブ63によってバックハウジング71に固定され、アウターシール材42は、前方外側導体収容空洞72b内における外側導体61の周囲に配設される。したがって、コネクタ1は、バックハウジング71に確実に固定され、かつ、高い水密性を確実に維持することができる。
さらに、アウターシール材42はリング状の部材である。そして、インナーシール材41及びアウターシール材42は、加熱溶融によって互いに連結されている。このように、インナーシール材41及びアウターシール材42が溶融して互いに連結されるので、コネクタアセンブリ2は、非常に高い水密性を維持することができる。
さらに、前方外側導体収容空洞72b内における外側導体61の周囲には、ポッティング材が更に充填されていてもよい。これにより、コネクタ1は、バックハウジング71により確実に固定される。
さらに、本実施の形態において、コネクタアセンブリ2の組立方法は、コネクタ1の外側導体61を外側導体挿入孔75aに挿入するステップと、外側導体61に一体的に形成されたタブ63を外側導体保持部75の前面75bに溶接するステップと、ホットメルト接着剤から成るアウターシール材42を前方外側導体収容空洞72b内における外側導体61の周囲に配設するステップと、インナーシール材41及びアウターシール材42を加熱することによって溶融させるステップと、を含んでいる。
したがって、容易に、かつ、確実に水密性の高いコネクタアセンブリ2を得ることができる。
さらに、前方外側導体収容空洞72b内における外側導体61の周囲には、ポッティング材を充填させるステップを更に含んでいてもよい。これにより、コネクタ1は、バックハウジング71により確実に固定される。
なお、本開示は一例にすぎず、本開示の趣旨を保った適宜変更であって当業者が容易に想到し得るものは本開示の範囲に含まれる。図面で示す各部の幅、厚さ及び形状等は模式的に表されており、本開示の解釈を限定するものではない。
また、本明細書の開示は、好適で例示的な実施の形態に関する特徴を述べたものである。ここに添付された特許請求の範囲内及びその趣旨内における種々の他の実施の形態、修正及び変形は、当業者であれば、本明細書の開示を総覧することにより、当然に考え付くことである。
本開示は、コネクタ及びコネクタアセンブリに適用することができる。
1 コネクタ
2 コネクタアセンブリ
3 コネクタシステム
11 中間絶縁体
11a、61a 前部
11b、61b 後部
11c 係止凹部
11d 収容凹部
11e 内側導体収容孔
41 インナーシール材
42 アウターシール材
43 シール材
51、851 内側導体
52 接触部
53 中継部
53a 凹部
54 接続テール部
55、72 本体部
61、861 外側導体
61c 空間部
62 接触腕
62a 腕部材
62b スリット
62c 湾曲部
62d、73 フランジ部
62e 前方空間部
63 タブ
63a 延長部
64 かしめ部
64a 貫通孔
65 凹溝部
65a 凸部
67 継目部
67a 継目固定部
71 バックハウジング
72a 後方外側導体収容空洞
72b 前方外側導体収容空洞
73a 前端周面
74 位置決め凸部
74a 前端面
74b 接続凸壁
74c 固定孔
75 外側導体保持部
75a 外側導体挿入孔
75b 前面
101 モジュール側コネクタ
110 モジュール
111、911 筐体
112 前面板
112a 開口
113 側面板
113a 後端面
114 モジュール内空間
151 相手方内側導体
156 テール部
161 相手方外側導体
161a 相手方嵌合空間
161b テーパ部
161c 取付片
191 基板
192 素子
811 誘電体
818 ポッティング材
871 ハウジング
912 シールパッキン
931 第1の回路基板
932 第2の回路基板
941 レンズ
942 撮像素子
951 中継端子
971 シールド部材

Claims (8)

  1. (a)導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、
    (b)前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、
    (c)前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、
    (d)前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設され
    (e)前記接触腕は、前記外側導体の前端から半径方向内側に向けて延在するフランジ部と、該フランジ部を分割するスリットであって、前記外側導体の前端から後方に延長された延長部を含むスリットを含み、
    (f)前記インナーシール材は、前記空間部内において前記中間絶縁体とフランジ部との間に配設されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記インナーシール材はリング状の部材である請求項に記載のコネクタ。
  3. (a)導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設されるコネクタと、
    (b)該コネクタが装着されるコネクタハウジングと、ホットメルト接着剤から成るアウターシール材とを備えるコネクタアセンブリであって、
    )前記コネクタハウジングは、前記外側導体が挿入される外側導体挿入孔が形成された外側導体保持部と、該外側導体保持部の前方に形成され、前記外側導体挿入孔より大きな断面を有する前方外側導体収容空洞とを含み、
    )前記コネクタは、前記外側導体に一体的に形成され、前記外側導体保持部の前面に溶接されたタブによって前記コネクタハウジングに固定され、
    )前記アウターシール材は、前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲に配設されることを特徴とするコネクタアセンブリ。
  4. 前記アウターシール材はリング状の部材である請求項に記載のコネクタアセンブリ。
  5. 前記インナーシール材及びアウターシール材は、互いに連結されている請求項に記載のコネクタアセンブリ。
  6. 前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲には、ポッティング材が更に充填されている請求項3又は4に記載のコネクタアセンブリ。
  7. (a)導電性の端子と、該端子を収容する中間絶縁体と、該中間絶縁体を収容する導電性の外側導体と、ホットメルト接着剤から成るインナーシール材とを備えるコネクタであって、前記端子は、前記中間絶縁体の前端から前方に延出する中継部と、該中継部の前端から前方に延出し、相手方端子と接触する接触部とを含み、前記外側導体は、前記中間絶縁体を収容する空間部と、前記外側導体の前端から前方に延出し、前記接触部の周囲を取囲み、相手方外側導体と接触する接触腕とを含み、前記インナーシール材は、前記空間部内の中間絶縁体よりも前方において、前記中継部の周囲に配設されるコネクタと、
    (b)該コネクタが装着されるコネクタハウジングであって、外側導体挿入孔が形成された外側導体保持部と、該外側導体保持部の前方に形成され、前記外側導体挿入孔より大きな断面を有する前方外側導体収容空洞とを含むコネクタハウジングとを備えるコネクタアセンブリの組立方法であって、
    )前記コネクタの外側導体を前記外側導体挿入孔に挿入するステップと、
    )前記外側導体に一体的に形成されたタブを前記外側導体保持部の前面に溶接するステップと、
    )ホットメルト接着剤から成るアウターシール材を前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲に配設するステップと、
    )前記インナーシール材及びアウターシール材を加熱することによって溶融させるステップと、を含むことを特徴とするコネクタアセンブリの組立方法。
  8. 前記前方外側導体収容空洞内における前記外側導体の周囲には、ポッティング材を充填させるステップを更に含む請求項に記載のコネクタアセンブリの組立方法。
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