JP7038342B2 - 研磨部材 - Google Patents

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本発明は、研磨部材に関するものである。
研磨部材の一種として、研磨パッドが知られている。この研磨パッドを定盤と呼ばれる回転駆動可能な円盤上に貼るとともに、冶具に固定された被加工物の研磨面を研磨パッドに押し付けることで、被加工物が研磨処理される。詳細には、この研磨処理は、研磨パッドに研磨液を供給しつつ、研磨パッドを回転させるとともに、被加工物も回転させることによって行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-248569号公報
しかしながら、従来の研磨部材では、被加工物へ傷などの加工変質層が発生することがあるにもかかわらず、その発生の抑制が困難である。
このため、本発明は、傷などの加工変質層の発生を抑制した研磨を可能とする研磨部材の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の研磨部材は、基材に固定されかつ樹脂粒を含む弾性層と、前記弾性層に固定されかつ砥粒を含む研磨層とを備え、前記弾性層と前記研磨層との密着力は、前記基材と前記弾性層との密着力よりも小であることを特徴とする。
本発明の研磨部材によれば、研磨時において、一部の砥粒が研磨層から適度に遊離するため、研磨能力を保持しつつ、被加工物を傷つけないことが可能である。
本発明の実施の形態の研磨部材を示す断面図 同研磨部材を用いた研磨装置の概略図 比較例1の研磨部材により研磨された被加工物の表面の観察画像 実施例2、比較例2の研磨部材を用いた加工装置の概略図 比較例2の研磨部材を示す断面図
まず、本発明に至る知見について説明する。
研磨部材を使用して、金属、半導体、セラミックス、プラスチックス、ガラス等を研磨する場合は、具体的に例えばサファイヤ(Al)基板を研磨する場合は、研磨部材として一般的に発泡性ウレタン樹脂製の多孔質研磨パッドが用いられる。また研磨剤として、平均粒径30~50nmのコロイダルシリカが使用される。しかし、被加工物であるサファイヤ(Al)は、非常に硬く、かつ化学的に安定であるため、加工速度が非常に遅く(<10nm/min)、このため加工に長時間を要して、生産性が非常に低い。
このような問題を解決するために、コロイダルシリカより硬度の高いダイヤモンドを研磨砥粒とする研磨剤を使用することができる。しかし、その場合は、発泡性ウレタン樹脂製の多孔質研磨パッドの表面のダイヤモンドが、被加工物に直接、強く作用する。その結果、被加工物であるサファイヤ基板の表面に多数の傷や凹みを発生させる。
さらに、研磨パッドの表面に多数存在する空孔は、研磨砥粒と比較して非常に大きいため、研磨砥粒のダイヤモンドに研磨に必要な押し付け荷重を十分に伝えることが出来ない。一方、空孔以外の発泡性ウレタン上のダイヤモンドは、被加工物に強く押し付けられ、結果として、研磨パッド表面の場所によって、押し付けられる荷重にばらつきが発生する。加えて、空孔内に砥粒が取り込まれることで、研磨対象物すなわち被加工物の表面に作用する砥粒の数が減少し、被加工物の表面に作用する砥粒の数が、空孔部分と、空孔以外の発泡性ウレタン表面とで異なってしまう。以上のような理由で、加工速度を高くすることが出来ず、かつ、被加工物に傷やくぼみが発生して、その表面が均一に加工されない。
このように、研磨部材として発泡性ウレタン樹脂を使用すると、被加工物の加工精度および加工品質と、加工速度(研磨時間)とを両立することが難しい。
別な方法として、研磨部材として、研磨テープを使用することができる。その場合は、研磨砥粒が接着剤により研磨テープの基材表面に強固に固定されているため、遊離砥粒による研磨加工でなく、固定砥粒による研削加工となる。このため、研磨能力に優れ(加工速度が非常に速い)、また均一に加工することができる。しかし、被加工物内部に深く加工ひずみや結晶の擾乱を発生させてしまう。したがって、被加工物の加工変質層が厚く、そのままで発光デバイスなどを作成した場合は、基板表面に形成される薄膜の結晶に擾乱(材料欠陥)を生じやすく、この基板を用いたデバイスは、十分な発光効率や発光強度を得ることができない。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態の研磨部材1は、基材2と、基材2の表面に接着剤7により固定されかつ複数の樹脂粒3を含む弾性層4と、弾性層4の表面に固定されかつ複数の砥粒5を含む研磨層6とを備える。
また、研磨部材1は、基材2と弾性層2の樹脂粒3とを固定させる第1の接着材料と、弾性層2の樹脂粒3と研磨層6の砥粒5とを固定させる第2の接着材料とを、異なるものとしている。それにより、第1の接着材料による密着力と、第2の接着材料による密着力とを変化させて、弾性層4と研磨層6との密着力が、基材2と弾性層4との密着力よりも小さくなるようにしている。あるいは、同じ接着材料でも、その接着方法や接着条件を変えることにより、密着力を変化させることができる。
すると、弾性層4と研磨層6との密着力が、基材2と弾性層4との密着力よりも小さいことで、研磨加工時に発生する摩擦力や研磨液の作用によって、砥粒5が、樹脂粒3を含む弾性層4よりも優先的に研磨部材1から脱離、遊離する。すなわち、弾性層4と研磨層6との密着性は、研磨能力を保持しつつ被加工物を傷つけないレベルの砥粒の遊離を研磨作業中に生じさせることができる程度の、低い度合いの密着性であり、反対に基材2と弾性層4との密着性は、研磨作業中に弾性層が基材からの剥離することを防止する程度の、高い度合いの密着性である。
図2は、研磨部材1を用いた研磨装置の概略構成を示す。研磨部材1は、回転式の定盤9の上面に設置される。被加工物11は、その加工面積が定盤9すなわち研磨部材1の面積よりも小さいものであるが、回転式の治具10に取り付けられた状態で研磨部材1へ押し付けられる。研磨部材1へは、研磨液8が供給される。
図2に示される装置において、図1に示される砥粒5であって上述のように研磨部材1から遊離した砥粒5は、被加工物11の全面に渡って、樹脂粒3を含む弾性層4によって、均一に、弾力的に押し付けられる。このため、この遊離した砥粒5は、圧力のばらつきなく、また砥粒5の無駄なく、ムラなく均一に、被加工物11に作用するという効果を発揮する。
弾性層4と研磨層6とは、水溶性の接着剤で固定されたものであることが好ましい。なぜなら、加工時に使用する研磨液8に接着剤が容易に溶出して、砥粒5が遊離しやすく、また遊離した砥粒5が研磨液8中で凝集することなく分散するためである。また、研磨時の被加工物11の汚染を最小限に防ぐことが可能で、このためその後の工程で被加工物11を基板としてデバイスを作成した際のデバイス性能が良好となるためである。
密着力の測定方法としては、引っかき試験法を用いることができる。詳細には、圧子により研磨部材1へせん断力を加え、弾性層4及び研磨層6が剥離する際の荷重をもって両者の密着力を評価することができる。
具体的な密着力の例として、基材2と弾性層4との密着力は100~5000mNであることが好ましく、弾性層4と研磨層6との密着力は50~3000mNであることが好ましい。
また、図1に示すように樹脂粒3が球状粒子であることが望ましい。球状粒子であることにより、樹脂粒3と被加工物11とが直接接触する面積を最小化することが可能となり、直接接触による傷の発生をできるだけ防止することが可能となるためである。加えて、樹脂粒3を稠密に平均化した配列が可能である。その結果、砥粒5を、偏りなく均一に弾性層4上に分布させることが可能となり、被加工物11に対し均一で高速な加工が可能となるためである。
基材2は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂:ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;ポリビニルアルコール;メタアクリルアルコールを主成分とするアクリル系樹脂;ポリカーボネートのいずれかにて形成されていることが好ましい。このような材料にて構成された基材2を使用することにより、研磨部材1を薄いシート状、フィルム状に、安価に生産することを可能である。また、研磨装置の定盤9上に貼り付けたり、弾性ローラーにより押し付けたりすることが容易であるとともに、基材2と樹脂粒3との密着力を強固なものとすることが可能である。
樹脂粒3は、ウレタン、ナイロン、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリエステル、アクリルなどにて形成されていることが好適であり、その平均粒径が、0.5~100μmであることが好ましい。ここで、平均粒径とは、レーザ回折・散乱法で測定した際の体積分布による平均値である。この平均粒径が0.5μm未満であると、弾性層4上の砥粒3を強く拘束して移動しにくくするため、研磨時の状態が研削加工の状態に近くなって、被加工物11の加工変質層を増加させるおそれがある。一方、平均粒径が100μmを超えると、弾性層4上において砥粒3が大きく移動し過ぎて、被加工物11の表面に多数の引っかき傷や、凹みを発生させてしまう可能性がある。
このような樹脂粒3を使用することにより、弾性層4によって砥粒5を被加工物11に対し弾力的に押し付けることが可能であるとともに、これらの材料は容易に微粒化および球状化させることができるため、圧力をばらつきなく均一に砥粒3および被加工物11に作用させることが可能である。また、砥粒5と樹脂粒3とが反発することなく、砥粒5を弾性層4の表面に安定に存在させることが可能である。
砥粒5は、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、アルミナ、窒化ホウ素、ダイヤモンドから選択される1種類以上であることが好ましい。その平均粒径は、樹脂粒3の平均粒径よりも小さい。具体的には、0.01~50μmであることが好ましい。このような砥粒5を使用することにより、金属、セラミックス、半導体、ガラス等の非常に高硬度な被加工物11に対して、高い加工速度で研磨することが可能であるとともに、研磨液8に対し砥粒5が凝集することなく分散するので、ムラなく高精度に加工することが可能である。
(実施例1)
図1に示すように、研磨部材1の基材2として、厚さ75μmのシート状のポリエチレンテレフタレートを使用し、その表面に、平均粒径3μmのアクリル製の球状の樹脂粒3を接着剤7により接着して、弾性層4とした。接着剤7として、UV硬化性樹脂を用いた。弾性層4の厚みは、約15μmとした。
弾性層4の表面には、研磨層6を形成した。研磨層6を構成する砥粒5としては、平均粒径0.1μmのダイヤモンド粒子を用い、これにより研磨層6の厚みを3.0μmとした。詳細には、研磨層6は、ゼラチン系の接着剤に分散させたダイヤモンド粒子を弾性層4に均一に塗布し、乾燥することにより形成した。
弾性層4と研磨層6との密着力は、基材2と弾性層4との密着力よりも小さいものであった。詳細には、双方の密着力を、引っかき試験機にてR15μmの圧子を使用して測定した結果、基材2と弾性層4との密着力が65mNであったのに対し、弾性層4と研磨層6との密着力は12mNであった。
この研磨部材1を、図2に示すように、直径460mmの定盤9の表面に貼り、被加工物11としての、直径51mm(2インチ)のシリコンカーバイド(SiC)基板を直径108mmの冶具10の表面にワックス固定したものを研磨した。その際に、定盤9上の研磨部材1の表面に研磨液8として純水を供給し、冶具10に保持した被加工物11の表面を49kPa(500gf/cm)にて研磨部材1に押し付けた。さらに、定盤9を80rpmで回転させるとともに、被加工物11を60rpmにて回転させることによって、研磨加工を実施した。
この結果、被加工物11の全面に渡り、面粗さがRa0.5nm以下の、平滑で、傷や加工ムラが無く、平面度2.5μmで、カソードルミネッセンス(CL法)による評価で加工変質層が非常に少ないシリコンカーバイド(SiC)基板を得ることが出来た。加工時の研磨速度は32nm/minであり、高速な加工を実現することが出来た。
(比較例1)
実施例1と同じ厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート製の基材2上に、平均粒径3μmのアクリル製の球状の樹脂粒3を、UV硬化性樹脂を用いた接着剤7により接着することで、弾性層4とした。さらに、同じUV硬化性樹脂を使用して、弾性層4の表面に、砥粒5としての平均粒径0.1μmのダイヤモンド粒子を、厚み3.0μmにて形成することで、研磨層6とした。これにより、基材2と弾性層4と研磨層6とが積層された研磨部材1を得た。
このとき、UV硬化時のUV照射強度と照射量との条件を同じとして接着することにより、基材2と樹脂粒3を有する弾性層4との密着力と、樹脂粒3と砥粒5を有する研磨層6との密着力とは、いずれも65mNと、同じになっていた。
この研磨部材1を、実施例1と同様に、図2に示す研磨装置の定盤9上に貼り、これに直径51mm(2インチ)のシリコンカーバイド(SiC)基板を49kPa(500gf/cm)にて研磨部材1に押し付けた。そして研磨液8として純水を供給し、定盤9を80rpmで回転させるとともに、被加工物11を60rpmにて回転させることによって、研磨加工を実施した。
すると、弾性層4の表面に、砥粒5を含む研磨層6を強固に固定したため、固定砥粒による加工(研削加工)が支配的になった。その結果、実施例1に比べ高速加工が可能となったものの(52nm/min)、図3に示すように、被加工物11表面に多数の引っかき傷15、穴16が発生し、表面粗さが非常に悪い(Ra7.5nm以上)ものとなり、加工変質層が被加工物11の内部深くにまで及び(数百nm)、このためデバイス基板としての仕様を満足することが出来なかった。
(実施例2)
図1に示すように、基材2として、厚さ100μmのシート状のポリカーボネートを使用し、その基材2の表面に、平均粒径10μmのポリエステル製の樹脂粒3を接着剤7により接着して、厚み50μmの弾性層4を形成した。接着剤7としては、熱硬化性樹脂を用いた。
弾性層4の表面には、砥粒5として平均粒径0.05μmのシリカ(SiO)粒子を用い、この砥粒5を水溶性のにかわ系接着剤に分散させ、これを弾性層4上に塗布し、乾燥することによって、厚み1μmの研磨層6を形成した。
弾性層4と研磨層6との密着力は13mNであり、基材2と弾性層4との密着力42mNであった。つまり、前者は後者よりも小であった。
この実施例2の研磨部材1を使用して、図4に示すように、幅100mm、直径30mmのゴム製のローラー14により、幅99mmのテープ状の研磨部材1を、被加工物11としての直径102mm(4インチ)のサファイヤ(Al)基板に対し、73.5kPa(750gf/cm)にて押し付けながら、研磨加工を実施した。そのとき、研磨部材1と被加工物11との間に研磨液8として過酸化水素水30質量%を供給しつつ、被加工物11を、その基板中心のまわりに10rpmにて回転させ、かつ研磨部材1に対して、相対的に高速に往復移動(移動ストローク100mm、最高速度30m/min)させた。被加工物11を支持した定盤9は、停止状態として、回転させなかった。
その結果、被加工物11から、全面に渡り面粗さがRa0.8nm以下の平滑で、傷、加工ムラが無く、平面度1.8μmの平坦で、カソードルミネッセンス(CL法)による評価で加工変質層が少ないサファイヤ(Al)基板を得ることが出来た。また、15nm/minの高速の研磨速度での加工を実現することが出来た。
(比較例2)
図5に示すように、厚さ100μmのポリカーボネート製のシート状の基材2を使用し、弾性層4を形成せずに、基材2表面に、実施例2と同様に、砥粒5として平均粒径0.05μmのシリカ(SiO)粒子を水溶性のにかわ系の接着剤7により固定して、厚み1μmの研磨層6を形成することで、研磨部材1を得た。
この研磨部材1を用いて、実施例2と同じ条件で研磨加工を行った。すなわち、図4に示すように、直径102mm(4インチ)のサファイヤ(Al)基板を被加工物11とし、ゴム製のローラー14により、研磨部材1を73.5kPa(750gf/cm2)にて押し付けながら、被加工物11を研磨した。このとき、研磨液8として過酸化水素水30質量%を供給しつつ、被加工物11を、その基板中心のまわりに10rpmにて回転させながら、研磨部材1に対して、相対的に高速に往復移動(移動ストローク100mm、最高速度30m/min)させた。
その結果、実施例2と比較して加工速度が遅くなった(6nm/min)。かつ、被加工物表面11には多数の引っかき傷や穴が発生して表面粗さが非常に悪い(Ra7.5nm以上)ものとなり、加工変質層が被加工物11の内部深くにまで及び(数百nm)、デバイス基板としての仕様を満足することが出来なかった。これは、基材2より離脱した砥粒5が、樹脂粒を含んだ弾性層を設けなかった基材2の平面上を全く拘束なく自由に転がり移動するためであった。つまり、比較例2は、高速加工を実現し、かつ加工変質層の無い高品質な表面を得るためには、研磨液8及び研磨力により研磨層6から砥粒5を遊離させることと、遊離された後の砥粒5を樹脂粒3により捕捉することとが、重要な役割を果たしていることを示すものであった。
本発明の研磨部材は、金属、半導体、セラミックス、プラスチックス、ガラス等の表面の研磨加工に適用できる。特に、サファイヤやGaNなどの半導体デバイス基板などのように、表面に高い平滑性や平坦性が要求される精密部品の研磨に適する。
2・・・基材
3・・・樹脂粒
4・・・弾性層
5・・・砥粒
6・・・研磨層
7・・・接着剤

Claims (7)

  1. 基材と、
    前記基材に固定され、かつ樹脂粒を含む弾性層と、
    前記弾性層に固定され、かつ砥粒を含む研磨層と、を備え、
    前記弾性層と前記研磨層との密着力は、前記基材と前記弾性層との密着力よりも小であることを特徴とする研磨部材。
  2. 樹脂粒が球状粒子であることを特徴とする請求項1記載の研磨部材。
  3. 樹脂粒の平均粒径が0.5~100μmであることを特徴とする請求項2記載の研磨部材。
  4. 砥粒の平均粒子径が弾性粒子の平均粒径よりも小であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の研磨部材。
  5. 砥粒は、シリカ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、アルミナ、窒化ホウ素、ダイヤモンドからなる群から選ばれる1つ以上で構成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の研磨部材。
  6. 弾性層は、水溶性の接着剤で研磨層と固定されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の研磨部材。
  7. 請求項6に記載の研磨部材を、水を含む研磨液と一緒に用いることを特徴とする研磨部材の使用方法。

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