JP7037962B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
近年、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機では、遊技者の目を引くことを目的として、遊技機本体の前面側の上部等の適当箇所に演出表示手段等の大型の可動体を設ける傾向にある(特許文献1)。この遊技機は、異なる向きの第1表示部と第2表示部とを有する可動体を遊技機本体の前側上部に横軸廻りに回動可能に枢支すると共に、可動体を横軸廻りに駆動するモータ等の回転駆動手段を設け、回転駆動手段の駆動により、第1表示部が前向きとなる第1位置と、第2表示部が前向きとなる第2位置とに可動体を駆動するようになっている。
この可動体は、第1位置では遊技機本体の上端から上側に突出し、第2位置では遊技機本体の前端から前側に突出した状態となる。そのためパッキンケースに梱包して運搬する際、遊技島に設置する際等には、可動体は第1位置又は第2位置の突出位置から、遊技機本体の正面視及び/又は平面視の投影領域内に収まる第3位置へと横軸廻りに回動させて格納する。
特願2016-098014号(図51、図52)
この遊技機では、回転駆動手段の駆動により可動体が第1位置から第3位置の間で横軸廻りに回動するため、運搬時、設置時等に可動体を第1位置又は第2位置から第3位置へと回動させて格納する場合に、その都度、電源を接続する必要があり、可動体の格納作業が煩わしくなる。
そこで、回転駆動手段を使用せずに可動体を手動により容易に回動操作できるようにしておき、第1位置、第2位置では可動体を位置決め保持手段により保持する一方、ロック状態とアンロック状態とに切換可能な簡単なロック手段を設けて、可動体を手動操作により第1位置又は第2位置へと回動させた後、ロック手段により第1位置又は第2位置の可動体を回動不能にロックすることが考えられている。
このようにすれば、ロック手段をアンロック状態にすることにより、電源の有無に関係なく可動体を必要に応じて第1位置と第3位置との間で容易に回動させることができる。しかし、可動体の回動、ロック手段のロック・アンロックの全てを手動操作により行うため、可動体を横軸廻りに回動させて第1位置又は第2位置に戻した後に、第1位置又は第2位置の可動体をロックし忘れるという問題が想定される。
本発明は、このような問題点に鑑み、演出ユニットのエラーを報知できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技機本体と、前記遊技機本体における遊技者が接触可能な位置に設けられ、アンロック状態においては変位可能な演出ユニットと、前記演出ユニットを少なくとも所定位置で固定可能なロック手段とを備えた遊技機において、前記演出ユニットは前記アンロック状態であっても前記所定位置付近で安定状態を保つことが可能であり、前記演出ユニットが前記所定位置にあることを検出可能な所定位置検出手段と、前記所定位置検出手段によって前記演出ユニットが前記所定位置にあることを検出しない場合に第1エラー報知が可能な第1エラー報知手段と、 前記ロック手段のアンロックを検出可能なアンロック検出手段と、前記アンロック検出手段が前記ロック手段のアンロックを検出した場合に前記第1エラーとは異なる第2エラー報知可能な第2エラー報知手段とを備えたものである。
前記ロック手段はアンロック状態に保持可能であり、前記アンロック検出手段は前記演出ユニットが前記所定位置にあっても、前記ロック手段がアンロック状態の場合には前記ロック手段のアンロックを検出するようにしてもよい。前記ロック手段は前記演出ユニットが前記所定位置にない場合にロック状態にならないようにしてもよい。前記ロック手段は外部から操作可能であることが望ましい。
本発明によれば、演出ユニットのエラーを報知できる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機用の遊技島の正面図である。 同パチンコ機用の遊技島の側面図である。 同パチンコ機の正面図である。 同パチンコ機の側面図である。 同外枠、前枠の分解斜視図である。 同前扉の背面斜視図である。 同前扉の背面図である。 同前扉の分解斜視図である。 同前扉の概略平面図である。 同要部の平面断面図である。 同要部の側面断面図である。 同要部の側面断面図である。 同要部の正面断面図である。 同要部の動作説明図である。 同要部の動作説明図である。 同制御系のブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すパチンコ機の側面図である。 同要部の側面断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す要部の側面断面図である。 同要部の平面断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す要部の側面断面図である。 本発明の第5の実施形態を示す要部の平面断面図である。 本発明の第6の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。 同要部の平面図である。 同パチンコ機の側面図である。 同要部の平面断面図である。 同要部の側面断面図である。 同要部の正面断面図である。 同要部の動作説明図である。 本発明の第7の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。 同パチンコ機の平面図である。 同パチンコ機の側面図である。 同要部の正面断面図である。 同要部の側面断面図である。 本発明の第8の実施形態を示すスロットマシンの正面図である。 同スロットマシンの平面図である。 同スロットマシンの要部の一部破断平面図である。 本発明の第9の実施形態を示すパチンコ機の概略正面図である。 同要部の側面断面図である。 同要部の正面図である。 同ブロック図である。 同第2状態~第4状態の説明図である。 同エラー報知のタイムチャートである。 同発光演出手段とロック手段との関係を示す表である。 同フローチャートである。 本発明の第10の実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1~図16は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。遊技ホールでは、図1、図2に示すように、遊技島1の両側に多数のパチンコ機2が球貸し機3を挟んで交互に設置されている。遊技島1内には、各パチンコ機2との間で遊技球を循環させる球循環機(図示省略)が設けられ、また遊技島1の上部には、パチンコ機2の上側に球循環機点検用の開閉扉4が設けられている。開閉扉4は上側を支点に前後方向に開閉可能である。各パチンコ機2の手前側には椅子5が配置されている。
パチンコ機2は、図3~図5に示すように、遊技島1に固定される矩形状の外枠7と、この外枠7の前側に配置される前枠8とを備え、その前枠8の前側に前扉9が開閉自在に配置されている。なお、外枠7、前枠8、前扉9により遊技機本体10が構成されている。
前枠8は、第1ヒンジ12を介して外枠7に開閉及び着脱自在に枢着され、前扉9は、第2ヒンジ13を介して前枠8に開閉及び着脱自在に枢着されており、これら前枠8及び前扉9はヒンジ12,13と反対側の施錠手段14によって外枠7、前枠8に対して閉状態で施錠可能となっている。
外枠7は、左右一対の縦枠材15と、この縦枠材15の上端間を左右に連結する上横枠材16と、縦枠材15の下端間を左右に連結する下横枠材17と、下横枠材17の前側に前向きに配置され且つ左右の縦枠材15を連結する飾り部材18とにより矩形状に形成されている。
前枠8には、上部側に遊技盤装着部19が、その下側に下部装着部21が夫々設けられており、その遊技盤装着部19に遊技盤20が着脱自在に装着され、また下部装着部21に発射手段22、下スピーカ23等が装着されている。
遊技盤20には、図3に示すように、発射手段22(図5参照)によって発射された遊技球を遊技領域25の上部側へと案内するガイドレール26が環状に装着され、また遊技領域25の中央部には液晶式等の画像表示手段24と、この画像表示手段24の前側に対応するセンターケース28とが遊技盤20の前後両側に配置されている。
遊技領域25には、センターケース28の周辺に普通図柄始動手段29、特別図柄始動手段30、可変入賞手段31、普通入賞手段32等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース28には、画像表示手段24の表示画面に対応する表示窓33が設けられる他、その表示窓33の外周側の前面に普通図柄表示手段34、特別図柄表示手段35等が設けられている。画像表示手段24は、演出図柄表示手段38、操作誘導表示手段36、エラー報知手段37等を構成している。
普通図柄表示手段34は普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個のLED等の発光体により構成されており、普通図柄始動手段29が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段29による遊技球の検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合に当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合に外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、夫々点滅が終了するようになっている。
特別図柄始動手段30は、特別図柄表示手段35による図柄変動を開始させるためのもので、上始動入賞手段30aと下始動入賞手段30bとを上下に備えている。上始動入賞手段30aは非開閉式である。下始動入賞手段30bは、遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式であり、普通図柄表示手段34の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、閉状態から開状態へと所定時間開放するようになっている。
特別図柄表示手段35は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段30の上始動入賞手段30a又は下始動入賞手段30bに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、始動入賞手段30a,30bへの入賞時に取得した大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には特別図柄が所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には外れ態様で停止する。
演出図柄表示手段38は、特別図柄表示手段35による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個(例えば左右方向に3個)の演出図柄38a~38cを各種の演出画像と共に画像表示手段24の表示画面に変動表示可能に構成されている。
この演出図柄表示手段38は、特別図柄始動手段30の始動入賞手段30a,30bの何れかに遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って演出図柄38a~38cが変動を開始して、特別図柄の停止と同時に演出図柄38a~38cが最終停止する。なお、演出図柄38a~38cは特別図柄が外れ態様で停止する場合には外れ演出態様で停止し、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり演出態様で停止する。
エラー報知手段37は、エラーが発生した場合に文字その他の報知画像によりエラー報知をするためのものである。このエラー報知手段37には、遊技中に前扉9を開放する等の重大なエラーを報知する第1エラー報知部37aと、軽微なエラーを報知する第2エラー報知部37bとがある。
可変入賞手段31は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉部材31aを備えた開閉式であって、特別図柄表示手段35の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生したときに、開閉部材31aが所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
前扉9は、図6~図8に示すように、前枠8の前面側に対応して矩形状に形成された合成樹脂製の扉ベース39を備えている。扉ベース39には、遊技領域25を視認可能な視認窓40と、その視認窓40の上下左右に配置された上部スピーカ41,42及び下部スピーカ43,44と、視認窓40の上側から左右両側に配置された左右一対の第1側部ユニット45及び第2側部ユニット46と、視認窓40の下側で前側へと張り出す前張り出しユニット(皿ユニット)47とが設けられている。
扉ベース39の上部には、この扉ベース39から前側に突出する左右一対のスピーカ装着部48,49が一体に形成され、そのスピーカ装着部48,49に後側から上部スピーカ41,42が着脱自在に収容されている。扉ベース39の裏側には、視認窓40を取り囲むように補強板50が装着されている。
視認窓40は遊技領域25に対応して扉ベース39に設けられており、扉ベース39の裏側に着脱自在に装着されたガラスユニット51により塞がれている。ガラスユニット51は、遊技領域25を透視可能な前後2枚のガラス板52と、この前後2枚のガラス板52の外側を保持する保持枠53とを備え、係合手段(図示省略)を介して受け枠54上に載置され、上部側が左右一対の固定手段55により扉ベース39の裏側に着脱自在に固定されている。
前張り出しユニット47は、図6、図8に示すように、中央部が前側に突出する平面視略三角形状であって、この前張り出しユニット47には、操作演出用の演出操作ボタン56と、発射用の遊技球を貯留する上皿(発射球貯留部)57と、余剰球を貯留する下皿(余剰球貯留部)58とが設けられ、また演出操作ボタン56に対して上皿57、下皿58と反対側に発射操作用の発射ハンドル59が設けられている。
なお、前扉9は、視認窓40及びガラスユニット51等を備えた上部側のガラス扉と、上皿57、下皿58、演出操作ボタン56及び発射ハンドル59等を備えた下部側の開閉扉4とに二分割して、ガラス扉と開閉扉4とが別々に開閉するように構成することも可能である。
第1側部ユニット45は、図3、図8に示すように、複数種類のパチンコ機2に共通に使用される共通部品であり、演出操作ボタン56の近傍から視認窓40に対してヒンジ12,13側の下部スピーカ43と上部スピーカ41とに跨がって設けられており、扉ベース39の前側に第1側部カバー60が着脱自在に装着されている。
この第1側部ユニット45には発光演出手段61が設けられている。発光演出手段61は、多数のLED62aが装着されたLED基板62を第1側部カバー60の内部に備え、そのLED62aからの光により第1側部カバー60の前面側を発光させるようになっている。
第2側部ユニット46は、特定の機種のパチンコ機2に特有のデザイン等を施したものであって、図3、図8に示すように、視認窓40に対して第1側部ユニット45の反対側から視認窓40の上側に跨がって正面視逆L字状に構成されており、種類の異なる係止手段63と締結手段64とを介して扉ベース39の前面側に着脱自在に固定されている。係止手段63、締結手段64は適当な間隔で分散して複数配置されている。なお、第2側部ユニット46の扉ベース39に対する取り付けは、係止手段63、締結手段64以外のものでもよい。
この第2側部ユニット46は、図4、図9~図13に示すように、ユニット枠66と、このユニット枠66を裏側から補強する板金製の補強板67と、ユニット枠66の前側で視認窓40に対して第1側部ユニット45の反対側に配置された第1発光演出手段68と、ユニット枠66の前側で視認窓40の上側の上部スピーカ41,42間に配置された第2発光演出手段69とを含む側部ユニット本体46Aを備え、側部ユニット本体46Aのヒンジ12,13と反対側の上隅部の上部スピーカ42の近傍に第3発光演出手段70が前後方向の枢軸71廻りに変位可能に設けられている。
第2側部ユニット46には、第2発光演出手段69と第3発光演出手段70とを備えた構成のものの他に、第3発光演出手段70のないもの、第2発光演出手段69及び/又は第3発光演出手段70のデザイン、その他の構成が異なるもの等、製造すべきパチンコ機2の機種に応じて複数種類のものがある。そして、或る機種のパチンコ機2を製造する場合には、第1側部ユニット45を共通に使用して、これに特定種類の第2側部ユニット46を組み合わせて、前扉9の視認窓40の周辺部分を構成する。
このように構成すれば、第1側部ユニット45を共通に使用しながらも、第2側部ユニット46のデザイン、その他の構成を変えることによって、異なる機種のパチンコ機2を容易且つ安価に製造することができる。
なお、扉ベース39側は複数の機種に共通している。そのため第1側部ユニット45、第2側部ユニット46の何れにおいても、効果音発生用の上部スピーカ41,42、下部スピーカ43,44等のように、複数のパチンコ機2に共通して必要な電子部品は扉ベース39側に装着して、特定の機種に特有の電子部品は第1側部ユニット45及び第2側部ユニット46、又は第2側部ユニット46に組み込まれている。
第2側部ユニット46の第1発光演出手段(側部発光演出ユニット)68、第2発光演出手段(上部発光演出ユニット)69、第3発光演出手段(上部突出発光演出ユニット)70は、次のように構成されている。即ち、第1発光演出手段68は、発光演出手段61と同様に、発光演出用の多数のLED72aが装着されたLED基板72と、このLED基板72の前側に配置された第2側部カバー74とを有する。
第2発光演出手段69は、図9に示すように上部カバー75と、この上部カバー75の前側に横長状に配置された上部表示部76とを備えている。上部カバー75は第2側部カバー74と一体又は別体であり、第2側部カバー74の上部側に連続状に設けられている。上部表示部76は機種名等を表示する表示板77と、多数のLED78を有し且つ表示板77の背後に配置されたLED基板79とを備えている。なお、この上部表示部76は機種名の表示専用のものでもよいし、その他のものでもよい。また第2発光演出手段69は演出専用のものでもよい。
第3発光演出手段70は上部突出発光演出ユニットである可動体(可動式サイドユニット)を構成するもので、図3、図10~図13に示すように、側部ユニット本体46Aの第1発光演出手段68の上部に前後方向の枢軸71廻りに回動自在に枢支され、枢軸71から上向きに起立して上方に突出する第1位置(起立位置、初期位置)Aと、枢軸71から第2発光演出手段69の前側に沿ってヒンジ12,13側へと横向きに倒伏する第2位置(倒伏位置、格納位置)Bとに変位可能である。
この第3発光演出手段70は、第1位置Aでは遊技島1の開閉扉4の前側に突出し、また第2位置Bでは開閉扉4よりも下側で遊技領域25よりも上側に格納される。従って、第3発光演出手段70を第2位置Bに倒伏させることにより、開閉扉4を前側に開放することが可能である。また第3発光演出手段70が第2位置Bにあっても、遊技領域25を大きく遮ることがないので、遊技者は遊技を継続することが可能である。
この第3発光演出手段70は、支持板81と、支持板81を裏側から補強する板金製の補強板82と、支持板81の前側に装着された前カバー83とを備えている。前カバー83の前面側には、遊技者の遊技遂行を鼓舞するメッセージ等を表示する第1表示部84と、特別利益状態での遊技回数等を表示する第2表示部85と、各表示部84,85を除く領域に配置された発光表示部86とが設けられ、また前カバー83の内部に中継基板88が設けられている。
第1表示部84、第2表示部85、発光表示部86は、ハーネス(図示省略)を介して中継基板88に接続されており、また中継基板88はコネクタ89、ハーネス90、コネクタ91を介して第1発光演出手段68のLED基板72に接続され、LED基板72上の配線路等を介して後述の演出制御基板128等に接続されている。
第1表示部84はメッセージ等を表示するように縦長状に設けられている。第2表示部85は7セグメント式の表示ユニット等により構成されている。発光表示部86は多数のLED93を有するLED基板94を前カバー83の内部に備え、そのLED93からの光により前カバー83の前面が発光するようになっている。
第3発光演出手段70を枢支する枢軸71は、図10、図11、図13に示すように、第1発光演出手段68側の取り付け台95に固定された固定筒軸96と、第3発光演出手段70の支持板81に一体又は別体に設けられ且つ筒状の固定筒軸96に回動自在に套嵌された回動軸受97とにより構成されている。固定筒軸96は鍔部96aが取り付け台95の前面部95aの裏側に固定されている。
また第3発光演出手段70と取り付け台95との間には、図10~図13に示すように、第3発光演出手段70の回動範囲を第1位置Aと第2位置Bとに規制し且つ各位置A,Bで第3発光演出手段70を安定的に保持可能に構成された規制手段99と、第3発光演出手段70を第1位置Aで回動しないようにロック(固定)し且つ第1位置A、第2位置Bに回動するようにアンロック(固定解除又はロック解除)可能に構成されたロック手段100と、ロック手段100のアンロック状態を検出するアンロック検出手段101とが設けられている。取り付け台95は、ユニット枠66の切り欠き部102で補強板67に固定されている。
なお、ロック手段100による第3発光演出手段70のロックとは、第3発光演出手段70を動かないように固定すること、第3発光演出手段70の動きの一部を制限すること、第3発光演出手段70の位置を変更できない状態にすることを包含する意味であり、アンロックとは、そのロック状態を非ロック状態にすることを意味するものである。
従って、第3発光演出手段70のロック状態は、第3発光演出手段70を完全に固定した状態は勿論のこと、第3発光演出手段70に許容される遊び以上の動きが制限された状態、更には第3発光演出手段70が他の位置に移動できない状態の全てを含む概念である。そのため、第3発光演出手段70の固定も許容範囲内での遊びを含むものであって、第3発光演出手段70が微動だにしない状態に限定されるものではなく、第3発光演出手段70のロックと略同義でる。以下において第3発光演出手段70に関するロック、固定、アンロックは同義である。
また他の部材に関する固定については、その部材相互が効果を奏する状態で結合関係にあることを意味するものであり、動きのない状態で完全に結合関係にあることを意味する場合もあれば、許容範囲内の遊び、ガタツキを含む状態での結合関係にあることを意味する場合もある。従って、他の部材に関する固定の概念は、部材相互が効果を奏するか否かに基づいて判断されるものである。
例えば第1関節と第2関節とを有する構造物において、第1関節を固定する場合は、第1関節がその機能を阻止する程度に拘束されている状態であるのか、全く動かない状態であるのかは、第1関節の機能と、それを固定することの技術的意義を考慮して決定する必要がある。勿論、第1関節の固定は、第2関節が固定状態か否かとは別である。
規制手段99は、取り付け台95の前面部95aに枢軸71廻りに円弧状に形成された長孔103と、支持板81又は補強板82に一体又は別体に固定され且つ長孔103に摺動自在に挿通された規制突起104とを備えている。規制突起104は円柱状その他の突起状であって、抜け止め兼用の取り付けネジ105により取り付けられている。
第1位置Aでの第3発光演出手段70は、開閉扉4の前側で枢軸71から上向きに起立しており、またその起立状態で第3発光演出手段70の重心は、枢軸71の軸中心を通る鉛直線に対してヒンジ12,13と反対側、即ち第3発光演出手段70の倒伏側とは反対側に設定されている。従って、第1位置Aの第3発光演出手段70は、起立状態で安定的に保持可能である。また第2位置Bでの第3発光演出手段70の重心は、枢軸71の鉛直線上よりもヒンジ12,13側にあり、倒伏状態で安定的に保持可能である。
ロック手段100はキー等を使用することなく直接ロック・アンロック操作可能な手動操作式であって、図10~図13に示すように、側部ユニット本体46A側に設けられた係合部106と、この係合部106に対して前側から前後方向に係脱可能に第3発光演出手段70側に設けられた係合具107と、第3発光演出手段70の前面に摺動自在に配置された操作部108と、操作部108の操作により係合具107を前後方向に出退させる変換機構109とを備えている。なお、操作部108と変換機構109とにより操作手段が構成されている。
係合部106は、遊技機本体10側の第2側部カバー74又は取り付け台95の前面部95aに設けられており、係合具107が前側から係脱可能になっている。なお、係合部106は係合具107の形状に対応する係合孔、係合凹部等により構成されている。係合具107はピン等により構成され、第3発光演出手段70の補強板82に形成された保持孔110に前後方向に摺動自在に挿通されている。
操作部108は第3発光演出手段70の前カバー83の前面部に形成された案内溝111を貫通して、前カバー83の前面部の裏側に配置された摺動部112に一体又は別体に固定され、ロックR側とアンロックU側との間で摺動自在である。摺動部112は案内部材113により摺動自在に支持されている。摺動部112と案内部材113との間には適度な摩擦抵抗があり、その摩擦抵抗により操作部108がアンロックU側で停止するようになっている。従って、ロック手段100はアンロック状態に保持可能である。案内部材113はネジ等で前カバー83に固定されている。
変換機構109は、摺動部112に設けられたカム部114と、係合具107に設けられ且つカム部114に案内されるカム従動部115とを備えている。カム部114は摺動部112に固定された連動板116に前後方向に傾斜状に形成され、操作部108がロックR側のときに係合具107が後方へと移動して係合部106に係合し、操作部108がアンロックU側のときに係合具107が前方へと移動して係合部106から離脱するように、操作部108のロックR側とアンロックU側とに移動させることにより、カム従動部115を介して係合具107を前後方向に駆動するように構成されている。
アンロック検出手段101は、対向して配置された発光素子と受光素子とを含む検出部117と、連動板116に設けられ且つ検出部117の発光素子と受光素子との間に出退自在な被検出部118とを組み合わせて構成され、ロック手段100が第3発光演出手段70をロックした場合には、連動板116の被検出部118が検出部117の発光素子と受光素子との間に進入し遮光しており、ロック手段100が第3発光演出手段70をアンロックした場合には、被検出部118が検出部117の発光素子と受光素子との間から外れてロック手段100のアンロックを検出するようになっている。
なお、被検出部118は操作部108から係合具107までの間の可動部位に設ければよい。またアンロック検出手段101は光学式以外の近接センサ類を設けてもよい。更にアンロック検出手段101は接触式でもよい。
第1表示部84、第2表示部85、LED基板94、アンロック検出手段101等の第3発光演出手段70側の電気的手段は、図外のハーネス等を介して中継基板88に接続されている。中継基板88は、図11に示すように、コネクタ89、ハーネス90、コネクタ91等を介して第1発光演出手段68のLED基板72に接続されている。ハーネス90は枢軸71の固定筒軸96内に挿通されている。補強板67には、ハーネス90をLED基板72の上端側のコネクタ91に接続できるように作業用開口部119が設けられている。
第2側部カバー74の前面には、第3発光演出手段70の補強板82との間隔を保持する間隔保持部92が、規制手段99、ロック手段100等を外周から取り囲むように枢軸71廻りに略同心状に形成されている。なお、間隔保持部92は第3発光演出手段70の裏面に形成してもよいし、第3発光演出手段70と第2側部カバー74との両方に形成してもよい。また間隔保持部92は枢軸71に対して同心状でなくてもよい。
図16はパチンコ機2の制御系のブロック図である。図16において、主制御基板120は遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通図柄処理手段121、普通利益状態発生手段122、特別図柄処理手段123、特別利益状態発生手段124、入賞処理手段125、第1エラー監視手段126、制御コマンド送信手段127等を備えている。
主制御基板120には、演出制御基板128等の副制御基板が接続され、また普通図柄表示手段34、特別図柄表示手段35等の表示手段、普通図柄始動手段29、特別図柄始動手段30、可変入賞手段31、普通入賞手段32、扉開放検出手段131等が接続されている。
普通図柄処理手段121は普通図柄表示手段34の普通図柄の変動表示処理を行うもので、普通図柄始動手段29が遊技球の通過を検出することに基づいて、当たり判定用の普通乱数情報を取得して、その取得乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行い、普通図柄が所定時間変動した後に判定結果に応じた停止図柄で停止するように制御する。
普通利益状態発生手段122は遊技者に有利となる普通利益状態を発生させるもので、普通図柄処理手段121の当たりの判定結果に基づいて普通図柄表示手段34の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段30の下始動入賞手段30bを複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別図柄処理手段123は特別図柄表示手段35の特別図柄の変動表示処理を行うもので、特別図柄始動手段30の上始動入賞手段30a、下始動入賞手段30bの何れかが遊技球の入賞を検出することに基づいて、大当たり判定用の特別乱数情報を取得して、その取得乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行い、特別図柄が所定時間変動した後に判定結果に応じた停止図柄で停止するように制御する。なお、特別図柄始動手段30の遊技球の検出は、上限保留個数(例えば4個)を限度として保留可能である。
特別利益状態発生手段124は遊技者に有利となる特別利益状態を発生させるもので、特別図柄処理手段123の大当たり判定に基づいて特別図柄表示手段35の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に、所定の開放パターンに従って可変入賞手段31の開閉部材31aを開閉する特別利益状態を発生させるようになっている。入賞処理手段125は、特別図柄始動手段30、可変入賞手段31、普通入賞手段32への遊技球の入賞に応じて賞球の払い出し処理を行うものである。
第1エラー監視手段126は、遊技中に扉開放検出手段131が前扉9の開放を検出する等、遊技自体に重大な影響を与える恐れのある不正行為の有無を監視するものであり、監視対象別に不正行為の有無を常時監視しており、特定の監視対象に不正行為が発生すれば、その特定の監視対象に不正行為が発生した旨の第1エラー判定をし、また監視対象別に予め決められた解除条件が成立したときにその第1エラー判定を解除する。
制御コマンド送信手段127は、演出制御基板128等の副制御基板に対して制御コマンドを送信するもので、特別図柄処理手段123の特別図柄処理に基づいて特別図柄に関連する制御コマンド、特別利益状態発生手段124の発生に関連する所定の演出コマンド、第1エラー監視手段126の第1エラー判定に基づいて第1エラーコマンド等を夫々演出制御基板128へと送信するようになっている。
演出制御基板128は画像表示手段24、スピーカ23,41~44、発光演出手段61,68~70を含む各種演出手段を制御するためのものである。この演出制御基板128には、演出図柄表示手段38を制御する演出図柄制御手段129と、第3発光演出手段70を制御する発光演出制御手段130と、ロック手段100のアンロックを監視する第2エラー監視手段132と、エラー報知手段37の第1エラー報知部37a、第2エラー報知部37bのエラー報知を制御するエラー報知制御手段133とが設けられている。
演出図柄制御手段129は演出図柄表示手段38の演出図柄38a~38cの変動を制御するもので、主制御基板120からの制御コマンドに基づいて、特別図柄表示手段35の特別図柄と同期して、演出図柄表示手段38の演出図柄38a~38cが所定の変動パターンで所定時間変動し所定の停止図柄で停止するように制御する。発光演出制御手段130は主制御基板120からの特別利益状態に関連する演出コマンドに基づいて第3発光演出手段70の第1表示部84、第2表示部85、発光表示部86を制御する。
第2エラー監視手段132は、アンロック検出手段101からの検出信号に基づいてロック手段100がアンロック状態か否かを常時監視するものであり、アンロック検出手段101がロック手段100のアンロック状態を検出したときに、その検出信号に基づいてロック手段100がアンロック状態である旨の第2エラー判定を行う第2エラー判定部132aと、所定の第2エラー解除条件が成立したときに第2エラー判定部132aの第2エラー判定を解除する第2エラー解除部132bとを備えている。
第2エラー解除部132bには第2エラー解除条件として所定のエラー解除時間(例えば3分)が定められており、第2エラー判定部132aの第2エラー判定から時間を計時し、第2エラー判定から所定のエラー解除時間が経過したときに第2エラー判定を解除する。なお、第2エラー判定部132aは、ロック手段100がロック状態に戻ればアンロック検出手段101からの信号により第2エラー判定を終了する。
エラー報知制御手段133はエラー報知手段37の第1エラー報知部37aに表示される「扉開放エラー」等の第1エラー報知画像を制御する第1エラー報知制御部133aと、第2エラー報知部37bに表示される「アンロックエラー」等の第2エラー報知画像を制御する第2エラー報知制御部133bとを有する。
第1エラー報知制御部133aは、第1エラー監視手段126が扉開放エラー等の第1エラー判定をした場合に、その時点で第1エラー報知部37aに「扉開放エラー」等の第1エラー報知画像を表示させ、第1エラー監視手段126の第1エラー判定が解除された場合に、その「扉開放エラー」等の第1エラー報知画像の表示を終了させるように制御する。なお、第1エラー報知部37aに表示される第1エラー報知画像は、「扉開放エラー」の文字画像以外の画像でもよい。
第2エラー報知制御部133bは、ロック手段100がアンロックエラー状態である旨の第2エラー判定を第2エラー監視手段132がした場合に、その時点で第2エラー報知部37bに「アンロックエラー」の第2エラー報知画像を表示させ、第2エラー解除部132bが第2エラー解除条件の成立(所定のエラー解除時間の経過)を判定した場合に、その「アンロックエラー」の第2エラー報知画像の表示を終了させるように制御する。なお、第2エラー報知部37bに表示される第2エラー報知画像は、「アンロックエラー」の文字画像以外の画像でもよい。
このパチンコ機2では、第3発光演出手段70を第1位置Aにロックするロック手段100を備えているが、ロック手段100は手動式とし、必要に応じて任意に第3発光演出手段70を第1位置Aと第2位置Bとの間で起伏操作可能にして利便性の向上を図る一方、第1位置Aではロック手段100により第3発光演出手段70をロックできるようにしている。
即ち、第3発光演出手段70は第1位置Aの起立状態、第2位置Bの倒伏状態の何れの場合にも、規制手段99の規制により安定的に停止可能である。例えば、第3発光演出手段70が第1位置Aで起立状態にある場合には、第3発光演出手段70の重心が枢軸71の軸中心よりも右側に位置するため、第3発光演出手段70は枢軸71と規制手段99とにより支持された状態で安定的に起立する。
しかし、第3発光演出手段70を第1位置Aに起立させた場合には、通常、図10、図12に示す如く、第3発光演出手段70が第2位置Bへと不測に倒伏しないように、ロック手段100により第3発光演出手段70を第1位置Aにロックしておく。
このロック手段100により第3発光演出手段70をロックする場合には、操作部108をアンロックU側からロックR側へと図14のX1矢示方向に操作すると、変換機構109を介して係合具107が図14のY1矢示方向に移動して図12に示すように係合部106に係合し、第3発光演出手段70をロックすることができる。一方、ロック手段100が第3発光演出手段70をロックすると、被検出部118が図12に示すように検出部117に進入するため、検出部117は発光素子からの光を受光素子で受光しない状態となる。
遊技島1内に設置された球循環機を点検する場合には、第3発光演出手段70が第1位置Aに起立した状態のままでは開閉扉4を開放できないので、ロック手段100をアンロックした後、第3発光演出手段70を図3に二点鎖線で示すように、枢軸71廻りに第1位置Aの起立状態から第2位置Bの倒伏状態へと倒す。
ロック手段100をアンロックする場合には、操作部108をロックR側からアンロックU側へと図15のX2方向に操作する。すると変換機構109を介して係合具107がY2矢示方向へと移動して係合部106から離脱するため、第3発光演出手段70は枢軸71廻りに回動可能になる。
一方、ロック手段100の操作部108をアンロックU側へと図15のX2方向に操作すると、ロック手段100のアンロック動作に連動して連動板116の被検出部118が図15に示すように検出部117から外れるため、アンロック検出手段101がロック手段100のアンロックを検出する。
なお、この実施形態では、図15に示すように、ロック手段100がアンロック状態になるよりも前にアンロック検出手段101の被検出部118が検出部117から外れて、ロック手段100がアンロック状態になるのに先行してアンロック検出手段101がロック手段100のアンロックを検出するようにしている。しかし、アンロック検出手段101はロック手段100がアンロック状態になると略同時にそれを検出するか、又はロック手段100がアンロック状態になった直後にそれを検出するようにしてもよい。
アンロック検出手段101がロック手段100のアンロックを検出すると、第2エラー監視手段132が常時アンロックエラーの発生の有無を監視しているため、第2エラー監視手段132の第2エラー判定部132aがアンロック状態である第2エラー判定をし、エラー報知制御手段133の第2エラー報知制御部133bの制御によりエラー報知手段37の第2エラー報知部37bが「アンロックエラー」等の第2エラー報知画像を表示して第2エラー報知を行う。
従って、画像表示手段24の表示画像を見れば、第2エラー報知部37bに表示される「アンロックエラー」の第2エラー報知画像により、ロック手段100がアンロック状態にあることが判る。
第2エラー監視手段132の第2エラー判定部132aが、ロック手段100がアンロック状態である旨の第2エラー判定をすると、その時点から第2エラー解除部132bが第2エラー解除条件であるエラー解除時間(例えば3分)の計時を開始する。そして、エラー解除時間が経過すると、第2エラー解除部132bが第2エラー報知部37bの「アンロックエラー」の第2エラー報知画像の表示を終了させる。
第3発光演出手段70のロック手段100は、遊技ホールの係員に限らず遊技者もアンロック操作可能であるため、遊技者が悪戯等でアンロック状態にすることもできる。従って、遊技者が悪戯等でロック手段100をアンロック状態にして、第3発光演出手段70を第1位置Aから第2位置Bへと倒伏させるようなことをすれば、第3発光演出手段70が第2位置Bにあることから、遊技者の悪戯等の事実が容易に判明する。
ロック手段100をアンロック状態にしたままで第3発光演出手段70が依然として第1位置Aにある場合には、その第3発光演出手段70の姿勢だけでは、ロック手段100がアンロック状態にあるか否かを判断することはできない。しかし、ロック手段100がアンロック状態であるか否かを第2エラー監視手段132が常時監視しているため、ロック手段100をアンロック状態にすれば、その時点でアンロック検出手段101がアンロックを検出し、第2エラー監視手段132がアンロック状態である旨の第2エラー判定を行い、エラー報知手段37の第2エラー報知部37bが「アンロックエラー」の第2エラー報知画像を報知する。
従って、遊技ホールの係員等は、第3発光演出手段70が第1位置Aで起立状態であるにも拘わらず、エラー報知手段37の第2エラー報知部37bによる第2エラー報知により、ロック手段100がアンロック状態にあることを把握することができる。
ロック手段100を悪戯等でアンロック状態にしても、第2位置B側へと倒伏方向に外力を加えれば第3発光演出手段70が倒伏する恐れがある。しかし、第3発光演出手段70の配置箇所が遊技者等の接触し難い高い位置であり、しかもその位置で第3発光演出手段70が第1位置Aに安定的に支持されており、遊技の継続に何等支障のない軽微なエラーであるため、エラー報知手段37の第2エラー報知部37bに「アンロックエラー」の第2エラー報知画像が表示されるだけで、主制御基板120の制御により遊技動作は継続可能である。
そして、エラー報知手段37の「アンロックエラー」の第2エラー報知に従って、遊技ホールの係員又は遊技者がロック手段100の操作部108をロックR側に操作してロック手段100をロック状態に戻せば、アンロック検出手段101がアンロック状態を検出しなくなるので、第2エラー監視手段132の第2エラー判定が終了し、エラー報知手段37の「アンロックエラー」の第2エラー報知が終了する。
ロック手段100は第3発光演出手段70が第1位置Aにある場合に、操作部108をアンロックU側からロックR側へと操作すれば、係合具107が係合部106に係合して第3発光演出手段70をロックする。しかし、ロック手段100の操作部108、係合具107が第3発光演出手段70側にあり、係合部106が取り付け台95側にあるため、第3発光演出手段70が第1位置A以外の位置にある場合には、係合具107と係合部106とが枢軸71廻りの離れた位置にあるため、係合具107が取り付け台95の前面側に直接又は第2側部カバー74の前面側を介して間接的に当接するだけであって、係合具107が係合部106に係合することはない。そのためロック手段100はロック不能である。
ロック手段100をアンロック状態にした後、所定のエラー解除時間が経過すれば、エラー報知手段37の第2エラー報知部37bによる第2エラー報知が終了する。これはロック手段100のアンロック自体が軽微なエラーであり、そのアンロック状態で遊技を継続しても問題がないか、又は問題となり難いためである。
第3発光演出手段70は枢軸71廻りに第1位置Aと第2位置Bとに変化可能であり、運搬に際しての梱包時、遊技ホール内での遊技島1ヘの設置時には、第3発光演出手段70はパチンコ機2の上端に沿う第2位置Bに倒伏して格納する。このような場合にも、ロック手段100をアンロック状態にすることなく第3発光演出手段70を容易に手動操作できるため、作業員は第3発光演出手段70を第1位置Aから第2位置B、第2位置Bから第1位置Aへと容易に変位させることができる。
またロック手段100のアンロックは、仮に遊技者が悪戯で行ったとしても軽微なエラーであり、遊技の継続等に対しては影響しない。そのためアンロック検出手段101は主制御基板120に接続せずに演出制御基板128に接続し、その演出制御基板128に第2エラー監視手段132を設けているので、主制御基板120側の負担を軽減することができる。
図17、図18は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、第3発光演出手段70が第1位置Aにある場合に、係合具107が係合部106に自動的に係合する自動ロック式のロック手段100を採用している。
ロック手段100は、第3発光演出手段70の側面に配置された操作部108と、第2側部カバー74又は取り付け台95に設けられた係合部106と、係合部106に係脱自在な係合具107と、操作部108の操作を係合具107の係脱動作に変換する変換機構109と、係合具107を係合方向に付勢する付勢手段136とを備え、係合具107、変換機構109及び付勢手段136は第3発光演出手段70内に設けられている。
操作部108は摘まみ式であって、第3発光演出手段70の側面で横方向の操作軸137に固定されており、操作軸137廻りにロックR側とアンロックU側との間で回動操作可能である。
変換機構109は、支持板81に固定された取り付け板138と、この取り付け板138により回動自在に支持された操作軸137と、操作軸137に固定された連動アーム139とを備え、連動アーム139の先端側の長孔139aに係合具107が摺動自在に連結されている。取り付け板138には、係合具107が係合部106に係合した状態において、連動アーム139を規制する規制部140が設けられている。
付勢手段136は引っ張りバネにより構成され、取り付け板138のバネ掛け部141と、連動アーム139のバネ掛け部142との間に掛けられている。なお、付勢手段136には、圧縮バネ、弦巻バネ等を使用してもよい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態においても、アンロック検出手段101は連動アーム139の被検出部118と、支持板81に固定された光センサ等の検出部117とを備えており、ロック手段100がアンロック状態になれば、このアンロック検出手段101からの検出信号に基づいてロック手段100がアンロック状態である旨の第2エラー判定を演出制御基板128の第2エラー監視手段132がする。
一方、第3発光演出手段70が第1位置Aにある場合には、操作部108に対する操作力を解除すれば、付勢手段136の付勢力により、ロック手段100が直ちにロック状態に復帰する。しかし、ロック手段100がロック状態に復帰しても、ロック手段100がアンロック状態である第2エラー判定から所定時間までの間は、エラー報知制御手段133の制御により、エラー報知手段37の第2エラー報知部37bが第2エラー報知を行い、所定時間の経過後に第2エラー報知を終了する。
このような構成のロック手段100では、ロック手段100が付勢手段136を備えているため、第3発光演出手段70が第1位置Aにあれば、付勢手段136の付勢により係合具107が係合部106に係合してロック状態にある。
操作部108をロックR側からアンロックU側へとアンロック方向(X3方向)に操作すると、付勢手段136に抗して連動アーム139がX3方向に回動して、係合具107が係合部106から離脱して第3発光演出手段70がアンロック状態になる。しかし、操作部108の操作力を解除すれば、付勢手段136により連動アーム139が反X3方向へと回動するため、係合具107が係合部106に係合してロック状態に戻る。従って、第3発光演出手段70を第2位置Bへと回動させる場合には、係合具107が係合部106から離脱した状態で第3発光演出手段70を枢軸71廻りに回動させる必要がある。
そして、ロック手段100が第3発光演出手段70をアンロックすれば、アンロック検出手段101がそのアンロック状態を検出するので、ロック手段100がアンロック状態である第2エラー判定を第2エラー監視手段132が行い、エラー報知制御手段133がエラー報知手段37を制御して「アンロックエラー」の第2エラー報知を行う。そして、一旦第2エラー監視手段132の第2エラー判定があれば、エラー報知制御手段133の報知制御により、エラー報知手段37はその第2エラー判定から所定のエラー解除時間が経過するまで「アンロックエラー」の第2エラー報知を継続する。そのため遊技者が悪戯等でロック手段100をアンロックしたような場合には、その後にロック手段100がロック状態に復帰しているにも拘わらず、所定時間内の第2エラー報知により、遊技者の悪戯等の事実を把握することができる。
図19、図20は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、解除状態で保持可能な押し引き操作式のロック手段100を備えている。このロック手段100は、第2側部カバー74又は取り付け台95に設けられた係合部106と、この係合部106に係脱自在な係合具107と、この係合具107の前端に固定された操作部108と、係合具107を係合方向に付勢する付勢手段136と、係合具107を廻り止めする廻り止め機構145と、係合具107を解除状態に保持する保持機構146とを備えている。
係合具107はピン状であって、補強板82の保持孔110と、その前側の取り付け板147の保持孔148に前後方向に摺動自在に挿通されており、後端側が係合部106に係脱可能になっている。操作部108は係合具107の前端に固定され、第3発光演出手段70の前カバー83の前面下部の凹部150内に配置され、ロックR側とアンロックU側との間で前後方向に操作可能である。付勢手段136は圧縮コイルバネ等であって、取り付け板138と係合具107の中間のバネ受け体149との間で係合具107の外周に套嵌されており、ロック状態では操作部108が前カバー83の凹部150に当接している。
廻り止め機構145はバネ受け体149から突出する突起部151と、保持板152側に設けられ且つ突起部151を前後方向に摺動自在に案内する二股状の案内部153とを有する。保持機構146は、二股状の案内部153の間に形成された保持凸部154を有し、この案内部153の弾性変形により保持凸部154が突起部151に係脱するようになっている。取り付け板138、保持板152は第3発光演出手段70の内部で前カバー83の裏面に固定されている。
アンロック検出手段101は、バネ受け体149に固定された被検出部118と、前カバー83内の底壁83a側に固定された検出部117とを有する。他の構成は第1又は第2の実施形態と同様である。
このような構成のロック手段100を採用すれば、第3発光演出手段70が第1位置Aにある状態において、操作部108をアンロックU側からロックR側へと押圧した場合には、付勢手段136の付勢により係合具107が係合部106に係合してロック手段100が第3発光演出手段70を固定するロック状態にある。
ロック手段100による第3発光演出手段70の固定をアンロックする場合には、操作部108をロックR側からアンロックU側へと解除方向(X4方向)に引っ張る。すると係合具107が係合部106から離脱してロックを解除することができる。そして、突起部151が保持凸部154を越えるまで操作部108を操作すると、突起部151が保持凸部154の前側のアンロックU側に保持されるので、ロック手段100をアンロック状態に保つことができる。またロック手段100がアンロック状態になれば、アンロック検出手段101がそのアンロック状態を検出する。
このロック手段100はアンロック状態に保持可能であり、第1位置Aと第2位置Bとの間で第3発光演出手段70を変位させる場合には、ロック手段100をアンロック状態に保持しておく。そして、第3発光演出手段70が第1位置Aに位置する状態において、操作部108をアンロックU側へと反X4方向に押圧して突起部151を保持凸部154から外せば、係合具107が付勢手段136の付勢力により反X4方向に移動して係合部106に係合するので、ロック手段100により第3発光演出手段70を第1位置Aに固定することができる。
なお、第3発光演出手段70が第1位置A以外に位置する場合に、操作部108をアンロックU側に押圧すれば、保持機構146による保持が解除されて、付勢手段136の付勢力により係合具107の先端が第2側部カバー74の前面に当接するようにしてもよい。この場合には、第3発光演出手段70が第1位置Aに位置して係合具107が係合部106に位置したときに、係合具107が係合部106に係合して自動ロックすることができる。
図21は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態のロック手段100は、操作部108の手動操作によりロック状態とアンロック状態とに保持可能な保持機構146を備えている。この保持機構146は、突起部151を挟む一対の案内部153に前後方向に2個の保持凸部154,155を設けて、その2個の保持凸部154,155により突起部151を保持するようになっている。第3の実施形態の付勢手段136がない。他の構成は第3の実施形態と同様である。
このようなロック手段100を採用すれば、保持凸部154,155による突起部151の保持により、ロック手段100をロック状態とアンロック状態とに保持することができる。そのため第3の実施形態の付勢手段136を省略できる等、ロック手段100の構成を簡素化することができる。また操作部108を凹部150に当接する必要がなく、操作部108と凹部150との間に隙間156を設けることもできる。
図22は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、棒状の解除部材210を使用してアンロック可能にしたロック手段100を備えている。このロック手段100は、第3発光演出手段70側に、その裏面側に配置された係合部106と、この係合部106の前側に対応して前後方向に形成された操作孔211とを備え、側部ユニット本体46A側に、係合部106に対して裏側から係脱自在な係合具107と、係合具107を係合方向に付勢する圧縮バネ等の付勢手段212とを備えて構成され、またロック手段100のアンロックを検出するアンロック検出手段101が設けられている。
係合部106は第3発光演出手段70の補強板82に形成され、操作孔211は前カバー83に形成されている。係合具107は第2側部カバー74又は取り付け台95と、取り付け台95に固定された支持台213とに跨がって前後方向に摺動自在に保持され、付勢手段212により前側に付勢されている。アンロック検出手段101は光学式であって、支持台213側に固定された検出部117と、係合具107の後端に固定された被検出部118とを備えている。他の構成は各実施形態と同様である。
第3発光演出手段70は、通常、第1位置Aでロック手段100によりロックされている。第3発光演出手段70を第1位置Aから第2位置Bへと倒伏させる場合には、第3発光演出手段70を第1位置Aに固定するロック手段100をロック状態からアンロック状態へと操作する。
このアンロックに際しては、前カバー83の操作孔211に前側から解除部材210を挿入して、その解除部材210により係合具107を付勢手段212に抗してX5方向に押圧する。これによって係合具107が付勢手段212に抗して後退し係合部106から離脱するため、ロック手段100をアンロック状態にすることができる。
第3発光演出手段70が第1位置Aに位置する状態で解除部材210による係合具107の押圧を開放すれば、係合具107が付勢手段212の付勢により係合部106に係合する。これによりロック手段100が第3発光演出手段70を第1位置Aに再度固定するロック状態となる。
また第3発光演出手段70を第1位置A以外に枢軸71廻りに回動させた後に、解除部材210による係合具107の押圧を開放すれば、係合具107が付勢手段212の付勢により補強板82の裏面に当接するだけであり、ロック手段100はアンロック状態を維持する。
一方、ロック手段100がアンロック状態になると、被検出部118が検出部117から後方に外れるため、アンロック検出手段101がロック手段100のアンロック状態を検出し、各実施形態と同様にエラー報知手段37が「アンロックエラー」の第2エラー報知を行う。
図23~図29は本発明の第6の実施形態を例示する。このパチンコ機2は、図23~図25に示すように、前枠8の前側に前扉9がヒンジ12,13廻りに開閉自在に配置されており、この前扉9の前面側下部には、前張り出しユニット47に対して発射手段22と反対側に演出用の演出操作手段185が設けられている。
演出操作手段185は可動体の一例を構成するものであって、前張り出しユニット47の一側に配置されており、起立状態の第1位置(原点位置又は初期位置)Aと、この第1位置Aの前側に倒れる第2位置(一方の操作位置又は傾斜位置)Bとの間で第1軸186廻りに変位可能であり、また第1位置Aと、前扉9に沿って前張り出しユニット47上に格納される第3位置(他方の操作位置又は格納位置)Cとの間で第2軸187廻りに変位可能である。
この演出操作手段185は、棒状の操作部材188と、この操作部材188の上端に設けられた可動装飾部189と、前張り出しユニット47内に配置され且つ操作部材188の基部側を第1軸186、第2軸187廻りに変位可能に枢支する枢支手段190とを備えている、
また枢支手段190側には、演出操作手段185の第2位置Bへの操作を検出する操作検出手段191と、第1位置Aと第3位置Cとで演出操作手段185を第2軸187廻りに回動不能にロックするロック手段100と、ロック手段100のアンロック状態を検出するアンロック検出手段101とが設けられている。
可動装飾部189は手首から先の左手を模した可動演出部を構成するものであって、操作部材188の上端側に固定された掌側の支持部189aと、この支持部189aに作動可能に設けられた親指側の第1可動部189bと、支持部189aに作動可能に設けられた人指し指等の第2可動部189cとを備え、第1可動部189b及び第2可動部189cが必要に応じて作動するようになっている。
枢支手段190は、図26~図29に示すように、前張り出しユニット47の周壁部192内の受け部193に固定された固定枠194と、この固定枠194に前後方向の第2軸187を介して枢支された可動枠195と、操作部材188を第1位置Aに規制する規制部196と、操作部材188を第1軸186廻りに規制部196側に付勢する付勢手段197とを備え、可動枠195に左右方向の第1軸186が設けられている。
固定枠194は前後一対の支持部194aを有するU字状である。可動枠195は前後一対の支持部195aと左右各一対の支持部195bとを有し、その前後の支持部195aと固定枠194の支持部194aとの間に第2軸187が設けられ、また左右の支持部195b間に第1軸186が設けられている。固定枠194の支持部194aと可動枠195の支持部195aとの間には、可動枠195の第2軸187廻りの回動に抵抗を付与する抵抗部198が介在されている。
操作部材188の下端に支持筒部199を有し、その支持筒部199は第1軸186上に套嵌されている。規制部196は可動枠195の左右の支持部195b間に設けられている。付勢手段197は、支持筒部199に巻装された弦巻バネ197aにより構成され、その一端側が操作部材188に、他端側が可動枠195の支持部195bに夫々係止されている。
操作検出手段191は支持筒部199に固定された遮光部等の被検出部200と、可動枠195に固定され且つ演出操作手段185の第2位置Bへの回動を被検出部200を介して検出する光センサ等の検出部201とを備えている。なお、操作検出手段191は演出操作手段185の第1軸186廻りの角度変化を検出するものでもよいし、その他のものでもよい。
ロック手段100は、可動枠195の前側の支持部195aに設けられた第1位置A用及び第3位置C用の2個の係合部106a,106cと、前張り出しユニット47の周壁部192と固定枠194の前側の支持部194aに跨がって前後方向に挿通されて係合部106a,106cに係脱自在に設けられた係合具107と、この係合具107の前端に設けられた操作部108とを備えている。
そして、このロック手段100は、操作部108をロックR側へと押し込んだときに係合具107が係合部106a又は係合部106cに係合して可動枠195を第1位置A又は第3位置Cで固定枠194にロックし、操作部108をアンロックU側へと手前に引いたときに係合具107が係合部106a,106cから離脱して可動枠195をアンロックするようになっている。なお、ロック手段100は演出操作手段185を少なくとも第1位置Aでロック可能であればよい。
係合部106aは演出操作手段185が第1位置Aのときに、係合部106cは演出操作手段185が第3位置Cのときに夫々係合具107に対応するように設けられている。従って、ロック手段100は、演出操作手段185を第1位置Aと第3位置Cとの二位置で第2軸187廻りに回転しないようにロック可能である。なお、ロック手段100には、係合具107をロックR側とアンロックU側とに保持する保持機構(図示省略)が設けられている。
アンロック検出手段101は、係合具107側に固定された遮光部等の被検出部118と、周壁部192側に固定され且つ係合具107を手前のアンロックU側へと操作したときに被検出部118を介して検出する光センサ等の検出部117とを備えている。
枢支手段190の上側には、この枢支手段190を上側から覆い且つ操作部材188の第1軸186、第2軸187廻りの変位を許容する第1案内部203、第2案内部204が設けられた球面状の固定カバー205と、固定カバー205の案内部203,204を下側から塞ぐ球面状の可動カバー206とが相対摺動自在に設けられている。
固定カバー205は前張り出しユニット47の上面側に固定されており、その第1案内部203は操作部材188の第1位置A、第2位置B間の変位を許容し、第2案内部204は操作部材188の第1位置A、第3位置C間の変位を許容するようになっている。なお、両案内部203,204は平面視L字状に設けられている。可動カバー206は操作部材188に固定されている。他の構成等は各実施形態と同様である。
この実施形態のパチンコ機2は、特別図柄等の変動中の所定期間内に演出操作手段185を第1位置Aから第2位置BへとX6方向に操作することにより、画像表示手段168に所定の操作演出画像を表示して操作演出を実行可能である。
通常、演出操作手段185は第1軸186廻りにのみ操作可能にロック手段100によりロックされている。即ち、ロック手段100は、係合具107が第1係合部106aに係合するロック状態にあり、操作部材188は第2軸187廻りには回動しない。従って、演出操作手段185は第1軸186廻りに操作可能である。
操作演出に際しては、遊技中に画像表示手段168に、演出操作手段185の操作を誘導する操作誘導画像が表示されるので、その操作誘導画像の表示中に演出操作手段185を第1位置Aから第2位置Bへと操作すると、操作検出手段191がその演出操作手段185の操作を検出する。そして、この操作検出手段191の検出信号に基づいて、画像表示手段168に所定の操作演出画像を表示する操作演出が実行される。
前扉9を第2ヒンジ13廻りに開放して点検等を行う場合に、前側へと大きく突出する大型の演出操作手段185が前扉9の第2ヒンジ13側の端部にあれば、その演出操作手段185が左右のパチンコ機2間に配置された球貸し機3等に接触する。そこで、前扉9を開放する際には、先ず操作部108を手前のアンロックU側へと引っ張って係合具107を係合部106aから外すと、ロック手段100が演出操作手段185をアンロックする。
次に演出操作手段185を第2軸187廻りにX7方向に操作して第1位置Aから第3位置Cへと回動させる。これによって演出操作手段185は操作部材188から上側が前張り出しユニット47の中央上側へと倒れるので、演出操作手段185が球貸し機3等に接触することなく前扉9を開放することができる。
ロック手段100をアンロックすれば、アンロック検出手段101がそのアンロックを検出するため、画像表示手段168にロック手段100がアンロック状態にある旨の「アンロックエラー」を表示して、第2エラー報知を行う。
前扉9を閉鎖した後は、演出操作手段185を第1位置Aに戻した後、ロック手段100で演出操作手段185をロックする。ロック手段100をロック状態に戻すか、又はロック手段100のアンロックから所定のエラー解除時間が経過する等、所定のエラー解除条件が成立すれば、その後に第2エラー報知が終了する。
ロック手段100の操作部108は遊技者も操作可能であり、その操作部108を手前に引っ張れば、ロック手段100をアンロック状態にすることができる。またロック手段100をアンロックしても、固定枠194と可動枠195との支持部194a,195a間には抵抗部198があり、また固定カバー205には第1案内部203があるため、第1位置Aにある演出操作手段185を手前側へと操作すれば、第1軸186廻りに演出操作手段185が第2位置Bへと回動する。
従って、ロック手段100をアンロックした状態でも、演出操作手段185を問題なく第2位置Bへと操作することができる。そのため遊技中の遊技者が悪戯でロック手段100をアンロックするようなことがあっても、画像表示手段168に「アンロックエラー」を表示して第2エラー報知を行うが、遊技は継続できるようになっている。
図30~図34は本発明の第7の実施形態を例示する。この演出操作手段185は、図30~図32に示すように、左右方向の第1軸186から上側に起立する第1位置(原点位置、初期位置)Aと、第1位置Aから前後方向の第2軸187廻りに遊技機本体10の前面側に沿って前張り出しユニット47上へと傾斜して収納する第2位置(収納位置)Bと、第1位置Aから第1軸186廻りに手前側に倒れる第3位置(操作位置)Cとに夫々操作可能になっている。
演出操作手段185の基部側には、図33、図34に示すように、演出操作手段185を第1位置Aに付勢する付勢手段197と、演出操作手段185の第3位置Cの操作を検出する操作検出手段191と、通常時に演出操作手段185を第2軸187廻りに屈曲不能にロックし且つ収納時に演出操作手段185を第2位置B側へと屈曲可能にするロック手段100と、ロック手段100のアンロックを検出するアンロック検出手段101とが設けられている。
前扉9にはその前張り出しユニット47の側方に枢支基部215が設けられ、この枢支基部215の第1軸186を介して演出操作手段185が前後方向に回動自在に枢支されている。
演出操作手段185は、図33、図34に示すように、第1軸186により枢支された基部部材216と、この基部部材216に第2軸187を介して屈折可能に連結された操作部材188と、この操作部材188の上端側に設けられた可動装飾部189とを備えている。
ロック手段100は基部部材216と操作部材188との間に設けられている。基部部材216は第1軸186廻りに一体回動可能に支持された内部材217と外部材218とを有し、筒状の外部材218内に内部材217が設けられている。操作部材188は連結部219,220及び第2軸187を介して内部材217に屈折可能に連結され、また外部材218に螺合する固定ナット221により外部材218に屈折不能に固定されている。
内部材217の連結部219は前後方向に偏平状である。操作部材188の連結部219は内部材217の連結部220を前後両側から挟む二股状であって、第2軸187が挿通されている。第2軸187は第1軸186と平面視略直角の前後方向に配置されており、内部材217の連結部220に形成された上下方向の長孔222に挿通されている。内部材217にはその受け部223と第2軸187との間に圧縮バネ等の付勢手段224が套嵌されている。なお、付勢手段224は圧縮バネ以外のものでもよい。
外部材218は固定ナット221が螺合するネジ部225と、このネジ部225の第2位置B側に形成された切り欠き部226とを有する。固定ナット221はキャップ状であって、外部材218のネジ部225に螺合して締め付けたときに操作部材188の連結部219を内部材217側へと下方向に押圧して、操作部材188を基部部材216に対して屈折不能に固定し、ネジ部225との螺合を解除したときに操作部材188の基部部材216に対する固定を解除するようになっている。切り欠き部226は第1位置Aの操作部材188の連結部219に対応してネジ部225の第2位置B側に設けられている。
付勢手段197は第1軸186の外周側に巻回された弦巻バネ197aを備え、その弦巻バネ197aの一端は内部材217に係止され、他端は枢支基部215に係止されている。なお、演出操作手段185は第1位置Aと第3位置Cとの操作許容範囲内で前後方向に操作可能であり、枢支基部215内には演出操作手段185の回動を操作許容範囲内に規制する規制手段(図示省略)が設けられている。
操作検出手段191は非接触式であって、枢支基部215内に配置された検出部201と、基部部材216側に固定された被検出部200とを備え、検出部201が被検出部200を介して演出操作手段185の操作を検出するようになっている。被検出部200は外部材218と内部材217との間に介在され、第1軸186廻りに演出操作手段185と一体に回動可能に設けられている。
アンロック検出手段101は外部材218の内側に固定された磁気感応式の検出部101aを備え、磁性体である第2軸187が上昇して離れたときに、検出部101aが第2軸187を介してロック手段100のアンロックを磁気的に検出するようになっている。他の構成は各実施形態と同様である。
演出操作手段185は、通常、固定ナット221をネジ部225に螺合することにより基部部材216と操作部材188とが屈折不能に固定されており、また付勢手段197により第1位置Aに保持されている。そこで、第1位置Aにある演出操作手段185を第1軸186廻りに第3位置C側へとX7方向に回動操作すると、操作部材188、基部部材216が第1軸186廻りに一体にX7方向に回動し、操作検出手段191がその操作を検出する。
演出操作手段185を第3位置Cから第1位置Aに戻す場合には、演出操作手段185に対する操作力を解除するか、又は演出操作手段185を第1位置Aへと軽く操作すれば、演出操作手段185が第1位置Aに戻る。
前枠8又は前扉9をヒンジ12,13廻りに開放するときには、ロック手段100をアンロックして第1位置Aにある演出操作手段185を第2軸187廻りに屈曲させて、図23に二点鎖線で示すように、前扉9の前側の第2位置Bに収納する。これによって前枠8又は前扉9の開放時にも、演出操作手段185の他の付属機器類等に対する干渉を回避することができる。
演出操作手段185を第2位置Bに収納するときには、先ず固定ナット221のネジ部225に対する螺合を解除すると、第1位置A側の操作部材188が付勢手段224の付勢力により長孔222の範囲内で上昇する。そして、操作部材188を第2軸187廻りに第2位置BへとX6方向に回動させると、操作部材188、取り分けその連結部219が切り欠き部226内に対応するため、演出操作手段185の上部側の操作部材188を前扉9の前側近傍に沿って第2位置Bへと倒して収納することができる。
一方、固定ナット221がネジ部225から外れてロック手段100がアンロック状態になると、第2軸187がX8方向に上昇して検出部101aから離れるため、アンロック検出手段101がロック手段100のアンロック状態を検出し、各実施形態と同様にエラー報知手段37が「アンロックエラー」の第2エラー報知を行う。
図35~図37は本発明の第8の実施形態を例示する。このスロットマシン160は、遊技機本体161の前面上部に、前後方向に出し入れ可能に前突出発光演出手段162(可動体)が設けられている。遊技機本体161は、筐体163と、この筐体163の前側に配置され且つ上下一対のヒンジ(図示省略)により開閉自在に枢支された前扉164とを備え、その前扉164の前上部に前突出発光演出手段162が配置されている。
筐体163内には上下方向の中間に遊技図柄表示手段166が、その上側に画像表示手段168が夫々設けられている。遊技図柄表示手段166は左右方向に3個の回転リール167を備えたリール式であり、その各回転リール167には周方向に複数個の遊技図柄が付されている。画像表示手段168は液晶式等であり、遊技中の演出画像を表示する他、エラー報知手段37を構成している。
前扉164には、遊技図柄表示手段166に対応する遊技図柄表示窓169と、画像表示手段168に対応する画像表示窓170と、画像表示手段168の上側で前後に出し入れ自在に配置された前突出発光演出手段162と、遊技図柄表示窓169の下側に配置された操作パネル171と、最下部に配置されたメダル受け皿172とを備えている。
遊技図柄表示窓169は遊技図柄表示手段166の遊技図柄を、画像表示窓170は画像表示手段168の表示画像を夫々前側から視認できるようになっている。遊技図柄表示窓169は遊技図柄表示手段166の回転リール167が停止したときに、その各回転リール167の遊技図柄表示窓169に対応する周方向の複数個の遊技図柄を前側から視認可能である。
操作パネル171は上パネル部173と前パネル部174とを備え、上パネル部173にはマックスベットボタン175、メダル投入口176等が設けられている。前パネル部174には各回転リール167を同時に回転させるためのスタートレバー177、回転中の各回転リール167を個別に停止させるためのストップボタン178等が設けられている。
前突出発光演出手段162は可動体を構成するものであって、演出画像を表示可能な液晶式等の表示パネル165と、この表示パネル165を前扉164に対して第1位置(突出位置)Aと第2位置(後退位置又は格納位置)Bとに変位可能に支持する案内機構180とを備えている。
案内機構180は表示パネル165から後方に突出する可動板181と、この可動板181に形成された案内溝182に挿通して前扉164の側面に固定された案内突起183とを備え、案内溝182の範囲内で表示パネル165を第1位置Aと第2位置Bとに変位可能に支持している。
第1位置Aはメダル受け皿172よりも前側に設定されており、表示パネル165は第1位置Aに位置するときには、遊技機本体161側の平面視投影領域から前側に突出する状態となる。そして、表示パネル165はこの第1位置Aにおいてロック手段100により遊技機本体161に対してロック可能である。
ロック手段100は第3の実施形態又は第4の実施形態と同様であって、案内機構180の可動板181側に設けられ且つ操作部108を介して左右方向に操作可能に配置された係合具107と、前扉164側に設けられた係合部106とを有し、アンロック状態に保持可能に構成されている。
第2位置Bは表示パネル165が遊技機本体161の前面側上部に接近して、遊技機本体161の平面視投影領域内に収まる状態である。なお、ロック手段100は表示パネル165の第2位置Bに対応する係合部106を前扉164に設けて、第2位置Bでも表示パネル165を前扉164側にロックするようにしてもよい。他の構成は各実施形態と同様である。
このような構成のスロットマシン160では、遊技図柄表示手段166の各回転リール167を回転させて、その回転後の停止図柄が所定の組み合わせとなるか否かにより遊技を行う。この遊技中に、前突出発光演出手段162の表示パネル165、画像表示手段168等が演出画像を表示してその時点の遊技状態の演出を行う。
遊技島1に設置した後には、前突出発光演出手段162を第1位置Aへと引き出して、その第1位置Aでロック手段100によりロックした状態で使用する。ロック手段100は梱包等の利便性を考えて、操作部108を操作することにより任意にアンロック可能であり、アンロックすれば、第1位置Aから第2位置Bへと前突出発光演出手段162を変位させることができる。そして、前突出発光演出手段162を第2位置Bにした状態でも、表示パネル165に演出画像を表示しながら、遊技を行うことができる。
前突出発光演出手段162の第1位置Aにおいて、操作部108を引いて係合具107を係合部106から外してロック手段100をアンロックすれば、アンロック検出手段101がロック手段100のアンロックを検出するため、画像表示手段168のエラー報知手段37が「アンロックエラー」の第2エラー報知を行う。そのためエラー報知手段37の「アンロックエラー」の第2エラー報知を見れば、ロック手段100がアンロック状態にあることが判る。
このように遊技機本体161の前側上部に前突出発光演出手段162を第1位置Aと第2位置Bとの間で前後方向に変位可能に備えたスロットマシン160の場合にも、各実施形態と同様に実施することが可能である。
なお、前突出発光演出手段162は、案内機構180により前後方向に直線的に変位可能にする他、案内溝182を前上がり又は前下がりの傾斜状に構成したり、上向き又は下向きの円弧状に構成したりして、前突出発光演出手段162がその案内溝182に沿って前後方向に変位するようにしてもよい。更に前突出発光演出手段162は、左右方向の枢軸廻りに前向きの第1位置(演出位置)Aと下向きの第2位置B(格納位置)とに変位するように構成してもよい。
図38~図45は本発明の第9の実施形態を例示する。この実施形態では、図38~図41に示すように、遊技機本体10の上部に枢軸廻りに第1位置(起立位置)Aと第2位置(倒伏位置)Bとに変位可能に配置された第3発光演出手段70と、この第3発光演出手段70を第1位置A、第2位置Bで夫々ロック・アンロック可能なロック手段100と、第1位置Aの第3発光演出手段70を検出可能な第1位置検出手段230と、第2位置Bの第3発光演出手段70を検出可能な第2位置検出手段231と、ロック手段100のロック状態を検出可能なロック検出手段232と、ロック手段100のアンロック状態を検出可能なアンロック検出手段233と、各検出手段230~233の検出信号に基づいてその時点の第3発光演出手段70、ロック手段100の状態の適否を判定する判定手段234と、この判定手段234が不適当と判定したときにその判定結果に従って所定のエラー報知を行うエラー報知手段235とを備えている。
第3発光演出手段70は、第1の実施形態と同様に、遊技機本体10の第2側部ユニット46の前側上部に枢軸71を介して枢支され、規制手段99により第1位置Aと第2位置Bとに変位可能に規制されている。規制手段99は側部ユニット本体46Aの取り付け台95、第2側部カバー74の前面側に形成された長孔103と、第3発光演出手段70の支持板81、補強板82側に固定され且つ長孔103内に係合する規制突起104とを備えている。
ロック手段100は第3発光演出手段70を第1位置A、第2位置Bで夫々ロック・アンロック可能であり、第3発光演出手段70の第1位置A、第2位置Bに対応して取り付け台95、第2側部カバー74の前面側に形成された係合部106a,106bと、第3発光演出手段70の支持板81、補強板82に前後方向に挿通され且つ各係合部106a,106bに対して係脱自在な係合具107と、ロックR側とアンロックU側とに手動操作可能な操作部108と、操作部108の操作と係合具107とを連動させるトグル機構238とを備えている。
操作部108は第3発光演出手段70の前カバー83の前面部に形成された案内溝111を貫通して、前カバー83の前面部の裏側に配置された摺動部112に固定され、前カバー83の前側でロックR側とアンロックU側とに手動操作可能である。
トグル機構238は、支軸239により回動自在に枢支されたベルクランク等の連動アーム240と、この連動アーム240を支軸239廻りにロック方向とアンロック方向との二方向に切り換え付勢可能な付勢バネ241と、連動アーム240の回動範囲をロック位置、アンロック位置に規制するロックストッパ部242、アンロックストッパ部243とを備えている。連動アーム240は第1アーム部244と第2アーム部245とを備え、その第1アーム部244に係合具107が長孔247、ピン248等を介して連結されると共に、付勢バネ241の一端側がバネ掛け部249に連結されている。
付勢バネ241の他端側は、支軸239に対して第1アーム部244の反対側に配置されたバネ掛け部250に係止されている。第2アーム部245は先端に被係合部252を有し、その被係合部252が摺動部112の裏側の係合部253に係合されている。
このロック手段100は、操作部108がロックR側に位置する場合に、連動アーム240の第1アーム部244が付勢バネ241のバネ力によりロックストッパ部242に当接して係合具107が第1位置Aに対応する係合部106a又は第2位置Bに対応する係合部106bに係合するロック状態にあり、また操作部108がアンロックU側に位置する場合に、連動アーム240の第1アーム部244が付勢バネ241のバネ力によりアンロックストッパ部243に当接して係合具107が第1位置Aに対応する係合部106a又は第2位置Bに対応する係合部106bから離脱するアンロック状態にある。
例えば、ロック手段100が第3発光演出手段70を第1位置Aでロックするロック状態からアンロックする場合には、操作部108をロックR側からアンロックU側へと図39のX2矢示方向に操作する。すると係合部253、被係合部252を介して連動アーム240が付勢バネ241に抗しながら支軸239廻りに図39のX3矢示方向に回動する。そして、連動アーム240が全回動角度の略半分まで回動して第1アーム部244側のバネ掛け部249がバネ掛け部250と支軸239との中心を通る線分上をアンロックストッパ部243側に越えると、連動アーム240は付勢バネ241のバネ力によりX3矢示方向に回動してアンロックストッパ部243に当接する。
そのため係合部106a又は106bに係合していた係合具107は、連動アーム240の回動に伴って係合部106a又は106bから図39のY3矢示方向に離脱してアンロック状態となる。そして、付勢バネ241のバネ力によりアンロック状態を維持する。なお、被係合部252と係合部253との係合状態には、付勢バネ241のバネ力による連動アーム240の回動を許容する程度の遊びがある。
第1位置検出手段230、第2位置検出手段231は、側部ユニット本体46A内の取り付け台95等に基板を介して固定され、規制手段99の規制突起104の先端に固定された被検出部255を介して検出するようになっている。なお、位置検出手段230,231と被検出部255は、その一方が第3発光演出手段70側に、他方が第3発光演出手段70とは反対の固定側にあればよく、この実施形態に例示の構造に限定されるものではない。
各位置検出手段230,231は、第3発光演出手段70の第1位置A、第2位置Bに対応して枢軸71廻りの被検出部255の円周上に配置されており、被検出部255が発光素子と受光素子との間に進入して遮光したときに第3発光演出手段70の第1位置A、第2位置Bを検出するようになっている。
ロック検出手段232、アンロック検出手段233は、第3発光演出手段70内の支持板81等の固定側に基板等を介して配置され、連動アーム240側の被検出部256を介してロック手段100のロック状態、アンロック状態を検出するようになっている。ロック検出手段232、アンロック検出手段233は、ロック手段100のロック状態、アンロック状態に対応して被検出部256の支軸239廻りの円周上に配置されており、被検出部256が発光素子と受光素子との間に進入して遮光したときにロック手段100のロック状態、アンロック状態を検出するようになっている。
判定手段234は第1位置検出手段230、第2位置検出手段231、ロック検出手段232、アンロック検出手段233の検出信号に基づいて、その時点のときの第3発光演出手段70及びロック手段100の状態が適当か否かを判定するものであり、この判定手段234が行う状態判定には、次に例示する第1状態、第2状態、第3状態及び第4状態の四種類がある。
第1状態は、図38に示すように、第3発光演出手段70が第1位置Aで起立状態にありロック手段100が第3発光演出手段70をロックするロック状態であって、パチンコ機が正常に稼動可能な正常状態である。この第1状態では、第1位置検出手段230が第3発光演出手段70の第1位置Aを検出し、ロック検出手段232がロック手段100のロック状態を検出するため、判定手段234は正常判定を行う。
第2状態は、図42(a)に示すように、第3発光演出手段70が第1位置Aで起立状態にありロック手段100が第3発光演出手段70をアンロックするアンロック状態にあって、第1位置Aで起立する第3発光演出手段70をロック手段100によりロックする必要のある状態である。この第2状態では、第1位置検出手段230が第3発光演出手段70の第1位置Aを検出し、アンロック検出手段233がロック手段100のアンロック状態を検出するため、判定手段234は第2状態である旨の第1エラー判定を行う。
第3状態は、図42(b)に示すように、第3発光演出手段70が第2位置Bで倒伏状態にありロック手段100が第3発光演出手段70をアンロックするアンロック状態にあって、第2位置Bで倒伏する第3発光演出手段70をロック手段100によりロックする必要のある状態である。この第3状態では、第2位置検出手段231が第3発光演出手段70の第2位置Bを検出し、アンロック検出手段233がロック手段100のアンロック状態を検出するため、判定手段234は第3状態である旨の第2エラー判定を行う。
第4状態は、図42(c)に示すように、第3発光演出手段70が第2位置Bで倒伏状態にありロック手段100が第3発光演出手段70をロックするロック状態にあって、第3発光演出手段70が第2位置Bにあるがロック手段100により既にロックされた状態である。この第4状態では、第2位置検出手段231が第3発光演出手段70の第2位置Bを検出し、ロック検出手段232がロック手段100のロック状態を検出するため、判定手段234は第4状態である旨の第3エラー判定を行う。
エラー報知手段235は、判定手段234の第1~第3エラー判定に応じて所定のエラー報知を行うためのもので、液晶表示手段等の画像表示手段27により構成される画像報知部258と、第3発光演出手段70、その他のLEDにより構成されるLED報知部259とを備えている。
このエラー報知手段235は、判定手段234が第2状態である旨の第1エラー判定をした場合には、図43(a)に示すように、その第1エラー判定から所定時間T1が経過するまで遅延させてその所定時間T1の経過後に画像報知部258のみで報知する第1エラー報知を行い、判定手段234が第3状態である旨の第2エラー判定をした場合には、図43(b)に示すように、画像報知部258、LED報知部259の両方で直ちに第2エラー報知を行い、図43(c)に示すように、判定手段234が第4状態である旨の第3エラー判定をした場合には、画像報知部258、LED報知部259の両方で第3エラー判定から所定時間T2が経過するまでの間に報知する第3エラー報知を行うようになっている。所定時間T1と所定時間T2は同じ時間でもよいし、異なる時間でもよい。所定時間T1を所定時間T2よりも短くしてもよいし、長くしてもよい。
エラー報知手段235によるエラー報知の報知形態が異なるのは、第2状態、第3状態、第4状態の発生状況の違いに基づくものである。即ち、第2状態は図42(a)に示す状態であり、1)遊技ホールの係員がロック手段100をアンロックし第3発光演出手段70を倒して球詰まりの解消等の作業を行った後、第3発光演出手段70を元の第1位置Aに戻すも、ロック手段100により第3発光演出手段70をロックし忘れたという状況や、2)遊技者が悪戯目的、好奇心等で第3発光演出手段70に触っていた場合にロック手段100による第3発光演出手段70のロックを解除してしまい、そのままでロックし忘れたという状況である。
この第2状態では、第3発光演出手段70をロックせずにそのまま放置すれば、第3発光演出手段70が第2位置B側へと倒れて破損する等の恐れがある。しかし、第3発光演出手段70は第1位置Aで起立状態にあるため、遊技自体の継続は可能である。従って、エラー報知手段235は、判定手段234からの第1エラー判定があれば、所定時間(例えば30秒程度)が経過するまでは報知を行わず、その所定時間の経過後に画像表示手段27の一部の画像報知部258に第1エラー報知を画像表示して、ロック手段100のロックを促す。この画像報知部258による第1エラー報知は、ロック手段100をロック状態に戻せば終了する。なお、画像報知部258は遊技に支障を来さないように画像表示手段27の一部に小さく配置することが望ましい。
第3状態は図42(b)に示す状態であり、1)遊技ホールの係員がロック手段100をアンロックし第3発光演出手段70を倒して球詰まりの解消等の作業を行った後、第3発光演出手段70を元の第1位置Aに戻し忘れたという状況や、2)遊技者が悪戯目的、好奇心等で第3発光演出手段70に触っていてロック手段100をアンロックしてしまい、そのまま放置しているという状況である。
この第3状態では、第3発光演出手段70をロックせずにそのまま放置すれば、第3発光演出手段70が第2位置B側へと倒れて破損する等の恐れがある。また第3発光演出手段70が倒伏状態のままであれば、遊技領域25内の遊技球の視認性が低下する等の問題がある。従って、エラー報知手段235は、画像報知部258、LED報知部259の両方で直ちに第2エラー報知を行い、第3発光演出手段70の第1位置Aへの復帰とロック手段100のロックとを促す。エラー報知手段235による第2エラー報知は、第3発光演出手段70を第1位置Aに戻しロック手段100をロックすれば終了する。
第4状態は図42()に示す状態であり、1)遊技ホールの開店前、閉店後にパチンコ機の掃除やP0Pの取り付け等のためにロック手段100をアンロックして第3発光演出手段70を第2位置Bに倒し、第3発光演出手段70が動かないようにロック手段100によりロックしている状況である。
この第4状態では、第3発光演出手段70の安定性も確保されており、また遊技ホールの係員が意図的にしている場合があることから、エラー報知手段235は、第3エラー判定から所定時間が経過するまで画像報知部258により第3エラー報知を行う。そして、所定時間が経過すれば、第3エラー報知を終了する。
第3発光演出手段70の第1位置Aと第2位置B、ロック手段100のロック状態とアンロック状態、判定手段234の各判定結果、エラー報知手段235の各エラー報知の関係は、図44に示す通りである。
エラー判定報知処理は、図45に示すフローチャートの手順により行う。判定手段234は制御系の所定の割り込み処理毎に第1位置検出手段230、第2位置検出手段231、ロック検出手段232、アンロック検出手段233の検出信号を読み込んでおり(S1)、割り込み時間間隔でエラーの有無を判定し、エラー判定があればその判定結果に従ってエラー報知手段235がエラー報知を行う。
判定手段234は先ず第3発光演出手段70が第1位置A、第2位置Bの何れにあるかを判定する(S2)。S2 において、第3発光演出手段70が第1位置Aにあり、第1位置検出手段230の検出信号がオン状態にあれば、ロック手段100がロック状態、アンロック状態の何れかを判定する(S3)。S3において、ロック手段100がロック状態にあり、ロック検出手段232の検出信号がオン状態にあれば、判定手段234がエラーのない第1状態である旨の正常判定を行い(S4)、エラー報知手段235はエラー報知をしない(S5)。
S3において、第1ロック手段100がアンロック状態にあり、アンロック検出手段233の検出信号がオン状態であれば、判定手段234が第2状態である旨の第1エラー判定を行う(S6)。そのため、エラー報知手段235は第1エラー判定から所定時間内か否かを判定し(S7)、第1所定時間内であれば(S7のYES)、正常時と同様に第1エラー報知を行わない(S8)。そして、第1エラー判定から所定時間が経過すれば(S7のNO)、その後に画像報知部258での第1エラー報知を開始する(S9)。なお、このときLED報知部259は、第1エラー報知を行わない。
S2において、第3発光演出手段70が第2位置Bにあり、第2位置検出手段231の検出信号がオンであれば、判定手段234はロック手段100がロック状態、アンロック状態の何れかを判定する(S10)。そして、S10において、ロック手段100がアンロック状態にあり、アンロック検出手段233の検出信号がオン状態であれば、判定手段234は第3状態である旨の第2エラー判定を行う(S11)。そのためエラー報知手段235は画像報知部258、LED報知部259の両方で直ちに第2エラー報知を行う(S12)。
S10において、ロック手段100がロック状態にあり、ロック検出手段232の検出信号がオン状態であれば、判定手段234は第4状態である旨の第3エラー判定を行う(S13)。そのため、エラー報知手段235は第3エラー判定から第2所定時間内か否かを判定し(S14)、所定時間内であれば(S14のYES)、画像報知部258、LED報知部259の両方で第3エラー報知を行なう(S15)。そして、第3エラー判定から第2所定時間が経過すれば(S14のNO)、エラー報知手段235はその第3エラー報知を終了する(S16)。
なお、この実施形態では、第1エラー報知は所定時間の経過後に行い、第3エラー報知は第2所定時間内に行うようにしているが、第1エラー報知は第1所定時間内に行い、第3エラー報知は所定時間の経過後に行うようにしてもよい。
図46は本発明の第10の実施形態を例示する。第9の実施形態に示すように、第1位置Aにある第3発光演出手段70を第1位置検出手段230により検出し、第2位置Bにある第3発光演出手段70を第2位置検出手段231により検出する構成を採用した場合には、第3発光演出手段70が第1位置Aと第2位置Bとの中間位置に位置する場合のエラー報知が問題となる。
特に第3発光演出手段70が中間位置にある場合には、第1位置A、第2位置Bとは異なって規制手段99による規制も働いていないので、そのまま放置すれば第3発光演出手段70は、その自重が枢軸71廻りに第2位置Bへと回動して破損する等の恐れがある。従って、第3発光演出手段70が中間位置にある場合には、それを的確に判断してエラー報知を行う必要がある。
そこで、この第10の実施形態では、図46に示すように、第3発光演出手段70が第1位置Aか否かの判定と(S18)、第3発光演出手段70が第2位置Bか否かの判定と(S19)を別々に行い、第3発光演出手段70が第1位置A、第2位置Bの何れにもない場合には、第3発光演出手段70が第1位置Aと第2位置Bとの中間位置に位置する第5状態である旨の第4エラー判定を行い(S20)、エラー報知手段235が第4エラー報知を行うようにしている(S21)。このようにすることによって、第3発光演出手段70が悪戯等により中間位置に放置される状況が生じても、その解消に迅速に対応することができる。
即ち、第3発光演出手段70が第1位置Aか否かの判定により(S18)、第3発光演出手段70が第1位置Aにあると判定した場合には(S18のYES)、第9の実施形態と同様の処理を行う。また第3発光演出手段70が第1位置Aにないと判定した場合には(S18のN0)、第3発光演出手段70が第2位置Bか否かの判定を行う(S19)。第3発光演出手段70が第2位置Bにあると判定した場合には(S19のYES)、第9の実施形態と同様の処理を行う。
また第3発光演出手段70が第2位置Bにないと判定した場合には(S19のN0)、第3発光演出手段70が第1位置Aと第2位置Bとの中間位置に位置する第5状態にあるため、その第5状態にある旨の第4エラー判定を行い(S20)、エラー報知手段235が画像報知部258、LED報知部259の両方で第4エラー報知を直ちに行う(S21)。この第4エラー報知は、他の第1エラー報知、第2エラー報知、第3エラー報知とは容易に識別可能な報知形式を採っている。
このように第3発光演出手段70が第1位置Aと第2位置Bとの中間位置の第5状態にある場合に、それを判定手段234が第4エラー判定として判定し,その第4エラー判定に基づいてエラー報知手段235が第4エラー報知を行うことにより、遊技ホールの係員は、第3発光演出手段70を第1位置Aに戻すべく速やかに対応することができ、第3発光演出手段70の中間位置での放置による損傷を未然に防止できる。その後、第3発光演出手段70を第1位置Aに戻してロック手段100によりロックするまで第4エラー放置は継続し、第3発光演出手段70を第1位置Aでロック手段100でロックすることにより、エラー報知は終了する。
なお、第3発光演出手段70が第1位置Aと第2位置Bとの中間位置の第5状態にある場合には、ロック手段100の係合具107は係合部106a,106bから外れたアンロック状態にあるため、アンロック検出手段233がそのアンロック状態を検出しているが、この実施形態では、第4エラー判定を行う上でロック手段100がロック状態、アンロック状態の何れであるかは条件ではない。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨が逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。実施形態では、パチンコ機2とスロットマシン160について例示しているが、パチンコ機2等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシン160等を含む各種の遊技機においても同様に実施可能である。
各実施形態では、可動体として第3発光演出手段70、前突出発光演出手段162、演出操作手段185等を例示しているが、可動体は第3発光演出手段70、前突出発光演出手段162、演出操作手段185等に限定されるものではなく、少なくとも二つの位置に変位可能なものであれば、対象が何であっても同様に実施可能である。例えば、可動体は遊技島1等に設置した後、特に遊技中に変位させる必要があるものでもよいし、梱包、運搬時に変位させる必要があるものでもよい。
また第1位置Aと第2位置Bは可動体が相対的に変位する場合の相対位置であり、一方が初期位置、原点位置、待機位置等であれば、他方がそれとは別の移動位置等であればよい。突出位置、演出位置、格納位置等の場合には、その可動体の変位形態に応じて決定されるものであり、その位置は第1位置A、第2位置Bの何れでもよい。
ロック手段100は可動体を第1位置Aで遊技機本体10にロック可能なものであればよく、各実施形態に例示のロック手段100に限定されるものではない。アンロック検出手段101はロック手段100のアンロックを検出可能なものであれば十分であり、光学式検出手段等の非接触式の他、接触式を採用することも可能である。
またロック手段100は単独のロック機構(単独のロック部材又は単独のロックユニット)を備えたものに限定されず、複数のロック機構(複数のロック部材又は複数のロックユニット)により構成されるものでもよい。またロック手段100がロック機構により構成される場合であっても、それをアンロックするアンロック手段(アンロック方法)は、必ずしも直接的なロック機構の解除動作をするものには限られず、ロック機構の解除制御を指示するための所定操作(ロック解除ボタンの操作など)でも構わない。
またロック手段100は単独のロック機構(単独のロック部材又は単独のロックユニット)に限定されず、複数のロック機構(複数のロック部材又は複数のロックユニット)により構成されるものでもよい。またロック手段100はロック機構によるものであっても、そのアンロック(アンロック方法)は必ずしも直接的なロック機構の解除動作をするものには限られず、ロック機構の解除制御を指示するための所定操作(ロック解除ボタンの操作など)でも構わない。
ロック手段100のロック機構が複数ある場合、例えば、第1ロック部材(当該部材の主目的がロックでない場合は、名称はロック部材に限定されない)を移動又は操作することにより、第2ロック部材(第1ロック部材の主目的がロックでない場合は、当該部材の名称が第1ロック部材に繰り上がる)の移動又は操作が可能となるようにしてもよい。なお、ロック手段100は3つ以上のロック部材又はロックユニットを設けてもよい。
「複数のロック部材」と「複数のロックユニット」の呼称の違いとして、(1)複数のロック部材を備えた1つのロックユニットでロック可能に構成されるものは、「複数のロック部材」又は「1つのロックユニット」で表し、(2)1又は複数のロック部材を備えたロックユニットが複数個あってロック可能に構成されるものは、「複数のロック部材」又は「複数のロックユニット」で表されてもよい。
なお、上記はロック構成の違いによって表現を変えるものとしたが、操作回数を主体とした表現も可能である。例えば、第1アンロック操作により、又は、第1アンロック操作と第2アンロック操作によりロック手段100をアンロック可能と表現してもよいし、1回のアンロック操作により、又は、複数回のアンロック操作によりロック手段100をアンロック可能と表現してもよい。
前者は主に操作内容が異なる(例えば、第1アンロック操作で表面カバー体を外し、第2アンロック操作でロック機構を操作するなど)場合に用い、後者は主に操作内容が同じである(例えば、ロック解除ボタンを2回押すなど)場合に用いるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
アンロック機構(又はアンロック操作)が複数ある場合においては、「第1ロック機構のアンロック操作(第1アンロック操作)」と「第2ロック機構のアンロック操作(第2アンロック操作)」のうち、少なくとも何れかのアンロック操作のみを検出可能としてもよいし、両方のアンロック操作を検出可能としてもよい。
何れかのアンロック操作のみを検出する場合、先の操作(第1アンロック操作)のみを検出する場合は、不正な状況をいち早く察知することができ、報知もいち早くすることができるという効果を奏し、後の操作(第2アンロック操作又はさらに複数のアンロック操作がある場合は第3、第4アンロック操作)のみを検出する場合は、第1アンロック操作のみがなされているような不正な状況であっても、直ちに可動体が動く状況ではない場合に、直ちにエラー報知してしまうことによって遊技者に不快感を与えてしまうことを回避できるという効果を奏する。
また両方のアンロック操作を検出する場合、詳細なアンロック状況が把握できるので、アンロック状況に応じたアンロックエラー報知を行うことができる。例えば、第1アンロック操作のみを検出した場合はLEDによるエラー報知(第1エラー報知態様)を行い、第2アンロック操作まで検出した場合はLEDおよびスピーカーによるエラー報知(第2エラー報知態様)を行うことも可能であり、徒に遊技者に不快感を与えることのない遊技機を提供できる。
可動体は、各実施形態に例示するように二位置、又は三位置で変位可能にする他、四位置以上の位置に変位可能にしてもよい。また複数の位置で変位可能な可動体の場合、その全ての位置で可動体を遊技機本体にロック可能にしてもよいし、一部の一つ又は複数の位置で可動体を遊技機本体にロック可能にしてもよい。
ロック手段100がアンロック状態のときに、単にエラー報知手段37によりエラー報知画像を表示してエラー報知をするだけで、その後も遊技の継続を許容する場合には、アンロック検出手段101はロック手段100のアンロックに同期してそれを検出すればよく、厳密にロック手段100のアンロックと同時にその事実を検出する必要はない。例えば、ロック手段100のアンロックに先行して、ロック手段100のアンロック動作によりアンロック検出手段101が解除を検出するようにしてもよいし、ロック手段100の解除から若干遅れてアンロック検出手段101がアンロックを検出するようにしてもよい。
エラー報知手段37は画像表示手段168の一部を利用してエラー画像等により報知する他に、スピーカ等による音声報知、LED等のランプ類によるランプ報知(発光報知)を採用してもよいし、それらを併用して画像報知と音声報知、画像報知とランプ報知、画像報知と音声報知とランプ報知等により報知してもよい。
ロック手段100をアンロックした場合、そのアンロック中だけエラー報知を行うようにしてもよいし、アンロックと同期してエラー報知を開始し、その後、エラー解除条件が成立するまでエラー報知を連続的又は間欠的に継続し、エラー解除条件が成立したときにエラー報知を終了するようにしてもよい。
可動体を第1位置Aにロックするロック手段100を設けるに当たっては、そのロック手段100は可動体が第1位置Aにないときにはロック状態にならないようにすることが望ましい。しかし、ロック手段100は、可動体が第1位置Aに戻った場合には、バネ等の付勢手段197で自動的にロック状態になるように構成してもよいし、人為的に操作しない限りロック状態にならないように構成してもよい。勿論、複数の位置に変位可能な可動体を設ける場合には、その複数の位置での可動体の変位の態様によっては、ロック手段100は複数の各位置でロック状態、アンロック状態を任意に選択できるようにしてもよい。
1 遊技島
2 パチンコ機
7 外枠
8 前枠
9 前扉
10 遊技機本体
19 遊技盤装着部
20 遊技盤
25 遊技領域
27 画像表示手段
37 エラー報知手段
37a 第1エラー報知部
37b 第2エラー報知部
39 扉ベース
40 視認窓
46 第2側部ユニット
47 前張り出しユニット(皿ユニット)
66 ユニット枠
67 補強板
68 第1発光演出手段
69 第2発光演出手段
46A 側部ユニット本体
70 第3発光演出手段(可動体)
71 枢軸
81 支持板
82 補強板
95 取り付け台
96 固定筒軸
97 回動軸受
99 規制手段
100 ロック手段
101 アンロック検出手段
109 変換機構
132 第2エラー監視手段
133 エラー報知制御手段
161 遊技機本体
162 前突出発光演出手段(可動体)
185 演出操作手段(可動体)
186 第1軸
187 第2軸
188 操作部材
A 第1位置
B 第2位置
C 第3位置

Claims (4)

  1. 遊技機本体と、
    前記遊技機本体における遊技者が接触可能な位置に設けられ、アンロック状態においては変位可能な演出ユニットと、
    前記演出ユニットを少なくとも所定位置で固定可能なロック手段とを備えた遊技機において、
    前記演出ユニットは前記アンロック状態であっても前記所定位置付近で安定状態を保つことが可能であり、
    前記演出ユニットが前記所定位置にあることを検出可能な所定位置検出手段と、
    前記所定位置検出手段によって前記演出ユニットが前記所定位置にあることを検出しない場合に第1エラー報知が可能な第1エラー報知手段と、
    前記ロック手段のアンロックを検出可能なアンロック検出手段と、
    前記アンロック検出手段が前記ロック手段のアンロックを検出した場合に前記第1エラーとは異なる第2エラー報知可能な第2エラー報知手段とを備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ロック手段はアンロック状態に保持可能であり、
    前記アンロック検出手段は前記演出ユニットが前記所定位置にあっても、前記ロック手段がアンロック状態の場合には前記ロック手段のアンロックを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ロック手段は前記演出ユニットが前記所定位置にない場合にロック状態にならない

    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記ロック手段は外部から操作可能である
    ことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の遊技機。
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