JP7037723B2 - 二次電池の製造方法 - Google Patents

二次電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7037723B2
JP7037723B2 JP2017254891A JP2017254891A JP7037723B2 JP 7037723 B2 JP7037723 B2 JP 7037723B2 JP 2017254891 A JP2017254891 A JP 2017254891A JP 2017254891 A JP2017254891 A JP 2017254891A JP 7037723 B2 JP7037723 B2 JP 7037723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short side
long side
insulating film
folding
electrode body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017254891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019121496A (ja
Inventor
高志 中澤
正浩 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017254891A priority Critical patent/JP7037723B2/ja
Publication of JP2019121496A publication Critical patent/JP2019121496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7037723B2 publication Critical patent/JP7037723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/471Spacing elements inside cells other than separators, membranes or diaphragms; Manufacturing processes thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/463Separators, membranes or diaphragms characterised by their shape
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/572Means for preventing undesired use or discharge
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、二次電池の製造方法に関する。
従来より、正極と負極とを扁平形状に捲回または積層して電極体とし、この電極体を外装ケースに収納してなる二次電池が使用されている。電池ケースとしては、物理的強度が高いことから金属製のケースが用いられる場合がある。この場合、電極体と電池ケースとの絶縁を確保するために、電極体を袋状の絶縁フィルムに挿入して電池ケースに収容する構成が採用されている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2017-091792号公報 特開2010-287456号公報 特開2009-026704号公報
ところで、例えば高出力や大容量が要求される用途の二次電池では、複数の電池を配列し接続して使用するために、電池ケースは扁平な角型(直方体)形状のものが好ましく採用される。この電池ケースは、典型的には、直方体のうち面積の広い一対の長側面を含む五面からなる有底角筒型のケース本体と、他の一面からなる蓋部材と、により構成される。そして絶縁フィルムに挿入した電極体をケース本体に収容するとき、絶縁フィルムがケース本体に接触するなどして皺になったり撚れたりすると、電極体に局所的な応力を加える原因となる。この局所的な応力は、電極表面における電流密度の不均一化や局所化を招き、電池性能(例えば、サイクル特性やハイレート特性等)を妨げる要因となる。
そのため、絶縁フィルムは、皺や撚れが発生し難いように、電極体の形状に対応した高い寸法精度が要求されている。例えば、絶縁フィルムは、扁平な直方体の上面が開口されており、この上面に対向する底面が一対の長側面を緩やかに繋ぐように曲面化されることで、短側面がフルート型シャンパングラスのような形状となるように形成されている。しかしながら、絶縁フィルムをこのような袋状に加工するには、絶縁フィルムの展開形状が複雑になるとともに、多数の工程と加工装置とが必要であった(例えば、図8、9参照)。また、電極体が捲回電極体の場合、その形状が特に安定し難いために、電池ケースへの収納に細心の注意と手間がかかるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電極体と外装ケースとの間を絶縁フィルムで絶縁する二次電池の簡便かつ改良された製造方法を提供することを目的とする。
ここに開示される技術は、扁平角型の電池ケースと電極体との間がフィルム部材で電気的に絶縁されている二次電池の製造方法を提供する。この製造方法は、シート状のフィルム部材を用意する工程と、長辺折り工程と、短辺折り工程と、斜折り工程と、組付け工程と、包み工程と、収容工程とを含む。フィルム部材を用意する工程は、長方形の底面部と、上記底面部の長辺に沿って上記底面部を挟むように設けられた一対の長側面部と、上記底面部の短辺である第一短辺に沿って上記底面部を挟むように設けられた一対の短側面垂れ部と、上記長側面部の短辺である第二短辺に沿って上記長側面部を挟むように設けられるとともに上記短側面垂れ部に連続する4つのマチ部と、を備え、上記長辺と、上記第一短辺と、上記第二短辺と、上記短側面垂れ部および上記マチ部の境界である垂線部と、上記長辺と上記第一短辺との交点から上記長辺と上記第一短辺の両方との為す角度が鈍角となる方向に延びる斜線部と、に設定される折線に沿ってハーフカット加工が施されたシート状のフィルム部材を用意する。長辺折り工程は、上記長辺に対応する上記折線に沿って、上記フィルム部材を山折または谷折のいずれか一方に折る。短辺折り工程は、上記第一短辺に対応する上記折線に沿って、上記フィルム部材を上記長辺折り工程と同じ上記一方に折り、上記垂線部に対応する折線に沿って、上記フィルム部材を上記長辺折り工程とは異なる他方に折る。斜折り工程は、上記斜線部に対応する上記折線に沿って、上記フィルム部材を上記長辺折工程と同じ上記一方に折る。組付け工程は、折られた上記フィルム部材の一対の上記長側面部の間に、上記電極体を挿入する。包み工程は、上記電極体が挿入された上記フィルム部材を、上記第二短辺に対応する上記折線に沿って上記長辺折り工程と同じ上記一方に折ることで、上記電極体を上記フィルム部材で包む。収容工程は、上記フィルム部材で包まれた上記電極体を上記電池ケースに収容する。
上記構成によると、フィルム部材は、電極体に対応した袋形状ではなく、電池ケースのキャビティ形状(内部空間の形状)に対応した袋状に折加工されている。換言すると、折り畳み加工のみによって成形されている。このことにより、フィルム部材の展開形状および立体形状を簡略化することができ、複雑な加工装置等の使用や、溶着等の加工を省略することができる。またこれに伴い、フィルム部材に施す前処理は、ハーフカット加工だけでよく、例えば、トリミング加工やスリット加工を省略することができる。さらに、電池ケースに収容された電極体は、電池ケースの内寸が許す限り形状が重力方向に緩和されて捲きが広がる。そのため、フィルム部材は広がった電極体によって電池ケースに押し付けられ、折り目が展開されることが抑制される。その結果、折上げた袋形状を溶着等により固定する手間を解消することができる。また、フィルム部材が袋形状に溶着されていないことにより、フィルム部材に電極体を挿入する操作が簡便化され、電極体の組付け性が格段に向上される。さらに、フィルム部材は、側面視がシャンパングラス状の袋形状ではなく、角部およびマチのある袋形状に折り加工されている。その結果、フィルム部材が電池ケースに好適に支持され電池が振動するなどしてケース内で電極体が相対的に移動する場合であっても、フィルム部材の位置ズレや折上げ形状の開放が好適に抑制される。
一実施形態に係る二次電池の製造方法のフローチャートである。 一実施形態に係る二次電池の構成を模式的に説明する切り欠き断面図である。 フィルム部材に設定する折線を示す模式図である。 図3の要部拡大図である。 一実施形態に係る二次電池の製造方法を模式的に説明する工程図である。 (a)~(c)は、電極体挿入時のフィルム部材の形状変化を説明する模式図である。 従来の二次電池の製造方法のフローチャートである。 従来のフィルム部材の展開形状を示した模式図である。 従来の二次電池の製造方法を模式的に説明する工程図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。なお、本明細書において数値範囲を示す「X~Y」との表記は、原則「A以上B以下」を示す。しかしながら、場合によっては、上限および下限の少なくとも一方を「A超過」「B未満」としてもよい。
図1は、一実施形態に係る二次電池の製造方法のフローチャートである。図2は、製造対象である二次電池1の構成を説明する切り欠き断面図であり、図3~4はここに開示される方法で用意するフィルム部材としての絶縁フィルムの折線を説明する図である。また、図5は、図1のフローチャートに対応する工程模式図である。
図2に示すように、二次電池1は、扁平形状の捲回電極体20と、電池ケース30と、フィルム部材としての絶縁フィルム10とを備えている。図2および図3中の符号U、D、L、Rは、それぞれ、上、下、左、右を意味し、符号X、Y、Zは、それぞれ、電池ケースの厚み方向、幅方向、高さ方向を意味する。また、図3中の符号X’は絶縁フィルムの短辺方向を意味し、絶縁フィルムの長辺方向は幅方向Yに一致する。なお、本実施形態において、厚み方向X、幅方向Yおよび高さ方向Zはそれぞれ直交している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、二次電池の配置、使用等の態様を何ら限定するものではない。例えば図5では、絶縁フィルムの底面部が図の上方に配置されるように描かれている。
[電池ケース30]
本実施形態の電池ケース30は、厚みの薄い(扁平な)直方体形状を有している。電池ケース30は、ケース本体32と、蓋部材34とを備えている。ケース本体32は、有底の角筒形であり、上面が開口した筐体である。蓋部材34は、ケース本体32の上面の開口に装着されて、ケース本体32の開口を密閉する部材である。
蓋部材34には、外部接続用の正極端子36および負極端子38が、蓋部材34とは絶縁された状態で取り付けられている。正極端子36および負極端子38は、電池ケース30(蓋部材34)を貫通して電池ケース30の外部に突出している。正極端子36および負極端子38は、電池ケース30内で、正極接続端子36iおよび負極接続端子38iに電気的および機械的に接続されている。蓋部材34には電池ケース30内の内圧を開放するように設定された薄肉の安全弁(図示せず)と、非水電解液を注入するための注入口(図示せず)とが設けられている。
ケース本体32は、捲回電極体20およびを収容するための内部空間(キャビティ)を有している。ケース本体32は、その上部の開口を介して絶縁フィルム10および捲回電極体20を内部空間に収容する。電池ケース30の材質は、高強度であり軽量で熱伝導性が良好な金属材料であることが好ましく、好適には、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼等である。ケース本体32は、一対の長側面32Lと、一対の短側面32Sと、底面32Bとを有している。
[捲回電極体20]
捲回電極体20は、長尺シート状の正極22と、長尺シート状の負極24とを、2枚の長尺シート状のセパレータ26を介して重ね合わせ、正・負極22、24の長手方向に直交する幅方向を捲回軸として捲回され、断面が長円形となるように成形されている。捲回電極体20は、捲回軸方向が電池ケース30の幅方向Yに、断面の長円形の長軸が高さ方向(上下方向)Zとなるように、電池ケース30内に収容される。ここで、捲回電極体20の正極22は正極接続端子36iに、負極24は負極接続端子38iに固定されている。正極接続端子36iおよび負極接続端子38iは、捲回電極体20を蓋部材34から隔離した位置に安定的に支持する。これにより、捲回電極体20は、電池ケース30内での位置が規定されるとともに、蓋部材34とは絶縁されつつ、正極端子36と負極端子38とにそれぞれ電気的に接続される。捲回電極体20は、ここに開示される発明の電極体の一例である。
[絶縁フィルム10]
捲回電極体20と電池ケース30の内壁との間には、当該捲回電極体20と電池ケース30とを隔離する絶縁フィルム10が配置されている。この絶縁フィルム10によって、発電要素である捲回電極体20と電池ケース30との直接的な接触が回避され、捲回電極体20と電池ケース30との電気的な絶縁が確保される。絶縁フィルム10を構成する材料は特に制限されず、電気的絶縁性を有する各種の材料で構成される。典型的には、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の柔軟なシート状樹脂を好ましく用いることができる。絶縁フィルム10の平均厚みは、概ね100μm程度であればよいが、所望の電池構成等にあわせて適宜変更することができる。例えば、絶縁フィルム10の平均厚みは、30μm以上200μm以下であってよい。
[二次電池の製造方法]
この二次電池1は、以下の工程に沿って好適に製造することができる。なお、下記の工程S1~S7のうち、S2,S3,S4は、順不同に実施することができる。S2,S3,S4は、いずれか1つ以上を先に実施してもよいし、2つ以上を同時に実施してもよい。また、S1と、S2,S3およびS4とは、並行して実施することもできる。
(S1)絶縁フィルムを用意する工程
(S2)長辺折り工程
(S3)短辺折り工程
(S4)斜折り工程
(S5)電極体組付け工程
(S6)包み工程
(S7)電池ケース収容工程
工程S1では、捲回電極体20を包むための絶縁フィルム10を用意する。用意する絶縁フィルム10は、図3に示すように一枚の矩形のシートである。絶縁フィルム10は、折上げたときにケース本体32の内寸に対応する有底の角筒型形状(以下、単に「袋状」という場合がある。)となるように、形状と寸法とが定められる。具体的には、絶縁フィルム10は、一つの底面部Bと、一対の長側面部L1、L2と、一対の短側面垂れ部S、Sと、4つのマチ部SR1、SR2、SL1、SL2とを有する。これらの各部は、全体として上記のとおり、連続した一枚の矩形を形成している。絶縁フィルム10には、厚み方向に貫通するスリット(切り込み)は形成されていない。
底面部Bは、ケース本体32の底面32Bに対応した長方形である。底面部Bは、絶縁フィルム10が折上げられて電池ケース30に収容されたときに、長側面32Lに対向配置される。底面部Bの長辺faの長さはa1であり、底面部Bの短辺fbの長さはb1である。底面32Bの長辺faの長さはa1と短辺fbの長さb1とは、ケース本体32の底面32Bの内寸に概ね一致する。底面部Bの短辺fbは、ここに開示される発明における第一短辺fbである。
長側面部L1、L2は、ケース本体32の長側面32Lに対応した長方形である。一対の長側面部L1、L2は、絶縁フィルム10が折上げられて電池ケース30に収容されたときに、長側面32Lに対向配置される。一対の長側面部L1、L2は、底面部Bの長辺faに沿って底面部Bを挟むように連続して設けられる。したがって、長側面部L1、L2の長辺faと底面部Bの長辺faとは共通であり、その長さはa1である。長側面部L1、L2の短辺fcの長さb2は、ケース本体32の長側面32Lの高さ(短辺の長さ)よりも短く、捲回電極体20の断面の長軸の長さと同じかそれ以上である。長側面部L1、L2の短辺fcは、ここに開示される発明における第二短辺fcである。
短側面垂れ部S、Sは、底面32Bを長辺方向Yに挟むように配置される矩形の部分である。短側面垂れ部S、Sは、絶縁フィルム10が折上げられて電池ケース30に収容されたときに、電池ケース30の下方Dにおいて短側面32Sに対向配置される。短側面垂れ部Sは、底面32Bの右方Rの短辺fbに沿って連続して設けられている。短側面垂れ部Sは、底面32Bの左方Lの短辺fbに沿って連続して設けられている。したがって、短側面垂れ部S、Sの短辺方向X’に沿う辺と底面部Bの短辺fbとは共通であり、長さはb1である。
マチ部SR1、SR2、SL1、SL2は長側面部L1、L2を長辺方向Yに挟むように配置される矩形の部分である。マチ部SR1、SR2、SL1、SL2は、絶縁フィルム10が折上げられて電池ケース30に収容されたときに、電池ケース30の短側面32Sに対向配置される。マチ部SR1、SR2は、それぞれ長側面部L1、L2の右方Rの短辺fcに沿って連続して設けられている。マチ部SL1、SL2は、それぞれ長側面部L1、L2の左方Lの短辺fcに沿って連続して設けられている。したがって、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2の短辺方向X’に沿う辺fcと長側面部L1、L2の短辺fcとは共通であり、長さはb2である。
また、マチ部SR1、SR2は、短側面垂れ部Sを短辺方向X’に挟むように配置されている。マチ部SL1、SL2は、短側面垂れ部Sを短辺方向X’に挟むように配置されている。したがって、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2の長辺方向Yに沿う辺と、短側面垂れ部S、Sの長辺方向Yに沿う辺とは共通であり、長さはa2である。以下、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2と短側面垂れ部S、Sとの境界に位置する辺を、垂線部fdという。
ここで、マチ部SR1、SR2およびSL1、SL2は、絶縁フィルム10が電池ケース30に収容されたときに、互いに一部重なり合い、隙間を設けることなく短側面32Sに対向配置される。このことから、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2の垂線部fdの長さa2と、底面部Bの短辺fbの長さb1とは、次式:1/2×b1<a2<b1;を満たすことが好ましい。なお、後で詳しく説明するが、底面部Bの短辺fbの長さb1は、捲回電極体20の厚み方向Xの寸法(以下、単に「厚み」という場合がある。)Exよりもやや小さいことが好ましい。したがって、長さa2と、長さb1と、厚みExとは、次式:1/2×b1<1/2×Ex<a2<b1<Ex;を満たすことが好ましい。
この絶縁フィルム10は、後工程で適切な折線に沿って折上げることで、立体的な袋状に形作られる。図3、4においては、絶縁フィルム10を袋状に成形するための折線を点線で示している。折線は、絶縁フィルム10の各部の境界に設けられている。換言すると、折線は、長辺faと、第一短辺fbと、第二短辺fcと、垂線部fdとに設けられている。しかしながら、折線がこれだけでは絶縁フィルム10の重なり部分がコンパクトに収まらない。そこで、折線として、長辺faと第一短辺fbとの交点から、これら長辺faと第一短辺fbの両方との為す角度が鈍角となる方向に延びる斜線部feが、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2に設けられている。この斜線部feを折線とすることで、第一短辺fbおよび第二短辺fcを折り曲げることで局所的に集中される短側面垂れ部S、Sとマチ部SR1、SR2、SL1、SL2とが、もたついたり浮きあがったりするのを防ぎ、平坦に折り畳むことができる。これらの折線は、例えば、垂線部fdに対応する折線を谷折とし、その他の折線を山折とすることで、シート状の絶縁フィルム10を有底角筒型の袋状に成形することができる。なお、当然のことであるが、谷折と山折とを逆にして、垂線部fdに対応する折線を谷折とし、その他の折線を山折としても、シート状の絶縁フィルム10を同様の袋状に成形することができる。なお、必ずしもこれに限定されるものではないが、折加工をより容易に実現するために、図4に示す、斜線部feと垂線部fdとのなす角度αは、45°であることが好ましい。これにより、長辺faと垂線部fdとを直線上に配置することができ、折加工はもちろんのこと、後述のハーフカット加工も容易に行うことができる。
この絶縁フィルム10は、容易に袋状に折上げることが可能なように、予め折線に沿ってハーフカット加工を施しておくことが好ましい。ハーフカット加工とは、シート状の絶縁フィルム10に対し、厚み方向に貫通させることなく、厚み方向の一部にのみ切込みを入れることをいう。換言すると、ハーフカット加工では、絶縁フィルム10は切断されない。そしてハーフカット加工が施されていることで、次工程の折加工において絶縁フィルム10を折り曲げる際に、絶縁フィルム10が切込み位置において自然に折り曲げられる。このため、折り位置を容易に折線の位置に正確に決定することができる。また、絶縁フィルム10が折り曲げられたときに当該切込み部が開くか、あるいは、ズレたり潰れたりして、折り目の内側に発生する圧縮応力と折り目の外側に発生する引張応力とを好適に緩和することができる。
ハーフカット加工における切込み深さは特に制限されず、例えば、絶縁フィルム10の厚みの1/4~1/2程度とすることができる。ハーフカット加工のカット線は、連続線であってもよいし、点線や鎖線などの不連続線であってもよい。ハーフカット加工は、絶縁フィルム10の一方の面にのみ施されていてもよいし、両面に施されていてもよい。ハーフカット加工は、折加工による折り目の山となる位置に施すことが好ましい。しかしながら、ハーフカット加工は、折り目の谷となる位置に施してもよい。ハーフカット加工の条件は、絶縁フィルム10の素材の性状と、絶縁フィルム10の折曲げ量等に応じて適宜設定することができる。
工程S2では、底面部Bと長側面部L1、L2との境界に位置する長辺faに対応する折線に沿って、絶縁フィルム10を山折または谷折のいずれか一方に折る。本例では、以下、長辺faを山折する場合を例に説明するが、山折と谷折とを入れ替えてもよい。折上げ状態において、底面部Bと長側面部L1、L2との為す角度は90°である。したがって、長辺位置において、絶縁フィルム10は必ずしも180°の方向まで折り畳む必要はなく、90°あるいはその近傍(例えば、60°~120°)の角度で折り曲げることでよい。なお、上記の通り、絶縁フィルム10にハーフカット加工を施している場合は、絶縁フィルム10はこのハーフカット線に沿って容易に折れ曲がる。そのため、折加工に際する加工精度は、特に管理せずとも高精度を確保することができる。また、短辺折り工程および斜折り工程に先行して最初に折加工を行うことで、絶縁フィルム10の形状が安定し、続く短辺折り工程および斜折り工程の施工が容易になるために好ましい。
工程S3では、底面部Bと短側面垂れ部S、Sとの境界に位置する第一短辺fbに対応する折線に沿って絶縁フィルム10を山折りする。また、短側面垂れ部S、Sとマチ部SR1、SR2、SL1、SL2との境界に位置する垂線部fdに対応する折線に沿って絶縁フィルム10を谷折する。ここで、折上げ状態において、底面部Bと短側面垂れ部S、Sとの為す角度は90°である。したがって、第一短辺fbにおいて、絶縁フィルム10は必ずしも180°の方向まで折り畳む必要はなく、90°あるいはその近傍(例えば、60°~120°)の角度で折り曲げることでよい。一方で、折上げ状態において、短側面垂れ部S、Sとマチ部SR1、SR2、SL1、SL2との為す角度は0°である。したがって、垂線部fdにおいて、絶縁フィルム10は180°の方向まで折り畳むことが好ましい。垂線部fdの折加工は、全折加工のうちで他の折線における折加工とは異なる方向に折り曲げる。これにより、垂線部fd周辺の絶縁フィルム10をコンパクトに収めて折り畳むことができる。
工程S4では、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2に設けられた斜線部feに対応する折線に沿って、絶縁フィルム10を山折する。斜線部feを介して折られるマチ部SR1、SR2、SL1、SL2の為す角度は0°である。したがって、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2は斜線部feに沿って180°に折り畳むことが好ましい。ここで、折り畳まれて重なり合うマチ部SR1、SR2、SL1、SL2の面積は小さく、通常の折加工を施し難い。したがって、斜線部feにおける折加工には、例えば、加工しごき折曲げ加工装置等を用いたしごき曲げ加工を施すとよい。これにより、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2を好適に180°に折り畳むことができ、斜線部fe周辺の絶縁フィルム10をコンパクトに収めることができる。
工程S5では、折られた絶縁フィルム10の一対の長側面部L1、L2の間に、捲回電極体20を挿入して両者を組付ける。なお、図5のS5に省略して示すように、捲回電極体20は、正極接続端子36iおよび負極接続端子38iを介して蓋部材34に固定されている。また、工程S5に至るまでに、絶縁フィルム10は、図5のS4に示されるように、面一の長側面部L1、L2およびマチ部SR1、SR2、SL1、SL2と、底面部Bとにより、概ねコの字型形状に折られている。このように途中まで折られたコの字型の絶縁フィルム10は、長辺方向Yに開放されている。コの字型の絶縁フィルム10において、長辺方向Yに交わる方向には、十分に面積の小さい短側面垂れ部S、Sが下方Dに存在するのみである。また、短側面垂れ部S、Sが折られたことにより、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2は角が斜めに折られている。
このコの字型の絶縁フィルム10を上方Uの開口側から見ると、例えば図6(a)に示す形状である。コの字型の絶縁フィルム10は、折加工が施されているだけであり、各部は溶着等によって互いに固定されてはいない。したがって、コの字型の絶縁フィルム10は、例えば図6(b)に示すように、長側面部L1、L2の開口付近を厚み方向X(短辺方向X’)に開くことができる。このとき、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2と短側面垂れ部S、Sとは連続しているため、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2の開口付近が厚み方向Xに開くことで、短側面垂れ部S、Sの上方Uが底面部B側に向けて引っ張られる。その結果、短側面垂れ部S、Sは長辺方向Yに自動的に広がり、コの字型の絶縁フィルム10は長辺方向Yにさらに開かれる。
なお、捲回電極体20は、ごく薄い長尺の正・負極22,24とセパレータ26とが断面長円形に幾層にも捲かれている。そのため、たとえ捲回軸方向の両端において正極接続端子36iおよび負極接続端子38iに固定されていたとしても、捲回電極体20の断面の長軸方向が高さ方向Zとなるように立てて配置されると、重力の作用によって捲回電極体20自体が断面の長円形を精密に維持することは困難である。例えば、捲回電極体20は、捲回軸方向の中央付近において、厚みが広がる方向に変形し得る。ここで、上記のような折られたコの字型の絶縁フィルム10に対しては、厚みが広がった捲回電極体20であっても、絶縁フィルム10と干渉することなく、長側面部L1、L2の間に容易に挿入することができる。また、捲回電極体20の挿入は、開口から底面部Bに向けて高さ方向Zに沿って挿入することでもよいし、長側面部L1、L2の左右の一方の短辺fcから反対の短辺fcに向けて長辺方向Y(捲回軸方向に同じ。)に沿って挿入することでもよいし、これらを適宜組み合わせて曲線軌道に沿って挿入することでもよい。なお、捲回電極体20がコの字型の絶縁フィルム10の所定の位置に収まると、一旦図6(b)のように広がった絶縁フィルム10は、再び図6(a)に示す形状に収束する。これにより、捲回電極体20を従来にない高い自由度で絶縁フィルム10に組付けることができる。
工程S6では、捲回電極体20を挟んだコの字型の絶縁フィルム10において、長側面部L1、L2と面一であったマチ部SR1、SR2、SL1、SL2を、短辺fcに対応する折線に沿ってそれぞれ山折する。このことにより、絶縁フィルム10を袋状に折上げることができる(図6(c)参照)。折上げ状態において、長側面部L1、L2とマチ部SR1、SR2、SL1、SL2との為す角度は90°である。したがって、マチ部SR1、SR2、SL1、SL2は短辺fcに沿って180°の方向まで折り畳む必要はなく、90°あるいはその近傍(例えば、60°~120°)の角度で折り曲げることでよい。ここで、折り曲げ前の一対のマチ部SR1、SR2は対向していた。また、折り曲げ前の一対のマチ部SL1、SL2は対向していた。そして折曲げ後のマチ部SR1、SR2、SL1、SL2は、厚み方向Xの寸法がそれぞれa2となる。マチ部SR1、SR2、SL1、SL2の厚み方向Xの寸法a2と、コの字型の絶縁フィルム10の寸法b1と、電極体の厚みExとは、上述のように、次式:a2<b1<Ex<2×a2;を満たすように設計されている。つまり、対向する一対のマチ部SR1、SR2およびマチ部SL1、SL2は厚み方向において一部が重なり合う。これにより、長辺方向Yに沿って開放されていた絶縁フィルム10を長辺方向Yにて閉じることができる。換言すると、捲回電極体20を絶縁フィルム10によって包むことができる。より詳細には、捲回電極体20を、蓋部材34が離間して存在する上方Uを除いて5つの方向で、絶縁フィルム10によって包み込むことができる。
工程S7では、絶縁フィルム10で包まれた捲回電極体20を、電池ケース30に収容する。ここで、折上げられた絶縁フィルム10は、ケース本体32に対応した有底角筒型の形状である。したがって、折上げられた絶縁フィルム10の底面部Bをケース本体32にわずかにでも挿入することで、ケース本体32が絶縁フィルム10の長側面部L1、L2およびマチ部SR1、SR2、SL1、SL2を全周で取り囲む。このことにより、折加工された絶縁フィルム10が開く(展開する)ことを防止することができ、絶縁フィルム10で包まれた捲回電極体20をケース本体32にスムーズに収容することができる。
捲回電極体20は、蓋部材34がケース本体32の開口を塞ぐように嵌め合わされることで、所定の位置に収容される。この状態で、例えば、蓋部材34の周縁をケース本体32とレーザー溶接することで、電池ケース30を気密に封止(封缶)することができる。なお、封止された電池ケース30には、蓋部材34に設けられた注入口を介して非水電解液を注入することができる。その後、正極端子36および負極端子38間に所定の電圧を加える初期充電を行うことで、電気化学的に活性な二次電池1を得ることができる。
なお、二次電池1の絶縁フィルムには、強度や絶縁性といった品質を向上させるための厚膜化の要求と、電池性能を向上させるための省デットスペース化という、相反する要求があった。また、例えば車両に搭載される二次電池1については、連続的に振動が発生しても、電池ケース内で絶縁フィルムがズレないことが求められる。これらの要求を満たすために、従来の絶縁フィルム110は、捲回電極体120の所望の形状に対応する、複雑で、かつ、高い寸法精度が要求される袋状に設計されていた。そのため、用意する展開状態の絶縁フィルム110は、折加工のためのハーフカット加工の他に、例えば図8に示すような複雑な外形へのトリミング加工や、スリット加工などの前処理が必須であった(図7および9のS’1参照)。このような前処理は手間がかかることに加え、複雑な形状の絶縁フィルム110の取り扱いは歩留まりを悪化させる要因となっていた。
また、図7および9に示すように、絶縁フィルム110の成形に際しては、捲回電極体に対応した形状のマンドレル121を用意し、前処理した絶縁フィルム110の長側面をマンドレル121に正確に吸着固定(S’2)させたのち短側面をマンドレル121に吸着固定(S’3)した状態で、短側面の重ね合わせ部を溶着(S’4)するという、吸着・溶着成型が必要であった。しかしながら、吸着成型は、装置が複雑で高価であるものの、安定して高い寸法精度を実現することが困難であった。また溶着も装置コストが嵩むことに加え、樹脂の糸引きが発生するという問題があった。そのため最終製品において絶縁フィルム110の形状ズレや、皺およびヨレ等が発生しがちであった。また、溶着後の絶縁フィルム110は袋形状が固定されているため、マンドレル121からの脱着や捲回電極体の挿入に際しては、上記絶縁フィルム110のスリット加工や高価な吸着ハンド122の採用等といった対策が不可欠であった(S’5)。加えて、捲回電極体は縦方向に配置すると重力により変形が避けられないため、上記精密形状の絶縁フィルム110に挿入する際には、捲回電極体の厚み方向の膨らみを抑えて矯正する矯正機構124の併用(S’6)も必須であり、絶縁フィルム110への捲回電極体の挿入性(S’7)は著しく劣ってしまっていた。
これに対し、ここに開示される構成によると、絶縁フィルム10は、電池ケース30の内部空間に対応した有底角筒型のシンプルな袋状に形成する。その結果、例えば、絶縁フィルム10の底面部Bにおける長辺fa付近に捲回電極体20は配置されず、絶縁フィルム10の底面部Bの形状は捲回電極体20の影響を受け難い。そして、絶縁フィルム10には、折加工を施すのみであり、従来のように溶着等によって袋形状を固定しない。また、捲回電極体20は、折加工の途中の折られた絶縁フィルム10に挿入する。折られた絶縁フィルム10は、マチ部がスリットされずに連続したまま折られていることにより、長側面部L1、L2が厚み方向Xに広がると、これに連動して短側面垂れ部S、Sが長辺方向Yに広げられる。このことにより、捲回電極体20の形状にバラツキや緩みがあっても、絶縁フィルム10への挿入性を確保することが可能とされる。また、電池ケース30への収容に際しては、絶縁フィルム10の底面部Bをケース本体32に挿入することで、絶縁フィルム10の開きが抑制される。これにより、絶縁フィルム10を溶着していなくても、絶縁フィルム10の折上げ形状を維持して捲回電極体20をケース本体32に挿入することができる。
また、ケース本体32に収容された後の捲回電極体20には、重力によって厚みが広がる方向に変形する力が作用するものの、捲回電極体20の厚み方向Xの寸法はケース本体32の寸法によって規制される。その結果、絶縁フィルム10は捲回電極体20によってケース本体32に押圧される。また、絶縁フィルム10は、ケース本体32の内寸形状に対応した袋形状に折上げられている。したがって、絶縁フィルム10の折上げ形状(例えば外寸)も電池ケース30によって規制される。これにより、たとえ二次電池1が連続的に振動しても、電池ケース30内で絶縁フィルム10がズレたりヨレたりする虞が抑制される。
さらに、ここに開示される技術において、絶縁フィルム10は、ハーフカット加工されていればよく、従来技術のように複雑なトリミング加工やスリット加工は必要ではなく、絶縁フィルム10自体の取り扱い性が容易となる。さらに、マンドレル121や溶着機などの吸着・溶着成型のための装置や、吸着ハンド122および矯正機構124等が不要となり、低コストで簡便に絶縁フィルム10を袋状に加工することができる。また、絶縁フィルム10の形状および電池ケース30内での配置が簡潔化されているため、厚膜化や省デットスペース化の要求にも無理なく柔軟に対応することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 二次電池
10 絶縁フィルム
B 底面部
L1、L2 長側面部
、S 短側面垂れ部
R1、SR2、SL1、SL2 マチ部
20 捲回電極体
30 電池ケース

Claims (1)

  1. 扁平角型の電池ケースと電極体との間がフィルム部材で電気的に絶縁されている二次電池の製造方法であって、
    長方形の底面部と、前記底面部の長辺に沿って前記底面部を挟むように設けられた一対の長側面部と、前記底面部の短辺である第一短辺に沿って前記底面部を挟むように設けられた一対の短側面垂れ部と、前記長側面部の短辺である第二短辺に沿って前記長側面部を挟むように設けられるとともに前記短側面垂れ部に連続する4つのマチ部と、を備え、前記長辺と、前記第一短辺と、前記第二短辺と、前記短側面垂れ部および前記マチ部の境界である垂線部と、前記長辺と前記第一短辺との交点から前記長辺と前記第一短辺の両方との為す角度が鈍角となる方向に延びる斜線部であって前記垂線部との角度がほぼ45°である斜線部と、に設定される折線に沿ってハーフカット加工が施されたシート状のフィルム部材であって前記底面部の第一短辺の長さが前記電極体の厚み方向の寸法よりも小さく形成されたフィルム部材を用意する工程と、
    前記長辺に対応する前記折線に沿って、前記フィルム部材を山折または谷折のいずれか一方に折る長辺折り工程と、
    前記第一短辺に対応する前記折線に沿って、前記フィルム部材を前記長辺折り工程と同じ前記一方に折り、前記垂線部に対応する折線に沿って、前記フィルム部材を前記長辺折り工程とは異なる他方に折る短辺折り工程と、
    前記斜線部に対応する前記折線に沿って、前記フィルム部材を前記長辺折工程と同じ前記一方に折る斜折り工程と、
    折られた前記フィルム部材の一対の前記長側面部の間に、前記電極体を挿入する組付け工程と、
    前記電極体が挿入された前記フィルム部材を、前記第二短辺に対応する前記折線に沿って前記長辺折り工程と同じ前記一方に折ることで、前記電極体を前記フィルム部材で包む包み工程と、
    前記フィルム部材で包まれた前記電極体を前記電池ケースに収容する工程と、
    を含む、二次電池の製造方法。
JP2017254891A 2017-12-28 2017-12-28 二次電池の製造方法 Active JP7037723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017254891A JP7037723B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 二次電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017254891A JP7037723B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 二次電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019121496A JP2019121496A (ja) 2019-07-22
JP7037723B2 true JP7037723B2 (ja) 2022-03-17

Family

ID=67307957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017254891A Active JP7037723B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 二次電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7037723B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021100596A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27
JP7399902B2 (ja) * 2021-02-24 2023-12-18 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電池
CN215266598U (zh) 2021-07-30 2021-12-21 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池单体、电池以及用电装置
CN115799595B (zh) * 2022-11-28 2023-08-08 深圳市誉辰智能装备股份有限公司 方壳电池回型包膜方法
CN115882127B (zh) * 2023-02-09 2023-05-02 深圳海润新能源科技有限公司 外包膜、储能装置和用电设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014002647A1 (ja) 2012-06-26 2014-01-03 株式会社 豊田自動織機 蓄電装置
JP2015228359A (ja) 2014-05-02 2015-12-17 住友電気工業株式会社 角型蓄電デバイス、および角型蓄電デバイスの製造方法
JP2017091792A (ja) 2015-11-10 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 二次電池

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014002647A1 (ja) 2012-06-26 2014-01-03 株式会社 豊田自動織機 蓄電装置
JP2015228359A (ja) 2014-05-02 2015-12-17 住友電気工業株式会社 角型蓄電デバイス、および角型蓄電デバイスの製造方法
JP2017091792A (ja) 2015-11-10 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019121496A (ja) 2019-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7037723B2 (ja) 二次電池の製造方法
KR102109926B1 (ko) 이차전지용 파우치 외장재, 이를 이용한 파우치형 이차전지 및 그 제조 방법
CN108431986B (zh) 用于二次电池的袋外部、使用该袋外部的袋型二次电池及制造该袋型二次电池的方法
TWI344232B (en) Pouch-type battery
JP4803201B2 (ja) 捲回型電池および捲回型電池の製造方法
JP7015124B2 (ja) 蓄電装置及び絶縁ホルダ
KR102068710B1 (ko) 전극 조립체 및 그 제조방법
WO2014141779A1 (ja) 電池モジュール及びその製造方法
JP7531399B2 (ja) 二次電池用ケース及び二次電池
JP2016100046A (ja) 角形二次電池
JP2019096412A (ja) 組電池及びその外装容器
US20240120587A1 (en) Sealed battery
WO2021100596A1 (ja) 蓄電装置及び絶縁ホルダ
CN105702890A (zh) 蓄电装置
KR101835215B1 (ko) 원통형 이차전지 및 그의 제조방법
JP2011077105A (ja) 電気二重層キャパシタ及びその製造方法
JP7133137B2 (ja) 蓄電素子
JP6376219B2 (ja) 蓄電装置
JP5942366B2 (ja) 蓄電素子
US20230130915A1 (en) Secondary battery
JP5651610B2 (ja) 二次電池
JP2017084539A (ja) 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
KR102053842B1 (ko) 전극 리드를 포함하는 이차전지 및 그러한 이차전지의 제조 방법
WO2024157639A1 (ja) 電池セル及び電池セルの製造方法
US20220278395A1 (en) Pouch cell

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7037723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151