JP7036745B2 - 赤色発光蛍光体および関連装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤色発光蛍光体および関連装置に関する。
米国特許第7,358,542号明細書、米国特許第7,497,973号明細書および米国特許第7,648,649号明細書に記載されているような、Mn4+によって賦活化された錯フッ化物材料に基づく赤色発光蛍光体は、YAG:Ceまたは他のガーネット組成物などの黄色/緑色発光蛍光体と組み合わせて利用して、青色LEDから現行の蛍光灯、白熱灯およびハロゲンランプと同等の白色光(黒体軌跡でCCT<5000K、色調指数(CRI)>80)を得ることができる。これらの材料は青色光を強く吸収し、約610~635nmで効率よく発光し、深い赤色/NIR発光はわずかである。したがって、目の感度が低い深い赤色の発光が多い赤色蛍光体と比較して、発光効率が最大化される。量子効率は、青色(440~460nm)励起下で85%を超えることができる。
Mn4+ドープフッ化物ホストを使用した照明システムの効率およびCRIは極めて高くなり得るが、1つの潜在的な欠点に、高温および高湿(HTHH)条件下(例えば、摂氏80度および相対湿度85%に曝される)での劣化に対する脆弱性がある。米国特許第8,252,613号明細書に記載されているように、合成後の処理工程を使用して、この劣化を低減することが可能である。しかし、材料の安定性をさらに改善することが望ましい。
国際公開第2015/191943号
一実施形態では、マンガン(Mn4+)ドープ蛍光体の合成プロセスが提供される。式Iの蛍光体前駆体(下記)を所望のまたは指定された粒径に粉砕し、次いで高温でフッ素含有酸化剤と接触させてMn4+ドープ蛍光体を形成させる。
[MF]:Mn4+(I)
(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csまたはそれらの組合せを表し、MはSi、Ge、Sn、Ti、Zr、Al、Ga、In、Sc、Hf、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gdまたはそれらの組合せを表し、xは[MF]イオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5、6または7の値を有する。)
一実施形態では、該プロセスによって生成され得るMn4+ドープ蛍光体が提供され、Mn4+ドープ蛍光体を含む照明装置およびバックライト装置が提供される。
別の実施形態では、マンガン(Mn4+)ドープ蛍光体の合成方法は、式A[MF]:Mn4+の蛍光体前駆体の粒子を粉砕することを含み、式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)のうち1つ以上を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)またはガドリニウム(Gd)のうち1つ以上を含み、xは[MF]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5以上7以下の値を有する。該方法はまた、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、粉砕された粒子をアニールすることと、粒子とフッ化水素酸水溶液中の式B[M’F]の化合物の飽和溶液とを接触させることによって、アニールされた粒子の表面を処理することとを含み、式中、BはNa、K、RbまたはCsのうち1つ以上を含み、M’はSi、GeまたはTiのうち1つ以上を含む。該方法はまた、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、粒子の表面を処理した後に、粒子をアニールすることを含むことができる。一実施形態では、このプロセスによって調製されたマンガンドープ錯フッ化物蛍光体、このような蛍光体を含む照明装置および/またはバックライト装置が提供される。
一実施形態では、方法は、式A[MF]:Mn4+の蛍光体前駆体の粒子を得ることを含み、式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)のうち1つ以上を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)またはガドリニウム(Gd)のうち1つ以上を含み、xは[MF]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5以上7以下の値を有する。該方法はまた、粒子を湿式粉砕することによって蛍光体前駆体の粒子の大きさを小さくすることと、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された粒子をアニールすることとを含む。さらに、この方法により調製されたマンガンドープ錯フッ化物蛍光体が提供される。この方法により調製されたマンガンドープ蛍光体を含む照明装置およびバックライト装置も提供される。
一実施形態では、方法は、KSiF:Mn4+蛍光体前駆体の粒子を得ることと、粒子を湿式粉砕することによって蛍光体前駆体の粒子の大きさを小さくすることと、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された粒子をアニールすることとを含む。さらに、この方法により調製されたマンガンドープ錯フッ化物蛍光体が提供される。この方法により調製されたマンガンドープ蛍光体を含む照明装置およびバックライト装置も提供される。
本発明の主題のこれらの、ならびに他の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読めば、さらによく理解されよう。添付の図面では、図面の全体にわたって、類似する符号は類似する部分を表す。
本発明の主題の一実施形態による、照明装置の概略断面図である。 本発明の主題の別の実施形態による、照明装置の概略断面図である。 本発明の主題の別の実施形態による、照明装置の概略断面図である。 本発明の主題の一実施形態による、照明装置の側断面斜視図である。 表面実装型装置(SMD)バックライトLEDの概略斜視図である。 蛍光体粒子を提供する方法の一実施形態のフローチャートを示す。 蛍光体前駆体粉末または粒子を粉砕する別の例を概略的に示す。 蛍光体粒子を提供する方法のさらに別の実施形態のフローチャートを示す。 二次電子モードを使用した蛍光体粒子の様々な試料の走査電子顕微鏡(SEM)画像である。 二次電子モードを使用した蛍光体粒子の様々な試料の走査電子顕微鏡(SEM)画像である。 二次電子モードを使用した蛍光体粒子の様々な試料の走査電子顕微鏡(SEM)画像である。 二次電子モードを使用した蛍光体粒子の様々な試料の走査電子顕微鏡(SEM)画像である。
本明細書および特許請求の範囲を通してここで使用される、近似を表す文言は、関連する基本的機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変動できる任意の量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、「約」などの1または複数の用語により修飾された値は、指定された正確な値に限定されるものではない。いくつかの例では、近似を表す文言は、値を測定するための機器の精度に対応する場合がある。以下の明細書および特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が特に他のことを明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。
本明細書に記載のプロセスの1つ以上の実施形態では、蛍光体前駆体を粉砕して粒子にし、その後、粉砕した粒子を処理して、得られたMn4+ドープ蛍光体の性能および安定性(例えば、量子効率、熱安定性、湿度安定性および/または光束安定性)を高める。蛍光体前駆体を粉砕(または研削)して、所望の特性のために粒径を小さくする。例えば、蛍光体粒子の粒径が小さくなるにつれて、封入材(例えば、シリコーン)中の粒子の沈降速度(または沈殿速度)は低下する。粒径および粒径分布を制御することによって、粒子の沈降速度をブレンド中の他の蛍光体と一致させるか、他の蛍光体よりも遅くするか、速くするように調整することができ、したがって蛍光体の分離の制御が可能になる。蛍光体の分離は、励起フラックスによって引き起こされる損傷からMn4+ドープ蛍光体を保護するのに有益であり得る。さらに、蛍光体粒子の量および位置(LEDチップに近いまたは遠い)を制御して、所望のカラーポイントを達成することができる。さらに、小さな粒径(30ミクロン未満のD50粒径)であれば、単純な堆積技術、例えば噴霧コーティング技術の使用が可能になり得る。比較的小さい粒径の蛍光体を有し、LEDパッケージングプロセスで蛍光体の適用中にノズルが詰まるのを効果的に回避することも有益である。粒径は、直線(例えば、円周または外周ではなく)に沿って測定された粒子の最大外寸を表す場合がある。
蛍光体前駆体は、式Iのマンガン(Mn4+)ドープ錯フッ化物材料である。錯フッ化物材料または蛍光体は、配位子として作用するフッ化物イオンに取り囲まれ、必要に応じて対イオンによって電荷補償された少なくとも1つの配位中心を含む配位化合物を含む。一例として、KSiF:Mn4+では、配位中心はSiであり、対イオンはKである。時には単純な二元フッ化物の組合せとして錯フッ化物を表すこともあるが、このような表現は、配位中心周囲の配位子の配位数を示すものではない。角括弧(簡潔にするために時には省略される)は、それらが包含する複合イオンが、単純なフッ化物イオンと異なる新しい化学種であることを示す。賦活剤イオン(Mn4+)はまた、配位中心として作用し、ホスト格子の中心の一部、例えばSiを置換する。ホスト格子(対イオンを含む)は、賦活剤イオンの励起および発光特性をさらに変化させる場合がある。
蛍光体前駆体は、1つ以上のカリウム源を含む第1の溶液と、1つ以上のケイ素源を含む第2の溶液とを、1つ以上のマンガン源を含む第3の溶液が入った容器に加えることによって合成することができる。これらの溶液によって形成された混合液体を撹拌し、溶液の撹拌混合物からKSiF:Mn4+粒子を沈殿させて蛍光体前駆体とする。形成されたKSiF:Mn4+粒子の粒径分布は、典型的には、原料溶液の濃度、流速、撹拌速度、反応器の表面状態などの処理要因の影響を受ける。蛍光体前駆体の沈殿粒子と、溶液の残りの混合物とが容器から排出され、次いで濾過されて、蛍光体前駆体の固体粒子が液体から分離される。次いで、これらの粒子をアセトンですすぎ、乾燥させることができる。
特定の実施形態では、前駆体の配位中心、すなわち式I中のMは、Si、Ge、Sn、Ti、Zrまたはそれらの組合せである。さらに詳細には、配位中心は、Si、Ge、Tiまたはそれらの組合せであり、対イオンまたは式I中のAは、Na、K、Rb、Csまたはそれらの組合せであり、yは6である。式Iの前駆体の例には、K[SiF]:Mn4+、K[TiF]:Mn4+、K[SnF]:Mn4+、Cs[TiF-]:Mn4+、Rb[TiF]:Mn4+、Cs[SiF]:Mn4+、Rb[SiF]:Mn4+、Na[TiF]:Mn4+、Na[ZrF]:Mn4+、K[ZrF]:Mn4+、K[BiF]:Mn4+、K[YF]:Mn4+、K[LaF]:Mn4+、K[GdF]:Mn4+、K[NbF]:Mn4+および/またはK[TaF]:Mn4+が挙げられる。特定の実施形態では、式Iの前駆体は、KSiF:Mn4+である。
蛍光体前駆体は、遊星型粉砕、摩擦粉砕、ボールミル粉砕、エアジェット粉砕、粉砕機技術またはそれらの組合せなどの粉砕技術によって粉砕することができる。特定の実施形態では、蛍光体前駆体はボールミル粉砕される。粒径を小さくする(例えば、約25ミクロン未満のD50粒径)他の粉砕(または研削)技術を使用してもよい。一実施形態では、粉砕は真空中または不活性環境下で行われる。したがって、これらの機械的手段を介して蛍光体前駆体の粒径を小さくするいずれの方法も、本発明の主題の範囲から逸脱するものではないことを理解されたい。後述するように、一実施形態では、HF溶液に溶解した飽和KSiFを使用する湿式ボールミル粉砕プロセスを用いて蛍光体前駆体を粉砕して、(他の粉砕または研削技術の使用と比較して)粉砕された前駆体から生成された蛍光体の信頼性を高めることもできる。
式Iの蛍光体前駆体の粒子の粉砕または研削は、粉砕後に得られる粒子の所望の大きさとともに、粉砕前の粒子の大きさに部分的に応じた回転速度により、選択された時間にわたって行うことができる。一実施形態では、粒子は、粉砕後に約30ミクロン未満のD50値(またはD50粒径)を有する粒径分布を有する。特定の実施形態では、粉砕した粒子のD50粒径は、約10ミクロン~約20ミクロン、さらに詳細には約12ミクロン~約18ミクロンの範囲である。
いくつかの実施形態では、粉砕に液体媒体を使用することができる。液体媒体は、ケトン、例えばアセトン、アルコール、エステル、例えばt-ブチルアセテート、水、酸またはそれらの混合物を含んでもよい。粉砕中、式Iの蛍光体組成物は、通常、加水分解および酸化還元反応によって液体媒体と反応し、その性能が低下する。例えば、表1は、アセトンを用いて粉砕した際のK[SiF]:Mn4+(PFS)の量子効率の経時的な低下を示す。多くの液体媒体に対する式Iの蛍光体の感度に加えて、粉砕はまた、式Iの蛍光体前駆体に欠陥を導入し、それにより、得られる蛍光体の性能を低下させる可能性がある。一実施形態では、蛍光体前駆体を粉砕するために使用される液体媒体は、以下に記載するように、室温でHF溶液に溶解した飽和KSiFから形成することができる。
あるいは、乾燥空気または他の環境での乾式粉砕では、蛍光体粒子の破壊は、空気中の水分との加水分解および酸化還元反応に対するこれらの粒子の脆弱性を増大させる。これもまた、蛍光体の性能を低下させる可能性がある。したがって、本発明の主題の1つ以上の実施形態によれば、粉砕後、粒子を処理して、得られたMn4+ドープ蛍光体の性能および安定性(量子効率、熱安定性、湿度安定性、光束安定性および色安定性)を高める。一実施形態では、高温で、粉砕した粒子とガス状のフッ素含有酸化剤とを接触させる。
粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させる温度は、接触中、約200℃~約700℃、特に約350℃~約600℃の範囲内の任意の温度であり、いくつかの実施形態では、約200℃~約700℃である。本発明の様々な実施形態では、温度は少なくとも100℃、特に少なくとも225℃、さらに詳細には少なくとも350℃である。蛍光体前駆体粒子は、得られる蛍光体の性能および安定性を高めるのに十分な時間にわたって、酸化剤と接触させる。時間と温度とは相互に関連しており、例えば温度を下げて時間を増やしたり、または時間を短縮しながら温度を上げたりするなど、併せて調整してもよい。特定の実施形態では、時間は少なくとも1時間、特に少なくとも4時間、さらに詳細には少なくとも6時間、最も詳細には少なくとも8時間である。
高温で所望の時間保持した後、初期の冷却期間の間酸化雰囲気を維持しながら、制御された速度で温度を低下させてもよい。初期の冷却期間の後、冷却速度は、同じ速度または異なる速度で制御されてもよく、または制御されなくてもよい。いくつかの実施形態では、冷却速度は、少なくとも200℃の温度に達するまで制御される。他の実施形態では、冷却速度は、少なくとも雰囲気をパージするのに安全な温度に達するまで制御される。例えば、温度を約50℃に下げて、その後フッ素雰囲気のパージを開始してもよい。
5℃/分以下の制御された速度で温度を下げると、10℃/分の速度で温度を下げた場合と比較して優れた特性を有する蛍光体生成物が得られる可能性がある。様々な実施形態では、この速度は、5℃/分以下、特に3℃/分以下、さらに詳細には1℃/分以下の速度で制御されてもよい。
制御された速度で温度を下げる時間は、接触温度および冷却速度に関連する。例えば、接触温度が540℃、冷却速度が10℃/分の場合、冷却速度を制御する時間は1時間未満であってよく、その後温度は外部制御なしでパージ温度または周囲温度に低下させてよい。接触温度が540℃で、冷却速度が5℃/分以下の場合、冷却時間は2時間未満であり得る。接触温度が540℃で、冷却速度が3℃/分以下の場合、冷却時間は3時間未満であり得る。接触温度が540℃で、冷却速度が1℃/分以下の場合、冷却時間は4時間未満であり得る。例えば、制御された冷却により温度を約200℃に下げてもよく、次いで制御を中止してもよい。制御された冷却期間の後、温度は初期の制御された速度よりも高いまたは低い速度で低下させてよい。
フッ素含有酸化剤は、AlF、SbF、ClF、BrF、KrF、XeF、XeF、NF、SiF、PbF、ZnF、SnF、CdFまたはそれらの組合せであってよい。1つ以上の実施形態では、フッ素含有酸化剤は、Fである。雰囲気中の酸化剤の量を、特に時間および温度の変化と併せて変化させて、安定な蛍光体粒子を得てもよい。フッ素含有酸化剤がFである場合、雰囲気は少なくとも0.5%のFを含んでもよいが、いくつかの実施形態では、さらに低い濃度が有効な場合もある。特に、雰囲気は、少なくとも5%のF、さらに詳細には少なくとも20%のFを含んでもよい。雰囲気は、フッ素含有酸化剤と任意に組み合わせて、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンをさらに含んでもよい。特定の実施形態では、雰囲気は約20%のFおよび約80%の窒素から構成される。
粉砕した粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させる方法は、前駆体粒子を所望の特性を有する安定な蛍光体に変換するのに十分な任意の方法で達成されてもよい。いくつかの実施形態では、前駆体粒子を含むチャンバーは、チャンバーが加熱されると過圧が発生するように添加され、その後封止され、他の実施形態では、フッ素と窒素との混合物をアニールプロセス全体を通して流動させ、さらに均一な圧力を確保する。いくつかの実施形態では、一定時間後に、追加のフッ素含有酸化剤の添加が導入されてもよい。
一実施形態では、粉砕した粒子は、米国特許第8,252,613号明細書に記載されているように、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させた後、フッ化水素酸水溶液中の式IIの組成物の飽和溶液によってさらに処理される。
[MF](II)
蛍光体と溶液とを接触させる温度は、約20℃~約50℃の範囲である。蛍光体の処理に要する時間は、約1分~約5時間、特に約5分~約1時間の範囲である。HF水溶液中のフッ化水素酸の濃度は、約20w/w%~約70w/w%、特に約40w/w%~約70w/w%の範囲である。濃縮度の低い溶液は、蛍光体の収率を低下させることがある。
本明細書に記載されている数値はいずれも、任意の低い値から任意の高い値までの間に少なくとも2単位の分離がある場合、1単位の増分で低い値から高い値までのすべての値を含む。一例として、本明細書では、成分の量または、例えば温度、圧力、時間などのプロセス変数の値が、例えば1~90、好ましくは20~80、さらに好ましくは30~70であると述べられている場合、15~85、22~68、43~51、30~32などの値が明確に列挙されていることを意図している。1未満の値の場合、1単位は、必要に応じて0.0001、0.001、0.01または0.1であると見なされる。これらは、具体的に意図される例に過ぎず、列挙された最低値と最高値との間の数値のすべての可能な組合せが、本出願では同様の様式で明確に述べられていると見なされるべきである。
別の態様では、本発明の主題は、蛍光体前駆体の粒子を粉砕することと、次いで、高温で、粉砕した前駆体粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させてMn4+ドープ蛍光体を形成することとを含むプロセスを提供する。前駆体は、以下からなる群から選択される:
(A)A[MF]:Mn4+(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csおよびそれらの組合せから選択され、MはAl、Ga、Inおよびそれらの組合せから選択される)、
(B)A[MF]:Mn4+(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csおよびそれらの組合せから選択され、MはAl、Ga、Inおよびそれらの組合せから選択される)、
(C)Zn[MF]:Mn4+(式中、MはAl、Ga、Inおよびそれらの組合せから選択される)、
(D)A[In]:Mn4+(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csおよびそれらの組合せから選択される)、
(E)A[MF]:Mn4+(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csおよびそれらの組合せから選択され、MはGe、Si、Sn、Ti、Zrおよびそれらの組合せから選択される)、
(F)E[MF]:Mn4+(式中、EはMg、Ca、Sr、Ba、Znおよびそれらの組合せから選択され、MはGe、Si、Sn、Ti、Zrおよびそれらの組合せから選択される)、
(G)Ba0.65Zr0.352.70:Mn4+および
(H)A[ZrF]:Mn4+(式中、AはLi、Na、K、Rb、Csおよびそれらの組合せから選択される)。
このプロセスのための時間、温度およびフッ素含有酸化剤は上記に記載されている。式Iおよび群(A)~(H)のMn4+ドープ前駆体中ならびに生成物蛍光体中のマンガンの量は、前駆体または蛍光体の総重量に基づいて、約0.3重量%(wt%)~約2.5wt%(約1.2モル%(mol%)~約10mol%)の範囲である。いくつかの実施形態では、マンガンの量は、約0.3wt%~約1.5wt%(約1.2mol%~約6mol%)、特に約0.50wt%~約0.85wt%(約2mol%~約3.4mol%)、さらに詳細には約0.65wt%~約0.75wt%(約2.6mol%~約3mol%)の範囲である。他の実施形態では、マンガンの量は、約0.75wt%~2.5wt%(約3mol%~約10mol%)、特に約0.9wt%~1.5wt%(約3.5mol%~約6mol%)、さらに詳細には約0.9wt%~約1.4wt%(約3.0mol%~約5.5mol%)、さらに一層詳細には約0.9wt%~約1.3wt%(約3.5mol%~約5.1mol%)の範囲である。以下に記載される1つの特定の実施形態では、Mnは0.7wt%~0.9wt%である。
本発明の主題の一実施形態による照明装置10(場合により発光アセンブリまたはランプと呼ばれる)が図1に示されている。照明装置10は、LEDチップ12として示される半導体放射源と、LEDチップ12に電気的に取り付けられたリード14とを備える。リード14は、比較的厚い1または複数のリードフレーム16によって支持された細いワイヤであってもよいし、またはリードは自己支持電極であってもよく、リードフレームは省略されてもよい。リード14は、LEDチップ12に電流を供給し、それによりチップが放射を発する。
ランプは、発した放射が蛍光体に向けられた際に白色光を発生することができる半導体青色光源またはUV光源を備えてもよい。一実施形態では、半導体光源は、様々な不純物をドープされた青色発光LEDである。したがって、LEDは、任意の好適なIII-V、II-VIまたはIV-IV半導体層に基づき、約250~550nmの発光波長を有する半導体ダイオードを備えてもよい。特に、LEDは、GaN、ZnSeまたはSiCを含む少なくとも1つの半導体層を備えてもよい。例えば、LEDは、約250nmよりも長く、約550nmよりも短い発光波長を有する、式InGaAlN(式中、0≦i;0≦j;0≦kおよびi+j+k=1)によって表される窒化化合物半導体を備えてもよい。特定の実施形態では、チップは、約400~約500nmのピーク発光波長を有する近紫外または青色発光LEDである。放射源は便宜上本明細書ではLEDとして記載する。しかし、放射源は、例えば半導体レーザダイオードを備える他の半導体放射源を包含してもよい。さらに、本明細書で論じる本発明の主題の例示的な構造の一般的な考察は無機LEDベースの光源を対象としているが、特に明記しない限りLEDチップを別の放射源に置き換えてもよく、半導体、半導体LEDまたはLEDチップに関する言及は、限定するものではないが、有機発光ダイオードを含む任意の適切な放射源の単なる代表例であると理解すべきである。
照明装置10では、蛍光体材料または組成物22がLEDチップ12に放射結合される。蛍光体材料または組成物22は、LEDチップ12と放射結合して、一方(例えば、組成物22および/またはLEDチップ12)からの放射が他方に伝達されるようにしてもよい。蛍光体組成物22は、1または複数の蛍光体の水系懸濁液が形成され、蛍光体層としてLED表面に適用されるような任意の適切な方法によって、LED12上に堆積される。そのような一方法では、蛍光体粒子がランダムに懸濁されたシリコーンスラリーがLEDの周りに配置される。この方法は、蛍光体組成物22およびLED12の可能な位置の単なる一例である。したがって、蛍光体組成物22は、LEDチップ12の上に蛍光体懸濁液をコーティングし、乾燥させることによって、LEDチップ12の発光面の上にまたは直接にコーティングされ得る。シリコーン系懸濁液の場合、この懸濁液は適切な温度で硬化される。シェル18および封入材20は両方とも、白色光24がこれらの要素を透過するように透明でなければならない。1つ以上の実施形態では、蛍光体組成物のD50粒径は、約1~約50ミクロン、特に約10~約35ミクロンの範囲である。
他の実施形態では、蛍光体組成物22は、LEDチップ12上に直接形成される代わりに、封入材20内に点在させられる。蛍光体(粉末形態)は、封入材20の単一領域内に、または封入材の全体積にわたって点在させてもよい。LEDチップ12によって発せられた青色光は、蛍光体組成物22によって発せられた光と混ざり合い、混合光は白色光として現れる。蛍光体が封入材20の材料内に点在する場合、蛍光体粉末をポリマーまたはシリコーン前駆体に加えてもよく、次いで、混合物をLEDチップ12に装填した後またはその前に混合物を硬化させて、ポリマーまたはシリコーン材料を固化させてもよい。ポリマー前駆体の例には、熱可塑性または熱硬化性のポリマーまたは樹脂、例えばエポキシ樹脂が挙げられる。他の蛍光体点在法、例えば、トランスファーローディング(transfer loading)が使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、封入材20は、屈折率Rを有し、蛍光体組成物22に加えて、約5%未満の吸光度およびR±0.1の屈折率を有する希釈材を含む。希釈材は、≦1.7、特に≦1.6、さらに詳細には≦1.5の屈折率を有する。特定の実施形態では、希釈材は式II(A[MF])のものであり、約1.4の屈折率を有する。蛍光体/シリコーン混合物に光学的に不活性な材料を加えることにより、蛍光体/封入材混合物を通る光束の比較的漸進的な分布が生じ得、蛍光体への損傷を少なくすることができる。希釈材に適した材料には、約1.38(AlFおよびKNaAlF)~約1.43(CaF)の範囲の屈折率を有するLiF、MgF、CaF、SrF、AlF、KNaAlF、KMgF、CaLiAlF、KLiAlFおよびKSiFなどのフッ化物化合物ならびに約1.254~約1.7の範囲の屈折率を有するポリマーが挙げられる。希釈材としての使用に適したポリマーの非限定的な例には、ポリカーボネート、ポリエステル、ナイロン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ならびにスチレン、アクリレート、メタクリレート、ビニル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドモノマー由来のポリマーおよびそれらのコポリマーが挙げられ、ハロゲン化および非ハロゲン化誘導体が挙げられる。これらのポリマー粉末は、シリコーン封入材に直接組み込み、その後シリコーンを硬化することができる。
さらに別の実施形態では、蛍光体組成物22は、LEDチップ12にわたって形成される代わりに、シェル18の表面上にコーティングされる。蛍光体組成物は、好ましくは、シェル18の内側表面にコーティングされるが、所望であれば、シェルの外側表面にコーティングされてもよい。蛍光体組成物22は、シェルの表面全体にコーティングされてもよく、またはシェルの表面上部のみにコーティングされてもよい。LEDチップ12によって発せられたUV/青色光は、蛍光体組成物22によって発せられた光と混ざり合い、混合光は白色光として現れる。当然のことながら、蛍光体は、いずれか2箇所または3箇所すべてに、またはシェルとは別個に、もしくはLEDに一体化されたような任意の他の好適な場所に配置されてもよい。
図2は、本明細書に記載された本発明の主題によるシステムの第2の構造を示す。図1~図4の対応する数字(例えば、図1の12および図2の112)は、特に明記しない限り、各図の対応する構造に関連する。図2の実施形態の構造は、蛍光体組成物122がLEDチップ112上に直接形成される代わりに、封入材120内に点在する点を除いて、図1の構造と同様である。蛍光体(粉末形態)は、封入材の単一の領域内に、または封入材の全体積にわたって点在させてもよい。LEDチップ112によって発せられた放射(矢印126によって示される)は、蛍光体122によって発せられた光と混ざり合い、混合光は白色光124として現れる。蛍光体を封入材120内に点在させる場合、蛍光体粉末をポリマー前駆体に加え、LEDチップ112の周りに装填してもよい。次いで、ポリマーまたはシリコーン前駆体を硬化させて、ポリマーまたはシリコーンを固化させてもよい。他の公知の蛍光体点在法、例えば、トランスファー成形が使用されてもよい。
図3は、本明細書に記載された本発明の主題によるシステムの第3の可能な構造を示す。図3に示す実施形態の構造は、蛍光体組成物222が、LEDチップ212にわたって形成される代わりに、エンベロープ218の表面上にコーティングされる点を除いて、図1の構造と同様である。蛍光体組成物222は、好ましくはエンベロープ218の内側表面にコーティングされるが、所望であれば、エンベロープの外側表面にコーティングされてもよい。蛍光体組成物222は、エンベロープの表面全体にコーティングされてもよく、またはエンベロープの表面上部のみにコーティングされてもよい。LEDチップ212によって発せられた放射226は、蛍光体組成物222によって発せられた光と混ざり合い、混合光は白色光224として現れる。当然のことながら、図1から図3の構造は組み合わされてもよく、蛍光体は、いずれか2箇所または3箇所すべてに、またはエンベロープとは別個に、もしくはLEDに一体化されたような任意の他の好適な場所に配置されてもよい。
上記構造のいずれでも、ランプは、封入材に埋め込まれた複数の散乱粒子(図示せず)を含んでもよい。散乱粒子には、例えば、アルミナまたはチタニアを挙げることができる。散乱粒子は、好ましくは無視できるほどの吸収量で、LEDチップから発せられた指向性光を効果的に散乱させる。
図4の第4の構造に示すように、LEDチップ412は、反射カップ430内に取り付けられてもよい。カップ430は、アルミナ、チタニア、または当該技術分野で公知の他の誘電性粉末などの誘電材料から作製されるか、これによりコーティングされても、またはアルミニウムもしくは銀などの反射金属によってコーティングされてもよい。図4の実施形態の構造の残りの部分は、先の図面のいずれかの構造と同じであり、2つのリード416、導線432および封入材420を備えることができる。反射カップ430は、第1のリード416によって支持され、導線432は、LEDチップ412を第2のリード416と電気的に接続するために使用される。
別の構造(特に、バックライト用途)は、例えば図5に例示されるような表面実装型装置(「SMD」)タイプの発光ダイオード550である。このSMDは、「側面発光型」であり、導光部材554の突出部分に発光窓552を有する。SMDパッケージは、上記で定義したLEDチップと、LEDチップから発せられた光によって励起される蛍光体材料とを備えてもよい。他のバックライト装置には、限定するものではないが、半導体光源と本発明の主題によるMn4+ドープ蛍光体とを含むディスプレイを有するテレビ、コンピュータ、モニター、スマートフォン、タブレットコンピュータおよび他の携帯用装置が挙げられる。
350~550nmで発光するLEDおよび1つ以上の他の適切な蛍光体とともに使用された場合、得られる照明システムは白色を有する光を発生する。ランプ10はまた、封入材に埋め込まれた散乱粒子(図示せず)をさらに含んでもよい。散乱粒子には、例えば、アルミナまたはチタニアを挙げることができる。散乱粒子は、好ましくは無視できるほどの吸収量で、LEDチップから発せられた指向性光を効果的に散乱させる。
Mn4+ドープ蛍光体に加えて、蛍光体組成物22は、1つ以上の他の蛍光体を含んでもよい。約250~550nmの範囲の放射を発する青色または近紫外LEDと組み合わせた照明装置で使用される場合、アセンブリによって発せられる得られる光は白色光となる。緑色、青色、黄色、赤色、橙色または他の色の蛍光体などの他の蛍光体をブレンドに用いて、得られる光の白色をカスタマイズし、特定のスペクトル出力分布を生成してもよい。蛍光体組成物22に使用するのに適した他の材料には、ポリフルオレン、好ましくはポリ(9,9-ジオクチルフルオレン)およびそのコポリマー、例えばポリ(9,9’-ジオクチルフルオレン-co-ビス-N,N’‐(4-ブチルフェニル)ジフェニルアミン)(F8-TFB);ポリ(ビニルカルバゾール)およびポリフェニレンビニレンならびにそれらの誘導体などのエレクトロルミネセンスポリマーが挙げられる。さらに、発光層は、青色、黄色、橙色、緑色または赤色のリン光発光染料もしくは金属錯体またはそれらの組合せを含んでもよい。リン光発光染料としての使用に適した材料には、限定するものではないが、トリス(1-フェニルイソキノリン)イリジウム(III)(赤色染料)、トリス(2-フェニルピリジン)イリジウム(緑色染料)およびイリジウム(III)ビス(2-(4,6-ジフルオロフェニル)ピリジナト-N,C2)(青色染料)が挙げられる。ADS(American Dyes Source,Inc.)から市販されている蛍光およびリン光金属錯体が使用されてもよい。ADSの緑色染料は、ADS060GE、ADS061GE、ADS063GE、およびADS066GE、ADS078GE、およびADS090GEを含む。ADSの青色染料は、ADS064BE、ADS065BE、およびADS070BEを含む。ADSの赤色染料は、ADS067RE、ADS068RE、ADS069RE、ADS075RE、ADS076RE、ADS067RE、およびADS077REを含む。
蛍光体組成物22に使用するのに適した蛍光体には、限定するものではないが、以下が挙げられる:
((Sr1-z(Ca,Ba,Mg,Zn)1-(x+w)(Li,Na,K,Rb)Ce(Al1-ySi)O4+y+3(x-w)1-y-3(x-w)(式中、0<x≦0.10、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5および0≦w≦x);
(Ca,Ce)ScSi12(CaSiG);
(Sr,Ca,Ba)Al1-xSi4+x1-x:Ce3+(SASOF));
(Ba,Sr,Ca)(PO(C,F,Br,OH):Eu2+,Mn2+
(Ba,Sr,Ca)BPO:Eu2+,Mn2+
(Sr,Ca)10(PO*νB:Eu2+(式中、0<ν≦1);
SrSi*2SrCl:Eu2+
(Ca,Sr,Ba)MgSi:Eu2+,Mn2+
BaAl13:Eu2+
2SrO*0.84P*0.16B:Eu2+
(Ba,Sr,Ca)MgAl1017:Eu2+,Mn2+
(Ba,Sr,Ca)Al:Eu2+
(Y,Gd,Lu,Sc,La)BO:Ce3+,Tb3+
ZnS:Cu,Cl
ZnS:Cu,Al3+
ZnS:Ag,Cl
ZnS:Ag,Al3+
(Ba,Sr,Ca)Si1-ξ4-2ξ:Eu2+(式中、0.2≦ξ≦0.2);
(Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn)Si:Eu2+
(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In):Eu2+
(Y,Gd,Tb,La,Sm,Pr,Lu)(Al,Ga)5-α12-3/2α:Ce3+(式中、0≦α≦0.5);
(Ca,Sr)(Mg,Zn)(SiOCl:Eu2+,Mn2+
NaGd:Ce3+,Tb3+
(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn):Eu2+,Mn2+
(Gd,Y,Lu,La):Eu3+,Bi3+
(Gd,Y,Lu,La)S:Eu3+,Bi3+
(Gd,Y,Lu,La)VO:Eu3+,Bi3+
(Ca,Sr)S:Eu2+,Ce3+
SrY:Eu2+
CaLa:Ce3+
(Ba,Sr,Ca)MgP:Eu2+,Mn2+
(Y,Lu)WO:Eu3+,Mo6+
(Ba,Sr,Ca)βSiγμ:Eu2+(式中、2β+4γ=3μ);
(Ba,Sr,Ca)Si5-xAl8-x:Eu2+(式中、0≦x≦2);
Ca(SiO)Cl:Eu2+
(Lu,Sc,Y,Tb)2-u-vCeCa1+uLiMg2-w(Si,Ge)3-w12-u/2(式中、0.5≦u≦1、0<v≦0.1および0≦w≦0.2);
(Y,Lu,Gd)2-φCaφSi6+φ1-φ:Ce3+(式中、0≦φ≦0.5);
Eu2+および/またはCe3+をドープされた(Lu,Ca,Li,Mg,Y)、α-SiAlON;
(Ca,Sr,Ba)SiO:Eu2+,Ce3+
β-SiAlON:Eu2+,3.5MgO*0.5MgF*GeO:Mn4+
(Sr,Ca,Ba)AlSiN:Eu2+
(Sr,Ca,Ba)SiO:Eu2+
Ca1-c-fCeEuAl1+cSi1-c(式中、0≦c≦0.2、0≦f≦0.2);
Ca1-h-rCeEuAl1-h(Mg,Zn)SiN(式中、0≦h≦0.2、0≦r≦0.2);
Ca1-2s-tCe(Li,Na)EuAlSiN(式中、0≦s≦0.2、0≦f≦0.2、s+t>0);および/または
Ca1-σ-χ-ΦCeσ(Li,Na)χEuΦAl1+σ-χSi1-σ+χ(式中、0≦σ≦0.2、0≦χ≦0.4、0≦Φ≦0.2)。
蛍光体ブレンド中の個々の蛍光体のそれぞれの比は、所望の光出力の特性に応じて変化し得る。様々な実施形態の蛍光体ブレンドにおける個々の蛍光体の相対的比率は、それらの発光がブレンドされLED照明装置に使用される際に、CIE色度図上の所定のxおよびy値の可視光が生成されるように調整されてもよい。上述のように、白色光が生成されることが好ましい。この白色光は、例えば、約0.20~約0.55の範囲のx値と、約0.20~約0.55の範囲のy値とを有してもよい。しかし、上述のように、蛍光体組成物中の各蛍光体の正確な同一性および量は、最終使用者の必要に応じて変えることができる。例えば、この材料は、液晶ディスプレイ(LCD)バックライトのために意図されたLEDに使用することができる。この用途では、LEDカラーポイントは、LCD/カラーフィルタの組合せを通過した後、所望の白色、赤色、緑色および青色に基づいて適切に調整される。所与のブレンドのための潜在的な蛍光体の一覧は網羅的であることを意味するものではなく、これらのMn4+ドープ蛍光体と、異なる発光を有する様々な蛍光体とをブレンドして、所望のスペクトル出力分布を達成することができる。
本明細書に記載される本発明の主題のMn4+ドープ蛍光体は、上記以外の用途に使用されてもよい。例えば、この材料は、蛍光灯、陰極線管、プラズマディスプレイ装置または液晶ディスプレイ(LCD)の蛍光体として使用されてもよい。この材料はまた、電磁カロリメータ、ガンマ線カメラ、コンピュータ断層撮影スキャナまたはレーザのシンチレータとして使用されてもよい。これらの使用は単なる例であり、本明細書に記載される本発明の主題のすべての実施形態を限定するものではない。
実施例
以下の実施例は単なる例示であり、特許請求の範囲に記載された主題のすべての実施形態の範囲を限定するものと解釈するべきではない。
参照した米国特許第7,497,973号明細書に記載された手順に従って、約70℃の乾燥温度を有するHF溶液中でマンガン(Mn4+)ドープKSiFを合成した。
SiF:Mn4+の72.6ミクロンのD50粒子をアセトン中で20分間ボールミル粉砕した。表1は、合成したままのKSiF:Mn4+と比較して、5分間および20分間の粉砕後のKSiF:Mn4+の量子効率の低下を示す。
表1
Figure 0007036745000001
実施例1:乾燥した粉砕媒体を入れた250mlのNALGENEボトルに、46ミクロンのD50粒径の粒子を有し、前駆体材料の総重量に基づいて0.76wt%のMnを含有するマンガンドープカリウムフルオロシリケート(PFS:Mn)前駆体(KSiF:Mn4+)15gを加え、ボトルに封入した。ボトルをローラーミル上に15分間置いた。16ミクロンのD50粒子を有する粉砕した前駆体をボトルから取り出した。次いで、粉砕した前駆体粒子を炉チャンバーに入れた。炉チャンバーを排気し、20%のF/80%のNを含有する雰囲気を充填した。次いで、チャンバーを540℃まで加熱した。前駆体を8時間アニールした後、チャンバーを室温に冷却した。フッ素窒素混合物を排気した。チャンバーに窒素を数回充填し、パージして、チャンバーを開く前にフッ素ガスを完全に除去した。次いで、(室温で40%のHF中に約5gのKSiFを加え、撹拌し、溶液を濾過することによって最初に作製された)KSiF飽和溶液100mLを入れたTeflonビーカーに粉末(約10g)を入れることにより、KSiF飽和溶液によって、アニールされたPFS粉末を処理した。懸濁液をゆっくりと撹拌し、濾過し、アセトンで3~5回洗浄し、濾液を真空下で乾燥させた。
実施例2:乾燥した粉砕媒体を入れた250mlのNALGENEボトルに、46ミクロンのD50粒径の粒子を有し、前駆体材料の総重量に基づいて0.76wt%のMnを含有するマンガンドープカリウムフルオロシリケート(PFS:Mn)前駆体(KSiF:Mn4+)15gを加え、ボトルに封入した。ボトルをローラーミル上に15分間置いた。24ミクロン~30ミクロンのD50粒子を有する粉砕した前駆体をボトルから取り出した。表2は、粉砕後、PFS:Mn前駆体のQEが低下したことを示している。次いで、粉砕した前駆体粒子を炉チャンバーに入れた。炉チャンバーを排気し、20%のF/80%のNを含有する雰囲気を充填した。次いで、チャンバーを540℃まで加熱した。前駆体を8時間アニールした後、チャンバーを室温に冷却した。フッ素窒素混合物を排気した。チャンバーに窒素を数回充填し、パージして、チャンバーを開く前にフッ素ガスを完全に除去した。次いで、(室温で40%のHF中に約5gのKSiFを加え、撹拌し、溶液を濾過することによって最初に作製された)KSiF飽和溶液100mLを入れたTeflonビーカーに粉末(約10g)を入れることにより、KSiF飽和溶液によって、アニールされたPFS粉末を処理(湿式処理)した。懸濁液をゆっくりと撹拌し、濾過し、アセトンで3~5回洗浄し、濾液を真空下で乾燥させた。
表2は、市販のKSiF:Mnの蛍光体(比較例)とともに、実施例1および実施例2のPFS試料の量子効率(QE)および安定性(高フラックスの条件下で試験した)を示す。粉砕および後処理された試料は、量子効率(QE)および寿命が増加し、比較例のPFSならびに合成したままのPFS試料と比較して損傷が著しく減少したことを示した。実施例2では、アニーリングがPFS粉末のQEを23%~28%改善し、300nmでの吸光度を低下させ、寿命を増加させることも観察された。さらに、湿式処理はHTHH安定性を改善した。HTHHの損傷または損失は、45%超から10%未満に改善された。
表2
Figure 0007036745000002
上述した本発明の主題の1つ以上の実施形態は、蛍光体粉末または粒子を合成し、続いて粉末または粒子を粉砕し、次いで粉砕した粉末または粒子をアニールし、その後にアニールした粉末または粒子の表面を処理することを含むPFSの製造プロセスを含む。あるいは、このプロセスは、上述のプロセスと同等か、それよりも優れた、またはほぼ同等のQEを提供しながら、HTHHまたは他の環境条件に上述のプロセスよりも良好に耐えることができる蛍光体を提供するために、以下に記載するように改変することができる。
例えば、上述のように、(例えば、式Iを用いて合成して)蛍光体前駆体を得、(例えば、液体媒体の使用の有無にかかわらずボールミル粉砕を用いて)粒子に粉砕してもよい。次いで、高温で、粉砕した粒子とフッ素を含む酸化剤とを接触させることによって、粉砕した粒子をアニールすることができる。次いで、溶液(例えば、式IIの飽和溶液)を用いて、アニールした粒子を処理してもよい。この処理は、アニールした粒子上の表面欠陥を低減することができる。本明細書に記載される本発明の主題の1つ以上の追加の実施形態は、この製造プロセスを変えて、先行するプロセスと比較して、粒子から形成された蛍光体の耐久性および性能を改善する。
図6は、蛍光体粒子を提供する方法600の別の実施形態のフローチャートを示す。方法600を使用して、封入材に埋め込むかまたは別の方法で使用することができる蛍光体粒子を製造して、本明細書に記載された1つ以上の照明アセンブリまたはランプに使用するための蛍光体を生成してもよい。602では、蛍光体前駆体を合成する。上述したように、式Iを使用して、4価のマンガンドープ蛍光体のための蛍光体前駆体を生成してもよい。蛍光体前駆体粒子は、カリウム、ケイ素およびマンガンの供給源を含む溶液を混合し、次いで混合物からKSiF:Mn粒子を沈殿させることによって、合成することができる。これらの粒子および残りの混合物を濾過して、液体から固体粒子を分離する。次いで、アセトンまたは他の溶媒中でこれらの粒子をすすぎ、乾燥させて蛍光体前駆体粒子を得ることができる。前駆体は、様々な大きさの粉末または粒子として合成され得る。一実施形態では、蛍光体前駆体の粒子の少なくとも一部は、30ミクロン以上のD50を有する(例えば、粒径分布の中央値は30ミクロン以上である)。
604では、粒子を湿式粉砕して、指定された大きさまたは指定された範囲の大きさに粒径を小さくする。粒子は、湿式ボールミル粉砕または別の粉砕技術を用いて粉砕されてもよい。湿式ボールミル粉砕は、蛍光体前駆体粒子と、飽和KSiFのHF溶液を含む溶液とを混合することと、溶液に対して不活性な粉砕ボールが入った容器に混合物を入れることと、容器を回転させて粒子を所定のさらに小さな大きさに粉砕または研削することとを含むことができる。
図7は、蛍光体前駆体粉末または粒子を粉砕する一例を概略的に示す。蛍光体前駆体粒子700は、回転容器702の内部に入れられた溶液と混合され、回転容器702には、全容積の約3分の1から2分の1だけ容器を占める粉砕ボール704が予め充填されている。一実施形態では、飽和KSiF溶液を室温で調製して(室温で40%のHF中にKSiFを加え、撹拌し、溶液を濾過することによって最初に作製して)、粉砕溶液を形成する。容器702(例えば250ml容量のNALGENEボトルまたは他のタイプの容器)内で、一定量の蛍光体前駆体粒子(例えば、80mgまたは別の量)と、粉砕ボール704(例えば、粉砕ボール60gまたは別の量)および飽和粉砕溶液(例えば、飽和KSiF/HF溶液240mlまたは別の量)とを混合する。粉砕ボール704は、前駆体粒子700と反応しない材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ボールから形成されてもよい。容器702を回転させて、容器702内でボール704を移動させ、粒子700を研削または粉砕する。一実施形態では、回転速度を70%または別の速度に設定して、U.S.Stoneware Corp.によって製造された実験用ローラー上に容器702を置く。容器702を回転させることにより、粒子700の大きさが、指定された大きさまたは指定された範囲内、例えば、30ミクロン未満、例えば10ミクロン~20ミクロンまたは12ミクロン~18ミクロンのD50粒径に変化する。一実施形態では、粒子が22ミクロン以下になるまで粒子700を湿式粉砕する。あるいは、粒子700を別の大きさに粉砕する。容器702の回転は、粒子700を指定された大きさ以下または指定された範囲内まで小さくするのに必要な時間、例えば4時間または別の長さの時間にわたって継続してもよい。
606では、粉砕した粒子をアニールする。高温で、粒子とガス状のフッ素含有酸化剤とを接触させることにより、粒子をアニールすることができる。フッ素含有酸化剤は、F、AlF、SbF、ClF、BrF、KrF、XeF、XeF、NF、SiF、PbF、ZnF、SnF、CdFまたはそれらの組合せであってよい。少なくとも200℃~700℃の温度または別の温度で、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることができる。あるいは、少なくとも350℃~600℃の温度または別の温度、例えば少なくとも100℃、少なくとも225℃または少なくとも350℃で、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることができる。高温で粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させる時間は、温度に基づいて変化させることができる。例えば、比較的高い温度ではアニール時間を短縮してもよく、比較的低い温度ではアニール時間を増加させてもよい。
上述のプロセスによって飽和KSiF/HF溶液中で粒子を湿式粉砕することによって、蛍光体前駆体粒子を別の方法で粉砕することによって形成された粒子と比較して、方法600を用いて得られた粒子から生成された蛍光体の耐久性を増加させ得る。以下の表3は、HTHHへの曝露前、HTHHへの47時間にわたる曝露後の蛍光体前駆体粒子のいくつかの異なる試料に関する正規化QE、およびこのHTHH曝露前後の正規化QEの差を示す。同じバッチの合成前駆体から出発して、異なる方法を用いて、D50の同じ粒径(22ミクロン)に両試料を粉砕する。粒子(例えば、602)を合成し、次いで粒子を乾式粉砕し、粒子(例えば、606)をアニールし、粒子の表面を処理することによって、JH-BM-A5と標識された試料(対照)を形成する。対照試料の乾式粉砕は、KSiF:Mn蛍光体前駆体粉末およびセシウム安定化ZrO粉砕石を前駆体粉末90gと粉砕石400gとの比で混合し、この混合物を250mlのNALGENEボトルに入れて打栓することによって行った。次いで、スピードダイヤルを70%に設定して、U.S.Stoneware Corp.よって製造された実験用ローラー上にボトルを置いた。残りの試料(表3のJH-BM-C2(試験))は、方法600、すなわち、キャップ付きNALGENEボトル内でPTFEボールを用いた飽和KSiF/HF溶液中での湿式粉砕を用いて調製した。
試料のHTHH曝露には、50~75%の蛍光体装填率で、Momentive Performance Materials Inc.のRTV615であり得る2部シリコーンに異なる試料の粒子を組み込んで、シリコーン/蛍光体粒子複合試料を生成することを含めた。次いで、小さなくぼみを有するAlプラークホルダーに、これらの試料を注いだ。各試料について、450nm励起下での放射および反射率(BaSO標準に対して)を測定した。プラークのいくつかは、対照試料として取り置き、乾燥窒素下で保存する。他のプラークは、約80℃および相対湿度約80%でエージングし、一定時間後、曝露されたプラーク強度および対照プラーク強度のスペクトルを再測定する。QEを計算し、標準試料と比較し、ここで相対値を報告する。エージング前後のQEの比較は、製品の使用中の蛍光体のHTHH信頼性を示す試料の劣化の尺度である。QEの低下が少ないほど、HTHH信頼性は良好である。
表3:
Figure 0007036745000003
図9は、JH-BM-A5(対照)試料の走査電子顕微鏡(SEM)画像である。図10は、JH-MN-C2(試験)試料のSEM画像である。表3に示すように、47時間にわたりHTHHに粉末を曝露した後、全試料の正規化QEは低下したが、湿式粉砕した試料(例えば、JH-BM-C2)では著しい低下は見られなかった。方法600に従って粉末を湿式粉砕することによって調製された全粉末のQEの最大の低下は9.10%であり、方法600を用いて調製された粉末のQEの最小の低下は8.00%である。しかし、湿式粉砕せずに調製された粉末では、13.2%または14.0%のQEの低下が見られた。
場合により、604の湿式粉砕操作をさらに長い時間(例えば、4時間の代わりに10時間)行って、蛍光体前駆体粒子の大きさをさらに小さくしてもよい。湿式粉砕をさらに長く行うことにより、蛍光体前駆体の粒径を15ミクロン以下に小さくすることができる。比較的長い湿式粉砕プロセスはまた、蛍光体前駆体を製造する他の方法と比較して、蛍光体前駆体の信頼性をさらに高める。
以下の表4は、HTHHへの曝露前、HTHHへの47時間にわたる曝露後の蛍光体前駆体粒子のいくつかの異なる試料に関する正規化QE、およびこのHTHH曝露前後の正規化QEの差を示す。試料BM試験セルFは、方法600を用いて調製したが、10時間かけて粒子を湿式粉砕して、D50の粒径をさらに小さな15ミクロンになるようにした。
表4:
Figure 0007036745000004
図11は、BM試験セルF試料のSEM画像である。表4に示すように、方法600に従ったが、比較的長時間かけて粉末を湿式粉砕することによって調製した試料のQEの最大の低下は、平均約4.6%である。上述したように、湿式粉砕の使用の有無にかかわらず比較的短時間で調製された粉末では、QEに比較的大きな低下が見られた。
蛍光体前駆体粒子の湿式粉砕は、粒子の外面からマンガンを除去することから、経時的に粒子の信頼性および性能を高める可能性がある。蛍光体粒子をドープするために使用されるマンガンは、粒子の内部および合成された粒子の外面の両方に存在していることがある。蛍光体粒子を水分に曝露する間、マンガンが分解して粒子のQEを低下させる可能性がある。飽和KSiF/HF溶液中での湿式粉砕は、外面のマンガンを除去し、粒子の大きさを小さくさせ得、粒子内部に存在するマンガンが水分から保護され得る。その結果、本明細書に記載の湿式粉砕プロセスは、粒径が小さい蛍光体を製造し、外部粒子表面からマンガンを除去し、粒子コアの内部にマンガンを残し、粒子を蛍光体として作用させ、そのHTHH信頼性を改善することができる。
図8は、蛍光体粒子を提供する方法800の別の実施形態のフローチャートを示す。方法800を使用して、封入材に埋め込むかまたは別の方法で使用することができる蛍光体粒子を製造して、本明細書に記載された1つ以上の照明アセンブリまたはランプに使用するための蛍光体を生成してもよい。802では、蛍光体前駆体を合成する。上述したように、式Iを使用して、4価のマンガンドープ蛍光体のための蛍光体前駆体を生成してもよい。蛍光体前駆体粒子は、カリウム、ケイ素およびマンガンの供給源を含む溶液を混合し、次いで混合物からKSiF:Mn粒子を沈殿させることによって、合成することができる。これらの粒子および残りの混合物を濾過して、液体から固体粒子を分離する。次いで、アセトンまたは他の溶媒中でこれらの粒子をすすぎ、乾燥させて蛍光体前駆体粒子を得ることができる。前駆体は、様々な大きさの粉末または粒子として合成され得る。一実施形態では、蛍光体前駆体の粒子の少なくとも一部は、30ミクロン以上のD50を有する(例えば、粒径分布の中央値は30ミクロン以上である)。
804では、粒子を湿式粉砕して、指定された大きさまたは指定された範囲の大きさに粒径を小さくする。粒子は、湿式ボールミル粉砕または別の粉砕技術を用いて粉砕されてもよい。湿式ボールミル粉砕は、蛍光体前駆体粒子と飽和KSiF/HF溶液とを混合することと、HF溶液に対して不活性な粉砕ボールが入った容器に混合物を入れることと、容器を回転させて粒子をさらに小さな大きさに粉砕または研削することとを含むことができる。方法600に関連して上述したように、粒子を湿式粉砕してもよい。
806では、粉砕した粒子をアニールする。高温で、粒子とガス状のフッ素含有酸化剤とを接触させることにより、粒子をアニールすることができる。フッ素含有酸化剤は、F、AlF、SbF、ClF、BrF、KrF、XeF、XeF、NF、SiF、PbF、ZnF、SnF、CdFまたはそれらの組合せであってよい。少なくとも200℃~700℃の温度または別の温度で、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることができる。あるいは、少なくとも350℃~600℃の温度または別の温度、例えば少なくとも100℃、少なくとも225℃または少なくとも350℃で、粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることができる。高温で粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させる時間は、温度に基づいて変化させることができる。例えば、比較的高い温度ではアニール時間を短縮してもよく、比較的低い温度ではアニール時間を増加させてもよい。
808では、粒子を再びアニールする。高温で、粒子とガス状のフッ素含有酸化剤とを再度接触させることにより、粒子を再びアニールすることができる。アニーリングに使用する薬剤および温度は、806で使用したものと同じであってもよく、または異なる薬剤および/または温度を使用してもよい。
粒子を湿式粉砕し、追加のアニール操作を使用すると、蛍光体前駆体粒子を湿式粉砕することなく形成された粒子、または湿式粉砕することも追加のアニール操作を使用することもなく形成された粒子と比較して、方法800を用いて得られた粒子から生成された蛍光体の耐久性が増加する可能性がある。以下の表5は、HTHHへの曝露前、HTHHへの47時間にわたる曝露後の蛍光体前駆体粒子のいくつかの異なる試料に関する正規化QE、およびこのHTHH曝露前後の正規化QEの差を示す。粒子(例えば、602)を合成し、次いで(表3に関連して上述したように)粒子を乾式粉砕し、粒子(例えば、606)を1回アニールすることによって、JH-BM-A5と標識された試料(対照)を形成する。残りの試料(表5のJH-BM-C5(試験))は、方法800を用いて調製した。同じバッチの合成前駆体から出発して、D50の同じ粒径(22ミクロン)に両試料を粉砕する。
表5:
Figure 0007036745000005
図12は、JH-BM-C5(試験)試料のSEM画像である。表5に示すように、47時間にわたりHTHHに粉末を曝露した後、全試料の正規化QEは低下したが、湿式粉砕および複数回アニールした試料(例えば、JH-BM-C5)では著しい低下は見られなかった。方法800に従って粒子を湿式粉砕し、粒子を複数回アニールすることによって調製された全粉末のQEの最大の低下は9.70%であり、方法800を用いて調製された粒子のQEの最小の低下は8.60%である。しかし、湿式粉砕せず、アニールを複数回行わずに調製された粉末では、13.2%または14.0%のQEの低下が見られた。
本明細書に記載される粒径は、屈折率を1.4に設定したレーザ散乱粒径分析器Horiba LA-960を用いて、レベル7の出力設定で30秒間超音波を印加して測定した。
本明細書では、本発明の主題の特定の特徴のみを例示および説明してきたが、多くの修正および変更が当業者に想到されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書に記載される本発明の主題の真の精神の範囲に含まれるそのようなすべての修正および変更を包含することを意図していると理解すべきである。
10 照明装置、ランプ
12 LEDチップ、LED
14 リード
16 リードフレーム
18 シェル
20 封入材
22 蛍光体組成物
24 白色光
112 LEDチップ
120 封入材
122 蛍光体組成物
124 白色光
126 矢印
212 LEDチップ
218 エンベロープ
222 蛍光体組成物、蛍光体
224 白色光
226 放射
412 LEDチップ
416 第1のリード、第2のリード
420 封入材
430 反射カップ
432 導線
550 発光ダイオード
552 発光窓
554 導光部材
600 方法
700 蛍光体前駆体粒子
702 回転容器
704 粉砕ボール

Claims (10)

  1. 方法あって、
    式A[MF]:Mn4+の蛍光体前駆体の粒子得ることと(式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)のうち1つ以上を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)またはガドリニウム(Gd)のうち1つ以上を含み、xは[MF]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5以上7以下の値を有する)、
    前記粒子湿式粉砕することによって前記蛍光体前駆体の前記粒子大きさを小さくすることと、
    前記粒子フッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された前記粒子アニールし、それによりマンガンドープ錯フッ化物蛍光体を提供することと
    を含み、
    前記粒子の前記大きさを小さくすることが、A [MF ]を含む溶液中で前記粒子を粉砕することを含む方法。
  2. 方法であって、
    式A [MF ]:Mn 4+ の蛍光体前駆体の粒子を得ることと(式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)のうち1つ以上を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)またはガドリニウム(Gd)のうち1つ以上を含み、xは[MF ]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5以上7以下の値を有する)、
    前記粒子を湿式粉砕することによって前記蛍光体前駆体の前記粒子の大きさを小さくすることと、
    前記粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された前記粒子をアニールし、それによりマンガンドープ錯フッ化物蛍光体を提供することと
    を含み、
    前記粒子前記大きさを小さくすることが、HFを含む溶液中で前記粒子粉砕することを含む方法。
  3. 方法であって、
    式A [MF ]:Mn 4+ の蛍光体前駆体の粒子を得ることと(式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)またはセシウム(Cs)のうち1つ以上を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)またはガドリニウム(Gd)のうち1つ以上を含み、xは[MF ]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、yは5以上7以下の値を有する)、
    前記粒子を湿式粉砕することによって前記蛍光体前駆体の前記粒子の大きさを小さくすることと、
    前記粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された前記粒子をアニールし、それによりマンガンドープ錯フッ化物蛍光体を提供することと
    を含み、
    前記粒子前記大きさを小さくすることが、A[MF]およびHFを含む溶液中で前記粒子粉砕することを含む方法
  4. 湿式粉砕された前記粒子アニールすることが、少なくとも100℃の温度で行われる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法
  5. 粒径分布の中央値が22ミクロン以下になるように、前記粒子粉砕して、前記蛍光体前駆体の大きさを小さくする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法
  6. 粒径分布の中央値が15ミクロン以下になるように、前記粒子粉砕して、前記蛍光体前駆体の大きさを小さくする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法
  7. 方法あって、
    SiF:Mn4+蛍光体前駆体の粒子得ることと、
    前記粒子湿式粉砕することによって前記蛍光体前駆体の前記粒子大きさを小さくすることと、
    前記粒子フッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された前記粒子アニールし、それによりマンガンドープ錯フッ化物蛍光体を提供することと
    を含み、
    前記粒子の前記大きさを小さくすることが、K SiF およびHFを含む溶液中で前記粒子を粉砕することを含む方法
  8. 方法であって、
    SiF :Mn 4+ 蛍光体前駆体の粒子を得ることと、
    前記粒子を湿式粉砕することによって前記蛍光体前駆体の前記粒子の大きさを小さくすることと、
    前記粒子とフッ素含有酸化剤とを接触させることによって、湿式粉砕された前記粒子をアニールし、それによりマンガンドープ錯フッ化物蛍光体を提供することと
    を含み、
    前記粒子得ることが、カリウム、ケイ素およびマンガンの供給源を含有する溶液を混合し、混合された前記溶液から前記粒子沈殿させ、前記粒子および前記溶液の残りの部分を濾過することによって、前記粒子合成することを含む方法
  9. 湿式粉砕された前記粒子アニールすることが、少なくとも100℃の温度で行われる請求項7または8に記載の方法
  10. 粒径分布の中央値が22ミクロン以下になるように、前記粒子粉砕して、前記蛍光体前駆体の大きさを小さくする請求項7または8に記載の方法
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