JP7035923B2 - インゴットのvノッチ評価方法、インゴットのvノッチ加工方法、およびインゴットのvノッチ評価装置 - Google Patents

インゴットのvノッチ評価方法、インゴットのvノッチ加工方法、およびインゴットのvノッチ評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、インゴットのVノッチ評価方法、インゴットのVノッチ加工方法、およびインゴットのVノッチ評価装置に関する。
従来、シリコンウェーハには、結晶方位を示すために、オリエンテーションフラットが形成されている。しかし、シリコンウェーハの大口径化に伴い、オリエンテーションフラットを形成すると、研削する面積が増加してしまい、歩留まりが低下してしまう。
そこで、近年では、オリエンテーションフラットに替えて、結晶方位を示す目印として、シリコンウェーハの端部にVノッチを形成し、Vノッチの位置によってシリコンウェーハの結晶方位を示している。
シリコンウェーハのVノッチは、育成されたシリコン単結晶のインゴットの外周研削を行った後、インゴットの長手方向に砥石などによりV字状の溝を形成し、インゴットをシリコンウェーハの厚さにスライスすることにより、形成される。
シリコンウェーハのVノッチは、砥石の劣化や、カケ等の不具合が発生していた場合、正規の形状を維持することができず、後工程のウェーハ加工工程でVノッチを起点としたウェーハ割れが生じることがある。
このため、特許文献1には、インゴットに形成されたV字状の溝をインゴットの端面から撮像し、撮像されたVノッチ形状と標準形状のVノッチ形状とを比較することにより、Vノッチ形状の良否を判定する技術が開示されている。
特開平9-191035号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された技術では、シリコンインゴットの端面のVノッチ形状のみでしかVノッチの良否判定を行っていないため、シリコンインゴットの中央部にノッチ形状の不具合が生じたときに、この部分の良否判定を行えないという問題がある。
本発明の目的は、インゴットの長手方向に形成されたVノッチの形状を全体に亘って計測することができ、高精度に良否判定を行うことのできるインゴットのVノッチ評価方法、インゴットのVノッチ加工方法、およびインゴットのVノッチ評価装置を提供することにある。
本発明のインゴットのVノッチ評価方法は、シリコン単結晶のインゴットの長手方向に形成されたVノッチを評価するインゴットのVノッチ評価方法であって、発光部および受光部を備えた光学的測定手段を用いて、前記Vノッチの形状を走査する手順と、走査により得られたVノッチの形状データを取得する手順と、取得された前記Vノッチの形状データの座標変換を行い、前記Vノッチの形状データを評価するための評価用データを生成する手順と、生成された評価用データに基づいて、前記Vノッチの形状の良否を判定する手順と、を実施することを特徴とする。
本発明によれば、インゴットに形成されたVノッチの形状を光学的測定手段により走査し、Vノッチの全体に亘ってVノッチの加工面の形状データを取得することができる。したがって、取得されたVノッチの加工面の形状データを座標変換によって評価用データを生成して、Vノッチの全体に亘って評価を行うことができ、高精度にVノッチの良否判定を行うことができる。
本発明では、前記Vノッチの形状の良否を判定する手順は、前記Vノッチの基準となる基準データに対する前記評価用データの差分が、所定の閾値を超えるときに、前記Vノッチを不良と判定するのが好ましい。
なお、所定の閾値は、最終製品である半導体用シリコンウェーハのVノッチ形状の仕様(許容公差)に基づいて定めることができる。少なくとも、インゴットが加工されて最終的に得られる半導体用シリコンウェーハのVノッチ形状が、その仕様(許容公差)から外れることのないように、所定の閾値を定めることが好ましい。
良否判定を、基準データに対する評価用データの差分が所定の閾値を超えるか否かで判定することにより、簡単な演算処理で良否判定を行うことができるため、コンピュータ等による演算処理の負荷を軽減して、良否判定の高速化を実現できる。
本発明のインゴットのVノッチ加工方法は、育成されたシリコン単結晶のインゴットの長手方向にVノッチ加工を行うインゴットのVノッチ加工方法であって、育成されたシリコン単結晶のインゴットの外周研削を行う工程と、外周研削されたインゴットにVノッチ加工を行う工程と、Vノッチ加工が施されたインゴットのVノッチを、前述したインゴットのVノッチ評価方法により評価する工程と、前記インゴットのVノッチ評価方法により否と判定されたインゴットを除外する工程と、を実施する
ことを特徴とする。
本発明によれば、Vノッチ加工が施されたインゴットのVノッチを、前述したインゴットのVノッチの評価方法により良否判定を行うことにより、Vノッチに不具合のあるインゴットを除外することができる。したがって、次工程となるスライス工程において、Vノッチの不具合に起因する不良品を除外できるため、スライス工程における無駄な加工を軽減することができる。
本発明のインゴットのVノッチ評価装置は、シリコン単結晶のインゴットの長手方向に形成されたVノッチを評価するインゴットのVノッチ評価装置であって、発光部および受光部を備え、前記Vノッチの形状を走査する光学的測定手段と、前記インゴットおよび前記光学的測定手段を、前記インゴットの長手方向に相対的に移動させる移動手段と、前記光学的測定手段の走査によって得られたVノッチ形状データを処理するデータ処理手段と、を備え、前記データ処理手段は、前記光学的測定手段により計測されたVノッチ形状データを取得する形状データ取得部と、取得されたVノッチ形状データの座標変換を行い、前記Vノッチ形状を評価するための評価用データを生成する評価用データ生成部と、生成された評価用データに基づいて、前記Vノッチ形状の良否を判定する良否判定部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、前述した作用および効果と同様の作用および効果を享受できる。
本発明では、前記Vノッチに付着した異物を除去する異物除去手段を備えているのが好ましい。
異物除去手段を備えていることにより、インゴットのVノッチ加工後、Vノッチに付着した塵埃、切削水を除去することができるため、光学的測定手段による走査を清浄な状態で行うことができ、Vノッチ形状の計測の精度を向上することができる。
本発明の実施の形態に係るVノッチ評価装置を含むシリコンインゴットの加工装置の構造を示す模式図。 前記実施の形態における光学的測定手段の構造を示す模式図。 前記実施の形態におけるデータ処理手段の構造を示す機能ブロック図。 前記実施の形態における光学的測定手段により走査されたVノッチの形状データを示すグラフ。 前記実施の形態における光学的測定手段により走査されたVノッチの全長に亘る形状データを示す模式図。 前記実施の形態における評価用データ生成部により生成した評価用データを示すグラフ。 前記実施の形態におけるVノッチの良否判定を行うためのデータを示すグラフ。 前記実施の形態におけるVノッチの良否判定を行うためのデータを示すグラフ。 前記実施の形態におけるVノッチの良否判定を行うためのデータを示すグラフ。 前記実施の形態におけるVノッチの加工方法を示すフローチャート。
図1には、本発明の実施の形態に係るVノッチ評価装置1が示されている。Vノッチ評価装置1によるVノッチ評価方法は、育成されたシリコンインゴットSIの外周研削を行い、VノッチVNの加工を終えた後、次工程となるスライス工程に送る前に実施される。
具体的には、VノッチVNの加工が施されたシリコンインゴットSIは、ストッカー2に保管されている。ストッカー2からのシリコンインゴットSIの出庫制御は、出庫ワークステーション3で行われ、出庫ワークステーション3にシリコンインゴットSIのナンバーを入力すると、搬出装置4にそのナンバーが出力される。
搬出装置4は、ストッカー2から入力されたナンバーに応じたシリコンインゴットSIを保持フレーム6に載置した状態で、搬出ヤードに搬出する。
操業システム5の指令に基づいて、搬出ヤードからは、シリコンインゴットSIが次工程となるスライス工程に搬出される。
Vノッチ評価装置1は、搬出ヤード上に配置され、搬出ヤードに搬出されたシリコンインゴットSIに加工が施されたVノッチVNの評価を行う。Vノッチ評価装置1は、レーザー変位計11、フレーム12、エアブロー機構13、およびVノッチ解析用コンピュータ14を備える。
光学的測定手段となるレーザー変位計11は、図2に示すように、発光部11A、受光部11B、および計測値出力ケーブル11Cを備える。
発光部11Aは、図示を略したが、レーザー発振器およびシリンドリカルレンズを備え、レーザー発振器から放射されたレーザー光を、シリンドリカルレンズによって帯状かつ距離に応じて次第に幅広となるレーザー光(図2に例示)に変換し、VノッチVNに照射する。
受光部11Bは、図示を略したが、集光組レンズおよびCMOSセンサを備え、発光部11AからVノッチVNに照射されたレーザー光の反射光は、受光部11Bの集光組レンズにより集光され、CMOSセンサで結像してVノッチVNの形状が計測される。
受光部11Bにより計測されたVノッチVNの計測データは、計測値出力ケーブル11Cを介して、Vノッチ解析用コンピュータ14に出力される。本実施の形態のレーザー変位計11は、64kHzでVノッチVNの計測を行うことができる。所定の速度でシリコンインゴットSIと、レーザー変位計11とを相対移動させて走査することにより、シリコンインゴットSIの長手方向に沿って形成されたVノッチVNの形状を全長に亘り短時間で複数回計測することができる。
保持手段としてのフレーム12は、側面視逆L字状の角形鋼管から構成される。フレーム12は、シリコンインゴットSIの次工程への搬出方向基端側が搬出ヤードに埋設され、搬出方向先端側が宙に浮いた状態でシリコンインゴットSIと対向する。
フレーム12の先端側の下面には、レーザー変位計11が吊り下げられ、レーザー変位計11は、シリコンインゴットSIから俯瞰した状態でVノッチVNを、シリコンインゴットSIの長手方向に沿って走査できる。なお、レーザー変位計11によるVノッチVNの走査は、操業システム5からの指令により、シリコンインゴットSIを次工程となるスライス工程に搬出するタイミングで行われる。
つまり、本実施の形態では、シリコンインゴットSIを次工程に搬出する機構が移動手段として機能している。なお、これに限らず、ベルトコンベア等の他の搬送機構により移動手段を構成してもよく、レーザー変位計11をシリコンインゴットSIの長手方向に移動可能な移動手段としてもよい。
異物除去手段としてのエアブロー機構13は、レーザー変位計11の搬出方向基端側に設けられ、フレーム12の下面に取り付けられている。エアブロー機構13は、レーザー変位計11のレーザー走査幅に応じた幅でVノッチVNに対して気流を吹き付ける。レーザー変位計11の前段で気流を吹き付けることにより、前工程となる外周研削工程、ノッチ形成工程でVノッチVNに付着した塵埃や水分を吹き飛ばすことができるため、清浄な状態のVノッチVNの表面をレーザー変位計11で走査できる。
データ処理手段としてのVノッチ解析用コンピュータ14は、図3に示すように、レーザー変位計11の計測値出力ケーブル11Cから出力されたVノッチVNの計測値を取り込んで、VノッチVNの加工形状判定を行う。
Vノッチ解析用コンピュータ14は、演算処理装置15およびSDメモリ、ハードディスク等の記憶装置16を備えた汎用のコンピュータから構成される。Vノッチ解析用コンピュータ14は、演算処理装置15上で実行される形状データ取得部17、評価用データ生成部18、良否判定部19、および記憶装置16内に設けられる評価結果記録部20を備える。
形状データ取得部17は、レーザー変位計11から計測値出力ケーブル11Cを介して出力されたVノッチVNの計測値(Vノッチ形状データ)を取得する。具体的には、形状データ取得部17は、図4に示すように、VノッチVNの横方向長さ位置(VノッチVNの幅方向位置)、および縦方向位置(VノッチVNの深さ方向位置)を計測値として取得する。レーザー変位計11は、相対的に移動してVノッチVNの全長に亘って計測値を取得するので、形状データ取得部17は、図5に示すように、VノッチVNの全長に亘って横方向位置および縦方向位置を計測値として取得する。取得された計測値は、評価用データ生成部18に出力される。
評価用データ生成部18は、形状データ取得部17により取得されたVノッチVNの計測値を、良否判定部19により判定できる形に座標変換する。評価用データ生成部18は、取得された計測値を、拡大、縮小、平行移動、回転移動、スキューを行うアフィン変換行列を用いて座標変換して、評価用データを生成する。
具体的には、評価用データ生成部18は、図6に示すように、まず、VノッチVNの加工面が真上を向くように回転移動を行う。次に、評価用データ生成部18は、VノッチVNの加工面の底部が原点となるように平行移動を行って評価用データを生成する。生成された評価用データは、良否判定部19に出力される。
なお、評価用データ生成部18による座標変換は、本実施の形態では、アフィン変換行列で行っているが、本発明はこれに限られない。たとえば、レーザー変位計11による走査が、VノッチVNの斜め上方から行われている場合は、走査面が奥行きのある台形状に変形しているので、射影変換行列を用いて座標変換してもよい。
また、前述したように、本発明は、最終製品である半導体用シリコンウェーハのVノッチ形状の良否をインゴット状態で判定することを目的としている。そのため、評価用データは、後の工程であるスライス工程でスライス面に現れるVノッチ形状と同じになるように座標変換されたものであることが好ましい。
良否判定部19は、評価用データ生成部18により生成された評価用データに基づいて、シリコンインゴットSIに形成されたVノッチVNの良否を判定する。具体的には、良否判定部19は、図7に示すように、データ1からデータ3に比較して、VノッチVNの加工面が差分δだけ落ち込んだデータ4を加工不良と判定する。
そこで、良否判定部19は、図6の縦方向の加工面のδの落ち込みを、図8に示すように、基準データとなる計測データの基準位置からの縦方向の加工面の深さ位置として評価用データを修正する。計測データの基準位置は、たとえば、設計上のVノッチVNの加工面を採用することができ、設計上の加工面に対して実際の加工面が、どの程度の深さ位置の偏差となっているかにより、把握することができる。図8によれば、データ4の加工面が不良であることが一目で判る。
しかし、実際に生成された評価用データにより良否判定を行う場合、良否判定部19は、シリコンインゴットSIのVノッチVNの全長を走査した際の計測データの平均値からの偏差となる標準偏差に閾値THを設けることで良否判定を行う。シリコンインゴットSIに砥石によりVノッチVNを形成した場合、砥石は摩擦により徐々に摩滅していき、設計上のVノッチVNよりも徐々に浅く幅狭になるので、これを考慮したためである。
具体的には、良否判定部19は、図9に示すように、VノッチVNの計測データの平均値から一定の閾値TH(たとえば、標準偏差:0.03mm)を設けておき、閾値TH以下の場合はVノッチVNの加工は良、閾値THを超える場合はVノッチVNの加工は否と判定する。
次に、本発明のシリコンインゴットSIのVノッチ加工方法について、シリコンインゴットSIのVノッチ評価方法の手順も含めて、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、シリコン単結晶の育成装置によって育成されたシリコンインゴットSIの外周研削を行う(工程S1)。
シリコンインゴットSIの外周研削を終えたら、シリコンインゴットSIの長手方向全長に亘ってVノッチVNの加工を行う(工程S2)。
VノッチVNの加工を終えたら、シリコンインゴットSIを保持フレーム6に載置して、ストッカー2に搬入して保管する(工程S3)。
オペレータが出庫ワークステーション3を操作して、ストッカー2からシリコンインゴットSIを保持フレーム6とともに搬出し(工程S4)、搬出ヤードに配置する。
この際、出庫ワークステーション3から出力されるシリコンインゴットSIのインゴットナンバーは、Vノッチ解析用コンピュータ14にも出力される。
オペレータは、操業システム5を操作して、次工程となる切断工程にシリコンインゴットSIの搬出を開始する(工程S5)。
シリコンインゴットSIの搬出開始後、エアブロー機構13から気流が噴出し、VノッチVNに残留した塵埃、水分等の異物を除去する(工程S6)。
異物除去後、レーザー変位計11によりVノッチVNの加工面を操作し、VノッチVNの計測を実施する(工程S7)。
VノッチVNの加工面の走査は、VノッチVNの全長に亘るまで行われ(工程S8)、VノッチVNの全長の走査が終了したら、Vノッチ解析用コンピュータ14の形状データ取得部17は、レーザー変位計11で取得された計測値を取得する(工程S9)。
評価用データ生成部18は、取得された計測値に基づいて、評価用データを生成する(工程S10)。
良否判定部19は、生成された評価用データに基づいて、シリコンインゴットSIの良否判定を行う(工程S11)。
シリコンインゴットSIのVノッチVNの加工が、図9における閾値TH(標準偏差:0.03mm)以内に入っているか否かを判定する(工程S12)。
良品と判定されたら、操業システム5は、シリコンインゴットSIを次工程となるスライス工程に搬出する(工程S13)。
不良品と判定されたら、Vノッチ解析用コンピュータ14から操業システム5にその旨が出力され、操業システム5は、該当するシリコンインゴットSIの搬出を停止し、除外する(工程S14)。
このような本実施の形態によれば、以下のような効果がある。
本実施の形態では、シリコンインゴットSIに形成されたVノッチVNを、シリコンインゴットSIの長手方向に沿ってレーザー変位計11により走査し、VノッチVNの全長に亘ってVノッチVNの加工面の形状データを取得できる。したがって、取得されたVノッチVNの加工面の形状データを座標変換によって評価用データを生成して、VノッチVNの全体に亘って評価を行うことができ、高精度にVノッチVNの良否判定を行うことができる。
本実施の形態では、良否判定部19は、VノッチVNの計測データの平均値からの偏差となる標準偏差に閾値THを設けることにより、VノッチVNの良否判定を行っている。これにより、VノッチVNの加工を行う砥石の摩滅を考慮しなくとも、VノッチVNの加工が適切に行われているか否かを判定できるため、VノッチVNの良否判定を高精度に行うことができる。
また、平均値と標準偏差と閾値THという簡単な数値で良否判定を行うことができるため、Vノッチ解析用コンピュータ14による演算処理の負荷を軽減して、良否判定の高速化を実現できる。
本実施の形態では、Vノッチ加工が施されたシリコンインゴットSIのVノッチVNを、シリコンインゴットSIのVノッチ評価方法により良否判定を行うことにより、VノッチVNに不具合のあるインゴットを除外することができる。したがって、次工程となるスライス工程において、VノッチVNの不具合に起因する不良品を除外できるため、スライス工程における無駄な加工を軽減することができる。
本実施の形態では、レーザー変位計11の走査方向前方にエアブロー機構13を設けている。したがって、シリコンインゴットSIのVノッチVNの加工後、VノッチVNに付着した塵埃、切削水を除去することができるため、レーザー変位計11による走査を清浄な状態で行うことができ、Vノッチ形状の計測の精度を向上することができる。
1…Vノッチ評価装置、2…ストッカー、3…出庫ワークステーション、4…搬出装置、5…操業システム、6…保持フレーム、11…レーザー変位計、11A…発光部、11B…受光部、11C…計測値出力ケーブル、12…フレーム、13…エアブロー機構、14…Vノッチ解析用コンピュータ、15…演算処理装置、16…記憶装置、17…形状データ取得部、18…評価用データ生成部、19…良否判定部、20…評価結果記録部、SI…シリコンインゴット、TH…閾値、VN…Vノッチ。

Claims (5)

  1. シリコン単結晶のインゴットの長手方向に形成されたVノッチを評価するインゴットのVノッチ評価方法であって、
    発光部および受光部を備えた光学的測定手段を用いて、前記Vノッチの形状を走査する手順と、
    走査により得られたVノッチの形状データを取得する手順と、
    取得された前記Vノッチの形状データの座標変換を行い、前記Vノッチの形状データを評価するための評価用データを生成する手順と、
    生成された評価用データに基づいて、前記Vノッチの形状の良否を判定する手順と、
    を実施し、
    前記評価用データを生成する手順では、前記Vノッチの形状データを、前記インゴットからスライスされたシリコンウェーハのスライス面に現れるVノッチの形状と同じになるように、前記評価用データへ座標変換することを特徴とするインゴットのVノッチ評価方法。
  2. 請求項1に記載のインゴットのVノッチ評価方法において、
    前記Vノッチの形状の良否を判定する手順は、前記Vノッチの基準となる基準データに対する前記評価用データの差分が、所定の閾値を超えるときに、前記Vノッチを不良と判定することを特徴とするインゴットのVノッチ評価方法。
  3. 育成されたシリコン単結晶のインゴットの長手方向にVノッチ加工を行うインゴットのVノッチ加工方法であって、
    育成されたシリコン単結晶のインゴットの外周研削を行う工程と、
    外周研削されたインゴットにVノッチ加工を行う工程と、
    Vノッチ加工が施されたインゴットのVノッチを、請求項1または請求項2に記載のインゴットのVノッチ評価方法により評価する工程と、
    前記インゴットのVノッチ評価方法により否と判定されたインゴットを除外する工程と、
    を実施することを特徴とするインゴットのVノッチ加工方法。
  4. シリコン単結晶のインゴットの長手方向に形成されたVノッチを評価するインゴットのVノッチ評価装置であって、
    発光部および受光部を備え、前記Vノッチの形状を走査する光学的測定手段と、
    前記インゴットおよび前記光学的測定手段を、前記インゴットの長手方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記光学的測定手段の走査によって得られたVノッチ形状データを処理するデータ処理手段と、を備え、
    前記データ処理手段は、
    前記光学的測定手段により計測されたVノッチ形状データを取得する形状データ取得部と、
    取得されたVノッチ形状データの座標変換を行い、前記Vノッチ形状を評価するための評価用データを生成する評価用データ生成部と、
    生成された評価用データに基づいて、前記Vノッチ形状の良否を判定する良否判定部と、を備えていることを特徴とするインゴットのVノッチ評価装置。
  5. 請求項4に記載のインゴットのVノッチ評価装置において、
    前記Vノッチに付着した異物を除去する異物除去手段を備えていることを特徴とするインゴットのVノッチ評価装置。
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