JP7034857B2 - ワイパアームの連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイパブレードを保持するブレード保持部材とワイパアームの連結構造に関する。
自動車等の車両にはワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、駆動源であるワイパモータと、ワイパモータの駆動により揺動されるワイパアームと、ワイパアームの先端側に装着されるワイパブレードとを備えている。ワイパブレードは、ブレード保持部材によって保持され、ブレード保持部材はワイパアームに連結される。そして、ワイパモータを駆動することで、自動車等のウィンドガラスの払拭面上をワイパブレードが往復払拭動作する。
ワイパアームとワイパブレードの連結構造が特許文献1に開示されている。上記特許文献1には、ブレードラバーを保持する保持部材に対して揺動するレバー部材を揺動させることで、連結軸を形成する円筒部を抜け止め姿勢あるいは着脱姿勢にできることが開示されている。そして、円筒部が抜け止め姿勢をとるときは、ワイパブレードのデザイン性を向上でき、円筒部が着脱姿勢をとるときは力を入れずに容易に着脱作業を行えることが開示されている。
特開2015-214181号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたワイパアームとワイパブレードの連結構造においては、ワイパアームとワイパブレードとの組み付けに関し、各々の一箇所で両者を連結する構造となっている。
そのため、ワイパブレードの長さが変化すると、シャンク側の連結部の位置も変更となり、連結箇所が一箇所の設定の場合には、ワイパブレードの長さごとにシャンク側の形状を変更する必要があるという課題が生じる。
本発明の目的は、長さが異なる複数種類のワイパブレードに対応することが可能なワイパアームの連結構造を提供することにある。
本発明の一態様は、ワイパアームに着脱自在にブレード保持部材を連結するワイパアームの連結構造であって、前記ワイパアームと、前記ワイパアームを構成するアームシャンクに固定される連結部材と、前記連結部材に係合し、かつワイパブレードを保持する前記ブレード保持部材と、を有し、前記アームシャンクは、前記アームシャンクの長手方向の何れの位置においても前記連結部材を固定可能な連結係合部を備えるとともに、対向する一対の内壁面を備え、それぞれの前記内壁面に前記連結部材と係合する前記連結係合部が形成され、前記連結係合部は、前記アームシャンクの長手方向に沿って連続的に繋がっており、かつ前記アームシャンクの前記内壁面から突出するレール部であり、前記連結部材は、前記アームシャンクと前記ブレード保持部材との間に位置し、かつ前記レール部に係合する凸部を有している
本発明の他の態様では、前記連結係合部と前記連結部材の一部とを接合する溶着部が形成されている。
本発明の他の態様では、前記連結部材は、迫り出し部を備え、前記迫り出し部は、前記凸部と隙間を隔てて配置され、前記連結部材における前記凸部と前記迫り出し部との間に前記アームシャンクの前記レール部が配置される。
本発明によれば、ワイパアームのアームシャンクとブレード保持部材とを連結する連結部材を備えたことで、アームシャンクの長手方向の複数の箇所で連結部材を介してブレード保持部材を固定することが可能になり、長さが異なる複数種類のワイパブレードに対して、取り付け可能なワイパアームを1種類とすることができる。つまり、長さが異なる複数種類のワイパブレードに対応することが可能なワイパアームの連結構造を提供することが可能になる。
本発明のワイパアームの連結構造を示す斜視図である。 図1のワイパアームの連結構造に用いられるワイパアームを示す斜視図である。 図2のワイパアームのアームシャンクの構造を示す斜視図である。 図2のA-A線に沿って切断した断面図である。 図1のワイパアームの連結構造に組み込まれる実施の形態1の連結部材を示す斜視図である。 図5の連結部材の平面図である。 図2のA-A線に沿って切断したアームシャンクと連結部材の接合構造を示す断面図である。 実施の形態1のワイパアームの連結構造における連結部材の固定方法を示す斜視図である。 実施の形態1のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。 (a)は長いワイパブレードを有するワイパアームの斜視図、(b)は(a)のワイパブレードによる払拭領域を示す平面図である。 (a)は短いワイパブレードを有するワイパアームの斜視図、(b)は(a)のワイパブレードによる払拭領域を示す平面図である。 実施の形態2のワイパアームのアームシャンクの構造を示す斜視図である。 実施の形態2のワイパアームの連結構造に組み込まれる連結部材を示す斜視図である。 実施の形態2のワイパアームの連結構造における連結部材の装着方法を示す部分斜視図である。 実施の形態2の連結部材の装着構造の詳細を示す部分斜視図である。 実施の形態2のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。 実施の形態3のワイパアームのアームシャンクの構造を示す斜視図である。 実施の形態3のワイパアームの連結構造に組み込まれる連結部材を示す斜視図である。 実施の形態3のワイパアームの連結構造における連結部材の装着方法を示す斜視図である。 実施の形態3の連結部材の圧入方法を示す部分側面図である。 実施の形態3の連結部材の装着後の構造を一部破断して示す部分斜視図である。 実施の形態3のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明のワイパアームの連結構造を示す斜視図である。
図1に示すワイパアーム22の連結構造は、例えば、自動車等の車両に設けられたリヤガラス(図10参照)11の払拭面を払拭するリヤワイパ装置(図示せず)を形成する。ワイパアーム22の連結構造は、ワイパアーム22を構成する細長いアームシャンク12と、アダプタ(連結部材)13と、ワイパブレード10を保持するブレード保持部材14と、を有している。ワイパアーム22は、アームシャンク12と、アームシャンク12を回動自在に支持するアームヘッド21とからなる。
また、ワイパブレード10は、アームシャンク12の長手方向Xの中央部付近から先端部付近に到る箇所に回動自在に連結され、ワイパアーム22の基端側には、上記リヤワイパ装置を形成するワイパモータの出力軸(図示せず)が固定されている。
そして、車室内等に設けたワイパスイッチをオン操作することで、上記ワイパモータの出力軸が正逆方向に回転してワイパアーム22が揺動する。これにより、ブレードラバー20がリヤガラス11上の所定の払拭範囲を往復払拭動作し、ひいてはリヤガラス11の払拭面に付着した雨水等が払拭される。
ワイパアーム22は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで棒状に形成され、ワイパアーム22の先端側の太さは、基端側の太さよりも細く形成されている。より具体的には、ワイパアーム22は、その基端側から先端側に向かうにつれて徐々に細くなる先細り形状に形成されている。これにより、ワイパアーム22のデザイン性を向上させている。
ワイパアーム22とブレード保持部材14とは、連結部材であるアダプタ13を介して連結されている。すなわち、アダプタ13は、ワイパアーム22のアームシャンク12の長手方向Xの所定の位置に固定され、かつアームシャンク12とブレード保持部材14との間に位置している。また、ブレード保持部材14は、アダプタ13に回動自在かつ着脱自在に係合している。
ブレード保持部材14は、ブレードラバー20が設けられたワイパブレード10を把持するように保持している。
また、ワイパアーム22のアームシャンク12には、リヤガラス11に向けてアームシャンク12を倒す方向に押圧力が作用しており、したがって、ワイパブレード10の往復払拭動作時において、ワイパアーム22からワイパブレード10が脱落するようなことは無い。なお、上記押圧力は、アームシャンク12の基端側に設けられた引っ張り用のスプリング19のバネ力により発生する。
ここで、アームシャンク12は、アームシャンク12の長手方向Xの何れの位置においてもアダプタ13を固定可能な連結係合部を備えている。したがって、本実施の形態1のワイパアーム22の連結構造では、細長いワイパアーム22のアームシャンク12の長手方向Xにおいて所定の位置に固定されるアダプタ13は、その長手方向Xの任意の位置に固定することができる。
図2~図4を用いて、実施の形態1のワイパアームの連結構造に用いられるアームシャンクの構造について説明する。図2は図1のワイパアームの連結構造に用いられるワイパアームを示す斜視図、図3は図2のワイパアームのアームシャンクの構造を示す斜視図、図4は図2のA-A線に沿って切断した断面図である。
ワイパアーム22におけるアームシャンク12は、図2に示すアームシャンク12の長手方向Xに直交するY方向に沿って切断した断面の形状が、図4に示すように、略U字形状である。そして、アームシャンク12は、対向する一対の内壁面12aを備えている。アームシャンク12の内壁面12aには、アダプタ(連結部材)13と係合する上記連結係合部が形成されており、後述する図7に示すように、上記U字形状の開口側(図4の下部側)にアダプタ13が装着される。
なお、本実施の形態1の連結係合部は、図3に示すアームシャンク12の内壁面12aから内方に向けて突出して形成されたレール部12bであり、このレール部12bがワイパアーム22の長手方向Xに沿って連続的に繋がって形成されている。すなわち、図3および図4に示すように、断面形状がU字型であり、かつ対向する一対の内壁面12aの両者にレール部12bが連続的に形成されている、言い換えると、レール部12bは、アダプタ13が長手方向Xに沿って移動する際のガイド部である。また、レール部12bは、上記U字形状の開口側を下方側とした際、上下に2段形成されている。
次に、図5、図6を用いて、アームシャンク12に取り付けられるアダプタ(連結部材)13の構造について説明する。図5は図1のワイパアームの連結構造に組み込まれる実施の形態1の連結部材を示す斜視図、図6は図5の連結部材の平面図である。
図5に示すアダプタ13は、図2に示すアームシャンク12に係合するものであり、ワイパアーム22の内部において長手方向Xに対してスライド移動自在となっている。すなわち、図5に示す構造において、図4のアームシャンク12の対向する内壁面12aを向かって右側と左側とすると、アダプタ13の両側面には、アームシャンク12の右側と左側のそれぞれの内壁面12aの下段側のレール部12bに係合する凸部13aが設けられている。
また、アダプタ13は、その両側面のそれぞれに、図5および図6に示すように、凸部13aと隙間を隔てて形成された迫り出し部(一部)13bを備えている。本実施の形態1のアダプタ13の各側面には、迫り出し部13bが同じ高さに2つずつ設けられている。
そして、アダプタ13がアームシャンク12に装着された際には、アダプタ13の左右の凸部13aが、アームシャンク12の内壁面12aに設けられた下段側のレール部12bに案内され、凸部13aがレール部12bに係合してレール部12b上をアダプタ13がスライド移動することができる。
また、アダプタ13の両側面において、凸部13aの下方には、円形の切り欠き部13cが形成されている。切り欠き部13cは、アダプタ13の両側面において、凸部13aの下方に設けられている。そして、切り欠き部13cには、図1に示すワイパブレード10を保持するブレード保持部材14が回動自在に嵌め込まれる。
アダプタ13がアームシャンク12に装着されると、後述する図7に示すように、アダプタ13の凸部13aと迫り出し部13bとの間にアームシャンク12の下段側のレール部12bが配置される。
次に、図7~図9を用いてアダプタ13のワイパアーム22への装着方法、アダプタ13の固定方法、およびワイパブレード取り付け後の構造について説明する。図7は図2のA-A線に沿って切断したアームシャンクと連結部材の接合構造を示す断面図、図8は実施の形態1のワイパアームの連結構造における連結部材の固定方法を示す斜視図、図9は実施の形態1のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。
アダプタ13をワイパアーム22のアームシャンク12に装着する際には、まず、図8に示すように、アームシャンク12内においてアダプタ13が固定される位置に合わせて固定治具17を装着しておく。そして、この状態で、アームシャンク12の下方の開口部分からアダプタ13を装着し(図8のP1部)、アダプタ13の左右の迫り出し部13bをアームシャンク12の内壁面12aに設けられた下段側(図8では上段側)のレール部12bによって案内する。その際、アダプタ13の迫り出し部13bをレール部12b上でスライド移動させる。さらに、固定治具17にアダプタ13を突き当てることで、固定治具17によってアームシャンク12の長手方向Xにおけるアダプタ13の位置を位置決めし、この状態で、図7のN部に示すように、アームシャンク12のレール部12bとアダプタ13の迫り出し部(一部)13bとを熱カシメによって固定する。
すなわち、熱カシメ加工によってアダプタ13の迫り出し部13bとアームシャンク12のレール部12bとを溶着し、アームシャンク12の長手方向Xにおいて所望の位置にアダプタ13を固定する。これにより、上記N部に溶着部が形成される。
溶着後、固定治具17はアームシャンク12から取り外す。
そして、アームシャンク12に取り付けられたアダプタ13に、図9に示すようにブレード保持部材14を取り付ける。その際、ブレード保持部材14には、ブレードラバー20が設けられたワイパブレード10が装着されている。ブレード保持部材14をアダプタ13に取り付ける際には、ブレード保持部材14の突起部14aをアダプタ13の切り欠き部13cに嵌め込む。これにより、ブレード保持部材14は、アダプタ13に係合する。その際、ブレード保持部材14の突起部14aおよびアダプタ13の切り欠き部13cが円形であることにより、ブレード保持部材14はアダプタ13に対して回動自在に取り付けられる。
ここで、アームシャンク12とアダプタ13とブレード保持部材14のそれぞれを形成する材料について説明する。アームシャンク12は、一例として、PET(ポリエチレンテレフタレート)、アダプタ13は、一例として、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ブレード保持部材14は、一例として、POM(ポリアセタール)である。ただし、上記各部材の材料は、上述の材料に限定されるものではない。
本実施の形態1のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ13を備えたことにより、アームシャンク12の長手方向Xにおける複数の箇所でアダプタ13を固定することが可能になる。
これにより、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対して、取り付け可能なワイパアーム22を1種類とすることができる。すなわち、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対応することが可能なワイパアーム22の連結構造を提供することが可能になる。
また、本実施の形態1のワイパアーム22の連結部材では、アダプタ13を、アームシャンク12の長手方向Xにおける任意の位置に固定することができるため、アームシャンク12の長手方向Xの任意の箇所でブレード保持部材14を固定することが可能になる。すなわち、アームシャンク12に対して何れの位置でもワイパブレード10を固定することが可能になる。
また、本実施の形態1のワイパアーム22の連結構造では、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ13を備えたことにより、アームシャンク12の構造を簡単な構造とすることができる。具体的には、ワイパアーム22の連結構造における摺動部の精度をアダプタ側に持たせることで、ワイパアーム22のシャンク側の構造を簡単な構造にすることができる。すなわち、アームシャンク12の揺動精度を高めるためには、アダプタ13そのものの加工精度をより高めるようにすればよい。アダプタ13の加工精度を高めることで、アームシャンク12の加工精度は、必要以上に高める必要がなくなり、アームシャンク12の構造を容易な構造にすることができる。また、アームシャンク12を成形によって加工する際に、アームシャンク12が容易な構造であるため、アームシャンク12を成形によって容易に形成することができる。さらに、アダプタ13を摺動性の高い材料で形成することも可能になり、アダプタ13を含むワイパアーム22のユニットの信頼性を長く維持することができる。
ここで、図10(a)は長いワイパブレード10aを有するワイパアーム22の斜視図であり、図10(b)は図10(a)のワイパブレード10aによる払拭領域18aを示す平面図である。また、図11(a)は短いワイパブレード10bを有するワイパアーム22の斜視図、図11(b)は図11(a)のワイパブレード10bによる払拭領域18bを示す平面図である。
図10に示すワイパブレード10aの方が、図11に示すワイパブレード10bよりも長さが長いため、リヤガラス11における払拭領域18a,18bの面積に関して、ワイパブレード10aで払拭した払拭領域18aの面積の方が、ワイパブレード10bで払拭した払拭領域18bの面積より大きい。
このように長さが異なるワイパブレード10に対しても、本実施の形態1のワイパアーム22の連結構造を採用することで、取り付け可能なワイパアーム22の種類を1種類とすることができる。
また、本実施の形態1のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパブレード10の長さのバリエーションに基づく部品のレイアウトによってワイパブレード10の位置を自由に変更することができる。これにより、ワイパアーム22とアダプタ13とブレード保持部材14とを標準部品とすることができる。
また、アームシャンク12のレール部(連結係合部)12bは、アームシャンク12の長手方向Xに連続的に形成されているため、自動車の車種ごとにワイパブレード10の最適な取り付け位置を設定することが可能になる。
また、アームシャンク12とアダプタ13との固定を熱カシメによって行うことで、ワイパブレード10の交換時などにおいて、アダプタ13の固定位置がずれることがなく、ユーザーにおける作業性の悪化を防止することができる。さらに、アダプタ13のアームシャンク12への固定にネジなどの部材を用いないため、部品点数の増加を抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2のワイパアームの連結構造について説明する。実施の形態2のワイパアームの連結構造は、実施の形態1と同様に、例えば、自動車等の車両に設けられた図10に示すリヤガラス11の払拭面を払拭するリヤワイパ装置(図示せず)を形成する。
また、本実施の形態2のワイパアームの連結構造は、図1に示すワイパアーム22の連結構造において、図12に示すアームシャンク12と、図13に示すアダプタ(連結部材)15とを用いるものである。なお、ワイパアーム22(図1参照)の動作方法については、実施の形態1のワイパアーム22の動作方法と同様のため、その説明は省略する。
そして、本実施の形態2のワイパアーム22の連結構造では、細長いアームシャンク12の長手方向Xにおいて、アダプタ15を、その長手方向Xの選択的な位置に固定することができる。
まず、図12を用いて、本実施の形態2のワイパアームの構造について説明する。図12は実施の形態2のワイパアームにおけるアームシャンクの構造を示す斜視図である。
本実施の形態2のワイパアーム22は、アームシャンク12の長手方向Xに直交するY方向に沿って切断した断面の形状が、実施の形態1の図4の構造と同様に、略U字形状となっている。アームシャンク12は、アダプタ15を固定可能な複数の連結係合部を 備えており、上記複数の連結係合部のそれぞれは、アームシャンク12の長手方向Xに沿って互いに間隔をあけて設けられている。そして、アームシャンク12の対向する一対の内壁面12aのそれぞれには、後述する図13に示すアダプタ(連結部材)15と係合する上記複数の連結係合部が形成されており、後述する図14に示すように、上記U字形状の開口側からアダプタ15が装着されて、上記複数の連結係合部の何れかにアダプタ15が固定される。
本実施の形態2のワイパアーム22の連結係合部は、図12に示すように、アームシャンク12の両側(一対)の内壁面12aに形成された複数の凹部12cである。そして、複数の凹部12cは、アームシャンク12の長手方向Xに沿って形成されている。アームシャンク12の上記U字形状の開口側から眺めると、両側の内壁面12aのそれぞれに凹凸が等間隔で形成されている。別の表現で述べると、それぞれの内壁面12aに複数の凹部12cが等間隔で形成されている。これらの凹部12cには、後述される図13に示すアダプタ15の迫り出し部(凸部)15aが嵌め込まれる(収容される)。したがって、本実施の形態2では、アームシャンク12の凹部12cと、アダプタ15の凸部である迫り出し部15aとが嵌合され、この嵌合によってアダプタ15がアームシャンク12に固定される。
また、複数の凹部12cには、アダプタ15の迫り出し部(凸部)15aが嵌め込まれるため、アダプタ15の迫り出し部15aの間隔T1と、アームシャンク12における隣り合う凹部12c間の距離T2とが等しい(T1=T2)。そして、アームシャンク12における複数の凹部12cの設置間隔は、全てがT1と等しくなっていることが好ましい。すなわち、アームシャンク12における複数の凹部12cの設置間隔(凹部12c間の距離T2)が、全て等間隔で設けられ、その際、T2=T1となっていることにより、複数設けられた凹部12cのうちの何れの位置の凹部12cにおいても、アダプタ15を嵌め込むことが可能になる。なお、複数の凹部12cが等間隔で設けられている場合、隣り合う凹部12cとの間隔T1は、例えば、20mmである。また、図12に示すように、アームシャンク12の対向する内壁面12aのそれぞれにおいて、対向する同じ位置に凹部12cが設けられており、これにより、後述する図14に示すように、何れの凹部12cに対してもアダプタ15を装着することができる。
次に、本実施の形態2のアダプタ(連結部材)15の構造について、図13を用いて説明する。図13は実施の形態2のワイパアームの連結構造に組み込まれる連結部材を示す斜視図である。
図13に示すアダプタ15は、図12に示すアームシャンク12に係合するものであり、アームシャンク12の長手方向Xにおいて選択的な位置に固定するようになっている。すなわち、後述する図14に示すように、アームシャンク12の複数の凹部12cの何れかにアダプタ15の迫り出し部15aを挿入し、アダプタ15を装着することでアームシャンク12に対してアダプタ15の位置を決定し、さらに固定することができる。
なお、アダプタ15は、その両側面の4つの角部に迫り出し部(凸部)15aが設けられており、さらに、各迫り出し部15aの両端に迫り出し部15aから側面に沿って突出した爪部15bを備えている。
また、アダプタ15は、その両側面の中央の下方に、円形の切り欠き部15cが形成されている。この切り欠き部15cには、図1に示すワイパブレード10を保持するブレード保持部材14が回動自在に嵌め込まれる。
次に、図14~図16を用いてアダプタ15のアームシャンク12への装着方法、およびワイパブレード取り付け後の構造について説明する。図14は実施の形態2のワイパアームの連結構造における連結部材の装着方法を示す部分斜視図、図15は実施の形態2の連結部材の装着構造の詳細を示す部分斜視図、図16は実施の形態2のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。
アダプタ15をアームシャンク12に装着する際には、図14に示すように、アームシャンク12の開口側を上方に向けた状態で、アダプタ15の4つの迫り出し部15aを、アームシャンク12の所定箇所の凹部12cに嵌め込む。この時、図15に示すように、アダプタ15の爪部15bが凹部12cを形成する壁部12caに引っかかるまで確実にアダプタ15を押し込む。尚、アダプタ15を凹部12cに押し込む際、アダプタ15がアームシャンク12の内側面に突き当たるようにしてもよい。これにより、より確実に爪部15bを壁部12caに引っかけることができる。
以上により、アームシャンク12の凹部12cにアダプタ15の迫り出し部15aが配置され(収容され)、アダプタ15の爪部15bが凹部12cを形成する壁部12caに係合してアダプタ15が位置決めされ、かつアームシャンク12に固定された状態となる。すなわち、アダプタ15のアームシャンク12への位置決めと取り付けを完了する。
そして、アームシャンク12に取り付けられたアダプタ15に、図16に示すようにブレード保持部材14を取り付ける。その際、ブレード保持部材14には、ブレードラバー20が設けられたワイパブレード10が装着されている。ブレード保持部材14をアダプタ15に取り付ける際には、ブレード保持部材14の突起部14aをアダプタ15の切り欠き部15cに嵌め込む。これにより、ブレード保持部材14は、アダプタ15に係合する。その際、ブレード保持部材14の突起部14aおよびアダプタ15の切り欠き部15cが円形であることにより、ブレード保持部材14はアダプタ15に対して回動自在に取り付けられる。
なお、アームシャンク12とアダプタ15とブレード保持部材14のそれぞれを形成する材料については、実施の形態1で説明したものと同様であるため、その重複説明は省略する。
本実施の形態2のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ15を備えたことにより、アームシャンク12の長手方向Xにおける複数の箇所でアダプタ15を固定することが可能になる。すなわち、アダプタ15の固定箇所をアームシャンク12に複数設けたことで、アームシャンク12の長手方向Xにおいて選択的な位置でアダプタ15を固定することが可能になる。
これにより、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対して、取り付け可能なワイパアーム22を1種類とすることができる。すなわち、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対応することが可能なワイパアーム22の連結構造を提供することが可能になる。
また、本実施の形態2のワイパアーム22の連結構造では、実施の形態1と同様、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ15を備えたことにより、アームシャンク12の構造を簡単な構造とすることができる。具体的には、ワイパアーム22の連結構造における摺動部の精度をアダプタ側に持たせることで、ワイパアーム22のシャンク側の構造を簡単な構造にすることができる。すなわち、アームシャンク12の揺動精度を高めるためには、アダプタ15そのものの加工精度をより高めるようにすればよい。アダプタ15の加工精度を高めることにより、アームシャンク12の加工精度は、必要以上に高める必要がなくなり、アームシャンク12の構造を容易な構造にすることができる。また、アームシャンク12を成形によって加工する際に、アームシャンク12が容易な構造であるため、アームシャンク12を成形によって容易に形成することができる。さらに、アダプタ15を摺動性の高い材料で形成することも可能になり、アダプタ15を含むワイパアーム22のユニットの信頼性を長く維持することができる。
また、本実施の形態2のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパブレード10の長さのバリエーションに基づく部品のレイアウトによってワイパブレード10の位置を選択的に変更することができる。これにより、ワイパアーム22とアダプタ15とブレード保持部材14とを標準部品とすることができる。
また、アダプタ15の固定箇所がアームシャンク12の長手方向Xに対して複数形成されているため、自動車の車種ごとにワイパブレード10(アダプタ15)の最適な取り付け位置を設定することが可能になる。
また、アームシャンク12とアダプタ15とを凹凸係合とすることにより、アームシャンク12へのアダプタ15の取り付け作業を容易に行うことができる。
また、アームシャンク12とアダプタ15との固定を嵌め込みによる爪固定とすることで、ワイパブレード10の交換時などにおいて、アダプタ15の固定位置がずれることがなく、ユーザーにおける作業性の悪化を防止することができる。さらに、アダプタ15のアームシャンク12への固定にネジなどの部材を用いないため、部品点数の増加を抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3のワイパアームの連結構造について説明する。実施の形態3のワイパアームの連結構造は、実施の形態1と同様に、例えば、自動車等の車両に設けられた図10に示すリヤガラス11の払拭面を払拭するリヤワイパ装置(図示せず)を形成する。
また、本実施の形態3のワイパアームの連結構造は、図1に示すワイパアーム22の連結構造において、図17に示すアームシャンク12と、図18に示すアダプタ(連結部材)16とを用いるものである。なお、ワイパアーム22(図1参照)の動作方法については、実施の形態1のワイパアーム22の動作方法と同様のため、その説明は省略する。
そして、本実施の形態3のワイパアーム22の連結構造では、細長いアームシャンク12の長手方向Xにおいて、アダプタ16を、実施の形態2と同様に、アームシャンク12の長手方向Xの選択的な位置に固定することができる。
まず、図17を用いて、本実施の形態3のワイパアーム22の構造について説明する。図17は実施の形態3のワイパアームのアームシャンクの構造を示す斜視図である。
本実施の形態3のワイパアーム22は、図17に示すアームシャンク12の長手方向Xに直交するY方向に沿って切断した断面の形状が、実施の形態1の図4の構造と同様に、略U字形状となっている。アームシャンク12は、アダプタ16を固定可能な複数の連結係合部を備えており、上記複数の連結係合部のそれぞれは、アームシャンク12の長手方向Xに沿って互いに間隔をあけて設けられている。そして、ワイパアーム22のアームシャンク12の対向する一対の内壁面12aのそれぞれには、後述する図18に示すアダプタ(連結部材)16と係合する上記複数の連結係合部が形成されており、後述する図19に示すように、上記U字形状の開口側からアダプタ16が装着されて(図19のP2部)、 上記複数の連結係合部の何れかにアダプタ16が固定される。
本実施の形態3のワイパアーム22の連結係合部は、図17に示すように、アームシャンク12の両側(一対)の内壁面12aに形成された複数の円形の凹部12dである。詳細には、複数の円形の凹部12dは、アームシャンク12の長手方向Xに沿って内壁面12aから内方に向けて突出して形成されたスライドレール12eの上端付近(図17では下端付近)に、例えば、等間隔で形成されている。つまり、内壁面12aから突出して形成されたスライドレール12eと、スライドレール12eの上端付近に等間隔で形成された複数の凹部12dのそれぞれとが連通するように形成されている。
そして、これら複数の凹部12dの何れかに、後述される図18に示すアダプタ16の凸部16aが嵌め込まれ、これによって、アダプタ16がアームシャンク12に対して位置決めされ、かつアームシャンク12に固定される。したがって、本実施の形態3においても、アームシャンク12の凹部12dと、アダプタ16の凸部16aとが嵌合され、この嵌合によってアダプタ16がアームシャンク12に固定される。
次に、本実施の形態3のアダプタ(連結部材)16の構造について、図18を用いて説明する。図18は実施の形態3のワイパアームの連結構造に組み込まれる連結部材を示す斜視図である。
図18に示すアダプタ16は、図17に示すアームシャンク12に係合するものであり、アームシャンク12の長手方向Xにおいて選択的な位置に固定するようになっている。アダプタ16は、その両側面に、それぞれの側面から突出する凸部16aを備えている。凸部16aは円柱形状である。そして、後述する図19に示すように、アームシャンク12の下方の開口部分からアダプタ16を装着し(図19のP2部)、左右の凸部16aをアームシャンク12の内壁面12aに設けられたスライドレール12eによって案内する。さらに、アダプタ16の凸部16aを所望の位置の凹部12dに嵌め込む(圧入する)ことで、アームシャンク12に対してアダプタ16の位置を決定し、かつ固定することができる。
なお、アダプタ16には、その両側面の凸部16aの下方に、円形の切り欠き部16bが形成されている。この切り欠き部16bには、図1に示すワイパブレード10を保持するブレード保持部材14が回動自在に嵌め込まれる。
次に、図19~図22を用いてアダプタ16のアームシャンク12への装着方法、およびワイパブレード取り付け後の構造について説明する。図19は実施の形態3のワイパアームの連結構造における連結部材の装着方法を示す斜視図、図20は実施の形態3の連結部材の圧入方法を示す部分側面図である。また、図21は実施の形態3の連結部材の装着後の構造を一部破断して示す部分斜視図、図22は実施の形態3のワイパアームの連結構造における連結部材とブレード保持部材の係合構造を示す部分斜視図である。
アダプタ16をアームシャンク12に装着する際には、図19のP2部に示すように、アームシャンク12の開口側を上方に向けた状態で、アダプタ16をアームシャンク12内に挿入し、その後、アダプタ16をスライドレール12eに沿って移動させ、図20に示すように、所望の位置の凹部12dに凸部16aを嵌め込む。すなわち、アームシャンク12の所望の位置の凹部12dにアダプタ16の凸部16aを軽圧入する。つまり、アダプタ16の凸部16aとアームシャンク12の凹部12dとは、圧入によって係合している。これにより、アダプタ16がアームシャンク12に位置決めされ、かつアームシャンク12に固定された状態となる。
その際、凹部12dにおける対向する開口部12gの距離は、アダプタ16の凸部16aが外れる方向に荷重が加わった場合でも容易に外れない程度に凸部16aの直径より小さくしておくことが好ましい。
なお、図21に示すように、アームシャンク12の内壁面12aの天井部にこの天井部から内方に向けて突出したストッパ部12fが設けられている。このストッパ部12fは、ワイパアーム22を作動させた払拭時のアダプタ16のアームシャンク12内での脱落を防止するものである。そのため、ストッパ部12fとアダプタ16との間の隙間は、アダプタ16が抜け落ちない程度に小さな隙間である。すなわち、アームシャンク12の内壁面12aの天井部にストッパ部12fが設けられたことで、払拭時にアダプタ16にS方向の荷重が掛かった際のアダプタ16の凹部12dからの脱落を防ぐことができる。なお、このストッパ部12fは、アダプタ16の装着後に、粘着材などによって着脱可能に取り付けられるものであってもよいし、アームシャンク12と一体に形成されるものであってもよい。また、ストッパ部12fは、アームシャンク12の内壁面12aの側面から突出して設けられていてもよい。
次に、アームシャンク12に取り付けられたアダプタ16に、図22に示すようにブレード保持部材14を取り付ける。その際、ブレード保持部材14には、ブレードラバー20が設けられたワイパブレード10が装着されている。ブレード保持部材14をアダプタ16に取り付ける際には、ブレード保持部材14の突起部14aをアダプタ16の切り欠き部16bに嵌め込む。これにより、ブレード保持部材14は、アダプタ16に係合する。その際、ブレード保持部材14の突起部14aおよびアダプタ16の切り欠き部16bが円形であることにより、ブレード保持部材14はアダプタ16に対して回動自在に取り付けられる。
なお、アームシャンク12とアダプタ16とブレード保持部材14のそれぞれを形成する材料については、実施の形態1で説明したものと同様であるため、その重複説明は省略する。
本実施の形態3のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ16を備えたことにより、アームシャンク12の長手方向Xにおける複数の箇所でアダプタ16を固定することが可能になる。すなわち、アダプタ16の固定箇所をアームシャンク12に複数設けたことで、アームシャンク12の長手方向Xにおいて選択的な位置でアダプタ16を固定することが可能になる。
これにより、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対して、取り付け可能なワイパアーム22を1種類とすることができる。すなわち、長さが異なる複数種類のワイパブレード10に対応することが可能なワイパアーム22の連結構造を提供することが可能になる。
また、本実施の形態3のワイパアーム22では、実施の形態1と同様、ワイパアーム22のアームシャンク12とブレード保持部材14とを連結するアダプタ16を備えたことにより、アームシャンク12の構造を簡単な構造とすることができる。具体的には、ワイパアーム22の連結構造における摺動部の精度をアダプタ側に持たせることで、ワイパアーム22のシャンク側の構造を簡単な構造にすることができる。すなわち、アームシャンク12の揺動精度を高めるためには、アダプタ16そのものの加工精度をより高めるようにすればよい。アダプタ16の加工精度を高めることにより、アームシャンク12の加工精度は、必要以上に高める必要がなくなり、アームシャンク12の構造を容易な構造にすることができる。また、アームシャンク12を成形によって加工する際に、アームシャンク12が容易な構造であるため、アームシャンク12を成形によって容易に形成することができる。さらに、アダプタ16を摺動性の高い材料で形成することも可能になり、アダプタ16を含むワイパアーム22のユニットの信頼性を長く維持することができる。
また、本実施の形態3のワイパアーム22の連結構造によれば、ワイパブレード10の長さのバリエーションに基づく部品のレイアウトによってワイパブレード10の位置を選択的に変更することができる。これにより、アームシャンク12とアダプタ16とブレード保持部材14とを標準部品とすることができる。
また、アダプタ16の固定箇所がアームシャンク12の長手方向Xに対して複数形成されているため、自動車の車種ごとにワイパブレード10(アダプタ16)の最適な取り付け位置を設定することが可能になる。
また、ワイパアーム22のアームシャンク12とアダプタ16とを軽圧入による係合とすることにより、アームシャンク12へのアダプタ16の取り付け作業を容易に行うことができる。さらに、ワイパブレード10の交換時などにおいて、アダプタ16の固定位置がずれることがなく、ユーザーにおける作業性の悪化を防止することができる。また、アダプタ16のアームシャンク12への固定にネジなどの部材を用いないため、部品点数の増加を抑制することができる。
また、本実施の形態3のワイパアーム22の連結構造では、図20のU部に示すように、アームシャンク12とアダプタ16の凸部16aとの連結部分でアダプタ16が回動自在に取り付けられている。さらに、図20のV部に示すように、アダプタ16の切り欠き部16bと図22に示すブレード保持部材14の突起部14aとの連結においても、ブレード保持部材14が回動自在に取り付けられている。
このようにアームシャンク12において、揺動点が近い箇所に2箇所設けられていることで、ブレード保持部材14の遊びが増えて、図10に示すリヤガラス11などの曲率面へのワイパブレード10の追従性を高めることができ、ワイパアーム22における払拭性を高めることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパアーム22の連結構造を、自動車等の車両のリヤガラス11を払拭するリヤワイパ装置に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両のフロント側に搭載されるワイパ装置や、船舶,航空機,鉄道車両等に搭載されるワイパ装置にも適用することができる。
10,10a,10b ワイパブレード
11 リヤガラス
12 アームシャンク
12a 内壁面
12b レール部(連結係合部)
12c 凹部(連結係合部)
12d 凹部(連結係合部)
13 アダプタ(連結部材)
13a 凸部
13b 迫り出し部(一部)
13c 切り欠き部
14 ブレード保持部材
14a 突起部
15 アダプタ(連結部材)
15a 迫り出し部(凸部)
15b 爪部
15c 切り欠き部
16 アダプタ(連結部材)
16a 凸部
16b 切り欠き部
17 固定治具
20 ブレードラバー
21 アームヘッド
22 ワイパアーム

Claims (3)

  1. ワイパアームに着脱自在にブレード保持部材を連結するワイパアームの連結構造であって、
    前記ワイパアームと、
    前記ワイパアームを構成するアームシャンクに固定される連結部材と、
    前記連結部材に係合し、かつワイパブレードを保持する前記ブレード保持部材と、
    を有し
    記アームシャンクは、前記アームシャンクの長手方向の何れの位置においても前記連結部材を固定可能な連結係合部を備えるとともに、対向する一対の内壁面を備え、
    それぞれの前記内壁面に前記連結部材と係合する前記連結係合部が形成され、
    前記連結係合部は、前記アームシャンクの長手方向に沿って連続的に繋がっており、かつ前記アームシャンクの前記内壁面から突出するレール部であり、
    前記連結部材は、前記アームシャンクと前記ブレード保持部材との間に位置し、かつ前記レール部に係合する凸部を有している、ワイパアームの連結構造。
  2. 請求項記載のワイパアームの連結構造において、
    前記連結係合部と前記連結部材の一部とを接合する溶着部が形成されている、ワイパアームの連結構造。
  3. 請求項1または2記載のワイパアームの連結構造において、
    前記連結部材は、迫り出し部を備え、
    前記迫り出し部は、前記凸部と隙間を隔てて配置され、
    前記連結部材における前記凸部と前記迫り出し部との間に前記アームシャンクの前記レール部が配置される、ワイパアームの連結構造。
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