JP7034550B2 - 搬送機構及び搬送方法 - Google Patents

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本発明は、ウェーハを搬送する搬送機構、及び該搬送機構を用いてウェーハを搬送する搬送方法に関する。
半導体ウェーハに代表される各種のウェーハに対して研削、切削、研磨等の加工を施す際には、ウェーハを保持する保持テーブルを備えた加工装置が用いられ、ウェーハは保持テーブル上に保持された状態で加工される。このような加工装置には、加工を施すウェーハを保持テーブル上に載置する、又は加工済みのウェーハを保持テーブル上から除去するために、ウェーハを搬送する搬送機構が設けられる。
搬送機構としては、ウェーハの表面を吸引して搬送するものが広く用いられている。特許文献1には、吸引源と接続された吸引パッドをウェーハの表面に接触させてウェーハを吸引保持する搬送機構が開示されている。しかしながら、このように吸引パッドをウェーハの表面に接触させると、ウェーハの表面に傷がつき、例えばウェーハの表面に形成されたIC(Integrated Circuit)等のデバイスが損傷する恐れがある。
そこで、搬送時におけるウェーハの損傷を防止するため、ウェーハの表面との接触を極力避けるように構成された搬送機構が提案されている。特許文献2には、ウェーハの外周部に係合する凹部を備えた3つの保持部によってウェーハの外周部を保持するエッジクランプ式の搬送機構が開示されている。また、特許文献3には、空気の噴出によってウェーハを非接触で吸引保持するベルヌーイ式の搬送機構が開示されている。
上記のエッジクランプ式やベルヌーイ式の搬送機構では、吸引パッドでウェーハの表面を吸引するタイプの搬送機構と比較して搬送時における搬送機構とウェーハとの接触領域が大幅に縮小される。そのため、ウェーハの損傷を防止して歩留まりを向上させることが可能となる。
特開2013-144323号公報 特開2007-258450号公報 特開2004-119784号公報
上記のエッジクランプ式の搬送機構は、凹部を備えた3つの保持部をウェーハの径方向に沿って移動させ、ウェーハの外周部と凹部とを係合させることによりウェーハを保持する。このとき、凹部からウェーハの外周部に対してウェーハの径方向内側に向かう強い圧力が付与されると、ウェーハが破損する恐れがある。そのため、ウェーハの外周部と凹部とが係合する際、保持部の位置はウェーハに圧力が付与されないように調整される。
しかしながら、ウェーハの破損を避けるために凹部の浅い領域でウェーハを保持すると、ウェーハの固定が不十分になる。この状態でウェーハを搬送すると、搬送中にウェーハが揺れて位置ずれが生じ、ウェーハを保持テーブルの所望の位置に配置しにくくなる。また、搬送中にウェーハが揺れて衝撃を受け、損傷する恐れがある。
さらに、例えば上記のエッジクランプ式の搬送機構を用いてウェーハを保持テーブル上に載置する場合は、まず保持部の下端を保持テーブル上に接近させ、その後、ウェーハを保持部から開放して保持テーブル上に着地させる。しかしながら、この着地の際にウェーハの位置がずれてしまい、保持テーブル上の所望の位置にウェーハを精度良く配置することが困難であるという問題がある。
また、上記のようなウェーハの位置ずれや損傷の問題は、ウェーハを非接触で吸引保持するためにウェーハの固定が不十分となりがちなベルヌーイ式の搬送機構でも生じ得る。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、ウェーハの位置ずれ又は損傷を防止することが可能な搬送機構、及び該搬送機構を用いてウェーハを搬送する搬送方法の提供を課題とする。
本発明の一態様によれば、ウェーハを、基台上に該基台の外周部が露出するように配置され該ウェーハよりも小さい保持面を備える保持テーブルへ搬送する搬送機構であって、搬送アームと、該搬送アームと接続され、該ウェーハを保持する搬送ヘッドと、該搬送ヘッドを移動させる移動手段と、を備え、該搬送ヘッドは、該ウェーハの外周部を上面側から押圧する押圧部を備える上部アームと、該ウェーハの外周部を下面側から支持する支持部を備え、該保持面と平行な方向に移動可能に構成された下部アームと、該上部アームに圧力を付与する与圧機構と、を含み、該与圧機構は、ばね部材と、該ばね部材の下側に配設され、該ばね部材の弾性力によって該上部アームを下向きに押圧可能なロック部材と、該ロック部材の下側に配設され、下端部が上向きに押圧されると該ロック部材を該ばね部材に向かって押し上げるガイドピンと、を備え、該ガイドピンの下端から該支持部の該ウェーハを支持する領域までの高さは、該基台の外周部の上面から該保持面までの高さよりも大きく、該押圧部と該支持部とによって該ウェーハを保持した該搬送ヘッドが下降して該ガイドピンの下端部が該基台の外周部によって押圧されると、該ばね部材が該ロック部材によって押圧されて縮み、該与圧機構による該上部アームの押圧が解除される搬送機構が提供される。
また、上記の搬送機構において、該ウェーハはリチウムタンタレート又はリチウムナイオベイトを含んでいてもよい。
また、本発明の一態様によれば、上記の搬送機構を用いて該ウェーハを該保持テーブル上に載置する搬送方法であって、該保持面からエアーを噴出させるエアー噴出工程と、該エアー噴出工程の後、該ウェーハを保持した該搬送ヘッドを下降させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部に押し当て、該与圧機構による該上部アームの押圧を解除する与圧解除工程と、該与圧解除工程の後、該保持面からのエアーの噴出を解除して該ウェーハを該保持テーブルによって吸引保持する吸引保持工程と、該下部アームを該ウェーハの径方向外側に待避させる下部アーム待避工程と、を含む搬送方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、上記の搬送機構を用いて該保持テーブル上に載置された該ウェーハを該保持テーブル上から除去する搬送方法であって、該搬送ヘッドを下降させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部に押し当て、該与圧機構による該上部アームの押圧を解除する与圧解除工程と、該与圧解除工程の後、該保持テーブルによる該ウェーハの吸引保持を解除して該保持面からエアーを噴出させるエアー噴出工程と、該下部アームを該ウェーハの外周部の下側に挿入する下部アーム挿入工程と、該下部アーム挿入工程の後、該搬送ヘッドを上昇させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部から離して該上部アームを該与圧機構で押圧し、該ウェーハを該上部アーム及び該下部アームによって挟持する与圧工程と、を含む搬送方法が提供される。
また、上記の搬送方法において、該ウェーハはリチウムタンタレート又はリチウムナイオベイトを含んでいてもよい。
本発明の一態様に係る搬送機構は、ウェーハを保持する上部アーム及び下部アームと、ばね部材の弾性力によって上部アームを押圧可能なロック部材を備える与圧機構と、を有する搬送ヘッドによってウェーハを保持する。また、該搬送ヘッドは、ロック部材によって上部アームが押圧されるモードと、ロック部材による上部アームの押圧が解除されたモードとで動作する。
この搬送機構を用いることにより、上部アーム及び下部アームによってウェーハの外周部を上面側及び下面側から確実に保持してウェーハを搬送でき、ウェーハの揺れによる位置ずれ又は破損を防止できる。また、ウェーハを上部アームに接触させながら保持テーブル上に載置でき、ウェーハと上部アームとの間の摩擦によってウェーハを保持テーブルに着地させる際の位置ずれを防止できる。
図1(A)は搬送機構を示す一部断面正面図であり、図1(B)は搬送ヘッドの拡大図である。 上部アームとロック部材との位置関係を示す平面図である。 搬送ヘッドの構造を模式的に表す図である。 ウェーハ搬送時の搬送ヘッドの拡大図である。 ロック部材による押圧が解除された状態の搬送ヘッドの拡大図である。 図6(A)はエアー噴出工程の様子を示す模式図であり、図6(B)及び図6(C)は与圧解除工程の様子を示す模式図である。 図7(A)は吸引保持工程の様子を示す模式図であり、図7(B)は下部アーム待避工程の様子を示す模式図であり、図7(C)は搬送ヘッドが上昇する様子を示す模式図である。 図8(A)及び図8(B)は与圧解除工程の様子を示す模式図であり、図8(C)は下部アーム挿入工程の様子を示す模式図である。 図9(A)はエアー噴出工程の様子を示す模式図であり、図9(B)及び図9(C)は与圧工程の様子を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1(A)は、本実施形態に係る搬送機構2を示す一部断面正面図である。搬送機構2は、例えば上面11a及び下面11bを備える円盤状のウェーハ11を搬送する。
なお、搬送機構2によって搬送されるウェーハ11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、ウェーハ11として半導体(シリコン、GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなるウェーハを用いてもよい。また、ウェーハ11はリチウムタンタレート、リチウムナイオベイト等の脆性材料を含むウェーハであってもよい。
また、ウェーハ11の上面11a側の中央部にはIC等のデバイスが形成されていてもよい。後述の通り、搬送機構2はウェーハ11の外周部を保持してウェーハ11を搬送するため、ウェーハ11の上面11a側の中央部には搬送機構2が接触せず、デバイスの損傷が回避される。
ウェーハ11に研削、切削、研磨等の各種の加工を施す際は、加工装置の基台4上に設けられた保持テーブル6によってウェーハ11が保持される。保持テーブル6の上面はウェーハ11を保持する円形の保持面6aとなっており、保持面6aは保持テーブル6の内部に形成された流路(不図示)を介して吸引源(不図示)に接続されている。保持テーブル6上にウェーハ11を配置した状態で保持面6aに吸引源の負圧を作用させることにより、ウェーハ11が保持テーブル6によって吸引保持される。
さらに、保持面6aは保持テーブル6の内部に形成された流路を介してエアー供給源(不図示)に接続されている。エアー供給源から流路を介して保持面6aにエアーを供給することにより、保持面6aから保持テーブル6の上方に向かってエアーを噴出させ、ウェーハ11を保持テーブル6上で浮遊させることができる。
基台4及び保持テーブル6の形状は、ウェーハ11の形状、種類等に応じて適宜設定できる。ただし、基台4の上面は保持テーブル6の下面よりも大きく、保持テーブル6は基台4の外周部4aの上面が保持テーブル6の外側で露出するように配置される。
また、保持テーブル6は保持面6aでウェーハ11の外周部を除く領域を保持可能となるように構成される。具体的には、保持面6aはウェーハ11よりも小さく、ウェーハ11を保持面6a上に配置したときにウェーハ11の外周部が保持面6aと接触しないように形成される。例えば、保持面6aはその径がウェーハ11の径よりも小さくなるように形成すればよい。
ウェーハ11を加工する際には、搬送装置2によってウェーハ11が搬入され、保持テーブル6上に載置される。また、加工が完了したウェーハ11は搬送装置2によって搬出され、保持テーブル6上から除去される。
ウェーハ11を搬送する搬送機構2は、基台8と、基台8の下面側に設けられウェーハ11を保持する複数の搬送ヘッド10とを備える。例えば、基台8は平面視で略矩形状又は円形に形成され、基台8の外周に沿って4つの搬送ヘッド10が等間隔に設けられる。図1(A)には、4つの搬送ヘッド10のうち、基台8の中心を鉛直方向に貫く中心線Aを挟んで互いに対向する位置に設けられた2つの搬送ヘッド10を図示している。ただし、基台8の形状に制限はなく、また、搬送ヘッド10の数は2つ以上であれば任意に設定できる。
基台8の上面の中心部は搬送アーム12の一端側に装着されており、搬送アーム12の他端側は搬送アーム12を水平方向及び鉛直方向に移動させる移動手段(不図示)と接続されている。そのため、搬送ヘッド10は基台8を介して搬送アーム12と接続され、移動手段によって搬送ヘッド10の移動が制御される。
基台8の外周部には、基台8を上下に貫通する4個の長孔8aが中心線Aの周りに等角度の間隔で設けられている。各長孔8aの長手方向は、例えば、基台8の中心と、各長孔8aが設けられた位置と、を結ぶ直線に沿っている。この長孔8aには、搬送ヘッド10を構成する柱状の可動部14が挿入される。また、基台8の下面側には、可動部14を覆うように構成された支持部16が装着されている。
なお、長孔8aは、長手方向の長さが可動部14の幅よりも大きく、且つ、長手方向と垂直な方向の長さが可動部14の幅と略同一になるように形成される。そのため、可動部14は長孔8aの内部で長孔8aの長手方向に沿って移動できる。また、可動部14の上端側には、例えば基台8の上面側に配置されたエアーシリンダ(不図示)が接続される。
このエアーシリンダの動作により、可動部14は長孔8aの長手方向に沿ってスライドする。また、可動部14の下端部には保持部14aが形成されており、可動部14はこの保持部14aにおいて下部アーム20の一部を囲って保持している。
下部アーム20は、例えば、保持部14aによって保持される被保持部20aを含む。被保持部20aは、長手方向が保持部14aから中心線Aに向かう方向に沿うように配置されており、被保持部20aの中心線A側にはウェーハ11の下面11b側を支持するための支持部20bが支持部16から中心線A側に向かって突出する態様で設けられている。
なお、上述のように、下部アーム20はエアーシリンダに連結された可動部14に保持されている。そのため、エアーシリンダで可動部14をスライドさせると、下部アーム20は長孔8aの長手方向に沿って水平方向にスライドする。
図1(B)は、搬送ヘッド10の拡大図である。図1(B)に示すように、支持部20bの先端には、ウェーハ11の支持に適した段差20cが形成されている。段差20cは、水平方向と概ね平行な底面20dと、鉛直方向と概ね平行な側面20eとによって構成される。
下部アーム20の直上には、上部アーム18が配置されている。上部アーム18は、長手方向が連結軸22から中心線Aに向かう方向に沿うように配置された被保持部18aを含む。被保持部18aには、上部アーム18の長手方向と垂直な水平方向に伸長する貫通孔18bが設けられており、上部アーム18はこの貫通孔18bに挿入される連結軸22を介して、連結軸22の周りに回転できる態様で支持部16に装着される。
また、被保持部18aの一端側(中心線A側)には、ウェーハ11の上面11a側を押圧するための押圧部18cが設けられている。図1(B)に示すように、押圧部18cの下端には下側に向かって突出する凸部18dが設けられている。凸部18dは、下部アーム20の段差20cに対応する位置に設けられ、その下面は例えば曲面によって構成されている。
なお、貫通孔18bは上部アーム18の重心の位置よりも被保持部18aの他端側(中心線Aと反対側)に設けられている。そのため、上部アーム18に外力が作用していない状態では、上部アーム18の自重によって押圧部18cが下がり、下部アーム20の底面20dによって支持されたウェーハ11の上面11aが押圧部18cによって押圧される。
ウェーハ11を搬送する際は、上部アーム18と下部アーム20とによってウェーハ11が把持される。具体的には、支持部20bの底面20dがウェーハ11の下面11bを支持し、押圧部18cの凸部18dがウェーハ11の上面11aを上側から押圧することにより、ウェーハ11の外周部が押圧部18cと支持部20bとによって挟持される。そして、搬送機構2に備えられた複数の搬送ヘッド10がそれぞれウェーハ11の外周部を挟持することにより、ウェーハ11が水平に保持される。
なお、押圧部18c及び支持部20bがウェーハ11と接触した際にウェーハ11が傷つくことを避けるため、押圧部18c及び支持部20bのウェーハ11と接触する部分はそれぞれ、ゴムや樹脂などの柔軟な材料によって形成される、又は、該材料によって表面が覆われていることが好ましい。
さらに搬送ヘッド10は、上部アーム18の上面と接触して上部アーム18に下向きの圧力を付与する与圧機構24を備える。与圧機構24は、外力の付与によって上部アーム18に対して上下方向(鉛直方向)に移動可能なロック部材26を上部アーム18の直上に備える。ロック部材26は、その一部が上部アーム18と重畳するように配置される。
図2は、上部アーム18とロック部材26との位置関係を示す平面図である。ロック部材26は、上部アーム18の押圧部18c側と重畳する直方体状の第1領域26aと、上部アーム18と重畳しない直方体状の第2領域26bとによって構成される。また、図1(B)に示すように、第1領域26aの下端には上部アーム18に向かって突出する凸部26cが形成されている。ロック部材26が上部アーム18に対して下方に移動すると、凸部26cが上部アーム18の上面と接触する。
ロック部材26の上側には、棒状のロッド部材に巻き付けられたコイルばね等によって構成されるばね部材28が設けられている。このロッド部材の一端側は基台8の内部に上下方向に移動できる態様で挿入され、他端側はロック部材26の第2領域26bの上面と接続される。また、ばね部材28は、自然長よりも縮んだ状態で基台8とロック部材26との間に保持されている。ロッド部材が上下にスライドするとばね部材28が伸縮し、ロック部材26が上部アーム18に対して上下方向に移動する。
具体的には、ロック部材26に上側に向かって外力が付与されると、ロッド部材が基台8に挿入されるとともにばね部材28が縮み、ロック部材26が上方に移動して凸部26cが上部アーム18の上面から離れる。また、ロック部材26への外力の付与が解除されると、ばね部材28が伸びてロック部材26が下方に移動し、凸部26cが上部アーム18の上面を押圧する。
なお、ばね部材28はコイルばねに限定されず、一端側が基台8と接続され他端側がロック部材26の第2領域26bの上面と接続された任意の弾性体によって構成できる。
ロック部材26の下側には、ロック部材26の第2領域26bの下面と接続された棒状のガイドピン30が設けられている。ガイドピン30は、ロック部材26の第2領域26bの下面から支持部16の下側に突出するように配置されており、ガイドピン30の下端部には保持テーブル6を支持する基台4の外周部4aと接触可能な接触部30aが形成されている。
図1(A)に示すように、ガイドピン30は、搬送機構2に保持されたウェーハ11を保持テーブル6上に位置付けた際、接触部30aが基台4の外周部4aと重畳する位置に配置される。また、ガイドピン30の長さは、ガイドピン30の下端から支持部20bのウェーハ11を支持する領域、すなわち底面20d(図1(B)参照)までの高さHが、基台4の外周部4aの上面から保持テーブル6の保持面6aまでの高さHよりも大きくなるように設定される。
ガイドピン30の接触部30aが基台4の外周部4aと重畳するように搬送機構2を位置付けた状態で、搬送アーム12を下降させて搬送機構2を保持テーブル6に近づけていくと、接触部30aが基台4の外周部4aと接する。この状態からさらに搬送アーム12を下降させると、接触部30aが基台4の外周部4aによって上向きに押圧され、ガイドピン30がロック部材26を上方に押し上げる。これにより、ばね部材28が縮んでロック部材26が上部アーム18に対して上方に移動し、ロック部材26の凸部26cが上部アーム18から離れる。
一方、接触部30aが基台4の外周部4aによって押圧された状態から、搬送アーム12を上昇させると、ガイドピン30の接触部30aが基台4の外周部4aから離れ、ばね部材28が伸びてロック部材26が上部アーム18に対して下方に移動する。これにより、ロック部材26の凸部26cと上部アーム18とが接触し、上部アーム18はばね部材28の弾性力によって下部アーム20側に押圧される。
図3は、搬送ヘッド10の構造を模式的に表す図である。搬送ヘッド10が備える上部アーム18、下部アーム20、及び与圧機構24はいずれも、搬送アーム12の移動に伴って移動する。
上部アーム18は、連結軸22を中心に矢印Bで示す方向に回転可能となっており、一端側に押圧部18cを、他端側に接触部18eをそれぞれ備える。また、搬送ヘッド10には支持部16(図1参照)に固定された回転抑制部32が設けられている。上部アーム18が図3において反時計回りに一定以上回転すると、接触部18eが回転抑制部32と接触して上部アーム18の回転が妨げられる。これにより、押圧部18cと支持部20bとによって挟持されるウェーハ11に過度の圧力が付与されることを防止できる。
下部アーム20は一端側に支持部20bを備え、下部アーム20の他端側は可動部14(図1参照)を介してエアーシリンダ34と接続されている。このエアーシリンダ34はピストンロッドを備えており、ピストンロッドの往復運動によって下部アーム20が保持テーブル6の保持面6aと概ね平行な方向(矢印Cで示す方向)に移動する。
与圧機構24は、ロック部材26、ばね部材28、及びガイドピン30によって構成されており、ロック部材26は上部アーム18を押圧する凸部26cを備え、ガイドピン30は基台4の外周部4aと接触する接触部30aを備える。ロック部材26及びガイドピン30は、ばね部材28の収縮によって上部アーム18に対して鉛直方向(矢印Dで示す方向)に移動できる。
上記の搬送ヘッド10によってウェーハ11を保持した状態で搬送アーム12を移動させることにより、ウェーハ11を所望の場所に搬送できる。以下、ウェーハ11を搬送して保持テーブル6上に載置する際の搬送ヘッド10の動作の詳細について説明する。
図4は、ウェーハ搬送時の搬送ヘッド10の拡大図である。ウェーハ11を搬送する際は、支持部20bの底面20dによってウェーハ11の下面11bを支持し、押圧部18cの凸部18dによってウェーハ11の上面11aを上側から押圧する。これにより、ウェーハ11の外周部が押圧部18cと支持部20bとによって挟持され、ウェーハ11が搬送ヘッド10に保持される。
ばね部材28は、自然長よりも縮んだ状態で基台8とロック部材26との間に保持されており、ロック部材26にはばね部材28の弾性力が付与されている。そのため、上部アーム18がロック部材26によって下側に押圧され、ウェーハ11の上面11a側が押圧部18cの凸部18dによって押圧される。
このときウェーハ11の上面11a側には、上部アーム18の自重に由来する圧力が付与されるとともに、ばね部材28の弾性力に由来する圧力がロック部材26を介して付与され、ウェーハ11の外周部は上部アーム18と下部アーム20との間で確実にロックされる。そのため、搬送時にウェーハ11が揺れてウェーハ11の位置ずれや破損が生じることを防止できる。特に、ウェーハ11がリチウムタンタレート、リチウムナイオベイト等の脆性材料でなる場合、ウェーハ11の揺れによる衝撃を抑えることは有益である。
なお、図4に示すように、ウェーハ11の上面11aに上部アーム18の自重に由来する圧力と、ばね部材28の弾性力に由来する圧力とが付与される搬送ヘッド10の動作モードを、以下「ばね与圧モード」とも称する。
そして、搬送アーム12を移動させ、搬送ヘッド10に保持されたウェーハ11を保持テーブル6の上方に搬送すると、図4に示すようにガイドピン30の接触部30aが基台4の外周部4aと重畳するように位置付けられる。この状態で搬送ヘッド10を下降させることにより、ウェーハ11が保持テーブル6上に載置される。
具体的には、まず、エアー供給源(不図示)から保持テーブル6の保持面6aにエアーを供給することにより、保持面6aから上方に向かってエアーを噴出させるとともに、搬送アーム12を下降させてウェーハ11を保持テーブル6に近づける。ここで、ガイドピン30の下端から支持部20bのウェーハ11を支持する領域、すなわち底面20dまでの高さHは、基台4の外周部4aの上面から保持テーブル6の保持面6aまでの高さHよりも大きいため、ウェーハ11が保持テーブル6の保持面6aに到達する前に接触部30aが基台4の外周部4aと接する。
さらに搬送アーム12が下降すると、接触部30aが基台4の外周部4aによって押圧されてガイドピン30が上側に押し上げられる。その結果、ロック部材26に上向きの圧力が付与されてばね部材28が縮み、ロック部材26が上部アーム18に対して上側に移動して凸部26cが上部アーム18から離れる。これにより、ロック部材26による上部アーム18の押圧が解除される。図5は、ロック部材26による押圧が解除された状態の搬送ヘッド10の拡大図である。
凸部26cが上部アーム18から離れると、ウェーハ11の上面11a側に上部アーム18の自重に由来する圧力のみが付与された状態となる。すなわち、ウェーハ11の上面11a側にはウェーハ11の搬送時(図4参照)よりも弱い圧力が付与される。なお、図5に示すようにウェーハ11の上面11aに上部アーム18の自重に由来する圧力のみが付与される搬送ヘッドの動作モードを、以下「自重与圧モード」とも称する。
自重与圧モードでウェーハ11が保持テーブル6に接近すると、保持面6aから噴出されるエアーによってウェーハ11が支持部20bの底面20dから離れて浮遊し、支持部20bによるウェーハ11の支持が解除された状態となる。なお、上部アーム18は連結軸22を中心に回転可能であるため、エアーを噴出する保持面6aの近傍にウェーハ11が配置されると、ウェーハ11は浮遊して上部アーム18の押圧部18c側を押し上げ、上部アーム18は押圧部18cが上側に移動するように回転する。
その後、保持面6aからのエアーの噴出を停止し、保持面6aに吸引源(不図示)の負圧を作用させることにより、ウェーハ11が保持面6aに吸引保持される。なお、このときエアーの噴出を徐々に弱めることにより、ウェーハ11が保持テーブル6上に着地する際の衝撃を緩和できる。
このように、本実施形態に係る搬送機構2では、ウェーハ11が保持テーブル6に接近してガイドピン30が基台4に接触すると、搬送ヘッド10の動作がばね与圧モードから自重与圧モードに自動的に切り替わる。これにより、上部アーム18によるウェーハ11の押圧が弛められ、ウェーハ11が保持テーブル6と接触する際の衝撃を緩和できる。
また、ウェーハ11の着地時、ウェーハ11の上面11a側が上部アーム18の凸部18dと接触しているため、ウェーハ11の水平方向の移動がウェーハ11と上部アーム18との間の摩擦によって制限される。そのため、ウェーハ11を保持テーブル6上に載置する際のウェーハ11の位置ずれを防止できる。
次に、本実施形態に係る搬送機構2を用いたウェーハ11の搬送方法の具体例について説明する。以下、ウェーハ11を保持テーブル6に載置するウェーハ載置工程と、保持テーブル6上に載置されたウェーハ11を保持テーブル6から除去するウェーハ除去工程とについて説明する。図6及び図7はウェーハ載置工程の様子を模式的に示す図であり、図8及び図9はウェーハ除去工程の様子を模式的に示す図である。
なお、図6から図9では搬送方法の説明の便宜のため、ウェーハ11、保持テーブル6、上部アーム18の押圧部18c、下部アーム20の支持部20b、及びロック部材26の凸部26cを模式的に示している。以下で説明のない搬送機構2の構成及び機能の詳細については、図1から図5の説明を参酌できる。
<ウェーハ載置工程>
まず、エアー供給源から保持テーブル6の保持面6aにエアーを供給し、保持面6aからエアーを噴出させる(エアー噴出工程)。図6(A)は、エアー噴出工程の様子を示す模式図である。
その後、上部アーム18の押圧部18cと下部アーム20の支持部20bとによって挟持されたウェーハ11を保持テーブル6の上方に配置した状態から、搬送ヘッド10を保持テーブル6に向かって下降させ、上部アーム18、下部アーム20、及びロック部材26を保持テーブル6に近づける。これにより、図5に示すようにガイドピン30の接触部30aが基台4の外周部4aに押し当てられてばね部材28が縮み、ロック部材26による上部アーム18の押圧が解除される(与圧解除工程)。
図6(B)及び図6(C)は、与圧解除工程の様子を示す模式図である。与圧解除工程によって、搬送ヘッド10の動作はばね与圧モード(図6(B))から自重与圧モード(図6(C))に切り替わる。そして、自重与圧モードでウェーハ11が保持テーブル6の保持面6aに接近すると、ウェーハ11は保持面6aから噴出されるエアーによって浮遊し、押圧部18cのみと接触した状態となる。
次に、保持面6aからのエアーの噴出を解除して、保持面6aに吸引源の負圧を作用させる。これにより、ウェーハ11が保持テーブル6によって吸引保持される(吸引保持工程)。図7(A)は、吸引保持工程の様子を示す模式図である。
なお、吸引保持工程の間、ウェーハ11の上面11a側は上部アーム18の押圧部18cと接触しており、ウェーハ11の水平方向の移動がウェーハ11と押圧部18cとの間の摩擦によって制限される。そのため、ウェーハ11を保持テーブル6上に着地させる際のウェーハ11の位置ずれが防止される。
その後、エアーシリンダ34(図3参照)を動作させ、下部アーム20をウェーハ11の径方向外側に待避させる(下部アーム待避工程)。図7(B)は、下部アーム待避工程の様子を示す模式図である。そして、下部アーム20を待避させた状態で搬送ヘッド10を保持テーブル6から離すように上昇させる。下部アーム待避工程によって下部アーム20はウェーハ11の外側に待避しているため、搬送ヘッド10が上昇しても下部アーム20がウェーハ11に接触することはない。
図7(C)は、搬送ヘッド10が上昇する様子を示す模式図である。搬送ヘッド10が上昇すると、ガイドピン30が基台4から離れ(図4参照)、搬送ヘッド10の動作が自重与圧モードからばね与圧モードに切り替わる。なお、搬送ヘッド10の上昇によって上部アーム18は押圧部18cが下がる向きに回転するが、上部アーム18の回転の範囲は回転抑制部32(図3参照)によって制限される。
上記の工程により、ウェーハ11が保持テーブル6によって吸引保持される。その後、ウェーハ11に対して所望の加工が実施される。
<ウェーハ除去工程>
ウェーハ11の加工を実施した後は、加工済みのウェーハ11を保持テーブル6上から除去する。まず、ウェーハ11が吸引保持された保持テーブル6の上方に搬送ヘッド10を配置した状態から搬送ヘッド10を下降させ、上部アーム18、下部アーム20、及びロック部材26を保持テーブル6に近づける。これにより、図5に示すようにガイドピン30の接触部30aが基台4の外周部4aに押し当てられてばね部材28が縮み、ロック部材26による上部アーム18の押圧が解除される(与圧解除工程)。
図8(A)及び図8(B)は、与圧解除工程の様子を示す模式図である。与圧解除工程によって、搬送ヘッド10の動作はばね与圧モード(図8(A))から自重与圧モード(図8(B))に切り替わる。そして、上部アーム18の押圧部18cがウェーハ11の上面11aに接近又は接触した状態で、搬送ヘッド10を停止させる。
次に、エアーシリンダ34(図3参照)を動作させ、下部アーム20の支持部20bをウェーハ11の外周部の下側に挿入する(下部アーム挿入工程)。図8(C)は、下部アーム挿入工程の様子を示す模式図である。下部アーム挿入工程により、押圧部18cと支持部20bとの間にウェーハ11の外周部が配置された状態となる。
なお、下部アーム挿入工程において、支持部20bがウェーハ11の側面と接触しないように下部アーム20の水平方向の位置を制御することが好ましい。これにより、ウェーハ11に径方向内側に向かう圧力が付与されることを防止し、ウェーハ11の破損を回避できる。
この状態で、保持テーブル6によるウェーハ11の吸引保持を解除して、保持テーブル6の保持面6aから上方に向かってエアーを噴出させる(エアー噴出工程)。図9(A)は、エアー噴出工程の様子を示す模式図である。エアー噴出工程によってウェーハ11は保持テーブル6から浮遊し、押圧部18cのみと接触した状態となる。なお、下部アーム挿入工程はエアー噴出工程の後に実施してもよい。
その後、搬送ヘッド10を保持テーブル6から離すように上昇させる。これにより、下部アーム20が上昇して支持部20bがウェーハ11の下面11b側に接触する。また、ガイドピン30が基台4から離れ(図4参照)、搬送ヘッド10の動作が自重与圧モードからばね与圧モードに切り替わり、ウェーハ11が上部アーム18と下部アーム20とによって保持される(与圧工程)。
図9(B)及び図9(C)は、与圧工程の様子を示す模式図である。与圧工程によって、搬送ヘッド10の動作は自重与圧モード(図9(B))からばね与圧モード(図9(C))に切り替わる。そして、ウェーハ11は押圧部18cと支持部20bとによって挟持される。上記の工程により、加工済みのウェーハ11が保持テーブル6上から除去される。
以上の通り、本実施形態に係る搬送機構2は、ウェーハ11を挟持する上部アーム18及び下部アーム20と、ばね部材28の弾性力によって上部アーム18をウェーハ11に向かって押圧するロック部材26を備える与圧機構24と、を有する搬送ヘッド10によってウェーハ11を保持する。また、搬送ヘッド10は、ロック部材26によって上部アーム18が押圧されるモードと、ロック部材26による上部アーム18の押圧が解除されたモードとで動作する。
上記の搬送機構2を用いることにより、上部アーム18及び下部アーム20によってウェーハ11の外周部を上面11a側及び下面11b側から確実に保持してウェーハ11を搬送でき、ウェーハ11の揺れを防止できる。また、ウェーハ11を上部アーム18に接触させながら保持テーブル6上に載置でき、ウェーハ11と上部アーム18との間の摩擦によってウェーハ11を保持テーブル6に着地させる際の位置ずれを防止できる。
なお、ウェーハ11を保持テーブル6上に搬送する際には、まず、ウェーハ11が収容されたカセット等からウェーハ11を取り出し、このウェーハ11を搬送機構2によって保持する必要がある。このウェーハ11の保持は、例えば上記のウェーハ除去工程と同様の動作によって行うことができる。
具体的には、まず、ロボットアーム等を用いてウェーハ11の下面11b側を支持し、ウェーハ11をカセットから取り出す。そして、ウェーハ11を前述の支持テーブル6と同様の形状・寸法で構成された仮置き用テーブル上に仮置きする。なお、この仮置き用テーブルは、前述の基台4と同様の形状・寸法で構成された仮置き用基台の上に設けられている。
そして、ウェーハ11が載置された仮置き用テーブルの上方に搬送機構2を位置付け、搬送機構2をウェーハ除去工程と同様に動作させる(図8、図9参照)。これにより、ウェーハ11が搬送ヘッド10によって保持される。このようにして搬送ヘッド10に保持されたウェーハ11は、上記のウェーハ載置工程を経て支持テーブル6上に載置される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 搬送機構
4 基台
4a 外周部
6 保持テーブル
6a 保持面
8 基台
8a 長孔
10 搬送ヘッド
12 搬送アーム
14 可動部
14a 保持部
16 支持部
18 上部アーム
18a 被保持部
18b 貫通孔
18c 押圧部
18d 凸部
18e 接触部
20 下部アーム
20a 被保持部
20b 支持部
20c 段差
20d 底面
20e 側面
22 連結軸
24 与圧機構
26 ロック部材
26a 第1領域
26b 第2領域
26c 凸部
28 ばね部材
30 ガイドピン
30a 接触部
32 回転抑制部
34 エアーシリンダ
11 ウェーハ
11a 上面
11b 下面

Claims (5)

  1. ウェーハを、基台上に該基台の外周部が露出するように配置され該ウェーハよりも小さい保持面を備える保持テーブルへ搬送する搬送機構であって、
    搬送アームと、
    該搬送アームと接続され、該ウェーハを保持する搬送ヘッドと、
    該搬送ヘッドを移動させる移動手段と、を備え、
    該搬送ヘッドは、
    該ウェーハの外周部を上面側から押圧する押圧部を備える上部アームと、
    該ウェーハの外周部を下面側から支持する支持部を備え、該保持面と平行な方向に移動可能に構成された下部アームと、
    該上部アームに圧力を付与する与圧機構と、を含み、
    該与圧機構は、
    ばね部材と、
    該ばね部材の下側に配設され、該ばね部材の弾性力によって該上部アームを下向きに押圧可能なロック部材と、
    該ロック部材の下側に配設され、下端部が上向きに押圧されると該ロック部材を該ばね部材に向かって押し上げるガイドピンと、を備え、
    該ガイドピンの下端から該支持部の該ウェーハを支持する領域までの高さは、該基台の外周部の上面から該保持面までの高さよりも大きく、
    該押圧部と該支持部とによって該ウェーハを保持した該搬送ヘッドが下降して該ガイドピンの下端部が該基台の外周部によって押圧されると、該ばね部材が該ロック部材によって押圧されて縮み、該与圧機構による該上部アームの押圧が解除されることを特徴とする搬送機構。
  2. 該ウェーハはリチウムタンタレート又はリチウムナイオベイトを含むことを特徴とする、請求項1に記載の搬送機構。
  3. 請求項1に記載の搬送機構を用いて該ウェーハを該保持テーブル上に載置する搬送方法であって、
    該保持面からエアーを噴出させるエアー噴出工程と、
    該エアー噴出工程の後、該ウェーハを保持した該搬送ヘッドを下降させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部に押し当て、該与圧機構による該上部アームの押圧を解除する与圧解除工程と、
    該与圧解除工程の後、該保持面からのエアーの噴出を解除して該ウェーハを該保持テーブルによって吸引保持する吸引保持工程と、
    該下部アームを該ウェーハの径方向外側に待避させる下部アーム待避工程と、を含むことを特徴とする搬送方法。
  4. 請求項1に記載の搬送機構を用いて該保持テーブル上に載置された該ウェーハを該保持テーブル上から除去する搬送方法であって、
    該搬送ヘッドを下降させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部に押し当て、該与圧機構による該上部アームの押圧を解除する与圧解除工程と、
    該与圧解除工程の後、該保持テーブルによる該ウェーハの吸引保持を解除して該保持面からエアーを噴出させるエアー噴出工程と、
    該下部アームを該ウェーハの外周部の下側に挿入する下部アーム挿入工程と、
    該下部アーム挿入工程の後、該搬送ヘッドを上昇させることにより、該ガイドピンの下端部を該基台の外周部から離して該上部アームを該与圧機構で押圧し、該ウェーハを該上部アーム及び該下部アームによって挟持する与圧工程と、を含むことを特徴とする搬送方法。
  5. 該ウェーハはリチウムタンタレート又はリチウムナイオベイトを含むことを特徴とする、請求項3又は4に記載の搬送方法。
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